説明

ドア枠とその施工方法

【課題】釘打ちの痕が目立つことなく、シンプルな平面形状のデザインを可能とし、低コスト化を実現することのできるドア枠とその施工方法を提供すること。
【解決手段】一端部裏面に凹状の掛かり部9を有する額縁芯材2と、裏面のVカット溝において折り曲げられる化粧板カバー枠3とから形成され、額縁芯材は、壁6の表裏両面における開口部7側の端縁部に、掛かり部を壁の開口部と反対側に配置し、掛かり部と反対側の端面を壁の開口部に臨む端面と面一に配置して配設され、化粧板カバー枠は、一端部3aを額縁芯材の掛かり部に係合させて額縁芯材から壁の開口部側の端部を巻き込んでいる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ドア枠とその施工方法に関する。
【背景技術】
【0002】
たとえば図8に示したように、部屋と廊下、部屋と部屋等の出入口として壁50に設けられる開口部51にドア52を設置する際には、壁50の開口部51側の上端部および左右両端部の三方にドア枠53が設けられる。ドア枠53には、これまでに様々なものが提供されている。
【0003】
たとえば、枠本体と枠半体とから断面コ字型に形成されるドア枠が知られている(特許文献1)。
【0004】
枠本体は、外面に戸当りを設けた固定片の一方の側端部に額縁片を設けて断面略L字型に形成され、戸当りの内側に額縁片と反対側の側方へ開口する差込み溝が凹設されている。枠半体は、差込み片の一方の側端部に額縁片を設けて断面L字型に形成されている。そして、枠本体の額縁片を壁の一方の表面に当接させた状態で壁の開口部の内周面に沿って固定片を固定することによって枠本体を壁の開口部に取り付け、枠半体の差込み片の先端部を枠本体の差込み溝に差し込むとともに、枠半体の額縁片を壁の他方の表面に当接させた状態で枠半体を壁の開口部に取り付け、ドア枠が壁に取り付けられる。
【特許文献1】特開2006−125018号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記ドア枠では、露出する枠半体の固定が差込み片から壁に向けて釘等を打入したり、額縁片から釘を打入したりして行われるので、ドア枠がシンプルな平面形状であるが故に釘打ちの痕が目立つという問題がある。
【0006】
本発明は、以上の通りの事情に鑑みてなされたものであり、釘打ちの痕が目立つことなく、シンプルな平面形状のデザインを可能とし、低コスト化を実現することのできるドア枠とその施工方法を提供することを課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のドア枠は、上記の課題を解決するために、以下のことを特徴としている。
【0008】
第1に、一端部裏面に凹状の掛かり部を有する額縁芯材と、裏面のVカット溝において折り曲げられる化粧板カバー枠とから形成されるドア枠であって、額縁芯材は、壁の表裏両面における開口部側の端縁部に、掛かり部を壁の開口部と反対側に配置し、掛かり部と反対側の端面を壁の開口部に臨む端面と面一に配置して配設され、化粧板カバー枠は、一端部を額縁芯材の掛かり部に係合させて額縁芯材から壁の開口部側の端部を巻き込んでいる。
【0009】
第2に、上記において、化粧板カバー枠は、二分割された第1の化粧板カバー枠と第2の化粧板カバー枠であり、第1の化粧板カバー枠および第2の化粧板カバー枠はともに別々の額縁芯材の掛かり部に係合する一端部と、壁の開口部に臨む端面上において一定間隔離間して固定される他端部とを有し、裏面のVカット溝において折れ曲がり、額縁芯材から壁の開口部側の端部を巻き込み、第1の化粧板カバー枠および第2の化粧板カバー枠の他端部間に凹所が形成され、戸当りが凹所に装着された。
【0010】
第3に、上記において、戸当りは、戸当り用芯材と化粧キャップとを備え、戸当り用芯材は、突部を裏面部に有するとともに、突部の表面側両側に押さえ部を有し、かつ押さえ部の表面側に凹所を有し、化粧キャップは、断面コ字型形状を有する部材であり、開放側の端縁部に鍔部を有し、戸当り用芯材が、突部を凹所に挿入して壁の開口部に臨む端面に装着され、押さえ部により第1の化粧板カバー枠および第2の化粧板カバー枠の他端部が押さえられ、化粧キャップが、戸当り用芯材の凹所に鍔部を挿入して戸当り用芯材に嵌着された。
