ドキュメント管理サーバ、ドキュメント管理システム、制御方法、プログラムおよび記憶媒体
【課題】複数のユーザがドキュメント管理サーバシステムを利用する場合にユーザとドキュメントの関連について効率よく管理すること。
【解決手段】アップロードされるドキュメントに設定された当該ドキュメントに関連する関係者情報を含むファイルプロパティを取得するファイルプロパティ取得手段と、取得したファイルプロパティに設定された関係者を特定する関係者特定手段と、特定された関係者であるユーザよりファイル取得要求を受付けた場合、当該ユーザに関連する関連ファイルを表示制御する表示制御手段とを有する。
【解決手段】アップロードされるドキュメントに設定された当該ドキュメントに関連する関係者情報を含むファイルプロパティを取得するファイルプロパティ取得手段と、取得したファイルプロパティに設定された関係者を特定する関係者特定手段と、特定された関係者であるユーザよりファイル取得要求を受付けた場合、当該ユーザに関連する関連ファイルを表示制御する表示制御手段とを有する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネットワークを介して共有するドキュメントのユーザに対する関連性を管理する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のドキュメント管理サーバでは、各自が多種多様なドキュメントをドキュメント管理サーバへアップロードし、その都度関連するユーザへ閲覧や承認の依頼メールを出すような仕組みがあった。
【0003】
しかし、メールを送られたユーザは階層化され複雑になったドキュメント管理サーバ上へのアクセスの複雑さ、閲覧したことや承認したことを再度依頼したユーザへ応答する必要があり、効率が悪い運用となっていた。
【0004】
そこで、関連付けをシステムが自動的に行い、かつ、業務の実態と関連が一致するようなシステムが提案されている。
【0005】
特許文献1には、ドキュメント(帳票ファイル)同士の関連を自動的に解析し、ドキュメントに対するユーザの処理に応じて記録するシステムが開示されている。特に、ユーザ操作を細かく記録できることで、関連するドキュメントの優先度を考慮してユーザに表示できるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2010−140257号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1に記載のドキュメント管理システムでは、自分が操作した記録をあとから自分で作業するときに便利になるものである。当然ながら自分の作業においては、効率よく作業が進めることができる。
【0008】
しかしながら、個人や個々のドキュメントでの関連付けを行っているため、部門や組織単位でのドキュメントを共有するような運用では効率がよいとは言えない。
【0009】
自分が使用したドキュメントが誰に関連するのか、誰に知ってもらいたいのか、という機能が求められる。
【課題を解決するための手段】
【0010】
そこで、本発明は、アップロードされるドキュメントに設定された当該ドキュメントに関連する関係者情報を含むファイルプロパティを取得するファイルプロパティ取得手段と、取得したファイルプロパティに設定された関係者を特定する関係者特定手段と、特定された関係者であるユーザよりファイル取得要求を受付けた場合、当該ユーザに関連する関連ファイルを表示制御する表示制御手段とを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、複数のユーザがドキュメント管理システムを利用する場合のユーザとドキュメントの関連について効率よく管理することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の実施形態におけるドキュメント管理システムの一例を示すシステム構成図である。
【図2】本発明の実施形態におけるドキュメント管理サーバおよびクライアントPCのハードウェアブロック図である。
【図3】本発明の実施形態におけるドキュメント管理システムの全体の流れを示す図である。
【図4】本発明の実施形態におけるドキュメント管理システムの機能構成を表す図である。
【図5】本発明の実施形態におけるドキュメント管理システムで管理される設定ファイルの一例を示す図である。
【図6】本発明の実施形態におけるドキュメント管理システムの関連付けを行うための判定情報の設定ファイルの一例を示す図である。
【図7】本発明の実施形態におけるドキュメント管理システムの関連付け情報の一例を示す図である。
【図8】本発明の実施形態におけるドキュメント管理システムのクライアントPCに表示される画面の一例を示す図である。
【図9】本発明の実施形態におけるドキュメント管理システムでクライアントPCの画面表示を制御するフローチャートである。
【図10】本発明の実施形態におけるドキュメント管理システムのクライアントPCからドキュメントを文書管理サーバへアップロードするフローチャートである。
【図11】本発明の実施形態におけるドキュメント管理システムの関連付けを行うためのフローチャートである。
【図12】本発明の実施形態におけるドキュメント管理システムのファイルの関連付け処理のフローチャートである。
【図13】本発明の実施形態におけるドキュメント管理システムのDB登録用データの作成処理を示すフローチャートである。
【図14】本発明の実施形態におけるドキュメント管理システムの優先度の設定処理を示すフローチャートである。
【図15】本発明の実施形態におけるドキュメント管理システム判定基準取得のための設定ファイルの一例を示す図である。
【図16】本発明の実施形態におけるドキュメント管理システムのキーワードの設定を行うための設定ファイルの一例を示す図である。
【図17】本発明の実施形態におけるドキュメント管理システムのユーザ毎の判定基準設定情報のユーザ判定基準テーブル15の設定処理を示すフローチャートである。
【図18】本発明の実施形態におけるドキュメント管理システム判定基準生成処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。
【0014】
図1は、本発明の実施形態におけるドキュメント管理システムの一例を示すシステム構成図である。
【0015】
ドキュメント管理システムは、クライアントPC(クライアント端末)101、ドキュメント管理サーバ102がLAN(ネットワーク)103を介して接続されている。
【0016】
クライアントPC101(101−1、101−2〜101−n)は複数の情報処理装置(パーソナルコンピュータやワークステーション等を含む情報処理装置、以下クライアントPCと称する)を適用可能である。
【0017】
ドキュメント管理装置102もクライアントPC同様複数台設置することも可能である。
【0018】
図2は、本発明の実施形態におけるドキュメント管理サーバおよびクライアントPCに適用可能な情報処理装置のハードウェアブロック図である。
【0019】
図2において、201はCPUで、ROM203のプログラム用ROMに記憶されたプログラムをRAM202にロードして実行する。これによりシステムバス204に接続された各デバイスを制御し、情報処理装置全体を統括制御する。
【0020】
また、このROM203のフォント用ROMにはフォントデータ等を記憶し、ROM203のデータ用ROMには各種データを記憶する。
【0021】
202はRAMで、CPU201の主メモリ、ワークエリア等として機能する。205はキーボードコントローラ(KBC)で、キーボード(KB)209や図示しないポインティングデバイス、例えばマウスからの入力を制御する。206はビデオカード(VC)で、モニタ210の表示を制御する。
【0022】
207はメモリコントローラ(MC)で、ハードディスク(HC)211とのアクセスを制御する。208はネットワークインターフェースカード(NIC)で、LAN103上の通信を制御する。
【0023】
図3は、本発明の実施形態におけるドキュメント管理システムの全体の流れを示す図である。図1と同じものについては、同じ符号を使用している。
【0024】
まずユーザA301がドキュメント302をドキュメント管理サーバ102へLAN103を介してアップロードする。ドキュメント302はユーザが実際にアップロードする対象のドキュメントである。アップロードされたドキュメントはドキュメント管理サーバのフォルダ303に保存される。ドキュメントにはファイルプロパティが付与可能である。
【0025】
スケジューラ304はスケジュール管理機能を有し、設定可能な任意の時間にドキュメント管理サーバにアップロードされたドキュメントをユーザごとに関連付けるために機能する。
【0026】
Aデータ305、Bデータ306は、サーバでユーザごとに関連したドキュメントが関連付けられ、抽出された状態を示す。ユーザAが関係者として設定されたデータはAデータ、ユーザBが関係者として設定されたデータはBデータとして関連付けられる。フォルダを作成して管理してもよいし、追加情報を持たせることなどにより、論理的に管理してもよい。
【0027】
抽出結果307は、ユーザB308からのからのリクエスト(ファイル取得要求)によって送信されるもので、ドキュメント管理サーバは、ユーザBの抽出結果であるBデータ306を返す。ユーザB308の利用するクライントPCのブラウザ上に、受信した抽出結果307の情報が表示される。
【0028】
図4は、本発明の実施形態におけるドキュメント管理システムの機能構成を表す図である。
【0029】
ドキュメント管理サーバの機能構成401、クライアントPCの機能構成407とで構成される。
【0030】
ドキュメント管理サーバの機能構成401は、ドキュメント管理サーバ102の内部構造を示す図であり、関連付け制御部402、タイマー機能403、設定情報管理部404、通信制御部405およびデータ管理部406とから構成される。
【0031】
関連付け制御部402は、ドキュメントの関連付けを実行する制御部であり、「フィルタリング機能」「関連付け機能」「関連度合算出機能」からなる。
【0032】
タイマー機能403は、関連付けを定期的に行うためのタイマー機能である。タイマーの時間は任意に設定可能である。
【0033】
設定情報管理部404は関連付けを行うための情報が設定された設定ファイルが記憶されている。詳細については後述する。
【0034】
通信制御部405は、クライアントPC101と通信を可能にする制御部である。クライアントPCにも同様にドキュメント管理サーバ102と通信を可能にするため通信制御部405を有している。
【0035】
データ管理部406は、ドキュメント管理サーバ102にアップロードされたフォルダ303を管理するデータベースである。
【0036】
クライアントPCの機能構成407は、クライアントPC101の内部構造を示す図であり、通信制御部405、ブラウザ408および設定情報管理部404とから構成される。
【0037】
設定情報管理部404は、サーバ側で管理しているものと同じである。サーバ側だけで管理していてもよいし、サーバ・クライアントの双方で管理していてもよい。
【0038】
ブラウザ408は、サーバで抽出されたドキュメントリストを表示するためのものであり、ブラウザに限ったものでなく、リストが表示可能であれば、専用のアプリケーションソフトでも構わない。本実施形態では主にWebブラウザを例として説明する。
【0039】
図5は、本発明の実施形態におけるドキュメント管理システムの設定ファイルの一例を示す図である。
【0040】
設定ファイルは、関連付け情報記憶テーブル5−1、ユーザ情報記憶テーブル5−2および文書情報テーブル5−3とから構成される。サーバにアップロードされたファイルに対してタイマー起動などにより定期的に関連付け処理することで生成されるリストである。
【0041】
