説明

ハニカムフィルタの検査方法、製造方法、及び、検査装置

【課題】漏れ箇所を簡便に検出できるハニカムフィルタの検査方法等を提供する。
【解決手段】このハニカムフィルタの検査方法は、ハニカムフィルタ100の一端面100aを布5で覆う工程と、ハニカムフィルタ100の他端面100bに粒子を含むガスを供給する工程と、ガスの供給中又は後に布5を観察する工程と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ハニカムフィルタの検査方法、製造方法、及び、検査装置に関する。
【背景技術】
【0002】
排ガス中の煤などの炭素質粒子を捕集するディーゼル粒子フィルタ(Deisel Particulate Filter)として、一端面と出口側の他端面との間に延びる複数の流路と、複数の流路の内の一部の一端及び複数の流路の内の残部の他端を封口する封口部と、を有する多孔質のハニカムフィルタが知られている。そして、例えば、特許文献1、2には、粒子を含むガス流をハニカムフィルタの一端面に提供し、このハニカムフィルタの他端面から出るガス流に光を照射し、漏れた粒子からの散乱光を検出することにより、漏れ箇所の有無や位置検知する方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特表2009−503508号公報
【特許文献2】特表2002−357562号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、より簡便な漏れ箇所の検出方法が求められていた。本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、漏れ箇所を簡便に検出できるハニカムフィルタの検査方法等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係るハニカムフィルタの検査方法は、ハニカムフィルタの一端面を布で覆う工程と、
前記一端面が布で覆われた前記ハニカムフィルタの他端面に、粒子を含むガスを供給する工程と、
前記ガスの供給中又は後に前記布を観察する工程と、を備える、ハニカムフィルタの検査方法である。
【0006】
本発明によれば、ハニカムフィルタに漏れ箇所があると、粒子がハニカムフィルタを通過して布に捕集される。したがって、布を観察することにより、漏れ箇所の有無、位置、個数、大きさ等を容易に検出することができる。
【0007】
ここで、前記粒子は炭素質粒子であり、前記布は白色であることが好ましい。布が白色であると、黒い炭素質粒子の漏れを容易に検出できる。
【0008】
また、前記炭素質粒子は煤であることが好ましい。
【0009】
また、前記覆う工程では、前記布の中央部で前記ハニカムフィルタの一端面が、前記布の周辺部で前記ハニカムフィルタの側面が覆われ、その後、さらに、前記布の周辺部の上から環状の固定具が前記ハニカムフィルタの側面に巻き付けられて前記布が前記ハニカムフィルタに固定されることが好ましい。
【0010】
また、前記観察する工程では、前記布が前記ハニカムフィルタの他端面を覆っている状態下で、前記布の外側表面が観察されることが好ましい。
【0011】
これによれば、布をハニカムフィルタからはがす前に漏れ箇所の有無、位置、個数を検出することができて簡便である。
【0012】
また、前記ハニカムフィルタは、前記一端面と前記他端面との間に延びる複数の流路と、前記複数の流路の内の一部の一端及び前記複数の流路の内の残部の他端を封口する封口部と、を有することが好ましい。
【0013】
また、前記布は多数の孔を有することが好ましい。孔の個数密度は20〜100個/cmが好ましく、40〜80個/cmがより好ましい。前記孔の平均断面積は0.3〜0.8mmが好ましく、0.4〜0.7mmがより好ましい。これにより、ガスの抜けが良くなり、かつ、煤も捕集できるという効果がある。
【0014】
また、本発明の第1のハニカムフィルタの製造方法は、
上述のいずれか一項記載のハニカムフィルタの検査方法と、
前記観察の結果に基づいて欠陥のないハニカムフィルタを選別する工程と、を備える。
【0015】
また、本発明の第2のハニカムフィルタの製造方法は、
上述のいずれかのハニカムフィルタの検査方法と、
