パケット伝送システムおよびパケット伝送装置並びにパケット伝送方法
【課題】
パケット損失の無い高信頼の故障復旧を実現するための従来のパケット伝送システムは、装置構成が複雑で回線収容効率が低下するという問題があった。
【解決手段】
本発明に係るSONET/SDHやOTNを用いるパケット伝送システムは、送信機能部においては、ユーザネットワークから受信したパケットをGFPフレームにマッピングするGFPマッピング部やVCフレームにマッピングするVCマッピング部またはOTNマッピング部をコピー部の前に配置し、受信機能部においては、広域ネットワークの複数の経路から受信するフレームの中から早着のフレームを選択する選択部の後にVCフレームにデマッピングするVCデマッピング部やGFPフレームにデマッピングするGFPデマッピング部またはOTNデマッピング部を配置するようにした。
パケット損失の無い高信頼の故障復旧を実現するための従来のパケット伝送システムは、装置構成が複雑で回線収容効率が低下するという問題があった。
【解決手段】
本発明に係るSONET/SDHやOTNを用いるパケット伝送システムは、送信機能部においては、ユーザネットワークから受信したパケットをGFPフレームにマッピングするGFPマッピング部やVCフレームにマッピングするVCマッピング部またはOTNマッピング部をコピー部の前に配置し、受信機能部においては、広域ネットワークの複数の経路から受信するフレームの中から早着のフレームを選択する選択部の後にVCフレームにデマッピングするVCデマッピング部やGFPフレームにデマッピングするGFPデマッピング部またはOTNデマッピング部を配置するようにした。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、高速デジタル通信方式の国際規格であるSONET/SDHやOTN(Optical Transport Network)を用いてパケットを伝送する技術に関し、特にパケット損失の無い高信頼な故障復旧を実現することができるパケット伝送システムおよびパケット伝送装置並びにパケット伝送方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、パケット伝送の普及に伴い、パケットをSONET/SDHやOTNを介して伝送する技術が利用されるようになってきた。一方、パケット伝送における従来の高信頼化技術として、例えば順序識別子を付加したパケットを複製した複数のパケットを複数経路で送信し、受信側で複数経路から到着するパケットの中から早着のパケットを下流に転送することにより、パケットを無中断で伝送するパケット伝送装置が考えられている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
ここで、パケットを無中断で伝送する従来のパケット伝送装置900のブロック図を図9に示す。図9において、パケット伝送装置900は、送信機能部901と受信機能部902とで構成される。送信機能部901は、ユーザNWから受信するデータを広域NWへ送信するためのブロックで、受信部911と、コピー部912と、識別子付与部913aおよび913bと、送信部914aおよび914bとで構成される。尚、以降の説明において、特定のブロックを指す場合を除いて、例えば識別子付与部913aおよび識別子付与部913bは識別子付与部913のように系統名(a,b)を省略して表記する。送信機能部901において、受信部911でユーザNWから受信したパケットはコピー部912で同一の情報を持つ複数のパケットに複製され、識別子付与部913で各パケットに順序識別子が付加された後、送信部914から広域NW側の異なる経路で送信される。
【0004】
一方、受信機能部902は、広域NWから受信した信号をユーザNWへ送信するためのブロックで、受信部921と、メモリ922と、選択部923と、カウンタ部924と、送信部925とで構成される。受信機能部902において、受信部921で広域NWの複数経路から受信した複数パケットはそれぞれメモリ922に蓄積され、選択部923は、メモリ922から読み出したパケットの順序識別子とカウンタ部924のカウント値とを参照して、複数経路から受信した同一情報を持つパケットの中の先着パケットを選択して送信部925からユーザNWに転送される。
【0005】
図10は受信側処理と送信側処理の流れを示すフローチャートである。送信側処理では、ユーザNWからパケットを受信すると(ステップS91)、受信したパケットを経路の数だけ複製し(ステップS92)、複製したパケットに順序などを示す識別子をそれぞれ付与し(ステップS93)、複数のパケットをそれぞれ異なる経路に分けて広域NWに送信する(ステップS94)。
【0006】
一方、受信側処理では、広域NWを介して複数の異なる経路で送られてくるパケットを受信すると(ステップS95)、受信したパケットの識別子を確認して複数経路の中で一番早く受信した正常のパケット(早着パケット)を選択し(ステップS96)、選択したパケットから識別子を消去してユーザNWに転送する(ステップS97)。
【0007】
このように従来のパケット伝送システムでは、複製した複数のパケットを複数の経路で伝送するので一部の経路に障害が発生した場合でもパケット損失が生じないようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特許第4074268号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
ところが、従来技術はパケット転送を対象とした技術なので、SONET/SDHまたはOTN上でパケットを伝送する装置に適用した場合、パケット伝送装置の回路規模が大きくなるという課題がある。
【0010】
例えば、SONET/SDHでパケットを伝送する場合、ユーザNWから受信したパケットをGFP(Generic Framing Procedure)にマッピングしてSONET/SDHに収容する方法が一般的で、パケット伝送装置は図11に示すようなブロック構成になる。尚、図11において図9と同符号のものは同じ機能を有するブロックを示す。図11の送信機能部951では、図9の送信機能部901に加えて、SONET/SDHに必要なGFPマッピング部915,VC(Virtual Container)マッピング部916および多重部917が配置されている。また、図11の受信機能部952では、図9の受信機能部902に加えて、SONET/SDHに必要な分離部926,VCデマッピング部927およびGFPデマッピング部928が配置されている。
【0011】
図11に示した従来方式のパケット伝送装置950では、受信部911でユーザNWから受信したパケットをコピー部912で複製し、識別子付与部913で識別子が付与された複数パケットをGFPマッピング部915およびVCマッピング部916でGFPフレームおよびVCフレームにマッピングして多重部917で多重後、送信部914から広域NWの異なる伝送路に送信される。一方、受信機能部952では、広域NWの複数経路から到着した複数フレームを受信部921で受信して分離部926で分離され、VCデマッピング部927およびGFPデマッピング部928でユーザパケットにデマッピング後、メモリ922に蓄積される。そして、選択部923で到着順序を判定し、早着のパケットを選択して送信部925からユーザNWに転送される。
【0012】
このように従来方式のパケット伝送装置950では、GFPフレームに変換する前にパケットを複製するので、それぞれのパケットをSONET/SDH信号に乗せるためのGFPマッピング部915やVCマッピング部916などの機能ブロックが経路数分だけ必要になる。特に、装置構成が複雑化すると回路規模が大きくなり、部品コストや製造コストおよび故障率が増加するという問題がある。
【0013】
上記課題に鑑み、本発明の目的は、SONET/SDHやOTNを利用してパケット伝送する装置の機能ブロック数を削減すると共に回線収容効率の低下を抑制することにより、装置構成を複雑化させることなく、パケット損失の無い高信頼の故障復旧を実現することができるパケット伝送システムおよびパケット伝送装置並びにパケット伝送方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明に係る請求項1のパケット伝送システムは、ユーザネットワークと、広域ネットワークと、これらのネットワークを相互に接続するパケット伝送装置とで構成されるSONET/SDHを用いるパケット伝送システムにおいて、ユーザネットワークから受信したパケットを広域ネットワークに送信する前記パケット伝送装置の送信側に、ユーザネットワークからユーザパケットを受信するユーザNW受信部と、前記ユーザNW受信部で受信したユーザパケットをGFPフレームにマッピングするGFPマッピング部と、前記GFPマッピング部が出力するGFPフレームと同一情報を持つ複数のGFPフレームに複製するコピー部と、前記コピー部が複製した複数のGFPフレームにそれぞれ異なる識別子を付与する識別子付与部と、前記識別子付与部が識別子を付与した複数のGFPフレームをVCフレームにそれぞれマッピングするVCマッピング部と、前記VCマッピング部が出力する複数のVCフレームを多重化する多重部と、前記パケット多重部が出力する複数のVCフレームをそれぞれ異なる伝送路を介して広域ネットワークに送信する複数の広域NW送信部とを設け、広域ネットワークから受信したパケットをユーザネットワークに送信する前記パケット伝送装置の受信側に、広域ネットワークから異なる複数の伝送路を介してそれぞれVCフレームを受信する複数の広域NW受信部と、前記広域NW受信部で受信した複数のVCフレームを分離する分離部と、前記パケット分離部が分離した複数のVCフレームをGFPフレームにデマッピングするVCデマッピング部と、前記VCデマッピング部がデマッピングしたGFPフレームを一時的に保持する記憶部と、前記記憶部が保持する複数のGFPフレームの中から各GFPフレームに付与されている識別子に応じて1つのGFPフレームを選択する選択部と、前記選択部が選択するGFPフレーム数を数えるカウンタ部と、前記選択部が選択したGFPフレームをユーザパケットにデマッピングするGFPデマッピング部と、前記GFPデマッピング部が出力するユーザパケットをユーザネットワークに送信するユーザNW送信部とを設けたことを特徴とする。
【0015】
本発明に係る請求項2のパケット伝送システムは、ユーザネットワークと、広域ネットワークと、これらのネットワークを相互に接続するパケット伝送装置とで構成されるSONET/SDH/SDHを用いるパケット伝送システムにおいて、ユーザネットワークから受信したパケットを広域ネットワークに送信する前記パケット伝送装置の送信側に、ユーザネットワークからユーザパケットを受信するユーザNW受信部と、前記ユーザNW受信部で受信したユーザパケットをGFPフレームにマッピングするGFPマッピング部と、前記GFPマッピング部が出力するGFPフレームをVCフレームにマッピングするVCマッピング部と、前記VCマッピング部が出力するVCフレームと同一情報を持つ複数のVCフレームに複製するコピー部と、前記コピー部が複製した複数のVCフレームにそれぞれ異なる識別子を付与する識別子付与部と、前記識別子付与部が識別子を付与した複数のVCフレームを多重化する多重部と、前記パケット多重部が出力する複数のVCフレームをそれぞれ異なる伝送路を介して広域ネットワークに送信する複数の広域NW送信部とを設け、広域ネットワークから受信したパケットをユーザネットワークに送信する前記パケット伝送装置の受信側に、広域ネットワークから異なる複数の伝送路を介してそれぞれVCフレームを受信する複数の広域NW受信部と、前記広域NW受信部で受信した複数のVCフレームを分離する分離部と、前記分離部が分離した複数のVCフレームを一時的に保持する記憶部と、前記記憶部が保持する複数のVCフレームの中から各VCフレームに付与されている識別子に応じて1つのVCフレームを選択する選択部と、前記選択部が選択するVCフレーム数を数えるカウンタ部と、前記選択部が選択したVCフレームをGFPフレームにデマッピングするVCデマッピング部と、前記VCデマッピング部がデマッピングしたGFPフレームをユーザパケットにデマッピングするGFPデマッピング部と、前記GFPデマッピング部が出力するユーザパケットをユーザネットワークに送信するユーザNW送信部とを設けたことを特徴とする。
【0016】
本発明に係る請求項3のパケット伝送システムは、請求項2に記載のパケット伝送システムにおいて、前記識別子付与部は、順序識別子および経路識別子をVCフレームのH4バイトマルチフレームに挿入することを特徴とする。
【0017】
本発明に係る請求項4のパケット伝送システムは、ユーザネットワークと、広域ネットワークと、これらのネットワークを相互に接続するパケット伝送装置とで構成されるOTNを用いるパケット伝送システムにおいて、ユーザネットワークから受信したパケットを広域ネットワークに送信する前記パケット伝送装置の送信側に、ユーザネットワークからユーザパケットを受信するユーザNW受信部と、前記ユーザNW受信部で受信したユーザパケットをOTNフレームにマッピングするOTNマッピング部と、前記OTNマッピング部が出力するフレームと同一情報を持つ複数のフレームに複製するコピー部と、前記コピー部が複製した複数のフレームにそれぞれ異なる識別子を付与する識別子付与部と、前記識別子付与部が識別子を付与した複数のパケットをそれぞれ異なる伝送路を介して広域ネットワークに送信する複数の広域NW送信部とを設け、広域ネットワークから受信したパケットをユーザネットワークに送信する前記パケット伝送装置の受信側に、広域ネットワークから異なる複数の伝送路を介してそれぞれOTNフレームを受信する複数の広域NW受信部と、前記広域NW受信部で受信した複数のOTNフレームを一時的に保持する記憶部と、前記記憶部が保持する複数のOTNフレームの中から各OTNフレームに付与されている識別子に応じて1つのOTNフレームを選択する選択部と、前記選択部が選択するOTNフレーム数を数えるカウンタ部と、前記選択部が選択したOTNフレームをユーザパケットにデマッピングするOTNデマッピング部と、前記OTNデマッピング部が出力するユーザパケットをユーザネットワークに送信するユーザNW送信部とを設けたことを特徴とする。
【0018】
本発明に係る請求項5のパケット伝送システムは、ユーザネットワークと、広域ネットワークと、これらのネットワークを相互に接続するパケット伝送装置とで構成されるOTNを用いるパケット伝送システムにおいて、ユーザネットワークから受信したパケットを広域ネットワークに送信する前記パケット伝送装置の送信側に、ユーザネットワークからユーザパケットを受信するユーザNW受信部と、前記ユーザNW受信部で受信したユーザパケットをGFPフレームにマッピングするGFPマッピング部と、前記GFPマッピング部が出力するGFPフレームと同一情報を持つ複数のGFPフレームに複製するコピー部と、前記コピー部が複製した複数のGFPフレームにそれぞれ異なる識別子を付与する識別子付与部と、前記識別子付与部が出力する複数のフレームをそれぞれOTNフレームにマッピングするOTNマッピング部と、前記OTNマッピング部がマッピングした複数のOTNフレームをそれぞれ異なる伝送路を介して広域ネットワークに送信する複数の広域NW送信部とを設け、広域ネットワークから受信したフレームをユーザネットワークに送信する前記パケット伝送装置の受信側に、広域ネットワークから異なる複数の伝送路を介してそれぞれOTNフレームを受信する複数の広域NW受信部と、前記広域NW受信部で受信した複数のOTNフレームをGFPフレームにデマッピングするOTNデマッピング部と、前記OTNデマッピング部が出力するGFPフレームを一時的に保持する記憶部と、前記記憶部が保持する複数のGFPフレームの中から各GFPフレームに付与されている識別子に応じて1つのGFPフレームを選択する選択部と、前記選択部が選択するGFPフレーム数を数えるカウンタ部と、前記選択部が選択したGFPフレームをユーザパケットにデマッピングするGFPデマッピング部と、前記GFPデマッピング部が出力するユーザパケットをユーザネットワークに送信するユーザNW送信部とを設けたことを特徴とする。
【0019】
本発明に係る請求項6のパケット伝送システムは、請求項1または5に記載のパケット伝送システムにおいて、前記識別子付与部は、順序識別子および経路識別子をGFPフレームのGFPヘッダとGFPペイロードの間に挿入することを特徴とする。
【0020】
本発明に係る請求項7のパケット伝送システムは、請求項1または5に記載のパケット伝送システムにおいて、前記識別子付与部は、順序識別子および経路識別子をGFPフレームのExtension header部分に記述することを特徴とする。
【0021】
また、本発明に係る請求項8から請求項14に記載のパケット伝送装置は、上記の請求項1から請求項7に記載のそれぞれのパケット伝送システムで用いられるパケット伝送装置を構成することを特徴とする。
【0022】
さらに、本発明に係る請求項15から請求項21に記載のパケット伝送方法は、上記の請求項1から請求項7に記載のそれぞれのパケット伝送システムで用いられるパケット伝送装置の各部の処理手順を実行することを特徴とする。
【発明の効果】
【0023】
本発明によれば、SONET/SDHまたはOTNネットワーク上でパケットを伝送する装置において、パケットのコピーを作成し、それぞれ異なる経路に送ると共に、受信側では、複数のパケットのうちいずれか一方を選択することで、パケット損失の無いネットワークを提供できる。また、パケットのコピーをGFP、VCやOTNへカプセル化した後に行なうことで、装置の機能ブロック数を削減すると共に回線収容効率の低下を抑制する機能を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】パケット伝送システム1の概要図である。
【図2】第1の実施形態に係るパケット伝送装置100のブロック図である。
【図3】順序識別子および経路識別子の一例を示す説明図である。
【図4】第1の実施形態に係るパケット伝送装置200の選択処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図5】第1の実施形態の変形例のパケット伝送装置400のブロック図である。
【図6】第2の実施形態に係るパケット伝送装置200のブロック図である。
