説明

バックライトモジュール及び該バックライトモジュールを有する表示装置

【課題】バックライトモジュール及び表示装置を提供する。
【解決手段】バックライトモジュールは、導光板、少なくとも一つの第一光源、及び少なくとも一つの第二光源を含む。前記導光板の入光側には、少なくとも一つの第一入光面、及び少なくとも一つの第二入光面が交替で分布し、且つ前記第一入光面と前記第二入光面とは所定の夾角を成す。前記第一光源は、前記第一入光面に隣接する位置に設置され、且つ前記第一光源からの光束は前記導光板の第一半部へ向けて進行し、前記第二光源は、前記第二入光面に隣接する位置に設置され、且つ前記第二光源からの光束は前記導光板の第二半部へ向けて進行し、且つ第一光源と第二光源とは交替で明滅する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、バックライトモジュール及び二種類の異なる出光視野角を有する表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
図10は、二種類の異なる出光視野角を有する従来の表示装置を示す図である。図10に示すように、表示装置100は、導光板102と、右側光源104と、左側光源106と、プリズム片108と、表示パネル110とを含む。右側光源104及び左側光源106は交替で点灯し、且つ、プリズム片108は、右側光源104及び左側光源106からの光束をそれぞれ左側及び右側に導くことにより、ユーザの両眼にそれぞれ異なる出光角度の光線を受けさせて立体視覚効果を生じさせる。しかし、上述の従来の設計による出光方式は、導光板102の底側に、角度が連続で次第に変化するためのV型溝の微細構造(図示せず)を併せて形成する必要がある。ところが、角度が連続で次第に変化するためのV型溝の微細構造の製造が容易でないため、全体の製造コストが高くなり且つ歩留まりが低くなる。一方、単一導光板102を使用し且つ両側において異なる光源104、106を使用する設計方式は、一方側の微細構造の分布を調整して出光均一度を制御しようとするときに、他方側の光源をオンにスイッチする時による影響を考慮しなければならないので、導光板102の両側に共に電源がある場合は、導光板102全体の出光均一度を向上するために、微細構造の分布を制約する必要があり、そのため、光利用率を有効に向上することができない。
【0003】
図11は、二種類の異なる出光視野角を有する従来の他の表示装置を示す図である。図11に示すように、表示装置200は、二つの導光板202、204と、導光板202側に設けられる光源206と、導光板204側に設けられる光源208と、表示パネル210とを含む。光源206と光源208は交替で点灯し、且つ、光源206と光源208からの光束は、それぞれ、導光板の出光構造202a、204aにより、二つの異なる方向に沿って射出し、これにより、両眼にそれぞれ異なる映像を受けさせて立体視覚効果を生じさせる。しかし、この従来の設計は、二つの導光板202、204を用いる必要があり、これにより、コストが高くなり且つ組み立ての手間がかかるのみならず、下方に位置する導光板204の出光態様が上方の導光板202の干渉を受けやすいため制御され難い問題もある。
【0004】
特許文献1には発光ダイオードを採用する発光素子が開示されており、特許文献2と特許文献3には共にバックライトモジュールを有する表示装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】台湾特許公開第200615663号
【特許文献2】米国特許第7528893号
【特許文献3】米国特許公開第20060132673号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、二種類の異なる出光視野角を有し、二種類の異なる画面をユーザに提供することができる表示装置を提供することにある。
【0007】