前記観察の結果に基づいて前記ハニカムフィルタの一端面において粒子が漏れる箇所を特定する工程と、
前記漏れ箇所を補修する工程と、を備える。
【0016】
また、本発明のハニカムフィルタの検査装置は、
粒子発生器と、
前記粒子発生器で発生した粒子をガスと共にハニカムフィルタの一端面に供給する供給部と、
前記ハニカムフィルタの他端面を覆うように布を前記ハニカムフィルタに対して固定する固定具と、を備える。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、漏れ箇所を簡便に検出できるハニカムフィルタの検査方法等が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】図1の(a)は検査対象となるハニカムフィルタ100の斜視図、図1の(b)は(a)のIb−Ib矢視図である。
【図2】図2は、ハニカムフィルタ100の漏れの検査装置400の概略断面図である。
【図3】図3は、ハニカムフィルタ100を布で覆う方法を順に示す斜視図である。
【図4】図4は、実施例で用いた布の拡大写真である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
図面を参照して、発明の実施形態について説明する。まず、図1を参照して本実施形態で検査対象となるハニカムフィルタ100について説明する。このハニカムフィルタ100は、例えば、ディーゼルパティキュレートフィルタとして用いることのできるものである。
【0020】
本実施形態において対象となるハニカムフィルタ100は、図1の(a)及び(b)に示すように、互いに平行に伸びる複数の流路110を形成する隔壁112、及び、複数の流路110の内の一部の一端(図1の(b)の左端)、及び、複数の流路110の内の残部の他端(図1の(b)の右端)を閉鎖する封口部114を有する円柱体である。
【0021】
ハニカムフィルタ100の流路110が延びる方向の長さは特に限定されないが、例えば、40〜350mmとすることができる。また、ハニカムフィルタ100の外径も特に限定されないが、例えば、100〜320mmとすることできる。流路110の断面のサイズは、例えば、正方形の場合一辺0.8〜2.5mmとすることができる。隔壁112の厚みは、0.05〜0.5mmとすることができる。
【0022】
ハニカムフィルタ100の隔壁112の材質は、多孔性セラミクス(焼成体)である。セラミクスは特に限定されないが、例えば、アルミナ、シリカ、ムライト、コーディエライト、ガラス、チタン酸アルミニウム等の酸化物、シリコンカーバイド、窒化珪素、金属等が挙げられる。なお、チタン酸アルミニウムは、さらに、マグネシウム及び/又はケイ素を含むことができる。
【0023】
上述のように、ハニカムフィルタ100の複数の流路110のうちの一部の左端が封口部114により封口され、ハニカムフィルタ100の複数の流路110のうちの残部の右端が封口部114により封口されている。封口部114の材質としては、ハニカムフィルタ100と同様のセラミクス材料を用いることができる。上述の「複数の流路110のうちの一部」と「複数の流路110のうちの残部」とは、好ましくは、図1の(a)に示すように、端面側から見て行列状に配列された複数の流路の内の、縦方向及び横方向それぞれ1つおきに選択された流路の組合せである。
【0024】
ハニカムフィルタ100は、多孔質の隔壁112を有することにより、図1の(b)において、流路110の左端から供給されたガスは、隔壁112を通過して隣の流路110に到達し、流路110の右端から排出される。このとき、流入したガス中の粒子が、隔壁112によって除去されてフィルタとして機能する。
【0025】
このようなハニカムフィルタ100は例えば以下のようにして製造することができる。
【0026】
まず、無機化合物源粉末と、有機バインダと、溶媒と、必要に応じて添加される添加物を用意する。そして、これらを混練機等により混合して原料混合物を得、得られた原料混合物を隔壁の形状に対応する出口開口を有する押出機から押し出し、所望の長さに切断後、公知の方法で乾燥することにより、グリーンハニカム成形体を得る。そして、グリーンハニカム成形体の流路の端部を公知の方法によって封口材で封口してから焼成する、または、グリーンハニカム成形体を焼成してから公知の方法によって流路の端部を封口すればよい。
