説明

ネットワーク化メディアアクセスのためのシステム及び方法

【課題】ネットワーク上の多数の位置からメディアファイルにユーザアクセスを与えるための方法、システム、及びメディアマネージメントアップリケーションを提供する。
【解決手段】1つの態様において、ユーザは、将来の時間にメディアファイルにアクセスする希望を通信し、そして将来の時間にネットワーク上の種々の位置からブックマークされたメディアファイルにアクセスすることができる。1つの態様において、メディアファイルは、ネットワーク上の多数の位置から異なるメディアフォーマットで利用することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に、ネットワーク上の多数の位置からメディアファイルへユーザアクセスを与えるための方法、システム及びメディアマネージメントアプリケーションに係る。
【0002】
関連出願へのクロスリファレンス:本出願は、2005年2月28日に出願された“A SYSMEM AND METHOD FOR DELIVERING MEDIA OVER A NETWORK”と題する米国プロビジョナル特許出願第60/657,222号、及び2005年5月5日に出願された“A SYSMEM AND METHOD FOR DELIVERING MEDIA OVER A NETWORK”と題する米国プロビジョナル特許出願第60/678,718号の利益を請求するものであり、これら両方の出願は、参照文献としてここに組み込む。
【背景技術】
【0003】
インターネット及びワールドワイドウェブ(ウェブ)の発展は、コンピュータユーザにそれらのコンピュータを通して種々の異なる形態のメディアを視聴する改善された能力を与えた。このメディアは、オーディオミュージック、ミュージックビデオ、テレビ番組、スポーツイベントの形態であるか、或いはユーザが視聴することを望む他の形態のオーディオ又はビデオメディアである。
【0004】
従来、ユーザは、ある形態の取り外し可能なメディア(例えば、コンパクトディスク)を購入し、そのメディアを自分のコンピュータドライブに入れ、そしてその取り外し可能なメディアに記録された歌を聴くことができた。時が経つにつれて、ユーザは、コンパクトディスクの音楽を取り出して、自分のコンピュータに記憶し、そしてそれをローカルに聞くことができるようになった。最近では、ウェブシステムが開発され、ユーザは、インターネットのようなネットワークにログオンし、メディアプレーヤを使用して、特定のサービスがオファーするメディアのグループから選択された特定のメディアを聞くか、又はラジオ局のようなメディア提供物の配列を聞くことができ、ここでは、異なる歌又は他の形態のメディアが結合されて、ユーザは、ユーザが選択したものかネットワークサービスのオペレータが選択したものかに関わらず、一連の歌を順次に聞くことができる。例えば、このようなサービスは、Yahoo!TMミュージックである。多数のメディアプレーヤ、サービス及び他のソフトウェアツールは、メディアをユーザ又はサービスによりプレイリストに編成できるようにし、このプレイリストは、その名前の通り、あるシーケンス、或いは他の選択された順序又はランダムな順序でユーザが再生を行なうのに使用できるメディアファイル又はファイル識別子のグループ又はリストである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
又、新規な技術は、コンピュータユーザが、ユーザのメディアを記憶できるポータブル装置を購入するのを許し、これは、ユーザがどこに行こうと自分の音楽を取り出せるという意味でユーザのメディアをポータブル化する。これらの装置は、ユーザのコンピュータ又はネットワークからポータブル装置へダウンロードされた実際のメディアファイルの記憶及び搬送を許す。これらのポータブル装置は、ユーザがポータブル化を望む個々のメディアファイル及び/又はプレイリストを記憶することができる。従って、ユーザがあるメディアファイルを自分のコンピュータに有する場合に、ユーザは、そのメディアファイルをポータブル装置へ転送し、そしてユーザのコンピュータシステムが置かれている位置とは異なる位置へそれを搬送することができる。これらの装置は、今日、人気があるが、ユーザが自分のポータブル装置に記憶できるメディアの形式の範囲及びこのようなメディアを記憶する容易さに甚だ制限があるという点で、多数の欠点を有する。このため、これらの装置は、ユーザのコンピュータでローカルに入手できるメディア及びそのようなメディアをオファーするネットワークサービスから入手できるメディアを搬送する能力しかユーザに許さない。この技術の欠点は、メディア又は提供物についてのインターネットサービス範囲の境界及び限界により制約を受けないようにポータブル化できるメディアの範囲をユーザが広げられるようにするシステムが存在しないことである。又、システム又はサービスがプレイリストを生成でき及び/又はユーザの以前の経験に基づいてユーザに対して異なるメディアを示唆し、次いで、そのメディアを多数のメディアイネーブル装置で利用できるようにし且つポータブル化して、ユーザが、各特定の歌及び/又はユーザが好きな他のメディアを個々にダウンロードする必要がなく、むしろ、ユーザ自身の選択に加えて、システムが、ユーザがどこにいてもユーザに利用できるメディアにおいて更なる多様性及び自発性をユーザに許可できれば、効果的であろう。
【0006】
ウェブの発展の別の副産物は、eメール及び/又はインスタントメッセージングのような種々の異なる手段による異なるユーザ間の対話である。この対話は、コンピュータユーザが多数の異なる形式の情報を共有できるようにした。例えば、あるユーザは、他のユーザが経験することを希望する特定のウェブサイトを指すユニバーサルリソースロケータ(URL)を他のユーザに送信することができる。別の状況において、あるユーザは、他のユーザが経験することを希望するメディアファイルを他のユーザに送信することを望む。これは、eメール又はインスタントメッセージにアタッチされた実際のメディアファイルを他のユーザに送信することにより達成できる。他方、あるユーザは、特定のメディアファイルにリンクするもので特定のネットワークに記憶されたURLを、別のユーザに送信することができる。しかしながら、これらのシステムは、全て、eメール、インスタントメッセージング又は同様のサービスを利用して、ユーザが共有及び/又は推奨を希望する特定のメディアに関する情報を転送するものである。現在入手できる各システムに欠けているものは、ユーザがそれ自身のメディアプレーヤを利用して、特定のメディアアイテムが好きか嫌いかを別のユーザに通信できるシステムである。この技術の欠点は、ユーザがメディアシステム及び/又は改善型メディアプレーヤ内から別のユーザと通信して、その別のユーザとメディアを共有し、及び/又はその特定のメディアが好きか嫌いかを表現できるメディアシステム又はサービスが入手できないことである。又、ユーザが、音楽や他のメディアを他のユーザと共有し又は他のユーザに推奨するために多数のプログラムに依存しなくてよければ、既知のシステムの勝る利益となろう。同様に、より高精度の1つのメディアプレーヤ、即ちメディアを再生できると共に、多数の他のユーザのメディア関係ニーズに対処し、ひいては、ユーザがより向上したメディア経験をもてるようにするメディアエンジンが得られれば、既知のシステムに勝る効果が得られよい。
【0007】
コンピュータ関係技術の発展の付加的な副産物は、種々の環境にいる1人のユーザが、多数の異なる位置に配置された2つ以上のコンピュータ又はメディアケーパブル装置を有し、それらを通してユーザが自分の媒体を経験することを望むことである。これまで、異なる位置間でメディアファイルの転送又は搬送を望むユーザは、手で(例えば、コンパクトディスクにおいて)メディアファイルを転送し、メディアファイルをそれら自身へeメール又はインスタントメッセージングし、次いで、第2の位置でファイルをオープンするか、或いはメディアファイルを特定のメディアネットワークサービスで見つけるように試み、次いで、この場合も、その特定のメディアを第2のコンピュータ位置にロードするという厄介なステップを経て進まねばならない。
【課題を解決するための手段】
【0008】
一実施形態において、本発明は、ネットワーク上の多数の位置からメディアファイルへユーザアクセスを与えるための方法において、将来の時間にメディアファイルにアクセスするためのユーザの希望を表わす第1の通信を受け取るステップであって、前記メディアファイルは、ネットワーク上の多数の位置から異なるメディアフォーマットで入手できるものであるステップと、ユーザ及びメディアファイルに関連した情報を記憶するステップと、メディアファイルを経験するためのユーザの希望を表わす第2の通信をユーザから受け取るステップと、ユーザへ希望のメディアファイルを与えるところの位置を前記多数の位置から決定すると共に、希望のメディアファイルを与えるメディアフォーマットも決定するステップと、希望のメディアファイルを前記メディアフォーマットで前記位置からユーザにより経験されるべく利用できるようにするステップと、を備えた方法を包含する。
【0009】
一実施形態において、本発明は、ネットワーク上の多数の位置からメディアファイルへユーザアクセスを与えるためのシステムにおいて、将来の時間にメディアファイルにアクセスするためのユーザの希望を表わす第1の通信を受け取る第1通信コンポーネントであって、前記メディアファイルは、ネットワーク上の多数の位置から異なるメディアフォーマットで入手できるものである第1通信コンポーネントと、ユーザ及びメディアファイルに関連した情報を記憶する記憶装置と、メディアファイルを経験するためのユーザの希望を表わす第2の通信をユーザから受け取る第2通信コンポーネントと、ユーザへ希望のメディアファイルを与えるところの位置を前記多数の位置から決定すると共に、希望のメディアファイルを与えるメディアフォーマットも決定する判断コンポーネントと、希望のメディアファイルを前記メディアフォーマットで前記位置からユーザにより経験されるべく利用できるようにする配送コンポーネントと、を備えたシステムを包含する。
【0010】
一実施形態において、本発明は、ネットワーク上の多数の位置からメディアファイルへユーザアクセスを与えるためのメディアマネージメントアプリケーションにおいて、コンピューティング装置で実行されたときに、メディアファイルのリストを表示するユーザインターフェイスを生成し、このユーザインターフェイスを通して、将来の時間にメディアファイルの少なくとも1つにアクセスするためのユーザの希望を表わす第1の通信を受け取り、前記メディアファイルは、ネットワーク上の多数の位置から異なるメディアフォーマットで入手できるものであり、更に、ユーザ及びメディアファイルに関連した情報を記憶装置へ送信し、ユーザインターフェイスを通して、メディアファイルを経験するためのユーザの希望を表わす第2の通信を受け取り、そして記憶装置から、ユーザにより経験できるようにメディアファイルに関連したメディアファイル識別子を受け取り、メディアファイルは、多数の位置の中のある位置から与えられると共に、メディアファイルは、異なるメディアフォーマットの中の1つであるように構成されたアプリケーションコードを備えたメディアマネージメントアプリケーションを包含する。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の一実施形態の例示的システムアーキテクチャーを示す概略図である。
【図2】本発明の一実施形態による例示的メディアエンジンの例示的ユーザインターフェイスである。
【図3】本発明の一実施形態による例示的ネットワークアーキテクチャーを示す概略図である。
【図4】本発明の一実施形態によるユーザメディアファイルの編成及び分類を示すフローチャートである。
【図5】本発明の別の実施形態による例示的メディアエンジンの付加的な例示的ユーザインターフェイスである。
【図6】本発明の一実施形態によりメディアをブックマーキングするプロセスを示すフローチャートである。
【図7】本発明の一実施形態によりファイルを探索するプロセスを示すフローチャートである。
【図8】本発明の別の実施形態による例示的メディアエンジンの付加的な例示的ユーザインターフェイスである。
【図9】本発明の更に別の実施形態による例示的メディアエンジンの付加的な例示的ユーザインターフェイスである。
【図10】本発明の更に別の実施形態による例示的メディアエンジンの付加的な例示的ユーザインターフェイスである。
【図11】本発明の更に別の実施形態による例示的メディアエンジンの付加的な例示的ユーザインターフェイスである。
【図12】本発明の更に別の実施形態による例示的メディアエンジンの付加的な例示的ユーザインターフェイスである。
【図13】本発明の更に別の実施形態による例示的メディアエンジンの付加的な例示的ユーザインターフェイスである。
【図14】本発明の更に別の実施形態による例示的メディアエンジンの付加的な例示的ユーザインターフェイスである。
【図15】本発明の更に別の実施形態による例示的メディアエンジンの付加的な例示的ユーザインターフェイスである。
【図16】本発明の更に別の実施形態による例示的メディアエンジンの付加的な例示的ユーザインターフェイスである。
【図17】本発明の更に別の実施形態による例示的メディアエンジンの付加的な例示的ユーザインターフェイスである。
【図18】本発明の一実施形態により例示的メディアエンジンに関連してサーチエンジンを使用する付加的な例示的ユーザインターフェイスである。
【図19】本発明の別の実施形態により例示的メディアエンジンに関連してサーチエンジンを使用する付加的な例示的ユーザインターフェイスである。
【図20】本発明の更に別の実施形態により例示的メディアエンジンに関連してサーチエンジンを使用する付加的な例示的ユーザインターフェイスである。
【図21】本発明の更に別の実施形態により例示的メディアエンジンに関連してサーチエンジンを使用する付加的な例示的ユーザインターフェイスである。
【図22】本発明の更に別の実施形態により例示的メディアエンジンに関連してサーチエンジンを使用する付加的な例示的ユーザインターフェイスである。
【図23】本発明の更に別の実施形態により例示的メディアエンジンに関連してサーチエンジンを使用する付加的な例示的ユーザインターフェイスである。
【図24】本発明の更に別の実施形態により例示的メディアエンジンに関連してサーチエンジンを使用する付加的な例示的ユーザインターフェイスである。
【図25】本発明の更に別の実施形態により例示的メディアエンジンに関連してサーチエンジンを使用する付加的な例示的ユーザインターフェイスである。
【図26】本発明の更に別の実施形態により例示的メディアエンジンに関連してサーチエンジンを使用する付加的な例示的ユーザインターフェイスである。
【図27】本発明の更に別の実施形態により例示的メディアエンジンに関連してサーチエンジンを使用する付加的な例示的ユーザインターフェイスである。
【図28】本発明の更に別の実施形態により例示的メディアエンジンに関連してサーチエンジンを使用する付加的な例示的ユーザインターフェイスである。
【図29】本発明の更に別の実施形態により例示的メディアエンジンに関連してサーチエンジンを使用する付加的な例示的ユーザインターフェイスである。
【図30】本発明の更に別の実施形態により例示的メディアエンジンに関連してサーチエンジンを使用する付加的な例示的ユーザインターフェイスである。
【図31】本発明の更に別の実施形態により例示的メディアエンジンに関連してサーチエンジンを使用する付加的な例示的ユーザインターフェイスである。
【図32】本発明の更に別の実施形態により例示的メディアエンジンに関連してサーチエンジンを使用する付加的な例示的ユーザインターフェイスである。
【図33】本発明の一実施形態による例示的メディアエンジンの例示的ユーザインターフェイスである。
【図34】本発明の一実施形態による例示的メディアエンジンの例示的ユーザインターフェイスである。
【図35】本発明の別の実施形態による例示的メディアエンジンの例示的ユーザインターフェイスである。
【図36】本発明の更に別の実施形態による例示的メディアエンジンの例示的ユーザインターフェイスである。
【図37】本発明の更に別の実施形態による例示的メディアエンジンの例示的ユーザインターフェイスである。
【図38】本発明の更に別の実施形態による例示的メディアエンジンの例示的ユーザインターフェイスである。
【図39】本発明の更に別の実施形態による例示的メディアエンジンの例示的ユーザインターフェイスである。
【図40】本発明の更に別の実施形態による例示的メディアエンジンの例示的ユーザインターフェイスである。
【図41】本発明の更に別の実施形態による例示的メディアエンジンの例示的ユーザインターフェイスである。
【図42】本発明の更に別の実施形態による例示的メディアエンジンの例示的ユーザインターフェイスである。
【図43】本発明の一実施形態により例示的メディアエンジンでプレイリストを生成するのに使用される例示的ユーザインターフェイスである。
【図44】本発明の別の実施形態により例示的メディアエンジンでプレイリストを生成するのに使用される付加的な例示的ユーザインターフェイスである。
【図45】相性プレイリストの生成を示すフローチャートである。
【図46】本発明の一実施形態により例示的メディアエンジンでプレイリストを生成するのに使用される例示的ユーザインターフェイスである。
【図47】本発明の一実施形態により例示的メディアエンジンでプレイリストを生成するのに使用される例示的ユーザインターフェイスである。
【図48】本発明の一実施形態により例示的メディアエンジンでプレイリストを生成するのに使用される付加的な例示的ユーザインターフェイスである。
【図49】本発明の一実施形態によりプレイリストを作成するプロセスを示すフローチャートである。
【図50】本発明の一実施形態による例示的メディアエンジンの別の例示的ユーザインターフェイスである。
【図51】本発明の別の実施形態による例示的メディアエンジンの別の例示的ユーザインターフェイスである。
【図52】本発明の更に別の実施形態による例示的メディアエンジンの別の例示的ユーザインターフェイスである。
【図53】本発明の更に別の実施形態による例示的メディアエンジンの別の例示的ユーザインターフェイスである。
【図54】本発明の更に別の実施形態による例示的メディアエンジンの別の例示的ユーザインターフェイスである。
【図55】本発明の一実施形態による例示的メディアエンジンの別の例示的ユーザインターフェイスである。
【図56】本発明の別の実施形態による例示的メディアエンジンの別の例示的ユーザインターフェイスである。
【図57】本発明の更に別の実施形態による例示的メディアエンジンの別の例示的ユーザインターフェイスである。
【図58】本発明の更に別の実施形態による例示的メディアエンジンの別の例示的ユーザインターフェイスである。
【図59】本発明の更に別の実施形態による例示的メディアエンジンの別の例示的ユーザインターフェイスである。
【図60】本発明の更に別の実施形態による例示的メディアエンジンの別の例示的ユーザインターフェイスである。
【図61】本発明の更に別の実施形態による例示的メディアエンジンの別の例示的ユーザインターフェイスである。
【図62】本発明の更に別の実施形態による例示的メディアエンジンの別の例示的ユーザインターフェイスである。
【図63】本発明の更に別の実施形態による例示的メディアエンジンの別の例示的ユーザインターフェイスである。
【図64】本発明の更に別の実施形態による例示的メディアエンジンの別の例示的ユーザインターフェイスである。
【図65】本発明の更に別の実施形態による例示的メディアエンジンの別の例示的ユーザインターフェイスである。
【図66】本発明の更に別の実施形態による例示的メディアエンジンの別の例示的ユーザインターフェイスである。
【図67】本発明の更に別の実施形態による例示的メディアエンジンの別の例示的ユーザインターフェイスである。
【図68】本発明の更に別の実施形態による例示的メディアエンジンの別の例示的ユーザインターフェイスである。
【図69】本発明の更に別の実施形態による例示的メディアエンジンの別の例示的ユーザインターフェイスである。
【図70】本発明の更に別の実施形態による例示的メディアエンジンの別の例示的ユーザインターフェイスである。
【図71】本発明の一実施形態による例示的システムアーキテクチャーを示す概略図である。
【図72】本発明の一実施形態によりネットワークを生成して対話するプロセスを示すフローチャートである。
【図73】本発明の一実施形態により例示的メディアエンジンでプレイリストを生成するのに使用される例示的ユーザインターフェイスである。
【図74】本発明の一実施形態により例示的メディアエンジンでプレイリストを生成するのに使用される例示的ユーザインターフェイスである。
【図75】本発明の一実施形態により例示的メディアエンジンでプレイリストを生成するのに使用される付加的な例示的ユーザインターフェイスである。
【図76】本発明の一実施形態により例示的メディアエンジンでプレイリストを生成するのに使用される例示的ユーザインターフェイスである。
【図77】本発明の一実施形態によるプレイリストをパブリッシュするところを示すフローチャートである。
【図78】本発明の一実施形態により同様のユーザ/メンバーリストを生成するのに使用される例示的ユーザインターフェイスである。
【図80】本発明の一実施形態により同様のユーザ/メンバーリストを生成するのに使用される例示的ユーザインターフェイスである。
【図81】本発明の一実施形態により同様のアーチストリストを生成するのに使用される例示的ユーザインターフェイスである。
【図82】本発明の一実施形態により同様のアーチストリストを生成するのに使用される例示的ユーザインターフェイスである。
【図83】本発明の一実施形態により同様のアーチストリストを生成するのに使用される例示的ユーザインターフェイスである。
【図84】本発明の一実施形態による例示的システムアーキテクチャーを示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
添付図面は、本発明の実施形態を例示するものであり、本発明の範囲を限定するものではない。本発明の範囲は、特許請求の範囲により限定される。
一般に、本発明は、ネットワークを経てメディアを配送し、そしてネットワークを経て転送されたメディアを経験する際にユーザの経験を向上させるためのシステム及び方法に係る。上述したこの技術の欠点に鑑み、ユーザが購入した、取得した及び/又は任意の希望の位置にアクセスしたところの全てのメディアファイルにユーザが完全且つ自由にアクセスするシステムが入手できれば、効果的である。更に、上述したように、現在のシステムは、ポータブル装置においてメディアファイルを搬送する能力をユーザに許可する。これらポータブル装置は、スペースに制約があり、そして装置と、ユーザがファイルにアクセスしたい各特定の位置との間でアップロード及びダウンロードすることが厄介である。それ故、ユーザが、最小限の厄介な中間ステップで、自分のローカルシステム上でのマウスのクリックを通してこれらのファイルにアクセスできるようなシステムが存在すれば、効果的となろう。
【0013】
同じコンポーネントが同じ参照番号で示された添付図面を参照して本発明の実施形態を以下に説明する。図1を参照すれば、本発明の一実施形態のアーキテクチャーが概略図で示されている。図1に見られるように、本発明の一実施形態によるシステム100が示されている。一般的に、システム100は、ユーザ102が異なるメディアを経験し、共有し、さもなければ、利用するのを許す。多数の実施形態を音楽及び/又はオーディオファイルに関して説明するが、本発明は、いかなる形態のオーディオ、ビデオ、デジタル又はアナログメディアコンテンツ、並びに現在知られている又は知られるようになった他のメディアファイル形式にも利用することができる。
【0014】
各ユーザ102は、多数の既知の仕方の1つによりインターネット104に結合されたプロセッサ103、例えば、パーソナルコンピュータ(PC)、ウェブイネーブルセルラー電話、パーソナルデジタルアシスタント等を使用する。更に、各プロセッサ103は、好ましくは、インターネットブラウザ(図示せず)、例えば、INTERNET EXPLORERという商標名でマイクロソフトコーポレーションによりオファーされているもの、又はNETSCAPE NAVIGATORという商標名でネットスケープコープによりオファーされているもの、或いはユーザとサービスプロバイダーとの間及び/又はユーザ間でネットワーク相互通信を可能にする前記コンポーネントのソフトウェア又はハードウェア等効物を含む。又、各プロセッサは、メディアエンジン106も備え、これは、以下に述べる他の機能の中でも、情報又はデータを、認知できる形態へ変換すると共に、メディア関係情報又はデータを管理して、ユーザ102が種々のメディアでの経験を個人化できるようにする能力を与える。メディアエンジン106は、プロセッサ103の売主によりプロセッサ103に組み込まれてもよいし、或いはメディアエンジンプロバイダーから、又はこの技術で認識された他の仕方で、個別コンポーネントとして得られてもよい。以下に詳細に述べるように、メディアエンジン106は、設計上の選択の問題として、ソフトウェアアプリケーションでもよく、又はソフトウェア/ファームウェア組み合せでもよく、又はソフトウェア/ファームウェア/ハードウェア組み合せでもよく、これは、ユーザに対して中央メディアマネージャーとして働くと共に、ユーザがコンピュータ又はパーソナルポータブル装置を通してアクセスしたいか或いはネットワークを経て種々の位置で利用できるネットワーク装置を通してアクセスしたい全ての種類のメディアファイル及びサービスのマネージメントを容易にする。ここで使用するメディアファイルという用語は、一般的に、メディアのアイテム、並びに関連するメタデータ及び/又はそのアイテムに対するネットワーク位置情報を指すのに使用される。
【0015】
ここに説明するメディアエンジン106は、グラフィックユーザインターフェイス及び関連機能を通して対話し、ユーザは、中央及び共通のエントリーポイントを経て、そして容易に理解できるグラフィックユーザインターフェイスを経て、個別のソース及び個人的に収集され編成されたソースを通して利用できるメディアファイルを管理し且つそれにアクセスすることができる。従って、最初に、図2を参照すれば、メディアエンジン106に対する好ましいグラフィックユーザインターフェイスが例示されている。図2を検討することから明らかなように、メディアエンジン106からのユーザインターフェイスは、ここに示す例では、ユーザ自身の記憶されたメディアファイルライブラリーの一部分として利用できる音楽ファイル、外部のサービスプロバイダーを経て利用できるメディアファイル、コンパクトディスク又は関連プレーヤ装置で利用できる音楽、並びに音楽又はメディア関係情報の他のソースのマネージメント及び編成を容易にする。従って、メディアエンジンは、そのユーザインターフェイスを通して、ユーザのメディアが見つかるときに全てのユーザメディアへのゲートウェイとして働く。従って、本発明により意図されたメディアエンジンは、既知のメディアプレーヤにこれまで見られなかった機能、編成能力及び一体化機能を著しく拡張することにより、現在知られているメディアプレーヤソフトウェアの能力を越えて広がる。
【0016】
更に、ここに述べる実施形態では、プロセッサ103は、インスタントメッセージングソフトウェアプログラム108も実行し、これは、インスタントメッセージングプラットホーム116と通信し、そしてユーザ間でのメッセージ及び他の情報の交換を容易にするのに使用される。インスタントメッセージングプログラムの1つのこのような例は、Yahoo!インスタントメッセンジャーであり、或いは現在知られている又は今後知られるようになる他のインスタントメッセージングプログラムである。この実施形態は、インスタントメッセージングプログラムに関して説明するのが好ましいが、これまで知られている又は今後知られるネットワークを経ての他の形式の通信を利用してもよい。又、プロセッサ103は、メディアエンジン106により実行されるか又はそれと対話するローカルメディアファイル110及び/又は他のプラグインプログラムの記憶部も含むことができる。又、プロセッサ103は、装置114に接続できるのが好ましく、これは、例えば、コンパクトディスクプレーヤ、及び/又はMP3プレーヤと一般に称される他の外部メディアファイルプレーヤ、例えば、アップル・コンピュータ・インクによりiPodという商標名で販売されている形式のもので、メディアファイルをポータブル記憶しそして再生するのに使用される装置である。
【0017】
更に、プロセッサ103は、デジタル権利マネージメントソフトウェア(DRM)105を含み、これは、安全な配布を可能にし及び/又はメディアファイルの不法配布を防止又は妨げることにより、ユーザ102のメディアファイルの版権及び他の知的財産を保護する。一実施形態では、DRM105は、許可されたユーザによる制御されたアクセスのために、或いはコンテンツをデジタル透かし又は同様の方法でマーキングするために、メディアファイルを暗号化又は暗号解読し、コンテンツを自由に配布できないようにする。メディアエンジン106は、メディアエンジン106を通して経験されるメディアファイルがコピーされたり、或いはコンテンツを見たり聞いたりすることが許されていないユーザと共有されたりすることがないよう確保するために、DRM情報を使用するのが好ましい。
【0018】
以下に詳細に述べるように、メッセージングプラットホーム116に加えて、システム100は、メディアサーバー118も備えている。インターネット104を経てユーザ102へメディアをサービスするのに加えて、メディアサーバー118は、好ましくはメディアデータベース120も備え、これは、実際のメディアを記憶するのに加えて、メディアの各特定部片の種々のメタデータ属性を記憶するか又はその記憶装置と通信する。データベース120は、多数のサーバー又は位置にわたって分散することができる。他のサーバー130は、他のコンテンツ及びサービスを利用できるようにすると共に、管理サービス、例えば、ユーザログオンの管理、サービスアクセスの許可、デジタル権利のマネージメント、及びサービスプロバイダーを通して利用可能にされる他のサービスを提供することができる。本発明のある実施形態は、音楽に関して説明するが、ニュース、娯楽、スポーツイベント、ウェブページ、或いは認知できるオーディオ又はビデオコンテンツを含む(これらに限定されない)いかなる形態のストリーミング又は非ストリーミングメディアも包含し得る。又、本発明は、メディアコンテンツ、及び特に、オーディオコンテンツに関して説明するが、本発明の範囲は、これまでに知られているか又は今後に知られるいかなるコンテンツ又はメディアフォーマットも包含することを理解されたい。
