説明

バンプのない積層配線構造を有する超小型電子パッケージ

この超小型電子デバイス製造技術は、少なくとも1つの超小型電子ダイを超小型電子パッケージコアの少なくとも1つの開口内に配置して封止材料で固定するか、または少なくとも1つの超小型電子ダイを超小型電子パッケージコアなしに封止材料内に封止するか、若しくは少なくとも1つの超小型電子ダイをヒートスプレッダーの少なくとも1つの開口内に固定する。その後、誘電材料と導電トレースの積層配線構造を超小型電子ダイ、及び誘電材料、超小型電子パッケージコア及びヒートスプレッダーのうちの少なくとも1つに固着して、超小型電子デバイスを形成する。

【発明の詳細な説明】
【発明の背景】
【0001】
【技術分野】
【0002】
本発明は、超小型電子パッケージの製造装置及びプロセスに関し、さらに詳細には、少なくとも1つの超小型電子ダイを封止し、それと電子接続するための積層配線構造を形成する製造技術に関する。
【技術の状態】
【0003】
集積回路コンポーネントのさらなる高性能化、低コスト化及び微小化並びに集積回路の実装高密度化は、コンピューター業界が現在も挑戦中の課題である。これらの課題が達成されるにつれて、超小型電子ダイはますます小型化される。もちろん、実装密度を増加するという課題を達成するには、超小型電子ダイパッケージ全体の大きさを超小型電子ダイそれ自体のサイズに等しいかそれよりわずかに大きく(約10%乃至30%)する必要がある。かかる超小型電子ダイの実装は、「チップスケールパッケージング」または「CSP」と呼ばれる。
【0004】
図35に示すように、本当のCSPでは、超小型電子ダイ402の活性表面404上にビルドアップ層が直接形成される。ビルドアップ層は、超小型電子ダイの活性表面404上に位置する誘電層406を含む。導電トレース408が、各導電トレース408の一部が活性表面404上の少なくとも1つのコンタクト412に接触するように誘電層406上に形成される。外部コンポーネント(図示せず)と接触させるための半田ボールまたは導電ピンのような外部コンタクトが、少なくとも1つの導電トレース408と電気的に接触するように形成される。図35は、誘電層406上の半田マスク材416に取囲まれた半田ボール414のような外部コンタクトを示す。しかしながら、このような本当のCSPでは、一般的に、超小型電子ダイの活性表面404により提供される表面領域からは、ある特定タイプの超小型電子ダイ(例えば、論理回路)の外部コンポーネント(図示せず)への接触に必要な全ての外部コンタクトに十分な表面が得られない。
【0005】
実質的に剛性材料より成る基板または実質的に可撓性材料より成るフレキシブルコンポーネントのような介在物により、表面積をさらに増加することができる。図36に示す基板の介在物422は、その第1の表面426に超小型電子ダイ424が小さな半田ボール428を介して電気的接触関係に固着されている。小さな半田ボール428は、超小型電子ダイ424上のコンタクト432と、基板の介在物の第1の表面426上の導電トレース434との間を延びる。導電トレース434は、基板の介在物422を貫通するビア442により介在物422の第2の表面438上のボンディングパッド436と個別に電気的接触関係にある。外部コンタクト444(半田ボールとして示す)はボンディングパッド436上に形成される。外部コンタクト444は、超小型電子ダイ424と外部の電気システム(図示せず)との間の電気的接続に利用される。
【0006】
基板の介在物422を使用するには、幾つかの処理ステップが必要である。これらの処理ステップはパッケージコストの増加要因である。さらに、小さな半田ボール428を使用してもクラウディングの問題が生じ、これが小さな半田ボール428間の短絡を惹き起し、また、汚染を防止し機械的安定性を与えるために超小型電子ダイ424と基板介在物422の間にアンダーフィル材料を挿入するのを難しくする。さらに、現在のパッケージは、基板の介在物422が厚いため将来の超小型電子ダイ424の電力搬送条件を満足せず、介在物の厚みによりランド側キャパシターのインダクタンスが過大になる。
【0007】
図37に示すフレキシブルコンポーネント介在物452では、その第1の表面458に超小型電子ダイ456の活性表面454が接着層462により固着されている。超小型電子ダイ456は封止材料464により封止されている。フレキシブルコンポーネント介在物452には、レーザーアブレイションにより、超小型電子ダイの活性表面454上のコンタクト466及びフレキシブルコンポーネント介在物452内にある所定の金属パッド468へ延びる開口が形成されている。フレキシブルコンポーネント介在物452の第2の表面472上及び開口内には、導電性材料の層が形成されている。導電性材料の層は、標準のフォトマスク/エッチングを用いたパターン形成により、導電ビア474及び導電トレース476を形成する。導電トレース476(導電トレース476の近くの半田マスク材料482により取囲まれる半田ボール448として示す)上には外部コンタクトが形成されている。
【0008】
フレキシブルコンポーネント介在物452を使用するには、その介在物452を形成する接着材料層が必要であり、その介在物452を超小型電子ダイ456に接着しなければならない。これらの接着プロセスは比較的面倒で、パッケージコストを増加させる。さらに、その結果得られるパッケージは信頼性が低いことが判明している。
【0009】
従って、上述の問題点を解消する、CSPに用いるトレースを形成するためのさらなる表面領域を提供する新しい装置及び技術を開発すると有利である。
