説明

ハンドヘルド型電子装置を用いた車両情報統合方法

【課題】車両におけるデジタル情報の使用を多元化し、より使いやすく、便利で安全にすることができる、ハンドヘルド型電子装置を用いた車両情報統合方法の提供。
【解決手段】第1プロセッサ、第1モニタ、第1伝送インターフェイスを含むハンドヘルド型電子装置と、第2プロセッサ、第2モニタ、第2伝送インターフェイスを有する車両の受信システムを、第1伝送インターフェイス及び第2伝送インターフェイスを介して有効距離内で接続し、受信システムにハンドヘルド型電子装置のストレージユニット中のデジタル情報を読み取らせ、読み取ったデジタル情報を第2プロセッサで演算後に、車両での利用に供するよう演算結果を出力する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ハンドヘルド型電子装置を用いた車両の情報統合方法に関し、ハンドヘルド型電子装置と車両の受信システムを相互に接続し、車両が異なるハンドヘルド型電子装置の情報を読み取り、かつ運用することができ、パーソナライズされた、利便性と安全性を備えた車両情報統合方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、スマートフォンが従来の携帯電話に取って代わりつつあり、現在では、スマートフォンの機能はすでに80年代のデスクトップコンピュータXTやAT286以上となっており、ノートブックコンピュータに次ぐ機能性を備えているため、スマートフォンはパームトップコンピュータ(PALMTOP COMPUTER)とも呼ばれている。
【0003】
スマートフォンのメーカーはこれまで、ほとんどが通話とエンターテイメント機能を指向して研究開発と生産を行ってきており、デスクトップコンピュータやノートブックコンピュータとの組み合わせはデータの同期に限られ、スマートフォン上のデータをデスクトップコンピュータやノートブックコンピュータにバックアップしたり、デスクトップコンピュータやノートブックコンピュータ上のデータ(電子メールやカレンダー、コンタクト、メモ帳など)をスマートフォン上に複製したりすることで、ユーザが時間と場所を問わず随時電子メールやその他関連データを閲覧することを可能にしている。スマートフォンはまたナビゲーションやマルチメディアの機能(MPEG−1のレイヤ3のみを使用するMP3や、MP4等の音響・映像、ネットワークデジタルテレビ、コンピュータゲームなど)を提供している。
【0004】
車両に設置された音響・映像またはナビゲーションシステムは、スマートフォンと重複する機能を有するが、多くが共用することはできない。これまで、自動車メーカーがApple社のi−pod(登録商標)と接続して標準装備またはオプション装備としたものや、一部USB2.0(またはMINI USB)を用いてMP3(MPEG−1の音声情報のみ)のプレイヤーと接続したものがあるが、これらはエンターテイメントの機能に限られている。
【0005】
現在、一部自動車の装備にはすでにブルートゥースが設けられており、携帯電話と接続できるようになっている。さらには自動車に装備されたモニタで携帯電話のコンタクトのアドレス帳やショートメッセージなどを表示できるものもある。
【0006】
しかしながら、上記従来の車両情報統合フレームワークは次のような欠点を有する。
1、車両と携帯電話との接続が通話機能に限られ、実用性に限りがある。
2、携帯電話で車両の音響・映像エンターテイメントシステムを操作できない。
3、車両と携帯電話間の双方向通信の機能に限りがあり、車両が携帯電話を制御する機能についてみると、現在のところ例えば携帯電話のアドレス帳閲覧や、携帯電話の通話記録閲覧、電話をかける操作等の通話関連の操作に限られ、その他、たとえば携帯電話中のゲームプログラムやナビゲーションプログラム、カレンダー、録音プログラム、録画プログラム等に車両側から操作を行うことはできない。
4、車両と携帯電話の接続後、携帯電話の既有のアプリケーションプログラムを充分に利用することができず、車両により多元的な付加機能を提供することができない。
【0007】
