説明

バルコニー床

【課題】透光性や通風性に優れるとともに、床材となる棒状床材を確実に位置決めして強固に固定できるバルコニー床を提供する。
【解決手段】バルコニー床1を、枠体2と、この枠体2内に平行に配置された複数の棒状の棒状床材3と、棒状床材3を支持する複数の梁金物4とを備えた構成とし、この梁金物4を、板状の梁金物本体4aと、この梁金物本体4aに形成されて棒状床材3がその上面を梁金物本体4aの上端面より上に位置させて嵌め込まれる凹部4bと、この凹部4bの底部に水平にかつ前記梁金物本体4aと直交して形成されて、棒状床材3の下面を支持する支持部4cとを備えた構成とすることによって、透光性や通風性に優れるとともに、床材となる棒状床材を確実に位置決めして強固に固定できるバルコニー床となる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、住宅等の建物のバルコニーの床を構成するバルコニー床に関する。
【背景技術】
【0002】
バルコニーの床を構成するバルコニー床の一例として特許文献1に記載のものが知られている。このバルコニー床は、複数の小梁と、これら小梁に支持された複数の根太と、根太上に設置された床板とを備えている。
【特許文献1】特開2004−150083号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、上記のようなバルコニー床においては、複数の小梁上に複数の根太が直交して配置され、その交差部分において根太を小梁に固定する必要があるが、この固定作業の際に、根太は小梁上に載置されているだけなので、根太の小梁に対する位置決めに手間がかかる。特に根太が長くなると、該根太が反り易くなり、さらに位置決めに手間がかかることになる。
また、床板を取り外すとともに、根太の間隔を狭くすることによって、透光性や通風性に優れたバルコニー床を形成できるが、床板のないバルコニー床にした場合、根太は小梁上に載置固定しただけなので、バルコニー床上を歩行しているうちに、根太が転ぶ可能性もある。
【0004】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、透光性や通風性に優れるとともに、床材となる棒状床材を確実に位置決めして強固に固定できるバルコニー床を提供することを課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、例えば図1〜図7に示すように、建物11のバルコニーの床を構成するバルコニー床1であって、
矩形枠状の枠体2と、この枠体2内に、該枠体2の長手方向に沿って配置され、かつ、互いに平行な複数の棒状の棒状床材3と、前記枠体2の短手方向に沿って、かつ、互いに平行に配置されて前記棒状床材3を支持する複数の梁金物4とを備え、
前記梁金物4は、枠体2の短手方向に長尺でかつ鉛直に配置された板状の梁金物本体4aと、この梁金物本体4aの上端面に梁金物本体4aの長手方向に所定間隔で形成されて、前記棒状床材3がその上面を前記梁金物本体4aの上端面より上に位置させて嵌め込まれる凹部4bと、この凹部4bの底部に水平にかつ前記梁金物本体4aと直交して形成されて、前記棒状床材3の下面を支持する支持部4cとを備えていることを特徴とする。
【0006】
請求項1に記載の発明によれば、矩形枠状の枠体2と、この枠体2内に、該枠体2の長手方向に沿って配置され、かつ、互いに平行な複数の棒状の棒状床材3と、枠体2の短手方向に沿って、かつ、互いに平行に配置されて棒状床材3を支持する複数の梁金物4とを備えているので、棒状床材3,3間によって、透光性や通風性を確保できる。
また、棒状床材3が梁金物4の凹部4bに嵌め込まれるとともに、支持部4cによって下方から支持されているので、棒状床材3を確実に位置決めして強固に固定できるとともに、バルコニー床1上を歩行する際の棒状床材3の転びを防止できる。
さらに、棒状床材3の上面が梁金物本体4aの上端面より上方に位置しているので、歩行の際に梁金物本体4aに接触することがなく、スムーズに歩行できる。
【0007】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のバルコニー床において、
