説明

ドクター装置及びドクター装置のブレード交換方法

【課題】
本発明の目的は、ブレードを迅速に交換することができると共に、ブレードの有効活用を図ることができるドクター装置を提供するものである。
【解決手段】
ドクター装置1は、ロール2に当接するブレード3と、このブレード3を保持するブレードホルダー4と、このブレード3をロール2に接近又は離間する方向に旋回させる旋回手段5とを備えたドクター装置であって、ブレード3は、ロール2に当接する側の辺である第1の刃先3aと、この第1の刃先3aに対向する側の辺である第2の刃先3bとを備えているものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ドクター装置及びドクター装置のブレード交換方法に係り、特に、ブレードを迅速に交換することができると共に、ブレードの有効活用を図ることができるドクター装置及びドクター装置のブレード交換方法に関する。
【0002】
従来、抄紙機、コータ、ワインダ等の製紙機械における仕上げ機械等に使用されるドクター装置においては、ローラにブレードを当接させて前記ローラに付着した粕、異物を除去するようにしている(例えば、特許文献1 図2参照)。
【特許文献1】特開2001−254288号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
このドクター装置にあっては、ローラにブレードが当接するため、ブレードが摩耗し 、摩耗がある程度進むと、ブレードを交換しなければならないと共に、摩耗したブレードは廃棄されており、資源の有効活用がなされていないという問題点があった。
【0004】
本発明は、上記の問題点を除去するようにしたドクター装置及びドクター装置のブレード交換方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明のドクター装置は、ロールに当接するブレードと、このブレードを保持するブレードホルダーと、前記ブレードを前記ロールに接近又は離間する方向に旋回させる旋回手段とを備えたドクター装置であって、前記ブレードは、前記ロールに当接する側の辺である第1の刃先と、この第1の刃先に対向する側の辺である第2の刃先とを備えているものである。
【0006】
また、請求項2記載のドクター装置は、請求項1記載のドクター装置において、ブレードホルダーは、ブレードの上面の一部が当接支持する上部材と、前記ブレードの下面の一部が当接支持する下部材とを有し、前記ブレードの第1の刃先が前記ブレードホルダーから突出すると共に、前記ブレードの第2の刃先が前記ブレードホルダーに非接触した状態で、前記ブレードが前記上部材と前記下部材とで保持されているものである。
【0007】
また、請求項3記載のドクター装置は、請求項1又は2記載のドクター装置において、ブレードの下面には下方に向かって突出するように凸部が設けられ、前記ブレードは長手形状で、前記凸部は前記ブレードの長手方向を横断する方向に 設けられ、第1の刃先と前記凸部の中心との前記横断する方向の寸法と、前記第2の刃先と前記凸部の中心との前記横断する方向の寸法とが同じで、下部材には上方に開口する凹所が設けられ、該凹所に前記凸部が係止するものである。
【0008】
また、請求項4記載のドクター装置は、請求項1又は2記載のドクター装置において、ブレードの上面には上方に向かって突出するように凸部が設けられ、前記ブレードは長手形状で、前記凸部は前記ブレードの長手方向を横断する方向に 設けられ、第1の刃先と前記凸部の中心との前記横断する方向の寸法と、前記第2の刃先と前記凸部の中心との前記横断する方向の寸法とが同じで、上部材には下方に開口する凹所が設けられ、該凹所に前記凸部が係止するものである。
【0009】
また、請求項5記載のドクター装置は、請求項1又は2記載のドクター装置において、ブレードの下面には下方に向かって突出するように凸部が複数設けられ、前記ブレードは長手形状で、前記凸部は前記ブレードの長手方向を横断する方向に複数設けられ、第1の刃先とこの第1の刃先に近い側の前記凸部の中心との前記横断する方向の寸法と、前記第2の刃先とこの第2の刃先に近い側の前記凸部の中心との前記横断する方向の寸法とが同じで、下部材には上方に開口する凹所が設けられ、該凹所に前記凸部が係止するものである。
【0010】
