説明

トリガー式ポンプディスペンサー

【課題】本発明は、トリガー式ポンプディスペンサーにおいて、部品数が極力少なく組み付けが容易なポンプディスペンサーを提供すること。
【解決手段】容器本体の口部に取り付けられるキャップ4と、該キャップに係合されシリンダー部11とカバー部材12とを有するベース本体1と、該シリンダー部内を摺動可能なピストン部23と、該ピストン部23を上下に摺動させるトリガー構造体3とを備え、トリガー構造体3の回動によりピストン部23を上下に摺動させシリンダー内の液体をノズル部21から外部に噴射するトリガー式ポンプディスペンサーにおいて、前記カバー部材12がベース本体1の後端にヒンジ結合されているトリガー式ポンプディスペンサー。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、組み付けが極めて容易なトリガー式ポンプディスペンサーに関する。
より詳しくは前記カバー部材とベース本体或いはトリガーとバネ体の一体化等により部品点数が少なく且つ組み付けが容易であるトリガー式ポンプディスペンサーに関する。
【0002】
従来、所定の部分に薬液等を噴射する手段としてトリガー式ポンプディスペンサーが使われている。
このポンプディスペンサーは、トリガーの引き込み操作をするだけでピストンを動かし、容器と通じるシリンダー内の液を簡単にノズルから噴射することができる利点があり有用されている。
【0003】
このようなトリガーを有するトリガー式ポンプディスペンサー(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)では、カバー部材、バネ体、トリガー、ベース体、シリンダー、ピストン、等の多くの部品が必要である。
そのため、これら部品を組み付けるため工数が多くなることの他、それによって故障が増えることが問題となっている。
このような問題点を解決するために極力部品数が少ない構造のトリガー式ポンプディスペンサーが要望されている(特許文献1〜4)。
【0004】
【特許文献1】特開2002−18331号公報
【特許文献2】特開平10−43648号公報
【特許文献3】特開平11−309391号公報
【特許文献4】特開平10−57853号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、かかる背景技術をもとになされたもので、上記の技術的問題点を克服するためになされたものである。
すなわち、本発明は、トリガー式ポンプディスペンサーにおいて、部品数が極力少なく組み付けが容易なポンプディスペンサーを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
かくして、本発明者は、このような課題背景に対して鋭意研究を重ねた結果、少なくともベース部とカバー部材とを一体化することにより組み付けが容易となることを見出し、この知見に基づいて本発明を完成させたものである。
【0007】
すなわち、本発明は、(1)、容器本体の口部に取り付けられるキャップと、該キャップに係合されシリンダー部とカバー部材とを有するベース本体と、該シリンダー部内を摺動可能なピストン部と、該ピストン部を上下に摺動させるトリガー構造体とを備え、トリガー構造体の回動によりピストン部を上下に摺動させシリンダー内の液体をノズル部から外部に噴射するトリガー式ポンプディスペンサーにおいて、前記カバー部材がベース本体の後端にヒンジ結合されているトリガー式ポンプディスペンサーに存する。
【0008】
また、本発明は、(2)、前記ベース本体がシリンダー部の上部から拡大する拡張部を有し、カバー部材が、該拡張部の後端にヒンジ結合されている上記(1)記載のトリガー式ポンプディスペンサーに存する。
【0009】
また、本発明は、(3)、前記トリガー構造体がトリガーとそれより延長される二股部とバネ部とよりなり、二股部がピストン部を挟み込むように配設されている上記(1)に記載のトリガー式ポンプディスペンサーに存する。
