説明

パンツ型紙おむつ

【課題】ウエストサイズを容易に調節することができるパンツ型紙おむつとする。
【解決手段】吸収体3を有する吸収性本体5と、この吸収性本体5が取り付けられて、この吸収性本体5とともに着用者の脚周りに接触する脚周り部82及び胴周りに接触する胴周り部81を形成する吸収性本体取付シート4と、胴周り部81外面に一端部6Bが固定され他端部6Aが止着可能とされた止着テープ6と、備え、他端部6Aの止着位置を変えることによって胴周り部81のサイズを調節することができるようにする。そして、他端部6Aの止着可能範囲が胴周り部81外面の腹側となるようにする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パンツ型紙おむつに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、パンツ型の紙おむつとしては、吸収体を有する吸収性本体と、この吸収性本体が取り付けられて、この吸収性本体とともに着用者の脚周りに接触する脚周り部や胴周りに接触する胴周り部を形成する吸収性本体取付シートと、を有するものがある。このパンツ型の紙おむつにおいては、例えば、脚周り部や胴周り部に糸ゴム等の弾性部材が設けられて、フィット性の向上が図られている(例えば、特許文献1、特許文献2参照。)。
もっとも、この従来のパンツ型紙おむつは、胴周り部のサイズ(以下「ウエストサイズ」ともいう。)を調節することができないため、フィット性の向上に限界があった。そこで、例えば、着用者等は、パンツ型紙おむつを、胴周り部の開口縁から脚周り部の開口縁にかけて切断して、いわゆるテープ型の紙おむつと類似する状態にしたうえで、切断端部同士を適宜重ね縫い合わせて、ウエストサイズが調節されたパンツ型紙おむつとするなどしており、非常に煩瑣であった。
そこで、近年、一端部が胴周り部外面の側部に固定され他端部が胴周り部外面の背側に止着可能とされた止着テープを有するパンツ型紙おむつが提案されている(例えば、特許文献3参照。)。このパンツ型紙おむつにおいては、前記他端部の止着位置を変えることによってウエストサイズを調節することができる。
しかしながら、特に、着用者が大人である場合などにおいては、このウエストサイズの調節を、着用者がパンツ型紙おむつを着用した状態で行うことが多い。この場合、特許文献3の形態によると、片手で行う場合ウエストサイズを調節するにあたり、腰を大きく捻り、しかも手を背側に回り込ませなければならないため、不便であった。
また、従来の背中側に止着テープがある場合、鼠径部や腹側のフィット性が向上するが背中側に空間ができ易いため、フィット性に限界があった。本形態は、腹側に止着テープがあるため、背中側のフィット性が向上し背中モレを防ぐことができる。
【特許文献1】特開2001−204762号公報
【特許文献2】特表2003−528649号公報
【特許文献3】特許第3749255号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明が解決しようとする主たる課題は、ウエストサイズを容易に調節することができるパンツ型紙おむつを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
この課題を解決した本発明は、次のとおりである。
〔請求項1記載の発明〕
吸収体を有する吸収性本体と、この吸収性本体が取り付けられて、この吸収性本体とともに着用者の脚周りに接触する脚周り部及び胴周りに接触する胴周り部を形成する吸収性本体取付シートと、前記胴周り部外面に一端部が固定され他端部が止着可能とされた止着テープと、を有し、
前記他端部の止着位置を変えることによって前記胴周り部のサイズを調節することができる、パンツ型紙おむつであって、
前記他端部の止着可能範囲が、前記胴周り部外面の腹側とされている、ことを特徴とするパンツ型おむつ。
【0005】
〔請求項2記載の発明〕
前記止着テープは、前記胴周り部外面の腹側部に複数設けられており、これら止着テープの固定側端部から止着側端部への延在方向が同一とされている、請求項1記載のパンツ型紙おむつ。
【0006】
〔請求項3記載の発明〕
前記胴周り部の開口縁から前記脚周り部の開口縁にかけて切断補助線が設けられているとともに、前記止着テープが前記切断補助線の一方側に固定され、かつ他方側に止着可能とされている、請求項1又は請求項2記載のパンツ型紙おむつ。
【発明の効果】
【0007】
本発明によると、ウエストサイズを容易に調節することができるパンツ型紙おむつとなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
次に、本発明の実施の形態を説明する。
