説明

ニュース・広告配信方法、ニュース・広告配信システム、ニュース・広告配信サーバ、及びニュース・広告配信プログラム

【課題】車両の位置に対応するニュースと、車両の位置、時間帯、及び車両内の乗客数に対応する広告とを該車両に送信すること、及び、広告の効果を広告料金に反映させること。
【解決手段】車両2が、ニュース・広告配信サーバ1に対して自分の位置と乗客数とを送信し、ニュース・広告配信サーバ1が、車両2の位置に対応するニュースを選択して車両2に送信するとともに、車両2の位置、現在時刻に対応する時間帯、乗客数に対応する広告を選択して車両2に配信する。また、ニュース・広告配信サーバ1が、クーポン付きの広告を車両2に配信して、車両2内の乗客からのクーポンの応募件数を集計し、このクーポンの応募件数の集計結果に基づいて、クーポン付きの広告の広告料金を決定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ニュース及び広告の配信技術に関し、特に、例えばバスや電車等といった車両の位置に対応する最適なニュースと、該車両の位置及び該車両の乗客数とに対応する最適な広告とを選択し、選択したニュースと広告とを該車両に対して配信するニュース・広告配信方法、ニュース・広告配信システム、ニュース・広告配信サーバ、及びニュース・広告配信プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来の移動体通信システムとして、例えば、顧客が保持する移動体通信端末が現在位置をサーバに送信し、サーバが、上記現在位置に近い駅等の情報を移動体通信端末に対して回答する地点情報提供システムが提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
【特許文献1】特開2002−73654号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来、車両の位置に対応するニュースと、該車両の位置、時間帯、及び車両内の乗客数に対応する広告とを該車両に送信することは行っていなかった。また、上記特許文献1に記載された技術は、移動体通信端末の現在位置に近い駅等の情報を回答するが、移動体通信端末の位置、時間帯、及び移動体通信端末が存在する車両内の乗客数に対応する広告を送信することはできない。また従来、乗客数の多寡に応じて、移動体車両に対する広告料金に差異を設定する仕掛けはなかった。また、従来、上記車両に対してクーポンの応募の募集に関するコード情報付きの広告を送信し、その広告を見た該車両内の乗客からのクーポンの応募件数に基づいて、該広告の広告料金を決定することによって、広告の効果を料金に反映させることは行っていなかった。
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであって、本発明の目的は、車両の位置に対応するニュースと、該車両の位置、時間帯、及び車両内の乗客数に対応する広告とを該車両に送信するニュース・広告配信方法、ニュース・広告配信システム、ニュース・広告配信サーバ、及びニュース・広告配信プログラムを提供することである。また乗客数の多寡に応じて移動体車両に対する広告料金に差異を設定する仕掛けを提供することである。また、本発明の目的は、クーポンの応募の募集に関するコード情報付きの広告を送信し、その広告を見た該車両内の乗客からのクーポンの応募件数に基づいて、該広告の広告料金を決定することによって、広告の効果を料金に反映させるニュース・広告配信方法、ニュース・広告配信システム、ニュース・広告配信サーバ、及びニュース・広告配信プログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明においては、次のようにして上記課題を解決する。
(1)車両と、該車両の位置に応じたニュースと広告とを該車両に対して配信するニュース・広告配信サーバにおけるニュース・広告配信方法を用いる。上記ニュース・広告配信方法において、上記車両が、該車両の位置情報を取得し、該車両内の乗客数を算出し、上記位置情報と上記乗客数とをネットワークを通じて上記ニュース・広告配信サーバに送信する。また、上記ニュース・広告配信サーバが、ネットワークを通じてニュースを受信し、該ニュースに基づいて該ニュースに対応する位置情報を取得し、該ニュースと該位置情報との対応情報を第1の記憶手段に記憶し、車両の走行位置毎に、広告が配信される時間帯及び車両内の乗客数に対応する広告情報を作成し、第2の記憶手段に記憶し、上記車両から送信された該車両の位置情報と乗客数とを受信し、上記第1の記憶手段を参照して、上記受信された車両の位置情報に対応するニュースを配信対象のニュースとして決定し、上記第2の記憶手段を参照して、上記車両の位置情報と乗客数とに対応する広告を配信対象の広告として決定し、上記配信対象のニュースと上記配信対象の広告とを上記ネットワークを通じて上記車両に対して配信し、時間帯及び車両内の乗客数に対応する広告料金が予め記憶された第3の記憶手段を参照して、上記配信対象の広告の広告料金を算出する。また、上記車両が、上記ニュース・広告配信サーバから上記ネットワークを通じて配信対象のニュースと広告とを受信し、上記受信されたニュースと広告とを表示する。