【図示実施例の詳細な説明】
【0010】
以下の詳細な説明において、本発明の特定の実施例を例示する添付図面を参照する。これらの実施例は、当業者が本発明を実施できるように十分に詳しく記載されている。本発明の実施例は多種多様であるが、それらは必ずしも相互に排他的なものではないことを理解されたい。例えば、1つの実施例について述べた特定の特徴部分、構造または特性は、本発明の思想及び範囲から逸脱しない限り他の実施例において具現化され得る。さらに、各実施例の個々の構成要素の配置及び構成は本発明の思想及び範囲から逸脱しない限り変更可能であることを理解されたい。従って、以下の詳細な説明は限定の意味で捉えるべきではなく、本発明の範囲は、頭書の特許請求の範囲をこの範囲に当然備わるべきである均等物の全範囲と共に正しく解釈することにより決定される。添付図面において、同じ参照番号は同一または類似の機能部分を指すものである。
【0011】
本発明は、少なくとも1つの超小型電子ダイを超小型電子パッケージコアの少なくとも1つの開口内に配置して封止材料で固定する超小型電子デバイス製造技術、少なくとも1つの超小型電子ダイを超小型電子パッケージコアなしに封止材料内に封止する超小型電子デバイス製造技術、または少なくとも1つの超小型電子ダイをヒートスプレッダーの少なくとも1つの開口内に固定する超小型電子デバイス製造技術を包含する。その後、誘電材料と導電トレースの積層配線構造を超小型電子ダイ及び誘電材料、超小型電子パッケージコア及びヒートスプレッダーのうちの少なくとも1つに固着して、超小型電子デバイスを形成する。
【0012】
図1−8は、積層配線構造の形成方法を示す。図1に示すように、銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金のような金属フォイル102を、ガラス−エポキシ材料(例えば、FR4材料)、エポキシ樹脂、ポリイミドなどのような誘電材料の層104の第1の表面106に積層する。図2に示すように、少なくとも1つの開口108を誘電層104に形成して、金属フォイル102の一部を露出させる。その後、金属フォイル102/誘電層104の積層体を洗浄するとよい。
【0013】
図3に示すが、当業者であればわかるように、金属のような導電材料をめっきにより開口108(図2を参照)に充填して導電性プラグ112を形成する。図4に示すように、その後、光リソグラフィーとエッチングによるような方法を用いて金属フォイル102をパターン形成することにより、ランド114及びトレース120(図16を参照)のような少なくとも1つの導電要素を形成する。図5に示すように、錫と鉛の半田、無鉛半田(例えば、錫と銀及錫と銅の半田)、導電性接着剤(例えば、金属充填エポキシ)などのような導電性接合層116を、誘電層104の第2の表面118に隣接する導電性プラグ112上に形成する。この導電性接合層116は、半田または半田合金のめっき、ペーストのスクリーンプリンティング(導電性接着剤または半田ペーストの何れか)、Super Juffitプロセスを用いる古河スーパー半田プロセスの使用などを含む(これらに限定されない)常用の種々の方法により形成できる。その後、図6に示すように、誘電層の第2の表面118及び導電性接着層116の上に接着層122を配設して、積層構造124を形成する。図7に示すように、複数の積層構造124、124´、124”を整列させる。積層構造124´は導電性プラグ112´及びランド114´を有すること、また、積層構造124´には、導電性接合層及び接着層のない誘電層104´の互いに反対側の表面上にトレース120´が形成されているが、その理由は導電性接合層及び接着層は隣接する積層構造124及び124”により提供されるからであることを注意されたい。
【0014】
その後、複数の積層構造124、124´、124”を真空高温加圧プロセスにかけて、図8に示すような積層配線構造130を形成する。図8に示すように、真空高温プロセスにより、1つの積層構造(124、124´及び/または124”)の導電性接合層116は隣接する積層構造のランド(114、114´及び/または114”)及びトレース120´に接合される。もちろん、積層配線構造130は3つの層に限定されず、それよりも少数または多数の層により構成できることがわかるであろう。かかる積層配線構造130は、Ibiden U.S.A., Santa Clara, California, U.S.A.から市販されている。実質的に同じ特性を備えているが、異なる製造プロセスにより製造される他の積層配線構造として、Matsushita Electronic Components, Co., Ltd., Osaka, Japan (例えば、LIVH)及びCTS Corporation, Elkhart, IN, U.S.A.(例えば、ViaPly)から市販されるものがある。この場合、従来のフリップチップ用として現在使用されている半田バンプの代わりにめっき金属スタッド(銅または他の適当な金属もしくは合金)を用いることができる。製造後、積層配線構造130の機能を、適当なテスト器具を用いる電気的テストまたは他の手段によりチェックをすることができる。
【0015】
