説明

トレー

【課題】食品を収容すると共に、該食品を調理する際に必要な量の液体を計量できるように工夫、改善されたトレーを提供する。
【解決手段】トレー1の一側における、対向する横側壁部6、7及び縦側壁部9に囲まれた部位に、食品の調理の際に必要な量の液体を計量するための略楔状の計量領域15aを形成するように、対向する横側壁部6、7に、一方の縦側壁部9に向かって上方傾斜する計量線15を設けたので、冷凍餃子等の食品を調理する際、計量カップ等を使用せずに、本トレー1を使用して調理の際に必要な液体を正確に計量することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、食品、例えば、冷凍餃子が複数収容されるトレーに関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般的には、冷凍餃子は、箱状のトレーに収容されて流通されており、該トレーには、複数の冷凍餃子を収容すべく区画された複数の収容部が形成されている。
また、近年では、冷凍餃子の著しい技術の発達に伴って、冷凍餃子を調理する際、油を使用せずに水だけを添加して調理し、焼き面だけをパリッとした食感を得ることができ、香ばしい風味が味わえるようになった。
【0003】
しかしながら、冷凍餃子を調理する際には、一定量の水を添加する必要があり、この水の量が多過ぎても、また少な過ぎても、焼き面のパリッとした食感や香ばしい風味が著しく損なわれてしまい、水の量が冷凍餃子の焼き具合に大きく作用している。
しかも、水を正確に一定量添加するためには、計量カップや秤等を揃える必要があり、計量カップ等が無ければ目分量で水を添加することになり正確な水量を添加することができない。また、計量カップを使用した場合でも、使用後、計量カップを洗う必要があり、面倒なことであった。
【0004】
そこで、特許文献1には、調理の際に水等の添加を必要とする加工食品を機密に包装するための透明性、機密性部材により成る包装用袋の、いずれか一側面に、包装用袋内に水を入れた場合の容量を示す目盛りを設けた加工食品の包装用袋が開示されている。
【特許文献1】実開平7−21580号公報
【0005】
また、従来から、冷凍餃子には、パリッとした食感及び香ばしい風味を得るために、焼き面にエマルジョン層が設けれられているが、従来のトレーの各収容部に、冷凍餃子をエマルジョン層が設けられている焼き面の方から置くと、エマルジョン層が冷凍餃子の重みで横方向にはみ出すように位置ズレを起し、調理の際、エマルジョンの効果を十分に発揮させることができないという問題が生じていた。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1の発明では、包装用袋は、合成樹脂製フィルム等の柔らかい素材を使用しているために、袋体に水を流入した際、袋体の姿勢が安定せず正確に水量を計ることができない。
【0007】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、収容される食品を調理する際に必要な量の液体を計量することができると共に、食品、例えば冷凍餃子の焼き面に設けたエマルジョン層の位置ズレを防止して収容できるように工夫、改善されたトレーを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、上記課題を解決するための手段として、請求項1に記載した発明は、食品を収容する箱状のトレーであって、該トレーの一側における三側壁部に囲まれた部位に、前記食品の調理の際に必要な量の液体を計量するための略楔状の計量領域を形成するように、前記三側壁部の内、対向する側壁部に、該対向する側壁部の一端が接続される中央側壁部に向かって上方傾斜する計量線を設けたことを特徴とするものである。
従って、請求項1の発明では、食品を調理する際には、食品が収容されていたトレーを、その一側が下方に指向するように傾け、トレーの一側における三側壁部で囲まれる部位に設けた略楔状の計量領域に、食品を調理する際に必要な量の液体を入れて計量することができる。
【0009】