(2)車両と、該車両の位置に応じたニュースと広告とを該車両に対して配信するニュース・広告配信サーバとを備えるニュース・広告配信システムを設ける。上記車両が、該車両の位置情報を取得する位置情報取得手段と、該車両内の乗客数を算出する乗客数算出手段と、上記位置情報と上記乗客数とをネットワークを通じて上記ニュース・広告配信サーバに送信する送信手段と、上記ニュース・広告配信サーバから上記ネットワークを通じてニュースと広告とを受信する受信手段と、上記受信されたニュースと広告とを表示する表示手段とを備える。また、上記ニュース・広告配信サーバが、ネットワークを通じてニュースを受信し、該ニュースに基づいて該ニュースに対応する位置情報を取得し、該ニュースと該位置情報との対応情報を第1の記憶手段に記憶するニュース対応位置取得手段と、車両の走行位置毎に、広告が配信される時間帯及び車両内の乗客数に対応する広告情報を作成し、第2の記憶手段に記憶する広告情報作成手段と、上記車両から送信された該車両の位置情報と乗客数とを受信する受信手段と、上記第1の記憶手段を参照して、上記受信された車両の位置情報に対応するニュースを配信対象のニュースとして決定し、上記第2の記憶手段を参照して、上記車両の位置情報と乗客数とに対応する広告を配信対象の広告として決定する配信対象決定手段と、上記配信対象のニュースと上記配信対象の広告とを上記ネットワークを通じて上記車両に対して配信する配信手段と、時間帯及び車両内の乗客数に対応する広告料金が予め記憶された第3の記憶手段を参照して、上記配信対象の広告の広告料金を算出する広告料金算出手段とを備える。
(3)上記第2の記憶手段に記憶される広告情報には、クーポンの応募の募集に関するコード情報付きの広告が設定されており、上記配信対象決定手段が、上記クーポンの応募の募集に関するコード情報付きの広告を配信対象の広告として決定し、上記車両が備える表示手段が表示する広告に付いているクーポンの応募の募集に関するコード情報を該車両内の乗客が有する携帯電話が取得し、該携帯電話が、上記取得されたコード情報が示すクーポンの応募を行うか否かを判断し、該携帯電話が、該クーポンの応募を行うと判断した場合に、上記ネットワークを通じて該クーポンの応募を行うことを示すクーポン応募情報を上記ニュース・広告配信サーバに送信する。また、上記ニュース・広告配信サーバが、更に、上記携帯電話から送信されたクーポン応募情報を受信するクーポン応募情報受信手段と、上記クーポン応募情報に基づいて、クーポンの応募件数を集計する集計手段とを備える。そして、上記広告料金算出手段が、上記クーポンの応募件数の集計結果に基づいて、上記クーポンの応募の募集に関するコード情報付きの広告の広告料金を決定する。
(4)車両と、該車両の位置に応じたニュースと広告とを該車両に対して配信するニュース・広告配信サーバを設ける。上記ニュース・広告配信サーバが、ネットワークを通じてニュースを受信し、該ニュースに基づいて該ニュースに対応する位置情報を取得し、該ニュースと該位置情報との対応情報を第1の記憶手段に記憶するニュース対応位置取得手段と、車両の走行位置毎に、広告が配信される時間帯及び車両内の乗客数に対応する広告情報を作成し、第2の記憶手段に記憶する広告情報作成手段と、上記車両から送信された該車両の位置情報と乗客数とを受信する受信手段と、上記第1の記憶手段を参照して、上記受信された車両の位置情報に対応するニュースを上記車両に対する配信対象のニュースとして決定し、上記第2の記憶手段を参照して、上記車両の位置情報と乗客数とに対応する広告を上記車両に対する配信対象の広告として決定する配信対象決定手段と、上記配信対象のニュースと上記配信対象の広告とを上記ネットワークを通じて上記車両に対して配信する配信手段と、時間帯及び車両内の乗客数に対応する広告料金が予め記憶された第3の記憶手段を参照して、上記配信対象の広告の広告料金を算出する広告料金算出手段とを備える。
(5)車両と、該車両の位置に応じたニュースと広告とを該車両に対して配信するニュース・広告配信サーバが備えるコンピュータに実行させるプログラムを設ける。上記プログラムが、上記コンピュータに、ネットワークを通じてニュースを受信し、該ニュースに基づいて該ニュースに対応する位置情報を取得し、該ニュースと該位置情報との対応情報を第1の記憶手段に記憶する処理と、車両の走行位置毎に、広告が配信される時間帯及び車両内の乗客数に対応する広告情報を作成し、第2の記憶手段に記憶する処理と、上記車両から送信された該車両の位置情報と乗客数とを受信する処理と、上記第1の記憶手段を参照して、上記受信された車両の位置情報に対応するニュースを上記車両に対する配信対象のニュースとして決定し、上記第2の記憶手段を参照して、上記車両の位置情報と乗客数とに対応する広告を上記車両に対する配信対象の広告として決定する処理と、上記配信対象のニュースと上記配信対象の広告とを上記ネットワークを通じて上記車両に対して配信する処理と、時間帯及び車両内の乗客数に対応する広告料金が予め記憶された第3の記憶手段を参照して、上記配信対象の広告の広告料金を算出する処理とを実行させる。
【発明の効果】
【0005】
本発明によれば、以下の効果を得ることができる。
(1)本発明においては、車両が、ニュース・広告配信サーバに対して自分の位置と乗客数とを送信し、ニュース・広告配信サーバが、車両の位置に対応するニュースを選択して車両に送信するとともに、車両の位置、現在時刻に対応する時間帯、乗客数に対応する広告を選択して車両に配信する。従って、本発明によれば、車両の位置に対応するニュースと、該車両の位置、時間帯、及び車両内の乗客数に対応する広告とを該車両に送信することが可能となる。また乗客数に対応した広告料金の算出が可能になる。
