説明

ネットワーク端末システム、端末装置、表示装置、及びネットワーク端末システムにおける情報の検索方法

【課題】視聴者がテレビ放送を視聴している時に、出演者が話した言葉や気になるキーワードに関する情報の提供を受けるシステムを提供する。
【解決手段】放送番組の字幕から文字情報を抽出する信号分離部と、信号分離部で抽出された文字情報を解析して文字列を生成する字幕解析部と、字幕解析部で生成された文字列情報を送信する送信部を備え、放送番組を表示する表示装置と、文字列情報を受信する受信部と、文字列情報を表示する表示部と、表示部に表示された文字列を選択するための選択部を備え、前記表示装置とネットワークにより接続された端末装置を有し、該端末装置は、選択部で選択された文字列を検索語としてネットワークに送信し、検索語に係る情報をインターネットから取得して表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、字幕データ、番組情報に代表される文字情報を含むデジタル放送番組を受信し、放送番組に関連する情報を取得するネットワーク端末システムに関する。
【背景技術】
【0002】
テレビ放送視聴中において視聴者は、出演者が話した言葉や気になるキーワードに関する情報を、さらに詳しく調べたくなるものである。近年、PCのみならずインターネット機能を内蔵したテレビ受信機や携帯端末などが実用化されており、手軽に気になるキーワードをブラウザで検索できるようになってきている。
たとえば、特許文献1には、字幕データから検索語候補を抽出しOSD表示により表示された検索語候補から、ユーザーが選択した検索語候補を検索語とする検索語抽出方法が開示されている。
【0003】
特許文献2には、視聴する放送画面からインターネット上のデータベース情報を検索し、関連付けられた情報を取得し、視聴者に放送と連動したインターネット上の関連情報を提供する関連情報取得システムが開示されている。
特許文献3には、視聴している放送番組のチャンネル情報または数値化された音声情報に基づいて、放送内容に関連した情報を取得可能なリンク情報を含むコンテンツを生成する情報提供システムが開示されている。
特許文献4には、放送番組に関する番組情報をリモートコントローラへ送信し、リモートコントローラで番組情報を表示する視聴システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−141858号公報
【特許文献2】特開2006−270869号公報
【特許文献3】特開2010−136138号公報
【特許文献4】特開2010−130445号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
PCやテレビ受信機などの場合は、ブラウザ画面を立ち上げるのに時間がかかり、調べたいキーワードを入力するのが困難であった。また、インターネット機能内蔵テレビでは、インターネット機能はテレビ放送の視聴機能とは別の機能であるため、視聴画面を中断して検索画面を表示する必要があり、テレビ放送を視聴しながら関連情報を調べることが難しいという問題があった。
【0006】
さらに、特許文献1に記載の発明の場合、検索語候補しか表示できないために、どのような会話の中でその検索語が出てきたかどうか後でわからなくなり、また、OSD表示により視聴している番組の画面内容が隠れてしまい、画像が見づらくなるという問題があった。
特許文献2に記載の発明の場合、インターネット上の情報源の中から番組放送の内容や番組自身に関する情報を入手するために、番組に表示される特徴マーク、番組マーク、テクスチャーなどからデータを取得する実施例が開示されているが、正しい情報が得られないことがあるという問題があった。
【0007】
特許文献3に記載の発明の場合、チャンネル番号、音声の特徴から放送内容に関連した情報を取得するには、予め専用のデータベースの構築が必要である。また、リアルタイムに応答できないことがあるうえ、精度が低いためヒット率が低いという問題があった。
特許文献4に記載の発明の場合、電子番組表の番組情報以外からは情報を得ることができないという問題があった。
本発明は、上述の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、視聴者がテレビ放送を視聴している時に、出演者が話した言葉や気になるキーワードに関する情報を取得して視聴者に提供するネットワーク端末システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記目的を達成するため本発明は、ネットワークに接続された表示装置と端末装置を備え、字幕放送を有する放送番組の関連情報を検索するネットワーク端末システムであって、
前記表示装置は、前記放送番組を表示する表示部と、前記放送番組の字幕放送に係る文字情報を抽出する信号分離部と、該信号分離部で抽出された前記文字情報に係る文字列を生成する情報処理部と、該情報処理部で生成された前記文字列を前記ネットワークに送信する送信部を備えており、
前記端末装置は、前記表示装置の送信部が送信した文字列を前記ネットワークから受信する通信部と、該通信部が受信した文字列を表示する表示部と、該表示部に表示された文字列からユーザーがいずれかを選択するための選択部を備えており、
前記端末装置は、さらに、前記選択部で選択された文字列を情報検索用の検索語として前記通信部より前記ネットワークに送信し、前記検索語に係る前記関連情報を前記ネットワークから前記通信部を介して受信し、受信した前記関連情報を前記端末装置の表示部に表示することを特徴としている。
【0009】
また本発明は、ネットワークに接続された表示装置と端末装置を備え、放送に伴って供給された電子番組表に記載された放送番組に係る関連情報を検索するネットワーク端末システムであって、
前記表示装置は、前記放送番組を表示する表示部と、前記放送番組の電子番組表に係る文字情報を抽出する信号分離部と、該信号分離部で抽出された前記文字情報に係る文字列を生成する情報処理部と、前記情報処理部で生成された前記文字列を前記ネットワークに送信する送信部を備えており、
