説明

パッケージング及びアプリケータ装置

本発明は、睫毛及び/又は眉毛に組成物を塗布するためのパッケージング及びアプリケータ装置に関し、この装置は:組成物を収容する内部空間を画定し、且つワイパ部材を備える容器と;長手方向軸を有し、且つ剛毛を保持するねじられた芯材のブラシを含むアプリケータ部材を含むアプリケータであって、ターン当たり5〜55本の剛毛があり、アプリケータ部材の少なくとも一部分に沿ってブラシの直径が6/100mm〜40/100mmの範囲にあり、前記部分により保持される複数の剛毛が、収納位置において、又はアプリケータが容器の長手方向軸に沿って引き抜かれている間、ワイパ部材(8)下の容器の内表面(23)から1.5mm未満の距離(j)の範囲内に達する、アプリケータと、を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ヒトケラチン繊維、より詳細には、限定はされないが、睫毛又は眉毛に化粧品組成物を塗布するためのパッケージング及びアプリケータ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
多くのマスカラアプリケータは、容器のカラーにワイパ部材が嵌着された容器と、ブラシなどのアプリケータ部材がステムの一端に位置し、ステムの他端が、同時に容器の密閉キャップも構成するハンドル部材に固定されるアプリケータとを含む。
【0003】
ワイパ部材は、ステムの直径に実質的に一致する直径のワイパオリフィスを画定するリップを含み、従ってステムが容器から抜き出された時点で、ステムに過剰な組成物が付いていないことが確実となる。
【0004】
容器は組成物を複数回塗布するのに好適な内部容積を有して作製され、アプリケータ部材の剛毛の自由端は、容器の内表面から比較的大きい距離に位置する。
【0005】
使用中、アプリケータ部材が動くことによって組成物にチムニーが形成され、ある状況下では、これによって不十分な割合、例えば60%以下しか容器が空にならず、組成物の一部が容器の側壁の内表面に粘着するため未使用のまま残ることが起こり得る。さらに、チムニーが形成されるために、組成物が、一様でない、すなわち均一性が不十分な形で取り出され得る。
【0006】
加えて、アプリケータを引き抜き、及びそれを戻す都度、組成物は容器内部で比較的僅かしか撹拌されないため、その特性が劣化し得る。
【0007】
組成物を再び一様なものにするため、容器内部にピストンを配置することが公知であり、このピストンは、アプリケータを取り出したり、又は戻したりする度に、アプリケータ部材を保持するステムによって動かされる。ピストンにより容器の製造が複雑化するとともに、比較的制御が困難な形でアプリケータ部材が拭い取られることが起こり、これはアプリケータの一貫した性能を損ない得る。ピストンはまた、組成物の収容に利用可能な空間を減少させることもあり、及び組成物を容器の底面に至るまで全て一様にはできないこともある。加えて、ピストンにより操作が複雑化し、ブラシをピストンから分離するときに振動が生じることで不快感が増し得る。ピストンはまた、二度拭い取ることにもなり得るため、メーキャップを良好に施すために必要な満足のいく多様な形状でブラシを使用することが不可能となり得る。
【0008】
ピストンはまた、特にそのピストンが有孔である場合、組成物を滞留させ得る。
【0009】
容器に収容された組成物をより良好に撹拌するため、米国特許第5 226 744号明細書は、アプリケータ部材を容器に挿入したり、容器から引き抜いたりするときにアプリケータ部材と接触する隆起を側壁の内表面に作り出すための陥凹部を備えた容器側壁の作製を教示している。アプリケータ部材は、隆起の近傍以外では容器の内壁から十分に離間した状態にある。かかる装置の欠点は、それにより容器の生産が複雑化すること、及びセットバックによって容器の形状が最も一般的な装置の従来の外観から逸脱するため、その容器に入っている組成物はより少ないと考える消費者が現れ得ることである。
【0010】
組成物の損失を低減するための別の解決法は、米国特許第6 508 603号明細書に提案されるとおり、ブラシの芯材の形状を非直線状にし、それによりブラシを容器の側壁の内表面に接触させることにある。この解決法は、ブラシの製造が複雑になり、且つ従来のアプリケータの使用に慣れている使用者にとってはメーキャップを施しにくくなるという欠点を呈する。一例において、容器の外径は0.45インチ(”)であり、及びブラシの直径は0.25”であり、差が0.2”(すなわち5ミリメートル(mm))となる。
【0011】
特許文献1(米国特許出願公開第2005/0232681号明細書)は、少なくとも1つの可動隔壁であって、動かされると、2つの内部チャンバ間で組成物を強制的に流動させるよう働く隔壁を備えた、組成物を収容する容器の作製を教示し、アプリケータ部材は、2つのチャンバ間で組成物が従う経路に配置するのに好適である。
【0012】
特許文献2(米国特許第6 158 912号明細書)は、可撓性部分を備えた容器の作製を教示し、使用者がその可撓性部分を押圧することにより、組成物のブラシに向かう動きを引き起こすことが可能である。かかる解決法は、可撓性部分が容器の一部分のみに限られている場合、容器の製造が複雑化する。容器全体が可撓性であるときには、剛性の容器の使用に慣れている消費者が、低品質の装置という印象を受け得る。
【0013】
さらに、従来の装置では、容器の底面近くにある組成物の容量は、概して取るのが困難である。特許文献3(米国特許第6 572 296号明細書)は、少なくとも一部において底面がアプリケータの形状に一致する容器を開示している。
【0014】
最後に、受け入れるブラシの体積に事実上等しい体積の容器を含むマスカラサンプル装置が公知である:特許文献4(米国特許第4 982 838号明細書)、特許文献5(欧州特許第1 690 466号明細書)、及び特許文献6(米国特許出願公開第2001/0052348号明細書)が、かかるサンプル装置を開示している。これらのサンプル装置の欠点はその内容量が小さいこと、及びステム上においてブラシが装着される長さが短いことである。
【0015】
特許文献7(欧州特許第0 922 407 A1号明細書)は、下側部品と、下側部品に対して回転可能な上側部品とを有する容器を含む装置を開示する。上側部品はワイパ部材を保持する。
【0016】
アプリケータは上側部品に固定され、及び容器の下側部品の内表面に近接するブラシを端部に備えるステムを含む。
【0017】
ステムは上側部品の回転軸に対して中心がずれており、従って上側部品を回すと、それに伴いブラシによって容器の内表面が掃拭される。かかる装置は上側部品と下側部品との間に良好な密封性が必要となり、且つブラシの装填が不均等となり得る。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0018】
【特許文献1】米国特許出願公開第2005/0232681号明細書
【特許文献2】米国特許第6 158 912号明細書
【特許文献3】米国特許第6 572 296号明細書
【特許文献4】米国特許第4 982 838号明細書
【特許文献5】欧州特許第1 690 466号明細書
【特許文献6】米国特許出願公開第2001/0052348号明細書
【特許文献7】欧州特許第0 922 407 A1号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0019】
塗布用組成物を収容する内部空間を画定する容器と、容器内で組成物が装填されるように設計されたアプリケータ部材を有するアプリケータとを含むパッケージング及びアプリケータ装置のさらなる改良が必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0020】
本発明はこの必要性を満足しようとするものであり、例示的実施形態において、本発明は、
・組成物を収容する内部空間を画定し、且つワイパ部材を備える容器と、
・剛毛を保持するねじられた芯材のブラシを含む、又はさらにはそれにより構成されるアプリケータ部材を含むアプリケータであって、ターン当たり5〜55本の剛毛があり、アプリケータ部材の少なくとも一部分に沿って剛毛の直径が6/100mm〜40/100mmの範囲にあり、前記部分により保持される複数の剛毛が、収納位置において、及び/又はアプリケータが引き抜かれている間、ワイパ部材下の容器の内表面から1.5mm未満、好ましくは1mm又は0.8mm又は0.5mm未満の距離の範囲内に達する、アプリケータと、
を含むパッケージング及びアプリケータ装置を提供する。
【0021】
ワイパ部材はフロック加工されてもよい。
【0022】
好ましい実施形態において、ワイパは容器に対して固定され、すなわち上記で考察される欧州特許第0 922 407 A1号明細書に開示されるものとは対照的に、下側部品に対して回転可能な容器の上側部品によっては保持されていない。
【0023】
組成物は、ワイパ部材の下側に、2個以上の部品が一体に組み立てられたものではなく、単一の部品によって画定される容器の内側空間に収容されてもよい。
【0024】
ワイパの軸は、好ましくは容器の長手方向軸と一致する。
【0025】
本発明によれば、アプリケータ部材は、アプリケータを容器に挿入したり、又は容器から引き抜いたりする行程の少なくとも一部分にわたり、容器内部である程度ピストン又はスクレーパーのように働き、そのため容器に収容されている組成物が、例えば少なくとも前記行程の半分にわたって撹拌される。これは、適合性がなく、より一様な組成物を得るため直前に共に混合しなければならない成分、例えばフレーク、繊維、色素、又は活性薬剤を分散させる働きをし得る。適切な場合には、組成物の撹拌によりそのレオロジーを変化させてもよい。アプリケータは、アプリケータ部材を支持するステムの長手方向軸が容器の長手方向軸と一致し続けたまま抜き出したり、又は戻したりされてもよい。従って、前記複数の剛毛は、収納位置において、及び/又はアプリケータが容器の長手方向軸に沿って引き抜かれている間における所与の時点で、ワイパ部材下の容器の内表面から1.5mm未満の距離の範囲内に達する。
【0026】
本発明により、拭い取る前にアプリケータ部材を組成物中に十分に染み込んだ状態にすることが可能となり得る。
【0027】
本発明は、組成物にチムニーが形成されるリスクを低減し得る。
【0028】
本発明によりまた、所与の内容量に対して塗布回数を増加させることも可能となり、又は本発明により、所与の塗布回数に対して容器中に最初に存在する組成物の分量を減量することが可能となる。この結果は、容器に対する高価な構造なしに、且つ所望される場合には、容器に従来の容器の外観を維持することを可能にしながら達成することができる。例えば、6ミリリットル(mL)の内容量の容器に対して3mLより多い、詳細には3.5mL〜4mLの組成物を入れることが可能である。回収可能な割合は公知の装置と比較して増加し、例えば、60%、好ましくは70%、又はさらには80%、90%、又は98%以上であり得る。