(2)本発明においては、ニュース・広告配信サーバが、クーポン付きの広告を車両に配信して、車両内の乗客からのクーポンの応募件数を集計し、このクーポンの応募件数の集計結果に基づいて、広告料金を決定する。従って、本発明によれば、広告の効果を広告料金に反映させることが可能となり、データを集計することで納得性のある料金体系を構築することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
図1は、本発明のニュース・広告配信システムの構成例を示す図である。図1に示すニュース・広告配信システムは、ニュース・広告配信サーバ1と、例えばバス、電車、タクシー等の車両2とを備える。車両2は、該車両2の位置情報を取得するとともに、該車両2内の乗客数を算出し、該位置情報と乗客数とをネットワーク3を通じてニュース・広告配信サーバ1に送信する。ニュース・広告配信サーバ1は、車両2から送信された該車両2の位置情報に対応するニュースを該車両2に対して配信するとともに、該車両2の位置情報と乗客数とに対応する広告を該車両2に対して配信する。なお、図1中の新聞社サーバ4は、予めニュースデータベース(DB)104に記憶されたニュースをネットワーク3を通じてニュース・広告配信サーバ1に送信する。また、本実施形態においては、車両2に乗車している乗客は、カメラ付き携帯電話6を保持しており、該カメラ付き携帯電話6は、二次元コード撮像及び解析機能、表示機能、ネットワーク接続機能、電子メール送信機能等を備えるものとする。
【0007】
ニュース・広告配信サーバ1は、送受信部11、ニューステーブル作成部12、入力部13、広告テーブル作成部14、車両位置認識部15、送信データ決定部16、クーポン応募受信部17、集計部18、料金算出部19、ニューステーブル100、広告テーブル101、応募数集計テーブル102、料金テーブル103を備える。送受信部11は、新聞社サーバ4からネットワーク3を通じて送信されたニュースを受信する。また、送受信部11は、車両2から送信された該車両2の位置情報と乗客数とを受信する。また、送受信部11は、該車両2に対する配信対象のニュースと広告とを、ネットワーク3を通じて該車両2に配信する。ニューステーブル作成部12は、送受信部11が受信したニュースに基づいて、該ニュースに含まれる各々のニュース内容に対応する位置情報を取得(特定)し、ニュース内容に対応する位置情報をニューステーブル100に記憶する(ニューステーブル100を作成する)。具体的には、ニューステーブル作成部12は、受信されたニュースに含まれるニュース文に基づいて、各々のニュース文に対応する地区コードを特定し、ニューステーブル100に記憶する。ニューステーブル作成部12が、上記ニュース文において最も出現頻度が高い地区名に対応する地区コードを特定するようにしてもよい。
【0008】
入力部13は、ニュース・広告配信サーバ1のオペレータの操作に従って、広告主に対応する位置情報を入力し、この位置情報を所定の記憶部(図示を省略)に記憶する。入力部13は、例えば、後述する図5に示すような広告主と地区コードとの対応情報を上記所定の記憶部に記憶する。また、入力部13は、広告主が配信を希望する広告、該広告の配信時間帯、該広告の配信条件に関する情報を、車両2の位置に対応付けて入力する。広告の配信条件に関する情報は、例えば、車両2内の乗客数が予め定められた閾値を超えた場合にクーポン付きの広告の配信することを示す情報である。クーポン付きの広告は、具体的には、クーポンの応募の募集に関するコード情報付きの広告である。広告テーブル作成部14は、入力部13が入力した情報に基づいて、車両の走行位置毎に、広告の配信時間帯及び車両内の乗客数に対応する広告情報を作成し、広告テーブル101に記憶する(広告テーブルを作成する)。車両位置認識部15は、送受信部11が車両2から受信した該車両2の位置情報に基づいて、該車両2の位置を認識する。送信データ決定部16は、ニューステーブル100を参照して、車両位置認識部15によって認識された該車両2の位置に対応するニュースを該車両2に対する配信対象のニュースとして決定する。また、送信データ決定部16は、広告テーブル101を参照して、車両位置認識部15によって認識された該車両2の位置と、現在時刻が属する配信時間帯と、送受信部11によって受信された該車両2の乗客数とに対応する広告を、該車両2に対する配信対象の広告として決定する。
【0009】
クーポン応募受信部17は、車両2内の乗客が保持するカメラ付き携帯電話6から送信されたクーポン応募情報を、ネットワーク3を通じて受信する。クーポン応募情報は、クーポンの送信に対する応募に関する情報である。クーポンは、例えば、商品券、割引券、電子マネー等である。集計部18は、上記クーポン応募情報に基づいて、クーポンの応募件数を集計し、集計結果を応募数集計テーブル102に記憶する。料金算出部19は、料金テーブル103を参照して、車両2に対して配信される広告の広告料金を算出する。料金算出部19が、集計部18に記憶されているクーポンの応募件数の集計結果に基づいて、クーポン付きの広告の広告料金を決定するようにしてもよい。ニューステーブル100には、ニュースに対応する位置情報が記憶される。広告テーブル101には、車両2の走行位置毎の、広告の配信時間帯及び車両内の乗客数に対応する広告情報が記憶される。応募数集計テーブル102には、クーポンの応募件数の集計結果が記憶される。料金テーブル103には、時間帯及び車両2内の乗客数に対応する広告料金が予め記憶される。なお、ニュース・広告配信サーバ1が、クーポン応募情報を送信したカメラ付き携帯電話6宛にクーポンを送信するクーポン送信部(図示を省略)を備えるようにしてもよい。
【0010】