【0027】
続いて、ハニカムフィルタの検査方法及び検査装置400の一つの実施形態について図2及び図3を参照して説明する。
【0028】
検査装置400は、主として、煤発生器210、ケース(供給部)200、及び、固定具10を有する。
【0029】
煤発生器210は、プロパン源222、窒素源224、及び、空気源226と接続されており、プロパンを不完全燃焼させることにより煤(炭素質粒子)を発生させることができる。煤の大きさは、ハニカムフィルタ100の隔壁112を通過しない大きさであることが好ましく、例えば、1〜1000nmとすることができる。煤発生器210は、煤を含むガスを、ラインL1を介して、ケース200の入口部204に供給する。ラインL1には、必要に応じて空気源228から追加の空気を供給することができる。ハニカムフィルタ100に供給するガスの量は、例えば、ハニカムフィルタの1リットルあたり10〜100Nm/minとすることができる。煤の量は、ハニカムフィルタの1リットルあたり、0.5〜3.0g/hrとすることができる。
【0030】
ケース200は、上流側から順に、入口部204、直胴部202、及び、出口部206を有し、直胴部202内にハニカムフィルタ100を収容する。入口部204はコーン形状を有し、ラインL1から受け入れる煤を含むガスを径方向に拡げ、ハニカムフィルタ100の他端面100bに対して供給する。直胴部202は、内部に空洞を有し、この空洞内に、一端面100aが布5で覆われ、布5が固定具10で固定されたハニカムフィルタ100が、一端面100aがガス流れの下流側、他端面100bがガス流れの上流側となるように収容される。出口部206もコーン形状を有し、ハニカムフィルタ100の一端面100a及び布5を通過したガスを外部に排出させる。排出したガスは、ラインL2を介して図示しない処理施設に送られる。
【0031】
ここで、図3を参照して、ハニカムフィルタの一端面100aを布で覆う方法の一例を説明する。まず、図3の(a)及び(b)に示すように、ハニカムフィルタ100の一端面100aを布5で覆う。布5は特に限定されず、各種の繊維から構成された織布又は不織布を利用できる。例えば、繊維としては、レーヨンすなわち再生セルロース繊維が好ましく、再生セルロース繊維として例えば、コットンリンターを原料とするキュプラ繊維が挙げられる。特に、再生セルロール繊維の不織布が好ましい。また、ガス中の粒子として煤のような炭素質粒子を用いる場合には、布は白色であることが好ましい。白色度(JIS P 8148に規定されるISO白色度)は、50〜90%が好ましい。また、布5は、布5の厚み方向に延びる多数の孔を有することが好ましい。具体的には、布5の孔の個数密度は20〜100個/cmが好ましく、40〜80個/cmがより好ましい。孔の平均断面積は0.3〜0.8mmが好ましく、0.4〜0.7mmがより好ましい。孔の断面積とは、布の表面に平行な断面における孔の面積である。
【0032】
ここで、図3のように、布5の中央部が一端面100aを覆い、周辺部が側面100sを覆うように布5を配置することができ、この場合、布5の周辺部の上から環状の固定具10をハニカムフィルタ100の側面100sに巻き付けて、布5をハニカムフィルタ100に固定することが好ましい。固定具10は特に限定されないが、例えば、ゴム製のチューブが挙げられる。ハニカムフィルタ100に固定された状態で、布5の中央部がハニカムフィルタ100の一端面100aと密着していることが好ましい。
【0033】
このようにして一端面100aが布5で覆われたハニカムフィルタ100が図2のようにケース200内に収容される。本実施形態では、直胴部202の内壁が固定具10と密着しており、煤を含むガスが入口部204から出口部206に、ハニカムフィルタ100を通らずにショートカットすることを抑制できる。
【0034】
