説明

バルブ付紙袋

【課題】異物混入やブロッキングの原因を排除し、粉粒体の充填後の外側スリーブバルブ封止も容易且つ確実にして、開封後の口部も容易に開閉出来るバルブ付紙袋を提供する。
【解決手段】多層紙状物で構成した紙袋本体の開口部に、弁紙にて折り曲げ形成した外側スリーブバルブを取り付け、この外側スリーブバルブを通して粉粒体を紙袋本体内に充填自在となし、外側スリーブバルブの粉粒体投入開口側で、前記紙袋本体側の外面に自着性接着剤塗布面を設けてなることで、粉粒体の充填後に、外側スリーブバルブの粉粒体投入開口側の両角部を前記紙袋本体側に折り畳んで、自着性接着剤塗布面同士を貼り合わせ、さらに、その折畳部分を前記紙袋本体側に巻き込んで粉粒体投入開口を閉じることにより、粉粒体の充填後の外側スリーブバルブ封止も容易且つ確実にし、さらに紙袋本体に口封バンドを収納してあるために、開封後の口部も開閉が自在である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、米、麦、そば等の粉粒体を収納するためのバルブ付紙袋に関し、より詳しくは、多層の紙状物で形成した紙袋本体の開口部に、弁紙にて形成した外側スリーブバルブを取り付け、この外側スリーブバルブの粉粒体投入開口側の外面に自着性接着剤塗布面を設けてなり、粉粒体の充填後に外側スリーブバルブの粉粒体投入開口側を折り畳んで、自着性接着剤塗布面同士を貼り合わせ、粉粒体投入開口を閉じてなるバルブ付紙袋に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の紙袋として、図9、10に示すように、多層紙状物による紙状筒aを平坦に折り潰し、この紙状筒aの開口端部bの両角に折込み部c、dを形成すると共に、紙状筒aの上紙e及び下紙fの一方を開いて展開面gとし、この展開面gの中心の開口部hを塞ぐように、上紙e及び下紙fを折れ筋iに沿い折り畳んで貼り合わせ、その上から化粧紙jを接着固定し、底部を構成する最も簡易な形状のものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
また、特許文献1に記載されたような紙袋にバルブを取り付け、粉粒体を紙袋に容易に充填できるようにしたものが知られている。すなわち、このバルブ付紙袋は、図11に示すように、上記した展開面gの折込み部c、dのいずれか一方に外側スリーブバルブkを取り付け、この外側スリーブバルブkの内側全面に加熱溶融接着剤塗布面を設けてなり、粉粒体を外側スリーブバルブkを通じてバルブ付紙袋内に充填後、外側スリーブバルブkを加熱し、加熱溶融接着剤塗布面により外側スリーブバルブkの内側全面を接着して
、バルブ付紙袋を密封するものである(例えば、特許文献2参照)。
【0004】
さらに、図12、13に示すバルブ付紙袋は、外側スリーブバルブkの内面Lの外端側に加熱溶融接着剤塗布面mを設けて、外端側の加熱溶融接着剤塗布面mを接着し、バルブ付紙袋を密封するものである(例えば、特許文献3参照)。
【0005】
また、特許文献1、2のバルブ付紙袋とは別に、バルブを使用せず、したがって、バルブを閉じる工程が無く、粉粒体を紙袋に充填できるようにしたものが知られている。すなわち、この紙袋は、図14(特許文献4参照)に示すように、底部が上記特許文献1に記載された紙袋と同じに形成されているが、口部nには紙製の口封バンドoが取り付けられ、口部nから粉粒体が紙袋内に充填された後、口封バンドoが縛られて口部nが閉じられ、紙袋が密封されるものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】実公平1−26600号公報
【特許文献2】実用新案登録第3046996号公報
【特許文献3】特開2005−178818号公報
【特許文献4】実公昭50−1447号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献2のバルブ付紙袋は、外側スリーブバルブkの内側全面に加熱溶融接着剤塗布面を設けてあり、粉粒体の充填は外側スリーブバルブk内に粉粒体供給用ノズルを差し込んで行うから、加熱溶融接着剤塗布面と粉粒体供給用ノズルとが内側全面にわたりこすれて、加熱溶融接着剤の一部が異物として粉粒体に混入する虞がある。また、加熱溶融接着剤塗布面が外側スリーブバルブkの内側全面に設けてあるから、バルブ付紙袋の保管中にそれだけブロッキングする虞も高くなる。
