説明

トリガー式液体噴出器

【課題】正確な位置に液体を噴出でき、上下方向で噴出角度も可変なトリガー式液体噴出器を提案する。
【解決手段】ノズル5と、ポンプ機構3に下端側が接続され上端側はノズル5と接続され液体が流通すると共に容器口部に装着されるベース部2に対して上下動可能なステム部材3plと、ベース部上の支持構造の枢支軸で回動可能とされ引き寄せ操作でステム部材を移動させる操作レバー30とを有するトリガー式液体噴出器1で、操作レバー30の引き寄せ操作に基づいてステム部材に押下力を付与しさらに該ステム部材と共に上昇可能としてある筒状の接続部材10を更に備え、ベース部に固定された支持フレーム4の定位置で、ノズル5を回動可能に軸支して上下方向での噴出角度を変更可能とする回動手段を有すると共に、ノズル5と接続部材10とはパイプ20で連結してある。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、トリガーとなる操作レバーを引き寄せる(牽曳する)操作をすることで液体を噴出させるトリガー式液体噴出器に関する。
【背景技術】
【0002】
トリガー式液体噴出器は、内容物(液体)が収納されている容器の口部に装着するだけで、容器内の液体を均一に噴出させることができるので、多く分野で広く利用されている。このようなトリガー式液体噴出器は、従来から種々の形態のものが提案されている。
例えば特許文献1で開示するトリガー式液体噴出器では、トリガーとなるL字形状の操作レバー(以下、単に操作レバー)に指を引っ掛けて手前に引き寄せる操作で、ノズルから容器内に収納していた液体を噴出させることができる。
より具体的には、このトリガー式液体噴出器は先端にノズルが設けてある射出筒を有しており、この射出筒の下側は直管形状のステムが垂下された形態で固定されている。そして、このステムの下側端はポンプ機構を成すピストンに接続されていて、容器内の液体をシリンダー内に吸引し、加圧できるようになっており、加圧された液体はステム内を通過して、射出筒先端のノズルへと供給されている。
よって、トリガー付き部材を手前に引き寄せると、この操作レバーが支持板にセットしたピン(枢支軸)を中心として下方へ揺動する。この揺動動作に基づいて、操作レバー下のステムが下降する。このステムの下降によりシリンダーが加圧され、これによりシリンダー内の液体がステムを介してノズルから噴出される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−11392号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上記で説明した従来のトリガー式液体噴出器では、ステム上に射出筒が一体的に形成されている。そのため、液体を噴出させるべく操作レバーを手前に引き寄せる操作をしてステムを下降させると、これに伴ってその上の射出筒が降下する。射出筒の先端にはノズルが設けてあるので、射出筒に応じてノズルの位置が上下動してしまうことになる。このように、ノズルの位置が上下動しても、噴出させる液体が広範囲に噴霧することを目的とする薬剤などであれば問題とはならない。
しかしながら、噴射する液体、すなわち容器に収納している内容物によっては正確な位置に向けて噴出させたいという要請もある。例えば、液体が化粧品エッセンスであり、指先などの狭い範囲に正確に噴霧したい場合などがある。このような場合に、噴出動作に伴ってノズルの位置が変動すると操作者の意図した所からずれた所に液体が付着してしまう不都合がある。
【0005】
また、上記トリガー式液体噴出器は、容器本体に対してノズルの噴出向きが固定である。しかし、噴出させる液体によっては上下方向で噴出角度を変更して噴霧したいという場合もある。この場合には、噴出向きが固定であると、操作者が手首などを動かして対応することになるので操作者の負担が懸念される。
【0006】
よって、本発明の目的は、噴出のため操作レバーを操作したときにノズルの位置が変化せず意図した位置に確実に液体を噴出させることができ、更には上下方向で噴出角度も可変なトリガー式液体噴出器を提案するところにある。