【図7】第2の実施形態に係るパケット伝送装置200の選択処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図8】第3の実施形態に係るパケット伝送装置300のブロック図である。
【図9】従来のパケット伝送装置900のブロック図である。
【図10】パケット伝送装置900の送信側処理と受信側処理のフローチャートである。
【図11】SONET/SDHに対応する従来のパケット伝送装置950のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、図面を参照して本発明に係るネットワーク伝送装置および制御メッセージ転送方法の実施形態について説明する。
(第1の実施形態)
[パケット伝送システムの概要]
図1は、第1の実施形態に係るパケット伝送システムの一例を示す全体図である。図1の例では、両端に描かれたユーザネットワーク2および3(ユーザNW2および3)の間で送受信されるパケットを中央に描かれた広域ネットワーク4(広域NW4)を介して接続するシステム構成になっており、ユーザネットワーク2および3と広域ネットワーク4の境界には2つのネットワーク間の中継を行う伝送装置(本実施形態に係るパケット伝送装置5および6に対応)がそれぞれ設置されている。
【0026】
図1において、例えばパケット伝送装置5はユーザNW2から送信されるパケットを複製して経路A、B,CおよびDの複数の経路に分けて広域NW4側に転送し、逆に広域NW4の複数経路から受信する複数のパケットの1つを選択してユーザNW2側に転送する。
【0027】
ここで、パケット伝送装置5および6は、従来技術の図9または図11で説明したように、ユーザNW2から受信したパケットを広域NW4に送信する送信側処理を行う送信機能部と、広域NW4から受信したパケットをユーザNW2に送信する受信側処理を行う受信機能部とで構成される。
【0028】
[パケット伝送装置5および6の構成]
次に、パケット伝送装置5および6の構成例について図2を用いて詳しく説明する。図2は、SONET/SDHに対応するパケット伝送装置5および6の一例を示すパケット伝送装置100のブロック図である。図2において、パケット伝送装置100は送信機能部101と受信機能部102とで構成される。
【0029】
送信機能部101は、ユーザNWから受信したデータを広域NWへ送信するためのブロックで、受信部111と、GFPマッピング部112と、コピー部113と、識別子付与部114aおよび114bと、VCマッピング部115と、多重部116と、送信部117aおよび117bとで構成される。尚、図2では分かり易いように2つの経路を有する場合の構成例を描いてあるので、コピー部113以降のブロックはそれぞれ2系統(広域NW4の経路Aに対応するa系統と、広域NW4の経路Bに対応するb系統)の処理を行うための同じブロック配列を有するが、2系統より多い数の経路に分けて送信する場合は経路数だけコピー部113以降のブロックを設ければよい。また、以降の説明において、特定のブロックを指す場合を除いて、例えば識別子付与部114aおよび識別子付与部114bは識別子付与部114のように系統名(a,b)を省略して表記するものとし、例えば送信部117aおよび送信部117bは送信部117と表記する。また、以降の図面に出現する同様のブロックについても特に明記しない限り、同様に系統名(a,b)を省略して表記するものとする。以下、各ブロックについて順番に説明する。
【0030】
受信部111は、ユーザNWからのパケットを受信する。尚、本実施形態で特に明記せずに「パケット」と称しているものは、ユーザ情報に宛先などのヘッダ情報を付加した一塊の伝送情報単位を示すものとし、パケットの種類は何でもよく、例えばイーサネット(登録商標)のIPパケットであっても構わないし、MACフレームなどのフレームであっても構わない。或いは、MPLS(Multi−Protocol Label Switching)に対応したパケットであっても構わない。
【0031】
GFPマッピン部112は、受信部111で受信したユーザパケットをGFPフレームにマッピングする。
【0032】
コピー部113は、GFPマッピン部112でマッピングされたGFPフレームと同一の情報を持つ複数のGFPフレームを複製する。
【0033】
識別子付与部114は、コピー部113で複製されたGFPフレームにそれぞれ順序識別子および経路識別子を書き込む。ここで、順序識別子は送信順序を示す識別子で、0,1,2,3・・・の整数値が送信する度に順番に1ずつ増加され、その数値が書き込まれる(尚、1,2,3・・・の自然数でも構わない)。また、経路識別子は送信する伝送経路を示す識別子で伝送経路の1系,2系・・・などに対応する1〜nの値が書き込まれる。
【0034】
ここで、順序識別子および経路識別子をフレームに付加する例について図3を用いて説明する。図3(a)は、GFPフレームを構成するGFPヘッダとGFPペイロードの間に順序識別子と経路識別子を挿入する例を示している。また、図3(b)はLEF(Linear Extension Frame)の例で、GFPフレームのExtension header部分に順序識別子および経路識別子を記述する例を示している。GFPフレームのExtension headerは、CID(Channel IDentification)とSpareフィールドとExtension header HEC(Header Error Control)とで構成され、このSpareフィールド部分に順序識別子および経路識別子を記述する。
【0035】
VCマッピング部115は、識別子付与部114で識別子を付与された各GFPフレームをSONET/SDHで伝送するためのVCフレームにマッピングする。
【0036】
多重部116は、VCマッピング部115でマッピングされたVCフレームを多重する。
【0037】
送信部117は、多重部116で多重化されたVCフレームを異なる複数の経路毎に広域NWに送信する。
【0038】
次に、受信機能部102について説明する。図2において、受信機能部102は、広域NWから受信した信号をユーザNWへ送信するためのブロックで、受信部121(受信部121aおよび121b)と、分離部122と、VCデマッピング部123(VCデマッピング部123aおよび123b)と、メモリ124(メモリ124aおよび124b)と、選択部125(選択部125aおよび125b)と、カウンタ部126と、GFPデマッピング部127と、送信部128とで構成される。
【0039】
受信部121は、それぞれ対応する広域NWの経路Aおよび経路Bから送られてくるSONET/SDHに対応する多重化されたVCフレームを受信する。
【0040】
分離部122は、多重化されたVCフレームを分離する。
【0041】
VCデマッピング部123は、分離部122が出力するVCフレームをGFPフレームにデマッピングし、デマッピングされたGFPフレームを受信した経路毎に設けられたメモリ124に蓄積する。
【0042】
メモリ124は、先に書き込まれたパケットから先に読み出すFIFOメモリで構成され、VCデマッピング部123が順番に書き込むVCフレームは、選択部125によって先に書き込まれたVCフレームから順番に読み出される。
【0043】
選択部125は、メモリ124から読み出されたGFPフレームの順序識別子とカウンタ部のカウント値に基づいて、先着フレームを選択する。ここで、カウンタ部のカウント値は、例えば次に受信すべきGFPフレームの順序識別子の番号を示し、当該カウント値の順序識別子を有するGFPフレームを受信すると1つカウントアップする。このようにして、複数の経路から到着する同一情報を持つGFPフレームのうち、先着フレームの場合には当該フレームから識別子を消去してGFPデマッピング部127に送られる。また、先着でない方のGFPフレームは廃棄される。
【0044】
GFPデマッピング部127は、選択部で選択されたGFPフレームをユーザパケットにデマッピングする。
【0045】
送信部128は、GFPデマッピング部127でデマッピングされたユーザパケットをユーザネットワークへ送信する。
【0046】
[選択処理手順について]
次に、図2の選択部125とカウンタ部126による選択処理手順の一例について図4を用いて詳しく説明する。尚、図4は、独立した経路数が2つの場合の処理例を示しており、それぞれa系およびb系と称している。従って、経路数がn(nは自然数)の場合は、例えば1系〜n系までのn個について同様の処理を行なうものとする。以下、図4のフローチャートに従って説明する。
【0047】
(ステップS11)カウンタ部126のカウント値(CS)を0にリセットする。
【0048】
(ステップS12)a系のメモリ124aの受信フレームの有無を確認する。そして、a系のメモリ124aに受信フレームがある場合はS13に進み、受信フレームがない場合はS18に進む。
【0049】
(ステップS13)メモリ124aの受信フレームを読み出す。
【0050】
(ステップS14)読み出した受信フレームの順序識別子(Ca)とカウンタ部のカウント値(CS)とを比較する。そして、CS=Ca、CS>Ca、CS>Caの3つの条件に分けて処理し、CS=Caの場合はS15に進み、CS>Caの場合はS17に進み、CS>Caの場合はS18に進む。
【0051】
(ステップS15)メモリ124aの受信フレームをGFPデマッピング部127を介して送信部128に出力すると共に、当該受信フレームをメモリ124aから消去する。
【0052】
(ステップS16)カウンタのカウント値(CS)を1つカウントアップし(CS=CS+1)、S18に進む。
【0053】
(ステップS17)メモリ124aの受信フレームは別系において既に到着しているフレームであると認識できるので、当該受信フレームをメモリ124aから消去し、S18に進む。
【0054】
(ステップS18)b系のメモリ124bの受信フレームの有無を確認する。そして、b系のメモリ124bに受信フレームがある場合はS19に進み、受信フレームがない場合はS12に戻って次のフレームの受信を待つ。
【0055】
(ステップS19)メモリ124bの受信フレームを読み出す。
【0056】
(ステップS20)読み出した受信フレームの順序識別子(Cb)とカウンタ部のカウント値(CS)とを比較する。そして、CS=Cb、CS>Cb、CS>Cbの3つの条件に分けて処理し、CS=Cbの場合はS21に進み、CS>Cbの場合はS23に進み、CS>Cbの場合はS24に進む。
【0057】
(ステップS21)メモリ124bの受信フレームをGFPデマッピング部127を介して送信部128に出力すると共に、当該受信フレームをメモリ124bから消去する。
【0058】
(ステップS22)カウンタのカウント値(CS)を1つカウントアップし(CS=CS+1)、S12に戻って次のフレームの受信を待つ。
【0059】
(ステップS23)メモリ124bの受信フレームは別系において既に到着しているフレームであると認識できるので、当該受信フレームをメモリ124bから消去し、S12に戻って次のフレームの受信を待つ。
【0060】
(ステップS24)CS<Caであるか否かを判別する。そして、CS<Caの場合はS25に進み、CS>Caの場合はS12に戻って次のフレームの受信を待つ。
【0061】
(ステップS25)カウンタのカウント値(CS)を1つカウントアップし(CS=CS+1)、S12に戻って次のフレームの受信を待つ。
【0062】
ここで、本実施形態に係るパケット伝送装置100は、a系の処理を行った後でb系の処理を行なうようになっており、b系の処理内容は基本的にa系の処理内容と同様である。従って、さらに多くの経路を有する場合は、経路数分の処理を順番に行えばよい。或いは、全ての経路の処理を並列に行って、下流に流すフレームの判断を行なうようにしても構わない。
【0063】
このように、本実施形態に係るパケット伝送システムおよびパケット伝送装置並びにパケット伝送方法では、ユーザNWから受信するユーザパケットを先ずGFPマッピング部112でGFPフレームにマッピングしてから当該GFPフレームをコピー部113で複製することにより、図11で説明した従来技術のパケット伝送装置950の構成に比べて、装置を構成する機能ブロック数を少なくすることができるという効果が得られる。
【0064】
尚、本実施形態に係るパケット伝送システムおよびパケット伝送装置並びにパケット伝送方法における転送フレームの選択処理手順は、本実施形態に限定されるものではなく、同様の構成であれば本実施形態と同じ効果が得られる。
【0065】
例えば、図2ではSONET/SDHに対応する例として、GFPフレームをVCマッピング部115でVCフレームにマッピングする構成にしたが、OTNに対応する例として、図5に示したパケット伝送装置400のような構成にしても構わない。尚、図5において、図2と同符号のブロックは同様の処理を行うブロックである。図2と異なるのは、送信機能部401において、VCマッピング部116と多重部117の代わりにOTNマッピング部を配置し、受信機能部402において、分離部122とVCデマッピング部123の代わりにOTNデマッピング部129を配置している。そして、パケット伝送装置400では、コピー部113で複製したGFPフレームをOTNマッピング部118でOTNフレームにマッピングして送信部117から広域NWの各経路に送信し、広域NWの各経路から受信するOTNフレームはOTNデマッピング部129でGFPフレームにデマッピングする。ここで、GFPフレームのOTNフレームへのマッピングはITU−TのG.709規格に準拠した方法で行なわれるものとする。
【0066】
このように、本実施形態に係るパケット伝送システムおよびパケット伝送装置並びにパケット伝送方法では、SONET/SDHやOTNに対応する場合に、ユーザNWから受信するユーザパケットを先ずGFPマッピング部112でGFPフレームにマッピングしてから当該GFPフレームをコピー部113で複製することにより、図11で説明した従来技術のパケット伝送装置950の構成に比べて、装置を構成する機能ブロック数を少なくすることができるという効果が得られる。
【0067】
(第2の実施形態)
次に、本発明に係るパケット伝送システムおよびパケット伝送装置並びにパケット伝送方法の第2の実施形態について説明する。第1の実施形態では、GFPフレームへのマッピングをコピー部113の処理前に行うようにしたが、第2の実施形態ではVCフレームへのマッピングもコピー部113の処理前に行うようになっている。
【0068】
図6は、第2の実施形態に係るパケット伝送装置200の構成例を示すブロック図である。図6において、パケット伝送装置200は、第1の実施形態に係るパケット伝送装置100と同様に、送信機能部201と、受信機能部202とで構成される。
【0069】
送信機能部201は、ユーザNWから受信したデータを広域NWへ送信するためのブロックで、受信部111と、GFPマッピング部112と、VCマッピング部115と、コピー部113と、識別子付与部114aおよび114bと、多重部116と、送信部117aおよび117bとで構成される。尚、図2と同符号のものは同じ機能ブロックを示す。図6のパケット伝送装置200は、図2のパケット伝送装置100と同じ機能ブロックのみで構成されるが、機能ブロックの配置が異なる。例えば、パケット伝送装置100の送信機能部101ではVCマッピング部115aおよび115bが識別子付与部114の後に各経路毎に配置されていたが、本実施形態のパケット伝送装置200の送信機能部201ではVCマッピング部115はコピー部113の前に1つのブロックだけ配置されている。同様に、パケット伝送装置100の受信機能部102ではVCデマッピング部123は分離部122の直後に各経路毎に配置されていたが、本実施形態のパケット伝送装置200の受信機能部202ではVCデマッピング部123は選択部125の後に1つのブロックだけ配置されている。
【0070】
尚、図2と同様に、図6では分かり易いように2つの経路を有する場合の構成例を描いてあるが、a系統とb系統の2系統より多い数の経路に分けて送信する場合は、送信機能部201のコピー部113以降のブロックおよび受信機能部202の選択部125以前のブロックをそれぞれ経路数分設ければよい。
【0071】
送信機能部201において、受信部111で受信したユーザNWからのパケットはGFPマッピン部112でGFPフレームにマッピングされる。さらに、VCマッピング部115は、GFPマッピン部112でマッピングされたGFPフレームをVCフレームにマッピングする。そして、コピー部113は、マッピングされたVCフレームと同一情報を持つ複数のVCフレームに複製する。
【0072】
識別子付与部114は、図2のパケット伝送装置100の場合はGFPフレームに順序識別子および経路識別子を付加したが、図6のパケット伝送装置200ではコピー部113でコピーされたVCフレームにそれぞれ順序識別子および経路識別子を付加する。従って、順序識別子および経路識別子の考え方は第1の実施形態と同様であるが、本実施形態では順序識別子および経路識別子は、ITU−TのG.707規格に準拠したH4バイトマルチフレームに挿入される。
【0073】
その後、多重部116は識別子付与部114で識別子を付与されたVCフレームを多重化し、多重化されたVCフレームは送信部117から広域NWの異なる複数の経路毎に送信される。
【0074】
次に、受信機能部202において、受信部121は、それぞれ対応する広域NWの経路Aおよび経路Bから送られてくるSONET/SDHに対応する多重化されたVCフレームを受信し、分離部122で多重化されたVCフレームを分離し、分離されたVCフレームを受信した経路毎に設けられたメモリ124に蓄積する。ここで、図2のパケット伝送装置100の場合はVCデマッピング部123でVCフレームをデマッピングしたGFPフレームをメモリ124に蓄積するようにしたが、図6のパケット伝送装置200ではVCフレームのままメモリ124に蓄積する。そして、選択部125で早着のVCフレームを選択した後、VCデマッピング部123に出力する。VCデマッピング部123は、選択部125が選択したVCフレームをGFPフレームにデマッピングし、デマッピングされたGFPフレームはGFPデマッピング部127でユーザパケットにデマッピングされ、送信部128からユーザネットワークへ送信される。
【0075】
[選択処理手順について]
