説明

パソコン収納台

【課題】 パソコンを操作使用後、通電状態及びコネクタの差し替え無しの状態でパソコンを立掛けることにより机上で使用していたパソコン専用部分の空間が確保出来、他の作業が同一机上で可能になることの物品を提供する。
【解決手段】 収納箱1は、固定底板2と蝶番3で接続されており調整板6は組ネジ穴8が開けられ、机の長さに応じ固定底板2と共に組ネジ取付穴7でネジ止めする。
調整板6は机の両袖側又は背面側にアジャスターボルト9等で机に固定する。
収納箱1には、パソコン20及びケーブル類を収容することが出来、パソコン20を乗せた滑らし板15を収納箱1から手前に引出して操作しやすい位置でパソコンを開き使用する。
使用後は、パソコンを閉じ、パソコンを乗せた滑らし板15を収納箱1に滑り込ませた後、収納した状態で立掛け、固定底板2に取付け済の転倒防止金具製等のあおり止め4で収容箱1に引掛けて転倒を完全に防いでいる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
ノート型パソコンを閉じた状態で机に立掛け出来る収納箱と其れを固定する固定底板及び調整板で構成され、固定底板と収納箱は、蝶番等を介し収納箱を前方に回転させ立掛ける構造のもの。
【背景技術】
【0002】
パソコンを机上で使用した後は、パソコンを閉じた状態で机上に置かれており、同じ机上で他の作業(書類記入・整理等)をする場合パソコンが邪魔でその都度の移動が(電源、ケーブル類等の抜き差しが必要で)面倒なことも有って不自由な姿勢で他の作業を行っていた。
【0003】
[特許文献1]は、基台を机に止め、揺動体にパソコンを固定して倒立位置にしている。
【0004】
[特許文献1]は、パソコンを揺動体にビス、両面テープ等で固定している。
【0005】
[特許文献1]は、パソコンを固定した揺動体を倒立位置に起こした時に、基台の自己保持をバネで行っている。
【0006】
[特許文献1]の、別実施形態のノート型パソコンスタンドは、机に固定しない自立型で倒立させている。
【0007】
[特許文献1]の、別実施形態のノート型パソコンスタンドである基板体付きのノート型パソコンスタンドにあっては、搖動体を倒した跡に机上には、板体が残る。
【0008】
[特許文献1]には、パソコン用電源コンセント、アダプタ等の物がパソコン設置の近くに必要だが、これを設置するスペースが取ってない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開2002−116844号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
パソコン操作は机上前面で使用しているため他の作業も同じ机上を使用する事になりパソコンを移動させたいが、パソコンの移動には、ケーブル類が接続、コネクタの抜き差し又ケーブルを、引きずる等してコネクタ及びケーブルの接続部分の故障の原因に成りかねないし、他の作業が終わればパソコン操作に戻ったりするため不自由な姿勢で他の書類作業等をせざるを得ない、この様な事柄から同じ机上でパソコン操作以外の各種の作業が不自由なく行えるように机上の面積を確保するためパソコン収納立掛け箱を申請する。
【課題を解決するための手段】
【0011】
机上においてパソコンを閉じた後、電源は通電のまま、又ケーブル類を抜き差ししないで収納箱を立掛けるための固定底板を必要とし固定底板は蝶番等を介しパソコンを乗せている滑らし板毎に収納箱に滑り込ませた後、前方へ回転させて立掛ける、収納箱はパソコンを入れるに十分な空間を持つ構造とし且つ立掛けた時に転倒防止の処置としてあおり止め等で収納箱に接続する、又机の長さに応じ固定するための調整板は固定底板との間で組みネジ等で固定する構造とし、机に固定するためアジャスターボルト等が用意されている。
[請求項1]机上に設置し、固板底板と調整板と収納箱とで形成されるパソコン収納立掛け台であって、固定底板と机の両袖側に固定する調整板は、机の横長さに応じて組みネジ穴が開けられており、又調整板は机の背面側からもアジャスターボルト等で固定でき、パソコンを収納する収納箱はパソコンに直接接続されているコネクタ、ケーブル類を収容できる部分を持ちこの収納箱は固定底板と蝶番等で繋がっているため収納箱に閉じたパソコンを入れたままの状態で収納箱を前方に倒すことにより立掛ける状態にする事が出来るパソコン収納立掛け台。
