説明

ノンリニアバンクシステム

【課題】プレビュー時に、送出する放送素材の音声チャンネル数を簡単に確認することが可能なノンリニアバンクシステムを提供する。
【解決手段】放送素材の音声チャンネル数を、放送局上位システムEDPSから送られるファイリング指示データ内の音声チャンネル数に基づき変換してから、現用系と予備系に分配し、ビデオサーバーに現用系と予備系別々にファイリングする現用系と予備系の各々に監視装置114−1,114−2を設けて、変換した音声チャンネル数を検出し、検出した前記音声チャンネル数が,放送局上位システムEDPSから送られるファイリング指示データ内の音声チャンネル数と一致しているか否かを、コントローラーで判定し、その結果を表示部で表示することを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、VTR(ビデオテープレコーダ)等の記録装置に記録されている番組やCM等の番組素材を、ビデオサーバーにファイリングした上でオンエアーする方式のノンリニアバンクシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
テレビジョン放送業務では、従来からビデオサーバーを備えたノンリニアバンクシステムを用い、VTR(ビデオテープレコーダ)等の記録装置に記録されている番組やCM等の放送素材を、ビデオサーバーにファイリングした上でオンエアーして放送している(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
テレビジョン放送は、従来のアナログ放送からデジタル放送への過渡期を迎えており、それに伴い番組やCM等の放送素材は、アナログ素材からデジタル素材へと変遷している。
【0004】
テレビジョン放送用のデジタル素材は各種あるが、放送局等で放送素材をビデオサーバーにファイリングするノンリニアバンクシステムでは、一般的に、SD−SDI(Standard DefinitionSerial Digital Interface)規格およびHD−SDI(High DefinitionSerial Digital Interface)規格の2種類のテレビジョンフォーマットが混在して使用されている。
【0005】
SD−SDI規格は、従来のアナログテレビジョン放送に準じたデジタルテレビジョンフォーマットであり、アナログ放送からデジタル放送への過渡期である現在は主流となっているフォーマットである。
【0006】
それに対して、HD−SDI規格は、いわゆるハイビジョン放送と呼ばれる規格で、デジタル放送向けに特化した高画質・高音質を提供することを特徴とするデジタルテレビジョンフォーマットである。
【0007】
またデジタルテレビジョン放送では、多チャンネル送出も一つの大きな特徴となっており、HD−SDI規格デジタルテレビジョンフォーマットのHD素材1チャンネル分の帯域で、SD−SDI規格デジタルテレビジョンフォーマットのSD素材3チャンネル分が送出できる。
【0008】
さらにデジタル素材は、多チャンネル音声素材が多重・送出でき、HD素材では最大16チャンネルも音声チャンネル音声素材を多重することができるので、多チャンネル音声素材が一般的になることにより、ノンリニアバンクシステムでは音声素材のチャンネル変換が必須の機能となる。
【0009】
図3は、従来のノンリニアバンクシステムの一例を示す構成図である。複数の記録装置として図3ではVTR101−1、101−2を備え、これらを入力スイッチャー102に供給する。なお、図示のようにカラーバー等の信号を供給しても良い。
【0010】
VTR101−1、101−2に記録の放送素材は、HD−SDI規格とSD−SDI規格の2種類のデジタルテレビジョンフォーマットが混在している場合に対応して、例えば、VTR101−1には、HD−SDI規格に基づくデジタルテレビジョンフォーマットで且つ音声素材が2チャンネルの信号からなる放送素材が記録されており、VTR101−2には、SD−SDI規格に基づくデジタルテレビジョンフォーマットで且つ音声素材が2チャンネルの信号からなる放送素材が記録されているとする。
【0011】
ファイリング時には、VTR101−1またはVTR101−2を再生し、VTR101−1またはVTR101−2から再生した放送素材(HD−SDI規格に基づくデジタルテレビジョンフォーマットの信号又はSD−SDI規格デジタルテレビジョンフォーマットの信号)をオーディオプロセッサー103に供給して、2チャンネルの音声素材の音声チャンネル数を、送出する音声チャンネル数に変換し、入力スイッチャー102を介して分配器104に供給する。
【0012】