また、請求項6記載のドクター装置は、請求項1又は2記載のドクター装置において、ブレードの上面には上方に向かって突出するように凸部が複数設けられ、前記ブレードは長手形状で、前記凸部は前記ブレードの長手方向を横断する方向に複数設けられ、第1の刃先とこの第1の刃先に近い側の前記凸部の中心との前記横断する方向の寸法と、前記第2の刃先とこの第2の刃先に近い側の前記凸部の中心との前記横断する方向の寸法とが同じで、上部材には下方に開口する凹所が設けられ、該凹所に前記凸部が係止するものである。
【0011】
また、請求項7記載のドクター装置のブレード交換方法は、ロールに当接するブレードと、このブレードを保持するブレードホルダーと、前記ブレードを前記ロールに接近又は離間する方向に旋回させる旋回手段と、前記ブレードは、前記ロールに当接する側の辺である第1の刃先と、この第1の刃先に対向する側の辺である第2の刃先とを備え、前記ロールに当接する前記ブレードの第1の刃先が摩耗した後、前記ブレードホルダーから前記ブレードを外し、前記第2の刃先が前記ロールに当接する側に向くように前記ブレードを前記ブレードホルダーに保持するようにするものである。
【発明の効果】
【0012】
請求項1記載のドクター装置によれば、ロールに当接するブレードの第1の刃先が摩耗した後、ブレードホルダーから前記ブレードを外し、第2の刃先が前記ロールに当接する側に向くように前記ブレードを前記ブレードホルダーに保持するようにするため、ブレードを迅速に交換できると共に、ブレードの有効活用を図ることができる。
【0013】
また、請求項2記載のドクター装置によれば、上述した請求項1記載の発明の効果に加え、ブレードの第2の刃先がブレードホルダーに非接触した状態で、ブレードが上部材と下部材とで保持されているため、ブレードの第2の刃先を保護することができる。
【0014】
また、請求項3記載のドクター装置によれば、上述した請求項1又は2記載の発明の効果に加え、ブレードの下面には下方に向かって突出するように凸部が設けられ、前記ブレードは長手形状で、前記凸部は前記ブレードの長手方向を横断する方向に設けられ、第1の刃先と前記凸部の中心との前記横断する方向の寸法と、前記第2の刃先と前記凸部の中心との前記横断する方向の寸法とが同じで、下部材には上方に開口する凹所が設けられ、該凹所に前記凸部が係止するため、ブレードが位置ずれを生じないようにすると共に、第1の刃先が摩耗した後、ブレードホルダーに第2の刃先を取り付けても、第1の刃先と第2の刃先とで位置関係が異ならないようにすることができ、位置調整が容易となる。
【0015】
また、請求項4記載のドクター装置によれば、上述した請求項1又は2記載の発明の効果に加え、ブレードの上面には上方に向かって突出するように凸部が設けられ、前記ブレードは長手形状で、前記凸部は前記ブレードの長手方向を横断する方向に設けられ、第1の刃先と前記凸部の中心との前記横断する方向の寸法と、前記第2の刃先と前記凸部の中心との前記横断する方向の寸法とが同じで、上部材には下方に開口する凹所が設けられ、該凹所に前記凸部が係止するため、ブレードが位置ずれを生じないようにすると共に、第1の刃先が摩耗した後、ブレードホルダーに第2の刃先を取り付けても、第1の刃先と第2の刃先とで位置関係が異ならないようにすることができ、位置調整が容易となる。
【0016】
また、請求項5記載のドクター装置によれば、上述した請求項1又は2記載の発明の効果に加え、ブレードの下面には下方に向かって突出するように凸部が複数設けられ、前記ブレードは長手形状で、前記凸部は前記ブレードの長手方向を横断する方向に複数設けられ、第1の刃先とこの第1の刃先に近い側の前記凸部の中心との前記横断する方向の寸法と、前記第2の刃先とこの第2の刃先に近い側の前記凸部の中心との前記横断する方向の寸法とが同じで、下部材には上方に開口する凹所が設けられ、該凹所に前記凸部が係止するため、ブレードが位置ずれを生じないようにすると共に、第1の刃先が摩耗した後、ブレードホルダーに第2の刃先を取り付けても、第1の刃先と第2の刃先とで位置関係が異ならないようにすることができ、位置調整が容易となる。
【0017】
また、請求項6記載のドクター装置によれば、上述した請求項1又は2記載の発明の効果に加え、ブレードの上面には上方に向かって突出するように凸部が複数設けられ、前記ブレードは長手形状で、前記凸部は前記ブレードの長手方向を横断する方向に複数設けられ、第1の刃先とこの第1の刃先に近い側の前記凸部の中心との前記横断する方向の寸法と、前記第2の刃先とこの第2の刃先に近い側の前記凸部の中心との前記横断する方向の寸法とが同じで、上部材には下方に開口する凹所が設けられ、該凹所に前記凸部が係止するため、ブレードが位置ずれを生じないようにすると共に、第1の刃先が摩耗した後、ブレードホルダーに第2の刃先を取り付けても、第1の刃先と第2の刃先とで位置関係が異ならないようにすることができ、位置調整が容易となる。