[請求項1]の収納箱は、パソコン寸法の縦寸法の約1/3以上を収納することが出来、且つパソコンに直接接続されている電源、LAN、ケーブル類の収納可能な部分の空間を持ちパソコンに接続されるケーブル類は、収納箱のケーブル口から出し入れする事が出来、パソコンの転倒による故障を発生させない工夫として収納箱は、安易に物が当たった程度では、倒れないようにあおり止め等で確実に固定されるパソコン収納立掛け台。
[請求項1]の収納箱には、滑らし板(15)を用い、パソコンを乗せた状態の滑らし板をパソコンを操作しやすい位置まで引き寄せて操作使用し、使用後はパソコンを滑らし板に載せた状態で収納箱にすべり込ませ、そのまま収納箱毎、90度前方へ立て掛けるもので指を掛け、引き寄せ又立掛ける時に便利なようにパソコンを乗せた手前側に指穴の開口部を持ち、滑らし板は収納箱底部分との摩擦を少なくするように波型の底を持つパソコン収納立掛け台。
[請求項1]の固定底板は、収納箱と蝶番及び上蓋ステーを介して接続されており、収納箱を前方に回転立掛け、この固定底板は組ネジ取付穴等が有り、固定底板と調整板を重ねて使用するためもので調整板の取付け用組ネジ穴の位置を机の長さに応じて変更し、ネジ止めする事により机と固定底板と調整板を固定させることが出来、立掛けたときの転倒防止としてあおり止めが取付けられており収納箱の留金にあおり止めの片方を掛けて使用し且つ固定底板の収納箱背面側はパソコン用電源アダプタ、電源コンセントを設置する事が出来、共に接着付きマグネット等を貼り付け脱着可能な空間を持つパソコン収納立掛け台。
[請求項1]の調整板には机の両袖側及び背面袖側に固定することが出来る兼用型の構造のもので小判形長方形の組ネジ穴が開けられており机の長さに応じて、この固定底板及び調整板を重ね合わせた後、組みネジ等で固定され、さらに机との固定は調整板のアジャスターボルト等で行うことが出来るパソコン収納立掛け台。
[請求項6]机の背面側取付け専用型は、取付の収納箱は、[請求項1]の調整板は無く机の背面側に取付け固定する固定底板とアジャスターボルト等が一体の作りに成っているパソコン収納立掛け台。
[請求項7]机の板厚の返しが無く、背面及び両袖に調整板の取付けが出来ない場合は、机の両袖に直接アジャスターボルト等で取付けし、はみ出たボルト等の先端は、キャップ等で養生しておくパソコン収納立掛け台。
パソコンは、すぐに再度使用することを考慮し収納箱を下ろし滑らし板を引出した後、短時間で立ち上げられるように滑らし板の底部分は波状の構造とする。
【発明の効果】
【0012】
滑らし板を用いることにより、パソコンを操作する上で机上で楽な操作位置を確保でき、パソコンは固定せず、収納箱に収納したパソコンを立て掛ける時は、コネクタ及びケーブル類を抜き差ししない状態でパソコンを立掛ける事が可能で、あおり止めを用いることにより、パソコン等に物が当たった程度では転倒しない工夫がなされこの立掛け収納箱により机上での不必要なパソコン分の空間が空き、立掛ける事により使用していたパソコン部分の空間がすべて平らに空き、障害物が机上から無くなり不自由な体勢で他の事務処理等を行っている事から開放され又パソコンを使用したいときもあおり止めを外し収納箱からパソコンを乗せている滑らし板を手前に引出せばパソコンに接続されているケーブル類を気にすることも無く素早く操作可能状態にすることが出来る。
[特許文献1]は、基台と揺動体を一体とし机にクランプで固定している構造にしているが、当発明は、パソコンの収納箱に、固定底板及び調整板を介して机に固定される構造にしてある。
[特許文献1]は、揺動体にパソコンを固定し倒立させているが倒立によって基台にケーブルを挟み込み、故障の原因を作る可能性があるが、当発明は、収納箱内に、パソコンに接続されているコネクタケーブル類をケーブル収容部分に収納可能にし、パソコンを倒した時に、固定底板にケーブルが挟まり断線する等を防ぐ事が出来る構造にしている。
[特許文献1]は、揺動体にパソコンを固定しているが、当発明は、ノートパソコンを、持ち運び移動する際も簡単にパソコンが収納箱から脱着出来る様に固定せず、滑らし板に乗せるだけで使用している。
