説明

バイオガスの付臭設備

【課題】付臭濃度を安定させることができるようにする。
【解決手段】付臭剤タンク3内に供給される窒素ガスの圧力を、窒素ガス配管7に設けられた減圧弁8で一定に保つことで、付臭剤タンク3内の付臭剤は、一定の圧力の窒素ガスで常時加圧される。これにより、付臭剤タンク3内の付臭剤が減少しても付臭剤タンク3の内圧が低下することがないので、定量ポンプ5の入口側の圧力が一定となる。また、付臭剤配管6に設けられた背圧弁9により、定量ポンプ5の出口側の圧力は、バイオガス配管21を流れるバイオガスの圧力変化の影響を受けることなく、一定となる。これにより、付臭剤の注入量が安定し、付臭濃度が安定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、バイオガスに臭いを付けるバイオガスの付臭設備に関する。
【背景技術】
【0002】
バイオ燃料の一種であるバイオガス(メタンガス)は無臭であるので、バイオガスの漏洩を検出し易くするために、バイオガスに付臭剤を注入して臭いを付ける必要がある。付臭方法としては、ガスに付臭剤を注入するガス付臭方式と、液化ガスに付臭剤を注入する液付臭方式とがある。ガス付臭方式には、付臭剤をポンプで吐出して製造ガスに注入するポンプ注入方式、液体の付臭剤を製造ガスに滴下する滴下注入方式と、付臭剤を蒸発させてから製造ガスに注入する付臭ガス注入方式(蒸発方式)とがある。液付臭方式には、原料液化ガスに直接付臭剤を注入する方式がある。
【0003】
特許文献1には、地下ピットに設置した付臭剤タンク内を窒素ガスで一定圧力に加圧して地上の付臭ポンプで払い出して燃料に着臭するポンプ注入方式の燃料ガスの着臭設備が開示されている。付臭ポンプに窒素ガスが混入することで、付臭ポンプが吐出不良になることを防止するために、付臭ポンプの吸入配管の一部を付臭ポンプよりも高い位置に設けて、この部分にガス分離器を設けることで、付臭剤に溶解した窒素ガスを分離している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2001−316685号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、ポンプ注入方式においては、圧力変化の影響を受ける定量ポンプを用いている。そのため、バイオガス配管を流れるバイオガスの圧力変化の影響を受けて、定量ポンプの出口側の圧力が変化する。また、付臭剤タンク内の付臭剤の減少に伴い付臭剤タンクの内圧が低下することで、定量ポンプの入口側の圧力が変化する。定量ポンプの出口側、又は、入口側の圧力が変化すると、定量ポンプの能力にムラが生じ、バイオガスへの付臭剤の注入量(重量)が微妙に変化する。付臭剤の注入量は微量であり、且つ、付臭濃度の規定範囲も狭いため、注入量(重量)の微妙な変化でバイオガスの付臭濃度は不安定になる。
【0006】
本発明の目的は、付臭濃度を安定させることが可能なバイオガスの付臭設備を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明におけるバイオガスの付臭設備は、不活性ガスを供給する不活性ガス供給源と、付臭剤を貯留する付臭剤タンクと、前記不活性ガス供給源と前記付臭剤タンクとを接続し、前記不活性ガス供給源からの前記不活性ガスを前記付臭剤タンク内に導く不活性ガス配管と、前記付臭剤タンク内から前記付臭剤を送り出す定量ポンプと、前記定量ポンプが送り出した前記付臭剤を、バイオガスが流通するバイオガス配管内に注入する付臭剤配管と、前記不活性ガス配管に設けられ、前記付臭剤タンク内に供給される前記不活性ガスの圧力を一定に保つ減圧弁と、前記付臭剤配管に設けられ、前記定量ポンプの出口側の圧力を一定に保つ背圧弁と、を有することを特徴とする。
【0008】
