ハードディスクドライブ用マウンタ
【課題】2.5インチHDDを取付けて3.5インチHDD用トレーに装着可能であり、2.5インチHDD及び3.5インチHDDの各々のインターフェースコネクタの物理的な位置を一致させるHDD用マウンタを提供する。
【解決手段】2.5インチHDD100が載置される載置部10と、載置部10の互いに対向した第1の縁及び第2の縁に各々形成され、3.5インチHDD用トレー50の第1のアームの内側面及び第2のアーム53の内側面に各々取付けられる第1の側面13及び第2の側面15を有し、第1の側面13は、2.5インチHDD100を配設した際に、2.5インチHDD100の側面が内側面に接触した状態で取付可能となる領域に形成され、第1のアーム52及び第2のアーム53の端面と、載置面11が同一平面上となる。
【解決手段】2.5インチHDD100が載置される載置部10と、載置部10の互いに対向した第1の縁及び第2の縁に各々形成され、3.5インチHDD用トレー50の第1のアームの内側面及び第2のアーム53の内側面に各々取付けられる第1の側面13及び第2の側面15を有し、第1の側面13は、2.5インチHDD100を配設した際に、2.5インチHDD100の側面が内側面に接触した状態で取付可能となる領域に形成され、第1のアーム52及び第2のアーム53の端面と、載置面11が同一平面上となる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、3.5インチHDDの代替えとして、ホットスワップ用HDDケージに2.5インチHDDを装着するために使用されるHDD用マウンタに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、ホットスワップ用HDDとして使用される3.5インチHDDを搭載したサーバは、通常、3.5インチHDD用トレーに3.5インチHDDを取付け、このトレーをHDDケージに装着して使用しているが、近年、3.5インチタイプのHDDは、2.5インチタイプのHDDへフォームファクタを移行しつつあり、HDD市場では、遅くとも2011年には100%移行されると予測されている。このように、3.5インチHDDの市場流通が無くなった場合、HDDの増設や故障時の保守対応等で必要な3.5インチHDDが入手できなくなる。
【0003】
一方、固定ディスクとして3.5インチHDDを3.5インチHDD用のスロットに固定して使用するサーバは、当該3.5インチHDD用のスロットに2.5インチHDDを装着するための市販されているマウンタを使用して、2.5インチHDDを3.5インチHDD用のスロットに装着することができるため、仮に3.5インチHDDが入手できなくなっても、3.5インチHDDの代わりに2.5インチHDDを使用することができる。
【0004】
また、外径形状が異なる複数種のHDDカートリッジをAV機器やPC等電子機器に装着する際に、当該電子機器側に設けられたカートリッジ挿脱口が1カ所であっても、複数種のHDDカートリッジに各々取付けたコネクタと、当該電子機器内に設けられたコネクタとが互換性を持って接続可能なHDDカートリッジ装着用アダプタが紹介されている。(例えば、特許文献1及び2参照)。
【0005】
そしてまた、3.5インチHDDをカートリッジ筐体内に収納した3.5インチHDDカートリッジと、当該3.5インチHDDを収納したカートリッジ筐体と外形寸法が略同じに形成されたアダプタ筐体内に2.5インチHDDまたは1.8インチHDDを収納したカートリッジ装着用アダプタの両者を、電子機器のカートリッジ挿脱口に対し挿脱し、当該電子機器内に設けられたコネクタに対して互換性を持って着脱する際に、当該3.5インチHDDカートリッジやカートリッジ装着用アダプタが、前記カートリッジ挿脱口から脱落することを防止するHDDカートリッジ及びカートリッジ装着用アダプタも紹介されている。(例えば、特許文献3及び4参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2008−108405号公報
【特許文献2】特開2008−117465号公報
【特許文献3】特開2008−310866号公報
【特許文献4】特開2009−20936号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、前記従来の固定ディスクに使用されるマウンタに取付けられた2.5インチHDDを、HDD用トレーとHDDケージを使用するホットスワップHDDとして3.5インチHDDの代わりに使用する場合、前記マウンタは、前記3.5インチHDD用トレーに取付けられて使用されることになる。しかしながら、このマウンタは、3.5インチHDD用トレーに取付けることを考慮したものではなく、3.5インチHDDと2.5インチHDDとのフォームファクタの差分を考慮した設計がなされていない。このため、当該マウンタに取付けられて3.5インチHDD用トレーに取付けられた2.5インチHDDのインターフェースコネクタの物理的な位置が、当該3.5インチHDD用トレー取付けられた3.5インチHDDのインターフェースコネクタの位置に合わず、ホットスワップHDDとして、3.5インチHDDの代わりに使用することができない。
【0008】
また、特許文献1及び2に記載された発明は、外径形状が異なる複数種のHDDカートリッジを電子機器に装着する際に使用する装着用アダプタに関するものであり、サイズの異なるHDDを電子機器に装着した際に、当該HDD自身に設けられている各々のインターフェースコネクタの物理的な位置を互いに一致させ、電子機器に設けられているコネクタに直接接続するものではない。
【0009】
そしてまた、特許文献3及び4に記載された発明は、3.5インチHDDカートリッジやカートリッジ装着用アダプタが、電子機器に設けられたカートリッジ挿脱口から脱落することを防止するHDDカートリッジ及びカートリッジ装着用アダプタに関するものであり、サイズの異なるHDDを電子機器に装着した際に、当該HDD自身に設けられている各々のインターフェースコネクタの物理的な位置を互いに一致させ、電子機器に設けられているコネクタに直接接続するものではない。
【0010】
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであり、2.5インチHDDが取付けられると共に、当該2.5インチHDDを取付けた状態で3.5インチHDD用トレーに装着可能であり、当該取付けられた2.5インチHDDのインターフェースコネクタの物理的な位置と、前記3.5インチHDD用トレーに取付けられた3.5インチHDDのインターフェースコネクタの物理的な位置を互いに一致させることが可能なHDD用マウンタを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
この目的を達成するため本発明は、電子機器に形成された接続用開口部に挿脱可能に装着されると共に、トレー本体と、当該トレー本体の両側面から挿入方向に各々延出する第1のアーム及び第2のアームを有してなり、前記第1のアーム及び第2のアームの各々の内側面に、3.5インチHDDの両側面を接触させ且つ当該3.5インチHDDの基板面と当該第1のアーム及び第2のアームの当該基板面に平行な各々の端面とが同一平面上となるように取付けて、当該3.5インチHDDの挿入方向端面に形成されたインターフェースコネクタを前記電子機器に内蔵されているコネクタに接続させるトレーに装着されるHDD用マウンタであって、2.5インチHDDの基板面が載置される載置面を有する載置部と、前記載置部の前記挿入方向に平行な第1の縁から略垂直方向に突出し、前記第1のアームの内側面に取付けられる第1の側面と、前記載置部の第1の縁と対向する第2の縁から略垂直方向に突出し、前記第2のアームの内側面に取付けられる第2の側面と、を有し、前記第1の側面は、前記2.5インチHDDの挿入方向端面の位置が、前記トレーに取付けられた3.5インチHDDの挿入方向端面の位置と一致するよう当該2.5インチHDDを前記載置部に配設した際に、前記第1のアームと対向する当該2.5インチHDDの側面が、当該第1のアームの内側面に接触した状態で取付可能となる領域に形成されてなり、前記第1の側面及び第2の側面は、前記第1のアーム及び第2のアームの前記基板面に平行な各々の端面と、前記載置面とが同一平面上となるよう当該第1のアーム及び第2のアームに各々取付可能であるHDD用マウンタを提供するものである。