【0010】
また、本発明は、(4)、前記トリガーとバネ部との近接によりトリガーに弾発力(復帰力)を生ずるものである上記(3)に記載のトリガー式ポンプディスペンサーに存する。
【0011】
また、本発明は、(5)、前記トリガーはその端部をベース本体に第一枢着部で枢着され中間位置をピストン部材に第二枢着部で枢着されているおり、第一枢着部と第二枢着部の距離と、第一枢着部の位置からトリガー構造体のトリガー先端までの距離との比が、1:4以上である上記(1)に記載のトリガー式ポンプディスペンサーに存する。
【0012】
また、本発明は、(6)、前記ベース本体の拡張部に、トリガーを停止する位置にまで回動可能なトリガーロックを備えている上記(1)に記載のトリガー式ポンプディスペンサーに存する。
【0013】
また、本発明は、(7)、前記ノズル部が遮断を含む4通りの液噴射状態に切り替え可能である上記(1)に記載のトリガー式ポンプディスペンサーに存する。
【0014】
また、本発明は、(8)、ノズル部が前記カバー部材に固定され、前記ピストン部材は、ノズル部と該ノズル部とピストン部とを連絡する屈曲変形可能な連結部を備えており、前記ピストンの上下移動を連結部の屈曲変形により積極的に吸収するものである上記(1)に記載のトリガー式ポンプディスペンサーに存する。
【0015】
なお、本発明の目的に添ったものであれば、上記(1)から(8)を適宜組み合わせた構成も採用可能である。
【発明の効果】
【0016】
本発明のトリガー式ポンプディスペンサーは、カバー部材がベース本体の後端にヒンジ結合されていることにより、組み付けが容易である。
また、ベース本体がシリンダー部の上部から拡大する拡張部を有し、カバー部材が、該拡張部の後端にヒンジ結合されていることにより、トリガー構造体のベース本体に対する枢着部の位置を後方にできる。
また、トリガー構造体がトリガーとそれより延長される二股部とバネ部とよりなり、二股部がピストン部を挟み込むように配設されていることにより、組み付けが容易となる他、故障が少なくなる。
また、トリガーとバネ部との近接によりトリガーに反発力(復帰力)を発生させることにより効率良く復帰力を得られる。
しかもピストンの上下移動を連結部の屈曲変形により吸収する構造であるので、余分
な部品を必要とせず構造が簡単であり且つ故障も少ない。
【0017】
また、第一枢着部と第二枢着部の距離と、第一枢着部の位置からトリガー構造体のトリガー先端までの距離との比が、1:4以上であることにより、トリガーを容易に引き込み易くなる。
また、ベース本体の拡張部に、トリガー構造体を停止する位置にまで回動可能なトリガーロックを備えていることにより、不用意にトリガーを引き込むことが無くなる。
また、ノズル部が遮断を含む4通りの液噴射状態に切り替え可能であることにより、液の噴射態様の選択の自由度が増える。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。
図1及び図2は、本発明の一実施形態に係るトリガー式ポンプディスペンサーを示す図であり、それぞれトリガー31を引く前と引いた後の状態を示している。
トリガー式ポンプディスペンサーは、図2に示すようにトリガー構造体3の一部であるトリガー31を引き込むことによりピストン部23を下方に摺動させシリンダー内の液体をノズル部21から噴射するものである。
このトリガー式ポンプディスペンサーは、まず容器本体7に直接取り付けるキャップ4、ベース本体1、トリガー構造体3及びピストン構造体2を備えており、これらにより構成される通路にはファーストバルブFV、セカンドバルブSVが備わっている。
これらの部品は合成樹脂により主として射出成形により製造される。
例えば、キャップ4やベース本体1は、PP樹脂、トリガー構造体3はPOM樹脂、またピストン構造体2はLLDPE樹脂がそれぞれ材質として使用されている。
【0019】
キャップ4は、容器本体7の口部に螺合等により取り外し自在である。
キャップ4には、ベース本体1が取り付けられている。
