説明

データ配信装置及びデータ配信方法及びデータ配信プログラム

【課題】あるウェブサイトから取得した文字情報をユーザに提供する際に、その文字情報と関連する視覚情報及び/又は聴覚情報を付加し、その文字情報をユーザにとって理解しやすく、活用しやすいものとすることを目的とする。
【解決手段】データ取得部112はテキストデータ301(RSS記事)をインターネット経由で取得する。データ生成部113はテキストデータ301から文字データ302(住所やランドマークの名称)を抽出し、文字データ302により表現される場所に該当する緯度経度を示す地点データ304をデータベース部111から抽出する。データ生成部113は地点データ304により示される緯度経度をテキストデータ301に関連する地点として表現する視覚・聴覚データ303(RSS配信地図)を生成する。データ配信部114はテキストデータ301と視覚・聴覚データ303とを併せて表示するウェブページを配信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、データ配信装置及びデータ配信方法及びデータ配信プログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、RSS(Resource・description・framework・Site・Summary)形式で公開された情報を複数のウェブサイトから収集し、収集した情報をユーザに一元的に提供したり、収集した情報の中から一定の条件の下で選別したものをユーザに提供したりするシステムがあった(例えば、特許文献1、2参照)。
【特許文献1】特開2006−139470号公報
【特許文献2】特開2007−36901号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来のシステムは、収集した情報をユーザに提供する際に、文字情報はそのまま文字情報として提供するだけであった。そのため、その情報に地名、人名などが含まれる場合、ユーザはその地名で示される場所がどこなのか、その人名で示される人物が誰なのかといったことを知らなければ、その情報を十分に理解したり、活用したりすることができないという課題があった。
【0004】
本発明は、例えば、あるウェブサイトから取得した文字情報をユーザに提供する際に、その文字情報と関連する視覚情報及び/又は聴覚情報を付加し、その文字情報をユーザにとって理解しやすく、活用しやすいものとすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一の態様に係るデータ配信装置は、
対象物を文字情報で表現する文字データを記憶装置により複数記憶するデータベース部と、
ウェブサイトに掲載される文章のテキストデータであって前記データベース部に記憶された文字データを少なくとも1つ含むテキストデータをネットワーク経由で取得するデータ取得部と、
前記データ取得部が取得したテキストデータから文字データを抽出し、抽出した文字データにより表現される対象物を視覚情報と聴覚情報との少なくともいずれかで表現する視覚・聴覚データを処理装置により生成するデータ生成部と、
前記データ取得部が取得したテキストデータと前記データ生成部が生成した視覚・聴覚データとを併せて表示するウェブページを作成し、当該ウェブページをネットワーク経由で配信するデータ配信部とを備えることを特徴とする。
【0006】
前記データベース部は、対象物として場所を文字情報で表現する文字データを複数記憶し、さらに、地図上の地点を示す地点データを記憶装置により複数記憶し、
前記データ生成部は、抽出した文字データにより表現される場所に該当する地点を示す地点データを前記データベース部から抽出し、抽出した地点データにより示される地点を前記データ取得部が取得したテキストデータに関連する地点として地図上で表現する視覚・聴覚データを生成することを特徴とする。
【0007】
前記データ生成部は、抽出した文字データにより表現される場所が2つ以上ある場合、それぞれの場所に該当する地点を示す地点データを前記データベース部から抽出し、抽出した地点データにより示される地点を前記データ取得部が取得したテキストデータに関連する地点として場所ごとに別個の地図上で表現する視覚・聴覚データを生成することを特徴とする。
【0008】
前記データ生成部は、抽出した文字データにより表現される場所が2つ以上ある場合、それぞれの場所を表現する文字データの数に応じて視覚・聴覚データの地図の大きさを調整することを特徴とする。
【0009】
前記データ取得部は、複数のウェブサイトを巡回してテキストデータを複数取得し、
前記データ配信装置は、さらに、
ユーザ端末の位置を示す位置データをネットワーク経由でユーザ端末から受信するデータ受信部を備え、
前記データ生成部は、抽出した地点データにより示される地点のうち、前記データ受信部が受信した位置データにより示されるユーザ端末の位置から一定範囲内の地点のみを前記データ取得部が取得したテキストデータに関連する地点として地図上で表現する視覚・聴覚データを生成することを特徴とする。
【0010】
前記データ取得部は、複数のウェブサイトを巡回してテキストデータを複数取得し、
前記データ配信装置は、さらに、
前記データ取得部が取得したテキストデータの1つをネットワーク経由でユーザ端末に選択させるデータ選択部を備え、
前記データ生成部は、抽出した地点データにより示される地点のうち、前記データ選択部が選択させたテキストデータから抽出した文字データにより表現される場所に該当する地点から一定範囲内の地点のみを前記データ取得部が取得したテキストデータに関連する地点として地図上で表現する視覚・聴覚データを生成することを特徴とする。
【0011】
前記データベース部は、場所を住所とランドマークの名称との少なくともいずれかで表現する文字データを複数記憶し、さらに、地図上の地点を緯度経度で示す地点データを複数記憶することを特徴とする。
【0012】
前記データベース部は、対象物を対象物の名称で表現する文字データを複数記憶し、さらに、対象物の画像を示す画像データを記憶装置により複数記憶し、
前記データ生成部は、抽出した文字データにより表現される対象物の画像を示す画像データを前記データベース部から抽出し、抽出した画像データを利用して視覚・聴覚データを生成することを特徴とする。
【0013】
本発明の一の態様に係るデータ配信方法は、
対象物を文字情報で表現する文字データを記憶装置により複数記憶するデータベース部を備えるデータ配信装置を用いるデータ配信方法であって、
前記データ配信装置のデータ取得部が、ウェブサイトに掲載される文章のテキストデータであって前記データベース部に記憶された文字データを少なくとも1つ含むテキストデータをネットワーク経由で取得する第1ステップと、
前記データ配信装置のデータ生成部が、前記第1ステップで取得したテキストデータから文字データを抽出し、抽出した文字データにより表現される対象物を視覚情報と聴覚情報との少なくともいずれかで表現する視覚・聴覚データを処理装置により生成する第2ステップと、
前記データ配信装置のデータ配信部が、前記第1ステップで取得したテキストデータと前記第2ステップで生成した視覚・聴覚データとを併せて表示するウェブページを作成し、当該ウェブページをネットワーク経由で配信する第3ステップとを備えることを特徴とする。
【0014】
本発明の一の態様に係るデータ配信プログラムは、
対象物を文字情報で表現する文字データを記憶装置により複数記憶するデータベース部を備えるコンピュータに、
ウェブサイトに掲載される文章のテキストデータであって前記データベース部に記憶された文字データを少なくとも1つ含むテキストデータをネットワーク経由で取得するデータ取得処理と、
前記データ取得処理が取得したテキストデータから文字データを抽出し、抽出した文字データにより表現される対象物を視覚情報と聴覚情報との少なくともいずれかで表現する視覚・聴覚データを処理装置により生成するデータ生成処理と、
前記データ取得処理が取得したテキストデータと前記データ生成処理が生成した視覚・聴覚データとを併せて表示するウェブページを作成し、当該ウェブページをネットワーク経由で配信するデータ配信処理とを実行させることを特徴とする。
【0015】
前記データベース部は、対象物として場所を文字情報で表現する文字データを複数記憶し、さらに、地図上の地点を示す地点データを記憶装置により複数記憶し、
前記データ生成処理は、抽出した文字データにより表現される場所に該当する地点を示す地点データを前記データベース部から抽出し、抽出した地点データにより示される地点を前記データ取得処理が取得したテキストデータに関連する地点として地図上で表現する視覚・聴覚データを生成することを特徴とする。
【0016】