【0012】
この構成を備えたHDD用マウンタは、2.5インチHDDの挿入方向端面の位置(「Z方向」の位置とする)が、前記トレーに取付けられた3.5インチHDDの挿入方向端面の位置(Z方向の位置)と一致するよう当該2.5インチHDDを前記載置部に配設した際に、前記第1のアームと対向する当該2.5インチHDDの側面が、当該第1のアームの内側面に接触した状態で取付可能となる領域に第1の側壁が形成されているため、HDD用マウンタの板厚に関わらず、2.5インチHDDの前記第1のアームと対向する側面の位置(「X方向」の位置とする)と、前記トレーに取付けられた3.5インチHDDの前記第1のアームと対向する側面の位置(X方向の位置)とを一致させることができる。
【0013】
さらにまた、本発明に係るHDD用マウンタは、前記第1のアーム及び第2のアームの前記基板面に平行な各々の端面と、前記載置面とが同一平面上となるよう前記トレーに取付けられるため、前記HDD用マウンタの板厚に関わらず、当該HDD用マウンタに取付けられた2.5インチHDDの基板面の位置(「Y方向」の位置とする)と、前記トレーに取付けられた3.5インチHDDの基板面の位置(Y方向の位置)とを一致させることができる。
【0014】
したがって、本発明に係るHDD用マウンタを介して、前記トレーに取付けられた2.5インチHDDのインターフェースコネクタの物理的な位置と、前記トレーに取付けられた3.5インチHDDのインターフェースコネクタの物理的な位置を互いに一致させることができる。すなわち、3.5インチHDDの代替えとして2.5インチHDDを使用した際に、2.5インチHDDの動作に悪影響が生じないように、3.5インチHDDに対しフォームファクタの共通性を持たせることができ、前記電子機器のコネクタに対し、2.5インチHDDのインターフェースコネクタの位置を接続交差の範囲内に位置させることができる。
【0015】
なお、本発明では、前記載置面を基準として第1のアームから第2のアームに向けて前記挿入方向に対し垂直に進む方向を「X方向」とし、前記載置面に対し垂直な方向を「Y方向」とし、前記挿入方向を「Z方向」とする。
【0016】
また、本発明に係るHDD用マウンタは、前記載置部の2.5インチHDDが載置される領域に貫通穴を形成することができる。このように貫通穴を形成することで、2.5インチHDDの基板面へのエアフローを確保することができる。
【0017】
そしてまた、本発明に係るHDD用マウンタは、前記載置部に、前記2.5インチハードディスクドライブに形成された螺子穴に連通し且つ当該螺子穴に螺合する螺子が貫通する皿穴が形成されてなり、当該皿穴を介して前記螺子穴に螺子を螺合させることで、前記2.5インチハードディスクドライブの位置合せを行うことができる。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、前記3.5インチHDD用のトレーに当該HDD用マウンタを介して取付けられた2.5インチHDDのインターフェースコネクタの物理的な位置と、前記トレーに取付けられた3.5インチHDDのインターフェースコネクタの物理的な位置を互いに一致させることができる。このため、仮に3.5インチHDDの市場流通が無くなった場合であっても、2.5インチHDDを、ホットスワップ用HDDとして、3.5インチHDDの代わりに使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】図1は、本発明の実施形態に係るHDD用マウンタの斜視図である。
【図2】図2は、図1に示すHDD用マウンタの底面図である。
【図3】図3は、図1に示すHDD用マウンタの側面図である。
【図4】図4は、3.5インチHDD用トレーの斜視図である。
【図5】図5は、図4に示す3.5インチHDD用トレーに図1に示すHDD用マウンタを取付けた状態を示す斜視図である。
【図6】図6は、図4に示す3.5インチHDD用トレーに、図1に示すHDD用マウンタを介して2.5インチHDDを取付けた状態を示す斜視図である。
【図7】図7は、図5に示すVII−VII線に沿った断面図である。
【図8】図8は、図4に示す3.5インチHDD用トレーに、図1に示すHDD用マウンタを介して2.5インチHDDを取付けた状態を示す背面図である。
【図9】図9は、図4に示す3.5インチHDD用トレーに、図1に示すHDD用マウンタを介して2.5インチHDDを取付けた状態を示す平面図である。
【図10】図10は、図4に示す3.5インチHDD用トレーに3.5インチHDDを取付けた状態を示す斜視図である。
【図11】図11は、図4に示す3.5インチHDD用トレーに、図1に示すHDD用マウンタを介して取付けられた2.5インチHDDのインターフェースコネクタが設けられている端面のZ方向の位置と、図4に示す3.5インチHDD用トレーに取付けられた3.5インチHDDのインターフェースコネクタが設けられている端面のZ方向の位置を比較する底面図である。
【図12】図12は、図4に示す3.5インチHDD用トレーに、図1に示すHDD用マウンタを介して取付けられた2.5インチHDDのインターフェースコネクタのY方向の位置と、図4に示す3.5インチHDD用トレーに取付けられた3.5インチHDDのインターフェースコネクタのY方向の位置を比較する背面図である。
【図13】図13は、図4に示す3.5インチHDD用トレーに、図1に示すHDD用マウンタを介して取付けられた2.5インチHDDのインターフェースコネクタのX方向の位置と、図4に示す3.5インチHDD用トレーに取付けられた3.5インチHDDのインターフェースコネクタのX方向の位置を比較する背面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
次に、本発明の実施形態に係るHDD用マウンタについて図面を参照して説明する。なお、以下に記載される実施形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明をこれらの実施形態にのみ限定するものではない。したがって、本発明は、その要旨を逸脱しない限り、様々な形態で実施することができる。
【0021】
図1は、本発明の実施形態に係るHDD用マウンタの斜視図、図2は、図1に示すHDD用マウンタの底面図、図3は、図1に示すHDD用マウンタの側面図、図4は、3.5インチHDD用トレーの斜視図、図5は、図4に示す3.5インチHDD用トレーに図1に示すHDD用マウンタを取付けた状態を示す斜視図、図6は、図4に示す3.5インチHDD用トレーに、図1に示すHDD用マウンタを介して2.5インチHDDを取付けた状態を示す斜視図、図7は、図5に示すVII−VII線に沿った断面図、図8は、図4に示す3.5インチHDD用トレーに、図1に示すHDD用マウンタを介して2.5インチHDDを取付けた状態を示す背面図、図9は、図4に示す3.5インチHDD用トレーに、図1に示すHDD用マウンタを介して2.5インチHDDを取付けた状態を示す平面図である。なお、前記各図では、説明を判り易くするため、各部材の厚さやサイズ、拡大・縮小率等は、実際のものとは一致させずに記載した。
【0022】
本発明に係るHDD用マウンタ1が取付けられる3.5インチ用トレー50は、図示しない電子機器のホットスワップ用HDDケージに形成された接続用開口部に挿脱可能に装着されるものであり、図4等に示すように、トレー本体51と、トレー本体51の両側面から挿入方向(Z方向)に各々延出する第1のアーム52及び第2のアーム53を有している。
【0023】
