説明

バイアルコンベヤ

本発明は、閉ループトラックに沿った連続流を形成するために、相互に自由接触するよう配設されるホルダの中で連続的に、それに沿ってバイアルが駆動されるトラックを伴うプレートから成るコンベヤであって、各ホルダは、リングを形成し、プレートの回転軸から弾性的に離れることが可能である、複数の垂直ブレードが接続される、水平プレートを備え、その内面は、バイアルの周囲に対して保持するためのものであることを特徴とする、コンベヤ。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ガラスまたは任意の他の材料でできているバイアル、試験管、管、ポット、ボトル、カプセル等の容器を受け取ることを目的とする、閉ループコンベヤに関する。慣例に従って、これらの容器は、以下の説明ではバイアルと呼ばれ、バイアルという用語は、レセプタクルの本体ならびにそれを閉じるための手段(ストッパまたは他の手段)を指定することが理解される。これらのコンベヤの機能は、可能な限り狭い空間で可能な限り多くのバイアルを保管すること、および事前に確立され、かつ制御された経路に沿って、それらの移動の終わりにユーザに向かって系統的に方向付けられたバイアルを提示することである。一方では、これは、該バイアルの内容物を容易に識別することができるように、ラベルが系統的に可視的であることを確実にし、他方では、前面に位置付けられたものを最初に除去する必要なく、バイアルのそれぞれに直接アクセスすることを可能にする。
【背景技術】
【0002】
該コンベヤは、注入または任意の他の方法によって成形することができるか、または機械加工によって形成することができる、プラスチックまたは任意の他の材料で作ることができる。
【0003】
該コンベヤは、例えば、香辛料、ハーブ、薬味、ソース、縫製材料、ネジ、ボルトおよびナット、文房具等の種々の用途で、家庭および職業環境の両方で使用することができる。
【0004】
家庭内状況では、つるされた、または表面上に静置する該コンベヤは、台所家具または棚、あるいは他の保管ユニットに、容易に、かつ調和して組み込むことができる。
【0005】
食料品を保管するこの種類のコンベヤは、2003年3月18日に期限切れになった特許文献1で説明されている。それは、駆動機構を支持する周囲トレイと、中央トレイとをそれ自体が備える、運搬トレイの雄締結支柱を受け取ることを目的とする雌支柱が装備されている本体を備える、バイアルコンベヤから本質的になり、2つのトレイは、該支柱によって、等距離で同じ平面内で担持される。2つのトレイの間の間隙によって形成されるスロットは、バイアル支持材がそれに沿って循環するループトラックを形成し、バイアル支持材は、駆動ローラと、それ自体にはガイド部品が、その上部分には配向スタッドが、その下部分にはスリーブが装備されているプレートとを備えている。該配向スタッドの機能は、支持材の配向を維持し、その結果として、各バイアルおよびそのラベルをトラックに対して一定に維持することである。支持材は、水車の方式で、単一の支持材の変位が、トラックに沿った全ての他の支持材の同時変位を引き起こすように、全て相互に接触している。可逆電気モータは、半円形の切り込みを伴う車輪を駆動する一式の歯車を作動させ、その回転が、支持材の変位を引き起こす。
【0006】
しかしながら、このコンベヤには、全て同一である完全に円筒形のバイアルしか受け取ることができないように設計されるという不利点があり、結果として、市場で見られるハーブおよび薬味ディスペンサによって特に採用される、極めて様々な形状の多数のバイアルとともに直接使用することが不可能である。したがって、ユーザは、購入したバイアルから、ディスペンサに同梱されている特別に提供されたバイアルに、製品を移さなければならない。また、バイアル用の支持材は、概して香辛料ディスペンサによって採用される、ガラスバイアルの重量を支持するように設計されていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】米国特許第5024318号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の目的は、これらの不利点を克服すること、および、コンベヤに特有のバイアルの内容物を移す必要なく、異なる外部構成および重量を有する、ストッパおよびグラインダを含む多種多様な市販のバイアルを収容することができる、バイアルコンベヤを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明によれば、閉ループトラックに沿った連続流を形成するよう、相互に自由に接触して配設される支持材の中で、それに沿ってバイアルが連続的に駆動される、該トラックが装備されたトレイから成る種類のコンベヤであって、各支持材は、プレートの回転軸に対して弾性的に離れることが可能である、リングを形成する複数の垂直ブレードが接続される、水平プレートから成り、その内面は、該リングに挿入された後にバイアルの周囲を把持することによって、バイアルを保持することを目的としており、バイアル支持材の内部および外部ブレードの内面および外面は、プレートとの接合部において平坦であることを特徴とする、コンベヤ。