車両2は、制御部21、GPS(Grobal Positioning System )22、送受信部23、カウンタ24、ディスプレイ25を備える。制御部21は、車両2全体を制御する。GPS22は、例えば、人工衛星5から、車両2の現在位置の緯度及び経度を取得する。この取得された車両2の緯度及び経度と、予め所定の記憶部に記憶された、例えば図2に示すような、位置と地区コードとの対応情報とに基づいて、制御部21が、車両2の現在位置に対応する地区コードを該車両2の位置情報として特定する。カウンタ24は、車両2内の乗客数を算出する。送受信部23は、特定された車両2の位置情報と算出された該車両2内の乗客数とをネットワーク3を通じてニュース・広告配信サーバ1に送信する。また、送受信部23は、ニュース・広告配信サーバ1からネットワーク3を通じて配信されたニュースと広告とを受信する。ディスプレイ25は、上記受信されたニュースと広告とを表示する。
なお、上述した本発明のニュース・広告配信システムの機能は、ニュース・広告配信サーバが備えるコンピュータに実行させるプログラムにより実現される。このプログラムは、CPUとその上で実行され,コンピュータが読み取り可能な記録媒体、例えば半導体メモリ、ハードディスク、CD−ROM、DVD等に格納することができ、これらの記録媒体に記録して提供され、又は、通信インタフェースを介してネットワークを利用した送受信により提供される。
【0011】
図2は、車両内の所定の記憶部に予め記憶される、位置と地区コードとの対応情報を示す図である。また、図3は、位置に対応する地区コードの表示例である。
図2に示す対応情報は、車両の緯度及び経度、すなわち車両の位置と、該車両の位置に対応付けられた地区コードとからなる。例えば、図2を参照すると、地区コードS01が、東経134度30分0秒〜59秒、北緯45度20分0秒〜59秒の位置に対応付けられている。この地区コードS01が示すエリアは、図3に示す表示中左上に位置する、S01という文字が記述されたエリアに対応する。
【0012】
図4は、ニューステーブルのデータ構成例を示す図である。
ニューステーブル100には、ニュース・広告配信サーバ1が備えるニューステーブル作成部12が特定した、各々のニュース内容に対応する地区コードが記憶される。
【0013】
図5は、広告主と地区コードとの対応情報の例を示す図である。
図5に示す対応情報は、入力部13によって広告主に対応する位置情報として入力され、所定の記憶部に記憶される。
【0014】
図6は、広告テーブルの例を示す図である。
広告テーブル101には、広告が配信される時間帯及び車両内の乗客数に対応する広告が設定される。広告テーブル101は、広告の配信対象となる車両2の走行位置に対応する地区コード毎に作成される。例えば、図6中の地区コードS01に対応する広告テーブル101中のxxxxxは、車両の乗客数が「大」の場合(例えば、所定の閾値より大きい場合)に、5:00〜7:00までの時間帯に配信対象となる広告を示す。また、広告テーブル101における広告の設定項目に追加設定された「×」は、クーポンが付いていない広告を示し、「○」は、乗客数が上記所定の閾値を超えた場合にクーポン付きの広告とする広告(クーポン付き広告候補)を示す。なお、前述した図5中に示す地区コードに対応する広告主は、図6に示すその地区コードに対応する広告テーブル101中に設定された広告の広告主を示す。例えば、図5を参照すると、地区コードS01に対応する広告主は広告主1であるが、この広告主1は、図6中の地区コードS01に対応する広告テーブル101中に設定された広告(例えば、xxxxx,yyyyy等)の広告主である。
【0015】
図7は、料金テーブルの例を示す図である。
料金テーブル103には、広告が配信される時間帯及び車両内の乗客数に対応する広告料金が予め設定される。料金テーブル103は、広告の配信対象となる車両2の走行位置に対応する地区コード毎に作成される。図7に示す料金テーブル103中の、ある設定項目に設定されている料金は、図6に示す広告テーブル101中における、その設定項目と同じ位置の設定項目に設定されている広告の料金に対応する。例えば、図7中の「○○○」は、図6中の「xxxxx」という広告の料金である。従って、ニュース・広告配信サーバ1が備える料金算出部19は、料金テーブル103と広告テーブル101とを参照して、配信対象の広告に対応する広告料金を算出する。
【0016】
図8は、応募数集計テーブルの例を示す図である。
応募数集計テーブル102には、クーポンの応募件数の集計結果が設定される。図8中の広告IDは、クーポン付きの広告の識別情報であり、時間帯は、クーポン付きの広告の配信時間帯を示す。すなわち、応募数集計テーブル102には、クーポン付きの広告の配信に対応するクーポンの応募件数の集計結果が、各々の広告の配信時間帯に対応付けて設定される。応募数集計テーブル102は、クーポン付きの広告が配信された車両2が該広告の配信時にいた地区の地区コード毎に作成される。図8に示す例では、クーポンの応募件数の集計結果として、クーポン付きの広告が配信された車両2の広告配信時の乗客数に対する、該車両2の乗客が保持するカメラ付き携帯電話6からのクーポンの応募件数の割合が設定される。例えば、図8中の23/43は、vvvという広告が配信された車両2の広告配信時の乗客数が43であり、クーポンの応募件数が23であることを示す。
【0017】
図9は、車両の動作処理フローの例を示す図である。