【0029】
アプリケータ部材が容器から抜き出されるときの各回のアプリケータ部材に付く組成物の分量は、拭い取られるため、及びアプリケータ部材が容器内部で組成物を撹拌するため、比較的一定であり得る。組成物のテクスチャもまた、組成物が一様にされる方法に起因して比較的一定であり得る。本発明により、組成物を取ってそれを塗布する直前に組成物を再び一様にすることが要求される化合物を組成物中に組み込むことが可能となるため、新しい配合オプションを検討することが可能となり得る。
【0030】
適切な場合には、アプリケータを使用して、初回の使用前に2つの組成物又は成分、例えば異なる色を有する2つの組成物が共に混合されてもよい。脂肪質材料を水と混合し、より滑らかな結果、より強い艶、又はより良好なメーキャップ施術を達成することが可能である。
【0031】
本発明はまた、組成物がアプリケータ部材中を通過し易いようにすることで、最初に容器に挿入したときにアプリケータ部材に組成物が含浸する程度を向上させることができる。従って、アプリケータ部材は、それを容器から抜き出した最初の時から完全に有効であり得る。組成物中に繊維が存在する場合、ブラシが拭い取られた後には繊維がブラシ内及びブラシ全面に拡散し得る。
【0032】
ターン当たりの剛毛数は、芯材の周りに180°旋回されるブラシについて静止している観察者により計数されるとき、芯材の2つの連続する区間の間に挟持され、且つ芯材の長手方向軸に対して斜めに傾いた同じらせん状シート内の剛毛の端部の数と一致する。
【0033】
ターン当たり剛毛の密度が比較的低いと、アプリケータ部材が容器内部で動かされている間、一定量の組成物をアプリケータ部材に通過させることが可能となる。従って、少なくとも特定の箇所において容器に対して存在するクリアランスが小さいにも関わらず、アプリケータ部材を容器内部で動かすことが過度に困難になることはない。
【0034】
比較として、本発明より密度が高い剛毛であって、それ自体が円形断面である容器内で円形断面の包絡面を備え、且つ包絡面と容器の内表面との間の間隔が小さい剛毛については、ブラシは動かすことが過度に困難であるとともに、ピストン効果を生じ得るため、それにより組成物の適切な装填に悪影響が及び、且つブラシ、ステム、若しくはワイパが汚れたり、又は組成物が漏れ出たりし得ることが認められている。
【0035】
前記部分は、ターン当たり6〜50本、好ましくは8〜50本の剛毛、さらに好ましくはターン当たり10〜45本又はさらには10〜25本の剛毛を有してもよい。
【0036】
前記部分は、8/100mm〜35/100mmの範囲、好ましくは10/100mm〜30/100mmの範囲にある直径の剛毛を有してもよい。
【0037】
前記部分は、芯材が剛毛を保持する部分の長さの少なくとも半分にわたり延在してもよい。
【0038】
包絡面は、軸対称である、又は回転面である断面であってもよい。
【0039】
前記部分の周囲全体は、特に収納されている間、容器の内側断面から1.5mm未満に位置してもよい。
【0040】
アプリケータ部材の包絡面は、アプリケータ部材の長さの少なくとも一部分にわたり、シリンダ状、例えばシリンダ状回転面であってもよく、又は非円形断面、例えば、多角形、例えば四角形、五角形、又は三角形、六角形、又は長円形、例えばレンズ形若しくは楕円形の断面のシリンダであってもよい。このように前記部分は、シリンダ状の包絡面を有し得る。アプリケータ部材は、大部分が同じ長さの剛毛を有してもよい。
【0041】
ターン当たり5〜55本の剛毛があり、且つ直径が6/100mm〜40/100mmの範囲にある、ブラシが剛毛を保持する前記部分であって、収納されている間、又は引き抜く間に容器内部で1.5mm未満の距離に達するか、又は容器内部と接触する部分は、ブラシの遠位端以外のところ、例えばその遠位端から、剛毛を保持する部分の長さの少なくとも1/4の距離に位置してもよい。
【0042】
容器は、少なくともその長さの一部分にわたり、ブラシの包絡面の断面と同様の内側断面、例えば前記部分の包絡面が円形断面のシリンダである場合に円形である内側断面を有してもよい。
【0043】
ブラシの前記部分の包絡面がシリンダ状であるときのその母線は、好ましくは、アプリケータ部材が抜き出したり、又は戻したりされるときに従い得る容器の長手方向軸と平行である。
【0044】
剛毛と内表面との間の前記距離は、1mm以下、好ましくは0.5mm以下であってもよい。前記部分は、容器の長手方向軸の周りで少なくとも90°の角度セクタにわたり、容器の内表面から1.5mm未満の距離の範囲内に達し得る。前記部分が前記表面と接触をなす場合、場合によりかかる接触によって剛毛の屈曲が生じ得る。
【0045】
ワイパ部材下にある容器の内部空間の高さは、芯材が剛毛を保持する部分の長さの2倍以上であってもよい。
【0046】
アプリケータは、アプリケータを容器から引き抜いているとき、又は容器に戻しているときに変形可能な可撓性部分を備えたステムを含んでもよい。
【0047】
例示的実施形態において、アプリケータ部材は、容器内に配置されたとき、芯材の長手方向軸に沿って3mmより大きく互いに離間された少なくとも2つの部位において、容器の内表面から1.5mm以下の距離jに位置してもよい。2つの上述の部位は、芯材の長手方向軸に沿って5mmより大きく、又は事実上10mmより大きいか、若しくはそれ以上離間されてもよい。2つの部位は、例えばその各々についてそれぞれ、アプリケータ部材の遠位端又は近位端から5mm未満であってもよい。
【0048】
アプリケータ部材は、特にアプリケータが容器内部で収納位置にあるとき、その近位端及び遠位端に、容器の内表面から1.5mmより大きく離間された剛毛を含んでもよい。
【0049】
アプリケータ部材は、遠位端に向かって進むに従い減少する断面の包絡面を有してもよく、例えば錐台形の形状を有するか、又はその他の形で縮径する。これによりアプリケータを容器内に戻し易くなり得る。
【0050】
アプリケータ部材がより大きい外径dmaxの包絡面を有してもよく、且つ容器がワイパ部材下に、差
【数1】

が3mm以下となるような平均内径
【数2】

を有してもよい。例えば、dmaxが10mm、
【数3】

が10.5mmであってもよい。
【0051】
アプリケータ部材は、円形でない断面の包絡面を呈してもよく、その断面が、とくに容器が円形の内側断面を呈するとき、組成物用の少なくとも1つの選択的通路を画定する働きをしてもよい。選択的通路は、アプリケータ部材に形成された、底面が容器から1.5mm以上の距離に位置する少なくとも1つの溝又はファロウ、例えば1mm又はさらには2mm以上の深さの、例えば環状溝又はらせん状ファロウによって画定されてもよい。選択的通路はアプリケータ部材の全長にわたり、例えば非直線状で、特にねじれて延在してもよく、例えばらせん状ファロウにより画定されてもよい。かかるらせん状ファロウは、アプリケータ部材の全長にわたり延在する必要はない。ファロウは左巻きピッチで延在しても、又は右巻きピッチで延在しても、又はその一部分にわたり左巻きピッチで、続いて残りの一部分にわたり右巻きピッチで延在してもよい。
【0052】
選択的通路の存在は、アプリケータ部材を容器内部で動かすために解消しなければならないヘッド損失及び抵抗のさらなる低減を可能とし、また組成物をより一様なものにすることについての向上にも寄与し得る。
【0053】
選択的通路は、アプリケータ部材が容器の内表面から1.5mm以下にある場合において、アプリケータ部材と容器の内表面との間に存在するクリアランスがある場合、そのクリアランスにより画定される流動断面より大きい流動断面を組成物に提供する通路であってもよい。
【0054】
選択的通路はブラシの芯材に至るまで延在してもよい。
【0055】
アプリケータ部材は円形でない断面の包絡面を有してもよく、詳細にはそれは平坦であってもよく、及びアプリケータ部材に沿って進むに従いアプリケータ部材の長手方向軸を中心に旋回してもよい。
【0056】
特にねじれたアプリケータ部材では、容器は、アプリケータ部材から1.5mm未満に位置し、且つ容器の内表面にわたりらせん状の経路に沿って延在する範囲を提供してもよい。
【0057】
容器の長手方向軸に沿った所与の軸方向位置について、容器の内表面のうちアプリケータ部材から1.5mm未満に位置する範囲は、適切な場合、特にアプリケータ部材が極めて平坦で厚さが薄い断面を呈する場合には、90°未満の全延在角度を占めてもよい。
【0058】
アプリケータ部材は、少なくともその長さの一部分、特に上記に特定した特性を有する剛毛を保持する前記部分にわたり多角形である断面の包絡面を有してもよい。
【0059】
適切な場合には、組成物は、互いの間に選択的通路を画定する剛毛の列の間を流れてもよい。
【0060】
組成物を保持していないアプリケータ部材をその長手方向軸に沿って観察したとき、特定の例示的実施形態では、アプリケータ部材を通じて包絡面の周囲の内側を見ることが可能である。かかる開放範囲は、特にそれらが1平方ミリメートル(mm)又はそれ以上、特に2mm、3mm、又は5mmより大きい断面であるとき、選択的通路を構成する。
【0061】
容器の内表面は可変でないものであってもよい。
【0062】
用語「可変でない」は、内表面に適用されるとき、アプリケータ部材と対面してそれを取り囲む領域における容器の内部形状に変化がなく、詳細には、米国特許出願公開第2005/0232681号明細書に記載されるものと異なり可動の隔壁がなく、或いは使用時に変形可能ないかなる壁もないことを意味するものとして理解されなければならない。
【0063】
容器の内表面はシリンダ状であってもよく、詳細にはシリンダ状回転面であってもよい。
【0064】
容器は剛性で、使用者が組成物を取るときに見かけ上変形しないものであってよい。容器は、いかなる可動部品もなしに、例えば下側部品に対して回転可能な上側部品を含まず作製されてよい。容器は、その内表面を画定する剛性の壁を備えて作製されてもよい。
【0065】
容器は、組成物を収容する内部空間を画定するインサートと、容器の外側形状を画定する被覆部品とを含んで作製されてもよい。
【0066】
インサートは、ネック、特にワイパ部材を支持するのに好適なねじ切り付きネックを提供するように材料を成形して作製されてもよい。インサートはまた、例えばスナップ固定により被覆部品に固定することが可能なカラーを含んで作製されてもよい。インサートは、長さの主要部分にわたり一定の内側断面、例えば円形の断面を有してもよい。インサートの底面は球形キャップの形態であってもよい。
【0067】