【0008】
その一方で、粉粒体をバルブ付紙袋内に充填した後、外側スリーブバルブkを加熱して加熱溶融接着剤塗布面により内側全面を接着するのであるが、現実には、その加熱が外側スリーブバルブkの外端側以外は化粧紙j、上紙e及び下紙fを通して加熱溶融接着剤塗布面に対して行われるため、これら化粧紙j、上紙e及び下紙fが断熱材の役割を担い、特に上紙e及び下紙fを通して加熱される加熱溶融接着剤塗布面の部位、すなわち、外側スリーブバルブkの内端側の内周面は接着されていない。したがって、外側スリーブバルブkの加熱溶融接着剤塗布面は、異物混入の原因やブロッキングの原因とはなっても、接着に関与せずバルブ付紙袋の密封に何ら寄与していない。
【0009】
また、特許文献3のバルブ付紙袋は、加熱溶融接着剤塗布面mを外側スリーブバルブkの接着に実際に寄与する領域のみとしてあるため、異物混入の原因やブロッキングの原因になることは無いものの、加熱溶融接着剤塗布面mを加熱溶融して接着するのが煩わしく、かつそのための設備も別途必要となる。
【0010】
また、特許文献4の紙袋は、中に粉粒体を充填した後、口封バンドoを縛ることで密封し、逆に縛ってある口封バンドoを解いて開封し粉粒体を取り出すものであるから、いずれもかなりの労力を必要とすることになる。
【0011】
そこで、本発明の目的は、異物混入の原因やブロッキングの原因を出来るだけ排除し、粉粒体の充填後の外側スリーブバルブの封止も容易且つ確実にして、その上、開封後の口部も容易に開閉することが出来るバルブ付紙袋を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明は、上記目的を達成するために提案されたものであって、下記の構成からなることを特徴とするものである。
すなわち、本発明によれば、多層の紙状物で構成した紙袋本体の開口部に、弁紙にて折り曲げ形成した外側スリーブバルブを取り付け、該外側スリーブバルブを通して粉粒体を前記紙袋本体内に充填自在となし、前記外側スリーブバルブの粉粒体投入開口側で、前記紙袋本体側の外面に自着性接着剤塗布面を設けてなり、粉粒体の充填後に、前記外側スリーブバルブの粉粒体投入開口側の両角部を前記紙袋本体側に折り畳んで、前記自着性接着剤塗布面同士を貼り合わせ、さらに、その折畳部分を前記紙袋本体側に巻き込んで、前記粉粒体投入開口を閉じることを特徴とするバルブ付紙袋が提供される。
【0013】
また、本発明によれば、前記外側スリーブバルブの前記自着性接着剤塗布面の貼合部分上に、化粧紙を貼着してなるバルブ付紙袋が提供される。
【0014】
また、本発明によれば、前記紙袋本体を形成する多層紙状物内に、前記紙袋本体の開封後の口部を閉じる口封バンドを前記紙袋本体の軸方向に収納したバルブ付紙袋が提供される。
【0015】
また、本発明によれば、前記紙袋本体の多層紙状物内における前記口封バンドの収納箇所は、前記多層紙状物における外層紙状物同士の貼合部と内層紙状物同士の貼合部との間をずらしてスペースを空け、該スペースにおける前記外層紙状物と前記内層紙状物とを、前記口封バンドを収納する隙間が出来るように貼着してなるバルブ付紙袋が提供される。
【0016】
また、本発明によれば、前記自着性接着剤塗布面における自着性接着剤は、ゴム・ラテックス、アクリル、エチレンビニルアセテート(EVA)、ポリウレタン、ホットメルトから選択されるいずれか1であるバルブ付紙袋が提供される。
【0017】
上記第1の課題解決手段による作用は次の通りである。すなわち、紙袋本体内に外側スリーブバルブを通して粉粒体を充填した後、外側スリーブバルブの粉粒体投入開口側を自着性接着剤塗布面同士が密着するように折り畳めば、自着性接着剤塗布面同士が接着して
、外側スリーブバルブの粉粒体投入開口を閉鎖することができる。
【0018】
また、上記第2の課題解決手段による作用は、外側スリーブバルブの自着性接着剤塗布面の貼合部分上に化粧紙を貼り合わせてあるから、この化粧紙により外側スリーブバルブの粉粒体投入開口をより強く閉鎖して密封性が高まる。
【0019】