【0018】
また、請求項7記載のドクター装置のブレード交換方法によれば、ロールに当接するブレードの第1の刃先が摩耗した後、ブレードホルダーから前記ブレードを外し、第2の刃先が前記ロールに当接する側に向くように前記ブレードを前記ブレードホルダーに保持するようにするため、ブレードを迅速に交換できると共に、ブレードの有効活用を図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
本発明のドクター装置及びドクター装置のブレード交換方法の一実施例を図面を参照して説明する。
【0020】
(実施例1)
図1乃至図3において、1はドクター装置で、ドクター装置1は、ローラ2に付着した粕、異物をブレード3により除去するもので、抄紙機、コータ、ワインダ等の製紙機械における仕上げ機械等に使用されるものである。
即ち、ドクター装置1は、ロール2に当接するブレード3と、このブレード3を保持するブレードホルダー4と、このブレードホルダー4をロール2に接近又は離間する方向に旋回させる旋回手段5とを備えている。
【0021】
ブレード3は、ロール2に当接する側の辺である第1の刃先3aと、この第1の刃先3aに対向する側の辺である第2の刃先3bとを備えている(図2及び図3参照)。
このようにブレード3に、ロール2に当接する側の辺である第1の刃先3aに加えて 、第1の刃先3aに対向する側の辺に第2の刃先3bを設けたのは、ロール2に当接するブレード3の第1の刃先3aが摩耗した後、ブレードホルダー4からブレード3を外し 、第2の刃先3bがロール2に当接する側に向くようにブレード3をブレードホルダー4に保持させ(図3参照)、ブレード3を迅速に交換できるようにすると共に、ブレード3の有効活用を図るためである。
また、ブレード3の下面には、下方に向かって突出するように凸部3cが設けられ、この凸部3cは、第1の刃先3aと第2の刃先3bとの中央に位置している。
つまり、ブレード3はロール2の長手方向に長い長手形状(ブレード3は平面視、略長方形)で、凸部3cはブレード3の長手方向を横断する方向に設けられ、第1の刃先3aと凸部3cの中心との前記横断する方向の寸法(寸法の長さL)と、前記第2の刃先と前記凸部の中心との前記横断する方向の寸法(寸法の長さL)とが同じ寸法の長さLとなっている(図2及び図3参照)。
これは、第1の刃先3aが摩耗した後、ブレードホルダー4に第2の刃先3bを取り付けても、第1の刃先3aと第2の刃先3bとで位置関係が異ならないようにするためで、刃先を替えることによる位置あわせを簡素化することができる。
【0022】
上述したブレードホルダー4は、ブレード3の上面の一部が当接支持する上部材41と、ブレード3の下面の一部が当接支持する下部材42とを有し、上部材41はドクターバック51にネジ6を介して支持されている。
この下部材42には、上方に開口する凹所42aが設けられ、該凹所42aに凸部3cが係止し、ブレード3が位置ずれを生じないようにしている。
また、ブレード3の第1の刃先3aがブレードホルダー4から突出すると共に、ブレード3の第2の刃先3bがブレードホルダー4に非接触した状態で、ブレード3が上部材41と下部材42とで保持されている。
これは、ブレード3の第2の刃先3bを保護するためで、第1の刃先3a及び第2の刃先3bを除くブレード3の部位を上部材41と下部材42とで保持するようにしている 。
なお、この実施例においては、ブレード3の下面に下方に向かって突出するように凸部3cを設けたが、逆に、図示しないが、ブレード3の上面には上方に向かって突出するように凸部を設けるようにしても良い。かかる場合、ブレード3の上面には上方に向かって突出するように凸部(図示せず)が係止する凹所は、上部材41にあって下方に開口するように設けられることとなる。
【0023】
また、上述した旋回手段5は、ブレード3をロール2に接近又は離間する方向に旋回させるもので、例えば、シリンダー52のピストン53を進退させて、アーム54を回動させ、軸55及びドクターバック51を介してブレード3をロール2に当接させたり、又は、離間させるようにしている。
【0024】