【0011】
また、本発明のドア枠の施工方法は、以下のことを特徴としている。
【0012】
すなわち、第4に、一端部裏面に凹状の掛かり部を有する額縁芯材を壁の表裏両面における開口部側の端縁部に、掛かり部を壁の開口部と反対側に配置し、掛かり部と反対側の端面を壁の開口部に臨む端面と面一に配置して配設する第1の工程と、化粧板カバー枠を所定幅に切断した後、裏面にVカット溝加工を行う第2の工程と、化粧板カバー枠を、一端部を額縁芯材の掛かり部に係合させ、裏面のVカット溝において折り曲げ、額縁芯材から壁の開口部側の端部を巻き込む第3の工程とを含む。
【0013】
第5に、上記において、第2の工程において、切断により第1の化粧板カバー枠および第2の化粧板カバー枠を作製し、第3の工程において、第1の化粧板カバー枠および第2の化粧板カバー枠のそれぞれの一端部を別々の額縁芯材の掛かり部に係合させ、裏面のVカット溝において折り曲げ、額縁芯材から壁の開口部側の端部を巻き込む。
【0014】
第6に、上記において、さらに、第1の化粧板カバー枠および第2の化粧板カバー枠のそれぞれの他端部を壁の開口部に臨む端面上において一定間隔離間して固定し、凹所を形成する第4の工程と、戸当りを凹所に装着する第5の工程とを含む。
【0015】
第7に、上記において、第5の工程において、戸当り用芯材を、裏面部の突部を凹所に挿入して壁の開口部に臨む端面に装着し、突部の表面側両側に有する押さえ部により第1の化粧板カバー枠および第2の化粧板カバー枠の他端部を押さえ、押さえ部の表面側に形成された凹所に、断面コ字型形状の化粧キャップの開放側の端縁部に有する鍔部を挿入し、化粧キャップを戸当り用芯材に嵌着する。
【発明の効果】
【0016】
上記第1の発明によれば、額縁芯材を釘等の固着具によって壁に固定しても、化粧板カバー枠が、裏面に形成されたVカット溝において折り曲がり、額縁芯材から壁の開口部側の端部を巻き込むため、固着具が露出することがない。釘打ちの痕が目立つことはなく、外観は良好である。また、化粧板カバー枠の一端部は額縁芯材の凹状の掛かり部に係合しているので、額縁芯材の掛かり部において釘等の固着具は必要ない。外観は良好に保持される。さらに、ドア枠は、壁の表裏両面における開口部側の端縁部に配設される額縁芯材と、上記化粧板カバー枠とによって形成されるため、接合部のない一体感のあるシンプルな平面形状のデザインのものとなる。低コスト化が実現される。しかも、ドア枠は、開き戸だけでなく引戸のドア枠としても使用することができる。
【0017】
上記第2の発明によれば、上記の発明の効果に加え、壁厚調整を化粧板カバー枠の幅調整で対応可能であり、壁厚に応じて化粧板カバー枠の幅を調整して切断し、第1の化粧板カバー枠および第2の化粧板カバー枠を作製すればよく、様々な壁厚に対して1品種の化粧板カバー枠で対応することができる。
【0018】
上記第3の発明によれば、上記の発明の効果に加え、化粧板カバー枠の他端部をピンタッカー等の固着具によって固定しても、戸当り用芯材の押さえ部によって固着具は露出しない。また、戸当り用芯材をピンタッカー等の固着具によって固定しても、化粧キャップにより固着具は露出しない。化粧キャップの装着は嵌着式であり、固着具を必要としない。外観の良好な戸当りであり、戸当りの形成が容易である。
【0019】
上記第4の発明によれば、上記第1の発明と同様な効果が得られる。
【0020】
上記第5の発明によれば、上記第2の発明と同様な効果が得られる。
【0021】
上記第6および7の発明によれば、上記第3の発明と同様な効果が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
図1は、本発明のドア枠の一実施形態を示した要部斜視図である。
【0023】
ドア枠1は、一対の額縁芯材2と、額縁芯材2の周りに巻き付けられる化粧板カバー枠3として二分割された第1の化粧板カバー枠31および第2の化粧板カバー枠32と、戸当り用芯材4と、化粧キャップ5とを備えている。ドア枠1は、壁6の表裏両面における開口部7側の端縁部に取り付けられている。壁6の開口部7を挟んだ対向側の壁にも同様にドア枠1が取り付けられている。
