パッケージングおよび保持部材
180°超、好適には240°の角度で開くことができる金属性パッケージングを提供する。金属材料の第1および第2の外部部分、およびワンピースの非金属材料の内部部分を含み、さらに、その間に要素を格納可能な第1および第2の向かい合った側部、および、前記側部を接続し、パッケージングを開けるために側部が互いに対してある角度内で回転可能とする少なくとも1つの蝶番を形成する蝶番部分を含み、さらに、パッケージングが自動包装装置で包装されるよう適合しているパッケージング。側部の外部表面のかなりの部分を覆うために、前記内部部分の前記それぞれの側部へ外部部分を取り付ける目的で、前記第1および第2の外部部分の周囲の少なくとも一部分は、前記内部部分を保持するよう適合している。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パッケージングがプラスチックパッケージング用の自動包装装置で包装されるよう適合している、コンパクトディスクまたはDVDのようなデータ担持要素などの要素を格納する、メタルパッケージングに関する。
【背景技術】
【0002】
CDおよびDVD産業は、何十年間にもわたり、メタルパッケージングの開発のために、合計総額がかなりのものとなる金員を投資してきた。しかしながら、これら全ての多くの努力を持ってしても、この産業でプラスチックパッケージングに対して一般に使われる、標準的な自動包装装置により包装可能なメタルパッケージングを生むことはなかった。
【0003】
こうした自動包装装置への投資総額は莫大であり、また、CDおよびDVD産業で生産されたパッケージングの総数も、1年あたりで50億個を超えている。
【0004】
CD、およびDVD、および他の形式のメディア用パッケージングの構成材料としての金属は、パッケージングに実質的な追加強度を与え、高級感を提供することを含む、多くの利点を有している。また、表面上に直接、表面装飾飾りを浮彫り可能であり、さらに、金属表面上への印刷がより容易であるという利点もある。
【0005】
しかしながら、すでに説明したように、CDおよびDVD産業は、これらの利点を、その産業における自動包装装置で包装可能な能力と、結合させて利用するパッケージングを提供できなかった。包装装置では、パッケージングは、180°超、好適には240°の角度で、本のように開けられ得る必要がある。こうした包装装置の例は、図25に示されている。
【0006】
一般のプラスチック製のCDおよびDVDパッケージングは、その角度で曲げることが可能であるが、これは、実際のパッケージングとそれに巻きつけられた透明ホイルとの間に、印刷された紙カバーを挿入する過程で必要である。プラスチック製のパッケージングが240°曲げられると、透明ホイルとパッケージングとが分離して、それにより、印刷された紙カバーを挿入するスペースができることになる。これが可能となるよう、CDおよびDVDのプラスチックパッケージングは、おおむね360°の角度でパッケージングを開けるために、パッケージングの側部が互いに対して回転可能な蝶番を有している。
【0007】
今までに開発されたメタルパッケージングでは、180°超、好適には240°の角度でこうしたパッケージングを本のように開けられないので、この能力を有してはいない。こうしたパッケージングは、図24に示されている。
【0008】
したがって、課題は、例えば、メタルパッケージングが180°超、好適には240°の角度で本のように開けられるなど、自動包装装置において、メタルパッケージングが、プラスチックパッケージングのように「ふるまう」、または模倣可能となるのを実現することである。
【0009】
こうしたパッケージングに対する市場における要望は計り知れないが、技術的課題はさらに大きい。その理由は、すでに説明したように、こうしたパッケージングでは、異なる材料、すなわち、金属と例えばプラスチックなど、の一体化が可能でなければならないからである。このため、金属とプラスチックとが連携する場合の、許容耐性に注目しなければならない。
【0010】
今日に至るまで、誰一人として、自動包装装置によりプラスチックパッケージングとして「感知され」、すなわち、180°超、好適には240°の角度でメタルパッケージングを開けることができ、なおかつ、金属が例えばプラスチックと確実に連携するような、メタルパッケージングの製造に成功していない。
【0011】
CDおよびDVDのような、データ担持要素の格納に適したパッケージングは、当技術分野で既知である。
【0012】
特許文献1は、プラスチック製の支持フレーム、およびラミネートされた可撓体で構成された、記録媒体または他のアイテム用パッケージング構造を開示している。
【0013】
特許文献2および特許文献3は、金属を含むシステムを開示している。しかしながら、これらのパッケージングシステムは、金属材料の特性に起因して、本のように設計することはできない。
【0014】
特許文献4は、ディスクを収容する大きさの、プラスチックで成型された容器を含む、CDまたはDVD用ホルダーを開示している。この内壁上の容器の側部に沿い、一体の蝶番が存在している。容器の側部を押すことにより、スリットが広がってギャップとなり、そのギャップをディスクが通過する形で、ディスクはホルダーに出し入れされる。ホルダーの側部を分離することはできない。
【0015】
特許文献5は、レーザまたは光学読取可能ディスクの格納に用いる、複合合成パッケージングを開示している。このパッケージングは、ディスクを格納する軽量フレームを含んでおり、さらに、そのフレームは、フレームの外側表面に接着した鞘に囲まれている。フレームはプラスチック製で、鞘は、高い柔軟性を要する蝶番の一部を形成するので、板紙などのような適当な可撓性材料で製造されている。
【0016】
メディアの格納/包装に関する他の文献は、特許文献6、特許文献7、特許文献8、特許文献9、特許文献10、特許文献11、特許文献12、特許文献13、特許文献14、特許文献15、特許文献16、特許文献17、特許文献18、特許文献19、特許文献20、特許文献21および特許文献22である。
【0017】
【特許文献1】欧州特許第0 576 256B1号公報
【特許文献2】欧州特許第0 744 746号公報
【特許文献3】欧州特許第0 874 768号公報
【特許文献4】米国特許第6,431,352号明細書
【特許文献5】国際特許公開第WO 96/35628号公報
【特許文献6】米国特許第6,220,431号明細書
【特許文献7】欧州特許第0 895 243号公報
【特許文献8】米国特許第4,714,157号明細書
【特許文献9】米国特許第5,908,109号明細書
【特許文献10】米国特許第6,375,003号明細書
【特許文献11】米国特許第5,725,105号明細書
【特許文献12】欧州特許第0 671 743号公報
【特許文献13】国際特許公開第WO 03/023783号公報
【特許文献14】欧州特許第1 100 088号公報
【特許文献15】国際特許公開第WO 00/74057号公報
【特許文献16】フランス特許第2 753 297号公報
【特許文献17】米国特許第4,722,439号明細書
【特許文献18】米国特許第5,477,961号明細書
【特許文献19】欧州特許第0 866 458号公報
【特許文献20】米国特許第5,788,068号明細書
【特許文献21】米国特許第6,502,694号明細書
【特許文献22】米国特許第D473,520号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0018】
これらのシステムに共通する特徴は、これらが、すなわち、金属材料の特性に起因して、180°超、好適には240°の角度で開くことができる能力がある本のようには、設計することができず、したがって、自動包装装置で包装できないことである。
【0019】
本発明の目的は、上記の不都合を克服したメタルパッケージングを提供することである。
【0020】
したがって、本発明の目的は、新規な自動包装装置の開発および実現に要する、極めて多額な追加的金員の投資を回避するために、従来型の自動包装装置に適合し、その装置内で包装可能なメタルパッケージングを提供することである。
【0021】
本発明のさらなる目的は、既知のパッケージングよりも改良された強度、および高級感のある外観を有する、CDまたはDVD用のパッケージングを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0022】
上記の目的を達成するため、概して、外部の金属部分が、パッケージングを開く蝶番を備えた非金属材料の内部部分に取り付けられる形で構成された、パッケージングが提供される。これにより、プラスチックなどの非金属材料について既知となっている設計の自由、および金属独自の強度を実現しながらも、なおかつ、パッケージングは、自動包装装置アセンブリ内で包装可能なものとなっている。したがって、第1態様によると、本発明は、以下を含むパッケージングに関連している;
金属材料の第1および第2の外部部分、
ワンピースとなるように製造され、以下を含んでいる非金属材料の内部部分;
その間へ要素を格納可能な、向かい合った第1および第2の側部、
前記側部を繋ぐ少なくとも1つの蝶番を形成し、さらに、パッケージングを開けるために、側部が互いに対してある角度内で回転可能であり、さらに、パッケージングが自動包装装置内で包装されるよう適合しているヒンジング部分、
側部の外部表面のかなりの部分を覆うために、内部部分の前記それぞれの側部へ外部部分を取り付ける目的で、前記内部部分を保持するよう適合した、前記第1および第2の外部部分の周囲の少なくとも一部。
【0023】
パッケージングが閉じた状態では、パッケージングの幅は134mm〜138mmの間であり、パッケージングの長さは188mm〜194mmの間であるのが好ましい。
【0024】
側部が互いに対して180°回転して開けられた状態では、パッケージングの幅は280mm〜286mmの間であるのが望ましい。
【0025】
蝶番は、側部が互いに対して、190°、または200°、または210°、または220°、または230°、または240°、または240°超のように、180°以上の角度内で回転可能となっているのが好ましい。
【0026】
パッケージングの内部部分は、グループを成した、または均等に配分された、1つ以上の蝶番を含むヒンジング部分により、相互連結されている第1および第2の側部を含み、ワンピースに製造されるのが好ましい。
【0027】
第1および第2の側部は、一緒に、要素を格納可能なキャビティを形作る。これにより、パッケージングの2つの側部が、180°超、好適には240°の角度で、本のように開けられることを要する、自動包装装置内での包装に不可欠な、パッケージングを、180°以上、好適には240°の角度で、本のように開閉する可能性が提供されることになる。これは、側部を、180°超、好適には240°の角度で、後方に曲げることが可能となるよう、内部部分およびヒンジング部分が軟質プラスチックなどの可撓性材料で製造されている、本発明に従うパッケージングにおいて可能となる。
【0028】
第1および第2の外部部分の周囲の少なくとも一部分は、内部部分を保持するよう適合させることができる。第1および第2の外部部分の周囲の少なくとも一部分は、カールされた縁部分、および/または、この部分の中間部分により規定される平面に対して、横方向に伸びているフランジを含んでいる。したがって、内部部分は、第1および第2の外部部分に押し込まれてもよく、取り出すには、カールされた縁部分を通らなければならない。曲がり部分、およびカールされた縁部分は、パンチング装置または深絞り装置により提供可能である。こうした装置は、この部分の周囲の少なくとも一部分に、前記カールされた縁部分、および/または、横方向に伸びるフランジ(または、この部分の他のいかなる領域であれ)を含む部分を製造する可能性を提供する。前記巻き込まれた部分は、縁をロールするステップにより提供可能である。ロールされたカール部分は、コーナーの曲がり半径に応じて、外部部分の周囲全体を囲む形で延長可能である。
【0029】
外部部分のカーリングは、既知のメタルパッケージングとは反対に、鋭い縁部が存在していないことを確実にする。
【0030】
好適な実施例では、外部部分は殻様部材を包んでおり、この殻様部材は、上方向に伸びる側壁を有する中間部分から成り、その結果、内部部分は前記殻内に押し込まれる。側壁は、内部部分を保持するよう、内部部分の対応する縁部分の周りをグリップするよう適合した、カールされた、または僅かに曲がった縁部分で終わっているのが好ましい。
【0031】
パッケージングは四角形であるのが好ましく、さらに、殻様部材は、その殻が少なくとも3つの側部で実質的に内部部分の側部を囲むよう、少なくとも3つの縁に、上方向に伸びる側壁を有している。
【0032】
1つの実施例では、第1および第2の側部は、前記側部と前記部分との間に付属部品を提供するために、前記外部部分上に提供される対応する突起を受ける、周囲に沿うくぼみを含んでいる。したがって、第1および第2の部分は、それらをクリックすることにより、内部部分に取り付け可能である。
【0033】
第1および第2の部分はU字形をしていて、その「U」字の脚部が部分の側壁を形作っており、さらに、前記側壁は内部部分に取り付けるための突起を含み得る。
【0034】
代替的にまたは追加的に、内部部分は、接着剤、および/または溶接、および/または少なくとも1個のバネ錠により、第1および第2の部分に取り付けられてもよい。
【0035】
内部部分は、注入成形により、第1および第2の部分と一体化されてもよい。したがって、内部部分は、第1および第2の部分の周りに成形されてもよい。これは、成形を実行するツール内に外部部分を配置する、差し込み成形により実行されてもよい。
【0036】
所望される設計に応じて、ブロー成形、押出し、または熱成形のような他の製造処理も適切である。
【0037】
第1および第2の部分は、例えば、好適な広告タイプに応じて、内部部分にリベットで止められるか、またはねじで止められてもよい。
【0038】
外部部分は、内部部分の外部表面の一部または全体を覆っていてもよい。好適な実施例では、外部部分は、実質的に、内部部分の外部表面全体を覆っている。外部部分がU字形をしている実施例では、外部部分は、中央部分と内部部分の2つの側部のみを覆っている。
【0039】
パッケージングは、ロッキング部分上での、いかなる「ポスト絞り」も必要とすることなく、ワンステップのみで閉じられるのが好ましい。したがって、ロッキング部分は、閉じる力の量を減少させ、さらに、パッケージングが確実にワンステップで閉じられるよう、パッケージングを本のように開閉するために使われるくぼみ近くに配置されているのが好ましい。さらに、外部部分は、パッケージングを開閉するときに捩れないような、より硬いカバーを提供するために、実質的に厚く、および/または、補強用リブを含んでいてもよい。
【0040】
第1および第2の部分の縁部分は、開けるために使われる前記くぼみを含めて、内部部分の2つの側部の各々の縁部分全体を囲む形で延長可能である。したがって、このくぼみは、強靭で、固いハンドグリップを提供するよう、金属で形成可能である。
【0041】
内部部分は、第1および第2の部分を内部部分へロックするために、突起として提供される1つ以上のロッキングピンを含んでいてもよい。前記ピンは、第1および第2の部分(これらの部分が内部部分に取り付けられる場合)の前記くぼみに隣接する位置で、内部部分上に提供されるのが好ましい。したがって、ピンは、その間をロックするために、第1および第2の部分の縁部分にそれぞれ係合可能であり、その結果、第1および第2の部分が偶然に内部部分から外れてしまうことが回避される。
【0042】
特に、金属の縁部分は、外部部分上に提供され、さらに、各側部の後部縁を構成する、すなわち、蝶番領域付近の縁を構成する、内部部分の2つの側部の各側部に沿って伸びている。
【0043】
内部部分の後部部分は、2つの側部間のヒンジング部分を構成可能であり、さらに、後部部分は金属部分/層で覆われていてもよい。パッケージングが閉じられているとき、後部部分がパッケージングの後部側部の最外縁と同じ高さとなるよう、後部縁は、内部部分の各2つの側部の内部領域に向かって内部に移動するのが好ましい。後部部分を覆う金属部分/層は、後部部分に接着可能である。代替的に、または追加的に、金属部分/層は、後部部分の上下縁を囲んで曲げられたスリップを含んでいてもよく、それにより金属部分/層が取り付けられる。金属部分/層の縁は、その硬さを補強するために、曲げられるか、またはカールされていてもよい。金属部分/層は、差し込み成形、および/または、クリック‐オン手段により、後部部分に取り付けられてもよい。