分配器104は、音声チャンネル数が変換された放送素材を、現用系と予備系の2系統に分配し、各々エンコーダー105−1,105−2に供給して、ファイリングするビデオサーバーの記録フォーマット、例えばMPEG方式に変換してから、ビデオサーバー106に供給する。
【0013】
ビデオサーバー106は、現用系ファイリング部106Aと予備系ファイリング部106Bからなる。
【0014】
現用系ファイリング部106Aは、インプットモジュール106A−1とファイリング装置例えばHDD106A−2と現用系送出用デコーダー106A−3と現用系プレビュー用デコーダー106A−4,106A−5を備える。
【0015】
予備系ファイリング部106Bは、インプットモジュール106B−1とファイリング装置例えばHDD106B−2と予備系送出用デコーダー106B−3と予備系プレビュー用デコーダー106B−4,106B−5を備える。
【0016】
ビデオサーバー106の記録フォーマット、例えばMPEG方式に変換した2系統の放送素材を、ビデオサーバー106の現用系ファイリング部106Aのインプットモジュール106A−1と、ビデオサーバー106の予備系ファイリング部106B−1のインプットモジュール106B−1に各々供給することで、現用系ファイリング部106AのHDD106A−2と予備系ファイリング部106BのHDD106A−2に各々ファイリングする。
【0017】
このとき、VTR101−1,101−2の再生コマンド、オーディオプロセッサー103で変換する音声チャンネル数、ビデオサーバー106のフィリングスタートコマンドは、ファイリングコントローラー107から与えられる。
【0018】
ファイリングコントローラー107は、放送局上位システムEDPS(Electronic Data Processing System)から送られるファイリング指示データに基づき、再生コマンドをVTR101−1又は101−2に送り、音声チャンネル数をオーディオプロセッサー103に送り、またフィリングスタートコマンドをビデオサーバー106に送る。
【0019】
オンエアー時には、送出コントローラー108からビデオサーバー106にキューコマンドを指令することにより、HDD106A−2,HDD106B−2の各々にファイリングしている放送素材を、現用系送出用デコーダー106A−3,予備系送出用デコーダー106B−3の各々に供給し、変換前の元の方式に戻した現用系の放送素材と予備系の放送素材を、システムチェンジャー109に供給する。
【0020】
システムチェンジャー109は、現用系の伝送路に異常がないときは、図示のように、本線を現用系側に切替え、現用系の放送素材を本線にオンエアーするが、現用系の伝送路に障害が発生したときは、送出コントローラー108からのコマンドにより本線を予備系側に切換えることにより、放送素材のオンエアーに支障が生じないようにする。
【0021】
また、ファイリング時の放送素材や音声チェンネル数等の確認のため、ファイリング時にビデオサーバー106の現用系ファイリング部106Aのインプットモジュール106A−1と、ビデオサーバー106の予備系ファイリング部106Bのインプットモジュール106B−1とに各々供給した2系統の放送素材を、系統毎に各々現用系プレビュー用のデコーダー106A−4,106A−5と、予備系プレビュー用のデコーダー106B−4,106B−5とに供給する。
【0022】
現用系プレビュー用デコーダー106A−4,106A−5と、予備系プレビュー用デコーダー106B−4,106B−5で、変換前の元の方式に戻した現用系の放送素材と予備系の放送素材を、出力スイッチャー110に供給し、出力スイッチャー110の現用系出力の現用系放送素材を、現用系カラーモニタ111−1と現用系オーディオモニタ112−1に供給し、出力スイッチャー110の予備系出力の予備系放送素素材を、予備系カラーモニタ111−2と予備系オーディオモニタ112−2に供給する。
【0023】
また、ファイリングコントローラー107からの放送局上位システムEDPSから送られてくるファイリング指示データを、表示部例えばパソコン113に供給する。
【0024】
このことにより、プレビュー時に、送出する放送素材の映像を、現用系カラーモニタ111−1,予備系カラーモニタ111−2で目視し、送出する放送素材の音声チャンネル数等を、現用系オーディオモニタ112−1,予備系オーディオモニタ112−2で目視し、放送局上位システムEDPS(Electronic Data Processing System)から送られるファイリング指示データを、パソコン113で目視することができる。
【0025】
【特許文献1】特開2005−210490号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0026】