インサートの存在により、容器の内側断面を低減すること、及びアプリケータ部材と容器の内表面との間の小さい又はゼロのクリアランスはなお確保しながら、従来のアプリケータ部材の直径以下である直径を有するアプリケータ部材を使用することが可能となる。
【0068】
アプリケータ部材は、芯材から延在する任意のタイプの剛毛を含むことができ、芯材は必ずしも中心に位置しなくともよい。アプリケータ部材がシリンダ状ブラシにより構成される場合には、芯材は中心にあってもよく、このとき包絡面は、容器と同じ形状の断面を有する。
【0069】
アプリケータ部材の包絡面は、剛毛の自由端の先端に接触する表面として定義される。
【0070】
アプリケータ部材のうち、アプリケータ部材が移動するときに通る容器の内表面と接触する、又はそれから小さい距離に達する、例えばその1.5mm以内、好ましくは1mm又は0.5mm以内に達する1つ又は複数の領域は、それ自体、アプリケータ部材の長手方向軸に沿って計測したとき5mmより大きい、又はさらには10mm又は15mmより大きい長さであってもよく、特に組成物の塗布における使用に好適なアプリケータ部材の長さの主要部分にわたり、例えば前記長さの3/4超にわたり延在してもよく、又はアプリケータ部材の全長にわたり延在してもよい。
【0071】
適切な場合には、包絡面の断面は極値、特に極大値を通り得る。断面が極値を通るか否かに関わらず、アプリケータ部材の包絡面の最大横寸法は、ワイパ部材下でアプリケータ部材が移動するときの範囲となる部分における容器の内径の少なくとも0.85倍に等しくてよく、好ましくは前記直径の0.90倍又は0.95倍の値を有する。
【0072】
アプリケータ部材の最大横寸法はまた、ワイパ部材下でアプリケータ部材が移動するときの範囲となる部分における容器の内径以上であってもよく、最大横寸法は、例えば、容器の最大内径より1〜1.15倍の範囲にある倍数だけ大きい。
【0073】
最大横寸法は、アプリケータ部材のうち塗布目的で使用される部分の全長の1/4より大きい近位端及び/又は遠位端からの距離に存在し得る。
【0074】
容器の内径は、容器のうちアプリケータ部材が移動するときに通過する部分において最大であり得る。
【0075】
アプリケータ部材のうち容器の内表面に近接する、又はそれと接触する1つ又は複数の領域以外では、アプリケータ部材は、例えばその包絡面が容器の最大内径の0.075倍より大きくそこから離間されていてもよく、前記間隔は、例えば1.5mmより大きい距離に相当する。
【0076】
容器のワイパ部材下の部分、すなわちアプリケータ部材が容器の内表面からゼロの又は小さい距離で、例えば|dmax−dint|≦3mm、好ましくは≦2mm、さらに好ましくは≦1.5mm又は≦0.5mmで動くことが可能な部分は、好ましくは容器の内部空間の高さの主要部分にわたり、且つ好ましくは少なくとも一部において容器の下半分に延在する。Dが、アプリケータ部材が移動するときに通過する部分における容器の最大内径を示し、且つdmaxがアプリケータ部材の最大横寸法であるとして、このときdmax<D又はdmax>D、すなわちこのときアプリケータ部材が容器の内表面をこすり付けることが可能である。
【0077】
例示的実施形態に応じて、収納位置にあるとき、アプリケータ部材は容器の底壁に近接していても、又はそれから離間されていてもよい。例えば、アプリケータの遠位端は容器の底壁から1.5mm未満に位置してもよい。
【0078】
次にアプリケータ部材は、容器から抜き出されるとき、その初期位置の上側で、容器内部を少なくともそれ自体の長さに沿って移動し得る。
【0079】
剛毛を保持するアプリケータ部材の一部の長さは15mm以上であってもよい。アプリケータ部材の長さは、5mm〜35mmの範囲、例えば好ましくは20mm〜30mmの範囲にあってもよく、その最大横寸法dmaxは、例えば6mm〜20mmの範囲、好ましくは7mm〜16mmの範囲にあってもよい。
【0080】
本発明は回収可能な割合がより高いため、従来の容器より短い容器を使用することが可能となり得る。
【0081】
アプリケータ部材は、軸対称性を有する、又は有しない包絡面を呈してもよく、例えばアプリケータ部材の長手方向軸、詳細にはアプリケータ部材の芯材の長手方向軸と一致する軸に関して軸対称性を有してもよい。アプリケータ部材の包絡面は、場合により芯材の長手方向軸に関して対称回転面であってもよい。
【0082】
アプリケータ部材は、例えばアプリケータ部材を保持するステムの軸上に位置する直線状の芯材を有してもよい。好ましくは、アプリケータ部材を容器と適切に整列させることが可能であるよう、ステムは直線状である。
【0083】
ワイパ部材は、容器に装着されても、容器上にオーバーモールドされても、又は容器と共に成形されてもよい。ワイパ部材は、アプリケータ部材を支持するアプリケータのステムの断面と実質的に一致する断面のワイパオリフィスを呈するワイパリップを画定し得る。ワイパ部材は、場合により可変の容器内で所定位置を占めてもよい。
【0084】
容器の容量は、例えば3mL、好ましくは5mL以上、例えば3mL〜10mLの範囲にあってもよい。容器がその最大容量に対して充填されるレベルは、好ましくは50%以上、例えば50%〜75%の範囲にあり、例えば8グラム(g)を収容可能な容器について5gの組成物であってもよい。
【0085】
容器は、好ましくは、円形の内側断面であって、アプリケータ部材の長さの少なくとも1.5倍、好ましくは2〜10倍に等しい長さ、例えば20mm〜100mm、好ましくは40mm〜100mmの範囲にある長さに沿って直径が実質的に一定である内側断面を呈する。これによりアプリケータ部材が比較的長い距離にわたり容器から小さい距離を置いて、又は容器と接触して動くことが可能となるため、容器内での組成物の十分な撹拌が可能となり得る。
【0086】
芯材は金属ワイヤ、例えば0.35mm〜0.95mmの範囲にある直径を有するワイヤで作製されてもよい。剛毛は2つのらせん状シートとして芯材から延在し得る。剛毛は天然材料又は合成材料から作製することができ、例えば剛毛は、ポリプロピレン(PP)、ポリアミド(PA)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリスチレン(PS)、ポリエチレン(PE)、又はポリ塩化ビニル(PVC)、エラストマー、シリコーン、ニトリル、エチレンプロピレンジエン(EPDM)エラストマー(例えばSantoprene(登録商標))、ブロックアミドポリエーテル(例えばPebax(登録商標))、ポリエステル(例えばHytrel(登録商標))、又はスチレンエチレンブチレンスチレン(SEBS)、ポリウレタン(PU)、...から作製されてもよい。芯材は左巻きねじり、若しくは右巻きねじりであってもよく、又は左にねじられた部分と右にねじられた部分とを有し、例えば半分が左にねじられ、半分が右にねじられてもよい。剛毛は、磁性充填剤又はすべり性の向上を図る充填剤、例えばグラファイト、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、又は二硫化モリブデンを含んでもよい。
【0087】
アプリケータ部材を保持するステムの直径は、例えば2.5mm〜6mmの範囲にあってもよく、ステムは、例えば円形の断面である。
【0088】
アプリケータ部材は、最大横寸法が好ましくは8mm〜16mmの範囲にある平坦な断面のねじれた部分を含んでもよい。その最大横寸法は、詳細には9mmより大きくてもよく、及びそのねじれた部分の厚さは2mm〜6.5mmの範囲にあってもよい。
【0089】
ねじれた部分は、その遠位端と近位端との間で、比較的小さくてもよい角度オフセットを呈し得る。用語「角度オフセット」は、前記端部の間で断面の長軸が旋回する角度を意味して用いられる。この角度オフセットは、使用者がメーキャップを施す間にアプリケータをその軸の周りに回転させることが見込まれる角度にほぼ等しいものであってよい。この小さいオフセットがあることで、アプリケータ部材を手で軽くひねると睫毛が自然な形で徐々に持ち上がり得る。ねじれた部分の遠位端と近位端との間の角度オフセットは20°〜80°の範囲にあってもよく、好ましくは35°未満であり、さらに好ましくは25°〜35°の範囲にあり、又は事実上約30°に等しい。変形例では、角度オフセットはまた360°より大きくてもよい。
【0090】
ねじれた部分は、アプリケータ部材の長さの少なくとも半分にわたり、好ましくは少なくとも長さの4分の3にわたり、好ましくはその長さの実質的に全てにわたり延在してもよい。ねじれた部分はまた、例えば20mm〜35mmの範囲にある長さにわたり延在してもよい。アプリケータ部材の長さは、芯材が剛毛を保持する部分の長さとして定義される。
【0091】
芯材の長手方向軸に沿った任意の点におけるアプリケータ部材の断面の主軸と基準方向との間の角度は、芯材の長手方向軸に沿って進むに従い連続的に変化してもよい。前記主軸の一端は、芯材の長手方向軸の周りに規則的なピッチのらせんを描いてもよい。変形例では、角度は不規則な形で変化してもよい。前記主軸の一端は、芯材の長手方向軸の周りにピッチが変動するらせんを形成してもよく、ピッチは、例えばアプリケータの遠位端からの方向に増加してもよく、又はピッチは前記遠位端からの方向に減少してもよく、又は事実上、ピッチは増加した後減少し、若しくは減少した後増加してもよい。
【0092】
ねじれた部分は、時計回りの方向、又は反時計回りの方向、又はそれぞれの2つの連続した部分にわたり双方の方向にねじられてもよい。
【0093】
ねじれた部分は、断面においてそれが厚いというよりも少なくとも30%幅広であってよい。換言すれば、アプリケータ部材の断面の最大長さは、その厚さの少なくとも1.3倍に等しくてもよい。アプリケータ部材のねじれた部分は、それが厚いというよりも30%〜100%幅広である範囲、好ましくはそれが厚いというよりも35%〜55%幅広である範囲にあってもよい。アプリケータ部材の断面は、例えば、矩形、楕円形、長円形、又は菱形、又はインゲンマメ形であってもよい。
【0094】
ねじれた部分の最大横寸法は、前述のとおり、6mm〜14mmの範囲、好ましくは8mm〜16mmの範囲にあってもよい。ねじれた部分の幅は、その厚さより少なくとも3mm大きくてもよい。ねじれた部分の厚さは、3mm〜7mmの範囲、好ましくは3mm〜6mmの範囲にあってもよい。
【0095】
アプリケータ部材は2つの対向する主端面を提供してもよく、それらの間の間隔が、アプリケータ部材の厚さを画定する。これらの主端面は互いに平行であってもよい。アプリケータ部材は2つの側端面、例えば断面において外側に凸状である側端面を提供してもよい。側端面は、容器の内表面から1.5mm未満に位置してもよい。
【0096】