次に、図6の選択部125とカウンタ部126による選択処理手順の一例について図7を用いて説明する。尚、図7のフローチャートは、図4の第1の実施形態のパケット伝送装置100の選択処理手順に対応するフローチャートであり、基本的な処理は同じである。異なるのは、図4のフレームがVCフレームに対応することで、図7の以下のステップの処理が図4の場合と異なる。
【0076】
(ステップS12a)a系のメモリ124aのVCフレームの有無を確認する。そして、a系のメモリ124aにVCフレームがある場合はS13aに進み、VCフレームがない場合はS18aに進む。
【0077】
(ステップS13a)メモリ124aのVCフレームを読み出す。
【0078】
(ステップS15a)メモリ124aのVCフレームは、VCデマッピング部123でGFPフレームにデマッピングされ、さらにGFPデマッピング部127でユーザパケットにデマッピングされて送信部128に出力すると共に、当該VCフレームをメモリ124aから消去する。
【0079】
(ステップS17a)メモリ124aのVCフレームは別系において既に到着しているフレームであると認識できるので、当該VCフレームをメモリ124aから消去し、S18aに進む。
【0080】
(ステップS18a)b系のメモリ124bのVCフレームの有無を確認する。そして、b系のメモリ124bにVCフレームがある場合はS19aに進み、VCフレームがない場合はS12に戻って次のフレームの受信を待つ。
【0081】
(ステップS19a)メモリ124bのVCフレームを読み出す。
【0082】
(ステップS21a)メモリ124bのVCフレームは、VCデマッピング部123でGFPフレームにデマッピングされ、さらにGFPデマッピング部127でユーザパケットにデマッピングされて送信部128に出力すると共に、当該VCフレームをメモリ124bから消去する。
【0083】
(ステップS23a)メモリ124bのVCフレームは別系において既に到着しているフレームであると認識できるので、当該VCフレームをメモリ124bから消去し、S12aに戻って次のフレームの受信を待つ。
【0084】
ここで、本実施形態に係るパケット伝送装置200は、a系の処理を行った後でb系の処理を行なうようになっており、b系の処理内容は基本的にa系の処理内容と同様である。従って、さらに多くの経路を有する場合は、経路数分の処理を順番に行えばよい。或いは、全ての経路の処理を並列に行って、下流に流すフレームの判断を行なうようにしても構わない。
【0085】
このように、本実施形態に係るパケット伝送システムおよびパケット伝送装置並びにパケット伝送方法では、ユーザNWから受信するユーザパケットを先ずGFPマッピング部112でGFPフレームにマッピングし,さらにVCマッピング部115でVCフレームにマッピングしてから当該VCフレームをコピー部113で複製することにより、図11で説明した従来技術のパケット伝送装置950および第1の実施形態の図2で説明したパケット伝送装置100の構成に比べて、装置を構成する機能ブロック数を少なくすることができるという効果が得られる。
【0086】
特に、VCフレームの既存の規定バイトを利用することにより、余計なバイトを新たに追加することなく、ITU−TのG.707規格に準拠して順序識別子および経路識別子を挿入できるので、イーサネット(登録商標)フレームなどの収容効率の低下を少なくすることができる。
【0087】
尚、本実施形態に係るパケット伝送システムおよびパケット伝送装置並びにパケット伝送方法における転送フレームの選択処理手順は、本実施形態に限定されるものではなく、同様の構成であれば本実施形態と同じ効果が得られる。
【0088】
(第3の実施形態)
次に、本発明に係るパケット伝送システムおよびパケット伝送装置並びにパケット伝送方法の第3の実施形態について説明する。第3の実施形態ではOTNに適用する場合の例を示す。
【0089】
図8は、第3の実施形態に係るパケット伝送装置300の構成例を示すブロック図である。図8において、パケット伝送装置300は、第1の実施形態に係るパケット伝送装置100,第2の実施形態に係るパケット伝送装置200などと同様に、送信機能部301と、受信機能部302とで構成される。尚、図8において、図2および図6と同符号のものは同じ機能のブロックを示す。
【0090】
送信機能部301は、ユーザNWから受信したデータを広域NWへ送信するためのブロックで、受信部111と、OTNマッピング部118と、コピー部113と、識別子付与部114aおよび114bと、送信部117aおよび117bとで構成される。
【0091】
尚、図2と同様に、図8では分かり易いように2つの経路を有する場合の構成例を描いてあるが、a系統とb系統の2系統より多い数の経路に分けて送信する場合は、送信機能部301のコピー部113以降のブロックおよび受信機能部302の選択部125以前のブロックをそれぞれ経路数分設ければよい。
【0092】
送信機能部301において、受信部111で受信したユーザNWからのパケットはOTNマッピン部118でOTNフレームにマッピングされる。そして、コピー部113は、マッピングされたOTNフレームと同一情報を持つ複数のOTNフレームに複製する。
【0093】
識別子付与部114は、図2のパケット伝送装置100の場合はGFPフレームに順序識別子および経路識別子を付加し、図6のパケット伝送装置200の場合はVCフレームに順序識別子および経路識別子を付加するようにしたが、図8のパケット伝送装置300ではコピー部113でコピーされたOTNフレームにそれぞれ順序識別子および経路識別子を付加する。尚、OTNフレームへの順序識別子および経路識別子の考え方は第1の実施形態と同様である。識別子付与部114で識別子を付与されたOTNフレームは送信部117から広域NWの異なる複数の経路毎に送信される。
【0094】
次に、受信機能部302において、受信部121は、それぞれ対応する広域NWの経路Aおよび経路Bから送られてくるOTNフレームを受信し、経路毎に設けられたメモリ124に蓄積する。ここで、図2のパケット伝送装置100の場合はGFPフレームをメモリ124に蓄積し、図6のパケット伝送装置200の場合はVCフレームをメモリ124に蓄積すしたが、本実施形態のパケット伝送装置300ではOTNフレームをメモリ124に蓄積する。そして、選択部125で早着のOTNフレームを選択した後、OTNデマッピング部129に出力する。OTNデマッピング部129は、選択部125が選択したOTNフレームをユーザパケットにデマッピングして、送信部128からユーザネットワークへ送信する。
【0095】
尚、第3の実施形態における選択部125とカウンタ部126による選択処理手順については、GFPフレームやVCフレームの代わりにOTNフレームが扱われる以外は第1の実施形態および第2の実施形態と同様なので重複する説明は省略する。
【0096】
このように、本実施形態に係るパケット伝送システムおよびパケット伝送装置並びにパケット伝送方法では、ユーザNWから受信するユーザパケットをコピー部113で複製する前にOTNマッピング部118でOTNフレームにマッピングすることにより、図5で説明したパケット伝送装置400の構成などに比べて、装置を構成する機能ブロック数を少なくすることができるという効果が得られる。尚、図5のように、GFPマッピング部112やGFPデマッピング部127を設ける場合でも、本実施形態のパケット伝送装置300のように、OTNマッピング部118をコピー部113の前に、OTNデマッピング部129を選択部125の後に、それぞれ配置することによって同様の効果を得ることができる。
【0097】
以上、各実施形態において説明してきたように、本発明に係るパケット伝送システムおよびパケット伝送装置並びにパケット伝送方法は、SONET/SDHまたはOTNネットワーク上でパケットを伝送する装置において、パケットのコピーを作成し、それぞれ異なる経路に送ると共に、受信側では、複数のパケットのうちいずれか一方を選択することで、パケット損失の無いネットワークを提供できる。また、パケットのコピーをGFP、VCやOTNへカプセル化した後に行なうことで、装置の機能ブロック数を削減すると共に回線収容効率の低下を抑制する機能を提供できる。
【0098】
尚、本発明に係るパケット伝送システムおよびパケット伝送装置並びにパケット伝送方法について各実施形態で例を挙げて説明してきたが、その精神またはその主要な特徴から逸脱することなく他の多様な形で実施することができる。そのため、上述した実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。本発明は、特許請求の範囲によって示されるものであって、本発明は明細書本文にはなんら拘束されない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内である。
【符号の説明】
【0099】
1・・・パケット伝送システム
2,3・・・ユーザNW
4・・・広域NW
5,6,100,200,300,400,900,950・・・パケット伝送装置
101,201,301,401,901,951・・・送信機能部
102,202,302,402,902,952・・・受信機能部
111,911・・・受信部
112,915a,915b・・・GFPマッピング部
113,912・・・コピー部
114a,114b,913a,913b・・・識別子付与部
115,115a,115b,916a,916b・・・VCマッピング部
116,917・・・多重部
117a,117b,914a,914b・・・送信部
118,118a,118b・・・OTNマッピング部
121a,121b,921a,921b・・・受信部
122,926・・・分離部
123,123a,123b,927a,927b・・・VCデマッピング部
124,124a,124b,922a,922b・・・メモリ
125,125a,125b,923a,923b・・・選択部
126,924・・・カウンタ部
127,928a,928b・・・GFPデマッピング部
128,925・・・送信部
129,129a,129b・・・OTNデマッピング部
【技術分野】
【0001】
本発明は、高速デジタル通信方式の国際規格であるSONET/SDHやOTN(Optical Transport Network)を用いてパケットを伝送する技術に関し、特にパケット損失の無い高信頼な故障復旧を実現することができるパケット伝送システムおよびパケット伝送装置並びにパケット伝送方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、パケット伝送の普及に伴い、パケットをSONET/SDHやOTNを介して伝送する技術が利用されるようになってきた。一方、パケット伝送における従来の高信頼化技術として、例えば順序識別子を付加したパケットを複製した複数のパケットを複数経路で送信し、受信側で複数経路から到着するパケットの中から早着のパケットを下流に転送することにより、パケットを無中断で伝送するパケット伝送装置が考えられている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
ここで、パケットを無中断で伝送する従来のパケット伝送装置900のブロック図を図9に示す。図9において、パケット伝送装置900は、送信機能部901と受信機能部902とで構成される。送信機能部901は、ユーザNWから受信するデータを広域NWへ送信するためのブロックで、受信部911と、コピー部912と、識別子付与部913aおよび913bと、送信部914aおよび914bとで構成される。尚、以降の説明において、特定のブロックを指す場合を除いて、例えば識別子付与部913aおよび識別子付与部913bは識別子付与部913のように系統名(a,b)を省略して表記する。送信機能部901において、受信部911でユーザNWから受信したパケットはコピー部912で同一の情報を持つ複数のパケットに複製され、識別子付与部913で各パケットに順序識別子が付加された後、送信部914から広域NW側の異なる経路で送信される。
【0004】
一方、受信機能部902は、広域NWから受信した信号をユーザNWへ送信するためのブロックで、受信部921と、メモリ922と、選択部923と、カウンタ部924と、送信部925とで構成される。受信機能部902において、受信部921で広域NWの複数経路から受信した複数パケットはそれぞれメモリ922に蓄積され、選択部923は、メモリ922から読み出したパケットの順序識別子とカウンタ部924のカウント値とを参照して、複数経路から受信した同一情報を持つパケットの中の先着パケットを選択して送信部925からユーザNWに転送される。
【0005】
図10は受信側処理と送信側処理の流れを示すフローチャートである。送信側処理では、ユーザNWからパケットを受信すると(ステップS91)、受信したパケットを経路の数だけ複製し(ステップS92)、複製したパケットに順序などを示す識別子をそれぞれ付与し(ステップS93)、複数のパケットをそれぞれ異なる経路に分けて広域NWに送信する(ステップS94)。
【0006】
一方、受信側処理では、広域NWを介して複数の異なる経路で送られてくるパケットを受信すると(ステップS95)、受信したパケットの識別子を確認して複数経路の中で一番早く受信した正常のパケット(早着パケット)を選択し(ステップS96)、選択したパケットから識別子を消去してユーザNWに転送する(ステップS97)。
【0007】
このように従来のパケット伝送システムでは、複製した複数のパケットを複数の経路で伝送するので一部の経路に障害が発生した場合でもパケット損失が生じないようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特許第4074268号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
ところが、従来技術はパケット転送を対象とした技術なので、SONET/SDHまたはOTN上でパケットを伝送する装置に適用した場合、パケット伝送装置の回路規模が大きくなるという課題がある。
【0010】
例えば、SONET/SDHでパケットを伝送する場合、ユーザNWから受信したパケットをGFP(Generic Framing Procedure)にマッピングしてSONET/SDHに収容する方法が一般的で、パケット伝送装置は図11に示すようなブロック構成になる。尚、図11において図9と同符号のものは同じ機能を有するブロックを示す。図11の送信機能部951では、図9の送信機能部901に加えて、SONET/SDHに必要なGFPマッピング部915,VC(Virtual Container)マッピング部916および多重部917が配置されている。また、図11の受信機能部952では、図9の受信機能部902に加えて、SONET/SDHに必要な分離部926,VCデマッピング部927およびGFPデマッピング部928が配置されている。
【0011】
図11に示した従来方式のパケット伝送装置950では、受信部911でユーザNWから受信したパケットをコピー部912で複製し、識別子付与部913で識別子が付与された複数パケットをGFPマッピング部915およびVCマッピング部916でGFPフレームおよびVCフレームにマッピングして多重部917で多重後、送信部914から広域NWの異なる伝送路に送信される。一方、受信機能部952では、広域NWの複数経路から到着した複数フレームを受信部921で受信して分離部926で分離され、VCデマッピング部927およびGFPデマッピング部928でユーザパケットにデマッピング後、メモリ922に蓄積される。そして、選択部923で到着順序を判定し、早着のパケットを選択して送信部925からユーザNWに転送される。
【0012】
このように従来方式のパケット伝送装置950では、GFPフレームに変換する前にパケットを複製するので、それぞれのパケットをSONET/SDH信号に乗せるためのGFPマッピング部915やVCマッピング部916などの機能ブロックが経路数分だけ必要になる。特に、装置構成が複雑化すると回路規模が大きくなり、部品コストや製造コストおよび故障率が増加するという問題がある。
【0013】
上記課題に鑑み、本発明の目的は、SONET/SDHやOTNを利用してパケット伝送する装置の機能ブロック数を削減すると共に回線収容効率の低下を抑制することにより、装置構成を複雑化させることなく、パケット損失の無い高信頼の故障復旧を実現することができるパケット伝送システムおよびパケット伝送装置並びにパケット伝送方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明に係る請求項1のパケット伝送システムは、ユーザネットワークと、広域ネットワークと、これらのネットワークを相互に接続するパケット伝送装置とで構成されるSONET/SDHを用いるパケット伝送システムにおいて、ユーザネットワークから受信したパケットを広域ネットワークに送信する前記パケット伝送装置の送信側に、ユーザネットワークからユーザパケットを受信するユーザNW受信部と、前記ユーザNW受信部で受信したユーザパケットをGFPフレームにマッピングするGFPマッピング部と、前記GFPマッピング部が出力するGFPフレームと同一情報を持つ複数のGFPフレームに複製するコピー部と、前記コピー部が複製した複数のGFPフレームにそれぞれ異なる識別子を付与する識別子付与部と、前記識別子付与部が識別子を付与した複数のGFPフレームをVCフレームにそれぞれマッピングするVCマッピング部と、前記VCマッピング部が出力する複数のVCフレームを多重化する多重部と、前記パケット多重部が出力する複数のVCフレームをそれぞれ異なる伝送路を介して広域ネットワークに送信する複数の広域NW送信部とを設け、広域ネットワークから受信したパケットをユーザネットワークに送信する前記パケット伝送装置の受信側に、広域ネットワークから異なる複数の伝送路を介してそれぞれVCフレームを受信する複数の広域NW受信部と、前記広域NW受信部で受信した複数のVCフレームを分離する分離部と、前記パケット分離部が分離した複数のVCフレームをGFPフレームにデマッピングするVCデマッピング部と、前記VCデマッピング部がデマッピングしたGFPフレームを一時的に保持する記憶部と、前記記憶部が保持する複数のGFPフレームの中から各GFPフレームに付与されている識別子に応じて1つのGFPフレームを選択する選択部と、前記選択部が選択するGFPフレーム数を数えるカウンタ部と、前記選択部が選択したGFPフレームをユーザパケットにデマッピングするGFPデマッピング部と、前記GFPデマッピング部が出力するユーザパケットをユーザネットワークに送信するユーザNW送信部とを設けたことを特徴とする。