プレビュー時に、送出する放送素材の音声チャンネル数が、放送局上位システムEDPS(Electronic Data Processing System)から送られるファイリング指示データで指示された音声チャンネル数と同じであるかを確認する必要がある。
【0027】
しかしながら、上記現用系オーディオモニタ112−1と上記予備系オーディオモニタ112−2での音声表示は、ともに、音声8チャンネル分の各チャンネル用の長方形枠を横方向に配置し、音声がある場合に、その音声レベルに応じて、長方形枠の中で下から上に向かったメータ表示である。
【0028】
そのため、オペレータが、現用系のチャンネル数を確認するには、現用系オーディオモニタ112−1における各チャンネル用の長方形枠の中に、メータ表示のある数がいくつあるかを目視し、且つパソコン113に表示されたファイリング指示データで指示された音声チャンネル数を目視して、オペレータ自身が同じか否かを判断しなければならない。
【0029】
また、オペレータが、予備系のチャンネル数を確認するには、予備系オーディオモニタ112−2における各チャンネル用の長方形枠の中に、メータ表示のある数がいくつあるかを目視し、且つパソコン113に表示されたファイリング指示データで指示された音声チャンネル数を目視して、オペレータ自身が同じか否かを判断しなければならない
また、ビデオサーバーにファイリングする放送素材が多くなればなるほど、オペレータ自身による作業がさらに増大する。
【0030】
したがって、音声チャンネル数を確認するためには、オペレータによる多くの目視や判断作業が必要であり、且つそのために確認した結果が誤る可能性もある。
【0031】
本発明の目的は、プレビュー時に、送出する放送素材の音声チャンネル数を簡単に確認することが可能なノンリニアバンクシステムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0032】
第1の本発明は、放送素材の音声チャンネル数を、放送局上位システムEDPSから送られるファイリング指示データ内の音声チャンネル数に基づき変換してから、現用系と予備系に分配し、ビデオサーバーに前記現用系と予備系別々にファイリングし、ファイリングしている前記現用系と予備系の前記放送素材を読み出し、前記現用系の放送素材をオンエアーするノンリニアバンクシステムにおいて、前記ビデオサーバーにファイリングする前記現用系と予備系の各々に監視装置を設けて、前記変換した音声チャンネル数を検出し、該検出した前記音声チャンネル数が前記放送局上位システムEDPSから送られるファイリング指示データ内の音声チャンネル数と一致しているか否かを、コントローラーで判定し、その結果を表示部で表示することを特徴とする。
【0033】
また第2の本発明は、上記第1のノンリニアバンクシステムにおいて、前記現用系と予備系の各々に設ける前記監視装置が、一つの基板上に2系統分実装されていることを特徴とする。
【0034】
また第3の本発明は、上記第1のノンリニアバンクシステムにおいて、ファイリングしている前記放送素材を読み出した後の前記現用系と予備系の各々に第2の監視装置を設けて、オンエアーしている放送素材であるデジタル映像音声信号のSDIフォーマットをリアルタイムで検出することを特徴とする。
【発明の効果】
【0035】
本発明によれば、プレビュー時に、送出する放送素材の音声チャンネル数を簡単に確認することが可能なノンリニアバンクシステムを得ることができるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0036】
本発明によるノンリニアバンクシステムについて、実施の形態を説明する。
【0037】
図1は、本発明によるノンリニアバンクシステムの実施の形態を示す構成図である。図1において、図3と同一個所には同一符号を付けた。
【0038】
図1は、さらに、プレビュー時の監視のため、分配器104の現用系と予備系の各々の出力と、エンコーダー105−1,105−2との間に、各々現用系監視装置114−1,予備系監視装置114−2を接続している。
【0039】
また、プレビュー時の監視のため、出力スイッチャー110の現用系出力と、現用系カラーモニタ111−1および現用系オーディオモニタ112−1との間、および出力スイッチャー110の予備系出力と、予備系カラーモニタ111−2および予備系オーディオモニタ112−2との間に、各々現用系監視装置115−1,予備系監視装置115−2を接続している。
【0040】
また、オンエアー時の監視のため、ビデオサーバー106の現用系ファイリング部106Aの現用系送出用デコーダー106A−3と、システムチェンジャー109の本線側入力端子との間、およびビデオサーバー106の予備系ファイリング部106Bの予備系送出用デコーダー106B−3と、システムチェンジャー109の予備線入力端子との間に、各々現用系監視装置116−1,予備系監視装置116−2を接続している。