【0044】
好適な実施例では、ヒンジング部分は、内部部分の各側部に1つずつ、2つの蝶番を含んでいる。好ましくは、各蝶番は、パッケージングの後部側上で内側に伸びる溝を形作り、その溝は、各外部部分上の突起が、それぞれ溝に入って係合するよう、第1および第2の外部部分を内部部分上へクリック‐オンするように提供される。さらに、後部部分を覆う上記金属層/部分は、クリック‐オンにより後部部分に取り付け可能である。溝は、蝶番の全長に沿って伸びているのが好ましく、それにより、外部部分および金属層/部分上の各突起部を形作る、カールされた、または曲がった対応する縁が、その全長に沿って伸びることになり、この部分/層を補強する。
【0045】
さらに、溝は、前記外部部分および金属部分/層上のいかなる鋭い縁も、前記溝によって隠され、または囲まれる形で提供されており、それにより、いかなる鋭い縁も、目視かつ接触することができない。
【0046】
180°の角度でパッケージングが開けられるとき、2つの蝶番の間の後部部分の高さは、内部部分の2つの側部の高さより高くなっているのが好ましい。したがって、後部部分は、側部と関連して内側へ移動する。この実施例では、パッケージングが閉じているとき、後部部分は、パッケージングの内部に向かって、より内側に移動することが可能で、それにより、内部部分は強度を増し、外部金属部分により良好に覆われたより滑らかな仕上りを提供することになる。説明された実施例は、図21に示されている。
【0047】
後部部分に金属部分/層を取り付けるとき、2つの材料を結合するには、膠のような接着剤など、適切な接着手段を選択し、2つの材料の連携を容易にするような、特定の予防措置が必要である。
【0048】
好適な実施例では、金属部分/層は、後部部分の全体は覆っておらず、その結果、後部部分は、不十分な大きさになることなく寸法の変更が可能となり、さらに、天気の状況などの様々な状況の下において、2つの材料の異なる反応を吸収可能な一連の手段から、膠のような接着剤などの取り付け手段が選択される。
【0049】
取り付け手段は、TESA 4965、および/または、3M9088FLなどの「両面」接着性の接着剤が望ましい。しかしながら、様々な状況下での2つの材料の異なる反応を吸収可能な、いかなる膠または他の接着剤であっても使用可能である。
【0050】
他の実施例では、後部部分は、金型内ラベリングにより標識付けされている。
【0051】
パッケージングは案内部材を含んでいるのが好ましく、それにより、閉じステップは、パッケージングの2つの側部が互いに対して動かないよう制御する方法で、実行されることになる。案内部材は、雌部材に嵌合するテーパ終端(円錐形の終端など)を有する雄部材を含んでいてもよい。前記案内部材は、内部部分のコーナーに位置決めすることが可能であり、そうすることにより、パッケージングのコーナーが補強される。したがって、第1および第2の外部部分のコーナーは、パッケーングが落とされても、へこむことはない。
【0052】
他の実施例では、案内部材は、パッケージングが閉じられるとき、互いに最初に出合うコーナーに隣接して提供される。案内部材は、前記側部のうちの1つの上に提供され、さらに、それに対面する側部上に提供された溝に係合するよう適合した、1つ以上の突起を含んでいる。
【0053】
内部部分と、第1および/または第2の外部部分との間には、スペース(0.5mmなど)が存在しているのが好ましく、それにより、外部部分の内部側部内に、浮き彫りにされた装飾飾りを内側へ広げるためのスペースが提供され、および/または、内部部分の外部側部内に、浮き彫りにされた装飾飾りを外側へ広げるためのスペースが提供される。このスペースは、それが成形されるとき、内部部分の少なくとも一部分を皿穴にすることにより取得されてもよい。装飾飾りの浮彫りが、外部部分の外側へ広がる必要がある場合は、浮彫りに先立って、前記装飾飾りを含む部分を皿穴にすることもでき、それにより、浮き彫りが表面に提供されても、パッケージングは互いの上に積み重ねることができる。
【0054】
また、内部部分の内部側部上に装飾飾りを浮彫りにすることもできる。
【0055】
内部部分、および/または、第1および/または第2の外部部分は、本のようなパッケージングをロックするよう適合したロックとして役立ってもよい。このロックは、片手または両手で操作可能で、本を開けるために使用され、それにより、パッケージングのロックが外される。パッケージングの内部部分は、第1および第2の側部が共にロックされる形で、ロッキング部分が提供される。こうしたロッキング部分は、第1および第2の側部を一緒に保持する磁石を含んでいてもよい。他の実施例では、ロッキング部分は、バネ錠、またはキーを要する錠、またはいったん開けると再ロック不能な錠である。ロッキング部分は、雌ロック部材に係合可能な雄ロック部材を含んでいてもよい。
【0056】
第1および第2の外部部分は、内部部分の外部表面の少なくとも中央部分を覆い、さらに、内部部分の外部表面は、それぞれが、実質的に外部部分の形状および厚さに対応する、形状および深さを有する凹所を含んでいてもよい。したがって、外部部分は、外部部分の最外表面が、内部部分の最外表面と同じ高さになるよう、内部部分に取り付け可能である。
【0057】
第1および第2の外部部分の形状は、曲げられ、または押出され、または圧伸されることにより提供されるのが好ましい。
【0058】
内部部分は、パッケージング内で内側に伸びる、1つ以上の突起を含んでいてもよい。突起は、内部部分の一方の側部上に提供され、パッケージングが閉じられると、それが、内部部分の相対する側部に向かって要素を押すことになる。したがって、要素は、パッケージング内でさらに固定される。突起は、蝶番領域内の内部部分上に位置決めされるのが好ましく、さらにまた、ロッキング部分付近にある、内部部分の縁近傍領域内に位置決めされるのが好ましい。
【0059】
第1および第2の外部部分は、金属材料を含んでいる。例えば、外部部分は、強化金属元素、および/または、繊維材料を含む合成物であってもよい。外部部分が各々異なる材料で製造されている実施例もあるが、若干の実施例では、外部部分は全て同じ材料で製造されている。例えば、外部部分は、アルミニウム、および/または、青銅、および/または、鉄鋼、および/または、ステンレススチール、および/または、鉄、および/または、マグネシウム、および/または、チタニウム、および/または、銅、および/または、ニッケル、および/または、亜鉛、および/または、銀、および/または、金、および/または、プラチナ、および/または、板金、および/または、ブリキ、または、その組み合わせを含む金属、および/または、合金で製造されていてもよい。
【0060】
金属または非金属材料の層は、ホイル、段ボール、板紙、ベニヤ、重合体、織物、またはホイルの積層品で製造された、こうした実施例における外部部分上に提供可能である。
【0061】
1つの実施例は、パッケージングの外側上に金属層を含んでいる。一例をあげると、この層は、装飾的効果を有する、金の層であってもよい。この金属層は、艶出しされ、または研削されてもよい。
【0062】
若干の実施例では、第1および第2の部分の内部および/または外部の表面が、保護層、および/または、例えば着色などされた装飾層により、覆われ/コーティングされている。保護層は、外部部分に接触しているか、または、装飾層に接触していてもよい。保護層および/または装飾層は、内部および/または外部の表面の全体または一部分を覆うことができる。この層は、金属または非金属であってもよい。
【0063】
内部部分は、非金属材料を含んでいる。例えば、内部材料は、紙、および/または、段ボール、および/または、ゴム、および/または、木、および/または、革、および/または、シリコン、および/または、PP、PA、PMMA、PC、PELD、PEHD、PET、またはエラストマー、または重合体、またはゴム、またはその任意の組合せのような、プラスチック(重合体)で製造されていてもよい。
【0064】
若干の実施例では、内部部分が、1つのプラスチックまたは他の非金属材料で製造された1つの部分、および、ポリプロピレンなどの他の非金属の材料で製造されている他の内部部分(例えば、蝶番部分)を含んでいる。
【0065】
この要素は、内部部分の少なくとも一部分、および/または、第1および/または第2の外部部分と共に溶接されていてもよい。このようにして、初めて要素を使用するには、溶接された領域を破らなければならず、これにより、この要素が少なくとも一度は使用されているか否かを確認することができる。パッケージングは、1つ以上の箱を含んでいてもよい。
【0066】
内部部分の少なくとも一部分は、パッケージング内の、少なくとも1つの要素の少なくとも一部分と係合する形で形成されてもよい。例えば、内部部分の一部分は、要素が内部部分に嵌合するように、要素と同一または実質的に同一の形状を有していてもよい。内部部分の形状は、要素の相補的な形状であり、すなわち、要素が丸い形状であれば、パッケージングの一部に丸い穴が提供され、その丸い形状が、その丸い穴と嵌合してもよい。
【0067】
要素がパッケージング内に配置されると、前記パッケージングを1つの場所から他の場所まで移動するときに、またはパッケージングを振ったときに、要素がパッケージング内で動き回らないよう、固定することができる。内部部分、および/または、第1および第2の外部部分は、バネ錠または他の錠を用いて、要素と係合するよう適合した手段を含むことができる。こうした他の錠は、施錠し、および/または、開錠するためにキーを必要とするような錠であってもよい。また、錠は、要素を取り出すために、その一部を破損しなければならない種類のものであってもよい。これにより、要素が今までにパッケージングから取り出されたことがあるか否かを確認できる。要素が取り替え可能な実施例もあるが、他の実施例では、要素を取り替えることは不可能である。
【0068】
1つの実施例では、内部部分の少なくとも一部分が、パッケージング内の予め決められた位置で少なくとも1つの要素を保持する形状となっている。内部要素は、要素の一部分のみが、予め決められた位置に保持されるような形状となっている。例えば、内部部分は、要素内の丸い穴と係合するよう適合した、丸い突起要素を含んでいてもよい。こうした要素は、CD、および/または、DVD、または同様の穴および形状を有する他のいかなるデータ担持要素、または他のいかなるデータ担持要素であってもよいだろう。
【0069】
パッケージングの内部部分は保持部材を含んでいてもよく、この保持部材は、要素を予め決定された位置に保持する保持位置と、要素を保持しない非保持位置との間で移動するよう適合している。保持部材は、要素内の穴と係合するような形状になっていてもよい。したがって、保持部材は、穴の側部の形状に相補的であってもよく、すなわち、穴が円形であれば、保持部材は半円形状の2つの部分を含む形状を有していてもよい。2つの半円に、物体または指が圧力を加えると、保持部材は、それが非保持位置へ移動すると共に、係合が解除されてもよい。保持部材が非保持位置にあると、要素を取り出すことができる。
【0070】
内部部分は、内部部分の各側部上の1つなど、1つ以上の保持部材を含んでいてもよい。このように、パッケージングは、1枚、2枚、3枚以上の、CDまたはDVDなどの要素を格納可能である。
【0071】
他の実施例では、内部部分は、円上に隣接して配置され、「リリースタップ」を囲み、CDまたはDVDの穴の縁と係合するよう適合した、複数の保持タップを有する保持部材を有している。これらのタップは、リリースタップを下向きに押すことにより、タップが前記穴と係脱し、それにより、タップからCDまたはDVDを解放するよう、内部部分に関して上げられて位置決めされている。タップは、互いに積み重ねられた、1枚、2枚、または3枚のCDまたはDVDを保持するよう適合しているのが好ましい。パッケージングは、例えば、1つが内部部分の各側部に位置決めされているなど、1つ以上(2つなど)のこうした保持部材を含んでいる。
【0072】
保持部材が保持位置にあるとき、保持部材の下で、保持部材と内部部分および/または第1および第2の外部部分のうちの1つとの間に、物体を挿入することは可能である。物体を挿入した場合は、保持部材を、非保持位置に向かって移動することは不可能となる。これにより、要素を取り出せない状況となる。したがって、1つの実施例では、パッケージングは、保持位置内で保持部材を保持するよう適合した、セキュリティ部材を含んでいる。
【0073】
セキュリティ部材は、パッケージングを開けなければ、このセキュリティ部材にアクセスできないような形状になっている。こうしたパッケージングの1つの利点は、パッケージングが今までに開けられたことがあったか否かを検出する手段が、パッケージングに提供されている場合、その製品が開けられていないなら、パッケーング内にセキュリティ部材が存在していることがわかることである。他の実施例では、セキュリティ部材が、パッケージングの外部から挿入可能になっている。したがって、例えば、製品の入荷次第、店側がセキュリティ部材を挿入することができる。これにより、店側が自ら選択したセキュリティシステムを使用可能となる。したがって、店側は、納入業者により供給されたセキュリティ部材をやむを得ず使うことがなくなる。セキュリティ部材は、米国特許第 D468 621号で説明されているタイプであってもよい。
【0074】
若干の実施例では、セキュリティ部材が、信号発生手段を含んでいる。こうした信号発生手段は、電磁信号、および/または、磁場を発生するよう適合させることができよう。したがって、パッケージングが、例えば、2つの信号検出手段の間などの特定領域から離れたときに、アラームを作動させることが可能である。パッケージングの少なくとも一部分が金属材料で製造されているので、パッケージングが磁場、および/または、電磁信号を遮蔽しないことが不可欠である。これは、ある領域から金属を排除し、それにより、残余金属が非常に薄くなり、磁場/信号が金属表面を通過可能になることで達成される。他の実施例では、アンテナが提供されてもよい。アンテナは、パッケージングの内部から外部へ磁場/信号を送信するよう適合している。若干の実施例では、第1および/または第2の外部部分がアンテナとしての役割を果たし、その結果、磁場/信号を送信する金属部分の能力が利用されている。
【0075】
少なくとも1つの要素の一部分は、内部部分に一体化可能である。一例をあげると、本のスリーブまたはカバーが、内部部分の一部であってもよい。こうした一体化部分は、裂いたり、押し切ることにより、一体化部分を内部部分から取り除くことができる弱含み線により、内部部分の残りから分離されてもよい。内部部分は、元々内部部分と一体化された部分であったこうした要素を、保持する手段をさらに含んでいてもよい。
【0076】
若干の実施例では、ホイルが内部部分に提供され、ホイルを取り除かなければ、要素にアクセスできなくなっている。取り除かれたホイルは、パッケージング内の製品に関する情報を含んでいてもよく、このため、例えば、パッケージングの外部から目視可能となるよう、取り除かれた後にそのホイルを保持する手段も提供可能である。ホイルは、レーザープリンタ内に配置可能となるよう製造することができ、その結果、例えば、パッケージング内に保持された光学記録ディスク上に格納された音楽についての情報などを、その表面に印刷することができる。
【0077】
内部部分の少なくとも一部分は、第1および第2の外部部分、および/または、他の内部部分と関連してスライド可能となっていてもよい。スライド可能部分は、それがパッケージング内に格納されている保護位置と、それがパッケージングの外へスライドされ、それによって、アクセス可能となるアクセス可能位置との間で、スライド可能となっている。こうしたスライド可能部分は、格納された要素と係合するよう適合した、突起部分を含んでいてもよい。スライド可能部分は、パッケージングから外へ回転可能でもよい。複数のスライド可能および/または回転可能部分が、パッケージング内に提供可能である。
【0078】
若干の実施例では、内部部分、および/または、第1および第2の外部部分は、磁気特性を含んでいてもよい。磁気特性は、磁力により要素を保持可能にする。例えば、磁力により吸着可能な金属材料で製造された光学記録媒体を、予め決定された位置で保持することができる。一例をあげると、スライド可能部分は、特定位置に磁石を含む、プラスチック材料で製造可能であり、その部分がパッケージングの外側へスライドすると、磁石により光学要素を保持するスライド可能部分に、ディスクが位置していることになる。