【0015】
本発明に係る請求項2のパケット伝送システムは、ユーザネットワークと、広域ネットワークと、これらのネットワークを相互に接続するパケット伝送装置とで構成されるSONET/SDH/SDHを用いるパケット伝送システムにおいて、ユーザネットワークから受信したパケットを広域ネットワークに送信する前記パケット伝送装置の送信側に、ユーザネットワークからユーザパケットを受信するユーザNW受信部と、前記ユーザNW受信部で受信したユーザパケットをGFPフレームにマッピングするGFPマッピング部と、前記GFPマッピング部が出力するGFPフレームをVCフレームにマッピングするVCマッピング部と、前記VCマッピング部が出力するVCフレームと同一情報を持つ複数のVCフレームに複製するコピー部と、前記コピー部が複製した複数のVCフレームにそれぞれ異なる識別子を付与する識別子付与部と、前記識別子付与部が識別子を付与した複数のVCフレームを多重化する多重部と、前記パケット多重部が出力する複数のVCフレームをそれぞれ異なる伝送路を介して広域ネットワークに送信する複数の広域NW送信部とを設け、広域ネットワークから受信したパケットをユーザネットワークに送信する前記パケット伝送装置の受信側に、広域ネットワークから異なる複数の伝送路を介してそれぞれVCフレームを受信する複数の広域NW受信部と、前記広域NW受信部で受信した複数のVCフレームを分離する分離部と、前記分離部が分離した複数のVCフレームを一時的に保持する記憶部と、前記記憶部が保持する複数のVCフレームの中から各VCフレームに付与されている識別子に応じて1つのVCフレームを選択する選択部と、前記選択部が選択するVCフレーム数を数えるカウンタ部と、前記選択部が選択したVCフレームをGFPフレームにデマッピングするVCデマッピング部と、前記VCデマッピング部がデマッピングしたGFPフレームをユーザパケットにデマッピングするGFPデマッピング部と、前記GFPデマッピング部が出力するユーザパケットをユーザネットワークに送信するユーザNW送信部とを設けたことを特徴とする。
【0016】
本発明に係る請求項3のパケット伝送システムは、請求項2に記載のパケット伝送システムにおいて、前記識別子付与部は、順序識別子および経路識別子をVCフレームのH4バイトマルチフレームに挿入することを特徴とする。
【0017】
本発明に係る請求項4のパケット伝送システムは、ユーザネットワークと、広域ネットワークと、これらのネットワークを相互に接続するパケット伝送装置とで構成されるOTNを用いるパケット伝送システムにおいて、ユーザネットワークから受信したパケットを広域ネットワークに送信する前記パケット伝送装置の送信側に、ユーザネットワークからユーザパケットを受信するユーザNW受信部と、前記ユーザNW受信部で受信したユーザパケットをOTNフレームにマッピングするOTNマッピング部と、前記OTNマッピング部が出力するフレームと同一情報を持つ複数のフレームに複製するコピー部と、前記コピー部が複製した複数のフレームにそれぞれ異なる識別子を付与する識別子付与部と、前記識別子付与部が識別子を付与した複数のパケットをそれぞれ異なる伝送路を介して広域ネットワークに送信する複数の広域NW送信部とを設け、広域ネットワークから受信したパケットをユーザネットワークに送信する前記パケット伝送装置の受信側に、広域ネットワークから異なる複数の伝送路を介してそれぞれOTNフレームを受信する複数の広域NW受信部と、前記広域NW受信部で受信した複数のOTNフレームを一時的に保持する記憶部と、前記記憶部が保持する複数のOTNフレームの中から各OTNフレームに付与されている識別子に応じて1つのOTNフレームを選択する選択部と、前記選択部が選択するOTNフレーム数を数えるカウンタ部と、前記選択部が選択したOTNフレームをユーザパケットにデマッピングするOTNデマッピング部と、前記OTNデマッピング部が出力するユーザパケットをユーザネットワークに送信するユーザNW送信部とを設けたことを特徴とする。
【0018】
本発明に係る請求項5のパケット伝送システムは、ユーザネットワークと、広域ネットワークと、これらのネットワークを相互に接続するパケット伝送装置とで構成されるOTNを用いるパケット伝送システムにおいて、ユーザネットワークから受信したパケットを広域ネットワークに送信する前記パケット伝送装置の送信側に、ユーザネットワークからユーザパケットを受信するユーザNW受信部と、前記ユーザNW受信部で受信したユーザパケットをGFPフレームにマッピングするGFPマッピング部と、前記GFPマッピング部が出力するGFPフレームと同一情報を持つ複数のGFPフレームに複製するコピー部と、前記コピー部が複製した複数のGFPフレームにそれぞれ異なる識別子を付与する識別子付与部と、前記識別子付与部が出力する複数のフレームをそれぞれOTNフレームにマッピングするOTNマッピング部と、前記OTNマッピング部がマッピングした複数のOTNフレームをそれぞれ異なる伝送路を介して広域ネットワークに送信する複数の広域NW送信部とを設け、広域ネットワークから受信したフレームをユーザネットワークに送信する前記パケット伝送装置の受信側に、広域ネットワークから異なる複数の伝送路を介してそれぞれOTNフレームを受信する複数の広域NW受信部と、前記広域NW受信部で受信した複数のOTNフレームをGFPフレームにデマッピングするOTNデマッピング部と、前記OTNデマッピング部が出力するGFPフレームを一時的に保持する記憶部と、前記記憶部が保持する複数のGFPフレームの中から各GFPフレームに付与されている識別子に応じて1つのGFPフレームを選択する選択部と、前記選択部が選択するGFPフレーム数を数えるカウンタ部と、前記選択部が選択したGFPフレームをユーザパケットにデマッピングするGFPデマッピング部と、前記GFPデマッピング部が出力するユーザパケットをユーザネットワークに送信するユーザNW送信部とを設けたことを特徴とする。
【0019】
本発明に係る請求項6のパケット伝送システムは、請求項1または5に記載のパケット伝送システムにおいて、前記識別子付与部は、順序識別子および経路識別子をGFPフレームのGFPヘッダとGFPペイロードの間に挿入することを特徴とする。
【0020】
本発明に係る請求項7のパケット伝送システムは、請求項1または5に記載のパケット伝送システムにおいて、前記識別子付与部は、順序識別子および経路識別子をGFPフレームのExtension header部分に記述することを特徴とする。
【0021】
また、本発明に係る請求項8から請求項14に記載のパケット伝送装置は、上記の請求項1から請求項7に記載のそれぞれのパケット伝送システムで用いられるパケット伝送装置を構成することを特徴とする。
【0022】
さらに、本発明に係る請求項15から請求項21に記載のパケット伝送方法は、上記の請求項1から請求項7に記載のそれぞれのパケット伝送システムで用いられるパケット伝送装置の各部の処理手順を実行することを特徴とする。
【発明の効果】
【0023】
本発明によれば、SONET/SDHまたはOTNネットワーク上でパケットを伝送する装置において、パケットのコピーを作成し、それぞれ異なる経路に送ると共に、受信側では、複数のパケットのうちいずれか一方を選択することで、パケット損失の無いネットワークを提供できる。また、パケットのコピーをGFP、VCやOTNへカプセル化した後に行なうことで、装置の機能ブロック数を削減すると共に回線収容効率の低下を抑制する機能を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】パケット伝送システム1の概要図である。
【図2】第1の実施形態に係るパケット伝送装置100のブロック図である。
【図3】順序識別子および経路識別子の一例を示す説明図である。
【図4】第1の実施形態に係るパケット伝送装置200の選択処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図5】第1の実施形態の変形例のパケット伝送装置400のブロック図である。
【図6】第2の実施形態に係るパケット伝送装置200のブロック図である。
【図7】第2の実施形態に係るパケット伝送装置200の選択処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図8】第3の実施形態に係るパケット伝送装置300のブロック図である。
【図9】従来のパケット伝送装置900のブロック図である。
【図10】パケット伝送装置900の送信側処理と受信側処理のフローチャートである。
【図11】SONET/SDHに対応する従来のパケット伝送装置950のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、図面を参照して本発明に係るネットワーク伝送装置および制御メッセージ転送方法の実施形態について説明する。
(第1の実施形態)
[パケット伝送システムの概要]
図1は、第1の実施形態に係るパケット伝送システムの一例を示す全体図である。図1の例では、両端に描かれたユーザネットワーク2および3(ユーザNW2および3)の間で送受信されるパケットを中央に描かれた広域ネットワーク4(広域NW4)を介して接続するシステム構成になっており、ユーザネットワーク2および3と広域ネットワーク4の境界には2つのネットワーク間の中継を行う伝送装置(本実施形態に係るパケット伝送装置5および6に対応)がそれぞれ設置されている。
【0026】
図1において、例えばパケット伝送装置5はユーザNW2から送信されるパケットを複製して経路A、B,CおよびDの複数の経路に分けて広域NW4側に転送し、逆に広域NW4の複数経路から受信する複数のパケットの1つを選択してユーザNW2側に転送する。
【0027】
ここで、パケット伝送装置5および6は、従来技術の図9または図11で説明したように、ユーザNW2から受信したパケットを広域NW4に送信する送信側処理を行う送信機能部と、広域NW4から受信したパケットをユーザNW2に送信する受信側処理を行う受信機能部とで構成される。
【0028】
[パケット伝送装置5および6の構成]
次に、パケット伝送装置5および6の構成例について図2を用いて詳しく説明する。図2は、SONET/SDHに対応するパケット伝送装置5および6の一例を示すパケット伝送装置100のブロック図である。図2において、パケット伝送装置100は送信機能部101と受信機能部102とで構成される。
【0029】
送信機能部101は、ユーザNWから受信したデータを広域NWへ送信するためのブロックで、受信部111と、GFPマッピング部112と、コピー部113と、識別子付与部114aおよび114bと、VCマッピング部115と、多重部116と、送信部117aおよび117bとで構成される。尚、図2では分かり易いように2つの経路を有する場合の構成例を描いてあるので、コピー部113以降のブロックはそれぞれ2系統(広域NW4の経路Aに対応するa系統と、広域NW4の経路Bに対応するb系統)の処理を行うための同じブロック配列を有するが、2系統より多い数の経路に分けて送信する場合は経路数だけコピー部113以降のブロックを設ければよい。また、以降の説明において、特定のブロックを指す場合を除いて、例えば識別子付与部114aおよび識別子付与部114bは識別子付与部114のように系統名(a,b)を省略して表記するものとし、例えば送信部117aおよび送信部117bは送信部117と表記する。また、以降の図面に出現する同様のブロックについても特に明記しない限り、同様に系統名(a,b)を省略して表記するものとする。以下、各ブロックについて順番に説明する。
【0030】
受信部111は、ユーザNWからのパケットを受信する。尚、本実施形態で特に明記せずに「パケット」と称しているものは、ユーザ情報に宛先などのヘッダ情報を付加した一塊の伝送情報単位を示すものとし、パケットの種類は何でもよく、例えばイーサネット(登録商標)のIPパケットであっても構わないし、MACフレームなどのフレームであっても構わない。或いは、MPLS(Multi−Protocol Label Switching)に対応したパケットであっても構わない。
【0031】
GFPマッピン部112は、受信部111で受信したユーザパケットをGFPフレームにマッピングする。
【0032】
コピー部113は、GFPマッピン部112でマッピングされたGFPフレームと同一の情報を持つ複数のGFPフレームを複製する。
【0033】
識別子付与部114は、コピー部113で複製されたGFPフレームにそれぞれ順序識別子および経路識別子を書き込む。ここで、順序識別子は送信順序を示す識別子で、0,1,2,3・・・の整数値が送信する度に順番に1ずつ増加され、その数値が書き込まれる(尚、1,2,3・・・の自然数でも構わない)。また、経路識別子は送信する伝送経路を示す識別子で伝送経路の1系,2系・・・などに対応する1〜nの値が書き込まれる。
【0034】
ここで、順序識別子および経路識別子をフレームに付加する例について図3を用いて説明する。図3(a)は、GFPフレームを構成するGFPヘッダとGFPペイロードの間に順序識別子と経路識別子を挿入する例を示している。また、図3(b)はLEF(Linear Extension Frame)の例で、GFPフレームのExtension header部分に順序識別子および経路識別子を記述する例を示している。GFPフレームのExtension headerは、CID(Channel IDentification)とSpareフィールドとExtension header HEC(Header Error Control)とで構成され、このSpareフィールド部分に順序識別子および経路識別子を記述する。
【0035】
VCマッピング部115は、識別子付与部114で識別子を付与された各GFPフレームをSONET/SDHで伝送するためのVCフレームにマッピングする。
【0036】
多重部116は、VCマッピング部115でマッピングされたVCフレームを多重する。
【0037】
送信部117は、多重部116で多重化されたVCフレームを異なる複数の経路毎に広域NWに送信する。
【0038】
次に、受信機能部102について説明する。図2において、受信機能部102は、広域NWから受信した信号をユーザNWへ送信するためのブロックで、受信部121(受信部121aおよび121b)と、分離部122と、VCデマッピング部123(VCデマッピング部123aおよび123b)と、メモリ124(メモリ124aおよび124b)と、選択部125(選択部125aおよび125b)と、カウンタ部126と、GFPデマッピング部127と、送信部128とで構成される。
【0039】
受信部121は、それぞれ対応する広域NWの経路Aおよび経路Bから送られてくるSONET/SDHに対応する多重化されたVCフレームを受信する。
【0040】
分離部122は、多重化されたVCフレームを分離する。
【0041】
VCデマッピング部123は、分離部122が出力するVCフレームをGFPフレームにデマッピングし、デマッピングされたGFPフレームを受信した経路毎に設けられたメモリ124に蓄積する。
【0042】
メモリ124は、先に書き込まれたパケットから先に読み出すFIFOメモリで構成され、VCデマッピング部123が順番に書き込むVCフレームは、選択部125によって先に書き込まれたVCフレームから順番に読み出される。
【0043】
選択部125は、メモリ124から読み出されたGFPフレームの順序識別子とカウンタ部のカウント値に基づいて、先着フレームを選択する。ここで、カウンタ部のカウント値は、例えば次に受信すべきGFPフレームの順序識別子の番号を示し、当該カウント値の順序識別子を有するGFPフレームを受信すると1つカウントアップする。このようにして、複数の経路から到着する同一情報を持つGFPフレームのうち、先着フレームの場合には当該フレームから識別子を消去してGFPデマッピング部127に送られる。また、先着でない方のGFPフレームは廃棄される。
【0044】
GFPデマッピング部127は、選択部で選択されたGFPフレームをユーザパケットにデマッピングする。
【0045】
送信部128は、GFPデマッピング部127でデマッピングされたユーザパケットをユーザネットワークへ送信する。
【0046】
[選択処理手順について]
次に、図2の選択部125とカウンタ部126による選択処理手順の一例について図4を用いて詳しく説明する。尚、図4は、独立した経路数が2つの場合の処理例を示しており、それぞれa系およびb系と称している。従って、経路数がn(nは自然数)の場合は、例えば1系〜n系までのn個について同様の処理を行なうものとする。以下、図4のフローチャートに従って説明する。
【0047】
(ステップS11)カウンタ部126のカウント値(CS)を0にリセットする。
【0048】
(ステップS12)a系のメモリ124aの受信フレームの有無を確認する。そして、a系のメモリ124aに受信フレームがある場合はS13に進み、受信フレームがない場合はS18に進む。
【0049】
(ステップS13)メモリ124aの受信フレームを読み出す。
【0050】
(ステップS14)読み出した受信フレームの順序識別子(Ca)とカウンタ部のカウント値(CS)とを比較する。そして、CS=Ca、CS>Ca、CS>Caの3つの条件に分けて処理し、CS=Caの場合はS15に進み、CS>Caの場合はS17に進み、CS>Caの場合はS18に進む。
【0051】
(ステップS15)メモリ124aの受信フレームをGFPデマッピング部127を介して送信部128に出力すると共に、当該受信フレームをメモリ124aから消去する。
【0052】
(ステップS16)カウンタのカウント値(CS)を1つカウントアップし(CS=CS+1)、S18に進む。
【0053】
(ステップS17)メモリ124aの受信フレームは別系において既に到着しているフレームであると認識できるので、当該受信フレームをメモリ124aから消去し、S18に進む。
【0054】
(ステップS18)b系のメモリ124bの受信フレームの有無を確認する。そして、b系のメモリ124bに受信フレームがある場合はS19に進み、受信フレームがない場合はS12に戻って次のフレームの受信を待つ。