前記データ生成処理は、抽出した文字データにより表現される場所が2つ以上ある場合、それぞれの場所に該当する地点を示す地点データを前記データベース部から抽出し、抽出した地点データにより示される地点を前記データ取得処理が取得したテキストデータに関連する地点として場所ごとに別個の地図上で表現する視覚・聴覚データを生成することを特徴とする。
【0017】
前記データ生成処理は、抽出した文字データにより表現される場所が2つ以上ある場合、それぞれの場所を表現する文字データの数に応じて視覚・聴覚データの地図の大きさを調整することを特徴とする。
【0018】
前記データ取得処理は、複数のウェブサイトを巡回してテキストデータを複数取得し、
前記データ配信装置は、さらに、
ユーザ端末の位置を示す位置データをネットワーク経由でユーザ端末から受信するデータ受信処理をコンピュータに実行させ、
前記データ生成処理は、抽出した地点データにより示される地点のうち、前記データ受信処理が受信した位置データにより示されるユーザ端末の位置から一定範囲内の地点のみを前記データ取得処理が取得したテキストデータに関連する地点として地図上で表現する視覚・聴覚データを生成することを特徴とする。
【0019】
前記データ取得処理は、複数のウェブサイトを巡回してテキストデータを複数取得し、
前記データ配信装置は、さらに、
前記データ取得処理が取得したテキストデータの1つをネットワーク経由でユーザ端末に選択させるデータ選択処理をコンピュータに実行させ、
前記データ生成処理は、抽出した地点データにより示される地点のうち、前記データ選択処理が選択させたテキストデータから抽出した文字データにより表現される場所に該当する地点から一定範囲内の地点のみを前記データ取得処理が取得したテキストデータに関連する地点として地図上で表現する視覚・聴覚データを生成することを特徴とする。
【0020】
前記データベース部は、場所を住所とランドマークの名称との少なくともいずれかで表現する文字データを複数記憶し、さらに、地図上の地点を緯度経度で示す地点データを複数記憶することを特徴とする。
【0021】
前記データベース部は、対象物を対象物の名称で表現する文字データを複数記憶し、さらに、対象物の画像を示す画像データを記憶装置により複数記憶し、
前記データ生成処理は、抽出した文字データにより表現される対象物の画像を示す画像データを前記データベース部から抽出し、抽出した画像データを利用して視覚・聴覚データを生成することを特徴とする。
【発明の効果】
【0022】
本発明の一の態様によれば、データ配信装置において、データ取得部が、ウェブサイトに掲載される文章のテキストデータであって対象物を文字情報で表現する文字データを少なくとも1つ含むテキストデータを取得し、データ生成部が、前記データ取得部が取得したテキストデータから文字データを抽出し、抽出した文字データにより表現される対象物を視覚情報と聴覚情報との少なくともいずれかで表現する視覚・聴覚データを生成し、データ配信部が、前記データ取得部が取得したテキストデータと前記データ生成部が生成した視覚・聴覚データとを併せて表示するウェブページを作成し、当該ウェブページを配信することにより、そのテキストデータの内容をユーザにとって理解しやすく、活用しやすいものとすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
以下、本発明の実施の形態について、図を用いて説明する。
【0024】
実施の形態1.
図1は、本実施の形態に係るデータ配信装置100の機能の概要を示す図である。
【0025】
図1において、データ配信装置100は、ウェブサイト210に掲載される文章のテキストデータ301を、インターネット220を介して収集する。ウェブサイト210は、主にウェブサーバによりインターネット220上に公開されるウェブページ群である。ここでは、データ配信装置100は、RSSリーダ101を搭載しているものとする。データ配信装置100は、このRSSリーダ101を用いて、テキストデータ301の一例であるRSS(Resource・Description・Framework・Site・Summary)記事を収集する。RSS記事は、ウェブページに掲載されるニュース、ブログなどの文章の見出し、要約、更新日時などをXML(Extensible・Markup・Language)により記述したデータである。RSS記事のRSSのバージョンは0.9、1.0、2.0のいずれでもよい。テキストデータ301の例として、RSS記事以外では、例えばAtom(Atom・Syndication・Format)の形式でXMLにより記述したデータが挙げられるが、テキストデータ301は、XML以外の方式により記述されたデータであっても構わない。
【0026】
データ配信装置100は、場所を文字情報で表現する文字データ302を予めデータベースなどに記憶している。そして、データ配信装置100は、インターネット220を介して収集したテキストデータ301を検索し、テキストデータ301に含まれる文字データ302を抽出する。ここでは、データ配信装置100は、位置情報取得フィルタ機能をもつ高速検索エンジン102を搭載するものとする。そして、データ配信装置100は、この高速検索エンジン102の位置情報取得フィルタ機能を用いて、RSSリーダ101により収集したRSS記事を検索し、文字データ302の一例である住所(都道府県、市区町村、番地など)やランドマークの名称(博物館、駅など)を抽出する。位置情報取得フィルタ機能は、情報検出式を利用してテキスト検索を高速かつ高精度に実施し、テキスト中から住所、ランドマークなどを表す語を位置情報として取得する機能である。情報検出式は国土地理院などが公開している住所情報を基に作成され、例えば正規表現で定義される。
【0027】
データ配信装置100は、テキストデータ301を検索して抽出した文字データ302により表現される場所が地図上でどの地点に該当するかを特定する。ここでは、データ配信装置100は、位置情報/緯度経度変換エンジン103を搭載するものとする。そして、データ配信装置100は、この位置情報/緯度経度変換エンジン103を用いて、高速検索エンジン102により抽出した位置情報を緯度経度に変換する。位置情報に対応する緯度経度は、国土地理院などが公開している住所情報を基に特定される。例えば、国土地理院は、住所やランドマークの名称に対して標準点が定め、その標準点の緯度経度を住所情報の一部として公開しているため、これを基に位置情報を緯度経度に変換することができる。
【0028】
データ配信装置100は、文字データ302により表現される場所を視覚情報と聴覚情報との少なくともいずれかで表現する視覚・聴覚データ303を生成する。視覚・聴覚データ303は、具体的には、文字データ302により表現される場所に該当する地点を、その文字データ302の抽出元となったテキストデータ301に関連する地点として地図上で表現するものである。ここでは、データ配信装置100は、地図表示エンジン104を搭載するものとする。そして、データ配信装置100は、この地図表示エンジン104を用いて、視覚・聴覚データ303の一例であるRSS配信地図を作成する。RSS配信地図は、位置情報/緯度経度変換エンジン103により特定した緯度経度に、その緯度経度に対応する位置情報の抽出元となったRSS記事が関連することを示した地図である。
【0029】
データ配信装置100は、テキストデータ301と視覚・聴覚データ303を表示するウェブページ401を作成し、インターネット220を介して複数のユーザ端末230へ提供する。ユーザ端末230は、例えば携帯電話機、PC(パーソナルコンピュータ)、PDA(Personal・Digital・Assistant)であり、ウェブブラウザによりウェブページ401を閲覧する機能をもっている。ここでは、データ配信装置100は、ユーザ端末230に対し、ASP(Application・Service・Provider)サーバとして機能するものとする。そして、データ配信装置100は、ASPサービスとして、RSSリーダ101により収集したRSS記事と地図表示エンジン104により作成したRSS配信地図を1つのウェブページ401にまとめて配信するサービスをユーザ端末230に提供する。
【0030】
データ配信装置100は、それぞれのユーザの嗜好に関する情報を予めデータベースなどに記憶しておき、この情報を用いて、ユーザ端末230ごとに提供するウェブページ401の内容を調整してもよい。また、データ配信装置100は、ユーザ端末230の現在地や現在時刻などの情報を取得し、この情報を用いて、ユーザ端末230ごとに提供するウェブページ401の内容を調整してもよい。
【0031】
本実施の形態の変形例として、以下のような形態が実施可能である。
【0032】