キャップ4には、テーパ部が形成されているために、ベース本体1の下端をキャップ4の孔に強く押し入れることでワンタッチで簡単にキャップ4に固定できる。
【0020】
ベース本体1は、後述するピストン部23が収納可能な中空円筒状のシリンダー部11と、該シリンダー部11にヒンジ結合されたカバー部材12を備えている。
そしてシリンダー部11はそれより外方に延長する部分、すなわち拡張部11Aを備えており、カバー部材は、該拡張部の後端にヒンジ結合されている。
また、拡張部11Aの後方はポンプディスペンサーを握った時、親指の付け根が、ここに当接しその重量を支えることができる。
【0021】
図3は、ベース本体を示す図であり、(A)は、平面図、(B)はカバー部材を開いた状態の側面図、(C)は、カバー部材を閉じた状態の側面図である。
カバー部材は、ヒンジ部Hを支点として回動自在であり、(B)の状態から矢印の方向に回動させると、ワンタッチで(C)の状態となる。
この状態では、ベース本体1に設けられた上向きの係止突起11Dがカバー部材12の受入れ穴12Bに挿入係合されており、一旦このようにベース本体1に係止されたカバー部材12は確実に固定される。
このように、カバー部材12とシリンダー部11とが一体化されているので組み付けが容易である。
【0022】
また、拡張部11Aの前方には、トリガー31の移動をロックするためのトリガーロック5が備わっている。
トリガーロック5は阻止片51を備えており、トリガー31を停止する位置にまで回動可能である。
この停止位置で阻止片51がトリガー31の動きを阻止する。
【0023】
図4は、トリガーロックを説明する図であり(A)は平面図及び(B)は正面図を示す。
また、図5は図4の状態からトリガーの停止位置にトリガーロックを回動させた状態を説明する図であり、(A)は平面図及び(B)は正面図を示す。
トリガーロック5の係止突起52が、ベース本体1から立ち上がった円筒部11Bに係合されて取り付けられる。
【0024】
ベース本体1の一部であるシリンダー部11の下には、それより細径の筒部11Cが形成されており、この筒部11Cには、ファーストバルブFV(バネ付き弁)が備わっている。
容器内の液体は、このファーストバルブFVを通過してシリンダー部11内に吸い上げられる。
また、筒部11Bの下方には容器底の液体を吸い上げてファーストバルブFV(バネ付き弁)に導入する導入チューブが装着されている。
シリンダー部11内には上部に細径部23Aを有する2段中空円筒状のピストン部23が摺動可能に備えられており、該ピストン部23はピストン構造体2の一部である。
【0025】
図6は、ピストン構造体を示す側面図である。
ピストン構造体2は先端にノズル部21と、該ノズル部21とピストン部23との間を連結する連結部22を一体に有している。
ノズル部21は前述したカバー部材12の前方で固定されており、ピストン部23の移動に伴って動くことが拘束されている。
すなわち、ノズル部21の上端の突起片21Aがカバー部材12の係合穴12Aと係合することでノズル部21は固定され、上下移動しない。
ノズル部21の中には、セカンドバルブSV(バネ付き弁)が備わっており、容器内の液体は最終的にはこのセカンドバルブSVを通過して外方に吐出される。
【0026】
またノズル部21は、SPRAY、OFF、JET,NARROWの4通りの機能を有する。
すなわち、ノズル部21の先端に外挿されているノズルNを回転することにより遮断を含む4通りの液体噴射状態に切り替え可能である(4ウェイノズル)。
また、前述したピストン構造体2の一部である連結部22は屈曲変形が可能となっており、後で詳しく述べるように、ピストンの上下移動を屈曲変形により積極的に吸収するという重要な役割を果たす。
【0027】
一方、トリガー構造体3はトリガー31から延長する二股部32とバネ部33とを有し、二股部32はベース本体1とピストン部23に取り付けられており、またバネ部33はベース本体1に保持固定されている。