トレー本体51の抜脱方向(−Z方向)側の端面には、トレー本体51の第1のアーム52及び第2のアーム53が配設されている側面から突出した前面部54が形成されている。この前面部54は、3.5インチ用トレー50が、3.5インチ用トレー50がホットスワップ用HDDケージに形成された接続用開口部に装着された際に、当該接続用開口部を塞ぐ役割を果たしている。また、トレー本体51の第1のアーム52が延出する側面には、図7〜図9等に示すように、3.5インチ用トレー50がホットスワップ用HDDケージに形成された接続用開口部に装着された際に、3.5インチ用トレー50が不意に引き出されることを防止するためのストッパ55が形成されている。
【0024】
第1のアーム52の外側面52OUT(図7等参照)には、3.5インチ用トレー50をホットスワップ用HDDケージに形成された接続用開口部に対し挿脱する際に、ホットスワップ用HDDケージに形成された図示しないレール部に係合し、前記挿脱をガイドするガイド部56が、第1のアーム52の延出方向(Z方向)に沿って形成されている。このガイド部56は、第1のアーム52の延出方向先端からさらに延出されている。第1のアーム52とガイド部56には、互いに連通する螺子穴62A、62B、62Cが形成されている。これらの螺子穴62A、62B、62Cは、3.5インチ用トレー50に3.5インチHDD200を取付けた際に、第1のアーム52の内側面52INに対向する3.5インチHDD200の側面202(図10等参照)に形成されている図示しない螺子穴に各々連通する位置に形成されている。
【0025】
第2のアーム53の外側面53OUTには、ガイド部56と同様のガイド部57が、第1のアーム52の延出方向(Z方向)に沿って形成されている。第2のアーム53とガイド部57には、互いに連通する螺子穴63A、63B、63Cが形成されている。これらの螺子穴63A、63B、63Cは、3.5インチ用トレー50に3.5インチHDD200を取付けた際に、第2のアーム53の内側面53INに対向する3.5インチHDD200の側面203(図10等参照)に形成されている図示しない螺子穴に各々連通する位置に形成されている。
【0026】
なお、第1のアーム52の内側面52INと、第2のアーム53の内側面53INとの距離は、3.5インチHDD200の側面202から側面203までの長さ(寸法)と一致している。また、螺子穴62A、62B、62C及び螺子穴63A、63B、63Cの形成位置は、3.5インチHDD200が取付けられた際に、3.5インチHDD200の基板面201(図11参照)と、第1のアーム52及び第2のアーム53の基板面201に平行且つ基板面201側の各々の端面64及び65(図7等参照)とが、同一平面上となり、且つ、3.5インチ用トレー50がホットスワップ用HDDケージに形成された接続用開口部に装着された際に、3.5インチHDD200の挿入方向端面205に形成されているインターフェースコネクタ210(図10等参照)が、ホットスワップ用HDDケージに設けられた図示しないコネクタに直接接続されるように決定される。
【0027】
この構成を備えた3.5インチ用トレー50は、第1のアーム52と第2のアーム53との間に3.5インチHDD200を配設し、第1のアーム52及び第2のアーム53の各々の内側面52IN及び53INに、3.5インチHDD200の側面202及び203を各々接触させ、側面202及び203に各々形成されている図示しない螺子穴と、螺子穴62A、62B、62C及び螺子穴63A、63B、63Cを各々連通させ、これらの螺子穴に螺子150(図10参照)を各々螺合させることで、3.5インチHDD200が取付けられる。この時、3.5インチ用トレー50に取付けられた3.5インチHDD200は、図12等に示すように、基板面201が、第1のアーム52の端面64及び第2のアーム53の端面65と同一平面上に位置し、且つ、挿入方向端面205が、ホットスワップ用HDDケージに形成された接続用開口部に装着された際に、インターフェースコネクタ210が、ホットスワップ用HDDケージに設けられた図示しないコネクタに直接接続されるよう位置している。
【0028】
HDD用マウンタ1は、図1〜図3、図5等に示すように、2.5インチHDD100(図6等参照)が載置される載置面11を有する載置部10と、載置部10の挿入方向(Z方向)に平行な第1の縁12から略垂直方向(Y方向)に突出し、第1のアーム52の内側面52INに取付けられる第1の側面13と、載置部10の第1の縁12と対向する第2の縁14から略垂直方向(Y方向)に突出し、第2のアーム53の内側面53INに取付けられる第2の側面15を有している。
【0029】
載置部10の載置面11には、2.5インチHDD100の基板面101(図8、図11等参照)が載置される。載置部10の2.5インチHDD100が配置される領域内には、配置された2.5インチHDD100の基板面101へのエアフローを確保する貫通穴21が形成されている。また、載置部10には、後に詳述する所定位置に2.5インチHDD100を固定するための皿穴22A、22B、22C、22Dが形成されている。これらの皿穴22A、22B、22C、22Dは、2.5インチHDD100の基板面101に開口されている図示しない螺子穴に連通し、当該螺子穴と、各々の皿穴22A、22B、22C、22Dに固定用の螺子160(図11参照)を貫通させ、これらの螺子穴と螺合させることで、2.5インチHDD100を載置部10に取付けると共に、2.5インチHDD100を所定位置に位置合せさせる役割も果たしている。
【0030】
第1の側面13は、HDD用マウンタ1を介して3.5インチ用トレー50に2.5インチHDD100を取付けた際に、この2.5インチHDD100の挿入方向端面105の位置(Z方向の位置)が、3.5インチ用トレー50に取付けられた3.5インチHDD200の挿入方向端面205の位置(Z方向の位置)と一致し、且つ、2.5インチHDD100の第1のアーム52の内側面52INと対向する側面102が、内側面52INに接触した状態で取付可能となる領域に形成されている。即ち、第1の側面13は、2.5インチHDD100が取付けられた際に、2.5インチHDD100が第1の側面13と干渉しないように、挿入方向側が切欠かかれている。
【0031】
また、第1の側面13には、第1のアーム52に形成されている螺子穴62Aに連通可能な螺子穴32Aが形成されている。この螺子穴32Aは、3.5インチ用トレー50にHDD用マウンタ1を取付けた際に、載置面11が、第1のアーム52の端面64及び第2のアーム53の端面65と同一平面上となる位置に形成されている。
【0032】
第2の側面15は、第2の縁14に沿って第2の縁14と同じ長さで形成されている。この第2の側面15は、第2のアーム53に形成されている螺子穴63A〜63Cに各々連通可能な螺子穴33A〜33Cが形成されている。これらの螺子穴33A〜33Cは、載置面11を基準として第2の側面15の突出方向(Y方向)の位置が、螺子穴32Aと同一位置となるよう形成されている。
【0033】
第1の側面13の外側面13OUTから第2の側面15の外側面15OUTまでの距離L(図2等参照)は、3.5インチHDD200の側面202から側面203までの長さM(図10参照)と同一になっている。
【0034】
なお、HDD用マウンタ1は、板状の板金(例えば、挿入方向の長さが130mm、挿入方向に垂直な方向の長さ(幅)が127.6mm、厚さが1.2mmのSUS)を使用し、幅方向の外寸(即ち、図2等に示す距離L)が、3.5インチHDD200の側面202から側面203までの長さMと同じ101.6mmになるように第1の側面13及び第2の側面15部分を垂直に折り曲げることで製造することができる。なお、この場合、第1の側面13及び第2の側面15の高さH(図3参照)は、各々13mmとなる。また、第1の側面13は、挿入方向の長さN(図3参照)が、36mmとなるように形成されている。さらにまた、第1のアーム52及び第2のアーム53に形成されている螺子穴62A及び63A〜63Cに連通する螺子穴32A及び33A〜33Cは、螺子穴62A及び63A〜63Cが端面64及び65から6.35mmの位置に形成されているため、載置部10の載置面11と反対側の面を基準として、この6.35mmに前記板金の厚さ1.2mmを加えた7.55mmの位置に形成した。