続いて、煤発生器210からの煤を含むガスをハニカムフィルタ100に供給する。そうすると、ハニカムフィルタ100においてガス漏れを引き起こす欠陥が存在しない箇所では、図2の矢印Aに示すように、他端面100bから入るガスは、多孔質の隔壁112を通って一端面100aに到達する。したがって、隔壁112により煤Pは除去され、布5に煤Pが到達することはない。これに対して、ハニカムフィルタ100においてガス漏れを引き起こす欠陥、例えば、図2における隔壁の損傷Dや封口部114の欠落Eが存在する場合、矢印Bのように当該欠陥をガスが通り抜けるため、煤Pが一端面100aに到達し、煤Pの少なくとも一部は、領域Cにおいて布5にトラップされる。
【0035】
そして、煤を含むガスの供給中、又は、供給後に、布5を観察すると、欠陥の無い流路110と対向する部分には煤Pは見られないが、欠陥のある流路110と対向する領域Cには、煤Pが付着している。この領域Cが、ハニカムフィルタの一端面において粒子が漏れる箇所である。したがって、布5の観察結果から欠陥の有無、個数、場所、大きさ等を容易に把握できる。布5の観察方法は特に限定されず、目視で観察しても良く、カメラで撮影し公知の画像処理方法(例えば、二値化)により煤Pの有無等を検出してもよい。煤を含むガスのハニカムフィルタへの供給時間は特に限定されず、ガス中の煤の濃度等に応じて適宜調節できる。例えば、1〜60分とすることができる。
【0036】
このように、本実施形態によれば、一端面100aが布で覆われたハニカムフィルタ100の他端面100bに煤などの粒子を含むガスを供給し、その後布を観察しているので、ハニカムフィルタの欠陥を容易に検出することができる。
【0037】
なお、上述のようにして欠陥場所が特定された場合、例えば、封口部に欠損があれば当該部分を個別に封口して正常な封口部を形成することにより、欠陥のないハニカムフィルタを製造することができる。
【0038】
また、布の観察結果に基づいて欠陥のないハニカムフィルタを選別することができ、信頼性の高いハニカムフィルタの製造が可能となる。
【0039】
本発明は上記実施形態に限定されず、様々な変形態様が可能である。
【0040】
例えば、上記実施形態では、ガス中に含ませる粒子として、煤などの炭素質粒子を用いているが、水、ドライアイス等の他の粒子を用いても実施は可能である。この場合、煤発生器に代えて、粒子に合わせて適切な公知の粒子発生器を用いることができる。
【0041】
また、布5の色は、粒子の色に応じて適切に選択すればよく、例えば、ドライアイスのような白色の粒子の場合には、黒色等の非白色の有色の布を用いることが好ましい。
【0042】
また、布5をハニカムフィルタ100の一端面100aを覆うように固定する固定具10も特に上記実施形態のような環状の固定具に限定されず、例えばテープ等で固定してもよい。また、布5が予め枠に張り渡されており、張り渡された布5を一端面100aに対して押しつける機構でも構わない。
【0043】
また、ケース200の形状も上記実施形態に限定されず、ハニカムフィルタの他端面に粒子を含むガスを供給できるものであれば特に限定されない。
【0044】
また、上記実施形態では、布5がハニカムフィルタ100の一端面100aを覆っている状態下で、布5の外側表面、すなわち、布5の一端面100aと対向する面とは反対の面を観察しているが、ガスを供給後に、布5をハニカムフィルタから除去し、布5の内側表面、すなわち、一端面100aと対向していた面を直接観察しても実施は可能である。
【0045】
また、上記実施形態では、ハニカムフィルタ100の流路110が上下方向に配置されているが、水平方向等、いずれの方向を向いても実施可能である。
【0046】
また、上記実施形態では、流路110の断面形状は、略正方形であるがこれに限定されず、矩形、円形、楕円形、3角形、6角形、8角形等にすることができる。また、流路110には、径の異なるもの、断面形状の異なるものが混在してもよい。また、流路の配置も、図1では正方形配置であるが、これに限定されず、断面において流路の中心軸が正三角形の頂点に配置される正三角形配置、流路の断面形状が正方形及び矩形の場合には千鳥配置等にすることができる。さらに、ハニカムフィルタの外形も、円柱に限られず、例えば3角柱、4角柱、6角柱、8角柱等とすることができる。
【実施例】
【0047】