図7は、トリガー構造体を示す側面図である。
具体的にはトリガー構造体3はその二股部32の端部及び中間位置をそれぞれベース本体1及びピストン部23に枢着されている。
すなわち、トリガー構造体3の二股部32の先端には円突起32Bが形成されており、この円突起32Bがベース本体1の立壁部に形成された穴11A1に嵌り込むことで第一枢着部P1となっている。
【0028】
また、ピストン部23の上部である細径部23Aの側壁に一対の円突起23A1が形成されており、該細径部23Aを挟み込むようにしてトリガー構造体3の二股部32が配設されている。
そして、円突起23A1が二股部32の中間位置に形成されている円穴32Aに嵌り込むことで第二枢着部P2となっている。
ここで第一枢着部P1と第二枢着部P2の距離L1と、第一枢着部P1の位置からトリガー31先端までの距離L2との比(すなわち「テコ比」)は、1:4以上であることが好ましい。
【0029】
因みに、従来のノズルNが固定するトリガー式ポンプディスペンサーでは、トリガーの動きを揺動レバーを介してピストンに伝える構造であるために、このような「テコ比」とすることは、その構造上難しかった。
このテコ比を1:4以上にできたのは、本発明のような第二枢着部P2をピストンの側面に設置することで第一枢着部P1との間を直線化でき短縮できたからである。
なお、ここで「テコ比」をトリガー31先端の位置を基準に示したのは、トリガー31の長さが設定されると、人指し指及び中指の引っ掛ける位置は自ずと決まる傾向にあるからである。
【0030】
また、トリガー構造体3のバネ部33は、トリガー31を握って第一枢着部P1を起点として回動させた場合、両者の距離が縮まり反対方向に弾発力を発揮する。
すなわち、トリガー構造体3のバネ部33の先端はベース本体1の段部に嵌って保持固定されており、トリガー31を握って引き込むとトリガー31とバネ部33との成す角度が小さくなり弾発が作用し、握った指を放つとトリガー31は元の位置に戻る。
【0031】
ところで、ピストン部23には、シリンダー部11内を封するための上方の第一封止弁23B1と該第一封止弁23B1より下方にある第二封止弁23B2とが形成されている。
このピストン部23の第一封止弁23B1と第二封止弁23B2との働きにより、後述するように、通気穴S2を介して外気Pと容器本体内とを相互に連通状態及び非連通状態に切り換えることができる。
【0032】
また、シリンダー部11の壁には、通気穴S2が設けられ、矢印のように容器本体内へ外気Pを導入するための通気流路が形成される。
シリンダー部11にピストン部23の第一封止弁23B1が圧接摺動することでこの通気流路が遮断又は開放される。
【0033】
ところで、容器本体7内の液体を噴射する前の状態において、シリンダー部11の通気穴S2の高さ位置は、ピストン部23の第一封止弁23B1と第二封止弁23B2との間である。
すなわち、導入ホースによって吸い上げられてからシリンダー部11内に入った液体が漏れるのを防止するために、第二封止弁23B2が形成され、通気穴S2を介して外気Pが連通するのを防ぐために、第一封止弁23B1が形成されている。
そして、この状態からトリガー31を引くと、シリンダー部11内の液体はノズル部21から噴射される。
【0034】
この場合、トリガー構造体3(詳しくは二股部32)によってピストン部23が押し下げられ、上方にある第一封止弁23B1がシリンダー部11の内壁を摺動させられながら通気穴S2より下方に移動する。
外気Pがシリンダー部11の内側に侵入し、通気穴S2を介して、容器本体7内に入り、負圧は解消される。
【0035】
この状態から元の状態に戻すべくトリガー構造体3による押圧を解除すると、ピストン部23はバネ部33の付勢力によって上昇し、容器本体7内の液体が導入ホースを介して上昇しシリンダー部11内(当然、ピストン部内も)の内側空間に充填される。
最後に第一封止弁23B1が通気穴S2の上方に移動し外気Pの流れが遮断され、元の状態に戻ることになる。