【0055】
(ステップS19)メモリ124bの受信フレームを読み出す。
【0056】
(ステップS20)読み出した受信フレームの順序識別子(Cb)とカウンタ部のカウント値(CS)とを比較する。そして、CS=Cb、CS>Cb、CS>Cbの3つの条件に分けて処理し、CS=Cbの場合はS21に進み、CS>Cbの場合はS23に進み、CS>Cbの場合はS24に進む。
【0057】
(ステップS21)メモリ124bの受信フレームをGFPデマッピング部127を介して送信部128に出力すると共に、当該受信フレームをメモリ124bから消去する。
【0058】
(ステップS22)カウンタのカウント値(CS)を1つカウントアップし(CS=CS+1)、S12に戻って次のフレームの受信を待つ。
【0059】
(ステップS23)メモリ124bの受信フレームは別系において既に到着しているフレームであると認識できるので、当該受信フレームをメモリ124bから消去し、S12に戻って次のフレームの受信を待つ。
【0060】
(ステップS24)CS<Caであるか否かを判別する。そして、CS<Caの場合はS25に進み、CS>Caの場合はS12に戻って次のフレームの受信を待つ。
【0061】
(ステップS25)カウンタのカウント値(CS)を1つカウントアップし(CS=CS+1)、S12に戻って次のフレームの受信を待つ。
【0062】
ここで、本実施形態に係るパケット伝送装置100は、a系の処理を行った後でb系の処理を行なうようになっており、b系の処理内容は基本的にa系の処理内容と同様である。従って、さらに多くの経路を有する場合は、経路数分の処理を順番に行えばよい。或いは、全ての経路の処理を並列に行って、下流に流すフレームの判断を行なうようにしても構わない。
【0063】
このように、本実施形態に係るパケット伝送システムおよびパケット伝送装置並びにパケット伝送方法では、ユーザNWから受信するユーザパケットを先ずGFPマッピング部112でGFPフレームにマッピングしてから当該GFPフレームをコピー部113で複製することにより、図11で説明した従来技術のパケット伝送装置950の構成に比べて、装置を構成する機能ブロック数を少なくすることができるという効果が得られる。
【0064】
尚、本実施形態に係るパケット伝送システムおよびパケット伝送装置並びにパケット伝送方法における転送フレームの選択処理手順は、本実施形態に限定されるものではなく、同様の構成であれば本実施形態と同じ効果が得られる。
【0065】
例えば、図2ではSONET/SDHに対応する例として、GFPフレームをVCマッピング部115でVCフレームにマッピングする構成にしたが、OTNに対応する例として、図5に示したパケット伝送装置400のような構成にしても構わない。尚、図5において、図2と同符号のブロックは同様の処理を行うブロックである。図2と異なるのは、送信機能部401において、VCマッピング部116と多重部117の代わりにOTNマッピング部を配置し、受信機能部402において、分離部122とVCデマッピング部123の代わりにOTNデマッピング部129を配置している。そして、パケット伝送装置400では、コピー部113で複製したGFPフレームをOTNマッピング部118でOTNフレームにマッピングして送信部117から広域NWの各経路に送信し、広域NWの各経路から受信するOTNフレームはOTNデマッピング部129でGFPフレームにデマッピングする。ここで、GFPフレームのOTNフレームへのマッピングはITU−TのG.709規格に準拠した方法で行なわれるものとする。
【0066】
このように、本実施形態に係るパケット伝送システムおよびパケット伝送装置並びにパケット伝送方法では、SONET/SDHやOTNに対応する場合に、ユーザNWから受信するユーザパケットを先ずGFPマッピング部112でGFPフレームにマッピングしてから当該GFPフレームをコピー部113で複製することにより、図11で説明した従来技術のパケット伝送装置950の構成に比べて、装置を構成する機能ブロック数を少なくすることができるという効果が得られる。
【0067】
(第2の実施形態)
次に、本発明に係るパケット伝送システムおよびパケット伝送装置並びにパケット伝送方法の第2の実施形態について説明する。第1の実施形態では、GFPフレームへのマッピングをコピー部113の処理前に行うようにしたが、第2の実施形態ではVCフレームへのマッピングもコピー部113の処理前に行うようになっている。
【0068】
図6は、第2の実施形態に係るパケット伝送装置200の構成例を示すブロック図である。図6において、パケット伝送装置200は、第1の実施形態に係るパケット伝送装置100と同様に、送信機能部201と、受信機能部202とで構成される。
【0069】
送信機能部201は、ユーザNWから受信したデータを広域NWへ送信するためのブロックで、受信部111と、GFPマッピング部112と、VCマッピング部115と、コピー部113と、識別子付与部114aおよび114bと、多重部116と、送信部117aおよび117bとで構成される。尚、図2と同符号のものは同じ機能ブロックを示す。図6のパケット伝送装置200は、図2のパケット伝送装置100と同じ機能ブロックのみで構成されるが、機能ブロックの配置が異なる。例えば、パケット伝送装置100の送信機能部101ではVCマッピング部115aおよび115bが識別子付与部114の後に各経路毎に配置されていたが、本実施形態のパケット伝送装置200の送信機能部201ではVCマッピング部115はコピー部113の前に1つのブロックだけ配置されている。同様に、パケット伝送装置100の受信機能部102ではVCデマッピング部123は分離部122の直後に各経路毎に配置されていたが、本実施形態のパケット伝送装置200の受信機能部202ではVCデマッピング部123は選択部125の後に1つのブロックだけ配置されている。
【0070】
尚、図2と同様に、図6では分かり易いように2つの経路を有する場合の構成例を描いてあるが、a系統とb系統の2系統より多い数の経路に分けて送信する場合は、送信機能部201のコピー部113以降のブロックおよび受信機能部202の選択部125以前のブロックをそれぞれ経路数分設ければよい。
【0071】
送信機能部201において、受信部111で受信したユーザNWからのパケットはGFPマッピン部112でGFPフレームにマッピングされる。さらに、VCマッピング部115は、GFPマッピン部112でマッピングされたGFPフレームをVCフレームにマッピングする。そして、コピー部113は、マッピングされたVCフレームと同一情報を持つ複数のVCフレームに複製する。
【0072】
識別子付与部114は、図2のパケット伝送装置100の場合はGFPフレームに順序識別子および経路識別子を付加したが、図6のパケット伝送装置200ではコピー部113でコピーされたVCフレームにそれぞれ順序識別子および経路識別子を付加する。従って、順序識別子および経路識別子の考え方は第1の実施形態と同様であるが、本実施形態では順序識別子および経路識別子は、ITU−TのG.707規格に準拠したH4バイトマルチフレームに挿入される。
【0073】
その後、多重部116は識別子付与部114で識別子を付与されたVCフレームを多重化し、多重化されたVCフレームは送信部117から広域NWの異なる複数の経路毎に送信される。
【0074】
次に、受信機能部202において、受信部121は、それぞれ対応する広域NWの経路Aおよび経路Bから送られてくるSONET/SDHに対応する多重化されたVCフレームを受信し、分離部122で多重化されたVCフレームを分離し、分離されたVCフレームを受信した経路毎に設けられたメモリ124に蓄積する。ここで、図2のパケット伝送装置100の場合はVCデマッピング部123でVCフレームをデマッピングしたGFPフレームをメモリ124に蓄積するようにしたが、図6のパケット伝送装置200ではVCフレームのままメモリ124に蓄積する。そして、選択部125で早着のVCフレームを選択した後、VCデマッピング部123に出力する。VCデマッピング部123は、選択部125が選択したVCフレームをGFPフレームにデマッピングし、デマッピングされたGFPフレームはGFPデマッピング部127でユーザパケットにデマッピングされ、送信部128からユーザネットワークへ送信される。
【0075】
[選択処理手順について]
次に、図6の選択部125とカウンタ部126による選択処理手順の一例について図7を用いて説明する。尚、図7のフローチャートは、図4の第1の実施形態のパケット伝送装置100の選択処理手順に対応するフローチャートであり、基本的な処理は同じである。異なるのは、図4のフレームがVCフレームに対応することで、図7の以下のステップの処理が図4の場合と異なる。
【0076】
(ステップS12a)a系のメモリ124aのVCフレームの有無を確認する。そして、a系のメモリ124aにVCフレームがある場合はS13aに進み、VCフレームがない場合はS18aに進む。
【0077】
(ステップS13a)メモリ124aのVCフレームを読み出す。
【0078】
(ステップS15a)メモリ124aのVCフレームは、VCデマッピング部123でGFPフレームにデマッピングされ、さらにGFPデマッピング部127でユーザパケットにデマッピングされて送信部128に出力すると共に、当該VCフレームをメモリ124aから消去する。
【0079】
(ステップS17a)メモリ124aのVCフレームは別系において既に到着しているフレームであると認識できるので、当該VCフレームをメモリ124aから消去し、S18aに進む。
【0080】
(ステップS18a)b系のメモリ124bのVCフレームの有無を確認する。そして、b系のメモリ124bにVCフレームがある場合はS19aに進み、VCフレームがない場合はS12に戻って次のフレームの受信を待つ。
【0081】
(ステップS19a)メモリ124bのVCフレームを読み出す。
【0082】
(ステップS21a)メモリ124bのVCフレームは、VCデマッピング部123でGFPフレームにデマッピングされ、さらにGFPデマッピング部127でユーザパケットにデマッピングされて送信部128に出力すると共に、当該VCフレームをメモリ124bから消去する。
【0083】
(ステップS23a)メモリ124bのVCフレームは別系において既に到着しているフレームであると認識できるので、当該VCフレームをメモリ124bから消去し、S12aに戻って次のフレームの受信を待つ。
【0084】
ここで、本実施形態に係るパケット伝送装置200は、a系の処理を行った後でb系の処理を行なうようになっており、b系の処理内容は基本的にa系の処理内容と同様である。従って、さらに多くの経路を有する場合は、経路数分の処理を順番に行えばよい。或いは、全ての経路の処理を並列に行って、下流に流すフレームの判断を行なうようにしても構わない。
【0085】
このように、本実施形態に係るパケット伝送システムおよびパケット伝送装置並びにパケット伝送方法では、ユーザNWから受信するユーザパケットを先ずGFPマッピング部112でGFPフレームにマッピングし,さらにVCマッピング部115でVCフレームにマッピングしてから当該VCフレームをコピー部113で複製することにより、図11で説明した従来技術のパケット伝送装置950および第1の実施形態の図2で説明したパケット伝送装置100の構成に比べて、装置を構成する機能ブロック数を少なくすることができるという効果が得られる。
【0086】
特に、VCフレームの既存の規定バイトを利用することにより、余計なバイトを新たに追加することなく、ITU−TのG.707規格に準拠して順序識別子および経路識別子を挿入できるので、イーサネット(登録商標)フレームなどの収容効率の低下を少なくすることができる。
【0087】
尚、本実施形態に係るパケット伝送システムおよびパケット伝送装置並びにパケット伝送方法における転送フレームの選択処理手順は、本実施形態に限定されるものではなく、同様の構成であれば本実施形態と同じ効果が得られる。
【0088】
(第3の実施形態)
次に、本発明に係るパケット伝送システムおよびパケット伝送装置並びにパケット伝送方法の第3の実施形態について説明する。第3の実施形態ではOTNに適用する場合の例を示す。
【0089】
図8は、第3の実施形態に係るパケット伝送装置300の構成例を示すブロック図である。図8において、パケット伝送装置300は、第1の実施形態に係るパケット伝送装置100,第2の実施形態に係るパケット伝送装置200などと同様に、送信機能部301と、受信機能部302とで構成される。尚、図8において、図2および図6と同符号のものは同じ機能のブロックを示す。
【0090】
送信機能部301は、ユーザNWから受信したデータを広域NWへ送信するためのブロックで、受信部111と、OTNマッピング部118と、コピー部113と、識別子付与部114aおよび114bと、送信部117aおよび117bとで構成される。
【0091】
尚、図2と同様に、図8では分かり易いように2つの経路を有する場合の構成例を描いてあるが、a系統とb系統の2系統より多い数の経路に分けて送信する場合は、送信機能部301のコピー部113以降のブロックおよび受信機能部302の選択部125以前のブロックをそれぞれ経路数分設ければよい。
【0092】
送信機能部301において、受信部111で受信したユーザNWからのパケットはOTNマッピン部118でOTNフレームにマッピングされる。そして、コピー部113は、マッピングされたOTNフレームと同一情報を持つ複数のOTNフレームに複製する。
【0093】
識別子付与部114は、図2のパケット伝送装置100の場合はGFPフレームに順序識別子および経路識別子を付加し、図6のパケット伝送装置200の場合はVCフレームに順序識別子および経路識別子を付加するようにしたが、図8のパケット伝送装置300ではコピー部113でコピーされたOTNフレームにそれぞれ順序識別子および経路識別子を付加する。尚、OTNフレームへの順序識別子および経路識別子の考え方は第1の実施形態と同様である。識別子付与部114で識別子を付与されたOTNフレームは送信部117から広域NWの異なる複数の経路毎に送信される。
【0094】
次に、受信機能部302において、受信部121は、それぞれ対応する広域NWの経路Aおよび経路Bから送られてくるOTNフレームを受信し、経路毎に設けられたメモリ124に蓄積する。ここで、図2のパケット伝送装置100の場合はGFPフレームをメモリ124に蓄積し、図6のパケット伝送装置200の場合はVCフレームをメモリ124に蓄積すしたが、本実施形態のパケット伝送装置300ではOTNフレームをメモリ124に蓄積する。そして、選択部125で早着のOTNフレームを選択した後、OTNデマッピング部129に出力する。OTNデマッピング部129は、選択部125が選択したOTNフレームをユーザパケットにデマッピングして、送信部128からユーザネットワークへ送信する。
【0095】
尚、第3の実施形態における選択部125とカウンタ部126による選択処理手順については、GFPフレームやVCフレームの代わりにOTNフレームが扱われる以外は第1の実施形態および第2の実施形態と同様なので重複する説明は省略する。
【0096】
このように、本実施形態に係るパケット伝送システムおよびパケット伝送装置並びにパケット伝送方法では、ユーザNWから受信するユーザパケットをコピー部113で複製する前にOTNマッピング部118でOTNフレームにマッピングすることにより、図5で説明したパケット伝送装置400の構成などに比べて、装置を構成する機能ブロック数を少なくすることができるという効果が得られる。尚、図5のように、GFPマッピング部112やGFPデマッピング部127を設ける場合でも、本実施形態のパケット伝送装置300のように、OTNマッピング部118をコピー部113の前に、OTNデマッピング部129を選択部125の後に、それぞれ配置することによって同様の効果を得ることができる。
【0097】
以上、各実施形態において説明してきたように、本発明に係るパケット伝送システムおよびパケット伝送装置並びにパケット伝送方法は、SONET/SDHまたはOTNネットワーク上でパケットを伝送する装置において、パケットのコピーを作成し、それぞれ異なる経路に送ると共に、受信側では、複数のパケットのうちいずれか一方を選択することで、パケット損失の無いネットワークを提供できる。また、パケットのコピーをGFP、VCやOTNへカプセル化した後に行なうことで、装置の機能ブロック数を削減すると共に回線収容効率の低下を抑制する機能を提供できる。
【0098】
尚、本発明に係るパケット伝送システムおよびパケット伝送装置並びにパケット伝送方法について各実施形態で例を挙げて説明してきたが、その精神またはその主要な特徴から逸脱することなく他の多様な形で実施することができる。そのため、上述した実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。本発明は、特許請求の範囲によって示されるものであって、本発明は明細書本文にはなんら拘束されない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内である。
【符号の説明】
【0099】
1・・・パケット伝送システム
2,3・・・ユーザNW
4・・・広域NW
5,6,100,200,300,400,900,950・・・パケット伝送装置
101,201,301,401,901,951・・・送信機能部
102,202,302,402,902,952・・・受信機能部
111,911・・・受信部
112,915a,915b・・・GFPマッピング部
113,912・・・コピー部
114a,114b,913a,913b・・・識別子付与部
115,115a,115b,916a,916b・・・VCマッピング部
116,917・・・多重部
117a,117b,914a,914b・・・送信部
118,118a,118b・・・OTNマッピング部
121a,121b,921a,921b・・・受信部
122,926・・・分離部
123,123a,123b,927a,927b・・・VCデマッピング部
124,124a,124b,922a,922b・・・メモリ
125,125a,125b,923a,923b・・・選択部
126,924・・・カウンタ部
127,928a,928b・・・GFPデマッピング部