関連付け情報記憶テーブル5−1は、主キー501、ログインID502、文書ID503、関連度(今回)504、関連度(前回)505、判定基準506、判定結果507および関係者508の各項目が記憶されている。
【0042】
主キー501は、このテーブルの主キーのデータを保持する列であり、値はユニークな値とする。
【0043】
ログインID502は、ログインIDデータを保持する列であり、ユーザ情報記憶テーブル5−2に記載されるユーザ詳細情報を取得する為に使用する。
【0044】
文書ID503は、文書IDデータを保持する列であり、文書情報テーブル5−3に記載される文書詳細情報を取得する為に使用する。
【0045】
関連度(今回)504は、現時点での文書の関連度を保持する列であり、判定基準506や判定結果507に基づいて決定される。
【0046】
関連度(前回)505は、前回の文書の関連度を保持する列であり、関連度(今回)504が更新された時に、それまで関連度504に設定された関連度が前回情報として設定される。前々回やそれより以前の情報を記憶しておくことも可能である。
【0047】
判定基準506は、は文書の判定基準を保持する列であり、「閲覧」「期限」「署名」などを保持している。判定基準については、ファイルをアップロードする際にユーザにより指定されるものである。
【0048】
判定結果507は、判定基準506に設定されている項目がどのような状態であるかを保持している。例えば、主キー001の文書であれば判定基準は「閲覧」でその判定結果(状態)は「未読」であることがわかる。
【0049】
関係者508は、関係する部門やユーザ名が記憶されている。ユーザからファイルがアップロードされる際に指定された条件で設定される。ログインIDと関連付けて設定することも可能であるし、個別に設定することも可能である。判定方法については後述する。
【0050】
ユーザ情報テーブル5−2は、ユーザがドキュメントをサーバ102へアップロードした後に自動登録されるユーザ情報を保持するテーブルである。ログインID509、ユーザ名510、役割511、課512および部513の各項目が記憶されている。
【0051】
ログインID509は、ログインIDのデータを保持する列であり、値はユニークとする。ユーザ名510は、ユーザ名のデータを保持する列である。
【0052】
役割511には、ユーザの役割データが保存されている。本実施形態では、「一般職」「課長」などが設定されている。課512、部513には、ユーザの所属が記憶されている。
【0053】
文書情報テーブル5−3は、ユーザがドキュメントをサーバ102へアップロードした後にドキュメントのプロパティ情報から自動登録される文書詳細情報一例を示すテーブル図である。
【0054】
文書ID514、文書名515、作成者516、作成日517、更新者518、更新日519、判定基準520および関係者521の各項目が記憶されている。
【0055】
文書ID514は、文書IDのデータを保持する列であり値はユニークとする。文書名515は、ドキュメントをサーバ102へアップロードした際のドキュメント名のデータを保持する列である。
【0056】
作成者516は、ドキュメントの作成者のデータを保持する列である。作成日517は、ドキュメントが作成された日付のデータを保持する列である。
【0057】
更新者518は、ドキュメントを更新した更新者のデータを保持する列である。更新日519は、ドキュメントが更新された日付のデータを保持する列である。
【0058】
判定基準520は、アップロードするときに文書の判定基準を保持する列である。関係者521は、サーバ側で関連付けされる際に必要な情報を保持し、どのユーザにとって必要な文書かを判断するために必要な列である。
【0059】
図6は、本発明の実施形態におけるドキュメント管理システムの関連付けを行うための判定情報の設定ファイルの一例を示す図である。本実施形態ではxml形式で設定されているファイルを利用して説明する。
【0060】
関連付け設定ファイル601は、クライアントのWebアプリケーションから文書をアップロードするときの関連付け情報として扱われる。
【0061】
この設定ファイルで、文書に対する関連度が決定され、表示の際の並び替え等に利用される。
【0062】
判定基準ブロック602は、クライアントのWebプリケーションからアップロードする際に、その文書の判定基準を決める「判定基準のタイプ」ブロックを示す。
【0063】
判定基準のタイプには、“署名”、“期限”、“閲覧”の3つが用意されユーザがどの判定基準を使うか選択する。「TaskType」タグが利用されている。
【0064】
判定結果603は、判定基準で選択された基準の状態(ステータス)を表すための選択肢「判定結果」を示す。判定結果とは、判定基準に対する関係者の処理状態である。
【0065】
例えば「判定基準」が署名で「判定結果」が未署名の場合、関連度(スコア)は“90”となり、max=で示される100を上限としたときの優先度を意味する。
【0066】
重要度604は、当該文書の重要度を示す「重要度」である。これもアップロード時に選択されるもので、“重要”“至急”などが設定可能で、例えば至急が選択されれば関連度が“10”加算される。
【0067】
また、判定基準が“期限”または“閲覧”の場合に、その期限を表すための選択肢には、それぞれ“過ぎている”“過ぎていない”や“未読”“既読”などの判定結果と関連度が設定されている。
【0068】
関係者606は、関係者の選択肢となっており、「部」が選択される場合は、部に所属するユーザすべての関連された文書であることを示す。ただし、判定基準603でタイプが“署名”の場合は、ユーザ名を直接入力する。
【0069】
図7は、本発明の実施形態におけるドキュメント管理システムの関連付け情報の一例を示す図である。
【0070】
具体的には、ユーザB308に対して抽出された関連ファイルのリストである。
【0071】
関連ファイルデータ701は、ユーザB308からの要求に対して、サーバ102が抽出してからユーザ308へ返送された、関連付けデータの一例を示す図である。
【0072】
ユーザ情報欄702は、サーバ102へアクセスしたユーザの情報が「user」タグに設定される。
【0073】
文書情報欄703は、「user」タグに設定されたユーザに関連する文書情報が設定される。「docname」タグには文書ID503に関連したドキュメント名を文書情報テーブル5−3から取得して設定される。
【0074】
「status」タグには判定結果507に記憶された状態が設定される。「relation」タグには、関係者508に設定されたドキュメントに関連したユーザやグループ情報が設定される。ここに設定された内容は、図8の関連ファイル表示画面に表示される。
【0075】
図8は、本発明の実施形態におけるドキュメント管理システムのクライアントPCに表示される画面の一例を示す図である。
【0076】
本実施形態では、Webアプリケーションクライアントのイメージを用いて説明する。ブラウザ上にはドキュメントリストが表示される。8−1は、ドキュメントのアップロード画面である。
【0077】
アップロード画面801は、クライアント上のWebアプリケーションからユーザが文書をアップロードするための画面である。(画面からアップロードボタンを押下したときの画面遷移であり、)アップロード画面では、アップロードする文書802を選択し、判定基準タイプを「署名」「期限」「閲覧」の3つから選択する。
【0078】
例えば、図では判定基準で、3つのうち署名欄803が選択されており、署名をしてほしいユーザである署名者を入力するためのテキストボックス804と重要度805を設定するようになっている。
【0079】
ここの情報を入れたあとに、OKボタン806を押下することでサーバへ文書がアップロードされる。また、この入力された情報は、文書テーブル5−3に記憶される。
【0080】
8−2は、ログインしているユーザに対する関連ファイル表示画面である。
【0081】
関連ファイル表示画面807は、関連付け情報701をもとにWebアプリケーションクライアントに表示された画面イメージである。
【0082】
関連度808、更新日809、関係者810、判定結果811および作成者812が表示される。デフォルト表示では、関連度が高い順に表示されることで、ユーザ(ここではユーザB308)にとって関連度が高い文書をいち早く確認できるようになる。
【0083】
また、関連ファイル表示画面807で、アップロードボタンが押下されることでアップロード画面801に遷移させることも可能である。
【0084】
8−3は、判定結果変更画面である。例えば、「健康診断の案内.pdf」を選択すると、プロパティの表示が選択可能な状態で表示され、「未読にする」814か「既読にする」815が選択できるようになる。他にも「完了にする」などが表示可能である。文書に対して設定された判定基準に対応した、判定情報設定ファイル601の判定結果603が利用されWebアプリケーションクライアントに表示される。
【0085】
ここで選択され実行されることで、図5の判定結果欄507が更新される。
【0086】
図9は、本発明の実施形態におけるドキュメント管理システムでクライアントPCの画面表示を制御するフローチャートである。
【0087】
具体的には、クライアントPC101上でユーザB308に関連するドキュメントリストを表示するためのフローチャートである。
【0088】
ユーザB308がブラウザ408を起動し、ドキュメント管理サーバ102にアクセスしたことで処理が開始される。
【0089】
ステップS902で、アクセスしたドキュメント管理サーバ102に対して自分(ここではユーザB308)に対して抽出された関連ファイルデータ701を取得する。
【0090】
ステップS903で、取得した関連ファイルデータ701から中身のxmlデータを項目ごとに分析し保持しておく。例えば<priority><25>である優先度25%のファイルは、「ユーザBの勤怠情報.xls」であるなどである。
【0091】
ステップS904では、ステップS903で分析(保持)された情報において、優先度毎にファイルが存在するかを状況として判断する。優先度があればステップS905へ、なければステップS906へ進む。
ステップS905では、優先度毎にドキュメントの並び順を決定する。
【0092】
ステップS906では、ステップS905でリスト化したファイルがあればその並び順で表示して処理を終了する。
【0093】
表示例として図8に示すように優先度順に表示される。リストが無ければ名前順で表示する。なお、表示順については、これに限ったものではなく、自由に設定することが可能である。
【0094】
図10は、本発明の実施形態におけるドキュメント管理システムのクライアントPCからドキュメントを文書管理サーバへアップロードするフローチャートである。
【0095】
具体的には、クライアントPC101からユーザA301がドキュメント302を文書管理サーバ102へアップロードするフローチャートである。
【0096】
クライアントPC101からでユーザA301がドキュメント302をドキュメント管理サーバ102にアップロード処理するときに処理が開始される。
【0097】
ステップS1002で、ユーザA301がドキュメント302を編集していることを示す。
【0098】
ステップS1003はドキュメント302の編集が終わり、クライアント101PC上に保存することを示す。
【0099】
ステップS1004では、クライアントアプリケーションを使って、さきほどのドキュメント302をサーバ102へアップロードする。
【0100】
ステップS1005で、クライアントアプリケーションでサーバへのアップするイベントをキャッチする。
【0101】
ステップS1006では、ステップS1005でキャッチしたイベントから判定基準が入力されているかどうかを判定する。
【0102】