前記従来の車両情報統合のフレームワークは、車両情報の表示及び統合の応用面で具備すべき基本的な要求と効果を達することはできるものの、実際の応用時における使用者にとっての利便性、システム統合性、データ使用の安全性等には多くの欠点と不足が存在するため、この状況ではより具体的な産業上の利用価値を発揮させることができない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明が解決しようとする課題は、車両におけるデジタル情報の使用を多元化し、より使いやすく、便利で安全にすることができる、ハンドヘルド型電子装置を用いた車両情報統合方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明のハンドヘルド型電子装置を組み合わせた車両情報統合方法は、少なくとも1つのハンドヘルド型電子装置中に第1プロセッサ、第1モニタ、第1伝送インターフェイス、ストレージユニットを設置する工程1と、車両上に、第2プロセッサ、第2モニタ、第2伝送インターフェイスを含み、前記第2伝送インターフェイスと前記第1伝送インターフェイスが相互に対応する受信システムを設置する工程2と、前記ハンドヘルド型電子装置と前記受信システムが、前記第1伝送インターフェイスと前記第2伝送インターフェイスを介して有効距離内で相互に接続され、前記受信システムに前記ハンドヘルド型電子装置のストレージユニット中のデジタル情報を読み取らせる工程3と、前記読み取ったデジタル情報を前記受信システム中の第2プロセッサで演算した後、前記車両での利用に供するよう演算結果を出力する工程4とを含む。
【0010】
ハンドヘルド型電子装置と前記受信システムとの距離が有効距離を越えた時、前記受信システムが前記ハンドヘルド型電子装置中のデジタル情報を保存することなく、ハンドヘルド型電子装置と前記受信システムとの相互接続を終了させる工程5を含むとよい。
前記受信システムは、音響・映像システムとすることがある。
前記ハンドヘルド型電子装置は、携帯電話、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、ノートブックコンピュータ、タブレットコンピュータ、デジタル音響・映像プレイヤーのいずれかとすることがある。
【0011】
前記第1伝送インターフェイスと第2伝送インターフェイスは、USBケーブル、ブルートゥース、赤外線、RF、Wi−Fi、Zigbeeのいずれかである。
前記ハンドヘルド型電子装置が電子キーの挿入に供するICスロットを備え、有効距離内でハンドヘルド型電子装置により車両の起動を制御できるようにするとよい。
前記電子キーは近距離無線通信モジュールと無線通信モジュールを含むことがある。
【0012】
前記ハンドヘルド型電子装置が電子支払ユニットを内蔵し、車両に前記ハンドヘルド型電子装置を接続したとき電子支払いを可能とするとしてもよい。
前記電子支払ユニットは、ETCチャージ式カード、電子財布、クレジットカードのいずれかの支払いツールを使用する。
前記ハンドヘルド型電子装置にETCユニットが結合されてもよい。
【0013】
前記工程4において、ハンドヘルド型電子装置中のアプリケーションソフトウェアによって示されるデジタル情報に対する演算結果を出力することがある。
前記ハンドヘルド型電子装置中のアプリケーションソフトウェアによって示されるデジタル情報が、音響・映像データ、ナビゲーションデータ、GPS全地球測位データ、コンタクトデータ、通話記録、デジタルフォトデータ、ビデオデータ、メモ帳データ、電子メールデータ、ショートメッセージデータ、サイトデータのいずれかの形態である。
【0014】
前記ハンドヘルド型電子装置と前記受信システムが、前記第1伝送インターフェイスと前記第2伝送インターフェイスを介して相互に接続された時、前記ハンドヘルド型電子装置が第1プロセッサの演算を利用して車両の受信システムを制御し、前記受信システムが第2プロセッサの演算を利用して前記ハンドヘルド型電子装置を制御してもよい。
【発明の効果】
【0015】
本発明の効果は次のとおりである。
1、単一の車両を複数のハンドヘルド型電子装置と接続かつペアリングして、異なる運転者または乗客に対して、車両が接続期間内完全にパーソナライズされた情報とパーソナライズされた機能を提供し、各運転者または乗客が運転時または乗用時に使いやすく便利な車両操作環境を得ることができる。
2、車両とハンドヘルド型電子装置を迅速に接続でき、車両は両者の接続後極めて短時間内にハンドヘルド型電子装置中のパーソナライズされたデータを取得かつ運用することができ、非常に利便性が高い。
3、パーソナライズされたデジタルデータとアプリケーションソフトウェアはいずれもハンドヘルド型電子装置中に保存され、車両とハンドヘルド型電子装置の接続関係が終了すると、あらゆるパーソナライズされたデジタルデータとアプリケーションソフトウェアはハンドヘルド型電子装置と共に車両から離れるため、前記車両のその他使用者は(自分のハンドヘルド型電子装置から取得した)自分のパーソナライズされたデジタルデータを使用できるだけで、他人のパーソナライズされたデジタルデータを取得することはできず、高い安全性を備えている。