【0010】
本発明はまた、以下の特徴によって区別される。
【0011】
−バイアル支持材の内部および外部ブレードの上部分の厚さは、プレートへの該ブレードへの接合部において低減される。
【0012】
−バイアル支持材の外部ブレードの外面は、補強材を有する。
【0013】
−バイアル支持材の外部ブレードの外面は、それらの上部分で逆開放切頂直錐を、その下部分で円筒形状または逆開放切頂直錐を形成する。
【0014】
−バイアル支持材の外部ブレードの補強材は、それらの上部分で円筒形状を、それらの下部分で逆開放切頂直錐を形成する。
【0015】
−バイアル支持材のプレートは、回転スピンドルを備えるハブにスポークによって接続される、外部周縁を備える。
【0016】
−本発明の有利な特徴によれば、バイアル支持材のプレートは、スリーブの外部垂直ブレードを包囲し、外側に向かったブレードの弾性移動を制限する、停止リングを有する。リングと該ブレードとの間の均一な間隙は、ブレードの形状を条件とするリングの形状を作り、ブレードの移動の範囲を定める。
【0017】
−バイアル支持材のプレートの裏面も、内側保持リングによって区切られる空洞を有する。
【0018】
−バイアル支持材の内側保持リングは、2つのスポークの間で垂直に位置し、プレートのハブの外縁に接線方向である、独立ブレードから成る。
【0019】
−バイアル支持材の内側保持リングのブレードは、斜めであり、かつ末広がりであり、それらの下部分に外向きの斜面を有し、それは、場合によってはストッパに取って代わる、ボウルが提供される香辛料グラインダを収納することを有利に可能にする。
【0020】
−バイアル支持材のプレートの裏面には、バイアルをどの程度まで押込むことができるかを制限するための深度停止リングが装備されている。
【0021】
−バイアル支持材のプレートには、該トラックに沿ったその変位中に、それが運ぶバイアルの相対的位置を一定に維持するよう、トラックと相互作用する配向スタッドが装備されている。
【0022】
−バイアル支持材の配向スタッドは、トレースされた円形から形成された三日月形輪郭を有する。
【0023】
−バイアル支持材の配向スタッドは、ラグが装備されている、そのキャリアを使用してプレートから取り外すことができる別個の部品として製造される。
【0024】
−バイアル支持材の配向スタッドは、スピンドルの周囲で自由に回転する車輪から成る。
【0025】
−前記トラックに沿ってバイアル支持材を誘導するための部品は、駆動ローラに組み込まれる中空ガイドスピンドルによって形成され、該中空スピンドルは、プレートを駆動ローラに接続する回転スピンドルを受け取る。
【0026】
−バイアル支持材用のコンベヤは、伸縮式バッテリボックスを有する。
【図面の簡単な説明】
【0027】
本発明の他の特徴および利点は、添付概略図面を参照して行われる、非限定的な好ましい例示的な実施形態の以下の説明から明白となるであろう。
【図1】図1は、つりさげたバイアルを伴うその代替実施形態における、棚の下に固定された、本発明による装置の裏面の全体的斜視図である。
【図2】図2は、垂直に位置する外部ブレードが装備されている、バイアル支持材の第1の簡略化された実施形態の部分切断を伴う立面図である。
【図3】図3は、垂直に位置する外部ブレードが装備されている、バイアル支持材の第2の簡略化された実施形態の部分切断を伴う立面図である。
【図4】図4は、バイアル用の運搬トラックを形成する中央トレイおよび周囲トレイ、ならびに駆動機構の部分切断を伴う上側からの平面図である。
【図5】図5は、図2および3による支持材の中の異なるバイアルの係合を示す、図4の線a−a’に沿った、本発明による装置の垂直断面図である。
【図6】図6は、図2による2つの隣接バイアル支持材の垂直断面図である。
【図7】図7は、図3による2つの隣接バイアル支持材の垂直断面図である。
【図8】図8は、バイアル支持材およびそれらの運搬、ならびに電気モータおよびバッテリボックスを収納するためのシャフトの場所を概略的に示す、装置の下側からの平面図である。
【図9】図9は、伸縮式バッテリボックスの上側からの図である。
【図10】図10は、図9のバッテリボックスおよび収納シャフトの垂直断面図である。
【図11】図11は、図2よるバイアル支持材の裏面の斜視図である。
【図11a】図11aから11hは、それぞれ、図2によるバイアル支持材の異なる構成要素の分解図である。図11aは、そのスカートが停止部を形成する、該支持材の裏面の斜視図である。
【図11b】図11aから11hは、それぞれ、図2によるバイアル支持材の異なる構成要素の分解図である。図11bは、その配向スタッズがプレートに組み込まれる、該支持部材の上面図である。
【図11c】図11aから11hは、それぞれ、図2によるバイアル支持材の異なる構成要素の分解図である。図11cは、着脱可能な配向スタッドを示す、図11bと同様の図である。
【図11d】図11aから11hは、それぞれ、図2によるバイアル支持材の異なる構成要素の分解図である。図11dは、回転式の着脱可能な配向スタッズの別の実施形態を示す、図11cと同様の図である。
