説明

トイレ・タンク充填バルブ及び操作方法

改善された伸延骨ねじ10及びその使用方法が記載される。伸延ねじ10は、埋め込み可能な遠位セグメント120及び取外し可能に固定された近位セグメント130から成る。遠位セグメント20は、ヘッド部分122及びねじ切りされた軸部分124を包含する。近位セグメント130は、その長さ全体にわたって延びる内部の穴を有する細長い本体132として示される。展開可能な部材が穴134内に配置され、これは、遠位セグメント120にしっかり結合するために、内部の穴から外向きに拡張することができる。伸延ねじ10は、アセンブリとして使用されて、再建手術中に骨を固着し、元の位置に戻す。再建手術の完了時に、近位セグメント130は取り除かれ、遠位セグメント120は再建骨に取り付けられたままにされる。遠位セグメント120はしっかり固着されて、骨が回復する間、骨の整列を維持するのに使用される骨格プレートのための、付加的な固定地点を提供する。固着された遠位セグメント120はまた、外科的修正の際に、プレートを除去する必要なしに伸延ねじを容易に交換する機構を提供する。近位セグメント、遠位セグメント、及び展開時に1つのセグメントが他方のセグメントに対して回転するのを防ぐ回転係止機構の異なる実施形態も記載される。更に、伸延ねじ10を斜めの角度で骨に配置しなければならない場合、多軸ヘッドが設けられているので、骨格プレートの適切な配置が同様に達成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、トイレなどのタンクへの水流を制御するためのバルブなどに関し、より詳細には、水洗トイレ・タンク用の計量給水制御システムに関する。
【背景技術】
【0002】
米国の家庭、ホテル及びモーテルで使用される種類のトイレは、通常は、上水道に接続されている。それぞれ、1回流すごとに約5.7〜17.0L(1.5〜4.5ガロン)の水を使用する。これらのトイレの大半は、水流バルブに取り付けられた浮揚装置を用いて動作する。トイレの水を流すと、水洗ハンドルに接続されている鎖が、トイレ・タンクの底部にある出口を開くフラッパを持ち上げる。水がタンクから便器に流入し、その中の水位を上昇させる。便器内の水が、便器の排水管の高さを越えると、便器内の水及び廃棄物をすべて吸い出すサイフォン作用によって、水が便器から流出し始める。この間、タンク内の水面に浮いている浮揚装置は、タンクの水位が下降するに従って下に下がる。その結果、水入口バルブが開く。水がすべてタンクから出ると、フラッパが落ちて、開いている出口を閉じる。次にタンクに入ってくる水が、入口バルブを通ってタンクを充填する。水バルブが閉じるまで、水位が上昇するに従って浮きが上昇する。
【0003】
このシステムは、効果的、簡便且つ比較的効率的である。しかしながら、これは又、非常に無駄が多いことがある。タンク出口を閉じるフラッパが摩耗するか、又は変形してしまうと、漏れが生じて、水が絶えず便器に流れ込むようになる。多量の水がタンクから流出した場合、浮きが下がって、水入口バルブを開き、失われたタンクの水を補充する。逆に、入口バルブは、変形しやすく、且つ/又は特に硬水の地域では鉱物性物質が蓄積しやすく、それによって、入口バルブが完全には閉じなくなる点まで効率的な動作が妨げられる。同じ結果が、浮揚装置の不適切な調節によって生じることもある。後者の場合、タンクに少量ではあるが一定の水が流れ込む。溢れるのを防ぐため、タンク内のオーバーフロー管が、余分な水を便器内に排出する。したがって、現在の設計では、ある時間にタンク内に流入し得る水量が、オーバーフロー管が流出させる水量未満なので、タンク内の水位は、決してオーバーフロー管の高さを越えない。しかしながら、この連続的な流れは水の無駄にもつながる。
【0004】
更に、ほとんどの浮玉式のトイレは、磁器製の注型品から作成されている。同時に、そのような材料は、従来のトイレにおいては、費用効率が高く長持ちする。残念なことに、これらのトイレのほとんどでは、金属製のボルト及びワッシャが、便器を上側のタンク及び床に固定している。時間と共に、これらのボルト及びワッシャは腐食して錆び、その結果、上側のタンクと便器との間の接触点が弱くなる。やがて、これらの弱くなった接触点で漏れが生じて、水がトイレの外側を損傷させる。この損傷は、下張り材及び床材だけでなく、木材部分、壁板、敷物、及び近辺の私有財産にも及ぶ。
【0005】
更に又、配管工又は補修者の誤った修理によって、又ユーザがタンクに寄りかかることによって、磁器製のタンクへの損傷が生じることも多い。こうした損傷は、磁器製のタンクにおける応力亀裂として現れ、その亀裂は、居住者又はユーザが容易に検出できないことが多い。しかしながら、タンク内の冷水による衝撃によって、疲労断裂(stress fracture)又は応力亀裂が急速に伝わり、その結果、壊滅的な破損につながり得る。この種の壊滅的な事象は、非常に短時間で、深刻な保険損失及び保険金請求につながり得る。例えば、検出されていないトイレ・タンクからの水流が1時間弱続くだけで、広い居住面積が水浸しになる可能性があり、アパート又は分譲住宅では、周囲の住居にも影響を与える可能性がある。この種の請求は世界中で日々起こっており、そのために、損害保険会社は、水の被害の請求に毎年数十億ドルを支払っている。現在の浮玉式又は浮き式装置は、これらの深刻な制限にまったく対処していない。
【0006】
水の利用可能性及び節約は、重大な環境問題である。変化する天候パターン、農業での更なる必要性、森林の伐採、並びに増大する分水界の破壊によって、利用可能な真水の量が減少している。これらの要因が、人口増加と相まって、自然及び人間の必要な上水道を供給する能力に、深刻な歪みが生み出された。水の使用量がピークとなる期間に、局地的に給水制限が行われることを耳にするのは、珍しいことではない。この問題は、地域によっては非常に深刻になっているため、標準的な13.2L(3.5ガロン)よりも少ない水を用いるトイレを使用することを義務付ける法律を制定した議会もある。
【0007】