まず、データ配信装置100は、RSSリーダ101によりウェブサイト210からRSS記事を収集する。そして、データ配信装置100は、収集したRSS記事の中から、ユーザが配信を受けることを指定するRSS記事、及び、データ配信装置100がユーザの嗜好に合致すると独自に判断したRSS記事を選択する。データ配信装置100は、選択したRSS記事の文章中から、位置情報(住所、電話番号、緯度経度などの場所を特定できる単語、文、文章)、及び、時刻情報(年、月、日、時刻などを特定できる単語、文、文章)を高速検索エンジン102により抽出する。続けて、データ配信装置100は、抽出した位置情報を位置情報/緯度経度変換エンジン103により緯度経度に変換する。
【0033】
次に、データ配信装置100は、緯度経度や時刻情報を、ユーザが現在いる場所及び/又は現在の時刻、ユーザが指定する場所及び/又は時刻、ユーザが予め登録しておいた場所及び/又は時刻などと比較し、距離や時間差が短い順に、RSS記事をソートする。そして、データ配信装置100は、順位の高いRSS記事をそれぞれに対応する緯度経度の位置に貼り付けるか、あるいは、所定の方式により関連付けたRSS配信地図を作成する。続けて、データ配信装置100は、作成したRSS配信地図をRSS記事とともにウェブページ401にまとめてユーザ端末230に配信する。ユーザは、ユーザ端末230を使用して、ウェブページ401内のRSS配信地図を参照しながら、それぞれの緯度経度に貼り付けられるか、あるいは、関連付けられたRSS記事を閲覧することができる。
【0034】
上記の変形例によれば、データ配信装置100は、ユーザが現在いる場所及び/又は現在の時刻、ユーザが指定する場所及び/又は時刻、ユーザが予め登録しておいた場所及び/又は時刻などに関連する情報を、インターネット220上から検索し、選択して配信するため、ユーザごとに各ユーザのニーズに合わせた個別の情報を提供することができ、これにより情報発信、情報伝達の効果を高めることが可能となる。
【0035】
図2は、データ配信装置100の構成を示すブロック図である。
【0036】
図2において、データ配信装置100は、データベース部111、データ取得部112、データ生成部113、データ配信部114、データ選択部115、データ受信部116を備える。また、図示していないが、データ配信装置100は、記憶装置、処理装置、入力装置、出力装置などのハードウェアを備える。ハードウェアはデータ配信装置100の各部によって利用される。
【0037】
データベース部111は、場所を文字情報で表現する文字データ302のほか、地図上の地点を示す地点データ304を予め記憶装置により複数記憶する。ここでは、文字データ302は、場所を住所とランドマークの名称との少なくともいずれかで表現したものであるとする。また、地点データ304は、場所を表現する住所やランドマークの名称に対応する地図上の地点を緯度経度で示したものであるとする。
【0038】
データ取得部112は、例えば、前述したRSSリーダ101により実装できる。データ取得部112は、複数のウェブサイト210を巡回して、それぞれのウェブサイト210に掲載される文章のテキストデータ301をインターネット220経由で複数取得する。このとき、データベース部111は、データ取得部112が取得したテキストデータ301を記憶装置により記憶する。テキストデータ301は、データベース部111に記憶された文字データ302を少なくとも1つずつ含むものとする。
【0039】
データ生成部113は、例えば、前述した高速検索エンジン102、位置情報/緯度経度変換エンジン103、地図表示エンジン104により実装できる。データ生成部113は、データ取得部112が取得したテキストデータ301をデータベース部111から読み取る。データ生成部113は、読み取ったテキストデータ301から文字データ302を抽出し、抽出した文字データ302により表現される場所に該当する地点を示す地点データ304をデータベース部111から抽出する。データ生成部113は、抽出した地点データ304により示される地点をデータ取得部112が取得したテキストデータ301に関連する地点として地図上で表現する視覚・聴覚データ303を処理装置により生成する。このとき、データベース部111は、データ生成部113が生成した視覚・聴覚データ303を記憶装置により記憶する。
【0040】
データ配信部114は、データ取得部112が取得したテキストデータ301とデータ生成部113が生成した視覚・聴覚データ303とをデータベース部111から読み取る。データ配信部114は、読み取ったテキストデータ301と視覚・聴覚データ303とを併せて表示するウェブページ401を作成し、このウェブページ401をインターネット220経由でユーザ端末230へ配信する。
【0041】
データ選択部115は、データ取得部112が取得したテキストデータ301の1つをインターネット220経由でユーザ端末230に選択させる。このとき、データ生成部113は、データベース部111から抽出した地点データ304により示される地点のうち、データ選択部115が選択させたテキストデータ301から抽出した文字データ302により表現される場所に該当する地点のみをデータ取得部112が取得したテキストデータ301に関連する地点として地図上で表現する視覚・聴覚データ303を生成する。
【0042】
データ受信部116は、ユーザ端末230の位置を示す位置データ(図示していない)をインターネット220経由でユーザ端末230から受信する。このとき、データ生成部113は、データベース部111から抽出した地点データ304により示される地点のうち、データ受信部116が受信した位置データにより示されるユーザ端末230の位置から一定範囲内の地点のみをデータ取得部112が取得したテキストデータ301に関連する地点として地図上で表現する視覚・聴覚データ303を生成する。
【0043】
図3は、データ配信装置100のハードウェア構成の一例を示す図である。
【0044】
図3において、データ配信装置100は、コンピュータであり、CRT(Cathode・Ray・Tube)やLCD(液晶ディスプレイ)の表示画面を有する表示装置901、キーボード902(K/B)、マウス903、FDD904(Flexible・Disk・Drive)、CDD905(Compact・Disc・Drive)、プリンタ装置906などのハードウェアを備え、これらはケーブルや信号線で接続されている。
【0045】
データ配信装置100は、プログラムを実行するCPU911(Central・Processing・Unit)を備えている。CPU911は、処理装置の一例である。CPU911は、バス912を介してROM913(Read・Only・Memory)、RAM914(Random・Access・Memory)、通信ボード915、表示装置901、キーボード902、マウス903、FDD904、CDD905、プリンタ装置906、磁気ディスク装置920と接続され、これらのハードウェアデバイスを制御する。磁気ディスク装置920の代わりに、光ディスク装置、メモリカードリーダライタなどの記憶媒体が用いられてもよい。
【0046】
RAM914は、揮発性メモリの一例である。ROM913、FDD904、CDD905、磁気ディスク装置920の記憶媒体は、不揮発性メモリの一例である。これらは、記憶装置の一例である。通信ボード915、キーボード902、マウス903、FDD904、CDD905などは、入力装置の一例である。また、通信ボード915、表示装置901、プリンタ装置906などは、出力装置の一例である。
【0047】
通信ボード915は、LAN(ローカルエリアネットワーク)などを介して、インターネット220に接続されている。通信ボード915は、IP−VPN(Internet・Protocol・Virtual・Private・Network)、広域LAN、ATM(Asynchronous・Transfer・Mode)ネットワークなどのWAN(ワイドエリアネットワーク)などを介して、インターネット220に接続されていても構わない。LAN、WAN、インターネット220は、ネットワークの一例である。
【0048】
磁気ディスク装置920には、オペレーティングシステム921(OS)、ウィンドウシステム922、プログラム群923、ファイル群924が記憶されている。プログラム群923のプログラムは、CPU911、オペレーティングシステム921、ウィンドウシステム922により実行される。プログラム群923には、本実施の形態の説明において「〜部」として説明する機能を実行するプログラムが記憶されている。プログラムは、CPU911により読み出され実行される。また、ファイル群924には、本実施の形態の説明において、「〜データ」、「〜情報」、「〜ID(識別子)」、「〜フラグ」、「〜結果」として説明するデータや情報や信号値や変数値やパラメータが、「〜ファイル」や「〜データベース」や「〜テーブル」の各項目として記憶されている。「〜ファイル」や「〜データベース」や「〜テーブル」は、ディスクやメモリなどの記憶媒体に記憶される。ディスクやメモリなどの記憶媒体に記憶されたデータや情報や信号値や変数値やパラメータは、読み書き回路を介してCPU911によりメインメモリやキャッシュメモリに読み出され、抽出・検索・参照・比較・演算・計算・制御・出力・印刷・表示などのCPU911の処理(動作)に用いられる。抽出・検索・参照・比較・演算・計算・制御・出力・印刷・表示などのCPU911の処理中、データや情報や信号値や変数値やパラメータは、メインメモリやキャッシュメモリやバッファメモリに一時的に記憶される。
