説明

バイオ添加装置(生菌添加装置)

【課題】水処理や生ごみ・汚泥等の処理のために、バクテリアや菌糸類等を組成培地のみの追加投入で生育させ、処理物に応じた菌種の生菌を添加しうる装置を提供する。
【解決手段】食品加工工場や食品販売の営業時間以外を利用し、工場から排出される汚泥や汚濁類等を処理する為に、定期的或いは継続的にバクテリアや菌糸類等を培養し、処理対象の排水や生ごみ・汚泥等に添加するため、組成培地点滴用袋1およびセラミックボール13よりなる培養層8を設ける。

【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】

【技術分野】
【0001】
本発明は、厨房等において洗浄・殺菌・消毒類等が排水類等と混合しバクテリアが死滅し、生ごみや排水に含まれ水処理が出来ない事からバクテリアや菌糸類等を継体的に飼育し添加する装置で、バクテリア類等の洗浄・殺菌・消毒の影響で減菌、又は死滅したバクテリア類等や菌糸類等を補給し補う装置である。
【背景技術】
【0002】
既存では、界面活性剤類等や菌と証するものをポンプで直接添加するものが多く存在しますが、界面活性剤類等が主に使用され見掛の処理が多く、その排水へ添加された以降の排水パイプの配管詰まりが発生し、或いはバイオと証するものを容器に入れ直接添加しても、バイオが培地によって一時的に活性化し自己生産するガスやPHの変化において死滅し水処理の効果な結果が得られていない。
【発明者が解決しようとする課題】
【0003】
汚泥類等を生物的処理で効率よく利用する為には生菌が必要不可欠で有る為その方法としてバイオ類等に応じた増殖日数や組成物(培地)の必要量を毎日、或いは定期的に添加する事の出来る装置で、その生菌を生ごみや汚泥類等に添加する事で、殺菌・消毒・洗浄等で死滅した菌を補填する事で問題を解決するものである。
【課題を解決する為の手段】
【0004】
本発明によれば、食品や工業用から排出される汚泥に洗浄・殺菌・消毒等の化合物や化学物質等の物質類等が生ごみや排水に含まれバクテリア類が死滅減退し処理が効率よく処理されていない事から、バイオ類等を継続的に飼育し生菌を、継続的に添加できるバイオ添加装置で
ア)処理に対応できる菌種に符合した組成培地(培地液)を作成、投入し、外部からの雑菌の増殖防止のために点滴袋に、高熱殺菌した組成培地を詰め
イ)処理の規模や阻害性抗菌物質等量、又は処理対象物の量に応じて、組成培地を継続的、或いは定期的に必要量に応じて電磁弁を時間調整で流量を定め、培養層に送り込む方法で
ウ)培養層は処理物に応じた菌株や菌糸類等を培養する層で、適応した酸素要求項目や温度等の条件等を施した環境を作り継続的培養を行う為に菌の宿主(棲家)となる容器にセラミックボール類等に菌類等を吸着培養し
エ)処理対象物に応じた添加量は、組成培地の添加量に比例し、その必要量の組成培地が培養層へ電磁弁で必要量の開閉時間によって添加され、培養層で培養された培養液はオーバーブローし目的処理物へ送られる仕組みのバイオ添加装置で培養した生菌を添加し処理したところ可能にした。
【発明の実態の形態】
【0005】
本発明は、生ごみや汚泥、汚濁等の排水類等を処理後、目視、または化学的に分析し計量する事で問題を解決する結果が得られた。
【実施例】
【0006】
以下本発明をさらに詳細に説明する。
本発明の、実施例の装置の概略図は系統図で示される。
本発明の実施において、生物的(バクテリアや菌糸類等)をもって処理する場合、営業時間帯においては、洗浄等の大量の排水量を使用するため菌種が大量に流出する為、短時間での処理は難しい事から、営業時間以外の滞留時間帯や停滞時間等で培養液を添加する時間を定めて実施した。
▲1▼組成培地点滴用袋で菌種類等に応じた液体で高温殺菌した組成物の培地を作成、投入した袋で▲2▼取付フック穴で▲3▼接続口(メス)で▲4▼流出パッキンで▲1▼組成培地の流出を防ぐために設けた。
▲5▼接続口(オス)で先端が鋭利で▲4▼流出パッキンを破り組成培地の流通をよくするもので▲6▼電磁弁は時間調整によって流量を調整する事が出来る▲7▼組成培地流入管は▲8▼培養層の底面近くまで組成培地を流出させ、菌種の環境や要求項目に応じて▲9▼エアーポンプを施し、定期的にエアーつまりを確認するために▲10▼エアーガイドパイプを設け点検を行う。
▲1▼から送られてきた組成培地の量が増える事で、培養された培養液が▲11▼オーバーブロー管をおこし▲12▼集合管に集められ、処理目的の場所へ添加される。
また▲8▼培養層に添加された菌種の宿主(宿)として▲13▼セラミックボールに生息させ▲14▼水槽に必要量のラインまで水を施し▲15▼温度補正を自動的に行うヒーターを設け菌主の形態的維持を行うもので、そうした一定の工程を経た菌種の種類に応じた、また処理目的に対応するために必要な数を設け、添加する一連の装置で、それぞれを示す。
【0007】
▲1▼組成培地点滴用袋は、処理物に応じた量を▲6▼電磁弁で時間によって流量を定める方法で、袋に詰める前に液化した組成培地を高温処理で殺菌した物を入れ、▲3▼接続口(メス)に▲5▼接続口(オス)を差込▲4▼流出防止パッキンを突き破り組成培地の流通する。
【0008】
菌種に応じた組成培地が送られてきた▲8▼培養層で必要に応じた温度環境や酸素要求項目等を満たした培養層で、また嫌気的菌種には酸素を送ることなく培養を行い▲7▼組成培地流入管から送られてきた新鮮な組成物で培養され、更に菌種の宿主(宿)となる▲13▼セラミックボールで生息させ、必要量に応じた組成培地量をコントロールする▲6▼電磁弁で、培養された培養液は▲11▼オーバーブロー管を通じて各培養層の必要数から集められた▲12▼集合管を経て、目的処理物へ添加される。
【0009】
▲9▼エアーポンプは好気性細菌、または偏好気性細菌以外には、使用しない、エアーポンプが詰まる原因となる事を予測し▲10▼エアーガイドパイプを施し定期的に点検できる方法を取り入れた。
▲15▼ヒーターは温度を制御するもので菌種に応じた、またはバクテリアやカビ菌等の適応中心温度に設定し、水ヒーターとして制御する方法である。
【0010】
処理物に応じた培養液を添加するために、▲1▼組成培地点滴用袋の大きさを調整する事が出来、また必要期間分の量の大きさを調整する事も出来る、必要量の培養液を添加するために▲8▼培養層の菌類等の培養時間帯が必要な添加量と必要な培養時間で容器の大きさを決定するもので、▲1▼組成培地点滴用袋の動圧で圧縮される事で水圧が上昇し▲6▼電磁弁の開閉が容易に出来る事から自動バイオ添加装置が出来た。
【図面の簡単な説明】
【図1】バイオ添加装置を示した系統図である。
【符号の説明】
▲1▼ 組成培地点滴用袋
▲2▼ 取り付けフック
▲3▼ 接続口(メス)
▲4▼ 流出防止パッキン
▲5▼ 接続口(オス)
▲6▼ 電磁弁
▲7▼ 組成培地流入管
▲8▼ 培養層
▲9▼ エアーポンプ
▲10▼ エアーガイドパイプ
▲11▼ オーバーブロー管
▲12▼ 集合管
▲13▼ セラミックボール
▲14▼ 水槽
▲15▼ ヒーター