【0079】
1つの実施例では、格納された要素は、中央穴を含んでいる光学または電子媒体のような、光学または電子媒体を含んでいる。格納された要素の直径は、119.7〜120.3ミリメートルの間、または78.8〜80.2ミリメートルの間であってもよい。若干の実施例では、要素の直径は、5〜300ミリメートルの間、10〜250ミリメートルの間、20〜200ミリメートルの間、50〜150ミリメートルの間、75〜125ミリメートルの間のように、10〜500ミリメートルの間である。光学記憶媒体の中央穴の直径は、15.25〜15.35ミリメートルの間、または15.3〜15.4ミリメートルの間であってもよい。他の実施例では、中央穴の直径は、5〜25ミリメートルの間、10〜15ミリメートルの間のように、1〜50ミリメートルの間である。
【0080】
内部部分の少なくとも一方の側部は、CDのための固定具を含んでいてもよい。この固定具は、中央穴、またはディスクの外部縁において、CDと係合可能である。
【0081】
パッケージングの第1の外部寸法は、135.1〜136.8ミリメートルの間であってもよい。第1の外部寸法は、パッケージングの幅であってもよい。パッケージングの第2の外部寸法は、190.2〜192.0ミリメートルの間であってもよい。第2の外部寸法は、パッケージングの長さであってもよい。パッケージングの第3の外部寸法は、14.7〜15.3ミリメートルの間であってもよい。第3の外部寸法は、パッケージングの厚みであってもよい。パッケージングが従来型の自動包装装置で包装されるためには、第1および第2の寸法が特に重要である。
【0082】
自動包装装置は、通常、Ilsemann KVD−30、Kyoto DVD100、およびGIMA DVD872と呼ばれるタイプであろう。
【0083】
若干の実施例では、第1および/または第2および/または第3の外部寸法は、25〜3000ミリメートルの間、50〜2000ミリメートルの間、75〜1500ミリメートルの間、100〜1250ミリメートルの間、150〜1000ミリメートルの間、175〜750ミリメートルの間、200〜500ミリメートルの間、300〜400ミリメートルの間のように、10〜5000ミリメートルの間である。
【0084】
しかしながら、代替的実施例では、第1の外部寸法が124.6〜125.0ミリメートルの間であってもよく、および/または、第2の外部寸法が142.2〜142.6ミリメートルの間であってもよく、および/または、第3の外部寸法が6.9〜7.1ミリメートルの間、または10.2〜10.6ミリメートルの間であることも可能であろう。また、こうした実施例は、自動包装装置で包装されることができる。
【0085】
若干の実施例では、第1および/または第2の外部部分は、装飾を含んでいる。装飾は、テキスト、写真、図面などを含んでいてもよく、さらに、パッケージングの内容についての情報を含んでいてもよい。内容がデータ担持媒体である場合、装飾は、媒体上に含まれる歌、ファイル、または映画についての詳細を説明するものでもよい。装飾はパッケージング全体または一部分を覆っていてもよい。パッケージングの内部および外部の側部の双方に装飾があるよう、第1および/または第2の外部部分の各側部が装飾されているのが好ましい。この実施例では、内部部分は、内部側部上の装飾が目視できるよう透明になっている。この組合せにより、装飾の独自の可能性が実現され、それにより、パッケージングに視覚上の効果を与えるものとなる。
【0086】
本発明の1つの実施例では、パッケージングの内部または外部の表面上に、表面装飾飾りを含むことができる。こうした表面装飾飾りは、ホログラム、格子、写真、またはいかなる他の種類の表面装飾飾りであってもよい。この表面装飾飾りは、真性な製品であることを証明するような、セキュリティ目的に使用されてもよい。表面装飾飾りは、製品の識別、または価格情報として役立つこともある。ホログラムは、光学読取り装置で読み取り可能であり、それにより、パッケージング内に含まれる情報パッケージングの部分を形成してもよい。表面装飾飾りは、第1および/または第2外部部分の表面内に浮彫りにされていてもよい。浮彫り処理は、ローラーまたはスタンプ処理を用いて実行されてもよい。
【0087】
パッケージングは、その上部または底部に、例えば作曲家の名前、およびデータ担持媒体のタイトルなど、パッケージングの内容を示す、浮彫りにされた表面装飾飾りを提供されてもよい。したがって、このパッケージングは、棚の上または引き出しの中に積み重ねられていても、他のパッケージングと区別可能である。第1および第2の外部部分は、パッケージングの外側および/または内側の双方の、1つ以上の表面上に、浮彫りにされた表面装飾飾りおよび/またはグラフィック印刷を含んでいてもよい。
【0088】
パッケージングは、メモリカードのような、コンピュータにより読み込み可能なメモリ要素を含み、かつ収容するよう適合させることができる。
【0089】
若干の実施例では、表面装飾飾りは、基板処理装置により浮彫りを施されるが、前記装置は、ツールプランと反応プランを有しており、ツールプランは以下のような多層構造を含んでいる:
実質的に硬い外部表面を有するコア、および、
コアの表面に取り付けられた、少なくとも1つのツール、
【0090】
ここで、フレキシブルな力吸収手段が、平面により適用される力を局所的に吸収するよう、ツールプランおよび/または反応プランの少なくとも一部分に提供される。フレキシブルな力吸収手段は、ツールをツールプランに取り付けるのに使用される両面粘着テープであってもよい。テープのフレキシブルな特性は、適用される圧力における局所的相違を吸収するために使用される。浮彫りにする方法は、国際特許出願第PCT/DK02/00787号で説明されており、これは、参照により本明細書に組み込まれる。
【0091】
内部部分、すなわち、側部のうちの1つは、実質的に透明であってもよい。したがって、装飾または表面装飾飾りは、透明材料を通して両側部から目視可能である。これにより、第1および第2の外部部分の、内側または外側の表面上に提供された情報が目視可能となる。さらなる視覚効果を提供するために、内部部分は、透明な色を含むことができる。若干の領域では色は固形物であってもよく、すなわちその色は透明ではなく、他の領域の色は透明であってもよい。例えば、表面装飾飾りが、第1および第2の外部部分の内部表面に提供されている場合、透明な色により、表面装飾飾りの若干の領域が着色されるという視覚効果が与えられる。表面装飾飾りおよび/または装飾にも、さらなる色が提供可能である。したがって、デザイナーには、装飾および/または表面装飾飾り上に、直接、色を提供する可能性が提供されることになる。他のオプションでは、内部部分上に装飾および/または表面装飾飾りを提供することにより、デザイナーがそれから離れた色を提供することが可能となる。内部部分は、テキスト、ロゴ、マーク、つや消し/研削、高度の透明表面を提供可能であり、または、ラベル、ホログラム、または金属層を提供して装飾することも可能である。
【0092】
第2態様によると、本発明は、中央穴を含むデータ担持媒体を、パッケージング内に保持するための保持部材に関連しており、その部材は、ベース部分上の円上に隣接して配置され、リリースタップを囲む複数のタップを含んでおり、タップは前記穴の縁と係合するよう適合しており、さらに、タップは、前記ベース部分に向かってリリースタップを押すと、媒体からタップをリリースするよう適合した形で、前記ベース部分に対して高い位置に位置決めされている。
【0093】
媒体は、CDまたはDVDを含んでおり、保持部材は、1枚、2枚、または3枚の、積み重ねられたCDまたはDVDを保持するよう適合しているのが好ましい。
【0094】
第3態様によると、本発明は、要素を格納するよう適合したパッケージングに関連しており、そのパッケージングは、1つ以上の外部部分および1つの内部部分を含み、その内部部分は、ヒンジング部分により相互連結された第1の側部および第2の側部を含み、さらに、外部部分は、それぞれ、その第1および/または第2の側部に取り付けられている。
【0095】
外部部分は、それぞれ側部に、接着剤、および/または、溶接、および/または、バネ錠を用いて取り付けられているか、または、成形、またはカーリング、または曲がり、または同様のものを用いて、内部部分と一体化されていてもよい。
【0096】
内部部分は、透明プラスチック、または着色プラスチックなどのプラスチックで製造されていてもよく、さらに、外部部分は、金属で製造されていてもよい。
【0097】
内部部分は、それらの間にクリック‐オン取り付けを提供するために、外部部分上に提供された、対応する突起を受けるくぼみを、円周に沿って含んでいてもよい。外部部分はU字形をしており、そのU字形の脚が、前記突起を含んでいるのが好ましい。したがって、外部部分は内部部分へクリック‐オンされ、その内部部分は、本発明に従う内部部分、または他の内部部分であってもよい。
【0098】
内部部分は、各側部上に、それぞれが、実質的に外部部分の形状および厚みに対応する、形状および深さを有する凹所を含んでいてもよい。
【0099】
外部部分の形状は、曲げ、または押出しにより提供される。
【0100】
様々な態様の各々に従うパッケージングは、他の態様と関連して言及された、いかなる特徴を含んでいてもよい。
【0101】
本発明の実施例は、図面を参照して詳細に説明される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0102】
図1には、ヒンジング部分8により相互連結された第1の側部4および第2の側部6を伴う、内部部分を含むパッケージング2を示している。パッケージング2は、本のように開けることが可能であり、それによって、側部4、6は、本の表紙のように、回転して互いから離れてもよい。第1の外部部分10は側部4に取り付けられており、さらに第2の外部部分12は側部6に取り付けられている。側部4は、外部部分10に取り付けられた、下部内部要素14をさらに含んでいる。これらの2つは一緒に接着されている。同様に、第2の側部6は、外部部分12に接着された、上部内部要素16を含んでいる。外部部分10、12は金属材料で製造されており、内部部分14、16はプラスチック材料で製造されている。上部内部要素16は、光学要素を係合手段18を用いて格納するよう適合している。係合手段18は円形をしており、外部リング20、および前記リングの中央に保持要素(図示せず)を含んでいる。外部リング20は、記憶媒体を把持するのをさらに容易にする、くぼみ22を含んでいる。下部内部要素14は、縦方向補強バー24、および横方向補強バー26を含んでいる。下部内部要素14は、例えば、光学記録媒体についての情報を含む小冊子などの要素を保持する、2つの保持部材28をさらに含んでいる。下部部分4および上部部分6は、パッケージングを本のように開ける際に、ユーザが使用可能な、取扱いくぼみ30を含んでいる。記憶媒体2を開けるときには、雄ロック部材32は、雌ロック部材34を係脱する。
【0103】
図2は、第1の側部4、第2の側部6、およびヒンジング部分8を含む、2つのパッケージング2を示している。パッケージングは、取扱いくぼみ30をさらに含んでいる。
【0104】
図3は、第1の側部4、および第2の側部6、およびヒンジング部分8を含む、パッケージング2の断面図を示している。この図は、矢印36により示されるように可動となっている保持部材28を示している。雄ロック部材32は、雌ロック部材34の縁40と係合するよう適合した、突起部分38を含んでいる。図には、取扱いくぼみ30が示されている。
【0105】
図4〜9は、中間部分44を有する、第1および/または第2の外部部分42の、異なる実施例を示している。この部分は、中間部分44に対して横方向にまたは垂直に伸びる、第1のフランジ46を提供するために、曲げられた金属材料で製造されている。若干の実施例では、第1のフランジ46は、内部要素54が、外部部分42から取り除かれるために越えなければならない第2のフランジ48を形作るよう、さらに曲げられている(図7〜9を参照)。他の実施例では、第1のフランジ46または第2のフランジ48は、カールされた縁部分50を形成している。しかし、他の実施例では、第1のフランジ46は突起52を形成している。突起52、カールされた縁部分50、および第2のフランジ48は、内部要素54を保持するよう適合していてもよい。若干の実施例では、第2のフランジ48は、図7(A−A’)および図8に示されるように、フランジ46の周囲全体に沿って提供されている。他の実施例では、第2のフランジ48は、図7(B−B’)および図9に示されるように、第1のフランジ48に沿った異なる位置に提供されている。
【0106】
図10は、CDまたはDVDと係合し、および保持する保持部材を含む、パッケージング2の内部部分60の側部(図1の上部部分6など)の断面図を示している。保持部材は、円上に隣接して配置され、「リリースタップ」56を囲む、複数の保持タップ55を有している。タップ55は、CDまたはDVDの穴の縁と嵌合するよう適合している。タップ55、56は、内部部分のベース58に対して立ち上げられて位置決めされ57ており、そのため、リリースタップを下向きに押すことにより、タップは前記穴と係脱し、その結果、タップからCDまたはDVDを解放する。
【0107】
係合手段は、CDまたはDVDを囲む、複数の半円59をさらに含んでいる。
【0108】
外部部分62の縁部分61は内部部分60を保持し、さらに、内部部分60の側壁は補強リブ63を含んでいる。
【0109】
図11は、側部64、65、および蝶番部分66を含む、開けられたパッケージングの横断面図を示している。1つの単一の内部部分60が、パッケージングの左右側部の双方、およびヒンジング部分を構成している。外部金属部分62が内部部分の2つの側部のうちの1つに取り付けられ、そして、外部金属部分67は内部部分の蝶番部分に取り付けられている。各外部金属部分62は、パッケージングの後部縁部を構成する縁部分68を含んでいる。ヒンジング部分66は、パッケージングが閉じられるとき、ヒンジング部分66が金属部分のコーナー69と一列になるように、金属部分62の高さから距離おいて移動する。パッケージング2を開けるときは、雄ロック部材32は、雌ロック部材34を係脱する。ヒンジング部分は補強リブ70を含んでいる。
【0110】
外部部分62と内部部分60の間には、外部部分内の浮彫りの装飾飾りのためのスペースを提供する、小さなスペースが提供されている。
【0111】
図12は、矢印36により示されるように可動となっている、保持部材28の断面図を示している。
【0112】
図13は、開けられた状態のパッケージングを示している。
【0113】
図14〜15は、閉じている状態のパッケージングを、それぞれ前側および後側から示している。内部部分の後部部分71は、2つの側部の間の蝶番接続を構成しており、さらに、後部部分は、金属部分/層72で覆われている。図示されたように、後部縁は、パッケージングが閉じているとき、後部部分71がパッケージングの後部側部の最外縁73の高さ上となるよう、内部部分の各2つの側部の内部領域へ向かって内向きに移動する。外部部分62内には、パッケージングを開けるためのハンドグリップ76が提供される。
【0114】
図16は、外部部分62および金属層72から取り外される内部部分60を示している。
【0115】
図17および17Aは、外部部分62から取り外された内部部分60を示しており、外部部分は、内部部分とクリック‐オンされる、2つのU字形の金属部分を含んでいる。内部部分60は、U字形の金属部分の脚75が、そこをクリックすると掴まれる、くぼみ74を有している。
【0116】
図18は、外部部分62が、内部部分60とクリック‐オンされる、開いたパッケージングを示している。また、互いに隣り合って積み重ねられる、複数のパッケージングが示されている。
【0117】
図19〜20は、外部部分62が内部部分60とクリック‐オンされる、開いたパッケージングを示している。図示したように、パッケージングは、180°超、好適には240°の角度(α)で本のように開けられる。したがって、パッケージングを、それを包装する従来の包装装置に入れることは可能である。
【0118】