従って、この実施例のドクター装置1によれば、ドクター装置1の使用により一定時間経過し、ロール2に当接するブレード3の第1の刃先3a(図1及び図2参照)が摩耗すると、ブレードホルダー4からブレード3を外し、第2の刃先3aがロール2に当接する側に向くようにブレード3をブレードホルダー4に保持するようにする(図3参照)。 そのため、ブレード3を迅速に交換できると共に、ブレード3の有効活用を図ることができる。
【0025】
(実施例2)
上述した実施例においては、ブレード3をロール2に接近又は離間する方向に旋回させる旋回手段5として、シリンダー52、ピストン53及びアーム54を使用してドクターバック51を回動させたが、本願発明にあってはこれに限らず、例えば、図4乃至図6に示すように、チューブを使用してブレード3を回動するようにしても良い。
なお、実施例2においては、上述した実施例1と同一部分に同一符号を付して説明の一部を省略する。
【0026】
即ち、図4乃至図6に示す56は第1のチューブで、57は第2のチューブで、58は回動しないドクターバックである。
ブレード3をロール2に当接させるには、第1のチューブ56内の空気を一部開放すると共に、第2のチューブ57内の空気を加圧し、ブレード3を図5に示すように、反時計回りに回動させる。逆に、ブレード3をロール2から離間させるには、第1のチューブ56内の空気を加圧すると共に、第2のチューブ内の空気を一部開放し、ブレード3を図5とは逆の時計回りに回動させる。
【0027】
また、ブレード3の上面の一部が当接支持する上部材41と、ブレード3の下面の一部が当接支持する下部材42とは、図示しないネジで分離できるようになっている。
この実施例においても、上述の実施例と同様に、ドクター装置1の使用により一定時間経過し、ロール2に当接するブレード3の第1の刃先3a(図4及び図5参照)が摩耗すると、ブレードホルダー4からブレード3を外し、第2の刃先3aがロール2に当接する側に向くようにブレード3をブレードホルダー4に保持するようにする(図6参照)。
そのため、ブレード3を迅速に交換できると共に、ブレード3の有効活用を図ることができる。
【0028】
また、上述した実施例においては、ブレード3の長手方向を横断する方向に凸部3cを1個設けたものについて説明したが、本願発明はこれに限らず、ブレード3の長手方向を横断する方向に凸部3cを複数設けたものにも同様に適用することができる。
即ち、図2に替えて図7記載のものにも、また、図5に替えて図8記載のものにも適用することができる。
ブレード3の下面には下方に向かって突出するように凸部3c’、3c”が複数(本実施例では、2個)設けられ、ブレード3は上述のブレード3と同様の長手形状で、凸部3c’、3c”はブレード3の長手方向を横断する方向に 複数(本実施例では、例えば、2個)設けられ、第1の刃先3aとこの第1の刃先3aに近い側の凸部3c’の中心との前記横断する方向の寸法(寸法の長さM)と、第2の刃先3bとこの第2の刃先3bに近い側の凸部3c”の中心との前記横断する方向の寸法(寸法の長さM)とが同じ寸法の長さMとなっている(図2及び図3参照)。
下部材42には、上述の下部材42に上方に開口する凹所42aが設けられ、該凹所42aに凸部3c’または、凸部3c”が係止し、ブレード3が位置ずれを生じないようにしている。
【0029】
なお、この実施例においては、ブレード3の下面に下方に向かって突出するように凸部3c’、3c”を複数設けたが、逆に、図示しないが、ブレード3の上面には上方に向かって突出するように凸部を複数設けるようにしても良い。かかる場合、ブレード3の上面には上方に向かって突出するように凸部(図示せず)が係止する凹所は、上部材41にあって下方に開口するように設けられることとなる。
【0030】
また、本発明のドクター装置は、抄紙機等の製紙機械に限らず、印刷や塗工に用いるグラビア印刷機、コーター等において、版胴等のシリンダに付着した余剰なインキや塗布物を掻き取るためのドクター装置にも適用できるものである。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】図1は、本発明の一実施例のドクター装置の概略的断面図である。
【図2】図2は、図1の一部を拡大して示す概略的一部拡大断面図である。
【図3】図3は、図2のブレードの第2の刃先をロールの側に位置させた状態の概略的一部拡大断面図である。
【図4】図4は、図1のドクター装置と異なる他の実施例のドクター装置の概略的断面図である。
【図5】図5は、図4の一部を拡大して示す概略的一部拡大断面図である。