特にアプリケータ部材がねじれた部分を提供する場合、芯材は中心にあっても、又は偏心していても、直線状であっても、又はそれ以外であってもよい。芯材の長手方向軸はステムの長手方向軸と一致してもよい。芯材の長手方向軸は、必ずしもステムの長手方向軸と一直線上に整列しなくともよい。芯材は湾曲していてもよい。
【0097】
アプリケータ部材の包絡面の最大断面は、アプリケータ部材が容器から抜き出される間に、それがその初期位置の上側で従う経路の少なくとも一部分に沿って、容器の内側断面の少なくとも70%、又は事実上少なくとも80%又は少なくとも90%を占めてもよい。
【0098】
容器中に最初に存在する組成物の分量は、特定の例示的実施形態では、アプリケータ部材の包絡面によって画定される容積より大きく、例えば2倍大きくてもよい。容器の底面は、実質的にアプリケータ部材の形状の周囲に適合する形状を呈してもよい。
【0099】
組成物は任意の稠度であってよく、例えば組成物はゲルであってもよく、又はクリーム状乃至ペースト状の稠度を有してもよい。組成物は、他の成分のなかでも特に、ワックス、色素、充填剤を含有し得る。
【0100】
アプリケータは振動式であってもよく、又は回転式、詳細にはモータにより回転駆動されるか、若しくは自由に回転できてもよく、振動式及び回転式であってもよく、振動式及び加熱式であってもよく、又は回転式及び加熱式であってもよい。
【0101】
本発明は、その非限定的な実施形態についての以下の詳細な説明を読み、添付の図面を検討することで、より良く理解することができる。
【図面の簡単な説明】
【0102】
【図1】本発明において作製されたパッケージング及びアプリケータ装置の例を示す略立面図であり、部分的に長手方向断面による。
【図2】図1のII−IIにおける断面である。
【図3】図1の装置の詳細を示す。
【図4A】少なくとも1つの狭窄部を備えたステムを作製する可能性を示す。
【図4B】少なくとも1つの狭窄部を備えたステムを作製する可能性を示す。
【図5A】アプリケータ部材の変形実施形態を示す断面である。
【図5B】アプリケータ部材の変形実施形態を示す断面である。
【図5C】アプリケータ部材の変形実施形態を示す断面である。
【図5D】アプリケータ部材の変形実施形態を示す断面である。
【図5E】アプリケータ部材の変形実施形態を示す断面である。
【図5F】アプリケータ部材の変形実施形態を示す断面である。
【図5G】アプリケータ部材の変形実施形態を示す断面である。
【図5H】アプリケータ部材の変形実施形態を示す断面である。
【図5I】アプリケータ部材の変形実施形態を示す断面である。
【図5J】アプリケータ部材の変形実施形態を示す断面である。
【図5K】アプリケータ部材の変形実施形態を示す断面である。
【図6A】アプリケータ部材の他の変形実施形態の部分略図である。
【図6B】アプリケータ部材の他の変形実施形態の部分略図である。
【図6C】アプリケータ部材の他の変形実施形態の部分略図である。
【図6D】アプリケータ部材の他の変形実施形態の部分略図である。
【図6E】アプリケータ部材の他の変形実施形態の部分略図である。
【図6F】アプリケータ部材の他の変形実施形態の部分略図である。
【図6G】アプリケータ部材の他の変形実施形態の部分略図である。
【図6H】アプリケータ部材の他の変形実施形態の部分略図である。
【図6I】アプリケータ部材の他の変形実施形態の部分略図である。
【図6J】アプリケータ部材の他の変形実施形態の部分略図である。
【図6K】アプリケータ部材の他の変形実施形態の部分略図である。
【図6L】アプリケータ部材の他の変形実施形態の部分略図である。
【図6M】アプリケータ部材の他の変形実施形態の部分略図である。
【図6N】アプリケータ部材の他の変形実施形態の部分略図である。
【図6O】アプリケータ部材の他の変形実施形態の部分略図である。
【図6P】アプリケータ部材の他の変形実施形態の部分略図である。
【図6Q】アプリケータ部材の他の変形実施形態の部分略図である。
【図7A】変形例のワイパ部材の端面図である。
【図7B】変形例のワイパ部材の端面図である。
【図7C】変形例のワイパ部材の端面図である。
【図7D】変形例のワイパ部材の端面図である。
【図7E】変形例のワイパ部材の端面図である。
【図7F】変形例のワイパ部材の端面図である。
【図8A】他の変形例のワイパ部材の部分長手方向断面図である。
【図8B】他の変形例のワイパ部材の部分長手方向断面図である。
【図8C】他の変形例のワイパ部材の部分長手方向断面図である。
【図8D】他の変形例のワイパ部材の部分長手方向断面図である。
【図8E】他の変形例のワイパ部材の部分長手方向断面図である。
【図8F】他の変形例のワイパ部材の部分長手方向断面図である。
【図8G】他の変形例のワイパ部材の部分長手方向断面図である。
【図8H】他の変形例のワイパ部材の部分長手方向断面図である。
【図8I】他の変形例のワイパ部材の部分長手方向断面図である。
【図8J】他の変形例のワイパ部材の部分長手方向断面図である。
【図8K】他の変形例のワイパ部材の部分長手方向断面図である。
【図8M】他の変形例のワイパ部材の部分長手方向断面図である。
【図8N】他の変形例のワイパ部材の部分長手方向断面図である。
【図8O】他の変形例のワイパ部材の部分長手方向断面図である。
【図9】アプリケータの変形例を示す。
【図10】アプリケータの変形例を示す。
【図11】図10のアプリケータの長手方向断面である。
【図12】装置の変形例の部分略図である。
【図13】振動源を除いた図12の装置を示す。
【図14】振動源を別にして示す。
【図15】容器の変形実施形態の底部分を示す。
【図16A】剛毛の変形実施形態を示す断面図である。
【図16B】剛毛の変形実施形態を示す断面図である。
【図16C】剛毛の変形実施形態を示す断面図である。
【図16D】剛毛の変形実施形態を示す断面図である。
【図16E】剛毛の変形実施形態を示す断面図である。
【図16F】剛毛の変形実施形態を示す断面図である。
【図16G】剛毛の変形実施形態を示す断面図である。
【図16H】剛毛の変形実施形態を示す断面図である。
【図16I】剛毛の変形実施形態を示す断面図である。
【図16J】剛毛の変形実施形態を示す断面図である。
【図16K】剛毛の変形実施形態を示す断面図である。
【図16L】剛毛の変形実施形態を示す断面図である。
【図16M】剛毛の変形実施形態を示す断面図である。
【図16N】剛毛の変形実施形態を示す断面図である。
【図16O】剛毛の変形実施形態を示す断面図である。
【図16P】剛毛の変形実施形態を示す断面図である。
【図17A】本発明において作製された変形例の装置の断面図である。
【図17B】本発明において作製された変形例の装置の断面図である。
【図17C】本発明において作製された変形例の装置の断面図である。
【図18】図17Bの詳細を示す。
【図19A】容器の変形実施形態を示す。
【図19B】容器の変形実施形態を示す。
【図20】容器の底面の変形実施形態を示す。
【図21】図6BのXXI−XXIの断面である。
【図22】変形例のアプリケータ部材をそれのみで斜視図として示す。
【図23】容器内で所定位置にあるアプリケータ部材をXXIII−XXIIIの断面で示す。
【図24A】剛毛の様々な構成を示す。
【図24B】剛毛の様々な構成を示す。
【図24C】剛毛の様々な構成を示す。
【図25】ブラシの変形実施形態を示す。
【発明を実施するための形態】
【0103】
本発明により作製されるパッケージング及びアプリケータ装置1は、塗布用組成物P、例えばマスカラを収容する容器2と、ヒトケラチン物質、例えば睫毛又は眉毛などのケラチン繊維に組成物Pを塗布する働きをするアプリケータ3とを含む。
【0104】
容器2は任意の適切な手段、例えば熱可塑性材料を射出成形することによるか、1つ又は複数の材料を使用したブロー成形、射出ブロー成形、又は共押出しにより作製されてもよい。容器の本体20は単一部品を含んでもよく、又は一体に組み立てられた複数の部品から構成されてもよい。容器は全体が1つ又は複数のポリマー材料から作製されてもよい。容器2はまた、ガラス又は金属から作製されてもよい。
【0105】
アプリケータ3は、アプリケータ部材5が端部に取り付けられたステム4を含む。アプリケータ部材はステム4に装着されてもよい。
【0106】
ステム4は、アプリケータ部材5から遠いほうのその端部に、図示される例のとおりハンドル部材7を有してもよく、このハンドル部材はまた、図示されるとおり、容器2を密閉するキャップにもなり得る。容器は、ハンドル部材7をねじ固定するためのねじ切り付きネック11を有してもよく、ネック11は出口オリフィス13を画定する。ステム4は可撓性であっても剛性であってもよい。
【0107】
図示されるとおり、容器2のネック11にワイパ部材8が取り付けられ得る。ワイパ部材8は様々な方法で作製されてもよく、及びステム4の直径に実質的に一致する直径のワイパオリフィス9aを画定するワイパリップ9を備えて、それにより例えば、ステムが容器2から抜き出された後に過剰な組成物を提供しないことを確実にしてもよい。
【0108】
内表面23は、実質的に軸Xを中心とする円形シリンダの形態であってもよい。容器の内径Dは、例えば図1に示されるとおり、容器2の底面21から、ネック11を容器の側壁に接続するショルダ22まで延在する長さにわたり、実質的に一定であってもよい。例として、この長さは3センチメートル(cm)〜12cmの範囲にあってもよい。
【0109】
アプリケータ部材5は剛毛16を有するブラシであり、この剛毛は、例えば金属で作製されるねじられた芯材15によって保持される。芯材15は、右巻きねじり又は左巻きねじりで一体にねじり合わされ、且つ剛毛を挟持する金属ワイヤの2本の枝部を含んでもよい。枝部は金属ワイヤをU字型に折り曲げることによって形成されてもよい。ワイヤの直径は0.35mm〜1.2mmの範囲にあってもよい。芯材はまた、2本の共にねじり合わされた芯材を含んでもよい。かかる状況下では、ターン当たりの剛毛数は、2つのブラシの芯材により形成されるターンの間で計数される。これらのブラシは、ねじられた芯材を有しなくともよい。
【0110】
特定の例では、ターン当たりの剛毛数は10〜25本の範囲にあってもよい。包絡面Eは、図1に示されるとおりシリンダ状回転面であってもよく、又は以下に記載されるとおりの他の何らかの形状を有してもよく、特に円形でない断面であってもよい。
【0111】
アプリケータ部材5の最大横寸法dmaxは、容器2の内表面23により画定されるとおりの容器2の内径dintに近く、例えば|dint−dmax|≦3mm、好ましくは1.5mm以下、さらに好ましくは1mm以下であってもよい。
【0112】
例として、dmaxが10mmであってもよく、及びdintが10.5mm〜11.5mmの範囲にあってもよい。
【0113】