【0035】
次に、本実施形態に係るHDD用マウンタ1の具体的動作について説明する。HDD用マウンタ1に2.5インチHDD100を取付けるには、先ず、載置面11に2.5インチHDD100の基板面101が接触するようにして載置し、2.5インチHDD100の基板面101に開口されている図示しない螺子穴と、HDD用マウンタ1に形成されている皿穴22A、22B、22C、22Dとを各々連通させる。次に、皿穴22A、22B、22C、22Dを介して、前記各々の螺子穴に螺子160を螺合させる。このようにすることで、2.5インチHDD100をHDD用マウンタ1に位置合せさせた状態で取付けることができる。
【0036】
次に、2.5インチHDD100が取付けられたHDD用マウンタ1を3.5インチHDD用トレー50に取付けるには、先ず、3.5インチHDD用トレー50の第1のアーム52と、第2のアーム53との間に、第1の側面13をトレー本体51側にして位置させる。次に、螺子穴32Aを螺子穴62Aに、螺子穴33A〜33Cを螺子穴63A〜63Cに各々連通させ、螺子150を螺合させる。この時、HDD用マウンタ1の載置面11は、第1のアーム52及び第2のアーム53の各々の端面64及び65と同一平面上となる。即ち、図12に波線PY1及びPY2で示すように、2.5インチHDD100のインターフェースコネクタ110のY方向の位置が、3.5インチHDD用トレー50に取付けられている3.5インチHDD200のインターフェースコネクタ210のY方向の位置が一致する。
【0037】
また、2.5インチHDD100の側面102が、第1のアーム52の内側面52INに接触する。即ち、図13に波線PX1及びPX2で示すように、2.5インチHDD100のインターフェースコネクタ110のX方向の位置が、3.5インチHDD用トレー50に取付けられている3.5インチHDD200のインターフェースコネクタ210のX方向の位置が一致する。
【0038】
そしてまた、図11に波線PZで示すように、2.5インチHDD100の挿入方向端面105の位置が、3.5インチHDD用トレー50に取付けられている3.5インチHDD200の挿入方向端面205の位置と一致する。
【0039】
ここで、第1の側面13が、2.5インチHDD100が配設される領域まで形成されていると、2.5インチHDD100を配設した際に、2.5インチHDD100の側面102と、第1のアーム52との間に第1の側面13が介在してしまうことになり、2.5インチHDD100は、第1の側面13の厚さ分、第2のアーム53側に位置することになる。即ち、2.5インチHDD100がこの位置に配置された場合、3.5インチHDD用トレー50に取付けられた3.5インチHDD200のインターフェースコネクタ210のX方向の位置に対し、2.5インチHDD100のインターフェースコネクタ110のX方向の位置が、第1の側面13の厚さ分、第2のアーム53側に位置することになる。したがって、2.5インチHDD100のインターフェースコネクタ110をホットスワップ用HDDケージのコネクタに接続することができなくなる。
【0040】
本実施形態に係るHDD用マウンタ1は、2.5インチHDD100を配設した際に、2.5インチHDD100の側面102と、第1のアーム52との間に第1の側面13が介在せず、側面102が第1のアーム52の内側面52INに接触した状態で、3.5インチHDD用トレー50に取付けられる構成を有しているため、第1の側面13の厚さに関わらず、インターフェースコネクタ110のX方向の位置をホットスワップ用HDDケージのコネクタの位置に合わせることができる。また、載置面11と、第1のアーム52の端面64及び第2のアーム53の端面65が同一平面上にあるため、載置部10の厚さに関わらず、インターフェースコネクタ110のY方向の位置をホットスワップ用HDDケージのコネクタの位置に合わせることができる。
【0041】
なお、本実施形態では、HDD用マウンタ1の材質強度を確保するため、HDD用マウンタ1を1.2mm厚のSUSから形成し、2.5インチHDD100の振動を抑制するようにしたが、これに限らず、HDD用マウンタ1は、所望により、他の種類の部材から構成してもよい。また、HDD用マウンタ1の板厚(厚さ)は、所望により決定することができる。
【0042】
また、本実施形態では、2.5インチHDD100にエアフローを供給する目的で、貫通穴21を開口した場合について説明したが、これに限らず、貫通穴21は、必ずしも形成しなくてもよい。
【0043】
そしてまた、本実施形態では、2.5インチHDD100を螺子160によってHDD用マウンタ1に取付けた場合について説明したが、これに限らず、2.5インチHDD100は他の固定部材によりHDD用マウンタ1に取付けてもよい。
【0044】
さらにまた、本実施形態では、HDD用マウンタ1を螺子150によって3.5インチHDD用トレー50に取付けた場合について説明したが、これに限らず、HDD用マウンタ1は他の固定部材により3.5インチHDD用トレー50に取付けてもよい。
【符号の説明】
【0045】
1…HDD用マウンタ、 10…載置部、 11…載置面、 13…第1の側面、 15…第2の側面、 21…貫通穴、 22A〜22D…皿穴、 32A、33A〜33C…螺子穴、 50…3.5インチ用トレー、 52…第1のアーム、 53…第2のアーム、 100…2.5インチHDD、 101、201…基板面、 110、210…インターフェースコネクタ、 200…3.5インチHDD
【技術分野】
【0001】
本発明は、3.5インチHDDの代替えとして、ホットスワップ用HDDケージに2.5インチHDDを装着するために使用されるHDD用マウンタに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、ホットスワップ用HDDとして使用される3.5インチHDDを搭載したサーバは、通常、3.5インチHDD用トレーに3.5インチHDDを取付け、このトレーをHDDケージに装着して使用しているが、近年、3.5インチタイプのHDDは、2.5インチタイプのHDDへフォームファクタを移行しつつあり、HDD市場では、遅くとも2011年には100%移行されると予測されている。このように、3.5インチHDDの市場流通が無くなった場合、HDDの増設や故障時の保守対応等で必要な3.5インチHDDが入手できなくなる。
【0003】
一方、固定ディスクとして3.5インチHDDを3.5インチHDD用のスロットに固定して使用するサーバは、当該3.5インチHDD用のスロットに2.5インチHDDを装着するための市販されているマウンタを使用して、2.5インチHDDを3.5インチHDD用のスロットに装着することができるため、仮に3.5インチHDDが入手できなくなっても、3.5インチHDDの代わりに2.5インチHDDを使用することができる。
【0004】
また、外径形状が異なる複数種のHDDカートリッジをAV機器やPC等電子機器に装着する際に、当該電子機器側に設けられたカートリッジ挿脱口が1カ所であっても、複数種のHDDカートリッジに各々取付けたコネクタと、当該電子機器内に設けられたコネクタとが互換性を持って接続可能なHDDカートリッジ装着用アダプタが紹介されている。(例えば、特許文献1及び2参照)。
【0005】