前記端末装置は、前記表示装置の送信部が送信した文字列を前記ネットワークから受信する通信部と、該通信部が受信した文字列を番組表として表示する表示部と、該表示部に表示された文字列からユーザーがいずれかを選択するための選択部を備えており、
前記端末装置は、さらに、前記選択部で選択された文字列を情報検索用の検索語として前記通信部より前記ネットワークに送信し、前記検索語に係る前記関連情報を前記ネットワークから前記通信部を介して受信し、受信した前記関連情報を前記端末装置の表示部に表示することを特徴としている。
【0010】
また本発明は、ネットワークに接続され、字幕放送を有する放送番組の関連情報を検索するネットワーク端末システムにおける端末装置であって、
前記放送番組を表示する表示部と、前記放送番組の字幕放送に係る文字情報を抽出する信号分離部と、該信号分離部で抽出された前記文字情報に係る文字列を生成する情報処理部と、該情報処理部で生成された前記文字列を前記ネットワークに送信する送信部を備えた表示装置が送信した文字列を、前記ネットワークから受信する通信部と、該通信部が受信した文字列を表示する表示部と、該表示部に表示された文字列からユーザーがいずれかを選択するための選択部と、該選択部で選択された文字列を情報検索用の検索語として前記通信部より前記ネットワークに送信し、前記検索語に係る前記関連情報を前記ネットワークから前記通信部を介して受信し、受信した前記関連情報を前記端末装置の表示部に表示することを特徴としている。
【0011】
また本発明は、ネットワークに接続され、放送に伴って供給された電子番組表に記載された放送番組に係る関連情報を検索するネットワーク端末システムにおける端末装置であって、
前記放送番組を表示する表示部と、前記放送番組の電子番組表に係る文字情報を抽出する信号分離部と、該信号分離部で抽出された前記文字情報に係る文字列を生成する情報処理部と、前記情報処理部で生成された前記文字列を前記ネットワークに送信する送信部を備えた表示装置が送信した文字列を前記ネットワークから受信する通信部と、該通信部が受信した文字列を番組表として表示する表示部と、該表示部に表示された文字列からユーザーがいずれかを選択するための選択部と、該選択部で選択された文字列を情報検索用の検索語として前記通信部より前記ネットワークに送信し、前記検索語に係る前記関連情報を前記ネットワークから前記通信部を介して受信し、受信した前記関連情報を前記端末装置の表示部に表示することを特徴としている。
【0012】
また本発明は、ネットワークに接続され、字幕放送を有する放送番組の関連情報を検索するネットワーク端末システムにおける表示装置であって、
前記放送番組を表示する表示部と、前記放送番組の字幕放送に係る文字情報を抽出する信号分離部と、該信号分離部で抽出された前記文字情報に係る文字列を生成する情報処理部と、該情報処理部で生成された前記文字列を前記ネットワークに送信する送信部を備えたことを特徴としている。
【0013】
また本発明は、ネットワークに接続され、放送に伴って供給された電子番組表に記載された放送番組に係る関連情報を検索するネットワーク端末システムにおける表示装置であって、
前記放送番組を表示する表示部と、前記放送番組の電子番組表に係る文字情報を抽出する信号分離部と、該信号分離部で抽出された前記文字情報に係る文字列を生成する情報処理部と、前記情報処理部で生成された前記文字列を前記ネットワークに送信する送信部を備えたことを特徴としている。
【0014】
また本発明は、ネットワークに接続された表示装置と端末装置を備え、字幕放送を有する放送番組の関連情報を検索するネットワーク端末システムにおける情報の検索方法であって、
前記表示装置は、前記放送番組の字幕放送に係る文字情報を抽出し、抽出された前記文字情報に係る文字列を生成し、生成された前記文字列を前記ネットワークに送信し、
前記端末装置は、前記表示装置が送信した文字列を前記ネットワークから受信し、受信した前記文字列を表示し、表示された前記文字列からユーザーがいずれかを選択し、選択された前記文字列を情報検索用の検索語として前記ネットワークに送信し、前記検索語に係る前記関連情報を前記ネットワークから受信し、受信した前記関連情報を表示することを特徴としている。
【0015】
また本発明は、ネットワークに接続された表示装置と端末装置を備え、放送に伴って供給された電子番組表に記載された放送番組に係る関連情報を検索するネットワーク端末システムにおける情報の検索方法であって、
前記表示装置は、前記放送番組の電子番組表に係る文字情報を抽出し、抽出された前記文字情報に係る文字列を生成し、生成された前記文字列を前記ネットワークに送信し、
前記端末装置は、前記表示装置が送信した文字列を前記ネットワークから受信し、受信した前記文字列を番組表として表示し、表示された前記文字列からユーザーがいずれかを選択し、選択された前記文字列を情報検索用の検索語として前記ネットワークに送信し、前記検索語に係る前記関連情報を前記ネットワークから受信し、受信した前記関連情報を表示することを特徴としている。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、視聴者が放送を視聴している時に、簡単に精度良くキーワードを抽出して情報を視聴者に提供するネットワーク端末システムを提供することができ、視聴者に対する使い勝手の向上に寄与できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】第一の実施形態に係るネットワーク端末システムのブロック図である。
【図2】デジタル放送におけるデータストリームのデータ構造を示す図である。
【図3】字幕文データの形式を示す図である。
【図4】字幕文データの字幕文に属性因子を追加した語句データを示す図である。
【図5】タッチパネルの文字選択入力領域と動作入力領域を示す図である。
【図6】テレビ受信機における画面の遷移例を示す図である。
【図7】無線端末でテレビ字幕を表示するモードを起動したときの画面遷移例を示す図である。
【図8】無線端末でテレビ字幕を表示するモードを起動したときの自由検索モードの画面を示す図である。
【図9】第二の実施形態に係るネットワーク端末システムのブロック図である。
