説明

ネットワーク管理システム、ネットワーク、経路設定方法およびプログラム

【課題】ネットワーク管理システム(NMS)を利用するユーザの経路選択時の負担を軽減し、より適切な経路候補を選択できるようにする。
【解決手段】NMSは、ネットワークのトポロジー情報を記憶するトポロジー情報記憶部と、前記ネットワークの任意のノード間に設定されている経路情報を記憶する経路情報記憶部と、ユーザから選択された2つのノード間の経路の設定時に、前記経路情報記憶部を参照して、前記2つのノード間に設定されている既存経路を提示する経路選択支援部と、前記ユーザから前記選択された2つのノード間について、前記既存経路または新しい経路の選択を受け付け、前記経路上のノードに経路設定処理を行う経路管理部と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネットワーク管理システム、ネットワーク、経路設定方法およびプログラムに関し、特に、オペレータ等のユーザが経路を選択することにより2つのノード間の経路を設定するネットワーク管理システム、ネットワーク、経路設定方法およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に、ノードの情報およびリンクの情報からなるネットワークトポロジ情報等を記憶保持するネットワークトポロジDBと、ネットワークトポロジ情報に基づいてトポロジ行列を導出するトポロジ行列導出部と、トポロジ行列に基づいて所定の始点ノードと終点ノードとの間の最短経路を導出する最短経路導出部と、タイムスロットの使用制限を示すフラグを参照し、使用制限のないリンクには任意にタイムスロットを設定し、使用制限のあるリンクには同一のタイムスロットを設定するタイムスロット決定部と、導出された最短経路および各リンクに設定されたタイムスロットを、ネットワーク管理システム(Network Management System;以下、「NMS」ともいう。)に登録する経路設定部とを備える伝送経路自動設計システムが開示されている。
【0003】
一方、簡易的なNMSでは、上記特許文献1のような最短経路導出部を搭載せずに、経路設定対象の端点間のリンクを一つ一つ選択することにより、ユーザが経路を設定するものが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2000−232472号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
以下の分析は、本発明によって与えられたものである。しかしながら、上記したユーザが手動で経路設定対象の端点間の経路を選択する方式では、採りうる経路候補が多数存在し、経路設定作業が煩雑なものとなってしまうという問題点がある。
【0006】
また、上記したユーザに経路を選択させる方式では、上記多数の経路候補が存在するため、ユーザが適切でない経路を選択してしまうという問題点もある。例えば、図9のノードAとノードZの間に経路を設定する場合を考える。ノードAとノードZの間に、A−B−Zというパス1と、A−C−D−Zというパス2と、が設定されているものとする。ここで、ノードAとノードZを端点とする新たな経路を設定しようとする場合、ユーザは、ノードAとノードZ間のリンクを選択して経路を決定する。図9の場合、網AAを経由するA−E−網AA−G−Zというパスも、ノードAとノードZ間の経路となりうる。しかしながら、網AAのネットワーク構成や性能、伝送時間が非常に大きくなる可能性もあり、その場合、A−E−網AA−G−Zというパスは、経路として不適切になる。
【0007】
一方、ノードAからノードZまでの途中経路として、既にパス1、パス2が存在しているということは、これらの経路が適切であると以前のオペレーションで判断されたということでもあり、今後のオペレーションにおいても同一経路を選択することが適切であることも多い。
【0008】
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、経路を選択させる方式のNMSを利用するユーザの経路選択時の負担を軽減し、より適切な経路候補を選択できるようにしたネットワーク管理システム、ネットワーク、経路設定方法およびプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の第1の視点によれば、ネットワークのトポロジー情報を記憶するトポロジー情報記憶部と、前記ネットワークの任意のノード間に設定されている経路情報を記憶する経路情報記憶部と、ユーザから選択された2つのノード間の経路の設定時に、前記経路情報記憶部を参照して、前記2つのノード間に設定されている既存経路を提示する経路選択支援部と、前記ユーザから前記選択された2つのノード間について、前記既存経路または新しい経路の選択を受け付け、前記経路上のノードに経路設定処理を行う経路管理部と、を備えるネットワーク管理システム(NMS)が提供される。