【図11e】図11aから11hは、それぞれ、図2によるバイアル支持材の異なる構成要素の分解図である。図11eは、図2による支持材の外部ブレードの内面を示す、内側の斜視図である。
【図11f】図11aから11hは、それぞれ、図2によるバイアル支持材の異なる構成要素の分解図である。図11fは、補強材を伴う、図2による支持材の外部ブレードの外面を示す、外部の斜視図である。
【図11g】図11aから11hは、それぞれ、図2によるバイアル支持材の異なる構成要素の分解図である。図11gは、補強材がない、図2による支持材の外部ブレードの外面を示す、外部の斜視図である。
【図11h】図11aから11hは、それぞれ、図2によるバイアル支持材の異なる構成要素の分解図である。図11hは、図11fに示された外部ブレードの補強材の外部の斜視図である。
【図12a】図12aは、図11bに示されたバイアル支持材の配向スタッドの上側からの拡大図である。
【図12b】図12bは、図11cに示されたバイアル支持材の着脱可能な配向スタッドの斜視図である。
【図12c】図12cは、図11dのバイアル支持材の回転式の着脱可能な配向スタッドの斜視図である。
【図13】図13は、図3によるバイアル支持材の裏面の斜視図である。
【図13a】図13aから13iは、それぞれ、図3によるバイアル支持材の異なる構成要素の分解図である。図13aは、その配向スタッズがプレートに組み込まれる、該支持材のプレートの上側からの図である。
【図13b】図13aから13iは、それぞれ、図3によるバイアル支持材の異なる構成要素の分解図である。図13bは、図3による支持材の外部ブレードの内面を示す、内側の斜視図である。
【図13c】図13aから13iは、それぞれ、図3によるバイアル支持材の異なる構成要素の分解図である。図13cは、補強材を伴う、図3による支持材の外部ブレードの外面を示す、外部の斜視図である。
【図13d】図13aから13iは、それぞれ、図3によるバイアル支持材の異なる構成要素の分解図である。図13dは、補強材がない、図13cの外部ブレードの外面を示す、該多目的スリーブの外部の斜視図である。
【図13e】図13aから13iは、それぞれ、図3によるバイアル支持材の異なる構成要素の分解図である。図13eは、図13dの外部ブレードの外側上部分の斜視図である。
【図13f】図13aから13iは、それぞれ、図3によるバイアル支持材の異なる構成要素の分解図である。図13fは、図13dの外部ブレードの外側下部分の斜視図である。
【図13g】図13aから13iは、それぞれ、図3によるバイアル支持材の異なる構成要素の分解図である。図13gは、図13cの外部ブレードの補強材の外部の斜視図である。
【図13h】図13aから13iは、それぞれ、図3によるバイアル支持材の異なる構成要素の分解図である。
【図13i】図13aから13iは、それぞれ、図3によるバイアル支持材の異なる構成要素の分解図である。
【図14a】図14aは、図2のバイアル支持材内へのバイアルの挿入の開始を図示する。
【図14b】図14bは、図14aによる支持材に挿入されたバイアルの保持を図示する。
【図15】図15は、駆動ローラの垂直断面図である。
【図16a】図16aは、駆動ローラがプレートのプランジャスピンドルから引き出されている、バイアルの挿入の開始を図示する、図3による支持材の垂直断面図である。
【図16b】図16bは、図16aによる支持材に挿入されたバイアルの保持を図示する。
【発明を実施するための形態】
【0028】
図1に示されるように、装置1は、可能な限り多くのバイアルが可能な限り狭い空間で保管されることを可能にするよう、並んで配設された複数のバイアル10を受け取り、保持するよう、および、必要としないものを操作する必要なく、ユーザがバイアルのそれぞれに直接アクセスすることができる前面にバイアルを持って来るよう、ループトラックに沿ってそれらを変位させるように設計されている。
【0029】
この例示的実施形態に示された装置1は、バイアルがつりさげられる種類である。それは、任意の適切な手段を使用して、家具の一部または棚2の下に固定され得る。示された実施例では、装置1は、中空支柱21(図4および5参照)および最上部40を通過する4つのネジによって、棚2の下に固定される。最上部40は、周囲トレイ30によって包囲される中央トレイ20を支持する。2つのトレイの間の間隙は、一方が他方の内側にあり、2つのヘアピンカーブによってともに接合される、2つのU字形を表す閉回路トラック3を形成する(図4)。最上部40には、一方では、歯車装置の中の3つの歯車に対する、周囲トレイ30の中実一体スピンドル31が嵌入される環状開口が装備され、他方では、駆動機構全体の平行性を確保するよう、2つの他の歯車の中空スピンドル32に挿入される雄支柱が装備されている。最後に、最上部40には、中央トレイ20の雄支柱21、22、および、該最上部40に嵌入する周囲トレイ30の雄支柱33を受け取ることを目的としている雌支柱41、42が装備されている。該支柱は、2つのトレイおよび最上部をともに接合すること、およびそれらをともに係止して保つことを可能にする。該周囲トレイ30は、該中央トレイ20を包囲し、したがって、幅約10mmの閉回路トラック3を形成し、その前部分は、U字形であり、その2つの脚部は、2つの逆U字によって後部で延長させられ、その2つの内側脚部は、それら自体がU字によって接合され、その寸法は、それ自体がバイアルの直径によって決定される駆動ローラの直径によって決定される。該トラックに沿って循環するバイアル支持体は、連続流を形成する。それらはそれぞれ、一方では、該トラックの縁によって形成される経路上で摺動し、プレート72、ならびに図4および図5に示されるようにそれ自体がバイアル10を保持する関連スリーブ74または75を保持し、駆動する駆動ローラ71と、他方では、トラック3に沿ったその変位の全体を通して、該バイアルの配向を一定に維持するよう、トラック3と相互作用する配向スタッド73とを備える。