図9−19は、超小型電子デバイスの形成方法を示す。図9は、超小型電子デバイスの製造に用いる超小型電子パッケージコア202を示す。超小型電子パッケージコア202は実質的に平坦な材料で形成するのが好ましい。超小型電子パッケージコア202の製造に用いる材料として、ビスマレイミドトリアジン(BT)樹脂系積層材料、FR4積層材料(難燃性ガラス−エポキシ材料)、種々のポリイミド積層材料、セラミック材料などと、銅のような金属材料などが含まれるが、これらに限定されない。超小型電子パッケージコア202は、第1の表面206から反対側の第2の表面208へ貫通する少なくとも1つの開口204を有する。図10に示すように、開口204は矩形/正方形204a、角が丸い矩形/正方形204b及び円形204cを含む任意の形状及びサイズでよいが、それらに限定されない。開口204のサイズ及び形状についての唯一の制約は、以下に述べるように、それらが対応の超小型電子ダイを収容するに適当な大きさ及び形状を有する必要があるということである。
【0016】
図11は、第1の表面206が保護膜212に当接する超小型電子パッケージコアを示す。保護膜212はKaptonポリイミドフィルム(E. I. du Pont de Nemours and Company, Willmington, Delaware)のような実質的に可撓性材料であるのが好ましいが、金属フィルムを含む任意適当な材料で形成することもできる。好ましい実施例において、保護膜212は超小型電子パッケージコアと実質的に同一の熱膨張係数(CTE)を有する。図12は、それぞれが活性表面216及び裏側表面218を有し、超小型電子パッケージコア202の対応開口204内に配置された超小型電子ダイ214を示す。超小型電子ダイ214は、論理回路(CPU),メモリー(DRAM、SRAM,SDRAMなど)、コントローラー(チップセット)、キャパシター、抵抗、インダクターなどを含む(それらに限定されない)任意公知の能動または受動超小型電子デバイスでよい。超小型電子ダイ214は、使用前に機能不全のダイを除去するために電気的及び/または他の方法でテストするのが好ましい。
【0017】
1つの実施例(図示)において、超小型電子パッケージコア202の厚さ217と、超小型電子ダイの厚さ215とは実質的に等しい。超小型電子ダイ214は、それらの活性表面216が保護膜212と当接するように配置されている。保護膜212は、超小型電子パッケージコアの第1の表面206及び超小型電子ダイの活性表面216に固着されるシリコーンまたはアクリル系のような接着剤を有する。この接着剤の膜は、超小型電子ダイ214及び超小型電子パッケージコア202を型、好ましくは液体分散封止システム、真空プレスまたは封止プロセスに用いる他の装置内に配置する前に形成するとよい。保護膜212は、ETFE(エチレン−テトラフルオロエチレン)またはテフロンフィルムのような非接着性フィルムでもよく、それは封止プロセス時、超小型電子ダイの活性表面216及び超小型電子パッケージコアの第1の表面206の上に型または他の装置の内側表面により保持される。別の実施例において、超小型電子ダイ214及び超小型電子パッケージコア202は、テープでなくて再利用可能なプラテン上の定位置に(接着剤、真空チャックなどにより)保持される。
【0018】
その後、超小型電子ダイ214を、プラスチック、樹脂、エポキシ、エラストマー(即ち、ゴム状)材料などのような封止材料222により封止する。図13に示すように、封止材料222を超小型電子ダイ214により占有されていない開口204の部分に配設する。超小型電子ダイ214の封止は、トランスファー・圧縮成形及び計量供給を含む(それらに限定されない)任意公知のプロセスにより行うことができる。封止材料222により超小型電子ダイ214を超小型電子パッケージ202内に固定すると、その結果得られる構造体は機械的剛性を有し、その後積層配線構造を固着するための表面領域が得られる。
【0019】
図14に示すように、封止後に、保護膜212を除去して超小型電子ダイの活性表面216を露出させる。図14に示すように、封止材料222は、超小型電子パッケージコアの第1の表面206と超小型電子ダイの活性表面216との間の空間を充填するように成形または計量供給するのが好ましい。その結果、封止材料222の少なくとも1つの表面224が超小型電子ダイの活性表面216及び超小型電子パッケージコアの第1の表面206と同じ実質的に同一平面となる。
【0020】
図15は、超小型電子パッケージコア202内に封止材料222により封止された1つの超小型電子ダイ214を示す。超小型電子ダイ214はもちろん、超小型電子ダイの活性表面216上に配置された複数の電気接点232を有する。電気接点232は、超小型電子ダイ214内の回路(図示せず)に電気的に接続されている。図示を簡潔にするために、4つの電気接点232だけを示した
【0021】
図16に示すように、積層配線構造130(予め製造されている)を電気接点232に当接させてそれらと接触関係にする。埋め込まれた超小型電子ダイ214と機械的及び電気的に接続するために、積層配線構造130と埋め込まれた超小型電子ダイとの間の層は、適当な誘電材料230(ガラス−エポキシ材料、例えばFR4材料、エポキシ樹脂及びポリイミド)と、導電性接着材料240(金属充填エポキシ樹脂など)とを含む必要がある。好ましい実施例において、これらの接着材料は、積層配線構造130を形成した後に適用する。整列の問題に応じて、トレースを超小型電子ダイ214に当接するレベルに配置することが可能である。トレースを超小型電子ダイ214に当接するレベルに配置できない場合、超小型電子ダイ214の方の面にトレースがないように積層配線構造130を形成する必要がある。
【0022】