なお、本発明におけるノズルは、噴出動作に伴って容器内の液体(内容物)を外界に噴出させる吐出口を備えるものであればよく、噴出させる液体の状態などは特に限定する必要はない。すなわち、本発明のノズルは液体を霧状にして噴射するもの、液体を液滴状にして噴射するもの、更に液柱状で直線的に噴射するものなど、いずれの形態で噴出させてもよいものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の目的は、容器の口部に装着されて該容器内の液体を噴出させるための噴出器であり、前記液体を噴射するノズルと、吸引、加圧した液体を供給するポンプ機構に下端側が接続され更に上端側は前記ノズルと接続され前記液体が流通可能とされていると共に前記容器の口部に装着されるベース部に対して上下動可能に配置してあるステム部材と、前記ベース部に立設した支持構造体に設けた枢支軸を中心に回動可能とされて引き寄せ操作で前記ステム部材を移動させる操作レバーとを有するトリガー式液体噴出器であって、
前記ベース部に固定された支持フレームの定位置で、前記ノズルを回動可能に軸支し、上下方向での噴出角度を変更可能とする回動手段を有すると共に、
前記ステム部材に上下スライド自在に接続されると共に前記操作レバーと係合しており、前記操作レバーの引き寄せ操作に基づいて前記ステム部材に押下力を付与しさらに該ステム部材と共に上昇可能としてある筒状の接続部材を更に備え、
前記ノズルと前記接続部材とは、前記液体を流通させる弾性を備えたパイプで連結してある、ことを特徴とするトリガー式液体噴出器により達成される。
【0008】
また、前記回動手段は、前記ノズルの噴出角度を所定に留める位置決め手段を更に含んでいるのが好ましい。
【0009】
また、前記支持フレームの内部には前記操作レバーの操作、或いは前記ノズルの回動操作に伴って位置及び姿勢が変化する前記パイプの移動を許容する空間が設定してあると共に、引き寄せ操作前の前記操作レバーの初期位置で前記パイプに長さの遊びを設定しておくのが好ましい。
【0010】
そして、前記パイプはゴム材及び合成樹脂材から選択された弾性を備えたチューブとすることができる。
【発明の効果】
【0011】
本発明によると、意図した位置に確実に液体を噴出させることができると共に、必要に応じて、上下方向で噴出角度も変更することができる使い勝手の良いトリガー式液体噴出器を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明に係るトリガー式液体噴出器について組立て後の外観を示した斜視図である。
【図2】図1のトリガー式液体噴出器の主要構成を分解し確認可能に示した斜視図である。
【図3】トリガー式液体噴出器の操作レバーが初期位置にある様子を模式的に示した図である。
【図4】トリガー式液体噴出器の操作レバーを引き寄せ操作した後の位置にある様子を模式的に示した図である。
【図5】トリガー式液体噴出器でノズルを回動させたときの様子を示した図である。
【図6】ノズルを回動する際に、採用することができる位置決め手段の一例について示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照して、本発明の好適な実施の形態を具体的に説明する。
図1は本発明に係るトリガー式液体噴出器について組立て後の外観を示した斜視図であり、図2は同トリガー式液体噴出器の主要構成を分解し確認可能に示した斜視図である。
このトリガー式液体噴出器1は、容器BTの口部に装着され、その内部に収納している液体を噴出する際に使用されるものである。トリガー式液体噴出器1の下側には噴出器の基部となるベース部2が設けてある。このベース部2は下側に開口する空間を備えており、その内周壁面には例えば容器BT側の口部に設けたネジ部と相互に螺合するネジ部が形成されて、容器BTに装着可能としてある。
なお、ベース部2の内側には、容器BT内の液体を吸い上げてノズル5へ供給するためのポンプ機構3が配備してある。ここでは、ポンプ機構3内の詳細な構造についての図示は省略するが、例えばポンプ機構3はシリンダー室、その内部を移動するピストン、そして液体がノズル5側へ向けて流動するように動作する逆止弁などを具備した構成とされる。このようなポンプ機構として、従来から種々提案されているものを適宜に選択して採用すればよい。また、図1、2ではポンプ機構3の下端から垂下されて、容器BTの液体に差し込まれる吸引管6を図示している。