128,925・・・送信部
129,129a,129b・・・OTNデマッピング部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザネットワークと、広域ネットワークと、これらのネットワークを相互に接続するパケット伝送装置とで構成されるSONET/SDH(SONET(Synchronous Optical NETwork:同期光伝送網)/SDH(Synchronous Digital Hierarchy:同期デジタル・ハイアラーキ))を用いるパケット伝送システムにおいて、
ユーザネットワークから受信したパケットを広域ネットワークに送信する前記パケット伝送装置の送信側に、
ユーザネットワークからユーザパケットを受信するユーザNW受信部と、
前記ユーザNW受信部で受信したユーザパケットをGFPフレームにマッピングするGFPマッピング部と、
前記GFPマッピング部が出力するGFPフレームと同一情報を持つ複数のGFPフレームに複製するコピー部と、
前記コピー部が複製した複数のGFPフレームにそれぞれ異なる識別子を付与する識別子付与部と、
前記識別子付与部が識別子を付与した複数のGFPフレームをVCフレームにそれぞれマッピングするVCマッピング部と、
前記VCマッピング部が出力する複数のVCフレームを多重化する多重部と、
前記パケット多重部が出力する複数のVCフレームをそれぞれ異なる伝送路を介して広域ネットワークに送信する複数の広域NW送信部と
を設け、
広域ネットワークから受信したパケットをユーザネットワークに送信する前記パケット伝送装置の受信側に、
広域ネットワークから異なる複数の伝送路を介してそれぞれVCフレームを受信する複数の広域NW受信部と、
前記広域NW受信部で受信した複数のVCフレームを分離する分離部と、
前記パケット分離部が分離した複数のVCフレームをGFPフレームにデマッピングするVCデマッピング部と、
前記VCデマッピング部がデマッピングしたGFPフレームを一時的に保持する記憶部と、
前記記憶部が保持する複数のGFPフレームの中から各GFPフレームに付与されている識別子に応じて1つのGFPフレームを選択する選択部と、
前記選択部が選択するGFPフレーム数を数えるカウンタ部と、
前記選択部が選択したGFPフレームをユーザパケットにデマッピングするGFPデマッピング部と、
前記GFPデマッピング部が出力するユーザパケットをユーザネットワークに送信するユーザNW送信部と
を設けた
ことを特徴とするパケット伝送システム。
【請求項2】
ユーザネットワークと、広域ネットワークと、これらのネットワークを相互に接続するパケット伝送装置とで構成されるSONET/SDH(SONET(Synchronous Optical NETwork:同期光伝送網)/SDH(Synchronous Digital Hierarchy:同期デジタル・ハイアラーキ))を用いるパケット伝送システムにおいて、
ユーザネットワークから受信したパケットを広域ネットワークに送信する前記パケット伝送装置の送信側に、
ユーザネットワークからユーザパケットを受信するユーザNW受信部と、
前記ユーザNW受信部で受信したユーザパケットをGFPフレームにマッピングするGFPマッピング部と、
前記GFPマッピング部が出力するGFPフレームをVCフレームにマッピングするVCマッピング部と、
前記VCマッピング部が出力するVCフレームと同一情報を持つ複数のVCフレームに複製するコピー部と、
前記コピー部が複製した複数のVCフレームにそれぞれ異なる識別子を付与する識別子付与部と、
前記識別子付与部が識別子を付与した複数のVCフレームを多重化する多重部と、
前記パケット多重部が出力する複数のVCフレームをそれぞれ異なる伝送路を介して広域ネットワークに送信する複数の広域NW送信部と
を設け、
広域ネットワークから受信したパケットをユーザネットワークに送信する前記パケット伝送装置の受信側に、
広域ネットワークから異なる複数の伝送路を介してそれぞれVCフレームを受信する複数の広域NW受信部と、
前記広域NW受信部で受信した複数のVCフレームを分離する分離部と、
前記分離部が分離した複数のVCフレームを一時的に保持する記憶部と、
前記記憶部が保持する複数のVCフレームの中から各VCフレームに付与されている識別子に応じて1つのVCフレームを選択する選択部と、
前記選択部が選択するVCフレーム数を数えるカウンタ部と、
前記選択部が選択したVCフレームをGFPフレームにデマッピングするVCデマッピング部と、
前記VCデマッピング部がデマッピングしたGFPフレームをユーザパケットにデマッピングするGFPデマッピング部と、
前記GFPデマッピング部が出力するユーザパケットをユーザネットワークに送信するユーザNW送信部と
を設けた
ことを特徴とするパケット伝送システム。
【請求項3】
請求項2に記載のパケット伝送システムにおいて、
前記識別子付与部は、順序識別子および経路識別子をVCフレームのH4バイトマルチフレームに挿入する
ことを特徴とするパケット伝送システム。
【請求項4】
ユーザネットワークと、広域ネットワークと、これらのネットワークを相互に接続するパケット伝送装置とで構成されるOTN(Optical Transport Network:光伝送網)を用いるパケット伝送システムにおいて、
ユーザネットワークから受信したパケットを広域ネットワークに送信する前記パケット伝送装置の送信側に、
ユーザネットワークからユーザパケットを受信するユーザNW受信部と、
前記ユーザNW受信部で受信したユーザパケットをOTNフレームにマッピングするOTNマッピング部と、
前記OTNマッピング部が出力するフレームと同一情報を持つ複数のフレームに複製するコピー部と、
前記コピー部が複製した複数のフレームにそれぞれ異なる識別子を付与する識別子付与部と、
前記識別子付与部が識別子を付与した複数のパケットをそれぞれ異なる伝送路を介して広域ネットワークに送信する複数の広域NW送信部と
を設け、
広域ネットワークから受信したパケットをユーザネットワークに送信する前記パケット伝送装置の受信側に、
広域ネットワークから異なる複数の伝送路を介してそれぞれOTNフレームを受信する複数の広域NW受信部と、
前記広域NW受信部で受信した複数のOTNフレームを一時的に保持する記憶部と、
前記記憶部が保持する複数のOTNフレームの中から各OTNフレームに付与されている識別子に応じて1つのOTNフレームを選択する選択部と、
前記選択部が選択するOTNフレーム数を数えるカウンタ部と、
前記選択部が選択したOTNフレームをユーザパケットにデマッピングするOTNデマッピング部と、
前記OTNデマッピング部が出力するユーザパケットをユーザネットワークに送信するユーザNW送信部と
を設けた
ことを特徴とするパケット伝送システム。
【請求項5】
ユーザネットワークと、広域ネットワークと、これらのネットワークを相互に接続するパケット伝送装置とで構成されるOTN(Optical Transport Network:光伝送網)を用いるパケット伝送システムにおいて、
ユーザネットワークから受信したパケットを広域ネットワークに送信する前記パケット伝送装置の送信側に、
ユーザネットワークからユーザパケットを受信するユーザNW受信部と、
前記ユーザNW受信部で受信したユーザパケットをGFPフレームにマッピングするGFPマッピング部と、
前記GFPマッピング部が出力するGFPフレームと同一情報を持つ複数のGFPフレームに複製するコピー部と、
前記コピー部が複製した複数のGFPフレームにそれぞれ異なる識別子を付与する識別子付与部と、
前記識別子付与部が出力する複数のフレームをそれぞれOTNフレームにマッピングするOTNマッピング部と、
前記OTNマッピング部がマッピングした複数のOTNフレームをそれぞれ異なる伝送路を介して広域ネットワークに送信する複数の広域NW送信部と
を設け、
広域ネットワークから受信したフレームをユーザネットワークに送信する前記パケット伝送装置の受信側に、
広域ネットワークから異なる複数の伝送路を介してそれぞれOTNフレームを受信する複数の広域NW受信部と、
前記広域NW受信部で受信した複数のOTNフレームをGFPフレームにデマッピングするOTNデマッピング部と、
前記OTNデマッピング部が出力するGFPフレームを一時的に保持する記憶部と、
前記記憶部が保持する複数のGFPフレームの中から各GFPフレームに付与されている識別子に応じて1つのGFPフレームを選択する選択部と、
前記選択部が選択するGFPフレーム数を数えるカウンタ部と、
前記選択部が選択したGFPフレームをユーザパケットにデマッピングするGFPデマッピング部と、
前記GFPデマッピング部が出力するユーザパケットをユーザネットワークに送信するユーザNW送信部と
を設けた
ことを特徴とするパケット伝送システム。
【請求項6】
請求項1または5に記載のパケット伝送システムにおいて、
前記識別子付与部は、順序識別子および経路識別子をGFPフレームのGFPヘッダとGFPペイロードの間に挿入する
ことを特徴とするパケット伝送システム。
【請求項7】
請求項1または5に記載のパケット伝送システムにおいて、
前記識別子付与部は、順序識別子および経路識別子をGFPフレームのExtension header部分に記述する
ことを特徴とするパケット伝送システム。
【請求項8】
ユーザネットワークから受信したパケットを広域ネットワークに送信する送信機能部と、広域ネットワークから受信したパケットをユーザネットワークに送信する受信機能部とで構成されるSONET/SDH(SONET(Synchronous Optical NETwork:同期光伝送網)/SDH(Synchronous Digital Hierarchy:同期デジタル・ハイアラーキ))を用いるパケット伝送装置において、
前記送信機能部は、
ユーザネットワークからユーザパケットを受信するユーザNW受信部と、
前記ユーザNW受信部で受信したユーザパケットをGFPフレームにマッピングするGFPマッピング部と、
前記GFPマッピング部が出力するGFPフレームと同一情報を持つ複数のGFPフレームに複製するコピー部と、
前記コピー部が複製した複数のGFPフレームにそれぞれ異なる識別子を付与する識別子付与部と、
前記識別子付与部が識別子を付与した複数のGFPフレームをVCフレームにそれぞれマッピングするVCマッピング部と、
前記VCマッピング部が出力する複数のVCフレームを多重化する多重部と、
前記パケット多重部が出力する複数のVCフレームをそれぞれ異なる伝送路を介して広域ネットワークに送信する複数の広域NW送信部と
で構成し、
前記受信機能部は、
広域ネットワークから異なる複数の伝送路を介してそれぞれVCフレームを受信する複数の広域NW受信部と、
前記広域NW受信部で受信した複数のVCフレームを分離する分離部と、
前記パケット分離部が分離した複数のVCフレームをGFPフレームにデマッピングするVCデマッピング部と、
前記VCデマッピング部がデマッピングしたGFPフレームを一時的に保持する記憶部と、
前記記憶部が保持する複数のGFPフレームの中から各GFPフレームに付与されている識別子に応じて1つのGFPフレームを選択する選択部と、
前記選択部が選択するGFPフレーム数を数えるカウンタ部と、
前記選択部が選択したGFPフレームをユーザパケットにデマッピングするGFPデマッピング部と、
前記GFPデマッピング部が出力するユーザパケットをユーザネットワークに送信するユーザNW送信部と
で構成される
ことを特徴とするパケット伝送装置。
【請求項9】
ユーザネットワークから受信したパケットを広域ネットワークに送信する送信機能部と、広域ネットワークから受信したパケットをユーザネットワークに送信する受信機能部とで構成されるSONET/SDH(SONET(Synchronous Optical NETwork:同期光伝送網)/SDH(Synchronous Digital Hierarchy:同期デジタル・ハイアラーキ))を用いるパケット伝送装置において、
前記送信機能部は、
ユーザネットワークからユーザパケットを受信するユーザNW受信部と、
前記ユーザNW受信部で受信したユーザパケットをGFPフレームにマッピングするGFPマッピング部と、
前記GFPマッピング部が出力するGFPフレームをVCフレームにマッピングするVCマッピング部と、
前記VCマッピング部が出力するVCフレームと同一情報を持つ複数のVCフレームに複製するコピー部と、
前記コピー部が複製した複数のVCフレームにそれぞれ異なる識別子を付与する識別子付与部と、
前記識別子付与部が識別子を付与した複数のVCフレームを多重化する多重部と、
前記パケット多重部が出力する複数のVCフレームをそれぞれ異なる伝送路を介して広域ネットワークに送信する複数の広域NW送信部と
で構成し、
前記受信機能部は、
広域ネットワークから異なる複数の伝送路を介してそれぞれVCフレームを受信する複数の広域NW受信部と、
前記広域NW受信部で受信した複数のVCフレームを分離する分離部と、
前記分離部が分離した複数のVCフレームを一時的に保持する記憶部と、
前記記憶部が保持する複数のVCフレームの中から各VCフレームに付与されている識別子に応じて1つのVCフレームを選択する選択部と、
前記選択部が選択するVCフレーム数を数えるカウンタ部と、
前記選択部が選択したVCフレームをGFPフレームにデマッピングするVCデマッピング部と、
前記VCデマッピング部がデマッピングしたGFPフレームをユーザパケットにデマッピングするGFPデマッピング部と、
前記GFPデマッピング部が出力するユーザパケットをユーザネットワークに送信するユーザNW送信部と
で構成される
ことを特徴とするパケット伝送装置。
【請求項10】
請求項9に記載のパケット伝送装置において、
前記識別子付与部は、順序識別子および経路識別子をVCフレームのH4バイトマルチフレームに挿入する
ことを特徴とするパケット伝送装置。
【請求項11】
ユーザネットワークから受信したパケットを広域ネットワークに送信する送信機能部と、広域ネットワークから受信したパケットをユーザネットワークに送信する受信機能部とで構成されるOTN(Optical Transport Network:光伝送網)を用いるパケット伝送装置において、
前記送信機能部は、
ユーザネットワークからユーザパケットを受信するユーザNW受信部と、
前記ユーザNW受信部で受信したユーザパケットをOTNフレームにマッピングするOTNマッピング部と、
前記OTNマッピング部が出力するフレームと同一情報を持つ複数のフレームに複製するコピー部と、
前記コピー部が複製した複数のフレームにそれぞれ異なる識別子を付与する識別子付与部と、
前記識別子付与部が識別子を付与した複数のパケットをそれぞれ異なる伝送路を介して広域ネットワークに送信する複数の広域NW送信部と
で構成し、
前記受信機能部は、
広域ネットワークから異なる複数の伝送路を介してそれぞれOTNフレームを受信する複数の広域NW受信部と、
前記広域NW受信部で受信した複数のOTNフレームを一時的に保持する記憶部と、
前記記憶部が保持する複数のOTNフレームの中から各OTNフレームに付与されている識別子に応じて1つのOTNフレームを選択する選択部と、
前記選択部が選択するOTNフレーム数を数えるカウンタ部と、
前記選択部が選択したOTNフレームをユーザパケットにデマッピングするOTNデマッピング部と、
前記OTNデマッピング部が出力するユーザパケットをユーザネットワークに送信するユーザNW送信部と
で構成される
ことを特徴とするパケット伝送装置。
【請求項12】
ユーザネットワークから受信したパケットを広域ネットワークに送信する送信機能部と、広域ネットワークから受信したパケットをユーザネットワークに送信する受信機能部とで構成されるOTN(Optical Transport Network:光伝送網)を用いるパケット伝送装置において、
前記送信機能部は、
ユーザネットワークからユーザパケットを受信するユーザNW受信部と、
前記ユーザNW受信部で受信したユーザパケットをGFPフレームにマッピングするGFPマッピング部と、
前記GFPマッピング部が出力するGFPフレームと同一情報を持つ複数のGFPフレームに複製するコピー部と、
前記コピー部が複製した複数のGFPフレームにそれぞれ異なる識別子を付与する識別子付与部と、
前記識別子付与部が出力する複数のフレームをそれぞれOTNフレームにマッピングするOTNマッピング部と、
前記OTNマッピング部がマッピングした複数のOTNフレームをそれぞれ異なる伝送路を介して広域ネットワークに送信する複数の広域NW送信部と
で構成し、
前記受信機能部は、
広域ネットワークから異なる複数の伝送路を介してそれぞれOTNフレームを受信する複数の広域NW受信部と、
前記広域NW受信部で受信した複数のOTNフレームをGFPフレームにデマッピングするOTNデマッピング部と、
前記OTNデマッピング部が出力するGFPフレームを一時的に保持する記憶部と、
前記記憶部が保持する複数のGFPフレームの中から各GFPフレームに付与されている識別子に応じて1つのGFPフレームを選択する選択部と、
前記選択部が選択するGFPフレーム数を数えるカウンタ部と、
前記選択部が選択したGFPフレームをユーザパケットにデマッピングするGFPデマッピング部と、
前記GFPデマッピング部が出力するユーザパケットをユーザネットワークに送信するユーザNW送信部と
で構成される
ことを特徴とするパケット伝送装置。
【請求項13】
請求項8または12に記載のパケット伝送装置において、
前記識別子付与部は、順序識別子および経路識別子をGFPフレームのGFPヘッダとGFPペイロードの間に挿入する
ことを特徴とするパケット伝送装置。
【請求項14】
請求項8または12に記載のパケット伝送装置において、
前記識別子付与部は、順序識別子および経路識別子をGFPフレームのExtension header部分に記述する
ことを特徴とするパケット伝送装置。
【請求項15】
ユーザネットワークと、広域ネットワークと、これらのネットワークを相互に接続するパケット伝送装置とで構成されるSONET/SDH(SONET(Synchronous Optical NETwork:同期光伝送網)/SDH(Synchronous Digital Hierarchy:同期デジタル・ハイアラーキ))を用いるパケット伝送方法において、
ユーザネットワークから受信したパケットを広域ネットワークに送信する前記パケット伝送装置の送信側に、