【0019】
本発明の一実施形態において、ユーザ102のプロセッサ103に位置したDRMソフトウェア105と同様に、メディアサーバーは、それ自身のDRMソフトウェア150を維持し、これは、メディアデータベース120に位置するか又はユーザ102のプロセッサに記憶されたメディアファイルのデジタル権利を追跡する。従って、例えば、メディアサーバー118は、それがメディアファイルをユーザ102にストリームし又はサーブアップし或いは転送する前に、その特定のメディア断片の権利呼称を確認し、そしてユーザが適切な権利を有する場合だけファイルをストリームし又は転送するように働く。
【0020】
図1に示すように、ユーザ102、メディアサーバー118及びメッセージングプラットホーム116、並びに他のサーバー130は、インターネット104を経て通信接続される。別の実施形態では、システムの異なるコンポーネントを異なる仕方で通信結合してもよく、例えば、その各々を、ワイヤレスで、或いはローカル又はワイドエリアネットワーク(WAN)等で互いに直結してもよい。更に、機能的コンポーネントは、メディアエンジンのある機能がメディアサーバー118で遂行されるように分散でき、又はその逆にすることもでき、或いはシステム100全体にわたり種々の位置で動作するようにモジュラー形態で分散することもできる。従って、特定の装置又はコンポーネント又は位置に関連した機能又はコンポーネントについてのここでの説明は、単に例示に過ぎない。
【0021】
本発明の別の実施形態によるネットワーク300の更に別のアーキテクチャーを、図3を参照して以下に説明する。この実施形態は、例えば、ユーザA、ユーザB及びユーザCのような複数のユーザ102を含むより広いネットワークを維持する。各ユーザは、少なくとも1つのプロセッサ103を維持し、これは、図1を参照して述べたように、メディアエンジン106、メッセージングプログラム108、ローカルメディアファイル110及び種々のソフトウェアプラグイン112を含む。更に、各プロセッサ103は、ローカル装置114も含むことができ、又、これらのプロセッサは、図1を参照して述べたように、デジタル権利マネージメントソフトウェア又は機能105も含むのが好ましい。プロセッサ103は、互いに直結されてもよいし、或いはインターネット104又は他の何らかの通信ネットワークを経て接続されてもよい。更に、これらのプロセッサは、インターネット104を経てメディアサーバー118に接続される。図1を参照して上述したように、メディアサーバー118は、メディアデータベース120、ユーザ情報データベース122、及びデジタル権利マネージメント150を含む。又、全ネットワーク300を管理し又はそれにサービスするために、付加的なデータベースがメディアサーバーに接続される。例えば、格付けデータベース320は、特定ユーザが、図3を参照して以下に述べる多数の異なるフォーマットで特定のメディアファイルに適用できる格付けに関する情報を含む。メディアサーバーに接続される付加的なデータベースは、プレイリストデータベース340であり、これは、プロセッサ103又はメディアデータベース120等に位置する種々のメディアファイルを合成するユーザにより生成されるプレイリストを記憶するものである。又、プレイリストデータベースに記憶されるこれらのプレイリストは、以下に述べるように、ネットワーク300の種々の異なるユーザ102にも利用できるようにされる。図1を参照して述べたように、メディアサーバー118は、メッセージングプラットホーム116にも接続され、これは、種々のユーザを相互接続し、そして特定のユーザに関する付加的な情報を記憶する上でも助けとなる。例えば、メッセージングプラットホーム116は、付加的なユーザ情報データベース360に接続することもでき、これは、メッセージングプラットホームへのユーザの接続性及び互いの接続性に関する特性の情報を含む。例えば、このユーザ情報データベースは、各特定のユーザ102及びユーザのプロセッサ103に関する情報、並びにユーザのプロセッサ103が他のプロセッサ103とで維持する接続に関する情報を含むことができる。この情報の使い方、及びメッセージングプラットホームを使用して異なるユーザ間で相互接続をどのように改善するかについて、図71を参照して説明する。別の実施形態では、メディアサーバー118は、図47、図48及び45を参照して以下に述べるように、相性プレイリストを発生する上で助けとなるように使用される相性エンジン4050も含む。
【0022】
更に、図3に見られるように、メディアサーバー及びメッセージングプラットホームは、インターネット全体にわたって利用できる他のサイト又はサーバー380にも直結される。これらのサイトは、ユーザ102に公然とアクセスできるサイト、例えば、コマースウェブサイトでもよいし、或いはこれらのサイトは、メディアサーバー及び/又はメッセージングプラットホームだけに利用できる内部サイトでもよい。ネットワーク300内では、各特定のユーザは、個別の識別子又は「ユーザネーム」を有するのが好ましく、これは、特定のユーザを追跡すると共に、ネットワーク300を経て接続されるメディアサーバー及び多数の他のサーバーの両方を経てユーザが含まれる全てのアクティビティを管理するのに使用される。このユーザネームは、ユーザ情報データベース122内に記憶され、各特定ユーザに対する個別の識別子である。ユーザに関して記憶される付加的な情報は、ユーザの個人的情報、例えば、ホームアドレス、eメールアドレス及び/又は電話番号を含むのが好ましい。又、このデータベースは、ネットワークを使用するためのユーザの個人的な好みを含んでもよく、例えば、ユーザAがメディアエンジン106を使用してメディアにアクセスし、そして特定のメディアに対する好みを指示するか、或いは特定のメディアアイテムが利用可能になったときに変更されるべき好みを指示する場合には、このような好みがユーザ名と一緒にユーザデータベース122に記憶される。或いは又、これらの好みは、ユーザ102のプロセッサを含むネットワーク300のどこかに記憶することができる。従って、メディアサーバー118は、これらの特定の歌をネットワーク300のユーザに利用可能にすべき場合に、例えば、ユーザ情報データベース122において好みをサーチし、どのユーザがその歌を希望するか見出し、そして前記例と同様に、ユーザAの好みが、メディアサーバー118に、その特定の歌をユーザAのメディアエンジン106へ送信するか、さもなければ、利用可能にするようにアラートする。
【0023】
更に、この実施形態では、全ネットワーク300は、メディアサーバー118及び他のサーバーが互いに相互接続して特定ユーザ102の経験を最適化きるように接続される。以下に詳細に述べるように、特定のユーザが特定のプロセッサ103にローカルで関連付けられる間に、ネットワーク300に接続されたときは、そのユーザは、ネットワーク300全体にわたって利用できるリソースが特定のサーバーに存在するか又は別のプロセッサに存在するかに関わらず、それら全てのリソースにアクセスすることができる。ネットワーク300は、ネットワークの一部分として利用できるリソースを通してユーザの経験を向上させるためにユーザ特有の情報を収集し保持することができる。従って、ネットワーク全体にわたり、異なるユーザ102がそれらの個々のメディアエンジン106を経て同じメディアサーバー118にアクセスするが、それら個々の聴取経験は、それらの特定のニーズに対して調整され、そしてネットワーク全体の能力を利用することになる。
【0024】
本発明の一実施形態では、システム100は、ネットワーク300全体にわたり異なる位置に配置された異なるメディアファイルの容易な再生を促進すると共に、ユーザ102が位置するプロセッサから各個々のユーザ102により容易にアクセスできるメディアのプレイリスト又は他の組み合せの生成を促進するように、ユーザ102のメディアファイルを管理することができる。本発明の別の実施形態では、2人以上の異なるユーザ102が、メディアエンジン106を使用してメディアファイルを互いに共有し及び/又は推奨することができる(適切に許可された場合に)。これは、メディアエンジン106とメディアサーバー118との対話により行なわれ、これらは、両方とも、両ユーザ102に関連するデータと、メディアサーバー118及びユーザ102の各プロセッサ103に記憶されたメディアとを共有し、記憶する。ユーザ102がメディアエンジン106をプロセッサ103にインストールするか又はそれを使用するときには、メディアエンジン106は、種々の異なるステップを通じて、ユーザ102のメディアを良く知ると共に、メディアサーバー118と対話する。図4は、このプロセスに関連したステップを示す。
【0025】
図4を参照すれば、先ず、ユーザ102は、メディアエンジン106を自分のプロセッサ103にインストールするか、さもなければ、インスタンス生成する。ステップ402。ユーザがメディアエンジン106を自分のプロセッサ103にインストールすると、メディアエンジンは、プロセッサ103において探索できるメディアファイルについてプロセッサ103をサーチする。ステップ404。メディアエンジン106がプロセッサ103においてメディアファイルを探索できる場合には、メディアエンジン106は、メディアエンジン106内に記憶されるファイルであって、見つかったメディアファイルに関する情報を含むファイルを生成する。ステップ406。このファイルは、メディアファイルの位置を含む各メディアファイルに関する情報と、メディアファイルと共に記憶されるメタデータ、例えば、歌の名前、アーチストの名前、又はアルバムの名前とを含む。このような情報がメディアファイルと共に利用できない場合には、メディアエンジン106は、メディアファイルに対するポインタ及び/又は位置参照を、その特定のメディアファイルに対して利用できるメタデータがないことを示す指示子と共に記憶するだけである。他の実施形態では、メディアエンジン106及び/又はネットワークのメディアサーバーは、ユーザに対する有用なメタデータを得るために特定のメディアファイルに関する情報についてネットワークをサーチするステップをとることができる。
【0026】
又、メディアエンジン106は、メディアを含むことのできるユーザ102のプロセッサ103に配置されるか又は接続される装置114(MP3プレーヤ、CDドライブ、フラッシュメモリ、等)もサーチする。このような周辺装置が見つかった場合には、メディアエンジンは、その周辺装置内に配置されたメディアがあるかどうか決定する。ステップ408。もしそうであれば、メディアエンジン106は、関連メタデータを含むメディアに関する情報をファイルに記憶し、メディアエンジン106が後でそのデータにアクセスできるようにする。ステップ410。メディアエンジン106が、ユーザ102のプロセッサ103又はその周辺装置114にあるメディアファイルの位置及びコンテンツに関する全ての情報を取得すると、メディアエンジン106は、メディアサーバー118と通信し、プロセッサ103からのメディアファイルに関してメディアエンジン106が取得した情報を通すことができる。メディアサーバー118は、メディアエンジン106により生成されたファイル(1つ又は複数)であって、プロセッサ103にあるメディアファイルに関する位置及びメタデータ情報を含むファイルを通してこの情報を受け取り、そしてこの情報を他のユーザ情報と共にユーザ情報データベース122に記憶する。ステップ412。メディアサーバー118は、次いで、メディアエンジン106から受け取った情報を、メディアデータベース120に位置するメディアファイル及び関連メタデータと比較する。ステップ414。プロセッサ103に位置したメディアファイルが、メディアデータベース120に位置するメディアファイルに一致する場合には、メディアサーバー118は、メディアデータベース120内のメディアファイルの位置に注目し、そしてメディアエンジン106によりプロセッサ103から取得した情報を含むファイルにその情報を添付させる。ステップ416。メディアサーバー118は、次いで、メディアファイルの更新されたリストを含むファイルを送出し、これは、プロセッサ103に位置するメディアファイルと、メディアサーバー118がメディアデータベース120からユーザ102に利用できるようにしたいメディアファイルに関する情報との両方を結合するものである。ステップ418。メディアエンジン106は、このファイルを取得すると、図2を参照して述べるように、ユーザが、効率的で且つ明快な仕方でユーザに利用できる全てのメディアを管理できるようにするインターフェイスを生成する。ステップ420。従って、メディアエンジン106が、プロセッサ103にローカルに位置したメディアファイル及びメディアサーバー118からユーザ102に利用できるファイルの両方に関連した全ての情報を取得すると、メディアエンジン106は、ユーザが1つの中央位置からこのメディアエンジン106を通してそのメディアを位置決めし且つアクセスできるようにする。換言すれば、ユーザ102は、メディアエンジン106を使用するときに、メディアサーバー118から又はネットワーク上のどこからでもプロセッサ103においてローカルに利用できるメディア及び情報を、1つの中央位置からアクセスし又は操作することができる。
【0027】
更に、メディアエンジンの使用により、ユーザは、ローカルに位置したメディアであって、ユーザ102が、異なる位置に置かれた異なるプロセッサ103から利用できることを希望するメディアにブックマークすることができる。換言すれば、ユーザ102は、家に置かれたプロセッサ103及び仕事場に置かれたプロセッサ103の両方を有する場合に、自分の家のプロセッサ103にある幾つかの又は全てのメディアファイルであって、仕事場又は他のどこかに位置するプロセッサ103で経験できることを希望するところのメディアファイルを指定することができ、或いはシステムがそれを指定することができる(ユーザの好みの基準に基づいて)。この場合も、これは、メディアファイルに関する情報を追跡し、処理し、そしてメディアサーバー118と共有するメディアエンジン106を経て管理される。従って、ユーザ102は、異なる位置にあるプロセッサ103に位置したメディアファイルを経験したい場合には、メディアエンジン106を実行していてメディアサーバー118にアクセスできるプロセッサから、これらメディアファイルにシームレスにアクセスして経験することができるようになる。このため、メディアエンジン106は、全てのメタデータ情報と、プロセッサ103上の各々のメディアファイルに関する位置情報とを予め記憶し、そしてこの情報をメディアサーバー118に転送している。従って、例えば、ユーザ102が、自分のプロセッサのうちの異なる1つに位置するメディアファイルを経験したい場合には、ユーザが位置するプロセッサに配置されたメディアエンジン106がメディアサーバー118からメディアファイルを要求し、メディアサーバー118に利用できる情報から全てのユーザのメディアファイルをルックアップしそしてそれにアクセスできるようにする。メディアサーバー118が、要求されている特定のメディアファイルを探索すると、メディアサーバー118は、そのメディアファイルを検索し、そしてユーザ102が現在位置しているプロセッサにインストールされたメディアエンジン106へそれをストリーミングし、転送し、さもなければ、利用できるようにする。逆に、別のユーザが同じプロセッサを使用してログオンする場合には、そのユーザは、最初のユーザとは独立してブックマークをしない限り、最初のユーザがブックマークをしたメディアファイルにアクセスすることができない。明らかなように、メディアエンジン106とメディアサーバー118との間の対話は、特定のユーザ102が種々の位置からアクセスできるメディアファイルの収集及びマネージメントに対して健全なメディア収集及びマネージメントツールを生成する。又、メディアエンジン106は、以下に述べるように、この機能を使用して、異なるユーザ102間で音楽を交換することもできる。図2を参照して、上述した機能を実施する本発明の一実施形態によるユーザインターフェイスを以下に説明する。
【0028】
個々のユーザ102は、メディアファイルを得及び/又はメディアファイルを聞くことのできる異なるプロセッサ及び/又は装置を維持することができる。例えば、ユーザは、自分の家にプロセッサを維持することができ、自分の仕事場にプロセッサを維持することができ、自分の車にポータブル装置を維持することができ、及び/又は別の位置にメディアプレーヤを維持することができ、その各々は、ネットワーク300にアクセスし及び/又はメディアファイルを再生することができる。本発明の一実施形態において、ユーザがメディアエンジン106を使用してメディアファイルにアクセスするときに、メディアエンジンは、ユーザ及び再生されるメディアファイルに関する情報を維持することができる。これは、ユーザが、聴取経験をある位置から別の位置へ転送できるようにすることで、自分の聴取経験を向上させることができるようにする。例えば、ユーザが家のプロセッサで特定の歌を聞き、そして家を出て車へ行かねばならない場合に、ユーザは、家のプロセッサにおけるメディアエンジンから歌を聴いたところの状態を維持し、そして自分の車におけるローカルメディア装置又は他の位置におけるメディア装置でそのポイントからピックアップすることができる。従って、ユーザが家のプロセッサから立ち去るときに、メディアエンジン106は、ユーザがどんな歌を聞いていたかに関する情報をセーブし、そしてその情報をメディアサーバー118へ通す。ユーザが第2の位置(例えば、自分の車)からネットワークへ再接続するときに、現在いる第2の位置に配置されたメディアエンジン106は、聴いている音楽の位置についてサーバーに問合せ、次いで、その音楽を探索し、それをストリーミングするか、さもなければ、第2の位置にそれを利用できるようにする。何らかの理由で、例えば、第2の位置が、メディアファイルが置かれた位置への接続をもたないか、又はメディアファイルがストリーミングされる位置が現在オフラインであるために、第2の位置のメディアエンジンが同じ位置から歌にアクセスできない場合には、メディアエンジンは、許可された異なる位置からその歌を探索するように試み、そしてそれを新たな位置におけるユーザにストリーミングする。従って、これは、種々の異なる装置において種々の異なる時間に種々の異なる位置へ経験を拡張できるような全ての包含する経験をユーザがエンジョイできるという点でユーザの経験を向上させることが明らかであろう。図2を参照して、上述した機能を実施する本発明の一実施形態に基づくユーザインターフェイスを以下に説明する。
【0029】
上述した機能の異なるコンポーネントがネットワーク300の異なるコンポーネント内にあってもよく、情報が異なるコンポーネント又は同じコンポーネントにあってもよいことに注意されたい。例えば、メディアエンジン106又はメディアサーバー118のいずれが、メディアファイルに関する何らかの又は全てのデータ、及びメディアファイルに関する位置情報を維持してもよい。例えば、メディアファイルに関する情報がメディアエンジン106に完全に維持される場合には、異なるメディアエンジン106が、メディアサーバー118にアクセスする必要なく、それら自体の間で通信することができる。同様に、ネットワーク300により付加的なサービスを理想して、情報をより広く配布することができる。
【0030】
図2に見られ、以下に更に説明するように、ユーザ102がメディアエンジン106を使用するときには、ユーザに入手できる全てのメディアファイルが、ユーザインターフェイス200においてユーザに表示するために論理的な形態で編成される。ユーザインターフェイス200は、好ましくは複数の枠(pane)で表わされ、その中にメディア情報が表示される。枠201を参照すれば、ユーザのメディアが位置した種々のメディアリソース又はソースのリストが表示される。上述したように、メディアエンジン106は、プロセッサ103に位置してメディアサーバー118を経て利用できるユーザのメディアに関する情報を取得しそして記憶する。例えば、図2及び3を参照すれば、この実施形態では、ユーザは、特定のソース又は位置により構成される全てのメディアファイル、又は全ての利用可能なメディアファイルの完全なリストを見ることができる。例えば、“my music(自分の音楽)”タブ222をクリックすることにより、ユーザは、そのユーザに利用できる音楽であって、メディアデータベース120にローカル記憶されるか、又は他のサイト又はサーバー380から送られる全ての音楽を見ることができる。好ましくは、ユーザが“my music”タブ222にアクセスすることを選択すると、ユーザメディアファイル110、ローカル装置114、メディアデータベース120、或いは他のサイト又はサーバー380を経てユーザに利用できる全てのメディアのリストが最も右の枠231に列挙される。このリストは、例えば、曲名(Song Title)202、アーチスト(Artist)204、アルバム(Album)206、期間(Duration)210、及びジャンル(Genre)212を含む各々のメディアファイルに関する情報を表わす列に記憶され、そしてユーザが希望する他の順序で(例えば、アーチストによるアルファベット順に)配置することができる。メディアエンジン106は、上述したようにそれが以前に取得して記憶したメディアの各特性アイテムに関するメタデータからこの情報を探索することができる。枠231は、1つの位置において利用可能な全てのメディアを見て、そのメディアを、良く知られたように列で分類することによりユーザに馴染み易いフォーマットで分類する能力をユーザに与える。
【0031】
又、枠201を経て、ユーザは、ネットワークメディアサイトタブ224をクリックすることによりメディアデータベース120に記憶されたメディアを別々に見ることができる。この場合も、この情報は、図4を参照して上述したように、メディアサーバー118から受け取った情報に基づいてメディアエンジン106に入手することができる。ユーザがタブ224をクリックすると、図33を参照して以下に述べるように、メディアデータベース120から入手できるメディアを表わす表示が枠231に現れる。このリストをコンパイルするために、メディアエンジン106は、上述したのと同様に、全ての入手できるユーザ関係メディア情報と、メディアデータベース120に位置するメディアファイルとについてメディアサーバー118に問合せし、そして枠231に適当なメタデータをポピュレートさせる。又、例えば、アーチスト、曲名、ジャンル又は他のメディア基準をサーチすることにより、メディアの希望のアイテムについてユーザがメディアデータベース120をサーチするのを許すサーチ機能が設けられるのが好ましい。
【0032】
一実施形態では、メディアデータベースは、リース又は購入に利用できるメディアファイルを含んでもよく、この場合に、メディアサーバー118は、メディアデータベース120を通して探索されたメディアの許可されたバージョンをサーチし、そして購入、リース、レンタル、又はその他入手するための選択肢をユーザに与えるコマースコンポーネントを含む。例えば、タブ224を通してアクセスされるサイト又はサーバー380が音楽の売手である場合には、ユーザは、タブ224をクリックして、コマースサイトに入り、ユーザのコレクションに追加されるべき音楽又はメディアを購入することができ、これは、次いで、メディアエンジンにより管理することができる。更に、メディアエンジンとのユーザ対話を通して得られるユーザ好み情報をコマースサイトに入手できるようにして、推奨される購入を与えることができる。
【0033】
種々の実施形態は、“my music”コレクション又は“my music”タブに関連して説明するが、このタブ又はコレクションのタイトルは何でもよく、“my music”という用語は、説明を容易にするために使用されることが明らかである。
【0034】
この実施形態において、ユーザは、枠201に表示されるボタン又はリンクを経て利用できるインターネットラジオプロバイダーサイト380にもアクセスすることができる。例えば、ユーザがインターネットラジオタブ226をクリックした場合には、メディアサーバー118又は他のサイト380から利用できるインターネットラジオがオープンして、ユーザがメディアエンジン106を経て種々のラジオ局を経験するのを許す。コマース特徴と同様に、メディアエンジンとのユーザの対話を通して得たユーザ好み情報は、ラジオ局により与えられる音楽の選択に影響するようにラジオ局に入手できるようにされる。1つのこのようなラジオ局は、カリフォルニア州サニーベールのYahoo!Incから得られるLaunchcastである。
【0035】
或いは又、同様に、ユーザは、例えば、コンパクトディスクタブ228又はMP3プレーやタブ230を経てアクセスできるローカル装置114に得られる歌の包括的リストを見ることもできる。この場合も、この情報は、図4を参照して上述したように、始動時、インストール時、又はその後に、メディアエンジン106により初期に取得した情報からメディアエンジン106により利用される。更に、ユーザは、以下に詳細に述べるように、特定のプレイリスト232に歌をリストすることもできる。メディアエンジン106を通して利用できる情報の更新は、ユーザ選択時に行うか、或いはある事象発生時、例えば、プロセッサ103にプラグインされたドライブ又はMP3装置にCDが入れられたときに、自動的に行うこともできるし、プログラムスタート時又はインストール時に開始することもできるし、或いはある間隔で、又はメディアサーバー118、他のネットワークサイト380からのインストラクションのもとで、或いはネットワーク300上のプロセッサ103の他のプログラムのもとで行うようにプログラムすることもできる。
【0036】
又、一実施形態では、枠231内からの特定の歌を格付けするために列208に示された格付けツールを使用する追加能力がユーザに許されるのが好ましい。例えば、ユーザは、ユーザが実際に好きな特定の歌を4つの星で格付けする一方、ユーザが特に気にしない歌には星を付けないようにすることができる。格付けされると、ユーザは、特定の格付けにより順序付けされた歌のリストを見ることができる。従って、ユーザが特に楽しむ歌は、リストの上位に載せられ、一方、ユーザが特に気にしない歌は、更に下へ移動される。
【0037】
別の実施形態では、ユーザにより適用される格付けは、ユーザ識別に関連付けられる。ユーザid及びそれに関連した格付けが、メディアサーバーに位置するユーザ情報データベースに記憶される。従って、ユーザは、多数のプロセッサ及び位置からこの格付けを見てアクセスすることができる。
【0038】
更に別の実施形態では、他のアイテムは、ユーザ識別に関連付けて、メディアサーバーに存在するユーザ情報データベース又は他のデータベースに同様に記憶することができ、ここで、アイテムは、ユーザがメディアエンジンを有していてシステムに接続できる位置においてユーザによりアクセスすることができる。
【0039】
ユーザ情報データベース122は、好ましくは、システムへの適切なアクセスでいかなるアプリケーションにも利用できるようにされ、ユーザ情報をレバレッジすると共に、システム100/300の全ての観点でユーザの経験を向上させる。
【0040】
ユーザ情報を編成し記憶して、システム100/300の多数のアプリケーションに利用できるようにすることにより、ユーザは、歌又はアーチスト又はアルバムを一度格付けするだけでよく、そしてその格付けは、ユーザの格付けデータを利用できるシステム100/300のアプリケーション又は特徴又は機能に対して利用可能となる。従って、例えば、ユーザがクライアント側音楽エンジン106を使用してCDから歌を「リップ(rip)」し、そしてユーザインターフェイス、例えば、枠231を使用してそれを格付けする場合に、その格付けがメディアサーバー118におけるユーザデータベース122へ通される。ユーザが、その後、枠201から聴取すべきラジオ局を選択するときには、ラジオ局アプリケーション(図示せず)がユーザデータベース122にアクセスし、そしてその歌の格付けを得て、それを、そのユーザに対してラジオコンテンツをプログラムするのに使用されるプログラミングアルゴリズムに組み入れる。ユーザがラジオを聞きながら歌を格付けする場合には、同じプロセスが逆適用される。従って、ユーザが歌を一度格付けすれば、システム100/300に利用できる種々の特徴、機能及びアプリケーションにユーザの好みを記憶し及び/又は組み込むことができる。
【0041】
更に、ユーザ情報は、ユーザ情報の全部又は一部分を、ユーザデータベース122に加えて又はそれとは別に、プロセッサ103のユーザ情報データベース8410(図84)に維持することにより、中央に維持されるか又は配布される。
【0042】
ここに更に述べるように、ユーザにより選択された格付けは、システムがユーザの特別の好き嫌いに関して音楽を良く分類し、そしてユーザの経験を著しく向上させられるようにする。これも以下に述べるように、ユーザは、タブ234をクリックすることにより他のユーザの音楽も見たり聞いたりすることができ、又は別のユーザがユーザの格付け又は好みを取り入れることもできる。
【0043】
ユーザが、メディアの特定アイテム、例えば、歌を経験のために選択すると、メディアプレーヤ240を含むウインドウがユーザインターフェイス200内でオープンし(又は常に存在し)、メディアを再生するユーザ制御を許可する。再生されている特定の歌の曲名242、アーチスト244、アルバム246が表示されるのが好ましい。このメディアプレーヤ240内から、ユーザは、既知のメディアプレーヤに共通の制御器250を使用することにより特定の歌を巻き戻し、早送りし、又は休止することでメディアを制御する能力を有する。更に、歌が再生されるときに、ユーザは、格付けツールシーケンス252をクリックすることにより、歌、アーチスト、及び/又はアルバムを格付けする能力を有し、そしてその格付けは、上述したように、ユーザ情報データベース122にユーザの好みの一部分として組み込まれるのが好ましい。