【0041】
図2は、プレビュー時の現用系監視装置114−1,予備系監視装置114−2の内部回路である。現用系監視装置114−1,予備系監視装置114−2は、一つの基板上に実装されている。
【0042】
現用系監視装置114−1は、シリアル/パラレル変換回路114−1a、判定回路114−1b、パラレル/シリアル変換回路114−1cで構成され、予備系監視装置114−2は、シリアル/パラレル変換回路114−2a、判定回路114−2b、パラレル/シリアル変換回路114−2cで構成される。
【0043】
図1の分配器104で分配した現用系と予備系の放送素材(HD−SDI規格に基づくデジタルテレビジョンフォーマットの信号又はSD−SDI規格デジタルテレビジョンフォーマットの信号)を、図2における現用系監視装置114−1のシリアル/パラレル変換回路114−1aと予備系監視装置114−2のシリアル/パラレル変換回路114−2aに、各々入力する。
【0044】
現用系監視装置114−1のシリアル/パラレル変換回路114−1aに入力した現用系の放送素材を、シリアル/パラレル変換回路114−1aでパラレル出力にし、一出力をパラレル/シリアル変換回路114−1cに入力し、他入力を判定回路114−1bに入力し、判定回路114−1bの出力をパラレル/シリアル変換回路114−1cに入力して、現用系監視装置114−1に入力前の現用系の放送素材に戻す。
【0045】
また、予備系監視装置114−2のシリアル/パラレル変換回路114−2aに入力した予備系の放送素材を、シリアル/パラレル変換回路114−2aでパラレル出力にし、一出力をパラレル/シリアル変換回路114−2cに入力し、他入力を判定回路114−2bに入力し、判定回路114−2bの出力をパラレル/シリアル変換回路114−2cに入力して、予備系監視装置114−2に入力前の予備系の放送素材に戻す。
【0046】
現用系監視装置115−1,予備系監視装置115−2、および現用系監視装置116−1,予備系監視装置116−2も同じ回路で構成される。
【0047】
現用系監視装置114−1内の判定回路114−1bと予備系監視装置114−2内の判定回路114−2bは、FPGA(Field Programable Gate Array)上でのAND回路とOR回路の組み合わせで、且つ現用系、予備系別々に、放送素材であるデジタル映像音声信号から、音声チャネル数の検出と、デジタル映像音声信号のSDIフォーマットの検出を行うことができるようAND回路とOR回路の組み合わせで構成されている。
【0048】
現用系監視装置115−1内の判定回路と予備系監視装置115−2内の判定回路は、現用系監視装置114−1内の判定回路114−1bと予備系監視装置114−2内の判定回路114−2bと同じ構成である。
【0049】
また、現用系監視装置116−1内の判定回路と予備系監視装置116−2内の判定回路も、現用系監視装置114−1内の判定回路114−1bと予備系監視装置114−2内の判定回路114−2bと同じ構成である。
【0050】
ただし、現用系監視装置114−1内の判定回路114−1bと予備系監視装置114−2内の判定回路114−2b、および現用系監視装置115−1内の判定回路と予備系監視装置115−2内の判定回路は、音声チャネル数の検出のみを出力して、ファイリングコントローラー107に入力する。
【0051】
それに対して、現用系監視装置116−1内の判定回路と予備系監視装置116−2内の判定回路は、デジタル映像音声信号のSDIフォーマットの検出のみを出力して送出コントローラー108に入力する。
【0052】
現用系監視装置114−1と予備系監視装置114−2で検出した音声チャネル数、および現用系監視装置115−1と予備系監視装置115−2で検出した音声チャネル数は、ファイリングコントローラー107において、ファイリングコントローラー107からの放送局上位システムEDPSから送られるファイリング指示データ内の音声チャンネル数と比較される。
【0053】
ファイリングコントローラー107は、オーディオプロセッサー103で変換した音声チャンネル数が、ファイリング指示データ内の送出する音声チャンネル数と一致しているか否かを判定し、その結果をパソコン113に入力する。このことで、パソコン113の画面上に、OKかNOかの表示をする。
【0054】