【0024】
ドア枠1は、次のようにして形成されている。
【0025】
図2に示したように、壁6の開口部7に臨む端面を、単数または複数枚の下地合板8を釘等の固着具を用いて固定することにより形成する。一端部裏面に切り欠いて形成することのできる凹状の掛かり部9を有する額縁芯材2を、掛かり部9を開口部7と反対側に配置し、掛かり部9と反対側の端面2aを開口部7に臨む壁6の端面である最外の下地合板8の端面8aと面一に配置して、釘、タッカー等の固着具10によって固定する。
【0026】
なお、図1に示したドア枠1では、額縁芯材2を下地合板8に固定しているが、下地合板8は必要に応じて設けることができるものであり、下地合板8が省略される場合には、額縁芯材2は、壁6そのものの表裏両面における開口部7側の端縁部に直接取り付けることができ、固着具10は壁6の側端部に位置する縦框11に打入することができる。
【0027】
また、額縁芯材2は、たとえば合板、パーティクルボード、MDF等の繊維板等から作製することができ、固着具10の打入位置には溝12を刻設し、固着具10の頭部が溝12内に収まるようにすることができる。
【0028】
次いで、図3に示した化粧板カバー枠3を用意する。化粧板カバー枠3は、MDF等の繊維板等から形成された基材の表面に突板、樹脂シート等の化粧材が貼着された表面に化粧が施されたものである。化粧板カバー枠3は、図1に示した壁6の厚みに応じて幅を調整することができ、所定幅に切断される。そして、裏面には、Vカット溝加工が行われ、Vカット溝13として90°折れ曲がりVカット溝13aおよび面取り用Vカット溝13bが所定位置に形成される。
【0029】
90°折れ曲がりVカット溝13aで折り曲げ、図4に示したように、化粧板カバー枠3の一端部3aを額縁芯材2の掛かり部9と壁6の表裏面との間に形成される凹所内に差し込み、接着剤により接着し、固定する。掛かり部9と壁6の表裏面との間に形成される凹所内への挿入および接着によって、化粧板カバー枠3の一端部3aは額縁芯材2の掛かり部9に係合する。そして、面取り用Vカット溝13bにおいて折り曲げ、額縁芯材2から開口部7に臨む最外の下地合板8の端面8aまで巻き込む。この額縁芯材2の掛かり部9への係合および開口部7に臨む最外の下地合板8の端面8aまでの巻き込みは、二分割された第1の化粧板カバー枠31および第2の化粧板カバー枠32に共通して行われる。第1の化粧板カバー枠31および第2の化粧板カバー枠32の巻き込みにより、額縁芯材2を固定した固着具10が隠れる。
【0030】
なお、図5に示したように、壁6の厚さやドアの形態によっては、化粧板カバー枠3を二分割せずに、壁6の表裏両面における開口部7側の端縁部に配設された額縁芯材2に跨って開口部7に臨む最外の下地合板8の端面8aを巻き込んでドア枠1を形成することもできる。このようなドア枠1は、戸当りを必要としない引戸の場合に有効となる。
【0031】
第1の化粧板カバー枠31および第2の化粧板カバー枠32を巻き込んだ後には、図6に示したように、他端部3bにおいてピンタッカー等の固着具14を打入し、第1の化粧板カバー枠31および第2の化粧板カバー枠32を固定する。この時、第1の化粧板カバー枠31および第2の化粧板カバー枠32の他端部3bは一定間隔で離間して配置され、第1の化粧板カバー枠31および第2の化粧板カバー枠32の厚さ分の凹所15が、開口部7に臨む最外の下地合板8の端面8a上に形成される。この凹所15に戸当り用芯材4を装着する。
【0032】
戸当り用芯材4は、凹所15に挿入可能な、第1の化粧板カバー枠31および第2の化粧板カバー枠32の厚さに略等しい突出代を有する突部16を裏面部に有する。突部16の表面側両側には平面状の押さえ部17を有する。さらに、押さえ部17の表面側には凹所18を有する。押さえ部17および凹所18は段状に形成されている。このような戸当り用芯材4は適宜な木質材とすることができる。
【0033】