まず、車両2が備えるGPS22が、車両2の現在位置の経度、緯度の情報を取得し、制御部21が、車両2の現在位置に対応する地区コードを特定する(ステップS1)。次に、カウンタ24が、車両2の乗客数をカウントする(ステップS2)。そして、送受信部23が、上記ステップS1において特定された地区コードと、上記ステップS2においてカウントされた車両2の乗客数とを、ニュース・広告配信サーバ1の送受信部11に対して送信する(ステップS3)。次に、送受信部23が、ニュースを受信したかを判断する(ステップS4)。送受信部23がニュースを受信していないと判断した場合は、ステップS4に戻る。送受信部23がニュースを受信したと判断した場合は、制御部21がディスプレイ25へニュースを表示する(ステップS5)。次に、送受信部23が、広告を受信したかを判断する(ステップS6)。送受信部23が広告を受信していないと判断した場合は、ステップS6に戻る。送受信部23が広告を受信したと判断した場合は、制御部21がディスプレイ25へ広告を表示する(ステップS7)。次に、制御部21が、送受信部23によって受信された広告にクーポンの応募の募集に関するコード情報(例えば、ニュース・広告配信サーバ1が管理するウェブサイトのURLを示すコード情報)が付いているか、すなわち、該広告がクーポン付きの広告であるかを判断する(ステップS8)。制御部21が、広告にコード情報が付いていないと判断した場合は、上記ステップS1に戻る。制御部21が、広告にコード情報が付いていると判断した場合、制御部21は、該コード情報(例えば、二次元コード等)をディスプレイ25へ表示して(ステップS9)、上記ステップS1に戻る。ステップS9の処理によって、例えば、図10に示すようなクーポン付きの広告が表示される。図10中に表示されている二次元コードは、ニュース・広告配信サーバ1が管理するウェブサイトのURLを示す。車両2内の乗客が保持するカメラ付き携帯電話6が、上記二次元コードを撮影すると、該カメラ付き携帯電話6は、該二次元コードが示すURLにアクセスすることによって、ニュース・広告配信サーバ1が管理するウェブサイトに接続する(URL接続する)。
【0018】
図11(A)、(B)は、図10のステップS2における乗客数カウント処理の詳細を説明するフローチャートである。
図11(A)は、車両2の乗車口と降車口とが異なる場合の乗客数のカウント処理の例を示し、図11(B)は、車両2の乗車口と降車口とが同一である場合の乗客数のカウント処理の例を示す。また、図11(A)、(B)を参照して説明するカウント処理の例では、車両2の乗車口、降車口に赤外線センサ等のセンサが設けられており、該センサを用いて乗客数をカウントするものとする。なお、図11(B)に示す例では、乗車口(降車口)に設けられたセンサは、例えば赤外線を遮蔽する乗客の移動方向を検知することができるものとする。また、ICカードで乗車料金を支払わせる方式の車両2の場合、乗車口において該ICカードによって乗車料金が支払われる毎に乗客数を加算し、降車口に設けられたセンサによって検知された、降車した乗客の数を上記加算結果から減じて、乗客数を算出するようにしてもよい。
【0019】
図11(A)に示す例では、カウンタ24が、乗車口に設けられたセンサの検知結果に基づいて、乗車した乗客の数Pをカウントする(ステップS11)。次に、カウンタ24が、降車口に設けられたセンサの検知結果に基づいて、降車した乗客の数Lをカウントする(ステップS12)。そして、カウンタ24が、PからLを減じて得られるKを車両2の乗客数として算出する(ステップS23)。
図11(B)に示す例では、カウンタ24が、乗車口に設けられたセンサによって検知された、車両2内に入る方向に移動した乗客の数P’をカウントする(ステップS21)。また、カウンタ24が、乗車口に設けられたセンサによって検知された、車両2から出る方向に移動した乗客の数L’をカウントする(ステップS22)。そして、カウンタ24が、P’からL’を減じて得られるK’を車両2の乗客数として算出する(ステップS23)。
【0020】
図12は、ニュース・広告配信サーバの動作処理フローの例を示す図である。
まず、送受信部11が、新聞社サーバ4からニュースを受信すると、ニューステーブル作成部12が、該ニュースのニュース文に基づいて、ニューステーブル100を作成する。この時、ニュース文に含まれている地名や住所や番地から地区コードを創出してもよい(ステップS31)。また、広告テーブル作成部14が、入力部13によって入力された、広告主が配信を希望する広告、該広告の配信時間帯、該広告の配信条件に関する情報に基づいて、広告テーブル101を作成する(ステップS32)。次に、送受信部11が、車両2から該車両2の現在位置に対応する位置コードを受信したかを判断する(ステップS33)。送受信部11が、車両2から該車両2の現在位置に対応する位置コードを受信したと判断した場合、送信データ決定部16が、ニューステーブル100を参照して、該位置コードに対応するニュース(ローカルニュース)を選択する(ステップS34)。例えば、車両2から受信された位置コードがS01である場合、送信データ決定部16は、図4に示すニューステーブル100を参照して、ニュース1をローカルニュースとして選択する。そして、送受信部11が、上記ステップS34において選択されたローカルニュースを、上記位置コードの送信元である車両2に対して送信する(ステップS35)。次に、送信データ決定部16が、現在時刻と、送受信部11によって車両2から受信された乗客数とを取得する(ステップS36)。ステップS36においては、送信データ決定部16は、ニュース・広告配信サーバ1が備える所定の計時手段(図示を省略)が計測した現在時刻を取得する。そして、送信データ決定部16が、上記車両2から受信された位置コードに対応する広告テーブル101を参照して、現在時刻が属する時間帯及び該車両2の乗客数に対応する広告を選択する(ステップS37)。