前記梁金物本体4aの上端面に所定間隔で切込みを形成し、隣り合う切込み間に位置する部位を一つおきに梁金物本体に対して直角に折曲することによって、前記凹部4bと前記支持部4cとが形成されていることを特徴とする。
【0008】
請求項2に記載の発明によれば、梁金物本体4aの上端面に所定間隔で形成された切込み間に位置する部位を一つおきに梁金物本体4aに対して直角に折曲することによって、凹部4bと支持部4cが形成されているので、該凹部4bと支持部4cとを板状の梁金物本体4aから溶接等を行うことなく、容易に形成できる。
【0009】
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載のバルコニー床において、
光の透過率が50%以上となるように、隣り合う棒状床材3,3の間隔が設定されていることを特徴とする。
例えば、棒状床材が光を透過させないものである場合、隣り合う棒状床材の間隔を、棒状床材の幅とほぼ等しくすれば、光の透過率はほぼ50%になる。隣り合う棒状床材の間隔を棒状床材の幅より大きくすれば、透過率は50%を超えるが、その場合、棒状床材の間隔は、少なくとも、人の足の幅より小さくすることが必要である。そうでなければ、棒状部材の間に足が挟まってしまうからである。
【0010】
請求項3に記載の発明によれば、光の透過率が50%以上となるように、隣り合う棒状床材3,3の間隔が設定されているので、バルコニー床1より下方が明るくなるとともにバルコニー床1を通しての通風性を十分に確保できる。例えば、バルコニー床1の下方にテラス等がある場合に、このテラスが明るくなるとともに、このテラスの上下の通風性を十分に確保できる。
【0011】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載のバルコニー床において、
前記棒状床材3は、セルロース系微粉粒と樹脂とを混合して押出成形した筒状の表面材3aと、その内部に挿入された金属製の補強材3bとを備えていることを特徴とする。
【0012】
請求項4に記載の発明によれば、棒状床材3は、セルロース系微粉粒と樹脂とを混合して押出成形した筒状ものであるので、防水性、防腐性や木質感を付与することができる。
また、押出成形したものであるので、内部に押出成形の際に容易に空洞部を形成でき、軽量化を図ることができるとともに、空洞部(内部)に補強材3bが挿入されているので、棒状床材3の補強を行える。
【0013】
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載のバルコニー床において、
前記棒状床材3の端部は、前記枠体2から棒状床材3の補強材3bに止着材8をねじ込むまたは打ち込むことによって前記枠体2に固定されていることを特徴とする。
【0014】
請求項5に記載の発明によれば、棒状床材3が樹脂を含む押出部品であっても、該棒状部材3の端部を、枠体2から棒状床材3の補強材3bに止着材をねじ込むまたは打ち込むことによって枠体2に強固に固定することができる。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、バルコニー床を、矩形枠状の枠体と、この枠体内に、該枠体の長手方向に沿って配置され、かつ、互いに平行な複数の棒状の棒状床材と、枠体の短手方向に沿って、かつ、互いに平行に配置されて棒状床材を支持する複数の梁金物とを備えているので、棒状床材間によって、透光性や通風性を確保できる。
また、梁金物は、枠体の短手方向に長尺でかつ鉛直に配置された板状の梁金物本体と、この梁金物本体の上端面に梁金物本体の長手方向に所定間隔で形成されて、前記棒状床材がその上面を前記梁金物本体の上端面より上に位置させて嵌め込まれる凹部と、この凹部の底部に水平にかつ前記梁金物本体と直交して形成されて、前記棒状床材の下面を支持する支持部とを備えているので、棒状床材が梁金物の凹部に嵌め込まれるとともに、支持部によって下方から支持されることによって、棒状床材を確実に位置決めして強固に固定できるとともに、バルコニー床上を歩行する際の棒状床材の転びを防止できる。
