説明

トンネル形什器の形成方法

【課題】非常に軽く、移動がし易く、ダイレクト印刷が可能で、ディスプレイの自由度を高められ、展示会等の什器として最適なトンネル形什器の形成方法を提供する。
【解決手段】リング状横枠4を間隔をおいて複数配置し、これらの横枠4に、板状の縦枠5を、横枠周方向所要間隔おきに互いの噛合用スリットを介して直交するように噛み合わせてトンネル形什器1の骨枠2を形成する一方、トンネル形什器1の外周壁10と内周壁13と両端周壁12,12と複数対のフラップ11,14,15とを夫々折り目Mを介して連設した平板状骨枠被包材3を形成し、この被包材3を内側へ直角に折曲し、外周壁10、内周壁13及び上下端周壁12,12で骨枠2を被包すると共に、対向するフラップ11,14,15を重合してその重合フラップを骨枠2の横枠4及び縦枠5に互いの噛合用スリット16,17を介して直交するように噛み合わせる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ディスプレイ台(展示台)、店舗用什器、イベント用具、インテリア家具、子供用遊具等に使用されるトンネル形の什器に関するもので、特に、紙製又はプラスチック製の段ボール又は板材によってトンネル形什器を形成する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ディスプレイ台やインテリア家具として使用されるトンネル形の什器は知られているが、それらのトンネル形什器は、そのほとんとが木製や金属製のものであり、まれにコンクリート製のものもある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
木製や金属製やコンクリート製のトンネル形什器は重量が重いため、運搬や設置作業に困難を来たし、また木製、金属製、コンクリート製の什器では、装飾のために什器に直接印刷を施すことができず、もっぱらペイントや塗装に頼っていることから、装飾の範囲が狭められて、ディスプレイの自由度が低くなり、イメージを自由に引き出すということができなかった。
【0004】
本発明は、上記の事情に鑑み、木製や金属製やコンクリート製のトンネル形什器に比べ非常に軽くて、運搬や作業がし易く、ダイレクト印刷が可能で、ディスプレイの自由度を高めて、各種イメージを自由に引き出すことができ、展示会等のイベントや店舗什器として最適なトンネル形什器の形成方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するための手段を、後述する実施形態の参照符号を付して説明すると、請求項1に係る発明は、紙製又はプラスチック製の段ボール又は板材によってトンネル形什器を形成する方法であって、一定のリング幅wをもつ平面視角形又は多角形のリング状横枠4を間隔をおいて複数配置し、これらの横枠4に、横枠4のリング幅wと同じ幅wをもつ板状の縦枠5を、横枠周方向所要間隔おきに互いの噛合用スリット6,8を介して直交するように噛み合わせることによってトンネル形什器1の骨枠2を形成する一方、トンネル形什器1の外周壁10と内周壁13と両端周壁12,12と夫々両側対向位置にある複数対のフラップ11,11、14,14、15,15とを夫々折り目Mを介して連設した1枚の又は複数枚に分割した平板状骨枠被包材3又は3aを形成し、この平板状骨枠被包材3又は3aを各折り目Mのところで内側へ直角に折曲し、その外周壁10、内周壁13及び上下端周壁12,12で骨枠2の外周面側、内周面側及び両端周面側を被包すると共に、対向するフラップ11,11、14,14、15,15を重合してその重合フラップを骨枠2の横枠4及び縦枠5に夫々互いの噛合用スリット7,9、16,17を介して直交するように噛み合わせることを特徴とする。
【0006】
請求項2は、請求項1に記載のトンネル形什器において、前記重合フラップ11,11、14,14、15,15を骨枠2の内周面側において横枠4及び縦枠5に夫々互いの噛合用スリット7,9、16,17を介して直交するように噛み合わせることを特徴とする。
【0007】
請求項3は、請求項1又は2に記載のトンネル形什器において、前記噛合用スリット6,7,9,16,17の入口を略V字状に拡開することを特徴とする。
【0008】