トイレの水の節約問題は、主に、公衆トイレ、すなわち、通常はトイレ・タンクではなく水道管に計量洗浄バルブ又は他の機械的或いは電気的な停止装置を有する、公共施設のトイレに関して取り組まれてきた。しかしながら、トイレ・タンクと共に使用するための流体作動式バルブが、1915年7月6日にL.F.Pigottに発行された米国特許第1,145,791号に開示されている。この特許は、入口ハウジング内に載置されたインペラ・スクリューを備える、タンクの入口バルブ・アセンブリを開示している。インペラは、シャフトによってねじに接続され、このねじは、ロッドによってバルブに接続された第2のねじと噛み合っている。バルブは出口ポートを閉じる。第2のねじには、バルブとは反対側に、バルブが閉じたときに張力を受けるばねが取り付けられる。バルブは、水洗ハンドルを引くことによって作動する。水洗ハンドルはロッドを支持するアームを回転させ、このロッドは、一端にバルブを有し、他端にばねアセンブリをもつねじを有する。この回転によって2つのねじが係脱して、ばねが収縮し、第2のねじ、ロッド及びバルブ・アセンブリが後方に引っ張られて、出口ポートが開く。水洗ハンドルが解放されると、ロッドはばねによって定位置に引き戻されて、第1及び第2のねじが再び噛み合う。バルブが開くと、流体は出口ポートを通して流出し、その結果、水が入口ポートを通して流入できるようになって、インペラを回転させ、それにより、バルブが閉じるまで、第2のねじと噛み合っている第1のねじが駆動される。
【0008】
米国特許第1,552,261号(Belcher)、第1,809,440号(Elder)、及び第4,624,444号(Johnson)は、タンクの必要性をなくす、通常は公共施設で見られる計量洗浄バルブを開示している。Belcherの特許第1,552,261号は、水流に対して開口しており、ばね圧と水圧との組合せによって閉じるバルブから成る計量装置を開示している。水洗ハンドルをひねると、機械的リンク機構によってバルブが開き、ラチェットによりバルブが開いたままで固定される。次いで、水がインペラを通って流れるが、このインペラは、一連のギアにより、回転するインペラによって持ち上げられるバー機構に連結されている。バーが、それを保持しているラチェット歯に当たってそれから係脱し、バルブを閉じさせる。
【0009】
Elderの米国特許第1,809,440号も又、所定の時間経過後又は所定の水量が通過した後に水を止めることによって、水流を制御するバルブを開示している。水洗ハンドルが回転すると、対になった入口バルブが開いて、水が流れることができる。流水はタービン・ホイールに当たる。タービン・ホイールは、一連のギアによってスパイラル・ギアに接続され、スパイラル・ギアは、アームを動かしてバルブを閉止位置まで回転させる。Johnsonの特許第4,624,444号は、加圧ラインを有する商業施設で使用される水洗トイレ用の停止機構を示している。
【0010】
散水装置の制御に使用される水制御メータも知られている。米国特許第4,280,530号(Yi)、及び第4,708,264号(Brunninga)は、この種の装置である。Yiの装置は、スプリンクラー又は農業用灌漑システムに水を分配するために水道管中に配置される。水は入口を通ってインペラ・チャンバに入る。インペラの回転速度は、本質的に摩擦接点である速度調節手段によって制御される。水は、インペラ・チャンバから、出口バルブを含む第2のチャンバに流入する。出口バルブは、3つのプリセット位置のうちの1つに設定される。したがって、流水によってインペラが回転し、取り付けられたピニオン・ギアから始まるギア列は、クレセント・ギアで終わる。クレセント・ギアは、出口バルブに連結されたタイミング・ギアとして作用し、回転するにつれて、バルブを徐々に閉じて水の流れを停止させる。
【0011】
米国特許第4,708,264号のBrunningaの装置も又、ホース又は散水システム用の時限水量メータを開示している。出口バルブが所定の開放位置に設定され、システムを貫流する水が、一連の遊星ギアを介して連結されたインペラを回転させて、バルブ制御アセンブリを回転させる。バルブ制御アセンブリは解除されるまで回転し、解除されたとき、バルブは閉じることができるようになる。
【0012】
電子式給水制御器が、Wangの米国特許第4,633,905号に開示されている。水が水車の上を流れると、水車の中にある磁気センサがリレーを横切り、それによって流量をマイクロプロセッサに入力する。流量及び分配される水量に基づいて、マイクロプロセッサは、出口バルブが開いているべき時間を計算する。出口バルブは、カムを回転させることによって開き、カムは、出口バルブに取り付けられた支柱を持ち上げる。出口バルブは、計算された供給時間が経過するまで開いたままであり、その時間が経過した時点で、モータは、支柱を下に下げてバルブを閉じることができるところまで、カムを回転させる。バルブ自体は、ばねによって閉止位置まで押しやられる。
【0013】
正確な水量を計量するための別の装置は、Johnsの米国特許第1,407,752号のものである。これは、ギア装置とピストンに連結された圧力差動装置(pressure differential)との組合せを用いて水流を制御する、直列型の計量装置である。
【0014】
Chowの米国特許第4,335,852号は、流体の流れを制御するための別の装置を開示している。この装置は、バルブが中に配置されたフロー入口から成る。バルブは、カムの上に載るように位置決めされた、関連するステムを有する。装置は、所与の流量に予め設定されている。水が流れ始めると、互いに噛み合うギアを用いて偏心シャフトに接続されたインペラによって流れ、この偏心シャフトは、つめとカムに取り付けられたラチェットとを駆動する。ラチェットは、例えばステムがステム用の切欠き中に押し戻されることが可能になるまで、カムを回転させる。水圧を利用してバルブを閉じることに加えて、入口内のフェルールとバルブ・アセンブリ中央のスタッドとの間にばねが配置される。封止手段は、バルブの周りのOリングであり、これは入口バルブ用の開口よりもわずかに大きい。
【0015】
Shawの米国特許第4,916,762号では、水流をトイレのタンク及び便器内に計量して供給し、流れを確実に停止させるための装置が記載されている。トイレのハンドルをひねると、リンク機構がカムを回転させて、ストッパをその台座から押し出し、それによって水流を開始させる。水は、流路を通り、水車を越えて流れて水車に回転を与える。水車はカムに接続されており、それによってカムを回転させる。カムが回転して、切欠きがストッパのステム上に来ると、ストッパは水圧によって元の位置に収まり、水流が停止する。流れることができる水量は、カムの切欠きの数及びフロー・ノズルの寸法によって決まる。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0016】