上記の構成によれば、付臭剤タンク内に供給される不活性ガスの圧力を減圧弁で一定に保つことで、付臭剤タンク内の付臭剤は、一定の圧力の不活性ガスで常時加圧される。これにより、付臭剤タンク内の付臭剤が減少しても付臭剤タンクの内圧が低下することがないので、定量ポンプの入口側の圧力が一定となる。また、背圧弁により、定量ポンプの出口側の圧力は、バイオガス配管を流れるバイオガスの圧力変化の影響を受けることなく、一定となる。このように、定量ポンプの入口側および出口側の圧力を一定にすることによって、定量ポンプの能力を一定にすることができるから、付臭剤の注入量を安定させ、且つ、付臭濃度を安定させることができる。
【0009】
また、本発明におけるバイオガスの付臭設備においては、少なくとも前記付臭剤タンクおよび前記定量ポンプを収容する付臭室を更に有し、前記付臭室内の温度が一定にされていてよい。上記の構成によれば、付臭剤タンクや定量ポンプを取り巻く空気の温度が変化すると、付臭剤の体積が変化することで、付臭剤の注入量が微妙に変化する。そこで、少なくとも付臭剤タンクおよび定量ポンプを付臭室に収容し、付臭室内の温度を一定にすることで、付臭剤タンクや定量ポンプを取り巻く空気の温度変化による付臭剤の体積変化を抑制する。これにより、付臭剤の注入量を安定させ、且つ、付臭濃度を安定させることができる。
【0010】
また、本発明におけるバイオガスの付臭設備において、前記背圧弁の設定圧力が、前記バイオガス配管を流通する前記バイオガスの最大圧力よりも高くてよい。上記の構成によれば、バイオガス配管を流通するバイオガスの流量が変動し、バイオガス配管を流通するバイオガスの圧力が、バイオガス配管内に注入される付臭剤の圧力よりも高くなると、付臭剤配管内の付臭剤をバイオガス配管内に注入できなくなり、付臭剤の注入量が低下する。そこで、背圧弁の設定圧力を、バイオガス配管を流通するバイオガスの最大圧力よりも高くする。すると、バイオガス配管を流通するバイオガスの圧力よりも、バイオガス配管内に注入される付臭剤の圧力の方が高くなるので、付臭剤配管内の付臭剤をバイオガス配管内に安定して注入することができる。よって、バイオガス配管を流通するバイオガスの流量変動の影響を受けることなく付臭剤を注入することができる。
【0011】
また、本発明におけるバイオガスの付臭設備において、前記バイオガス配管における前記付臭剤の注入点が、前記バイオガス配管に設けられたクッションタンクよりも上流側に設けられていてよい。上記の構成によれば、バイオガス配管における付臭剤の注入点を、バイオガス配管に設けられたクッションタンクよりも上流側に設けることで、付臭剤が注入されたバイオガスをクッションタンク内において拡散させることができるから、付臭濃度を均一化することができる。
【発明の効果】
【0012】
本発明のバイオガスの付臭設備によると、定量ポンプの入口側および出口側の圧力を一定にすることによって、定量ポンプの能力を一定にすることができるから、付臭剤の注入量を安定させ、且つ、付臭濃度を安定させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】バイオガスの付臭設備を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
【0015】
(バイオガスの付臭設備の構成)
本実施形態によるバイオガスの付臭設備(付臭設備)1は、図1に示すように、不活性ガスである窒素ガスを貯留・供給する窒素ボンベ(不活性ガス供給源)4と、付臭剤を貯留する付臭剤タンク3と、窒素ボンベ4と付臭剤タンク3とを接続する窒素ガス配管(不活性ガス配管)7と、を有している。窒素ボンベ4から供給された窒素ガスは、窒素ガス配管7を通って付臭剤タンク3内に導かれる。なお、窒素ガス以外の不活性ガスを用いる構成であってもよい。
【0016】