【図10】テレビ受信機において番組表を表示した場合の画面を示す図である。
【図11】テレビ受信機において番組詳細情報を表示した画面を示す図である。
【図12】番組情報データの番組情報文に属性因子を追加した語句データを示す図である。
【図13】無線端末でテレビ番組の詳細情報を表示するモードを起動したときの画面を示す図である。
【図14】無線端末でテレビ番組の詳細情報を表示するモードを起動したときの自由検索モードの画面を示す図である。
【図15】第三の実施形態に係るネットワーク端末システムのブロック図である。
【図16】第四の実施形態に係るネットワーク端末システムのブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の実施形態について、図面1乃至図16を参照しながら説明する。
【実施例1】
【0019】
以下、本発明に係る第一の実施形態を、図1乃至図8を用いて説明する。
図1は、第一の実施形態に係るネットワーク端末システムのブロック図である。
先ず、図1を用いて本実施例のネットワーク端末システムの全体構成について説明する。
本実施例のネットワーク端末システムは、例えば、テレビ受信機1、無線端末13、無線ルータ11、外部ネットワーク12を備えている。図示の例は、情報通信端末としての携帯電話機等の移動体通信端末である無線端末13の利用者が、その無線端末を持って家庭や店舗等で、テレビ受信機1でテレビ番組を視聴しているときの例である。
【0020】
テレビ受信機1は、チューナ2、信号分離部3、入力手段4、システム制御部5、字幕解析部6、語句辞書7、映像出力部8、表示部9、ネットワーク制御部10を備えている。
無線端末13は、無線ネットワーク/通信制御部14、タッチパネル15、入力手段16、タッチパネル制御部17、表示部18を備えている。
無線ルータ11は、Wi−Fiなどの無線LAN機能を備え、通信回線を介して外部ネットワーク12に接続できる。また、無線ルータ11は、テレビ受信機1、無線端末13、外部ネットワーク12と接続されており、テレビ受信機1または無線端末13は、インターネット網から情報を入手することができる。さらに、無線ルータ11は、外部機器として第二のテレビ受信機20とも接続されているが、テレビ受信機1と同様のため、ここでは説明を省略する。
【0021】
ここで、Wi−Fiは、IEEE(米国電気電子学会)の規格「IEEE 802.11a/IEEE 802.11b」で策定された無線LAN(Local Area Network)の標準規格である。
チューナ2は、放送局より受信した電波より、ユーザーが指定した放送チャンネルを選局して、放送番組データを取得する構成要素である。
信号分離部3は、受信した放送データを、映像データ、音声データ、字幕文データ、番組情報データ等の種類ごとに分離して他の処理ブロックに渡す機能を有する。また、他の処理部からデータ送信要求があった場合には、後記するように、指定されたデータを要求元へ送信する。
【0022】
入力手段4は、ユーザーがテレビ受信機1に対する操作を行い、ユーザーによって入力される操作に関する制御情報を入力する入力手段であり、例えば、リモコン、キーボード、マウス等のポインティングデバイス等により実現される。
システム制御部5は、ユーザーの操作要求を入力手段4を介して受け取り、信号分離部3、字幕解析部6、語句辞書7、映像出力部8、ネットワーク制御部10の各ブロックを制御する。また、信号分離部3から分離された字幕文データに基づき文字列を生成し、ネットワーク制御部10に渡す機能を有する。
字幕解析部6は、システム制御部5から字幕解析要求を受け取ると、信号分離部3より後記するような字幕ES(Elementary Stream)を取得する。そして、字幕ESを解析して得たデータを字幕文データとして一時保存し、語句辞書7を参照して語句データを作成する。
【0023】
語句辞書7は、字幕解析部6が一時保存した字幕文データから自立語単位、または単語単位で語句を検出するときに照合する辞書データである。
映像出力部8は、信号分離部3から分離された映像データおよび音声データを、システム制御部5がそれぞれ映像信号および音声信号に変換した信号を受けて、表示部9へ映像および音声を出力する。
表示部9は、映像の表示を行なう部分であり、視聴しているチャンネル等の映像の表示を行なう。表示部9は、例えばテレビやパソコンのディスプレイあるいは液晶パネル等によって構成される。
【0024】
ネットワーク制御部10は、有線LANまたは無線LANにより無線ルータ11と接続され、字幕解析部6で生成された語句データによる文字列を、無線ルータ11を介して無線端末13の無線ネットワーク/通信制御部14へ送信する。
無線ネットワーク/通信制御部14は、無線ルータ11を介してネットワーク制御部10から出力された文字列を受信し、タッチパネル制御部17に渡す。また、無線ネットワーク/通信制御部14は、ブラウザ機能を有し、タッチパネル制御部17から受け取った文字列を検索語として、無線ルータ11を介して外部インターネット12に接続しインターネット網から関連情報を入手する。さらに、無線ネットワーク/通信制御部14は、基地局19を通して通信ネットワークに接続され、データ通信等を行なう。
【0025】
ユーザーは、タッチパネル15に入力手段16を接触させることにより、表示部18に表示された文字列のうちのいずれかを選択することができる。
入力手段16としては、ユーザーの指やスタイラスペンなどを用いることができる。以下の説明では、入力手段16として、指を代表例として説明する。
タッチパネル制御部17は、無線ネットワーク/通信制御部14から受け取った文字列を表示部18に供給し、タッチパネル15に表示する。また、タッチパネル15から入力された位置座標信号をA/D変換して、位置座標に対応した表示部18上の文字列位置を検出し、その検出位置にある文字列を検索語として、無線ネットワーク/通信制御部14と表示部18に供給する。
【0026】
表示部18は、タッチパネル制御部17から受け取った文字列を、ユーザーが選択した文字情報として確認できるように、タッチパネル15に表示する。