【0049】
また、本実施の形態の説明において用いるブロック図やフローチャートの矢印の部分は主としてデータや信号の入出力を示し、データや信号は、RAM914などのメモリ、FDD904のフレキシブルディスク(FD)、CDD905のコンパクトディスク(CD)、磁気ディスク装置920の磁気ディスク、その他光ディスク、ミニディスク(MD)、DVD(Digital・Versatile・Disc)などの記録媒体に記録される。また、データや信号は、バス912や信号線やケーブルその他の伝送媒体により伝送される。
【0050】
また、本実施の形態の説明において「〜部」として説明するものは、「〜回路」、「〜装置」、「〜機器」であってもよく、また、「〜ステップ」、「〜工程」、「〜手順」、「〜処理」であってもよい。即ち、「〜部」として説明するものは、ROM913に記憶されたファームウェアで実現されていても構わない。あるいは、ソフトウェアのみ、あるいは、素子・デバイス・基板・配線などのハードウェアのみ、あるいは、ソフトウェアとハードウェアとの組み合わせ、さらには、ファームウェアとの組み合わせで実現されていても構わない。ファームウェアとソフトウェアは、プログラムとして、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ミニディスク、DVDなどの記録媒体に記憶される。このプログラムはCPU911により読み出され、CPU911により実行される。即ち、プログラムは、本実施の形態の説明で述べる「〜部」としてコンピュータを機能させるものである。あるいは、本実施の形態の説明で述べる「〜部」の手順や方法をコンピュータに実行させるものである。
【0051】
図4は、データ配信装置100の動作(本実施の形態に係るデータ配信方法)の一例を示すフローチャートである。図5は、データ配信装置100がユーザ端末230へ配信するウェブページ400,401aの一例を示す図である。
【0052】
以下では、図5の例を用いて、図4のフローについて説明する。
【0053】
ステップS101(データ取得処理)において、データ取得部112は、複数のウェブサイト210を巡回してRSS記事(テキストデータ301の一例)をインターネット220経由で複数取得する。この例では、「A博物館にて貴重な文化遺産が・・・」というRSS記事、「『Mマラソン2008』は2日・・・」というRSS記事などがデータ取得部112によって取得される。データベース部111は、データ取得部112が取得したRSS記事を記憶装置により記憶する。
【0054】
ステップS102(データ選択処理)において、データ選択部115は、ステップS101で取得したRSS記事の一覧を表示するウェブページ400を作成し、このウェブページ400をインターネット220経由でユーザ端末230へ配信する。ユーザ端末230でユーザがウェブページ400に表示された一覧の中からRSS記事を1つ選択すると、ユーザ端末230が当該RSS記事の閲覧要求を送信するので、データ選択部115は、この閲覧要求をインターネット220経由で受信する。この例では、「A博物館にて貴重な文化遺産が・・・」というRSS記事がユーザによって選択される。
【0055】
ステップS103(データ生成処理)において、データ生成部113は、ステップS102で受信した閲覧要求に基づき、ユーザが選択したRSS記事をデータベース部111から読み取る。データ生成部113は、読み取ったRSS記事からランドマークの名称(文字データ302の一例)を抽出し、抽出したランドマークの名称により表現される場所に該当する緯度経度を示す地点データ304をデータベース部111から抽出する。この例では、「A博物館」というランドマークの名称がデータ生成部113によって抽出される。データ生成部113は、データベース部111から抽出した地点データ304により示される緯度経度、即ち、データ選択部115がユーザに選択させたRSS記事から抽出したランドマークの名称により表現される場所に該当する緯度経度をRSS記事に関連する地点として表現するRSS配信地図(視覚・聴覚データ303の一例)を処理装置により生成する。この例では、「A博物館」の緯度経度を「A博物館にて貴重な文化遺産が・・・」というRSS記事に関連する地点として丸印で表すRSS配信地図がデータ生成部113によって生成される。データベース部111は、データ生成部113が生成したRSS配信地図を記憶装置により記憶する。
【0056】
ステップS104(データ配信処理)において、データ配信部114は、ステップS103で生成したRSS配信地図とステップS102でユーザに選択させたRSS記事とをデータベース部111から読み取る。データ配信部114は、読み取ったRSS配信地図とRSS記事とを併せて表示するウェブページ401aを作成し、このウェブページ401aをインターネット220経由でユーザ端末230へ配信する。この例では、ウェブページ401aに表示されるRSS記事の文中、ステップS103で抽出された「A博物館」というランドマークの名称が強調表示されている。なお、ウェブページ401aに表示されるRSS記事は、元になる文章(ニュース、ブログなど)の要約でもよいし、元になる文章そのものでもよい。後者の場合、元になる文章は、ステップS101でRSS記事の一部として取得されてもよいし、ステップS102以降で該当するウェブサイト210から別途取得されてもよい。また、ウェブページ401aに表示されるRSS配信地図において、RSS記事に関連する地点にアイコンやポインタを設け、それをクリックするとRSS記事に関連する説明音声が出力されたり、RSS記事に関連する動画が再生されたりするようにしてもよい。
【0057】
図6は、データ配信装置100の動作の一例を示すフローチャートである。図7は、データ配信装置100がユーザ端末230へ配信するウェブページ400,401bの一例を示す図である。
【0058】
以下では、図7の例を用いて、図6のフローについて説明する。
【0059】
ステップS111(データ取得処理)は、図4のステップS101と同様である。
【0060】
ステップS112(データ選択処理)において、データ選択部115は、ステップS101で取得したRSS記事の一覧を表示するとともに、ユーザ端末230の現在地周辺に関連するRSS記事の一覧へのリンクを表示するウェブページ400を作成し、このウェブページ400をインターネット220経由でユーザ端末230へ配信する。ユーザ端末230でユーザがウェブページ400に表示されたリンクを選択すると、ユーザ端末230が当該リンク先の閲覧要求を送信するので、データ選択部115は、この閲覧要求をインターネット220経由で受信する。この例では、「周辺情報」と示されたリンクがユーザによって選択される。
【0061】
ユーザ端末230でユーザがウェブページ400に表示されたリンクを選択すると、ユーザ端末230は、閲覧要求だけでなく、ユーザ端末230がGPS(全地球測位システム)などを利用して取得した自己の位置を示す位置データも送信する。ステップS113(データ受信処理)において、データ受信部116は、この位置データをインターネット220経由でユーザ端末230から受信する。
【0062】
ステップS114(データ生成処理)において、データ生成部113は、ステップS112で受信した閲覧要求に基づき、ステップS111で取得したRSS記事をデータベース部111から読み取る。データ生成部113は、読み取ったRSS記事から住所やランドマークの名称(文字データ302の一例)を抽出し、抽出した住所やランドマークの名称により表現される場所に該当する緯度経度を示す地点データ304をデータベース部111から抽出する。この例では、「A博物館」、「B駅」というランドマークの名称、及び、「C県C市1丁目」という住所がデータ生成部113によって抽出される。データ生成部113は、データベース部111から抽出した地点データ304により示される緯度経度のうち、ステップS113で受信した位置データにより示されるユーザ端末230の位置から一定範囲内(例えば、10km圏内)の緯度経度のみをRSS記事に関連する地点として表現するRSS配信地図(視覚・聴覚データ303の一例)を処理装置により生成する。この例では、ユーザ端末230の位置を星印で表すとともに、「A博物館」の緯度経度を「A博物館にて貴重な文化遺産が・・・」というRSS記事(A)に関連する地点として、「B駅」の緯度経度を「大晦日のB駅の利用者数が過去最高の・・・」というRSS記事(B)に関連する地点として、「C県C市1丁目」の緯度経度を「C県C市1丁目の離宮にまつわる都市伝説として広く信じられ・・・」というRSS記事(C)に関連する地点として表すRSS配信地図がデータ生成部113によって生成される。データベース部111は、データ生成部113が生成したRSS配信地図を記憶装置により記憶する。