請求項4は、請求項1〜3の何れかに記載のトンネル形什器において、前記平板状骨枠被包材3又は3aの各折り目Mには断面略V字状の溝を形成するか又は型押しをすることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
上記解決手段による発明の効果を、後述する実施形態の参照符号を付して説明すると、請求項1に係る発明の方法によれば、リング状横枠4を上下に間隔をおいて複数配置し、これら横枠4に、横枠4のリング幅wと同じ幅wをもつ板状の縦枠5を、リング状横枠4の周方向所要間隔おきに互いの噛合用スリット6,8を介して直交するように噛み合わせることによって骨枠2を形成する一方、外周壁10と内周壁13と両端周壁12,12と夫々両側対向位置にある複数対のフラップ11,11、14,14、15,15とを折り目Mを介して連設した1枚の又は複数枚に分割した平板状骨枠被包材3又は3aを形成し、この骨枠被包材3又は3aを各折り目Mで内側へ直角に折曲し、その外周壁10、内周壁13及び上下端周壁12,12で骨枠2の外周面側、内周面側及び両端周面側を被包すると共に、対向するフラップ11,11、14,14、15,15を重合してその重合フラップを骨枠2の横枠4及び縦枠5に互いの噛合用スリット7,9、16,17を介して直交するように噛み合わせることにより、非常に軽く、運搬や作業のし易いトンネル形什器1A,1Bを簡単容易に形成することができる。こうして紙製又はプラスチック製の段ボール又は板材によって形成されるトンネル形什器1A,1Bは非常に軽量であるため、移動の多い展示会やイベント用などに適している。特に、この方法では、段ボール又は板材によって平板状骨枠被包材3又は3aを形成するから、折り曲げる前にこの平板状骨枠被包材3又は3aに直接印刷を施すことが可能となり、従ってこのトンネル形什器1A,1Bを例えばディスプレイ台として使用する場合に、その平板状骨枠被包材3又は3aの表面に所望の印刷を施すことによって、イメージを自由に引き出すことが可能で、展示会等のイベントや店舗什器として最適となる。
【0010】
請求項2に係る発明の方法によれば、前記重合フラップ11,11、14,14、15,15を骨枠2の内周面側において横枠4及び縦枠5に夫々互いの噛合用スリット7,9、16,17を介して直交するように噛み合わせるようにすることによって、骨枠被包材3の継ぎ目のほとんどがトンネル形什器1Aの内周面に形成されるため、外観上の体裁、美観を損なうようなことがない。
【0011】
請求項3に係る発明によれば、噛合用スリット6,7,9,16,17の入口を略V字状に拡開することにより、縦枠5の噛み合わせを容易に行うことができ、また骨枠2の横枠4及び縦枠5に対する重合フラップ11,11、14,14、15,15の噛み合わせを容易に行うことができる。
【0012】
請求項4に係る発明によれば、平板状骨枠被包材3又は3a,3aの各折り目Mに断面略V字状の溝を形成するか又は型押しをすることにより、平板状骨枠被包材3は、その折り曲げを迅速容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】(a) は本発明方法によって形成したトンネル形什器を或る方向から見た斜視図、(b) は同トンネル形什器を他の方向から見た斜視図である。
【図2】(a) は図1の(b) のA−A線断面図、(b) は図2の(a) のB−B線断面図である。
【図3】(a) は図2の(a) のC−C線断面図、(b) は折り目の拡大断面図である。
【図4】(a) は骨枠のリング状横枠を示す平面図、(b) は骨枠の縦枠を寝かせた状態で示す平面図である。
【図5】(a) は骨枠のリング状横枠を示す斜視図、(b) は骨枠の縦枠を立てた状態の斜視図である。
【図6】骨枠全体を示す斜視図である。
【図7】平板状骨枠被包材の一実施形態を示す平面図で、1枚の平板状骨枠被包材からなる場合である。
【図8】平板状骨枠被包材によって骨枠を被包している状態を示す骨枠の縦断面図、(b) は同状態を示す骨枠の横断面図である。
【図9】本発明に係る他の実施形態による平板状骨枠被包材の平面図で、2枚に分割された平板状骨枠被包材からなる場合である。
【図10】2枚に分割された平板状骨枠被包材によるトンネル形什器の横断面図で、図2の(b) と同様な断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下に本発明の好適な一実施形態を図面に基づいて説明すると、図1〜図8に示すトンネル形什器1Aは、四角筒状のトンネル形に形成されたもので、図6に示すような段ボールからなる組立式骨枠2の外周面側、内周面側及び両端面側を、図7に示すように平面状に展開された段ボールからなる骨枠被包材3で被包することによって形成される。