本発明は、水洗トイレのタンクへの水流を計量し、予め決定可能な水量が水道管からの水を受け入れる給水管から流入したとき、自動的に水の流れを停止させる方法及びシステムを提供する。
【0017】
本発明によれば、トイレ又は水洗便器によって各洗浄サイクル中に使用される水量を正確に制御するため、又、洗浄サイクルが完了した後にタンク内へ更に水が流入するのを防ぐための、計量給水制御システムが提供される。本発明は、洗浄サイクルごとにタンク内に流入する水量を、通常は5.7〜17.0L(1.5〜4.5ガロン)の範囲であるが、任意の予め決定可能な量に制限する。
【0018】
本発明の方法は、給水管に受け入れた給水源からの水を、タンクの水道管よりも上に運び、ダイバータによって導水して、制御バルブを含む計量アセンブリに機械的動作を行わせ、それによって、給水管からの水の流れを可能及び不能にする。バルブは、計量アセンブリの機械的動作に応答する機械的スイッチによって制御され、所定の水量がダイバータを貫流したとき、給水管を自動的に閉じる。トイレの水が流されると洗浄サイクルが開始されて所定の水量をタンク内に放出することができるように、機械的スイッチが、アクチュエータを介してトイレの水洗アームに連結されている。
【0019】
所定の水量が放出されると洗浄サイクルが完了し、水洗アーム又はアクチュエータの位置に関係なく、次にトイレの水が流されるまで、水はそれ以上タンクに流入できない。更に、水がタンクから便器に流入する際にそこを通るフラッパ・バルブが漏れているか、又は開いたままであっても、又タンク自体が漏れていても、洗浄サイクル中に所定の水量しかタンク内に放出されない。
【0020】
後述する本発明の詳細な説明が更に良く理解されるように、上記では、比較的大まかに、本発明の諸態様、特徴及び技術的利点の概要を説明してきた。本発明の追加の態様、特徴及び利点は下記に記載する。本発明と同じ目的を達成するために他の構造を変更又は設計する基礎として、本明細書の開示を容易に利用できることが、当業者には理解されよう。そのような同等の構成は、特許請求の範囲に記載の本発明の趣旨及び範囲から逸脱するものではなく、又、本発明によって達成可能なすべての目的が、必ずしも、特許請求の範囲内にあるすべての実施例のそれぞれで達成されなくてもよいことが、当業者には理解されよう。
【0021】
本発明は、漏れが生じた場合にのみ機能する(engage)。その結果、タンクが破損している場合も、タンクからの水の損失と、ハンドルの係合部から6.0〜17.0L(1.6〜4.5ガロン)の水の損失しか生じない。最適な動作では、本発明は、破損した以降は機能(engage)せず、その時点でタンク内にある水の損失しか生じない。それにより、本発明は破局的な水漏れを防止し、従来のトイレ機構で起こり得る、より深刻な種類の水による損傷を防ぐか、或いは実質的になくす。したがって、本発明は、浮玉装置又は浮き装置で起こり得る連続した水の流れを妨げる。
【0022】
本発明及びその利点を更に完全に理解するために、以下の説明を添付図面と併せて参照する。
【実施例】
【0023】
下部本体10及び上部本体12を備える、本発明の好ましい一実施例のアセンブリの一部分を、図1に示す。上部本体12の最上部は、メータ・アセンブリ・ハウジング14である。下部本体10及び上部本体12の斜視図を、図2及び3にそれぞれ示し、同じ要素には同じ符号を付す。
【0024】
図に示されるように、下部本体10は、上部本体12の隆起部キャビティ18のスロットに嵌合する隆起部16を備える。下部本体10が上部本体12に挿入されると、下部本体10の外側シェル20は、上部本体12の外側シェル22内部にぴったり嵌合する。更に、上部本体12の給水管24は、下部本体10の給水管26の内部にぴったり嵌合する。給水管24の外側と給水管26の内側との間の水漏れを防ぐために、2つのOリング35が、上部本体12の給水管24の外側にある別個の溝に位置決めされる。
【0025】
下部本体10は、上部本体12中に延び、隆起部16の間の隙間を通して、隆起部キャビティ18を貫通する穴30にピンを挿入することによって、所定の位置に固定される。これにより、給排水衛生設備規準でときに義務付けられるように、タンクが充填されたときに、アセンブリ・ハウジング14内のメータ・アセンブリが水道管よりも上の位置にくることが可能になる。
【0026】
下部本体10は、トイレ・タンクの底部の入口取付具に従来の方式で接続される、ねじ切りされた端部32を備える。入口取付具は、従来の屋内配管システムの冷水管から供給される、水道管からの水を受け入れる。漏れを防ぎ、図1のアセンブリを直立位置で固定するために、ガスケット34が設けられている。
【0027】
水は、水道管からねじ切り端部32を通って管26に流入し、圧力によって給水管26及び給水管24を通って上昇し、管24の上端部36まで運ばれる。したがって、水道管から受け入れた水をタンクの水道管よりも上のレベルまで運ぶ給水管が、給水管26及び給水管24で形成されるような位置にあるアセンブリ・ハウジング14に対して、給水が行われる。
【0028】
図3は又、オーバーフロー排水口38、制御ハウジング保持スロット40及びアクチュエータ・ハウジング42をも示す。オーバーフロー排水口38は、単に、給排水衛生設備規準で義務付けられるように、オーバーフローが生じたときに、溢れた水がオーバーフロー管に運ばれるようにする。制御ハウジング保持スロット40及びアクチュエータ・ハウジング42については、本発明の好ましい一実施例のアセンブリ及び動作と関連して後述する。
【0029】
図4には、アセンブリ・ハウジング14の内部を示す、上部本体12の上面斜視図が示されている。給水分岐用取付具44が給水管24の上端部36に見られ、この給水管24は、好ましくは分岐用取付具44と一体に成型される。給水分岐用取付具44は、外側シェル22の内壁の周面全体に均等に配置されたマウント46によって、外側シェル22の内壁に取り付けられ、装着される。
【0030】