図21は、2つの側部64、65を伴う内部部分、および、内部部分の各側部あたり1つの、2つの蝶番77を備えたヒンジング部分を形成する後部部分71を含んでいる、パッケージングの実施例の断面図を示している。蝶番77は、各々が溝78を形作っており、前記溝は、各外部上の曲がった縁として提供された突起80が溝77に、それぞれ入り、かつ係合可能であるので、第1および第2の外部部分79が内部部分とクリック‐オンするために提供される。また、後部部分を覆う金属層/部分(図示せず)は、クリック‐オンにより後部部分に取り付け可能である。したがって、前記外部部分および金属部分/層上のいかなる鋭い縁も、前記溝により隠されるか、または囲まれることが可能で、その結果、いかなる鋭い縁も目視および接触が不能である。溝は、突起80が前記部分を補強する、外部部分および/または金属層/部分の縁の全長に沿って伸びることができるよう、蝶番の全長に沿って伸びているのが好ましい。
【0119】
図21に見られるように、図示のように180°の角度でパッケージングが開けられるとき、2つの蝶番の間の後部部分71の高さは、内部部分の2つの側部64、65の高さより高くなる。この実施例では、パッケージングが閉じられるとき、後部部分がパッケージングの内側へさらに移動することが可能で、それにより、強度が増し、内部部分が外部金属部分により良好に覆われて、さらに滑らかな仕上げが提供される。
【0120】
図22A〜22Eは、本発明に従うパッケージングの実施例を示している。内部部分60は、内部部分60へ第1および第2の部分62をロックする、突起として提供される止めピン81を含んでいる。前記ピン81は、パッケージングを開けるためのハンドグリップを形作る、第1および第2の部分62上のくぼみ82に隣接する位置で、内部部分60上に提供される。ピン81は、その間にロックを提供するために、第1および第2の部分の縁部分83にそれぞれ係合し、さらに、その結果、偶然に、内部部分60から第1および第2の部分62が取り外されるのを回避する。
【0121】
図23A〜23Cは、自動包装装置で包装されるための好適な寸法を伴う、パッケージングを示している。したがって、本発明に従うパッケージングは、これらの寸法を満たすよう開発されている。前記寸法は、好適には以下の通りである;
A:282mm〜284mm、
B: 191mm±0.8mm、
C: 135.6mm+0.9/−0.5、
D: 15mm±0.5、
E: 68.7mm〜70.3mm。
【0122】
図24は、従来技術のパッケージングを示している。このパッケージングは、既知のパッケージングの一例であり、最大240°ではなく、およそ190°(α)を超えては曲げることができず、さらに、その結果として、本発明に従うパッケージングのように、普通の自動包装装置で包装することはできない。
【0123】
図25は、本発明に従うパッケージング2を包装する、自動包装装置(Ilsemann)を示している。空のパッケージング2は、コンテナ84内に格納されており、そこからパッケージング2がコンベア85にロードされる。パッケージング2は、ほぼ180°の角度以内で開けられ、その後、CDまたはDVD、および他の材料が、回転包装モジュール86によりパッケージング2に導入され、そのモジュール86内で、パッケージング2は後方に180°超、好適には240°の角度で曲げられる。
【0124】
コンベア85の終端で、パッケージングは閉じられ、他のパッケージングと共に包装され、山87に積み重ねられる。
【図面の簡単な説明】
【0125】
【図1】開けられたパッケージングを示す図である。
【図2】本発明に従う、閉じられたパッケージングを示す図である。
【図3】パッケージングの断面図である。
【図4】第1および第2の側部と、外部の第1および第2の部分の取り付けの実施例を示す図である。
【図5】第1および第2の側部と、外部の第1および第2の部分の取り付けの実施例を示す図である。
【図6】第1および第2の側部と、外部の第1および第2の部分の取り付けの実施例を示す図である。
【図7】第1および第2の側部と、外部の第1および第2の部分の取り付けの実施例を示す図である。
【図8】第1および第2の側部と、外部の第1および第2の部分の取り付けの実施例を示す図である。
【図9】第1および第2の側部と、外部の第1および第2の部分の取り付けの実施例を示す図である。
【図10】パッケージングの横断面図である。
【図11】パッケージングの横断面図である。
【図12】パッケージングの横断面図である。
【図13】パッケージングを示す図である。
【図14】パッケージングを示す図である。
【図15】パッケージングを示す図である。
【図16】パッケージングを示す図である。
【図17】パッケージングを示す図である。
【図17A】パッケージングを示す図である。
【図18】パッケージングを示す図である。
【図19】パッケージングを示す図である。
【図20】パッケージングを示す図である。
【図21】パッケージングを示す図である。
【図22A】パッケージングを示す図である。
【図22B】パッケージングを示す図である。
【図22C】パッケージングを示す図である。
【図22D】パッケージングを示す図である。
【図22E】パッケージングを示す図である。
【図23A】パッケージングを、包装装置で包装されるのに好適な寸法により示す図である。
【図23B】パッケージングを、包装装置で包装されるのに好適な寸法により示す図である。
【図23C】パッケージングを、包装装置で包装されるのに好適な寸法により示す図である。
【図24】従来技術のパッケージングを示す図である。
【図25】本発明に従うパッケージングを包装する、自動包装装置を示す図である。
【符号の説明】
【0126】
4 第1の側部、6 第2の側部、8 ヒンジング部分、10 第1の外部部分、12 第2の外部部分、14 下部内部要素、16 上部内部要素、18 係合手段、20 外部リング、22 くぼみ、24 縦方向補強バー、26 横方向補強バー、28 保持部材、30 くぼみ。
【技術分野】
【0001】
本発明は、パッケージングがプラスチックパッケージング用の自動包装装置で包装されるよう適合している、コンパクトディスクまたはDVDのようなデータ担持要素などの要素を格納する、メタルパッケージングに関する。
【背景技術】
【0002】
CDおよびDVD産業は、何十年間にもわたり、メタルパッケージングの開発のために、合計総額がかなりのものとなる金員を投資してきた。しかしながら、これら全ての多くの努力を持ってしても、この産業でプラスチックパッケージングに対して一般に使われる、標準的な自動包装装置により包装可能なメタルパッケージングを生むことはなかった。
【0003】
こうした自動包装装置への投資総額は莫大であり、また、CDおよびDVD産業で生産されたパッケージングの総数も、1年あたりで50億個を超えている。
【0004】
CD、およびDVD、および他の形式のメディア用パッケージングの構成材料としての金属は、パッケージングに実質的な追加強度を与え、高級感を提供することを含む、多くの利点を有している。また、表面上に直接、表面装飾飾りを浮彫り可能であり、さらに、金属表面上への印刷がより容易であるという利点もある。
【0005】
しかしながら、すでに説明したように、CDおよびDVD産業は、これらの利点を、その産業における自動包装装置で包装可能な能力と、結合させて利用するパッケージングを提供できなかった。包装装置では、パッケージングは、180°超、好適には240°の角度で、本のように開けられ得る必要がある。こうした包装装置の例は、図25に示されている。
【0006】
一般のプラスチック製のCDおよびDVDパッケージングは、その角度で曲げることが可能であるが、これは、実際のパッケージングとそれに巻きつけられた透明ホイルとの間に、印刷された紙カバーを挿入する過程で必要である。プラスチック製のパッケージングが240°曲げられると、透明ホイルとパッケージングとが分離して、それにより、印刷された紙カバーを挿入するスペースができることになる。これが可能となるよう、CDおよびDVDのプラスチックパッケージングは、おおむね360°の角度でパッケージングを開けるために、パッケージングの側部が互いに対して回転可能な蝶番を有している。
【0007】
今までに開発されたメタルパッケージングでは、180°超、好適には240°の角度でこうしたパッケージングを本のように開けられないので、この能力を有してはいない。こうしたパッケージングは、図24に示されている。
【0008】
したがって、課題は、例えば、メタルパッケージングが180°超、好適には240°の角度で本のように開けられるなど、自動包装装置において、メタルパッケージングが、プラスチックパッケージングのように「ふるまう」、または模倣可能となるのを実現することである。
【0009】
こうしたパッケージングに対する市場における要望は計り知れないが、技術的課題はさらに大きい。その理由は、すでに説明したように、こうしたパッケージングでは、異なる材料、すなわち、金属と例えばプラスチックなど、の一体化が可能でなければならないからである。このため、金属とプラスチックとが連携する場合の、許容耐性に注目しなければならない。
【0010】
今日に至るまで、誰一人として、自動包装装置によりプラスチックパッケージングとして「感知され」、すなわち、180°超、好適には240°の角度でメタルパッケージングを開けることができ、なおかつ、金属が例えばプラスチックと確実に連携するような、メタルパッケージングの製造に成功していない。
【0011】
CDおよびDVDのような、データ担持要素の格納に適したパッケージングは、当技術分野で既知である。
【0012】
特許文献1は、プラスチック製の支持フレーム、およびラミネートされた可撓体で構成された、記録媒体または他のアイテム用パッケージング構造を開示している。
【0013】
特許文献2および特許文献3は、金属を含むシステムを開示している。しかしながら、これらのパッケージングシステムは、金属材料の特性に起因して、本のように設計することはできない。
【0014】
特許文献4は、ディスクを収容する大きさの、プラスチックで成型された容器を含む、CDまたはDVD用ホルダーを開示している。この内壁上の容器の側部に沿い、一体の蝶番が存在している。容器の側部を押すことにより、スリットが広がってギャップとなり、そのギャップをディスクが通過する形で、ディスクはホルダーに出し入れされる。ホルダーの側部を分離することはできない。
【0015】
特許文献5は、レーザまたは光学読取可能ディスクの格納に用いる、複合合成パッケージングを開示している。このパッケージングは、ディスクを格納する軽量フレームを含んでおり、さらに、そのフレームは、フレームの外側表面に接着した鞘に囲まれている。フレームはプラスチック製で、鞘は、高い柔軟性を要する蝶番の一部を形成するので、板紙などのような適当な可撓性材料で製造されている。
【0016】
メディアの格納/包装に関する他の文献は、特許文献6、特許文献7、特許文献8、特許文献9、特許文献10、特許文献11、特許文献12、特許文献13、特許文献14、特許文献15、特許文献16、特許文献17、特許文献18、特許文献19、特許文献20、特許文献21および特許文献22である。
【0017】
【特許文献1】欧州特許第0 576 256B1号公報
【特許文献2】欧州特許第0 744 746号公報
【特許文献3】欧州特許第0 874 768号公報
【特許文献4】米国特許第6,431,352号明細書
【特許文献5】国際特許公開第WO 96/35628号公報
【特許文献6】米国特許第6,220,431号明細書
【特許文献7】欧州特許第0 895 243号公報
【特許文献8】米国特許第4,714,157号明細書
【特許文献9】米国特許第5,908,109号明細書
【特許文献10】米国特許第6,375,003号明細書
【特許文献11】米国特許第5,725,105号明細書
【特許文献12】欧州特許第0 671 743号公報
【特許文献13】国際特許公開第WO 03/023783号公報
【特許文献14】欧州特許第1 100 088号公報
【特許文献15】国際特許公開第WO 00/74057号公報
【特許文献16】フランス特許第2 753 297号公報
【特許文献17】米国特許第4,722,439号明細書
【特許文献18】米国特許第5,477,961号明細書
【特許文献19】欧州特許第0 866 458号公報
【特許文献20】米国特許第5,788,068号明細書
【特許文献21】米国特許第6,502,694号明細書
【特許文献22】米国特許第D473,520号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0018】
これらのシステムに共通する特徴は、これらが、すなわち、金属材料の特性に起因して、180°超、好適には240°の角度で開くことができる能力がある本のようには、設計することができず、したがって、自動包装装置で包装できないことである。
【0019】
本発明の目的は、上記の不都合を克服したメタルパッケージングを提供することである。
【0020】
したがって、本発明の目的は、新規な自動包装装置の開発および実現に要する、極めて多額な追加的金員の投資を回避するために、従来型の自動包装装置に適合し、その装置内で包装可能なメタルパッケージングを提供することである。
【0021】
本発明のさらなる目的は、既知のパッケージングよりも改良された強度、および高級感のある外観を有する、CDまたはDVD用のパッケージングを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0022】
上記の目的を達成するため、概して、外部の金属部分が、パッケージングを開く蝶番を備えた非金属材料の内部部分に取り付けられる形で構成された、パッケージングが提供される。これにより、プラスチックなどの非金属材料について既知となっている設計の自由、および金属独自の強度を実現しながらも、なおかつ、パッケージングは、自動包装装置アセンブリ内で包装可能なものとなっている。したがって、第1態様によると、本発明は、以下を含むパッケージングに関連している;
金属材料の第1および第2の外部部分、
ワンピースとなるように製造され、以下を含んでいる非金属材料の内部部分;
その間へ要素を格納可能な、向かい合った第1および第2の側部、
前記側部を繋ぐ少なくとも1つの蝶番を形成し、さらに、パッケージングを開けるために、側部が互いに対してある角度内で回転可能であり、さらに、パッケージングが自動包装装置内で包装されるよう適合しているヒンジング部分、
側部の外部表面のかなりの部分を覆うために、内部部分の前記それぞれの側部へ外部部分を取り付ける目的で、前記内部部分を保持するよう適合した、前記第1および第2の外部部分の周囲の少なくとも一部。
【0023】
パッケージングが閉じた状態では、パッケージングの幅は134mm〜138mmの間であり、パッケージングの長さは188mm〜194mmの間であるのが好ましい。
【0024】
側部が互いに対して180°回転して開けられた状態では、パッケージングの幅は280mm〜286mmの間であるのが望ましい。
【0025】
蝶番は、側部が互いに対して、190°、または200°、または210°、または220°、または230°、または240°、または240°超のように、180°以上の角度内で回転可能となっているのが好ましい。
【0026】
パッケージングの内部部分は、グループを成した、または均等に配分された、1つ以上の蝶番を含むヒンジング部分により、相互連結されている第1および第2の側部を含み、ワンピースに製造されるのが好ましい。
【0027】
第1および第2の側部は、一緒に、要素を格納可能なキャビティを形作る。これにより、パッケージングの2つの側部が、180°超、好適には240°の角度で、本のように開けられることを要する、自動包装装置内での包装に不可欠な、パッケージングを、180°以上、好適には240°の角度で、本のように開閉する可能性が提供されることになる。これは、側部を、180°超、好適には240°の角度で、後方に曲げることが可能となるよう、内部部分およびヒンジング部分が軟質プラスチックなどの可撓性材料で製造されている、本発明に従うパッケージングにおいて可能となる。
【0028】
第1および第2の外部部分の周囲の少なくとも一部分は、内部部分を保持するよう適合させることができる。第1および第2の外部部分の周囲の少なくとも一部分は、カールされた縁部分、および/または、この部分の中間部分により規定される平面に対して、横方向に伸びているフランジを含んでいる。したがって、内部部分は、第1および第2の外部部分に押し込まれてもよく、取り出すには、カールされた縁部分を通らなければならない。曲がり部分、およびカールされた縁部分は、パンチング装置または深絞り装置により提供可能である。こうした装置は、この部分の周囲の少なくとも一部分に、前記カールされた縁部分、および/または、横方向に伸びるフランジ(または、この部分の他のいかなる領域であれ)を含む部分を製造する可能性を提供する。前記巻き込まれた部分は、縁をロールするステップにより提供可能である。ロールされたカール部分は、コーナーの曲がり半径に応じて、外部部分の周囲全体を囲む形で延長可能である。