次に、図1、図2および図3を用いて本実施形態のネットワーク端末システムに関連するデータ構造について説明する。
図2は、デジタル放送におけるデータストリームのデータ構造を示す図である。
デジタル放送では、伝送方式にMPEG−2 TS(Transport Stream)が用いられている。映像データ、音声データおよびデータ放送で用いられている全てのデータは、図2に示されるTSパケット(TSP)101で伝送される。
【0027】
特に、映像データや音声データや字幕文データは、ES(Elementary Stream)に符号化圧縮され、それぞれ、映像ES102、音声ES103、字幕ES104となる。これらのESには、表示時刻情報などを示すPESヘッダ105が付加されたPES(Packetized Elementary Stream)形式でパケット化される。PESヘッダ105には、タイムスタンプが含まれ、このタイムスタンプによって、各パケットの再生同期をとることが可能である。図2からも分かるように、複数のTSパケットのペイロードより、一つのPESパケットが作られることがある。
【0028】
図1に示された信号分離部3は、図2のデータストリームを解析してパケットの種類毎に分離する。
次に、図3を用いて字幕文データについて説明する。
図3は、字幕文データの形式を示す図である。
【0029】
字幕文データは、図3に示されるように、タイムスタンプ106と字幕文107と制御コード108のテーブル形式で保存される。
タイムスタンプ106は、PESヘッダ105に含まれる字幕表示時刻であり、放送開始時刻からの相対時間で表示される。
字幕文107は、字幕ES104に含まれるテキスト情報である。
【0030】
制御コード108は、字幕ES104中に含まれる文字色や描画位置や消去するタイミング等の字幕表示を制御するためのデータである。
システム制御部5が字幕表示要求をしたときに、タイムスタンプ106を監視して、表示時刻になれば字幕文107と制御コード108が映像出力部8に送信されて、字幕として表示することができる。
【0031】
次に、図4を用いて本実施形態のネットワーク端末システムに関連する語句データについて説明する。
図4は、字幕文データの字幕文に属性因子を追加した語句データを示す図であり、字幕解析部6から得られた字幕文データの字幕文107に語句を識別するための属性因子109を追加した語句データを示す。
【0032】
字幕解析部6は、字幕文データの字幕文107から自立語単位または単語単位で語句を検出する。語句辞書7により字幕文データにおける字幕文107の文字列の先頭文字から順に1文字、あるいは先頭と次の2文字といった組み合わせで語句辞書データと照合する。該当する語句があれば、この自立語単位または単語単位の語句で、その他の文字と区別するための属性因子109を文字列に追加する。残りの文字列についても同様に語句辞書7との照合を繰り返す。これによって、文字列を語句単位で区別できる文字列を得ることができる。
本例では、語句の種別としての属性因子109として、「1」は普通名詞・固有名詞・数詞・連体詞等、「2」は助詞・助動詞・形容詞・動詞・接続詞・副詞等としている。
【0033】
次に、図1および図5を用いて本実施形態のネットワーク端末システムに関連するタッチパネル15、入力手段16、タッチパネル制御部17、表示部18の構成について説明する。
図5は、タッチパネル15の文字選択入力領域110と動作入力領域111を示す図である。
【0034】
タッチパネル制御部17は、ネットワーク制御部10および無線ネットワーク/通信制御部14を介して、字幕解析部6により検出された語句に属性因子が追加された文字列を受け取り、属性因子が「1」の語句を他の語句と区別するために背景色や文字色等を変えるなど文字修飾を変えて表示部18に表示させる。
タッチパネル15は、文字列の語句を選択するための文字選択入力領域110と、検索方法や検索動作を指示する動作入力領域111とに分かれている。
文字選択入力領域110においてユーザーは、背景色や文字色などで区別された文字列領域を指でタッチすることにより、表示部18により表示された文字列の中から、いずれか一つを選択できる。また、複数個所をタッチすることにより、複数の語句を同時に選択できる。
【0035】
動作入力領域111においてユーザーは、入力手段16として指でタッチされた文字列領域の語句を検索語として検索する際に複数語句を選択した場合には、「AND条件」または「OR条件」を指でタッチすることにより、いずれか一方を選択できる。実施例では、検索条件設定と検索開始を互いに離れた別の動作入力領域としたが、「AND検索」または「OR検索」と隣接させても良い。ここで選択された語句は、タッチパネル制御部17、無線ネットワーク/通信制御部14と無線ルータ11を介して外部ネットワーク12に供給される。さらに以下で述べるように、字幕情報から得られた番組に関連する当該語句を検索語として、インターネット網により当該語句に係る情報の検索が行われる。
【0036】
次に、図6および図7を用いて本実施形態のネットワーク端末システムの動作例について説明する。
図6は、テレビ受信機1における画面の遷移例を示す図である。図6において、視聴者は字幕データを含むデジタル放送番組を視聴しているものとする。この字幕データは、デジタル放送番組の音声をテキスト化し字幕として表示しているものであり、放送局側でデジタル放送信号に付加されて送信される。例えば、テレビ受信機1では、図6(A)に示すように「今日は何の日でしょうか?」という言葉が音声信号として出力されており、字幕データを画面に表示するかどうかは、テレビ受信機1の入力手段4で視聴者が自由に選択できるようになっているものとする。図6(B)乃至(E)は、時系列順に会話された内容を示している。
【0037】
図7は、無線端末13でテレビ字幕を表示するモードを起動したときの画面を示す図である。放送において、図6(A)乃至(E)に示すように会話されたとすると、無線端末13の画面には、現在放送されている字幕の文字列が図7のように時系列順に表示される。