判定基準が入力されていた場合にはステップS1007へ進み、入力されていない場合にはステップS1008へ遷移する。
【0103】
ステップS1007では、ドキュメント302のファイル情報から「ファイル名」「作成者」「作成日」「更新者」「更新日」「判定基準」「関係者」などを取得しサーバ102にアップする情報として用意する。
【0104】
ステップS1008では、ドキュメント302とステップS1007で取得したファイル情報をサーバ102にアップロードする。
【0105】
図11は、本発明の実施形態におけるドキュメント管理システムの関連付けを行うためのフローチャートである。
【0106】
ドキュメント管理サーバ102にアップロードされたドキュメント管理サーバのフォルダ303内のドキュメントをタイマー304によって関連付けを行うための処理であり、ドキュメント管理サーバ102により実行される。
【0107】
ステップS1102では、関連付けするための設定ファイルが存在するかどうかを確認する。具体的には、図6にある設定ファイル601が存在するかを指す。
【0108】
存在する場合はステップS1103へ、存在しない場合は1104へ遷移する。
【0109】
ステップS1103では、設定ファイルを読み込み、ドキュメント管理サーバで処理のための準備をする。
【0110】
ステップS1104では、タイマー304の起動時刻になったかを示し、起動時間であれば1105へ、そうでない場合は1102に戻り処理を繰り返す。別の実施形態として、タイマー時間になった場合に、ステップS1102とステップS1103を処理するように構成することも可能である。
【0111】
ステップS1105では、アップロードされたドキュメントを取得し、設定ファイルを利用し、ユーザに関する関連付けを行い、ファイルリストを作成する。
【0112】
ステップS1106では、関連付けされた関連ファイルデータ701を管理(記憶)して処理を終了する。
【0113】
図12は、本発明の実施形態におけるドキュメント管理システムのファイルの関連付け処理のフローチャートである。
【0114】
図11におけるステップS1105のファイルの関連付け処理の詳細な説明に対応し、ドキュメント管理サーバのフォルダ303内のドキュメントの関連付けの処理である。
【0115】
ステップS1202で、フォルダ内のドキュメントをすべて取得する。次にステップS1203では、図5の関連付け情報記憶テーブル5−1を取得する。
【0116】
ステップS1204ではドキュメント管理サーバのフォルダ303内のドキュメントで関連付けされていないドキュメントがあるかを探す。具体的には、例えばフォルダ内のドキュメントが文書情報テーブル5−3に登録されているかどうかで判断する。
【0117】
ある場合には、ステップS1205へ進み、なければステップS1210へ進み処理を終了する。
ステップS1205は関連付けされていなドキュメントを取得する。
【0118】
ステップS1206で、関連付けされていないドキュメントは文書情報テーブル5−3に登録するためのドキュメント情報を生成する。詳細については後述する。
【0119】
ステップS1207は、ステップS1206で用意した情報からすでに登録された文書かどうか区別できるようする。登録されていなければステップS1209へ、登録されていれば1208へ遷移する。
【0120】
ステップS1208では、既に登録されたドキュメントであることから、更新分の情報のみ登録データを更新する。
【0121】
ステップS1209では、新規ドキュメントとして文書情報テーブル5−3に行を追加し、全てのドキュメントの情報を登録し処理を終了する。
【0122】
図13は、本発明の実施形態におけるドキュメント管理システムのDB登録用データの作成処理を示すフローチャートである。図12のステップS1206のDB登録用データの作成処理の詳細を表し、ユーザ情報テーブル5−2と文書情報テーブル5−3の登録について示したフローチャートである。
【0123】
ステップS1302で、関連付け対象のドキュメントから作成者を取得する。作成者は、文書のプロパティから取得する。
【0124】
ステップS1303では、作成者が取得できたかどうかを判定し、作成者が取得できればステップS1304へ、取得できない場合はステップS1308へ遷移する。
【0125】
ステップS1304では、関連付け対象のドキュメント取得した作成者が、ユーザ情報記憶テーブル5−2に存在するか示し、存在する場合はステップS1308へ、そうでない場合はステップS1305へ進む。
【0126】
ステップS1305では、ドキュメント情報の中に役職や所属の情報はあるか確認し、ある場合はステップS1306へ、無い場合はステップS1307へ遷移する。
【0127】
ステップS1306では、すべての文書ファイルのプロパティ情報を用意する。
【0128】
ステップS1307で、ステップS1306で用意したプロパティ情報をユーザ情報テーブル5−2へ新規登録する。
【0129】
ステップS1308は文書情報テーブル5−3に登録されたドキュメントかを確認する。登録されていればステップS1309へ、されていなければステップS1310へ進む。
【0130】
ステップS1309では、既に登録されていたドキュメントがあった場合に、同じ作成者かを確認し、そうであればステップS1312へ、そうでなければステップS1310へ進む。
【0131】
ステップS1310は新規ドキュメントとしてドキュメント情報を新規作成するための情報を準備する。ステップS1311で文書情報テーブル5−3に新規で登録する。
【0132】
ステップS1312では、既に登録されているドキュメントであることから、ドキュメントが更新であるかを確認し、更新である場合はステップS1313へ、そうでない場合は処理を終了する。
【0133】
ステップS1313はドキュメント情報テーブルの対象のドキュメント情報の更新部分だけ更新することを示す。
【0134】
図14は、本発明の実施形態におけるドキュメント管理システムの優先度の設定処理を示すフローチャートである。図11のステップS1105のファイルの関連付けの詳細処理に対応する。
【0135】
ステップS1402で、関連付け情報記憶テーブル5−1の情報を取得し、ステップS1403では、関連付け設定ファイル601の情報を取得する。
【0136】
ステップS1404で、文書に対する判定基準が取得できたかどうかを判定する。取得できなかった場合、処理を終了し、取得できた場合は、ステップS1405に進む。関連付け情報記憶テーブル5−1の判定基準欄506に判定基準が設定されているかどうかで判定する。
【0137】
ステップS1405では、ステップS1402で取得した関連付け情報記憶テーブル5−1内の判定基準506と、ステップS1403で取得した関連付け設定ファイル601の情報の「判定種別(署名、期限、閲覧)」602のどの情報に合致するか判定する。
【0138】
例えば、判定基準506が“署名”状態の場合、<name>タグの文書の状態「未署名、署名待、完了」である判定結果603を使用する。
【0139】
ステップS1405で、判定結果の情報が無いと判定された場合、処理を終了する。一方、判定結果が存在すると判定された場合、ステップS1406に進む。
【0140】
ステップS1406は文書の状態から基本となる関連度を<importantValue>タグから取得する。
【0141】
例えば、判定基準506が“署名”状態で、判定結果が“署名待”の場合603を使用し関連度は「25」%となる。
【0142】
ステップS1407はドキュメントの情報に、関連したグループ(部、課)である関係者606情報が含まれているか判定する。
【0143】
含まれている場合ステップS1408に進み、含まれていない場合ステップS1409に進む。
【0144】
ステップS1408は、ステップS1407で判定した関係者情報を使用しステップS1406で取得した関連度に付加情報分として今回の関連度を追加する。
【0145】
ステップS1409はドキュメントのタイトルに、重要度604のキーワードと合致する情報(重要、至急)があるか判定する。含まれていない場合は、処理を終了し、含まれている場合は、ステップS1410に進む。
【0146】
ステップS1410では、ステップS1409で判定した重要度の情報を使用し、ステップS1406で取得した関連度に付加情報分として今回の関連度を追加し処理を終了する。
【0147】
上記実施形態によれば、図8によるドキュメントのアップロード時にアップロードする文書802を選択し、判定基準タイプを「署名」「期限」「閲覧」の3つから選択するように構成されている。
【0148】
しかしながら、判定基準タイプをユーザに毎回入力させるのは手間である場合も考えられ、また、ユーザが誤った情報を入力してしまった場合にはうまく機能しなくなる可能性がある。
【0149】
そこで、ユーザが必要な条件を入力することなく判定基準タイプを設定することのできる実施形態について説明する。具体的には、ユーザによる入力によらずシステムがドキュメント名とドキュメントの内容から判定基準タイプを設定するものである。
【0150】
ドキュメントを保存する際にユーザがファイル名に管理しやすい名前を付ける場合や、議事録などのドキュメントの内容を検索し、参加者欄などにヒットするユーザがドキュメントと関連する場合などに有効に利用することができる。
【0151】
図15は、本発明の実施形態におけるドキュメント管理システムの判定基準取得のための設定ファイルの一例を示す図である。
【0152】
ユーザ判定基準テーブル15は、主キー1501、ログインID1502、ユーザ名1503、キーワード1504、判定基準1505の各項目が記憶されている。今後、このテーブルはユーザ毎に、ログインID1502、ユーザ名1503、キーワード1504、判定基準1505を保持できるようにし、ユーザ毎の判定基準を持つ事を可能とする。
【0153】
主キー1501は、このテーブルの主キーのデータを保持する列であり、値はユニークな値とする。
【0154】
ログインID1502は、ログインIDデータを保持する列であり、ユーザ情報記憶テーブル5−2に記載されるユーザ詳細情報を取得する為に使用する。
【0155】
ユーザ名1503は、ユーザ名データを保持する列であり、ユーザ情報記憶テーブル5−2に記載されるユーザ名情報が設定される。
【0156】
キーワード1504は、ユーザからアップデートされた文書名の検索に使用するキーワードを保持する列であり、関連する文書を検索する為に使用する。
【0157】
判定基準1505は、キーワード1504に関連した判定基準を保持する列であり、文書情報テーブル5−3の判定基準520を設定する為に使用する。
【0158】
例えばユーザAが「議事録」というキーワードをファイル名に持つファイルを登録した場合、判定基準は「閲覧」と設定され、「勤怠」というキーワードをファイル名に含むファイルを登録した場合、判定基準は「署名」と設定される。
【0159】
図16は、本発明の実施形態におけるドキュメント管理システムの判定基準とユーザからアップデートされた文書名の検索するキーワードの設定を行うための設定ファイルの一例を示す図である。
【0160】
本実施形態ではxml形式で設定されているファイルを利用して説明する。
【0161】
ユーザ判定基準設定ファイル1601は、ユーザ情報記憶テーブル5−2にユーザが新規追加されるとき、ユーザ判定基準テーブル15の関連付け情報として扱われる。
【0162】
この設定ファイルで判定基準が決定され、ユーザ判定基準テーブル15に情報が設定される。
【0163】
判定基準ブロック1602は、ユーザ情報記憶テーブル5−2にユーザが新規追加される際に、その文書の判定基準を決める「判定基準のタイプ」ブロックを示す。
【0164】
判定基準のタイプには「TaskType」タグが利用されている。判定基準は“署名”、“期限”、“閲覧”の3つとする。
【0165】