【0010】
本発明の第2の視点によれば、上記したネットワーク管理システム(NMS)を含むネットワークが提供される。
【0011】
本発明の第3の視点によれば、ネットワークのトポロジー情報を記憶するトポロジー情報記憶部と、前記ネットワークの任意のノード間に設定されている経路情報を記憶する経路情報記憶部と、を備えるネットワーク管理システムが、ユーザから、経路の設定対象となる2つのノードの選択を受け付けるステップと、前記ユーザから選択された2つのノード間の経路の設定時に、前記経路情報記憶部を参照して、前記2つのノード間に設定されている既存経路を提示するステップと、前記ユーザから、前記選択された2つのノード間について、前記既存経路または新しい経路の選択を受け付け、前記経路上のノードに経路設定処理を行うステップと、を含む経路設定方法が提供される。本方法は、ネットワーク管理システムという、特定の機械に結びつけられている。
【0012】
本発明の第4の視点によれば、ネットワークのトポロジー情報を記憶するトポロジー情報記憶部と、前記ネットワークの任意のノード間に設定されている経路情報を記憶する経路情報記憶部と、を備えるネットワーク管理システムを構成するコンピュータに、ユーザから、経路の設定対象となる2つのノードの選択を受け付ける処理と、前記ユーザから選択された2つのノード間の経路の設定時に、前記経路情報記憶部を参照して、前記2つのノード間に設定されている既存経路を提示する処理と、前記ユーザから、前記選択された2つのノード間について、前記既存経路または新しい経路の選択を受け付け、前記経路上のノードに経路を設定する処理と、を実行させるプログラムが提供される。なお、このプログラムは、コンピュータが読み取り可能な記憶媒体に記録することができる。即ち、本発明は、コンピュータプログラム製品として具現することも可能である。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、NMSを利用するユーザの経路選択時の負担を軽減し、より適切な経路候補を選択できるようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の一実施形態の構成を表したブロック図である。
【図2】図1の経路情報記憶部に保持されるリストの一例を示す図である。
【図3】本発明の一実施形態のNMSの動作を表した流れ図である。
【図4】本発明の第1の実施形態の経路情報記憶部に保持されるリストの一例を示す図である。
【図5】本発明の第1の実施形態のNMSを利用し経路が設定されるまでの流れを示すシーケンス図である。
【図6】上位レイヤの経路設定要求が行われた場合に、経路選択支援部から提示される経路を示す図である。
【図7】下位レイヤの経路設定要求が行われた場合に、経路選択支援部から提示される経路を示す図である。
【図8】経路管理部によって設定される経路の階層構成を模式的に示す図である。
【図9】背景技術の問題点を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
はじめに本発明の一実施形態の概要について図面を参照して説明する。なお、この概要に付記した図面参照符号は、理解を助けるための一例として各要素に便宜上付記したものであり、本発明を図示の態様に限定することを意図するものではない。
【0016】
本発明は、図1に示すように、ネットワークのトポロジー情報を記憶するトポロジー情報記憶部11と、ユーザから前記選択された2つのノード間の経路の選択を受け付け、前記経路上のノードに経路設定処理を行う経路管理部12と、経路選択支援部13と、経路情報記憶部14と、を備えるNMS10にて実現できる。
【0017】
NMS10の前記経路情報記憶部14には、図2に示すように、ネットワークの任意のノード間に設定されている経路の情報が記憶されている。例えば、図2の例では、図9のように、ノードAとノードZ間の経路として、A−B−Zというパス1と、A−C−D−Zというパス2と、が設定されていることを示している。
【0018】
NMS10の動作を説明すると下記のとおりとなる。まず、ユーザ(オペレータ)から経路設定要求を受け付けると、NMS10は、トポロジー情報記憶部11を参照して、所定の管理端末に、ネットワークトポロジーを表示する(図3のS001)。ユーザが、表示されたネットワークの経路設定対象の端点(端点ノード)を指定すると(図3のS002)、経路選択支援部13が、前記経路情報記憶部14を参照して、前記2つの端点間において経路されている経路(既存経路)を提示する(図3のS003)。
【0019】
例えば、図9ようなトポロジーのネットワークにおいて、パス1とパス2が設定されている場合、パス1とパス2がユーザに提示される。これにより、ユーザは、指定した任意のノード間に、現に設定されている経路と、設定されていない経路を判別することが可能となる。