字幕が画面一杯に表示された場合は、スクロールにより順に新しい字幕を表示するようにしても良い。また、通常、字幕は音声信号に同期して表示されるが、気になった言葉を後で確認できるようにするために文字列を蓄積し、ある一定時間遅らせて当該文字列を表示するようにしても良い。
本例では、画面に枠で囲った語句が自立語または単語等を表している。ここで、視聴者が指で、「電気記念日」の箇所をタッチして「検索開始」をタッチすると、「電気記念日」に関する詳細情報がインターネットから入手できる。選択箇所が一つの場合は、「電気記念日」の箇所をタッチするだけで、ワンタッチで検索するように設定することもできる。
【0038】
検索条件でANDまたはORの条件で、複数語句を組み合わせて検索したい場合は、例えば、「電気記念日」と「アーク灯」を続けてタッチし、そして「AND検索」をタッチすると、「電気記念日」かつ「アーク灯」の条件でワンタッチ検索することができる。
次に、図8を用いて本実施形態のネットワーク端末システムの他の動作例について説明する。
【0039】
図8は、無線端末13でテレビ字幕を表示するときに、自由検索モードを起動したときの画面遷移例を示す図である。
図8において、図7と異なり、他の語句と区別するための枠は表示されていない。視聴者が気になった語句等があった場合は、気になった語句の先頭の文字から最後の文字までを指でなぞると、最初にタッチした文字を文字列の先頭とし、タッチを離した文字を文字列の終端とする文字列が選択される。図8(A)では、最初にタッチした文字が、「電」であることを示している。図8(B)、(C)のように、指でなぞって最後に指を離したときの文字が「日」であれば、「電気記念日」という語句が選択される。このとき、指で選択した箇所は、文字色や背景色など文字修飾を変えて他と区別しても良い。本例では、画面に枠で囲った語句が選択語句を表している。また、語句を選択するとき、最初にタッチした文字を文字列の先頭とし、次にタッチした位置を文字列の終端として文字列を選択するようにしても良い。
【0040】
この後、「検索開始」をタッチすると、「電気記念日」に関する詳細情報がインターネットから入手できる。
また、複数語句を選択することにより、前述の例のようにAND条件やOR条件等の検索条件を変えて検索することができることはいうまでもない。さらに、この動作例では、字幕解析部6による語句の検出が不要となり、自由検索モードのみであれば、字幕検出部6、語句辞書7を削除することもできる。
【0041】
以上述べた実施例によれば、テレビ受信機1でテレビ放送を視聴するユーザーは、字幕文、或いはテレビ受信機1が有する字幕解析部6で字幕文から生成された文字列を無線端末13で受信し、出演者が話した言葉や気になるキーワードに係る文字列をタッチパネル15で選択し、インターネット網をはじめとする外部ネットワークを介して前記文字列に係る情報を取得することができる。また、そのためのネットワーク端末システム、端末装置、表示装置、及びネットワーク端末システムにおける関連情報の検索方法を提供することができる。
テレビ放送を表示するテレビ受信機と、情報検索用のための文字列を表示する無線端末が別であるため、ブラウザ画面を立ち上げる時間が問題となることは少ない。情報検索のためにテレビ放送の視聴が中断され、或いは、OSD表示によって見づらくなる問題は解消される。さらには、検索精度の高いキーワードを容易に指定できる効果もある。
【実施例2】
【0042】
以下、本発明に係る第二の実施形態を、図9乃至図14を用いて説明する。
なお、本実施形態では、第一の実施形態と比較し、異なるところを強調して説明する。
図9は、第二の実施形態に係るネットワーク端末システムの一実施例を示すブロック構成図である。
本実施例のネットワーク端末システムは、第一の実施形態における構成と同様に、テレビ受信機1、無線端末13、無線ルータ11、外部ネットワーク12を備えている。
テレビ受信機1は、チューナ2、信号分離部3、入力手段4、システム制御部5、番組情報解析部21、語句辞書7、映像出力部8、表示部9、ネットワーク制御部10を備えている。
【0043】
無線端末13は、無線ネットワーク/通信制御部14、タッチパネル15、入力手段16、タッチパネル制御部17、表示部18を備えている。
第一の実施形態においては、字幕文データから文字列を生成し、この文字列の中から特定の語句を検索語として検索していた。本実施形態は、番組情報データから文字列を生成し、この文字列の中から特定の語句を検索語として検索できるようにするものである。
本実施形態のネットワーク端末システムの構成は、図9に示されるように、番組情報解析部21がシステム制御部5から番組情報解析要求を受け取ると、信号分離部3から番組配列情報SI(Service Information)を取得する。そして、番組配列情報を解析して、番組情報データとして一時保存し、語句辞書7を参照して語句データを作成する。
【0044】
ネットワーク制御部10は、有線LANまたは無線LANにより無線ルータ11と接続され、字幕解析部21で生成された文字列を、無線ルータ11を介して無線端末13の無線ネットワーク/通信制御部14へ送信する。
図10は、テレビ受信機1において番組表を表示した場合の画面を示す図である。番組表には、番組タイトルが表示されるが、表示領域の関係で一部しか表示できないために、番組詳細情報は、別の画面で確認できるようになっている。本例では、「女神の市場」が視聴中の番組であるため、視聴中の番組を示すために、番組表示部のセルを太枠囲うような表示となっている。
図11は、テレビ受信機1において番組詳細情報を表示した画面を示す図である。入力手段4からの指示により、番組詳細情報を表示すると詳細情報を確認できる。
【0045】
図12は、番組情報データの番組情報文に属性因子を追加した語句データを示す図であり、番組情報解析部21から得られた番組情報データの番組情報文112から語句を識別するために属性因子109を追加した語句データを示す。
番組情報解析部6は、番組情報データの番組情報文112から自立語単位または単語単位で語句を検出する。語句辞書7により番組情報データの番組情報文112の文字列の先頭文字から順に1文字、あるいは先頭と次の2文字といった組み合わせで語句辞書データと照合する。該当する語句があれば、この自立語単位または単語単位の語句で、その他の文字と区別するための属性因子109を文字列に追加する。残りの文字列についても同様に語句辞書7との照合を繰り返す。これによって、文字列を語句単位で区別できる文字列を得ることができる。