本発明の他の目的と利点については、本発明に開示される技術的特徴から更なる理解を得ることができる。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述の一又は部分又は全部の目的若しくは他の目的を達成するために、本発明の一実施例は、バックライトモジュールを提供する。このバックライトモジュールは、導光板と、少なくとも一つの第一光源と、少なくとも一つの第二光源と、を含む。導光板は、入光側と、底側と、出光側と、を有し、底側と出光側とは、相対して設置され、入光側には、少なくとも一つの第一入光面と、少なくとも一つの第二入光面とが交替で分布し、且つ、第一入光面と第二入光面とは所定の夾角を成す。第一光源は、第一入光面に隣接する位置に設置され、且つ、第一光源からの光束は、第一入光面を経由して導光板に入射する。第二光源は、第二入光面に隣接する位置に設置され、且つ、第二光源からの光束は、第二入光面を経由して導光板に進入し、そのうち、入光側の中心を通る中心軸は、導光板を第一半部と第二半部とに分け、第一光源からの光束は、第一半部へ向けて進行し、第二光源からの光束は、第二半部へ向けて進行し、且つ、第一光源と第二光源とは交替で明滅する。
【0009】
一実施例では、第一光源の発光面と第一入光面とは、実質的に平行であり、且つ、第二光源の発光面と第二入光面とは、実質的に平行である。
【0010】
一実施例では、第一入光面は、正の勾配の傾斜状態を有し、且つ、第二入光面は、負の勾配の傾斜状態を有する。
【0011】
一実施例では、導光板の入光側は、さらに、第一入光面及び第二入光面に接続する接続面を含み、且つ、第一入光面が接続面に相対する傾斜方向は、第二入光面が接続面に相対する傾斜方向と異なる。
【0012】
一実施例では、バックモジュールは、さらに、光収斂構造を含み、光収斂構造は、導光板の底側に形成され、導光板の垂直方向における発光角度を収斂するためのものであり、且つ、光収斂構造は、第一入光面及び第二入光面のうち一つに形成されても良い。
【0013】
また、本発明の他の実施例は、表示装置を提供する。この光源装置は、導光板と、少なくとも一つの第一光源と、少なくとも一つの第二光源と、表示パネルと、映像光源同期駆動ユニットと、を含む。導光板は、入光側と、底側と、出光側とを有し、底側と出光側とは、相対して設置され、入光側には、少なくとも一つの第一入光面と、少なくとも一つの第二入光面とが交替で分布し、且つ、第一入光面と第二入光面とは、所定の夾角を成す。第一光源は、第一入光面に隣接する位置に設置され、且つ、第一光源の発光面と第一入光面とは、実質的に平行であり、これにより、第一光源からの光束は空間中の左側に導かれる。第二光源は、第二入光面に隣接する位置に設置され、第二光源の発光面と第二入光面とは、実質的に平行であり、これにより、第二光源からの光束は、空間中の右側に導かれ、且つ、第一光源と第二光源とは、交替で明滅する。表示パネルは、左側映像及び右側映像を交替で表示し、映像光源同期駆動ユニットは、第一光源をオンにしながら第二光源をオフにする時に、左側映像を表示するために用いられ、且つ、第二光源をオンにしながら第一光源をオフにする時に、右側映像を表示するために用いられる。
【0014】
一実施例では、左側映像は、左側のユーザの観覧のために供し、且つ、右側映像は、右側のユーザの観覧のために供する。
【0015】
一実施例では、同一ユーザの左眼及び右眼は、それぞれ、右側映像及び左側映像を観覧する。
【発明の効果】
【0016】
以上述べたところを総合すれば、本発明の実施例によるバックライトモジュール及び表示装置は、少なくとも、以下の利点のうち一つを有する。
【0017】
上述の実施例の設計により、導光板が、異なる傾斜状態の入光面を有し、且つ、異なる傾斜状態の発光面を有する複数の光源が合わせて使用されるので、出光視野角が異なる効果を得ることができ、これにより、左右両側のユーザに各自の映像を観覧させ、或いは、単一ユーザに立体視覚効果を生じさせることができる。従来の設計と比べ、上述の実施例では、単一導光板のみを使用し、且つ、角度が連続で次第に変化するための、製作し難い微細構造を使用する必要がないので、製造コストを大幅に下げ、歩留まりを向上することができる。一方、各光源が導光板の一方側のみに分布するので、導光板の出光態様及び全体の出光均一度を容易に制御することができ、且つ、光利用率を有効に向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の一実施例による表示装置を示す図である。
【図2】本発明の一実施例によるバックライトモジュールの上面図である。
【図3】本発明の一実施例によるバックライトモジュールの出光態様を示す図である。