判定基準に関連して「keyowrd」タグも同一で利用されている。ユーザからアップデートされた文書名の検索に使用するキーワードを保持する。
【0166】
例えば、ユーザからアップデートされた文書名に「議事録」という名前が含まれていた場合に判定基準を「閲覧」にしたい場合には、Template keyWord=“議事録”taskType=“閲覧”を設定する。
【0167】
図17は、本発明の実施形態におけるドキュメント管理システムのユーザ毎の判定基準設定情報のユーザ判定基準テーブル15の設定処理を示すフローチャートである。
必要に応じて図13のユーザ情報が作成される際に処理が実行される。
【0168】
ステップS1702で、ステップS1307で登録したユーザのログインID情報を取得し、ステップS1703では、ログインIDをキーにしてユーザ判定基準テーブル15の情報を取得する。
【0169】
ステップS1704で、ユーザ判定基準テーブル15にS1307で登録したユーザのログインIDが存在するかどうかを判定する。存在した場合処理を終了し、存在しない場合は、ステップS1705に進む。
【0170】
ステップS1705で、ユーザ判定基準テーブル作成時に使用する情報設定xml1601を取得し、ステップS1706で、ステップS1705取得したxml情報をユーザ判定基準テーブル15に登録する。
【0171】
図18は、本発明の実施形態におけるドキュメント管理システムの判定基準生成処理を示すフローチャートである。
【0172】
ユーザが文書を登録(アップロード)する際に必要に応じて実行される。
【0173】
ステップS1802で、サーバ102へアップロードされた文書名を取得する。
【0174】
ステップS1803で、ユーザ情報記憶テーブル5−2を取得し、ステップS1804で取得したレコード数分ループ処理を行う。
【0175】
ステップS1805で、ユーザ情報記憶テーブル5−2のログインID509に紐づいたユーザ判定基準テーブル15から情報を取得し、ステップS1806で取得したレコード数分ループ処理を行う。
【0176】
ステップS1807で、ステップS1802で取得した文書名に、ユーザ判定基準テーブル15のキーワード1504が含まれているかを判定する。文書名にキーワードが含まれていない場合、ステップS1815のループ処理終了処理に進み、文書名にキーワードが含まれていた場合、ステップS1808に進む。
【0177】
ステップS1808で、ステップS1807のユーザ判定基準テーブル15のキーワード1504でヒットした個所と同レコードの判定基準1505情報を取得し保持する。
【0178】
ステップS1809で、サーバ102へアップロードされた文書内容を取得する。
【0179】
ステップS1810で、ステップS1803でユーザ情報記憶テーブル5−2を再度取得してループ処理を行う。
【0180】
ステップS1811で、ステップS1809で取得した文書の内容に、ステップS1810で取得したユーザ情報記憶テーブル5−2のユーザが存在するかを判定する。文書内容にユーザが含まれていた場合、ステップS1812に進み、文書内容にユーザが含まれていない場合、ステップS1813に進む。
【0181】
ステップS1812で、文書の内容にステップS1810で取得したユーザ情報記憶テーブル5−2のユーザが存在した場合は、文書情報テーブル5−3の関連者521として情報を保持する。ここで保持された関係者は、「関係者」に設定される。
【0182】
ステップS1813で、文書の内容にユーザが存在しない場合は、ユーザ情報記憶テーブル5−2の課512情報を取得し、文書情報テーブル5−3の関連者521として情報を保持する。
【0183】
ステップS1814で、ステップS1810のループが終了した事を示し、ステップS1815で、ステップS1806のループが終了した事を示し、ステップS1816で、ステップS1804のループが終了した事を示す。
【0184】
これにより、ユーザが判定基準の入力をしなくても、システムがドキュメント名およびドキュメントの内容から判定基準を設定することができる。
【0185】
以上、一実施形態について示したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記録媒体等としての実施態様をとることが可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
【0186】
また、本発明におけるプログラムは、本発明に示すフローチャートの処理方法をコンピュータが実行可能なプログラムであり、本発明の記憶媒体はコンピュータが実行可能なプログラムが記憶されている。なお、本発明におけるプログラムは各装置の処理方法ごとのプログラムであってもよい。
【0187】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するプログラムを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0188】
この場合、記録媒体から読み出されたプログラム自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。
【0189】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、DVD−ROM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、EEPROM、シリコンディスク、ソリッドステートドライブ等を用いることができる。
【0190】
また、コンピュータが読み出したプログラムを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0191】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0192】
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。また、本発明は、システムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適応できることは言うまでもない。この場合、本発明を達成するためのプログラムを格納した記録媒体を該システムあるいは装置に読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0193】
さらに、本発明を達成するためのプログラムをネットワーク上のサーバ、データベース等から通信プログラムによりダウンロードして読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0194】
なお、上述した各実施形態およびその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
【符号の説明】
【0195】
201 CPU
202 RAM
203 ROM
204 システムバス
205 KBC
206 DC
207 MC
208 NIC
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネットワークを介して共有するドキュメントのユーザに対する関連性を管理する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のドキュメント管理サーバでは、各自が多種多様なドキュメントをドキュメント管理サーバへアップロードし、その都度関連するユーザへ閲覧や承認の依頼メールを出すような仕組みがあった。
【0003】
しかし、メールを送られたユーザは階層化され複雑になったドキュメント管理サーバ上へのアクセスの複雑さ、閲覧したことや承認したことを再度依頼したユーザへ応答する必要があり、効率が悪い運用となっていた。
【0004】
そこで、関連付けをシステムが自動的に行い、かつ、業務の実態と関連が一致するようなシステムが提案されている。
【0005】
特許文献1には、ドキュメント(帳票ファイル)同士の関連を自動的に解析し、ドキュメントに対するユーザの処理に応じて記録するシステムが開示されている。特に、ユーザ操作を細かく記録できることで、関連するドキュメントの優先度を考慮してユーザに表示できるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2010−140257号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1に記載のドキュメント管理システムでは、自分が操作した記録をあとから自分で作業するときに便利になるものである。当然ながら自分の作業においては、効率よく作業が進めることができる。
【0008】
しかしながら、個人や個々のドキュメントでの関連付けを行っているため、部門や組織単位でのドキュメントを共有するような運用では効率がよいとは言えない。
【0009】
自分が使用したドキュメントが誰に関連するのか、誰に知ってもらいたいのか、という機能が求められる。
【課題を解決するための手段】
【0010】
そこで、本発明は、アップロードされるドキュメントに設定された当該ドキュメントに関連する関係者情報を含むファイルプロパティを取得するファイルプロパティ取得手段と、取得したファイルプロパティに設定された関係者を特定する関係者特定手段と、特定された関係者であるユーザよりファイル取得要求を受付けた場合、当該ユーザに関連する関連ファイルを表示制御する表示制御手段とを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、複数のユーザがドキュメント管理システムを利用する場合のユーザとドキュメントの関連について効率よく管理することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の実施形態におけるドキュメント管理システムの一例を示すシステム構成図である。
【図2】本発明の実施形態におけるドキュメント管理サーバおよびクライアントPCのハードウェアブロック図である。
【図3】本発明の実施形態におけるドキュメント管理システムの全体の流れを示す図である。
【図4】本発明の実施形態におけるドキュメント管理システムの機能構成を表す図である。
【図5】本発明の実施形態におけるドキュメント管理システムで管理される設定ファイルの一例を示す図である。
【図6】本発明の実施形態におけるドキュメント管理システムの関連付けを行うための判定情報の設定ファイルの一例を示す図である。
【図7】本発明の実施形態におけるドキュメント管理システムの関連付け情報の一例を示す図である。
【図8】本発明の実施形態におけるドキュメント管理システムのクライアントPCに表示される画面の一例を示す図である。
【図9】本発明の実施形態におけるドキュメント管理システムでクライアントPCの画面表示を制御するフローチャートである。
【図10】本発明の実施形態におけるドキュメント管理システムのクライアントPCからドキュメントを文書管理サーバへアップロードするフローチャートである。
【図11】本発明の実施形態におけるドキュメント管理システムの関連付けを行うためのフローチャートである。
【図12】本発明の実施形態におけるドキュメント管理システムのファイルの関連付け処理のフローチャートである。
【図13】本発明の実施形態におけるドキュメント管理システムのDB登録用データの作成処理を示すフローチャートである。
【図14】本発明の実施形態におけるドキュメント管理システムの優先度の設定処理を示すフローチャートである。
【図15】本発明の実施形態におけるドキュメント管理システム判定基準取得のための設定ファイルの一例を示す図である。
【図16】本発明の実施形態におけるドキュメント管理システムのキーワードの設定を行うための設定ファイルの一例を示す図である。
【図17】本発明の実施形態におけるドキュメント管理システムのユーザ毎の判定基準設定情報のユーザ判定基準テーブル15の設定処理を示すフローチャートである。