【0046】
第一の実施形態と同様に、本例では、語句の種別としての属性因子109として、「1」は普通名詞、固有名詞、数詞、連体詞等、「2」は助詞、助動詞、形容詞、動詞、接続詞、副詞等としている。「3」は「番組タイトル」、「出演者」、「番組内容」、記号等で番組表では固定の語句・記号のものを表している。例えば図11における「番組タイトル:」に続く番組タイトル(ここでは“女神の市場”)は、一連の語句を一つの語句として扱われる。
タッチパネル制御部17は、ネットワーク制御部10および無線ネットワーク/通信制御部14を介して、番組情報解析部21により検出された語句に属性因子が追加された文字列を受け取り、属性因子109が「1」の語句を他の語句と区別するために背景色や文字色を変えて表示部18に表示させる。
【0047】
図13は、無線端末13でテレビ番組の詳細情報を表示するモードを起動したときの画面を示す図である。無線端末13の画面には、現在視聴中の番組の番組タイトル、出演者、番組内容などが表示される。
本例では、画面に枠で囲った語句が自立語または単語等を表している。ここで、視聴者が指で、「極上ロール」の箇所をタッチして「検索開始」をタッチすると、「極上ロール」に関する詳細情報がインターネットから入手できる。選択箇所が一つの場合は、「極上ロール」の箇所をタッチするだけで、ワンタッチで検索するように設定することもできる。
検索条件で「AND条件」または「OR条件」で、複数語句を組み合わせて検索したい場合は、第一の実施形態と同様に複数語句を続けてタッチし、そして「AND検索」または「OR条件」をタッチすると、ワンタッチ検索することができる。
【0048】
図14は、無線端末13でテレビ番組の詳細情報を表示するモードを起動したときの自由検索モードの画面を示す図である。
視聴者が気になった語句等があった場合は、気になった語句の先頭の文字から最後の文字までを指でなぞると、最初にタッチした文字を文字列の先頭とし、タッチを離した文字を文字列の終端とする文字列が選択される。図13では、最初にタッチした文字が、「極」で、指でなぞって最後に指を離したときの文字が「ツ」で、「極上ロールに続く大ヒット目前スイーツ」という語句が選択される。このとき、指で選択した箇所は、文字色や背景色など文字修飾を変えて他と区別してもよい。本例では、画面に枠で囲った語句が選択語句を表している。また、語句を選択するとき、最初にタッチした文字を文字列の先頭とし、次にタッチした位置を文字列の終端として文字列を選択するようにしても良い。
【0049】
この後、「検索開始」をタッチすると、「極上ロールに続く大ヒット目前スイーツ」に関する詳細情報がインターネットから入手できる。
また、複数語句を選択することにより、前述の例のようにAND条件やOR条件等の検索条件を変えて検索することができることはいうまでもない。さらに、この動作例では、番組情報解析部21による語句の検出が不要となり、自由検索モードのみであれば、第一の実施形態と同様に番組情報解析部21、語句辞書7を削除することもできる。
【0050】
以上述べた実施例によれば、テレビ受信機1でテレビ放送を視聴するユーザーは、番組情報、或いはテレビ受信機1が有する番組情報解析部で番組情報から生成された文字列を無線端末13で受信し、出演者が話した言葉や気になるキーワードに係る文字列をタッチパネル15で選択し、インターネット網をはじめとする外部ネットワークを介して前記文字列に係る情報を取得することができる。また、そのためのネットワーク端末システム、端末装置、表示装置、及びネットワーク端末システムにおける関連情報の検索方法を提供することができる。
テレビ放送を表示するテレビ受信機と、情報検索用のための文字列を表示する無線端末が別であるため、ブラウザ画面を立ち上げる時間が問題となることは少ない。情報検索のためにテレビ放送の視聴が中断され、或いは、OSD表示によって見づらくなる問題は解消される。さらには、検索精度の高いキーワードを容易に指定できる効果もある。
【実施例3】
【0051】
以下、本発明に係る第三の実施形態を、図15を用いて説明する。
なお、本実施形態では、第一の実施形態と比較し、異なるところを強調して説明する。
図15は、第三の実施形態に係るネットワーク端末システムの一実施例を示すブロック構成図である。
本実施例のネットワーク端末システムは、無線端末13、無線ルータ11、外部ネットワーク12を備える。
無線端末13は、チューナ2、信号分離部3、入力手段4、システム制御部5、字幕解析部6、語句辞書7、映像出力部8、表示部9、無線ネットワーク/通信制御部14、タッチパネル15、入力手段16、タッチパネル制御部17、表示部18を備える。
【0052】
第一の実施形態においては、テレビ受信機1の字幕解析部6で字幕文データから文字列を生成し、この文字列をネットワークを介して無線端末13に供給していた。本実施形態は、無線端末13の字幕解析部6で字幕文データから文字列を生成し、無線ネットワーク/通信制御部14を介してタッチパネル制御部17に渡すようになっている。
この構成により、第一の実施形態と同様に、字幕情報から得られた番組に関連する語句を検索語としてインターネット網により検索することができる。
第三の実施形態において無線端末13は、テレビ放送を表示するテレビ受信機と情報検索用のための文字列を表示する無線端末が一体となっているが、双方が表示部9と18を備えることにより、先の第一の実施形態と同様な効果を有している。
【実施例4】
【0053】
以下、本発明に係る第四の実施形態を、図16を用いて説明する。
なお、本実施形態では、第三の実施形態と比較し、異なるところを強調して説明する。
図16は、第四の実施形態に係るネットワーク端末システムの一実施例を示すブロック構成図である。
本実施例のネットワーク端末システムは、無線端末13、無線ルータ11、外部ネットワーク12を備える。