【0030】
図1に示されるように、各バイアル10は、情報ラベルまたはブランド表示ラベル12が塗布される、本体11からなる。本体11は、それがつりさげられ、図1から5に示されるように、可撤性バイアル支持材のスリーブ74または75の中で保持されることを可能にする基部としての機能を果たす、ストッパ13によって閉じられる。トラックに対するバイアルの配向が配向スタッド73によって一定に維持されるため、各バイアルのラベル12は、バイアルが支持材に挿入された時に正しく配置されている限り、バイアルが装置の前面に位置付けられるトラック部分に沿って通過する時に、ユーザによって直接読むことができる位置にとどまる。
【0031】
本発明の本例示的実施形態では、22個のバイアル支持材があり、それらのプレート72の外径は53mmである。それらは、各プレートが、それが押すプレートおよびそれを押すプレートと接触している、トラック3全体に沿った連続流を形成する。したがって、1つの支持材の変位は、該トラックに沿った全ての他の支持材の変位を引き起こす。
【0032】
装置の前面に固定される切替/逆転デバイス51は、外側トレイの下に固定されたシャフト35に強制的に嵌入された小型可逆6VDC電気モータ50に、好適なケーブル52によって接続される。モータは、再充電可能であってもなくてもよい、一式の4つの丸い1.5Vバッテリ63によって供給される。該モータは、約6000r/分の公称回転速度を有する。それは、一式の歯車55を介して、20r/分の速度で、刻み目のある車輪55aを作動させ、その陥凹は、バイアル支持材の駆動ローラ71の直径に適合される。トラック3によって形成されるデバイスの中心に実質的に配設される、この車輪55aは、駆動ローラ71が直接接触しているバイアル支持材を駆動し、それには、単にそれらを押すことによって、それらの前の全ての支持材を駆動するという効果がある。
【0033】
図2および3では、トラック3に沿って移動する各バイアル支持材は、駆動ローラ71と、プレート72および関連スリーブ74または75と、配向スタッド73と、スカート72eとを備えることが分かる。
【0034】
ここで、図11から13gを参照して、本発明によるバイアル支持材の2つの例示的な実施形態を詳細に説明する。図11および13で見ることができるように、これら2つの例示的な実施形態は、各支持材が水平円筒形プレート72から成り、その周囲において、プレートの回転軸に対して弾性的に離れることができる、外部ブレードと称される、複数の半径方向垂直ブレード74a、75aに接続され、半径方向ブレードには、バイアルの周囲に対して支持することを目的としている、保持手段74a1、75a1が、その内面上に装備されているという事実を共有する。また、周囲スカート72eは、外部ブレードの弾性外向き運動を制限する停止部を形成する。最後に、外部ブレードの外面の下部分は、バイアルの周囲に対する外部ブレードの支持接触を補強することを目的としている、Oリングまたは任意の他の弾性フープ手段76を収容することができる、溝74a2または75a4を有する。バイアル支持材のスリーブは、個別に変形させることが可能な外部ブレードによって形成されるため、したがって、非常に様々な形状およびサイズを伴うバイアルに適合されることが理解される。
【0035】
図11bから11hに示された第1の例示的実施形態では、バイアル支持材のプレート72は、プランジャスピンドル72aを有するハブにスポーク72dによって接続される外部周縁72cを備える、車輪の形状を成すことが分かる。これらのスポーク72dは、プレート72に作られる台形の穴によって区切られる。一方では、この設計は、使用される材料の数量の有意な低減を可能に、他方では、支持材がプラスチックの射出成形によって製造される時に、同時にブレードを形成するために、モールド用の対応するダイの使用を可能にする。
【0036】
図11から11hに示されたバイアル支持材は、より具体的には、その高さにわたって少なくとも1つのくぼみを伴う不規則な形のキャップ(図14aおよび14bの参照数字14)を有する種類のバイアルに対して設計されている。この実施例では、外部ブレード74aは、垂直に位置する真っ直ぐな部分であり、それらの内面上にバイアル保持ラグ74aが装備されている。待機位置では、該外部ブレード74aは、モールドから除去するために必要とされるドラフトを受けるシリンダ(図11gの参照記号C)を形成する。
【0037】