また、上記第3の課題解決手段による作用は、紙袋本体の開封後、その口部を閉じる必要があるとき、多層紙状物内に収納してある口封バンドを取り出し、口部を口封バンドにて縛り付けて口部を閉じたり、口封バンドを解き口部を開けることが出来る。
【0020】
また、上記第4の課題解決手段による作用は、スペースにおける外層紙状物と内層紙状物との貼着部分間による隙間である収納箇所内に、口封バンドを収納してあるから、嵩張らず、且つ邪魔にならない。
【0021】
また、上記第5の課題解決手段による作用は、自着性接着剤塗布面同士が接した場合のみ接着するから、他の紙状物部分や充填する粉粒体が自着性接着剤塗布面に接着しない。
【発明の効果】
【0022】
本発明のバルブ付紙袋によれば、異物混入の原因やブロッキングの原因を排除出来、粉粒体の充填後の外側スリーブバルブの封止も、他の紙状物部分や充填する粉粒体を関与させることなく、容易且つ確実に出来る効果がある。
【0023】
また、本発明のバルブ付紙袋によれば、上記の効果に加えて、化粧紙にて外側スリーブバルブの封止がより確実となり、さらに紙袋本体の密封性も高まる効果がある。
【0024】
また、本発明のバルブ付紙袋によれば、上記の効果に加えて、紙袋本体の開封後、口封バンドにて口部を容易に閉じることが出来、逆に開けることも容易となる効果がある。
【0025】
また、本発明のバルブ付紙袋によれば、上記の効果に加えて、貼着部分による隙間で形成した収納箇所にて、嵩張らず且つ邪魔にならずに口封バンドを収納出来る効果がある。
【0026】
また、本発明のバルブ付紙袋によれば、上記の効果に加えて、種々の自着性接着剤により、外側スリーブバルブの封止が出来る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本発明の実施の形態を示すバルブ付紙袋の斜視図である。
【図2】同バルブ付紙袋の製作状態を示す斜視図である。
【図3】同バルブ付紙袋の製作状態を示す平面図である。
【図4】同バルブ付紙袋の外側スリーブバルブの製作状態を示す平面図である。
【図5】図4の外側スリーブバルブの製作状態を示す平面図である。
【図6】図4の外側スリーブバルブの製作状態を示す平面図である。
【図7】図4の外側スリーブバルブの製作状態を示す平面図である。
【図8】同バルブ付紙袋の口封バンドの収納状態を示す断面図である。
【図9】特許文献1に示す従来例を示す平面図である。
【図10】同じく従来例を示す平面図である。
【図11】同じく従来例を示す平面図である。
【図12】特許文献3に示す従来例を示す斜視図である。
【図13】同じく従来例の外側スリーブバルブを示す斜視図である。
【図14】特許文献4に示す従来例を示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下に、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態を説明する。
【実施例1】
【0029】
図面において、バルブ付紙袋1は、後述する多層紙状物10で構成した紙袋本体2の開口部3に、弁紙にて折り曲げ形成した外側スリーブバルブ4を取り付け、この外側スリーブバルブ4を通して粉粒体を紙袋本体2内に充填自在となし、外側スリーブバルブ4の粉粒体投入開口5側で、前記紙袋本体側の外面4aに自着性接着剤塗布面6を設けてなり、粉粒体の充填後に、外側スリーブバルブ4の粉粒体投入開口5側の両角部を前記紙袋本体側に折り畳んで、自着性接着剤塗布面6、6同士を貼り合わせ、さらに、その折畳部分を前記紙袋本体側に巻き込んで、粉粒体投入開口5を閉じるものである。
【0030】
前記紙袋本体2は、図2、3に示すように、多層紙状物10による紙状筒11を平坦に折り潰し、この紙状筒11の一方の開口端部12の両角12a、12bに折込み部13、14を形成すると共に、上紙15及び下紙15aの一方を開いて展開面16とし、この展開面16の開口部3を塞げるように、前記上紙15及び下紙15aに折れ筋17、17を付け、この折れ筋17、17に沿い上紙15及び下紙15aを折り畳んで貼り合わせ、更に、その上に化粧紙18を貼り合わせ底部を形成してなるものである。
【0031】