【図6】図6は、図5のブレードの第2の刃先をロールの側に位置させた状態の概略的一部拡大断面図である。
【図7】図7は、図2と異なる他の実施例の概略的断面図である。
【図8】図8は、図5と異なる他の実施例の概略的断面図である。
【符号の説明】
【0032】
1 ドクター装置
2 ロール
3 ブレード
3a 第1の刃先
3b 第2の刃先
4 ブレードホルダー
5 旋回手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ロールに当接するブレードと、
このブレードを保持するブレードホルダーと、
このブレードを前記ロールに接近又は離間する方向に旋回させる旋回手段とを備えたドクター装置であって、
前記ブレードは、前記ロールに当接する側の辺である第1の刃先と、この第1の刃先に対向する側の辺である第2の刃先とを備えている
ことを特徴とするドクター装置。
【請求項2】
ブレードホルダーは、ブレードの上面の一部が当接支持する上部材と、前記ブレードの下面の一部が当接支持する下部材とを有し、
前記ブレードの第1の刃先が前記ブレードホルダーから突出すると共に、前記ブレードの第2の刃先が前記ブレードホルダーに非接触した状態で、前記ブレードが前記上部材と前記下部材とで保持されていることを特徴とする請求項1記載のドクター装置。
【請求項3】
ブレードの下面には下方に向かって突出するように凸部が設けられ、
前記ブレードは長手形状で、前記凸部は前記ブレードの長手方向を横断する方向に
設けられ、第1の刃先と前記凸部の中心との前記横断する方向の寸法と、前記第2の刃先と前記凸部の中心との前記横断する方向の寸法とが同じで、
下部材には上方に開口する凹所が設けられ、該凹所に前記凸部が係止する
ことを特徴とする請求項1又は2記載のドクター装置。
【請求項4】
ブレードの上面には上方に向かって突出するように凸部が設けられ、
前記ブレードは長手形状で、前記凸部は前記ブレードの長手方向を横断する方向に
設けられ、第1の刃先と前記凸部の中心との前記横断する方向の寸法と、前記第2の刃先と前記凸部の中心との前記横断する方向の寸法とが同じで、
上部材には下方に開口する凹所が設けられ、該凹所に前記凸部が係止する
ことを特徴とする請求項1又は2記載のドクター装置。
【請求項5】
ブレードの下面には下方に向かって突出するように凸部が複数設けられ、
前記ブレードは長手形状で、前記凸部は前記ブレードの長手方向を横断する方向に
複数設けられ、第1の刃先とこの第1の刃先に近い側の前記凸部の中心との前記横断する方向の寸法と、前記第2の刃先とこの第2の刃先に近い側の前記凸部の中心との前記横断する方向の寸法とが同じで、
下部材には上方に開口する凹所が設けられ、該凹所に前記凸部が係止する
ことを特徴とする請求項1又は2記載のドクター装置。
【請求項6】
ブレードの上面には上方に向かって突出するように凸部が複数設けられ、
前記ブレードは長手形状で、前記凸部は前記ブレードの長手方向を横断する方向に
複数設けられ、第1の刃先とこの第1の刃先に近い側の前記凸部の中心との前記横断する方向の寸法と、前記第2の刃先とこの第2の刃先に近い側の前記凸部の中心との前記横断する方向の寸法とが同じで、
上部材には下方に開口する凹所が設けられ、該凹所に前記凸部が係止する
ことを特徴とする請求項1又は2記載のドクター装置。
【請求項7】
ロールに当接するブレードと、
このブレードを保持するブレードホルダーと、
このブレードを前記ロールに接近又は離間する方向に旋回させる旋回手段と、
前記ブレードは、前記ロールに当接する側の辺である第1の刃先と、この第1の刃先に対向する側の辺である第2の刃先とを備え、
前記ロールに当接する前記ブレードの第1の刃先が摩耗した後、前記ブレードホルダーから前記ブレードを外し、前記第2の刃先が前記ロールに当接する側に向くように前記ブレードを前記ブレードホルダーに保持するようにする
ことを特徴とするドクター装置のブレード交換方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2008−248429(P2008−248429A)
【公開日】平成20年10月16日(2008.10.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−90789(P2007−90789)
【出願日】平成19年3月30日(2007.3.30)
【出願人】(000202235)相川鉄工株式会社 (18)
【Fターム(参考)】