包絡面Eは、図3に示されるとおり、例えばアプリケータ部材の長さの主要部分にわたり、容器の内表面23から比較的小さい、3mm未満、好ましくは1.5mm未満、さらに好ましくは1mm又は0.5mm未満の距離jに位置する。
【0114】
従って、通例、軸Xに沿って少なくとも3mm、好ましくは5mm、又はさらには10mm、15mm、20mm、又は25mmの距離Δだけ離間された少なくとも2つの部位E及びEであって、その部位においてアプリケータ部材5が内表面23から小さい距離にあり、及びその部位において、軸Xに沿ったこの位置における最大横寸法と軸Xに沿った同じ位置における容器の内径との間の差が3mm未満、好ましくは1.5mm未満である部位があってもよい。
【0115】
当然ながら、本発明は特定のアプリケータ部材5に限定されず、変形例では、容器内部に1つ又は複数の選択的通路を設ける一方、それでもなお、少なくとも特定の位置において、容器2の内表面23から小さい距離に位置するアプリケータ部材を有することが可能となり得る。
【0116】
例として、図5A〜図5Lは、図1〜図3の例の形状とは異なる形状の断面を有するアプリケータ部材の実施形態を示す。
【0117】
例えば、アプリケータ部材の包絡面の断面は、図5A及び図5Bに示されるとおり、アプリケータ部材の長さの少なくとも一部分にわたり実質的に多角形の形状、例えば、図5Aに示されるとおりの四角形、図5Bに示されるとおりの三角形、又は図5Eに示されるとおりの六角形であってもよい。選択的通路は、多角形の側面と容器の内表面23との間に形成される。
【0118】
多角形の頂点は容器の内表面23から小さい距離、例えば1.5mm未満、又はさらにより小さい距離、詳細には1mm未満又は0.5mm未満にある。アプリケータ部材5は、特に多角形の頂点で、容器の内表面23に接触してもよい。
【0119】
変形例によっては、アプリケータ部材の断面は、場合により、芯材の長手方向軸に沿って進むに従い芯材の長手方向軸の周りに旋回してもよい。例えば図5A及び図5Bに示されるとおり断面が多角形である場合、例えば断面は、少なくとも、芯材の長手方向軸の周りで多角形の2つの頂点の間に形成される角の二等分線にわたり旋回してもよい。
【0120】
図5Cに示されるとおり、アプリケータ部材5はまた、アプリケータ部材に沿って、例えば図6Aに示されるとおりのらせん状の経路に従う凹部として延在する少なくとも1つの溝30を備えてもよい。らせん状の溝は、360°又はそれ未満、例えば30°、60°、又は90°にわたり延在してもよい。複数のらせん状の溝が提供されてもよい。らせん状の溝は時計回りに旋回しても、又は反時計回りに旋回してもよい。
【0121】
例として溝30は、図5Cに示されるとおり、例えばブラシを機械加工するにより作製されたノッチにより形成され、アプリケータ部材が容器に対して動かされるとき、アプリケータ部材に沿って組成物を流動させることを可能にする組成物用の選択的通路を画定する。
【0122】
溝30から離れたアプリケータ部材5の包絡面Eと容器の内表面23との間のクリアランスjは、比較的小さく、例えば1.5mm、又はさらにはそれ未満であってもよい。
【0123】
アプリケータ部材は、一断面内で密度に変化があることによって密度が低いところに組成物用の選択的通路を設ける突出要素、特に剛毛を含んで作製されてもよい。
【0124】
図5Dは、突出要素の密度が異なる2つの対向する領域を有するアプリケータ部材を示す。密度がより低い領域が組成物用の選択的通路30を画定する。図5Dの例では、アプリケータ部材はねじられた芯材のブラシである。例として、低いほうの密度は、高いほうの密度の半分未満であってもよい。
【0125】
他の断面形状である星型の断面が、図5F及び図5Gに示される。
【0126】
図5Fの例では、断面は3つの枝部を画定し、及び図5Gの断面では、断面は4つの枝部を画定する。選択的通路30は枝部間に画定される。
【0127】
特にこれらの例では、アプリケータ部材は、場合により芯材の長手方向軸を中心として旋回する断面を呈してもよい。
【0128】
枝部の半径方向最外側端部は、内表面23から小さい距離、例えば1.5mm未満、好ましくは1mm、又はさらには0.5mm未満にあり、又は内表面23と接触してもよい。
【0129】
容器2は、特に図5H及び図5Iに示されるとおり、円形以外の形状の内側断面を呈してもよい。
【0130】
これらの図は、実質的に多角形の形状、例えば三角形又は四角形の内側断面を有する容器を示す。
【0131】
アプリケータ部材の包絡面は、断面で観察したとき、同様の形状、例えば示される例にあるとおりの実質的に多角形の形状を呈してもよい。多角形の一側面とそれに対応する容器の内表面の側面との間に、例えばアプリケータ部材の端面の一つに凹部を形成することにより、少なくとも1つの選択的通路30が、図示するように場合により形成されてもよい。この陥凹した端面を除き、アプリケータ部材の他の部分は、容器の内表面から比較的小さい距離、詳細には1.5mm以下の距離にあってもよい。変形例では、多角形の側面に対応する包絡面の端面が全て、容器の内表面から1.5mm未満に位置する。
【0132】
容器の内側断面が円形でない場合、特にそれが多角形である場合、アプリケータ部材は、場合により容器の長手方向軸の周りに旋回されながら容器から抜き出されてもよい。例えば、アプリケータ部材は容器に対して旋回することなく、例えばアプリケータがクリップ固定により容器に固定されている状態で引き抜かれてもよい。変形例では、アプリケータ部材は、アプリケータ部材が容器の内表面に対して旋回しながら抜き出される。アプリケータ部材又はステムはまた、アプリケータ用のハンドルとしても機能する容器の密閉キャップに対し、自在に旋回させることができてもよい。
【0133】
特に容器が円形でない内側断面を呈する場合、収納構成にあるときに突出要素が容器の内表面に押し付けられることがないよう、アプリケータは、容器に対するその回転位置が間欠配置された容器に固定されてもよい。この目的から、容器上及びアプリケータ上、特にそのアセンブリスカート上にそれぞれ形成された、アプリケータを容器に固定するために使用され、且つアプリケータ部材が連結され得るレリーフ状の相補的な部分が提供されてもよい。
【0134】
図6Bは、アプリケータ部材が、容器2の内表面23、並びに芯材の長手方向軸Xに沿って、3mmより大きい、好ましくは5mmより大きい、又は事実上11mm若しくは15mmより大きい距離Δだけ離間された少なくとも2つの部位E及びEと接触するか、又はそれに近接する変形実施形態を示す。
【0135】
この例では、アプリケータ部材5は偏心しており、すなわち芯材の長手方向軸は、長手方向軸Xに垂直にとった包絡面Eの断面の重心と一致しない。
【0136】
示される例では、長手方向軸Xはステム4の長手方向軸と平行であり、また容器の長手方向軸と平行でもある。
【0137】
アプリケータ部材5は、内表面23からの距離が軸Xに沿って進むに従い変化する2つの対向する側面5j及び5kを提供する。
【0138】
例えば、側面5jは、内表面23からの距離がアプリケータ部材の近位端に向かって進むに従い増加する一方、逆に側面5kは、そのとき距離が減少する。
【0139】
部位E及びEは、図6Bの例ではそれぞれ側面5j及び5kの一部を形成する。例として、これらの側面は、容器の長手方向軸に対して角度をなす互いに平行な平面状の端面により画定される。例として、部位E及びEは、それぞれアプリケータ部材5の遠位端及び近位端に近接して位置する。変形例(図示せず)では、包絡面Eの形状が図6Bに示される形状から変更される一方、遠位端及び近位端に近接して位置する2つの部位E及びEは維持され、且つ偏心した断面は維持される。
【0140】
少なくとも1つの選択的通路30は、図21においても見ることができるとおり、E及びE以外の部位においてアプリケータ部材の周りでそれと内表面23との間に存在するクリアランスによって形成される。
【0141】
図6Bは、包絡面に可能な形状のなかで特に挙げられる一例に相当するに過ぎない。特に、枝部は、欧州特許第1 177 745 B1号明細書の図1A、図1B、図2、図3、図4、図5、図6、図7、図8、図9A、図10A、図11、図12A、図12B、図13、図14A、図15、又は図16に示されるとおりであってもよい。当該特許に示されるとおりのこれらの図に対応する記載は、参照により本明細書に援用される。
【0142】
アプリケータ部材5は、図6Cに示されるとおり、軸Xに沿って離間された複数の部位、例えば3箇所以上の部位において容器の内表面23と接触し、又はそれに近接してもよい。
【0143】
この図では、アプリケータ部材の包絡面Eは複数の極値を通る断面を呈し、例えば波形の長手方向断面を有する。
【0144】
断面の各極大値において、包絡面は容器の内表面23と接触して位置するか、又はそこから小さい距離、例えば1.5mm未満、好ましくは1mm未満、又はさらには0.5mmに位置してもよい。
【0145】
組成物用の選択的通路30は、アプリケータ部材が容器の内表面に近接するか、又はそれと接触する2つの連続する部位、例えば参照符号EとEとの間に設けられる。
【0146】
包絡面Eは、対称回転面の形態であっても、又は他の何らかの形態であってもよい。前記部位の間の間隔Δは3mmより大きくてもよい。
【0147】
図6Dの例では、アプリケータ部材が内表面23から小さい距離jにあるアプリケータ部材の2つの部位の間に組成物用の少なくとも1つの選択的通路30を画定するため、アプリケータ部材5は、1つ又は複数の長手方向ノッチ又はその内側断面の狭小部を備えて作製される。
【0148】
図6Eは、例えばアプリケータ部材5に隣接する可撓性部分4fを備えるステム4を作製する可能性を示すが、変形例では、可撓性部分4fはステムの2つの剛性部分の間に位置してもよい。
【0149】
可撓性部分4fはエラストマー材料から作製されてもよく、例えば可撓性部分4fにより大きい可撓性を付与する狭窄部4iを備えて作製される。可撓性部分4fは、アプリケータ部材の芯材15を受け入れるハウジングを備えてもよく、及びステム4の剛性部分に固定するためのファスナ手段、例えばステムの剛性部分における対応するハウジングに係合される端部部品4hであって、例えば他の固定オプションのなかでも特に、スナップ固定、摩擦、ステープル固定、又はステムの剛性部分のスタンピングによりそこに保持される端部部品4hを備えてもよい。
【0150】
ステムの可撓性部分はまた、ステムの剛性部分上にオーバーモールドされてもよく、又はその逆であってもよい。
【0151】
図6Eは、剛毛のシート間に形成されたらせん状の溝の形態の少なくとも1つの選択的通路を提供するアプリケータ部材5を示す。
【0152】
図6Fは、ねじられた芯材のブラシ15にスプリング16kが取り付けられたアプリケータ部材を作製する可能性を示す。スプリング16k及び/又は剛毛16は、容器の内表面に近接してもよい。