外部ブレード74aは、好ましくは、その外面上に、モールドから除去するために必要とされるドラフトを受ける円筒形状(図11hの参照記号C1)内に内接する、補強材74bを有する。
【0038】
図14aおよび14bは、それらの下部分において自由であり、バイアルが上向きに押されることによって挿入されると弾性的に外向きに移動する、外部ブレード74aの挙動を図示し、外部ブレード74aは、後に、そのバネ効果によって、ラグ74aがバイアルの輪郭上で遭遇する第1のくぼみ14の中に自らひっかかると、それを保持するよう、プレート72への各ブレード74aの接続帯域の位置付けられる軸の周りで旋回する。スリーブの下部分の外径(図14aの参照記号P1)は、それが離れる段階の終わりに、プレートの外径(図14aの参照記号M1)よりも大きくなってはならず、バイアル支持材の変位の原則は、プレートが接触したままであることを必要とする。上記で示されるように、スカート72eは、外部ブレード74aが、この直径を越えて離れることを防止する停止部を形成し、それは、外部ブレードの変形が、それらが製造される材料の弾性限界を越えないことを確実にする。
【0039】
図11bから11dでは、外部ブレード74aの内面および外面は、プレート72との接合部(参照記号A)において平坦であることが分かり、言い換えれば、それらは、プレートの周囲の曲率半径に合致せず、したがって、該ブレードの破砕または非復帰が防止される(それは、それらの上部分の形態が直線以外であり、例えば、曲線である場合に発生する)。
【0040】
また、図2では、外部ブレードの上部分74aの厚さは、プレート72との接合点の前の補強材74bの途切れによって低減され、抵抗の少ない帯域を形成し、この点での該外部ブレードを可撓性にすることも分かる。
【0041】
図13から13g、16a、および16bに示された第2の好ましい実施形態によれば、バイアル支持材は、垂直外部ブレードの端によってアクセスすることができる喉状部分がないキャップを有する、市場で見られるバイアルを収容するように特別に適合される。以前の例示的実施形態のように、バイアル支持材は、プランジャスピンドル72aを備えるハブにスポーク72dによって接続される、外部周縁72cを備える、車輪の形態である。これらのスポーク72dは、プレート72に作られる台形の穴によって区切られる。周囲スカート72eは、外部ブレードの弾性外向き移動を制限する停止部を形成する。
【0042】
この周縁72cにおいて、外部ブレード75aが接続され、示された実施例ではそれらのうちの18個が、垂直に位置し、かつ相互から独立しており、バイアルを保持するためのスリーブ75を形成する。外部ブレード75aの内面によって形成される、各スリーブの内部外形は、図16bで見ることができるように、その下部分において、保持ラグ75aを形成する。このラグには、外向きに傾斜した斜面75aが続く。ブレードの斜面の全ては、総合して、バイアルの挿入を誘導し、ブレードの拡張を促進するファネルを形成する。
【0043】
図13、および13cから13gでは、外部ブレード75aの外面は、それらの上部分において、逆開放切頂直錐(図13eの参照記号F)の形状で形態を区切り、下部分において、モールドから除去するために必要とされるドラフトを受ける円筒形状(図13fの参照記号G)が続くか、または、逆開放切頂直錐の形状の形態が続くことが分かる。外部ブレード75aは、それらの上部分において円筒形状(図13iの参照記号H)内に内接する、補強材74bをその外面上に有し、モールドから除去するために必要とされるドラフトを受ける逆開放切頂直錐(図13iの参照記号J)の形状の形態が、それらの下部分において続く。この特別な形状は、モールドからの射出成形された部分の自然な除去を可能にする。
【0044】
図16aおよび16bは、それらの下部分において自由であり、バイアルが上向きに押されることによって挿入されると弾性的に外向きに移動する、外部ブレード75aの挙動を図示し、外部ブレード75aは、後に、ラグ75a1の保持効果よって支援される、それらの自然なバネ効果によって、それを保持するよう、プレート72への各ブレード75aの接続帯域の中に位置付けられる軸の周りで旋回する。図16aに示されるように、スリーブの下部分の外径P2は、その拡張段階の終わりに、プレートの外径M2よりも大きくなってはならず、バイアル支持材の変位の原則は、プレートが接触したままであることを必要とする。
【0045】
上記で示されるように、スカート72eは、外部ブレード75aが、この直径を越えて離れることを防止する停止部を形成し、それは、外部ブレードの変形が、それらが製造される材料の弾性限界を越えないことを確実にする。
【0046】
