説明

パネル連結構造

【課題】組立が容易であり、しかも組立精度の低下を抑えることができるパネル連結構造を提供する。
【解決手段】パネル連結構造は、屋根パネル、壁パネル10Cおよび床パネル20A等のパネルを組み合わせてなる収容函に用いられ、床パネル20Aの周縁部に設けられた係合部と、壁パネル10Cの下端に設けられ、床パネル20Aの周縁部の内側から外側へ向けて壁パネル10Cをスライドさせることによって、床パネル20Aの係合部に係合されるフック116と、係合部にフック116が係合された状態において、床パネル20Aと壁パネル10Cとの間に挿入され、床パネル20Aの周縁部の外側から内側へ向けたフック116のスライド移動を規制する規制部材4と、を備えたことを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、移動無線電話装置、光通信装置、業務無線装置等の通信システム、受変電装置、発電装置等の重電システム、または大気観測装置等の観測システム、その他様々な産業機器、装置類等を収容する収容函に用いられるパネル連結構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、様々な産業機器、装置類を収容するための収容函は、工場や設置場所において複数のパネルを連結して箱型に組み立てられるようになっており、パネル同士の連結は、ボルトやリベットによるもの等をはじめ、様々な構造が用いられている。例えば、特許文献1に示されたパネル連結構造では、パッキンを挟み込んだ状態で、パネルの周縁部に共通の形状で形成される嵌合溝が対向するように一対のパネルを配置して、該パッキンを一対のパネル間で圧縮しながら、一対の嵌合溝で形成される嵌合孔に嵌合部材を挿入して、一対のパネルを互いに連結する構造が開示されている。
このパネル連結構造によれば、パネルを連結するに際して、ボルト締めやリベットの締結等の工程が不必要であり、組立性に優れているという利点が得られる。
【特許文献1】特開2004−84293号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
一般に、複数のパネルを連結することで箱型に組み立てられる収容函は、使用されるパネルの数が多くなると、連結時の微小なずれが蓄積されるなどして、固定用のボルト孔の位置ずれを生じたり、目開きを生じたりして組立精度が低下し易くなる。そこで、これを改善するための方策として、慎重な組立作業を行うことが挙げられるが、施工が煩雑になって、生産性の低下を来たし易い。
また、近年では、使用するパネルの数が増やされた大型の収容函を設置したいとの要求も増加傾向にある。
【0004】
そこで、本発明は前記の問題を解決するために案出されたものであって、組立が容易であり、しかも組立精度の低下を抑えることができるパネル連結構造を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記課題を解決するために、本発明のパネル連結構造は、屋根パネル、壁パネルおよび床パネル等のパネルを組み合わせてなる収容函に用いられるパネル連結構造であって、前記床パネルの周縁部に設けられた係合部と、前記壁パネルの下端に設けられ、前記床パネルの周縁部に対して、該周縁部の内側から外側へ向けて前記壁パネルをスライドさせることによって、前記床パネルの前記係合部に係合されるフックと、前記係合部に前記フックが係合された状態において、前記床パネルと前記壁パネルとの間に挿入され、前記床パネルの前記周縁部の外側から内側へ向けた前記フックのスライド移動を規制する規制部材と、を備えたことを特徴とする。
【0006】
また、本発明のパネル連結構造は、前記係合部が、前記床パネルの前記周縁部に沿って突設され、先端部が前記周縁部の内側へ向けたフック状を呈しており、前記壁パネルの前記フックは、先端部が前記周縁部の外側へ向けて形成されて、フック状の前記係合部に係合可能であることを特徴とする。
【0007】
また、本発明のパネル連結構造は、前記壁パネルの下端に、当該壁パネルの厚み方向に前記フックを挟んで前記床パネルの前記周縁部に当接する一対の脚部が設けられていることを特徴とする。
【0008】
また、本発明のパネル連結構造は、前記床パネルの周縁部には枠材が取り付けられており、前記枠材は、前記床パネルの板材間に挿入されて固定される挿入固定部と、前記挿入固定部よりも一段低く形成されて前記枠材の縁部側方へ張り出す張出部と、を備え、前記張出部に前記係合部が設けられていることを特徴とする。
【0009】
また、本発明のパネル連結構造は、前記枠材に、前記挿入固定部から前記張出部にかけて中空部が設けられており、この中空部に、隣接する他の前記床パネルとの連結を行うためのジョイント補強部材が挿入可能であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、組立が容易であり、しかも組立精度の低下を最小限に抑えることができるパネル連結構造が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、図面を参照して、本発明の一実施の形態について詳細に説明する。参照する図面において、図1は本発明の一実施の形態に係るパネル連結構造が適用される収容函を示す斜視図、図2は同じく分解斜視図、図3は収容函におけるパネル連結構造を説明するための模式平断面図、図4は同じく収容函におけるパネル連結構造を説明するための模式縦断面図である。