請求項2に記載した発明は、請求項1に記載した発明において、前記計量線は、前記対向する側壁部に、該対向する側壁部それぞれの上端から下方に向かう所定範囲に模様部を設け、該模様部の下端を繋げる想像線で構成されることを特徴とするものである。
請求項3に記載した発明は、請求項2に記載した発明において、前記模様部は、前記対向する側壁部に、該対向する側壁部それぞれの上端から下方に向かう所定長さの直線状の模様を略平行に複数設けて構成されることを特徴とするものである。
従って、請求項2及び3の発明では、計量線を、対向する側壁部に、それぞれその上端から下方に向かう所定長さの直線状の模様を略平行に複数設けて構成した模様部の下端を繋げる想像線で構成しており、計量線を単なる水平線で構成していないのでデザイン的にも好適である。
【0010】
請求項4に記載した発明は、請求項3に記載した発明において、前記直線状の模様は、前記対向する側壁部に、外方に膨出する膨出部を該対向する側壁部それぞれの上端から下方に向かって直線状に形成することで設けられ、前記対向する側壁部それぞれの一端側に、略平行に複数設けられた膨出部は、対向する膨出部は略同じ長さで形成されると共に、隣接する膨出部は前記中央側壁部に向かって漸次短くなるように形成されることを特徴とするものである。
従って、請求項4の発明では、トレーの一側に、食品の調理の際に必要な量の液体を計量するための略楔状の計量領域を形成するべく、トレーの一側における対向する側壁部それぞれに計量線を簡単に形成することができ、しかも、直線状の模様を、膨出部を所定長さ直線状に形成することで設けているので、計量領域に面する対向する側壁部の強度が向上され、該計量領域に調理の際に必要な量の液体を入れてもその部位の形状が変化することはない。
【0011】
請求項5に記載した発明では、請求項1〜4のいずれかに記載した発明において、前記トレーの底部には、複数の食品を収容すべく区画された複数の収容部が設けられ、各収容部の底壁には、凹部が形成されていることを特徴とするものである。
従って、請求項5の発明では、各収容部の底壁に凹部を設けているので、例えば、トレーの各収容部に収容される食品が冷凍餃子であり、該冷凍餃子を焼き面から収容部に置いても、冷凍餃子の焼き面に設けたエマルジョン層が収容部の底壁に接触せず、エマルジョン層が横方向に位置ズレするのを防止できる。
【発明の効果】
【0012】
本発明の請求項1に記載した発明によれば、食品を調理する際には、計量カップ等を使用することなく、食品が収容されていたトレーを、その一側が下方に指向するように傾け、トレーの一側における三側壁部で囲まれる部位に設けた計量領域に、食品を調理する際に必要な量の液体を入れて計量することができるので、消費者にとって、調理が大変し易くなる。
【0013】
請求項2及び3に記載した発明によれば、計量線を単なる水平線で構成していないので、デザイン的にも何等違和感がない。
【0014】
請求項4に記載した発明によれば、特に、直線状の模様を、対向する側壁部のそれぞれに膨出部を直線状に形成することで設けているので、計量領域に面する対向する側壁部の強度が向上され、該計量領域に調理の際に必要な量の液体を入れてもその形状が変化することはなく、正確に液体の計量することができる。
【0015】
請求項5に記載した発明によれば、例えば、冷凍餃子を焼き面からトレーの収容部に置いても、冷凍餃子の焼き面に設けたエマルジョン層が収容部の底壁に接触しないため、エマルジョン層が位置ズレを起こさないので、冷凍餃子を調理した際、エマルジョンの効果を最大限に引出すことができ、焼き面のパリッとした食感や香ばしい風味を得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明を実施するための最良の形態を図1〜図5に基いて詳細に説明する。
本発明の実施の形態に係るトレー1は、図1及び図5に示すように、薄厚(厚み0.3mm程度)の合成樹脂製の板材を折り曲げ加工して形成されるもので、上面視略矩形状の箱状に形成されている。
また、本トレー1は、図1及び図5に示すように、食品、例えば、冷凍餃子を複数個(本実施の形態では12個)収容可能で、各冷凍餃子を夫々収容できる12箇所の収容部2が形成されている。
【0017】