【0153】
図6Gは、波形の包絡面を提供するブラシの例を示す。
【0154】
包絡面Eはまた、図6H又は図25に示されるとおり、その近位端に近接して最小値を通る断面を有する魚の形であってもよい。
【0155】
図6Iはブラシの長手方向軸が曲線状である可能性を示す。例として、ブラシは、容器の内表面と接触するか、又はそれに近接する張り出した側面を有する。
【0156】
図6Jは、内表面23に接触している、又はそれに近接した後方環状部分231を備えるブラシを示す。
【0157】
図6Kは、双円錐形の包絡面Eを有するブラシを示す。
【0158】
図6Lは、断面が遠位端に向かって緩徐に増加し、次に急激に減少する包絡面Eを有するブラシを示す。
【0159】
図6Lは、断面が急激に増加し、次に緩徐に減少する包絡面Eを有するブラシを示す。
【0160】
図6Nは、中心面に関して対称で、且つ遠位端及び近位端に向かって減少する包絡面を有するブラシを示す。
【0161】
図6Pは、球形の遠位端と、近位端に向かって減少する断面とを有するブラシを示す。
【0162】
図6Qは、球形の近位端と、遠位端に向かって減少する断面とを有する包絡面を有するブラシを示す。
【0163】
アプリケータ部材の芯材15は、様々な方法でステム4に固定され得る。例えば、芯材15のうち剛毛16を有しない部分が、ステム4の遠位端に提供される対応するハウジング内に押し込まれることによって挿入される。
【0164】
容器2は、図8Fに示されるとおりの収納構成において、アプリケータ部材5の包絡面Eと容器の内表面との間の距離gが、アプリケータ部材が抜き出されている間の包絡面と容器の内表面との間の距離kより大きくなるような形状で作製されてもよい。距離kはゼロ又は負であってよい。
【0165】
容器の底面は、詳細には装置の使用の終わりにおいて許容可能な残留量に応じて、アプリケータ部材の形状にほぼ緊密に適合してもよい。
【0166】
芯材15が非直線状であり、例えば湾曲した形状を呈することは、本発明の範囲を逸脱するものではない。芯材15の遠位端は、必ずしもステム4の長手方向軸上に位置しなくともよい。
【0167】
アプリケータ部材5は、例えばアプリケータ部材5がステム4の遠位端に提供されるハウジングに固定されるねじられた芯材15を含む場合に該当するとおり、ステム4に対して不動であってもよい。
【0168】
アプリケータ部材5はまた、例えば容器から抜き出している間、及び/又はアプリケータ部材5が睫毛と接触するとき、ハンドル部材7及び/又はステム4に対して旋回させることが可能となるような形で作製されてもよい。
【0169】
図9の例では、上記のもののうちいずれであってもよいアプリケータ部材5は、支持ピンを中心として自在に旋回することができるように取り付けられる。
【0170】
例として、支持ピンは、一端でステム4のハウジング内に挿入され、且つその他端が、アプリケータ部材5を保持するためのヘッドを含んでもよい。例として、ヘッドは、ピンがステム4に設置される前又はその後に行われるヒートシールによって形成される。ピンは金属又は熱可塑性材料で作製されてもよい。ピンはまた、ステム4に装着されるのではなく、ステム4と一体成形されてもよい。
【0171】
アプリケータは、図9に示されるとおり振動源40、例えばアプリケータに装着される供給源を備えてもよい。例として、振動源40は、振動をアプリケータ部材5に伝達するためのその動作の始動を可能にする接触器41を備える。
【0172】
振動源40は、図9の例では、ステムの長手方向軸の周りに旋回させることが可能なアプリケータ部材5と連係して示されるが、しかしながら振動源40は、例えば、アプリケータ部材5がステム4に対して不動である図1に示される種類のアプリケータに取り付けられてもよい。
【0173】
例として、振動源は、本出願人名義の国際公開第2006/09343号パンフレットに記載されるとおりであり、及び振動は、広範な周波数にわたる様々な向きのものであってよい。
【0174】
アプリケータ部材5は、アプリケータ部材5をある一定の自由度でステム4に対して動かすことを可能にする中間要素を介してステム4に連結されてもよく、この中間要素は、例えば、アプリケータ部材5の芯材が固定される遠位部分と、ステム4に固定するための近位部分とを有するエラストマー部材により構成され、近位部分と遠位部分とは、あらゆる軸を中心とする一種のヒンジとして働く細い部分によって互いに接続されている可能性がある。
【0175】
他の手段を使用して、塗布中、及び/又は容器から抜き出す間、アプリケータ部材5をステム4に対してある程度動かすことを可能にしてもよい。
【0176】
ワイパ部材8は、本発明の範囲から逸脱することなく様々な形態を有し得る。詳細には、ワイパオリフィス9aは、ワイパオリフィス9aに至るまで開放するいかなるスロットも含まない、図7Aに示されるとおりの円形の形状であってよい。
【0177】
変形例では、図7Bに示されるとおり、ワイパ部材8は半径方向に延在するスロット9bを含んで作製されてもよく、各々がワイパオリフィス9aに至るまで開放しているため、ワイパ部材のリップにさらに大きい変形能を付与することが可能となる。
【0178】
ワイパ部材8はまた、図7Cに示されるとおり、半径方向ではなく、接線方向に開放してワイパオリフィス9aに至るスロット9bを含んで作製されてもよい。
【0179】
ワイパ部材8は円形のワイパオリフィスを有する必要はなく、図7D〜図7Fに示されるとおり、単に1つ又は複数のスロットのみを有し得る。
【0180】
図7Eでは、ワイパ部材は単一のスロット9cを有し、一方図7Dでは、ワイパ部材は十字に交わる2つのスロット9cを有し、及び図7Fでは、ワイパ部材は星形構成に配置された複数のスロット9cを有する。
【0181】
ワイパ部材8の端部に、図8Aに示されるとおり、例えばワイパ部材の実質的にシリンダ状の壁8aから半径方向内側に突出するリブの形態のワイパリップが形成されてもよい。
【0182】
ワイパオリフィス9aはまた、図8Bに示されるとおり、ワイパ部材8の実質的に円錐形の壁8B.bの端部に形成されてもよい。
【0183】
図8Cの例では、ワイパオリフィス9aはワイパ部材の遠位端8fからある距離を置いて形成される。
【0184】
図8Dの例では、ワイパオリフィス9aは、アプリケータ部材5がそこを通過するときに展開可能な波状の形状の壁8jを貫通して形成される。ワイパオリフィスは波状の壁の縁部により画定され、この縁部は、その形状が波状であるため、一平面内にはない。波状のリップを備えたワイパ部材を使用することは、リップが展開する能力を考慮すれば、それによって大きい直径のアプリケータ部材の通過がより容易になるため有利であり得る。
【0185】
図8Eの例では、ワイパオリフィス9aは、容器の内部に向かって略凸状の壁8kにより画定される。
【0186】
図8Fの例では、ワイパオリフィス9aは、容器の内部に向かって略凸状の壁8lを貫通して形成される。
【0187】
図8Gの例では、ワイパ部材8は、例えば少なくとも1つのスロット9jにより穿孔された発泡体ブロックにより形成される。
【0188】
ワイパ部材8は、図8Kに示されるとおり、比較的長い長さLにわたりステム4と接触することによってアプリケータにある程度の案内を提供するリップを含んで作製されてもよい。例として、リップは、容器の長手方向軸と同じ軸上にある実質的にシリンダ状の形状か、又は僅かに円錐形で、容器の外側に向かって拡がる。例として、長さLは2mm〜5mmの範囲にあってもよい。
【0189】
ワイパ部材8はまた、図8Iに示されるとおり、容器の本体に装着されることによってそのネックを構成してもよい。
【0190】
また、例えば米国特許出願公開第2006/0233588号明細書若しくは米国特許出願公開第2007/0079845号明細書に記載されるとおりの調節可能なワイパ部材、又は2つのワイパリップを有するワイパ部材を使用することも可能である。
【0191】
容器2は容器の本体と比べて広がった断面のネックを呈してもよく、従ってワイパ部材は、図8Hに示されるとおり、容器の長手方向軸からの距離が容器の側壁の内表面と実質的に同じである内表面を呈する。
【0192】
図8Mに示されるとおり、ワイパ部材はまた、少なくとも2つの部品、例えば、容器の本体に装着され、且つそのネックを形成する可能性のある第1の部品8d、及び第1の部品により支持され、且つワイパ部材8を画定する第2の部品8eとして作製されてもよい。例として、第2の部品8eがエラストマー材料から作製され、一方、第1の部品8dが硬質熱可塑性材料から作製されてもよい。
【0193】
図8Nは、ワイパ部材8が容器の本体と共にモノリシックに材料を成形することにより作製される可能性を示す。
【0194】
図8Oは、容器のネックに装着され、且つ例えば摩擦によるか、又はスナップ固定によりそこに保持されるワイパ部材8を示す。
【0195】
装置1は、アプリケータ部材5を容器2と分離することなく、アプリケータ部材5を容器2に対して、図10に示されるとおりの格納位置と図11に示されるとおりの伸張位置との間で動かすことが可能な方法で作製されてもよい。
【0196】
装置1は、使用者が弾性回復部材100の作用に逆らって容器2に対して動かすことのできる駆動部分95を一端に有するアプリケータ3を含んでもよい。
【0197】
係止システム105が、使用者が係止を外す動作を及ぼすまで、アプリケータをその伸張位置に保持する働きをする。
【0198】
例として、係止システム105は、容器2の対応する凹部106の中にスナップ嵌めされるタングを含む。容器2の内部に、組成物Pを収容するためのチャンバ110が画定される。容器2は、例えば容器2の本体と一体成形されるか、又は容器の本体に装着される部材により構成されるワイパ部材8を備え得る。隔壁117が、弾性回復部材100を収容する区画からチャンバ110を分離し、隔壁117はステム4を防漏式に通過させる。
【0199】
アプリケータ部材が容器2内部でその格納位置にあるとき、密閉キャップ120が出口オリフィス13を密閉する。
【0200】
本発明の範囲から逸脱することなく、異なる断面形状を呈する剛毛16をブラシに使用することが可能である。ブラシの剛毛の全てが同じ断面を有してもよく、又はブラシは、異なる特性、詳細には異なる断面を備えた、ある本数の剛毛を有してもよい。
【0201】
図16A〜図16Pは、ブラシの剛毛16に可能な断面のなかで特に挙げられる例を示す。
【0202】