【0029】
外部部分のカーリングは、既知のメタルパッケージングとは反対に、鋭い縁部が存在していないことを確実にする。
【0030】
好適な実施例では、外部部分は殻様部材を包んでおり、この殻様部材は、上方向に伸びる側壁を有する中間部分から成り、その結果、内部部分は前記殻内に押し込まれる。側壁は、内部部分を保持するよう、内部部分の対応する縁部分の周りをグリップするよう適合した、カールされた、または僅かに曲がった縁部分で終わっているのが好ましい。
【0031】
パッケージングは四角形であるのが好ましく、さらに、殻様部材は、その殻が少なくとも3つの側部で実質的に内部部分の側部を囲むよう、少なくとも3つの縁に、上方向に伸びる側壁を有している。
【0032】
1つの実施例では、第1および第2の側部は、前記側部と前記部分との間に付属部品を提供するために、前記外部部分上に提供される対応する突起を受ける、周囲に沿うくぼみを含んでいる。したがって、第1および第2の部分は、それらをクリックすることにより、内部部分に取り付け可能である。
【0033】
第1および第2の部分はU字形をしていて、その「U」字の脚部が部分の側壁を形作っており、さらに、前記側壁は内部部分に取り付けるための突起を含み得る。
【0034】
代替的にまたは追加的に、内部部分は、接着剤、および/または溶接、および/または少なくとも1個のバネ錠により、第1および第2の部分に取り付けられてもよい。
【0035】
内部部分は、注入成形により、第1および第2の部分と一体化されてもよい。したがって、内部部分は、第1および第2の部分の周りに成形されてもよい。これは、成形を実行するツール内に外部部分を配置する、差し込み成形により実行されてもよい。
【0036】
所望される設計に応じて、ブロー成形、押出し、または熱成形のような他の製造処理も適切である。
【0037】
第1および第2の部分は、例えば、好適な広告タイプに応じて、内部部分にリベットで止められるか、またはねじで止められてもよい。
【0038】
外部部分は、内部部分の外部表面の一部または全体を覆っていてもよい。好適な実施例では、外部部分は、実質的に、内部部分の外部表面全体を覆っている。外部部分がU字形をしている実施例では、外部部分は、中央部分と内部部分の2つの側部のみを覆っている。
【0039】
パッケージングは、ロッキング部分上での、いかなる「ポスト絞り」も必要とすることなく、ワンステップのみで閉じられるのが好ましい。したがって、ロッキング部分は、閉じる力の量を減少させ、さらに、パッケージングが確実にワンステップで閉じられるよう、パッケージングを本のように開閉するために使われるくぼみ近くに配置されているのが好ましい。さらに、外部部分は、パッケージングを開閉するときに捩れないような、より硬いカバーを提供するために、実質的に厚く、および/または、補強用リブを含んでいてもよい。
【0040】
第1および第2の部分の縁部分は、開けるために使われる前記くぼみを含めて、内部部分の2つの側部の各々の縁部分全体を囲む形で延長可能である。したがって、このくぼみは、強靭で、固いハンドグリップを提供するよう、金属で形成可能である。
【0041】
内部部分は、第1および第2の部分を内部部分へロックするために、突起として提供される1つ以上のロッキングピンを含んでいてもよい。前記ピンは、第1および第2の部分(これらの部分が内部部分に取り付けられる場合)の前記くぼみに隣接する位置で、内部部分上に提供されるのが好ましい。したがって、ピンは、その間をロックするために、第1および第2の部分の縁部分にそれぞれ係合可能であり、その結果、第1および第2の部分が偶然に内部部分から外れてしまうことが回避される。
【0042】
特に、金属の縁部分は、外部部分上に提供され、さらに、各側部の後部縁を構成する、すなわち、蝶番領域付近の縁を構成する、内部部分の2つの側部の各側部に沿って伸びている。
【0043】
内部部分の後部部分は、2つの側部間のヒンジング部分を構成可能であり、さらに、後部部分は金属部分/層で覆われていてもよい。パッケージングが閉じられているとき、後部部分がパッケージングの後部側部の最外縁と同じ高さとなるよう、後部縁は、内部部分の各2つの側部の内部領域に向かって内部に移動するのが好ましい。後部部分を覆う金属部分/層は、後部部分に接着可能である。代替的に、または追加的に、金属部分/層は、後部部分の上下縁を囲んで曲げられたスリップを含んでいてもよく、それにより金属部分/層が取り付けられる。金属部分/層の縁は、その硬さを補強するために、曲げられるか、またはカールされていてもよい。金属部分/層は、差し込み成形、および/または、クリック‐オン手段により、後部部分に取り付けられてもよい。
【0044】
好適な実施例では、ヒンジング部分は、内部部分の各側部に1つずつ、2つの蝶番を含んでいる。好ましくは、各蝶番は、パッケージングの後部側上で内側に伸びる溝を形作り、その溝は、各外部部分上の突起が、それぞれ溝に入って係合するよう、第1および第2の外部部分を内部部分上へクリック‐オンするように提供される。さらに、後部部分を覆う上記金属層/部分は、クリック‐オンにより後部部分に取り付け可能である。溝は、蝶番の全長に沿って伸びているのが好ましく、それにより、外部部分および金属層/部分上の各突起部を形作る、カールされた、または曲がった対応する縁が、その全長に沿って伸びることになり、この部分/層を補強する。
【0045】
さらに、溝は、前記外部部分および金属部分/層上のいかなる鋭い縁も、前記溝によって隠され、または囲まれる形で提供されており、それにより、いかなる鋭い縁も、目視かつ接触することができない。
【0046】
180°の角度でパッケージングが開けられるとき、2つの蝶番の間の後部部分の高さは、内部部分の2つの側部の高さより高くなっているのが好ましい。したがって、後部部分は、側部と関連して内側へ移動する。この実施例では、パッケージングが閉じているとき、後部部分は、パッケージングの内部に向かって、より内側に移動することが可能で、それにより、内部部分は強度を増し、外部金属部分により良好に覆われたより滑らかな仕上りを提供することになる。説明された実施例は、図21に示されている。
【0047】
後部部分に金属部分/層を取り付けるとき、2つの材料を結合するには、膠のような接着剤など、適切な接着手段を選択し、2つの材料の連携を容易にするような、特定の予防措置が必要である。
【0048】
好適な実施例では、金属部分/層は、後部部分の全体は覆っておらず、その結果、後部部分は、不十分な大きさになることなく寸法の変更が可能となり、さらに、天気の状況などの様々な状況の下において、2つの材料の異なる反応を吸収可能な一連の手段から、膠のような接着剤などの取り付け手段が選択される。
【0049】
取り付け手段は、TESA 4965、および/または、3M9088FLなどの「両面」接着性の接着剤が望ましい。しかしながら、様々な状況下での2つの材料の異なる反応を吸収可能な、いかなる膠または他の接着剤であっても使用可能である。
【0050】
他の実施例では、後部部分は、金型内ラベリングにより標識付けされている。
【0051】
パッケージングは案内部材を含んでいるのが好ましく、それにより、閉じステップは、パッケージングの2つの側部が互いに対して動かないよう制御する方法で、実行されることになる。案内部材は、雌部材に嵌合するテーパ終端(円錐形の終端など)を有する雄部材を含んでいてもよい。前記案内部材は、内部部分のコーナーに位置決めすることが可能であり、そうすることにより、パッケージングのコーナーが補強される。したがって、第1および第2の外部部分のコーナーは、パッケーングが落とされても、へこむことはない。
【0052】
他の実施例では、案内部材は、パッケージングが閉じられるとき、互いに最初に出合うコーナーに隣接して提供される。案内部材は、前記側部のうちの1つの上に提供され、さらに、それに対面する側部上に提供された溝に係合するよう適合した、1つ以上の突起を含んでいる。
【0053】
内部部分と、第1および/または第2の外部部分との間には、スペース(0.5mmなど)が存在しているのが好ましく、それにより、外部部分の内部側部内に、浮き彫りにされた装飾飾りを内側へ広げるためのスペースが提供され、および/または、内部部分の外部側部内に、浮き彫りにされた装飾飾りを外側へ広げるためのスペースが提供される。このスペースは、それが成形されるとき、内部部分の少なくとも一部分を皿穴にすることにより取得されてもよい。装飾飾りの浮彫りが、外部部分の外側へ広がる必要がある場合は、浮彫りに先立って、前記装飾飾りを含む部分を皿穴にすることもでき、それにより、浮き彫りが表面に提供されても、パッケージングは互いの上に積み重ねることができる。
【0054】
また、内部部分の内部側部上に装飾飾りを浮彫りにすることもできる。
【0055】
内部部分、および/または、第1および/または第2の外部部分は、本のようなパッケージングをロックするよう適合したロックとして役立ってもよい。このロックは、片手または両手で操作可能で、本を開けるために使用され、それにより、パッケージングのロックが外される。パッケージングの内部部分は、第1および第2の側部が共にロックされる形で、ロッキング部分が提供される。こうしたロッキング部分は、第1および第2の側部を一緒に保持する磁石を含んでいてもよい。他の実施例では、ロッキング部分は、バネ錠、またはキーを要する錠、またはいったん開けると再ロック不能な錠である。ロッキング部分は、雌ロック部材に係合可能な雄ロック部材を含んでいてもよい。
【0056】
第1および第2の外部部分は、内部部分の外部表面の少なくとも中央部分を覆い、さらに、内部部分の外部表面は、それぞれが、実質的に外部部分の形状および厚さに対応する、形状および深さを有する凹所を含んでいてもよい。したがって、外部部分は、外部部分の最外表面が、内部部分の最外表面と同じ高さになるよう、内部部分に取り付け可能である。
【0057】
第1および第2の外部部分の形状は、曲げられ、または押出され、または圧伸されることにより提供されるのが好ましい。
【0058】
内部部分は、パッケージング内で内側に伸びる、1つ以上の突起を含んでいてもよい。突起は、内部部分の一方の側部上に提供され、パッケージングが閉じられると、それが、内部部分の相対する側部に向かって要素を押すことになる。したがって、要素は、パッケージング内でさらに固定される。突起は、蝶番領域内の内部部分上に位置決めされるのが好ましく、さらにまた、ロッキング部分付近にある、内部部分の縁近傍領域内に位置決めされるのが好ましい。
【0059】
第1および第2の外部部分は、金属材料を含んでいる。例えば、外部部分は、強化金属元素、および/または、繊維材料を含む合成物であってもよい。外部部分が各々異なる材料で製造されている実施例もあるが、若干の実施例では、外部部分は全て同じ材料で製造されている。例えば、外部部分は、アルミニウム、および/または、青銅、および/または、鉄鋼、および/または、ステンレススチール、および/または、鉄、および/または、マグネシウム、および/または、チタニウム、および/または、銅、および/または、ニッケル、および/または、亜鉛、および/または、銀、および/または、金、および/または、プラチナ、および/または、板金、および/または、ブリキ、または、その組み合わせを含む金属、および/または、合金で製造されていてもよい。
【0060】
金属または非金属材料の層は、ホイル、段ボール、板紙、ベニヤ、重合体、織物、またはホイルの積層品で製造された、こうした実施例における外部部分上に提供可能である。
【0061】
1つの実施例は、パッケージングの外側上に金属層を含んでいる。一例をあげると、この層は、装飾的効果を有する、金の層であってもよい。この金属層は、艶出しされ、または研削されてもよい。
【0062】
若干の実施例では、第1および第2の部分の内部および/または外部の表面が、保護層、および/または、例えば着色などされた装飾層により、覆われ/コーティングされている。保護層は、外部部分に接触しているか、または、装飾層に接触していてもよい。保護層および/または装飾層は、内部および/または外部の表面の全体または一部分を覆うことができる。この層は、金属または非金属であってもよい。
【0063】
内部部分は、非金属材料を含んでいる。例えば、内部材料は、紙、および/または、段ボール、および/または、ゴム、および/または、木、および/または、革、および/または、シリコン、および/または、PP、PA、PMMA、PC、PELD、PEHD、PET、またはエラストマー、または重合体、またはゴム、またはその任意の組合せのような、プラスチック(重合体)で製造されていてもよい。
【0064】
若干の実施例では、内部部分が、1つのプラスチックまたは他の非金属材料で製造された1つの部分、および、ポリプロピレンなどの他の非金属の材料で製造されている他の内部部分(例えば、蝶番部分)を含んでいる。
【0065】
この要素は、内部部分の少なくとも一部分、および/または、第1および/または第2の外部部分と共に溶接されていてもよい。このようにして、初めて要素を使用するには、溶接された領域を破らなければならず、これにより、この要素が少なくとも一度は使用されているか否かを確認することができる。パッケージングは、1つ以上の箱を含んでいてもよい。
【0066】
内部部分の少なくとも一部分は、パッケージング内の、少なくとも1つの要素の少なくとも一部分と係合する形で形成されてもよい。例えば、内部部分の一部分は、要素が内部部分に嵌合するように、要素と同一または実質的に同一の形状を有していてもよい。内部部分の形状は、要素の相補的な形状であり、すなわち、要素が丸い形状であれば、パッケージングの一部に丸い穴が提供され、その丸い形状が、その丸い穴と嵌合してもよい。
【0067】
要素がパッケージング内に配置されると、前記パッケージングを1つの場所から他の場所まで移動するときに、またはパッケージングを振ったときに、要素がパッケージング内で動き回らないよう、固定することができる。内部部分、および/または、第1および第2の外部部分は、バネ錠または他の錠を用いて、要素と係合するよう適合した手段を含むことができる。こうした他の錠は、施錠し、および/または、開錠するためにキーを必要とするような錠であってもよい。また、錠は、要素を取り出すために、その一部を破損しなければならない種類のものであってもよい。これにより、要素が今までにパッケージングから取り出されたことがあるか否かを確認できる。要素が取り替え可能な実施例もあるが、他の実施例では、要素を取り替えることは不可能である。
【0068】
1つの実施例では、内部部分の少なくとも一部分が、パッケージング内の予め決められた位置で少なくとも1つの要素を保持する形状となっている。内部要素は、要素の一部分のみが、予め決められた位置に保持されるような形状となっている。例えば、内部部分は、要素内の丸い穴と係合するよう適合した、丸い突起要素を含んでいてもよい。こうした要素は、CD、および/または、DVD、または同様の穴および形状を有する他のいかなるデータ担持要素、または他のいかなるデータ担持要素であってもよいだろう。
【0069】
パッケージングの内部部分は保持部材を含んでいてもよく、この保持部材は、要素を予め決定された位置に保持する保持位置と、要素を保持しない非保持位置との間で移動するよう適合している。保持部材は、要素内の穴と係合するような形状になっていてもよい。したがって、保持部材は、穴の側部の形状に相補的であってもよく、すなわち、穴が円形であれば、保持部材は半円形状の2つの部分を含む形状を有していてもよい。2つの半円に、物体または指が圧力を加えると、保持部材は、それが非保持位置へ移動すると共に、係合が解除されてもよい。保持部材が非保持位置にあると、要素を取り出すことができる。
【0070】
内部部分は、内部部分の各側部上の1つなど、1つ以上の保持部材を含んでいてもよい。このように、パッケージングは、1枚、2枚、3枚以上の、CDまたはDVDなどの要素を格納可能である。
【0071】
他の実施例では、内部部分は、円上に隣接して配置され、「リリースタップ」を囲み、CDまたはDVDの穴の縁と係合するよう適合した、複数の保持タップを有する保持部材を有している。これらのタップは、リリースタップを下向きに押すことにより、タップが前記穴と係脱し、それにより、タップからCDまたはDVDを解放するよう、内部部分に関して上げられて位置決めされている。タップは、互いに積み重ねられた、1枚、2枚、または3枚のCDまたはDVDを保持するよう適合しているのが好ましい。パッケージングは、例えば、1つが内部部分の各側部に位置決めされているなど、1つ以上(2つなど)のこうした保持部材を含んでいる。