上記ステップS37における処理をより具体的に説明する。例えば、車両2から受信された位置コードがS01であり、現在時刻が6:00であり、該車両2の乗客数が大である(乗客数が所定の閾値を超えている)ものとする。送信データ決定部16は、図6に示す広告テーブル101のうち、位置コードS01に対応する広告テーブル101を参照して、xxxxxという広告を選択する。ステップS37においては、更に、送信データ決定部16は、図5に示すような広告主と地区コードとの対応情報を参照して、位置コードS01に対応する広告主として広告主1を特定することによって、上記xxxxxという広告が広告主1の広告であることを認識する。このようにして認識された広告主の情報は、後述するステップS42において料金一覧データを作成する際に用いられる。
【0021】
次に、送信データ決定部16が、上記ステップS37において選択された広告が、乗客数が所定の閾値を超えた場合にクーポン付きの広告となる広告(クーポン付き広告候補)であるかを判断する(ステップS38)。例えば、送信データ決定部16は、図6に示す広告テーブル101を参照して、上記選択された広告の設定項目に、「○」が追加設定されているか否かを判断し、該判断結果に基づいて、上記選択された広告がクーポン付き広告候補であるかを判断する。送信データ決定部16が、上記選択された広告がクーポン付き広告候補でないと判断した場合は、該広告を配信対象の広告として決定し、ステップS39に進む。送信データ決定部16が、上記選択された広告がクーポン付き広告候補であると判断した場合は、送信データ決定部16は、車両2の乗客数が上記所定の閾値を超えたかを判断する(ステップS43)。送信データ決定部16が、車両2の乗客数が上記所定の閾値を超えていないと判断した場合は、上記クーポン付き広告候補を配信対象の広告とすることを決定して、ステップS39に進む。送信データ決定部16が、車両2の乗客数が上記所定の閾値を超えたと判断した場合は、送信データ決定部16は、上記クーポン付き広告候補にクーポンの応募の募集に関するコード情報が付加されたクーポン付き広告を配信対象の広告とすることを決定し(ステップS44)、ステップS39に進む。
【0022】
ステップS39において、料金算出部19が配信対象の広告の広告料金を算出する(ステップS39)。例えば、上記ステップS37において選択された、位置コードS01の位置にある車両2に対する配信対象の広告が図6のxxxxxであるとすると、料金算出部19は、図7に示す地区コードS01に対応する料金テーブル103を参照して、図6に示す広告テーブル101におけるxxxxxの設定位置と同じ位置の設定項目に設定されている料金「○○○」を、該広告xxxxxの広告料金として算出する。同様にして乗客数の多寡により配信対象の広告が図6のhhhhhであると、料金「△△△」を算出する。この場合、図6のxxxxxとhhhhhを同一配信対象広告とすれば、乗客数の多寡のみで料金に差異を設けることができる。次に、送受信部11が、配信対象の広告を車両2に対して配信する(ステップS40)。送受信部11が、広告の配信を終了するかを判断する(ステップS41)。例えば、送受信部11は、ニュース・広告配信サーバ1が管理する所定の地区コードに対応する位置の車両2への広告を全て配信したかを判断し、該判断結果に基づいて、広告の配信を終了するかを判断する。送受信部11が、広告の配信を終了しないと判断した場合は、上記ステップS33に戻る。送受信部11が、広告の配信を終了したと判断した場合は、料金算出部42が、配信された広告と該広告の広告主と該広告の広告料金との対応情報を含むデータを料金一覧データとして作成し(ステップS42)、処理を終了する。
【0023】
上記ステップS33において、送受信部11が、車両2から位置コードを受信していないと判断した場合、送受信部11は、カメラ付き携帯電話6からURL接続があったかを判断する(ステップS45)。送受信部11が、カメラ付き携帯電話6からURL接続があったと判断した場合、送受信部11は、空メール送信依頼情報を該カメラ付き携帯電話6に対して送信し(ステップS46)、処理を終了する。空メール送信依頼は、URL接続を行ったカメラ付き携帯電話6に対して、ニュース・広告配信サーバ1への空メール(本文が入っていない電子メール)の送信を依頼する情報である。本実施形態においては、カメラ付き携帯電話6からニュース・広告配信サーバ1に対して送信される空メールがクーポン応募情報である。
送受信部11が、カメラ付き携帯電話6からURL接続がなかったと判断した場合、クーポン応募受信部17が、カメラ付き携帯電話6から空メールを受信したかを判断する(ステップS47)。クーポン応募受信部17が、カメラ付き携帯電話6から空メールを受信しなかったと判断した場合は、上記ステップS33に戻る。クーポン応募受信部17が、カメラ付き携帯電話6から空メールを受信したと判断した場合は、ニュース・広告配信サーバ1が備えるクーポン送信部(図示を省略)が、空メール(クーポン応募情報)を送信したカメラ付き携帯電話6宛にクーポン(例えば、電子マネー)を送信する(ステップS48)。集計部18が、上記空メールの送信件数、すなわち、クーポン応募情報の送信件数に基づいて、クーポンの応募件数を集計し、例えば図8を参照して前述したような応募数集計テーブル102を作成する(ステップS49)。そして、料金算出部19が、クーポン付きの広告の広告料金を算出して(ステップS50)、上記ステップS42に進む。
【0024】