【0044】
又、ユーザ102は、プラグインプログラムをメディアエンジン106に組み込むこともできる。このプラグインプログラムへのアクセスは、枠201から新たに生成されたタブ236を経て得ることができる。これらのプラグインは、メディアエンジン内から実行できるアクションにおいてメディアエンジンをより健全にする目的で既知のプログラミング技術を使用してプログラミングされてもよい。プラグインは、メディアエンジンのプロバイダー又は第三者によって設けられてもよい。換言すれば、本発明の一実施形態によるユーザインターフェイス及び機能は、異なるプラグインをベースとし、種々の位置で設計され、ネットワーク300のユーザ又はオペレータを含む異なる人々により設計され、ユーザインターフェイス、それが提供する機能、及びメディアエンジンとの対話を向上させることができる。
【0045】
ユーザがコンパクトディスク又は他の形式の取り外し可能なメディアを装置114に置いたときに、システムは、図5に見られるように、例えば、タブ228をクリックすることでその取り外し可能なメディアに位置する歌を識別してリストする能力を有し、ユーザは、それらの歌を“my music”コレクションにインポートするように選択することができる。例えば、コンパクトディスクタブ228をクリックすることにより、ユーザ102には、全ての歌のリスト、及び/又は枠500において取り外し可能なメディアに利用できる他のメディアが与えられる。このリストは、トラックのタイトル、歌の時間、アーチスト、及びジャンルを含むことができる。このリストから、ユーザは、再生CDアイコン502をクリックすることによりCDを再生し、イジェクトCDアイコン504をクリックすることによりCDプレーヤからCDをイジェクトし、或いはユーザが“my music”コレクションに含ませたい特定の歌に隣接するボックス510をクリックし、次いで、“my music”へ追加のアイコン506をクリックすることにより、CDから自分の“my music”コレクションへいずれか又は全ての歌を追加することができる。或いは又、メディアエンジン106は、CDドライブにCDが挿入されたときに、ユーザが歌を“my music”コレクションにインポートしたいかどうかについてユーザを促す。図5に見られるように、システムが、装置114に置かれたCD又は他の取り外し可能なメディアを確認すると、その取り外し可能なメディアのタイトルが枠201におけるコンパクトディスクタブ228をポピュレートする。更に、アルバムの名前、及び一実施形態では、アルバムのカバーが枠520に示される。一般に、CDに関するこの情報を得るために、メディアエンジンは、コンパクトディスク又はMP3に存在するデジタル化コンテンツを識別し、デジタル化コンテンツが何であるか決定し、そしてCDのアイデンティティ、即ち実際のタイトル、アーチスト、コンテンツ、等を確認することができる。一実施形態では、検証データベースが1組のマスターCDから生成される。この例は、CDに関して説明するが、同様の方法が異なるメディアにも適用される。検証データベースは、CDのレコードと、それに対応するテーブル・オブ・コンテンツ(table-of-contents)と、CDから選択された対応するオーディオデータとを含む。検証データベースが生成されると、マスターCDに対するCDの検証を行うことができる。先ず、CDからのテーブル・オブ・コンテンツを検証データベースに対してマッチングさせることでCDが識別される。テーブル・オブ・コンテンツデータを使用して、メディアエンジンは、同様のテーブル・オブ・コンテンツをもつ1つ以上のマスターCDを識別する。識別されたCDは、次いで、CDから選択されたオーディオデータを、1組のマスターCDから生成された検証データベースに対してマッチングさせることにより認証される。他の実施形態では、CD又は他のメディアのアイデンティティは、コンテンツを識別する助けとなるように、特定メディアコンテンツの波形及びそれに関連したメタデータ又はビットサイズを見ることを含む既知の技術を通して捕獲される。識別がなされると、アイデンティティは、メディアを見つけることのできる位置と共にメディアサーバー118へ通される。
【0046】
別の実施形態では、ユーザには、アルバムでプレイリストを生成するか又はアルバムを既存のプレイリストに追加する能力が与えられる。この実施形態では、メディアエンジン106は、アルバムに関してそれが有する情報にもアクセスして、枠530においてユーザに同様のアルバムをオファーする。ユーザが特定の歌を自分の“my music”コレクションにインポートするように選択を行なうと、コンパクトディスク又は他の取り外し可能なメディアからの歌(1つ又は複数)が、メディアエンジン106により、ユーザ選択フォーマット又は自動的に選択されるフォーマットで、ローカル記憶装置又はプロセッサ103或いはポータブル装置114へコピーされるか又は「リップ」され、或いはメディアファイルがメディアサーバー118に利用できるようにされて、メディアに関するファイル及び/又はメタデータ情報を、ユーザの他のメディアに関するファイルと共に記憶できるようになる。従って、これらの歌(1つ又は複数)は、ユーザの“my music”コレクションにある他の媒体と共に、ユーザがメディアエンジン106でメディアサーバー118にアクセスできるところの位置からアクセスすることができる。メディアサーバー118が、ユーザの全“my music”コレクションのリスト、並びにメディアに接続されたメタデータの幾つか又は全部及びそのメディアの位置を有すると、メディアサーバー118は、ユーザがいる位置においてそのユーザへのネットワーク上にメディアファイルが存在するどの場所でもメディアファイルを探索してアクセスを与えることができる。従って、ユーザは、いかなるメディアファイルも自分の“my music”コレクションに容易に追加することができ、そして適切な許可、DRM慣習に対する遵守、及び他の所有権又は保護監督問題が考慮されると仮定すれば、メディアエンジン106を有する他の位置でもメディアファイルにアクセスできるようにする。
【0047】
別の実施形態によれば、コンパクトディスクのような取り外し可能なメディア装置からユーザの“my music”コレクションへ音楽をインポートするための別の方法は、ユーザが枠500から“my music”コレクションに含ませることを望む実際の歌の表示された曲名をクリックすることである。
【0048】
従って、ここに述べる実施形態では、ユーザは、自分のメディアファイル及び/又は取り外し可能なメディアを異なる位置へ常時搬送する必要はない。というのは、このメディアは、メディアエンジン106、メディアサーバー118、ネットワーク300、並びにここに述べるコンポーネント及びファンクションを経て入手できるからである。更に、ユーザは、メディアデータベース120から入手できる好きなメディアを習熟し直し、そして以前に聞いた及び再び聞きたいメディアを選択する必要もない。むしろ、ユーザが選択した全てのメディアは、自分のメディアエンジン106に存在するか又はそれを経て入手でき、そしてユーザが希望する時間又は場所で自分のメディアコレクションの一部分として特定のユーザに入手可能となる。
【0049】
本発明の一実施形態による慣習では、各ユーザ102に対してメディアのバーチャルコレクションが生成される。図6を参照することで明らかとなり、且つ図4を参照して上述したように、メディアエンジン106は、各ユーザのプロセッサ103及び/又は装置114をサーチし、そしてメディアファイルを識別する。全てのメディアが識別された後に、ユーザは、どのメディアを自分の“my music”コレクションに追加したいか選択することができる。ステップ610。ユーザが特定のメディアファイルを“my music”コレクションに追加したいときには、1つ以上のメディアファイルでバーチャルコレクションが生成され、これにより、メディアの各特定断片は、ユーザにより将来使用するために「ブックマーク」される。ステップ620。一実施形態では、特定メディアファイルのブックマーキングは、各ユーザのブックマークされたメディアに対する識別子をユーザ情報データベース122に記憶することにより達成される。ステップ630。情報データベース122に記憶されたユーザに関する他の情報に加えて、メディアサーバー118は、特定ユーザのブックマークに関する情報も、後で検索するために記憶する。従って、ユーザが、後で使用するためにブックマークされるべきメディアの特定断片を識別するときには、メディアのその特定断片に対する識別子が、ユーザ情報データベース122に記憶されたユーザ102の他の識別情報と一緒に記憶され、そしてユーザの“my music”コレクションにおける全メディアのバーチャルコレクションが生成される。従って、ユーザ情報データベース122は、特定のユーザによりフラグが立てられた特定のメディアを指す識別子のリストをユーザごとに含む。従って、例えば、2人のユーザが同じプロセッサを使用してシステムにアクセスしても、各ユーザは、自分の「ブックマーク」されたメディアへ容易にアクセスを得ることはできるが、他のユーザがそれ自信の「ブックマーク」されたメディアへアクセスする場合は除く。
【0050】
ユーザが、ブックマークされたメディアの特定断片を検索したいときには、メディアサーバーがユーザ情報データベース122からメディア識別子にアクセスし、次いで、その識別子を使用して、特定メディアファイルをユーザへストリーミングし、さもなければ、利用できるようにする。ステップ。従って、ユーザは、種々の位置で利用できることを望む特定のメディアを容易に識別することができ、そしてメディアサーバーは、ユーザ情報データベース122にその特定のユーザに関して記憶された情報に基づいてそのメディアを容易に検索できることが明らかである。それ故、メディアサーバーが特定のメディアファイルに対してサーチを開始する必要はなく、むしろ、メディアファイルに対する識別子が記憶されて特定のユーザ情報にアタッチされると、メディアサーバー118は、ブックマークされたメディアを、それがローカル記憶されたものであるかのように容易に利用することができる。又、情報データベース122は、メディアファイルが置かれたネットワーク上の多数の別々の位置を含んでもよく、従って、1つの特定のソースが何らかの理由で利用できなくなった場合には別のソースを与えることができる。
【0051】
図7に見られるように、本発明の一実施形態によれば、メディアのある断片を再生する要求がメディアエンジン106へなされたときに、メディアエンジン106は、考えられる最も効率的な仕方でメディアが再生され及び/又はユーザへストリーミングされるように確保するためのプロセスを行なう。特定のメディアを再生する要求がなされると、メディアエンジン106は、先ず、その特定のメディアファイルがユーザのプロセッサ103にローカル配置されているかどうか調べるためにサーチする。ステップ701。ローカル配置されている場合には、メディアエンジンは、ローカル位置からそのファイルを再生する。ステップ702。メディアファイルがローカル配置されていない場合には、メディアエンジンは、次いで、ユーザ102のプロセッサ103のキャッシュをサーチして、メディアファイルがそこにあるかどうか調べる。ステップ703。メディアファイルがプロセッサのキャッシュにある場合には、メディアエンジンがキャッシュ位置からメディアファイルを再生する。ステップ704。しかしながら、メディアファイルがキャッシュ内にない場合には、メディアエンジン106は、次いで、メディアサーバー118に問合せして、メディアサーバー118がネットワーク上の別の許可されたソースからファイルを検索できるかどうか調べる。ファイルの一次ソース又は別のソースの一例は、メディアサーバー118又は他のサーバー130がユーザに対してテサード(tethered)ダウンロードを与えるためのものである。ステップ705。テサードダウンロードは、ある長さの時間の後に満了となる時間ベースのDRMを含むポータブルファイルである。換言すれば、例えば、ユーザが契約サービスに関与しそしてある長さの時間中あるメディアファイルに対する権利を得るための権利がある場合に、そのメディアファイルのテサードダウンロードがユーザのプロセッサにロードされ、そしてユーザは、ある長さの時間中(例えば、30日)そのファイルを再生することができる。所定長さの時間が終わると、ファイルは使用不能となり、ユーザによってもはや再生することができない。それ故、メディアサーバー118は、ネットワーク300全体をサーチし、要求された特定のメディアファイルに対してテサードダウンロードが利用できるかどうか調べる。テサードダウンロードは、メディアエンジン106に対して次に好ましいオプションである。というのは、テサードダウンロードは、ユーザのプロセッサへローカルコピーをダウンロードし、そしてユーザが、メディアサーバー118にアクセスする必要なく、メディアファイルを再生するのを許すからである。
【0052】
メディアサーバー118が、特定のメディアファイルに対してテサードダウンロードを探索できる場合には、メディアサーバー118は、そのテサードダウンロードを検索し、そしてそれをユーザのプロセッサ103のキャッシュ又はローカル記憶装置へダウンロードする。テサードダウンロードを取得すると、メディアエンジン106は、ユーザに対してメディアファイルを再生する。ステップ706。テサードダウンロードが利用できない場合には、メディアエンジン106は、メディアサーバー118に問合せして、メディアデータベース120から特定のユーザへ特定のメディアファイルが利用できるかどうか調べる。ステップ707。メディアデータベース120のメディアへのアクセスは、段階的(tiered)メンバーシップに基づくか又は異なる契約料金に基づくのが好ましい。それ故、メディアデータベースにおいて利用できるメディアは、ネットワーク300内にユーザが有している契約に基づいて各特定のユーザに利用できるものではない。メディアデータベース120内においてメディアファイルが利用でき、そしてそのファイルを要求する特定のユーザが、メディアファイルへのアクセスを許す契約又は許可レベルを有する場合には、ファイルがメディアサーバー118によりメディアデータベース120からユーザのプロセッサ103へストリーミングされて、メディアエンジン106で再生される。ステップ708。しかしながら、要求されたメディアファイルが特定のユーザに利用できない場合には、メディアサーバーは、任意であるが、ユーザのプロセッサ103へメディアファイルのサンプルをストリーミングすることができる。ステップ709。一実施形態において、ユーザの契約又はメンバーシップのためにこのメディアファイルが利用できないことを指示するメッセージがユーザに表示され、そしてその契約又はメンバーシップをどのように向上させるか説明するインストラクションでユーザへ情報を与えることができる。
【0053】
図8を参照して、ユーザインターフェイス200の付加的な特徴を以下に説明する。ユーザインターフェイス200内から、ユーザは、ユーザの“my music”コレクションからの歌を有する異なるアルバムをブラウズしそして見る能力を有する。図8に見られるように、アルバムによる歌を見るために、ユーザは、ドロップダウンメニュー802からアルバムによるブラウズを選択することができる。アルバムによるブラウズを選択した後に、ユーザには、ユーザが聞くために利用できるアルバム801のコレクションが与えられる。リストされたアルバムの名前に加えて、各個々のアルバムに対するアルバムカバーが、ユーザが見るために表示される。アルバムカバーは、メディアエンジン106及び/又はメディアサーバー118に記憶されたメディア及びメタデータと一緒に「.gif」映像として記憶されるのが好ましいが、メディア及び関連メタデータの記憶及び検索の構造及び編成は、多数の仕方、即ち1つ又は多数のサーバー又は位置にわたり分布形態又は集中形態で実施することができる。アルバムカバーが特定のメディアファイルに記憶されない場合には、システムは、ネットワークをサーチして、カバー映像にトライしそして見つけるように構成できる。「.gif」映像に関して説明するが、映像を表示するファイルフォーマットであって、「.jpg」、「.tif」、又はこれまで及び今後知られる他の映像ファイルフォーマットのようなファイルフォーマットを使用して、アルバムカバーを表示することもできる。
【0054】
本発明の一実施形態では、1つ以上の映像が映像データベース370に記憶される。これらの映像は、これまでに及び今後知られるいかなる映像フォーマットで記憶することもできる。これらの映像は、例えば、アルバムカバー、アーチスト、又はメディアの断片に関係した他の映像である。メディアデータベース120に記憶されたメディアと共に、映像データベース370内の映像にリンクするか又はそれを指すURL又は他のポインタが記憶される。それ故、この実施形態では、ユーザがメディアの特定の断片を選択するときに、メディアエンジン106は、それに関連した映像(例えば、アルバムカバー、アーチストの写真)を検索し、そしてそれらの映像をユーザに対して表示することができる。
【0055】
又、ユーザに対するアルバムカバーの表示は、ユーザがコンパクトディスク又は他のメディアを実際に自分の手に保持しているかのようにユーザが音楽を聞き且つアルバムカバーを見ることができるような向上された経験をオファーすることが明らかであろう。ユーザがインターフェイス801からアルバムを選択すると、そのアルバムの全ての歌が、図9に見られるように、その歌に関する全ての詳細と共に枠812に表示される。先の実施形態と同様に、この実施形態でも、ユーザは、枠812において曲名をクリックすることによりメディアプレーヤ240で歌を再生する能力を有する。この実施形態では、ユーザは、より効率的な仕方で(例えば、アルバムを通して)音楽をブラウズするという付加的な能力を有し、これは、ユーザにとって経験の向上を導く。
【0056】
別の実施形態では、ユーザは、自分の“my music”コレクションの歌をジャンルでブラウズすることができる。例えば、図10に見られるように、ユーザは、例えば、ドロップダウンメニュー802から「ジャンルによるブラウズ(browse by genre)」を選択することにより、インターフェイス1000を経て異なるジャンル(例えば、ブルース、フォーク、ジャズ、ロック)を踏査する能力を有する。この場合も、これは、メディアエンジン106により取得されて記憶されたメタデータ情報により可能にされる。ジャンル情報は、人間のオペレータがジャンル情報を追加することを経て、システムにより得られて使用されてもよいし、或いはジャンル情報は、メディアファイルのオリジナルソースによりメタデータ、例えば、レコードレベル、として供給されてもよい。ユーザがアルバムカバーを経て“my music”コレクションをブラウズする仕方と同様に、ユーザは、特定のジャンルを選択し、そして自分の“my music”コレクションにおいて得られる歌で、その特定のジャンルに適合する全ての歌を表示することができる。この場合も、図11に見られるように、ユーザが、例えば、枠1002から「ロック/ポップ(Rock/Pop)」ジャンルを取り上げた場合には、ユーザの“my music”コレクションにある歌で、「ロック/ポップ」ジャンル基準を満足する全ての歌が、枠812に表示される。
【0057】
ユーザの経験を更に向上させるために、ユーザは、枠1004からの選択されたジャンルにおいて特定のアーチストを取り上げて、その特定のアーチストからの歌を見ることができる。例えば、図12に見られるように、ユーザがアーチスト枠1004から“Peter Gabriel”をクリックした場合には、“Peter Gabriel”による歌だけが枠812に表示される。次いで、ユーザは、アルバムリスト枠1006から特定のアルバムをクリックすることにより歌を更に狭めることができる。例えば、図13に示されたように、ユーザが、Peter Gabrielによるアルバム“Security”をクリックした場合には、そのアルバムの歌だけが枠812に表示される。次いで、ユーザが“Shock the Monkey”のような特定の歌をクリックした場合には、その選択された歌がメディアプレーヤ240において再生される。特定の基準による前記ブラウジングは、ユーザの“my music”コレクションにおける音楽をブラウジングすることに関して説明されたことに注意されたい。一実施形態では、このブラウジングは、ネットワーク300全体のどこかに位置する全てのメディアにおいて実行することができる。加えて、別の実施形態では、ユーザは、図50を参照して以下に述べるように、別のユーザの“my music”コレクションを通してサーチすることもできる。
【0058】
別の実施形態では、ユーザは、図15に示すように、歌及び/又はアルバムのアーチストを経て歌及び/又はアルバムをサーチすることにより自分の“my music”コレクションにおいて利用可能なメディアをブラウズすることができる。この実施形態では、ユーザは、ドロップダウンメニュー802から「アーチストによるブラウズ(browse by Artist)」を選択することにより、インターフェイス1500にアクセスして、ユーザの“my music”コレクションにおけるメディアの全てのアーチストを踏査することができる。この場合も、先の実施形態と同様に、ユーザは、枠1502においてアーチストのリストから特定のアーチストを取り上げ、その特定のアーチストからの歌を見ることができる。例えば、図16に見られるように、ユーザがアーチスト枠1502から“The Clash”をクリックした場合には、“The Clash”からの歌だけが枠1504に表示され、そして“The Clash”からのアルバムだけが枠1506に表示される。次いで、ユーザは、アルバムリスト枠1506から特定のアルバムを選択することにより歌を更に狭めることができる。例えば、ユーザがアルバムリスト枠1506からアルバム“Give em Enough Rope”を選択した場合には、図17に見られるように、アルバム“Give em Enough Rope”からの歌だけが枠1504に表示される。先の実施形態と同様に、且つ図17にも見られるように、ユーザが枠1504内のいずれかの歌を聞きたい場合には、ユーザは、枠1504内のその歌をハイライトするだけでよく、その歌がインターフェイス240によりユーザに対して再生される。一実施形態では、再生されている歌の隣に、それが再生されていることを指示するためにアイコン1702が現れる。
【0059】
図2を参照して先に述べたように、メディアエンジン106を通して、ユーザは、特定の歌のアーチスト又はアルバムをユーザが好きか嫌いかに基づいて、特定の歌、アーチスト及び/又はアルバムを格付けする能力を有する。歌を格付けするこの能力は、上述した又は以下に述べる“my music”インターフェイスのいずれかのステージに対してユーザに利用できるのが好ましい。更に、ユーザ102は、メディアデータベース120から利用できる新たな歌を選択し、そして特定の歌、アーチスト及び/又はアルバムに対して好き嫌いを指示することによりその歌に格付けを与えることができる。本発明の一実施形態では、このシステムは、ユーザのプロセッサ103又は周辺装置114に置かれた歌に所定の格付けを自動的に指定することができる。歌、アルバム及びアーチストを格付けすることで、特定の好き及び/又は嫌いにより歌を編成し且つグループ分けする能力をメディアエンジンに許す。格付けされた歌が多いほど、システムは、特定のユーザが楽しめる特定の歌、アルバム及び/又はアーチストをより多く選択することができる。例えば、プレイリストを生成するか、又はインターネットラジオ局を経て音楽をストリーミングするときに、メディアエンジンは、ユーザ格付けにより得た情報を使用して、特定のユーザがより楽しめるものは何かに基づいて歌をフィルタリング又は再生することができる。ラジオ局からの好み情報は、メディアエンジンのみにより使用されるか、或いはメディアサーバー又は他のサーバーと一緒に作用して、コマースのオファーを個人化し、プレイリストの生成又はシステムの推薦に影響を及ぼすことができる。同様に、メディアエンジン及び/又はサーバーは、ユーザの好み情報を利用し且つそれを他のサーバー/アプリケーションへ通し、ユーザによりどの特定コンポーネント又はファンクションが利用されるかに関わりなく、あらゆる観点でユーザの経験を向上させることができる。
【0060】
一実施形態において、このシステムは、最初に、特定の歌の詳細がメディアエンジン106により取得されて記憶されるときに、ローカルに位置する歌を所定の格付けで自動的に格付けすることができる。例えば、メディアの断片がユーザのプロセッサ103に位置する場合に、このシステムは、その歌を、例えば、1から4のスケールにおいて3の格付けで、自動的に格付けすることができる。これは、ユーザのプロセッサにローカルに位置するメディアに、ユーザ自体が歌のアルバム及び/又はアーチストを手動で格付けする前でも、自動的に高い格付けを与えることを理解されたい。これは、ほとんどの状況において、メディアの特定の断片がユーザのプロセッサにローカルに位置する場合に、ユーザはその特定のメディアを好む傾向があると仮定するのが非常に安全だからである。又、自動的な格付けは、ユーザの再生頻度、ジャンル又はアーチストの格付け、メディアがスキップされ又は繰り返される頻度、等の他のファクタに基づくこともできる。ユーザは、他の時間にメディアを格付けし直し、ユーザの好みをより良く反映させたい場合にはより高い又はより低い格付けをメディアに与えるのが好ましい。更に、一実施形態では、ユーザが特定の歌、アーチスト及び/又はアルバムを既に手動で格付けしている場合に、その格付けが自動格付けによってオーバーライトされない。更に、各ユーザは、自動格付けを組み込まず、むしろ、手動格付けしか使用しないように判断する能力も有するのが好ましい。従って、先に述べた実施形態から明らかなように、メディアエンジンは、ユーザがメディアエンジンにアクセスするたびに、ユーザのメディアをロードすると共に、そのメディアを、より個人的な分類で分類できるようにする。又、ユーザは、自分の手動格付けと、好き又は嫌いの指示との両方を、ユーザのプロセッサに位置するローカルメディアと共にメディアサーバーを通して利用できるメディアにおいて合成することができ、しかも、ユーザによるその後の微調整を受けて、そのローカルメディアに対する格付けに手動で固定する必要はない。
【0061】
自動格付け機構の一実施形態において、ユーザが音楽を自分の“my music”コレクションに追加するときにユーザに対する自動格付けを生成するために次のファクタが使用される。ユーザが、例えば、メディアデータベース120、周辺装置114、プロセッサ103に位置するハードドライブ、及び/又は別のユーザの“my music”コレクションから自分の“my music”コレクションに音楽を追加するときには、その歌又は歌のグループに関連したアルバム及び/又はアーチストに、ユーザの“my music”コレクションに既にあるアルバム又はアーチストからの歌の数に基づいて設定格付けが与えられる。例えば、ユーザの“my music”コレクションに3つ以上のトラックを有するアルバムには、1から100までのスケールにおいて70の格付けが与えられる。同様に、ユーザの“my music”コレクションに10個より多く且つ20個未満の歌を有するアーチストにも、1から100までのスケールにおいて70の格付けが与えられる。最後に、ユーザの“my music”コレクションに20個より多い歌を有するアーチストは、1から100までのスケールにおいて80の格付けが与えられる。この格付け機構は、ユーザの“my music”コレクションにおいて最も人気のあるアーチスト及び/又はアルバムには、人気のないものより高い格付けが与えられることを保証する。異なる実施形態では、歌、アルバム及び/又はアーチストがユーザの“my music”コレクションに記憶されるときに、それらに異なる自動格付けスケールを適用できることに注意されたい。更に、自動的に生成される格付けと、手動で生成される格付けとの間を区別するように、自動格付けを格付けデータベース320において別々に記憶するか又は異なる仕方でフラグを立てることもできる。
【0062】
図18を参照して本発明の一実施形態による別の特徴を以下に説明する。図18を参照すれば、ユーザ102は、ユーザの“my music”コレクションを通して入手できるか、或いはメディアデータベース120を経てメディアサーバー118上で、又はネットワーク300又はインターネット全般のどこかで入手できる全てのメディアについてのインターフェイス200内のサーチファンクションを遂行する能力を有する。図18から明らかなように、ユーザインターフェイス200は、サーチ用語を入力できるフィールド1801を含む。例えば、図18において、ドロップダウンメニュー1802から“All”を選択し、そしてフィールド1801にフレーズ“ou”を挿入することにより、曲名、アーチスト、アルバム、及びジャンルを含めて、ユーザの“my music”コレクション又はネットワーク上のどこかで入手できるメディアの全ての識別特性全体にわたり用語“ou”をサーチするようにユーザが選択したところの表示が示されている。ユーザがサーチ用語(例えば、ou)を入力すると、基準に一致する歌に対するアーチストのリストが枠1803に示され、そして用語に一致する全ての歌が枠1805に表示される。従って、ユーザの“my music”コレクション内の歌であって、その曲名、アーチスト、アルバム又はジャンルに用語“ou”を有する歌が、全て、枠1805に表示される。以下の例は、特定の基準又はメディアソース又はメディアカテゴリーに焦点を置いたサーチについて述べるが、行なわれるサーチは、一度に1つのサーチ用語に基づいて多数のソースで行うことができ、従って、多数のソースから結果が返送されて、サーチ結果に示されるのが好ましい。従って、1つのサーチ用語は、取り付けられた装置及び/又はローカルプロセッサ、並びにサーバー118、メディアデータベース120、他のサーバー130、他のユーザ102、又はネットワーク300上の他のソースのようなローカルソースから結果を生じさせる。結果のサイズ、或いはユーザ選択又はシステム設計の問題を制限するために、サーチは、これらソースの幾つかのみに制限される。
【0063】