【特許請求の範囲】
【請求項1】
水処理や生ごみから発生する有機物や有機化合物類等を含んだ物を処理する為に、生菌等のバクテリア類等を使用するもので、洗浄等で使用される界面活性剤類等、或いは定期的に消毒・殺菌等が生ごみや汚泥、または排水類等に混入されバクテリア類等が死滅し処理されない事、また排水処理等については営業時間中における大量の汚泥の流出で効果が無い事から、特に営業時間以外の停滞時間や滞留時間帯、或いは汚濁状態に応じて生菌を添加する装置で
イ)本装置はバクテリアを継続的或いは定期的に培養した菌を添加するもので、バクテリアに応じた組成物(培地液)を点滴用袋詰め
ロ)各倍地の圧力と自然流量方向を利用し、各培地液の下部に電磁便を施しON・OFFで流量を調整し
ハ)処理物に適合したバクテリアや菌糸、又は耐性細菌類等をセラミックボール類等に吸着し培養する各培養層を設け、
二)菌種の環境条件とバクテリア類等に適合した培地液から電磁弁にて必要量の組成培地をON・OFFで継続的に増殖できる各培養層に組成培地を送り
ホ)継続的或いは定期的に汚泥や水処理対象物へ培養した液(生菌種類等)の必要量をオーバーブローにて添加する事が出来る装置を特徴とする。

【図1】
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【公開番号】特開2006−224081(P2006−224081A)
【公開日】平成18年8月31日(2006.8.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−75872(P2005−75872)
【出願日】平成17年2月18日(2005.2.18)
【出願人】(599069194)
【Fターム(参考)】