【0012】
図1,図2に示す収容函1は、床パネル20A,20B上に、壁パネル10A,10B,10C、屋根パネル30A,30Bを設置し、これらをコーナー柱2や、ジョイント部材40A,40B(図2参照)を用いて連結することにより収容函として形成される。連結される際には、壁パネル10A,10B,10C、およびコーナー柱2の間には、それぞれ止水材としての防水パッキン18(例えば図5(a)参照)が挟み込まれている。
【0013】
ここで、本実施形態のパネル連結構造は、前記したジョイント部材40A,40Bを用いてパネル同士が連結される部分に適用されており、図3に示すように、壁パネル10A同士の間および壁パネル10Bの固定壁パネル10B1と回動壁パネル10B2との間における連結がこれにあたり、また、図4に示すように、屋根パネル30A,30Bの間における連結がこれにあたる。
なお、壁パネル10Aは、図2に示すように、2枚のパネル体104を備えており、この2枚のパネル体104は、後記するヒンジ12(図5(a)(b)参照)によって、壁パネル10Aの中央から両側に観音開きするように取り付けられている。また、壁パネル10Bは、固定壁パネル10B1および回動可能な回動壁パネル10B2を備えており、後記するヒンジ12(図9(a)(b)参照)によって、固定壁パネル10B1に対して回動壁パネル10B2が回動するように取り付けられている。
【0014】
はじめに、図3において矢印Aで示した部分の連結構造を、図5を参照して説明する。図5はジョイント部材40Aを用いた壁パネル10Aの連結構造を示す図であり、(a)は分解した状態の平断面図、(b)は組み立てた状態の平断面図である。
図5(a)に示すように、壁パネル10A,10Aの間には、ヒンジ12を介して各壁パネル10Aの縁部に取り付けられた連結用形材13同士がジョイント部材40Aを介して連結されるようになっており、さらに、固定プレート16によって壁パネル10A同士の連結が固定されるようになっている。
【0015】
壁パネル10Aは、図6に示すように、板材102間に断熱材101を挟みこんだパネル体104の縁部に、枠材11が取り付けられており、この枠材11にヒンジ12(図6では不図示)を介して連結用形材13が取り付けられて構成される。なお、壁パネル10Aには、その他に、図2に示すように、枠材118、枠材115が取り付けられている。
【0016】
断熱材101は、たとえば、硬質ポリウレタンフォームなどからなり、収容函1内の断熱効果を高める役割をなす。
板材102は、アルミニウム合金などからなり、断熱材101よりも幅方向に長く形成されて、縁部側に枠材11を取り付けるための空間103a(図6参照)を有している。
【0017】
枠材11は、アルミニウムまたはアルミニウム合金製の押出形材にて構成されており、前記空間103aに固定部111Aが収容されて、ヒンジ取付部111Bが縁部側に露出する状態に取り付けられる。そして、ヒンジ取付部111Bに形成される断面コ字形の空間部112内に、ヒンジ12が収容されて取り付けられるようになっている(図5(b)参照)。枠材11には、切欠部111が形成されており、この切欠部111に前記板材102の折曲端部103が係合されている。
ヒンジ取付部111Bの端部には、図示しない防水性を有するパッキン(緩衝材としての機能も有する)が上下方向に亘って取り付けられる溝114が形成されている。この溝114に取り付けられる図示しない緩衝部材は、ヒンジ12を介して取り付けられる連結用形材13の側壁に当接する。
【0018】
ヒンジ12は、図5(a)に示すように、枠材11側に取り付けられる第1部材121と、連結用形材13側に取り付けられる第2部材122とからなり、これらは、アルミニウムまたはアルミニウム合金製の押出形材にて構成されている。第1部材121は、端部121bが円筒状に形成されていて、この内側に形成される空間部121cに対して、第2部材122に設けられた回動軸122cが回動可能に挿入されて支持されている。第1部材121は、基端部121aに通されたボルト121dが枠材11の内側面の対向部位に設けられた下孔113に螺合されることで、枠材11側に取り付けられる。また、第2部材122は、基端部122aに通されたボルト122bが連結用形材13の内側面の対向部位に設けられた下孔131bに螺合されることで、連結用形材13に取り付けられる。
【0019】
連結用形材13は、ヒンジ12が取り付けられる基部131と、この基部131に一体に設けられた断面矩形の連結部132とを備えており、アルミニウムまたはアルミニウム合金製の押出形材にて構成されている。基部131の一端部131a(収容函1の内壁側)は、前記枠材11側へ向けて延設されており、ヒンジ12を介して枠材11に連結用形材13が取り付けられた状態で、ヒンジ取付部111Bにオーバーラップするように設けられている。本実施形態では、この一端部131aの先端に、合成ゴム等の材料からなり防水性を有するパッキン部材(緩衝材としての機能も有する)14が取り付けられている。