この紙状筒11は、径及び長さとも使用目的に合わせた任意のものが選択され、図1、2では外層紙状物20、内層紙状物21を有する2枚重ねにした紙状物10が使用されているが、これに限定されず3層以上の多層でも良い。材質もクラフト紙に限らず、樹脂シート、紙に樹脂シートを貼り付けたもの等が使用される。
【0032】
そして、この紙状筒11は、図2に示すように、平坦に折り潰し、折れ筋22に沿い矢線A方向に折り曲げ、図3に示すように、開口端部12の両角12a、12bに三角形状の折込み部13、14を形成し、紙状筒11の上紙15側を開いて六角形状の展開面16を形成する。この展開面16には中心部に開口部3があるから、これを塞ぐにために、上紙15及び下紙15aを開口部3側に折り曲げる必要がある。従って、前記折れ筋17、17が上紙15及び下紙15aに付けられ、この折れ筋17、17に沿って上紙15及び下紙15aを折り畳み、上紙15及び下紙15aの少なくとも斜線部分23及び23aに貼合剤を塗布し貼り付けることになる。なお、この貼合剤は、ポリビニルアセテート、ポリビニルアルコール、アクリル系、ゴム系、澱粉糊等の接着剤が使用される。
【0033】
一方、前記外側スリーブバルブ4は、まず、図4に示すように、弁紙24の粉粒体投入開口5の反対側となる端部5Aを外面4a側に折り畳み、粉粒体の漏れ防止のポケットとなるようにして、さらに、図4の二点鎖線で示す折れ目に沿い折り畳んで、図5に示すように筒状にしてなる。この外側スリーブバルブ4の外面4aには、既述のとおり、自着性接着剤塗布面6が設けられている。この外側スリーブバルブ4は、図3に示す前記折れ筋17、17間の幅があり、折込み部14の頂角14aよりも外側で折込み部14の底辺14bを越え前記開口部3に架かる長さがある。そして、この外側スリーブバルブ4は、上紙15及び下紙15aが折れ筋17、17に沿って折り畳まれる際、折込み部14内に挿入され密封状態に貼り付けられるものである。
【0034】
したがって、この外側スリーブバルブ4によれば、粉粒体供給ノズルからの粉粒体を外側スリーブバルブ4まわりから漏らすことなく、紙袋本体2内に供給することが出来、その粉粒体供給終了後に、外側スリーブバルブ4を閉じることになる。それは、図5に示す外側スリーブバルブ4を、図6に示すように折り畳むと、外面4aが上に来るから自着性接着剤塗布面6も上に来て、さらに、粉粒体投入開口5の角5aを図6の二点鎖線で示す折れ目に沿い折り畳むから、自着性接着剤塗布面6同士が密着して接着し、外側スリーブバルブ4の粉粒体投入開口5を閉鎖することになる。なお、外側スリーブバルブ4の材質は、紙状物10と同様のものが使用される。
【0035】
なお、自着性接着剤とは、これの塗布面同士が接した場合にのみ接着するものであり、他の紙状物部分や充填途中の粉粒体が、自着性接着剤塗布面に接しても接着することがないものである。自着性接着剤塗布面6に使用される自着性接着剤は、自着性があれば特に限定がないが、ゴム・ラテックス、アクリル、エチレンビニルアセテート(EVA)、ポリウレタン、ホットメルトなどが例示でき、これらから1の自着性接着剤が選択される。
【0036】
そして、前記紙袋本体2の開口部3に外側スリーブバルブ4を取り付けた後の上紙15及び下紙15aの上に、前記化粧紙18を貼り合わせて、製品として完成する。但し、化粧紙18を貼り合わせるのは、上述のように、紙袋本体2内に外側スリーブバルブ4を通して粉粒体を供給した後である。従って、外側スリーブバルブ4を開放した状態で、且つ化粧紙18を貼り合わせていない状態のバルブ付紙袋1として、需要家に引き渡され、需要家にてバルブ付紙袋1内部に粉粒体を収納した後、粉粒体投入開口5の角5aを折り畳んで、自着性接着剤塗布面6同士を密着させて接着し、外側スリーブバルブ4の粉粒体投入開口5を閉鎖してから、その上に化粧紙18を貼り合わせることになる。
【0037】
また、図2に示す前記紙状筒11の他方の開口端部12Aは、図1に示すように、既述の一方の開口端部12に比べて、外側スリーブバルブ4が無いこと及び化粧紙18にカットテープ25が取り付けられていること以外、ほぼ同様の構成となって、口部26を形成している。
【0038】