【図4】本発明の一実施例によるバックライトモジュールの出光態様を示す図である。
【図5】本発明の一実施例による表示装置の出光視野角のシミュレーション結果を示す図である。
【図6】ユーザを基準として定義された水平方向及び垂直方向を説明するための図である。
【図7】本発明の一実施例による光収斂構造を示す図である。
【図8】本発明の他の実施例によるバックライトモジュールの上面図である。
【図9】本発明の他の実施例によるバックライトモジュールの上面図である。
【図10】二種類の異なる出光視野角を有する従来の表示装置を示す図である。
【図11】二種類の異なる出光視野角を有する従来の他の表示装置を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
次に、添付した図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態を詳細に説明する。
【0020】
なお、次の各実施例の説明は、添付した図面を参照して行われたものであり、本発明の実施可能な特定の実施例を例示するために用いられる。また、次の各実施例に言及した方向の用語、例えば、上、下、前、後、左、右などは、添付した図面の方向を参考するためのもののみである。よって、以下に使用された方向の用語は、説明のために用いられ、本発明を限定するためのものでない。
【0021】
図1は、本発明の一実施例による表示装置を示す図である。図1に示すように、表示装置10は、バックライトモジュール12、表示パネル14、及び映像光源同期駆動ユニット16を含む。図2は、本発明の一実施例によるバックライトモジュール12の上面図である。図1及び図2を同時に参照する。バックライトモジュール12は、導光板22、少なくとも一つの第一光源24、及び少なくとも一つの第二光源26を含む。導光板22は、入光側32、底側34、及び出光側36を有し、底側34と出光側36とは、相対に設置される。入光側32には、少なくとも一つの第一入光面32a及び少なくとも一つの第二入光面32bが交替で分布し、且つ、第一入光面32aと第二入光面32bとは、所定の角度、即ち、夾角αを成す。第一光源24は、第一入光面32aに隣接する位置に設置され、且つ、第一光源24からの光束は、第一入光面32aを経由して導光板22に入射し、第二光源26は、第二入光面32bに隣接する位置に設置され、且つ、第二光源26からの光束は、第二入光面32bを経由して導光板22に入射する。本実施例では、第一光源24の発光面24aと第一入光面32aとは、実質的に平行であり、且つ、第二光源26の発光面26aと第二入光面32bとは、実質的に平行である。
【0022】
また、本実施例では、導光板22の入光側32は、さらに、第一入光面32a及び第二入光面32bに接続する接続面32cを含む。一実施例では、第一入光面32aと第二入光面32bとは、接続面32cの中心を通る中心軸Pに対して実質的に対称であっても良い。一実施例では、第一入光面32aが接続面32cに相対する傾斜方向は、第二入光面32bが接続面32cに相対する傾斜方向と異なり、例えば、第一入光面32aは、正の勾配の傾斜状態を有し、且つ、第二入光面32bは、負の勾配の傾斜状態を有しても良い。よって、第一光源24の発光面24aは、それ相応に、正の勾配の傾斜状態を有し、且つ、第二光源26の発光面26aは、それ相応に、負の勾配の傾斜状態を有しても良い。また、上述の第一光源24及び第二光源26は、例えば、発光ダイオードであってもよい。
【0023】
なお、本明細書及び特許請求の範囲に記載の「左側」及び「右側」という用語は、空間中の二つの相対方位を表すだけのものであり、本発明を限定するものでない。例えば、図3に示すように、入光側32の中心を通る中心軸Qは、導光板22を左半部と右半部に分け、導光板22の左半部へ向けて進行する光束は、射出後に空間中の左側に伝播することができ、且つ、図4に示すように、導光板22の右半部へ向けて進行する光束は、射出後に空間中の右側に伝播することができる。本実施例では、第一光源24と第二光源26とは、交替で明滅するように設計される。図3に示すように、第一時点において、第一光源24がオンにスイッチされ且つ第二光源26がオフにスイッチされ、この時は、導光板22には、第一光源24からの光束のみが分布し、且つ、第一光源24からの光束は、導光板22の左半部へ向けて進行する。