それに対して、現用系監視装置116−1と予備系監視装置116−2は、オンエアーしている放送素材であるデジタル映像音声信号のSDIフォーマットをリアルタイムで検出して、送出コントローラー108から上位システムAPC/APS(APC:Automatic Program Controller、APS:Automatic Program System)に送出する。このことで、上位システムAPC/APSは、SDIフォーマットの良否を判定し、否であれば、送出コントローラー108に指示して、デジタル放送素材の送出を止めることができる。
【0055】
本実施の形態によれば、プレビュー時に、送出する放送素材の音声チャンネル数を確認するためには、パソコン113の画面上の表示をみるだけで良いので、多くの目視や判断作業が不要であり、且つそのために確認を誤る可能性を著しく軽減することができる。
【0056】
またそのための監視装置が、一つの基板上に、現用系と予備系の2系統分実装されているので、ノンリニアバンクシステムへの監視装置の取り付けが簡単に対応できる。
【0057】
さらに、オンエアーしている放送素材であるデジタル映像音声信号のSDIフォーマットをリアルタイムで検出して出力することで、運用状況を逐一把握することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0058】
【図1】本発明によるノンリニアバンクシステムの実施の形態を示す構成図である。
【図2】図1における現用系監視装置,予備系監視装置の内部回路である。
【図3】従来のノンリニアバンクシステムの一例を示す構成図である。
【符号の説明】
【0059】
101−1,101−2:VTR、102:入力スイッチャー、103:オーディオプロセッサー、104:分配器、105−1,105−2:エンコーダー、106:ビデオサーバー、106A:現用系ファイリング部、106A−1:インプットモジュール、106A−2:HDD、106A−3:現用系送出用デコーダー、106A−4,106A−5:現用系プレビュー用デコーダー、106B:予備系ファイリング部、106B−1:インプットモジュール、106B−2:HDD、106B−3:予備系送出用のデコーダー、106B−4,106B−5:予備系プレビュー用デコーダー、107:ファイリングコントローラー、108:送出コントローラー、109:システムチェンジャー、110:出力スイッチャー、111−1:現用系カラーモニタ、111−2:予備系カラーモニタ、112−1:現用系オーディオモニタ、112−2:予備系オーディオモニタ、113:パソコン、114−1:現用系監視装置、114−1a:シリアル/パラレル変換回路、14−1b:判定回路、114−1c:パラレル/シリアル変換回路、114−2:予備系監視装置、114−2a:シリアル/パラレル変換回路、114−2b:判定回路、114−2c:パラレル/シリアル変換回路。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
放送素材の音声チャンネル数を、放送局上位システムEDPSから送られるファイリング指示データ内の音声チャンネル数に基づき変換してから、現用系と予備系に分配し、ビデオサーバーに前記現用系と予備系別々にファイリングし、ファイリングしている前記現用系と予備系の前記放送素材を読み出し、前記現用系の放送素材をオンエアーするノンリニアバンクシステムにおいて、前記ビデオサーバーにファイリングする前記現用系と予備系の各々に監視装置を設けて、前記変換した音声チャンネル数を検出し、該検出した前記音声チャンネル数が前記放送局上位システムEDPSから送られるファイリング指示データ内の音声チャンネル数と一致しているか否かを、コントローラーで判定し、その結果を表示部で表示することを特徴とするノンリニアバンクシステム。
【請求項2】
請求項1記載のノンリニアバンクシステムにおいて、前記現用系と予備系の各々に設ける前記監視装置が、一つの基板上に2系統分実装されていることを特徴とするノンリニアバンクシステム。
【請求項3】
請求項1記載のノンリニアバンクシステムにおいて、ファイリングしている前記放送素材を読み出した後の前記現用系と予備系の各々に第2の監視装置を設けて、オンエアーしている放送素材であるデジタル映像音声信号のSDIフォーマットをリアルタイムで検出することを特徴とするノンリニアバンクシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2007−194709(P2007−194709A)
【公開日】平成19年8月2日(2007.8.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−8624(P2006−8624)
【出願日】平成18年1月17日(2006.1.17)
【出願人】(000001122)株式会社日立国際電気 (5,007)
【Fターム(参考)】