また、前記紙袋本体2を形成する多層紙状物10内には、紙袋本体2の口部26が開封された後、その口部26を閉じる口封バンド27が紙袋本体2の軸線方向に収納されている。そして、紙袋本体2の多層紙状物10内における口封バンド27の収納箇所は、図8に示すように、多層紙状物10における外層紙状物20同士の貼合部28と内層紙状物21同士の貼合部29との間をずらしてスペース30を空け、このスペース30における外層紙状物20と内層紙状物21とを、口封バンド27を収納する隙間31が出来るように貼着してなるものである。したがって、紙袋本体2の開封した後、その口部26を閉じる必要があるとき、多層紙状物10内に収納してある口封バンド27を取り出し、口部26を口封バンド27にて縛り付けて、口部26を閉じることが出来るし、口封バンド27を解けば口部26を開けることも出来る。
【0039】
なお、口封バンド27は、スペース30における外層紙状物20と内層紙状物21との貼着部分32、33による隙間31である収納箇所内に収納されているから、嵩張らず、且つ邪魔にならないことになる。
【0040】
以上、本発明の実施例1を説明したが、具体的な構成はこれに限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲での変更は適宜可能であることは理解されるべきである。
【産業上の利用可能性】
【0041】
本発明のバルブ付紙袋は、異物混入の原因やブロッキングの原因を出来るだけ排除し、粉粒体の充填後の外側スリーブバルブの封止も容易且つ確実にして、さらに開封後の口部も容易に閉じたり、開きたいような場合に、利用可能性が極めて高くなる。
【符号の説明】
【0042】
1 バルブ付紙袋
2 紙袋本体
3、h 開口部
4、k 外側スリーブバルブ
4a 外面
5 粉粒体投入開口
6 自着性接着剤塗布面
10 紙状物
11、a 紙状筒
12、12A、b 開口端部
12a、12b 角
13、14、c、d 折込み部
14a 頂角
14b 底辺
15、e 上紙
15a、f 下紙
16、g 展開面
17、22、i 折れ筋
18、j 化粧紙
20 外層紙状物
21 内層紙状物
23、23a 斜線部分
24 弁紙
25 カットテープ
26、n 口部
27、o 口封バンド
28、29 貼合部
30 スペース
31 隙間
32、33 貼着部分
L 内面
m 加熱溶融接着剤塗布面







【特許請求の範囲】
【請求項1】
多層の紙状物で構成した紙袋本体の開口部に、弁紙にて折り曲げ形成した外側スリーブバルブを取り付け、該外側スリーブバルブを通して粉粒体を前記紙袋本体内に充填自在となし、前記外側スリーブバルブの粉粒体投入開口側で、前記紙袋本体側の外面に自着性接着剤塗布面を設けてなり、粉粒体の充填後に、前記外側スリーブバルブの粉粒体投入開口側の両角部を前記紙袋本体側に折り畳んで、前記自着性接着剤塗布面同士を貼り合わせ、
さらに、その折畳部分を前記紙袋本体側に巻き込んで、前記粉粒体投入開口を閉じることを特徴とするバルブ付紙袋。
【請求項2】
前記外側スリーブバルブの前記自着性接着剤塗布面の貼合部分上に、化粧紙を貼着してなる請求項1記載のバルブ付紙袋。
【請求項3】
前記紙袋本体を形成する多層紙状物内に、前記紙袋本体の開封後の口部を閉じる口封バンドを前記紙袋本体の軸方向に収納した請求項1または2記載のバルブ付紙袋。
【請求項4】
前記紙袋本体の多層紙状物内における前記口封バンドの収納箇所は、前記多層紙状物における外層紙状物同士の貼合部と内層紙状物同士の貼合部との間をずらしてスペースを空け、該スペースにおける前記外層紙状物と前記内層紙状物とを、前記口封バンドを収納する隙間が出来るように貼着してなる請求項3記載のバルブ付紙袋。
【請求項5】
前記自着性接着剤塗布面における自着性接着剤は、ゴム・ラテックス、アクリル、エチレンビニルアセテート(EVA)、ポリウレタン、ホットメルトから選択されるいずれか1である請求項1ないし4のいずれか1項記載のバルブ付紙袋。





【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2011−213402(P2011−213402A)
【公開日】平成23年10月27日(2011.10.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−84824(P2010−84824)
【出願日】平成22年4月1日(2010.4.1)
【出願人】(591034512)石川株式会社 (13)
【Fターム(参考)】