[特許文献1]は、揺動体を倒立させた時、バネだけで自己保持させているが、当発明は、自己保持せずに物が触れても収納箱が倒れるのを防ぐ為、あおり止め等で収納台に止め、確実に転倒防止策を行っている。
[特許文献1]の、別実施形態のノート型パソコンスタンドは、机に固定せずに自立型でバネの力で保持させているが、当発明は、パソコンの重量は4〜5Kg程度有り、倒立した時の位置は重心が高く、物が接触すると前方向へ転倒し故障の原因の恐れがあるので、調整板を介し収納箱等は、必ず机に固定され、不注意による接触にも転倒を完全に防いでいる。
[特許文献1]の、別実施形態のノート型パソコンスタンドは、基板体を倒立させた時机上には、板体が残り、作業の邪魔になるが当発明は、収納箱を倒した跡の机上には、何も残らないため他の作業が、し易い構造である。
[特許文献1]は、パソコンには電源等が必要だが、机の下部等に転がしで置く構成で有り、パソコンを他に移動させるには、これ等を手元に引き寄せる必要があり不便であるが、当発明は、固定底板に設置箇所が有り、電源コンセント、アダプター等に接着付きマグネット等を使用する事により、これらの脱着を可能にし、パソコンの取外し移動を簡単にする事が出来る。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】机の両袖側、又は背面側に取付けのパソコン収納立掛け台取付け展開図。
【図2】机の背面側専用取付けのパソコン収納立掛け台図。
【図3】パソコンを乗せ収納箱へ滑り込ませる為の滑らし板図。
【図4】収納箱内でパソコンを滑らし板に乗せている図。
【図5】収納箱に滑らし板ごとパソコンを仕切り板まで収納した図。
【図6】ケーブル収納部分の図。
【図7】ケーブル収納部分の開口部分図。
【図8】仕切り板図。
【図9】机の両袖にアジャスターボルト等で固定する図。
【図10】固定底板と調整板の取付図
【発明を実施するための形態】
【0014】
図1は、パソコン収納立掛け箱の取付け展開図(机の両袖側、又は背面側に取付ける場合)、机の長さに応じて、調整板6と固定底部2の組ネジ穴7を机の長さ位置に合わせて組みネジで左右6〜12箇所を締める。又調整板6は、机の板にアジャスターボルト9等で左右6本で固定する。アジャスターボルト9で固定出来ない場合はノートパソコンの自重が約4〜5kg程度としても重心が高くなりすぎ自立は難しいのでアジャスターボルト等を両袖の板厚に取付ける(図9)の方法もある。
【0015】
固定底部2と収納箱1は蝶番3等で繋がっておりパソコンは滑らし板15に載せた後、収納箱1に収納しパソコンには電源、ケーブル類を接続、収納できるケーブル収納部分17がありこの部分で接続する。
【0016】
固定底板2の背面と収納箱1の中央には収納箱1をスムーズに前方90度に倒すことが出来、且つ収納箱1の振れ及び転倒防止の為上蓋ステー5が取付けてある。
【0017】
パソコン使用後は、収納箱1にケーブルと共に入れた状態で前方へ回転させ固定底部2のあおり止め4(金具、ゴム)を収納箱1に引掛けて転倒防止とする。
【0018】
机の背面側専用に取付けが可能である事。
【0019】
図3では、パソコンを乗せ、滑らして収納箱へ収納する滑らし板15である。
収納箱の底部との摩擦を少なくする為、滑らし板15の底部は波形になっている。
又パソコンを見易く引き入れ、立掛ける為板の手前を持上げて指穴を設けた構造である。
【0020】
図4・5は、収納箱1に滑らし板15にパソコンを乗せパソコンを操作使用している状態からパソコンを閉じた後、収納箱1にパソコンを収納した状態でのコンセントの取付け位置13およびパソコン用アダプタの取り付け位置14を記している。
【0021】
図7は、収納箱1にケーブル収納部分を持ち、且つパソコンに接続するコネクタを収納箱の上部から抜き差し可能な開口部を持ち、ケーブル口10からケーブル類を出し入れする、
【0022】
図8の収納箱図は、パソコンを滑り込ませた時ケーブル収納部分とパソコン収納部分との境界を仕切り板で仕切ってある。
仕切り板は、ケーブル接続コネクタに掛からないよう収納板の両端側のみにある。