4、ハンドヘルド型電子装置にキーレスシステム(Keyless)の電子キーを組み合わせて利用することで、ハンドヘルド型電子装置を車両のドアロック解除と起動を制御する装置にすることができる。ハンドヘルド型電子装置は、たとえばタッチ制御式のPDAとしてもよく、PDAのモニタ上に必要な操作ボタンを設計することができる。
5、キーレスシステム(Keyless)と無線通信(RFID)の組み合わせで、通信システムの伝送能力を大幅に高め、干渉損失を減少することができる。
6、ハンドヘルド型電子装置に電子支払ユニットを内蔵または組み合わせ、ETCチャージ式カード、電子財布、クレジットカード等の支払いツールを使用して、車両に電子支払い機能を装備させることができ、且つ前記電子支払い機能は異なるハンドヘルド型電子装置を接続することで区別される。
7、ETCユニットは車両上に設置するか、またはハンドヘルド型電子装置内に内蔵することができ、ETCチャージ式カードまたはその他ETC支払い機能を備えた電子チャージ式カードでETC支払いを行うことができる。
8、車両とハンドヘルド型電子装置を接続後、ハンドヘルド型電子装置中のナビゲーションデータを読み取り、かつ表示することができ、パーソナライズされたナビゲーションを行うことができる。
9、ハンドヘルド型電子装置と車両の間の接続は、有線または無線の方式を使用することができる。例えば、ブルートゥースのほか、伝送と充電機能を兼ね備えたUSBインターフェイスを採用してもよい。
10、ハンドヘルド型電子装置と車両を接続した後、ハンドヘルド型電子装置で車両上の音響・映像システムを操作できるため、後部座席の乗客も車両のエンターテイメント情報を便利に操作することができる。
11、例えば通信機能や音楽、ナビゲーションデータ、GPS全地球測位データ、コンタクトデータ、通話記録、デジタルフォトデータ、ビデオデータ、メモ帳データ、録音機能、録画機能、ゲームプログラム等、あらゆるハンドヘルド型電子装置の機能をすべて接続により車両の音響・映像システム中で使用でき、車両をパーソナライズされた情報センターとエンターテイメントセンターにすることができる。
12、ハンドヘルド型電子装置上のナビゲーション情報をUSBまたはブルートゥース等の伝送インターフェイスにより車両上の音響・映像システムで表示して操作することができ、視覚及び情報の効果をより高めることができる。
13、車両上の音響・映像システム中のタッチ制御式モニタを利用してハンドヘルド型電子装置のアプリケーションソフトウェアを操作でき、車両上のより大きいモニタとより優れた音響・映像設備で、ハンドヘルド型電子装置のMP3再生プログラムやビデオ再生、ゲームプログラム、インターネットブラウジングプログラム、電子メール閲覧プログラム等のアプリケーションソフトウェアによりよい表示プラットフォームを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の実施例を示すハンドヘルド型電子装置を用いた車両情報統合方法のフローチャートである。
【図2】本発明の実施例に係るハンドヘルド型電子装置と車両の受信システムの連結フレームワークを示すブロック図である。
【図3】キーレスシステムを有する実施例に係るハンドヘルド型電子装置と車両の受信システムの連結フレームワークを示すブロック図である。
【図4】電子支払ユニットを有する示す実施例に係るハンドヘルド型電子装置と車両の受信システムの連結フレームワークブロック図である。
【図5】ETCユニットとETCチャージ式カードを組み合わせた実施例に係るハンドヘルド型電子装置と車両の受信システムの連結フレームワークを示すブロック図である。
【図6】受信システムの出力結果を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
図1に示すように、本発明のハンドヘルド型電子装置を用いた車両情報統合方法は、次の工程を含む。
工程1;少なくとも1つのハンドヘルド型電子装置中に第1プロセッサ、第1モニタ、第1伝送インターフェイス、ストレージユニットを設置する。
【0018】
工程2;車両に受信システムを設置する。前記受信システムは第2プロセッサ、第2モニタ、第2伝送インターフェイスを備える。前記第2伝送インターフェイスと前記第1伝送インターフェイスとは相互に対応する。
【0019】