直径144mm、長さ153mm、断面正方形のセル(セル密度300cpsi、壁厚12mil)が正方形配置された、チタン酸アルミニウム製のハニカムフィルタを用意した。このハニカムフィルタには、内部に半径方向に亀裂が入っていた。図2のような装置にて、ハニカムフィルタの一端面を布(旭化成せんい株式会社製ベンコット(BEMCOT) M−3II)で覆い、煤発生器から煤を含むガスを30分間ハニカムフィルタの他端面に供給した。
【0048】
ガスの供給後、布を観察したところ、亀裂に対応する箇所に、煤が蓄積していることが確認された。なお、煤発生器の運転条件は、プロパン2L/min、窒素2L/min、空気1000L/minとし、さらに、煤発生器からの煤を含むガスに対して、空気を620Nm/hを混合してハニカムフィルタに供給した。
【0049】
なお、使用した布は、孔の個数密度が60個/cm、孔の平均断面積は0.54mmであった。布の写真を図4に示す。個数密度は、布の顕微鏡写真から抽出した1cmの範囲内にある孔の個数を数えることにより、孔の平均断面積は、布の顕微鏡写真からそれぞれの孔の輪郭を抽出し、画像解析ソフトにより各孔の断面積を求め、合計断面積を孔の個数により除することにより求めた。
【符号の説明】
【0050】
5…布、10…固定具、100…ハニカムフィルタ、100a…一端面、100b…他端面、10…固定具、110…流路、114…封口部、200…ケース(供給部)、210…煤発生器(粒子発生器)400…検査装置、P…煤(粒子)。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハニカムフィルタの一端面を布で覆う工程と、
前記一端面が布で覆われた前記ハニカムフィルタの他端面に、粒子を含むガスを供給する工程と、
前記ガスの供給中又は後に前記布を観察する工程と、
を備える、ハニカムフィルタの検査方法。
【請求項2】
前記粒子は炭素質粒子であり、前記布は白色である請求項1記載の方法。
【請求項3】
前記炭素質粒子は煤である請求項2記載の方法。
【請求項4】
前記覆う工程では、前記布の中央部で前記ハニカムフィルタの一端面が、前記布の周辺部で前記ハニカムフィルタの側面が覆われ、その後、さらに、前記布の周辺部の上から環状の固定具が前記ハニカムフィルタの側面に巻き付けられて前記布が前記ハニカムフィルタに固定される請求項1〜3のいずれか一項記載の方法。
【請求項5】
前記観察する工程では、前記布が前記ハニカムフィルタの他端面を覆っている状態下で、前記布の外側表面が観察される請求項1〜4のいずれか一項記載の方法。
【請求項6】
前記ハニカムフィルタは、前記一端面と前記他端面との間に延びる複数の流路と、前記複数の流路の内の一部の一端及び前記複数の流路の内の残部の他端を封口する封口部と、を有する請求項1〜5のいずれか一項記載の方法。
【請求項7】
前記布は多数の孔を有し、前記孔の個数密度は20〜100個/cm、かつ、前記孔の平均断面積は0.3〜0.8mmである請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
請求項1〜7のいずれか一項記載のハニカムフィルタの検査方法と、
前記観察の結果に基づいて欠陥のないハニカムフィルタを選別する工程と、
を備えるハニカムフィルタの製造方法。
【請求項9】
請求項1〜7のいずれか一項記載のハニカムフィルタの検査方法と、
前記観察の結果に基づいて前記ハニカムフィルタの一端面において粒子が漏れる箇所を特定する工程と、
前記箇所を補修する工程と、
を備えるハニカムフィルタの製造方法。
【請求項10】
粒子発生器と、
前記粒子発生器で発生した粒子をガスと共にハニカムフィルタの一端面に供給する供給部と、
前記ハニカムフィルタの他端面を覆うように布を前記ハニカムフィルタに対して固定する固定具と、
を備えるハニカムフィルタの検査装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate


【公開番号】特開2013−29501(P2013−29501A)
【公開日】平成25年2月7日(2013.2.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−140916(P2012−140916)
【出願日】平成24年6月22日(2012.6.22)
【出願人】(000002093)住友化学株式会社 (8,981)