図7は、パソコン収納部分はパソコンの約1/3程度以上収納できる空間を持ちパソコンを開いた時パソコンの表示部に収納箱が掛からないよう考慮しケーブル収納部分の仕切り板からパソコン長さの約1/3程度に平板が有り、立掛けた時に転倒防止対策となっている。
【符号の説明】
【0023】
1 収納箱
2 固定底板
3 蝶番
4 あおり止め用金具、ゴム
5 上蓋用ステー
6 調整板
7 組ネジ取付穴
8 組ネジ穴
9 アジャスターボルト
10 ケーブル口
11 パソコン収納位置
12 机
13 電源コンセント取付け位置
14 パソコン用アダプタ取付け位置
15 滑らし板
16 指穴
17 ケーブル収納部分
18 平板
19 仕切板
20 ノートパソコン
21 収容箱調整板

【特許請求の範囲】
【請求項1】
机上に設置し、固板底板と調整板と収納箱とで形成されるパソコン収納立掛け台であって、固定底板と机の両袖側に固定する調整板は、机の横長さに応じて組ネジ穴が開けられており、又調整板は机の背面側からもアジャスターボルト等で固定でき、パソコンを収納する収納箱はパソコンに直接接続されているコネクタ、ケーブル類を収容できる部分を持ちこの収納箱は固定底板と蝶番等で繋がっているため収納箱に閉じたパソコンを入れたままの状態で収納箱を前方に倒すことにより、立掛ける状態にする事が出来るパソコン収納立掛け台。
【請求項2】
請求項1の収納箱は、パソコン寸法の縦寸法の約1/3以上を収納することが出来、且つパソコンに直接接続されている電源、LAN、ケーブル類の収納可能な部分の空間を持ちパソコンに接続されるケーブル類は収納箱のケーブル口から出し入れする事が出来、パソコンの転倒による故障を発生させない工夫として収納箱は、安易に物が当たった程度では倒れないようにあおり止め等で確実に固定されるパソコン収納立掛け台。
【請求項3】
請求項1の収納箱には、滑らし板(15)を用い、パソコンを乗せた状態の滑らし板をパソコンを操作しやすい位置まで引き寄せて操作使用し、使用後はパソコンを滑らし板に載せた状態で収納箱にすべり込ませ、そのまま収納箱毎、90度前方へ立て掛けるもので指を掛け、引き寄せ又、立掛ける時に便利なようにパソコンを乗せた手前側に指穴の開口部を持ち、滑らし板は収納箱底部分との摩擦を少なくするように波型の底を持つパソコン収納立掛け台。
【請求項4】
請求項1の固定底板は、収納箱と蝶番及び上蓋ステーを介して接続されており、収納箱を前方に回転立掛け、この固定底板は組ネジ取付穴等が有り、固定底板と調整板を重ねて使用するためもので調整板の取付け用組ネジ穴の位置を机の長さに応じて変更し、ネジ止めする事により机と固定底板と調整板を固定させることが出来、立掛けたときの転倒防止としてあおり止めが取付けられており収納箱の留金にあおり止めの片方を掛けて使用し且つ固定底板の収納箱背面側はパソコン用電源アダプタ、電源コンセントを設置する事が出来、共に接着付きマグネット等を貼り付け脱着可能な空間を持つパソコン収納立掛け台。
【請求項5】
請求項1の調整板には机の両袖側及び背面袖側に固定することが出来る兼用型の構造のもので小判形長方形の組ネジ穴が開けられており机の長さに応じて固定底板及び調整板を重ね合わせた後、組みネジ等で固定され、さらに机との固定は調整板のアジャスターボルト等で行うことが出来るパソコン収納立掛け台。
【請求項6】
机の背面側取付け専用型は、取付の収納箱は、[請求項1]の調整板は無く机の背面側に取付け固定する固定底板とアジャスターボルト等が一体の作りに成っているパソコン収納立掛け台。
【請求項7】
机の板厚の返しが無く、背面及び両袖に調整板の取付けが出来ない場合は、机の両袖に直接アジャスターボルト等で取付けし、はみ出たボルト等の先端は、キャップ等で養生しておくパソコン収納立掛け台。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2011−41779(P2011−41779A)
【公開日】平成23年3月3日(2011.3.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−209789(P2009−209789)
【出願日】平成21年8月19日(2009.8.19)
【特許番号】特許第4467018号(P4467018)
【特許公報発行日】平成22年5月26日(2010.5.26)
【出願人】(509254270)