上記ステップS50における、クーポン付きの広告の広告料金は、以下のようにして算出される。配信されたクーポン付きの広告が、例えば、図6中に示すyyyyyである場合、料金算出部19は、まず、ステップS39の処理に関して上述した広告料金算出処理と同様の処理を行って、図7中に示す「×××」を暫定の広告料金として算出する。料金算出部19は、更に、応募数集計テーブル102に記憶されているクーポンの応募件数の集計結果(例えば、広告配信時の乗客数に対するクーポンの応募件数の割合)が所定の値を超えたかを判断し、上記集計結果が所定の値を超えたと判断した場合に、上記暫定の広告料金を所定の割合だけ割り増しして、この割り増し後の広告料金をクーポン付きの広告の最終的な広告料金とする。
【0025】
図13は、カメラ付き携帯電話の動作処理フローの例を示す図である。
まず、車両2が備えるディスプレイ25に例えば図12に示すようなクーポン付きの広告が表示されると、カメラ付き携帯電話6が、該カメラ付き携帯電話6を保持する乗客の操作入力に従って、図12中に表示されている二次元コードを撮影し(ステップS61)、該二次元コードを取り込む(ステップS62)。そして、カメラ付き携帯電話6が、上記取り込んだ二次元コードが示すURLに接続する(ステップS63)。次に、カメラ付き携帯電話6が、ニュース・広告配信サーバ1の送受信部11から、空メール送信依頼情報を受信し、例えば図14に示すような空メール送信依頼情報を表示する(ステップS64)。カメラ付き携帯電話6が、空メールを送信するかを判断する(ステップS65)。カメラ付き携帯電話6が、空メールを送信しないと判断した場合は、処理を終了する。カメラ付き携帯電話6が、空メールを送信すると判断した場合は、カメラ付き携帯電話6が、ネットワーク3を通じて空メールを送信する(ステップS66)。また、カメラ付き携帯電話6が、ニュース・広告配信サーバ1からクーポンを受信したかを判断する(ステップS67)。カメラ付き携帯電話6が、ニュース・広告配信サーバ1からクーポンを受信していないと判断した場合は、ステップS67に戻る。カメラ付き携帯電話6が、ニュース・広告配信サーバ1からクーポンを受信したと判断した場合は、処理を終了する。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本発明のニュース・広告配信システムの構成例を示す図である。
【図2】位置と地区コードとの対応情報を示す図である。
【図3】位置に対応する地区コードの表示例である。
【図4】ニューステーブルのデータ構成例を示す図である。
【図5】広告主と地区コードとの対応情報の例を示す図である。
【図6】広告テーブルの例を示す図である。
【図7】料金テーブルの例を示す図である。
【図8】応募数集計テーブルの例を示す図である。
【図9】車両の動作処理フローの例を示す図である。
【図10】クーポン付きの広告の表示例である。
【図11】乗客数カウント処理の詳細を説明するフローチャートである。
【図12】ニュース・広告配信サーバの動作処理フローの例を示す図である。
【図13】カメラ付き携帯電話の動作処理フローの例を示す図である。
【図14】空メール送信依頼情報の表示例である。
【符号の説明】
【0027】
1 ニュース・広告配信サーバ
2 車両
3 ネットワーク
4 新聞社サーバ
5 人工衛星
6 カメラ付き携帯電話
11、23 送受信部
12 ニューステーブル作成部
13 入力部
14 広告テーブル作成部
15 車両位置認識部
16 送信データ決定部
17 クーポン応募受信部
18 集計部
19 料金算出部
21 制御部
22 GPS
24 カウンタ
25 ディスプレイ
100 ニューステーブル
101 広告テーブル
102 応募数集計テーブル
103 料金テーブル
104 ニュースDB

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両と、該車両の位置に応じたニュースと広告とを該車両に対して配信するニュース・広告配信サーバにおけるニュース・広告配信方法であって、
上記車両が、該車両の位置情報を取得し、該車両内の乗客数を算出し、上記位置情報と上記乗客数とをネットワークを通じて上記ニュース・広告配信サーバに送信し、
上記ニュース・広告配信サーバが、ネットワークを通じてニュースを受信し、該ニュースに基づいて該ニュースに対応する位置情報を取得し、該ニュースと該位置情報との対応情報を第1の記憶手段に記憶し、車両の走行位置毎に、広告が配信される時間帯及び車両内の乗客数に対応する広告情報を作成し、第2の記憶手段に記憶し、上記車両から送信された該車両の位置情報と乗客数とを受信し、上記第1の記憶手段を参照して、上記受信された車両の位置情報に対応するニュースを配信対象のニュースとして決定し、上記第2の記憶手段を参照して、上記車両の位置情報と乗客数とに対応する広告を配信対象の広告として決定し、上記配信対象のニュースと上記配信対象の広告とを上記ネットワークを通じて上記車両に対して配信し、時間帯及び車両内の乗客数に対応する広告料金が予め記憶された第3の記憶手段を参照して、上記配信対象の広告の広告料金を算出し、
上記車両が、上記ニュース・広告配信サーバから上記ネットワークを通じて配信対象のニュースと広告とを受信し、上記受信されたニュースと広告とを表示する
ことを特徴とするニュース・広告配信方法。
【請求項2】
車両と、該車両の位置に応じたニュースと広告とを該車両に対して配信するニュース・広告配信サーバとを備えるニュース・広告配信システムであって、
上記車両が、
該車両の位置情報を取得する位置情報取得手段と、