分岐用取付具44の外径は外側シェル22の内径よりも十分に小さいので、給水管24を上向きに通過してその上端部36から出る水は、自由にその間を下向きに流れ、外側シェル20の周囲に設けられた排水穴47を介して、下部本体12の下端部から出ることができる。したがって、外側シェル20及び22は、ダイバータから受け入れた水をタンク内に放出する放水管を形成する。
【0031】
分岐用取付具44には、図5の上面斜視図に示されるダイバータ48が取外し可能に挿入できる。ダイバータ48のフィン50が、分岐用取付具44の溝付き隆起部54の間にある隙間52にぴったり嵌合する。ダイバータ48の底面斜視図が図6に示されている。下記に詳述するように、バルブが開いた状態では、チャネル56が給水管24から上がってくる水を導くので、水は各フィン50の垂直壁58に沿って流れる。
【0032】
ダイバータ48の上には、図7に示すように、中心に小穴62を有する薄い隔壁60が取外し可能に挿入できる。隔壁60は、バルブが閉じた状態では、管24の端部36を封止し、水がチャネル56を貫流しないようにする。
【0033】
隔壁60の上には、図8に示される錐体(cone)66が取外し可能に挿入でき、これは、ダイバータ48の溝付き隆起部54と協働できるように噛み合う隆起部68を有する。錐体66の凹状底面70の中央には、バルブが開いた状態のときに、錐体66の上向きに延びる管74を通して水を上方に運ぶ小穴72がある。錐体66の上面斜視図が図9に示されている。図に示されるように、管74の頂部にある穴76により、バルブが開いた状態のとき、水が管74から流出することができる。
【0034】
図10には、水車78の上面斜視図が示されている。水車78は、錐体66の管74の上向きに延びる部分が水車78の中央の穴80を通って延びるように、錐体66の上に取外し可能に挿入することができる。図11には、水車78の底面斜視図が示されている。図に示されるように、水車78は内部フィン87を備える。バルブが開いた状態では、チャネル56を貫流する水は、フィン50の垂直壁58によって導水されると、約30°の角度で水車78のフィン87に当たる。それにより、水車78が、錐体66の管74の軸中心を貫通する軸の周りで回転する。その結果、水車78の上面に一体に形成された小さなギア82が、同心で回転する。したがって、ダイバータ48は、給水管24及び26によって形成される給水管から受け入れた水流を導き、その導かれた流れに応答して機械的動作が引き起こされる。
【0035】
水車78の上面84は、図4に示したアセンブリ・ハウジング14の水平面86とほぼ同一平面である。ギア・ポスト88の上には、図12の斜視図に示されるギア89が取外し可能に挿入でき、それによって、ギア・ポスト88がギア89の中央の穴90を通って延び、又ギア89の歯92が水車78の上面にある小さなギア82の歯と噛み合う。したがって、水が水車78の小さなギア82を回転させると、ギア・ポスト88の軸中心を貫通する垂直軸の周りでギア89が回転する。
【0036】
図13には、トイレに流入する水を計量する本発明のギア・アセンブリの簡略図が示されている。上述したように、水車78は錐体66(図13には図示せず)の管74上に嵌まり、ギア89は、その歯が水車78の小さなギア82と噛み合うように、ギア・ポスト88上に嵌まる。ギア89上には、ギア89と同心で回転する小さなギア92が一体に成型される。
【0037】
錐体66の管74の上向きに延びる部分上には、別のギア94が嵌まっており、これは、管74がギア94の中央の穴を通って延びるように、又ギア94の外側の歯がギア89の小さな内側のギア92と噛み合うように、本質的にギア89と同一の寸法及び形状である。したがって、水がギア89を回転させると、管74の軸中心を貫通する垂直軸の周りでギア94が回転する。ギア94上には、ギア94と同心で回転する小さな内側のギア96が一体に成型される。
【0038】
ギア89及び94と寸法及び形状が本質的に同一の別のギア98が、その外側の歯がギア94の内側のギア96と噛み合うように、ギア・ポスト88上に嵌まっている。したがって、ギア98は、ギア96が回転することによって、ギア・ポスト88の軸中心を貫通する垂直軸の周りで回転する。ギア98上には、ギア98と同心で回転する小さな内側のギア100が一体に成型される。
【0039】
最後に、図14に別個に示されるトップ・ギア102が、その外側の歯106が小さな内側のギア100の歯と噛み合うように、管74上に嵌まっている。したがって、トップ・ギア102は、ギア100が回転することによって、管74の軸中心を貫通する垂直軸の周りで回転する。トップ・ギア102は、更に円筒状の突出部110を備えることに留意されたい。本発明のギア・アセンブリを組み立てる場合、バルブが閉じた状態のときに、後述する封止アームが錐体66の上端部74を封止し、そこからの水の流出を防ぐことができるように、錐体66の管74は、突出部110のわずかに上まで延びる。又、トップ・ギア102は、トップ・ギア102上に一体に成型され、隙間114によって分離された1組の半円状の垂直隆起部112を備えることにも留意されたい。後で更に詳細に述べるように、半円状隆起部112は、管74を封止及び封止解除する制御メカニズムの一部を形成する。
【0040】
バルブが閉じた位置にあるときは、内側の管24の上端部36から水が流出しないので、結果、水車78は回転されない。バルブが開いた状態のときには、内側の管24の上端部36から水が流出し、その水が、ダイバータ48によって、ダイバータ48の外周付近で等間隔に離れた1組の流れに導かれることにより、水車78のフィン87に当たって水車78を回転させる。水車78が回転することによって、間にある中間ギアを介してトップ・ギア102が回転される。
【0041】
図15及び16は、本発明のバルブ・アセンブリの動作を機能面から示す。図15に示す閉止位置では、エラストマー材118がその下に嵌合した封止アーム116が、ばね(図示せず)によって押し下げられることにより、エラストマー材118が、穴105を通ってトップ・ギア102の円筒状の突出部110よりもわずかに上に突き出した管74の上端部にある穴76を封止する。
【0042】