本形態のパンツ型紙おむつ10について、図1に腹側正面図を、図2に展開図を、図3に断面図を、それぞれ示した。
【0009】
本形態のパンツ型紙おむつ10は、吸収体3を有する吸収性本体5を有する。吸収体3は、不織布や多孔フィルムなどからなる体液透過性のトップシート1と、ポリエチレンシートやポリラミ不織布、ミクロボイドを形成して蒸気は透過するが液は透過させないシートなどからなる体液不透液性のバックシート2との間に、介在されている。
【0010】
トップシート1及びバックシート2は、長方形状、砂時計形状などの形状とされ、吸収性本体5の形状を規定する連続シートとされている。吸収体3は、トップシート1及びバックシート2のほぼ中央部に配置されている。吸収体3は、適宜高分子吸収性ポリマーが添加されるなどした綿状パルプ等からなり、例えば、長方形状や砂時計形状などの適宜の形状とされている。吸収体3は、例えば、ティシュペーパーやクレープ紙等からなる図示しない被覆シートで被覆することができる。被覆シートによる被覆によって、吸収体3の形状保持性が向上する。
【0011】
吸収性本体5の腹側端部及び背側端部(図2の紙面上下側端部)には、それぞれ外面(裏面。図2の紙面手前側。)に、吸収性本体5と直交するように、吸収性本体取付シート4A又は4Bが、ホットメルト等の接着剤、ヒートシール等によって取り付けられている。また、図2の展開されたパンツ型紙おむつ10は、腹側の吸収性本体取付シート4Aの両側端部8,8と背側の吸収性本体取付シート4Bの両側端部8,8とが、互いにホットメルト等の接着剤やヒートシール等によって接合されて、図1に示すようなパンツ型紙おむつ10に成形される。これにより、吸収性本体取付シート4A,4Bは、吸収性本体5とともに着用者の脚周りに接触する脚周り部82,82及び胴周りに接触する胴周り部81を形成する。
【0012】
吸収性本体取付シート4A,4Bは、ムレ防止などの点から、通気性及び体液不透過性(撥水性)の少なくとも一方、好ましくは両方の特性を有するとよい。吸収性本体取付シート4A,4Bの素材は、適宜選択することができる。具体的には、例えば、ポリプロピレン主体の熱融着繊維及びレーヨン繊維を混綿したレーヨンスパンレース不織布と、ウレタンやイソプレンゴム系の材料を主体とするメルトブロー不織布と、を熱融着、超音波接合、ホットメルト等の接着剤による接合などして一体化したものを例示することができる。この素材を使用する場合においては、前者の不織布(レーヨンスパンレース不織布)が着用者の肌側となるようにするのが好ましい。吸収性本体取付シート4A,4Bの使用面(内面)側には、体液不透過性のシートを設けることができる。これにより、体液の抜けが防止されているので、吸収性本体取付シート4A,4B自体は、通気性及び体液透過性を有するものであってもよい。
【0013】
トップシート1の前後端部(腹側端部及び背側端部)、バックシート2の前後端部(腹側端部及び背側端部)及び吸収性本体取付シート4A,4Bで構成される胴周り部81には、帯状ゴムや糸状ゴム等からなる図示しない胴周り用弾性部材を設け、胴に対するフィット性を高めることができる。この胴周り用弾性部材は、例えば、シート間のいずれかに、伸張下で、一本を又は複数本を平行に固定して備えることができる。同様に、トップシート1の両側端部、バックシート2の両側端部及び吸収性本体取付シート4A,4Bで構成される脚周り部82,82にも、帯状ゴムや糸状ゴム等からなる図示しない脚周り用弾性部材を設け、脚に対するフィット性を高めることができる。この脚周り用弾性部材も、例えば、シート間のいずれかに、伸張下で、一本を又は複数本を平行に固定して備えることができる。この形態では、脚周り用弾性部材の収縮により、脚周り部にひだ状の平面ギャザーが形成される。この平面ギャザーは、一般には、ガスケットカフスなどとも呼ばれる。
【0014】
本形態においては、脚周り用弾性部材を省略して平面ギャザーを備えないことも可能であるが、平面ギャザーを備えた方が好ましい。平面ギャザーが備えられていると、仮に、体液が、後述する起立ギャザー等の防漏手段を乗り越えたとしても、平面ギャザーによって横漏れが防止される。
【0015】
トップシート1の前後端部上には、不透液性の又は不織布を撥水処理した不透液性であるが通気性の前後フラップシートを設けることもできる。この前後フラップシートは、基端部(紙おむつ前方・後方側の端部)がトップシート1上にホットメルト等の接着剤やヒートシール等によって固定される。他方、前後フラップシートの先端部(股間部側の端部)は、トップシート1上に固定されない起立部とされる。この起立部の先端部には、帯状ゴムや糸状ゴム等からなる弾性部材が伸張下でホットメルト等の接着剤等によって固定される。したがって、使用状態においては、かかる弾性部材の収縮によって起立部が使用面から起立し、体液の前後漏れが防止される。この前後フラップシートは、トップシート1の前後端部両方に設ける必要はなく、一方でもよい。もちろん、本形態においては、省略することもできる。