【0020】
ここで、ユーザが上記設定済み経路(既存経路)を選択すると、経路管理部12は、新規パスとして前記設定済み経路(既存経路)と同一の経路上のノードに経路設定処理を実行する(図3のS004のYES、S005)。一方、ユーザが選択されていない経路(非既存経路)を選択した場合、経路管理部12は、ユーザから個々のリンクの選択による経路の選択を受け付けてから(図3のS004のNO、S006)、当該経路上のノードに経路設定処理を実行する(図3のS004のYES、S005)。
【0021】
最後に、経路管理部12は、前記ユーザによって選択された経路を経路情報記憶部14に登録する(図3のS007)。
【0022】
以上のように、経路選択の過程で、ユーザに対し、設定済みの経路(既存経路)を提示することで、上述した経路として不適切なA−E−網AA−G−Zというパスが選択されることを低減することが可能となる。また、上記のように、設定済みの経路(既存経路)と同じ経路を選択する場合には、経路選択支援部13により提示された設定済みの経路(既存経路)を選択することで経路の指定が完結するため。ユーザの負荷も軽減される。
【0023】
[第1の実施形態]
続いて、レイヤ別に経路の設定状態を提示できるようにした本発明の第1の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。図1を参照すると、トポロジー情報記憶部11と、経路管理部12と、経路選択支援部13と、経路情報記憶部14と、を備えるNMS10が示されている。なお、以下の実施形態では、NMS10は、管理対象ネットワークとして、同期同期デジタルハイアラーキーネットワーク(SDH網)を管理するものとする。また、NMS10には、上位パス(High Order Path)として、VC4(Virtual Container4;150Mbps)、下位パス(Low Order Path)として、VC12(2Mbps)のいずれかのTDM(Time Division Multiplexing)パスを登録可能であるものとする。
【0024】
トポロジー情報記憶部11は、図1の下段に示すようなネットワーク20のトポロジー情報を記憶する。なお、このようなトポロジー情報は、各ノードのLink Layer Discovery Protocol(LLDP)等を用いて隣接するノードの情報を収集させることにより構築することもできる。
【0025】
経路管理部12は、2つのノード間の経路の選択をユーザから受け付け、選択された経路上のノードに経路設定処理を行う。具体的には、経路管理部12は、経路上のノードにユーザから受けた指示に相当する命令を発行し、各ノードから返される情報を元に経路情報記憶部14のデータを更新する。
【0026】
経路情報記憶部14は、上記経路管理部12によって管理されている設定済み経路の情報を記憶するデータベース等によって構成される。図4は、経路情報記憶部14に保持されている経路情報の一例である。図4の例では、ノードAとノードZとの間に、上位レイヤ(VC4)に属するパスA−B−Zの情報と、上位レイヤ(VC4)に属するパスA−C−D−Zの情報が登録されている状態を示している。
【0027】
経路選択支援部13は、経路情報記憶部14から、ユーザが今回経路を設定しようとしているノード間およびレイヤに適合するデータを抽出して、ユーザに設定済み経路(既存経路)を提示する。この設定済み経路(既存経路)の提示形態には、設定済み経路(既存経路)を列記した経路リストや、ネットワークトポロジーに設定済み経路(既存経路)をオーバーレイ表示する形態が挙げられる。
【0028】
なお、経路管理部12および経路選択支援部13は、NMS10を構成するコンピュータに、その外部記憶装置等をトポロジー情報記憶部11および経路情報記憶部14として利用し、上記した各処理を実行させるコンピュータプログラムにより実現することもできる。
【0029】
続いて、本実施形態の動作について図面を参照して詳細に説明する。図5は、本実施形態のNMS10を用いて経路が設定されるまでの流れを表わしたシーケンス図である。
【0030】
図5を参照すると、ユーザより、経路設定対象区間や経路設定レイヤ情報等を含む経路の設定要求を受け付けると(図5のS101)、経路管理部12/経路選択支援部13は、経路情報記憶部14に対し、登録されている同区間、同レイヤの経路を問い合わせる(図5のS102)。
【0031】
経路情報記憶部14は、経路管理部12/経路選択支援部13より指定された経路設定対象区間や経路設定レイヤに該当する既存経路を抽出して、経路管理部12/経路選択支援部13に対し、既存経路を列記したパスリスト(経路リスト)を応答する(図5のS103)。
【0032】