ユーザは、枠1803においてアーチストをクリックすることによりサーチ結果を更に狭めることができる。例えば、図19に見られるように、ユーザが枠1803からアーチスト“The Clash”をクリックした場合には、枠1805は、基準(即ち、ouストリングを含む)に合致すると共に、アーチスト“The Clash”からのものである歌だけを示す。ユーザは、更に、図20に見られるように、枠1804からアルバムを選択することにより特定のアルバムからの結果をサーチすることができる。図20に見られるように、ユーザは、枠1804において特定のアルバム(“Give em Enough Rope”)を選択し、そしてその特定のアルバムに対する歌だけが枠1805に表示される。
【0064】
別の実施形態では、ユーザは、ドロップダウンメニュー1802からアルバムを選択しそしてフィールド1801にサーチ基準を挿入することにより、歌のアルバム名の中だけにある変数で“my music”コレクション内(又はネットワーク上のどこか)の歌をサーチすることができる。図21に見られるように、ユーザがドロップダウンメニュー1802からアルバム名をサーチするように選択し、そして例えば、フィールド1801をサーチストリング“p”でポピュレートする場合には、メディアエンジン106は、特定の基準に一致する枠1803におけるアーチストのリスト、枠1804におけるアルバム、及び枠1805における歌を返送する。次いで、ユーザは、枠1805から直接的に歌を選択するか、又は枠1803からアーチストを、又は枠1804からアルバムを選択して、そのアーチスト又はアルバムからの歌しか含まないようにサーチを更に狭めることができる。例えば、図22に見られるように、ユーザが、サーチ用語“p”を有する歌“American Idol Finalists”しか見ないように選択する場合には、ユーザは、枠1803から“American Idol Finalists”を選択し、これは、全ての“American Idol Finalists”アルバムを枠1804に持ち出すと共に、全ての“American Idol Finalists”歌を枠1805に持ち出す。図23に更に見られるように、ユーザが枠1804においてこれらのアルバムの1つを選択する場合には、枠1805は、その特定のアルバムからの歌だけを表示する。
【0065】
ユーザの“my music”コレクション(又はネットワーク上のどこか)をアーチスト、歌及び/又はジャンルでサーチできる同様の付加的な実施形態を、図24−30を参照して以下に説明する。図24に見られるように、ユーザは、ドロップダウンメニュー1802からアーチストを選択し、そして例えば、“er”のようなサーチ用語をフィールド1801に含ませることにより、“my music”コレクションからアーチスト名をサーチするように選択することができる。この場合も、これは、アーチスト名がそれらの名前の中に用語“er”を有するところの歌を枠1805に表示させる。図25に見られるように、この場合も、ユーザは、枠1803から特定のアーチストを選択することによりサーチを更に狭めることができ、ここでは、その特定のアーチストに属する歌しか枠1805に表示されない。この場合も、ユーザは、枠1804からアルバムを選択することによりサーチを更に狭めることができ、この状況では、図26に見られるように、アルバム及びサーチ基準に適合する歌しか枠1805に表示されない。
【0066】
別の実施形態では、ユーザは、図27に見られるように、曲名において特定の用語をサーチすることができる。前記実施形態と同様に、ユーザは、ドロップダウンメニュー1802から歌を選択し、そして特定のサーチ基準をフィールド1801に入力することができる。図27に見られるように、ユーザがドロップダウンメニュー1802から歌を選択し、そしてフィールド1801からストリング“ou”を選択した場合には、曲名にストリング“ou”を有する歌が枠1805に表示されると共に、それらの歌に対するアーチスト及びアルバムのリストが、各々、枠1803及び1804に表示される。この場合も、このサーチは、図28に見られるように、ユーザがアーチスト枠1803から特定のアーチストを選択する場合に、狭めることができる。図28に示されたように、選択されたアーチスト(Peter Gabriel)に一致する歌だけが枠1805に示され、そしてそのアーチストに一致するアルバムだけが枠1804に示される。図29に見られるように、ユーザが枠1804からアルバムを選択する場合には、サーチを更に狭めることができ、次いで、枠1805は、基準に合致する歌であって、ユーザにより選択された特定のアルバムからのものである歌しか表示しない。
【0067】
別の実施形態では、図30に見られるように、ユーザは、ドロップダウンメニュー1802から用語ジャンルを選択し、そしてフィールド1801にサーチ用語を入力することにより、自分の“my music”コレクション(又はネットワーク上のどこか)のサーチをジャンルで遂行することができる。図30に見られるように、ユーザがドロップダウンメニュー1802からジャンルサーチを選択し、そしてサーチ用語、例えば、“pop”をフィールド1801に入力する場合には、枠1805は、その基準に合致する全ての歌を表示し、そして枠1803は、それらの歌に一致するアーチストを表示する。この特定の実施形態では、枠1804は、図31を参照して述べるように、アーチストが選択されるまで、アルバム名でポピュレートされない。異なる実施形態では、枠1803、1804及び1805は、初期のサーチが遂行されるや否やポピュレートされてもよいし、又は付加的な基準が選択されるまでポピュレートされないままであってもよい。先の実施形態と同様に、ユーザは、サーチを更に狭めたい場合には、図31に見られるように、枠1803から特定のアーチストを選択することができる。ユーザが、特定のアーチスト、例えば、“The Clash”を枠1803から選択する場合には、その特定のアーチスト及び基準に合致するアルバムが枠1804に表示され、そしてその特定のアーチストに属する歌が、図31に示すように、枠1805に表示される。この場合も、ユーザは、図32に示すように、枠1804から特定のアルバムを選択することによりサーチを更に狭めることができる。ユーザが特定のアルバムを選択する場合には、その特定のアルバム内の歌で、フィールド1801から選択されたジャンル基準に合致するその特定のアーチストからの歌だけが枠1805に表示される。
【0068】
一実施形態では、サーチフィールド1801は、例えば、ユーザが“JO”をタイプしたときにワード“Jones”を埋めることにより、ユーザが以前に行なったサーチに基づいて、自動的にポピュレートする。この場合も、先の実施形態と同様に、ユーザは、枠1805においてリスト内の特定の歌をクリックすることによりサーチで返送されるいずれの歌も再生する能力を有する。更に、アルバムがユーザの“my music”コレクションに既に入っている場合には、追加ボタン526が現れず、むしろ、例えば、“自分の音楽に既にある(already in my music)”を示す空きボックス527又はアイコンが現れる。これらのサーチは、ユーザの“my music”コレクション、メディアデータベース120から入手できる全コレクション、又はネットワーク300全体のどこか、のいずれかで実施することができる。
【0069】
上述したように、本発明の一実施形態では、ユーザは、メディアサーバー118を経てメディアデータベース120にあるメディアファイルにアクセスすることができる。メディアエンジン106は、特定ユーザの“my music”コレクションに入れられた音楽が表示される仕方と同様に、メディアデータベース120に入れられた音楽のリストをユーザに対して生成することができる。図33に見られるように、ユーザが枠201からネットワークメディアサイトタブ224を選択するときには、メディアデータベース120に入れられた歌であって、メディアサイトのオペレータがユーザに推薦したいか又はユーザに知らせたい歌をリストするインターフェイス3300がユーザに対して生成される。この推薦は、ユーザ情報データベース122又はユーザのプロセッサ或いはネットワーク上のどこかに記憶された好み情報に基づくのが好ましいが、必ずしもそうでなくてもよい。というのは、好み情報は、ユーザの経験を個人化する目的で、そのような情報を記憶できるネットワーク上の位置(1つ又は複数)に記憶して、そこからアクセスできるからである。例えば、枠3305に見られるように、メディアエンジンは、メディアデータベース120に入れられているが、ユーザの“my music”コレクションにはない推薦される歌のリストを生成する。更に、リスト3310に見られるように、メディアエンジンは、最近リリースされてユーザが関心を見出したアルバムのリストも生成することができる。更に、一実施形態では、メディアエンジンは、リスト3315に示されたように、データベースに丁度追加された特定のアルバム又は歌のリストも生成することができる。異なる実施形態では、メディアエンジン106は、メディアデータベース120に入れられた歌及び/又はアルバムの異なるリスト及びグループを生成できることに注意されたい。例えば、図34に見られるように、メディアエンジン106は、データベース内120からの最も人気のあるアーチストのリストを含む最も人気のあるアーチスト区分3410と、これら特定のアーチストの「.gif」映像3420とを生成することができる。この場合も、「.gif」映像は、メディアエンジン106及び/又はメディアサーバー118に記憶されるメディア及びメタデータと一緒に記憶することができる。「.gif」映像に関して説明するが、映像を表示するファイルフォーマットであって、「.jpg」、「.tif」、又はこれまで及び今後知られる他の映像ファイルフォーマットのようなファイルフォーマットを使用して、アーチストの写真を表示することもできる。
【0070】
付加的な実施形態では、ユーザは、曲名、アーチスト名、又はアルバム名のいずれかにある特定の用語に対してメディアデータベース120又はネットワーク上のどこかにある歌をサーチすることができる。例えば、図35に見られるように、ユーザ102は、メディアデータベース120において得られ及び/又はユーザの“my music”コレクション又はどこかに入れられた全てのメディアについてインターフェイス3300内でサーチファンクションを遂行する能力を有する。図35に見られるように、ユーザインターフェイス3300は、フィールド3502に入力できる特定のサーチ変数をサーチするための基準を選択できるフィールド3504を含む。例えば、図35において、メディアデータベース120に入れられた歌の全曲名において用語“combine”をサーチすることをユーザが選択したところの表示が示されている。これは、ユーザがドロップダウンメニュー3504から“song”を選択し、そしてフィールド3502にワード“combine”を入力すると共に、ドロップダウンメニュー3506からメディアデータベースをサーチすることを選択したためである。ユーザがサーチ用語を入力して、サーチが遂行されると、基準に合致する歌のリストが枠3508に表示される。これらのリストは、曲名3510、アーチスト名3512、及びアルバム名3514を含むことができる。一実施形態では、このリストは、“my music”列3516も含み、これは、特定の歌の隣にボタン3518を含み、ユーザがこれをクリックすると、自分の“my music”コレクションに追加することができる。例えば、図36に見られるように、ユーザは、“Pino Colony”による歌“Combine”を追加したい場合に、ボタン3518をクリックすると、その歌がユーザの“my music”コレクションに自動的に追加される。メディアデータベース120内の歌へのアクセスは、段階的メンバーシップに基づくか又は異なる契約料金に基づくことができる。それ故、あるユーザは、ある歌を“my music”コレクションに追加することが許されるが、他のユーザは許されない。それ故、“my music”列3516は、どの歌を特定のユーザの“my music”コレクションに追加できるかユーザに表示する。或いは又、“my music”列3516は、特定の歌が特定のユーザの“my music”コレクションに既に入れられていることを指示できるボタン3520を含んでもよい。従って、この表示から、ユーザは、どの歌を“my music”コレクションに追加したいか、及び/又はどの歌を“my music”コレクションに既に有しているか容易に確かめることができる。
【0071】
一実施形態では、ボタン3518をクリックして、特定の歌をユーザの“my music”コレクションに自動的に追加するユーザの能力に加えて、ユーザは、列3522におけるボタン3524を経て所定の価格で特定の歌を購入する能力も有する。例えば、ユーザは、サーチにより返送された特定の歌を楽しみ、そしてその歌を購入したい場合には、ボタン3524をクリックする。一実施形態では、ユーザは、支払ページ(図示せず)へ向けられ、そこで、例えば、ユーザは、クレジットカード情報を入力することができる。このページから、例えば、ユーザは、既知の仕方でe−コマーストランザクションを完了して、有形のコピーを含む歌及び/又はアルバムにおいてダウンロード及び/又はストリーミング権利、或いは他のアクセス権利を購入することができる。これは、メディアエンジンの使用及びメディアファイルの経験を、コマースを行なって、ユーザが聞くメディアのコピー及び/又はそれに対する権利を購入する能力と結合することが明らかである。この価格情報は、各メディアファイルメタデータと共に記憶され、メディアエンジン106に容易にアクセスできるようにされる。換言すれば、ユーザに対して歌を表示するときに、メディアエンジン106は、ユーザが自分のコンピュータにメディアファイルを既に有するかどうか分ると共に、メディアエンジン106は、ネットワーク300上に配置されたコマースファンクション330を使用して、メディアサーバー118から、その歌の適正な価格はどれほどか、及びどの売主がその歌を販売しているかも分る。従って、ユーザは、ユーザに馴染み易いインターフェイスを経て及びマウスのクリックにより、メディアエンジン106内から特定の歌又はアルバムの権利を購入することができ、特定の歌又はアルバムを「探し回る(shopping around)」必要性を排除する。別の実施形態では、図36に見られるように、インターフェイス3508にリストされた両オプションに加えて、ユーザは、特定の曲名を右クリックして、ドロップダウンメニュー3610を発生させ、これは、その特定の歌に関連してユーザに利用できるオプションのリストを表示する。例えば、図36に見られるように、ユーザは、歌を再生するオプションを有し、この場合に、歌は音楽プレーヤ240で再生され、更に、特定の歌を自分の“my music”コレクションに追加し、その歌を現在再生中の音楽に追加し、その歌をプレイリストに追加し、図46−47に関連して以下に述べるように、同様の歌プレイリストを生成し、或いは歌及び/又はアルバムを買い、この場合に、ユーザは、支払ページに向けられ、ここで、例えば、ユーザは、クレジットカード情報を入力することができる。或いは又、メニュー3610から、ユーザは、歌のページ、アルバムのページ、又はアーチストのページへ進むことができ、これは、その特定の歌、アルバム又はアーチストに関する情報をもつウェブページである。加えて、ユーザに利用できる他の選択肢は、歌を、メッセージングプログラム、eメール又は他の通信ソフトウェアにより友人に送信したり、或いはその特定の歌に対する言葉又は叙情についてネットワークをサーチすることを含む。一実施形態では、インターフェイス3300は、ユーザが、既に遂行したものと同様のサーチを遂行するために使用したい他のオプションのリストを含む枠3620を備えてもよい。例えば、図36に見られるように、枠3620は、ユーザが、マウスのクリックにより、他のアーチストのアルバム、ユーザ及び/又はウェブを、フィールド5001に既に入力された特定のサーチ用語について容易にサーチできるようにする。或いは又、メディアサーバー118又はネットワークのどこかに記憶された類似性データに基づいて同様のアーチスト又は歌又はアルバムを見るための選択肢を与えることもできる。
【0072】
別の実施形態では、ユーザは、ドロップダウンメニュー3504からアーチストを選択し、そしてフィールド3502にサーチ用語を入力することにより、歌のアーチスト名のみにおける変数でメディアデータベース120内の歌をサーチすることができる。図37に見られるように、ユーザがドロップダウンメニュー3504からアーチスト名をサーチするよう選択し、そして例えば、フィールド3502にサーチ用語“jam”をポピュレートする場合には、メディアエンジン106は、その特定の基準に合致する枠3710におけるアーチストのリストを返送する。この場合も、ユーザは、ドロップダウンメニュー3506から特定の位置(1つ又は複数)を選択することにより、メディアデータベース120、ユーザの“my music”コレクション、その両方、又は他のどこかにおいてサーチを行なうように選択することができる。更に、アルバムカバー及びアーチストの映像を参照して上述したように、枠3710においてアーチスト名の隣に特定アーチストの映像を表示することもできる。ユーザが、枠3710にリストされた特定アーチストに関する付加的な情報を得たい場合には、ユーザは、その特定アーチストの名前及び/又は映像をクリックし、そして図38に見られるように、その特定アーチストに関する情報をリストする表示に向けられる。図38に見られるように、特定アーチストに関するインターフェイス3810は、アーチストの伝記、アーチストの写真、又はアーチストの音楽が入る特定ジャンルのリストを含むことができる。更に、ユーザは、類似アーチストプレイリスト生成ボタン3815をクリックすることにより、図46を参照して述べるように、類似アーチストプレイリストを生成することができる。この場合も、この実施形態では、ユーザ102は、格付けツールボタン3820をクリックすることにより、特定アーチストを格付けすることもできる。上述したように、特定ユーザにより入力される格付けは、メディアサーバーが特定ユーザの好き嫌いに関する付加的な情報を得るので、ユーザに対する向上された経験を生成する上で助けとなる。更に、一実施形態では、表示3825は、類似アーチストのリストを含み、ユーザは、類似アーチストでも音楽を踏査することができる。その特定アーチストによる付加的なアルバムも、表示3830に見られるように、表示することができる。別の実施形態では、図37−38に更に見られるように、ユーザは、表示内をナビゲートし、後退及び/又は前進ボタン3720を各々クリックすることで、ある表示から別の表示へ前進又は後退する能力を有する。これは、ユーザの経験を向上させ、例えば、典型的なインターネットブラウザ内に入れるので、ユーザが異なる表示間をナビゲートできるようにする。
【0073】
別の実施形態では、ユーザは、ドロップダウンメニュー3504からアルバムを選択しそしてフィールド3502にサーチ基準を入力することにより、歌のアルバム名のみにおける変数でメディアデータベース120内の歌をサーチすることができる。図39に見られるように、ユーザがドロップダウンメニュー3504からアルバムをサーチするように選択し、そして例えば、フィールド3502をサーチストリング“crazy”でポピュレートする場合には、メディアエンジン106は、特定の基準に合致する枠3910においてアルバムのリストを返送する。この場合も、ユーザは、メディアデータベース、ユーザの“my music”コレクション、及び/又はその両方にあるメディアをサーチすべきかどうかドロップダウンメニュー3506から選択することができる。アルバム名に加えて、アルバムカバーの映像を、アーチストの名前と共に枠3910に表示することもでき、そして一実施形態では、アルバムが製作された年度も表示できる。先の実施形態と同様に、特定のアルバムからの歌がユーザの“my music”コレクションに入れられたかどうか指示するために、“my music”列を示すこともできる。この場合も、先の実施形態と同様に、ユーザは、図40に見られるように、特定のアルバム名及び/又は映像をクリックすることにより特定のアルバムに関する付加的な情報にアクセスすることができる。図40に見られるように、アルバムに関する付加的な情報を含む表示が枠4010に示されている。この場合も、表示内から、ユーザは、格付けツール4015をクリックすることにより特定のアルバムを格付けすることもできるし、或いはこのアルバムのファンボタン4025をクリックすることによりその特定のアルバムを楽しんだ付加的なユーザの名前を見ることもできる。一実施形態では、枠4020は、その特定のアルバムに入れられた全ての歌のリストを示すことができる。この場合も、ユーザは、前進又は後退ボタン3720をクリックすることにより、このアルバムページから以前に見たページへナビゲートすることができる。
【0074】
別の実施形態では、ユーザには、メディアエンジン106の別のユーザに関係した情報をサーチして、他のユーザが好きな歌にアクセスする能力が与えられる。上述したように、異なるユーザ102は、ユーザの名前又は他の識別子により個別に識別され、これは、ネットワーク上に記憶されたそのユーザに対する種々の好みに関連付けられるのが好ましい。従って、一実施形態では、ユーザは、他のユーザの識別子を使用することにより、或いはユーザの好み及び/又はユーザの振舞いに基づいてあるサーチ基準に適合するユーザ(1人又は複数)を見出すシステムにより、別のユーザの音楽をサーチすることができる。例えば、図41に見られるように、ユーザがフィールド3502をサーチ用語(例えば、John)でポピュレートし、そしてドロップダウンメニュー3504からユーザの名前でサーチするように選択する場合には、ユーザの名前の中にその特定のサーチ用語(例えば、John)を有する全てのユーザを示すサーチ結果が枠4110に表示される。ユーザが枠4110内から特定のユーザ(例えば、John_g)をクリックする場合には、図42に見られるページが枠4210に表示され、これは、選択されたユーザが高く格付けしたアーチスト、ジャンル又はアルバムを含むユーザに関する付加的な情報を示す。或いは又、曲名が入力されてもよく、そしてドロップダウンメニューは、特定の歌に対してユーザのメディアファイルのサーチを開始するために「全ユーザ(all users)」選択を含むことができる。別の例として、サーチがジャンルで行われる場合には、特定のジャンルを好むユーザのリストが返送され、又は更に別の例では、特定の歌、アーチスト、アルバム、等を好きな全てのユーザが返送される。
【0075】
図43−48を参照して、本発明の一実施形態に関連したプレイリストの使用及び生成を以下に説明する。プレイリストを使用すると、ユーザは、ユーザのある好み又は他の基準に基づいてユーザにより編成された多数のメディアファイルを聞くことができる。
【0076】
メディアサーバー118又はネットワーク300を通して利用できるユーザの“my music”コレクション又は他のメディアを使用して、ユーザは、ユーザが再生したいように、又は他の何らかの順序で、歌を順序付けることにより、プレイリストを容易に生成することができる。この歌の順序は、次いで、プレイリストデータベース340、プロセッサ103、その両方の位置、或いはネットワーク300上の他の位置に記憶される。例えば、ユーザが、ユーザの“my music”コレクションに各々ある歌6、歌8及び歌10のプレイリストを生成したい場合には、メディアエンジン106は、歌6、歌8及び歌10の位置を各々指すポインタのリストを含むファイルを生成し、そしてそのファイルをプレイリストデータベース340へ送信する。この位置情報は、ユーザの利用可能なメディアファイルの各々に関する情報をメディアエンジン106が最初に収集する結果として利用可能にされるのが好ましいが、プレイリストに含ませるために歌が選択されるときに生じてもよい。従って、ユーザが、新たに生成されたプレイリストにアクセスしたいときに、メディアエンジンは、プレイリストにある歌を探索して再生することができる。これらのプレイリストは、ユーザがメディアエンジン106を実行するところの位置からアクセスすることができる。
【0077】
ユーザ102が位置するプロセッサ103からユーザ102により聞くことのできる、図2を参照して述べたユーザの“my music”インターフェイスから、より健全で且つ多様性のあるプレイリストを生成する能力を、図43を参照して以下に説明する。ユーザのインターフェイス200から、ユーザ102は、ユーザ102が新たなプレイリストを生成するために追加したい特定の歌を選択することにより、プレイリストを生成することができる。例えば、図43に見られるように、ストリング“mo”を有するこの特定ユーザの“my music”コレクション内で全てのメディアをサーチするサーチの結果がインターフェイス4305に表示される。更に、図43に見られるように、ユーザは、次いで、ボタン4306又は4307をクリックして、自分のプレイリストを生成し洗練化する能力を有する。例えば、図43において、枠4310は、プレイリストに歌をもたないが、どのように歌をプレイリストに追加するかをユーザに示すインストラクションが表示される。図44に見られるように、ユーザが、歌選択をクリックし、次いで、「プレイリストへ追加(add to playlist)」ボタン4306をクリックすることにより、プレイリストに歌を追加することを選択した場合には、枠4410においてその特定のユーザに対して新たなプレイリストが生成される。又、これは、歌を枠4310へドラグするか又はプレイリストタブ232へドラグすることにより、ドラグ・ドロップ方法を通して達成することができる。従って、このインターフェイスを通して、ユーザは、ストリング“mo”を含むユーザのコレクションの一部分として利用できる全てのメディアより成るプレイリストを生成することができる。例えば、ユーザは、1つの歌又は全ての歌を特定のプレイリストから除去したい場合に、「プレイリストからの除去(remove from playlist)」ボタン4307をクックすることができ、これは、次いで、それらの歌をプレイリストから除去する。このプレイリストが生成された後に、ユーザは、「新たなプレイリストをセーブする(save new playlist)」ボタン4308をクリックすることにより新たなプレイリストをファイルとしてセーブする能力を有する。ユーザは、新たなプレイリストをセーブするボタンをクリックすると、好ましくは、プレイリストを命名するか、さもなければ、識別する能力が与えられ、次いで、インターフェイス201においてプレイリストのリスト232からいつでもユーザのプレイリストにアクセスすることができる。図2を参照して上述したように、プルダウンリスト232に挙げられたプレイリストは、ユーザがいる位置から、メディアエンジン106を使用して、ユーザがアクセスするのに利用できるようになる。
【0078】
別の実施形態では、ユーザは、ユーザが特定のプレイリスト領域に含ませたい各々の歌を手動で選択することによって特定のサーチ基準で歌より成るプレイリストを容易に生成することができる。従って、ユーザは、その“my music”コレクション又はネットワーク全般を手動で利用して、ユーザが特定のプレイリストに入れたい特定の歌を組み込んだプレイリストを生成し、そして種々の位置からそのプレイリストにアクセスすることができる。この場合も、これは、メディアエンジン106と、ユーザの利用可能なメディアに関してメディアエンジンによりコンパイルされる情報とによって促進される。ユーザの“my music”コレクションに追加される個々の歌と同様に、これらのプレイリストは、ユーザがメディアエンジン106にアクセスできる位置から、ユーザにとってアクセス可能となる。
【0079】
図45と、図46−48に示すインターフェイスとを参照して、プレイリストを生成するのに使用される本発明の別の実施形態を以下に説明する。この実施形態では、システムは、特定の歌、アーチスト又はアルバムの互いの関係と、これらの歌、アーチスト又はアルバムが互いに有する相性とに基づいてプレイリストを生成することができる。異なるユーザは、異なる歌、アーチスト及び/又はアルバムに対して異なる好き嫌いを有する。しかしながら、一般に、例えば、特定の歌が好きなユーザは、おそらく、そのアーチストによる他の歌、又はその特定の歌と同様の歌も楽しむ。それ故、あるユーザが通常好きな歌のリストをコンパイルすることにより、歌、アルバム、及び/又はアーチストの間の相性関係を生成することができる。従って、例えば、ユーザが歌A及び歌Bを好きな場合は、2つの歌に何らかの関係があると考えられ、即ちユーザが何故その両方の歌を好きかということである。2人のユーザが両方とも歌A及び歌Bを好きな場合には、今度はもう1人のユーザも両方の歌が好きなことを示しているのであるから、それらの歌が類似している見込み又は互いの相性が強いことになる。同様に、1000人のユーザが歌A及び歌Bの両方を好きな場合には、それらの歌に相性又は類似性がある見込みが高くなる。この実施形態では、特定のユーザの好き嫌いを要因に含め、メディアサーバーは、相性エンジン350を使用して、相性基準、及び/又はユーザが希望するアーチスト、アルバム又は歌の間の類似性の程度に合致するプレイリストを生成する。図45に示すように、メディアエンジン106は、ユーザ102から基準(例えば、特定のアーチスト又は歌)を受け取る。ステップ4510。メディアエンジン106により受け取られると、基準がメディアサーバー118へ通される。ステップ4520。次いで、メディアサーバーは、相性エンジン350を通して基準を実行する。ステップ4530。例えば、システムは、聴取パターン及び好みに関するユーザ情報を収集し、そしてその情報を処理して、メディアのアイテム間の関係のデータベースを発生することができる。従って、例えば、システムは、ユーザ情報の処理を通して、又はシステムアドミニストレータ又はオペレータによる直接入力により、アーチストAを聞きアーチストBも聞く多数のユーザを収集し、従って、システムは、アーチストA及びアーチストBを類似と関連付けることができる。又、システムは、ユーザのジャンルの格付け、第三者の再検討、暗示的又は明示的ユーザ振舞いの分析、人間の編集者、又は他の情報ソースを利用して、相性関係を発生することもできる。例えば、これに限定されないが、歌、アーチスト及び/又はアルバムの間の相性を確立するために相性エンジンにより処理される例示的な式は、以下で説明する。