【0014】
そして、図2で示すように、ベース部2の上面には開口2aが形成されており、この開口2aから下側に延びる空間SPは下側に位置する前述のポンプ機構3まで延在している。開口2aの中央にて立ち上がる部材は、ポンプ機構3側から延在するステム部材3plである。そして、開口2aの空間SP内には接続部材10が挿嵌される。よって、接続部材10はその下端側開口10a側がステム部材3plと接続される。接続部材10はステム部材3plに上下スライド自在に接続されると共に、後述する操作レバーに係合するもので、操作レバーの引き寄せ操作に基づいてステム部材3plに押下力を付与する。さらに接続部材10はステム部材3plと共に上昇可能な液体流通可能な筒状部材である。ここで示した一例では、接続部材10はステム部材3plの上から被さるように配置され、上下スライド自在に接続される。そして、接続部材10の他方の上端側開口10bはノズル5側に接続される。
なお、上記ステム部材3plは従来のトリガー式液体噴出器で採用されていた硬質のパイプ部材と概ね同様であって、ベース部2に対して上下動可能に配設されているものであるが、接続部材10と接続される点が従来とは異なる。
【0015】
ところで、図2に示している接続部材10の上端側開口10bは、ノズル5に直接に固定接続されていない。すなわち、ノズル5と接続部材10の上端側開口10bとは、液体を流通させる弾性(柔軟性)を備えたパイプ20を介して連結してある。
このようなパイプ20としては、液体をスムーズに流通させることができ、柔軟性を備えたチューブ等であればよく特に限定はない。例えば、引っ張るような力が作用したしたときには適度に伸び変形し、これとは逆に押し込むような力が作用したときには可撓性をもって湾曲するようなチューブが好ましく、ゴム材及び合成樹脂材から選択された弾性を備えたチューブから選択すればよい。
【0016】
更に、図1、2に基づいて、トリガー式液体噴出器1が備えているノズル5を支持する構造、更に上下方向での噴出角度を変更可能としている構造を説明する。
ベース部2上には軸心CLからオフセットした位置に支持構造体となる係合基部7が立設されており、この係合基部7上に支持フレーム4が固定されている。この支持フレーム4は、ノズル5を支持する支持ボディである。ここでは、係合基部7上に設けた固定ベース7tpと支持フレーム4の底部側に設けた底嵌合部4dwとはアンダーカット嵌合され、支持フレーム4が係合基部7上に位置決め固定された場合を例示している。
【0017】
上記支持フレーム4は、両側壁4wr、4wrが対向配置されており、その間に空間が形成してある。この空間内にノズル5と接続部材10とを接続するパイプ20が収納されている。
より具体的には、支持フレーム4の先端側にはノズル5を受入れる開口部4hlが形成されている。ノズル5は筒状のノズル本体5bdの噴出側先端にノズルキャップ5caを備えた形態に形成してある。ノズル本体5bdの後方側が支持フレーム4内に収納された形態とされる。ノズル本体5bdの後端には両側に突出する係合凸部5pr、5prが設けてある。この係合凸部5pr、5prに対応して、支持フレーム4の側壁4wr、4wrそれぞれの内壁面には係合凹部4gr、4grが形成してある。よって、ノズル5は、支持フレーム4に係合凹部4grを設けた定位置にて軸支された状態となり上下方向で回動可能となる。すなわち、係合凸部5prと係合凹部4grにより、上下方向でノズル5の噴出角度を変更可能とする回動手段が実現されている。なお、ここで説明した例は回動手段の一例であり、これに限定するものではなく、従来公知の種々の回動手法を適宜に採用できる。
【0018】
また、接続部材10の上端側の両側にも突出する係合用の凸部10pr、10prが設けてある。この係合用の凸部は、後述する操作レバーと係合するもので、支持フレーム4よりも下側に位置している。
【0019】
また、操作レバー30は前記ベース部2に立設した係合基部7の固定ベース7tpの近傍に設けた突起部7prを枢支軸とし、これを中心に回動可能に設定してある。より具体的には、操作レバー30側に、突起部7prを受ける凹部31が形成してある。ところで、前述したように係合基部7が軸心CLからオフセットした位置に設けてあるので、支持フレーム4の固定ベース7tpと操作レバー30の枢支軸となる突起部7prとを、一箇所に近接配置した構造を採用できる。