前記パスリスト(経路リスト)を受け取った経路管理部12/経路選択支援部13は、ユーザに対し、パスリスト(経路リスト)を提示する(図5のS104)。
【0033】
以下、ユーザが上位レイヤ(VC4)の経路を設定しようとした場合と、下位レイヤ(VC12)の経路を設定しようとした場合に分けて、上記S104で提示される内容について説明する。
【0034】
[High Order Path (VC4パス)登録の場合]
例えば、図6に示すように、A−B−Zを経由するVC4パス3(図6の符号51)と、A−C−D−Zを経由するVC4パス4(図6の符号52)が経路情報記憶部14に登録されている場合、経路管理部12は、ユーザに、パス3、パス4を提示する。前記パスの提示態様は、経路リスト(パスリスト)そのままの形態でもよいし、図6に示すように、ネットワーク上に設定済みパスをオーバーレイ表示する形態でもよい。
【0035】
ここで例えば、ユーザがVC4パス3を選択したとすると(図5のS105)、経路管理部12は、VC4パス3と同じくA−B−Zを経由する新規VC4パスを設定するため、ノードA、ノードB、ノードZに経路設定処理を行う(図5のS106)。経路管理部12は、各ノードから経路設定結果を受信すると(図5のS107)、その旨を出力するとともに(図5のS108)、選択された経路情報を経路情報記憶部14に登録する(図5のS109)。
【0036】
[Low Order Path (VC12パス)登録の場合]
例えば、図7に示すように、上位レイヤにて、A−Bを経由するVC4パス5(図7の符号71)、B−Zを経由するVC4パス6(図7の符号72)が別々に経路情報記憶部14に登録されており、さらに、A−C−D−Zを経由するVC4パス7(図7の符号73)が経路情報記憶部14に登録されているものとする。また、下位レイヤでは、A−B−Zを経由するVC12パス8(図7の符号81)と、A−C−D−Zを経由するVC12パス9(図7の符号82)とが経路情報記憶部14に登録されているものとする。
【0037】
この場合において、ユーザがノードAとノードZ間に、下位レイヤ(VC12)の経路を設定しようとした場合、経路管理部12は、図7におけるVC12パス8とVC12パス9を抽出してユーザに提示する。
【0038】
ここで例えば、ユーザがVC12パス8を選択したとすると(図5のS105)、経路管理部12は、VC12パス8と同じくA−B−Zを経由する新規VC12パスを設定すべく、ノードA、ノードB、ノードZに経路設定処理を行う(図5のS106)。経路管理部12は、各ノードから経路設定結果を受信すると(図5のS107)、その旨を出力するとともに(図5のS108)、設定した経路情報を経路情報記憶部14に登録する(図5のS109)。
【0039】
なお、経路管理部12は、前記A−B−Zを通る新規VC12パスを設定する際に、同パスと区間を共通するVC4パス5とVC4パス6を活用して、経路設定処理を行う。図8は、図7の新規VC12パスの階層構成を模式的に表わした図である。図8を参照すると、上位レイヤのパス5(VC4)、パス6(VC4)の両端に、これら両端に位置するノードA、B、Zの下位レイヤの端点が接続されている。
【0040】
このように、ノードBにおいて、上位レイヤのパス5、パス6の端点同士を接続するのではなく、一度下位レイヤにの端点に落としてから、再度上位レイヤへの接続にすることで、上位レイヤの経路を利用しつつ、下位レイヤの経路としての取扱いが可能となる。
【0041】
以上のように本実施形態によれば、途中経路を一つ一つ指定しなくても既存の経路を選択することで新規経路を設定、登録することが可能となり、ユーザの負担を軽減することができる。
【0042】
また、設定済みの経路(既存経路)が選択された場合には、以前のオペレーションで適切である判断された経路が選択されたことになる。この結果、不適切な経路が選択される可能性を減ずることができる。
【0043】
以上、本発明の各実施形態を説明したが、本発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の基本的技術的思想を逸脱しない範囲で、更なる変形・置換・調整を加えることができる。例えば、上記した実施形態で例示したVC4やVC12は、上位レイヤの経路と下位レイヤの経路を説明するための一例であり、例えば、VC12に代えて、VC3やVC11を用いることが可能である。
【0044】
上記した実施形態では、SDH網を管理する際の例を挙げて説明したが、その他のネットワークの経路管理を行う場合にも同様に適用することが可能である。
【0045】
また、上記した実施形態では、ユーザが下位レイヤの設定済み経路(既存経路)を選択したときに、当該経路に対応する上位レイヤの設定済み経路(既存経路)を利用するものとして説明したが、その際に、上位レイヤの状況等を考慮するようにしてもよい。
【0046】