剛毛は、図16Aに示されるとおり中実の円形断面であっても、図16Bに示されるとおり中空の円形断面であっても、あるいは非円形断面であっても、例えば図16Cに示されるとおり中空の多角形断面、例えば三角形の中空断面であってもよい。剛毛16はまた、図16Dに示されるとおりの星形の中空断面、図16Eに示されるとおりの中実であってもよいマルチローブ状の断面、図16Fに示されるとおりの平坦な断面、図16Gに示されるとおりの楕円形断面、図16Hに示されるとおりのL字型断面、図16Iに示されるとおりのH字型断面、図16Jに示されるとおりのダンベル型断面、図16Kに示されるとおりの三角形の中実の多角形断面、図16Lに示されるとおりの四角形、図16Mに示されるとおりの五角形、図16Nに示されるとおりの半円形、図16Oに示されるとおりの台形、又は事実上、図16Pに示されるとおりのトラフ型を呈してもよい。
【0203】
アプリケータ部材は、剛毛を湾曲させるため、及び/又はそれらの端部にビーズを形成するため、熱で処理されてもよい。
【0204】
剛毛は、磁性の、又は磁化可能な粒子を含んでもよい。
【0205】
アプリケータ部材は、異なる高さの剛毛を含んでもよい。
【0206】
アプリケータ部材の剛毛は研削に供されてもよい。
【0207】
適切な場合には、及び図24Aに示されるとおり、剛毛16は交差していてもよい。
【0208】
剛毛16は、図24Bに示されるとおり波状の形状であっても、又は図24Cに示されるとおり湾曲した形状であってもよい。
【0209】
適切な場合には、図17A〜図17C、及び図18に示されるとおり、容器の内表面にキー溝又はフルート溝が提供されてもよい。
【0210】
例として、容器の内表面は、図17Aに示されるとおりの複数の長手方向に延在する溝23a、例えば容器の長手方向軸と平行な溝であって、アプリケータ部材5が容器内にあるとき、アプリケータ部材5の包絡面Eからより小さい距離、詳細には1.5mm以下の距離mに位置するより小さい直径の部分23bによって分離される溝を備えてもよく、このとき包絡面Eと溝23aの底面との間の距離nは、例えばより大きく、詳細には2mm以上、又はさらには2.5mm、又は3mmである。
【0211】
各セクタ23bは、容器の長手方向軸の周りに対応する延在角度αにわたり延在し、角度αの全てを合計すると、90°より大きく、好ましくは120°、又は180°、又は210°より大きくてもよく、従って溝23aが存在するにもかかわらず、アプリケータ部材は容器内の組成物を撹拌する。
【0212】
図17Bは、図17Aの例と比べてより顕著な溝を有する容器を示し、及び図17Cは、同様に数が3つであるセクタ23bによって分離される3つの溝23aを備える例を示し、角度α+α+αの合計は約270°の全延在角度に相当する。
【0213】
アプリケータ部材の一部が、90°未満の角度セクタにわたり容器の内表面に近接して、詳細にはそこから1.5mm未満の距離に位置するとき、例えばアプリケータに対するハンドル部材としても機能する容器の密閉キャップを、回転を伴いながら締める、又は緩める結果としてアプリケータが容器から分離される、又は容器に戻される間のアプリケータの動きにより、容器の内表面から小さい距離にあるアプリケータ部材のその部分が、90°より大きい延在角度を通じて容器の内表面のセクタ上の角度を掃拭することができる。
【0214】
図19Aは、厚さが変化する壁を備え、且つアプリケータ部材が容器に固定されたときにアプリケータ部材を受け入れるための一定の直径の内部空間を備える容器を作製する可能性を示す。
【0215】
容器は、図19Bに示されるとおり、組成物を収容する内部空間を画定するインサート2aと、容器の外側形状を画定する被覆部品2bとを含んで作製されてもよい。
【0216】
インサート2aは、ワイパ部材8を支持するのに好適なネック11、詳細にはねじ切り付きネックを提供するように材料を成形して作製されてもよい。
【0217】
示されるとおり、インサートはカラー119を含んで作製されてもよく、カラー119はそれを被覆部品2b内に固定する、例えばそれをスナップ固定する働きをする。
【0218】
インサート2aは、その長さの主要部分にわたり一定の内側断面、例えば円形断面を有してもよい。インサート2aの底面は球形キャップの形状であってもよい。
【0219】
アプリケータ部材5は、図22及び図23に示されるとおりハイブリッドであってもよく、すなわちねじられた芯材のブラシと、ブラシに対して拘束され、且つ例えばブラシをアプリケータに保持する働きをする熱可塑性材料又は金属材料の支持体129との双方を含んで作製されてもよい。
【0220】
支持体129は、それと一体成形されたアプリケータ要素131を保持してもよい。例えば、支持体は、その近位端及び遠位端で一体に連結された枝部130であって、歯を保持する枝部を有してもよく、ブラシの芯材が枝部間に延在してもよい。このタイプのハイブリッドアプリケータ部材は、仏国特許第2 916 328号明細書に記載される。
【0221】
歯は、容器の内表面から1.5mm未満の範囲内に達してもよい。
【0222】
図5Jは、3つの枝部を有するハイブリッドアプリケータ部材を示す。
【0223】
図5Kは、断面において半径方向に向いたファセット600を有するブラシの包絡面を示す。ファセットの内縁端は、次のファセット600の外縁端に徐々に接続する。1つ又は複数のファセット600があってもよい。
【0224】
アプリケータ部材がハイブリッドである場合、本発明においてブラシは、上記に定義されるとおりのターン当たりの剛毛数を含んで作製される。
【0225】
本発明は、上記に記載される例に限定されるものではない。
【0226】
剛毛はフロック加工されてもよい。
【0227】
ステム4は、図4A及び図4Bに示されるとおり、1つ又は複数の環状狭窄部208を含んで作製されてもよい。この、又はこれらの環状狭窄部208は、収納位置にあるとき、リップに応力が加わることを回避するためワイパ部材のリップと位置合わせされた状態で位置するようにステム上に位置決めされてもよい。
【0228】
容器2は、図20に示されるとおり、装着された底面21を含んで作製されてもよい。
【0229】
組成物は、ゲル、クリーム、又は「ウォータープルーフ」溶媒タイプであってもよく、ワックス及び/又はポリマーを含んでもよい。適切な場合には、組成物は塗布前に加熱されてもよい。
【0230】
上記に記載される実施形態の特徴は、図示しない変形例の範囲内で組み合わされてもよい。例えば、上記のワイパ部材のいずれか一つを、本発明のアプリケータ部材のいずれかと連係させることが可能である。
【0231】
アプリケータ部材は任意の殺生剤を含んでもよい。
【0232】
変形例(図示せず)では、ブラシは、芯材の長手方向軸に沿って離間された、複数のディスク形状の剛毛部分を含むねじられたワイヤのブラシである。各部分は容器の内表面と接触しても、又はそれに近接してもよい。
【0233】
用語「ある〜を含む(comprising a)」は、「少なくとも1つの〜を含む」と同義語であるものとして理解されなければならない。
【符号の説明】
【0234】
1 アプリケータ装置
2 容器
3 アプリケータ
4 ステム
5 アプリケータ部材
8 ワイパ部材
9 ワイパリップ
11 ネック
13 出口オリフィス
15 芯材
16 剛毛
20 容器の本体
21 容器の底面
22 ショルダ
23 容器の内表面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
組成物を睫毛及び/又は眉毛に塗布するためのパッケージング及びアプリケータ装置であって、
・長手方向軸を有し、且つ組成物を収容する内部空間を画定し、且つワイパ部材を備える容器と、
・剛毛を保持するねじられた芯材のブラシを含むアプリケータ部材を含むアプリケータであって、ターン当たり5〜55本の剛毛があり、前記アプリケータ部材の少なくとも一部分に沿って前記剛毛の直径が6/100mm〜40/100mmの範囲にあり、前記部分により保持される複数の剛毛が、収納位置において、又は前記アプリケータが前記容器の前記長手方向軸に沿って引き抜かれている間、ワイパ部材(8)下の前記容器の内表面(23)から1.5mm未満の距離(j)の範囲内に達する、アプリケータと、
を含む装置。
【請求項2】
前記部分がターン当たり6〜50本の剛毛、好ましくはターン当たり10〜45本の剛毛を有する、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記部分が、芯材が剛毛を保持する部分の長さの少なくとも半分にわたり延在する、請求項1又は2に記載の装置。
【請求項4】
前記部分が、8/100mm〜35/100mmの範囲、好ましくは10/100mm〜30/100mmの範囲にある直径の剛毛を有する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の装置。
【請求項5】
前記部分が、シリンダ状、特に円形のシリンダ状である包絡面(E)を有する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の装置。
【請求項6】
前記シリンダの前記内部空間が、回転面又は多角形、特に三角形若しくは四角形である内側断面の表面を構成する内側シリンダ面(23)によって画定される、請求項1〜5のいずれか一項に記載の装置。
【請求項7】
前記距離(j)が1mm以下、好ましくは0.5mm以下である、請求項1〜6のいずれか一項に記載の装置。
【請求項8】
前記部分が、前記容器の前記長手方向軸の周りの少なくとも90°の角度セクタにわたり、前記容器の前記内表面から1.5mm未満の距離の範囲内に達し、又はさらには前記延在範囲にわたり前記容器の前記内表面と接触する、請求項1〜7のいずれか一項に記載の装置。
【請求項9】
前記ワイパ部材下にある前記容器の前記内部空間の高さが、前記芯材が剛毛を保持する部分の長さの2倍以上である、請求項1〜8のいずれか一項に記載の装置。
【請求項10】
前記アプリケータが、前記アプリケータを前記容器から引き抜く間、又は前記容器に戻す間に変形可能な可撓性部分を備えたステムを含む、請求項1〜9のいずれか一項に記載の装置。
【請求項11】
前記アプリケータが前記収納位置にあるとき、前記アプリケータ部材が前記容器の前記内表面から1.5mm未満の範囲内に達する、請求項1〜10のいずれか一項に記載の装置。
【請求項12】
前記容器に収容される組成物の容量が3mLより多い、請求項1〜11のいずれか一項に記載の装置。
【請求項13】
前記容器の前記内表面が可変でない、請求項1〜12のいずれか一項に記載の装置。
【請求項14】
前記アプリケータ部材が、各々前記容器の前記内表面から1.5mm未満に位置する少なくとも2つの部位(E、E)を含み、前記部位が、前記アプリケータ部材の前記長手方向軸に沿って3mmより大きく離間され、詳細には少なくとも10mmだけ離間される、請求項1〜13のいずれか一項に記載の装置。
【請求項15】