【0072】
保持部材が保持位置にあるとき、保持部材の下で、保持部材と内部部分および/または第1および第2の外部部分のうちの1つとの間に、物体を挿入することは可能である。物体を挿入した場合は、保持部材を、非保持位置に向かって移動することは不可能となる。これにより、要素を取り出せない状況となる。したがって、1つの実施例では、パッケージングは、保持位置内で保持部材を保持するよう適合した、セキュリティ部材を含んでいる。
【0073】
セキュリティ部材は、パッケージングを開けなければ、このセキュリティ部材にアクセスできないような形状になっている。こうしたパッケージングの1つの利点は、パッケージングが今までに開けられたことがあったか否かを検出する手段が、パッケージングに提供されている場合、その製品が開けられていないなら、パッケーング内にセキュリティ部材が存在していることがわかることである。他の実施例では、セキュリティ部材が、パッケージングの外部から挿入可能になっている。したがって、例えば、製品の入荷次第、店側がセキュリティ部材を挿入することができる。これにより、店側が自ら選択したセキュリティシステムを使用可能となる。したがって、店側は、納入業者により供給されたセキュリティ部材をやむを得ず使うことがなくなる。セキュリティ部材は、米国特許第 D468 621号で説明されているタイプであってもよい。
【0074】
若干の実施例では、セキュリティ部材が、信号発生手段を含んでいる。こうした信号発生手段は、電磁信号、および/または、磁場を発生するよう適合させることができよう。したがって、パッケージングが、例えば、2つの信号検出手段の間などの特定領域から離れたときに、アラームを作動させることが可能である。パッケージングの少なくとも一部分が金属材料で製造されているので、パッケージングが磁場、および/または、電磁信号を遮蔽しないことが不可欠である。これは、ある領域から金属を排除し、それにより、残余金属が非常に薄くなり、磁場/信号が金属表面を通過可能になることで達成される。他の実施例では、アンテナが提供されてもよい。アンテナは、パッケージングの内部から外部へ磁場/信号を送信するよう適合している。若干の実施例では、第1および/または第2の外部部分がアンテナとしての役割を果たし、その結果、磁場/信号を送信する金属部分の能力が利用されている。
【0075】
少なくとも1つの要素の一部分は、内部部分に一体化可能である。一例をあげると、本のスリーブまたはカバーが、内部部分の一部であってもよい。こうした一体化部分は、裂いたり、押し切ることにより、一体化部分を内部部分から取り除くことができる弱含み線により、内部部分の残りから分離されてもよい。内部部分は、元々内部部分と一体化された部分であったこうした要素を、保持する手段をさらに含んでいてもよい。
【0076】
若干の実施例では、ホイルが内部部分に提供され、ホイルを取り除かなければ、要素にアクセスできなくなっている。取り除かれたホイルは、パッケージング内の製品に関する情報を含んでいてもよく、このため、例えば、パッケージングの外部から目視可能となるよう、取り除かれた後にそのホイルを保持する手段も提供可能である。ホイルは、レーザープリンタ内に配置可能となるよう製造することができ、その結果、例えば、パッケージング内に保持された光学記録ディスク上に格納された音楽についての情報などを、その表面に印刷することができる。
【0077】
内部部分の少なくとも一部分は、第1および第2の外部部分、および/または、他の内部部分と関連してスライド可能となっていてもよい。スライド可能部分は、それがパッケージング内に格納されている保護位置と、それがパッケージングの外へスライドされ、それによって、アクセス可能となるアクセス可能位置との間で、スライド可能となっている。こうしたスライド可能部分は、格納された要素と係合するよう適合した、突起部分を含んでいてもよい。スライド可能部分は、パッケージングから外へ回転可能でもよい。複数のスライド可能および/または回転可能部分が、パッケージング内に提供可能である。
【0078】
若干の実施例では、内部部分、および/または、第1および第2の外部部分は、磁気特性を含んでいてもよい。磁気特性は、磁力により要素を保持可能にする。例えば、磁力により吸着可能な金属材料で製造された光学記録媒体を、予め決定された位置で保持することができる。一例をあげると、スライド可能部分は、特定位置に磁石を含む、プラスチック材料で製造可能であり、その部分がパッケージングの外側へスライドすると、磁石により光学要素を保持するスライド可能部分に、ディスクが位置していることになる。
【0079】
1つの実施例では、格納された要素は、中央穴を含んでいる光学または電子媒体のような、光学または電子媒体を含んでいる。格納された要素の直径は、119.7〜120.3ミリメートルの間、または78.8〜80.2ミリメートルの間であってもよい。若干の実施例では、要素の直径は、5〜300ミリメートルの間、10〜250ミリメートルの間、20〜200ミリメートルの間、50〜150ミリメートルの間、75〜125ミリメートルの間のように、10〜500ミリメートルの間である。光学記憶媒体の中央穴の直径は、15.25〜15.35ミリメートルの間、または15.3〜15.4ミリメートルの間であってもよい。他の実施例では、中央穴の直径は、5〜25ミリメートルの間、10〜15ミリメートルの間のように、1〜50ミリメートルの間である。
【0080】
内部部分の少なくとも一方の側部は、CDのための固定具を含んでいてもよい。この固定具は、中央穴、またはディスクの外部縁において、CDと係合可能である。
【0081】
パッケージングの第1の外部寸法は、135.1〜136.8ミリメートルの間であってもよい。第1の外部寸法は、パッケージングの幅であってもよい。パッケージングの第2の外部寸法は、190.2〜192.0ミリメートルの間であってもよい。第2の外部寸法は、パッケージングの長さであってもよい。パッケージングの第3の外部寸法は、14.7〜15.3ミリメートルの間であってもよい。第3の外部寸法は、パッケージングの厚みであってもよい。パッケージングが従来型の自動包装装置で包装されるためには、第1および第2の寸法が特に重要である。
【0082】
自動包装装置は、通常、Ilsemann KVD−30、Kyoto DVD100、およびGIMA DVD872と呼ばれるタイプであろう。
【0083】
若干の実施例では、第1および/または第2および/または第3の外部寸法は、25〜3000ミリメートルの間、50〜2000ミリメートルの間、75〜1500ミリメートルの間、100〜1250ミリメートルの間、150〜1000ミリメートルの間、175〜750ミリメートルの間、200〜500ミリメートルの間、300〜400ミリメートルの間のように、10〜5000ミリメートルの間である。
【0084】
しかしながら、代替的実施例では、第1の外部寸法が124.6〜125.0ミリメートルの間であってもよく、および/または、第2の外部寸法が142.2〜142.6ミリメートルの間であってもよく、および/または、第3の外部寸法が6.9〜7.1ミリメートルの間、または10.2〜10.6ミリメートルの間であることも可能であろう。また、こうした実施例は、自動包装装置で包装されることができる。
【0085】
若干の実施例では、第1および/または第2の外部部分は、装飾を含んでいる。装飾は、テキスト、写真、図面などを含んでいてもよく、さらに、パッケージングの内容についての情報を含んでいてもよい。内容がデータ担持媒体である場合、装飾は、媒体上に含まれる歌、ファイル、または映画についての詳細を説明するものでもよい。装飾はパッケージング全体または一部分を覆っていてもよい。パッケージングの内部および外部の側部の双方に装飾があるよう、第1および/または第2の外部部分の各側部が装飾されているのが好ましい。この実施例では、内部部分は、内部側部上の装飾が目視できるよう透明になっている。この組合せにより、装飾の独自の可能性が実現され、それにより、パッケージングに視覚上の効果を与えるものとなる。
【0086】
本発明の1つの実施例では、パッケージングの内部または外部の表面上に、表面装飾飾りを含むことができる。こうした表面装飾飾りは、ホログラム、格子、写真、またはいかなる他の種類の表面装飾飾りであってもよい。この表面装飾飾りは、真性な製品であることを証明するような、セキュリティ目的に使用されてもよい。表面装飾飾りは、製品の識別、または価格情報として役立つこともある。ホログラムは、光学読取り装置で読み取り可能であり、それにより、パッケージング内に含まれる情報パッケージングの部分を形成してもよい。表面装飾飾りは、第1および/または第2外部部分の表面内に浮彫りにされていてもよい。浮彫り処理は、ローラーまたはスタンプ処理を用いて実行されてもよい。
【0087】
パッケージングは、その上部または底部に、例えば作曲家の名前、およびデータ担持媒体のタイトルなど、パッケージングの内容を示す、浮彫りにされた表面装飾飾りを提供されてもよい。したがって、このパッケージングは、棚の上または引き出しの中に積み重ねられていても、他のパッケージングと区別可能である。第1および第2の外部部分は、パッケージングの外側および/または内側の双方の、1つ以上の表面上に、浮彫りにされた表面装飾飾りおよび/またはグラフィック印刷を含んでいてもよい。
【0088】
パッケージングは、メモリカードのような、コンピュータにより読み込み可能なメモリ要素を含み、かつ収容するよう適合させることができる。
【0089】
若干の実施例では、表面装飾飾りは、基板処理装置により浮彫りを施されるが、前記装置は、ツールプランと反応プランを有しており、ツールプランは以下のような多層構造を含んでいる:
実質的に硬い外部表面を有するコア、および、
コアの表面に取り付けられた、少なくとも1つのツール、
【0090】
ここで、フレキシブルな力吸収手段が、平面により適用される力を局所的に吸収するよう、ツールプランおよび/または反応プランの少なくとも一部分に提供される。フレキシブルな力吸収手段は、ツールをツールプランに取り付けるのに使用される両面粘着テープであってもよい。テープのフレキシブルな特性は、適用される圧力における局所的相違を吸収するために使用される。浮彫りにする方法は、国際特許出願第PCT/DK02/00787号で説明されており、これは、参照により本明細書に組み込まれる。
【0091】
内部部分、すなわち、側部のうちの1つは、実質的に透明であってもよい。したがって、装飾または表面装飾飾りは、透明材料を通して両側部から目視可能である。これにより、第1および第2の外部部分の、内側または外側の表面上に提供された情報が目視可能となる。さらなる視覚効果を提供するために、内部部分は、透明な色を含むことができる。若干の領域では色は固形物であってもよく、すなわちその色は透明ではなく、他の領域の色は透明であってもよい。例えば、表面装飾飾りが、第1および第2の外部部分の内部表面に提供されている場合、透明な色により、表面装飾飾りの若干の領域が着色されるという視覚効果が与えられる。表面装飾飾りおよび/または装飾にも、さらなる色が提供可能である。したがって、デザイナーには、装飾および/または表面装飾飾り上に、直接、色を提供する可能性が提供されることになる。他のオプションでは、内部部分上に装飾および/または表面装飾飾りを提供することにより、デザイナーがそれから離れた色を提供することが可能となる。内部部分は、テキスト、ロゴ、マーク、つや消し/研削、高度の透明表面を提供可能であり、または、ラベル、ホログラム、または金属層を提供して装飾することも可能である。
【0092】
第2態様によると、本発明は、中央穴を含むデータ担持媒体を、パッケージング内に保持するための保持部材に関連しており、その部材は、ベース部分上の円上に隣接して配置され、リリースタップを囲む複数のタップを含んでおり、タップは前記穴の縁と係合するよう適合しており、さらに、タップは、前記ベース部分に向かってリリースタップを押すと、媒体からタップをリリースするよう適合した形で、前記ベース部分に対して高い位置に位置決めされている。
【0093】
媒体は、CDまたはDVDを含んでおり、保持部材は、1枚、2枚、または3枚の、積み重ねられたCDまたはDVDを保持するよう適合しているのが好ましい。
【0094】
第3態様によると、本発明は、要素を格納するよう適合したパッケージングに関連しており、そのパッケージングは、1つ以上の外部部分および1つの内部部分を含み、その内部部分は、ヒンジング部分により相互連結された第1の側部および第2の側部を含み、さらに、外部部分は、それぞれ、その第1および/または第2の側部に取り付けられている。
【0095】
外部部分は、それぞれ側部に、接着剤、および/または、溶接、および/または、バネ錠を用いて取り付けられているか、または、成形、またはカーリング、または曲がり、または同様のものを用いて、内部部分と一体化されていてもよい。
【0096】
内部部分は、透明プラスチック、または着色プラスチックなどのプラスチックで製造されていてもよく、さらに、外部部分は、金属で製造されていてもよい。
【0097】
内部部分は、それらの間にクリック‐オン取り付けを提供するために、外部部分上に提供された、対応する突起を受けるくぼみを、円周に沿って含んでいてもよい。外部部分はU字形をしており、そのU字形の脚が、前記突起を含んでいるのが好ましい。したがって、外部部分は内部部分へクリック‐オンされ、その内部部分は、本発明に従う内部部分、または他の内部部分であってもよい。
【0098】
内部部分は、各側部上に、それぞれが、実質的に外部部分の形状および厚みに対応する、形状および深さを有する凹所を含んでいてもよい。
【0099】
外部部分の形状は、曲げ、または押出しにより提供される。
【0100】
様々な態様の各々に従うパッケージングは、他の態様と関連して言及された、いかなる特徴を含んでいてもよい。
【0101】
本発明の実施例は、図面を参照して詳細に説明される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0102】
図1には、ヒンジング部分8により相互連結された第1の側部4および第2の側部6を伴う、内部部分を含むパッケージング2を示している。パッケージング2は、本のように開けることが可能であり、それによって、側部4、6は、本の表紙のように、回転して互いから離れてもよい。第1の外部部分10は側部4に取り付けられており、さらに第2の外部部分12は側部6に取り付けられている。側部4は、外部部分10に取り付けられた、下部内部要素14をさらに含んでいる。これらの2つは一緒に接着されている。同様に、第2の側部6は、外部部分12に接着された、上部内部要素16を含んでいる。外部部分10、12は金属材料で製造されており、内部部分14、16はプラスチック材料で製造されている。上部内部要素16は、光学要素を係合手段18を用いて格納するよう適合している。係合手段18は円形をしており、外部リング20、および前記リングの中央に保持要素(図示せず)を含んでいる。外部リング20は、記憶媒体を把持するのをさらに容易にする、くぼみ22を含んでいる。下部内部要素14は、縦方向補強バー24、および横方向補強バー26を含んでいる。下部内部要素14は、例えば、光学記録媒体についての情報を含む小冊子などの要素を保持する、2つの保持部材28をさらに含んでいる。下部部分4および上部部分6は、パッケージングを本のように開ける際に、ユーザが使用可能な、取扱いくぼみ30を含んでいる。記憶媒体2を開けるときには、雄ロック部材32は、雌ロック部材34を係脱する。
【0103】
図2は、第1の側部4、第2の側部6、およびヒンジング部分8を含む、2つのパッケージング2を示している。パッケージングは、取扱いくぼみ30をさらに含んでいる。
【0104】
図3は、第1の側部4、および第2の側部6、およびヒンジング部分8を含む、パッケージング2の断面図を示している。この図は、矢印36により示されるように可動となっている保持部材28を示している。雄ロック部材32は、雌ロック部材34の縁40と係合するよう適合した、突起部分38を含んでいる。図には、取扱いくぼみ30が示されている。
【0105】