図17に示すように、積層配線構造130を固着した後、半田バンプ、半田ボール、ピンなどのような外部コンポーネント(図示せず)との接続用の導電性配線構造を形成するにあたり、ランド114を用いることができる。例えば、積層配線構造130の上に半田マスク材料252を配置する。その後、複数のビアを半田マスク材料252に形成して、各ランド114またはトレース120の少なくとも一部を露出させる。半田ペーストをスクリーンプリンティングした後リフロープロセスを実行するか、または公知のめっき法によるなどして、半田バンプのような複数の導電バンプ258を各ランド114またはトレース120の露出部分の上に形成することができる。
【0023】
図18は、超小型電子パッケージコア202内に封止材料222により封止された複数の超小型電子ダイ214を示す。積層配線構造130は、前述した態様で、超小型電子ダイの活性表面216、超小型電子パッケージコアの第1の表面206及び封止材料の表面224に固着されている。その後、積層配線構造130及び超小型電子パッケージコア202を線264に沿って切断することにより個々の超小型電子ダイ214を単品化し、図19に示すような少なくとも1つの超小型電子ダイパッケージ266の単品を形成する。また、個々の超小型電子ダイ214を最初に切り離し、切り離した配線構造130をそれに固着して、超小型電子ダイパッケージ266の単品を直接形成するようにすると、ダイとダイの間の整列問題が無くなる。
【0024】
好ましい実施例において、「合格」(即ち、電気的または他の手段によるテストの結果)とされた超小型電子ダイ214は、超小型電子パッケージコア202の合格とされた積層配線構造130に対応する位置だけに組み込まれる。従って、機能不全の積層配線構造130を固着したため、合格とされた超小型電子ダイ214が無駄になることがなくなる。超小型電子ダイパッケージは、切り離された個々の多層コネクターを個々の封止済み超小型電子ダイに固着することによっても形成できることがわかる。
【0025】
もちろん、複数の超小型電子ダイ214を超小型電子パッケージコア202の単一の開口204内に封止材料222により封止できることもわかる。
【0026】
さらに、超小型電子パッケージコア202はオプションであることも理解されたい。超小型電子ダイ214は、図20に示すように、封止材料222により封止するだけでもよい。その後、積層配線構造130及び封止材料222を線268に沿って切り離すことにより個々のダイ214に単品化して、図21に示すような少なくとも1つの超小型電子ダイパッケージ270の単品を形成する。また、個々の超小型電子ダイ214を最初に切り離し、切り離した配線構造130をそれに固着して、超小型電子ダイパッケージ270の単品を直接形成することにより、ダイ間の整列問題をなくすことができることもわかる。
【0027】
本発明の別の実施例によると、ヒートスプレッダーを超小型電子ダイパッケージに組み込むことができる。図22は、超小型電子パッケージの製造に使用できるヒートスプレッダー302を示す。ヒートスプレッダー302は、実質的に平坦で高い熱伝導性を有する材料で形成するのが好ましい。ヒートスプレッダー302の製造に用いる材料には、銅、銅合金、モリブデン、モリブデン合金、アルミニウム、アルミニウム合金などのような金属が含まれるが、これらに限定されない。ヒートスプレッダーの製造に用いる材料には、AlSiC、AlNなどのような熱伝導性セラミック材料も含まれるが、これらに限定されない。さらに、ヒートスプレッダー302はヒートパイプのようなより複雑なデバイスでもよいことがわかる。ヒートスプレッダー302は、第1の表面306から延びる少なくとも1つの凹部304を有する。図23は、ヒートスプレッダー302の側断面図である。各凹部304は、少なくとも1つの側壁308と、実質的に平坦な底面312とにより画定され、側壁は超小型ダイの整列し易くするために傾斜している。図22−23は実質的に傾斜した側壁308を有するヒートスプレッダーの凹部304を示すが、側壁を実質的に垂直にしてもよいことがわかる。
【0028】
図24は、活性表面316及び裏側表面318を有し、ヒートスプレッダーの対応凹部304(図23を参照)内に配置された超小型電子ダイ314を示す。この凹部304は、超小型電子ダイ314を受容するに適当なサイズ及び形状を有する。整列の目的で、超小型電子ダイ314とヒートスプレッダー302の両方に基準マーク(図示せず)を用いることができる。図24に示す実施例では、超小型電子ダイ314が凹部304の底面312に熱伝導性接着材料322により固着される。接着材料322は、銀または窒化アルミニウムのような熱伝導性粒状物を充填した樹脂またはエポキシ材料より成るものでよい。接着材料322は、低融点を有する金属または金属合金(例えば、半田材料)などでもよい。
【0029】
別の実施例において、超小型電子ダイ314は自己整列式半田プロセスにより凹部の底面312に固着される。図25−29は、超小型電子ダイをそれとヒートスプレッダー302との間の熱伝導を確保しながらヒートスプレッダーの凹部304内に簡単且つ正確に配置する自己整列式半田プロセスを示す。図25に示すように、鉛、錫、インジウム、ガリウム、ビスマス、カドミウム、亜鉛、銅、金、銀、アンチモン、ゲルマニウム及びそれらの合金のような高熱伝導性材料より成るのが好ましい第1の複数の半田バンプ332を、超小型ダイ314を単品化する前に、ウェハー全体にわたって形成する。これにより、第1の複数の半田バンプ332を全ての超小型電子ダイ314上の同じ位置に配置してコストを削減することができる。第1の複数の半田バンプ332は、ウェハーの前面上の基準マーカー(図示せず)として特徴部分と整列可能である。
【0030】