ユーザネットワークからユーザパケットを受信するユーザNW受信手順と、
前記ユーザNW受信手順で受信したユーザパケットをGFPフレームにマッピングするGFPマッピング手順と、
前記GFPマッピング手順が出力するGFPフレームと同一情報を持つ複数のGFPフレームに複製するコピー手順と、
前記コピー手順が複製した複数のGFPフレームにそれぞれ異なる識別子を付与する識別子付与手順と、
前記識別子付与手順が識別子を付与した複数のGFPフレームをVCフレームにそれぞれマッピングするVCマッピング手順と、
前記VCマッピング手順が出力する複数のVCフレームを多重化する多重手順と、
前記パケット多重手順が出力する複数のVCフレームをそれぞれ異なる伝送路を介して広域ネットワークに送信する複数の広域NW送信手順と
を設け、
広域ネットワークから受信したパケットをユーザネットワークに送信する前記パケット伝送装置の受信側に、
広域ネットワークから異なる複数の伝送路を介してそれぞれVCフレームを受信する複数の広域NW受信手順と、
前記広域NW受信手順で受信した複数のVCフレームを分離する分離手順と、
前記パケット分離手順が分離した複数のVCフレームをGFPフレームにデマッピングするVCデマッピング手順と、
前記VCデマッピング手順がデマッピングしたGFPフレームを一時的に保持する記憶手順と、
前記記憶手順が保持する複数のGFPフレームの中から各GFPフレームに付与されている識別子に応じて1つのGFPフレームを選択する選択手順と、
前記選択手順が選択するGFPフレーム数を数えるカウンタ手順と、
前記選択手順が選択したGFPフレームをユーザパケットにデマッピングするGFPデマッピング手順と、
前記GFPデマッピング手順が出力するユーザパケットをユーザネットワークに送信するユーザNW送信手順と
を設けた
ことを特徴とするパケット伝送方法。
【請求項16】
ユーザネットワークと、広域ネットワークと、これらのネットワークを相互に接続するパケット伝送装置とで構成されるSONET/SDH(SONET(Synchronous Optical NETwork:同期光伝送網)/SDH(Synchronous Digital Hierarchy:同期デジタル・ハイアラーキ))を用いるパケット伝送方法において、
ユーザネットワークから受信したパケットを広域ネットワークに送信する前記パケット伝送装置の送信側に、
ユーザネットワークからユーザパケットを受信するユーザNW受信手順と、
前記ユーザNW受信手順で受信したユーザパケットをGFPフレームにマッピングするGFPマッピング手順と、
前記GFPマッピング手順が出力するGFPフレームをVCフレームにマッピングするVCマッピング手順と、
前記VCマッピング手順が出力するVCフレームと同一情報を持つ複数のVCフレームに複製するコピー手順と、
前記コピー手順が複製した複数のVCフレームにそれぞれ異なる識別子を付与する識別子付与手順と、
前記識別子付与手順が識別子を付与した複数のVCフレームを多重化する多重手順と、
前記パケット多重手順が出力する複数のVCフレームをそれぞれ異なる伝送路を介して広域ネットワークに送信する複数の広域NW送信手順と
を設け、
広域ネットワークから受信したパケットをユーザネットワークに送信する前記パケット伝送装置の受信側に、
広域ネットワークから異なる複数の伝送路を介してそれぞれVCフレームを受信する複数の広域NW受信手順と、
前記広域NW受信手順で受信した複数のVCフレームを分離する分離手順と、
前記分離手順が分離した複数のVCフレームを一時的に保持する記憶手順と、
前記記憶手順が保持する複数のVCフレームの中から各VCフレームに付与されている識別子に応じて1つのVCフレームを選択する選択手順と、
前記選択手順が選択するVCフレーム数を数えるカウンタ手順と、
前記選択手順が選択したVCフレームをGFPフレームにデマッピングするVCデマッピング手順と、
前記VCデマッピング手順がデマッピングしたGFPフレームをユーザパケットにデマッピングするGFPデマッピング手順と、
前記GFPデマッピング手順が出力するユーザパケットをユーザネットワークに送信するユーザNW送信手順と
を設けた
ことを特徴とするパケット伝送方法。
【請求項17】
請求項16に記載のパケット伝送方法において、
前記識別子付与手順は、順序識別子および経路識別子をVCフレームのH4バイトマルチフレームに挿入する
ことを特徴とするパケット伝送方法。
【請求項18】
ユーザネットワークと、広域ネットワークと、これらのネットワークを相互に接続するパケット伝送装置とで構成されるOTN(Optical Transport Network:光伝送網)を用いるパケット伝送方法において、
ユーザネットワークから受信したパケットを広域ネットワークに送信する前記パケット伝送装置の送信側に、
ユーザネットワークからユーザパケットを受信するユーザNW受信手順と、
前記ユーザNW受信手順で受信したユーザパケットをOTNフレームにマッピングするOTNマッピング手順と、
前記OTNマッピング手順が出力するフレームと同一情報を持つ複数のフレームに複製するコピー手順と、
前記コピー手順が複製した複数のフレームにそれぞれ異なる識別子を付与する識別子付与手順と、
前記識別子付与手順が識別子を付与した複数のパケットをそれぞれ異なる伝送路を介して広域ネットワークに送信する複数の広域NW送信手順と
を設け、
広域ネットワークから受信したパケットをユーザネットワークに送信する前記パケット伝送装置の受信側に、
広域ネットワークから異なる複数の伝送路を介してそれぞれOTNフレームを受信する複数の広域NW受信手順と、
前記広域NW受信手順で受信した複数のOTNフレームを一時的に保持する記憶手順と、
前記記憶手順が保持する複数のOTNフレームの中から各OTNフレームに付与されている識別子に応じて1つのOTNフレームを選択する選択手順と、
前記選択手順が選択するOTNフレーム数を数えるカウンタ手順と、
前記選択手順が選択したOTNフレームをユーザパケットにデマッピングするOTNデマッピング手順と、
前記OTNデマッピング手順が出力するユーザパケットをユーザネットワークに送信するユーザNW送信手順と
を設けた
ことを特徴とするパケット伝送方法。
【請求項19】
ユーザネットワークと、広域ネットワークと、これらのネットワークを相互に接続するパケット伝送装置とで構成されるOTN(Optical Transport Network:光伝送網)を用いるパケット伝送方法において、
ユーザネットワークから受信したパケットを広域ネットワークに送信する前記パケット伝送装置の送信側に、
ユーザネットワークからユーザパケットを受信するユーザNW受信手順と、
前記ユーザNW受信手順で受信したユーザパケットをGFPフレームにマッピングするGFPマッピング手順と、
前記GFPマッピング手順が出力するGFPフレームと同一情報を持つ複数のGFPフレームに複製するコピー手順と、
前記コピー手順が複製した複数のGFPフレームにそれぞれ異なる識別子を付与する識別子付与手順と、
前記識別子付与手順が出力する複数のフレームをそれぞれOTNフレームにマッピングするOTNマッピング手順と、
前記OTNマッピング手順がマッピングした複数のOTNフレームをそれぞれ異なる伝送路を介して広域ネットワークに送信する複数の広域NW送信手順と
を設け、
広域ネットワークから受信したフレームをユーザネットワークに送信する前記パケット伝送装置の受信側に、
広域ネットワークから異なる複数の伝送路を介してそれぞれOTNフレームを受信する複数の広域NW受信手順と、
前記広域NW受信手順で受信した複数のOTNフレームをGFPフレームにデマッピングするOTNデマッピング手順と、
前記OTNデマッピング手順が出力するGFPフレームを一時的に保持する記憶手順と、
前記記憶手順が保持する複数のGFPフレームの中から各GFPフレームに付与されている識別子に応じて1つのGFPフレームを選択する選択手順と、
前記選択手順が選択するGFPフレーム数を数えるカウンタ手順と、
前記選択手順が選択したGFPフレームをユーザパケットにデマッピングするGFPデマッピング手順と、
前記GFPデマッピング手順が出力するユーザパケットをユーザネットワークに送信するユーザNW送信手順と
を設けた
ことを特徴とするパケット伝送方法。
【請求項20】
請求項15または19に記載のパケット伝送方法において、
前記識別子付与手順は、順序識別子および経路識別子をGFPフレームのGFPヘッダとGFPペイロードの間に挿入する
ことを特徴とするパケット伝送方法。
【請求項21】
請求項15または19に記載のパケット伝送方法において、
前記識別子付与手順は、順序識別子および経路識別子をGFPフレームのExtension header手順分に記述する
ことを特徴とするパケット伝送方法。
【請求項1】
ユーザネットワークと、広域ネットワークと、これらのネットワークを相互に接続するパケット伝送装置とで構成されるSONET/SDH(SONET(Synchronous Optical NETwork:同期光伝送網)/SDH(Synchronous Digital Hierarchy:同期デジタル・ハイアラーキ))を用いるパケット伝送システムにおいて、
ユーザネットワークから受信したパケットを広域ネットワークに送信する前記パケット伝送装置の送信側に、
ユーザネットワークからユーザパケットを受信するユーザNW受信部と、
前記ユーザNW受信部で受信したユーザパケットをGFPフレームにマッピングするGFPマッピング部と、
前記GFPマッピング部が出力するGFPフレームと同一情報を持つ複数のGFPフレームに複製するコピー部と、
前記コピー部が複製した複数のGFPフレームにそれぞれ異なる識別子を付与する識別子付与部と、
前記識別子付与部が識別子を付与した複数のGFPフレームをVCフレームにそれぞれマッピングするVCマッピング部と、
前記VCマッピング部が出力する複数のVCフレームを多重化する多重部と、
前記パケット多重部が出力する複数のVCフレームをそれぞれ異なる伝送路を介して広域ネットワークに送信する複数の広域NW送信部と
を設け、
広域ネットワークから受信したパケットをユーザネットワークに送信する前記パケット伝送装置の受信側に、
広域ネットワークから異なる複数の伝送路を介してそれぞれVCフレームを受信する複数の広域NW受信部と、
前記広域NW受信部で受信した複数のVCフレームを分離する分離部と、
前記パケット分離部が分離した複数のVCフレームをGFPフレームにデマッピングするVCデマッピング部と、
前記VCデマッピング部がデマッピングしたGFPフレームを一時的に保持する記憶部と、
前記記憶部が保持する複数のGFPフレームの中から各GFPフレームに付与されている識別子に応じて1つのGFPフレームを選択する選択部と、
前記選択部が選択するGFPフレーム数を数えるカウンタ部と、
前記選択部が選択したGFPフレームをユーザパケットにデマッピングするGFPデマッピング部と、
前記GFPデマッピング部が出力するユーザパケットをユーザネットワークに送信するユーザNW送信部と
を設けた
ことを特徴とするパケット伝送システム。
【請求項2】
ユーザネットワークと、広域ネットワークと、これらのネットワークを相互に接続するパケット伝送装置とで構成されるSONET/SDH(SONET(Synchronous Optical NETwork:同期光伝送網)/SDH(Synchronous Digital Hierarchy:同期デジタル・ハイアラーキ))を用いるパケット伝送システムにおいて、
ユーザネットワークから受信したパケットを広域ネットワークに送信する前記パケット伝送装置の送信側に、
ユーザネットワークからユーザパケットを受信するユーザNW受信部と、
前記ユーザNW受信部で受信したユーザパケットをGFPフレームにマッピングするGFPマッピング部と、
前記GFPマッピング部が出力するGFPフレームをVCフレームにマッピングするVCマッピング部と、
前記VCマッピング部が出力するVCフレームと同一情報を持つ複数のVCフレームに複製するコピー部と、
前記コピー部が複製した複数のVCフレームにそれぞれ異なる識別子を付与する識別子付与部と、
前記識別子付与部が識別子を付与した複数のVCフレームを多重化する多重部と、
前記パケット多重部が出力する複数のVCフレームをそれぞれ異なる伝送路を介して広域ネットワークに送信する複数の広域NW送信部と
を設け、
広域ネットワークから受信したパケットをユーザネットワークに送信する前記パケット伝送装置の受信側に、
広域ネットワークから異なる複数の伝送路を介してそれぞれVCフレームを受信する複数の広域NW受信部と、
前記広域NW受信部で受信した複数のVCフレームを分離する分離部と、
前記分離部が分離した複数のVCフレームを一時的に保持する記憶部と、
前記記憶部が保持する複数のVCフレームの中から各VCフレームに付与されている識別子に応じて1つのVCフレームを選択する選択部と、
前記選択部が選択するVCフレーム数を数えるカウンタ部と、
前記選択部が選択したVCフレームをGFPフレームにデマッピングするVCデマッピング部と、
前記VCデマッピング部がデマッピングしたGFPフレームをユーザパケットにデマッピングするGFPデマッピング部と、
前記GFPデマッピング部が出力するユーザパケットをユーザネットワークに送信するユーザNW送信部と
を設けた
ことを特徴とするパケット伝送システム。
【請求項3】
請求項2に記載のパケット伝送システムにおいて、
前記識別子付与部は、順序識別子および経路識別子をVCフレームのH4バイトマルチフレームに挿入する
ことを特徴とするパケット伝送システム。
【請求項4】
ユーザネットワークと、広域ネットワークと、これらのネットワークを相互に接続するパケット伝送装置とで構成されるOTN(Optical Transport Network:光伝送網)を用いるパケット伝送システムにおいて、
ユーザネットワークから受信したパケットを広域ネットワークに送信する前記パケット伝送装置の送信側に、
ユーザネットワークからユーザパケットを受信するユーザNW受信部と、
前記ユーザNW受信部で受信したユーザパケットをOTNフレームにマッピングするOTNマッピング部と、
前記OTNマッピング部が出力するフレームと同一情報を持つ複数のフレームに複製するコピー部と、
前記コピー部が複製した複数のフレームにそれぞれ異なる識別子を付与する識別子付与部と、
前記識別子付与部が識別子を付与した複数のパケットをそれぞれ異なる伝送路を介して広域ネットワークに送信する複数の広域NW送信部と
を設け、
広域ネットワークから受信したパケットをユーザネットワークに送信する前記パケット伝送装置の受信側に、
広域ネットワークから異なる複数の伝送路を介してそれぞれOTNフレームを受信する複数の広域NW受信部と、
前記広域NW受信部で受信した複数のOTNフレームを一時的に保持する記憶部と、
前記記憶部が保持する複数のOTNフレームの中から各OTNフレームに付与されている識別子に応じて1つのOTNフレームを選択する選択部と、
前記選択部が選択するOTNフレーム数を数えるカウンタ部と、
前記選択部が選択したOTNフレームをユーザパケットにデマッピングするOTNデマッピング部と、
前記OTNデマッピング部が出力するユーザパケットをユーザネットワークに送信するユーザNW送信部と
を設けた
ことを特徴とするパケット伝送システム。
【請求項5】
ユーザネットワークと、広域ネットワークと、これらのネットワークを相互に接続するパケット伝送装置とで構成されるOTN(Optical Transport Network:光伝送網)を用いるパケット伝送システムにおいて、
ユーザネットワークから受信したパケットを広域ネットワークに送信する前記パケット伝送装置の送信側に、
ユーザネットワークからユーザパケットを受信するユーザNW受信部と、
前記ユーザNW受信部で受信したユーザパケットをGFPフレームにマッピングするGFPマッピング部と、
前記GFPマッピング部が出力するGFPフレームと同一情報を持つ複数のGFPフレームに複製するコピー部と、
前記コピー部が複製した複数のGFPフレームにそれぞれ異なる識別子を付与する識別子付与部と、
前記識別子付与部が出力する複数のフレームをそれぞれOTNフレームにマッピングするOTNマッピング部と、
前記OTNマッピング部がマッピングした複数のOTNフレームをそれぞれ異なる伝送路を介して広域ネットワークに送信する複数の広域NW送信部と
を設け、
広域ネットワークから受信したフレームをユーザネットワークに送信する前記パケット伝送装置の受信側に、
広域ネットワークから異なる複数の伝送路を介してそれぞれOTNフレームを受信する複数の広域NW受信部と、
前記広域NW受信部で受信した複数のOTNフレームをGFPフレームにデマッピングするOTNデマッピング部と、
前記OTNデマッピング部が出力するGFPフレームを一時的に保持する記憶部と、
前記記憶部が保持する複数のGFPフレームの中から各GFPフレームに付与されている識別子に応じて1つのGFPフレームを選択する選択部と、
前記選択部が選択するGFPフレーム数を数えるカウンタ部と、
前記選択部が選択したGFPフレームをユーザパケットにデマッピングするGFPデマッピング部と、
前記GFPデマッピング部が出力するユーザパケットをユーザネットワークに送信するユーザNW送信部と
を設けた
ことを特徴とするパケット伝送システム。
【請求項6】
請求項1または5に記載のパケット伝送システムにおいて、
前記識別子付与部は、順序識別子および経路識別子をGFPフレームのGFPヘッダとGFPペイロードの間に挿入する
ことを特徴とするパケット伝送システム。
【請求項7】
請求項1または5に記載のパケット伝送システムにおいて、
前記識別子付与部は、順序識別子および経路識別子をGFPフレームのExtension header部分に記述する
ことを特徴とするパケット伝送システム。
【請求項8】
ユーザネットワークから受信したパケットを広域ネットワークに送信する送信機能部と、広域ネットワークから受信したパケットをユーザネットワークに送信する受信機能部とで構成されるSONET/SDH(SONET(Synchronous Optical NETwork:同期光伝送網)/SDH(Synchronous Digital Hierarchy:同期デジタル・ハイアラーキ))を用いるパケット伝送装置において、
前記送信機能部は、
ユーザネットワークからユーザパケットを受信するユーザNW受信部と、