【0063】
ステップS115(データ配信処理)において、データ配信部114は、ステップS114で生成したRSS配信地図とそのRSS配信地図中に関連する地点が存在するRSS記事とをデータベース部111から読み取る。データ配信部114は、読み取ったRSS配信地図とRSS記事とを併せて表示するウェブページ401bを作成し、このウェブページ401bをインターネット220経由でユーザ端末230へ配信する。この例では、ウェブページ401bに表示されるRSS記事(A)の文中、ステップS114で抽出された「A博物館」というランドマークの名称が強調表示されている。RSS記事(B)の文中の「B駅」というランドマークの名称、RSS記事(C)の文中の「C県C市1丁目」という住所も同様に強調表示されている。また、この例では、ウェブページ401bに表示されるRSS記事(A)〜(C)の並び順が、それぞれのRSS記事に関連する地点とユーザ端末230の位置との間の距離に応じて設定されている。この並び順は、例えば、それぞれのRSS記事の内容とユーザの嗜好との一致の度合いに応じて設定されてもよい。なお、ウェブページ401bに表示されるRSS記事は、図5のウェブページ401aと同様に、元になる文章(ニュース、ブログなど)の要約でもよいし、元になる文章そのものでもよい。また、ウェブページ401bに表示されるRSS配信地図において、RSS記事に関連する地点にアイコンやポインタを設け、それをクリックするとRSS記事に関連する説明音声が出力されたり、RSS記事に関連する動画が再生されたりするようにしてもよい。
【0064】
ステップS115の後、図4のステップS102と同様に、ユーザ端末230でユーザがウェブページ401bに表示されたRSS記事を1つ選択すると、ユーザ端末230が当該RSS記事の閲覧要求を送信するようにしてもよい。この場合、データ選択部115が、この閲覧要求をインターネット220経由で受信した後、図4のステップS103以降の処理が行われる。
【0065】
以上のように、本実施の形態によれば、データ配信装置100は、あるウェブサイト210から取得した文字情報をユーザに提供する際に、その文字情報と関連する視覚情報及び/又は聴覚情報を付加し、その文字情報をユーザにとって理解しやすく、活用しやすいものとすることができる。
【0066】
また、本実施の形態によれば、データ配信装置100は、様々なウェブサイト210から取得した文字情報の中から、ユーザの現在地周辺に関連する文字情報を自動的に選択し、その文字情報がどこに関連するものなのかを示す視覚情報及び/又は聴覚情報を付加した上で、その文字情報をユーザに提供することができるため、ユーザにとって有益な文字情報を、さらにユーザにとって理解しやすく、活用しやすいものとすることができる。
【0067】
実施の形態2.
本実施の形態について、主に実施の形態1との差異を説明する。
【0068】
本実施の形態に係るデータ配信装置100の構成は、図2に示した実施の形態1のものと同様である。
【0069】
実施の形態1と同様に、データ選択部115は、データ取得部112が取得したテキストデータ301の1つをインターネット220経由でユーザ端末230に選択させる。本実施の形態では、このとき、データ生成部113は、データベース部111から抽出した地点データ304により示される地点のうち、データ選択部115が選択させたテキストデータ301から抽出した文字データ302により表現される場所に該当する地点から一定範囲内の地点のみをデータ取得部112が取得したテキストデータ301に関連する地点として地図上で表現する視覚・聴覚データ303を生成する。
【0070】
図8は、データ配信装置100の動作(本実施の形態に係るデータ配信方法)の一例を示すフローチャートである。図9は、データ配信装置100がユーザ端末230へ配信するウェブページ400,401cの一例を示す図である。
【0071】
以下では、図9の例を用いて、図8のフローについて説明する。
【0072】
ステップS201(データ取得処理)は、図4のステップS101と同様である。また、ステップS202(データ選択処理)は、図4のステップS102と同様である。
【0073】
ステップS203(データ生成処理)において、データ生成部113は、ステップS202で受信した閲覧要求に基づき、ステップS201で取得したRSS記事をデータベース部111から読み取る。データ生成部113は、読み取ったRSS記事から住所やランドマークの名称(文字データ302の一例)を抽出し、抽出した住所やランドマークの名称により表現される場所に該当する緯度経度を示す地点データ304をデータベース部111から抽出する。この例では、「A博物館」、「B駅」というランドマークの名称、及び、「C県C市1丁目」という住所がデータ生成部113によって抽出される。データ生成部113は、データベース部111から抽出した地点データ304により示される緯度経度のうち、ステップS202でユーザに選択させたRSS記事から抽出したランドマークの名称により表現される場所に該当する緯度経度から一定範囲内(例えば、10km圏内)の緯度経度のみをRSS記事に関連する地点として表現するRSS配信地図(視覚・聴覚データ303の一例)を処理装置により生成する。この例では、「A博物館」の緯度経度を「A博物館にて貴重な文化遺産が・・・」というRSS記事(A)に関連する地点として丸印で表すとともに、「B駅」の緯度経度を「大晦日のB駅の利用者数が過去最高の・・・」というRSS記事(B)に関連する地点として、「C県C市1丁目」の緯度経度を「C県C市1丁目の離宮にまつわる都市伝説として広く信じられ・・・」というRSS記事(C)に関連する地点として表すRSS配信地図がデータ生成部113によって生成される。データベース部111は、データ生成部113が生成したRSS配信地図を記憶装置により記憶する。
【0074】
ステップS204(データ配信処理)において、データ配信部114は、ステップS203で生成したRSS配信地図とそのRSS配信地図中に関連する地点が存在するRSS記事とをデータベース部111から読み取る。データ配信部114は、読み取ったRSS配信地図とRSS記事とを併せて表示するウェブページ401cを作成し、このウェブページ401cをインターネット220経由でユーザ端末230へ配信する。この例では、ウェブページ401cに表示されるRSS記事(A)の文中、ステップS203で抽出された「A博物館」というランドマークの名称が強調表示されている。RSS記事(B)の文中の「B駅」というランドマークの名称、RSS記事(C)の文中の「C県C市1丁目」という住所も同様に強調表示されている。また、この例では、ウェブページ401cに表示されるRSS記事(B)、(C)の並び順が、それぞれのRSS記事に関連する地点とRSS記事(A)に関連する地点との間の距離に応じて設定されている。この並び順は、例えば、それぞれのRSS記事の内容とユーザの嗜好との一致の度合いに応じて設定されてもよい。なお、ウェブページ401cに表示されるRSS記事は、図5のウェブページ401aと同様に、元になる文章(ニュース、ブログなど)の要約でもよいし、元になる文章そのものでもよい。また、ウェブページ401cに表示されるRSS配信地図において、RSS記事に関連する地点にアイコンやポインタを設け、それをクリックするとRSS記事に関連する説明音声が出力されたり、RSS記事に関連する動画が再生されたりするようにしてもよい。
【0075】
ステップS204の後、図4のステップS102と同様に、ユーザ端末230でユーザがウェブページ401cに表示されたRSS記事を1つ選択すると、ユーザ端末230が当該RSS記事の閲覧要求を送信するようにしてもよい。この場合、データ選択部115が、この閲覧要求をインターネット220経由で受信した後、図4のステップS103以降の処理が行われる。
【0076】
以上のように、本実施の形態によれば、データ配信装置100は、様々なウェブサイト210から取得した文字情報の中から、ユーザが選択した文字情報に関連する場所周辺に関連する文字情報を自動的に選択し、その文字情報がどこに関連するものなのかを示す視覚情報及び/又は聴覚情報を付加した上で、その文字情報をユーザに提供することができるため、ユーザにとって有益な文字情報を、さらにユーザにとって理解しやすく、活用しやすいものとすることができる。
【0077】
実施の形態3.