また、図4に示すように、次の時点において、第一光源24がオフにスイッチされ且つ第二光源26がオンにスイッチされ、この時は、導光板22には、第二光源26からの光束のみが分布し、且つ、第二光源26からの光束は、導光板22の右半部へ向けて進行する。よって、空間中の左側及び右側にそれぞれユーザがいる場合、第一時点において、映像光源同期駆動ユニット16は、映像源18に映像Aを提供させると同時に第一光源24をオンにしながら第二光源26をオフにすることができ、この時は、左側のユーザが映像Aを見ることができ、続いて、次の時点において、映像光源同期駆動ユニット16は、映像源18に映像Bを提供させると同時に第一光源24をオフにしながら第二光源26をオンにすることができ、この時は、右側のユーザが映像Bを見ることができ、これにより、表示パネル14は、連続で映像Aと映像Bを交替で表示することができる。人の目は視覚残留機能が存在するので、左側のユーザは、連続的な画面の映像Aを見ることができ、且つ、右側のユーザは、連続的な画面の映像Bを見ることができ、即ち、左右両側のユーザは、各自の映像を見ることができる。一方、単一ユーザの場合、第一時点において、映像光源同期駆動ユニット16は、映像源18に左眼用映像を提供させ、且つ、同時に第一光源24をオンにしながら第二光源26をオフにし、続いて、次の時点において、映像光源同期駆動ユニット16は、映像源18に右眼用映像を提供させ、且つ、同時に第一光源24をオフにしながら第二光源26をオンにし、これにより、表示パネル14は、左眼用映像及び右眼用映像を絶えずに交替で表示することによって、立体視覚効果を生じさせることができる。
【0024】
図5は、本発明の一実施例による表示装置の出光視野角のシミュレーション結果を示す図である。図5では、第一光源24の発光面24aと垂直方向との夾角θ1が45°であり、且つ、第二光源26の発光面26aと垂直方向との夾角θ2が45°である(夾角θ1とθ2は、図3に示される)ときに、バックライトモジュール12が生成した二つの異なる出光視野角の範囲を示し、そのうち、縦軸は、光強度(cd)を表し、横軸は、出光角度を表し、実線は、第一光源24の出光角度及び光強度の分布を表し、且つ、点線は、第二光源26の出光角度及び光強度の分布を表す。また、一実施例では、第一光源24の発光面24aと垂直方向との夾角範囲が20°≦θ1≦60°であっても良く、第二光源26の発光面26aと垂直方向との夾角範囲が20°≦θ2≦60°であっても良いが、勿論、夾角θ1とθ2は、これらに限定されず、実際のニーズに応じて設計されても良い。
【0025】
図6に示すように、ユーザ48を基準として導光板22又は表示パンル14において水平方向HA及び垂直方向VAを定義することができ、光源24、26は、導光板22の入光側に配列される配列方向は、実質的に水平方向HAと平行であり、且つ、図3の導光板の中心軸Qは、実質的に垂直方向VAと平行である。上述の各実施例の設計により、第一光源24及び第二光源26の出光方向が、それぞれ、左側及び右側に偏し、即ち、水平方向HAにおいて二つの独立した且つ異なる出光角度分布を要するので、発明の効果を弱めることを回避するために、水平方向HAにおいて導光板22に形成されている微細構造による光の偏り効果が強すぎないことが望ましいが、垂直方向VAにおいて垂直方向VAの出光角度を収斂する制御を行っても良い。よって、図7に示すように、導光板22の底側34に、垂直方向VAの発光角度を収斂するための光収斂構造を形成することができ、且つ、光収斂構造は、例えば、V型溝42であってもよく、V型溝42の長手軸方向は、実質的に光源24、26の配列方向(入光側の延伸方向)と平行であり、V型溝42は、垂直方向VAにおける発光角度を有効に収斂することができ、さらに、導光板の出光側36に隣接して設置されるプリズム片44と併せることにより、大角度の光線を正視野角方向に変えることができる。勿論、上述の光収斂構造は、V型溝42に限定されず、垂直方向VAの発光角度を有効に収斂でき且つ水平方向の光線分布の独立性を維持できれば(即ち、水平方向HAの発光角度を大いに収斂しなければ)良い。
【0026】