さらに、棒状床材の上面が梁金物本体の上端面より上方に位置しているので、歩行の際に梁金物本体に接触することがなく、スムーズに歩行できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1〜図4は本発明に係るバルコニー床の一例を示すもので、図1は一部破断平面図、図2は一部破断側面図、図3は端面図、図4はA−A´線断面図である。
これらの図に示すように、バルコニー床1は、建物のバルコニーの床を構成するものであって、枠体2と、複数の棒状床材3と、複数の梁金物4とを備えている。
【0017】
枠体2は矩形枠状に形成されたものであり、枠体2の短辺方向に沿う一対の短辺枠材5,5と、枠体2の長辺方向に沿う一対の長辺枠材6,6とによって構成されている。短辺枠材5は、図3および図5に示すように、その両端部が枠体2の内側に向けて折曲された帯板状に形成されており、鉄等の金属によって形成されている。また、折曲された部位は折曲部5a,5aとされている。
長辺枠材6は、図3に示すように、断面L字状に形成された鉄製のアングル材によって形成されており、その鉛直な一片部の端部は短辺枠材5の折曲部5aに重ねられている(図5参照)。そして、長辺枠材6の端部から短辺部材5の折曲部5aに向けてビス7,7をねじ込むことによって、長辺枠材6と短辺枠材5とが接合されている。
【0018】
前記棒状床材3は、図4に示すように、セルロース系微粉粒と樹脂とを混合して押出成形した四角筒状の表面材3aと、その内部に挿入された金属製の補強材3bとによって構成されている。
前記セルロース系微粉粒は、例えば、廃材等の木材の粗粉砕物、バカスの祖粉砕物、稲藁の粗粉砕物等における各種植物細胞体の原料材粗粉砕物を出発原料とし、これを磨砕処理することによって得ることができる。
また、前記樹脂は、硬質樹脂や軟質樹脂のことであり、塩化ビニル樹脂、発泡塩化ビニル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、フェノール樹脂、ウレタン樹脂、ポリウレタン樹脂、ABS樹脂、ポリスチレン樹脂等が用いられるが、中でも塩化ビニル樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂が、成形部材を形成するには好適である。また、樹脂は廃材の樹脂から得るようにしてもよい。
【0019】
このように、表面材3aはセルロース系微粉粒と樹脂とを混合して押出成形したものであるので、防水性、防腐性や木質感を付与することができる。また、押出成形したものであるので、内部に押出成形の際に容易に空洞部を形成でき、軽量化を図ることができるとともに、空洞部に前記補強材3bを挿入することによって、棒状床材3の補強を行える。
前記補強材3bは、四角筒状に形成されており、その対向する内壁面には、係合部3c,3cが対向して形成されている。係合部3cは、断面略C字状に形成されたものであり、補強材3bの長手方向(図4において紙面と直交する方向)に延在している。このような係合部3cは、補強材3bどうしを連結したり、後述するように、補強材3bを枠体2の短辺部材5にビス8によって固定する場合に使用されるものであるが、この係合部3cによって補強材3bをさらに補強できる。
【0020】
上記のような構成の棒状床材3は、図1に示すように、前記枠体2内に、該枠体2の長手方向に沿って、かつ、互いに平行に配置されている。棒状床材3の端部は、図1および図5に示すように、枠体2の短辺部材5から棒状床材3の補強材3bにビス(止着材)8をねじ込むことによって短辺部材5に固定されている。このビス8は、棒状部材3の補強材3bに形成された係合部3cにねじ込まれている。
【0021】
前記梁金物4は、枠体2の短手方向に沿って、かつ、互いに平行に配置されて棒状床材3を支持するものであり、以下のように構成されている。
すなわち、図1および図4に示すように、梁金物4は、枠体2の短手方向に長尺でかつ鉛直に配置された板状の梁金物本体4aと、この梁金物本体4aの上端面に梁金物本体4aの長手方向に所定間隔で形成されて、前記棒状床材3がその上面を梁金物本体4aの上端面より上に位置させて嵌め込まれる凹部4bと、この凹部4bの底部に水平にかつ梁金物本体4aと直交して形成されて、棒状床材3の下面を支持する支持部4cとを備えている。