【0015】
このトンネル形什器1Aの構造につき詳細に説明すれば、骨枠2は、図4及び5に示すように一定のリング幅wをもつ平面視四角形の例えば2つのリング状横枠4と、このリング状横枠4のリング幅wと同じ幅wをもつ例えば8つの板状縦枠5とを立体的に組み立てることによって形成されるもので、各リング状横枠4は、多層強化段ボールを、一定のリング幅wをもつ平面視正四角形のリング状に裁断すると共に、内周各辺の所定箇所に噛合用スリット6を形成し且つ外周の一辺に噛合用スリット7を形成したものからなる。各縦枠5は、リング状の横枠4と同じ多層強化段ボールを細長矩形状に裁断すると共に、その一側縁である外側縁の上下2箇所に噛合用スリット8を形成し且つ他側縁である内側縁の上下方向中間部に噛合用スリット9を形成したものからなる。
【0016】
リング状横枠4の噛合用スリット6,7は、夫々横枠4の側縁から横枠幅wの略1/2の長さに亙って形成され、そして各噛合用スリットの入口は略V字状に拡開されており、その入口拡開部を6o,7oで示す。また、縦枠5の噛合用スリット8,9も、縦枠5の側縁から縦枠幅wの略1/2の長さに亙って形成され、その噛合用スリット9の入口は略V字状に拡開されており、その入口拡開部を9oで示す。
【0017】
骨枠2を組み立てるには、図6に示すように、上下2つのリング状横枠4,4に対し、各縦枠5を横枠4の内周側に配置して、横枠4の内周側噛合用スリット6と縦枠5の外側縁側噛合用スリット8とを介して直交するように噛み合わせ、各横枠4の外周端面と各縦枠5の外側端面とが面一になると共に各横枠4の内周端面と各縦枠5の内側端面とが面一になるようにすることによって図示のように立体的な骨枠2を組み立てる。この組み立てにあたり、各縦枠5の噛合用スリット8を横枠4の噛合用スリット6に噛合させる際に、横枠4側のスリット6の入口が略V字状に拡開されていることから、その拡開部6oがガイドとなって、縦枠5の噛合操作が容易となる。この骨枠2は、上記ように各横枠4の外周端面と各縦枠5の外側端面とが面一になると共に各横枠4の内周端面と各縦枠5の内側端面とが面一になっているため、骨枠被包材3の外周壁10及び内周壁13を骨枠2の外周面及び内周面に対し的確に支持させることができ、それによって構造的に頑丈なトンネル形什器1Aを形成することができる。この場合、各横枠4の外周端面と各縦枠5の外側端面とが面一になり、各横枠4の内周端面と各縦枠5の内側端面とが面一になるのは、リング状横枠4のリング幅wと板状縦枠5の幅wとを同一にして、各縦枠5を横枠4に対し噛合用スリット6,8を介して互いに直交するように噛み合わせるからである。
【0018】
平板状骨枠被包材3は、図7に示すように、トンネル形什器1Aの外周壁10を形成するために三側壁10a,10a,10aを、折り目Mを介して左右方向に連設すると共に、その左右両端側に側壁10aの1/2幅の側壁10bを折り目Mを介して連設し、これら1/2幅の側壁10b,10bの両端に周壁接合用フラップ11,11を夫々折り目Mを介して対向突設し、そしてトンネル形什器1Aの上下端周壁12,12を形成するために、各側壁10aの上下両端に夫々端壁12aを、また各1/2幅の側壁10bの上下両端に夫々1/2幅の上下端壁12b,12bを夫々折り目Mを介して連設し、更にトンネル形什器1Aの内周壁13を形成するために、上下各端壁12aの外端に、外周壁10の側壁10aの1/2長さの側壁13a及びフラップ14を夫々折り目Mを介して連設し、また1/2幅の上下各端壁12bの外端に、外周壁10の側壁10bの1/2の長さの側壁13b及びフラップ15を夫々折り目Mを介して連設してなる1枚の平板材であって、この平板状骨枠被包材3は、例えば硬質の強化段ボールを裁断して形成される。また、この平板状骨枠被包材3の外面には、使用目的に応じて必要とする所望の各種印刷を施すことができる。
【0019】