本実施の形態について、主に実施の形態1との差異を説明する。
【0078】
本実施の形態に係るデータ配信装置100の構成は、図2に示した実施の形態1のものと同様である。
【0079】
本実施の形態では、データ生成部113は、データベース部111から抽出した文字データ302により表現される場所が2つ以上ある場合、それぞれの場所に該当する地点を示す地点データ304をデータベース部111から抽出する。データ生成部113は、抽出した地点データ304により示される地点をデータ取得部112が取得したテキストデータ301に関連する地点として場所ごとに別個の地図上で表現する視覚・聴覚データ303を生成する。また、データ生成部113は、この場合、それぞれの場所を表現する文字データ302の数に応じて視覚・聴覚データ303の地図の大きさを調整する。
【0080】
図10は、データ配信装置100の動作(本実施の形態に係るデータ配信方法)の一例を示すフローチャートである。図11は、データ配信装置100がユーザ端末230へ配信するウェブページ400,401dの一例を示す図である。
【0081】
以下では、図11の例を用いて、図10のフローについて説明する。
【0082】
ステップS301(データ取得処理)は、図4のステップS101と同様である。また、ステップS302(データ選択処理)は、図4のステップS102と同様であるが、この例では、「『Mマラソン2008』は2日・・・」というRSS記事がユーザによって選択される。
【0083】
ステップS303(データ生成処理)において、データ生成部113は、ステップS302で受信した閲覧要求に基づき、ユーザが選択したRSS記事をデータベース部111から読み取る。データ生成部113は、読み取ったRSS記事からランドマークの名称(文字データ302の一例)を抽出し、抽出したランドマークの名称により表現される場所が2つ以上ある場合、それぞれの場所に該当する緯度経度を示す地点データ304をデータベース部111から抽出する。この例では、「M県庁」というランドマークの名称が2回、「N競技場」というランドマークの名称が1回、データ生成部113によって抽出される。データ生成部113は、データベース部111から抽出した地点データ304により示される緯度経度、即ち、データ選択部115がユーザに選択させたRSS記事から抽出したランドマークの名称により表現される場所に該当する緯度経度をRSS記事に関連する地点として表現するRSS配信地図(視覚・聴覚データ303の一例)を処理装置により場所ごとに生成する。データ生成部113は、そのRSS記事の文中に、ある場所を表現する住所やランドマークの名称が多く含まれていれば、その場所のRSS配信地図のサイズを大きく設定する。一方、データ生成部113は、そのRSS記事の文中に、ある場所を表現する住所やランドマークの名称があまり含まれていなければ、その場所のRSS配信地図のサイズを小さく設定する。この例では、「M県庁」の緯度経度を「『Mマラソン2008』は2日・・・」というRSS記事に関連する地点として丸印で表すRSS配信地図と、「N競技場」の緯度経度を同じRSS記事に関連する地点として三角印で表すRSS配信地図がデータ生成部113によって生成される。そして、前者のRSS配信地図の方が後者のRSS配信地図よりも大きいサイズで生成される。これは、そのRSS記事の文中に、「M県庁」というランドマークの名称が2回登場するのに対し、「N競技場」というランドマークの名称が1回しか登場しないからである。RSS配信地図のサイズは、それぞれの登場回数に応じて個別に決定してもよいし、それぞれの登場回数の比率などに応じて決定してもよい。データベース部111は、データ生成部113が生成したRSS配信地図を記憶装置により記憶する。
【0084】
ステップS304(データ配信処理)において、データ配信部114は、ステップS103で生成したRSS配信地図とステップS102でユーザに選択させたRSS記事とをデータベース部111から読み取る。データ配信部114は、読み取ったRSS配信地図とRSS記事とを併せて表示するウェブページ401dを作成し、このウェブページ401dをインターネット220経由でユーザ端末230へ配信する。この例では、ウェブページ401dに表示されるRSS記事の文中、ステップS303で抽出された「M県庁」、「N競技場」というランドマークの名称が強調表示されている。なお、ウェブページ401dに表示されるRSS記事は、図5のウェブページ401aと同様に、元になる文章(ニュース、ブログなど)の要約でもよいし、元になる文章そのものでもよい。また、ウェブページ401dに表示されるRSS配信地図において、RSS記事に関連する地点にアイコンやポインタを設け、それをクリックするとRSS記事に関連する説明音声が出力されたり、RSS記事に関連する動画が再生されたりするようにしてもよい。
【0085】
以上のように、本実施の形態によれば、データ配信装置100は、あるウェブサイト210から取得した文字情報をユーザに提供する際に、その文字情報と関連する視覚情報及び/又は聴覚情報を、必要に応じて2種類以上付加し、その文字情報をユーザにとって理解しやすく、活用しやすいものとすることができる。
【0086】
実施の形態4.