【0022】
梁金物本体4aの両端部には、該梁金物本体4aに対して直角に折曲されてなる折曲部4d,4dが形成されており、該折曲部4d,4dは互いに逆方向に折曲されている。
前記凹部4bは、棒状床材3の幅とほぼ等しい幅を有しており、また、深さは棒状床材3の高さより深くなっている。
前記支持部4cは、矩形板状のものであり、梁金物本体4aに対して全て同一方向に向けて直角に突出している。
このような、凹部4bと支持部4cとは、梁金物本体4aの上端面に所定間隔で切込みを形成し、隣り合う切込み間に位置する部位を一つおきに梁金物本体4aに対して直角に折曲することによって形成されている。
【0023】
上記のような構成の梁金物4は、図1および図4に示すように、枠体2内に、その短手方向に沿って配置され、両端部の折曲部4d,4dを、枠体2の長辺部材6の内面に当接したうえで、該長辺部材6の外面からビス9を折曲部4dにねじ込むことによって、枠体2内に固定されている。
また、梁金物4は、枠体2の長手方向に所定間隔で複数(例えば7個)配置され、上記のようにして長辺部材6に固定されている。
さらに、複数の梁金物4は、それらに形成されている凹部4bが枠体2の長手方向に沿って一直線上に位置するようにして、枠体2内に配置されている。
【0024】
そして、棒状床材3は、その途中の所定の7箇所を7個の梁金物4の、一直線上に並んだ凹部4bに嵌め込まれることによって、枠体2内に位置決めされている。
また、棒状床材3は、その上面を梁金物本体4aの上端面より上に位置させて凹部4bに嵌め込まれており、支持部4cによって下方から支持されている。
そして、棒状床材3は、図1および図4に示すように、ビス10を支持部4cの下面から棒状床材3の補強材3bまでねじ込むことによって、該支持部4cに強固に固定されている。
上記のようにして、枠体2には、複数(8本)の棒状床材3が所定間隔で互いに平行に配置固定されるが、その場合、光の透過率が50%以上となるように、隣り合う棒状床材3,3の間隔が設定されている。
具体的には、棒状床材3は光を透過させないものであるので、隣り合う棒状床材3,3の間隔を、棒状床材3の幅とほぼ等しくすることによって、光の透過率をほぼ50%に設定している。なお、隣り合う棒状部材3,3間には、梁金物4の梁金物本体4aが露出しているが、該梁金物本体4aは薄板状のものであるので、光の透過率にはほとんど影響を及ぼさない。
【0025】
上記のような構成のバルコニー床1は、例えば図7に示すように、建物11の外面に形成された凹所12に設置されることによって、バルコニーの床を構成する。凹所12は2階建ての建物である場合、1階にあるテラスから2階の屋根下面まで延在し、かつ、建物11の外面側に向けて開口するものである。
そして、凹所12を形成する3つの壁面には、窓13,13やドア14が設けられており、ドア14が設けられた壁面と対向する部位が外側に向けて開口している。この開口縁部には手摺15が設けられている。
凹所12には、4本の大梁16が互いに平行に設けられている。これら大梁16の両端部は凹所12を形成する対向する壁面に、2階の床より若干下方位置において固定されている。凹所12には、4枚のバルコニー床1が、その長手方向を大梁16と直交させて大梁16上に配置されており、該大梁16によって下方から支持されている。なお、バルコニー床1は大梁16に固定されている。
【0026】
本実施の形態によれば、矩形枠状の枠体2と、この枠体2内に、該枠体2の長手方向に沿って配置され、かつ、互いに平行な複数の棒状床材3と、枠体2の短手方向に沿って、かつ、互いに平行に配置されて棒状床材3を支持する複数の梁金物4とを備えているので、棒状床材間によって、透光性や通風性を確保できる。
また、棒状床材3が梁金物4の凹部4bに嵌め込まれるとともに、支持部4cによって下方から支持されているので、棒状床材3を確実に位置決めして強固に固定できるとともに、バルコニー床上を歩行する際の棒状床材3の転びを防止できる。