該車両内の乗客数を算出する乗客数算出手段と、
上記位置情報と上記乗客数とをネットワークを通じて上記ニュース・広告配信サーバに送信する送信手段と、
上記ニュース・広告配信サーバから上記ネットワークを通じてニュースと広告とを受信する受信手段と、
上記受信されたニュースと広告とを表示する表示手段とを備え、
上記ニュース・広告配信サーバが、
ネットワークを通じてニュースを受信し、該ニュースに基づいて該ニュースに対応する位置情報を取得し、該ニュースと該位置情報との対応情報を第1の記憶手段に記憶するニュース対応位置取得手段と、
車両の走行位置毎に、広告が配信される時間帯及び車両内の乗客数に対応する広告情報を作成し、第2の記憶手段に記憶する広告情報作成手段と、
上記車両から送信された該車両の位置情報と乗客数とを受信する受信手段と、
上記第1の記憶手段を参照して、上記受信された車両の位置情報に対応するニュースを配信対象のニュースとして決定し、上記第2の記憶手段を参照して、上記車両の位置情報と乗客数とに対応する広告を配信対象の広告として決定する配信対象決定手段と、
上記配信対象のニュースと上記配信対象の広告とを上記ネットワークを通じて上記車両に対して配信する配信手段と、
時間帯及び車両内の乗客数に対応する広告料金が予め記憶された第3の記憶手段を参照して、上記配信対象の広告の広告料金を算出する広告料金算出手段とを備える
ことを特徴とするニュース・広告配信システム。
【請求項3】
上記第2の記憶手段に記憶される広告情報には、クーポンの応募の募集に関するコード情報付きの広告が設定されており、
上記配信対象決定手段が、上記クーポンの応募の募集に関するコード情報付きの広告を配信対象の広告として決定し、
上記車両が備える表示手段が表示する広告に付いているクーポンの応募の募集に関するコード情報を該車両内の乗客が有する携帯電話が取得し、該携帯電話が、上記取得されたコード情報が示すクーポンの応募を行うか否かを判断し、該携帯電話が、該クーポンの応募を行うと判断した場合に、上記ネットワークを通じて該クーポンの応募を行うことを示すクーポン応募情報を上記ニュース・広告配信サーバに送信し、
上記ニュース・広告配信サーバが、更に、
上記携帯電話から送信されたクーポン応募情報を受信するクーポン応募情報受信手段と、
上記クーポン応募情報に基づいて、クーポンの応募件数を集計する集計手段とを備え、 上記広告料金算出手段が、上記クーポンの応募件数の集計結果に基づいて、上記クーポンの応募の募集に関するコード情報付きの広告の広告料金を決定する
ことを特徴とする請求項2記載のニュース・広告配信システム。
【請求項4】
車両と、該車両の位置に応じたニュースと広告とを該車両に対して配信するニュース・広告配信サーバであって、
ネットワークを通じてニュースを受信し、該ニュースに基づいて該ニュースに対応する位置情報を取得し、該ニュースと該位置情報との対応情報を第1の記憶手段に記憶するニュース対応位置取得手段と、
車両の走行位置毎に、広告が配信される時間帯及び車両内の乗客数に対応する広告情報を作成し、第2の記憶手段に記憶する広告情報作成手段と、
上記車両から送信された該車両の位置情報と乗客数とを受信する受信手段と、
上記第1の記憶手段を参照して、上記受信された車両の位置情報に対応するニュースを上記車両に対する配信対象のニュースとして決定し、上記第2の記憶手段を参照して、上記車両の位置情報と乗客数とに対応する広告を上記車両に対する配信対象の広告として決定する配信対象決定手段と、
上記配信対象のニュースと上記配信対象の広告とを上記ネットワークを通じて上記車両に対して配信する配信手段と、
時間帯及び車両内の乗客数に対応する広告料金が予め記憶された第3の記憶手段を参照して、上記配信対象の広告の広告料金を算出する広告料金算出手段とを備える
ことを特徴とするニュース・広告配信サーバ。
【請求項5】
車両と、該車両の位置に応じたニュースと広告とを該車両に対して配信するニュース・広告配信サーバが備えるコンピュータに実行させるプログラムであって、
上記コンピュータに、
ネットワークを通じてニュースを受信し、該ニュースに基づいて該ニュースに対応する位置情報を取得し、該ニュースと該位置情報との対応情報を第1の記憶手段に記憶する処理と、
車両の走行位置毎に、広告が配信される時間帯及び車両内の乗客数に対応する広告情報を作成し、第2の記憶手段に記憶する処理と、
上記車両から送信された該車両の位置情報と乗客数とを受信する処理と、
上記第1の記憶手段を参照して、上記受信された車両の位置情報に対応するニュースを上記車両に対する配信対象のニュースとして決定し、上記第2の記憶手段を参照して、上記車両の位置情報と乗客数とに対応する広告を上記車両に対する配信対象の広告として決定する処理と、
上記配信対象のニュースと上記配信対象の広告とを上記ネットワークを通じて上記車両に対して配信する処理と、
時間帯及び車両内の乗客数に対応する広告料金が予め記憶された第3の記憶手段を参照して、上記配信対象の広告の広告料金を算出する処理とを実行させる
ことを特徴とするニュース・広告配信プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2010−117633(P2010−117633A)
【公開日】平成22年5月27日(2010.5.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−291924(P2008−291924)
【出願日】平成20年11月14日(2008.11.14)
【出願人】(598057291)株式会社富士通エフサス (147)