【0080】
相性エンジンが、ユーザにより選択された基準により相性を計算すると、メディアサーバー118は、それらの相性結果に基づいてプレイリストを生成する。ステップ4540。次いで、メディアサーバーは、新たに生成されるプレイリスト内の歌に対するポインタを含むファイルをメディアエンジン106へ転送する。ステップ4550。次いで、メディアエンジンは、プレイリスト内の歌を表示しそしてユーザに対してそれらの歌へのアクセスを許可するユーザインターフェイスを生成する。ステップ4560。
【0081】
図46及び38を参照して、ユーザの観点から相性プレイリストを生成することについて示す。図38を参照して上述したように、ユーザは、例えば、「類似アーチストのプレイリストを生成する(create a playlist of similar artist)」ボタン3815を選択することにより、アーチストに類似した音楽に基づいてプレイリストを生成する能力を有する。ユーザが類似アーチストプレイリストを生成するように選択すると、メディアエンジン106は、特定アーチストに対するプレイリストの結果についてメディアサーバー118に問合せし、次いで、そのプレイリストが、図46に見られるように、枠4610においてユーザ102に対して表示される。図46に見られるように、コールされた新たなプレイリスト、例えば、“Like Pearl Jam”が枠201においてユーザ102のプレイリストリスト232に追加され、ユーザは、いつでもこれにアクセスすることができる。別の実施形態では、メディアサーバー118は、相性プレイリストが要求されるたびに、選択された相性に合致するプレイリストを生成できることに注意されたい。プレイリストが生成されると、ユーザ102は、「CDを焼く(Burn CD)」ボタン4601をクリックすることにより、そのプレイリストをCDに焼き付けるか、又は他の取り外し可能なメディア装置へ移動できるのが好ましい。これは、実際のメディアファイルを外部装置に記憶させるか、或いはCDのようなポータブルメディアや、現在知られている又はいずれ知られるようになる他の記憶メディアに焼き付けるようにさせる。
【0082】
ユーザがあるメディアを経験するための適切な権利を有するかどうかの問題も、メディアエンジンにより対処することができる。メディアエンジン106は、所有者のライセンスの種々の版権及びメディア権利が尊重されるよう確保するためにデジタル権利マネージメント機能を含むのが好ましい。従って、ここでは、ユーザがメディア経験を共有するのを促進する実施形態について説明するが、メディアの無断使用を挫折させるために充分な制御をシステムに組み込むことができる。例えば、メディアエンジン106は、メディアファイル及び/又はメディアメタデータの一部分であるデジタル権利マネージメント情報を確認し、そしてユーザの権利に基づいてメディアへのアクセスを許可又は拒絶することによりユーザの要求に適宜に応答するためのソフトウェア及び/又はハードウェアを組み込むことができる。例えば、上述したように、メディアデータベース120内の歌へのアクセスは、異なる契約料金に基づく段階的メンバーシップをベースとすることができる。それ故、あるユーザは、あるメディアにアクセスすることが許されるが、他のユーザは、アクセスが許されない。この場合に、あるユーザが、別のユーザに、その別のユーザがアクセスを許されなかった歌を転送する可能性も存在する。このような状況では、本発明の一実施形態により、第2のユーザは、この事実に対してアラートされ、そして適当な契約サービスを申し込むか又は希望のメディアアイテムの権利を購入する能力がオファーされる。
【0083】
別の実施形態では、アクセス、見る能力、及びユーザ間の共有権利は、メディアサーバー118のメディアマネージメントシステムにより確認される幾つかの条件に基づくのが好ましい。一例において、アクセス、見ること、及び共有能力は、システムが、先ず、メディアファイルに関連したメタデータを確認すること、及びメディアマネージメントシステムのサービスを通して特定のメディアファイルが入手できるかどうか(例えば、契約するかどうか)に基づく。システムがメディアファイルに関連したメタデータを確認し、そしてメディアファイルが、システムのサービス内にある(例えば、メディアデータベース120又は他の許可されたサービス130で入手できる)か、又はユーザの契約内にある場合には、メディアファイルをユーザ間で共有し、見て、アクセスすることができる。しかしながら、システムがメディアファイルのメタデータを確認せず、及び/又はメディアファイルがシステムの許可されたオファー以外のものである場合には、受信側ユーザは、特定のメディアファイルにアクセスすることもそれを見ることもできない。これらの条件は、単なる例示であり、システムは、アクセス及び共有の権利を、ユーザが契約プラン内にあるかどうかといった他の条件、又は他のDRMパラメータに基づいたものとすることができる。
【0084】
又、別の実施形態では、歌及び/又はアーチストに対して類似プレイリストを同様に生成することもできる。即ち、図47に見られるように、ユーザが、歌ページ4700から「歌の類似プレイリスト生成(create a similar playlist of songs)」ボタン4715を選択した場合には、メディアエンジン106は、選択された歌に対して高い相性をもつ歌についてメディアサーバー118に問合せし、そして図48に見られるように、ユーザに対してこのようなプレイリストを表示する。この場合も、図46を参照して上述したのと同様に、ユーザは、「CDを焼く」ボタン4802を選択することにより、生成されたプレイリストをCDに焼き付けるか、又はプレイリストのリスト232から“like Yellow” プレイリストを選択することにより“my music”インターフェイス内からプレイリストを再生するよう選択することができる。或いは又、歌ページ4700から、ユーザは、「歌を再生する(Play Song)」ボタン4705をクリックすることにより歌を再生し、「自分の音楽に(In My Music)」ボタン4710をクリックすることにより“my music”コレクションに歌を追加し、「歌を買う(Buy Song)」ボタン4720をクリックすることにより歌を購入し、「友人へ送信(Send to a Friend)」ボタン4725をクリックすることにより別のユーザへ歌を送信し、或いは格付けツール4730をクリックすることにより歌を格付けすることができる。
【0085】
図45を参照して上述したように、例示的な相性エンジンは、歌、アーチスト又はアルバムの間の識別及び記憶される相性、或いはシステムにより使用するための他のメディア関係情報又はメタデータを発生するように使用される。一実施形態において、相性は、上述したようにプレイリストを生成するのに使用されるが、新たなメディアオプションをユーザに提示したり、或いは他のサービス又はネットワーク300、例えば、ラジオ局、コマースサイト等により提示されたものを行なったりするのにも使用できる。例えば、これに限定されないが、アーチストの相性を計算するために相性エンジンにより好ましく使用される式を以下に示す。
A=アーチストAが好きなユーザの数、
B=アーチストBが好きなユーザの数、及び
AB=アーチストA及びアーチストBが好きなユーザの数
【0086】
アーチストBに対するアーチストAの相性は、(AB/A)x100に等しく、一方、アーチストAに対するアーチストBの相性は、(AB/B)x100に等しい。このような式により、システムは、2人のアーチスト間の相性又は関係を計算することができる。この式は、アーチストに関して説明するが、アルバム及び/又は歌、或いはメディアの他のアイテムについても、同様の式を使用できる。メディア格付けデータがメディアサーバー118へ送信されて、その中でコンパイルされ、従って、システムがその格付けデータを使用して、異なるメディア、アーチスト、及び/又はアルバムの間の関係を生成できるのが好ましい。前記式を使用してこのデータがコンパイルされると、2人の異なるアーチスト、アルバム、及び/又は歌の間で相性が決定される。この相性が確立されて記憶されると、その相性に基づいてプレイリストを生成することができる。ユーザが高い類似性の又は相違性のプレイリストを生成したいかどうかに基づいて、歌又は他のメディアアイテムを、互いの相性度に基づく分散度でコンパイルすることができる。ここに例示する技術に加えて、相性を識別するために、他の技術で認識されている相性決定アプリケーション又は技術を使用し又は開発することができる。
【0087】
本発明の一実施形態では、相性プレイリストを生成するために付加的なファクタが考慮されるのが好ましい。このファクタは、システムを使用している全ユーザ102の数(N)である。この変数ファクタは、あるアーチストと別のアーチストとの間の相性が、非常に人気のあるアーチスト・対・全く人気のないアーチストにより歪められる場合に考慮される。例えば、前記式を使用して、ユーザの95%に人気のあるアーチストは、ユーザの5%にしか人気のないアーチストより、多数のより多くのアーチストに対して相性をもつことができる。それ故、ユーザの95%に人気のあるアーチストは、ほぼ1人おきのアーチストに対して高い相性をもつと思われる。というのは、人気の高いアーチストは、システムの多くのユーザにより高く格付けされた別のアーチストと不変に重畳することになるからである。それ故、この式をバランスさせるために、式(AB/A)x100を使用するのではなく、アーチストの人気を考慮に入れて、アーチストAからアーチストBへの相性を決定するための式は、(AB/A)÷(B/N)となり、そしてアーチストの人気を要因に含めて、アーチストBとアーチストAとの間の相性を決定するための式は、(AB/B)÷(A/N)となる。この式は、アーチストAとBの関係を、アーチストAを好きな全ユーザ数で除算するものである。これは、非常に人気のあるアーチストに対する相性を下げる一方、あまり人気のないアーチストに対する相性を上げるものである。人気の高いアーチストは、そのアーチスト、及びそのアーチストに対して強い相性を有する別のアーチストを好きな大勢のユーザをもたねばならず、一方、人気のないアーチストは、同じ相性を共通に有する少数のユーザをもつだけでよい。それ故、上述した式を使用して、システムは、あるアーチスト、アルバム又は歌と、別のアーチスト、アルバム又は歌との間の相性を、他のユーザの好き嫌いに基づいて決定することができる。ユーザにより選択された相性の計算及び基準に基づいて、特定のアーチスト、アルバム又は歌に最も類似した又は最も類似していないアーチスト、アルバム又は歌を含むプレイリストを生成して、ユーザの経験を向上させることができる。
【0088】
又、相性データを使用して、特定のユーザに対する類似アルバム、アーチスト又は歌のリストを自動的に生成できることにも注意されたい。従って、一実施形態では、プレイリストを生成しなくても、ユーザは、特定のアルバムに類似したアルバムのリストを要求することができ、そして上述した相性データに基づいて、同様のアルバムのリストをコンパイルすることができる。或いは又、メディアエンジン106は、この相性データに基づいてユーザに類似アルバムを自動的に推奨することができる。例えば、ユーザがメディアエンジン106をオープンするたびに、インターフェイスは、ユーザにより高く格付けされたアルバムに対するアルバムの相性に基づいて推奨されたアルバムのリストを表示することができる。従って、ユーザに利用できるメディアを追跡するのに加えて、メディアエンジン106は、単独で、或いはメディアサーバー118と協働して又はそれとの組み合せで、ユーザが好むことをメディアエンジンが知っている他の音楽に基づいてユーザに他のメディアをインテリジェントに推奨することもできる。
【0089】
別の実施形態では、メディアエンジンは、プレイリストが、特定の予め指定された順序又はランダムな順序でユーザ単に再生されるのではないように、プレイリストを管理することができる。むしろ、メディアエンジン及び/又はメディアサーバー118は、ユーザの好き嫌いを良く反映するプレイリスト内の歌の順序を形成することができる。この場合も、図48を参照すれば、ユーザインターフェイスは、プレイリストの再生時に、メディアエンジン106により取得されたデータに基づくランダム化特徴を使用する能力をユーザに与える機能を組み込んでいる。プレイリストに入れられたメディアのこのようなランダム再生にアクセスするために、ユーザは、スマートシャフルボタン4805を選択するのが好ましい。スマートシャフルボタン4805を選択すると、プレイリストは、完全にランダムに選択されるのではない順序でプレイリスト内の歌を再生し始めるが、むしろ、プレイリストの順序は、メディアエンジン106及び/又はメディアサーバー118がユーザに関して取得したデータに一部分基づく。換言すれば、以下に詳細に述べるように、システムは、種々のファクタ、例えば、ユーザの格付け、及び/又は他のファクタ、例えば、再生の頻度、歌が最後に再生された時間、歌がユーザによって焼き付けられるか又は友人に推奨されるか、他にどんなアーチストがプレイリストに含まれるか、又は他のファクタを考慮する。ユーザの聴取好みについてのシステムの知識におけるスマートシャフル特徴ファクタは、より向上したユーザの経験を生成する。これは、メディアエンジン106及び/又はメディアサーバー118により取得されたユーザデータの更に別の使い方であり、これは、ユーザに対するより向上した且つ個人化された聴取経験を生成するためにユーザがシステムを使用し続けるにつれて補足される。
【0090】
図49を参照することで明らかなように、本発明の一実施形態によれば、順序が種々のユーザの好みに基づくプレイリストを生成して、順序がユーザ102にとってより楽しいプレイリストを生成するためのプロセスが実行される。この実施形態では、プレイリストに含まれるべきメディアファイルのリストがユーザ102により選択される。ステップ4901。どのメディアファイルをプレイリストに入れるかをユーザが選択することについて説明するが、プレイリストは、ネットワーク300全体にわたりどこかに位置するメディアファイルのいずれか又は全部を使用して生成できることにも注意されたい。又、機能及び処理は、上述しただけではなく、ネットワーク上の種々の位置で実行することができる。この処理及びデータ記憶は、ネットワークのコンポーネントにわたって分散することができ、ネットワーク300上の単一のエレメントに拘束されない。プレイリストのための歌のリストが作成されると、メディアエンジン106は、プレイリストへと分類されるべき各特定のメディアファイルに関する情報についてメディアサーバー118に問合せする。ステップ4903。この情報は、この特定のメディアファイルに対してユーザ102に利用できる格付け情報と、メディアファイルが最後に再生されたときに関する情報とを含む。メディアエンジン106がメディアサーバー118からこの情報を受け取ると、メディアファイルがユーザ102により最後に再生されたときに基づいて各特定のメディアファイルに対しスコアが発生される。ステップ4905。一実施形態によるこの「最後の再生のスコア(last played score)」は、1から100のスケールで発生され、ここで、100は、プレイリストに含まれるメディアファイルのリストから最も最後に再生されたメディアファイルであり、1は、最も以前に再生された歌であり、そして1と100との間の値を含む全ての他の歌は、最も最後に再生された歌と最も以前に再生された歌とに対して直線的な関係に基づくものである。「最後の再生のスコア」が各メディアファイル又は歌に対して指定されると、メディアエンジン106は、特定の歌に対して利用できる格付けデータを見て、ユーザ102がこの歌を格付けしたかどうか調べる。ステップ4907。ユーザが歌を格付けした場合には、「歌格付けスコア」が、例えば、1から100の格付けスケールに基づいてメディアファイルに指定され、ここで、100は、最高の格付けであり、そして1は、最低の格付けである。ステップ4908。歌がユーザにより格付けされていない場合には、メディアエンジンが格付け情報を見て、その歌に関連したアルバムがユーザにより格付けされたかどうか決定する。ステップ4909。アルバムがユーザ102により格付けされた場合には、その歌に関連したアルバムのユーザ格付けに基づいて「アルバム格付けスコア」がメディアファイルに指定される。ステップ4910。この場合も、一実施形態では、スコアが1から100のスケールに基づくものであり、100は、最高に格付けされたアルバムであり、そして1は、最低に格付けされたアルバムである。アルバムがユーザにより格付けされていない場合には、メディアエンジン106が格付け情報を再検討して、アルバムに関連したアーチストがユーザにより格付けされたかどうか調べる。ステップ4911。アーチストがユーザにより格付けされている場合には、「アーチスト格付けスコア」が、ユーザ102により与えられた格付けに基づいてメディアエンジン106により発生される。ステップ4912。この場合も、一実施形態によれば、このスコアは、1から100のスケールに基づいて発生されるのが好ましく、100は、最高に格付けされたアーチストであり、そして1は、最低に格付けされたアーチストである。この歌に関連したアーチストも格付けされていない場合には、「デフォールト格付けスコア」がメディアファイルに関連付けられる。ステップ4913。一実施形態では、この格付けスコアは、50のスコアとなる。全ての種々のスコアが特定のメディアファイル又は歌に指定されると、各スコアに対して適切な意義を与えるようにスコアが重み付けされるのが好ましい。一実施形態では、この格付けは、「最近再生の格付け」に0.17を乗算し、そしてもし得られれば、「歌の格付けスコア」に0.83を、「アルバムの格付けスコア」に0.80を、「アーチストの格付けスコア」及び「デフォールト格付けスコア」に0.77を乗算することにより達成される。ステップ4915。全てのスコアが計算されて重み付けされると(この計算は、メディアエンジン106の一部分としてユーザプロセッサ103で行なわれるか、メディアサーバー118で行なわれるか、又はネットワーク300のどこかで行なわれる)、その重み付けされたスコアが互いに加算されてコンパイルされ、プレイリストに含まれるべきファイルのリストにおける各メディアファイルに対する1つの「総合スコア」を生成する。各メディアファイルに対して「総合スコア」が計算されると、そのメディアファイルに対するプレイリスト内の適切なスロットを確かめるために、個々のファイルごとに式が実行される。ステップ4917。一実施形態によれば、メディアファイルに対してスロットを選択するのに使用される式は、次の通りである。
i=[N*(R/N)p]0.94
N=リストにおけるアイテムの数#、
R=範囲[0、N]内のランダムな整数、
p=スコアの高いアイテムにおける重みを高めるのに使用される定数値、及び
i=メディアファイルを挿入するための選択されたスロット。
【0091】
各特定のメディアファイルに対してスロットが決定されると、それらの結果に基づいてプレイリストが発生される。ステップ4919。
【0092】
本発明の別の実施形態によれば、プレイリストの生成に関連してメディアエンジン106により使用される付加的なファクタは、アーチスト分離である。このファクタは、可能なときに、特定のアーチストからの歌がプレイリスト内で繰り返されないか又は少なくとも時間的にあまり接近して繰り返されないよう確保するプレイリストをメディアエンジン106が生成するのを許す。この実施形態は、アーチスト分離について説明するが、プレイリストが、歌又はアルバム分離及び/又はジャンル分離、或いは歌又はメディアファイルに関連した他のファクタにより分離されるような同様の実施形態も考えられる。アーチスト分離を生成するために、プレイリストに対して選択された歌の中から各特定のアーチストに対する歌の数を合計するメディアエンジン又はメディアサーバーによりリストが作られる。このタスクが完了すると、この作られたリストから集められた情報に基づいて各歌に対して最小分離数を発生することもできる。最小分離数を生成するために、次の式が使用される。
歌の合計数
特定アーチストによる歌の数
【0093】
従って、プレイリストに含まれるべきメディアファイルのこのリスト内の歌に関連した各アーチストに対して、最小分離数が発生される。例えば、プレイリストに入れられるべくユーザにより全部で50個の歌が選択され、そしてこれらの歌の10個に特定のアーチストXが関連している場合には、アーチストXの最小分離数は、50を10で除算したもの、即ち5となる。プレイリストが生成されるときには、メディアエンジン106は、各特定のアーチストに対してメディアファイルにより占有される最後のスロットを追跡し、次いで、最小分離数がそのスロット番号に加算され、そしてスロット番号+分離数より高いスロット番号にはその特定アーチストによる歌が入れられない。例えば、式がその特定のメディアファイルで実行された後に、アーチストXによる歌がプレイリストのスロット番号3に入れられるように選択され、そしてその特定のアーチストに対する最小分離番号が5である場合には、アーチスト分離をもつプレイリストを発生するときに、アーチストAによる歌をスロット4、5、6又は7に入れることが許されず、メディアエンジンは、その歌をスロット8以降に入れるように試みる。使用できない特定の歌に対してスロットが選択された場合には、次に使用できるスロットにメディアファイルが入れられる。一実施形態において、このスロット充填プロセスを進めることでプレイリストの終りに到達した場合には、プレイリストの最初のスロットからもう一度プロセスが始められる。上述した好みのいずれか又は全部をメディアエンジン106によりセットすることもできるし、各個々のプレイリストに対して各個々のユーザにより選択することもできることに注意されたい。
【0094】
本発明の別の実施形態では、プレイリストが特定の基準に基づいて自動的に生成されてもよい。この実施形態では、システムは、特定のユーザ基準に基づいてプレイリストを生成することができる。例えば、ユーザは、アーチスト、アルバム、ジャンル、システムに歌が追加された日付、この特定のユーザに対して歌が再生された最後のとき、格付け、等の異なる基準をドロップダウンメニューから選択することができる。この選択された基準に基づいて、これらの特定の基準に対して適切であるユーザに変更子のリストが与えられる。例えば、選択された基準が「追加日付(date added)」である場合には、変更子リストは、例えば、“is”、“is after”、“is before”、“on or before”、“on or after”、“is not”を含む。これらの選択肢は、全て、ユーザにより入力された特定の日付に適用できる。他方、ユーザにより選択された基準がジャンルである場合には、この変更子は、“is”又は“is not”のような選択肢を含み、これらの選択肢は、ジャンルの基準に適用できる。変更子が選択された後に、ユーザは、希望のプレイリストに適用できる用語を挿入するように促される。例えば、ユーザが“genre”を基準として、“is not”を変更子として、そしてワード“disco”を用語として選択する場合には、システムは、ジャンルがディスコでない歌のプレイリストを自動的に生成する。この場合も、これらのプレイリストには、ユーザがメディアエンジン106を実行する位置からアクセスすることができる。
【0095】
本発明の一実施形態において、プレイリストを生成する際にユーザに与えることのできる付加的な選択肢が存在する。例えば、ユーザには、そのプレイリストに対して多数の条件を組み入れたいかどうか、或いはある数の条件だけを満足するプレイリストを好むかどうか選択するための選択肢が与えられる。更に、ユーザは、どれほど長くプレイリストが存在すべきか、そしてプレイリストをある数の歌に制限すべきかどうか選択することができる。従って、プレイリストの条件が、例えば、1000曲を返送するものであり、そしてユーザが25曲の長さのプレイリストをもつことしか望まない場合には、ユーザは、プレイリストを25曲に制限するように選択することによりこの問題を緩和する。プレイリストに使用される25曲は、メディアエンジンによりランダムに選択することもできるし、或いはこの場合も、ユーザが選択した基準を使用して選択することもできる。例えば、ユーザは、25曲のプレイリストが最高格付けの25曲であるか或いは最も最後に聞いた25曲でなければならないことを選択することにより、プレイリストを更に狭めることができる。従って、メディアエンジンは、多数の異なる段階的基準を伴うプレイリストを返送することができる。これは、ユーザが思い描くものより大きい、又はユーザの記憶メディアが保持できる特定サイズより大きいプレイリストの生成を排除する。従って、上述した例では、ユーザは、ユーザの基準に合致する最も人気のある又は最も最近の歌の25曲プレイリストを生成した。
【0096】
ユーザによりセットできる付加的な基準は、システムが基準に基づいてプレイリストを更新し続けることをユーザが望むかどうかを含む。このオプションを生成して生成されるプレイリストは、システムに追加されるメディアに基づいて周期的に変化することができる。従って、例えば、ジャンルが「ディスコでない(not disco)」全てのメディアを含むプレイリストが生成された場合には、ディスコでないメディアの付加的な断片がシステムに追加されるたびに、プレイリストの構成が変化する。従って、ユーザがライブ更新特徴を選択する場合には、メディアエンジンは、固定又は可変の時間に、或いはプレイリストが要求されるたびに、サーチ基準を実行し、サーチが最後に実行されたとき以来システムに追加された新たな媒体を組み込むことができる。従って、ユーザは、選択された条件及び基準に合致する歌のプレイリストを聞く能力をもつことができるが、プレイリストは、プレイリストが要求されるたびに、必ずしも同じ歌で構成されなくてよい。換言すれば、プレイリストが選択され又は要求されるたびに、メディアエンジンは、そのプレイリストに指定された以前の基準に基づいて更新されたプレイリストを生成する。
【0097】
先の実施形態で述べたプレイリストの基準を生成する機能に関連して使用されるユーザインターフェイスの一例が、図73に示されている。例えば、このインターフェイスから、ユーザは、ドロップダウンリスト7301から基準を選択し、ドロップダウンリスト7302から変更子用語を選択し、そしてフィールド7303へ値を挿入することができる。全ての条件が設定されると、ユーザは、「プレイリスト生成(generate playlist)」ボタン7310及び/又は「基準セーブ(save criteria as)」ボタン7312のいずれかをクリックすることができる。クリックされると、メディアエンジン106単独で、又はメディアサーバー118とタンデムで、或いはメディアサーバー118それ自体で、プレイリストを、例えば、ユーザインターフェイス部分7315に示す形態で生成する。しかしながら、ユーザは、即座に見るためのプレイリストを生成したくない場合には、「基準セーブ」ボタン7312をクリックし、これは、選択された条件をセーブすると共に、ユーザが、その後の時点でそれらの選択された条件に合致するプレイリストを容易に生成できるようにする。プレイリストが生成されると、ユーザは、インターフェイス7315の下に位置するボタンをクリックすることによりそのプレイリストで何をするかについて種々のオプションを有するのが好ましい。この実施形態では、ユーザは、再生ボタン7316をクリックすることによりプレイリストを再生することもできるし、或いはダウンロードボタン7318をクリックすることによりローカル装置へプレイリストをダウンロードすることもできる。更に、ユーザは、「追加(add on)」ボタン7317をクリックすることにより歌又は全プレイリストを別のプレイリストに追加することもできるし、又は情報ボタン7319をクリックすることにより、プレイリスト又は特定の歌に関する詳細な情報を得ることもできる。又、ユーザは、「リストセーブ(save list as)」ボタン7320をクリックすることによりプレイリストをセーブするよう選択することもできる。一実施形態では、ユーザがプレイリストをセーブするよう選択した場合には、プレイリストは、それが生成された形態でセーブされる。換言すれば、ユーザにより設定された条件に適合するようにシステムにより選択される特定の歌は、常に、そのプレイリストに存在する。セーブされるファイルは、プレイリストにおける各個々の歌の位置に対するポインタのみを含むのが好ましい。しかしながら、対照的に、ユーザが、「基準セーブ」ボタン7312をクリックすることにより、プレイリストの基準のみをセーブすることを選択した場合には、プレイリストを生成するための特定の基準のみがユーザのプロセッサ上のファイルにセーブされ、従って、このプレイリストが次に実行されるときに、メディアエンジンは、これもユーザにより選択された基準に合致する歌の異なるリストを生じさせるプレイリストを生成する。もちろん、ユーザがプレイリストをポータブル装置又は記憶メディアにセーブすることを選択した場合には、実際のメディアファイルが記憶されてもよい。
【0098】
基準プレイリストを生成する能力は、ユーザが、特定の基準に基づいてプレイリストを生成し、次いで、そのプレイリストを、後で聞くためにセーブするのを許す。或いは又、ユーザは、eメール、インスタントメッセージング、ピアネットワーキング、或いは既知の又は今後知られるようになる他の通信チャンネルを経て別のユーザに基準プレイリストを送信することができる。例えば、ユーザが、特定の基準で2004年9月1日以降にアップロードされた歌の基準を含む基準プレイリストを生成する場合には、あるユーザがその基準を別のユーザに送信することができる。他のユーザは、同じ基準を使用して、前記他のユーザに利用できるメディアに基づいて自分自身のプレイリストを生成することができる。例えば、ユーザAが自分の“my music”コレクションにおいてプレイリストを実行する場合には、プレイリストが歌A、B及びCを返送し、ユーザ2が同じプレイリスト基準を実行し、歌D、E及びFが返送される。他方、ユーザは、プレイリストを、それが生成された通りにセーブする能力、即ちユーザがプレイリストを最初に生成したときに生成された同じ歌及び/又はメディアをもつようにセーブする能力も有する。それ故、このようなプレイリストを通信するときには、他のユーザがネットワーク300においてこれら特定の歌の位置に対するポインタを含むファイルを受け取る。