突部16を凹所15内に挿入して戸当り用芯材4を開口部7に臨む最外の下地合板8の端面8aに装着する。この時、押さえ部17は、第1の化粧板カバー枠31および第2の化粧板カバー枠32の他端部3bの上に載置され、第1の化粧板カバー枠31および第2の化粧板カバー枠32の固定に用いた固着具14が隠れる。この状態において、ピンタッカー等の固着具19を戸当り用芯材4の上面から下地合板8に向けて打入する。戸当り用芯材4の上面部には、ピンタッカーのガンノズルがちょうど入る幅の溝20を刻設することができ、ピンタッカーを真っ直ぐに打ち込めるようにするとともに、万一打ち損じた場合にも頭部が溝20内に収まるようにしている。
【0034】
次いで、化粧キャップ5を、図7に示したように、戸当り用芯材4に嵌着する。化粧キャップ5は、金属、樹脂等の可撓性を有する素材から形成された断面コ字型の部材である。開放側の端縁部は内方に直角に曲がり、鍔部21が形成されている。化粧キャップ5は、押し込んで撓ませ、内側に戸当り用芯材4を嵌め込み、鍔部21を戸当り用芯材4の凹所18内に挿入することにより戸当り用芯材4に嵌着し、図1に示したような戸当り22が形成される。戸当り用芯材4との間でガタツキが生じないようにし、取付強度を十分確保するために、接着剤を用いて化粧キャップ5を戸当り用芯材4に固定することができる。また、化粧キャップ5の鍔部21が戸当り用芯材4の凹所18内に挿入しやすいように、鍔部21の厚さを他の部位よりも薄くすることができる。具体的には、化粧キャップ5の厚さは一般に1.2mm程度とすることができ、この場合、鍔部21の厚さを1.0mmにする。
【0035】
以上のようにして、図1に示したドア枠1が形成されている。このようなドア枠1では、額縁芯材2を釘等の固着具10によって壁6に固定しても、化粧板カバー枠3としての第1の化粧板カバー枠31および第2の化粧板カバー枠32が、裏面に形成されたVカット溝13としての90°折れ曲がりVカット溝13aおよび面取り用Vカット溝13bにおいて折り曲がり、額縁芯材2から壁6の開口部7側の端部を巻き込むため、固着具10が露出することがない。釘打ちの痕が目立つことはなく、外観は良好である。また、第1の化粧板カバー枠31および第2の化粧板カバー枠32の一端部3aは額縁芯材2の掛かり部9に係合しているので、額縁芯材2の掛かり部9において釘等の固着具は必要ない。外観は良好に保持される。
【0036】
また、ドア枠1は、戸当り22を除き、壁6の開口部7側の対向する両側端面に配設される額縁芯材2と、第1の化粧板カバー枠31および第2の化粧板カバー枠32とによって形成されるため、接合部のない一体感のあるシンプルな平面形状のデザインのものとなる。低コスト化が実現される。
【0037】
さらに、壁厚調整を化粧板カバー枠3の幅調整で対応可能であり、様々な壁厚に対して1品種の化粧板カバー枠3で対応することができる。戸当り22は、通常、部材数を少なくするために幅の一定なものとして提供されるが、化粧板カバー枠3は、壁6の厚さに応じて幅を調整して切断し、幅調整された第1の化粧板カバー枠31および第2の化粧板カバー枠32を作製することにより、他端部3b間の間隔を、戸当り22の突部16を挿入可能な一定の大きさにすることができる。したがって、様々な壁厚に対して1品種の化粧板カバー枠3で対応することができる。
【0038】
さらにまた、第1の化粧板カバー枠31および第2の化粧板カバー枠32の他端部3bをピンタッカー等の固着具14によって固定しても、戸当り用芯材4の押さえ部17によって固着具14は露出しない。そして、戸当り用芯材4をピンタッカー等の固着具19によって固定しても、化粧キャップ5により固着具19は露出しない。化粧キャップ5の装着は嵌着式であり、固着具を必要としない。したがって、外観の良好な戸当り22であり、戸当り22の形成が容易である。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】本発明のドア枠の一実施形態を示した要部斜視図である。
【図2】図1に示したドア枠の施工工程を示した要部断面図である。
【図3】化粧板カバー枠について示した断面図である。
【図4】図1に示したドア枠の施工工程を示した要部断面図である。
【図5】本発明のドア枠の別の実施形態を示した要部断面図である。
【図6】図1に示したドア枠の施工工程を示した要部断面図である。