各収容部2は、図1及び図5に示すように、トレー1内の底部を、その長手方向を3分割するように2箇所設けられた各縦仕切壁3と、短手方向を4分割するように3箇所設けられた各横仕切壁4とによって区画することで凹形状に形成され、その上面視形状は、冷凍餃子の外形に沿うように、略同じ幅で一方の横側壁部6(図1の上側の横側壁部)に向かって緩やかな湾曲状で突出される形状を呈している。
各縦仕切壁3は、図5に示すように、素材の板材を互いに対向するように迫り上げて形成し、図4に示す側面視で、その上辺が、対向する横側壁部6、7との両接続部付近から湾曲状でそれぞれ下方に向かって延び、全高に対して略1/7程度の高さになる位置で略水平方向に延びている。その上辺が略水平方向に延びている部分13aは、縦仕切壁3の長さの2/3程度となる。
【0018】
一方、各横仕切壁4も、図5に示すように、素材の板材を互いに対向するように迫り上げて形成し、各縦仕切壁3で区画される3箇所の範囲それぞれにおいて、図1に示す上面視で、一方の横側壁部6に向かって緩やかな湾曲状に突出しており、図3に示す側面視では、上辺がなだらかな山形状を呈している。この山形状の頂点部分の高さは、全高に対して1/3程度の高さに形成されており、頂点付近と、その両側部分とには、略同じ深さの溝11がそれぞれ形成されている。これら各溝部11が形成される範囲では、横仕切壁4の、対向して立設する壁部が溝11を介して接続されている。また、各溝部11には、その下端から上下方向略中間位置に亘って薄壁部12が形成されている。
図3に示すように、各横仕切壁4の各縦仕切壁3と交差する部分13はその上辺が略水平方向に延びており、その高さは、各縦仕切壁3が略水平方向に延びている部分13aの高さと略一致している。
【0019】
また、図1に示すように、一方の横側壁部6(図1の上側の横側壁部)は、各縦仕切壁3で区画される3箇所の範囲ぞれぞれにおいて、外方に緩やかな湾曲状で突出するように形成されている。一方、他方の横側壁部7(図1の下側の横側壁部)は、各縦仕切壁3で区画される3箇所の範囲それぞれにおいて、内方に緩やかな湾曲状で突出するように形成されている。なお、対向する縦側壁部9、10は、両方共に略平面状に形成されている。
このように構成することで、上述したように、トレー1内の各収容部2は、トレー1内を各縦仕切壁3と、各横仕切壁4とで区画することで凹形状に形成され、その上面視形状は、冷凍餃子の外形に沿うように、略同じ幅で一方の横側壁部6に向かって緩やか湾曲状で突出される形状を呈するようになる。
また、各収容部2は、図1及び図4に示すように、他方の横側壁部7に接する4箇所を除いて、その底壁20が一方の横側壁部6から他方の横側壁部7に向かって下方傾斜するように形成されている。さらに、図3及び図4に示すように、各収容部2の底壁20には、凹部21が形成されており、図1に示すように、該凹部21の上面視形状は、各収容部2の上面視形状に相似した形状に形成されている。
【0020】
そして、本発明の実施の形態に係るトレー1には、図1及び図5に示すように、その一側における三側壁部、すなわち、対向する横側壁部6、7と、該対向する横側壁部6、7の一端が接続される一方の縦側壁部(中央側壁部)9とで囲まれる部位に、冷凍餃子を調理する際に必要な量の水(液体)の計量をするための略楔状の計量領域15aを形成するように、対向する横側壁部6、7と、一方の縦側壁部9とに、計量線15、15’を設けている。
これらの計量線15、15’は、本トレー1の、対向する横側壁部6、7の一端側と、一方の縦側壁部9とに、それぞれの上端から下方に向かう所定範囲に模様部16a、16a’を設け、該模様部16a、16a’の下端を繋げる想像線で構成される。
そこで、対向する横側壁部6、7それぞれの一端側に設けた計量線15は、一方の縦側壁部9に向かって上方傾斜するように延びており、一方の縦側壁部9に設けた計量線15’は、計量線15の縦側壁部9側の一端から連続して略水平方向に延びている。
【0021】
本トレー1に設けた計量線15、15’を更に詳しく以下に説明する。
図1、図2及び図5に示すように、対向する横側壁部6、7の一端側と、一方の縦側壁部9とに、それぞれの上端から下方に向かって直線状で互いに略平行に所定長さで延びる複数の膨出部16、16’(直線状の模様)を設け、これら各膨出部16、16’が形成される範囲が模様部16a、16a’として構成されている。