また、付臭設備1は、付臭剤タンク3内から付臭剤を送り出す定量ポンプ5と、定量ポンプ5が送り出した付臭剤が流通する付臭剤配管6と、を有している。定量ポンプ5は、例えばダイアフラム式電磁定量ポンプである。付臭剤配管6の下流側の端部は、バイオガスが流通するバイオガス配管21に接続されている。これにより、定量ポンプ5が送り出した付臭剤は、付臭剤配管6を通ってバイオガス配管21内に滴下注入される。
【0017】
また、付臭設備1は、窒素ガス配管7に設けられた減圧弁8を有している。減圧弁8は、この減圧弁8の二次側(出口側)の窒素ガスの圧力を一定に保っている。具体的には、窒素ボンベ4は、例えば0.4MPaの圧力の窒素ガスを外部に放出している。減圧弁8は、窒素ガス配管7を流通する窒素ガスの圧力を例えば0.15MPaに減圧することで、減圧弁8の二次側の窒素ガスの圧力、即ち、付臭剤タンク3内に供給される窒素ガスの圧力を0.15MPaで一定に保っている。これにより、付臭剤タンク3内の付臭剤は、0.15MPaの圧力の窒素ガスで常時加圧されている。
【0018】
また、付臭設備1は、付臭剤配管6に設けられた背圧弁9を有している。背圧弁9は、この背圧弁9の一次側(入口側)の付臭剤の圧力を一定に保っている。具体的には、背圧弁9は、背圧弁9の一次側の付臭剤の圧力、即ち、定量ポンプ5から送り出されて背圧弁9に入る前の付臭剤の圧力を例えば0.6MPaで一定に保っている。
【0019】
また、付臭設備1は、付臭剤配管6に設けられた付臭剤流量計10を有している。定量ポンプ5は図示しないモータによって駆動されており、付臭剤流量計10が計測した付臭剤の流量に基づいて定量ポンプ5の吐出量が調整される。
【0020】
ここで、定量ポンプ5は、圧力変化の影響を受ける。そのため、バイオガス配管21を流れるバイオガスの圧力変化の影響を受けて、定量ポンプ5の出口側の圧力が変化する。また、付臭剤タンク3内の付臭剤の減少に伴い付臭剤タンク3の内圧が低下することで、定量ポンプ5の入口側の圧力が変化する。定量ポンプ5の圧力が変化すると、定量ポンプ5の能力にムラが生じ、バイオガスへの付臭剤の注入量(重量)が微妙に変化する。付臭剤配管6からバイオガス配管21内に滴下注入される付臭剤の注入量は微量であり、且つ、付臭濃度の規定範囲は、例えば12〜16mg/Nm(ノルマル・リューベ)と狭い。そのため、注入量(重量)の微妙な変化でバイオガスの付臭濃度は不安定になる。
【0021】
そこで、背圧弁9で、定量ポンプ5から吐出されて背圧弁9に入る前の付臭剤の圧力を0.6MPaで一定に保っている。これにより、定量ポンプ5の出口側の圧力は、バイオガス配管21を流れるバイオガスの圧力変化の影響を受けることなく、一定となっている。また、減圧弁8で、付臭剤タンク3内に供給される窒素ガスの圧力を0.15MPaで一定に保つことで、付臭剤タンク3内の付臭剤は、一定の圧力の窒素ガスで常時加圧されている。これにより、付臭剤タンク3内の付臭剤が減少しても付臭剤タンク3の内圧が低下することがないので、定量ポンプ5の入口側の圧力が一定となっている。
【0022】
このように、定量ポンプ5の入口側および出口側の圧力を一定にすることによって、定量ポンプ5の能力を一定にすることができるから、付臭剤の注入量を安定させ、且つ、付臭濃度を安定させることができる。
【0023】
また、付臭設備1は、付臭室2を有している。付臭室2は、付臭剤タンク3、定量ポンプ5、減圧弁8、および、付臭剤流量計10を収容しており、これらを直射日光から遮断している。そして、付臭室2内の温度は、図示しない空調によって一定に保たれている。そのため、付臭剤タンク3や定量ポンプ5を取り巻く空気の温度は、屋外での昼夜の温度変化に影響されることなく、一定にされている。また、付臭剤タンク3は保温されて外気断熱されている。
【0024】