【0099】
本発明の別の実施形態による例示的相性プレイリストの生成を、図74及び75を参照して以下に説明する。図74を参照すれば、ユーザは、例えば、ドロップダウンメニュー7401から基準を選択することにより、アルバム又はアーチストに類似しているか又は類似していない音楽に基づいてプレイリストを生成する能力を有する。ユーザは、特定のアルバムに類似し及び/又は特定のアルバムに類似しない音楽、特定のアーチストに類似し及び/又は特定のアーチストに類似しない音楽を希望するかどうか選択すると、アーチストドロップダウンリスト7402又はアルバムドロップダウンリスト7403からアーチスト及び/又はアルバムを選択することができる。又、類似性の程度は、例えば、「著しく類似していない(not too similar)」、「非常に類似している(very similar)」、等から選択される。次いで、システムは、ユーザの選択に関して若干厳格な類似性ファクタを適用することにより、2つ以上のアイテム間で類似性を見出すのに使用されるアルゴリズムを調整する。
【0100】
更に、ユーザには、不明瞭度(obscurity)ノブ7404で不明瞭度レベルを選択することにより不明瞭度レベルを選択するオプションが与えられるのが好ましい。特定の歌/アーチスト又はアルバムの不明瞭度とは、アイテムが、選択されたカテゴリーにおいて他のアイテムと共に有する相性のレベルの尺度である。不明瞭度は、ネットワーク上の他のユーザの中で、及び/又はシステムオペレータ入力を通して、その歌/アーチスト/アルバムの集合的格付け又は聴取パターンにより決定されるのが好ましい。例えば、ユーザが、非常に不明瞭な歌をもつプレイリストを生成したい場合には、メディアエンジン106がメディアサーバー118に問合せをして、最後のy日間にx人のユーザにより格付けされていない歌を見出す。従って、それにより得られるプレイリストは、ネットワーク上にある他の歌に対して不明瞭な歌より成り、これは、他のユーザがその歌を格付けしておらず頻繁に聞かないことを意味する。
【0101】
不明瞭度を選択した後に、ユーザには、広く様々なアーチスト及び/又はアルバムでプレイリストを生成することを望むか、又は歌がほとんど同じアーチスト及び/又はアルバムからのものでなければならないかを選択するオプションも与えられるのが好ましい。ユーザが基準を選択すると、上述したプレイリストと同様に、ユーザは、「プレイリスト生成(generate playlist)」ボタン7406をクリックすることによりプレイリストを生成するか、又は「基準セーブ(save criteria as)」ボタン7407をクリックすることにより基準をファイルとしてセーブするオプションをもつことができる。メディアエンジン106は、メディアサーバー118へ基準を転送するのが好ましい。プレイリストが生成されると、プレイリストの結果がインターフェイス7410に表示される。更に、上述したプレイリストと同様に、ユーザは、再生ボタン7416をクリックすることによりプレイリストを再生し、ボタン7418をクリックすることによりプレイリストをダウンロードし、ボタン7417をクリックすることによりプレイリストを別のプレイリストに追加し、或いは情報ボタン7419をクリックすることによりプレイリストに関する付加的情報又はプレイリスト内の歌を得ることができる。ユーザは、「リストセーブ(save list as)」ボタン7420をクリックすることにより、プレイリストをファイルとしてセーブすることができる。
【0102】
別の実施形態では、図75に見られるように、アーチスト及び/又は特定の歌に対する類似性に基づいてプレイリストを生成することができる。上述した実施形態と同様に、ユーザは、ドロップダウンリスト7401から基準を選択することにより特定の歌に類似した又は類似しない音楽を望むかどうかについて基準を選択し、唯一の相違は、この実施形態では、ユーザが、アルバムではなく、ドロップダウンメニュー7403から歌を選択することである。アーチスト、ジャンル又は格付けのような他の同様のオプションも使用できる。
【0103】
図76に示す本発明の一実施形態では、プレイリストが生成されると、ユーザは、その生成されたプレイリストで何をするかについて種々の異なるオプションを有する。例えば、ユーザは、先の実施形態と同様に、「プレイリスト再生(play playlist)」ボタン7630をクリックすることによりプレイリストを再生することもできるし、或いは「CDを焼く(burn a CD)」ボタン7631をクリックすることによって装置114に配置されたCDにプレイリストを焼き付けることもできる。一実施形態において、ユーザは、「CDを焼く」ボタン7631をクリックするか或いはそれをポータブルメディアプレーヤ又は他の記憶メディアにセーブするときには、プレイリストをCDに焼き付けることができるように、ブランクCDを装置114に挿入することが促される。プレイリストがCDに対して長過ぎるか及び/又は大き過ぎる場合には、ユーザにこのことがアラートされ、そしてメディアの形式を変更するか、又はユーザがプレイリストからどの歌をCDに焼き付けたいか選択するオプションがオファーされる。或いは又、ユーザは、例えば、これに限定されないが、MP3プレーヤ等のポータブルメディア記憶装置へプレイリストをコピーして、プレイリストをポータブル化することを選択してもよい。このような実施形態では、プレイリストは、単にポインタを含むのではなく、実際のメディアファイル及び任意の関連メタデータを含む。
【0104】
更に、ユーザは、例えば、「プレイリスト発行(publish playlist)」ボタン7633をクリックすることによりシステムの他のユーザにプレイリストを発行するよう選択することができる。プレイリストの発行を選択することにより、ユーザは、プレイリストに対する名前を入力することが促される。プレイリストは、プロセッサ103及び/又はメディアサーバー118、又はネットワーク300上の他の位置にセーブされる。ユーザには、発行されたプレイリストを公表するオプションが与えられ、従って、他のユーザがプレイリストを見るだけでなく、プレイリストに載せられたメディアを聞けるようにするのが好ましい。プレイリストを発行する能力は、全てのユーザに入手可能にすることでプレイリストを完全にポータブル化するという付加的な利益を有する。というのは、それがメディアサーバー118又はネットワーク上の他のユーザアクセス可能な位置(1つ又は複数)に存在することになるからである。
【0105】
本発明の一実施形態によるプレイリストの発行は、図77を参照して以下に説明する。先ず、ユーザは、プレイリストを生成する。ステップ7700。このプレイリストは、上述したように、多数の異なる仕方で生成することができる(即ち、基準プレイリスト;相性プレイリスト)。プレイリストが生成されると、ユーザは、プレイリストの発行を選択することができる。ステップ7710。ユーザがプレイリストの発行を選択した場合に、メディアエンジン106は、メディアサーバー118に問合せし、メディアデータベース120でプレイリスト内の全ての歌が入手できるかどうか決定する。ステップ7720。プレイリスト内の歌がメディアデータベース120にない場合には、メディアエンジン106がこれらの歌をメディアデータベース120へコピーする。ステップ7730。メディアデータベース120がプレイリスト内の全ての歌をもつと、プレイリストの名前及びコンテンツがプレイリストデータベース120にセーブされる。ステップ7740。従って、例えば、本書のどこかで述べたサーチ機能により、又はこれも本書のどこかで述べた「友人」機能により、別のユーザがそのプレイリストを要求した場合には、プレイリストをそのユーザにセーブすることができる。ステップ7750。発行されたプレイリストは、メディアファイルが存在するか又はそれにアクセスできるネットワーク位置を識別するポインタ(ポインタは、URL又はURIを含む)、メタデータ、又は実際のメディアファイルを含むことができるが、プレイリストは、ネットワーク上に同じメディアファイルの多数のコピーを記憶する必要性を回避するためにポインタを含むのが好ましい。従って、プレイリストは、ネットワークを経てプレイリストを発行することによりユーザに利用可能とすることができる。
【0106】
本発明の別の実施形態によれば、図50に示すように、ユーザは、メディアエンジン106を使用し、インスタントメッセージングプログラムを経てシステムに接続された他のユーザを識別して通信することができる。上述したように、各ユーザは、プロセッサ103にメッセージングプログラム108を有するのが好ましく、これにより、メッセージングプラットホームを使用して他のユーザと通信することができる。メッセージングプログラム108は、単にメッセージングのためのスタンドアローン特徴として提示されてもよいし、及び/又は拡張されたメディア関係ファンクションが望まれるときにはメディアエンジン106のファンクションに一体化されてもよい。コアメッセージングファンクションは、ユーザの要件に基づいて、プロセッサ103の多数のアプリケーションにより利用することもできる。メッセージングプログラム内には、ユーザのメッセージングの好みに関する情報が記憶されるのが好ましい。この情報は、例えば、そのユーザが何らかの仕方で知らされた「友人」或いは他のユーザのリストを含むことができる。このリストは、各個々のユーザによりコンパイルされ、そして例えば、協力者、ファミリー又はクラスメートを含むことができる。メッセンジャークライアント内から、この「友人」のリストは、ユーザが、定期的に対話を希望する他のユーザと容易に対話するのを許す。本発明の一実施形態によれば、メディアエンジン106は、メッセージングプログラム108からのこの情報を使用して、ユーザのメディア聴取経験を改善することができる。例えば、メディアエンジン106は、メッセージングプログラムからの「友人」情報を使用して、メディア情報及び経験をユーザ間で共有することができる。上述したように、メディアエンジン106は、各ユーザの特定の利用可能なメディアファイルに関する情報をコンパイルし、記憶するのが好ましい。この実施形態では、メディアエンジンは、メッセージングプログラムを使用し、各ユーザが、それらの友人に利用可能なメディアを見、及び/又はそれにアクセスできるようにする。
【0107】
このファンクションに関連した1つの例示的ユーザインターフェイスが図50に示されている。図50に見られるように、ユーザが枠201からメッセンジャーボタン234にアクセスする場合には、ユーザの「友人」のリスト5005が枠5010に表示される。図51に見られるように、一実施形態では、ユーザは、メッセンジャーボタン234の隣の矢印5104をクリックすることにより枠5106において「友人」のドロップダウンリスト5106を見ることができる。図50−54に示すユーザインターフェイスを通して、ユーザは、その「友人」の1人が“my music”コレクションに有するメディアファイルを表示することができる。メディアエンジン106は、メディアエンジン106及びメッセージングプログラム108の両方を実行している別のユーザのメディアに関する情報を表示するユーザインターフェイスを生成することができる。ユーザの“my music”コレクションと同様に、ユーザは、好ましくは適切な権利マネージメント許可と共に、その「友人」の音楽並びに特定の「友人」のプレイリスト及び/又は他の好みのいずれかを踏査し且つ聴取する能力も有する。例えば、図52に示すように、ユーザがリスト5106から特定の友人(例えば、JohnB)をハイライトした場合には、枠5220がリストをJohnBの“my music”コレクション内の全ての歌でポピュレートする。ユーザの“my music”コレクションインターフェイスに関して上述した実施形態と同様に、JohnBの“my music”コレクションにおける全ての歌のリストが、右の最も下の枠5220に挙げられる。このリストは、例えば、曲名5222、時間巾5224、アーチスト5226、アルバム5228、トラック5230、及びこの特定の歌が再生された最後の時間5232を含む各歌に関する情報を表わす列に分類される。これらの列は、例示に過ぎず、そして特定の歌に関する他の情報、例えば、ジャンルや、図2を参照して上述したように格付けツールで特定の歌を格付けする能力を含む列も、枠5220においてリストに含ませることができる。更に、JohnBの“my music”コレクションにおける全てのアーチストの歌の全リストが枠5240に表示されるのが好ましい。「友人」の“my music”コレクションに入れられたメディアファイルに関する情報に加えて、ユーザは、インターフェイス5000内から「友人」に関する付加的な情報にアクセスすることもできる。ユーザからユーザへの情報は、メッセージングプログラム108に通されるのが好ましいが、現在知られている又は今後知られるようになるデータ転送方法で通すこともできる。例えば、ユーザは、自分の「友人」に関するプロフィール情報であって、例えば、「友人」の趣味及び/又は好き嫌いを指示できるプロフィール情報にアクセスすることもできるし、枠5210から「友人」のインターネットラジオ局にアクセスすることもできる。各ユーザに関する情報は、図3を参照して述べたように、ユーザ情報データベース360に記憶される。ユーザ好みデータも、記憶及び交換することが可能である。メディアエンジン106は、このプロフィール情報を得て、ユーザが枠5210内からそれにアクセスするのを許す。一実施形態では、ユーザは、自分の「友人」をラジオ局に対する「影響者」として追加するよう選択することもできる。ユーザが自分の「友人」を「影響者」として追加するよう選択した場合には、メディアサーバー118がインターネットラジオを経てユーザへ音楽をストリーミングするときには、「影響者」が好む歌をひいきする状態で歌をストリーミングするか、又はユーザに推薦を与えるときには、これらの推薦を、「影響者」により高く格付けされた歌に基づいて行なう。換言すれば、メディアサーバー118によりストリーミングされるか又は推薦される歌は、影響者として選択された「友人」により高く格付けされた歌となる。影響の程度は、所定の又は計算されたファクタ、例えば、暗示的又は明示的なユーザの振舞い、或いはここに述べる他の好みベースの技術に基づいて、ユーザ又はシステム或いはその両方により変更することができる。
【0108】
図53に見られるように、ユーザは、枠5240におけるアーチストのリストから特定のアーチスト(即ち、Emmylou Harris)をクリックすることにより「友人」の“my music”リストの視野を更に狭めることができる。次いで、ユーザは、その特定のアーチストに対して枠5310においてアルバムのリストを見ることができる。更に、「友人」の“my music”コレクションの中の特定のアーチストによる歌のみが枠5220に表示される。ユーザは、更に、図54に見られるように、枠5310におけるリストからアルバムを選択することにより枠5220における視野を更に狭めることができる。枠5310から特定のアルバムを選択することにより、ユーザには、特定の「友人」(即ち、JohnB)の“my music”コレクションにおけるアルバムからの歌のみが与えられる。更に、図50−54に見られるように、ユーザが、図2−3を参照して上述したように、アーチスト、アルバム、ジャンル又は歌のいずれかにより自分の“my music”コレクションをブラウズできる仕方と同様に、ユーザは、ドロップダウンメニュー5201からどの基準でブラウズするか選択することにより「友人」の“my music”コレクションを同様にブラウズすることができる。次いで、本書のどこかで述べたのと同じ又は同様の仕方で再生し、記憶し、プレイリストに追加し、等々のためにメディアアイテムを選択することができる。手短に言えば、ユーザの友人の“my music”コレクションは、そのユーザの“my music”コレクションの拡張となる。
【0109】
図18−32を参照して述べた実施形態と同様に、本発明の別の実施形態では、ユーザは、別のユーザのメディアコレクションを通してサーチすることができる。図55に見られるように、ユーザインターフェイス5500は、サーチ用語が入力されるフィールド5501と、サーチ用語に対してサーチすべきカテゴリーが選択されるドロップダウンメニュー5502とを含む。例えば、図55において、ユーザが、JohnBの“my music”コレクション内の全てのアーチストを通して用語“John”についてサーチするよう選択したところの表示が示されている。ユーザがサーチ用語(例えば、John)を選択すると、基準に合致する歌に対するアーチストのリストが、アーチストの枠5505に示される。基準に合致する全ての歌も枠5515に示される。更に、基準に合致するアルバムのリストが枠5510に示される。ユーザは、更に、枠5505におけるアーチストをクリックすることによりサーチ結果を更に狭めることができる。例えば、図56に見られるように、ユーザが枠5505からアーチストJohn Coltraneをクリックした場合には、枠5515が、アーチストJohn Coltraneからの歌だけを表示する。同様に、選択されたアーチストに合致するアルバムだけがアルバム枠5510に表示される。
【0110】
図57に見られるように、ユーザは、枠5510から特定のアルバムを選択することによりサーチ結果を更に狭めることができる。特定のアルバムが枠5510から選択された場合には、そのアルバムからの歌だけが枠5515に表示される。この実施形態では、ユーザが自分自身の“my music”コレクションをブラウズしてそこから歌を再生できる仕方と同様に、ユーザは、自分の「友人」の“my music”コレクションをブラウズしてそこからの歌を再生することができる。図58に見られるように、ユーザが歌5515から特定の歌をハイライトしてクリックする場合には、その歌がメディアプレーヤ240で再生される。更に、ユーザは、「友人」の“my music”コレクションからの歌を自分自身の“my music”コレクションに追加することができる。これは、一実施形態では、枠5515から特定の歌をドラグしてユーザの“my music”ボタン222へドロップすることにより行うことができる。同様に、「友人」の“my music”コレクションからの歌は、枠5515から特定の歌をドラグしてプレイリストのリスト232へドロップすることにより、ドラグして特定ユーザのプレイリストにドロップすることもできる。この実施形態は、ユーザが、好ましくは、適切なデジタル権利又は他の許可事項を考慮に入れて、自分自身の“my music”コレクションにおいて遂行できるアクションを、自分の「友人」の“my music”コレクションにおいて遂行できるようにすることに注意されたい。
【0111】
別の実施形態では、ユーザは、ドロップダウンメニュー5502から「歌」を選択し、そしてフィールド5501にサーチ変数を挿入することにより、「友人」の“my music”コレクションにおける歌の曲名の中の変数項で「友人」の“my music”コレクション内の歌をサーチすることができる。図59に見られるように、ユーザがドロップダウンメニュー5502から曲名をサーチするよう選択し、そして例えば、フィールド5501をサーチ用語“fin”でポピュレートする場合には、メディアエンジン106は、その特定の基準に合致する枠5505内のアーチストのリスト、枠5510内のアルバム、及び枠5515内の歌を返送する。ユーザは、次いで、枠5515から直接歌を選択し、又は枠5505からアーチストを選択し、又は枠5510からアルバムを選択して、その特定のアーチスト又はアルバムからの歌しか含まないようにサーチを更に狭めることができる。例えば、図60に見られるように、ユーザは、用語“fin”を有するJohnBの“my music”コレクションにおける“Roger Miller”の歌しか見ないように選択した場合には、枠5510内の全てのRoger Millerアルバム及び枠5515における全てのRoger Millerの歌を表示する枠5505からRoger Millerを選択する。更に図61に見られるように、ユーザが枠5510内のこれらのアルバムの1つを選択した場合には、枠5515は、その特定のアルバムからの歌しか表示しない。この場合も、ユーザは、枠5515から特定の歌を選択することにより、その歌を再生し、記憶し、転送し、等々をすることができる。
【0112】
ユーザが「友人」の“my music”コレクションをアルバム及び/又はジャンルでサーチできる付加的な同様の実施形態を、図62−70を参照して以下に説明する。図62に見られるように、ユーザは、ドロップダウンメニュー5502からアルバムを選択し、そしてサーチ用語、例えば、“love”をフィールド5501に含ませることにより、「友人」の“my music”コレクションからのアルバム名において特定のサーチ用語をサーチするよう選択することができる。この場合も、これは、アルバム名が枠5515に表示されるその名前の中に用語“love”を有する歌を、特定の「友人」の“my music”コレクションに生じさせる。図63に示すように、この場合も、ユーザは、枠5505から特定のアーチストを選択することによりサーチを更に狭めることができ、この場合、その特定のアーチストからの歌しか枠5515には表示されない。ユーザは、この場合も、枠5510からアルバムを選択することによりサーチを更に狭めることができ、この状況では、図64に見られるように、そのアルバムに合致すると共にサーチ基準に合致する歌しか枠5515には表示されない。
【0113】
別の実施形態では、ユーザは、図65に見られるように、「友人」の“my music”コレクションにおいて歌のジャンルの中で特定の用語をサーチすることができる。前記実施形態と同様に、このようなサーチを遂行するために、ユーザは、ドロップダウンメニュー5502から「ジャンル(genre)」を選択し、そしてフィールド5501に特定のサーチ基準を入力することができる。図65に見られるように、ユーザがドロップダウンメニュー5502からジャンルを選択し、そしてフィールド5501からストリング“rock”を選択した場合には、ジャンル名にストリング“rock”を有する歌が枠5515に表示され、そしてそれらの歌に対するアーチスト及びアルバムのリストが、各々、枠5505及び5510に表示される。図66に見られるように、ユーザがアーチスト枠5505から特定のアーチストを選択する場合には、サーチを更に狭めることができる。図66に示すように、選択されたアーチストに合致する歌“New York Dolls”だけが枠5515に示され、そしてそのアーチストに合致するアルバムだけが枠5510に示される。ユーザが枠5510からアルバムを選択する場合には、サーチを更に狭めることができる。図67に見られるように、枠5515は、基準に合致し且つユーザにより選択されたアルバムからのものである歌しか表示しない。
【0114】
別の実施形態では、ユーザは、自分の「友人」の“my music”コレクションの種々の識別特性(即ち、アルバム名、曲名、アーチスト名、ジャンル、好み格付け)を通して特定のサーチ用語を一度に全部サーチすることができる。図68に見られるように、ユーザがドロップダウンメニュー5502から“all”を選択し、そしてフィールド5501において特定のサーチ用語(例えば、“morn”)を選択した場合には、ユーザインターフェイスは、枠5515にその基準を有する特定の「友人」の“my music”コレクション内の全ての歌を返送する。更に、これら基準に合致する全てのアーチストのリストが枠5505に表示され、そしてその基準に合致する全てのアルバムが枠5510に表示される。先の実施形態と同様に、ユーザは、図69に見られるように、枠5505から特定のアーチストを選択することにより(例えば、“my morning jacket”)、サーチを更に狭めることができる。ユーザが特定のアーチストを選択すると、基準に合致するその特定のアーチストからのアルバムだけが枠5510に表示され、そしてその特定のアーチスト及び基準に合致する歌だけが枠5515に表示される。図70に見られるように、ユーザが枠5510から特定のアルバムを選択した場合には、サーチを更に狭めることができる。図70に見られるように、ユーザが枠5510から特定のアルバムを選択すると、その特定のアルバムからの歌だけが枠5515に表示される。図18−32を参照して上述した実施形態と同様に、一実施形態では、サーチフィールド5501は、ユーザにより遂行された以前のサーチに基づいて自動的にポピュレートすることができ、例えば、ユーザが“MI”をタイプすると、ワード“mirror”を埋めることができる。
【0115】
図71に示す本発明の別の実施形態では、メッセージングプラットホーム116に接続された種々のプロセッサ103は、ネットワーク300に接続することによりメッセージングプラットホーム116を使用せずに相互接続することができる。同様の形式のネットワークの使用が、2003年11月18日に出願された“Method and Apparatus for Assisting With Playback of Remotely Stored Media Files”と題する米国特許出願第10/715,694号に開示されており、これは、本出願の譲受人に譲渡されたもので、参考としてここに援用する。本発明の一実施形態では、例えば、ユーザAがプロセッサ7110及びプロセッサ7140の両方を使用し、プロセッサ7110は、ユーザAの家に置かれ、そしてプロセッサ7140は、ユーザAの仕事場に置かれている。ユーザBは、プロセッサ7120を使用し、ユーザCは、プロセッサ7130を使用し、ユーザDは、プロセッサ7150及びプロセッサ7160を使用し、プロセッサ7150は、例えば、ユーザDの家に置かれ、そしてプロセッサ7160は、例えば、ユーザDの仕事場に置かれている。これらのプロセッサは、全て、メッセージングプラットホーム116を経て接続状態に保つ必要なく、相互接続することができる。より詳細には、全てのプロセッサがメッセージングプラットホーム116に接続された場合には、メッセージングプラットホーム116は、情報を感知して各プロセッサ間に中継することができる。例えば、メッセージングプラットホームに接続されるのに加えて、ユーザAのプロセッサ、即ちプロセッサ7110及びプロセッサ7140の両方がネットワーク300を経て互いに接続され、ユーザDのプロセッサ、即ちプロセッサ7150及びプロセッサ7160の両方がネットワーク300を経て互いに接続され、そしてプロセッサ7120がプロセッサ7140に接続される一方、プロセッサ7150がプロセッサ7130に接続される場合には、図71に示された全てのプロセッサが相互接続されたと考えることができる。このため、プロセッサ7110は、プロセッサ7140及びプロセッサ7130の両方との接続を維持するので、プロセッサ7130を、プロセッサ7120、7150又は7160へ接続するためのコンジットとして使用することもできる。このコンジットは、メッセージングプログラム108を通して管理されるのが好ましいが、プロセッサ102で実行される個別のピアネットワーキングソフトウェアアプリケーションは、単独で、或いはメッセージングプログラム108と協力して、又はその一部分として使用することもできる。即ち、プロセッサ7110におけるユーザAがメディアファイル又は他の情報をプロセッサ7150と交換したい場合に、プロセッサ7130との接続を経てファイルを送信し、このプロセッサ7130がプロセッサ7160との接続を通してそれを転送し、そしてこのプロセッサ7160がプロセッサ7150へのリンク又はポイントへ直接接続を経てそれを転送できることにより、実行することができる。或いは又、プロセッサ7110は、特定のメディアファイル又は他の情報が入れられた位置を受け取る。プロセッサ7110は、処理を進め、例えば、プロセッサ7150からそれをストリーミングさせることができる。この場合も、ある実施形態では、ユーザに特定の歌をストリーミングさせるための適切なデジタル権利をユーザが有することを確かめるために最初に検証が行なわれることに注意されたい。換言すれば、他の実施形態で述べたように、システムは、ユーザ間でのメディアファイルの不法な配布を回避するためにデジタル権利を管理できるのが好ましい。
【0116】
この実施形態では、種々のプロセッサ間でファイルを交換し及び/又は情報やメディアファイルをストリーミングさせるのに使用できるネットワークを生成するために、ユーザのグループがそれらの種々の相互接続を使用するネットワークが生成される。図72を参照することで明らかなように、プロセッサ103は、メッセージングプラットホーム116に接続し、メッセージングプラットホーム116が知っているものでプロセッサ103の拡張ネットワークのメンバーとして働くことのできる他のプロセッサ103のリストを得る。ステップ7201。換言すれば、メッセージングプラットホーム116は、そのメッセージングプラットホーム116との接続を維持している他の全てのプロセッサのうちの要求発生プロセッサ103へ情報を与え、これは、直接接続又は別のプロセッサの接続のいずれかによりその要求発生プロセッサ103に入手できる。メッセージングプラットホーム116により与えられるプロセッサのこのリストは、要求発生プロセッサへそれらの「ピアネットワーク」を通して入手できる全ての異なる「ピア」のリストと称される。ステップ7202。プロセッサ103がメッセージングプラットホーム116から「ピア」のリストを得ると、プロセッサ103は、メッセージングプラットホーム116に接続される必要がもはやなくなる。次いで、プロセッサ103は、メッセージングプラットホーム116によりそこに通される他のプロセッサ103又はピアの各々との接続を開始するよう試みる。ステップ7203。これは、プロセッサの利用状態に関して情報を要求しているプロセッサピアの各々へメッセンジャーを送信することにより行うことができる。他のプロセッサが利用できる場合には、それらが、その利用状態を指示するメッセージを返送する。ステップ7204。プロセッサ103が、プロセッサのネットワークにおける他のプロセッサ又はピアの利用状態に関する全ての情報を受け取ると、「ピア」に関する情報であって、メッセージを返送するために要する時間を含む情報をコンパイルする。ステップ7205。従って、ピアネットワーク内の利用可能なプロセッサのリストをもつのに加えて、プロセッサは、どの接続がより速く応答するか、ひいては、ピア間により速い接続を維持するか、そしてどの接続がより低速であるかのリストも有する。次いで、プロセッサ103が特定のメディアファイル(例えば、歌)をサーチしたい場合には、プロセッサは、ピアネットワークにリストされた全てのプロセッサへサーチ要求を送出する。ステップ7206。ネットワーク内の各プロセッサは、要求されたファイルを有するかどうかチェックし、そしてそのファイルを有するか否かを指示する適切なメッセージを要求発生プロセッサへ返送する。ステップ7207。要求発生プロセッサがピアネットワーク内のピアからいずれかの又は全ての応答を受け取ると、メディアファイルをその要求発生プロセッサへストリーミング又はコピーすることができる。ステップ7208。