そしてまた、3.5インチHDDをカートリッジ筐体内に収納した3.5インチHDDカートリッジと、当該3.5インチHDDを収納したカートリッジ筐体と外形寸法が略同じに形成されたアダプタ筐体内に2.5インチHDDまたは1.8インチHDDを収納したカートリッジ装着用アダプタの両者を、電子機器のカートリッジ挿脱口に対し挿脱し、当該電子機器内に設けられたコネクタに対して互換性を持って着脱する際に、当該3.5インチHDDカートリッジやカートリッジ装着用アダプタが、前記カートリッジ挿脱口から脱落することを防止するHDDカートリッジ及びカートリッジ装着用アダプタも紹介されている。(例えば、特許文献3及び4参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2008−108405号公報
【特許文献2】特開2008−117465号公報
【特許文献3】特開2008−310866号公報
【特許文献4】特開2009−20936号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、前記従来の固定ディスクに使用されるマウンタに取付けられた2.5インチHDDを、HDD用トレーとHDDケージを使用するホットスワップHDDとして3.5インチHDDの代わりに使用する場合、前記マウンタは、前記3.5インチHDD用トレーに取付けられて使用されることになる。しかしながら、このマウンタは、3.5インチHDD用トレーに取付けることを考慮したものではなく、3.5インチHDDと2.5インチHDDとのフォームファクタの差分を考慮した設計がなされていない。このため、当該マウンタに取付けられて3.5インチHDD用トレーに取付けられた2.5インチHDDのインターフェースコネクタの物理的な位置が、当該3.5インチHDD用トレー取付けられた3.5インチHDDのインターフェースコネクタの位置に合わず、ホットスワップHDDとして、3.5インチHDDの代わりに使用することができない。
【0008】
また、特許文献1及び2に記載された発明は、外径形状が異なる複数種のHDDカートリッジを電子機器に装着する際に使用する装着用アダプタに関するものであり、サイズの異なるHDDを電子機器に装着した際に、当該HDD自身に設けられている各々のインターフェースコネクタの物理的な位置を互いに一致させ、電子機器に設けられているコネクタに直接接続するものではない。
【0009】
そしてまた、特許文献3及び4に記載された発明は、3.5インチHDDカートリッジやカートリッジ装着用アダプタが、電子機器に設けられたカートリッジ挿脱口から脱落することを防止するHDDカートリッジ及びカートリッジ装着用アダプタに関するものであり、サイズの異なるHDDを電子機器に装着した際に、当該HDD自身に設けられている各々のインターフェースコネクタの物理的な位置を互いに一致させ、電子機器に設けられているコネクタに直接接続するものではない。
【0010】
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであり、2.5インチHDDが取付けられると共に、当該2.5インチHDDを取付けた状態で3.5インチHDD用トレーに装着可能であり、当該取付けられた2.5インチHDDのインターフェースコネクタの物理的な位置と、前記3.5インチHDD用トレーに取付けられた3.5インチHDDのインターフェースコネクタの物理的な位置を互いに一致させることが可能なHDD用マウンタを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
この目的を達成するため本発明は、電子機器に形成された接続用開口部に挿脱可能に装着されると共に、トレー本体と、当該トレー本体の両側面から挿入方向に各々延出する第1のアーム及び第2のアームを有してなり、前記第1のアーム及び第2のアームの各々の内側面に、3.5インチHDDの両側面を接触させ且つ当該3.5インチHDDの基板面と当該第1のアーム及び第2のアームの当該基板面に平行な各々の端面とが同一平面上となるように取付けて、当該3.5インチHDDの挿入方向端面に形成されたインターフェースコネクタを前記電子機器に内蔵されているコネクタに接続させるトレーに装着されるHDD用マウンタであって、2.5インチHDDの基板面が載置される載置面を有する載置部と、前記載置部の前記挿入方向に平行な第1の縁から略垂直方向に突出し、前記第1のアームの内側面に取付けられる第1の側面と、前記載置部の第1の縁と対向する第2の縁から略垂直方向に突出し、前記第2のアームの内側面に取付けられる第2の側面と、を有し、前記第1の側面は、前記2.5インチHDDの挿入方向端面の位置が、前記トレーに取付けられた3.5インチHDDの挿入方向端面の位置と一致するよう当該2.5インチHDDを前記載置部に配設した際に、前記第1のアームと対向する当該2.5インチHDDの側面が、当該第1のアームの内側面に接触した状態で取付可能となる領域に形成されてなり、前記第1の側面及び第2の側面は、前記第1のアーム及び第2のアームの前記基板面に平行な各々の端面と、前記載置面とが同一平面上となるよう当該第1のアーム及び第2のアームに各々取付可能であるHDD用マウンタを提供するものである。
【0012】
この構成を備えたHDD用マウンタは、2.5インチHDDの挿入方向端面の位置(「Z方向」の位置とする)が、前記トレーに取付けられた3.5インチHDDの挿入方向端面の位置(Z方向の位置)と一致するよう当該2.5インチHDDを前記載置部に配設した際に、前記第1のアームと対向する当該2.5インチHDDの側面が、当該第1のアームの内側面に接触した状態で取付可能となる領域に第1の側壁が形成されているため、HDD用マウンタの板厚に関わらず、2.5インチHDDの前記第1のアームと対向する側面の位置(「X方向」の位置とする)と、前記トレーに取付けられた3.5インチHDDの前記第1のアームと対向する側面の位置(X方向の位置)とを一致させることができる。
【0013】
さらにまた、本発明に係るHDD用マウンタは、前記第1のアーム及び第2のアームの前記基板面に平行な各々の端面と、前記載置面とが同一平面上となるよう前記トレーに取付けられるため、前記HDD用マウンタの板厚に関わらず、当該HDD用マウンタに取付けられた2.5インチHDDの基板面の位置(「Y方向」の位置とする)と、前記トレーに取付けられた3.5インチHDDの基板面の位置(Y方向の位置)とを一致させることができる。
【0014】
したがって、本発明に係るHDD用マウンタを介して、前記トレーに取付けられた2.5インチHDDのインターフェースコネクタの物理的な位置と、前記トレーに取付けられた3.5インチHDDのインターフェースコネクタの物理的な位置を互いに一致させることができる。すなわち、3.5インチHDDの代替えとして2.5インチHDDを使用した際に、2.5インチHDDの動作に悪影響が生じないように、3.5インチHDDに対しフォームファクタの共通性を持たせることができ、前記電子機器のコネクタに対し、2.5インチHDDのインターフェースコネクタの位置を接続交差の範囲内に位置させることができる。
【0015】
なお、本発明では、前記載置面を基準として第1のアームから第2のアームに向けて前記挿入方向に対し垂直に進む方向を「X方向」とし、前記載置面に対し垂直な方向を「Y方向」とし、前記挿入方向を「Z方向」とする。
【0016】
また、本発明に係るHDD用マウンタは、前記載置部の2.5インチHDDが載置される領域に貫通穴を形成することができる。このように貫通穴を形成することで、2.5インチHDDの基板面へのエアフローを確保することができる。
【0017】
そしてまた、本発明に係るHDD用マウンタは、前記載置部に、前記2.5インチハードディスクドライブに形成された螺子穴に連通し且つ当該螺子穴に螺合する螺子が貫通する皿穴が形成されてなり、当該皿穴を介して前記螺子穴に螺子を螺合させることで、前記2.5インチハードディスクドライブの位置合せを行うことができる。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、前記3.5インチHDD用のトレーに当該HDD用マウンタを介して取付けられた2.5インチHDDのインターフェースコネクタの物理的な位置と、前記トレーに取付けられた3.5インチHDDのインターフェースコネクタの物理的な位置を互いに一致させることができる。このため、仮に3.5インチHDDの市場流通が無くなった場合であっても、2.5インチHDDを、ホットスワップ用HDDとして、3.5インチHDDの代わりに使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】図1は、本発明の実施形態に係るHDD用マウンタの斜視図である。