そして、各外周壁10のフラップ11には所定箇所に噛合用スリット16が設けられ、また内周壁13のフラップ14,15には夫々所定箇所に噛合用スリット17が設けられている。各スリット16,17は、各フラップ11,14,15の外端縁からフラップ幅方向にその幅寸法の略1/2まで切欠形成されている。また平板状骨枠被包材3に設けられる各折り目Mには、図3の(b) に示すように断面略V字状の溝18が形成されており、平板状骨枠被包材3は、この溝18の開口する側を内側として折り曲げることによって、その折り曲げを迅速容易に行うことができる。折り目Mに断面略V字状の溝18を形成する代りに、折り目Mに型押しを行ってもよく、V字状溝18と同様に折り曲げが容易となる。
【0020】
上記のように形成された平板状の骨枠被包材3を、図6に示すような立体構造に組み立てた骨枠2に組み付け被包してトンネル形什器1Aを形成するには、トンネル形什器1Aの外周壁10を形成する骨枠被包材3の三側壁10a,10a,10a及びその両端側の1/2幅の側壁10bを、図8の(b) に示すように、各折り目Mで夫々直角に折曲して骨枠2の外周面に添わせながら、両端側で対向するフラップ11,11を内側へ直角に折曲して重合し、その重合したフラップ11,11を、骨枠2のリング状横枠4にある噛合用スリット7と各フラップ11の噛合用スリット16とを介して互いに直交するように噛み合わせることによって、外周壁10を周方向に一体に接合すると共に、この外周壁10を骨枠2のリング状横枠4側に固定する一方、図8の(a) に示すように、トンネル形什器1Aの上下端周壁12,12を形成する上下端壁12a,12a及び内周壁13を形成する1/2長さの側壁13a,13aを、各折り目Mのところで内側へ直角に折曲しながら、対向するフラップ14,14を各折り目Mのところで内側へ折曲して互いに重合し、その重合したフラップ14,14を、骨枠2の縦枠5にある噛合用スリット9と各フラップ14の噛合用スリット17とを介して互いに直交するように噛み合わせることによって、各1/2長さの側壁13a,13aどうしを接合して、骨枠2の内周面側を被包する内周壁13を形成すると共に、この内周壁13を骨枠2の縦枠5側に固定し、それによって図1の斜視図と図2及び図3の断面図で示すようなトンネル形什器1Aを容易に形成することができる。
【0021】
上述した実施形態の形成方法では、夫々両端側で対向するものどうしを重合した重合フラップ11,11、14,14、15,15を骨枠2の内周面側において横枠4及び縦枠5に夫々互いの噛合用スリット7,9、16,17を介して直交するように噛み合わせるようにすると共に、平板状骨枠被包材3を1枚の平板材(段ボール)により形成していることにより、骨枠被包材3の継ぎ目は、図1の(a) ,(b) から分かるように、形成されたトンネル形什器1Aの内周面には複数箇所に見られるが、外周面及び両端周面には夫々1箇所にしか露呈しないので、外観の体裁、美観を損なうようなことがない。
【0022】
図9は2枚に分割された平板状骨枠被包材3a,3aを示している。これは、1枚の平板状骨枠被包材3からなる場合を示す図7と比較すれば分かるように、図7に示す平板状骨枠被包材3を左右方向の中央位置で外周壁10の側壁10a、端壁12a,12a及び内周壁13の側壁13a,13aを夫々2分割したもので、分割された外周壁10の側壁10aは側壁10bとなると共にフラップ11が付設され、端壁12aは端壁12bとなり、内周壁13の側壁13aは側壁13bとなり、フラップ14はフラップ15となる。他の構造及び骨枠2との組み付けについては、1枚ものからなる平板状骨枠被包材3と同様である。図10は、このように分割された2枚の平板状骨枠被包材3a,3aと骨枠2とによって形成されたトンネル形什器1Bを、図2の(b) に示すトンネル形什器1Aの横断面図と同様な断面図で示したものである。尚、平板状骨枠被包材は、3枚以上に分割することもできるが、枚数が増えると、継ぎ目が増えると共に、作業の手間もかかるため、せいぜい2枚が好ましい。
【0023】