本実施の形態について、主に実施の形態1との差異を説明する。
【0087】
図12は、本実施の形態に係るデータ配信装置100の構成を示すブロック図である。
【0088】
図12において、データ配信装置100は、実施の形態1と同様に、データベース部111、データ取得部112、データ生成部113、データ配信部114、データ選択部115、データ受信部116を備える。
【0089】
本実施の形態では、データベース部111は、対象物を対象物の名称で表現する文字データ302、対象物を対象物の画像で表現する画像データ305を予め記憶装置により複数記憶する。実施の形態1では、文字データ302は、対象物として場所を表現したもののみであったが、ここでは、文字データ302は、対象物として人物を人名で表現したものを含むこととする。また、画像データ305は、人物を人物の写真で表現したものであるとする。なお、対象物としては、場所、人物以外にも、動物、店、建物など、あらゆる物を用いることができる。また、画像としては、写真以外にも、絵、動画などを用いることができる。
【0090】
実施の形態1と同様に、データ生成部113は、データ取得部112が取得したテキストデータ301をデータベース部111から読み取る。本実施の形態では、データ生成部113は、読み取ったテキストデータ301から文字データ302を抽出し、抽出した文字データ302により表現される対象物を視覚情報と聴覚情報との少なくともいずれかで表現する視覚・聴覚データ303をデータベース部111に記憶された画像データ305を利用して生成する。
【0091】
図13は、データ配信装置100の動作(本実施の形態に係るデータ配信方法)の一例を示すフローチャートである。図14は、データ配信装置100がユーザ端末230へ配信するウェブページ400,401eの一例を示す図である。
【0092】
以下では、図14の例を用いて、図13のフローについて説明する。
【0093】
ステップS401(データ取得処理)は、図4のステップS101と同様である。また、ステップS402(データ選択処理)は、図4のステップS102と同様である。
【0094】
ステップS403(データ生成処理)において、データ生成部113は、ステップS402で受信した閲覧要求に基づき、ユーザが選択したRSS記事をデータベース部111から読み取る。データ生成部113は、読み取ったRSS記事からランドマークの名称(文字データ302の一例)を抽出し、抽出したランドマークの名称により表現される場所に該当する緯度経度を示す地点データ304をデータベース部111から抽出する。この例では、「A博物館」というランドマークの名称がデータ生成部113によって抽出される。また、データ生成部113は、読み取ったRSS記事から人名(文字データ302の一例)を抽出し、抽出した人名により表現される人物の写真である画像データ305をデータベース部111から抽出する。この例では、「S教授」という人名がデータ生成部113によって抽出される。データ生成部113は、データベース部111から抽出した地点データ304により示される緯度経度、即ち、データ選択部115がユーザに選択させたRSS記事から抽出したランドマークの名称により表現される場所に該当する緯度経度をRSS記事に関連する地点として表現するRSS配信地図(視覚・聴覚データ303の一例)を処理装置により生成する。この例では、「A博物館」の緯度経度を「A博物館にて貴重な文化遺産が・・・」というRSS記事に関連する地点として丸印で表すRSS配信地図がデータ生成部113によって生成される。データ生成部113は、生成したRSS配信地図に、データベース部111から抽出した画像データ305を付加する。データベース部111は、このRSS配信地図を記憶装置により記憶する。
【0095】
ステップS404(データ配信処理)において、データ配信部114は、ステップS403で生成したRSS配信地図とステップS402でユーザに選択させたRSS記事とをデータベース部111から読み取る。データ配信部114は、読み取ったRSS配信地図とRSS記事とを併せて表示するウェブページ401eを作成し、このウェブページ401eをインターネット220経由でユーザ端末230へ配信する。この例では、ウェブページ401eに表示されるRSS記事の文中、ステップS403で抽出された「A博物館」というランドマークの名称と「S教授」という人名が強調表示されている。なお、ウェブページ401eに表示されるRSS記事は、図5のウェブページ401aと同様に、元になる文章(ニュース、ブログなど)の要約でもよいし、元になる文章そのものでもよい。また、ウェブページ401eに表示されるRSS配信地図において、RSS記事に関連する地点にアイコンやポインタを設け、それをクリックするとRSS記事に関連する説明音声が出力されたり、RSS記事に関連する動画が再生されたりするようにしてもよい。
【0096】
以上のように、本実施の形態によれば、データ配信装置100は、あるウェブサイト210から取得した文字情報をユーザに提供する際に、その文字情報と関連する視覚情報及び/又は聴覚情報を、必要に応じて2種類以上付加し、その文字情報をユーザにとって理解しやすく、活用しやすいものとすることができる。
【0097】
以上、本発明の実施の形態について説明したが、これらのうち、2つ以上の実施の形態を組み合わせて実施しても構わない。あるいは、これらのうち、1つの実施の形態を部分的に実施しても構わない。あるいは、これらのうち、2つ以上の実施の形態を部分的に組み合わせて実施しても構わない。
【図面の簡単な説明】
【0098】
【図1】実施の形態1に係るデータ配信装置の機能の概要を示す図である。
【図2】実施の形態1に係るデータ配信装置の構成を示すブロック図である。
【図3】実施の形態1に係るデータ配信装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
【図4】実施の形態1に係るデータ配信装置の動作の一例を示すフローチャートである。
【図5】実施の形態1に係るデータ配信装置がユーザ端末へ配信するウェブページの一例を示す図である。
【図6】実施の形態1に係るデータ配信装置の動作の一例を示すフローチャートである。
【図7】実施の形態1に係るデータ配信装置がユーザ端末へ配信するウェブページの一例を示す図である。
【図8】実施の形態2に係るデータ配信装置の動作の一例を示すフローチャートである。
【図9】実施の形態2に係るデータ配信装置がユーザ端末へ配信するウェブページの一例を示す図である。
【図10】実施の形態3に係るデータ配信装置の動作の一例を示すフローチャートである。
【図11】実施の形態3に係るデータ配信装置がユーザ端末へ配信するウェブページの一例を示す図である。
【図12】実施の形態4に係るデータ配信装置の構成を示すブロック図である。
【図13】実施の形態4に係るデータ配信装置の動作の一例を示すフローチャートである。
【図14】実施の形態4に係るデータ配信装置がユーザ端末へ配信するウェブページの一例を示す図である。
【符号の説明】
【0099】
100 データ配信装置、101 RSSリーダ、102 高速検索エンジン、103 位置情報/緯度経度変換エンジン、104 地図表示エンジン、111 データベース部、112 データ取得部、113 データ生成部、114 データ配信部、115 データ選択部、116 データ受信部、210 ウェブサイト、220 インターネット、230 ユーザ端末、301 テキストデータ、302 文字データ、303 視覚・聴覚データ、304 地点データ、305 画像データ、400,401,401a〜e ウェブページ、901 表示装置、902 キーボード、903 マウス、904 FDD、905 CDD、906 プリンタ装置、911 CPU、912 バス、913 ROM、914 RAM、915 通信ボード、920 磁気ディスク装置、921 オペレーティングシステム、922 ウィンドウシステム、923 プログラム群、924 ファイル群。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
対象物を文字情報で表現する文字データを記憶装置により複数記憶するデータベース部と、
ウェブサイトに掲載される文章のテキストデータであって前記データベース部に記憶された文字データを少なくとも1つ含むテキストデータをネットワーク経由で取得するデータ取得部と、
前記データ取得部が取得したテキストデータから文字データを抽出し、抽出した文字データにより表現される対象物を視覚情報と聴覚情報との少なくともいずれかで表現する視覚・聴覚データを処理装置により生成するデータ生成部と、
前記データ取得部が取得したテキストデータと前記データ生成部が生成した視覚・聴覚データとを併せて表示するウェブページを作成し、当該ウェブページをネットワーク経由で配信するデータ配信部とを備えることを特徴とするデータ配信装置。
【請求項2】