図4〜9は、中間部分44を有する、第1および/または第2の外部部分42の、異なる実施例を示している。この部分は、中間部分44に対して横方向にまたは垂直に伸びる、第1のフランジ46を提供するために、曲げられた金属材料で製造されている。若干の実施例では、第1のフランジ46は、内部要素54が、外部部分42から取り除かれるために越えなければならない第2のフランジ48を形作るよう、さらに曲げられている(図7〜9を参照)。他の実施例では、第1のフランジ46または第2のフランジ48は、カールされた縁部分50を形成している。しかし、他の実施例では、第1のフランジ46は突起52を形成している。突起52、カールされた縁部分50、および第2のフランジ48は、内部要素54を保持するよう適合していてもよい。若干の実施例では、第2のフランジ48は、図7(A−A’)および図8に示されるように、フランジ46の周囲全体に沿って提供されている。他の実施例では、第2のフランジ48は、図7(B−B’)および図9に示されるように、第1のフランジ48に沿った異なる位置に提供されている。
【0106】
図10は、CDまたはDVDと係合し、および保持する保持部材を含む、パッケージング2の内部部分60の側部(図1の上部部分6など)の断面図を示している。保持部材は、円上に隣接して配置され、「リリースタップ」56を囲む、複数の保持タップ55を有している。タップ55は、CDまたはDVDの穴の縁と嵌合するよう適合している。タップ55、56は、内部部分のベース58に対して立ち上げられて位置決めされ57ており、そのため、リリースタップを下向きに押すことにより、タップは前記穴と係脱し、その結果、タップからCDまたはDVDを解放する。
【0107】
係合手段は、CDまたはDVDを囲む、複数の半円59をさらに含んでいる。
【0108】
外部部分62の縁部分61は内部部分60を保持し、さらに、内部部分60の側壁は補強リブ63を含んでいる。
【0109】
図11は、側部64、65、および蝶番部分66を含む、開けられたパッケージングの横断面図を示している。1つの単一の内部部分60が、パッケージングの左右側部の双方、およびヒンジング部分を構成している。外部金属部分62が内部部分の2つの側部のうちの1つに取り付けられ、そして、外部金属部分67は内部部分の蝶番部分に取り付けられている。各外部金属部分62は、パッケージングの後部縁部を構成する縁部分68を含んでいる。ヒンジング部分66は、パッケージングが閉じられるとき、ヒンジング部分66が金属部分のコーナー69と一列になるように、金属部分62の高さから距離おいて移動する。パッケージング2を開けるときは、雄ロック部材32は、雌ロック部材34を係脱する。ヒンジング部分は補強リブ70を含んでいる。
【0110】
外部部分62と内部部分60の間には、外部部分内の浮彫りの装飾飾りのためのスペースを提供する、小さなスペースが提供されている。
【0111】
図12は、矢印36により示されるように可動となっている、保持部材28の断面図を示している。
【0112】
図13は、開けられた状態のパッケージングを示している。
【0113】
図14〜15は、閉じている状態のパッケージングを、それぞれ前側および後側から示している。内部部分の後部部分71は、2つの側部の間の蝶番接続を構成しており、さらに、後部部分は、金属部分/層72で覆われている。図示されたように、後部縁は、パッケージングが閉じているとき、後部部分71がパッケージングの後部側部の最外縁73の高さ上となるよう、内部部分の各2つの側部の内部領域へ向かって内向きに移動する。外部部分62内には、パッケージングを開けるためのハンドグリップ76が提供される。
【0114】
図16は、外部部分62および金属層72から取り外される内部部分60を示している。
【0115】
図17および17Aは、外部部分62から取り外された内部部分60を示しており、外部部分は、内部部分とクリック‐オンされる、2つのU字形の金属部分を含んでいる。内部部分60は、U字形の金属部分の脚75が、そこをクリックすると掴まれる、くぼみ74を有している。
【0116】
図18は、外部部分62が、内部部分60とクリック‐オンされる、開いたパッケージングを示している。また、互いに隣り合って積み重ねられる、複数のパッケージングが示されている。
【0117】
図19〜20は、外部部分62が内部部分60とクリック‐オンされる、開いたパッケージングを示している。図示したように、パッケージングは、180°超、好適には240°の角度(α)で本のように開けられる。したがって、パッケージングを、それを包装する従来の包装装置に入れることは可能である。
【0118】
図21は、2つの側部64、65を伴う内部部分、および、内部部分の各側部あたり1つの、2つの蝶番77を備えたヒンジング部分を形成する後部部分71を含んでいる、パッケージングの実施例の断面図を示している。蝶番77は、各々が溝78を形作っており、前記溝は、各外部上の曲がった縁として提供された突起80が溝77に、それぞれ入り、かつ係合可能であるので、第1および第2の外部部分79が内部部分とクリック‐オンするために提供される。また、後部部分を覆う金属層/部分(図示せず)は、クリック‐オンにより後部部分に取り付け可能である。したがって、前記外部部分および金属部分/層上のいかなる鋭い縁も、前記溝により隠されるか、または囲まれることが可能で、その結果、いかなる鋭い縁も目視および接触が不能である。溝は、突起80が前記部分を補強する、外部部分および/または金属層/部分の縁の全長に沿って伸びることができるよう、蝶番の全長に沿って伸びているのが好ましい。
【0119】
図21に見られるように、図示のように180°の角度でパッケージングが開けられるとき、2つの蝶番の間の後部部分71の高さは、内部部分の2つの側部64、65の高さより高くなる。この実施例では、パッケージングが閉じられるとき、後部部分がパッケージングの内側へさらに移動することが可能で、それにより、強度が増し、内部部分が外部金属部分により良好に覆われて、さらに滑らかな仕上げが提供される。
【0120】
図22A〜22Eは、本発明に従うパッケージングの実施例を示している。内部部分60は、内部部分60へ第1および第2の部分62をロックする、突起として提供される止めピン81を含んでいる。前記ピン81は、パッケージングを開けるためのハンドグリップを形作る、第1および第2の部分62上のくぼみ82に隣接する位置で、内部部分60上に提供される。ピン81は、その間にロックを提供するために、第1および第2の部分の縁部分83にそれぞれ係合し、さらに、その結果、偶然に、内部部分60から第1および第2の部分62が取り外されるのを回避する。
【0121】
図23A〜23Cは、自動包装装置で包装されるための好適な寸法を伴う、パッケージングを示している。したがって、本発明に従うパッケージングは、これらの寸法を満たすよう開発されている。前記寸法は、好適には以下の通りである;
A:282mm〜284mm、
B: 191mm±0.8mm、
C: 135.6mm+0.9/−0.5、
D: 15mm±0.5、
E: 68.7mm〜70.3mm。
【0122】
図24は、従来技術のパッケージングを示している。このパッケージングは、既知のパッケージングの一例であり、最大240°ではなく、およそ190°(α)を超えては曲げることができず、さらに、その結果として、本発明に従うパッケージングのように、普通の自動包装装置で包装することはできない。
【0123】
図25は、本発明に従うパッケージング2を包装する、自動包装装置(Ilsemann)を示している。空のパッケージング2は、コンテナ84内に格納されており、そこからパッケージング2がコンベア85にロードされる。パッケージング2は、ほぼ180°の角度以内で開けられ、その後、CDまたはDVD、および他の材料が、回転包装モジュール86によりパッケージング2に導入され、そのモジュール86内で、パッケージング2は後方に180°超、好適には240°の角度で曲げられる。
【0124】
コンベア85の終端で、パッケージングは閉じられ、他のパッケージングと共に包装され、山87に積み重ねられる。
【図面の簡単な説明】
【0125】
【図1】開けられたパッケージングを示す図である。
【図2】本発明に従う、閉じられたパッケージングを示す図である。
【図3】パッケージングの断面図である。
【図4】第1および第2の側部と、外部の第1および第2の部分の取り付けの実施例を示す図である。
【図5】第1および第2の側部と、外部の第1および第2の部分の取り付けの実施例を示す図である。
【図6】第1および第2の側部と、外部の第1および第2の部分の取り付けの実施例を示す図である。
【図7】第1および第2の側部と、外部の第1および第2の部分の取り付けの実施例を示す図である。
【図8】第1および第2の側部と、外部の第1および第2の部分の取り付けの実施例を示す図である。
【図9】第1および第2の側部と、外部の第1および第2の部分の取り付けの実施例を示す図である。
【図10】パッケージングの横断面図である。
【図11】パッケージングの横断面図である。
【図12】パッケージングの横断面図である。
【図13】パッケージングを示す図である。
【図14】パッケージングを示す図である。
【図15】パッケージングを示す図である。
【図16】パッケージングを示す図である。
【図17】パッケージングを示す図である。
【図17A】パッケージングを示す図である。
【図18】パッケージングを示す図である。
【図19】パッケージングを示す図である。
【図20】パッケージングを示す図である。
【図21】パッケージングを示す図である。
【図22A】パッケージングを示す図である。
【図22B】パッケージングを示す図である。
【図22C】パッケージングを示す図である。
【図22D】パッケージングを示す図である。
【図22E】パッケージングを示す図である。
【図23A】パッケージングを、包装装置で包装されるのに好適な寸法により示す図である。
【図23B】パッケージングを、包装装置で包装されるのに好適な寸法により示す図である。
【図23C】パッケージングを、包装装置で包装されるのに好適な寸法により示す図である。
【図24】従来技術のパッケージングを示す図である。
【図25】本発明に従うパッケージングを包装する、自動包装装置を示す図である。
【符号の説明】
【0126】
4 第1の側部、6 第2の側部、8 ヒンジング部分、10 第1の外部部分、12 第2の外部部分、14 下部内部要素、16 上部内部要素、18 係合手段、20 外部リング、22 くぼみ、24 縦方向補強バー、26 横方向補強バー、28 保持部材、30 くぼみ。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
金属材料からなる第1および第2の外部部分と、
ワンピースとなるように製造された非金属材料からなる内部部分とを含むパッケージングであって、
上記内部部分が、
その間に要素を格納することができる第1および第2の対向する側部と、
前記側部を繋ぐ少なくとも1つの蝶番を形成し、さらに、パッケージングを開けるために、前記側部が互いに対してある角度内で回転可能であり、さらに、パッケージングが自動包装装置内で包装されるよう適合しているヒンジング部分とを含んでいて、
前記第1および第2の外部部分の周囲の少なくとも一部分は、側部の外部表面のかなりの部分を覆うために、前記内部部分の前記それぞれの側部へ前記外部部分を取り付ける目的で、前記内部部分を保持するようになっているパッケージング。
【請求項2】
パッケージングが閉じた状態で、パッケージングの幅が134mm〜138mmの間であり、パッケージングの長さが188mm〜194mmの間である、請求項1に記載のパッケージング。
【請求項3】
側部が互いに対して180°回転して開いた状態で、パッケージング幅が280mm〜286mmの間である、請求項1または2に記載のパッケージング。
【請求項4】
蝶番が、側部が互いに対して、190°、または200°、または210°、または220°、または230°、または240°、または240°超のように、180°以上の角度以内で回転可能となっている、請求項1〜3のいずれか1つに記載のパッケージング。
【請求項5】
第1および第2の外部部分の周囲の少なくとも一部分が、巻き込まれた縁部、および/または、この部分の中間部分により規定される平面に対して、横方向に伸びるフランジを含んでいる、請求項1〜4のいずれか1つに記載のパッケージング。
【請求項6】
第1および第2の側部が、前記側部と前記外部部分との間に付属部品を提供するために、前記第1および第2の外部部分上に提供された対応する突起を受ける、周囲に沿ったくぼみを含んでいる、請求項1〜5のいずれか1つに記載のパッケージング。
【請求項7】
第1および第2の外部部分がU字形断面をしており、その「U」字の脚が内部部分を保持する突起を含んでいる、請求項1〜6のいずれか1つに記載のパッケージング。
【請求項8】
内部部分が、接着剤、および/または溶接、および/または少なくとも1個のバネ錠により、第1および第2の外部部分に取り付けられている、請求項1〜7のいずれか1つに記載のパッケージング。
【請求項9】
内部部分が、成形により、第1および第2の外部部分と一体化されている、請求項1〜8のいずれか1つに記載のパッケージング。
【請求項10】
内部部分が、第1および第2の部分を内部部分へロックするために、突起として提供される1つ以上のロッキングピンを含んでいる、請求項1〜9のいずれか1つに記載のパッケージング。
【請求項11】
内部部分の後部部分が、2つの側部間のヒンジング部分を構成し、さらに、後部部分は金属部分/層で覆われている、請求項1〜10のいずれか1つに記載のパッケージング。
【請求項12】
パッケージングが閉じられているとき、後部部分がパッケージングの後部側部の最外縁と同じ高さとなるよう、内部部分の後部縁が、内部部分の内部領域に向かって内部に移動する、請求項11に記載のパッケージング。
【請求項13】
後部部分を覆う金属部分/層が、後部部分の上下縁を囲んで曲げられたスリップを含み、それにより金属部分/層が取り付けられている、請求項11または12に記載のパッケージング。
【請求項14】
ヒンジング部分が、内部部分の各側部に1つずつ、2つの蝶番を含んでいる、請求項1〜13のいずれか1つに記載のパッケージング。
【請求項15】
2つの蝶番が、パッケージングの後側上に溝を形作り、前記溝が、第1および第2の外部部分上の対応する突起および/または金属層/部分と係合するようになっており、それにより、これらが内部部分に取り付けられる、請求項14に記載のパッケージング。
【請求項16】
内部部分が保持部材を含んでおり、この保持部材が、格納されるべき要素を予め決定された位置に保持する保持位置と、要素を保持しない非保持位置との間を移動するようになっている、請求項1〜15のいずれか1つに記載のパッケージング。
【請求項17】
保持位置内で保持部材を保持するようになっている、セキュリティ部材をさらに含んでいる、請求項16に記載のパッケージング。
【請求項18】
セキュリティ部材が信号発生手段を含んでいる、請求項17に記載のパッケージング。
【請求項19】
信号発生手段が、電磁信号、および/または、磁場を発生するようになっている、請求項18に記載のパッケージング。
【請求項20】
格納されるべき要素がデータ担持要素を含んでいる、請求項1〜19のいずれか1つに記載のパッケージング。
【請求項21】
データ担持要素が中央穴を含んでいる、請求項20に記載のパッケージング。
【請求項22】
内部部分が、データ担持要素のための固定具を含んでいる、請求項1〜21のいずれか1つに記載のパッケージング。
【請求項23】
格納されるべき要素の直径が、119.7〜120.3ミリメートルの間、または78.8〜80.2ミリメートルの間である、請求項1〜22のいずれか1つに記載のパッケージング。
【請求項24】
第3の外部寸法が、14.7〜15.3ミリメートルの間である、請求項1〜23のいずれか1つに記載のパッケージング。
【請求項25】
第1および/または第2の外部部分が装飾を含んでいる、請求項1〜24のいずれか1つに記載のパッケージング。
【請求項26】
第1および/または第2の外部部分が、ホログラム、格子、または写真のような表面装飾飾りを含んでいる、請求項1〜25のいずれか1つに記載のパッケージング。
【請求項27】
表面装飾飾りが、外部部分の表面内に浮彫りにされている、請求項1〜26のいずれかに記載のパッケージング。
【請求項28】
表面装飾飾りが、基板処理装置により浮彫りを施され、前記装置が、ツールプランと反応プランを有していて、
ツールプランは、実質的に硬い外部表面を有するコア、および、コアの表面に取り付けられた少なくとも1つのツールのような多層構造を含み、