上記操作レバー30は中空であって、その上方には開口32が形成されている。操作レバー30は、ベース部2上に係合基部7を介して位置決め固定されている支持フレーム4の全体を内部にそっくり収納するようにし、更に開口32から先端側のノズル5を含む部分が顔を出すようにして配置される(図1参照)。よって、操作レバー30内に支持フレーム4の全体を収納したコンパクトな構造になる。
【0020】
上記操作レバー30には、回動したときに接続部材10の係合用の凸部10prと係合する受け部33が設けてある。よって、操作レバー30を引き寄せの操作をしたとき、これに応じて接続部材10を移動させることができるので、接続部材10を介してステム部材3plを移動することができる。また、操作レバー30を引き寄せの操作に抗する(操作レバー30を押し戻すように作用する)付勢力を予め設定することにより、操作レバー30により繰り返しの液体噴出が可能となる。このような付勢力は、前述したポンプ機構3内にステム部材3plを上方へ押し戻すバネ部材などを配備して得ることができる。
【0021】
次に、以上の構成を備えたトリガー式液体噴出器1を操作したときの様子を、更に図3、図4を参照して、先ずノズル5の噴出角度を変化させない場合について説明する。
図3は噴出操作前でトリガー式液体噴出器1の操作レバー30が初期位置にある様子を模式的に示した図、そして図4は噴出操作後でトリガー式液体噴出器1の操作レバー30を引き寄せ操作した後の位置にある様子を模式的に示した図である。
図3、4から明らかなように、本トリガー式液体噴出器1では、液体を噴出させるノズル5が、ベース部2上の係合基部7に固定された支持フレーム4に位置決めされている。よって、操作レバー30を操作したときに、ノズル5と接続部材10との位置に距離変化(位置ズレ)が発生しても、ノズル5の位置が変化することがない。これにより、トリガー式液体噴出器1によると意図した狭い位置にも確実に液体を噴出させることができる。
【0022】
本トリガー式液体噴出器1で、従来のトリガー式液体噴出器と同様に接続部材10が上下動しても、ノズル5の位置を固定できるのは、ノズル5と接続部材10との間を弾性のパイプ20で連結してあることによる。すなわち、前記操作レバー30を操作したときに発生するノズル5と接続部材10との距離変化(第1の距離変化)をパイプ20の位置及び姿勢の変化によって対応(吸収)しているからである。よって、このように姿勢及び位置が変更するパイプ20の移動を許容するように支持フレーム4内の空間EMを設計しておくのが好ましい。パイプ20の移動を許容するような空間EMを確保することで、姿勢や位置が変化してもパイプ20に無理な力が作用しないようにできる。これにより、耐久性の向上を図ることもできる。
【0023】
そして、引き寄せ操作した後の位置(図4)において、パイプ20に引っ張り力を発生させないように、操作レバーが初期位置にあるとき(図3)にあってパイプ20の長さに、いわゆる「遊び」を持たせおくのが好ましい。
図3でパイプ20の曲がり箇所に、この「遊び」により外側に膨らむ部分EPを例示している。この遊び(余分の長さ)は、図4で示す引き寄せ操作した後の位置において、パイプ20に引っ張り力による歪みを発生させないことを基準に設定することができる。また、引き寄せ操作した後の位置においてパイプ20の内径(D)が狭くなるなどの変化が生じると、液体の安定な噴出に影響が出てしまう。そこで、図4で示す引き寄せ操作した後の位置においてパイプ20の内径(D)が変化して狭径化していないなどを基準に上記遊びを設定するようにしもよい。
【0024】
図5は、更に、本トリガー式液体噴出器1でノズル5を支持フレーム4に対して回動させた様子を示した図である。前述したように支持フレーム4の係合凹部4grにノズル5の係合凸部5prが係合しているので、上下方向で噴出角度を変更できる。よって、上下方向で噴出角度を変更して液体を噴出することが必要となった場合でも、本トリガー式液体噴出器1によると噴出角度を変更できるので操作者の手首などに無理な負担が掛かることがない。