大部分が同じ長さの剛毛を有する、請求項1〜14のいずれか一項に記載の装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4A】
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【図4B】
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【図5A】
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【図5B】
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【図5C】
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【図5D】
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【図5E】
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【図5F】
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【図5G】
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【図5H】
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【図5I】
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【図5J】
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【図5K】
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【図6A】
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【図6B】
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【図6C】
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【図6D】
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【図6E】
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【図6F】
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【図6G】
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【図6H】
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【図6I】
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【図6J】
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【図6K】
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【図6L】
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【図6M】
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【図6N】
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【図6P】
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【図6Q】
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【図7A】
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【図7B】
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【図7C】
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【図7D】
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【図7E】
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【図7F】
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【図8A】
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【図8B】
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【図8C】
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【図8D】
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【図8E】
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【図8F】
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【図8G】
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【図8H】
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【図8I】
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【図8J】
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【図8K】
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【図8M】
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【図8N】
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【図8O】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16A】
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【図16B】
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【図16C】
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【図16D】
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【図16E】
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【図16F】
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【図16G】
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【図16H】
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【図16I】
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【図16J】
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【図16K】
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【図16L】
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【図16M】
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【図16N】
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【図16O】
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【図16P】
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【図17A】
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【図17B】
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【図17C】
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【図18】
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【図19A】
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【図19B】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24A】
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【図24B】
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【図24C】
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【図25】
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【公表番号】特表2012−526594(P2012−526594A)
【公表日】平成24年11月1日(2012.11.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−510431(P2012−510431)
【出願日】平成22年5月12日(2010.5.12)
【国際出願番号】PCT/IB2010/052114
【国際公開番号】WO2010/131214
【国際公開日】平成22年11月18日(2010.11.18)
【出願人】(391023932)ロレアル (950)