工程3;前記ハンドヘルド型電子装置と前記受信システムが前記第1伝送インターフェイスと前記第2伝送インターフェイスを介して有効距離内で相互に接続され、受信システムにハンドヘルド型電子装置のストレージユニット中のデジタル情報を読み取らせる。
【0020】
工程4;工程3中のデジタル情報に対して受信システム中の第2プロセッサにより演算を行った後、演算結果を出力して前記車両での利用に供する。
【0021】
工程5;ハンドヘルド型電子装置と前記受信システムとの距離が有効距離を越えた時、前記受信システムに前記ハンドヘルド型電子装置中のデジタル情報を保存することなく、ハンドヘルド型電子装置と前記受信システムとの相互接続を終了させる。
【0022】
上述のハンドヘルド型電子装置は、次のシステムを組み合わせることができる。
A.ハンドヘルド型電子装置にキーレスシステムを組み合わせる:
ハンドヘルド型電子装置は電子キーの挿入に供するICスロットを備え、第1伝送インターフェイスと車両の第2伝送インターフェイスを経由して前記車両に設けたキーレスシステムに接続し、ハンドヘルド型電子装置で車両を起動する。前記キーレスシステムはさらに近距離無線通信モジュールと無線通信モジュールを含む。
【0023】
B.ハンドヘルド型電子装置に電子支払ユニットを組み合わせる:
前記ハンドヘルド型電子装置は第1伝送インターフェイスと車両の第2伝送インターフェイスを経由して前記車両に接続し、接続後車両に電子支払い機能を装備させる。前記電子支払ユニットは、高速道路料金用のETCチャージ式カード、チャージと小額支払いが可能な電子財布、公共交通機関の利用に用いるチャージ式カードまたはクレジットカード等とする。
【0024】
図2に示すように、本発明の車両情報統合方法は、車両に少なくとも1つのハンドヘルド型電子装置1を組み合わせることを主としている。ハンドヘルド型電子装置1は第1モニタ12、第1伝送インターフェイス13、ストレージユニット14を備える。第1モニタ12、第1伝送インターフェイス13、ストレージユニット14はすべて第1プロセッサ11に電気的に接続される。
車両2の受信システム21は、音響・映像システムであり、受信システム21は第2プロセッサ211、第2モニタ212、第2伝送インターフェイス213を備える。
また、第2伝送インターフェイス213と第1伝送インターフェイス13が相互に対応する。
【0025】
本実施例において、ハンドヘルド型電子装置1は、第1伝送インターフェイス13及び第2伝送インターフェイス213を介して、車両2の受信システム21と有効距離内で接続され、車両2の受信システム21から第2プロセッサ211の演算によってハンドヘルド型電子装置1中のマルチメディアデータを操作することができ、また、ハンドヘルド型電子装置1から第1プロセッサ11の演算によって車両2の受信システム21を操作することもできる。
【0026】
図3に示すように、キーレス機能の面では、ハンドヘルド型電子装置1のICスロット15内に電子キー151を設置し、かつ車両2に設けたキーレスシステム22に接続する。これにより、ハンドヘルド型電子装置1はキー制御信号をキーレスシステム22に発射し、車両のドアロックを解除したり、防犯システムの設定や解除を行ったり、あるいはエンジンを起動したり等の動作を実行することができる。キーレスシステム22は近距離無線通信モジュールと無線通信モジュールを含む。
【0027】
図4に示すように、電子支払機能の面では、ハンドヘルド型電子装置1が第1伝送インターフェイス13と車両2の第2伝送インターフェイス213を対応させて車両2の受信システム21に接続することができ、車両2に設けた電子支払ユニット23は、ハンドヘルド型電子装置1に連結した高速道路料金支払いのためのETCチャージ式カード、チャージと小額支払いが可能な電子財布、公共交通機関を利用できるチャージ式カード等の支払いツールを使用することができる。図4の実施例において、車両2の電子支払ユニット23はETCユニットであり、ハンドヘルド型電子装置1にはETCチャージ式カードまたはその他ETC支払い機能を備えた電子チャージ式カードが連結される。
【0028】
図5に示すように、ETCユニットを装備していない車両2に対しては、本発明のハンドヘルド型電子装置1はETCユニット16を内蔵または付加してもよく、ハンドヘルド型電子装置1に別途ETCチャージ式カードまたはその他ETC支払い機能を備えた電子チャージ式カードを連結すると、ハンドヘルド型電子装置1は第1伝送インターフェイス13により車両2の第2伝送インターフェイス213と接続した後、車両2にETC支払い機能を具備させることができる。
【0029】