さらに、棒状床材3の上面が梁金物4の上端面より上方に位置しているので、歩行の際に梁金物4に接触することがなく、スムーズに歩行できる。
【0027】
また、梁金物本体4aの上端面に所定間隔で形成された切込み間に位置する部位を一つおきに梁金物本体4aに対して直角に折曲することによって、凹部4bと支持部4cが形成されているので、該凹部と支持部とを板状の梁金物本体から溶接等を行うことなく、容易に形成できる。
また、光の透過率が50%以上となるように、隣り合う棒状床材3,3の間隔が設定されているので、バルコニー床1より下方のテラスが明るくなる。
加えて、棒状床材が、セルロース系微粉粒と樹脂とを混合して押出成形した四角筒状ものであるので、防水性、防腐性や木質感を付与することができる。
また、押出成形したものであるので、内部に押出成形の際に容易に空洞部を形成でき、軽量化を図ることができるとともに、空洞部(内部)に補強材3bが挿入されているので、棒状床材3の補強を行える。
また、棒状床材3が樹脂を含む押出部品であるが、該棒状部材3の端部を、枠体2から棒状床材3の補強材3bにビス8をねじ込むことによって枠体2に強固に固定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本発明に係るバルコニー床の一例を示すもので、バルコニー床の一部破断平面図である。
【図2】同、バルコニー床の一部破断側面図である。
【図3】同、バルコニー床の端面図である。
【図4】同、A−A´線断面図である。
【図5】同、図1におけるX円部の拡大図である。
【図6】同、梁金物を示す斜視図である。
【図7】同、バルコニー床を建物の凹所に設置した状態を示す平面図である。
【符号の説明】
【0029】
1 バルコニー床
2 枠体
3 棒状床材
3a 表面材
3b 補強材
4 梁金物
4a 梁金物本体
4b 凹部
4c 支持部
8 ビス(止着材)
11 建物

【特許請求の範囲】
【請求項1】
建物のバルコニーの床を構成するバルコニー床であって、
矩形枠状の枠体と、この枠体内に、該枠体の長手方向に沿って配置され、かつ、互いに平行な複数の棒状の棒状床材と、前記枠体の短手方向に沿って、かつ、互いに平行に配置されて前記棒状床材を支持する複数の梁金物とを備え、
前記梁金物は、枠体の短手方向に長尺でかつ鉛直に配置された板状の梁金物本体と、この梁金物本体の上端面に梁金物本体の長手方向に所定間隔で形成されて、前記棒状床材がその上面を前記梁金物本体の上端面より上に位置させて嵌め込まれる凹部と、この凹部の底部に水平にかつ前記梁金物本体と直交して形成されて、前記棒状床材の下面を支持する支持部とを備えていることを特徴とするバルコニー床。
【請求項2】
請求項1に記載のバルコニー床において、
前記梁金物本体の上端面に所定間隔で切込みを形成し、隣り合う切込み間に位置する部位を一つおきに梁金物本体に対して直角に折曲することによって、前記凹部と前記支持部とが形成されていることを特徴とするバルコニー床。
【請求項3】
請求項1または2に記載のバルコニー床において、
光の透過率が50%以上となるように、隣り合う棒状床材の間隔が設定されていることを特徴とするバルコニー床。
【請求項4】
請求項1〜3のいずれか一項に記載のバルコニー床において、
前記棒状床材は、セルロース系微粉粒と樹脂とを混合して押出成形した筒状の表面材と、その内部に挿入された金属製の補強材とを備えていることを特徴とするバルコニー床。
【請求項5】
請求項4に記載のバルコニー床において、
前記棒状床材の端部は、前記枠体から棒状床材の補強材に止着材をねじ込むまたは打ち込むことによって前記枠体に固定されていることを特徴とするバルコニー床。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2008−50833(P2008−50833A)
【公開日】平成20年3月6日(2008.3.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−227706(P2006−227706)
【出願日】平成18年8月24日(2006.8.24)
【出願人】(000114086)ミサワホーム株式会社 (288)