図16aに図示された特に有利な代替実施形態によれば、支持材のプレート72には、従来のストッパの代わりに、バイアルの最上部に提供される香辛料グラインダの内側ボウルと相互作用する手段が装備されている。この目的を達成するために、プレート72の裏面は、保持リング78によって区切られる空洞を有する。リング78は、それらの下部分に外向きの斜面を有する、斜めであり、かつ末広がりの独立内部ブレード78aから成り、該ブレードは、2つのスポーク72dの間で垂直、かつ、プレート72のハブの外縁に接線方向に位置する。逆円錐台としての下部分の形態は、バイアルの挿入を誘導し、内部ブレードの後退を促進する。この部分について、円錐台としての上部分の形態は、グラインダのボウルの周縁の内周に対する内側ブレードの圧力によってバイアルを保持する、バネ効果を生成する。図13aに示された特に有利な特徴によれば、該スリーブ75および78を備える、外部ブレード75aおよび内部ブレード78aそれぞれの内面および外面は、プレート72との接合部(参照記号AおよびB)において平坦であることが分かる。プレートの裏面が有する空洞は、同じ高さを伴うが、ハブの下に位置する、深度停止部としての機能を果たす、第2のリング72gを含む。2つのリングは、プレート72の軸に対して中心にある。
【0047】
ここで、図11bから11dおよび12aから12cを参照して、配向スタッド73の3つの実施形態を説明する。
【0048】
図11bおよび12aに図示された第1の実施形態によれば、各支持材は、2つの隣接スポーク72dおよびそれらを接続する周縁72cを部分的に覆う、三日月形に成形された配向スタッド73aを、そのプレート72の上面に有する。配向スタッドを形成する三日月形は、それがその内側で内接する、円形のトレースされた形態(図12aの参照記号T)から作成される。この円の中心は、図11bに示されるように、2つの隣接スポークの中央軸(x)と、プレートの周縁の内縁における接線(y)との交差点に位置付けられる。三日月形73aは、それが部分的に覆う、該隣接スポーク72dに対して等距離にある。結果として、該トレースされた円の一部分が、プレートの周囲の外側に位置付けられる。プレートの円形形状の完全性を維持するために、三日月形の本体が、該プレートの縁と垂直に同一平面で切断される。したがって、配向スタッド73aは、装置の使用位置で、それが摺動接触しているトラック3の側面との接線接触を生成する、三日月形輪郭を有する。これは、トラック3の中でのスタッドの摺動を促進することに寄与する。
【0049】
図11cおよび12bに図示された第2の実施形態では、支持材72と共に成形される代わりに、配向スタッド73bは、ラグ73cが装備されている、そのキャリアを使用してプレートから着脱することができる別個の部品として製造される。該キャリアは、プレートの2つの隣接スポーク72dの間にそれを挿入し、等距離で保つことを可能にする。前の例示的実施形態のように、配向スタッドを形成する三日月形73bが、それがその内側で内接する、円形のトレースされた形態Tから作成される。この円の中心は、2つの隣接スポークの中央軸(x)と、プレートの周縁の内縁における接線(y)との交差点に位置付けられる。三日月形73bは、それが部分的に覆う、該隣接スポーク72dに対して等距離の所にある。結果として、該トレースされた円の一部分が、プレートの周囲の外側に位置付けられる。該プレートの円形形状の完全性を維持するために、三日月形の本体が、プレートの縁と垂直に同一平面で切断される。
【0050】
したがって、該スタッドは、プレートおよび関連スリーブとは異なる摩擦のない材料から成形することができる。
【0051】
図11dおよび12cに図示された第3の実施形態によれば、前の例示的実施形態のように、ラグ73eが装備されている、そのキャリアを使用してプレートから着脱することができる配向スタッド73dは、キャリアによって支持されるスピンドルの周囲を自由に回転する車輪から成る。該キャリアは、プレートの2つの隣接スポーク72dの間にそれを挿入し、等距離で保つことを可能にする。プレートの円形形状の完全性を維持するために、回転式スタッドの軸は、その外周がプレートの外周の垂直面を越えて突出しないように、2つの隣接スポークの中央軸(x)上に位置付けられる。
【0052】
したがって、それも、プレートおよび関連スリーブとは異なる摩擦のない材料から成形され得る。
【0053】
配向スタッドのこれら3つの実施形態は、図2による支持材の実施形態を参照して説明されているが、図3による支持材の実施形態にも該当する。
【0054】
ここで、図14a、14b、15、16a、および16bを参照して、バイアル支持材72の上の駆動ローラ71の載置の好ましい実施形態の説明を挙げる。それは、支持材の突発的ではない摺動を推進するよう、該支持材が生産されるのとは異なる摩擦のない材料から、トラック3に沿って支持材を誘導するための部品を生産することを可能にする。
【0055】
図15、16a、および16bに示されるように、プレート72のハブは、ラグ72aの幅よりも2倍以上大きい垂直スロット72aを有する、回転スピンドル72aを、その上面に支持し、プレート72に押し付けられることによって組み立てられる時に、駆動ローラ71の円形ボウル71bの中への該ラグのスナップ締結のための必要な移動の大きさを可能にする。
【0056】
図14a、15、および16aに示されるように、トラック3に沿ってバイアル支持材を誘導するための部品は、駆動ローラ71に組み込まれる中空ガイドスピンドル71aによって形成される。この中空スピンドルは、プレート72を駆動ローラ71に接続する回転スピンドル72aを受け取り、バイアル支持材を形成する。