第1の複数の半田バンプ332は、最初に、当該技術分野で知られた種層のようなぬれ層334を超小型電子ダイの裏側表面318に対応するウェハーの上側表面に適用することにより形成可能である。フォトレジストのような除去可能な半田ダム336をぬれ層334上にパターン形成することにより、第1の複数の半田バンプ332の半田がぬれ層334にわたって早期にぬれるのが防止される。第1の複数の半田バンプ332は、めっきにより、またはペーストをフォトレジストの開口内にスクリーンプリンティングした後ペーストをリフローさせることにより、形成することができる。
【0031】
図26に示すように、上述した方法を用いて、ヒートスプレッダーの凹部304の底面312上に、第2の複数の半田バンプ338をぬれ層342及び譲渡可能な半田ダム344と共に配設することができる。第2の複数の半田バンプ338は、第1の複数の半田バンプ332について説明したような材料で形成可能である。第2の複数の半田バンプ338は、ヒートスプレッダー302上の基準マーカー(図示せず)のような特徴部分と整列される。あるいは、コストを削減してプロセスを単純化するために、第1の複数の半田バンプ332または第2の複数の半田バンプ338の何れかをなくして、ぬれ層及びパターン形成された半田層だけが対応の表面上に存在するようにしてもよい。
【0032】
図27に示すように、超小型電子ダイ314(ダイシング後の)をヒートスプレッダーの凹部304内に配置するが、第1の複数の半田バンプ332と第2の複数の半田バンプ338とが超小型電子ダイ314を所望の位置に整列させるようにする。第1の複数の半田ボール332と第2の複数の半田ボール338とは、最初の整列及び最後の熱接触を行うためにサイズ及び組成が異なるものでよい。もちろん、半田バンプを超小型電子ダイ314またはヒートスプレッダーの凹部304の何れかのみに適用できることもわかる。
【0033】
ヒートスプレッダー302は、第1の複数の半田バンプ332及び第2の複数の半田バンプ338の融点に、またはそれ以上に加熱してリフローを生ぜしめ、バンプ間の毛細管作用により超小型電子ダイ314が整列状態となるようにする。その後、超小型電子ダイの除去可能な半田ダム336及びヒートスプレッダーの除去可能な半田ダム344を当該技術分野で知られたフォトレジスト除去プロセスによるなどして除去する。次に、図28に示すように、プラテン346を超小型電子ダイの活性表面316上に配置して、超小型電子ダイ314を水平に定位置に保持しながら、垂直方向の圧力を加え真空または部分真空状態で加熱して、第1の複数の半田ボール332及び第2の複数の半田ボール338の半田を再びリフローさせる。このプロセスでは、方向350の垂直な圧力を加えることにより相対的な水平移動が生じないようにする必要がある。半田がその融点以下まで冷却した後、圧力を解放する。図29に示すように、これにより、超小型電子ダイの裏側表面318と凹部の底面312との間に実質的に連続する熱接触半田層352が得られる。真空または部分真空状態は、実質的に連続する熱接触半田層352内に空気の泡が存在しないように、または除去されるように寄与する。プラテン346(図28を参照)を用いると、図29にも示すように、ヒートスプレッダーの上側表面306と超小型電子ダイの活性表面316とが実質的に同一平面となる。
【0034】
図30に示すが、上述したように、積層配線構造130を、超小型電子ダイの活性表面316及びヒートスプレッダーの第1の表面306に固着する。その後、積層配線構造130及びヒートスプレッダー302を切断して個々の超小型電子ダイ314を単品化することにより、図31に示すような少なくとも1つの超小型電子ダイパッケージ320の単品を形成する。また、個々の超小型電子ダイ314を最初に切り離し、切り離した配線構造130をそれに固着して超小型電子ダイパッケージ320の単品を直接形成することにより、ダイ間の整列問題を解消することができることがわかる。
【0035】
図32に示すように、別の実施例では、プラスチック、樹脂、エポキシなどのような充填材料372を超小型電子ダイ314と凹部の側壁308との間のギャップに配設することにより、超小型電子ダイの活性表面316とヒートスプレッダーの第1の表面306との間に充填材料372の平坦な表面374を形成することができる。図33に示すように、これは、テープフィルム376を超小型電子ダイの活性表面316とヒートスプレッダーの第1の表面306の上に配置することにより達成可能である。テープフィルム376は、Kaptonポリイミドフィルム(E. I. du Pont de Nemours and Company, Willmington, Delaware)のような実質的に可撓性材料であるのが好ましいが、シリコーンのような接着剤を有する金属フィルムを含む任意適当な材料で形成することもできる。充填材料372(図示せず)は、ヒートスプレッダーの第2の表面382から凹部の側壁308へ延びる少なくとも1つのチャンネル278を介して注入する。
【0036】
テープフィルム376を除去し、上述したように、積層配線構造130を超小型電子ダイの活性表面316及びヒートスプレッダーの第1の表面306に固着する。その後、積層配線構造130及びヒートスプレッダー302を切り離して個々の超小型電子ダイ314を単品化し、図34で示すような少なくとも1つの超小型電子ダイパッケージの単品386を形成する。また、個々の超小型電子ダイ314を最初に切り離し、切り離した配線構造130をそれに固着して、超小型電子ダイパッケージ386の単品を直接形成することにより、ダイ間の整列問題を解消することができることがわかる。