無線端末13は、チューナ2、信号分離部3、入力手段4、システム制御部5、番組情報解析部21、語句辞書7、映像出力部8、表示部9、無線ネットワーク/通信制御部14、タッチパネル15、入力手段16、タッチパネル制御部17、表示部18を備える。
【0054】
第三の実施形態においては、字幕文データから文字列を生成し、この文字列の中から特定の語句を検索語として検索していた。本実施形態は、番組情報データから文字列を生成し、この文字列の中から特定の語句を検索語として検索できるようにしたものである。
この構成により、第二の実施形態と同様に、番組情報から得られた番組に関連する語句を検索語としてインターネット網により検索することができる。
【0055】
第四の実施形態において無線端末13は、テレビ放送を表示するテレビ受信機と情報検索用のための文字列を表示する無線端末が一体となっているが、双方が表示部9と18を備えることにより、先の第二の実施形態と同様な効果を有している。
以上述べた実施形態においては、構成要素を追加または変更し、また、相互間の接続と各構成要素の動作を変更した変形例を考えることができるが、いずれも本発明の範疇にある。
【符号の説明】
【0056】
1:テレビ受信機、2:チューナ、3:信号分離部、4:入力手段、5:システム制御部、6:字幕解析部、7:語句辞書、8:映像出力部、9:表示部、10:ネットワーク制御部、11:無線ルータ、12:外部ネットワーク、13:無線端末、14:無線ネットワーク/通信制御部、15:タッチパネル、16:入力手段、17:タッチパネル制御部、18:表示部、21:番組情報解析部、101:TSパケット、102:映像ES、103:音声ES、104:字幕ES、105:PESヘッダ、106:タイムスタンプ、107:字幕文、108:制御コード、109:属性因子、110:文字選択入力領域、111:動作入力領域、112:番組情報文。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークに接続された表示装置と端末装置を備え、字幕放送を有する放送番組の関連情報を検索するネットワーク端末システムであって、
前記表示装置は、
前記放送番組を表示する表示部と、
前記放送番組の字幕放送に係る文字情報を抽出する信号分離部と、
該信号分離部で抽出された前記文字情報に係る文字列を生成する情報処理部と、
該情報処理部で生成された前記文字列を前記ネットワークに送信する送信部
を備えており、
前記端末装置は、
前記表示装置の送信部が送信した文字列を前記ネットワークから受信する通信部と、
該通信部が受信した文字列を表示する表示部と、
該表示部に表示された文字列からユーザーがいずれかを選択するための選択部
を備えており、
前記端末装置は、さらに、
前記選択部で選択された文字列を情報検索用の検索語として前記通信部より前記ネットワークに送信し、前記検索語に係る前記関連情報を前記ネットワークから前記通信部を介して受信し、受信した前記関連情報を前記端末装置の表示部に表示する
ことを特徴とするネットワーク端末システム。
【請求項2】
ネットワークに接続された表示装置と端末装置を備え、放送に伴って供給された電子番組表に記載された放送番組に係る関連情報を検索するネットワーク端末システムであって、
前記表示装置は、
前記放送番組を表示する表示部と、
前記放送番組の電子番組表に係る文字情報を抽出する信号分離部と、
該信号分離部で抽出された前記文字情報に係る文字列を生成する情報処理部と、
前記情報処理部で生成された前記文字列を前記ネットワークに送信する送信部
を備えており、
前記端末装置は、
前記表示装置の送信部が送信した文字列を前記ネットワークから受信する通信部と、
該通信部が受信した文字列を番組表として表示する表示部と、
該表示部に表示された文字列からユーザーがいずれかを選択するための選択部
を備えており、
前記端末装置は、さらに、
前記選択部で選択された文字列を情報検索用の検索語として前記通信部より前記ネットワークに送信し、前記検索語に係る前記関連情報を前記ネットワークから前記通信部を介して受信し、受信した前記関連情報を前記端末装置の表示部に表示する
ことを特徴とするネットワーク端末システム。
【請求項3】
請求項1、又は、請求項2に記載のネットワーク端末システムにおいて、前記情報処理部は、文字列の属性を示す属性因子を付加して前記文字列を生成することを特徴とするネットワーク端末システム。
【請求項4】
請求項3に記載のネットワーク端末システムにおいて、前記情報処理部は、前記文字列を単語または文節単位で分離して生成することを特徴とするネットワーク端末システム。
【請求項5】
請求項3に記載のネットワーク端末システムにおいて、前記表示部は、前記情報処理部が前記文字列に付加した属性因子に基づき前記文字列を区別して表示することを特徴とするネットワーク端末システム。
【請求項6】
請求項5に記載のネットワーク端末システムにおいて、前記選択部は、前記属性因子に基づく所定の文字列をユーザーに選択させることを特徴とするネットワーク端末システム。
【請求項7】
請求項6に記載のネットワーク端末システムにおいて、前記選択部は、複数の前記文字列をユーザーに選択させることを特徴とするネットワーク端末システム。
【請求項8】
請求項7に記載のネットワーク端末システムにおいて、前記選択部は、ユーザーが選択した複数の前記文字列のAND、又は、ORを前記情報検索用の検索語として前記通信部に供給することを特徴とするネットワーク端末システム。
【請求項9】
請求項1、又は、請求項2に記載のネットワーク端末システムにおいて、前記選択部は前記端末装置の表示部の表示に係るタッチパネルを有し、該タッチパネルに対してユーザーが最初にタッチした位置の文字列を先頭とし、タッチを離した位置の文字列を終端として選択された文字列を前記情報検索用の検索語として前記通信部に供給することを特徴とするネットワーク端末システム。
【請求項10】
請求項1、又は、請求項2に記載のネットワーク端末システムにおいて、前記選択部は前記端末装置の表示部の表示に係るタッチパネルを有し、該タッチパネルに対してユーザーが最初にタッチした位置の文字列を先頭とし、次にタッチした位置の文字列を終端として選択された文字列を前記情報検索用の検索語として前記通信部に供給することを特徴とするネットワーク端末システム。