【0057】
有利な配設では、包装、保管、および配送費用を削減することを目的として、本発明者らは、従来のバッテリボックスと比較して、装置の体積が輸送位置(バッテリを伴わない)で75%低減されることを可能にする、伸縮式バッテリボックスを設計している。
【0058】
図1、5、8、9、および10に図示されるように、デバイスのバッテリボックス60には、2つの横方向タブ61が装備されており、その端はそれぞれ、係止キャッチ61aを有する。該バッテリボックスは、周囲トレイ30の一体部分である、収納シャフト36に嵌入する。該シャフトは、動作モードで該ボックス60がバッテリで充填される時に、該キャッチ61aが係止されることを可能にする段部36aを、その両側で横に有する。収納シャフト36はまた、そのバッテリ63がない装置が、コンパクトな非楔着包装に挿入される時に、ボックスが後退させられている間にキャッチ61aの通過を可能にするように、2つの横陥凹36bを有する。
【0059】
図1、8、9、および10で見ることができるように、バッテリボックスは、装置の下の利用可能な空間に位置する。バッテリは、格納式バッテリボックスを収容する収納シャフト36の基部に位置する金属片62によって、および該ボックスの基部に位置する2つの他の金属片62によって、直列で電気的に接続され、全体は、該バッテリの陽極53および陰極54に接続される2芯ワイヤ52aによって、スイッチ/逆転スイッチ51に接続される。
【0060】
上記の例示的実施形態では、スリーブおよびそのプレートは円形である。この形状は限定的ではなく、スリーブおよび/またはプレートは、本発明の範囲を越えることなく、任意の他の適切な形状(長円形、多角形等)を有することができる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
閉ループトラックが装備されたトレイから成る種類のコンベヤであって、
バイアルが、互に自由に接触して配設される支持材の中で、該閉ループトラックに沿って連続的に駆動されることにより、該トラックに沿った連続流を形成し、
各支持材は、複数の垂直ブレード(74a、75a)が接続される水平プレート(72)から成り、該複数の垂直ブレードは、リングを形成し、該プレートの回転軸に対して弾性的に離れることが可能であり、該複数の垂直ブレードの内面は、該バイアルの周囲を把持することによって、該バイアル(10)を保持することを目的としており、
該バイアル支持材の該ブレード(74a)、(75a)の内面および外面が、該プレートとの接合部(参照記号A)において平坦であることを特徴とする、コンベヤ。
【請求項2】
前記バイアル支持材の前記ブレード(74a、75a)の上部分(74a3、75a3)の厚さが、前記プレート(72)への該ブレード(74a3、75a3、78a)の接合部において低減されていることを特徴とする、請求項1に記載のコンベヤ。
【請求項3】
前記バイアル支持材の前記ブレード(74a、75a)の前記外面が、補強材(74b、75b)を有することを特徴とする、請求項1または2に記載のコンベヤ。
【請求項4】
前記バイアル支持材の前記ブレード(75a)の前記内面は、前記バイアルに対する保持ラグ(75a1)を有し、該ラグには、外向きに傾斜した斜面(75a2)が続き、該ブレードの斜面の全てが一緒になり、該バイアルの挿入を誘導して、該ブレードの拡張を促進するファネルを形成することを特徴とする、請求項1から3のうちのいずれか1項に記載のコンベヤ。
【請求項5】
前記バイアル支持材の前記ブレード(75a)の前記補強材(75b)が、該補強材の上部分(H)で円筒形状を形成し、該補強材の下部分(J)で逆開放切頂直錐を形成することを特徴とする、請求項3または4に記載のコンベヤ。
【請求項6】
前記バイアル支持材の前記プレート(72)が、回転スピンドル(72a)を備えるハブにスポーク(72d)によって接続される外側周縁(72c)を備えることを特徴とする、請求項1から5のうちのいずれか1項に記載のコンベヤ。
【請求項7】
前記バイアル支持材の前記プレート(72)が、スリーブの前記垂直ブレードを包囲し、外側に向かう該ブレードの弾性的な移動を制限する停止リング(72e)を有することを特徴とする、請求1に記載のコンベヤ。
【請求項8】
前記バイアル支持材の前記プレート(72)の裏面も、内側保持リング(78)によって区切られる空洞を有することを特徴とする、請求項1から7のうちのいずれか1項に記載のコンベヤ。
【請求項9】
前記バイアル支持材の前記内側保持リング(78)は、独立したブレード(78a)から成り、該ブレードが、2つのスポーク(72d)の間で垂直に位置し、かつ、前記プレート(72)の前記ハブの外縁に接していることを特徴とする、請求8に記載のコンベヤ。
【請求項10】
前記バイアル支持材の前記内側保持リング(78)の前記ブレードが、斜めであり、かつ、末広がりであり、該ブレードの下部分において外向きの斜面を有することを特徴とする、請求9に記載のコンベヤ。
【請求項11】
前記バイアル支持材の前記プレートの裏面には、前記バイアルを押込むことができる程度を制限するための深度停止リング(72g)が装備されていることを特徴とする、請求項1から10のうちのいずれか1項に記載のコンベヤ。