ハンドヘルド型電子装置1と車両2の受信システム21との距離が有効距離を超えた時、ハンドヘルド型電子装置1と車両2は自動的に接続関係を終了する。車両2は、ハンドヘルド型電子装置1の重要データを保存することなく接続関係を終了することができ、パーソナライズされたデータの安全性が確保される。
【0030】
車両2は複数のハンドヘルド型電子装置1と接続関係を確立することができ、ハンドヘルド型電子装置1を持つ任意の運転者または乗客が、そのハンドヘルド型電子装置1と車両2に接続を確立し、車両2をパーソナライズされた情報センター及びエンターテイメントセンターとすることができる。
【0031】
複数の接続関係確立済みのハンドヘルド型電子装置1が同時に車両2の有効接続距離内にあるとき、車両は任意のハンドヘルド型電子装置1を選択して優先的に接続を確立することができる。
【0032】
本発明によれば、車両2は基本的な受信装置と制御インターフェイス(例えばタッチ制御式モニタ)を装備していれば、いつでも対応するハンドヘルド型電子装置1に接続して、ハンドヘルド型電子装置1の多様な付加機能を制御かつ使用することができ、通信機能のほか、電子キー、電子支払い、衛星ナビゲーション、GPS、電子メール送受信、インターネットブラウジング、ショートメッセージ送受信、音楽やビデオ鑑賞、電子書籍の閲読、コンタクトデータの検索、通話記録の検索、デジタルフォトの閲覧、メモ帳の閲覧、ゲームプログラムの実行等、車両2に豊富な補助情報を具備させ、車両の快適性と利便性を大幅に向上することができる。また、ハンドヘルド型電子装置1のアプリケーションプログラムを車両の音響・映像設備で表示でき、より優れたプラットフォームを提供することができる。
【0033】
例えば、図6に示すように、ハンドヘルド型電子装置1中のアプリケーションプログラムを、第1伝送インターフェイス13を介して車両2中の第2伝送インターフェイス213に伝送し、第2プロセッサ211の演算を経て、その演算結果を受信システム21から出力し、衛星ナビゲーション31、ゲーム32、ビデオ33、電子書籍34、電子メール35、インターネットブラウジング36等の出力結果を車両2で使用することができ、車両2の使用の利便性を大幅に向上することができる。上述の出力情報は本発明の一部の実施可能な例に過ぎず、ハンドヘルド型電子装置1の出力情報は、音響・映像データ、GPS全地球測位データ、コンタクトデータ、通話記録、デジタルフォトデータ、ビデオデータ、メモ帳データ、ショートメッセージデータ、サイトデータ等を含む。
【0034】
前述のハンドヘルド型電子装置1は、携帯用の電子情報装置であって、携帯電話、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、ノートブックコンピュータ、タブレットコンピュータ、デジタル音響・映像プレイヤーのいずれかである。
【0035】
第1伝送インターフェイス13と第2伝送インターフェイス213は、USBケーブル、ブルートゥース、赤外線、RF、Wi−Fi、Zigbeeのいずれかである。
【0036】
以上の説明は本発明の最良の実施例に関するものであり、前記実施例は本発明の権利範囲を制限するものではなく、本発明の技術領域を熟知した者が、本発明の開示する技術手段に基づいて行った同等の変更はすべて本発明に含まれる。
【符号の説明】
【0037】
1 ハンドヘルド型電子装置
11 第1プロセッサ
12 第1モニタ
13 第1伝送インターフェイス
14 ストレージユニット
15 ICスロット
151 電子キー
16 ETCユニット
2 車両
21 受信システム
211 第2プロセッサ
212 第2モニタ
213 第2伝送インターフェイス
22 キーレスシステム
23 電子支払ユニット
31 衛星ナビゲーション
32 ゲーム
33 ビデオ
34 電子書籍
35 電子メール
36 インターネットブラウジング

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハンドヘルド型電子装置を組み合わせた車両情報統合方法であって、
少なくとも1つのハンドヘルド型電子装置中に第1プロセッサ、第1モニタ、第1伝送インターフェイス、ストレージユニットを設置する工程1と、
車両上に、第2プロセッサ、第2モニタ、第2伝送インターフェイスを含み、前記第2伝送インターフェイスと前記第1伝送インターフェイスが相互に対応する受信システムを設置する工程2と、