上述したトンネル形什器1A,1Bの形成方法は、平面視角形のリング状横枠4を上下に間隔をおいて複数配置し、これら横枠4に、横枠4のリング幅wと同じ幅wをもつ板状の縦枠5を、リング状横枠4の周方向所要間隔おきに互いの噛合用スリット6,8を介して直交するように噛み合わせることによって骨枠2を形成する一方、トンネル形什器1の外周壁10と内周壁13と両端周壁12,12と夫々両側対向位置にある複数対のフラップ11,11、14,14、15,15とを夫々折り目Mを介して連設した1枚の又は複数枚に分割した平板状骨枠被包材3又は3a,3aを形成し、この平板状骨枠被包材3又は3a,3aを各折り目Mで内側へ直角に折曲し、その外周壁10、内周壁13及び上下端周壁12,12で骨枠2の外周面側、内周面側及び両端周面側を被包すると共に、対向するフラップ11,11、14,14、15,15を重合してその重合フラップを骨枠2の横枠4及び縦枠5に夫々互いの噛合用スリット7,9、16,17を介して直交するように噛み合わせるだけで、木製や金属製やコンクリート製のトンネル形什器に比べてはるかに軽く、運搬や作業がし易いトンネル形什器1A,1Bを簡単容易に形成することができる。こうして形成されるトンネル形什器1A,1Bは、また非常に軽量であるため、移動の多い展示会やイベント用などに適している。
【0024】
特に、この方法では、紙製又はプラスチック製の段ボール又は板材によって平板状骨枠被包材3又は3a,3aを形成するから、折り曲げる前にこの平板状骨枠被包材3又は3a,3aに直接印刷を施すことが可能となり、従ってこのトンネル形什器1A,1Bをディスプレイ台として使用する場合には、その平板状骨枠被包材3又は3a,3aの表面に所望の印刷を施すことによって、イメージを自由に引き出すことが可能で、展示会等のイベントや店舗什器として最適となる。
【0025】
上述した実施形態では、骨枠2及び平板状骨枠被包材3又は3a,3aの材料として、紙製の段ボールを示したが、紙製段ボールは、再生紙からなる硬質ミルダン(登録商標)等を使用できる。また段ボールは、紙製のものに限らず、プラスチック製の段ボールを使用することができる。また、板材としては、硬質紙ボードを含む各種板紙等を使用することができる。
【0026】
また、上述した実施形態では、四角筒状のトンネル形什器1A,1Bについて例示したが、トンネル形は、四角筒状に限るものではなく、三角筒状の他、五角筒状、六角筒状、八角筒状等の多角筒状とすることができる。
【符号の説明】
【0027】
1A,1B トンネル形什器
2 骨枠
3 平板状骨枠被包材
3a 複数枚に分割した平板状骨枠被包材
4 骨枠の横枠
5 骨枠の縦枠
6,7,8,9 噛合用スリット
6o,7o,9o スリット入口拡開部
10 外周壁
11,14,15 フラップ
12 周端壁
13 内周壁
16,17 噛合用スリット
M 折り目

【特許請求の範囲】
【請求項1】
紙製又はプラスチック製の段ボール又は板材によってトンネル形什器を形成する方法であって、一定のリング幅をもつ平面視角形又は多角形のリング状横枠を間隔をおいて複数配置し、これらの横枠に、横枠のリング幅と同じ幅をもつ板状の縦枠を、横枠周方向所要間隔おきに互いの噛合用スリットを介して直交するように噛み合わせることによってトンネル形什器の骨枠を形成する一方、トンネル形什器の外周壁と内周壁と両端周壁と夫々両側対向位置にある複数対のフラップとを夫々折り目を介して連設した1枚の又は複数枚に分割した平板状骨枠被包材を形成し、この平板状骨枠被包材を各折り目のところで内側へ直角に折曲し、その外周壁、内周壁及び上下端周壁で骨枠の外周面側、内周面側及び両端周面側を被包すると共に、対向するフラップを重合してその重合フラップを骨枠の横枠及び縦枠に夫々互いの噛合用スリットを介して直交するように噛み合わせることを特徴とするトンネル形什器の形成方法。
【請求項2】
前記重合フラップは、骨枠の内周面側において横枠及び縦枠に夫々互いの噛合用スリットを介して直交するように噛み合わせることを特徴とする請求項1に記載のトンネル形什器の形成方法。
【請求項3】
前記噛合用スリットの入口を略V字状に拡開することを特徴とする請求項1又は2に記載のトンネル形什器の形成方法。
【請求項4】
前記平板状骨枠被包材の各折り目には断面略V字状の溝を形成するか又は型押しをすることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のトンネル形什器の形成方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−239846(P2012−239846A)
【公開日】平成24年12月10日(2012.12.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−116309(P2011−116309)
【出願日】平成23年5月24日(2011.5.24)
【出願人】(509293361)丸一興業株式会社 (3)
【Fターム(参考)】