【図18】本発明の実施形態におけるドキュメント管理システム判定基準生成処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。
【0014】
図1は、本発明の実施形態におけるドキュメント管理システムの一例を示すシステム構成図である。
【0015】
ドキュメント管理システムは、クライアントPC(クライアント端末)101、ドキュメント管理サーバ102がLAN(ネットワーク)103を介して接続されている。
【0016】
クライアントPC101(101−1、101−2〜101−n)は複数の情報処理装置(パーソナルコンピュータやワークステーション等を含む情報処理装置、以下クライアントPCと称する)を適用可能である。
【0017】
ドキュメント管理装置102もクライアントPC同様複数台設置することも可能である。
【0018】
図2は、本発明の実施形態におけるドキュメント管理サーバおよびクライアントPCに適用可能な情報処理装置のハードウェアブロック図である。
【0019】
図2において、201はCPUで、ROM203のプログラム用ROMに記憶されたプログラムをRAM202にロードして実行する。これによりシステムバス204に接続された各デバイスを制御し、情報処理装置全体を統括制御する。
【0020】
また、このROM203のフォント用ROMにはフォントデータ等を記憶し、ROM203のデータ用ROMには各種データを記憶する。
【0021】
202はRAMで、CPU201の主メモリ、ワークエリア等として機能する。205はキーボードコントローラ(KBC)で、キーボード(KB)209や図示しないポインティングデバイス、例えばマウスからの入力を制御する。206はビデオカード(VC)で、モニタ210の表示を制御する。
【0022】
207はメモリコントローラ(MC)で、ハードディスク(HC)211とのアクセスを制御する。208はネットワークインターフェースカード(NIC)で、LAN103上の通信を制御する。
【0023】
図3は、本発明の実施形態におけるドキュメント管理システムの全体の流れを示す図である。図1と同じものについては、同じ符号を使用している。
【0024】
まずユーザA301がドキュメント302をドキュメント管理サーバ102へLAN103を介してアップロードする。ドキュメント302はユーザが実際にアップロードする対象のドキュメントである。アップロードされたドキュメントはドキュメント管理サーバのフォルダ303に保存される。ドキュメントにはファイルプロパティが付与可能である。
【0025】
スケジューラ304はスケジュール管理機能を有し、設定可能な任意の時間にドキュメント管理サーバにアップロードされたドキュメントをユーザごとに関連付けるために機能する。
【0026】
Aデータ305、Bデータ306は、サーバでユーザごとに関連したドキュメントが関連付けられ、抽出された状態を示す。ユーザAが関係者として設定されたデータはAデータ、ユーザBが関係者として設定されたデータはBデータとして関連付けられる。フォルダを作成して管理してもよいし、追加情報を持たせることなどにより、論理的に管理してもよい。
【0027】
抽出結果307は、ユーザB308からのからのリクエスト(ファイル取得要求)によって送信されるもので、ドキュメント管理サーバは、ユーザBの抽出結果であるBデータ306を返す。ユーザB308の利用するクライントPCのブラウザ上に、受信した抽出結果307の情報が表示される。
【0028】
図4は、本発明の実施形態におけるドキュメント管理システムの機能構成を表す図である。
【0029】
ドキュメント管理サーバの機能構成401、クライアントPCの機能構成407とで構成される。
【0030】
ドキュメント管理サーバの機能構成401は、ドキュメント管理サーバ102の内部構造を示す図であり、関連付け制御部402、タイマー機能403、設定情報管理部404、通信制御部405およびデータ管理部406とから構成される。
【0031】
関連付け制御部402は、ドキュメントの関連付けを実行する制御部であり、「フィルタリング機能」「関連付け機能」「関連度合算出機能」からなる。
【0032】
タイマー機能403は、関連付けを定期的に行うためのタイマー機能である。タイマーの時間は任意に設定可能である。
【0033】
設定情報管理部404は関連付けを行うための情報が設定された設定ファイルが記憶されている。詳細については後述する。
【0034】
通信制御部405は、クライアントPC101と通信を可能にする制御部である。クライアントPCにも同様にドキュメント管理サーバ102と通信を可能にするため通信制御部405を有している。
【0035】
データ管理部406は、ドキュメント管理サーバ102にアップロードされたフォルダ303を管理するデータベースである。
【0036】
クライアントPCの機能構成407は、クライアントPC101の内部構造を示す図であり、通信制御部405、ブラウザ408および設定情報管理部404とから構成される。
【0037】
設定情報管理部404は、サーバ側で管理しているものと同じである。サーバ側だけで管理していてもよいし、サーバ・クライアントの双方で管理していてもよい。
【0038】
ブラウザ408は、サーバで抽出されたドキュメントリストを表示するためのものであり、ブラウザに限ったものでなく、リストが表示可能であれば、専用のアプリケーションソフトでも構わない。本実施形態では主にWebブラウザを例として説明する。
【0039】
図5は、本発明の実施形態におけるドキュメント管理システムの設定ファイルの一例を示す図である。
【0040】
設定ファイルは、関連付け情報記憶テーブル5−1、ユーザ情報記憶テーブル5−2および文書情報テーブル5−3とから構成される。サーバにアップロードされたファイルに対してタイマー起動などにより定期的に関連付け処理することで生成されるリストである。
【0041】
関連付け情報記憶テーブル5−1は、主キー501、ログインID502、文書ID503、関連度(今回)504、関連度(前回)505、判定基準506、判定結果507および関係者508の各項目が記憶されている。
【0042】
主キー501は、このテーブルの主キーのデータを保持する列であり、値はユニークな値とする。
【0043】
ログインID502は、ログインIDデータを保持する列であり、ユーザ情報記憶テーブル5−2に記載されるユーザ詳細情報を取得する為に使用する。
【0044】
文書ID503は、文書IDデータを保持する列であり、文書情報テーブル5−3に記載される文書詳細情報を取得する為に使用する。
【0045】
関連度(今回)504は、現時点での文書の関連度を保持する列であり、判定基準506や判定結果507に基づいて決定される。
【0046】
関連度(前回)505は、前回の文書の関連度を保持する列であり、関連度(今回)504が更新された時に、それまで関連度504に設定された関連度が前回情報として設定される。前々回やそれより以前の情報を記憶しておくことも可能である。
【0047】
判定基準506は、は文書の判定基準を保持する列であり、「閲覧」「期限」「署名」などを保持している。判定基準については、ファイルをアップロードする際にユーザにより指定されるものである。
【0048】
判定結果507は、判定基準506に設定されている項目がどのような状態であるかを保持している。例えば、主キー001の文書であれば判定基準は「閲覧」でその判定結果(状態)は「未読」であることがわかる。
【0049】
関係者508は、関係する部門やユーザ名が記憶されている。ユーザからファイルがアップロードされる際に指定された条件で設定される。ログインIDと関連付けて設定することも可能であるし、個別に設定することも可能である。判定方法については後述する。
【0050】
ユーザ情報テーブル5−2は、ユーザがドキュメントをサーバ102へアップロードした後に自動登録されるユーザ情報を保持するテーブルである。ログインID509、ユーザ名510、役割511、課512および部513の各項目が記憶されている。
【0051】
ログインID509は、ログインIDのデータを保持する列であり、値はユニークとする。ユーザ名510は、ユーザ名のデータを保持する列である。
【0052】
役割511には、ユーザの役割データが保存されている。本実施形態では、「一般職」「課長」などが設定されている。課512、部513には、ユーザの所属が記憶されている。
【0053】
文書情報テーブル5−3は、ユーザがドキュメントをサーバ102へアップロードした後にドキュメントのプロパティ情報から自動登録される文書詳細情報一例を示すテーブル図である。
【0054】
文書ID514、文書名515、作成者516、作成日517、更新者518、更新日519、判定基準520および関係者521の各項目が記憶されている。
【0055】
文書ID514は、文書IDのデータを保持する列であり値はユニークとする。文書名515は、ドキュメントをサーバ102へアップロードした際のドキュメント名のデータを保持する列である。
【0056】
作成者516は、ドキュメントの作成者のデータを保持する列である。作成日517は、ドキュメントが作成された日付のデータを保持する列である。
【0057】
更新者518は、ドキュメントを更新した更新者のデータを保持する列である。更新日519は、ドキュメントが更新された日付のデータを保持する列である。
【0058】
判定基準520は、アップロードするときに文書の判定基準を保持する列である。関係者521は、サーバ側で関連付けされる際に必要な情報を保持し、どのユーザにとって必要な文書かを判断するために必要な列である。
【0059】
図6は、本発明の実施形態におけるドキュメント管理システムの関連付けを行うための判定情報の設定ファイルの一例を示す図である。本実施形態ではxml形式で設定されているファイルを利用して説明する。
【0060】
関連付け設定ファイル601は、クライアントのWebアプリケーションから文書をアップロードするときの関連付け情報として扱われる。
【0061】
この設定ファイルで、文書に対する関連度が決定され、表示の際の並び替え等に利用される。
【0062】
判定基準ブロック602は、クライアントのWebプリケーションからアップロードする際に、その文書の判定基準を決める「判定基準のタイプ」ブロックを示す。
【0063】
判定基準のタイプには、“署名”、“期限”、“閲覧”の3つが用意されユーザがどの判定基準を使うか選択する。「TaskType」タグが利用されている。
【0064】
判定結果603は、判定基準で選択された基準の状態(ステータス)を表すための選択肢「判定結果」を示す。判定結果とは、判定基準に対する関係者の処理状態である。
【0065】
例えば「判定基準」が署名で「判定結果」が未署名の場合、関連度(スコア)は“90”となり、max=で示される100を上限としたときの優先度を意味する。
【0066】
重要度604は、当該文書の重要度を示す「重要度」である。これもアップロード時に選択されるもので、“重要”“至急”などが設定可能で、例えば至急が選択されれば関連度が“10”加算される。
【0067】
また、判定基準が“期限”または“閲覧”の場合に、その期限を表すための選択肢には、それぞれ“過ぎている”“過ぎていない”や“未読”“既読”などの判定結果と関連度が設定されている。
【0068】
関係者606は、関係者の選択肢となっており、「部」が選択される場合は、部に所属するユーザすべての関連された文書であることを示す。ただし、判定基準603でタイプが“署名”の場合は、ユーザ名を直接入力する。
【0069】
図7は、本発明の実施形態におけるドキュメント管理システムの関連付け情報の一例を示す図である。
【0070】
具体的には、ユーザB308に対して抽出された関連ファイルのリストである。
【0071】
関連ファイルデータ701は、ユーザB308からの要求に対して、サーバ102が抽出してからユーザ308へ返送された、関連付けデータの一例を示す図である。