ここで、付臭剤タンク3や定量ポンプ5を取り巻く空気の温度が変化すると、付臭剤の体積が変化することで、付臭剤の注入量が微妙に変化する。そこで、付臭剤タンク3や定量ポンプ5を付臭室2に収容し、付臭室2内の温度を一定にすることで、付臭剤タンク3や定量ポンプ5を取り巻く空気の温度変化による付臭剤の体積変化を抑制している。これにより、付臭剤の注入量を安定させ、且つ、付臭濃度を安定させることができる。
【0025】
また、付臭剤配管6のうち、付臭室2の外に露出している部分には、被覆が施されており、これによって付臭剤配管6は外気断熱されている。そのため、付臭剤配管6を取り巻く空気の温度変化によって付臭剤の注入量が変化するのが抑制されている。
【0026】
また、バイオガス配管21を流通するバイオガスの圧力は、例えば0.15〜0.25MPaである。これに対して、背圧弁9は、定量ポンプ5から吐出されて背圧弁9に入る前の付臭剤の圧力を例えば0.6MPaで一定に保っている。
【0027】
ここで、バイオガス配管21を流通するバイオガスの流量が変動し、バイオガス配管21を流通するバイオガスの圧力が、バイオガス配管21内に注入される付臭剤の圧力よりも高くなると、付臭剤配管6内の付臭剤をバイオガス配管21内に注入できなくなることで、付臭剤の注入量が低下する。
【0028】
そこで、背圧弁9の設定圧力を、バイオガス配管21を流通するバイオガスの最大圧力よりも高くする。具体的には、背圧弁9の設定圧力を、バイオガスの最大圧力である0.25MPaよりも0.2MPa以上高い0.6MPaとする。すると、バイオガス配管21を流通するバイオガスの圧力よりも、バイオガス配管21内に注入される付臭剤の圧力の方が高くなるので、付臭剤配管6内の付臭剤をバイオガス配管21内に安定して注入することができる。よって、バイオガス配管21を流通するバイオガスの流量変動の影響を受けることなく付臭剤を注入することができる。
【0029】
また、背圧弁9をバイオガス配管21の直近に配置することで、バイオガス配管21における付臭剤の注入点Aと背圧弁9との距離ができるだけ短くされている。本実施形態において、注入点Aと背圧弁9との距離は300mmである。これにより、背圧弁9から出た付臭剤が注入点Aに到達するまでのタイムラグが短くなるので、バイオガス配管21を流通するバイオガスの流量や性状の変動に対する付臭剤の注入量の応答性を向上させることができる。
【0030】
また、バイオガス配管21における注入点Aは、バイオガス配管21に設けられたクッションタンク22の上流側に設けられている。そのため、付臭剤が注入されたバイオガスをクッションタンク22内において拡散させることができるから、付臭濃度を均一化することができる。
【0031】
(効果)
以上に述べたように、本実施形態に係る付臭設備1によると、付臭剤タンク3内に供給される窒素ガスの圧力を減圧弁8で一定に保つことで、付臭剤タンク3内の付臭剤は、一定の圧力の窒素ガスで常時加圧される。これにより、付臭剤タンク3内の付臭剤が減少しても付臭剤タンク3の内圧が低下することがないので、定量ポンプ5の入口側の圧力が一定となる。また、背圧弁9により、定量ポンプ5の出口側の圧力は、バイオガス配管21を流れるバイオガスの圧力変化の影響を受けることなく、一定となる。このように、定量ポンプ5の入口側および出口側の圧力を一定にすることによって、定量ポンプ5の能力を一定にすることができるから、付臭剤の注入量を安定させ、且つ、付臭濃度を安定させることができる。
【0032】
また、付臭剤タンク3や定量ポンプ5を取り巻く空気の温度が変化すると、付臭剤の体積が変化することで、付臭剤の注入量が微妙に変化する。そこで、少なくとも付臭剤タンク3および定量ポンプ5を付臭室2に収容し、付臭室2内の温度を一定にすることで、付臭剤タンク3や定量ポンプ5を取り巻く空気の温度変化による付臭剤の体積変化を抑制する。これにより、付臭剤の注入量を安定させ、且つ、付臭濃度を安定させることができる。
【0033】