なお、連結部132の中空部には、適宜リブ等を設けて補強するようにしてもよい。
【0020】
ここで、パッキン部材14は、断面コ字形に形成された取付部141と、この取付部141に一体に設けられた当接部142とからなる。取付部141の内側面には、くさび形の滑り止め141aが突設されている。また、当接部142は、断面略半円形状を呈しており、外周面の縦方向にリブ142aが突設されている。
このパッキン部材14は、枠材11のヒンジ取付部111Bの外側面に圧接された状態で当接するようになっている(図5(b)参照)。
【0021】
連結用形材13の連結部132は、収容函1(図1,図2参照、以下同じ)の外壁側寄りに基部131に一体成形されている。これによって、連結用形材13の側方には、収容函1の内壁側となる側に、ジョイント部材40Aを配置するための空間132cが形成されている。連結部132には、空間132cに面して、突部(一方の突部、他方の突部)として機能するフランジ付ボルト133が螺合されて取り付けられるボルト孔132aが設けられている。本実施形態では、ボルト孔132aが、連結用形材13の上下方向に所定間隔を置いて複数個設けられている。
また、この面と反対側の面となる連結部132の外側面(収容函1の外壁側)には、後記する固定プレート16を固定するためのボルト孔132bが、連結用形材13の上下方向に所定間隔を置いて複数個設けられている。
【0022】
ジョイント部材40Aは、壁パネル10Aを連結するにあって、隣接する連結用形材13,13を互いに引き寄せる状態に連結するための部材であり、図7(a)(b)に示すように、断面略T字形に形成されたプレート状の部材である。本実施形態では、ジョイント部材40Aがアルミニウムまたはアルミニウム合金製の押出形材にて構成されている。このジョイント部材40Aは、板部41(図7(b)参照)と、この板部41から一体的に突出した突出部42とを備え、板部41には、図7(a)に示すように、突出部42を挟んで左右の同じ位置に長孔43が形成されている。この長孔43には、前記した連結用形材13,13の連結部132,132に取り付けられたフランジ付ボルト133が挿通されるようになっており、後記するような操作が行われることによって、ジョイント部材40Aは、挿通されたフランジ付ボルト133,133の相互の間隔が狭まるように規制するものである。
【0023】
長孔43は、図7(c)に示すように、下部の挿入端44から上部の係止端45へ向けて、孔幅がしだいに窄まるようにされた先細りの形状に形成されている。ここで、挿入端44は、図7(c)に破線で示すように、フランジ付ボルト133のフランジ部133aの外径よりも大きな内径を備えて形成されている。これにより、挿入端44には、フランジ付ボルト133のフランジ部133aが挿通可能となっている。また、係止端45は、フランジ付ボルト133のボルト軸Jの径と同じかあるいは若干それよりも大きな内径(実質的に遊びとなる隙間が小さくなるような径)を備えて形成されている。
これによって、前記挿入端44から挿入されたフランジ付ボルト133は、長孔43に挿入された状態で挿入端44から係止端45へ移動可能であり、また、係止端45に移動された後は、そのフランジ部133aが係止端45の孔縁に当接する状態に位置することとなる。
したがって、係止端45では、フランジ部133aが係止端45の孔縁に引っ掛かって、フランジ付ボルト133が長孔43から外れなくなる。別言すれば、長孔43の孔縁がフランジ付ボルト133のフランジ部133aに引っ掛かって、連結用形材13,13からジョイント部材40Aが外れなくなる。
【0024】
このような長孔43は、前記のように突出部42を挟んで左右の同じ位置に設けられており、係止端45,45の間隔Lは、係止端45,45にフランジ付ボルト133,133が位置する状態で、これらが取り付けられた連結用形材13,13が相互に引き寄せられて密着する状態となる隙間に設定されている。
本実施形態では、前記のように突部としてフランジ付ボルト133を用いたが、これに限られることはなく、図示しないビスを用いてもよい。ビスとしては、前記したフランジ付ボルト133のフランジ部133aと同様に、ジョイント部材40Aの長孔43の孔縁に引っ掛かり易い頭部を備えたトラスビス等を用いることができる。
【0025】
このようなジョイント部材40Aには、図5(a),図6に示すように、断面コ字形状のカバー15が被せられる。カバー15は、ボルト挿通孔15bを通じてジョイント部材40Aの突出部42に設けられた下孔42aにボルト15cが螺合されることによって取り付けられる。なお、カバー15の両側部15aが連結部132へ向けて張り出しているので、連結部分全体が良好に覆われる状態となり、化粧効果が高い。
【0026】
固定プレート16は、連結用形材13の連結部132の外側面(収容函1の外壁側)において、隣接する連結部132間に亘って取り付けられるものであり、連結された連結部132同士を固定するものである。固定プレート16には、連結部132のボルト孔132bに対応する位置にボルト孔16aが形成されており、ボルト16cが挿通されるようになっている。
【0027】
本実施形態では、合成ゴムなどからなる防水パッキン18が、連結される壁パネル10Aの連結用形材13,13の間に挟み込まれるようになっている。したがって、前記したジョイント部材40Aの係止端45,45の間隔Lは、この防水パッキン18が介在される分の厚さを考慮して設定されるようになっている。
そして、連結用形材13,13がジョイント部材40Aによって密着する状態に引き寄せられたときに、連結部132,132のボルト孔132b,132bと固定プレート16のボルト孔16a,16aとが、ボルト16c,16cの挿通可能に一致するようになっている。
【0028】
次に、図3において矢印Bで示した部分の連結構造を、図8を参照して説明する。図8はジョイント部材40Aを用いた壁パネル10Bの連結構造を示す図であり、(a)は分解した状態の平断面図、(b)は組み立てた状態の平断面図である。なお、以下では、図5に示した壁パネル10Aの連結構造と同一の部分には、同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。また、以下の説明において、各枠材は、アルミニウムまたはアルミニウム合金製の押出形材にて構成されている。
【0029】
図8(a)に示すように、壁パネル10Bの連結構造においては、前記したように、片側が固定されたパネルである固定壁パネル10B1となっており、この固定壁パネル10B1に対して回動壁パネル10B2が開閉可能に設けられている点が異なっている。なお、回動壁パネル10B2は、固定壁パネル10B1と反対側となるコーナー柱2側に、ヒンジ12を介して回動可能に連結されている(図9(a)(b)参照)。
固定壁パネル10B1は、図8(a)に示すように、連結用形材13’がパネル体104の縁部に直接取り付けられた構成となっている。連結用形材13’は、基部131’と、この基部131’に一体に設けられた連結部132とを備えており、基部131’の側方に一体に設けられた固定部131Aが空間103aに収容されて、パネル体104に取り付けられている。
【0030】
回動壁パネル10B2は、固定壁パネル10B1側に連結されておらず、連結用形材13に対して開閉可能となっている。すなわち、回動壁パネル10B2の縁部に設けられた枠材11は、固定壁パネル10B1側の連結用形材13’にジョイント部材40Aを介して連結された連結用形材13に対して、開閉可能となっている。
【0031】
次に、図3において矢印Cで示した部分の連結構造を、図9を参照して説明する。図9はコーナー柱2に対する壁パネル10A、10B2の連結構造を示す図であり、(a)は分解した状態の平断面図、(b)は組み立てた状態の平断面図である。なお、コーナー柱2に対する壁パネル10A、10B2の連結構造は、同一であるので、ここでは、主としてコーナー柱2と壁パネル10Aとの連結構造について説明する。
【0032】
図9(a)に示すように、コーナー柱2は、収容函1の四隅に配置される柱である(図1,図2参照)。コーナー柱2は、壁パネル10A側および回動壁パネル10B2へ向けて延設される延設部2A,2Aを有しており、この延設部2A,2Aと柱内壁2B,2Bとで形成される空間部に壁パネル10A,10B2の連結用形材13C’が位置するようになっている。コーナー柱2に対する壁パネル10A,10B2の固定は、延設部2Aのそれぞれに設けられたボルト孔2bを通じて連結用形材13C’のボルト孔135aにボルト2aを螺合するとともに、コーナー柱2の背面側(収容函1の内側)から、断面略V字形状の固定部材3をあてがい、ボルト3aを連結用形材13C’のボルト孔135bに対して螺合することにより行われる。
【0033】
連結用形材13C’は、コーナー柱2の前記空間部に組み合わされる大きさの平断面が略矩形状を呈しており、コーナー柱2の延設部2Aに係合される段部135が設けられている。このような連結用形材13C’は、ヒンジ12を介して枠材11に取り付けられる。したがって、連結用形材13C’をコーナー柱2に固定した状態で、ヒンジ12を介してパネル体104が収容函1の外部側へ回動可能に開かれるようになっている。同様に、回動壁パネル10B2が収容函1の外部側へ回動可能に開かれるようになっている。
【0034】
次に、図4において矢印Dで示した部分の連結構造を、図10を参照して説明する。図10は床パネル20A,20Bの連結構造を示す図であり、(a)は分解した状態の縦断面図、(b)は組み立てた状態の縦断面図である。
【0035】
図10(a)に示すように、床パネル20A,20Bは、板材202間に断熱材201が挟み込まれており、床パネル20Aと床パネル20Bとの対向面には、連結用形材21,21が取り付けられている。連結用形材21には、側部に凹部22が形成されており、図10(b)に示すように、この凹部22に対して棒状の連結材25が介設されて床パネル20A,20Bが連結されるようになっている。そして、床パネル20A,20Bは、図11に示すような手順で相互に固定され、設置場所の床面に対して固定されるようになっている。
【0036】
図11(a)〜(d)は床パネル20A,20Bの固定手順を説明する説明図である。図11(a)に示すように、床パネル20A,20Bの相互の固定には、側面視コ字形状のジョイント補強部材271、固定部材272、設置場所に対する据付部材273、押さえ板274が用いられる。ここで、床パネル20A,20Bには、周縁部に枠材26が取り付けられており、この枠材26は、内部に中空部261aを有している。なお、枠材26の詳細な説明は後記する。
【0037】
図11(b)に示すように、床パネル20A,20Bの一方(図では床パネル20A)の連結用形材21における凹部22に、前記した連結材25を嵌め込む。そして、一方の枠材26(図では床パネル20A)の中空部261aにジョイント補強部材271を挿入しておいてから、図11(c)に示すように、床パネル20A,20Bを相互に連結して、ジョイント補強部材271を他方の枠材26(図では床パネル20B)の中空部261a(図10(a)(b)参照)に挿入する。そして、図11(d)に示すように、枠材26,26間に亘るように固定部材272をねじ等によって固定し、その上から据付部材273をあてがいつつ、さらにその上から押さえ板274をあてて、ボルト等を孔275から通して固定する。そして、据付部材273に形成された溝273bに設置場所の図示しないアンカーボルトを通して、ナット等により固定する。なお、このような据付部材273を用いた固定を枠材26の適宜の箇所について行う。
これによって、床パネル20A,20Bが連結された状態で、設置場所へ固定されることとなる。
【0038】
次に、図12を参照して、床パネル20Aと壁パネル10Cとの連結を例にとって説明する。図12は図4において矢印Eで示した部分、つまり床パネル20Aと壁パネル10Cとの連結構造を示す図であり、(a)は分解した状態の縦断面図、(b)は組み立てた状態の縦断面図である。
床パネル20Aの周縁部に取り付けられる枠材26は、板材202間に挿入された状態で固定される挿入固定部261と、この挿入固定部261よりも一段低く形成されて縁部側方へ張り出す張出部262を備えて構成されている。挿入固定部261から張出部262にかけて、前記ジョイント補強部材271が挿入される中空部261aが形成されている。また、張出部262の内側には、前記据付部材273等が固定される凹部262aが形成されている。張出部262の上面には、枠材26の長手方向に沿って、先端部263aを内側方向(挿入固定部261方向)へ向けた係合部としてのフック263が突設されている。
【0039】
一方、壁パネル10Cの下端には、壁パネル10Cを床パネル20Aの枠材26に連結するための枠材115が取り付けられている。枠材115は、固定部115Aが壁パネル10Cの下部空間103aに収容されて、取付部115Bが下方へ露出する状態に取り付けられており、下面には、前記枠材26のフック263に係合可能なフック116がその先端部116aを外側方向へ向けて突設されている。また、取付部115Bの下端には、壁パネル10Cの厚み方向にフック116を挟んで脚部117a,117bが設けられている。これらの脚部117a,117bは、フック116が枠材26のフック263に係合された状態で、上面262bに当接するようになっている。
【0040】
そして、フック116が枠材26のフック263に係合された状態で、床パネル20Aと壁パネル10Cとの間で形成される隙間264に、規制部材4が入り込むように構成されている。規制部材4は、先端4aが細く形成された挿入部4Aと、この挿入部4Aに一体に設けられた止付片4Bを有している。止付片4Bには、規制部材4を固定するためのねじ4cが挿通される止付孔4bを備え、ねじ4cは、止付孔4bを通じて枠材26の挿入固定部261に設けられたねじ孔261bに螺合される。
このような規制部材4は、隙間264に挿入されて固定されると、前記したフック116とフック263との係合が強まる方向に枠材115を内壁(脚部117b)側から押圧する。これによって、前記したフック116とフック263との係合が外れるのをこの規制部材4によって好適に防止することができる。
【0041】
次に、図13を参照して、図4において矢印Fで示した部分、つまり壁パネル10Cと屋根パネル30Aとの連結構造について説明する。図13は壁パネル10Cと屋根パネル30Aとの連結構造を示す図であり、(a)は分解した状態の縦断面図、(b)は組み立てた状態の縦断面図である。
壁パネル10Cの上部には、枠材118が直接取り付けられた構成となっている。枠材118は、空間103aに固定部118Aが収容されて、取付部118Bが屋根パネル30A側に取り付けられるようになっている。枠材118には、切欠部118aが形成されており、この切欠部118aに板材102の折曲端部103が係合されている。
【0042】
一方、屋根パネル30Aの縁部には、枠材31が直接取り付けられた構成となっている。枠材31は、空間303aに固定部311Aが収容されて、取付部311Bが縁部に露出するようになっている。枠材31には、切欠部311が形成されており、この切欠部311に断熱材301を上下から挟む板材302の折曲端部303が係合されている。取付部311Bは、端部313が壁パネル10C側へ向けて延設(垂設)されており、壁パネル10Cの枠材118の外側面を部分的に覆って、孔313aを通じて挿入されるボルト313bが、枠材118の孔118bに螺合されて固定されるようになっている。なお、枠材118と枠材31との対向面には防水パッキン18が介在されている。
【0043】
また、背面側(収容函1の内側)には、断面略V字形状の固定部材3があてがわれており、孔3b,3bを通じて対向する位置に形成された下孔311b,118bに、ボルト3a,3aが螺合されて固定される。なお、枠材31,118、固定部材3が請求項9にいう「取付部材」に相当する。
【0044】
次に、図14を参照して、図4において矢印Gで示した部分、つまり屋根パネル30A,30Bの連結構造について説明する。図14は屋根パネル30A,30Bの連結構造を示す図であり、(a)は分解した状態の縦断面図、(b)は組み立てた状態の縦断面図である。
図14(a)に示すように、屋根パネル30A,30Bは、縁部に取り付けられた連結用形材32同士がジョイント部材40Bを介して連結されるようになっており、さらに、断面ハット形の固定部材33によって連結用形材32同士が固定されるようになっている。屋根パネル30A,30Bは、同一の構成となっているので、ここでは主として屋根パネル30Aについて詳細に説明する。
【0045】
屋根パネル30Aは、板材302間に断熱材301を挟みこんだパネル体304の縁部に、連結用形材32が直接取り付けられている。連結用形材32は、パネル体304の縁部に収容される収容部321Aと、連結部321Bとを備えており、連結部321Bの端部321bが上方へ立ち上がる状態に延設されている。なお、端部321bに沿って板材302の端部302Aも上方へ立ち上がる状態に延設されている。連結部321Bの下部には、ジョイント部材40Bがフランジ付ボルト133を介して連結されるようになっている。ここで、ジョイント部材40B、フランジ付ボルト133およびカバー15は、長さが異なる点を除いて、実質的に前記したジョイント部材40Aと同一であるため詳細な説明は省略する。
【0046】
固定部材33は、水平部331と、立上がり部332とを備えており、立ち上がり部332の内側に前記した連結部321Bの端部321bと板材302の端部302Aとが挟持される状態に収容され、孔332aを通じて孔321cに通される固定ボルト35aにナット35bが螺合されて、これらが締め付けられた状態に固定される。また、固定部材33には、断面コ字形状のカバー部材34が被せられる。カバー部材34の下端部には、内側へ向けて突起34aがそれぞれ設けられており、この突起34aは、固定部材33の側壁333の凹部334に固定可能となっている。なお、連結用形材32間には防水パッキン18が介在されている。また、固定部材33の底面にも防水パッキン18が介在されている。
【0047】
次に、ジョイント部材40Aを用いて壁パネル10Aを連結する際の手順について説明する。なお、前記した屋根パネル30A,30Bの連結においても基本的構成が同様なジョイント部材40Bを用いているので、以下に説明する手順と同様の手順によって屋根パネル30A,30Bを連結することが可能である。
図15(a)〜(d)は壁パネル10Aの連結を説明するための手順を示した説明図である。なお、これらの図においては、説明の便宜上、内壁側から壁パネル10Aを見た図で表している。また、断面の一部は、省略して表している。
はじめに、図15(a)に示すように、壁パネル10Aの連結用形材13同士を近づけて配置し、フランジ付ボルト133を連結用形材13の各ボルト孔132aに取り付ける。ここで、フランジ付ボルト133は、ジョイント部材40Aを掛ける(長孔43にフランジ部133aを通す)ことができるように、例えば、ボルト軸Jの全長の1/2〜1/3程度を螺合させた状態の仮止め状態にして取り付ける。なお、連結用形材13において各ボルト孔132aは、左右方向に対応する位置に設けられているので、これらのボルト孔132aに取り付けられるフランジ付ボルト133も、自ずと連結用形材13同士の左右方向に対応する位置に配置されることとなる。
【0048】
次に、ジョイント部材40Aの各長孔43を連結用形材13に取り付けられた各フランジ付ボルト133に対応させて近づけ、図15(b)に示すように、フランジ付ボルト133のフランジ部133aを長孔43の挿入端44にそれぞれ通す。
【0049】
その後、図15(c)に示すように、ジョイント部材40Aを図中矢印Y方向、つまり、図示しない床パネル20Aへ向けて下方向にスライド移動させる。すると、図7(d)に示すように、フランジ付ボルト133のボルト軸Jが長孔43の傾斜開口縁43aに沿って当接しつつ、挿入端44側から係止端45側へ向けて移動するようになり、この移動に伴って、連結用形材13同士が図15(c)に矢印X1,X2で示すように、互いに引き寄せられる状態となる。別言すれば、ジョイント部材40Aのスライド移動によって、フランジ付ボルト133に対して、これらが互いに引き寄せられる方向の外力が加えられることとなり、フランジ付ボルト133の間隔が狭まるようになる。
【0050】
本実施形態では、係止端45の間隔L(図7(c)参照)を連結用形材13同士が密着する間隔に設定してあるので、前記のように係止端45にフランジ付ボルト133が移動された時点では、連結用形材13同士はその対向面を互いに圧接した状態で連結される。
なお、フランジ付ボルト133に係る移動は、長孔43の傾斜開口縁43aに沿ったものに限られることはなく、フランジ付ボルト133の挿入後の連結用形材13間の開き具合によっては、フランジ部133aが長孔43の孔縁に掛かる程度に移動することもある。
【0051】
その後、フランジ付ボルト133を締め付け、フランジ付ボルト133のフランジ部133aで係止端45の孔縁が押圧される状態にフランジ付ボルト133を固定する。そして、図15(d)に示すように、ジョイント部材40Aにカバー15を被せて、カバー15をボルト15cでジョイント部材40Aに固定するとともに、図5(b)に示すように、連結用形材13の外側面に固定プレート16をボルト16cによって固定する。
これによって、隣接する壁パネル10Aの連結が完了する。
【0052】
前記構成によれば、壁パネル10A,10Bや屋根パネル30A,30Bをジョイント部材40A(40B)を用いて係止することができる。このとき、突部であるフランジ付ボルト133にジョイント部材40Aが係止されると、フランジ付ボルト133には、互いに引き寄せられる方向の外力が作用するようになるので、壁パネル10A同士(連結用形材13同士)が互いに密着する方向に合わされることとなり、これによって、隣り合う壁パネル10Aが精度よく連結されることとなる。したがって、パネル連結時の組立精度の低下を抑えることができる。また、フランジ付ボルト133にジョイント部材40Aを係止するという簡単な作業で隣り合う壁パネル10A同士の密着した連結を行うことができるので、組立作業が簡単であり、収容函1を容易な施工で形成することができる。
【0053】
また、収容函1の主たる構成部材である壁パネル10Aがジョイント部材40Aによって連結されるので、収容函1における組立精度が低下するのをより効果的に抑えることができる。また、屋根パネル30A,30Bがジョイント部材40Bによって連結されるので、手が届き難く組立精度が低下し易い屋根パネル30A,30Bの連結において、組立精度の低下を抑えることができる。
【0054】
また、フランジ付ボルト133にジョイント部材40Aの長孔43を係止して、長孔43の挿入端44から係止端45へフランジ付ボルト133がスライド移動するようにジョイント部材40Aを移動させると、係止端45の位置規制によって、フランジ付ボルト133の間隔が狭まる状態にされる。これによって、壁パネル10A同士が密着する状態にされ、パネル連結時の組立精度の低下を抑えることができる。しかも、フランジ付ボルト133を長孔43の挿入端44から係止端45へスライド移動させるという簡単な操作によって、壁パネル10A,10Aが密着した状態に連結されるので、組立作業がより一層簡単であり、収容函1をより容易な施工で形成することができる。
【0055】
また、フランジ付ボルト133は、長孔43の挿入端44から係止端45へのスライド移動時にフランジ部133aが長孔43からの外れ止めの役割をなし、これによって、スムーズなスライド移動を実現することができる。また、係止端45へのスライド移動後、フランジ付ボルト133を締め付けることによって、係止端45において移動不能にフランジ付ボルト133を位置固定することができる。これによって、壁パネル10A,10A同士の密着した連結を好適に維持することができる。
【0056】
また、連結用形材13の対向面には、防水パッキン18が介在されているので、防水機能を高めることができる。
【0057】
さらに、壁パネル10Cのフック116を床パネル20Aのフック263に係合させることにより、壁パネル10Cと床パネル20Aとを連結することができ、また、連結後に、壁パネル10Cと床パネル20Aとの間に規制部材4を挿入することにより、床パネル20Aに対して壁パネル10Cを移動不能に固定することができる。したがって、組立精度が低下するのを抑制することができるとともに、壁パネル10Cと床パネル20Aとの連結および固定を簡単な作業で行うことができる。これによって、収容函1を容易な施工で形成することができる。
【0058】
以上、本発明を実施するための最良の形態について説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜設計変更が可能である。例えば、本発明の収容函1の各構成部材は、アルミニウム製やアルミニウム合金製に限られるものではなく、スチール、ステンレスや銅など他の材質であっても適用できるのは勿論である。
また、前記実施形態ではフランジ付ボルト133で突部を構成したがこれに限られることはなく、フランジのないボルトであってもよいし、これに代えて、ピン等を連結用形材13に突設してもよい。また、連結用形材13に突部を一体的に設けてもよい。
また、突部は連結用形材13に設けられるものに限られることはなく、例えば、パネル体104側に設けてもよい。