【図2】図2は、図1に示すHDD用マウンタの底面図である。
【図3】図3は、図1に示すHDD用マウンタの側面図である。
【図4】図4は、3.5インチHDD用トレーの斜視図である。
【図5】図5は、図4に示す3.5インチHDD用トレーに図1に示すHDD用マウンタを取付けた状態を示す斜視図である。
【図6】図6は、図4に示す3.5インチHDD用トレーに、図1に示すHDD用マウンタを介して2.5インチHDDを取付けた状態を示す斜視図である。
【図7】図7は、図5に示すVII−VII線に沿った断面図である。
【図8】図8は、図4に示す3.5インチHDD用トレーに、図1に示すHDD用マウンタを介して2.5インチHDDを取付けた状態を示す背面図である。
【図9】図9は、図4に示す3.5インチHDD用トレーに、図1に示すHDD用マウンタを介して2.5インチHDDを取付けた状態を示す平面図である。
【図10】図10は、図4に示す3.5インチHDD用トレーに3.5インチHDDを取付けた状態を示す斜視図である。
【図11】図11は、図4に示す3.5インチHDD用トレーに、図1に示すHDD用マウンタを介して取付けられた2.5インチHDDのインターフェースコネクタが設けられている端面のZ方向の位置と、図4に示す3.5インチHDD用トレーに取付けられた3.5インチHDDのインターフェースコネクタが設けられている端面のZ方向の位置を比較する底面図である。
【図12】図12は、図4に示す3.5インチHDD用トレーに、図1に示すHDD用マウンタを介して取付けられた2.5インチHDDのインターフェースコネクタのY方向の位置と、図4に示す3.5インチHDD用トレーに取付けられた3.5インチHDDのインターフェースコネクタのY方向の位置を比較する背面図である。
【図13】図13は、図4に示す3.5インチHDD用トレーに、図1に示すHDD用マウンタを介して取付けられた2.5インチHDDのインターフェースコネクタのX方向の位置と、図4に示す3.5インチHDD用トレーに取付けられた3.5インチHDDのインターフェースコネクタのX方向の位置を比較する背面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
次に、本発明の実施形態に係るHDD用マウンタについて図面を参照して説明する。なお、以下に記載される実施形態は、本発明を説明するための例示であり、本発明をこれらの実施形態にのみ限定するものではない。したがって、本発明は、その要旨を逸脱しない限り、様々な形態で実施することができる。
【0021】
図1は、本発明の実施形態に係るHDD用マウンタの斜視図、図2は、図1に示すHDD用マウンタの底面図、図3は、図1に示すHDD用マウンタの側面図、図4は、3.5インチHDD用トレーの斜視図、図5は、図4に示す3.5インチHDD用トレーに図1に示すHDD用マウンタを取付けた状態を示す斜視図、図6は、図4に示す3.5インチHDD用トレーに、図1に示すHDD用マウンタを介して2.5インチHDDを取付けた状態を示す斜視図、図7は、図5に示すVII−VII線に沿った断面図、図8は、図4に示す3.5インチHDD用トレーに、図1に示すHDD用マウンタを介して2.5インチHDDを取付けた状態を示す背面図、図9は、図4に示す3.5インチHDD用トレーに、図1に示すHDD用マウンタを介して2.5インチHDDを取付けた状態を示す平面図である。なお、前記各図では、説明を判り易くするため、各部材の厚さやサイズ、拡大・縮小率等は、実際のものとは一致させずに記載した。
【0022】
本発明に係るHDD用マウンタ1が取付けられる3.5インチ用トレー50は、図示しない電子機器のホットスワップ用HDDケージに形成された接続用開口部に挿脱可能に装着されるものであり、図4等に示すように、トレー本体51と、トレー本体51の両側面から挿入方向(Z方向)に各々延出する第1のアーム52及び第2のアーム53を有している。
【0023】
トレー本体51の抜脱方向(−Z方向)側の端面には、トレー本体51の第1のアーム52及び第2のアーム53が配設されている側面から突出した前面部54が形成されている。この前面部54は、3.5インチ用トレー50が、3.5インチ用トレー50がホットスワップ用HDDケージに形成された接続用開口部に装着された際に、当該接続用開口部を塞ぐ役割を果たしている。また、トレー本体51の第1のアーム52が延出する側面には、図7〜図9等に示すように、3.5インチ用トレー50がホットスワップ用HDDケージに形成された接続用開口部に装着された際に、3.5インチ用トレー50が不意に引き出されることを防止するためのストッパ55が形成されている。
【0024】
第1のアーム52の外側面52OUT(図7等参照)には、3.5インチ用トレー50をホットスワップ用HDDケージに形成された接続用開口部に対し挿脱する際に、ホットスワップ用HDDケージに形成された図示しないレール部に係合し、前記挿脱をガイドするガイド部56が、第1のアーム52の延出方向(Z方向)に沿って形成されている。このガイド部56は、第1のアーム52の延出方向先端からさらに延出されている。第1のアーム52とガイド部56には、互いに連通する螺子穴62A、62B、62Cが形成されている。これらの螺子穴62A、62B、62Cは、3.5インチ用トレー50に3.5インチHDD200を取付けた際に、第1のアーム52の内側面52INに対向する3.5インチHDD200の側面202(図10等参照)に形成されている図示しない螺子穴に各々連通する位置に形成されている。
【0025】
第2のアーム53の外側面53OUTには、ガイド部56と同様のガイド部57が、第1のアーム52の延出方向(Z方向)に沿って形成されている。第2のアーム53とガイド部57には、互いに連通する螺子穴63A、63B、63Cが形成されている。これらの螺子穴63A、63B、63Cは、3.5インチ用トレー50に3.5インチHDD200を取付けた際に、第2のアーム53の内側面53INに対向する3.5インチHDD200の側面203(図10等参照)に形成されている図示しない螺子穴に各々連通する位置に形成されている。
【0026】
なお、第1のアーム52の内側面52INと、第2のアーム53の内側面53INとの距離は、3.5インチHDD200の側面202から側面203までの長さ(寸法)と一致している。また、螺子穴62A、62B、62C及び螺子穴63A、63B、63Cの形成位置は、3.5インチHDD200が取付けられた際に、3.5インチHDD200の基板面201(図11参照)と、第1のアーム52及び第2のアーム53の基板面201に平行且つ基板面201側の各々の端面64及び65(図7等参照)とが、同一平面上となり、且つ、3.5インチ用トレー50がホットスワップ用HDDケージに形成された接続用開口部に装着された際に、3.5インチHDD200の挿入方向端面205に形成されているインターフェースコネクタ210(図10等参照)が、ホットスワップ用HDDケージに設けられた図示しないコネクタに直接接続されるように決定される。
【0027】
この構成を備えた3.5インチ用トレー50は、第1のアーム52と第2のアーム53との間に3.5インチHDD200を配設し、第1のアーム52及び第2のアーム53の各々の内側面52IN及び53INに、3.5インチHDD200の側面202及び203を各々接触させ、側面202及び203に各々形成されている図示しない螺子穴と、螺子穴62A、62B、62C及び螺子穴63A、63B、63Cを各々連通させ、これらの螺子穴に螺子150(図10参照)を各々螺合させることで、3.5インチHDD200が取付けられる。この時、3.5インチ用トレー50に取付けられた3.5インチHDD200は、図12等に示すように、基板面201が、第1のアーム52の端面64及び第2のアーム53の端面65と同一平面上に位置し、且つ、挿入方向端面205が、ホットスワップ用HDDケージに形成された接続用開口部に装着された際に、インターフェースコネクタ210が、ホットスワップ用HDDケージに設けられた図示しないコネクタに直接接続されるよう位置している。
