説明

バイオ水洗トイレ

【課題】郊外、過疎地区に設置され、汚泥抜き取りなどによる管理費が高額となる個人浄化槽、集落浄化槽を用いずに人糞尿を処理して液体肥料として活用できるバイオ水洗トイレシステムを提供する。
【解決手段】光合成菌、バチルス菌、酵母、土着菌など自然界のバイオ菌の力を借り、人糞尿を好気発酵させ有機物を分解発酵して液肥を製造する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は汚泥、合併処理槽を用いず人糞尿を液化肥料として活用するバイオ水洗トイレシステムである
【背景技術】
【0002】
従来の合併処理槽は1トン以上の処理槽と毎年汚泥抜き取りと管理費が必要であるが、
光合成菌、バチルス菌、酵母、好気性菌、嫌気性菌で好気性発酵させ有機物を分解し短時間に液肥化させる装置は図1の▲1▼菌類定量投入機▲2▼溜マス攪拌装置▲3▼好気性発酵槽で構成する小型処理装置である、21世紀のバイオ水洗トイレとして考えられる。
【非特許文献1】北獣会誌(1994)土着細菌を用いた糞尿処理の思案
【非特許文献2】現代農業(2008)帯広畜産大学 谷 昌幸先生 十勝版・生糞土ごと発酵でリン酸リサイクルが見えてきた
【発明の開示】

【開発が解決しようとする課題】
【0003】
従来の下水道、集落合併槽によるインフラ整備は高額で維持管理経費も市町村の財政を圧迫しているのが現状でありバイオ水洗トイレは自然界に存在するバイオ菌を活用し有機物を分解処理後液肥として活用する事は小型液肥製造装置として考えられる、バイオ水洗トイレ装置は分散型地球温暖化対策に寄与する物である。
【開発を解決するための手段】
【0004】
以上の課題を解決するために、第一発明は光合性菌、バチルス菌、土着菌、酵母を定量投入する装置。
第二発明は水洗トイレより人糞尿を溜マスで受け人糞尿と菌類、酵母を攪拌液化排水する溜マス攪拌装置。
第三発明は好気発酵槽により人糞尿液を光合性菌、バチルス菌、酵母菌を(酸素)好気性発酵させることにより有機リン、窒素を分解し(尿で1日、糞で2〜3日以下)液肥化する小型装置である。(低温時の温度管理を行えばより分解発酵は促進される)
【発明の効果】
【0005】
発明バイオ水洗トイレは装置が簡単で導入価格が安く、維持管理費も少ない
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
この発明の一実施形態を、図1に示す
第一、二、三、発明によれば人糞尿のバイオ水洗トイレは下水道、集落合併槽による汚泥水処理システムと比較しインフラ投資額、維持費も少ないが1畳分の花壇&菜園畑が必要である事、遊休地の多いい郊外、人口過疎地区での有効性が望める。
【0007】
「実施形態の効果」
このバイオ水洗トイレの実施形態によれば、自然界のバイオ菌&光合成菌の相乗効果で菜園は悪臭、汚染も無く又夏場の散水不要となる。(4人家族)
既設浄化槽の前に溜マス攪拌装置を設置しバイオ水洗トイレを導入する事により既設浄化槽は不要となり毎年の汚泥抜きと管理費等不要となり不要となった浄化槽は雨水タンクとして活用出来る。
電力=300w*4min/60*使用回数
水道水=8L*使用回数(尿=6L)溜マス洗浄工程オプションを入れると水は2倍となる
【0008】
「他の実施形態」
過疎地で自宅に隣接した畑が有れば畝間に排水ホースを引きホース上に敷きわらを行う事により2人家族では土着菌が機能し悪臭、汚染の無い処理が出来る。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】この発明の実施形態を示す系統図である
【符号説明】
【0010】
1 定量菌液投入装置
2 溜マス攪拌装置)
3 好気性醗酵槽(エアー攪拌)
4 水洗便器(市販)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
人糞尿を光合成菌、耐熱バチルス菌、酵母を添加しバイオ発酵処理を行う為の定量菌液投入機及び水洗トイレからの人糞尿を溜マスで受け菌類、酵母を攪拌液化する事により発酵時間の短縮と汚水の排水を簡単にする溜マス攪拌装置及び送られた汚水を好気発酵槽により短時間に有機物を易分解性の液肥化することを特徴とするバイオ水洗トイレシステムである

【図1】
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【公開番号】特開2010−132520(P2010−132520A)
【公開日】平成22年6月17日(2010.6.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−336245(P2008−336245)
【出願日】平成20年12月8日(2008.12.8)
【出願人】(509023654)
【Fターム(参考)】