封止アーム116の上面斜視図及び底面斜視図が、図17及び18にそれぞれ示されている。封止アーム116から下向きに延びる直角の突出部122は、平坦な矩形の可撓性エラストマー材118(図17及び18には図示せず)が中に挿入される機構を形成する。エラストマー材118の厚さは、直角の突出部122によって形成される切欠き120中に、横方向に圧縮可能且つ取外し可能に挿入できるような厚さである。
【0043】
図15に戻ると、封止アーム116が管74の端部を封止する、バルブが閉じた位置のときには、上向きの水圧P1は、P1とは異なって(differentially)それよりも大きい下向きの圧力P2で打ち消されるので、隔壁60が、管24の上端部36に接して保持される。このバルブが閉じた状態では、水は管24から流出せず、水車78は回転されない。
【0044】
図16には、バルブが開いた状態が示されている。封止アームが持ち上げられるので、水は、錐体66の管74の穴76から流出することができる。これにより、隔壁60が、錐体66の凹状の下面70に向かって押し上げられ、又、水は、隔壁60の穴62を通って上方に流れることができる。隔壁60が、管24内の水圧によって押し上げられると、水は、管24の端部36から隔壁60に向かって流出することができ、隔壁60は、水を、ダイバータ48(図15及び16には図示せず)を通して下方に、通常は図16に示す矢印の方向に向ける。
【0045】
より具体的には、バルブが開いた状態では、水は、ダイバータ48のチャネル56を通って横方向に流れ、水車78のフィン87に当たって、水車78を回転させる。管24から流出した水は、次に下方に流れ、下部本体10の周囲の等間隔に離れた穴47を通ってタンク内に流入する。これにより、バルブが開いた状態のときに、水がタンク内に流入することができる。したがって、錐体66及び隔壁60は、バルブが開いているときは、水が給水管からダイバータに流れるようにし、バルブが閉じているときは、水が給水管から流れないようにする、制御バルブとして作用する。
【0046】
封止アーム116の上昇及び下降は、したがってバルブ開放位置又はバルブ閉止位置の確立は、つめ124の位置によって制御される。つめ124は、図19に別個に示されている。後述する制御ハウジング内に配置されたとき、つめ124は切欠き点126の周りで旋回するので、つめ124の端部128は、下方位置にも上方位置にも配置することができる。
【0047】
つめ124の端部128が、図15に示すように下方位置にある場合、封止アーム116は、ばね(図示せず)によって押し下げられて、錐体66の管74の穴76を封止する。つめ124の端部128が、図16に示すように上方位置にある場合、封止アーム116は、封止アーム116の縁部123に当たってこれを押し上げる、つめ124の縁部130によって持ち上げられて、錐体66の管74の穴76の封止を解除する。
【0048】
図20及び21には、封止アーム116及びつめ124を収容する制御ハウジング132の上面斜視図及び底面斜視図がそれぞれ示されている。制御ハウジング132の一端には、上側アセンブリ・ハウジング14内に形成されたスロット構造40(図3及び4に示す)と協働できるように噛み合う、突出した隆起構造134がある。つめ124の端部128は、隆起部136及び138の間に取外し可能に嵌合するので、その中で正しい位置に配置されると、つめ124の縁部130は上向きになり、つめ124の切欠き126は、制御ハウジング132の縁部140の上に載る。そのような位置にくると、つめ124は切欠き126の周りで旋回することができるので、端部128が上向き及び下向きに動いて、封止アーム116を持ち上げ、又下げることができる。
【0049】
つめ124には上側突出部133があるので、つめ124が制御ハウジング132内で適切な位置にくると、上側突出部133と制御ハウジング132の内側上面とがぶつかることにより、ハウジング132がスロット40内に配置されたときに、つめ124が偶発的に横方向に引っ張られてハウジング132から外れるのが防止されることに留意されたい。
【0050】
つめ124の、端部128とは反対側の端部142は、制御ハウジング132の隆起部136と136の間を外向きに延び、したがって、アセンブリ・ハウジング14から外に突き出すので、つめ124の切欠き144が露出し、鎖をそこに取り付けることができる。この鎖が引き下げられると、つめ124の端部142が下に引かれ、つめ124が切欠き点126の周りで旋回し、それによって、つめ124の端部128が持ち上げられる。
【0051】
封止アーム116、及びそこに取り付けられたエラストマー材118も、制御ハウジング132に挿入され、その位置は、封止アーム116の縁部146が制御ハウジング132の縁部148の上に置かれ、ばね(図示なし)の一端が封止アーム116から上向きに延びる円筒状の突出部150に取外し可能に固定され、他端が制御ハウジング132の内側上面にある円筒状の突出部152に取外し可能に固定されるような位置になる。したがって、封止アーム116は、ばね張力が封止アーム116に下向きの力を付与するように、制御ハウジング132内でつめ124の上方に配置される。
【0052】
ばね、つめアーム、封止アーム及び制御ハウジングのアセンブリは、制御ハウジング132の1対の湾曲した半円状隆起部156がトップ・ギア102の半円状隆起部112の内側に嵌合するように、隆起構造154がスロット40に挿入された状態で配置される。組み立てられた制御ハウジングがそのように配置されると、封止アーム116及びエラストマー材118は、錐体66の管74の上方に、つめ124の端部128が半円状隆起部112の間にある隙間114に収まるように配置される。つめ124の端部142が引き下げられ、それによってつめ124の端部128が引き上げられるまで、端部128は、封止アーム116によって隙間114中に保持される。これが、バルブが閉じた状態であり、このとき水車78は回転できず、水は管24から流出できない。
【0053】