【0028】
HDD用マウンタ1は、図1〜図3、図5等に示すように、2.5インチHDD100(図6等参照)が載置される載置面11を有する載置部10と、載置部10の挿入方向(Z方向)に平行な第1の縁12から略垂直方向(Y方向)に突出し、第1のアーム52の内側面52INに取付けられる第1の側面13と、載置部10の第1の縁12と対向する第2の縁14から略垂直方向(Y方向)に突出し、第2のアーム53の内側面53INに取付けられる第2の側面15を有している。
【0029】
載置部10の載置面11には、2.5インチHDD100の基板面101(図8、図11等参照)が載置される。載置部10の2.5インチHDD100が配置される領域内には、配置された2.5インチHDD100の基板面101へのエアフローを確保する貫通穴21が形成されている。また、載置部10には、後に詳述する所定位置に2.5インチHDD100を固定するための皿穴22A、22B、22C、22Dが形成されている。これらの皿穴22A、22B、22C、22Dは、2.5インチHDD100の基板面101に開口されている図示しない螺子穴に連通し、当該螺子穴と、各々の皿穴22A、22B、22C、22Dに固定用の螺子160(図11参照)を貫通させ、これらの螺子穴と螺合させることで、2.5インチHDD100を載置部10に取付けると共に、2.5インチHDD100を所定位置に位置合せさせる役割も果たしている。
【0030】
第1の側面13は、HDD用マウンタ1を介して3.5インチ用トレー50に2.5インチHDD100を取付けた際に、この2.5インチHDD100の挿入方向端面105の位置(Z方向の位置)が、3.5インチ用トレー50に取付けられた3.5インチHDD200の挿入方向端面205の位置(Z方向の位置)と一致し、且つ、2.5インチHDD100の第1のアーム52の内側面52INと対向する側面102が、内側面52INに接触した状態で取付可能となる領域に形成されている。即ち、第1の側面13は、2.5インチHDD100が取付けられた際に、2.5インチHDD100が第1の側面13と干渉しないように、挿入方向側が切欠かかれている。
【0031】
また、第1の側面13には、第1のアーム52に形成されている螺子穴62Aに連通可能な螺子穴32Aが形成されている。この螺子穴32Aは、3.5インチ用トレー50にHDD用マウンタ1を取付けた際に、載置面11が、第1のアーム52の端面64及び第2のアーム53の端面65と同一平面上となる位置に形成されている。
【0032】
第2の側面15は、第2の縁14に沿って第2の縁14と同じ長さで形成されている。この第2の側面15は、第2のアーム53に形成されている螺子穴63A〜63Cに各々連通可能な螺子穴33A〜33Cが形成されている。これらの螺子穴33A〜33Cは、載置面11を基準として第2の側面15の突出方向(Y方向)の位置が、螺子穴32Aと同一位置となるよう形成されている。
【0033】
第1の側面13の外側面13OUTから第2の側面15の外側面15OUTまでの距離L(図2等参照)は、3.5インチHDD200の側面202から側面203までの長さM(図10参照)と同一になっている。
【0034】
なお、HDD用マウンタ1は、板状の板金(例えば、挿入方向の長さが130mm、挿入方向に垂直な方向の長さ(幅)が127.6mm、厚さが1.2mmのSUS)を使用し、幅方向の外寸(即ち、図2等に示す距離L)が、3.5インチHDD200の側面202から側面203までの長さMと同じ101.6mmになるように第1の側面13及び第2の側面15部分を垂直に折り曲げることで製造することができる。なお、この場合、第1の側面13及び第2の側面15の高さH(図3参照)は、各々13mmとなる。また、第1の側面13は、挿入方向の長さN(図3参照)が、36mmとなるように形成されている。さらにまた、第1のアーム52及び第2のアーム53に形成されている螺子穴62A及び63A〜63Cに連通する螺子穴32A及び33A〜33Cは、螺子穴62A及び63A〜63Cが端面64及び65から6.35mmの位置に形成されているため、載置部10の載置面11と反対側の面を基準として、この6.35mmに前記板金の厚さ1.2mmを加えた7.55mmの位置に形成した。
【0035】
次に、本実施形態に係るHDD用マウンタ1の具体的動作について説明する。HDD用マウンタ1に2.5インチHDD100を取付けるには、先ず、載置面11に2.5インチHDD100の基板面101が接触するようにして載置し、2.5インチHDD100の基板面101に開口されている図示しない螺子穴と、HDD用マウンタ1に形成されている皿穴22A、22B、22C、22Dとを各々連通させる。次に、皿穴22A、22B、22C、22Dを介して、前記各々の螺子穴に螺子160を螺合させる。このようにすることで、2.5インチHDD100をHDD用マウンタ1に位置合せさせた状態で取付けることができる。
【0036】
次に、2.5インチHDD100が取付けられたHDD用マウンタ1を3.5インチHDD用トレー50に取付けるには、先ず、3.5インチHDD用トレー50の第1のアーム52と、第2のアーム53との間に、第1の側面13をトレー本体51側にして位置させる。次に、螺子穴32Aを螺子穴62Aに、螺子穴33A〜33Cを螺子穴63A〜63Cに各々連通させ、螺子150を螺合させる。この時、HDD用マウンタ1の載置面11は、第1のアーム52及び第2のアーム53の各々の端面64及び65と同一平面上となる。即ち、図12に波線PY1及びPY2で示すように、2.5インチHDD100のインターフェースコネクタ110のY方向の位置が、3.5インチHDD用トレー50に取付けられている3.5インチHDD200のインターフェースコネクタ210のY方向の位置が一致する。
【0037】
また、2.5インチHDD100の側面102が、第1のアーム52の内側面52INに接触する。即ち、図13に波線PX1及びPX2で示すように、2.5インチHDD100のインターフェースコネクタ110のX方向の位置が、3.5インチHDD用トレー50に取付けられている3.5インチHDD200のインターフェースコネクタ210のX方向の位置が一致する。
【0038】
そしてまた、図11に波線PZで示すように、2.5インチHDD100の挿入方向端面105の位置が、3.5インチHDD用トレー50に取付けられている3.5インチHDD200の挿入方向端面205の位置と一致する。
【0039】
ここで、第1の側面13が、2.5インチHDD100が配設される領域まで形成されていると、2.5インチHDD100を配設した際に、2.5インチHDD100の側面102と、第1のアーム52との間に第1の側面13が介在してしまうことになり、2.5インチHDD100は、第1の側面13の厚さ分、第2のアーム53側に位置することになる。即ち、2.5インチHDD100がこの位置に配置された場合、3.5インチHDD用トレー50に取付けられた3.5インチHDD200のインターフェースコネクタ210のX方向の位置に対し、2.5インチHDD100のインターフェースコネクタ110のX方向の位置が、第1の側面13の厚さ分、第2のアーム53側に位置することになる。したがって、2.5インチHDD100のインターフェースコネクタ110をホットスワップ用HDDケージのコネクタに接続することができなくなる。
【0040】