【0072】
ユーザ情報欄702は、サーバ102へアクセスしたユーザの情報が「user」タグに設定される。
【0073】
文書情報欄703は、「user」タグに設定されたユーザに関連する文書情報が設定される。「docname」タグには文書ID503に関連したドキュメント名を文書情報テーブル5−3から取得して設定される。
【0074】
「status」タグには判定結果507に記憶された状態が設定される。「relation」タグには、関係者508に設定されたドキュメントに関連したユーザやグループ情報が設定される。ここに設定された内容は、図8の関連ファイル表示画面に表示される。
【0075】
図8は、本発明の実施形態におけるドキュメント管理システムのクライアントPCに表示される画面の一例を示す図である。
【0076】
本実施形態では、Webアプリケーションクライアントのイメージを用いて説明する。ブラウザ上にはドキュメントリストが表示される。8−1は、ドキュメントのアップロード画面である。
【0077】
アップロード画面801は、クライアント上のWebアプリケーションからユーザが文書をアップロードするための画面である。(画面からアップロードボタンを押下したときの画面遷移であり、)アップロード画面では、アップロードする文書802を選択し、判定基準タイプを「署名」「期限」「閲覧」の3つから選択する。
【0078】
例えば、図では判定基準で、3つのうち署名欄803が選択されており、署名をしてほしいユーザである署名者を入力するためのテキストボックス804と重要度805を設定するようになっている。
【0079】
ここの情報を入れたあとに、OKボタン806を押下することでサーバへ文書がアップロードされる。また、この入力された情報は、文書テーブル5−3に記憶される。
【0080】
8−2は、ログインしているユーザに対する関連ファイル表示画面である。
【0081】
関連ファイル表示画面807は、関連付け情報701をもとにWebアプリケーションクライアントに表示された画面イメージである。
【0082】
関連度808、更新日809、関係者810、判定結果811および作成者812が表示される。デフォルト表示では、関連度が高い順に表示されることで、ユーザ(ここではユーザB308)にとって関連度が高い文書をいち早く確認できるようになる。
【0083】
また、関連ファイル表示画面807で、アップロードボタンが押下されることでアップロード画面801に遷移させることも可能である。
【0084】
8−3は、判定結果変更画面である。例えば、「健康診断の案内.pdf」を選択すると、プロパティの表示が選択可能な状態で表示され、「未読にする」814か「既読にする」815が選択できるようになる。他にも「完了にする」などが表示可能である。文書に対して設定された判定基準に対応した、判定情報設定ファイル601の判定結果603が利用されWebアプリケーションクライアントに表示される。
【0085】
ここで選択され実行されることで、図5の判定結果欄507が更新される。
【0086】
図9は、本発明の実施形態におけるドキュメント管理システムでクライアントPCの画面表示を制御するフローチャートである。
【0087】
具体的には、クライアントPC101上でユーザB308に関連するドキュメントリストを表示するためのフローチャートである。
【0088】
ユーザB308がブラウザ408を起動し、ドキュメント管理サーバ102にアクセスしたことで処理が開始される。
【0089】
ステップS902で、アクセスしたドキュメント管理サーバ102に対して自分(ここではユーザB308)に対して抽出された関連ファイルデータ701を取得する。
【0090】
ステップS903で、取得した関連ファイルデータ701から中身のxmlデータを項目ごとに分析し保持しておく。例えば<priority><25>である優先度25%のファイルは、「ユーザBの勤怠情報.xls」であるなどである。
【0091】
ステップS904では、ステップS903で分析(保持)された情報において、優先度毎にファイルが存在するかを状況として判断する。優先度があればステップS905へ、なければステップS906へ進む。
ステップS905では、優先度毎にドキュメントの並び順を決定する。
【0092】
ステップS906では、ステップS905でリスト化したファイルがあればその並び順で表示して処理を終了する。
【0093】
表示例として図8に示すように優先度順に表示される。リストが無ければ名前順で表示する。なお、表示順については、これに限ったものではなく、自由に設定することが可能である。
【0094】
図10は、本発明の実施形態におけるドキュメント管理システムのクライアントPCからドキュメントを文書管理サーバへアップロードするフローチャートである。
【0095】
具体的には、クライアントPC101からユーザA301がドキュメント302を文書管理サーバ102へアップロードするフローチャートである。
【0096】
クライアントPC101からでユーザA301がドキュメント302をドキュメント管理サーバ102にアップロード処理するときに処理が開始される。
【0097】
ステップS1002で、ユーザA301がドキュメント302を編集していることを示す。
【0098】
ステップS1003はドキュメント302の編集が終わり、クライアント101PC上に保存することを示す。
【0099】
ステップS1004では、クライアントアプリケーションを使って、さきほどのドキュメント302をサーバ102へアップロードする。
【0100】
ステップS1005で、クライアントアプリケーションでサーバへのアップするイベントをキャッチする。
【0101】
ステップS1006では、ステップS1005でキャッチしたイベントから判定基準が入力されているかどうかを判定する。
【0102】
判定基準が入力されていた場合にはステップS1007へ進み、入力されていない場合にはステップS1008へ遷移する。
【0103】
ステップS1007では、ドキュメント302のファイル情報から「ファイル名」「作成者」「作成日」「更新者」「更新日」「判定基準」「関係者」などを取得しサーバ102にアップする情報として用意する。
【0104】
ステップS1008では、ドキュメント302とステップS1007で取得したファイル情報をサーバ102にアップロードする。
【0105】
図11は、本発明の実施形態におけるドキュメント管理システムの関連付けを行うためのフローチャートである。
【0106】
ドキュメント管理サーバ102にアップロードされたドキュメント管理サーバのフォルダ303内のドキュメントをタイマー304によって関連付けを行うための処理であり、ドキュメント管理サーバ102により実行される。
【0107】
ステップS1102では、関連付けするための設定ファイルが存在するかどうかを確認する。具体的には、図6にある設定ファイル601が存在するかを指す。
【0108】
存在する場合はステップS1103へ、存在しない場合は1104へ遷移する。
【0109】
ステップS1103では、設定ファイルを読み込み、ドキュメント管理サーバで処理のための準備をする。
【0110】
ステップS1104では、タイマー304の起動時刻になったかを示し、起動時間であれば1105へ、そうでない場合は1102に戻り処理を繰り返す。別の実施形態として、タイマー時間になった場合に、ステップS1102とステップS1103を処理するように構成することも可能である。
【0111】
ステップS1105では、アップロードされたドキュメントを取得し、設定ファイルを利用し、ユーザに関する関連付けを行い、ファイルリストを作成する。
【0112】
ステップS1106では、関連付けされた関連ファイルデータ701を管理(記憶)して処理を終了する。
【0113】
図12は、本発明の実施形態におけるドキュメント管理システムのファイルの関連付け処理のフローチャートである。
【0114】
図11におけるステップS1105のファイルの関連付け処理の詳細な説明に対応し、ドキュメント管理サーバのフォルダ303内のドキュメントの関連付けの処理である。
【0115】
ステップS1202で、フォルダ内のドキュメントをすべて取得する。次にステップS1203では、図5の関連付け情報記憶テーブル5−1を取得する。
【0116】
ステップS1204ではドキュメント管理サーバのフォルダ303内のドキュメントで関連付けされていないドキュメントがあるかを探す。具体的には、例えばフォルダ内のドキュメントが文書情報テーブル5−3に登録されているかどうかで判断する。
【0117】
ある場合には、ステップS1205へ進み、なければステップS1210へ進み処理を終了する。
ステップS1205は関連付けされていなドキュメントを取得する。
【0118】
ステップS1206で、関連付けされていないドキュメントは文書情報テーブル5−3に登録するためのドキュメント情報を生成する。詳細については後述する。
【0119】
ステップS1207は、ステップS1206で用意した情報からすでに登録された文書かどうか区別できるようする。登録されていなければステップS1209へ、登録されていれば1208へ遷移する。
【0120】
ステップS1208では、既に登録されたドキュメントであることから、更新分の情報のみ登録データを更新する。
【0121】
ステップS1209では、新規ドキュメントとして文書情報テーブル5−3に行を追加し、全てのドキュメントの情報を登録し処理を終了する。
【0122】
図13は、本発明の実施形態におけるドキュメント管理システムのDB登録用データの作成処理を示すフローチャートである。図12のステップS1206のDB登録用データの作成処理の詳細を表し、ユーザ情報テーブル5−2と文書情報テーブル5−3の登録について示したフローチャートである。
【0123】
ステップS1302で、関連付け対象のドキュメントから作成者を取得する。作成者は、文書のプロパティから取得する。
【0124】
ステップS1303では、作成者が取得できたかどうかを判定し、作成者が取得できればステップS1304へ、取得できない場合はステップS1308へ遷移する。
【0125】
ステップS1304では、関連付け対象のドキュメント取得した作成者が、ユーザ情報記憶テーブル5−2に存在するか示し、存在する場合はステップS1308へ、そうでない場合はステップS1305へ進む。
【0126】
ステップS1305では、ドキュメント情報の中に役職や所属の情報はあるか確認し、ある場合はステップS1306へ、無い場合はステップS1307へ遷移する。
【0127】
ステップS1306では、すべての文書ファイルのプロパティ情報を用意する。
【0128】
ステップS1307で、ステップS1306で用意したプロパティ情報をユーザ情報テーブル5−2へ新規登録する。
【0129】
ステップS1308は文書情報テーブル5−3に登録されたドキュメントかを確認する。登録されていればステップS1309へ、されていなければステップS1310へ進む。
【0130】
ステップS1309では、既に登録されていたドキュメントがあった場合に、同じ作成者かを確認し、そうであればステップS1312へ、そうでなければステップS1310へ進む。
【0131】
ステップS1310は新規ドキュメントとしてドキュメント情報を新規作成するための情報を準備する。ステップS1311で文書情報テーブル5−3に新規で登録する。
【0132】
ステップS1312では、既に登録されているドキュメントであることから、ドキュメントが更新であるかを確認し、更新である場合はステップS1313へ、そうでない場合は処理を終了する。
【0133】
ステップS1313はドキュメント情報テーブルの対象のドキュメント情報の更新部分だけ更新することを示す。
【0134】
図14は、本発明の実施形態におけるドキュメント管理システムの優先度の設定処理を示すフローチャートである。図11のステップS1105のファイルの関連付けの詳細処理に対応する。