しかし、つめ124の端部142が引き下げられると、つめ124の端部128がばね張力に逆らって持ち上げられて、封止アーム116を持ち上げ、装置はバルブが開いた状態になるので、洗浄サイクルが開始される。つめ124の底面131は、トップ・ギア102の半円状隆起部112の上面115よりも上に持ち上げられる。これにより、ダイバータ48を通る水流によって生じる水車78の回転に機械的に応答して、トップ・ギア102が回転できるようになる。トップ・ギア102が回転すると、表面131は、次の隙間114に達するまで隆起部112の表面115の上に載っており、隙間114に達すると、つめ124の端部128は隙間に落ち込む。つめ124が隙間に落ち込むと、トップ・ギア102の回転が強制的に停止され、同時に、封止アーム116が、ばね圧によって押し下げられて、管74を封止する。これにより、隔壁60が押し下げられて、管24が封止される。管24が再び封止されると、タンク内に水が流入しなくなり、洗浄サイクルが完了する。
【0054】
したがって、隙間114を有する半円状隆起部112は、ダイバータからの水流によって生じる、水車及びギア・アセンブリの機械的動作に応答して動くカムを形成する。つめは、隔壁及び錐体で形成される制御バルブが、予め決定可能な程度のカムの動きに応答して閉じるようにする、カム係合子として作用する。カムとつめが一緒になって、予め決定可能な水量が給水管から流れると制御バルブを閉じる、ダイバータからの水流によって生じる動きに応答する、機械的スイッチを構成する。
【0055】
上側アセンブリ・ハウジング14は、上述の計量アセンブリを汚染物質から保護するために、所定位置に取外し可能に嵌合するカバーで覆ってもよい。計量アセンブリの保守又は検査が必要な場合、カバーは取り外すことができ、又アセンブリ・ハウジング14内に挿入された部品の一部又はすべてが、容易且つ迅速に取り外し、組み立て直すか又は交換することができる。
【0056】
上述したように、切欠き144を露出させ、鎖をそこに取り付けることができるように、つめ124の端部142は、アセンブリ・ハウジング14から外に突き出している。この鎖は、下に垂れ下がり、鎖の反対側の端部は、次に記載するようなアクチュエータ機構に取り付けられる。図22には、上側アクチュエータ158の斜視図が示されている。一端がつめ124の切欠き144に接続された鎖は、その反対側の端部が、上側アクチュエータ158の切欠き160に接続される。そのように接続されると、切欠き160が下向きに動くことによって鎖が引き下げられて、つめ124の端部142が引き下げられ、それにより、つめ124の端部128が隙間114から持ち上げられて、計量洗浄サイクルが開始される。
【0057】
本発明のアクチュエータ機構の動作を示す図が、図23、24及び25に示されている。図23では、上側アクチュエータ158は、アクチュエータ・ハウジング42内の静止位置にある状態で示されている。上側アクチュエータ158には、図26に斜視図が示される下側アクチュエータ162が取り付けられる。上側アクチュエータ158及び下側アクチュエータ162は、下側アクチュエータ162の穴163と上側アクチュエータ158の穴159とに挿入されるピン(図示せず)によって、互いに連結される。下側アクチュエータ162には、組み立てられたアクチュエータ機構がアクチュエータ・ハウジング42から引き抜かれて外れるのを防ぐ、フレア形のウィング164がある。
【0058】
図23は、一端が上側アクチュエータ158の切欠き166に接続された、弛んだ状態にある鎖168を示す。鎖168は、上向きに延び、他端で従来のトイレの水洗アーム(図示せず)に接続される。切欠き160には、他端がつめ124の切欠き144に接続された、第2の鎖168が接続され、これは、切欠き160のほぼ真上でアセンブリ・ハウジング14から外に延びる。
【0059】
図24を参照すると、トイレの水が流されるとき、鎖168が接続されている水洗アームの遠端が引き上げられる。それにより、通常は鎖で水洗アームに接続されているフラッパが持ち上げられるので、水が、タンクから便器に流入できるようになる。水洗アームが引き上げられることで、同時に、弛んだ形の鎖168が引っ張られて、切欠き166のところで上側アクチュエータ158に上向きの力を付与する。それに応答して、上側アクチュエータ158が切欠き170の周りで旋回するので、切欠き160が押し下げられる。それにより、鎖168は、つめ124の端部142に下向きの力を付与する。それにより、上述したような計量洗浄サイクルが開始される。水洗アームが解放され、その静止位置に戻ると、鎖168は弛み、上側アクチュエータ158は、図23に示すような静止位置に戻る。
【0060】
水洗アームが引き上げられすぎた場合、上側アクチュエータが、図25に示すようにアクチュエータ・ハウジング42から引き出されることがある。この場合、下側アクチュエータ162のウィング164がアクチュエータ・ハウジング42の上縁部に当たって、アクチュエータ機構がアクチュエータ・ハウジング42から取り外されるのを防ぐ。したがって、アクチュエータは、アクチュエータ・ハウジングによって拘束されて、部分的にその中に保持される。又、アクチュエータの動きによって、鎖168が弛み、124の端部142が確実に上向きに旋回して戻ることができるようになる。水洗アームが解放されると、アクチュエータ機構は、図23に示すような静止状態に戻る。
【0061】
したがって、アクチュエータは、水洗アームと、つめ及びカムで形成される機械的スイッチとに連結され、水洗アームの動きに応答して、錐体及び隔壁で形成される制御バルブを開いて、予め決定可能な水量をタンク内に放出できるようにする。トイレの水が流されることにより、アクチュエータ・アセンブリがつめ124の端部142に下向きの力を加えた後、アセンブリ・ハウジング14内の計量洗浄サイクル・アセンブリは、アクチュエータ及び水洗アームの位置とは無関係に、又フラッパの位置とも無関係に動作することに留意されたい。
【0062】
したがって、例えばフラッパに漏れがある又はフラッパが閉じない場合、タンクは充填されないが、それにも関わらず、洗浄サイクル・アセンブリがその動作を完了すると、タンクへの水の流入は停止する。つまり、つめ124の端部128が、半円状隆起部112の間の隙間114に再び落ち込むと、洗浄サイクルが終了し、フラッパ、アクチュエータ又は水洗アームの位置とは無関係に、水は管24からタンク内に(又はオーバーフロー管の中に)流入しなくなる。
【0063】
本発明の計量洗浄サイクル中に穴47から出てタンクに流入する、予め決定可能な水量は、水道管から受ける水圧とは無関係であることにも留意されたい。圧力が高いほど、水車78が大きい角速度で回転して、トップ・ギア102を高速で回転させるので、圧力がより高くても、単に洗浄サイクルがより速く完了するだけである。いずれにせよ、サイクルはやはり、上述したように、つめの端部が隙間に落ち込んだときに終了する。