前記ユーザNW受信部で受信したユーザパケットをGFPフレームにマッピングするGFPマッピング部と、
前記GFPマッピング部が出力するGFPフレームと同一情報を持つ複数のGFPフレームに複製するコピー部と、
前記コピー部が複製した複数のGFPフレームにそれぞれ異なる識別子を付与する識別子付与部と、
前記識別子付与部が識別子を付与した複数のGFPフレームをVCフレームにそれぞれマッピングするVCマッピング部と、
前記VCマッピング部が出力する複数のVCフレームを多重化する多重部と、
前記パケット多重部が出力する複数のVCフレームをそれぞれ異なる伝送路を介して広域ネットワークに送信する複数の広域NW送信部と
で構成し、
前記受信機能部は、
広域ネットワークから異なる複数の伝送路を介してそれぞれVCフレームを受信する複数の広域NW受信部と、
前記広域NW受信部で受信した複数のVCフレームを分離する分離部と、
前記パケット分離部が分離した複数のVCフレームをGFPフレームにデマッピングするVCデマッピング部と、
前記VCデマッピング部がデマッピングしたGFPフレームを一時的に保持する記憶部と、
前記記憶部が保持する複数のGFPフレームの中から各GFPフレームに付与されている識別子に応じて1つのGFPフレームを選択する選択部と、
前記選択部が選択するGFPフレーム数を数えるカウンタ部と、
前記選択部が選択したGFPフレームをユーザパケットにデマッピングするGFPデマッピング部と、
前記GFPデマッピング部が出力するユーザパケットをユーザネットワークに送信するユーザNW送信部と
で構成される
ことを特徴とするパケット伝送装置。
【請求項9】
ユーザネットワークから受信したパケットを広域ネットワークに送信する送信機能部と、広域ネットワークから受信したパケットをユーザネットワークに送信する受信機能部とで構成されるSONET/SDH(SONET(Synchronous Optical NETwork:同期光伝送網)/SDH(Synchronous Digital Hierarchy:同期デジタル・ハイアラーキ))を用いるパケット伝送装置において、
前記送信機能部は、
ユーザネットワークからユーザパケットを受信するユーザNW受信部と、
前記ユーザNW受信部で受信したユーザパケットをGFPフレームにマッピングするGFPマッピング部と、
前記GFPマッピング部が出力するGFPフレームをVCフレームにマッピングするVCマッピング部と、
前記VCマッピング部が出力するVCフレームと同一情報を持つ複数のVCフレームに複製するコピー部と、
前記コピー部が複製した複数のVCフレームにそれぞれ異なる識別子を付与する識別子付与部と、
前記識別子付与部が識別子を付与した複数のVCフレームを多重化する多重部と、
前記パケット多重部が出力する複数のVCフレームをそれぞれ異なる伝送路を介して広域ネットワークに送信する複数の広域NW送信部と
で構成し、
前記受信機能部は、
広域ネットワークから異なる複数の伝送路を介してそれぞれVCフレームを受信する複数の広域NW受信部と、
前記広域NW受信部で受信した複数のVCフレームを分離する分離部と、
前記分離部が分離した複数のVCフレームを一時的に保持する記憶部と、
前記記憶部が保持する複数のVCフレームの中から各VCフレームに付与されている識別子に応じて1つのVCフレームを選択する選択部と、
前記選択部が選択するVCフレーム数を数えるカウンタ部と、
前記選択部が選択したVCフレームをGFPフレームにデマッピングするVCデマッピング部と、
前記VCデマッピング部がデマッピングしたGFPフレームをユーザパケットにデマッピングするGFPデマッピング部と、
前記GFPデマッピング部が出力するユーザパケットをユーザネットワークに送信するユーザNW送信部と
で構成される
ことを特徴とするパケット伝送装置。
【請求項10】
請求項9に記載のパケット伝送装置において、
前記識別子付与部は、順序識別子および経路識別子をVCフレームのH4バイトマルチフレームに挿入する
ことを特徴とするパケット伝送装置。
【請求項11】
ユーザネットワークから受信したパケットを広域ネットワークに送信する送信機能部と、広域ネットワークから受信したパケットをユーザネットワークに送信する受信機能部とで構成されるOTN(Optical Transport Network:光伝送網)を用いるパケット伝送装置において、
前記送信機能部は、
ユーザネットワークからユーザパケットを受信するユーザNW受信部と、
前記ユーザNW受信部で受信したユーザパケットをOTNフレームにマッピングするOTNマッピング部と、
前記OTNマッピング部が出力するフレームと同一情報を持つ複数のフレームに複製するコピー部と、
前記コピー部が複製した複数のフレームにそれぞれ異なる識別子を付与する識別子付与部と、
前記識別子付与部が識別子を付与した複数のパケットをそれぞれ異なる伝送路を介して広域ネットワークに送信する複数の広域NW送信部と
で構成し、
前記受信機能部は、
広域ネットワークから異なる複数の伝送路を介してそれぞれOTNフレームを受信する複数の広域NW受信部と、
前記広域NW受信部で受信した複数のOTNフレームを一時的に保持する記憶部と、
前記記憶部が保持する複数のOTNフレームの中から各OTNフレームに付与されている識別子に応じて1つのOTNフレームを選択する選択部と、
前記選択部が選択するOTNフレーム数を数えるカウンタ部と、
前記選択部が選択したOTNフレームをユーザパケットにデマッピングするOTNデマッピング部と、
前記OTNデマッピング部が出力するユーザパケットをユーザネットワークに送信するユーザNW送信部と
で構成される
ことを特徴とするパケット伝送装置。
【請求項12】
ユーザネットワークから受信したパケットを広域ネットワークに送信する送信機能部と、広域ネットワークから受信したパケットをユーザネットワークに送信する受信機能部とで構成されるOTN(Optical Transport Network:光伝送網)を用いるパケット伝送装置において、
前記送信機能部は、
ユーザネットワークからユーザパケットを受信するユーザNW受信部と、
前記ユーザNW受信部で受信したユーザパケットをGFPフレームにマッピングするGFPマッピング部と、
前記GFPマッピング部が出力するGFPフレームと同一情報を持つ複数のGFPフレームに複製するコピー部と、
前記コピー部が複製した複数のGFPフレームにそれぞれ異なる識別子を付与する識別子付与部と、
前記識別子付与部が出力する複数のフレームをそれぞれOTNフレームにマッピングするOTNマッピング部と、
前記OTNマッピング部がマッピングした複数のOTNフレームをそれぞれ異なる伝送路を介して広域ネットワークに送信する複数の広域NW送信部と
で構成し、
前記受信機能部は、
広域ネットワークから異なる複数の伝送路を介してそれぞれOTNフレームを受信する複数の広域NW受信部と、
前記広域NW受信部で受信した複数のOTNフレームをGFPフレームにデマッピングするOTNデマッピング部と、
前記OTNデマッピング部が出力するGFPフレームを一時的に保持する記憶部と、
前記記憶部が保持する複数のGFPフレームの中から各GFPフレームに付与されている識別子に応じて1つのGFPフレームを選択する選択部と、
前記選択部が選択するGFPフレーム数を数えるカウンタ部と、
前記選択部が選択したGFPフレームをユーザパケットにデマッピングするGFPデマッピング部と、
前記GFPデマッピング部が出力するユーザパケットをユーザネットワークに送信するユーザNW送信部と
で構成される
ことを特徴とするパケット伝送装置。
【請求項13】
請求項8または12に記載のパケット伝送装置において、
前記識別子付与部は、順序識別子および経路識別子をGFPフレームのGFPヘッダとGFPペイロードの間に挿入する
ことを特徴とするパケット伝送装置。
【請求項14】
請求項8または12に記載のパケット伝送装置において、
前記識別子付与部は、順序識別子および経路識別子をGFPフレームのExtension header部分に記述する
ことを特徴とするパケット伝送装置。
【請求項15】
ユーザネットワークと、広域ネットワークと、これらのネットワークを相互に接続するパケット伝送装置とで構成されるSONET/SDH(SONET(Synchronous Optical NETwork:同期光伝送網)/SDH(Synchronous Digital Hierarchy:同期デジタル・ハイアラーキ))を用いるパケット伝送方法において、
ユーザネットワークから受信したパケットを広域ネットワークに送信する前記パケット伝送装置の送信側に、
ユーザネットワークからユーザパケットを受信するユーザNW受信手順と、
前記ユーザNW受信手順で受信したユーザパケットをGFPフレームにマッピングするGFPマッピング手順と、
前記GFPマッピング手順が出力するGFPフレームと同一情報を持つ複数のGFPフレームに複製するコピー手順と、
前記コピー手順が複製した複数のGFPフレームにそれぞれ異なる識別子を付与する識別子付与手順と、
前記識別子付与手順が識別子を付与した複数のGFPフレームをVCフレームにそれぞれマッピングするVCマッピング手順と、
前記VCマッピング手順が出力する複数のVCフレームを多重化する多重手順と、
前記パケット多重手順が出力する複数のVCフレームをそれぞれ異なる伝送路を介して広域ネットワークに送信する複数の広域NW送信手順と
を設け、
広域ネットワークから受信したパケットをユーザネットワークに送信する前記パケット伝送装置の受信側に、
広域ネットワークから異なる複数の伝送路を介してそれぞれVCフレームを受信する複数の広域NW受信手順と、
前記広域NW受信手順で受信した複数のVCフレームを分離する分離手順と、
前記パケット分離手順が分離した複数のVCフレームをGFPフレームにデマッピングするVCデマッピング手順と、
前記VCデマッピング手順がデマッピングしたGFPフレームを一時的に保持する記憶手順と、
前記記憶手順が保持する複数のGFPフレームの中から各GFPフレームに付与されている識別子に応じて1つのGFPフレームを選択する選択手順と、
前記選択手順が選択するGFPフレーム数を数えるカウンタ手順と、
前記選択手順が選択したGFPフレームをユーザパケットにデマッピングするGFPデマッピング手順と、
前記GFPデマッピング手順が出力するユーザパケットをユーザネットワークに送信するユーザNW送信手順と
を設けた
ことを特徴とするパケット伝送方法。
【請求項16】
ユーザネットワークと、広域ネットワークと、これらのネットワークを相互に接続するパケット伝送装置とで構成されるSONET/SDH(SONET(Synchronous Optical NETwork:同期光伝送網)/SDH(Synchronous Digital Hierarchy:同期デジタル・ハイアラーキ))を用いるパケット伝送方法において、
ユーザネットワークから受信したパケットを広域ネットワークに送信する前記パケット伝送装置の送信側に、
ユーザネットワークからユーザパケットを受信するユーザNW受信手順と、
前記ユーザNW受信手順で受信したユーザパケットをGFPフレームにマッピングするGFPマッピング手順と、
前記GFPマッピング手順が出力するGFPフレームをVCフレームにマッピングするVCマッピング手順と、
前記VCマッピング手順が出力するVCフレームと同一情報を持つ複数のVCフレームに複製するコピー手順と、
前記コピー手順が複製した複数のVCフレームにそれぞれ異なる識別子を付与する識別子付与手順と、
前記識別子付与手順が識別子を付与した複数のVCフレームを多重化する多重手順と、
前記パケット多重手順が出力する複数のVCフレームをそれぞれ異なる伝送路を介して広域ネットワークに送信する複数の広域NW送信手順と
を設け、
広域ネットワークから受信したパケットをユーザネットワークに送信する前記パケット伝送装置の受信側に、
広域ネットワークから異なる複数の伝送路を介してそれぞれVCフレームを受信する複数の広域NW受信手順と、
前記広域NW受信手順で受信した複数のVCフレームを分離する分離手順と、
前記分離手順が分離した複数のVCフレームを一時的に保持する記憶手順と、
前記記憶手順が保持する複数のVCフレームの中から各VCフレームに付与されている識別子に応じて1つのVCフレームを選択する選択手順と、
前記選択手順が選択するVCフレーム数を数えるカウンタ手順と、
前記選択手順が選択したVCフレームをGFPフレームにデマッピングするVCデマッピング手順と、
前記VCデマッピング手順がデマッピングしたGFPフレームをユーザパケットにデマッピングするGFPデマッピング手順と、
前記GFPデマッピング手順が出力するユーザパケットをユーザネットワークに送信するユーザNW送信手順と
を設けた
ことを特徴とするパケット伝送方法。
【請求項17】
請求項16に記載のパケット伝送方法において、
前記識別子付与手順は、順序識別子および経路識別子をVCフレームのH4バイトマルチフレームに挿入する
ことを特徴とするパケット伝送方法。
【請求項18】
ユーザネットワークと、広域ネットワークと、これらのネットワークを相互に接続するパケット伝送装置とで構成されるOTN(Optical Transport Network:光伝送網)を用いるパケット伝送方法において、
ユーザネットワークから受信したパケットを広域ネットワークに送信する前記パケット伝送装置の送信側に、
ユーザネットワークからユーザパケットを受信するユーザNW受信手順と、
前記ユーザNW受信手順で受信したユーザパケットをOTNフレームにマッピングするOTNマッピング手順と、
前記OTNマッピング手順が出力するフレームと同一情報を持つ複数のフレームに複製するコピー手順と、
前記コピー手順が複製した複数のフレームにそれぞれ異なる識別子を付与する識別子付与手順と、
前記識別子付与手順が識別子を付与した複数のパケットをそれぞれ異なる伝送路を介して広域ネットワークに送信する複数の広域NW送信手順と
を設け、
広域ネットワークから受信したパケットをユーザネットワークに送信する前記パケット伝送装置の受信側に、
広域ネットワークから異なる複数の伝送路を介してそれぞれOTNフレームを受信する複数の広域NW受信手順と、
前記広域NW受信手順で受信した複数のOTNフレームを一時的に保持する記憶手順と、
前記記憶手順が保持する複数のOTNフレームの中から各OTNフレームに付与されている識別子に応じて1つのOTNフレームを選択する選択手順と、
前記選択手順が選択するOTNフレーム数を数えるカウンタ手順と、
前記選択手順が選択したOTNフレームをユーザパケットにデマッピングするOTNデマッピング手順と、
前記OTNデマッピング手順が出力するユーザパケットをユーザネットワークに送信するユーザNW送信手順と
を設けた
ことを特徴とするパケット伝送方法。
【請求項19】
ユーザネットワークと、広域ネットワークと、これらのネットワークを相互に接続するパケット伝送装置とで構成されるOTN(Optical Transport Network:光伝送網)を用いるパケット伝送方法において、
ユーザネットワークから受信したパケットを広域ネットワークに送信する前記パケット伝送装置の送信側に、
ユーザネットワークからユーザパケットを受信するユーザNW受信手順と、
前記ユーザNW受信手順で受信したユーザパケットをGFPフレームにマッピングするGFPマッピング手順と、
前記GFPマッピング手順が出力するGFPフレームと同一情報を持つ複数のGFPフレームに複製するコピー手順と、
前記コピー手順が複製した複数のGFPフレームにそれぞれ異なる識別子を付与する識別子付与手順と、
前記識別子付与手順が出力する複数のフレームをそれぞれOTNフレームにマッピングするOTNマッピング手順と、
前記OTNマッピング手順がマッピングした複数のOTNフレームをそれぞれ異なる伝送路を介して広域ネットワークに送信する複数の広域NW送信手順と
を設け、
広域ネットワークから受信したフレームをユーザネットワークに送信する前記パケット伝送装置の受信側に、
広域ネットワークから異なる複数の伝送路を介してそれぞれOTNフレームを受信する複数の広域NW受信手順と、
前記広域NW受信手順で受信した複数のOTNフレームをGFPフレームにデマッピングするOTNデマッピング手順と、
前記OTNデマッピング手順が出力するGFPフレームを一時的に保持する記憶手順と、
前記記憶手順が保持する複数のGFPフレームの中から各GFPフレームに付与されている識別子に応じて1つのGFPフレームを選択する選択手順と、
前記選択手順が選択するGFPフレーム数を数えるカウンタ手順と、
前記選択手順が選択したGFPフレームをユーザパケットにデマッピングするGFPデマッピング手順と、
前記GFPデマッピング手順が出力するユーザパケットをユーザネットワークに送信するユーザNW送信手順と
を設けた
ことを特徴とするパケット伝送方法。
【請求項20】
請求項15または19に記載のパケット伝送方法において、
前記識別子付与手順は、順序識別子および経路識別子をGFPフレームのGFPヘッダとGFPペイロードの間に挿入する
ことを特徴とするパケット伝送方法。
【請求項21】
請求項15または19に記載のパケット伝送方法において、
前記識別子付与手順は、順序識別子および経路識別子をGFPフレームのExtension header手順分に記述する
ことを特徴とするパケット伝送方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2010−278844(P2010−278844A)
【公開日】平成22年12月9日(2010.12.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−130190(P2009−130190)
【出願日】平成21年5月29日(2009.5.29)
【出願人】(000004226)日本電信電話株式会社 (13,992)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年12月9日(2010.12.9)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年5月29日(2009.5.29)
【出願人】(000004226)日本電信電話株式会社 (13,992)
【Fターム(参考)】
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