【請求項11】
請求項9、又は、請求項10に記載のネットワーク端末システムにおいて、前記タッチパネルは、前記選択された文字列をユーザーが視認するための表示を前記端末装置の表示部に表示させることを特徴とするネットワーク端末システム。
【請求項12】
請求項9、又は、請求項10に記載のネットワーク端末システムにおいて、前記タッチパネルは、ユーザーが複数の前記文字列を選択した際に、複数の前記文字列のAND、又は、ORを前記情報検索用の検索語として前記通信部に供給することを特徴とするネットワーク端末システム。
【請求項13】
請求項1、又は、請求項2に記載のネットワーク端末システムにおいて、前記情報処理部は、前記文字列を生成した後、所定時間を経て前記文字列を前記端末装置の表示部に表示するための遅延部を備えたことを特徴とするネットワーク端末システム。
【請求項14】
ネットワークに接続され、字幕放送を有する放送番組の関連情報を検索するネットワーク端末システムにおける端末装置であって、
前記放送番組を表示する表示部と、前記放送番組の字幕放送に係る文字情報を抽出する信号分離部と、該信号分離部で抽出された前記文字情報に係る文字列を生成する情報処理部と、該情報処理部で生成された前記文字列を前記ネットワークに送信する送信部を備えた表示装置が送信した文字列を、前記ネットワークから受信する通信部と、
該通信部が受信した文字列を表示する表示部と、
該表示部に表示された文字列からユーザーがいずれかを選択するための選択部と、
該選択部で選択された文字列を情報検索用の検索語として前記通信部より前記ネットワークに送信し、前記検索語に係る前記関連情報を前記ネットワークから前記通信部を介して受信し、受信した前記関連情報を前記端末装置の表示部に表示する
ことを特徴とする端末装置。
【請求項15】
ネットワークに接続され、放送に伴って供給された電子番組表に記載された放送番組に係る関連情報を検索するネットワーク端末システムにおける端末装置であって、
前記放送番組を表示する表示部と、前記放送番組の電子番組表に係る文字情報を抽出する信号分離部と、該信号分離部で抽出された前記文字情報に係る文字列を生成する情報処理部と、前記情報処理部で生成された前記文字列を前記ネットワークに送信する送信部を備えた表示装置が送信した文字列を前記ネットワークから受信する通信部と、
該通信部が受信した文字列を番組表として表示する表示部と、
該表示部に表示された文字列からユーザーがいずれかを選択するための選択部と、
該選択部で選択された文字列を情報検索用の検索語として前記通信部より前記ネットワークに送信し、前記検索語に係る前記関連情報を前記ネットワークから前記通信部を介して受信し、受信した前記関連情報を前記端末装置の表示部に表示する
ことを特徴とする端末装置。
【請求項16】
ネットワークに接続され、字幕放送を有する放送番組の関連情報を検索するネットワーク端末システムにおける表示装置であって、
前記放送番組を表示する表示部と、
前記放送番組の字幕放送に係る文字情報を抽出する信号分離部と、
該信号分離部で抽出された前記文字情報に係る文字列を生成する情報処理部と、
該情報処理部で生成された前記文字列を前記ネットワークに送信する送信部
を備えたことを特徴とする表示装置。
【請求項17】
ネットワークに接続され、放送に伴って供給された電子番組表に記載された放送番組に係る関連情報を検索するネットワーク端末システムにおける表示装置であって、
前記放送番組を表示する表示部と、
前記放送番組の電子番組表に係る文字情報を抽出する信号分離部と、
該信号分離部で抽出された前記文字情報に係る文字列を生成する情報処理部と、
前記情報処理部で生成された前記文字列を前記ネットワークに送信する送信部
を備えたことを特徴とする表示装置。
【請求項18】
ネットワークに接続された表示装置と端末装置を備え、字幕放送を有する放送番組の関連情報を検索するネットワーク端末システムにおける関連情報の検索方法であって、
前記表示装置は、
前記放送番組の字幕放送に係る文字情報を抽出し、
抽出された前記文字情報に係る文字列を生成し、
生成された前記文字列を前記ネットワークに送信し、
前記端末装置は、
前記表示装置が送信した文字列を前記ネットワークから受信し、
受信した前記文字列を表示し、
表示された前記文字列からユーザーがいずれかを選択し、
選択された前記文字列を情報検索用の検索語として前記ネットワークに送信し、
前記検索語に係る前記関連情報を前記ネットワークから受信し、
受信した前記関連情報を表示する
ことを特徴とするネットワーク端末システムにおける情報の検索方法。
【請求項19】
ネットワークに接続された表示装置と端末装置を備え、放送に伴って供給された電子番組表に記載された放送番組に係る関連情報を検索するネットワーク端末システムにおける関連情報の検索方法であって、
前記表示装置は、
前記放送番組の電子番組表に係る文字情報を抽出し、
抽出された前記文字情報に係る文字列を生成し、
生成された前記文字列を前記ネットワークに送信し、
前記端末装置は、
前記表示装置が送信した文字列を前記ネットワークから受信し、
受信した前記文字列を番組表として表示し、
表示された前記文字列からユーザーがいずれかを選択し、
選択された前記文字列を情報検索用の検索語として前記ネットワークに送信し、
前記検索語に係る前記関連情報を前記ネットワークから受信し、
受信した前記関連情報を表示する
ことを特徴とするネットワーク端末システムにおける情報の検索方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2013−45139(P2013−45139A)
【公開日】平成25年3月4日(2013.3.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−180357(P2011−180357)
【出願日】平成23年8月22日(2011.8.22)
【出願人】(509189444)日立コンシューマエレクトロニクス株式会社 (998)
【Fターム(参考)】