【0037】
別の実施例において、積層配線構造130を最初に超小型電子314及びヒートスプレッダー302に固着することができる。その後、封止材料372を積層配線構造130と超小型電子ダイ314及びヒートスプレッダー302の間のギャップにチャンネル378を介して導入すればよい。
【0038】
本発明によると、超小型電子パッケージが薄いため、低インダクタンスのランド側キャパシターが得られる。さらに、超小型電子ダイのレベルに半田バンプが不要であるため、固有の寸法可変性が得られる。加えて、複雑な組立てを必要としないためコスト削減が実現される。
【0039】
本発明の実施例を詳細に説明したが、頭書の特許請求の範囲より規定される本発明は、上記説明に示された特定の実施例に限定されるべきではなく、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく多数の変形例及び設計変更が自明であることがわかるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】積層配線構造の形成方法を説明する側断面図である。
【図2】積層配線構造の形成方法を説明する側断面図である。
【図3】積層配線構造の形成方法を説明する側断面図である。
【図4】積層配線構造の形成方法を説明する側断面図である。
【図5】積層配線構造の形成方法を説明する側断面図である。
【図6】積層配線構造の形成方法を説明する側断面図である。
【図7】積層配線構造の形成方法を説明する側断面図である。
【図8】積層配線構造の形成方法を説明する側断面図である。
【図9】本発明の実施例に用いるパッケージコアの斜視図である。
【図10】本発明の実施例に用いるパッケージコアの平面図である。
【図11】本発明によるパッケージコアを有する超小型電子パッケージの製造方法を示す側断面図である。
【図12】本発明によるパッケージコアを有する超小型電子パッケージの製造方法を示す側断面図である。
【図13】本発明によるパッケージコアを有する超小型電子パッケージの製造方法を示す側断面図である。
【図14】本発明によるパッケージコアを有する超小型電子パッケージの製造方法を示す側断面図である。
【図15】本発明によるパッケージコアを有する超小型電子パッケージの製造方法を示す側断面図である。
【図16】本発明によるパッケージコアを有する超小型電子パッケージの製造方法を示す側断面図である。
【図17】本発明によるパッケージコアを有する超小型電子パッケージの製造方法を示す側断面図である。
【図18】本発明によるパッケージコアを有する超小型電子パッケージの製造方法を示す側断面図である。
【図19】本発明によるパッケージコアを有する超小型電子パッケージの製造方法を示す側断面図である。
【図20】本発明によるパッケージコアのない超小型電子パッケージの側断面図である。
【図21】本発明によるパッケージコアのない超小型電子パッケージの側断面図である。
【図22】本発明の一実施例に使用可能なヒートスプレッダーの斜視図である。
【図23】本発明によるヒートスプレッダーを有する超小型電子パッケージの種々の形成方法を示す側断面図である。
【図24】本発明によるヒートスプレッダーを有する超小型電子パッケージの種々の形成方法を示す側断面図である。
【図25】本発明によるヒートスプレッダーを有する超小型電子パッケージの種々の形成方法を示す側断面図である。
【図26】本発明によるヒートスプレッダーを有する超小型電子パッケージの種々の形成方法を示す側断面図である。
【図27】本発明によるヒートスプレッダーを有する超小型電子パッケージの種々の形成方法を示す側断面図である。
【図28】本発明によるヒートスプレッダーを有する超小型電子パッケージの種々の形成方法を示す側断面図である。
【図29】本発明によるヒートスプレッダーを有する超小型電子パッケージの種々の形成方法を示す側断面図である。
【図30】本発明によるヒートスプレッダーを有する超小型電子パッケージの種々の形成方法を示す側断面図である。
【図31】本発明によるヒートスプレッダーを有する超小型電子パッケージの種々の形成方法を示す側断面図である。
【図32】本発明によるヒートスプレッダーを有する超小型電子パッケージの種々の形成方法を示す側断面図である。
【図33】本発明によるヒートスプレッダーを有する超小型電子パッケージの種々の形成方法を示す側断面図である。
【図34】本発明によるヒートスプレッダーを有する超小型電子パッケージの種々の形成方法を示す側断面図である。
【図35】当該技術分野で知られた超小型電子デバイスの真のCSPを示す側断面図である。
【図36】当該技術分野で知られた基板介在物を用いる超小型電子デバイスのCSPの断面図である。
【図37】当該技術分野で知られた可撓性コンポーネント介在物を用いる超小型電子デバイスのCSPの断面図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
活性表面及び少なくとも1つの側面を有する超小型電子ダイと、
超小型電子ダイの少なくとも1つの側面に隣接し、超小型電子ダイの活性表面と実質的に同じ平面である少なくとも1つの表面を有する封止材料と、
超小型電子ダイの活性表面及び封止材料の前記表面に隣接して超小型電子ダイの活性表面と電気的に接触する積層配線構造とを有する超小型電子パッケージ。
【請求項2】
積層配線構造が、
第1の表面及び第2の表面を有する誘電材料の少なくとも1つの層と、
第1の表面から第2の表面へ延びる少なくとも1つの導電プラグと、