【0036】
ところで図8は、いままで述べたポンプディスペンサーにおいてノズル部からの液漏れを防止する手段を備えたものを示す。
シリンダー部11の底には棒状の閉鎖バルブ6が立設されていてピストン部23の細径部23A内にまで入り込んでいる。
シリンダー部11が上死点(トリガー31を引き込む前の位置に相当)にある時は、閉鎖バルブ6の先の膨張部61が細径部23Aの内壁に圧接されて液体の通路が閉鎖される。
そのためノズル部21が開ポジションとなっている場合、この状態で容器の内圧が高まりファーストバルブFVを通して液体が上がってきても、ノズル部21に逃げない効果がある。
【0037】
また、シリンダー部11内壁の下部に液体逃がし用の縦溝S1が形成されている。
これは、従来は縦溝S1がないのでシリンダー部11が下死点(トリガー31を引き切った位置に相当)に近づくと圧力が弱まり噴射口N1からの液体の勢いが徐々に下がって、いわゆる「切れ」が悪くなる。
しかし本発明のように縦溝S1があると、この縦溝S1を通じて液体が逃げるのでシリンダー内の圧力が一挙に低下して(すなわち圧がシリンダー壁に形成された通気穴S2から逃げる)液体が止まるのである。
すなわち「切れ」が良くなるのである。
【0038】
ここで、連結部22の機能を示すためにピストン構造体2の作用を詳しく述べる。
いま、所定の場所に液体を噴射するためにトリガー構造体3のトリガー31を引き込むと、トリガー構造体3は第一枢着部P1を基準に回動する。
トリガー構造体3は二股部32にてピストン部23に枢着されている(第二枢着部P2)ので、トリガー構造体3の回動によりピストン部23は下方に押し下げられる。
ピストン部23の下方移動によりシリンダー部11内の液体は圧縮され連結部22を通ってノズル部21に達し噴射口N1から外に噴射される。
この時、ピストン部23の押し下げによりそれと一体のノズル部21も引き下がろうとするが、前述したようにノズル部21はカバー部材12に固定されているので下がらない。
ところがここで連結部22が屈曲変形しピストンの移動を積極的に吸収するのである。
【0039】
このように本発明のトリガー式のポンプディスペンサーは連結部22の働きによりノズル部21が動かないので、液体噴射の際、噴射口N1の上下移動が全くない状態で対象となる位置に正確に液体を噴射することができる。
また、ノズル部21がピストン部23の動きに影響されないようにするための装置部品を余分に必要としないため構造が簡単となる。
カバー部材がベース本体の後端にヒンジ結合されていることや、トリガー構造体がトリガーとそれより延長される二股部とバネ部とよりなり一体部品であることとも含めて故障率が低下し、組み付け工数も少ない。
【0040】
以上、本発明を説明してきたが、本発明は上述した実施形態にのみ限定されるものではなく、その本質を逸脱しない範囲で、他の種々の変形が可能であることはいうまでもない。
例えば、トリガー構造体3のバネ部33先端のベース本体1への取り付けは嵌合、挿入、支持等の適宜の手段を採用可能である。
また、トリガー構造体3におけるバネ部33の弾発性を調整するためにその材質を変えることも当然可能である。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】図1は、本発明の一実施形態に係るトリガー式ポンプディスペンサーを示す説明図である。
【図2】図2は、本発明の一実施形態に係るトリガー式ポンプディスペンサーを示す説明図である。
【図3】図3は、ベース本体を示す図であり、(A)は、平面図、(B)はカバー部材を開いた状態の側面図、(C)は、カバー部材を閉じた状態の側面図である。本体との連結状態を示す図である。
【図4】図4は、トリガーロックを説明する図であり(A)は平面図及び(B)は正面図を示す。
【図5】図5は、図4の状態からトリガーの停止位置にトリガーロックを回動させた状態を説明する図であり、(A)は平面図及び(B)は正面図を示す。