なお、この図5で示すようにノズル5を回動させることによっても、前述の場合と同様にノズル5と接続部材10との位置に距離変化(第2の距離変化)が発生することになる。この距離変化も弾性のあるパイプ20により前述と同様に対応できる。
【0025】
図6は、ノズル5を前述した構成により上下方向で回動する際に、ノズルの噴出角度を所定に留める(維持する)ために採用することができる位置決め手段の一例について示した図である。
支持フレーム4の内壁面には、上下角度の位置決め用に複数の凸部4pnが円弧状に配置してある。一方、ノズル5のノズル本体5bd側には、この4pnと着脱可能に嵌合する凹部5pnが設けてある。これら支持フレーム4の凸部4pnとノズル5の凹部5pnが位置決め手段を構成して、ノズル5を回動させたときに、所望の噴出角度を安定に維持できる。このように更に位置決め手段を設ければ、より使い勝手のよいトリガー式液体噴出器を提供できる。なお、上記は一例であって4pnと5pnとの凹凸関係は、上記と反対の組み合わせとしてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0026】
本発明によれば、意図した位置に確実に液体を噴出させることができると共に、必要に応じて、上下方向で噴出角度も変更することができる使い勝手の良いトリガー式液体噴出器を提供できる。これにより、期待した位置に液体を正確に噴出して確実な効果を得ることもできる。
【符号の説明】
【0027】
1 トリガー式液体噴出器
2 ベース部
3 ポンプ機構
3pl ステム部材
4 支持フレーム
4gr 係合凹部
4pn 凸部(位置決め手段)
5 ノズル
5pr 係合凸部
5pn 凹部(位置決め手段)
7 係合基部(支持構造)
10 接続部材
10b 上端側開口
20 パイプ
30 操作レバー
BT 容器

【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器の口部に装着されて該容器内の液体を噴出させるための噴出器であり、
前記液体を噴射するノズルと、吸引、加圧した液体を供給するポンプ機構に下端側が接続され更に上端側は前記ノズルと接続され前記液体が流通可能とされていると共に前記容器の口部に装着されるベース部に対して上下動可能に配置してあるステム部材と、前記ベース部に立設した支持構造体に設けた枢支軸を中心に回動可能とされて引き寄せ操作で前記ステム部材を移動させる操作レバーとを有するトリガー式液体噴出器であって、
前記ベース部に固定された支持フレームの定位置で、前記ノズルを回動可能に軸支し、上下方向での噴出角度を変更可能とする回動手段を有すると共に、
前記ステム部材に上下スライド自在に接続されると共に前記操作レバーと係合しており、前記操作レバーの引き寄せ操作に基づいて前記ステム部材に押下力を付与しさらに該ステム部材と共に上昇可能としてある筒状の接続部材を更に備え、
前記ノズルと前記接続部材とは、前記液体を流通させる弾性を備えたパイプで連結してある、ことを特徴とするトリガー式液体噴出器。
【請求項2】
前記回動手段は、前記ノズルの噴出角度を所定に留める位置決め手段を更に含んでいる、ことを特徴とする請求項1に記載のトリガー式液体噴出器。
【請求項3】
前記支持フレームの内部には前記操作レバーの操作、或いは前記ノズルの回動操作に伴って位置及び姿勢が変化する前記パイプの移動を許容する空間が設定してあると共に、引き寄せ操作前の前記操作レバーの初期位置で前記パイプに長さの遊びが設定してある、ことを特徴とする請求項1又は2に記載のトリガー式液体噴出器。
【請求項4】
前記パイプはゴム材及び合成樹脂材から選択された弾性を備えたチューブである、ことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のトリガー式液体噴出器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−91145(P2012−91145A)
【公開日】平成24年5月17日(2012.5.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−242735(P2010−242735)
【出願日】平成22年10月28日(2010.10.28)
【出願人】(000006909)株式会社吉野工業所 (2,913)
【Fターム(参考)】