【0117】
ネットワーク内のファイルをサーチするときには、サーチされるプロセッサは、図71のプロセッサ7110及び7130のような直結された2つのプロセッサを含むこともできるし、又は互いに直結されず、別のプロセッサを通して接続されるプロセッサを含むこともできる。例えば、図71を再度参照すれば、プロセッサ7130から生成されるピアネットワークは、プロセッサ7160及び7110を含むことができ、これらは、両方とも、プロセッサ7130に直結される。しかしながら、ファイル又は他の情報をサーチする際には、プロセッサ7130は、そのピアネットワーク内のプロセッサ(即ち、プロセッサ7110及び7160)をサーチするのに加えて、そのピアネットワーク内で、即ち7110のネットワーク及び7160のネットワーク内でサーチすることもできる。それ故、プロセッサ7130は、プロセッサ7120、7240及び7150もサーチすることができる。このため、これらのプロセッサは、直接的にプロセッサ7130のネットワーク内にないが、7130のピアネットワークの1つに入る。
【0118】
プロセッサ103に対してピアとして働き得る他のプロセッサのリストについて、メッセージングプラットホーム116に問合せするときに、一実施形態におけるメッセージングプラットホームは、プロセッサの状態に関する情報、或いはプロセッサがその時点でネットワークに実際に接続されているかどうか、又はプロセッサがメッセージをアクティブに受信するかどうかの状態を供給することもできる。別の実施形態では、メッセージングプラットホームは、要求発生プロセッサが接続できる幾つかのプロセッサが存在するという情報だけを供給するが、そのプロセッサの現在状態に関する情報は供給しない。このような実施形態では、各プロセッサ及び/又はピアに個々に接続し、そして現在状態を得るのは、プロセッサ次第である。従って、メッセージング及び/又はピアの接続を使用することにより、メディアエンジン106は、特定のユーザに対してメディアの大きな領域を組み込み、ユーザのメディアファイルアクセスオプションを、そのユーザの特定のコレクションを越えて、そのユーザの友人のコレクションまで拡張することができる。
【0119】
別の実施形態では、ユーザインターフェイスにより、ユーザは、類似性踏査ファンクションを利用して、類似ユーザ/メンバー、アルバム、アーチスト、歌又はジャンルのリストを生成することができる。このファンクションは、相性エンジン350により全体的又は部分的に遂行され、このエンジンは、ユーザの格付け、好み、再生データ、及び/又は明示的及び/又は暗示的ユーザ振舞いに基づいて希望のリストを生成する。更に別の実施形態では、相性エンジンは、リストを生成するときにフィルタファンクション又はスレッシュホールドを適用するのが好ましい。スレッシュホールドは、類似性リストに対する各潜在的候補に関連したアイテム又はアクションの数、量又はサイズに関係するのが好ましい。潜在的候補が類似性リストに対して適当に合致するとみなすために、候補は、好ましくは、特定のスレッシュホールドを満足しなければならない。
【0120】
類似性踏査ファンクションを使用する一実施形態では、ユーザは、ネットワーク内の類似ユーザ又はメンバーのリストにアクセスすることができる。相性エンジンは、ユーザの格付け、好み及び/又は再生データに基づいて、類似メンバーリストを生成するのが好ましい。更に、相性エンジンは、類似メンバー/ユーザリストを生成するときにスレッシュホールドを適用することができる。一例において、スレッシュホールドは、特定のユーザが格付けしたアイテム(ジャンル/アルバム/アーチスト/歌)の所定数にセットすることができる。例えば、ユーザは、少なくとも20アイテムを格付けしなければならず、そして類似として選択されるものは、少なくとも100アイテムを格付けしなければならない。従って、このスレッシュホールド数に合致しないメンバー/ユーザは、類似メンバー/ユーザのリストに含まれない。図78を参照することで明らかなように、ユーザインターフェイスは、メンバーが、類似メンバーのリストにアクセスしてそれを見ることを許す。先ず、ユーザは、ユーザインターフェイスの特定の枠7815に位置する屡次メンバーファンクション7810に関連したリンクをクリックする。次いで、図79に示すように、ユーザには、相性エンジン350により生成された類似メンバー7915をリストする枠7910が提示される。この生成は、ユーザによりリストが要求されたときに行われてもよいし、或いは相性エンジン350により周期的に遂行されるバックグランドファンクション又はバッチファンクションとして行われてもよい。この枠から、ユーザは、各リストされたメンバーに関する情報7915にアクセスすることもできる。例えば、ユーザは、特定のリストされたメンバーが高く格付けするアーチスト7925にアクセスすることができる。別の例では、ユーザは、リストされたメンバー7915に類似であると考えられるメンバー7920にアクセスすることができる。これは、ユーザが、異なる程度及び分岐の類似メンバーを踏査しそしてそれらへ拡張するのを許す。更に別の例では、ユーザは、各々のリストされたメンバー7915の化身又は他の関係情報、例えば、ユーザ名、特定メンバーがどのアーチストを好きか、等、をブラウズすることができる。
【0121】
類似性踏査ファンクションを使用する別の実施形態では、ユーザは、類似アーチストのリストにアクセスすることができる。従って、ユーザ類似性踏査と同様に、相性エンジン350は、集計された暗示的又は明示的ユーザ情報、或いはシステムのオペレータにより与えられる情報に基づいて類似アーチストリストを生成するが、ユーザの格付け、好み、及び/又は再生データに少なくとも一部分基づくのが好ましい。更に、相性エンジン350は、類似アーチストリストを生成するときに、スレッシュホールドパラメータを任意に適用することができる。従って、スレッシュホールドを満足しないアーチストは、類似アーチストリストに含まれない。スレッシュホールドパラメータの例は、特定のアーチストがユーザのライブラリーに何回現れるか、又はアーチストが特定のアーチスト(1人又は複数)と共にユーザのライブラリーに何回現れるかである。図80を参照することで明らかなように、ユーザインターフェイスは、メンバーが類似アーチストリストにアクセスしてそれを見るのを許す。先ず、ユーザは、ユーザインターフェイスに置かれた類似アーチストファンクション8010に関連したリンクをクリックする。類似アーチストの切頭又は短縮リストがユーザに対して表示される(8015)。次いで、ユーザは、“more”8020リンクをクリックして、より類似したアーチスト及び関連詳細情報にアクセスすることができる。次いで、図81に示すように、ユーザには、相性エンジンにより生成される類似アーチスト8115をリストする枠8110が与えられる。この枠から、ユーザは、各リストされたアーチスト8115に関する情報にアクセスすることができる。例えば、ユーザは、リストされたアーチスト8115に類似と考えられるアーチスト8120にアクセスすることができる。従って、ユーザが「類似アーチスト」8120リンクをクリックした場合には、ユーザには、図82に示された以前にリストされたアーチスト8115の1人に対する類似アーチスト8215の枠8210が提示される。これは、ユーザが、簡単且つ直観的なユーザインターフェイスを経ての一連の単一クリックにより、異なる程度及び分岐の類似アーチストを踏査しそしてそれらへ拡張するのを許す。ユーザは、類似アーチストを選択する対話であって、ユーザが希望する回数の対話を遂行することができる。更に、いつでも、ユーザは、本書のどこかで述べたように、例えば、インターフェイスエレメント8226を経て、種々のパラメータを使用して、類似アーチスト、例えば、より主流にいるか又は人気のあるアーチスト・対・より不明瞭な又は人気の低いアーチスト、の表示をフィルタリングし又は狭めることができるのが好ましい。図82及び83に示すように、ユーザは、契約レベル、許可基準、DRM遵守又は他の制限ファクタに基づいて、システム100/300を通してユーザ8225に入手できる全ての類似性結果8220又は唯一の類似性結果を表示するように選択できる。
【0122】
上述した踏査ファンクションは、ユーザ及びアーチストを越えて他の基準にも適用することができ、類似性ユーザインターフェイス及び相性エンジン350を使用して、類似の歌、アルバム、ジャンル、又は他の基準を生み出すことができる。
【0123】
当業者であれば、ここに述べた本発明の方法及びシステムは、多数の仕方で実施することができ、上述した実施形態や実施例に限定されないことが明らかであろう。換言すれば、単一又は多数のコンポーネントにより、ハードウェア及びソフトウェアの種々の組み合せ、並びに個々のファンクションにおいて遂行される機能的エレメントを、クライアント又はサーバーレベルのいずれかでソフトウェアアプリケーション間に分散することができる。この点に関して、ここに述べる異なる実施形態の多数の特徴が1つの単一実施形態に合成されてもよいし、ここに述べる全ての特徴より少数又は多数の特徴を有する別の実施形態も考えられる。現在知られている又は今後知られる仕方でファンクションの一部又は全部を多数のコンポーネント間に分散することもできる。従って、ここに述べたファンクション、特徴、インターフェイス及び好みを達成するのに、ソフトウェア/ハードウェア/ファームウェアの無数の組み合せが考えられる。更に、本発明の範囲は、従来知られているものや、当業者に理解されるような、ここに述べるシステムコンポーネントを通しての変更及び修正の特徴も網羅する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワーク上の多数の位置からメディアファイルへユーザアクセスを与える方法において、
将来の時間にメディアファイルにアクセスするためのユーザの希望を表わす第1の通信を受け取るステップであって、前記メディアファイルは、前記ネットワーク上の多数の位置から異なるメディアフォーマットで入手できるものであるステップと、
前記ユーザ及び前記メディアファイルに関連した情報を記憶するステップと、
前記メディアファイルを経験するための前記ユーザの希望を表わす第2の通信を前記ユーザから受け取るステップと、
前記ユーザへ前記希望のメディアファイルを与えるところの位置を前記多数の位置から決定すると共に、前記希望のメディアファイルを与えるメディアフォーマットも決定するステップと、
前記希望のメディアファイルを前記メディアフォーマットで前記位置から前記ユーザにより経験されるべく利用できるようにするステップと、
を備えた方法。
【請求項2】
前記多数の位置の1つは、ユーザのローカルメディアファイルライブラリを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記多数の位置の1つは、メディアファイルサービスを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記多数の位置の1つは、別のユーザのメディアファイルライブラリを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記ネットワークは、インターネットを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記メディアファイルにアクセスするための前記ユーザの権利を検証するステップを更に備えた、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記情報は、前記メディアファイルの位置を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記情報は、ユニバーサルリソース識別子を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記情報は、前記メディアファイルに対するポインタを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記メディアフォーマットは、テサードダウンロードを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記メディアフォーマットは、ストリーミングメディアファイルを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項12】
前記メディアフォーマットは、メディアファイルダウンロードを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項13】
前記位置及び前記メディアフォーマットは、
前記メディアファイルが、前記ユーザに関連したローカルプロセッサ上のローカルメディアファイルとして利用できるかどうか決定するステップであって、前記メディアファイルが利用できる場合には、前記位置が前記ローカルプロセッサを含み、そして前記メディアフォーマットがローカルメディアファイルを含むようなステップと、
前記メディアファイルがローカルメディアファイルとして前記ローカルプロセッサから利用できない場合には、前記メディアファイルがサーバーからダウンロードとして利用できるかどうか決定するステップであって、前記メディアファイルが前記サーバーからダウンロードとして利用できる場合には、前記位置が前記サーバーを含み、そして前記メディアフォーマットがメディアファイルダウンロードを含むようなステップと、
前記メディアファイルが前記サーバーからダウンロードとして利用できない場合には、前記メディアファイルが前記サーバーからストリーミングメディアファイルとして利用できるかどうか決定するステップであって、前記メディアファイルがストリーミングメディアファイルとして利用できる場合には、前記位置が前記サーバーを含み、そして前記メディアフォーマットがストリーミングメディアファイルを含むようなステップと、
によって決定される請求項1に記載の方法。
【請求項14】
前記ダウンロードは、テサードダウンロードである、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記サーバーは、前記ネットワーク上に配置される、請求項13に記載の方法。
【請求項16】
前記サーバーは、インターネット上に配置される、請求項13に記載の方法。
【請求項17】
前記メディアファイルは、ビデオファイルを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項18】
前記メディアファイルは、オーディオファイルを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項19】
前記第1の通信は、前記ユーザが前記メディアファイルを前記ユーザのローカルメディアファイルライブラリに追加することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項20】
前記メディアファイルは、メディアサービスから追加される請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記メディアファイルは、コンパクトディスクから追加される、請求項19に記載の方法。
【請求項22】
前記メディアファイルは、ポータブルメディアプレーヤから追加される、請求項19に記載の方法。
【請求項23】
前記第2の通信は、前記ユーザが前記メディアファイルを再生することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項24】
前記情報は、前記ユーザに関連した独特の識別子を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項25】
ネットワーク上の多数の位置からメディアファイルへユーザアクセスを与えるシステムにおいて、
将来の時間にメディアファイルにアクセスするためのユーザの希望を表わす第1の通信を受け取る第1通信コンポーネントであって、前記メディアファイルは、前記ネットワーク上の多数の位置から異なるメディアフォーマットで入手できるものである第1通信コンポーネントと、
ユーザ及び前記メディアファイルに関連した情報を記憶する記憶装置と、
前記メディアファイルを経験するためのユーザの希望を表わす第2の通信を前記ユーザから受け取る第2通信コンポーネントと、
前記ユーザへ前記希望のメディアファイルを与えるところの位置を前記多数の位置から決定すると共に、前記希望のメディアファイルを与えるメディアフォーマットも決定する判断コンポーネントと、
前記希望のメディアファイルを前記メディアフォーマットで前記位置から前記ユーザにより経験されるべく利用できるようにする配送コンポーネントと、
を備えたシステム。
【請求項26】
前記コンポーネントは、ソフトウェアコンポーネントを含む、請求項25に記載のシステム。
【請求項27】
前記多数の位置の1つは、ユーザのローカルメディアファイルライブラリを含む、請求項25に記載のシステム。
【請求項28】
前記多数の位置の1つは、メディアファイルサービスを含む、請求項25に記載のシステム。
【請求項29】
前記多数の位置の1つは、別のユーザのメディアファイルライブラリを含む、請求項25に記載のシステム。
【請求項30】
前記ネットワークは、インターネットを含む、請求項25に記載のシステム。
【請求項31】
前記メディアファイルにアクセスするための前記ユーザの権利を検証する検証コンポーネントを更に備えた、請求項25に記載のシステム。
【請求項32】
前記情報は、前記メディアファイルの位置を含む、請求項25に記載のシステム。
【請求項33】
前記情報は、ユニバーサルリソース識別子を含む、請求項25に記載のシステム。
【請求項34】
前記情報は、前記メディアファイルに対するポインタを含む、請求項25に記載のシステム。
【請求項35】
前記メディアフォーマットは、テサードダウンロードを含む、請求項25に記載のシステム。
【請求項36】
前記メディアフォーマットは、ストリーミングメディアファイルを含む、請求項25に記載のシステム。
【請求項37】
前記メディアフォーマットは、メディアファイルダウンロードを含む、請求項25に記載のシステム。
【請求項38】
前記位置及び前記メディアフォーマットは、
前記メディアファイルが、前記ユーザに関連したローカルプロセッサ上のローカルメディアファイルとして利用できるかどうか決定し、前記メディアファイルが利用できる場合には、前記位置が前記ローカルプロセッサを含み、そして前記メディアフォーマットがローカルメディアファイルを含むようにし、
前記メディアファイルがローカルメディアファイルとして前記ローカルプロセッサから利用できない場合には、前記メディアファイルがサーバーからダウンロードとして利用できるかどうか決定し、前記メディアファイルが前記サーバーからダウンロードとして利用できる場合には、前記位置が前記サーバーを含み、そして前記メディアフォーマットがメディアファイルダウンロードを含むようにし、更に、
前記メディアファイルが前記サーバーからダウンロードとして利用できない場合には、前記メディアファイルが前記サーバーからストリーミングメディアファイルとして利用できるかどうか決定し、前記メディアファイルがストリーミングメディアファイルとして利用できる場合には、前記位置が前記サーバーを含み、そして前記メディアフォーマットがストリーミングメディアファイルを含むようにする、
ことによって決定される請求項25に記載のシステム。
【請求項39】
前記ダウンロードは、テサードダウンロードである、請求項38に記載のシステム。
【請求項40】
前記サーバーは、前記ネットワーク上に配置される、請求項38に記載のシステム。
【請求項41】
前記サーバーは、インターネット上に配置される、請求項38に記載のシステム。
【請求項42】
前記位置及び前記メディアフォーマットは、前記メディアファイルが前記ユーザのローカルプロセッサ上のローカルメディアファイルとして利用できる場合に、各々、前記ユーザに関連したローカルプロセッサ、及びローカルメディアファイルを含む、請求項25に記載のシステム。
【請求項43】
前記位置及び前記メディアフォーマットは、前記メディアファイルがサーバーからダウンロードとして利用できる場合に、各々、サーバー及びダウンロードを含む、請求項25に記載のシステム。
【請求項44】
前記位置及び前記メディアフォーマットは、前記メディアファイルがサーバーからストリーミングメディアファイルとして利用できる場合に、各々、サーバー及びストリーミングメディアファイルを含む、請求項25に記載のシステム。
【請求項45】
前記位置及び前記メディアフォーマットは、前記メディアファイルが別のユーザのローカルプロセッサからストリーミングメディアファイルとして利用できる場合に、各々、別のユーザのローカルプロセッサ及びストリーミングメディアファイルを含む、請求項25に記載のシステム。
【請求項46】
前記メディアファイルは、ビデオファイルを含む、請求項25に記載のシステム。
【請求項47】
前記メディアファイルは、オーディオファイルを含む、請求項25に記載のシステム。
【請求項48】
前記第1の通信は、前記ユーザが前記メディアファイルを前記ユーザのローカルメディアファイルライブラリに追加することを含む、請求項25に記載のシステム。
【請求項49】
前記メディアファイルは、メディアサービスから追加される、請求項48に記載のシステム。
【請求項50】
前記メディアファイルは、コンパクトディスクから追加される、請求項48に記載のシステム。
【請求項51】
前記メディアファイルは、ポータブルメディアプレーヤから追加される、請求項48に記載のシステム。
【請求項52】
前記第2の通信は、前記ユーザが前記メディアファイルを再生することを含む、請求項25に記載のシステム。
【請求項53】
前記情報は、前記ユーザに関連した独特の識別子を含む請求項25に記載のシステム。
【請求項54】
ネットワーク上の多数の位置からメディアファイルへユーザアクセスを与えるためのメディアマネージメントアプリケーションにおいて、コンピューティング装置で実行されたときに、
メディアファイルのリストを表示するユーザインターフェイスを生成し、
前記ユーザインターフェイスを通して、将来の時間に前記メディアファイルの少なくとも1つにアクセスするためのユーザの希望を表わす第1の通信を受け取り、前記メディアファイルは、前記ネットワーク上の多数の位置から異なるメディアフォーマットで入手できるものであり、更に、
前記ユーザ及び前記メディアファイルに関連した情報を記憶装置へ送信し、
前記ユーザインターフェイスを通して、前記メディアファイルを経験するための前記ユーザの希望を表わす第2の通信を受け取り、そして
前記記憶装置から、前記ユーザにより経験できるように前記メディアファイルに関連したメディアファイル識別子を受け取り、前記メディアファイルは、前記多数の位置の中のある位置から与えられると共に、前記メディアファイルは、前記異なるメディアフォーマットの中の1つである、
というように構成されたアプリケーションコードを備えたメディアマネージメントアプリケーション。
【請求項55】
前記多数の位置の1つは、ユーザのローカルメディアファイルライブラリを含む、請求項54に記載のメディアマネージメントアプリケーション。
【請求項56】
前記多数の位置の1つは、メディアファイルサービスを含む、請求項54に記載のメディアマネージメントアプリケーション。
【請求項57】
前記多数の位置の1つは、別のユーザのメディアファイルライブラリを含む、請求項54に記載のメディアマネージメントアプリケーション。
【請求項58】
前記ネットワークは、インターネットを含む、請求項54に記載のメディアマネージメントアプリケーション。
【請求項59】
前記メディアファイルにアクセスするために前記ユーザに関連した権利を検証するための検証コンポーネントを更に備えた、請求項54に記載のメディアマネージメントアプリケーション。
【請求項60】
前記情報は、前記メディアファイルの位置を含む、請求項54に記載のメディアマネージメントアプリケーション。
【請求項61】
前記情報は、ユニバーサルリソース識別子を含む、請求項54に記載のメディアマネージメントアプリケーション。
【請求項62】
前記情報は、前記メディアファイルに対するポインタを含む、請求項54に記載のメディアマネージメントアプリケーション。
【請求項63】
前記メディアフォーマットは、テサードダウンロードを含む、請求項54に記載のメディアマネージメントアプリケーション。
【請求項64】
前記メディアフォーマットは、ストリーミングメディアファイルを含む、請求項54に記載のメディアマネージメントアプリケーション。
【請求項65】
前記メディアフォーマットは、メディアファイルダウンロードを含む、請求項54に記載のメディアマネージメントアプリケーション。
【請求項66】
前記位置及び前記メディアフォーマットは、
前記メディアファイルが、前記ユーザに関連したローカルプロセッサ上のローカルメディアファイルとして利用できるかどうか決定し、前記メディアファイルが利用できる場合には、前記位置が前記ローカルプロセッサを含み、そして前記メディアフォーマットがローカルメディアファイルを含むようにし、
前記メディアファイルがローカルメディアファイルとして前記ローカルプロセッサから利用できない場合には、前記メディアファイルがサーバーからダウンロードとして利用できるかどうか決定し、前記メディアファイルが前記サーバーからダウンロードとして利用できる場合には、前記位置が前記サーバーを含み、そして前記メディアフォーマットがメディアファイルダウンロードを含むようにし、更に、
前記メディアファイルが前記サーバーから利用できない場合には、前記メディアファイルが前記サーバーからストリーミングメディアファイルとして利用できるかどうか決定し、前記メディアファイルがストリーミングメディアファイルとして利用できる場合には、前記位置が前記サーバーを含み、そして前記メディアフォーマットがストリーミングメディアファイルを含むようにする、
ことによって決定される請求項54に記載のメディアマネージメントアプリケーション。
【請求項67】
前記ダウンロードは、テサードダウンロードである、請求項66に記載のメディアマネージメントアプリケーション。
【請求項68】
前記サーバーは、前記ネットワーク上に配置される、請求項66に記載のメディアマネージメントアプリケーション。
【請求項69】
前記サーバーは、インターネット上に配置される、請求項66に記載のメディアマネージメントアプリケーション。
【請求項70】
前記位置及び前記メディアフォーマットは、前記メディアファイルが前記ユーザのローカルプロセッサ上のローカルメディアファイルとして利用できる場合に、各々、前記ユーザに関連したローカルプロセッサ、及びローカルメディアファイルを含む、請求項54に記載のメディアマネージメントアプリケーション。
【請求項71】
前記位置及び前記メディアフォーマットは、前記メディアファイルがサーバーからダウンロードとして利用できる場合に、各々、サーバー及びダウンロードを含む、請求項54に記載のメディアマネージメントアプリケーション。
【請求項72】
前記位置及び前記メディアフォーマットは、前記メディアファイルがサーバーからストリーミングメディアファイルとして利用できる場合に、各々、サーバー及びストリーミングメディアファイルを含む、請求項54に記載のメディアマネージメントアプリケーション。
【請求項73】
前記位置及び前記メディアフォーマットは、前記メディアファイルが別のユーザのローカルプロセッサからストリーミングメディアファイルとして利用できる場合に、各々、別のユーザのローカルプロセッサ及びストリーミングメディアファイルを含む、請求項54に記載のメディアマネージメントアプリケーション。
【請求項74】
前記メディアファイルは、ビデオファイルを含む、請求項54に記載のメディアマネージメントアプリケーション。
【請求項75】
前記メディアファイルは、オーディオファイルを含む、請求項54に記載のメディアマネージメントアプリケーション。
【請求項76】
前記第1の通信は、前記ユーザが前記メディアファイルを前記ユーザのローカルメディアファイルライブラリに追加することを含む、請求項54に記載のメディアマネージメントアプリケーション。
【請求項77】
前記メディアファイルは、メディアサービスから追加される、請求項76に記載のメディアマネージメントアプリケーション。
【請求項78】
前記メディアファイルは、コンパクトディスクから追加される、請求項76に記載のメディアマネージメントアプリケーション。
【請求項79】
前記メディアファイルは、ポータブルメディアプレーヤから追加される、請求項76に記載のメディアマネージメントアプリケーション。
【請求項80】
前記第2の通信は、前記ユーザが前記メディアファイルを再生することを含む、請求項54に記載のメディアマネージメントアプリケーション。
【請求項81】
前記情報は、前記ユーザに関連した独特の識別子を含む、請求項54に記載のメディアマネージメントアプリケーション。
【請求項82】
前記メディアファイル識別子は、前記メディアファイルの位置を含む、請求項54に記載のメディアマネージメントアプリケーション。
【請求項83】
前記メディアファイル識別子は、ユニバーサルリソース識別子を含む、請求項54に記載のメディアマネージメントアプリケーション。
【請求項84】
前記メディアファイル識別子は、前記メディアファイルに対するポインタを含む、請求項54に記載のメディアマネージメントアプリケーション。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate

【図19】
image rotate

【図20】
image rotate

【図21】
image rotate

【図22】
image rotate

【図23】
image rotate

【図24】
image rotate

【図25】
image rotate

【図26】
image rotate

【図27】
image rotate

【図28】
image rotate

【図29】
image rotate

【図30】
image rotate

【図31】
image rotate

【図32】
image rotate

【図33】
image rotate

【図34】
image rotate

【図35】
image rotate

【図36】
image rotate

【図37】
image rotate

【図38】
image rotate

【図39】
image rotate

【図40】
image rotate

【図41】
image rotate

【図42】
image rotate

【図43】
image rotate

【図44】
image rotate

【図45】
image rotate

【図46】
image rotate

【図47】
image rotate

【図48】
image rotate

【図49】
image rotate

【図50】
image rotate

【図51】
image rotate

【図52】
image rotate

【図53】
image rotate

【図54】
image rotate

【図55】
image rotate

【図56】
image rotate

【図57】
image rotate

【図58】
image rotate

【図59】
image rotate

【図60】
image rotate

【図61】
image rotate

【図62】
image rotate

【図63】
image rotate

【図64】
image rotate

【図65】
image rotate

【図66】
image rotate

【図67】
image rotate

【図68】
image rotate

【図69】
image rotate

【図70】
image rotate

【図71】
image rotate

【図72】
image rotate

【図73】
image rotate

【図74】
image rotate

【図75】
image rotate

【図76】
image rotate

【図77】
image rotate

【図78】
image rotate

【図79】
image rotate

【図80】
image rotate

【図81】
image rotate

【図82】
image rotate

【図83】
image rotate

【図84】
image rotate


【公開番号】特開2013−109770(P2013−109770A)
【公開日】平成25年6月6日(2013.6.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−286110(P2012−286110)
【出願日】平成24年12月27日(2012.12.27)
【分割の表示】特願2007−558089(P2007−558089)の分割
【原出願日】平成18年2月24日(2006.2.24)
【出願人】(501438485)ヤフー! インコーポレイテッド (200)
【Fターム(参考)】