フレキシブルな力吸収手段が、平面により適用される力を局所的に吸収するよう、ツールプランおよび/または反応プランの少なくとも一部分に提供されるようになっている、請求項26または27に記載のパッケージング。
【請求項29】
内部部分が実質的に透明である、請求項1〜28のいずれか1つに記載のパッケージング。
【請求項30】
内部部分が透明な色を含んでいる、請求項1〜29のいずれか1つに記載のパッケージング。
【請求項31】
第1および第2の外部部分の周囲の一部分が、パッケージングを開けるのに使われるくぼみを含んでいる、請求項1〜30のいずれか1つに記載のパッケージング。
【請求項32】
第1および/または第2の側部、および/または、ヒンジング部分が、パッケージングが閉じているときに、内部部分の第1または第2の側部に向かって、格納された要素を押しつけるよう適合した、1つ以上の突起を含んでいる、請求項1〜31のいずれか1つに記載のパッケージング。
【請求項33】
第1および第2の側部が案内部材を含んでおり、それにより、パッケージングが閉じているとき、2つの側部を互いに対して案内する、請求項1〜32のいずれか1つに記載のパッケージング。
【請求項34】
内部部分の第1の側部が、内部部分の第2の側部上に位置決めされた、雌部材と係合するようになっている、テーパエンドを有する雄部材を含む案内部材を含んでいる、請求項33に記載のパッケージング。
【請求項35】
第1および/または第2の外部部分の一部分が、パッケージングの内容を示す、浮彫りにされた表面装飾飾りを含んでいる、請求項1〜34のいずれか1つに記載のパッケージング。
【請求項36】
内部部分、および/または、第1および第2の外部部分が、パッケージングを閉じられた位置に保つ、ロック手段を含んでいる、請求項1〜35のいずれか1つに記載のパッケージング。
【請求項37】
ロック手段が、磁石、または雌雄ロック手段を含んでいる、請求項36に記載のパッケージング。
【請求項38】
内部部分が、透明プラスチック、または着色プラスチックなどのプラスチックで製造されている、請求項1〜37のいずれか1つに記載のパッケージング。
【請求項39】
第1および第2の外部部分が、鉄鋼、スズ、またはアルミニウムで製造されている、請求項1〜38のいずれか1つに記載のパッケージング。
【請求項40】
第1および第2の外部部分が、装飾的な、金属または非金属層を含んでいる、請求項1〜39のいずれか1つに記載のパッケージング。
【請求項41】
内部部分が、各側部上に、それぞれが、実質的に第1および第2の部分の形状および厚さに対応する、形状および深さを有する凹所を含んでいる、請求項1〜40のいずれか1つに記載のパッケージング。
【請求項42】
第1および第2の部分の形状が、曲げられ、または押出され、または圧伸されることにより提供される、請求項1〜41のいずれか1つに記載のパッケージング。
【請求項43】
第1および第2の部分が、共に、内部部分の側部の外部表面の全体を、それぞれ覆っている、請求項1〜42のいずれか1つに記載のパッケージング。
【請求項44】
ヒンジング部分が、側部を、互いに対して、例えば240°など、200°以上の角度以内で回転可能にし、それによりパッケージングを開けることができる、請求項1〜43のいずれか1つに記載のパッケージング。
【請求項45】
内部部分が、要素を保持するために、第1および/または第2の側部上に提供された、複数の保持部材を含んでいる、請求項16〜44のいずれか1つに記載のパッケージング。
【請求項46】
中央穴を含む光学記録媒体を、パッケージング内に保持する保持部材であって、
該部材は、ベース部分上の円上に隣接して配置され、リリースタップを囲む複数のタップを含んでおり、タップは前記穴の縁と係合するようになっており、さらに、タップは、前記ベース部分に向かってリリースタップを押すと、媒体からタップをリリースするようになった形で、前記ベース部材に対して高い位置に位置決めされている保持部材。
【請求項47】
媒体が、CDまたはDVDを含んでいる、請求項46に記載の保持部材。
【請求項48】
保持部材が、1枚、2枚、または3枚の、積み重ねられたCDまたはDVDを保持するようになっている、請求項47に記載の保持部材。
【請求項49】
請求項1から請求項45のいずれか1つに記載のパッケージングにおいて用いられる、請求項46〜48のいずれかに記載の保持部材。
【請求項1】
金属材料からなる第1および第2の外部部分と、
ワンピースとなるように製造された非金属材料からなる内部部分とを含むパッケージングであって、
上記内部部分が、
その間に要素を格納することができる第1および第2の対向する側部と、
前記側部を繋ぐ少なくとも1つの蝶番を形成し、さらに、パッケージングを開けるために、前記側部が互いに対してある角度内で回転可能であり、さらに、パッケージングが自動包装装置内で包装されるよう適合しているヒンジング部分とを含んでいて、
前記第1および第2の外部部分の周囲の少なくとも一部分は、側部の外部表面のかなりの部分を覆うために、前記内部部分の前記それぞれの側部へ前記外部部分を取り付ける目的で、前記内部部分を保持するようになっているパッケージング。
【請求項2】
パッケージングが閉じた状態で、パッケージングの幅が134mm〜138mmの間であり、パッケージングの長さが188mm〜194mmの間である、請求項1に記載のパッケージング。
【請求項3】
側部が互いに対して180°回転して開いた状態で、パッケージング幅が280mm〜286mmの間である、請求項1または2に記載のパッケージング。
【請求項4】
蝶番が、側部が互いに対して、190°、または200°、または210°、または220°、または230°、または240°、または240°超のように、180°以上の角度以内で回転可能となっている、請求項1〜3のいずれか1つに記載のパッケージング。
【請求項5】
第1および第2の外部部分の周囲の少なくとも一部分が、巻き込まれた縁部、および/または、この部分の中間部分により規定される平面に対して、横方向に伸びるフランジを含んでいる、請求項1〜4のいずれか1つに記載のパッケージング。
【請求項6】
第1および第2の側部が、前記側部と前記外部部分との間に付属部品を提供するために、前記第1および第2の外部部分上に提供された対応する突起を受ける、周囲に沿ったくぼみを含んでいる、請求項1〜5のいずれか1つに記載のパッケージング。
【請求項7】
第1および第2の外部部分がU字形断面をしており、その「U」字の脚が内部部分を保持する突起を含んでいる、請求項1〜6のいずれか1つに記載のパッケージング。
【請求項8】
内部部分が、接着剤、および/または溶接、および/または少なくとも1個のバネ錠により、第1および第2の外部部分に取り付けられている、請求項1〜7のいずれか1つに記載のパッケージング。
【請求項9】
内部部分が、成形により、第1および第2の外部部分と一体化されている、請求項1〜8のいずれか1つに記載のパッケージング。
【請求項10】
内部部分が、第1および第2の部分を内部部分へロックするために、突起として提供される1つ以上のロッキングピンを含んでいる、請求項1〜9のいずれか1つに記載のパッケージング。
【請求項11】
内部部分の後部部分が、2つの側部間のヒンジング部分を構成し、さらに、後部部分は金属部分/層で覆われている、請求項1〜10のいずれか1つに記載のパッケージング。
【請求項12】
パッケージングが閉じられているとき、後部部分がパッケージングの後部側部の最外縁と同じ高さとなるよう、内部部分の後部縁が、内部部分の内部領域に向かって内部に移動する、請求項11に記載のパッケージング。
【請求項13】
後部部分を覆う金属部分/層が、後部部分の上下縁を囲んで曲げられたスリップを含み、それにより金属部分/層が取り付けられている、請求項11または12に記載のパッケージング。
【請求項14】
ヒンジング部分が、内部部分の各側部に1つずつ、2つの蝶番を含んでいる、請求項1〜13のいずれか1つに記載のパッケージング。
【請求項15】
2つの蝶番が、パッケージングの後側上に溝を形作り、前記溝が、第1および第2の外部部分上の対応する突起および/または金属層/部分と係合するようになっており、それにより、これらが内部部分に取り付けられる、請求項14に記載のパッケージング。
【請求項16】
内部部分が保持部材を含んでおり、この保持部材が、格納されるべき要素を予め決定された位置に保持する保持位置と、要素を保持しない非保持位置との間を移動するようになっている、請求項1〜15のいずれか1つに記載のパッケージング。
【請求項17】
保持位置内で保持部材を保持するようになっている、セキュリティ部材をさらに含んでいる、請求項16に記載のパッケージング。
【請求項18】
セキュリティ部材が信号発生手段を含んでいる、請求項17に記載のパッケージング。
【請求項19】
信号発生手段が、電磁信号、および/または、磁場を発生するようになっている、請求項18に記載のパッケージング。
【請求項20】
格納されるべき要素がデータ担持要素を含んでいる、請求項1〜19のいずれか1つに記載のパッケージング。
【請求項21】
データ担持要素が中央穴を含んでいる、請求項20に記載のパッケージング。
【請求項22】
内部部分が、データ担持要素のための固定具を含んでいる、請求項1〜21のいずれか1つに記載のパッケージング。
【請求項23】
格納されるべき要素の直径が、119.7〜120.3ミリメートルの間、または78.8〜80.2ミリメートルの間である、請求項1〜22のいずれか1つに記載のパッケージング。
【請求項24】
第3の外部寸法が、14.7〜15.3ミリメートルの間である、請求項1〜23のいずれか1つに記載のパッケージング。
【請求項25】
第1および/または第2の外部部分が装飾を含んでいる、請求項1〜24のいずれか1つに記載のパッケージング。
【請求項26】
第1および/または第2の外部部分が、ホログラム、格子、または写真のような表面装飾飾りを含んでいる、請求項1〜25のいずれか1つに記載のパッケージング。
【請求項27】
表面装飾飾りが、外部部分の表面内に浮彫りにされている、請求項1〜26のいずれかに記載のパッケージング。
【請求項28】
表面装飾飾りが、基板処理装置により浮彫りを施され、前記装置が、ツールプランと反応プランを有していて、
ツールプランは、実質的に硬い外部表面を有するコア、および、コアの表面に取り付けられた少なくとも1つのツールのような多層構造を含み、
フレキシブルな力吸収手段が、平面により適用される力を局所的に吸収するよう、ツールプランおよび/または反応プランの少なくとも一部分に提供されるようになっている、請求項26または27に記載のパッケージング。
【請求項29】
内部部分が実質的に透明である、請求項1〜28のいずれか1つに記載のパッケージング。
【請求項30】
内部部分が透明な色を含んでいる、請求項1〜29のいずれか1つに記載のパッケージング。
【請求項31】
第1および第2の外部部分の周囲の一部分が、パッケージングを開けるのに使われるくぼみを含んでいる、請求項1〜30のいずれか1つに記載のパッケージング。
【請求項32】
第1および/または第2の側部、および/または、ヒンジング部分が、パッケージングが閉じているときに、内部部分の第1または第2の側部に向かって、格納された要素を押しつけるよう適合した、1つ以上の突起を含んでいる、請求項1〜31のいずれか1つに記載のパッケージング。
【請求項33】
第1および第2の側部が案内部材を含んでおり、それにより、パッケージングが閉じているとき、2つの側部を互いに対して案内する、請求項1〜32のいずれか1つに記載のパッケージング。
【請求項34】
内部部分の第1の側部が、内部部分の第2の側部上に位置決めされた、雌部材と係合するようになっている、テーパエンドを有する雄部材を含む案内部材を含んでいる、請求項33に記載のパッケージング。
【請求項35】
第1および/または第2の外部部分の一部分が、パッケージングの内容を示す、浮彫りにされた表面装飾飾りを含んでいる、請求項1〜34のいずれか1つに記載のパッケージング。
【請求項36】
内部部分、および/または、第1および第2の外部部分が、パッケージングを閉じられた位置に保つ、ロック手段を含んでいる、請求項1〜35のいずれか1つに記載のパッケージング。
【請求項37】
ロック手段が、磁石、または雌雄ロック手段を含んでいる、請求項36に記載のパッケージング。
【請求項38】
内部部分が、透明プラスチック、または着色プラスチックなどのプラスチックで製造されている、請求項1〜37のいずれか1つに記載のパッケージング。
【請求項39】
第1および第2の外部部分が、鉄鋼、スズ、またはアルミニウムで製造されている、請求項1〜38のいずれか1つに記載のパッケージング。
【請求項40】
第1および第2の外部部分が、装飾的な、金属または非金属層を含んでいる、請求項1〜39のいずれか1つに記載のパッケージング。
【請求項41】
内部部分が、各側部上に、それぞれが、実質的に第1および第2の部分の形状および厚さに対応する、形状および深さを有する凹所を含んでいる、請求項1〜40のいずれか1つに記載のパッケージング。
【請求項42】
第1および第2の部分の形状が、曲げられ、または押出され、または圧伸されることにより提供される、請求項1〜41のいずれか1つに記載のパッケージング。
【請求項43】
第1および第2の部分が、共に、内部部分の側部の外部表面の全体を、それぞれ覆っている、請求項1〜42のいずれか1つに記載のパッケージング。
【請求項44】
ヒンジング部分が、側部を、互いに対して、例えば240°など、200°以上の角度以内で回転可能にし、それによりパッケージングを開けることができる、請求項1〜43のいずれか1つに記載のパッケージング。
【請求項45】
内部部分が、要素を保持するために、第1および/または第2の側部上に提供された、複数の保持部材を含んでいる、請求項16〜44のいずれか1つに記載のパッケージング。
【請求項46】
中央穴を含む光学記録媒体を、パッケージング内に保持する保持部材であって、
該部材は、ベース部分上の円上に隣接して配置され、リリースタップを囲む複数のタップを含んでおり、タップは前記穴の縁と係合するようになっており、さらに、タップは、前記ベース部分に向かってリリースタップを押すと、媒体からタップをリリースするようになった形で、前記ベース部材に対して高い位置に位置決めされている保持部材。
【請求項47】
媒体が、CDまたはDVDを含んでいる、請求項46に記載の保持部材。
【請求項48】
保持部材が、1枚、2枚、または3枚の、積み重ねられたCDまたはDVDを保持するようになっている、請求項47に記載の保持部材。
【請求項49】
請求項1から請求項45のいずれか1つに記載のパッケージングにおいて用いられる、請求項46〜48のいずれかに記載の保持部材。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22B】
【図22C】
【図22D】
【図22E】
【図24】
【図25】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22B】
【図22C】
【図22D】
【図22E】
【図24】
【図25】
【公表番号】特表2006−513941(P2006−513941A)
【公表日】平成18年4月27日(2006.4.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−518635(P2005−518635)
【出願日】平成16年9月8日(2004.9.8)
【国際出願番号】PCT/DK2004/000590
【国際公開番号】WO2005/024829
【国際公開日】平成17年3月17日(2005.3.17)
【出願人】(504197617)グルズ・アンド・マーストラン・アクティーゼルスカブ (2)
【氏名又は名称原語表記】GLUD & MARSTRAND A/S
【Fターム(参考)】
【公表日】平成18年4月27日(2006.4.27)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年9月8日(2004.9.8)
【国際出願番号】PCT/DK2004/000590
【国際公開番号】WO2005/024829
【国際公開日】平成17年3月17日(2005.3.17)
【出願人】(504197617)グルズ・アンド・マーストラン・アクティーゼルスカブ (2)
【氏名又は名称原語表記】GLUD & MARSTRAND A/S
【Fターム(参考)】
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