すなわち、図1、図2及び図5に示すように、対向する横側壁部6、7それぞれの一端側(図1の左側)で、各縦仕切壁3により区画された3箇所の内、一端側の範囲と、対向する横側壁部6、7の一端が接続される一方の縦側壁部9とに、それぞれその上端から下方に向かって直線状で互いに略平行に所定長さで延びる複数の膨出部16、16’が形成されており、これら各膨出部16、16’は互いにかなり接近して設けられている。各膨出部16、16’は、各横側壁部6、7及び縦側壁部9の壁部を全体的に外方に膨出させて設けている。
【0022】
また、図2及び図5に示すように、対向する横側壁部6、7それぞれの一端側で、各縦仕切壁3により区画された3箇所の内、一端側の範囲に設けられた各膨出部16においては、互いに対向する膨出部16は、略同じ長さで形成されると共に、一方または他方の横側壁部6または7に設けられた隣接する膨出部16は、一方の縦側壁部9に向かって漸次短くなるように形成されている。なお、対向する横側壁部6、7それぞれの一端側に設けた各膨出部16の下端を繋ぐ想像線(計量線15)の水平面に対する傾斜角度αは、略12°程度に設定される。
さらに、一方の縦側壁部9に設けられた各膨出部16’は、対向する横側壁部6、7それぞれに設けられた各膨出部16の内最も一端側に設けられた、最短の長さの各膨出部16と略同じ長さに形成されている。
【0023】
そして、対向する横側壁部6、7と、一方の縦側壁部9とに設けた模様部16a、16a’の下端、すなわち、各膨出部16、16’の下端を繋げた想像線が上述した計量線15、15’として構成され、これら計量線15、15’を設けることにより、トレー1の一側における、対向する横側壁部6、7と、一方の縦側壁部9とで囲まれる部位に、冷凍餃子を調理する際に必要な量の水を計量するための略楔状の計量領域15aが形成される。
【0024】
また、図1に示すように、本トレー1には、計量領域15aに面する4箇所の収容部2の凹部21の底面に、「水」という調理の際に必要な液体の名称を彫刻することにより、消費者に、本トレー1内の液体の計量領域15aを容易に認識させることもできる。
【0025】
さらに、図1及び図5に示すように、本トレー1には、対向する横側壁部6、7の他端側(図1の右側)で、各縦仕切壁3により区画された3箇所の内、中央及び他端側の2範囲と、対向する横側壁部6、7の他端が接続される、他方の縦側壁部10とに、壁部を全体的に外方に膨出させた膨出部25が略全高に亘って複数形成されている。これら膨出部25の数は、計量線15、15’を構成する膨出部16、16’の数よりも大幅に少なくなっている。なお、これらの膨出部25は、トレー1全体の剛性を保持する目的で形成されるものである。
【0026】
そして、本発明の実施の形態に係るトレー1により、冷凍餃子を調理する際に使用する水の量を計量する際には、まず、本トレー1の「水」と彫刻されている一端側が下方を指向するようにトレー1を若干傾け、計量線15、15’として構成される、各膨出部16、16’の先端を繋ぐ想像線が略水平方向に延びるようにトレー1の姿勢を整える。
次に、トレー1内の「水」と彫刻されている計量領域15aに、水面が計量線15、15’に重なるまで水を流し込み、水の量を正確に計った上で、該水を調理の際に使用する。そうすることで、計量カップ等を使用することなく、本トレー1を使用することにより水の量を正確に計ることができる。
【0027】
なお、本発明の実施の形態に係るトレー1では、模様部16a、16a’の範囲を、所定長さの直線状の模様を略平行に複数設けて構成しているが、点状や破線状等の模様を採用しても良い。
また、本発明の実施の形態に係るトレー1では、対向する横側壁部6、7と、一方の縦側壁部9とに計量線15、15’を設けているが、対向する横側壁部6、7それぞれに計量線15を設けるだけでも、トレー1の一側における、対向する横側壁部6、7と、一方の縦側壁部9とで囲まれる部位に、冷凍餃子を調理する際に必要な量の水を計量するための略楔状の計量領域15aが形成される。
さらに、本発明の実施の形態に係るトレー1では、対向する横側壁部6、7それぞれの一端側と、一方の縦側壁部9とに、壁部を全体的に外方に膨出させた膨出部16、16’を複数設けているが、壁部を全体的に内方に膨出させて設けてもよい。