また、第一入光面32a及び第二入光面32bの外形は、限定されず、例えば、平面(図2に示すように)、曲面(図8に示すように)、或いは、一部が平面であり一部が曲面であるような組合せであっても良い。また、図9に示すように、第一入光面32a又は第二入光面32bには、入光均一度を向上するために、導光微細構造46が形成されても良い。
【0027】
以上述べたところを総合すれば、本発明の実施例によるバックライトモジュール及び表示装置は、少なくとも、以下の利点のうち一つを有する。
【0028】
上述の実施例の設計により、導光板が、異なる傾斜状態の入光面を有し、且つ、異なる傾斜状態の発光面を有する複数の光源が合わせて使用されるので、出光視野角が異なる効果を得ることができ、これにより、左右両側のユーザに各自の映像を観覧させ、或いは、同一ユーザに立体視覚効果を生じさせることができる。従来の設計と比べ、上述の実施例では、単一導光板のみを使用し、且つ、角度が連続で次第に変化するための製作し難い微細構造を使用する必要がないので、製造コストを大幅に下げ、歩留まりを向上することができる。一方、各光源が導光板の一方側のみに分布するので、導光板の出光態様及び全体の出光均一度を容易に制御することができ、且つ、光利用率を有効に向上することができる。
【0029】
本発明は、上述した好適な実施例に基づいて以上のように開示されたが、上述した好適な実施例は、本発明を限定するためのものでなく、当業者は、本発明の精神と範囲を離脱しない限り、本発明に対して些細な変更と潤色を行うことができるので、本発明の保護範囲は、添付した特許請求の範囲に定まったものを基準とする。また、本発明の何れの実施例又は特許請求の範囲は、本発明に開示された全ての目的又は利点又は特徴を達成する必要がない。また、要約の部分と発明の名称は、文献の検索を助けるためのみのものであり、本発明の権利範囲を限定するものでない。
【符号の説明】
【0030】
10 表示装置
12 バックライトモジュール
14 表示パネル
16 映像光源同期駆動ユニット
18 映像源
22 導光板
24 第一光源
24a 第一光源の発光面
26 第二光源
26a 第二光源の発光面
32 入光側
32a 第一入光面
32b 第二入光面
32c 接続面
34 底側
36 出光側
42 V型溝
44 プリズム片
46 導光微細構造
48 ユーザ
100 表示装置
102 導光板
104 右側光源
106 左側光源
108 プリズム片
110 表示パネル
200 表示装置
202、204 導光板
202a、204a 出光構造
206、208 光源
210 表示パネル
P、Q 中心軸
α、θ1、θ2 夾角
HA 水平方向
VA 垂直方向

【特許請求の範囲】
【請求項1】
バックライトモジュールであって、
入光側と、底側と、出光側とを有し、前記底側と前記出光側とは相対に設置され、前記入光側には少なくとも一つの第一入光面及び少なくとも一つの第二入光面が交替で分布し、且つ、前記第一入光面と前記第二入光面とは所定の夾角を成す導光板と、
前記第一入光面に隣接する位置に設置される少なくとも一つの第一光源であって、前記第一光源からの光束は、前記第一入光面を経由して前記導光板に入射する第一光源と、
前記第二入光面に隣接する位置に設置される少なくとも一つの第二光源であって、前記第二光源からの光束は、前記第二入光面を経由して前記導光板に入射する第二光源と、
を含み、
前記入光側の中心を通る中心軸により前記導光板は第一半部及び第二半部に分けられ、前記第一光源からの光束は前記第一半部へ向けて進行し、前記第二光源からの光束は前記第二半部へ向けて進行し、且つ、前記第一光源と前記第二光源とは交替で明滅する、バックライトモジュール。
【請求項2】
前記第一光源の発光面は、前記第一入光面と実質的に平行であり、且つ、前記第二光源の発光面は、前記第二入光面と実質的に平行である、
請求項1に記載のバックライトモジュール。
【請求項3】
前記第一入光面は、正の勾配の傾斜状態を有し、且つ、前記第二入光面は、負の勾配の傾斜状態を有する、
請求項1に記載のバックライトモジュール。
【請求項4】
前記第一光源の発光面は、正の勾配の傾斜状態を有し、且つ、前記第二光源の発光面は、負の勾配の傾斜状態を有する、
請求項1に記載のバックライトモジュール。
【請求項5】
前記第一入光面は、平面及び曲面のうち少なくとも一つを含み、且つ、前記第二入光面は、平面及び曲面のうち少なくとも一つを含む、