【0135】
ステップS1402で、関連付け情報記憶テーブル5−1の情報を取得し、ステップS1403では、関連付け設定ファイル601の情報を取得する。
【0136】
ステップS1404で、文書に対する判定基準が取得できたかどうかを判定する。取得できなかった場合、処理を終了し、取得できた場合は、ステップS1405に進む。関連付け情報記憶テーブル5−1の判定基準欄506に判定基準が設定されているかどうかで判定する。
【0137】
ステップS1405では、ステップS1402で取得した関連付け情報記憶テーブル5−1内の判定基準506と、ステップS1403で取得した関連付け設定ファイル601の情報の「判定種別(署名、期限、閲覧)」602のどの情報に合致するか判定する。
【0138】
例えば、判定基準506が“署名”状態の場合、<name>タグの文書の状態「未署名、署名待、完了」である判定結果603を使用する。
【0139】
ステップS1405で、判定結果の情報が無いと判定された場合、処理を終了する。一方、判定結果が存在すると判定された場合、ステップS1406に進む。
【0140】
ステップS1406は文書の状態から基本となる関連度を<importantValue>タグから取得する。
【0141】
例えば、判定基準506が“署名”状態で、判定結果が“署名待”の場合603を使用し関連度は「25」%となる。
【0142】
ステップS1407はドキュメントの情報に、関連したグループ(部、課)である関係者606情報が含まれているか判定する。
【0143】
含まれている場合ステップS1408に進み、含まれていない場合ステップS1409に進む。
【0144】
ステップS1408は、ステップS1407で判定した関係者情報を使用しステップS1406で取得した関連度に付加情報分として今回の関連度を追加する。
【0145】
ステップS1409はドキュメントのタイトルに、重要度604のキーワードと合致する情報(重要、至急)があるか判定する。含まれていない場合は、処理を終了し、含まれている場合は、ステップS1410に進む。
【0146】
ステップS1410では、ステップS1409で判定した重要度の情報を使用し、ステップS1406で取得した関連度に付加情報分として今回の関連度を追加し処理を終了する。
【0147】
上記実施形態によれば、図8によるドキュメントのアップロード時にアップロードする文書802を選択し、判定基準タイプを「署名」「期限」「閲覧」の3つから選択するように構成されている。
【0148】
しかしながら、判定基準タイプをユーザに毎回入力させるのは手間である場合も考えられ、また、ユーザが誤った情報を入力してしまった場合にはうまく機能しなくなる可能性がある。
【0149】
そこで、ユーザが必要な条件を入力することなく判定基準タイプを設定することのできる実施形態について説明する。具体的には、ユーザによる入力によらずシステムがドキュメント名とドキュメントの内容から判定基準タイプを設定するものである。
【0150】
ドキュメントを保存する際にユーザがファイル名に管理しやすい名前を付ける場合や、議事録などのドキュメントの内容を検索し、参加者欄などにヒットするユーザがドキュメントと関連する場合などに有効に利用することができる。
【0151】
図15は、本発明の実施形態におけるドキュメント管理システムの判定基準取得のための設定ファイルの一例を示す図である。
【0152】
ユーザ判定基準テーブル15は、主キー1501、ログインID1502、ユーザ名1503、キーワード1504、判定基準1505の各項目が記憶されている。今後、このテーブルはユーザ毎に、ログインID1502、ユーザ名1503、キーワード1504、判定基準1505を保持できるようにし、ユーザ毎の判定基準を持つ事を可能とする。
【0153】
主キー1501は、このテーブルの主キーのデータを保持する列であり、値はユニークな値とする。
【0154】
ログインID1502は、ログインIDデータを保持する列であり、ユーザ情報記憶テーブル5−2に記載されるユーザ詳細情報を取得する為に使用する。
【0155】
ユーザ名1503は、ユーザ名データを保持する列であり、ユーザ情報記憶テーブル5−2に記載されるユーザ名情報が設定される。
【0156】
キーワード1504は、ユーザからアップデートされた文書名の検索に使用するキーワードを保持する列であり、関連する文書を検索する為に使用する。
【0157】
判定基準1505は、キーワード1504に関連した判定基準を保持する列であり、文書情報テーブル5−3の判定基準520を設定する為に使用する。
【0158】
例えばユーザAが「議事録」というキーワードをファイル名に持つファイルを登録した場合、判定基準は「閲覧」と設定され、「勤怠」というキーワードをファイル名に含むファイルを登録した場合、判定基準は「署名」と設定される。
【0159】
図16は、本発明の実施形態におけるドキュメント管理システムの判定基準とユーザからアップデートされた文書名の検索するキーワードの設定を行うための設定ファイルの一例を示す図である。
【0160】
本実施形態ではxml形式で設定されているファイルを利用して説明する。
【0161】
ユーザ判定基準設定ファイル1601は、ユーザ情報記憶テーブル5−2にユーザが新規追加されるとき、ユーザ判定基準テーブル15の関連付け情報として扱われる。
【0162】
この設定ファイルで判定基準が決定され、ユーザ判定基準テーブル15に情報が設定される。
【0163】
判定基準ブロック1602は、ユーザ情報記憶テーブル5−2にユーザが新規追加される際に、その文書の判定基準を決める「判定基準のタイプ」ブロックを示す。
【0164】
判定基準のタイプには「TaskType」タグが利用されている。判定基準は“署名”、“期限”、“閲覧”の3つとする。
【0165】
判定基準に関連して「keyowrd」タグも同一で利用されている。ユーザからアップデートされた文書名の検索に使用するキーワードを保持する。
【0166】
例えば、ユーザからアップデートされた文書名に「議事録」という名前が含まれていた場合に判定基準を「閲覧」にしたい場合には、Template keyWord=“議事録”taskType=“閲覧”を設定する。
【0167】
図17は、本発明の実施形態におけるドキュメント管理システムのユーザ毎の判定基準設定情報のユーザ判定基準テーブル15の設定処理を示すフローチャートである。
必要に応じて図13のユーザ情報が作成される際に処理が実行される。
【0168】
ステップS1702で、ステップS1307で登録したユーザのログインID情報を取得し、ステップS1703では、ログインIDをキーにしてユーザ判定基準テーブル15の情報を取得する。
【0169】
ステップS1704で、ユーザ判定基準テーブル15にS1307で登録したユーザのログインIDが存在するかどうかを判定する。存在した場合処理を終了し、存在しない場合は、ステップS1705に進む。
【0170】
ステップS1705で、ユーザ判定基準テーブル作成時に使用する情報設定xml1601を取得し、ステップS1706で、ステップS1705取得したxml情報をユーザ判定基準テーブル15に登録する。
【0171】
図18は、本発明の実施形態におけるドキュメント管理システムの判定基準生成処理を示すフローチャートである。
【0172】
ユーザが文書を登録(アップロード)する際に必要に応じて実行される。
【0173】
ステップS1802で、サーバ102へアップロードされた文書名を取得する。
【0174】
ステップS1803で、ユーザ情報記憶テーブル5−2を取得し、ステップS1804で取得したレコード数分ループ処理を行う。
【0175】
ステップS1805で、ユーザ情報記憶テーブル5−2のログインID509に紐づいたユーザ判定基準テーブル15から情報を取得し、ステップS1806で取得したレコード数分ループ処理を行う。
【0176】
ステップS1807で、ステップS1802で取得した文書名に、ユーザ判定基準テーブル15のキーワード1504が含まれているかを判定する。文書名にキーワードが含まれていない場合、ステップS1815のループ処理終了処理に進み、文書名にキーワードが含まれていた場合、ステップS1808に進む。
【0177】
ステップS1808で、ステップS1807のユーザ判定基準テーブル15のキーワード1504でヒットした個所と同レコードの判定基準1505情報を取得し保持する。
【0178】
ステップS1809で、サーバ102へアップロードされた文書内容を取得する。
【0179】
ステップS1810で、ステップS1803でユーザ情報記憶テーブル5−2を再度取得してループ処理を行う。
【0180】
ステップS1811で、ステップS1809で取得した文書の内容に、ステップS1810で取得したユーザ情報記憶テーブル5−2のユーザが存在するかを判定する。文書内容にユーザが含まれていた場合、ステップS1812に進み、文書内容にユーザが含まれていない場合、ステップS1813に進む。
【0181】
ステップS1812で、文書の内容にステップS1810で取得したユーザ情報記憶テーブル5−2のユーザが存在した場合は、文書情報テーブル5−3の関連者521として情報を保持する。ここで保持された関係者は、「関係者」に設定される。
【0182】
ステップS1813で、文書の内容にユーザが存在しない場合は、ユーザ情報記憶テーブル5−2の課512情報を取得し、文書情報テーブル5−3の関連者521として情報を保持する。
【0183】
ステップS1814で、ステップS1810のループが終了した事を示し、ステップS1815で、ステップS1806のループが終了した事を示し、ステップS1816で、ステップS1804のループが終了した事を示す。
【0184】
これにより、ユーザが判定基準の入力をしなくても、システムがドキュメント名およびドキュメントの内容から判定基準を設定することができる。
【0185】
以上、一実施形態について示したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記録媒体等としての実施態様をとることが可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
【0186】
また、本発明におけるプログラムは、本発明に示すフローチャートの処理方法をコンピュータが実行可能なプログラムであり、本発明の記憶媒体はコンピュータが実行可能なプログラムが記憶されている。なお、本発明におけるプログラムは各装置の処理方法ごとのプログラムであってもよい。
【0187】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するプログラムを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0188】
この場合、記録媒体から読み出されたプログラム自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。
【0189】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、DVD−ROM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、EEPROM、シリコンディスク、ソリッドステートドライブ等を用いることができる。
【0190】
また、コンピュータが読み出したプログラムを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0191】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0192】