【図7】図1に示したドア枠の施工工程を示した要部断面図である。
【図8】ドアとドア枠を示した斜視図である。
【符号の説明】
【0040】
1 ドア枠
2 額縁芯材
3 化粧板カバー枠
3a 一端部
3b 他端部
31 第1の化粧板カバー枠
32 第2の化粧板カバー枠
4 戸当り用芯材
5 化粧キャップ
6 壁
7 開口部
9 掛かり部
13 Vカット溝
15 凹所
16 突部
17 押さえ部
18 凹所
21 鍔部
22 戸当り

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一端部裏面に凹状の掛かり部を有する額縁芯材と、
裏面のVカット溝において折り曲げられる化粧板カバー枠と、
から形成されるドア枠であって、
額縁芯材は、壁の表裏両面における開口部側の端縁部に、掛かり部を壁の開口部と反対側に配置し、掛かり部と反対側の端面を壁の開口部に臨む端面と面一に配置して配設され、
化粧板カバー枠は、一端部を額縁芯材の掛かり部に係合させて額縁芯材から壁の開口部側の端部を巻き込んでいることを特徴とするドア枠。
【請求項2】
化粧板カバー枠は、二分割された第1の化粧板カバー枠と第2の化粧板カバー枠であり、第1の化粧板カバー枠および第2の化粧板カバー枠はともに別々の額縁芯材の掛かり部に係合する一端部と、壁の開口部に臨む端面上において一定間隔離間して固定される他端部とを有し、裏面のVカット溝において折れ曲がり、額縁芯材から壁の開口部側の端部を巻き込み、
第1の化粧板カバー枠および第2の化粧板カバー枠の他端部間に凹所が形成され、
戸当りが凹所に装着されたことを特徴とする請求項1に記載のドア枠。
【請求項3】
戸当りは、戸当り用芯材と化粧キャップとを備え、
戸当り用芯材は、突部を裏面部に有するとともに、突部の表面側両側に押さえ部を有し、かつ押さえ部の表面側に凹所を有し、
化粧キャップは、断面コ字型形状を有する部材であり、開放側の端縁部に鍔部を有し、
戸当り用芯材が、突部を凹所に挿入して壁の開口部に臨む端面に装着され、押さえ部により第1の化粧板カバー枠および第2の化粧板カバー枠の他端部が押さえられ、
化粧キャップが、戸当り用芯材の凹所に鍔部を挿入して戸当り用芯材に嵌着されたことを特徴とする請求項2に記載のドア枠。
【請求項4】
一端部裏面に凹状の掛かり部を有する額縁芯材を壁の表裏両面における開口部側の端縁部に、掛かり部を壁の開口部と反対側に配置し、掛かり部と反対側の端面を壁の開口部に臨む端面と面一に配置して配設する第1の工程と、
化粧板カバー枠を所定幅に切断した後、裏面にVカット溝加工を行う第2の工程と、
化粧板カバー枠を、一端部を額縁芯材の掛かり部に係合させ、裏面のVカット溝において折り曲げ、額縁芯材から壁の開口部側の端部を巻き込む第3の工程と、
を含むことを特徴とするドア枠の施工方法。
【請求項5】
第2の工程において、切断により第1の化粧板カバー枠および第2の化粧板カバー枠を作製し、
第3の工程において、第1の化粧板カバー枠および第2の化粧板カバー枠のそれぞれの一端部を別々の額縁芯材の掛かり部に係合させ、裏面のVカット溝において折り曲げ、額縁芯材から壁の開口部側の端部を巻き込むことを特徴とする請求項4に記載のドア枠の施工方法。
【請求項6】
さらに、第1の化粧板カバー枠および第2の化粧板カバー枠のそれぞれの他端部を壁の開口部に臨む端面上において一定間隔離間して固定し、凹所を形成する第4の工程と、
戸当りを凹所に装着する第5の工程と、
を含むことを特徴とする請求項5に記載のドア枠の施工方法。
【請求項7】
第5の工程において、戸当り用芯材を、裏面部の突部を凹所に挿入して壁の開口部に臨む端面に装着し、突部の表面側両側に有する押さえ部により第1の化粧板カバー枠および第2の化粧板カバー枠の他端部を押さえ、押さえ部の表面側に形成された凹所に、断面コ字型形状の化粧キャップの開放側の端縁部に有する鍔部を挿入し、化粧キャップを戸当り用芯材に嵌着することを特徴とする請求項6に記載のドア枠の施工方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図8】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate