説明

パネル構造及びそれから製造される組立品

本明細書では、内部支持フレーム11及び前記支持フレーム11を囲む外板12を有するパネル又は物の構造10を開示し、前記外板12は、少なくとも1つのフレキシブルプラスチック材料フィルムウェブ62、65、123、124、125、126の複数層が前記支持フレーム11の周囲で巻かれ、事前に配置された前記フレキシブルプラスチックフィルムウェブ62、65、123、124、125、126に少なくとも部分的に重なることで形成され、これによって、前記ウェブ又は複数のウェブの少なくともいくつかの重なり領域が互いに接着され、パネル又は物の構造10が容器25、130を形成し、グラフィック表示パネルを形成し、蒸発抑制パネル10を形成し、及び脱塩装置10を形成するように使用される。本明細書では、本発明のパネル構造を形成する装置も開示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、新規なパネル及びそれによって組み立てられる容器又は同様の製品に関する。
【背景技術】
【0002】
様々な材料と構造からパネル、容器又は物を作製することは知られている。一般的に用いられる材料としては、合板を含む木材、段ボール紙を含むボール紙、発泡スチロール、ポリウレタン、ガラス、及びプラスチック製の段ボール紙を含む剛性と半剛性プラスチックなどが含まれる。これらの材料のそれぞれには特定の応用に対してある利点があるが、ほとんどには多くの応用でそれらの使用によくても妥協している不利もある。例えば、木材は、パネル、容器又は枠箱に仕上ることが難しい比較的高価な材料である。また、木材からなるパネル、容器及び枠箱は大抵かなり重い。ボール紙は、材料として、及び容器などを仕上る際に、比較的安価であるが、耐水性でない。容器、箱又は枠箱に作製されるポリスチレンはその容積のため輸送するのに高価である。合板を含む木材及び剛性又は半剛性のプラスチックは、そのような容器内に梱包された製品への損傷に対して保護が制限され、又は保護されず、また、断熱性が制限される。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0003】
本発明の目的としては、安価で新規なパネル又は物の構造、及び容器などを含むそのような物又はパネルの構造を利用した組立品を提供することであり、上述の問題の多くを既知の材料及び構造で解消することができる。
【0004】
したがって、本発明は、内部支持フレーム手段、及び、少なくとも1つのフレキシブルウェブの少なくとも1層が前記支持フレーム手段の周囲で巻かれ、事前に配置された前記フレキシブルウェブに少なくとも部分的に重なることで少なくとも一部分に作製され、前記支持フレーム手段を少なくとも部分的に囲む外板を有し、これによって、前記ウェブ又は複数のウェブの少なくともいくつかの重なり領域が互いに接着されることを特徴とするパネル又は物の構造を提供する。好ましくは、複数の前記層が形成され、これによって前記層のうち少なくともいくつかの層が少なくとも他の1層に接着される。好ましくは、前記外板は、前記支持フレーム手段に貼り付けられた後に、フレキシビリティを保持し、前記支持フレーム手段上にいくらかの張力及び圧力を付加する。好ましくは、前記外板は前記支持フレーム手段を全体的に囲んでもよい。好ましくは、少なくとも1つの前記フレキシブルウェブがプラスチックフィルムであってもよい。都合よく、利用される前記フレキシブルウェブが配向プラスチックフィルム、延伸プラスチックフィルム又はその降伏点を越えて事前に延伸されたプラスチックフィルムであってもよいが、いくらかの記憶を保持し、これによって、前記支持フレーム手段上で貼り付け後に収縮するようになる。この方法で事前に延伸した鎖状低密度ポリエチレンフィルム材料が本発明の性能のため適当である(しかし本質的ではない)。都合よく、前記外板が完全に1以上のフレキシブルプラスチックフィルムウェブからなってもよく、又は、プラスチックフィルムウェブと少なくとも1つの他のウェブからなってもよく、例えば補強した網や他の材料からなってもよい。このような他の材料は、合板、パネルなどの剛性又は半剛性パネルを含んでもよく、このようなパネルは巻かれたプラスチック材料フィルム内に、又はそれの両面に位置されて、必要ならば強度を増加させてもよい。したがって、物又はパネル構造は、利用する実施の形態によって、相対的に軽重量のパネル構造を提供し、これは安価に製造でき、水又は液体耐性であり、そのようなパネル構造を利用する容器内に梱包される物品を保護することもできる。好適な一実施の形態では、前記内部支持フレーム手段は内部自由空間領域をそれの外部周辺寸法内で定義し、前記外板が前記内部自由空間領域を実質的に囲んでもよい。前記外板は水又は液体耐性であり、水又は液体は内部自由空間領域に入ることができない、又は、選択的に、好ましくは、注入口/出口手段が備えられると、内部自由空間領域がいくらかの液量で水を収納するように構成される。同様の特徴では注入口及び出口が内部自由区域領域に備わることがもちろん確認されることになる。好ましくは、注入口/出口手段は、任意の適当な手段によって再度密閉可能である。都合よく、内部支持フレーム手段を平坦な平面に、又はそれに平行に形成してもよく、代わりに、3次元的に形成してもよい。都合よく、前記支持フレーム手段は内部自由区域領域の外側に対向する凸曲面表面を有する。
【0005】
別の考えられる構成では、外板が形成される前に、内部自由空間領域がポリウレタン、ポリスチレン(又は同様のもの)発泡プラスチック材料の剛性又は半剛性パネルで充填され、又は部分的に充填されてもよい。代わりに、外板が形成された後に、内部自由空間領域に発泡プラスチック材料(ポリウレタン、ポリスチレンなど)を注入して充填してもよい。
【0006】
物又はパネル構造の好適な特徴としては、添付の請求項2から23で定義されているようなものであり、これらの請求項の対象は、これらへの参照によって本明細書の開示に組み込まれる。
【0007】
本明細書で使用される場合、「支持フレーム手段」、「フレーム要素」などの用語は、例えば、段ボールなどのシートのような連続した支持要素、又は外部周辺支持部がその間に大きな空間を定義するオープンフレームの両方の意味をなし、大体は平面形状、又は3次元形状であることを意図する。
【0008】
他の構成によれば、本発明は、剛性内部支持フレーム手段、及び、少なくとも1つのフレキシブルプラスチックフィルムウェブの少なくとも1層が前記支持フレーム手段の周囲に巻かれ、事前に配置された前記フレキシブルプラスチックフィルムウェブに少なくとも部分的に重なることで少なくとも一部分に形成され、前記支持フレーム手段を囲む外板を有し、これによって、前記フレキシブルプラスチックフィルムウェブ又は複数のウェブの少なくともいくつかの重なり領域が互いに接着され、グラフィック表示が前記外板の外部表面に行われることを特徴とするグラフィック表示パネルを提供する。本構成の好ましい特徴としては、添付の請求項25及び26に定義されたとおりであり、これらの請求項の対象はこれらへの参照によって本明細書の開示に組み入れられる。
【0009】
さらに別の構成によれば、本発明は、剛性内部支持フレーム手段、及び、少なくとも1つのフレキシブルプラスチックフィルムウェブの少なくとも1層が前記支持フレーム手段の周囲に巻かれ、事前に配置された前記フレキシブルプラスチックフィルムウェブに少なくとも部分的に重なることで少なくとも一部分に形成され、前記支持フレーム手段を囲む外板を有し、これによって、前記フレキシブルプラスチックフィルムウェブ又は複数のウェブの少なくともいくつかの重なり領域が互いに接着されることを特徴とする蒸発抑制パネルを提供する。
【0010】
本発明のさらに別の構成によれば、剛性内部支持フレーム手段、及び、少なくとも1つのフレキシブルプラスチックフィルムウェブの少なくとも1層が前記支持フレーム手段の周囲に巻かれ、事前に配置された前記フレキシブルプラスチックフィルムウェブに少なくとも部分的に重なることで少なくとも一部分に作製され、前記支持フレーム手段を囲む外板を有し、これによって、前記フレキシブルプラスチックフィルムウェブ又は複数のウェブの少なくともいくつかの重なり領域が互いに接着され、前記支持フレーム手段と前記外板は注入口及び出口配置手段を有する密閉された内部区域を定義し、脱塩される水を前記内部区域に導入し、及びそこから取り出し、前記外板は少なくとも1つの上部領域が前記支持フレーム手段の少なくとも1つの中空区域から上方に傾斜しており、前記支持フレーム手段は水収集及び排出手段を有し、前記上方に傾斜した領域に凝縮する純水を収集し、前記支持フレーム手段の前記少なくとも1つの中空区域にそれを運搬することを特徴とする脱塩装置を提供する。
【0011】
本発明は、組み立てた構成で上述したようにパネル構造を利用することを予期し、添付の請求項29から33に定義された多様な用途のために容器又は壁構造を提供することもできる。これらの請求項の対象もまた、これらへの参照によって本明細書の開示に組み入れられる。
【0012】
本発明は、上述したように少なくとも1つの長方形形状のパネル構造を有し、さらに、前記パネル構造の対向する縁部を係合し保持する保持手段を有する壁構造要素を利用することを提供する。このような壁構造要素の好適な特徴としては、添付の請求項31から37に定義されているものであり、これらの請求項の対象はこれらへの参照によって本明細書の開示に組み入れられる。
【0013】
本発明のさらに別の構成によれば、内部支持フレーム手段、及び、少なくとも1つのフレキシブルウェブが前記支持フレーム手段の周囲に少なくとも部分的に重なって巻かれることで少なくとも一部分で形成され、前記支持フレーム手段を少なくとも部分的に囲むフレキシブル外板を有し、これによって、前記ウェブ又は複数のウェブの少なくともいくつかの重なり領域が互いに接着され、前記支持フレーム手段は、2つの互いに平行な第1フレーム部材を互いに隔離し、各前記第一フレーム部材が少なくとも1つのヒンジ区域を有し、前記隔離した第1フレーム部材の前記ヒンジ区域が少なくとも1対で配置され、前記対がヒンジ軸を定義し、前記ヒンジ軸の周囲で、前記フレキシブル外板が前記内部支持フレーム手段に貼り付けられた後に、前記ヒンジ区域の両面上の前記第1フレーム部材の部分が異なる相対的な配置に位置されることを特徴とするパネル構造を提供する。この他の構成の好適な特徴としては、添付の請求項39から53に定義されるものであり、これらの請求項の対象はこれらへの参照によって本明細書の開示に組み入れられる。
【0014】
また、本発明は、請求項54に記載のフラットパネル組立品を提供する。本構成の好適な特徴としては、添付の請求項55から59に定義されたものであり、これらの請求項の対象はこれらへの参照によって本明細書の開示に組み入れられる。添付の請求項60に定義された容器をそのようなフラットパネル組立品から作製してもよい。
【0015】
また、本発明は、複数層のフレキシブルウェブが支持フレーム手段の周囲で巻かれることで外板が少なくとも一部分に形成されて前記支持フレーム手段を包装する装置であって、前記装置は、第1運搬手段及び第2運搬手段を有し、前記第1及び前記第2運搬手段は前記支持フレーム手段を前記第1及び前記第2運搬手段の間で往復して移動するように構成され、及び、前記フレキシブルウェブのロールは、前記第1及び前記第2運搬手段の間に配置され、相対的に高い位置と相対的に低い位置の間で移動可能であり、前記支持フレーム手段が前記第1及び前記第2運搬手段の間で移動するときに、前記フレキシブルウェブの前記ロールが高い位置にあって、前記フレキシブルウェブは前記支持フレーム手段の第1面に沿って連続して位置され、ここですぐに、前記フレキシブルウェブの前記ロールが低い位置に移動し、前記支持フレーム手段が前記第1及び前記第2運搬手段の間で再度移動するときに、前記フレキシブルウェブが前記第1面と反対の前記支持フレーム手段の第2面に沿って位置されることを特徴とする装置を提供する。
【0016】
上述の装置の好適な特徴及び構成としては、添付の請求項62から65に定義されており、これらの請求項の対象は、これらへの参照によって、本明細書の開示に組み込まれる。
【0017】
別の構成によれば、本発明は、複数層のフレキシブルウェブが支持フレーム手段の周囲で巻かれることで外板が少なくとも一部分に形成されて前記支持フレーム手段を包装する装置であって、前記装置は、第1運搬手段及び第2運搬手段を有し、前記第1及び第2運搬手段の間で前記支持フレーム手段を移動するように配置され、及び、フレキシブルウェブの少なくとも1つのロールはほぼ前記第1及び前記第2運搬手段の間に配置され、前記第1及び前記第2運搬手段の間で移動し前記フレキシブルウェブを前記支持手段上でらせん状に巻いておくように、前記支持フレーム手段の周囲で周回するように配置され、前記装置は、前記支持フレーム手段の反対面上で前記支持フレーム手段の長手方向にらせん状に巻いたものの下で、又はその上で少なくとも1つのフレキシブルウェブを貼り付ける第1フレキシブルウェブ貼付手段をさらに有することを特徴とする装置も提供する。前記支持フレーム手段上に置かれるフレキシブルウェブはプラスチック材料フィルムであってもよく、また、製造されて利用される製品の必要性に応じて異なる特性を有するフィルムが支持フレーム手段に貼り付けられてもよい。例えば、黒又は他の不透明のフィルムが支持フレーム手段の一方面に貼り付けられ、透明又は半透明のフィルムが他の面に貼り付けられてもよい。らせん状に巻かれたフィルムが透明又は半透明であるならば、最終製品は囲まれた支持フレームであり、透明又は半透明のフィルム層が一方面にあり、黒又は不透明の層が他の面にある。
【0018】
都合よく、本装置は、第2フレキシブルウェブ貼付手段を有し、1以上のフレキシブルウェブをフレキシブルウェブの他方面に貼り付け、長手方向にらせん状に巻く。また、これらの別のフレキシブルウェブはプラスチックウェブであってもよく、また、最終製品の必要性に応じて選択される特性を有してもよい。フィルムの色又は光透過性を別にして、他の制御の特徴も組み入れることができ、例えば、調節できるブレーキ機構が貼り付けられるフィルムの張力を変え、また、くぼんだ又はその他の加圧ローラが貼り付けられたフィルム層に空洞又は他の特徴を達成する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
本発明のパネル構造のその他多く応用は、添付の図面を参照して次の好適な実施の形態の詳細な説明から明らかになるものである。
【0020】
添付図面の図1及び図1aは、例証としてだけ、本発明の1つの考えられる好適な実施の形態を図示する。本実施の形態では、パネル構造10は、剛性周辺フレーム11及びフレーム11を全体的に囲む外板12を備える。外板12は、フレーム11上に巻かれるフレキシブルプラスチック材料フィルムの層からなり、層が互いに少なくとも部分的に接着されている。都合のよいことに、フィルムウェブの少なくとも1つのそのような層は、第1の横断方向にフレーム11上に巻かれ、フィルムウェブの少なくとも1つの他の層は前述の第1の横断方向に対して直角な第2の横断方向にフレーム11上に巻かれてもよい。必要ならば、フィルムウェブの2層以上が、少なくとも1層、又は都合よく2層以上を第2の横断方向に巻く前に、第1の横断方向に巻かれてもよい。好ましくは、前述の第1と第2の横断方向の間の角度は60°から120°の間であり、より好ましくは約90°である。好ましくは、フレキシブルプラスチック材料ウェブはフレーム11の幅よりも幅がわずかに大きく、しかしながら、フレーム11の大きさが利用可能なフィルムウェブの幅より大きいならば、フィルムウェブはフレーム11上にらせん状に巻かれ、ウェブが事前に貼り付けたウェブの長さに重なって貼り付けられてもよい。代わりに、フィルムは、複数の部分的に重なっている隔離した部分に貼り付けられてもよい。外板12を形成するためにフレーム11に貼り付けられるフィルムウェブの層の数は、パネル構造の使用目的のために望ましい強さと他の性能特性を達成するように多様であってもよい。プラスチック材料フィルムとしては、降伏点を越えて延伸される事前に延伸されたプラスチックフィルムであってもよく、長さを増やして、厚みを減少させる一方で、フィルムのいくつかの記憶を保持し、それによって、それは一度貼り付けられるとフレーム11上に組み立てられることになる。この方法で鎖状低密度ポリエチレンのようなプラスチックフィルムを使用してもよいが、他のプラスチックフィルムを使用することもできる。最終製品で異なる特性を利用するために張力の程度が異なって保持される異なるフィルムを使用してもよい。代わりに、異なるフィルムを同様の結果を得るために異なる張力で貼り付けることができる。外板12を形成するフィルムウェブは自己接着プラスチックフィルムであってもよく、これはフィルム材料の処方に含まれる接着性の添加物を有していてもよく、又はこのフィルムは、外部層を接着樹脂で形成した少なくとも2層を含む同時押出フィルムであってもよい。さらにまた考えられる構成では、外板12を形成するフレーム11に貼り付ける前に又はその間に、フィルムの表面に接着剤を塗布又はコートしてもよい。別の考えられる構成では、フレキシブルウェブ材料の非接着性の層の間に、積層接着層を塗布してもよい。塗布接着剤、又はフィルム内に又はその上に組み入れる接着剤が耐火性接着剤であってもよい。
【0021】
フレーム11が外板12で全体的に囲まれると、フレーム11内の空洞又はスペース13に空気がまず閉じ込められる。そして、空洞13で、又はフィルムウェブの層間で、フィルムウェブのそれぞれの次の包装とともに、さらに空気が閉じ込められてもよい。フレーム11又は部分的に包装されたそのようなフレーム11上にフィルムを巻くときに、くぼみのあるローラなどを利用することで、これを達成してもよい。このプロセスを繰り返すことで、パネル構造10にとって、望ましい絶縁特性及び/又はクッション特性を達成することができる。フィルムウェブがフレーム11に圧力で貼り付けられると、フィルムによってフレームに付加される圧力が、上述したように空気を空洞13及び/又は層間に閉じ込めるように、フィルムウェブの層間の密閉を増加させる傾向がある。
【0022】
これを望むならば、フィルムウェブをゆるく貼り付けること、又は貼り付ける前に又は貼り付けるときにフィルムウェブをくぼませることで、より多くの空気を外板12の層間に閉じ込める原因になることもわかってきた。他の考えられる選択肢としては、この方法で形成されたパネル構造の外観を改善するように、滑らかな又は平坦なフィルムウェブ層が外部層として貼り付けられて、フィルムウェブの内部層又は中間層にくぼんでいる又は同様の効果を提供することである。
【0023】
必要に応じて、外板12の片面又は両面、又は外板12の層に穴を開けることで、空洞13に残っている空気の圧力を制御し、使用されるときの温度に関わらず空洞13内の空気を気圧に保つことを確実にしてもてもよい。
【0024】
図1及び図1aでは、フレーム11は、鋼又はアルミニウム(又はそれらの合金)のような金属、松を含む木材から、又はもしかすると剛性又は半剛性プラスチック材料から作製される。これらは、いずれかの望ましい横断面図であるが、好ましい応用では、図3a及び図3bに示すようなL−横断面14又は図3c及び図3dに示すような三角形の横断面を有する。L形状の構造では、L−断面部材14の足15、16は同じものであってもよいが、異なってもよく、しかしながら、図2に示されるような容器を製造するためであれば、足15、16が等しい長さであることが好ましい。使用中に、外板12は、足15、16の外部縁間にベベル表面17を形成する。代わりに、図3dに示すような三角形断面を使用してもよく、これによって現れる表面18上で外板12をベベル表面17と等しく形成してもよい。図3cは部材14用の別の三角形断面を示し、これによって現れる一対のベベル表面19、20上で外板12を形成してもよい。図3eは、考えられる半円形の横断面が外部カーブ表面21を有することを示し、この上に外板を形成してもよい。この特性が望まれるならば、フィルムウェブ層を互いに密閉することをこの部分が改善すると考えられている。図3fの図示では、別の考えられる長方形(又は正方形)横断面が外部正方形又は平坦表面22、23及び24を表し、この上に外板12を形成してもよい。内側又は外側を向いているC−断面の足とともに溝又はC−断面を利用して、低重量レベルでの同様の効果を達成してもよい。また、円形輪郭の断面を使用することもでき、もちろん、金属チューブ又はプラスチックパイプ又はチューブなどの中空又はチューブ状断面のように、いずれの輪郭断面でも使用することもできる。図1及び図1aに示すように、好適な一実施の形態は正方形(又は長方形)の剛性周辺フレーム11を利用しているが、当然のことながら、用途に応じて、三角形形状及び他の多角形形状を含む他の形状を用いてもよい。フレーム11は、図1及び図1aに示すように、個々の部材14から作製されるように図示され、しかしながら、用途によっては、一つの部品にモールドされ又はキャストしてもよい。フレーム11は、それに貼り付けられるフレキシブルプラスチック材料ウェブの外板12を支持するように十分に堅い必要があるが、用途に応じて、又はフレーム11を後述するようにリサイクル又は再利用するか否かに応じて、フレームを形成するために使用する材料を変えることができる。適当な材料としては、用途に応じて、金属及び金属合金、木材、形成ボール紙、剛性プラスチック材料、フレキシブル膨張式プラスチック材料又は前述の材料の組合せを含んでもよい。さらに、フレーム11の必要な剛性を達成するために、内部に剛性又は補強部材を用いてもよい。
【0025】
図2、2a、2b及び2cに概略的に図示するように、容器又は箱25は、直立している側壁26(その2つが示される)及び蓋又は閉鎖壁27から底壁28(図2c参照)を有する。それぞれの底壁、側壁及び上部閉鎖壁を図1及び1aに図示するようなパネル構造10で形成してもよい。当然のことながら、パネル構造10の形状及び寸法を変化させることで、大きさ及び形状が異なった容器を製造することができる。容器が上部閉鎖又は蓋を持たないことに制限されず、また、多角形(正方形又は長方形以外)の形状の底壁(及び必要ならば蓋)が長方形(又は正方形)の側壁を備え、この側壁が多角形形状の底壁の各面に接続することで多角形の容器を提供することに制限されず、多くの変形例を含むことが可能である。図2に図示する好ましい実施例では、パネル構造10がそれぞれ有するベベル端面17は、パネル構造の平面に対し45°で配置され、隣接するパネル構造ではベベル端面17が互いに接触して90°の角を形成するようになる(図2a参照)。接着テープ29をパネル構造の隣接する縁部に沿って実質的に全体に貼り付けるように用いることで、側壁26を底壁28にヒンジで接続してもよい。
【0026】
容器又は箱25が直立又は組み立てられた状態では、タブ固定するベルクロ(登録商標)などのような解除式留め部材30によって、側壁26を互いに隣接して保持する。他の保持する構成として使用されるものには、円周方向のストラップバンド、接着テープ又は別のプラスチック材料フィルムウェブでの包装を含んでもよい。最終製品に適しているならば、さらに別の機械的掛け金を用いることもできる。蓋又は上部閉鎖壁27を単純にゆるく貼り付けてもよく、また、テープをヒンジにしてそれを側壁26に接続してもよい。容器を梱包するときに、パネル構造の各隣接する縁部をシーリングテープで固定してもよい。必要ならば、1以上の解除式留め部材(例えばタブ30)を貼り付けて、蓋又は上部閉鎖壁27を閉じた状態で解除可能に固定するようにしてもよい。一構成では、ストラップバンドを容器壁に接着させてテープするように用いることができる。いずれの実施の形態においても、容器を開けるときに、1つの壁を部分的又は完全に取り外し、容器から物に手が届くようにし、又は物を取り出すようにしてもよい。
【0027】
代わりの構成では、容器を形成するパネル構造10を完成した、又は直立した状態で一時的に押さえ、その後に、別の層又はプラスチック材料フィルムウェブの層を直立した状態で同じように固定するために容器の周りに巻きつけておいてもよい。代わりに、直立した状態で容器を固定するために、接着テープ材料又はストラップ材料を使用することも可能である。これは、側壁及び底壁のみを含んでもよいし、又は上部蓋又は閉鎖壁も含んでもよい。必要ならば、パネル構造の外部壁表面にあるシートに広告、販売促進又はその他の印刷物を備えてもよく、透明又は透過性のプラスチック材料フィルムウェブの外部層又は複数層がパネル構造の周りに巻き付くことでシートをその場所に保持している。代わりに、プラスチック材料フィルムウェブの外側の包装で上述したように容器を形成することになるならば、この外側の包装(これが透明又は透過性ならば)と事前に作製したパネル構造の間に印刷物シートを配置してもよい。
【0028】
当然ながら、上述の型の容器を平坦な状態でエンドユーザーにすぐに出荷し、適当な方法で組み立て、梱包し、固定してもよい。個々のパネル構造で、又はパネル構造を互いにヒンジで接続して容器を出荷してもよい。剛性周辺フレーム11を隣接した構成で形成し配置し、プラスチック材料フィルムウェブ又は複数のウェブで同時に包装し、プラスチック材料フィルムウェブが容器などの作製用のパネル間でヒンジ及び接続手段をなすようにしてもよいと考えられている。
【0029】
製品を保存するための容器の場合では、前述のように製造された容器の中への及び容器の外へのいくつかの通気孔を備えることが望ましい。フレキシブルプラスチックフィルムの外板によって付加される張力を少なくとも部分的に受け、上方に曲がることができる少なくとも1つのパネル(例えば容器の床)用のフレーム11を形成する部材を備え、これによって、少なくとも部分的な空隙が1以上の角で発生することで、これがなされるかもしれない。代わりに、フィルム層又は複数層が貼り付けられてから通気をさせるように穴を開けてもよい。
【0030】
考えられる他の好ましい実施の形態では、前述した剛性周辺フレーム11をフレキシブルなヒンジシート又は部分的な接着などのヒンジ手段で最初に接続してもよく、又は剛性周辺フレーム11の隣接する縁部に固定してフレーム11の隣接する縁部をその隣接する縁部の間で縁部に平行なヒンジ軸の周囲で旋回させるようにしてもよい。そして、このように相互に接続したフレーム11をプラスチック材料フィルムウェブ又は複数のウェブで包装し、それらから作製された容器などのパネルの隣接する縁部の間の区域をフィルムウェブが補うようにする。
【0031】
添付図面の図4から5c及び8から10では、重ねて例示のみとして、本発明の他の考えられる好ましい実施の形態を図示する。図4及び5では、長方形のフレーム組立品70を1対のサイドバー71(1つのみを示す)と1対のエンドバー72、73で作製する。3箇所の中間のクロスバー74、75及び76をサイドバー71の各端部に溶接、接着又はその他固定して備える。図示の実施の形態では、バー71から76は、山形材又はL−形状の横断面を有し、金属、プラスチック材料、ボール紙又は前の試験で特定されるその他のあらゆる材料から一般的に作製することができる。L−形状の構成には特定の実際の利点があるが、本明細書のほかの場所で説明しているように、組立品でできている最終製品又は使用方法に応じて、バー71から76のその他の横断面を使用することができることも認められることになる。図4及び5にさらに示すように、ヒンジ区間77、78及び79をサイドバー71に作製して、ヒンジ軸80、81及び82を定めてもよい。各ヒンジ区間77、78及び79をサイドバー71のウェブ83を切って作製し、ヒンジ軸方向に曲がったベベルノッチ84を作製し、サイドバー71がヒンジ軸の周りで曲がり図6に図示するように正方形の管形状86を作製するようにしてもよい。明らかに当然のことながら、組立品が長方形、三角形、六角形又はいずれかの多角形形状を含む管形状の中に曲がるように、ヒンジ軸80から82の数とベベルノッチ84の角度を選択してもよい。所望の最終製品を作製するために2以上のそのようなフレーム構造を組み合せてもよい。図8に示す曲げて作製した構成では、クロスバー74、75及び76が2つのエンドバー72及び73とともにこのプロセスで作製した管状構造の直立した角を作製する。
【0032】
フレーム組立品70をヒンジ軸80から82の周囲で曲げる前に、前述した実施の形態のように、1以上のフレキシブルなプラスチック材料フィルムウェブで組立品70を包装し、フレーム組立品の両側面で、また縁部の周りに外板12を備える。好ましくは、サイドバー71間の距離に等しい幅のフィルムウェブをエンドバー72、73の周囲で1以上の層を通過させてフレーム組立品70の周りに縦方向に巻きつけてもよい。2つのサイドバー間の距離が利用可能なフィルムの幅より大きすぎるならば、互いに間隔を空けているが重なっている2以上のフィルムウェブを最初の包装工程で利用してもよい。続いて、1以上のフレキシブルプラスチック材料ウェブをフレーム組立品70にらせん状に巻きつけ、サイドバー71の周囲を円周方向に通過して、2つのエンドバー72、73の間で重なり合う関係でフレーム組立品に沿って伸ばす。その後、縦方向に巻いたフィルムウェブの第2層をエンドバー72、73の上及びその周りに備え、最初に述べた層と同様の方向に広げてもよい。代わりに、2層のらせん状に巻いたフレキシブルフィルムウェブ材料を1層の縦方向に巻いた材料によって分離して備えてもよい。いずれかの特定の用途用の所望の性能特性を達成するまで、フレキシブルプラスチック材料の他の層を事前に作製した層上に組み立ててもよい。フレキシブルプラスチック材料フィルムの特性及びいずれかの関係する性能特性の特徴は先の実施の形態で説明したとおりである。フレキシブルプラスチック材料フィルムウェブの外板12を作製すると、フレーム組立品を図8に示す管状構造86に曲げ、接着テープ85などの適当な手段で、又はプラスチック材料ウェブの追加の層で作製した管状構造をさらに包装し、エンドバー72、73によって作製される隣接する接合縁部をともに固定してもよい。
【0033】
必要ならば、前の実施の形態に関連して上述したように蓋及び/又は底が構成されることで、上述のように作製した管状構造を容器に作製することももちろん確認することになる。この型の容器の考えられる使用方法としては、安価で便利な方法で、白物又はその他の多くの製品用である。
【0034】
図5aは、また別の考えられる好ましい実施の形態を図示し、後述するように異なる特徴を有する他は図5と同様である。この場合では、フレーム組立品90は、一般的には金属、ボール紙又はプラスチック材料の角度付き又はL形状の材料から作製し、ヒンジ区域97、98及び99を縦方向のバー部材91で作製することができる。第2のそのようなバー部材が反対側(不図示)に位置し、2つのバー部材が横軸のバー部材94、95、96及びエンドバー93によって接続する。第2エンドバー部材及び別の横軸バー部材は図示していない。構成では、各バー部材を接続して底パネル100、2つの側面パネル101及び2つの蓋形成パネル102(そのうち1つのみ図示する)を定義するようにする。側面パネル部材104を作製するために構成される1対の別のフレーム部材103が底パネル100の隣に位置し、そこから側面に沿って延びる。フレーム部材103が縦方向のバー部材91の次に大まかに位置し、続けてそこに貼り付けられる外板を覆うことでそこにヒンジ接続してもよい。場合によっては、フレーム部材103をバー部材91に接続するために、特定のヒンジ手段を用いてもよい。場合によっては、フレーム部材103がバー部材91から間隔を置く必要があるかもしれなく、この場合では、「剛性」ヒンジ手段が必要になる。すなわち、この意味での剛性は、フレーム組立品90の面にその後のフィルム包装プロセスで付加される力に抵抗するが、容器などを組み立てるときに1以上のヒンジ区域がフレーム部材103のバー部材91へのヒンジを許容させることである。当然のことながら、ある場合ではヒンジした蓋が必要ではないかもしれないし、そして半分のパネル102を作製する蓋が省略されるかもしれない。図5aの破線の輪郭104、107は、フレーム90にプラスチックフィルムウェブを包装した後の外板12の外皮を示す。部分105、106は、容器を組立た後に必要になり、接着テープで、又はプラスチックフィルムウェブで容器をさらに包装することで、容器の外部表面に対し固定される。この方法で構成した容器は液体耐性でもあり、液体又は半流動体の材料を固定、保存又は輸送するために容器を使用してもよいこともまたすぐに確認することになる。
【0035】
図5bの図示では、考えられる角の構造であり、剛性の管材料113でヒンジ区域110を利用している。この剛性の管材料113では、1つの足112が矢印111の方向に曲がり、最初に作製された平らなフレームから3次元構造を形成する。これは本明細書で説明されるようにプラスチックフィルムウェブで包まれてもよい。図5cの図示では、同様の構成であるがフレームを形成する材料が中実の平らな長方形ストリップ材料114である。
【0036】
図6及び7aから7dを参照すると、容器を作製する別の方法が示され、この容器は液体耐性であり、すなわち液体及びその他の流動性材料を収容することができる。図6に示すように、例えば図1及び1aで示したような複数のパネルを備え、1つの中央パネル10が容器130の容器底131を形成するように構成され、たくさんの同様のパネル10がそれぞれ容器130の側壁パネル132、133、134及び135を形成するように構成され、各側壁パネル132から135の縁部が底壁パネル131の縁部に接近して隣接して配置されるように構成される。図示の実施の形態では、各パネル131から135はほぼ正方形であるが、当然に長方形のパネルを用いてもよい。必要ならば、底131が三角形又はその他の多角形であってもよい。本明細書で説明するいずれかの実施の形態の場合と同様に、各パネル131から135をプラスチックフィルム材料の外皮12で包んでもよい。さらに、先に説明したように、プラスチックフィルム材料の外皮12で包む前、又はその後に、パネルの内部の空間にポリスチレンを含むプラスチック材料の発泡体のような断熱材料を含んでもよい。都合の良いことに、各パネルの内部のフレーム材料11には、各縁部にベベルフィルム表面が構成され、これは容器形状に構成されるときに隣接するパネル部材上の同様のベベルフィルム表面と協働する。パネル131から135の配置137は図6に図示するように簡単に位置し、縁部が互いに接近して隣接してもよく、又はヒンジテープなどを隣接するパネル10のフィルム表面に貼り付けることでそれらをこの構成で部分的に保持してもよい。いかなる方法が使われても、パネル131から135の配置137をプラスチックフィルムで全体的に包み、好ましくは、このプラスチックフィルムを図示した3つのパネル10の幅に等しい又はこれを上回る幅にする。代わりに、2以上のフィルムウェブが互いに重なるようにして上から包装してもよい。好ましくは、フィルムウェブ又は複数のウェブをパネル配置137の周囲にパネル10の側面に平行な第1の方向で巻き、そのように巻くことによって2層以上のフィルムとする。そして、フィルムウェブ又は複数のウェブを前述の第1の方向に対しだいたい90°である第2の方向に巻き、2層以上のフィルムをこの第2の方向に置く。その後、十分な層のフィルムをパネル配置137全体に巻いて液密の外皮138を形成するようになるまで、このプロセスを続けてもよい(又は続けなくてもよい)。図6に図示する特定の実施の形態の外皮138はほぼ正方形であり、その角の正方形のフラップ139、140、141及び142がプラスチックフィルム材料のみからなる。このように、図7aに示すように、側面パネル132から135を底パネル131に対して上方に回転させて容器130を形成するときに、角のフィルム部分139、140、141及び142は三角形のフラップ143を形成し、このフラップ143は側面パネル132から135に対して固定される。任意の適当な手段によって、図7aに示すような容器の構成130を直立した状態で保持してもよいが、好適な1つの方法としては、側壁と三角形のフラップをフィルム144の他の層又は複数層で上から包装することである。他の手段として、接着テープ、円周のストラップ及び機械式ラッチ装置を含んでもよい。このように形成した容器を閉じるために、上部パネル10を備えてもよく、また、プラスチック材料フィルムを1以上の直交方向で上部を上から包装することで(必要ならば)閉鎖してもよいことはもちろん明らかである。外皮138によって、容器130内に保管されるかもしれない液体又は流動性材料が容器130の縁部で漏れないことを確実にする。
【0037】
別の実施の形態では、パネル10が図6に示すように位置してもよく、これは1つの側面(容器の内部を形成するための側面)で、パネル10に直接接着可能な単層(又は多層)の材料のみで、又はその目的のために備えられた接着手段によってカバーされる。1以上の層が図6に示すように周辺部138を有する。その後、上述したように容器を形成するためにパネル10を組み立てる。この場合では、図7bに示すように、三角形のフラップを上部の縁部で内側に形成し、好ましくは、上部の縁部を接着テープ170によって密封する。単層又は多層はプラスチックフィルム層であってもよいが、材料がフレキシブルで曲げることができるならば、金属箔を含むその他の材料からなり、又はその材料を含むことができる。
【0038】
図7c及び7dには、図7に示す容器130の正面立面図を概略的に示すが、その他の好ましい特徴も図示する。図7cに示すように、間隔を空けた支え150及び151が外側の外皮内で縁部フレーム構造11に各端部で固定されている。支え150、151は離れて間隔を空けて区間152を備え、リフトトラックのフォークが容器の下にアクセスして持ち上げることを可能にし、必要な場合にそれの取り扱いを可能にする。図7dに図示するように、支え150、141は溝が逆になった形状の部材であり、内部の区間153、154にリフトトラックのフォークを置くものであってもよい。図示するように、図7dでは本発明のパネル構造から作製された蓋155も備え、周辺フレーム11内の内部区域156が、容器の上部の縁部の外側周辺に接近している内部寸法を有する。蓋155のプラスチックフィルム外板を適度にフレキシブルにして、蓋155が図示の位置に押されるようにしてもよく、必要ならばこの位置でいずれかの適当な手段で固定してもよい。蓋155及び容器の側壁132から135のプラスチック材料フィルムの特性によって蓋と側壁の間を密閉してもよい。
【0039】
図12に概略的に図示するパネル構造10の一形態は、池、ダム、水泳プールなどの貯水区域でそこからの蒸発を減らすためのラフトとして使用することができる。この場合では、フレーム構造11をプラスチック管から形成することができるが、貯水に浮かぶ構造ならば、他のいずれかの材料を用いてもよい。パネル構造10の上部及び下部表面に実質的に平らな外板(プラスチックフィルム層)を有する。大きいパネル構造10では、長い方のフレーム足160及び161を1以上の交差補強部材163で補強し、これらの足が内側に曲がらないようにするとよい。必要ならば、交差補強部材163が一側面(または両側面)から上方に延びている短い直立部材164を有し、巻きつけたプラスチックフィルムウェブ層を周辺フレーム11から直立部材164の自由端166まで上方に傾けるようにしてもよい。これより、フィルム層の傾斜表面によって、パネル構造10に落ちる雨がいずれも貯水量域にすぐに流れ出す。フィルム層で水が接触する表面が大きいことで、水の張力を十分にし、強風状況下でパネル構造/ラフトが吹き飛ばされ、又は貯水領域から外に出ることを防止すると考えられる。図12に示す部材を形成するフレームではプラスチック管を組み立てたものが示されるが、これらの部材を木材、金属及び竹を含む中実又は中空の材料から作製してもよい。断面形状は円である必要はなく、正方形、長方形又はその他の形状であってもよい。外板を形成するために貼り付けるプラスチック材料フィルムを十分な付加張力又は維持張力(事前にフィルムを延伸する)で貼り付け、確実に外板をかなり堅くし、防水性で、簡単に曲がらないようにする。
【0040】
図13には、図12のパネル構造ラフトの変形例の部分断面図を図示する。これは、比較的簡単で安価な方法で海水又は塩水を脱塩するものである。この装置10は内部に周辺フレーム11を有し、その少なくとも一部分170は中空である。他の実施の形態で概略して説明しているように、フレーム11はプラスチック材料フィルム層12の周囲の外板を有する。外板12の底部層17は通常黒いか暗く不透明のフィルム層であり、上部層172は都合よく透明又は高透過性であり、その製造方法は本明細書のどこかで説明している。上部層172は外部周辺フレーム11に向けて下方向に傾斜してもいる。図示した構成は海水(又は同様のもの)の区域173上で浮かぶようになっているが、陸上に置けるようにもすることができる。この構成は注入口配置部174を備え、外部の水をパネル構造10内の区域13に入れ、底部表面を形成する黒い又は不透明で暗い層171全体に比較的薄く広げる。注入口配置部174から離れて、より高濃度の塩水用の排出口配置部を備える(不図示)。塩分を含む水の内部区域13への流れ及びそこからの流れを制御する制御系を備えるが不図示である。使用中に、太陽エネルギーが上部層172を通過することで区域13内の塩水を加熱し、純水を水蒸気の形でそこから蒸発させる。この水蒸気は上部層172の内部表面175上で凝結し、この表面から落ちてフレーム11の収集区域176に収集される。この収集区域176は開口部177を有し、周辺フレーム11の部分170の中空区域又は複数の区域に純水を収集することができる。この純水が十分な程度になると、この区域(又は複数の区域)から純粋収集槽など(不図示)にポンプで排出される。
【0041】
別の好ましい用途では、概略して上述したようなパネル構造10を使用して、広告又は同様の図形表示用の底構造を提供することができる。この場合、再び、外板の張力を適度に高く維持しなければならず、必要ならば、内部のフレームの形状が適当な交差又はその他の支えを有し、外側周辺部が内側に実質的に曲がらないようにしてもよい。そのような図形表示は望ましいグラフィック表示をパネル構造の外板に直接印刷しておいれもよく、必要に応じて、パネルの外板の外表面層を特に選択して、適当な直接印刷技術に対応してもよい。代わりに、パネル構造の一表面に従来の方法で接着される紙、プラスチック又は同様のシート上に従来のグラフィック用として、パネル構造10を副支持部として簡単に利用してもよい。
【0042】
他の考えられる構成では、図形/グラフィックを印刷又は接着したパネル構造の外板をパネル構造の残った外板から取り外せるようにすることもできる。これによって、図形/グラフィック材料の寿命が尽きるときに、必要ならば再利用のために外側層をパネル構造から簡単で容易に剥ぎ取ることができる。例えば、それらの下の新しい図形又は表示を見せるためにしばらくしてから徐々に剥ぎ取る多様な層上に異なるいくつかの図形又はグラフィックを備えることが可能であるかもしれない。代わりに、図形/グラフィック材料を分けて接着した場合に、古いグラフィックを新しいグラフィックで簡単に重ねることもできる。
【0043】
上述したパネル構造は従来の標識に対していくつかの利点を有し、かなり安く製造でき、安価な方法で耐候性とすることができ、これによってそれらの構造で高価でない材料を使用することができる。パネル構造10は1つの好ましい構成において耐候性及び/又は耐水性とすることができ、パネル構造又はそれらから製造される製品が高湿度によって劣化しやすいところで、外部用途又は内部用途用に用いることができる。水泳プールやその他の保水施設でのラフトなどの用途や、カバーのようなその他の浮き用途で、少なくとも一側面で内部空間13が密閉されるこの構成におけるパネル構造を使用してもよい。プール等用にラフトや浮きぶたのような装置を作製するために、複数のそのようなパネルをともに作製することもできる。
【0044】
図11、11a及び11bには、パネル構造10を使用する別の製品を図示する。この他の好ましい実施の形態では、支持底壁41を有する適当な型の枠組構造上に容器を作製する。角の柱42を底支持壁41の角に取り外し可能に配置し、各角の柱42がそれに固定される溝部材43を有し、溝部材43の開口溝44が支持底壁41の側面又は端部の縁部に沿って対向している。必要に応じて、開口溝46が上方を向いている底溝部材45を底壁41の各側面又は端部の縁部に沿って配置する。底溝部材45を枠組構造40に取り外し可能に接続してもよい。図に示すように、溝部材43及び45の開口溝44及び46に枠組構造10を配置し保持することができる。この用途で必要ならばより大きなパネル構造10では、少なくとも1つの内部補強リブ又は棒が少なくとも一方方向で内部空洞13を横断して、反対側の端部が剛性周辺フレーム11の一部分に接続されていることが望ましい。この型の構成を温室又は同様の構造で使用することもできる。
【0045】
別の好ましい実施の形態では、内部フレーム構造をボール紙又は断ボール紙又は成形プラスチックで作製し、折り目線を配置して、パネル構造を使用中に同様に折るようにしてもよい。そして、内部フレーム構造を、フレキシブルプラスチックフィルムウェブ(又は複数のウェブ)で一方向(又は二方向)に、内部ボール紙又はプラスチックフレームの縁部の周囲で巻いて、重なる層を少なくとも部分的に互いに接着してもよい。一般的に、ワインボトル等の個々のボトルを支持し保護する梱包としてこのような構造を使用することができる。
【0046】
さらに他の好ましい実施の形態では、内部空間又は区間を定義する内部支持フレームを有する構造を利用して、液体及び流動材料を保持し、運搬し、輸送し、又は保存する容器を製造し、複数層でフレキシブルプラスチック材料フィルムでフレームを巻いてもよい。フレーム、したがって、立方体形状の容器の場合では、プラスチック材料ウェブをフレーム付近に互いに90°に配置され3方向に巻きつけ、立方体形状の6面を完全に覆って、外板内に密閉区域を形成してもよい。そして、外板の一面に開口を作製し、アクセス手段を容器から液体又は微粒子材料を充填し分配するために設けてもよい。必要ならば、開口部は取り外し可能な密閉手段をさらに有してもよい。
【0047】
図14及び15には、上述した物又はパネル構造10を製造する装置の1つの考えられる形態を概略的に図示する。もちろん、当然ながら、多くの他の形態の装置を手動又は半手動の技術を含んで使用することができる。図14は装置の平面図を示し、図15は装置の側面立面図を示す。図示する装置50は、3対のコンベイ51/52、53、54及び55/56を有し、各対のコンベイが使用中にその間に構成される作業空間を有して互い直面し、コンベア間に剛性周辺フレーム11を受け入れる。後述するように、コンベイの対53/54及び55/56は、矢印57で示すように各対の間でフレーム11を通過させるように構成される。各対のコンベヤ53/54と55/56の間で、フレキシブルプラスチック材料フィルムウェブのロール58は、コンベヤ対によってコンベヤ対の間で移動しながら、基本的にフィルムウェブをフレーム11に貼り付けるように配置される。フィルム58のロールは矢印60で示すように縦方向に移動可能でもある。最終的に、コンベヤ53/54の対を中心軸61の周囲で全体的に回転可能として、コンベヤ55/56の対と協働し、又はフィルム58のロールと同様に移動可能である別のフィルムロール59を利用してローラ51/52の別の対と協働するようにしてもよい。
【0048】
ここで、本明細書に添付された図15を参照する。フレーム11は最初に左側に図示する位置にあり、フィルムウェブ62はフレーム11の下面に沿った位置にあり、ロール58は下部位置63にあり、ロール58はその上部位置64に縦方向に動作し、フレーム11は右方向に動作し最後に11’で図示する位置になる。この位置で、フィルムウェブ63をフレーム11の上面に沿って置いた。この点で、フィルムロール58はその底部位置63に再度動作し、フレーム11はコンベア対55/56及び53/54で左側位置に動作する。その際、フィルムウェブの第2層をフレーム11の下面に沿って最初に重ねた層上に貼り付ける。プロセスを繰り返して、目標数の層のフィルムウェブ62をフレーム11に貼り付ける。これが終了するときに、フィルムウェブ62を切断し、コンベア対53/54を軸61の周囲で90°回転させ、それで部分的に包装したフレーム11を運搬する。そして、包装プロセスを繰り返し、部分的に包装したフレーム11をコンベア対53/54と55/56の間に再び通過させ、ロール58からのフィルムウェブ62を最初に重ねたウェブに対し実質的に90°の角度で貼り付ける。もちろん、当然のことながら、コンベヤ対53/54が軸61の周囲で全体的に回転可能でなくても、部分的に包装したフレーム11を同様に移動させ、コンベヤ対53/54の間で同様に再配置する前に90°の位置にフレーム11を手動又は半手動で再設定することで、同様の効果を得ることができる。異なるフィルム又はその他のウェブ材料65を都合よく貼り付けることが必要ならば、第2の対の直面しているコンベヤ51/52をコンベヤ53/54に対し90°で配置して備え、必要なフィルム又はウェブ材料65のロール59をコンベヤ対51/52と53/54の間に配置してもよい。ロール59を第1のロール58に対して90°で配置し、第1のロール58と同様の方法で移動可能にする。さらに他の考えられる構成では、4対の直面したコンベヤを備え、第1及び第2の対を第3及び第4の対のコンベヤに対し90°で配置してもよい。このような構成のフレーム11を最初の2対のコンベヤと介在するフィルムのロールの協働によって最初の方向に包装し、その後で、第2及び第3の対のコンベヤの間を通過させ、そして、第3と第4の対のコンベヤの間で介在するフィルム又はウェブのロールによって第2の方向に包装する。上述したいずれかの実施の形態では、別々の方向で包装するプロセスを、必要ならば何回も繰り返してもよい。好ましくは、各ウェブ62/65はフレーム11よりもわずかに広い幅を有し、加圧手段(不図示)が延伸縁部をフレーム11の側面縁部に対して加圧する。都合のよいことに、図示した対51/52、53/54及び55/56のような各コンベヤ対の構成を異なる厚さ、幅及び長さのフレーム11に対応するために調整可能とすることができる。
【0049】
図16には、本明細書で説明したいずれかのフレーム組立品の外板12を形成する別の可能な方法を図示する。本実施の形態では、図16に図示するように、1対のコンベヤ120、121を備え、左又は右に同様に動作する間にフレーム122を支持する。1対のフィルムロール123、124を備え、フレーム122の上部及び下部に沿ってフィルムウェブを重ね、一方で、第2の対のフィルムロール125、126をコンベヤ120、121の間でフレーム11の周りに回し、ロール123、124から最初に重ねたフィルム上にらせん巻きで重ねてフィルムを重ねる。最終的に、第2の対のフィルムロール127、128を備え、ロール125、126かららせん状に包装したフィルム層上にロール123、124と全体的に同じ方向にフィルムを貼り付ける。もちろん、ロール125、126の一方を省略してもよいし、追加のロールを追加してらせん状に巻いた層を貼り付けることもできる。部分的に巻いたフレーム122を機械を通じて反対方向(右から左)に運用することで、プロセスを繰り返すこともできる。
【0050】
さらに他の構成では、パネル構造10又はそれから作製する容器25が空気を空洞13及び/又はフィルムの層間に閉じ込めるため、そのようなパネル構造及びそれから作製される容器は優れた断熱特性を有する。これは、容器を冷凍又はチルド製品用に使用するとき、例えば、新鮮又は冷凍の魚又は農産物を梱包するための発泡スチレン、又は冷却貯蔵所で使用される大きな農産物の箱に代わり、冷蔵容器を製造するときに、利点及び/又は必要性がある。パネル構造を仮設住宅で夏場に涼しくするために使用し、また、冬場に熱を保持するために使用することができる。パネル構造は断熱性であるため、加熱及び/又は冷却のコストを大幅に削減して、温室でも同様に適用される。パネル構造を他の断熱方法に代えて建物の断熱材として使用することもできる。難燃性の添加剤でフィルムの外層を少なくとも処理することが好ましいが、フィルムの容量が平方メートルあたり少ないため可燃性材料の量が最小限である。接着剤を使用するならば、難燃性接着剤が好ましい。考えられる火災の危険性に関して、発泡スチロール又はポリウレタンと比較すると、燃焼する材料が実質的に少ない。
【0051】
パネル構造をより持続する建物又は他の構造物で使用するならば、石こう、下塗り材、合板パネル、剛性プラスチック、鋼又はアルミニウムシート、又は他の適当な仕上材によって例えば冷蔵容器、冷却貯蔵所、断熱建物構造などでそれらをコートすることができる。このような容器又はパネルの場合では、断熱材がフィルムと空気であり、フィルムが支持部材として作用するため、そのようなパネル構造と容器では他の既知の構造に比べて重量が減少し、したがって、運送費がとても安く、建物の荷重がとても軽くなる。
【0052】
他の側面では、容器又はパネル構造の壁をフレキシブルフィルムで作製し空気で充填しているため、そのような空気に梱包される製品はフレキシブルな壁及び底に接触し、これより、他の容器又はパネルよりも十分に保護される。同様に、容器が蓋を有する場合では、容器の内容物を保護する程度を同様に改善するように蓋を同様に構成してもよい。したがって、このような方法で作製した容器は、白物及び他の壊れやすく、及び/又は高価な製品用の保護梱包として用いることができる。これは果物や野菜を梱包し貯蔵するときに重要でもある。そのような生産物を傷つけ損傷する固体表面が最小限だからでる。ワインの瓶などを梱包するために、より小さな容器を用いることができる。
【0053】
他の重要な側面では、そのようなパネル構造又は容器の製造で最も費用が掛かるものは、フレーム材料とフレームの作製である。したがって、使用又は損傷した後に、パネル又は容器を存在するフィルム上に再度包装するが、フィルムを切り裂いて、フレームを簡単に再度包装して、同じフレーム材料を使用して別のパネル又は容器を製造することがとても望ましい。これより、上述のように製造した容器又はパネル構造は何年も再利用しリサイクルすることができる。
【0054】
別の側面では、フレーム11に耐水性材料を用いたパネル構造では、そのようなフレーム又はパネル構造で、液体を貯蔵し入れることが可能になる。そのようなパネル構造は、水を貯蔵し、加熱し、太陽にさらし、及び浄化するために使用することができる。ダム、運河などの上にそれを浮かせ、蒸発を減少させることもできる。
【0055】
さらに別の側面では、フレーム11を包装するプラスチックフィルムが高温にさられれるときに収縮してもよく、これによって、そのようなパネル構造がオーブンを通過し、又は加熱手段上において又は加熱手段を通過することで、フィルムをフレーム11上に収縮させる。結果としてのパネル又は他の物では外板が張って滑らかに改善する。
【図面の簡単な説明】
【0056】
【図1】図1は本発明の好適な実施の形態によるパネル構造の概略正面図である。
【図1a】図1aは図1の線A−Aに沿った断面図である。
【図2】図2は図1で示す複数のパネル構造を利用する容器の概略斜視図である。
【図2a】図2aは図2の線A−Aに沿った部分断面図である。
【図2b】図2bは図2の線B−Bに沿った部分断面図である。
【図2c】図2cは図2の線C−Cに沿った部分断面図である。
【図3a】図3aは本発明の好適な実施の形態によるパネル構造の周辺剛性フレームを形成することができる要素の断面図である。
【図3b】図3bは本発明の好適な実施の形態によるパネル構造の周辺剛性フレームを形成することができる要素の断面図である。
【図3c】図3cは本発明の好適な実施の形態によるパネル構造の周辺剛性フレームを形成することができる要素の断面図である。
【図3d】図3dは本発明の好適な実施の形態によるパネル構造の周辺剛性フレームを形成することができる要素の断面図である。
【図3e】図3eは本発明の好適な実施の形態によるパネル構造の周辺剛性フレームを形成することができる要素の断面図である。
【図3f】図3fは本発明の好適な実施の形態によるパネル構造の周辺剛性フレームを形成することができる要素の断面図である。
【図4】図4は本発明の考えられる他の好適な実施の形態の端部立面図である。
【図5】図5は図4の好適な実施の形態で使用されるフレーム構造の部分平面図である。
【図5a】図5aは部分的又は全体的に囲まれた容器の製造を可能にするように構成される他の好適な実施の形態を示す図5と同様の部分平面図である。
【図5b】図5bはヒンジ可能なフレーム組立品を製造する他の実施の形態の実施例を図示する。
【図5c】図5cはヒンジ可能なフレーム組立品を製造する他の実施の形態の実施例を図示する。
【図6】図6は、液体保持容器に形成することができるパネル部材の組立品の平坦構造形式での平面図である。
【図7a】図7aは液体保持容器内に組み立てられた図6で示した組立品の斜視図である。
【図7b】図7bは液体保持容器内に組み立てられた図6で示した組立品の斜視図である。
【図7c】図7cは液体保持容器内に組み立てられた図6で示した組立品の斜視図である。
【図7d】図7dは液体保持容器内に組み立てられた図6で示した組立品の斜視図である。
【図8】図8は管状構造に形成された図4で示した好適な実施の形態の平面図である。
【図9】図9は図8で示した構造のAで記した角の詳細図である。
【図10】図10は図8で示した構造のBで記した角の詳細図である。
【図11】図11は本発明のパネル構造を利用することができる壁構造の概略斜視図であり、特に枠組の底の上に容器を形成するためのものである。
【図11a】図11aは図11の線A−Aに沿った部分断面図である。
【図11b】図11bは図11の線B−Bに沿った部分断面図である。
【図12】図12は本発明のパネル構造の好適な実施の形態によって構成される水保管領域から蒸発を抑制するためのラフトの概略斜視図である。
【図13】図13は塩類含有の水の脱塩のために構成される図12と同様のパネル構造の部分及び概略断面図である。
【図14】図14は本発明の好適な実施の形態によるパネル構造を製造するために考えられる装置の概略平面図である。
【図15】図15は図14で概略的に図示した装置の概略側面図である。
【図16】図16は本発明の好適な実施の形態によるパネル構造を製造するための他の好適な実施の形態の概略側面立面図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部支持フレーム手段、及び、少なくとも1つのフレキシブルウェブの少なくとも1層が前記支持フレーム手段の周囲に巻かれ、事前に配置された前記フレキシブルウェブに少なくとも部分的に重なることで少なくとも一部分に作製され、前記支持フレーム手段を少なくとも部分的に囲む外板を有し、
これによって、前記ウェブ又は複数のウェブのうち少なくともいくつかの重なり領域が互いに接着されることを特徴とするパネル又は物の構造。
【請求項2】
複数の前記層を備え、これによって、前記層のうち少なくともいくつかの層が前記層のうち他の少なくとも1層に接着されることを特徴とする請求項1に記載されたパネル又は物の構造。
【請求項3】
前記外板は前記支持フレーム手段に貼り付けられた後にフレキシビリティを維持し、前記支持フレーム手段にいくらかの張力又は圧力を付加することを特徴とする請求項2に記載されたパネル又は物の構造。
【請求項4】
前記支持フレーム手段が単一のフレーム要素であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載されたパネル又は物の構造。
【請求項5】
前記支持フレーム手段は少なくとも2つのフレーム要素を有し、前記フレーム要素は離れて配置され、及び前記フレキシブルウェブ又は複数のウェブによって巻かれ、隣り合うフレーム要素間の前記フレキシブルウェブ又は複数のウェブがヒンジ手段を形成することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載されたパネル又は物の構造。
【請求項6】
前記単一のフレーム要素がヒンジ手段によって相互に連結される少なくとも2つの部分を有することを特徴とする請求項4に記載されたパネル又は物の構造。
【請求項7】
前記内部支持フレーム手段は前記外板によって全体的に囲まれることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載されたパネル又は物の構造。
【請求項8】
前記フレキシブルウェブ又は複数のウェブは互いに異なる角度、好ましくは実質的に90°に配置される少なくとも2方向に巻かれることを特徴とする請求項7に記載されたパネル又は物の構造。
【請求項9】
前記フレキシブルウェブはフレキシブルプラスチックフィルムウェブであることを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載されたパネル又は物の構造。
【請求項10】
前記フレキシブルウェブは降伏点を越えて事前に延伸したプラスチックフィルムであり、その長さを延ばし、その厚さを薄くし、前記フィルムがいくらかの記憶を保持することを特徴とする請求項9に記載されたパネル又は物の構造。
【請求項11】
前記物又はパネル構造を加熱手段に通過させ、又はその近くにして、前記フレキシブルプラスチックフィルムを前記支持フレーム手段上に熱収縮させることを特徴とする請求項10に記載されたパネル又は物の構造。
【請求項12】
空気を前記外板内に閉じこめ保持することを特徴とする請求項9又は10に記載されたパネル又は物の構造。
【請求項13】
前記外板の1以上の位置に穴を開けることを特徴とする請求項9から12のいずれか1項に記載されたパネル又は物の構造。
【請求項14】
前記フレキシブルプラスチックフィルムの前記層の間に空気の区域を閉じ込めることを特徴とする請求項9から13のいずれか1項に記載されたパネル又は物の構造。
【請求項15】
前記フレキシブルプラスチックウェブ又は複数のウェブは自己接着特性を有し、又は個別の接着剤又は接着層を使用して、前記フレキシブルウェブ又は複数のウェブの層をともに接着することを特徴とする請求項9から14のいずれか1項に記載されたパネル又は物の構造。
【請求項16】
前記支持フレーム手段は周辺部に実質的に剛性のフレーム構成を有し、前記周辺剛性フレーム構成の内部に実質的に空間を定義することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項、又は請求項1から3のいずれか1項に直接従属する場合の請求項7、9又は10のいずれか1項に記載されたパネル又は物の構造。
【請求項17】
前記周辺剛性フレーム構成は、前記プラスチックフィルムウェブ又は複数のウェブの前記外板がそれらに巻き付くときに、外部縁部区域が少なくとも1つのベベル縁部を形成するように構成される部分を有することを特徴とする請求項16に記載されたパネル又は物の構造。
【請求項18】
前記ベベル端部領域又は複数の領域は前記周辺剛性フレーム構成の周囲に全体的に延びることを特徴とする請求項17に記載されたパネル又は物の構造。
【請求項19】
前記周辺剛性フレーム構成は、前記ウェブ又は複数のウェブの前記外板がそれらに巻き付くときに、外部端部区域が凸曲面を形成するように構成される部分を有することを特徴とする請求項16に記載されたパネル又は物の構造。
【請求項20】
前記周辺剛性フレーム構成は、前記ウェブ又は複数のウェブの前記外板がそれらに巻き付くときに、外部縁部区域が正方形又は長方形端部を形成するように構成される部分を有することを特徴とする請求項16に記載されたパネル又は物の構造。
【請求項21】
前記外板の内部層又は複数層と外部層又は複数層の間に印刷シートが挟まれ、少なくとも前記外部層又は複数層が透過性であり、これによって、前記印刷シートが視認可能であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載され、又は請求項1、2又は3のいずれか1項に従属する場合の請求項7、9又は10のいずれか1項に記載されたパネル又は物の構造。
【請求項22】
発泡プラスチック材料が前記外板内に配置されることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載され、又は請求項1、2又は3のいずれか1項に従属する場合の請求項7、9又は10のいずれか1項に記載されたパネル又は物の構造。
【請求項23】
剛性又は半剛性パネルが前記外板内、前記外板の層間、又は前記外板の外側のいずれかに配置されることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載され、又は請求項1、2又は3のいずれか1項に従属する場合の請求項7、9又は10のいずれか1項に記載されたパネル又は物の構造。
【請求項24】
剛性内部支持フレーム手段、及び、少なくとも1つのフレキシブルプラスチックフィルムウェブの少なくとも1層が前記支持フレーム手段の周囲に巻かれ、事前に配置された前記フレキシブルプラスチックフィルムウェブに少なくとも部分的に重なることで少なくとも一部分に作製され、前記支持フレーム手段を囲む外板を有し、
これによって、前記フレキシブルプラスチックフィルムウェブ又は複数のウェブのうち少なくともいくつかの重なり領域が互いに接着され、グラフィック表示が前記外板の外部表面に行われることを特徴とするグラフィック表示パネル。
【請求項25】
前記グラフィック表示は前記外板の前記外部表面上に直接印刷され、又は接着して形成されることを特徴とする請求項24に記載されたグラフィック表示パネル。
【請求項26】
前記グラフィック表示は前記外板の前記外部表面に接着される別のシート上に印刷され、又は他の方法で形成されることを特徴とする請求項24に記載されたグラフィック表示パネル。
【請求項27】
剛性内部支持フレーム手段、及び、少なくとも1つのフレキシブルプラスチックフィルムウェブの少なくとも1層が前記支持フレーム手段の周囲に巻かれ、事前に配置された前記フレキシブルプラスチックフィルムウェブに少なくとも部分的に重なることで少なくとも一部分に作製され、前記指示フレーム手段を囲む外板を有し、
これによって、前記フレキシブルプラスチックフィルムウェブ又は複数のウェブの少なくともいくつかの重なり領域が互いに接着されることを特徴とする蒸発抑制パネル。
【請求項28】
剛性内部支持フレーム手段、及び、少なくとも1つのフレキシブルプラスチックフィルムウェブの少なくとも1層が前記指示フレーム手段の周囲に巻かれ、事前に配置された前記フレキシブルプラスチックフィルムウェブに少なくとも部分的に重なることで少なくとも一部分に作製され、前記支持フレーム手段を囲む外板を有し、
これによって、前記フレキシブルプラスチックフィルムウェブ又は複数のウェブの少なくともいくつかの重なり領域が互いに接着され、前記支持フレーム手段及び前記外板は注入口及び出口配置手段を有する密閉された内部区域を定義し、前記内部区域に及びそこから、脱塩される水を導入し及び取り出し、前記外板は、少なくとも1つの上部領域を前記支持フレーム手段の少なくとも1つの中空区域から上方に傾斜させ、前記支持フレーム手段はさらに水収集及び排出手段を有し、前記上方に傾斜した領域に凝縮した純水を収集し、前記支持フレーム手段の前記少なくとも1つの中空区域にそれを運搬することを特徴とする脱塩装置。
【請求項29】
請求項1から23のいずれか1項に記載された少なくとも1つのパネル構造から構成される容器。
【請求項30】
複数の前記パネル構造を備え、ヒンジ手段を介してともに接続され、前記容器を実質的に平坦な状態で移送し、最終使用者によって前記容器に組み立てることを特徴とする請求項29に記載された容器。
【請求項31】
解除可能な固定手段を備え、隣り合う前記側壁を形成するための前記パネル構造が互いに解除可能に接続されることを特徴とする請求項30に記載された容器。
【請求項32】
前記パネル構造のうち少なくとも1つは、透過性のフレキシブルプラスチック材料ウェブの少なくとも1層によって外側を覆い保持される印刷シートを有することを特徴とする請求項29から30のいずれか1項に記載された容器。
【請求項33】
前記少なくとも1層の透過性プラスチック材料ウェブは組み立てた容器構造で前記パネル構造を連結し固定する外装も形成することを特徴とする請求項32に記載された容器。
【請求項34】
請求項1から23のいずれか1項に記載された少なくとも1つの長方形形状のパネル構造を有し、さらに、前記パネル構造の少なくとも1つの対向する縁部を係合し保持する保持手段を有することを特徴とする壁構造要素。
【請求項35】
前記パネル構造の少なくとも3縁部は前記保持手段によって固定されることを特徴とする請求項34に記載された壁構造要素。
【請求項36】
請求項34又は35に記載された複数の壁構造要素を有することを特徴とする枠組の底部に作製される容器構成。
【請求項37】
請求項1から23のいずれか1項に記載された少なくとも1つの長方形形状のパネル構造を有し、さらに、前記内部支持フレーム手段に接続され、前記パネル構造の少なくとも1つの側面の全体を実質的に覆う1以上の剛性又は半剛性材料シートを有することを特徴とする壁構造要素。
【請求項38】
内部支持フレーム手段、及び、少なくとも1つのフレキシブルウェブが前記支持フレーム手段の周囲で少なくとも部分的に重なるように巻かれることで少なくとも一部分に作製され、前記支持フレーム手段を少なくとも部分的に囲むフレキシブル外板を有し、
これによって、前記ウェブ又は複数のウェブの少なくともいくつかの重なり領域が互いに接着され、前記支持フレーム手段は2つの互いに平行な第1フレーム部材が互いに隔離しており、各前記第1フレーム部材が少なくとも1つのヒンジ区域を有し、前記隔離した第1フレーム部材の前記ヒンジ区域は少なくとも1対で配置され、前記対がヒンジ軸を定義し、前記ヒンジ軸の周囲で、前記フレキシブル外板を前記内部支持フレーム手段に貼り付けた後で、前記ヒンジ区域の両面上の前記第1フレーム部材の部分が異なる相対的な配置に位置されることを特徴とするパネル構造。
【請求項39】
第2フレーム部材は、前記対のヒンジ区域で、又はそれに隣接して、前記第1フレーム部材に接続して固定されることを特徴とする請求項38に記載されたパネル構造。
【請求項40】
前記2つの互いに平行で隔離した前記第1フレーム部材の中間に配置される少なくとも1つの追加の前記第1フレーム部材をさらに有し、追加の前記第1フレーム部材は各前記ヒンジ軸に沿ったヒンジ区域も有することを特徴とする請求項39に記載されたパネル構造。
【請求項41】
各前記ヒンジ区域は、一定の相対位置にある前記ヒンジ区域の両面上の前記第1フレーム部材の部分を、前記一定の相対位置を新たな一定の相対位置に変化させるように外力が付加されるまで、維持することを特徴とする請求項38から40のいずれか1項に記載されたパネル構造。
【請求項42】
各前記ヒンジ区域が折れ線、又は前記ヒンジ区域の両面上の前記第1フレーム部材の部分に対し相対的に薄い厚さの領域を有することを特徴とする請求項41に記載されたパネル構造。
【請求項43】
各前記ヒンジ区域は、少なくとも所定の弧の移動範囲内で、前記ヒンジ軸又は複数の軸の周囲で、前記ヒンジ区域の両面上の前記第1フレーム部材の部分の実質的な自由な移動を可能にすることを特徴とする請求項38から40のいずれか1項に記載されたパネル構造。
【請求項44】
所定の弧の移動への前記ヒンジ軸又は複数の軸の周囲での前記ヒンジ区域の両面上の前記第1フレーム部材の部分の移動を制限するように配置される隣接手段をさらに有することを特徴とする請求項41、42又は43に記載されたパネル構造。
【請求項45】
2つの互いに平行で隔離した前記第1フレーム部材の端部部分に結合し接続され、実質的に長方形の前記内部支持フレーム手段を形成する端部フレーム部材を有することを特徴とする請求項38から44のいずれか1項に記載されたパネル構造。
【請求項46】
前記フレキシブル外板は、前記端部フレーム部材の周囲で巻かれたフレキシブルプラスチック材料フィルムウェブの少なくとも1つの第1層を有することを特徴とする請求項45に記載されたパネル構造。
【請求項47】
前記フィルムウェブは、少なくとも前記2つの互いに平行で隔離した第1フレーム部材の間の距離の範囲の幅を有することを特徴とする請求項46に記載されたパネル構造。
【請求項48】
前記外板は、2つの互いに平行で隔離した前記第1フレーム部材の周囲に、重なるようにらせん状に巻かれたフレキシブルプラスチック材料フィルムウェブの少なくとも1つの第2層をさらに有することを特徴とする請求項46又は47に記載されたパネル構造。
【請求項49】
前記第1層は、前記フレキシブル外板の外部表面を形成することを特徴とする請求項48に記載されたパネル構造。
【請求項50】
前記フレキシブル外板内の圧力が気圧と同じになることを確実にする均圧手段をさらに有することを特徴とする請求項38から49のいずれか1項に記載されたパネル構造。
【請求項51】
複数の前記ヒンジ軸を備え、前記ヒンジ軸の全てがそれぞれ互いに平行であることを特徴とする請求項38から50のいずれか1項に記載されたパネル構造。
【請求項52】
複数の前記ヒンジ軸を備え、前記ヒンジ軸のいくつかが他の前記ヒンジ軸に対し直角に配置されることを特徴とする請求項38から51のいずれか1項に記載されたパネル構造。
【請求項53】
前記第1フレーム部材の部分が前記ヒンジ軸の周囲で移動され、前記パネル構造の自由端縁を互いに隣接するように位置することを特徴とする請求項38から52のいずれか1項に記載されたパネル構造を有する製品。
【請求項54】
内部の実質的な空間をそれぞれ定義する複数の個別の実質的に剛性の周辺フレーム構成、及び、