また、バイオガス配管21を流通するバイオガスの流量が変動し、バイオガス配管21を流通するバイオガスの圧力が、バイオガス配管21内に注入される付臭剤の圧力よりも高くなると、付臭剤配管6内の付臭剤をバイオガス配管21内に注入できなくなることで、付臭剤の注入量が低下する。そこで、背圧弁9の設定圧力を、バイオガス配管21を流通するバイオガスの最大圧力よりも高くする。すると、バイオガス配管21を流通するバイオガスの圧力よりも、バイオガス配管21内に注入される付臭剤の圧力の方が高くなるので、付臭剤配管6内の付臭剤をバイオガス配管21内に安定して注入することができる。よって、バイオガス配管21を流通するバイオガスの流量変動の影響を受けることなく付臭剤を注入することができる。
【0034】
また、バイオガス配管21における付臭剤の注入点Aを、バイオガス配管21に設けられたクッションタンク22よりも上流側に設けることで、付臭剤が注入されたバイオガスをクッションタンク22内において拡散させることができるから、付臭濃度を均一化することができる。
【0035】
(本実施形態の変形例)
以上、本発明の実施形態を説明したが、具体例を例示したに過ぎず、特に本発明を限定するものではなく、具体的構成などは、適宜設計変更可能である。また、発明の実施の形態に記載された、作用及び効果は、本発明から生じる最も好適な作用及び効果を列挙したに過ぎず、本発明による作用及び効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。
【符号の説明】
【0036】
1 付臭設備
2 付臭室
3 付臭剤タンク
4 窒素ボンベ(不活性ガス供給源)
5 定量ポンプ
6 付臭剤配管
7 窒素ガス配管(不活性ガス配管)
8 減圧弁
9 背圧弁
10 付臭剤流量計
21 バイオガス配管
22 クッションタンク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
不活性ガスを供給する不活性ガス供給源と、
付臭剤を貯留する付臭剤タンクと、
前記不活性ガス供給源と前記付臭剤タンクとを接続し、前記不活性ガス供給源からの前記不活性ガスを前記付臭剤タンク内に導く不活性ガス配管と、
前記付臭剤タンク内から前記付臭剤を送り出す定量ポンプと、
前記定量ポンプが送り出した前記付臭剤を、バイオガスが流通するバイオガス配管内に注入する付臭剤配管と、
前記不活性ガス配管に設けられ、前記付臭剤タンク内に供給される前記不活性ガスの圧力を一定に保つ減圧弁と、
前記付臭剤配管に設けられ、前記定量ポンプの出口側の圧力を一定に保つ背圧弁と、
を有することを特徴とするバイオガスの付臭設備。
【請求項2】
少なくとも前記付臭剤タンクおよび前記定量ポンプを収容する付臭室を更に有し、
前記付臭室内の温度が一定にされていることを特徴とする請求項1に記載のバイオガスの付臭設備。
【請求項3】
前記背圧弁の設定圧力が、前記バイオガス配管を流通する前記バイオガスの最大圧力よりも高いことを特徴とする請求項1又は2に記載のバイオガスの付臭設備。
【請求項4】
前記バイオガス配管における前記付臭剤の注入点が、前記バイオガス配管に設けられたクッションタンクよりも上流側に設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のバイオガスの付臭設備。



【図1】
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【公開番号】特開2013−107923(P2013−107923A)
【公開日】平成25年6月6日(2013.6.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−251378(P2011−251378)
【出願日】平成23年11月17日(2011.11.17)
【出願人】(000192590)株式会社神鋼環境ソリューション (534)