誘電材料の第1の表面上にあって少なくとも1つの導電プラグと接触する少なくとも1つの導電要素とより成る請求項1の超小型電子パッケージ。
【請求項3】
積層配線構造の少なくとも1つの導電プラグと超小型電子ダイの活性表面上の少なくとも1つの電気接点とはそれらの間の導電性接着剤により電気的に接続され、積層配線構造と超小型電子ダイの活性表面との間の導電性接着剤に隣接する領域には誘電材料が設けられている請求項2の超小型電子パッケージ。
【請求項4】
超小型電子パッケージの製造方法であって、
活性表面及び少なくとも1つの側面を有する少なくとも1つの超小型電子ダイを用意し、
少なくとも1つの超小型電子ダイの活性表面に保護膜を当接させ、
少なくとも1つの超小型電子ダイの側面に隣接する封止材料により、その少なくとも1つの平面が少なくとも1つの超小型電子ダイの活性表面と実質的に同じ平面となるように超小型電子ダイを封止し、
保護膜を除去し、
超小型電子ダイの活性表面と電気的接触するように、積層配線構造を超小型電子ダイの活性表面及び封止材料の前記表面に隣接して配設するステップより成る超小型電子パッケージの製造方法。
【請求項5】
積層配線構造を超小型電子ダイの活性表面上に配設するステップはさらに、積層配線構造の導電プラグを超小型電子ダイの活性表面の電気接点に導電性接着剤により固着するステップを含む請求項4の方法。
【請求項6】
第1の表面、反対側の第2の表面及び第1の表面から第2の表面へ延びる少なくとも1つの開口を有する超小型電子パッケージコアと、
活性表面を有し、少なくとも1つの開口内に配設された少なくとも1つの超小型電子ダイと、
超小型電子パッケージコアを少なくとも1つの超小型電子ダイに接着する封止材料と、
超小型電子ダイの活性表面及び超小型電子パッケージコアに隣接して超小型電子ダイの活性表面と電気的接触関係にある積層配線構造とより成る超小型電子パッケージ。
【請求項7】
超小型電子パッケージコアは、ビスマレイミドトリアジン樹脂系積層材料、FR4積層材料、ポリイミド積層材料、セラミック及び金属より成る群から選択した材料より成る請求項6の超小型電子パッケージ。
【請求項8】
封止材料はさらに、超小型電子ダイの活性表面及び超小型電子パッケージコアの第1の表面と実質的に同じ平面である少なくとも1つの表面をさらに備えた請求項6の超小型電子パッケージ。
【請求項9】
積層配線構造は、
第1の表面及び第2の表面を有する誘電材料の少なくとも1つの層と、
第1の表面から第2の表面へ延びる少なくとも1つの導電プラグと、
誘電材料の第1の表面上に少なくとも1つの導電プラグと接触関係に配設された少なくとも1つの導電要素とより成る請求項6の超小型電子パッケージ。
【請求項10】
積層配線構造の少なくとも1つの導電プラグと超小型電子ダイの活性表面上の少なくとも1つの電気接点とはそれらの間の導電性接着剤により電気的に接続され、積層配線構造と超小型電子ダイの活性表面との間の導電性接着剤に隣接する領域には誘電材料が設けられている請求項9の超小型電子パッケージ。
【請求項11】
超小型電子パッケージの製造方法であって、
第1の表面、反対側の第2の表面及び第1の表面から第2の表面へ延びる少なくとも1つの開口を有する超小型電子パッケージコアを用意し、
活性表面を有する少なくとも1つの超小型電子ダイを少なくとも1つの開口内に配設し、
超小型電子パッケージコアを封止材料により少なくとも1つの超小型電子ダイに接着し、
超小型電子ダイの活性表面と電気的接触関係となるように、積層配線構造を超小型電子ダイの活性表面及び封止材料の表面に隣接して配設するステップより成る超小型電子パッケージの製造方法。
【請求項12】
積層配線構造を超小型電子ダイの活性表面上に配設するステップはさらに、積層配線構造の導電プラグを超小型電子ダイの活性表面の電気接点に導電性接着剤により固着するステップを含む請求項11の方法。
【請求項13】
超小型電子パッケージコアを用意するステップは、ビスマレイミドトリアジン樹脂系積層材料、FR4積層材料、ポリイミド積層材料、セラミック及び金属より成る群から選択した材料の超小型電子パッケージコアを用意するステップより成る請求項11の方法。
【請求項14】
超小型電子パッケージコアを少なくとも1つの超小型電子ダイに封止材料により接着する前に、超小型電子パッケージコアの第1の表面及び超小型電子ダイの活性表面を保護膜に当接させるステップをさらに含む請求項11の方法。
【請求項15】
超小型電子パッケージコアの第1の表面及び超小型電子ダイの活性表面を保護膜に当接させるステップは、超小型電子パッケージコアを少なくとも1つの超小型電子ダイに封止材料により接着する前に、超小型電子パッケージコアの第1の表面及び超小型電子ダイの活性表面を保護膜上の接着剤の層に当接させるステップをさらに含む請求項11の方法。
【請求項16】
第1の表面と、第1の表面から底面に延びる少なくとも1つの側壁により画定された少なくとも1つの凹部とを有するヒートスプレッダーと、
活性表面、裏側表面及び少なくとも1つの側面を有する、少なくとも1つの凹部内に配設された少なくとも1つの超小型電子ダイと、
少なくとも1つの超小型電子ダイの裏側表面を凹部の底面に接着する熱伝導性材料と、
超小型電子ダイの活性表面と電気的に接触するように、超小型電子ダイの活性表面及びヒートスプレッダーに隣接して配設された積層配線構造とより成る超小型電子パッケージ。
【請求項17】
積層配線構造は、
第1の表面及び第2の表面を有する誘電材料の少なくとも1つの層と、
第1の表面から第2の表面へ延びる少なくとも1つの導電プラグと、
誘電材料層の第1の表面上に少なくとも1つの導電プラグと接触関係に配設された少なくとも1つの導電要素とより成る請求項16の超小型電子パッケージ。