【請求項12】
各支持材には、トレースされた円形(T)から形成された三日月形輪郭を有する、前記バイアル支持材の配向スタッド(73a)が装備されていることを特徴とする、請求項1から11のうちのいずれか1項に記載のコンベヤ。
【請求項13】
各支持材には、前記バイアル支持材の配向スタッド(73b)が装備され、該配向スタッドは、別個の部品として製造され、ラグ(73c)が装備された該配向スタッドのキャリアを使用して、前記プレートから取り外すことができることを特徴とする、請求項12に記載のコンベヤ。
【請求項14】
各支持材には、スピンドルの周囲で自由に回転する車輪から成る、前記支持材の配向スタッド(73b)が装備されていることを特徴とする、請求項12に記載のコンベヤ。
【請求項15】
前記トラック(3)に沿って前記バイアル支持材を誘導するための部品は、駆動ローラ(71)に組み込まれた中空ガイドスピンドル(71a)によって形成され、該中空スピンドル(71a)が、前記プレート(72)を該駆動ローラ(71)に接続する回転スピンドル(72a)を受け取ることを特徴とする、請求項1から14のうちのいずれか1項に記載のコンベヤ。
【請求項16】
伸縮式バッテリボックス(60)を有することを特徴とする、請求項1から15のうちのいずれか1項に記載のコンベヤ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図11a】
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【図11b.12a】
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【図11c.12b】
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【図11d.12c】
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【図11e】
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【図11f】
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【図11g】
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【図11h】
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【図13】
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【図13a】
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【図13b】
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【図13c】
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【図13d】
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【図13e】
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【図13f】
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【図13g】
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【図13h】
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【図13i】
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【図14a】
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【図14b】
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【図15−16a】
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【図16b】
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【公表番号】特表2012−513353(P2012−513353A)
【公表日】平成24年6月14日(2012.6.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−541547(P2011−541547)
【出願日】平成21年12月9日(2009.12.9)
【国際出願番号】PCT/FR2009/052456
【国際公開番号】WO2010/072938
【国際公開日】平成22年7月1日(2010.7.1)
【出願人】(511151536)
【出願人】(511151547)
【Fターム(参考)】