フレキシブルプラスチックフィルムウェブ材料の少なくとも1層が前記フレーム構成の全ての周囲で巻かれ、事前に形成した長さの前記フレキシブルプラスチックフィルムウェブ材料を少なくとも部分的に重ねることで作製され、前記ウェブ材料の少なくともいくつかの重なり領域が互いに接着される外皮を有することを特徴とするフラットパネル組立品。
【請求項55】
各前記個別の実質的に剛性の周辺フレーム構成は、少なくとも1つのフレキシブルプラスチックフィルムウェブの少なくとも1層によって個別に巻かれ、及び少なくとも部分的に囲まれ、個別のパネルを形成し、これによって、前記ウェブ又は複数のウェブの少なくともいくつかの重なり領域が互いに接着されることを特徴とする請求項54に記載されたことを特徴とするフラットパネル組立品。
【請求項56】
各前記個別の実質的に剛性の周辺フレーム構成は前記フレキシブルプラスチックフィルムウェブによって全体的に囲まれることを特徴とする請求項55に記載されたフラットパネル組立品。
【請求項57】
第1の前記フレーム構成は正方形又は長方形であり、及び少なくとも1つの他の前記フレーム構成は縁部が前記第1フレーム構成の各縁部に隣接して位置されることを特徴とする請求項54から56のいずれか1項に記載されたフラットパネル組立品。
【請求項58】
前記外皮は、前記プラスチックフィルムウェブ材料の層を第1方向、及び引き続いて前記第1方向に角度をなす第2方向に連続して巻くことで形成されることを特徴とする請求項54から57のいずれか1項に記載されたフラットパネル組立品。
【請求項59】
前記角度は約90°であることを特徴とする請求項58に記載されたフラットパネル組立品。
【請求項60】
パネル内で実質的に互いに隣接して配置される請求項1、又は請求項1に従属する場合の請求項7に記載された複数のパネル構造を有し、少なくとも1つの連続する層が前記パネル構造の一方面のみに接着されることを特徴とすることを特徴とするフラットパネル組立品。
【請求項61】
前記少なくとも1つの連続する層は、前記重なり区域で互いに接着される少なくとも2つの重なりウェブで構成されることを特徴とする請求項60に記載されたフラットパネル組立品。
【請求項62】
請求項60又は61に記載されたフラットパネル組立品から製造される容器であって、
1つの前記パネル構造は前記容器の底部を形成し、及び他の前記パネル構造は前記容器の側壁を形成し、連続する層は前記容器の隣接する側壁の隣接する縁部間、及び前記底部と前記側壁の隣接する縁部間で、密閉を形成することを特徴とする容器。
【請求項63】
請求項54から59のいずれか1項に記載されたフラットパネル組立品から製造される容器であって、1つの前記フレーム構成は前記容器の底部を形成し、他の前記フレーム構成は前記容器の側壁を形成し、前記外皮は、前記容器の隣接する側壁の隣接する縁部間、及び前記底部と前記側壁の隣接する縁部間で、密閉を形成することを特徴とする容器。
【請求項64】
複数層のフレキシブルウェブが支持フレーム手段の周囲で巻かれることで外板が少なくとも一部分に形成されて前記支持フレーム手段を包装する装置であって、
前記装置は、第1運搬手段及び第2運搬手段を有し、前記第1及び前記第2運搬手段は前記支持フレーム手段を前記第1及び前記第2運搬手段の間で往復して移動するように構成され、及び、前記フレキシブルウェブのロールは、前記第1及び前記第2運搬手段の間に配置され、相対的に高い位置と相対的に低い位置の間で移動可能であり、前記支持フレーム手段が前記第1及び前記第2運搬手段の間で移動するときに、前記フレキシブルウェブの前記ロールが高い位置にあって、前記フレキシブルウェブは前記支持フレーム手段の第1面に沿って連続して位置され、ここですぐに、前記フレキシブルウェブの前記ロールが低い位置に移動し、前記支持フレーム手段が前記第1及び前記第2運搬手段の間で再度移動するときに、前記フレキシブルウェブが前記第1面と反対の前記支持フレーム手段の第2面に沿って位置されることを特徴とする装置。
【請求項65】
前記第1又は前記第2運搬手段の少なくとも1つは、前記第1及び前記第2の運搬手段の間で前記支持フレーム手段が移動する平面に対し90°に配置された回転軸の周囲で全体的に再配置可能であることを特徴とする請求項64に記載された装置。
【請求項66】
第3運搬手段を備え、前記第1及び前記第2運搬手段の間で移動する方向に対し90°の方向で前記支持フレームを移動させ、前記第3運搬手段は、前記回転軸の周囲で全体的に再配置される前記第1又は前記第2運搬手段と協動可能であり、フレキシブルウェブの第2ロールは、高位置と低位置の間で選択的に移動するために設置され、前記第3運搬手段と、前記回転軸の周囲で全体的に再配置される前記第1又は前記第2運搬手段の間に配置されることを特徴とする請求項61に記載された装置。
【請求項67】
前記フレキシブルウェブの少なくとも2つのロールが前記第1及び前記第2運搬手段の間に位置され、前記ロールのそれぞれが前記高位置と前記低位置の間で移動可能であることを特徴とする請求項64に記載された装置。
【請求項68】
前記ロールは、前記フレキシブルウェブが前記支持フレーム手段に貼り付けられるように軸方向に移動可能であることを特徴とする請求項64に記載された装置。
【請求項69】
複数層のフレキシブルウェブが支持フレーム手段の周囲で巻かれることで外板が少なくとも一部分に形成されて前記支持フレーム手段を包装する装置であって、
前記装置は、第1運搬手段及び第2運搬手段を有し、前記第1及び前記第2運搬手段の間で前記支持フレーム手段を移動するように配置され、及び、フレキシブルウェブの少なくとも1つのロールはほぼ前記第1及び前記第2運搬手段の間に配置され、前記第1及び前記第2運搬手段の間で移動し前記フレキシブルウェブを前記支持手段上でらせん状に巻いておくように、前記支持フレーム手段の周囲で周回するように配置され、前記装置は、前記支持フレーム手段の反対面上で前記支持フレーム手段の長手方向にらせん状に巻いたものの下で、又はその上で少なくとも1つのフレキシブルウェブを貼り付ける第1フレキシブルウェブ貼付手段をさらに有することを特徴とする装置。
【請求項70】
前記らせん状に巻いたものの他の面上に少なくとも1つのフレキシブルウェブを前記第1フレキシブルウェブ貼付手段によって貼り付けられたフレキシブルウェブに貼り付ける第2フレキシブルウェブ貼付手段をさらに有し、前記フレキシブルウェブは、前記第2フレキシブルウェブ貼付手段が前記支持フレーム手段の反対面上で前記長手方向に貼り付けることで貼り付けられることを特徴とする請求項69に記載された装置。

【図1】
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【図1a】
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【図2】
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【図2a】
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【図2b】
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【図2c】
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【図3a】
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【図3b】
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【図3c】
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【図3d】
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【図3e】
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【図3f】
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【図4】
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【図5】
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【図5a】
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【図5b】
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【図5c】
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【図6】
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【図7a】
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【図7b】
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【図7c】
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【図7d】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図11a】
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【図11b】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公表番号】特表2007−518638(P2007−518638A)
【公表日】平成19年7月12日(2007.7.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−549775(P2006−549775)
【出願日】平成16年12月23日(2004.12.23)
【国際出願番号】PCT/AU2004/001841
【国際公開番号】WO2005/070803
【国際公開日】平成17年8月4日(2005.8.4)
【出願人】(506250217)ファースト グリーン パーク プロプライエタリー リミテッド (2)
【氏名又は名称原語表記】FIRST GREEN PARK PTY LTD
【住所又は居所原語表記】35 Robins Avenue, Humevale, VIC 3757 (AU)
【Fターム(参考)】