前記ハンドヘルド型電子装置と前記受信システムが、前記第1伝送インターフェイスと前記第2伝送インターフェイスを介して有効距離内で相互に接続され、前記受信システムに前記ハンドヘルド型電子装置のストレージユニット中のデジタル情報を読み取らせる工程3と、
前記読み取ったデジタル情報を前記受信システム中の第2プロセッサで演算した後、前記車両での利用に供するよう演算結果を出力する工程4と、
を含むことを特徴とする、ハンドヘルド型電子装置を用いた車両情報統合方法。
【請求項2】
ハンドヘルド型電子装置と前記受信システムとの距離が有効距離を越えた時、前記受信システムが前記ハンドヘルド型電子装置中のデジタル情報を保存することなく、ハンドヘルド型電子装置と前記受信システムとの相互接続を終了させる工程5を含むことを特徴とする、請求項1に記載のハンドヘルド型電子装置を用いた車両情報統合方法。
【請求項3】
前記受信システムが、音響・映像システムであることを特徴とする、請求項1に記載のハンドヘルド型電子装置を用いた車両情報統合方法。
【請求項4】
前記ハンドヘルド型電子装置が、携帯電話、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、ノートブックコンピュータ、タブレットコンピュータ、デジタル音響・映像プレイヤーのいずれかであることを特徴とする、請求項1に記載のハンドヘルド型電子装置を用いた車両情報統合方法。
【請求項5】
前記第1伝送インターフェイスと第2伝送インターフェイスが、USBケーブル、ブルートゥース、赤外線、RF、Wi−Fi、Zigbeeのいずれかであることを特徴とする、請求項1に記載のハンドヘルド型電子装置を用いた車両情報統合方法。
【請求項6】
前記ハンドヘルド型電子装置が電子キーの挿入に供するICスロットを備え、有効距離内でハンドヘルド型電子装置により車両の起動を制御できることを特徴とする、請求項1に記載のハンドヘルド型電子装置を用いた車両情報統合方法。
【請求項7】
前記電子キーが近距離無線通信モジュールと無線通信モジュールを含むことを特徴とする、請求項6に記載のハンドヘルド型電子装置を用いた車両情報統合方法。
【請求項8】
前記ハンドヘルド型電子装置が電子支払ユニットを内蔵し、車両に前記ハンドヘルド型電子装置を接続したとき電子支払いを可能とすることを特徴とする、請求項1に記載のハンドヘルド型電子装置を用いた車両情報統合方法。
【請求項9】
前記電子支払ユニットが、ETCチャージ式カード、電子財布、クレジットカードのいずれかの支払いツールを使用することを特徴とする、請求項8に記載のハンドヘルド型電子装置を用いた車両情報統合方法。
【請求項10】
前記ハンドヘルド型電子装置にETCユニットが結合されたことを特徴とする、請求項1に記載のハンドヘルド型電子装置を用いた車両情報統合方法。
【請求項11】
前記工程4において、ハンドヘルド型電子装置中のアプリケーションソフトウェアによって示されるデジタル情報に対する演算結果を出力することを特徴とする、請求項1に記載のハンドヘルド型電子装置を用いた車両情報統合方法。
【請求項12】
前記ハンドヘルド型電子装置中のアプリケーションソフトウェアによって示されるデジタル情報が、音響・映像データ、ナビゲーションデータ、GPS全地球測位データ、コンタクトデータ、通話記録、デジタルフォトデータ、ビデオデータ、メモ帳データ、電子メールデータ、ショートメッセージデータ、サイトデータのいずれかの形態であることを特徴とする、請求項11に記載のハンドヘルド型電子装置を用いた車両情報統合方法。
【請求項13】
前記ハンドヘルド型電子装置と前記受信システムが、前記第1伝送インターフェイスと前記第2伝送インターフェイスを介して相互に接続された時、前記ハンドヘルド型電子装置が第1プロセッサの演算を利用して車両の受信システムを制御し、前記受信システムが第2プロセッサの演算を利用して前記ハンドヘルド型電子装置を制御することを特徴とする、請求項1に記載のハンドヘルド型電子装置を用いた車両情報統合方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−23731(P2012−23731A)
【公開日】平成24年2月2日(2012.2.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−155984(P2011−155984)
【出願日】平成23年7月14日(2011.7.14)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.ZIGBEE
【出願人】(511172195)駿宇塑膠股▲ふん▼有限公司 (1)
【Fターム(参考)】