【請求項18】
積層配線構造の少なくとも1つの導電プラグは超小型電子ダイの活性表面上の少なくとも1つの電気接点に接続されている請求項17の超小型電子パッケージ。
【請求項19】
凹部の少なくとも1つの側壁と超小型電子ダイの少なくとも1つの側面との間のギャップに配設された充填材料をさらに含む請求項16の超小型電子パッケージ。
【請求項20】
熱伝導性材料は樹脂、エポキシ、金属及び金属合金より成る群から選択される請求項16の超小型電子パッケージ。
【請求項21】
少なくとも1つの凹部の側壁は実質的に傾斜している請求項16の超小型電子パッケージ。
【請求項22】
超小型電子パッケージの製造方法であって、
第1の表面と、第1の表面から底面に延びる少なくとも1つの側壁により画定された少なくとも1つの凹部とを有するヒートスプレッダーを用意し、
活性表面、裏側表面及び少なくとも1つの側面を有する少なくとも1つの超小型電子ダイを少なくとも1つの凹部内に配設し、
少なくとも1つの超小型電子パッケージコアを凹部の底面に接着し、
超小型電子ダイの活性表面と電気的接触関係となるように、積層配線構造を超小型電子ダイの活性表面及びヒートスプレッダーの第1の表面に隣接して配設するステップより成る超小型電子パッケージの製造方法。
【請求項23】
積層配線構造を超小型電子ダイの活性表面上に配設するステップはさらに、積層配線構造の導電プラグを超小型電子ダイの活性表面の電気接点に導電性接着剤により固着するステップを含む請求項22の方法。
【請求項24】
凹部の少なくとも1つの側壁と超小型電子ダイの少なくとも1つの側面との間のギャップに充填材料を配設するステップをさらに含む請求項22の方法。
【請求項25】
少なくとも1つの超小型電子ダイの裏側表面を凹部の底面に接着するステップは、少なくとも1つの超小型電子ダイの裏側表面を底面に、熱伝導性粒状物を充填した樹脂材料及び熱伝導性粒状物を充填したエポキシ材料より成る群から選択した熱伝導性材料で接着するステップより成る請求項22の方法。
【請求項26】
少なくとも1つの超小型電子ダイの裏側表面を凹部の底面に接着するステップは、少なくとも1つの超小型電子ダイの裏側表面を底面に、金属及び金属合金より成る群から選択した熱伝導性材料により接着するステップを含む請求項22の方法。
【請求項27】
少なくとも1つの超小型電子ダイの裏側表面を凹部の底面に接着するステップは、
複数の半田バンプを少なくとも1つの超小型電子ダイの裏側表面及び凹部の底面のうちの少なくとも一方の上に配設し、
少なくとも1つの超小型電子ダイの裏側表面と凹部の底面との間に、第1の複数の半田バンプと第2の複数の半田バンプとをリフローさせることにより実質的に連続する半田層を形成するステップより成る請求項22の方法。
【請求項28】
複数の半田バンプを配設するステップは、
少なくとも1つの超小型電子ダイの裏側表面上に半田ダム材料をパターン形成し、
半田ダム材料を貫通する複数の半田バンプを形成するステップより成る請求項27の方法。
【請求項29】
複数の半田バンプを配設するステップは、
凹部の底面上に半田ダム材料をパターン形成し、
半田ダム材料を貫通する複数の半田バンプを形成するステップより成る請求項27の方法。
【請求項30】
複数の半田バンプを少なくとも1つの超小型電子ダイの裏側表面及び凹部の底面のうちの少なくとも一方の上に配設するステップは、
少なくとも1つの超小型電子ダイの裏側表面に半田ダム材料をパターン形成し、半田ダムを貫通する複数の半田ダンプを形成することにより、第1の複数の半田バンプを少なくとも1つの超小型電子ダイの裏側表面上に配設し、
半田ダム材料を凹部の底面上にパターン形成し、半田ダム材料を貫通する複数の半田バンプを形成することにより、第2の複数の半田バンプを凹部の底面上に配設するステップより成り、
少なくとも1つの超小型電子ダイの裏側表面と凹部の底面との間に実質的に連続する半田層を形成するステップは、
第1の複数の半田バンプと第2の複数の半田バンプとをリフローさせて少なくとも1つの超小型電子第ダイを凹部内に整列させ、
少なくとも1つの超小型電子ダイの裏側表面及び凹部の底面の上の半田ダム材料を除去し、
少なくとも1つの超小型電子ダイを定位置に保持しながら第1の複数の半田バンプ及び第2の複数の半田バンプを再びリフローさせるステップより成る請求項27の方法。
【請求項31】
実質的に連続する半田層を形成する間に少なくとも部分真空を引くステップをさらに含む請求項30の方法。

【図35】
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【図36】
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【図37】
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【公表番号】特表2004−538619(P2004−538619A)
【公表日】平成16年12月24日(2004.12.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2002−550311(P2002−550311)
【出願日】平成13年11月15日(2001.11.15)
【国際出願番号】PCT/US2001/044968
【国際公開番号】WO2002/049103
【国際公開日】平成14年6月20日(2002.6.20)
【出願人】(591003943)インテル・コーポレーション (1,101)