さらに、前記実施形態では、連結用形材13の上下方向にフランジ付ボルト133が複数取り付けられる構成としたが、これに限られることはなく、一方の壁パネル10Aにおける連結用形材13の上下方向の任意の位置に少なくとも一つ取り付け、他方の壁パネル10Aにおける連結用形材13の対応する位置に一つ取り付けるようにしてもよい。また、上下方向に間隔を隔てて二つあるいは三つ取り付けるようにしてもよい。この場合、ジョイント部材40Aは、取り付けられるフランジ付ボルト133の取付位置に合わせて上下方向に短く形成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0059】
【図1】本発明の一実施の形態に係るパネル連結構造が適用される収容函を示す斜視図である。
【図2】同じく分解斜視図である。
【図3】収容函におけるパネル連結構造を説明するための模式平断面図である。
【図4】同じく収容函におけるパネル連結構造を説明するための模式縦断面図である。
【図5】ジョイント部材を用いた壁パネルの連結構造を示す図であり、(a)は分解した状態の平断面図、(b)は組み立てた状態の平断面図である。
【図6】壁パネルの縁部の構造を説明するための分解斜視図である。
【図7】ジョイント部材を示す図であり、(a)は背面図、(b)は平面図、(c)は長孔の拡大図、(d)は作用説明図である。
【図8】ジョイント部材を用いた壁パネルの連結構造を示す図であり、(a)は分解した状態の平断面図、(b)は組み立てた状態の平断面図である。
【図9】コーナー柱に対する壁パネルの連結構造を示す図であり、(a)は分解した状態の平断面図、(b)は組み立てた状態の平断面図である。
【図10】床パネルの連結構造を示す図であり、(a)は分解した状態の縦断面図、(b)は組み立てた状態の縦断面図である。
【図11】(a)〜(d)は床パネルの固定手順を説明する説明図である。
【図12】床パネルと壁パネルとの連結構造を示す図であり、(a)は分解した状態の縦断面図、(b)は組み立てた状態の縦断面図である。
【図13】壁パネルと屋根パネルとの連結構造を示す図であり、(a)は分解した状態の縦断面図、(b)は組み立てた状態の縦断面図である。
【図14】屋根パネルの連結構造を示す図であり、(a)は分解した状態の縦断面図、(b)は組み立てた状態の縦断面図である。
【図15】(a)〜(d)は壁パネルの連結を説明するための手順を示した説明図である。
【符号の説明】
【0060】
1 収容函
2 コーナー柱
4 規制部材
10A,10B 壁パネル
10C 壁パネル
11 枠材
12 ヒンジ
13 連結用形材
13’ 連結用形材
13C’ 連結用形材
16 固定プレート
18 防水パッキン(止水材)
20A,20B 床パネル
30A,30B 屋根パネル
133 フランジ付ボルト
133a フランジ部
161,263 フック

【特許請求の範囲】
【請求項1】
屋根パネル、壁パネルおよび床パネル等のパネルを組み合わせてなる収容函に用いられるパネル連結構造であって、
前記床パネルの周縁部に設けられた係合部と、
前記壁パネルの下端に設けられ、前記床パネルの周縁部に対して、該周縁部の内側から外側へ向けて前記壁パネルをスライドさせることによって、前記床パネルの前記係合部に係合されるフックと、
前記係合部に前記フックが係合された状態において、前記床パネルと前記壁パネルとの間に挿入され、前記床パネルの前記周縁部の外側から内側へ向けた前記フックのスライド移動を規制する規制部材と、を備えたことを特徴とするパネル連結構造。
【請求項2】
前記係合部は、前記床パネルの前記周縁部に沿って突設され、先端部が前記周縁部の内側へ向けたフック状を呈しており、
前記壁パネルの前記フックは、先端部が前記周縁部の外側へ向けて形成されて、フック状の前記係合部に係合可能であることを特徴とする請求項1に記載のパネル連結構造。
【請求項3】
前記壁パネルの下端には、当該壁パネルの厚み方向に前記フックを挟んで前記床パネルの前記周縁部に当接する一対の脚部が設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のパネル連結構造。
【請求項4】
前記床パネルの周縁部には枠材が取り付けられており、
前記枠材は、
前記床パネルの板材間に挿入されて固定される挿入固定部と、
前記挿入固定部よりも一段低く形成されて前記枠材の縁部側方へ張り出す張出部と、を備え、
前記張出部に前記係合部が設けられていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のパネル連結構造。
【請求項5】
前記枠材には、前記挿入固定部から前記張出部にかけて中空部が設けられており、この中空部に、隣接する他の前記床パネルとの連結を行うためのジョイント補強部材が挿入可能であることを特徴とする請求項4に記載のパネル連結構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2007−321552(P2007−321552A)
【公開日】平成19年12月13日(2007.12.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−324149(P2006−324149)
【出願日】平成18年11月30日(2006.11.30)
【分割の表示】特願2006−153759(P2006−153759)の分割
【原出願日】平成18年6月1日(2006.6.1)
【出願人】(502310874)株式会社エヌ・エル・エム・エカル (12)