【0028】
以上説明したように、本発明の実施の形態に係るトレー1では、その一側における対向する横側壁部6、7と、一方の縦側壁部9とで囲まれる部位に、冷凍餃子を調理する際に必要な量の水を計量するための略楔状の計量領域15aを形成すべく、対向する横側壁部6、7それぞれの一端側(図1の左側)と、一方の縦側壁部9とに、その上端から下方に向かって直線状で互いに略平行に所定長さで延びる複数の膨出部16、16’を形成し、各膨出部16、16’の下端を繋ぐ想像線を計量線15、15’として構成したので、冷凍餃子を調理する際、計量カップ等を使用せずに本トレー1を使用して水の量を正確に計ることができる。
しかも、計量線15、15’を各膨出部16、16’の下端を繋ぐ想像線で構成しているので、計量領域15aに面する横側壁部6、7の一端側及び一方の縦側壁部9の強度を向上させることができ、水を計量領域15aに入れた際、その部位の形状が変形することがなく、より正確に水の量を計ることができる。
また、本トレー1では、計量線15、15’を各膨出部16、16’の下端を繋ぐ想像線として構成し、計量線15、15’を単なる横線として構成していないので、デザイン的にも違和感がなく好適である。
【0029】
さらに、本発明の実施の形態に係るトレー1では、各収容部2の底壁20に凹部21を設けているので、冷凍餃子を焼き面からトレー1の収容部2に置いても、冷凍餃子の焼き面に設けたエマルジョン層が収容部2の底壁20に接触しないため、エマルジョン層が位置ズレを起さず、冷凍餃子を調理した際、エマルジョンの効果を最大限に引出すことができ、焼き面のパリッとした食感や香ばしい風味を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】図1は、本発明の実施の形態に係るトレーの上面図である。
【図2】図2は、本発明の実施の形態に係るトレーの側面図である。
【図3】図3は、図1のB−B矢視図である。
【図4】図4は、図1のA−A矢視図である。
【図5】図5は、本発明の実施の形態に係るトレーの斜視図である。
【符号の説明】
【0031】
1 トレー,2 収容部,3 縦仕切壁,4 横仕切壁,6、7 横側壁部,9 縦側壁部(中央側壁部),15、15’ 計量線,15a 計量領域,16、16’ 膨出部,16a、16a’ 模様部,20 底壁,21 凹部


【特許請求の範囲】
【請求項1】
食品を収容する箱状のトレーであって、
該トレーの一側における三側壁部に囲まれた部位に、前記食品の調理の際に必要な量の液体を計量するための略楔状の計量領域を形成するように、前記三側壁部の内、対向する側壁部に、該対向する側壁部の一端が接続される中央側壁部に向かって上方傾斜する計量線を設けたことを特徴とするトレー。
【請求項2】
前記計量線は、前記対向する側壁部に、該対向する側壁部それぞれの上端から下方に向かう所定範囲に模様部を設け、該模様部の下端を繋げる想像線で構成されることを特徴とする請求項1に記載のトレー。
【請求項3】
前記模様部は、前記対向する側壁部に、該対向する側壁部それぞれの上端から下方に向かう所定長さの直線状の模様を略平行に複数設けて構成されること特徴とする請求項2に記載のトレー。
【請求項4】
前記直線状の模様は、前記対向する側壁部に、外方に膨出する膨出部を該対向する側壁部それぞれの上端から下方に向かって直線状に形成することで設けられ、
前記対向する側壁部それぞれの一端側に、略平行に複数設けられた膨出部は、対向する膨出部は略同じ長さで形成されると共に、隣接する膨出部は前記中央側壁部に向かって漸次短くなるように形成されることを特徴とする請求項3に記載のトレー。
【請求項5】
前記トレーの底部には、複数の食品を収容すべく区画された複数の収容部が設けられ、各収容部の底壁には、凹部が形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のトレー。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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