前記データベース部は、対象物として場所を文字情報で表現する文字データを複数記憶し、さらに、地図上の地点を示す地点データを記憶装置により複数記憶し、
前記データ生成部は、抽出した文字データにより表現される場所に該当する地点を示す地点データを前記データベース部から抽出し、抽出した地点データにより示される地点を前記データ取得部が取得したテキストデータに関連する地点として地図上で表現する視覚・聴覚データを生成することを特徴とする請求項1に記載のデータ配信装置。
【請求項3】
前記データ生成部は、抽出した文字データにより表現される場所が2つ以上ある場合、それぞれの場所に該当する地点を示す地点データを前記データベース部から抽出し、抽出した地点データにより示される地点を前記データ取得部が取得したテキストデータに関連する地点として場所ごとに別個の地図上で表現する視覚・聴覚データを生成することを特徴とする請求項2に記載のデータ配信装置。
【請求項4】
前記データ生成部は、抽出した文字データにより表現される場所が2つ以上ある場合、それぞれの場所を表現する文字データの数に応じて視覚・聴覚データの地図の大きさを調整することを特徴とする請求項3に記載のデータ配信装置。
【請求項5】
前記データ取得部は、複数のウェブサイトを巡回してテキストデータを複数取得し、
前記データ配信装置は、さらに、
ユーザ端末の位置を示す位置データをネットワーク経由でユーザ端末から受信するデータ受信部を備え、
前記データ生成部は、抽出した地点データにより示される地点のうち、前記データ受信部が受信した位置データにより示されるユーザ端末の位置から一定範囲内の地点のみを前記データ取得部が取得したテキストデータに関連する地点として地図上で表現する視覚・聴覚データを生成することを特徴とする請求項2から4までのいずれかに記載のデータ配信装置。
【請求項6】
前記データ取得部は、複数のウェブサイトを巡回してテキストデータを複数取得し、
前記データ配信装置は、さらに、
前記データ取得部が取得したテキストデータの1つをネットワーク経由でユーザ端末に選択させるデータ選択部を備え、
前記データ生成部は、抽出した地点データにより示される地点のうち、前記データ選択部が選択させたテキストデータから抽出した文字データにより表現される場所に該当する地点から一定範囲内の地点のみを前記データ取得部が取得したテキストデータに関連する地点として地図上で表現する視覚・聴覚データを生成することを特徴とする請求項2から5までのいずれかに記載のデータ配信装置。
【請求項7】
前記データベース部は、場所を住所とランドマークの名称との少なくともいずれかで表現する文字データを複数記憶し、さらに、地図上の地点を緯度経度で示す地点データを複数記憶することを特徴とする請求項2から6までのいずれかに記載のデータ配信装置。
【請求項8】
前記データベース部は、対象物を対象物の名称で表現する文字データを複数記憶し、さらに、対象物の画像を示す画像データを記憶装置により複数記憶し、
前記データ生成部は、抽出した文字データにより表現される対象物の画像を示す画像データを前記データベース部から抽出し、抽出した画像データを利用して視覚・聴覚データを生成することを特徴とする請求項1に記載のデータ配信装置。
【請求項9】
対象物を文字情報で表現する文字データを記憶装置により複数記憶するデータベース部を備えるデータ配信装置を用いるデータ配信方法であって、
前記データ配信装置のデータ取得部が、ウェブサイトに掲載される文章のテキストデータであって前記データベース部に記憶された文字データを少なくとも1つ含むテキストデータをネットワーク経由で取得する第1ステップと、
前記データ配信装置のデータ生成部が、前記第1ステップで取得したテキストデータから文字データを抽出し、抽出した文字データにより表現される対象物を視覚情報と聴覚情報との少なくともいずれかで表現する視覚・聴覚データを処理装置により生成する第2ステップと、
前記データ配信装置のデータ配信部が、前記第1ステップで取得したテキストデータと前記第2ステップで生成した視覚・聴覚データとを併せて表示するウェブページを作成し、当該ウェブページをネットワーク経由で配信する第3ステップとを備えることを特徴とするデータ配信方法。
【請求項10】
対象物を文字情報で表現する文字データを記憶装置により複数記憶するデータベース部を備えるコンピュータに、
ウェブサイトに掲載される文章のテキストデータであって前記データベース部に記憶された文字データを少なくとも1つ含むテキストデータをネットワーク経由で取得するデータ取得処理と、
前記データ取得処理が取得したテキストデータから文字データを抽出し、抽出した文字データにより表現される対象物を視覚情報と聴覚情報との少なくともいずれかで表現する視覚・聴覚データを処理装置により生成するデータ生成処理と、
前記データ取得処理が取得したテキストデータと前記データ生成処理が生成した視覚・聴覚データとを併せて表示するウェブページを作成し、当該ウェブページをネットワーク経由で配信するデータ配信処理とを実行させることを特徴とするデータ配信プログラム。
【請求項11】
前記データベース部は、対象物として場所を文字情報で表現する文字データを複数記憶し、さらに、地図上の地点を示す地点データを記憶装置により複数記憶し、
前記データ生成処理は、抽出した文字データにより表現される場所に該当する地点を示す地点データを前記データベース部から抽出し、抽出した地点データにより示される地点を前記データ取得処理が取得したテキストデータに関連する地点として地図上で表現する視覚・聴覚データを生成することを特徴とする請求項10に記載のデータ配信プログラム。
【請求項12】
前記データ生成処理は、抽出した文字データにより表現される場所が2つ以上ある場合、それぞれの場所に該当する地点を示す地点データを前記データベース部から抽出し、抽出した地点データにより示される地点を前記データ取得処理が取得したテキストデータに関連する地点として場所ごとに別個の地図上で表現する視覚・聴覚データを生成することを特徴とする請求項11に記載のデータ配信プログラム。
【請求項13】
前記データ生成処理は、抽出した文字データにより表現される場所が2つ以上ある場合、それぞれの場所を表現する文字データの数に応じて視覚・聴覚データの地図の大きさを調整することを特徴とする請求項12に記載のデータ配信プログラム。
【請求項14】
前記データ取得処理は、複数のウェブサイトを巡回してテキストデータを複数取得し、
前記データ配信装置は、さらに、
ユーザ端末の位置を示す位置データをネットワーク経由でユーザ端末から受信するデータ受信処理をコンピュータに実行させ、
前記データ生成処理は、抽出した地点データにより示される地点のうち、前記データ受信処理が受信した位置データにより示されるユーザ端末の位置から一定範囲内の地点のみを前記データ取得処理が取得したテキストデータに関連する地点として地図上で表現する視覚・聴覚データを生成することを特徴とする請求項11から13までのいずれかに記載のデータ配信プログラム。
【請求項15】
前記データ取得処理は、複数のウェブサイトを巡回してテキストデータを複数取得し、
前記データ配信装置は、さらに、
前記データ取得処理が取得したテキストデータの1つをネットワーク経由でユーザ端末に選択させるデータ選択処理をコンピュータに実行させ、
前記データ生成処理は、抽出した地点データにより示される地点のうち、前記データ選択処理が選択させたテキストデータから抽出した文字データにより表現される場所に該当する地点から一定範囲内の地点のみを前記データ取得処理が取得したテキストデータに関連する地点として地図上で表現する視覚・聴覚データを生成することを特徴とする請求項11から14までのいずれかに記載のデータ配信プログラム。
【請求項16】
前記データベース部は、場所を住所とランドマークの名称との少なくともいずれかで表現する文字データを複数記憶し、さらに、地図上の地点を緯度経度で示す地点データを複数記憶することを特徴とする請求項11から15までのいずれかに記載のデータ配信プログラム。
【請求項17】
前記データベース部は、対象物を対象物の名称で表現する文字データを複数記憶し、さらに、対象物の画像を示す画像データを記憶装置により複数記憶し、
前記データ生成処理は、抽出した文字データにより表現される対象物の画像を示す画像データを前記データベース部から抽出し、抽出した画像データを利用して視覚・聴覚データを生成することを特徴とする請求項10に記載のデータ配信プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2009−223446(P2009−223446A)
【公開日】平成21年10月1日(2009.10.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−65034(P2008−65034)
【出願日】平成20年3月14日(2008.3.14)
【出願人】(591102095)三菱スペース・ソフトウエア株式会社 (148)
【Fターム(参考)】