請求項1に記載のバックライトモジュール。
【請求項6】
前記入光側は、前記第一入光面及び前記第二入光面に接続する接続面をさらに含み、且つ、前記第一入光面が前記接続面に相対する傾斜方向は、前記第二入光面が前記接続面に相対する傾斜方向と異なる、
請求項1に記載のバックライトモジュール。
【請求項7】
前記第一入光面及び前記第二入光面は、前記接続面の中心を通る中心軸に対して実質的に対称である、
請求項6に記載のバックライトモジュール。
【請求項8】
前記導光板の前記底側に形成され、垂直方向における前記導光板の発光角度を収斂する光収斂構造をさらに含み、前記垂直方向は、前記中心軸と実質的に平行である、
請求項1に記載のバックライトモジュール。
【請求項9】
前記光収斂構造は、V型溝である、
請求項9に記載のバックライトモジュール。
【請求項10】
前記第一入光面及び前記第二入光面のうち少なくとも一つに形成される導光微細構造をさらに含む、
請求項1に記載のバックライトモジュール。
【請求項11】
表示装置であって、
入光側と、底側と、出光側とを有し、前記底側と前記出光側とは相対に設置され、前記入光側には少なくとも一つの第一入光面及び少なくとも一つの第二入光面が交替で分布し、且つ、前記第一入光面と前記第二入光面とは所定の夾角を成す導光板と、
前記第一入光面に隣接する位置に設置される少なくとも一つの第一光源であって、前記第一光源からの光束は、前記第一入光面を経由して前記導光板に入射し、前記第一光源の発光面は、前記第一入光面と実質的に平行であり、前記第一光源からの光束を空間中の左側に導く第一光源と、
前記第二入光面に隣接する位置に設置される少なくとも一つの第二光源であって、前記第二光源からの光束は、前記第二入光面を経由して前記導光板に入射し、前記第二光源の発光面は、前記第二入光面と実質的に平行であり、前記第二光源からの光束を空間中の右側に導き、且つ、前記第一光源及び前記第二光源は交替で明滅する第二光源と、
左側映像及び右側映像を交替で表示する表示パネルと、
前記第一光源をオンにしながら前記第二光源をオフにする時に前記左側映像を表示させ、
且つ、前記第二光源をオンにしながら前記第一光源をオフにする時に前記右側映像を表示させる映像光源同期駆動ユニットと、
を含む、表示装置。
【請求項12】
前記左側映像は、前記左側のユーザの観覧に供し、前記右側映像は、前記右側の他のユーザの観覧に供する、
請求項11に記載の表示装置。
【請求項13】
同一ユーザの左眼及び右眼は、それぞれ、前記右側映像及び前記左側映像を観覧する、
請求項11に記載の表示装置。
【請求項14】
前記第一光源の前記発光面は、正の勾配の傾斜状態を有し、且つ、前記第二光源の前記発光面は、負の勾配の傾斜状態を有する、
請求項11に記載の表示装置。
【請求項15】
前記第一入光面は、平面及び曲面のうち少なくとも一つを含み、且つ、前記第二入光面は、平面及び曲面のうち少なくとも一つを含む、
請求項11に記載の表示装置。
【請求項16】
前記入光側は、前記第一入光面及び前記第二入光面に接続する接続面をさらに含み、且つ、前記第一入光面が前記接続面に相対する傾斜方向は、前記第二入光面が前記接続面に相対する傾斜方向と異なる、
請求項11に記載の表示装置。
【請求項17】
前記導光板の前記底側に形成され、垂直方向における前記導光板の発光角度を収斂する光収斂構造をさらに含む、
請求項11に記載の表示装置。
【請求項18】
前記光収斂構造は、V型溝である、
請求項17に記載の表示装置。
【請求項19】
前記第一入光面及び前記第二入光面のうち少なくとも一つに形成される導光微細構造をさらに含む、
請求項11に記載の表示装置。
【請求項20】
前記第一光源及び前記第二光源は、それぞれ、発光ダイオードである、
請求項11に記載の表示装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2012−43785(P2012−43785A)
【公開日】平成24年3月1日(2012.3.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−168982(P2011−168982)
【出願日】平成23年8月2日(2011.8.2)
【出願人】(500093133)中強光電股▲ふん▼有限公司 (53)
【Fターム(参考)】