また、上記した実施形態では、ネットワークの各ノードに上位レイヤの端点と下位レイヤの端点が備えられているものとして説明したが、上位レイヤまたは下位レイヤいずれかの端点のみを備えるノードが存在してもよい。この場合、トポロジー情報記憶部11に、これら階層別のトポロジー情報が保持されることになる。
【符号の説明】
【0047】
10 ネットワーク管理システム(NMS)
11 トポロジー情報記憶部
12 経路管理部
13 経路選択支援部
14 経路情報記憶部
20 ネットワーク
51、52、71〜73、81、82 設定済みパス(既存パス)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークのトポロジー情報を記憶するトポロジー情報記憶部と、
前記ネットワークの任意のノード間に設定されている経路情報を記憶する経路情報記憶部と、
ユーザから選択された2つのノード間の経路の設定時に、前記経路情報記憶部を参照して、前記2つのノード間に設定されている既存経路を提示する経路選択支援部と、
前記ユーザから前記選択された2つのノード間について、前記既存経路または新しい経路の選択を受け付け、前記経路上のノードに経路設定処理を行う経路管理部と、を備えること、
を特徴とするネットワーク管理システム。
【請求項2】
前記経路情報記憶部は、ネットワークの前記任意のノード間について、上位レイヤの経路と、下位レイヤの経路とを区別して記憶し、
前記経路選択支援部は、ユーザから選択されたレイヤに応じた既存経路を提示する請求項1のネットワーク管理システム。
【請求項3】
前記経路管理部は、下位レイヤの既存経路の選択が行われた場合において、前記下位レイヤの既存経路に対応する上位レイヤの既存経路が存在する場合、前記上位レイヤの既存経路を利用して経路設定処理を行う請求項2のネットワーク管理システム。
【請求項4】
前記経路管理部は、
前記上位レイヤの既存経路の両端に、前記上位レイヤの既存経路の両端に位置するノードの下位レイヤの端点を接続することにより、前記上位レイヤの既存経路を利用して下位レイヤの経路設定処理を行う請求項3のネットワーク管理システム。
【請求項5】
前記ネットワークは、同期デジタルハイアラーキ装置によって構成されている請求項1から4いずれか一のネットワーク管理システム。
【請求項6】
請求項1から5いずれか一のネットワーク管理システムを含むネットワーク。
【請求項7】
ネットワークのトポロジー情報を記憶するトポロジー情報記憶部と、
前記ネットワークの任意のノード間に設定されている経路情報を記憶する経路情報記憶部と、を備えるネットワーク管理システムが、
ユーザから、経路の設定対象となる2つのノードの選択を受け付けるステップと、
前記ユーザから選択された2つのノード間の経路の設定時に、前記経路情報記憶部を参照して、前記2つのノード間に設定されている既存経路を提示するステップと、
前記ユーザから、前記選択された2つのノード間について、前記既存経路または新しい経路の選択を受け付け、前記経路上のノードに経路設定処理を行うステップと、を含む経路設定方法。
【請求項8】
前記経路情報記憶部は、ネットワークの前記任意のノード間について、上位レイヤの経路と、下位レイヤの経路とを区別して記憶しており、
前記ユーザから経路を設定するレイヤの選択を受け付け、該選択されたレイヤに応じた既存経路を提示する請求項7の経路設定方法。
【請求項9】
前記ユーザから下位レイヤの既存経路の選択が行われた場合において、前記下位レイヤの既存経路に対応する上位レイヤの既存経路が存在する場合、前記上位レイヤの既存経路を利用して経路設定処理を行う請求項8の経路設定方法。
【請求項10】
ネットワークのトポロジー情報を記憶するトポロジー情報記憶部と、
前記ネットワークの任意のノード間に設定されている経路情報を記憶する経路情報記憶部と、を備えるネットワーク管理システムを構成するコンピュータに、
ユーザから、経路の設定対象となる2つのノードの選択を受け付ける処理と、
前記ユーザから選択された2つのノード間の経路の設定時に、前記経路情報記憶部を参照して、前記2つのノード間に設定されている既存経路を提示する処理と、
前記ユーザから、前記選択された2つのノード間について、前記既存経路または新しい経路の選択を受け付け、前記経路上のノードに経路を設定する処理と、を実行させるプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2013−38510(P2013−38510A)
【公開日】平成25年2月21日(2013.2.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−171205(P2011−171205)
【出願日】平成23年8月4日(2011.8.4)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】