本実施形態に係るHDD用マウンタ1は、2.5インチHDD100を配設した際に、2.5インチHDD100の側面102と、第1のアーム52との間に第1の側面13が介在せず、側面102が第1のアーム52の内側面52INに接触した状態で、3.5インチHDD用トレー50に取付けられる構成を有しているため、第1の側面13の厚さに関わらず、インターフェースコネクタ110のX方向の位置をホットスワップ用HDDケージのコネクタの位置に合わせることができる。また、載置面11と、第1のアーム52の端面64及び第2のアーム53の端面65が同一平面上にあるため、載置部10の厚さに関わらず、インターフェースコネクタ110のY方向の位置をホットスワップ用HDDケージのコネクタの位置に合わせることができる。
【0041】
なお、本実施形態では、HDD用マウンタ1の材質強度を確保するため、HDD用マウンタ1を1.2mm厚のSUSから形成し、2.5インチHDD100の振動を抑制するようにしたが、これに限らず、HDD用マウンタ1は、所望により、他の種類の部材から構成してもよい。また、HDD用マウンタ1の板厚(厚さ)は、所望により決定することができる。
【0042】
また、本実施形態では、2.5インチHDD100にエアフローを供給する目的で、貫通穴21を開口した場合について説明したが、これに限らず、貫通穴21は、必ずしも形成しなくてもよい。
【0043】
そしてまた、本実施形態では、2.5インチHDD100を螺子160によってHDD用マウンタ1に取付けた場合について説明したが、これに限らず、2.5インチHDD100は他の固定部材によりHDD用マウンタ1に取付けてもよい。
【0044】
さらにまた、本実施形態では、HDD用マウンタ1を螺子150によって3.5インチHDD用トレー50に取付けた場合について説明したが、これに限らず、HDD用マウンタ1は他の固定部材により3.5インチHDD用トレー50に取付けてもよい。
【符号の説明】
【0045】
1…HDD用マウンタ、 10…載置部、 11…載置面、 13…第1の側面、 15…第2の側面、 21…貫通穴、 22A〜22D…皿穴、 32A、33A〜33C…螺子穴、 50…3.5インチ用トレー、 52…第1のアーム、 53…第2のアーム、 100…2.5インチHDD、 101、201…基板面、 110、210…インターフェースコネクタ、 200…3.5インチHDD
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子機器に形成された接続用開口部に挿脱可能に装着されると共に、トレー本体と、当該トレー本体の両側面から挿入方向に各々延出する第1のアーム及び第2のアームを有してなり、前記第1のアーム及び第2のアームの各々の内側面に、3.5インチハードディスクドライブの両側面を接触させ且つ当該3.5インチハードディスクドライブの基板面と当該第1のアーム及び第2のアームの当該基板面に平行な各々の端面とが同一平面上となるように取付けて、当該3.5インチハードディスクドライブの挿入方向端面に形成されたインターフェースコネクタを前記電子機器に内蔵されているコネクタに接続させるトレーに装着されるハードディスクドライブ用マウンタであって、
2.5インチハードディスクドライブの基板面が載置される載置面を有する載置部と、
前記載置部の前記挿入方向に平行な第1の縁から略垂直方向に突出し、前記第1のアームの内側面に取付けられる第1の側面と、
前記載置部の第1の縁と対向する第2の縁から略垂直方向に突出し、前記第2のアームの内側面に取付けられる第2の側面と、
を有し、
前記第1の側面は、前記2.5インチハードディスクドライブの挿入方向端面の位置が、前記トレーに取付けられた3.5インチハードディスクドライブの挿入方向端面の位置と一致するよう当該2.5インチハードディスクドライブを前記載置部に配設した際に、前記第1のアームと対向する当該2.5インチハードディスクドライブの側面が、当該第1のアームの内側面に接触した状態で取付可能となる領域に形成されてなり、
前記第1の側面及び第2の側面は、前記第1のアーム及び第2のアームの前記基板面に平行な各々の端面と、前記載置面とが同一平面上となるよう当該第1のアーム及び第2のアームに各々取付可能であるハードディスクドライブ用マウンタ。
【請求項2】
前記載置部は、前記2.5インチハードディスクドライブが載置される領域に、貫通穴が形成されてなる請求項1記載のハードディスクドライブ用マウンタ。
【請求項3】
前記載置部には、前記2.5インチハードディスクドライブに形成された螺子穴に連通し且つ当該螺子穴に螺合する螺子が貫通する皿穴が形成されてなり、当該皿穴を介して前記螺子穴に螺子を螺合させることで、前記2.5インチハードディスクドライブの位置合せを行う請求項1または請求項2記載のハードディスクドライブ用マウンタ。
【請求項1】
電子機器に形成された接続用開口部に挿脱可能に装着されると共に、トレー本体と、当該トレー本体の両側面から挿入方向に各々延出する第1のアーム及び第2のアームを有してなり、前記第1のアーム及び第2のアームの各々の内側面に、3.5インチハードディスクドライブの両側面を接触させ且つ当該3.5インチハードディスクドライブの基板面と当該第1のアーム及び第2のアームの当該基板面に平行な各々の端面とが同一平面上となるように取付けて、当該3.5インチハードディスクドライブの挿入方向端面に形成されたインターフェースコネクタを前記電子機器に内蔵されているコネクタに接続させるトレーに装着されるハードディスクドライブ用マウンタであって、
2.5インチハードディスクドライブの基板面が載置される載置面を有する載置部と、
前記載置部の前記挿入方向に平行な第1の縁から略垂直方向に突出し、前記第1のアームの内側面に取付けられる第1の側面と、
前記載置部の第1の縁と対向する第2の縁から略垂直方向に突出し、前記第2のアームの内側面に取付けられる第2の側面と、
を有し、
前記第1の側面は、前記2.5インチハードディスクドライブの挿入方向端面の位置が、前記トレーに取付けられた3.5インチハードディスクドライブの挿入方向端面の位置と一致するよう当該2.5インチハードディスクドライブを前記載置部に配設した際に、前記第1のアームと対向する当該2.5インチハードディスクドライブの側面が、当該第1のアームの内側面に接触した状態で取付可能となる領域に形成されてなり、
前記第1の側面及び第2の側面は、前記第1のアーム及び第2のアームの前記基板面に平行な各々の端面と、前記載置面とが同一平面上となるよう当該第1のアーム及び第2のアームに各々取付可能であるハードディスクドライブ用マウンタ。
【請求項2】
前記載置部は、前記2.5インチハードディスクドライブが載置される領域に、貫通穴が形成されてなる請求項1記載のハードディスクドライブ用マウンタ。
【請求項3】
前記載置部には、前記2.5インチハードディスクドライブに形成された螺子穴に連通し且つ当該螺子穴に螺合する螺子が貫通する皿穴が形成されてなり、当該皿穴を介して前記螺子穴に螺子を螺合させることで、前記2.5インチハードディスクドライブの位置合せを行う請求項1または請求項2記載のハードディスクドライブ用マウンタ。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2011−54252(P2011−54252A)
【公開日】平成23年3月17日(2011.3.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−204034(P2009−204034)
【出願日】平成21年9月3日(2009.9.3)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【公開日】平成23年3月17日(2011.3.17)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年9月3日(2009.9.3)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
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