【図6】図6は、本発明のトリガー式ポンプディスペンサーにおけるピストン構造体を示す説明図である。
【図7】図7は、本発明のトリガー式ポンプディスペンサーにおけるトリガー構造体を示す説明図である。
【図8】図8は、別の実施の形態であるノズル部からの液漏れを防止する手段を備えたトリガー式ポンプディスペンサーを示す。
【符号の説明】
【0042】
1…ベース本体
11…シリンダー部
11A…拡張部
11A1…穴
11B …円筒部
11C…筒部
11D… 係止突起
12…カバー部材
12A…係合穴
12B…受け入れ穴
2…ピストン構造体
21…ノズル部
21A…突起片
22…連結部
23…ピストン部
23A…細径部
23A1…円突起
23A2…円突起
23B1…第一封止弁
23B2…第二封止弁
3…トリガー構造体
31…トリガー
32…二股部
32A… 円穴
32B…円突起
33…バネ部
4…キャップ
5…トリガーロック
51…阻止片
52…係止突起
6…閉鎖バルブ
61…膨張部
7…容器本体
FV…ファーストバルブ
SV…セカンドバルブ
N…ノズル
N1…噴射口
S1…縦溝
S2…通気穴
P…外気
P1…第一枢着部
P2…第二枢着部
H…ヒンジ部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器本体の口部に取り付けられるキャップと、
該キャップに係合されシリンダー部とカバー部材とを有するベース本体と、
該シリンダー部内を摺動可能なピストン部と、
該ピストン部を上下に摺動させるトリガー構造体と
を備え、トリガー構造体の回動によりピストン部を上下に摺動させシリンダー内の液体をノズル部から外部に噴射するトリガー式ポンプディスペンサーにおいて、
前記カバー部材がベース本体の後端にヒンジ結合されていることを特徴とするトリガー式ポンプディスペンサー。
【請求項2】
前記ベース本体がシリンダー部の上部から拡大する拡張部を有し、カバー部材が、該拡張部の後端にヒンジ結合されていることを特徴とする請求項1に記載のトリガー式ポンプディスペンサー。
【請求項3】
前記トリガー構造体がトリガーとそれより延長される二股部とバネ部とよりなり、二股部がピストン部を挟み込むように配設されていることを特徴とする請求項1に記載のトリガー式ポンプディスペンサー。
【請求項4】
前記トリガーとバネ部との近接によりトリガーに弾発力を生ずるものであることを特徴とする請求項3に記載のトリガー式ポンプディスペンサー。
【請求項5】
前記トリガーはその端部をベース本体に第一枢着部で枢着され中間位置をピストン部材に第二枢着部で枢着されているおり、第一枢着部と第二枢着部の距離と、第一枢着部の位置からトリガー構造体のトリガー先端までの距離との比が、1:4以上であることを特徴とする請求項1に記載のトリガー式ポンプディスペンサー。
【請求項6】
前記ベース本体の拡張部に、トリガーを停止する位置にまで回動可能なトリガーロックを備えていることを特徴とする請求項1に記載のトリガー式ポンプディスペンサー。
【請求項7】
前記ノズル部が遮断を含む4通りの液噴射状態に切り替え可能であることを特徴とする請求項1に記載のトリガー式ポンプディスペンサー。
【請求項8】
ノズル部が前記カバー部材に固定され、前記ピストン部材は、ノズル部と該ノズル部とピストン部とを連絡する屈曲変形可能な連結部を備えており、
前記ピストンの上下移動を連結部の屈曲変形により積極的に吸収するものであることを特徴とする請求項1に記載のトリガー式ポンプディスペンサー。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2008−37440(P2008−37440A)
【公開日】平成20年2月21日(2008.2.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−211473(P2006−211473)
【出願日】平成18年8月2日(2006.8.2)
【出願人】(390028196)キャニヨン株式会社 (42)
【Fターム(参考)】