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。また、本発明は、システムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適応できることは言うまでもない。この場合、本発明を達成するためのプログラムを格納した記録媒体を該システムあるいは装置に読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0193】
さらに、本発明を達成するためのプログラムをネットワーク上のサーバ、データベース等から通信プログラムによりダウンロードして読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0194】
なお、上述した各実施形態およびその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
【符号の説明】
【0195】
201 CPU
202 RAM
203 ROM
204 システムバス
205 KBC
206 DC
207 MC
208 NIC
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークを介して接続されたクライアント端末からアップロードされるドキュメントを管理可能なドキュメント管理サーバであって、
前記アップロードされるドキュメントに設定された当該ドキュメントに関連する関係者情報を含むファイルプロパティを取得するファイルプロパティ取得手段と、
前記取得手段により取得したファイルプロパティに設定された関係者を特定する関係者特定手段と、
前記関係者特定手段により特定された関係者であるユーザよりファイル取得要求を受付けた場合、当該ユーザに関連する関連ファイルを表示制御する表示制御手段と、
有することを特徴とするドキュメント管理サーバ。
【請求項2】
前記ファイルプロパティには、前記関係者のドキュメントに対する関連度を判定する判定基準が含まれており、
前記関係者であるユーザの関連するドキュメントへの関連度を判定する関連度判定手段と、
前記関連度判定手段により判定された関連度に基づいて優先度を決定する優先度決定手段と、
前記表示制御手段は、前記優先度決定手段により決定される優先度の順に表示制御することを特徴とする請求項1記載のドキュメント管理装置。
【請求項3】
前記判定基準は、前記ドキュメントに対する前記関係者の処理状態であり、
前記関連度の判定は、前記処理状態に対して設定されたスコアを加算することによって行うことを特徴とする請求項2記載のドキュメント管理装置。
【請求項4】
前記判定基準は、前記アップロードされるドキュメント名およびドキュメントの内容から設定されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のドキュメント管理装置。
【請求項5】
前記ユーザ毎に判定基準を設定するためのドキュメント名に含まれるキーワードおよび該キーワードに対応する判定基準が記憶された判定基準テーブルを有し、
前記判定基準は、前記判定基準テーブルに応じて設定されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のドキュメント管理装置。
【請求項6】
クライアント端末とネットワークを介して当該クライアント端末からアップロードされるドキュメントを管理可能なドキュメント管理サーバからなるドキュメント管理システムであって、
前記クライアント端末は、
前記アップロードするドキュメントに関連する関係者情報をファイルプロパティとして付与するファイルプロパティ付与手段と、
利用者であるユーザに関連するファイル取得要求を行うファイル取得要求手段と、
前記ドキュメント管理サーバから送信される関連ファイルを表示する関連ファイル表示手段と、を有し、
前記ドキュメント管理サーバは、
前記アップロードされるドキュメントに付与されたファイルプロパティを取得するファイルプロパティ取得手段と、
前記取得手段により取得したファイルプロパティに設定された関係者を特定する関係者特定手段と、
前記関係者特定手段により特定された関係者であるユーザよりファイル取得要求を受付けた場合、当該ユーザに関連する関連ファイルを表示制御する表示制御手段と、
有することを特徴とするドキュメント管理システム。
【請求項7】
ネットワークを介して接続されたクライアント端末からアップロードされるドキュメントを管理可能なドキュメント管理サーバにおけるドキュメント管理方法であって、
前記アップロードされるドキュメントに設定された当該ドキュメントに関連する関係者情報を含むファイルプロパティを取得するファイルプロパティ取得ステップと、
前記取得ステップにより取得したファイルプロパティに設定された関係者を特定する関係者特定ステップと、
前記関係者特定ステップにより特定された関係者であるユーザよりファイル取得要求を受付けた場合、当該ユーザに関連する関連ファイルを表示制御する表示制御ステップと、
有することを特徴とするドキュメント管理サーバにおけるドキュメント管理方法。
【請求項8】
ネットワークを介して接続されたクライアント端末からアップロードされるドキュメントを管理可能なドキュメント管理サーバにおいて実行可能なプログラムあって、
前記アップロードされるドキュメントに設定された当該ドキュメントに関連する関係者情報を含むファイルプロパティを取得するファイルプロパティ取得手段と、
前記取得手段により取得したファイルプロパティに設定された関係者を特定する関係者特定手段と、
前記関係者特定手段により特定された関係者であるユーザよりファイル取得要求を受付けた場合、当該ユーザに関連する関連ファイルを表示制御する表示制御手段として前記ドキュメント管理サーバを機能させるためのプログラム。
【請求項9】
請求項8に記載のプログラムをコンピュータ読み取り可能に記憶した記憶媒体。
【請求項1】
ネットワークを介して接続されたクライアント端末からアップロードされるドキュメントを管理可能なドキュメント管理サーバであって、
前記アップロードされるドキュメントに設定された当該ドキュメントに関連する関係者情報を含むファイルプロパティを取得するファイルプロパティ取得手段と、
前記取得手段により取得したファイルプロパティに設定された関係者を特定する関係者特定手段と、
前記関係者特定手段により特定された関係者であるユーザよりファイル取得要求を受付けた場合、当該ユーザに関連する関連ファイルを表示制御する表示制御手段と、
有することを特徴とするドキュメント管理サーバ。
【請求項2】
前記ファイルプロパティには、前記関係者のドキュメントに対する関連度を判定する判定基準が含まれており、
前記関係者であるユーザの関連するドキュメントへの関連度を判定する関連度判定手段と、
前記関連度判定手段により判定された関連度に基づいて優先度を決定する優先度決定手段と、
前記表示制御手段は、前記優先度決定手段により決定される優先度の順に表示制御することを特徴とする請求項1記載のドキュメント管理装置。
【請求項3】
前記判定基準は、前記ドキュメントに対する前記関係者の処理状態であり、
前記関連度の判定は、前記処理状態に対して設定されたスコアを加算することによって行うことを特徴とする請求項2記載のドキュメント管理装置。
【請求項4】
前記判定基準は、前記アップロードされるドキュメント名およびドキュメントの内容から設定されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のドキュメント管理装置。
【請求項5】
前記ユーザ毎に判定基準を設定するためのドキュメント名に含まれるキーワードおよび該キーワードに対応する判定基準が記憶された判定基準テーブルを有し、
前記判定基準は、前記判定基準テーブルに応じて設定されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のドキュメント管理装置。
【請求項6】
クライアント端末とネットワークを介して当該クライアント端末からアップロードされるドキュメントを管理可能なドキュメント管理サーバからなるドキュメント管理システムであって、
前記クライアント端末は、
前記アップロードするドキュメントに関連する関係者情報をファイルプロパティとして付与するファイルプロパティ付与手段と、
利用者であるユーザに関連するファイル取得要求を行うファイル取得要求手段と、
前記ドキュメント管理サーバから送信される関連ファイルを表示する関連ファイル表示手段と、を有し、
前記ドキュメント管理サーバは、
前記アップロードされるドキュメントに付与されたファイルプロパティを取得するファイルプロパティ取得手段と、
前記取得手段により取得したファイルプロパティに設定された関係者を特定する関係者特定手段と、
前記関係者特定手段により特定された関係者であるユーザよりファイル取得要求を受付けた場合、当該ユーザに関連する関連ファイルを表示制御する表示制御手段と、
有することを特徴とするドキュメント管理システム。
【請求項7】
ネットワークを介して接続されたクライアント端末からアップロードされるドキュメントを管理可能なドキュメント管理サーバにおけるドキュメント管理方法であって、
前記アップロードされるドキュメントに設定された当該ドキュメントに関連する関係者情報を含むファイルプロパティを取得するファイルプロパティ取得ステップと、
前記取得ステップにより取得したファイルプロパティに設定された関係者を特定する関係者特定ステップと、
前記関係者特定ステップにより特定された関係者であるユーザよりファイル取得要求を受付けた場合、当該ユーザに関連する関連ファイルを表示制御する表示制御ステップと、
有することを特徴とするドキュメント管理サーバにおけるドキュメント管理方法。
【請求項8】
ネットワークを介して接続されたクライアント端末からアップロードされるドキュメントを管理可能なドキュメント管理サーバにおいて実行可能なプログラムあって、
前記アップロードされるドキュメントに設定された当該ドキュメントに関連する関係者情報を含むファイルプロパティを取得するファイルプロパティ取得手段と、
前記取得手段により取得したファイルプロパティに設定された関係者を特定する関係者特定手段と、
前記関係者特定手段により特定された関係者であるユーザよりファイル取得要求を受付けた場合、当該ユーザに関連する関連ファイルを表示制御する表示制御手段として前記ドキュメント管理サーバを機能させるためのプログラム。
【請求項9】
請求項8に記載のプログラムをコンピュータ読み取り可能に記憶した記憶媒体。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【公開番号】特開2012−133770(P2012−133770A)
【公開日】平成24年7月12日(2012.7.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−262137(P2011−262137)
【出願日】平成23年11月30日(2011.11.30)
【出願人】(390002761)キヤノンマーケティングジャパン株式会社 (656)
【出願人】(312000206)キヤノンMJアイティグループホールディングス株式会社 (259)
【出願人】(301015956)キヤノンソフトウェア株式会社 (364)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年7月12日(2012.7.12)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年11月30日(2011.11.30)
【出願人】(390002761)キヤノンマーケティングジャパン株式会社 (656)
【出願人】(312000206)キヤノンMJアイティグループホールディングス株式会社 (259)
【出願人】(301015956)キヤノンソフトウェア株式会社 (364)
【Fターム(参考)】
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