【0064】
洗浄サイクルの持続期間は、約1分又はそれ未満に制限することが望ましい。これは、当業者には理解されるように、ギアリング・アセンブリのギアリング比によって制御することができる。又、洗浄サイクル中にタンクに流入する予め決定可能な水量も、トップ・ギア102の隙間114及び半円状隆起部112の位置と数を調節することによって、制御することができる。これにより、異なる容積のタンクに対して、本発明を容易に適合させることができる。更に、上述したように、図1に関連して記載したようなアセンブリの高さを調節することによって、異なる高さのタンクに対応することができる。
【0065】
本発明は、PVC又は現在当業者に既知の若しくは今後開発されるであろう他の材料で作成された、低コスト且つ軽量の構成要素を使用して、実施することができる。本発明は、所定の水量が水道管から流れた後、自動的にそれ以上の水が流れないようにするので、水が流れ続けず、例えば、フラッパの漏れ、トイレ・タンクの割れ又は他の欠陥による、水の無駄又は漏れがない。又、本発明の好ましい一実施例では、計量アセンブリ及び給水管は、上部本体のシェル内部にあり、それによって分離されているため、大幅にノイズの少ない洗浄を提供する。更に、給水管及び計量アセンブリの高さは、給水管内の水が、タンクの水道管よりも上のレベルまで確実に運ばれるように調節できるので、本発明は、国際給排水衛生設備規準(Universal Plumbing Code)及びサイフォン作用を防止するための他の規格に適合する。
【0066】
このように、本発明及びその利点を詳細に説明してきたが、添付の特許請求の範囲で定義される本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく、本明細書に様々な変更、置換え及び変形を加えることができることを理解されたい。本発明は多くの目的を達成するが、異なる応用例で異なる目的に使用できるので、必ずしも、添付の特許請求の範囲内に含まれるすべての実施例が、すべての目的を達成するものではない。
【0067】
更に、本発明の範囲は、本明細書に記載のプロセス、機械、製品、物質構成、手段、方法、及び工程の、特定の実施例に限定されるものではない。当業者なら本発明の開示から容易に理解できるように、本明細書に記載の対応する実施例と実質的に同じ機能を果たす、又は実質的に同じ結果を達成する、既存の若しくは今後開発されるであろうプロセス、機械、製品、物質構成、手段、方法、及び工程を、本発明に従って利用することもできる。したがって、添付の特許請求の範囲は、そのようなプロセス、機械、製品、物質構成、手段、方法、又は工程を、その範囲内に包含するものである。
【図面の簡単な説明】
【0068】
【図1】本発明の好ましい一実施例の上部本体及び下部本体のアセンブリを示す図である。
【図2】本発明の好ましい一実施例の下部本体の斜視図である。
【図3】本発明の好ましい一実施例の上部本体の斜視図である。
【図4】好ましい一実施例のアセンブリ・ハウジングの内部を示す、図3の上部本体の上面斜視図である。
【図5】ダイバータの上面斜視図である。
【図6】図5のダイバータの底面斜視図である。
【図7】隔壁の斜視図である。
【図8】錐体の底面斜視図である。
【図9】図8の錐体の上面斜視図である。
【図10】水車の上面斜視図である。
【図11】図10の水車の底面斜視図である。
【図12】好ましい一実施例のギア・アセンブリにおけるギアの上面斜視図である。
【図13】好ましい一実施例のギア・アセンブリを示す図である。
【図14】図13のギア・アセンブリで使用されるトップ・ギアを示す図である。
【図15】バルブが閉じた状態のバルブ・アセンブリを示す図である。
【図16】バルブが開いた状態のバルブ・アセンブリを示す図である。
【図17】封止アームの上面斜視図である。
【図18】図17の封止アームの底面斜視図である。
【図19】つめの斜視図である。
【図20】制御ハウジングの上面斜視図である。
【図21】図20の制御ハウジングの底面斜視図である。
【図22】上側アクチュエータの斜視図である。
【図23】アクチュエータ・アセンブリの動作を示す図である。
【図24】アクチュエータ・アセンブリの動作を示す図である。
【図25】アクチュエータ・アセンブリの動作を示す図である。
【図26】下側アクチュエータの斜視図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
水洗トイレ・タンク用の計量給水制御システムであって、
水道管から水を受け入れ、前記タンク内部に水を運び、ダイバータまで送る給水管と、
前記給水管から受け入れた水流を導いて、前記導かれた流れに応答して機械的動作を生じさせるダイバータと、
前記給水管から前記ダイバータまでの水の通路を開閉する機械的スイッチに応答する制御バルブと、
前記ダイバータからの水流によって生じる前記機械的動作に応答し、予め決定可能な水量が前記ダイバータを貫流したとき、前記制御バルブを自動的に閉じる機械的スイッチと、
前記ダイバータからの水を受け入れて前記水を前記タンク内に放出する放水管と、
前記スイッチが水洗アームの動きに応答して前記制御バルブを開いて、所定の水量を前記ダイバータを通って前記放水管に流入させるように、前記トイレの前記水洗アームに連結され、且つ前記機械的スイッチに連結されたアクチュエータとを備えるシステム。
【請求項2】
前記給水管が前記放水管の内部を貫通する、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記機械的スイッチが、
前記ダイバータからの水流によって生じる機械的動作に応答して動くカムと、
前記アクチュエータに連結されており、前記アクチュエータの動きに応答して前記制御バルブを開くようにし、且つ前記カムの予め決定可能な程度の動きに応答して前記制御バルブを閉じるようにするカム係合子とを更に備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
前記カム係合子が、
前記制御バルブの出口を封止解除することによって前記制御バルブを開放させて、水圧によって前記給水管から前記ダイバータを通って水が流れるようにし、
前記出口を封止することによって前記制御バルブを閉止させて、水が前記給水管から前記ダイバータを通って流れないようにする圧力を生成する、請求項3に記載のシステム。
【請求項5】
前記カム係合子が、封止アームと更に係合して前記出口を封止及び封止解除する、請求項4に記載のシステム。
【請求項6】
前記アクチュエータが、前記アクチュエータを拘束して部分的にその中に保持するアクチュエータ・ハウジング内に部分的に配置される、請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
前記機械的スイッチが、前記アクチュエータとは無関係に前記制御バルブを閉じる、請求項1に記載のシステム。
【請求項8】
前記給水管が、前記水道管からの水を前記タンクの前記水道管よりも上のレベルまで運ぶ、請求項1に記載のシステム。
【請求項9】
水洗トイレ・タンク用の計量給水制御方法であって、
水道管から、水を前記タンク内部に運ぶ給水管に水を受け入れるステップと、
前記給水管から受け入れた水を分岐させて水流を導き、それにより前記導かれた流れに応答して機械的動作を生じさせるステップと、
機械的スイッチに応答して前記給水管からの前記水流を制御するステップと、
前記給水管からの水流の前記分岐によって生じる前記機械的動作に応答し、予め決定可能な水量が前記給水管から流れたとき、自動的にそこから水が流れないようにする機械的スイッチを提供するステップと、
前記給水管から分岐した水を前記タンク内に放出するステップと、
前記トイレの水洗アームに連結され、且つ前記機械的スイッチに連結されており、前記スイッチが所定の水量を前記給水管から流し、前記水洗アームの動きに応答して前記タンク内に放出させることを可能にするアクチュエータを提供するステップとを含む方法。
【請求項10】
前記給水管が、前記給水管から前記タンク内に水を放出する管の内部を貫通する、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記機械的スイッチが、
前記ダイバータからの水流によって生じる機械的動作に応答して動くカムと、
前記アクチュエータに連結されており、前記アクチュエータの動きに応答して前記給水管からの水流を分岐させ、且つ前記カムの予め決定可能な程度の動きに応答して前記給水管から水が流れないようにするカム係合子とを更に備える、請求項9に記載の方法。
【請求項12】
前記カム係合子が、
制御バルブの出口を封止解除して、水圧によって前記給水管から前記ダイバータを通って水が流れるようにし、
前記制御バルブの出口を封止して、水が前記給水管から前記ダイバータを通って流れないようにする圧力を生成する、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記カム係合子が、封止アームと更に係合して制御バルブの前記出口を封止及び封止解除し、それによって前記給水管からの水流を不能又は可能にする、請求項11に記載の方法。
【請求項14】
前記アクチュエータが、前記アクチュエータを拘束して部分的にその中に保持するアクチュエータ・ハウジング内に部分的に配置される、請求項9に記載の方法。
【請求項15】
前記機械的スイッチが、前記アクチュエータの動作とは無関係に、前記給水管からの水流を不能にするように動作する、請求項9に記載の方法。
【請求項16】
前記給水管が、前記水道管からの水を前記タンクの前記水道管よりも上のレベルまで運ぶ、請求項9に記載の方法。
【請求項17】
水洗トイレ・タンク用の計量給水制御システムであって、
水道管から水を受け入れ、前記タンク内部に水を運び、ダイバータまで送る給水管と、
前記給水管から受け入れた水流を導いて、前記導かれた流れに応答してカムと連動する水車の機械的動作を生じさせるダイバータと、
前記給水管から前記ダイバータへの前記水流を可能及び不能にする機械的スイッチに応答する制御バルブと、
前記ダイバータからの水流によって生じる前記機械的動作に応答し、予め決定可能な水量が前記ダイバータを貫流したとき、前記制御バルブを自動的に閉じる機械的スイッチとを備えるシステム。
【請求項18】
前記機械的スイッチが、
前記ダイバータからの水流によって生じる機械的動作に応答して動くカムと、
アクチュエータに連結されており、前記アクチュエータの動きに応答して前記制御バルブが開くようにし、且つ前記カムの予め決定可能な程度の動きに応答して前記制御バルブが閉じるようにするカム係合子と、
前記ダイバータからの水を受け入れて水を前記タンク内に放出する放水管と、
前記トイレの前記水洗アームに連結され、且つ前記機械的スイッチに連結されており、前記スイッチが水洗アームの動きに応答して前記制御バルブを開いて、所定の水量を前記ダイバータを通って前記放出管に流入させるようにするアクチュエータとを更に備える、請求項17に記載のシステム。
【請求項19】
前記カム係合子が、
前記制御バルブの出口を封止解除することによって前記制御バルブを開放させて、水圧によって前記給水管から前記ダイバータを通って水が流れるようにし、
前記出口を封止することによって前記制御バルブを閉止させて、水が前記給水管から前記ダイバータを通って流れないようにする圧力を生成する、請求項17に記載のシステム。
【請求項20】
前記給水管が前記放水管の内部を貫通して、前記水道管から受け入れた水を前記タンクの前記水道管より上のレベルまで運ぶ、請求項17に記載のシステム。
【請求項21】
前記機械的スイッチが、前記アクチュエータとは無関係に前記制御バルブを閉じる、請求項17に記載のシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【公表番号】特表2007−507634(P2007−507634A)
【公表日】平成19年3月29日(2007.3.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−534168(P2006−534168)
【出願日】平成16年10月1日(2004.10.1)
【国際出願番号】PCT/US2004/032456
【国際公開番号】WO2005/033424
【国際公開日】平成17年4月14日(2005.4.14)
【出願人】(506109834)エイチ2オー ガード、インコーポレイテッド (1)
【Fターム(参考)】