【0016】
一方、本形態において、吸収性本体5の側端部使用面側には、図示しない起立ギャザーを設けることもできる。この起立ギャザーは、基端部(製品側方側の端部)が吸収性本体5に固定され、この固定部と固定されていない起立部との境界が起立始点、つまり起立部の近位縁となる。この起立ギャザーは、下側起立シート、不透液層及び上側起立シートがこの順に積層された積層構造とされているとより好ましいものとなる。この積層構造によると、起立ギャザーを透過する体液の滲み出しは完全に防止され、しかも、肌触りが悪化するおそれがない。また、積層構造とすると、防漏性が高まるばかりでなく、特に起立ギャザーとしての形状保持性が良好となり、着用中において、捲れなどが生じず、漏れ防止効果がより高いものとなる。
【0017】
この形態において、起立ギャザーをどのようにして積層構造とするかは、特に限定されない。例えば、連続する起立シートを、不透液層を挟んで折り返し、この折り返し縁から一方が下側起立シートと、他方が上側起立シートと、なるようにすることや、複数枚の起立シートを、不透液層を挟んで重ね合わせることなどにより、積層構造とすることができる。
【0018】
この起立ギャザーは、その先端縁(遠位縁)近傍に、帯状ゴムや糸状ゴム等からなる単数又は複数の弾性部材を、伸張下でホットメルト等の接着剤などにより固定する。起立ギャザーは、かかる弾性部材の収縮によって起立し、先端縁近傍が着用者の脚周りに当接する。起立した起立ギャザーとトップシート1とで囲まれる、上方開口のほぼ台形の空間によって、尿や軟便等の体液の閉じ込め用ポケット空間が形成される。このポケット空間内に、尿や軟便等の体液が排泄されると、主に、尿等の液体はトップシート1を通過して吸収体3内に吸収され、他方、軟便等の固形分は起立ギャザーがバリヤー(障壁)になってその乗り越えが防止される。
【0019】
起立シートは、例えば、撥水処理した不織布によって形成することができ、実質的に通気性を有する素材によって形成することができる。また、微細の通気用孔開き柔軟フィルムなどでもよい。
【0020】
一方、起立シート間に介在される不透液層も、どのようにして形成するかが、特に限定されない。例えば、フィルムシートを起立シートにラミネートし、このラミネートされたフィルムシートが不透液層となるようにすることや、起立シートを、ホットメルト等の接着剤を塗工して貼り合わせ、塗工したホットメルト等の接着剤が固化して形成された層が不透液層となるようにすることができる。このホットメルト等の接着剤の塗工は、スパイラル塗工によるのが好ましく、カーテン塗工によるのがより好ましく、ベタ塗工によるのが特に好ましい。
【0021】
本形態のパンツ型紙おむつ10は、腹側の胴周り部81の外面(本形態では、腹側の吸収性本体取付シート4Aの外面(裏面))に、一端部6Bが固定され他端部6Aが止着可能とされた止着テープ6が設けられている。この形態においては、他端部6Aの止着位置を調節することによって、胴周り部81の止着テープ6が固定される部位と止着される部位との間に「ひだ」が形成され、この「ひだ」の存在によってウエストサイズが短くなる。したがって、他端部6Aの止着位置を変えることによって、ウエストサイズを調節することができるパンツ型紙おむつとなる。
【0022】
ただし、本形態においては、他端部6Aの止着可能範囲が、胴周り部81外面の腹側に限定されている。したがって、ウエストサイズを調節するにあたり、腰を大きく捻ったり、手を背側に回り込ませたりする必要がない。また、従来の背中側に止着テープがある場合、鼠径部や腹側のフィット性が向上するが背中側に空間ができ易いため、フィット性に限界があった。本形態は、腹側に止着テープがあるため、背中側のフィット性が向上し背中モレを防ぐことができる。
【0023】
ここで本明細書において、胴周り部81外面の腹側とは、図5の(1)に示すように、胴周り部81を腹側及び背側に二分した場合における腹側の全ての範囲Yを意味する。そして、他端部6Aの止着可能範囲Xが、図5の(2)に示すように、腹側と背側との境界を越える場合は、止着可能範囲が腹側とはいえないが、図5の(3)に示すように、腹側と背側との境界までの場合は、止着可能範囲が腹側といえる。もちろん、止着可能範囲が腹側とは、止着テープ6の一端部6Bの固定位置までをも限定するものではない。したがって、例えば、図5の(4)に示すように、一端部6Bが胴周り部81外面の背側に固定されていても、他端部6Aの止着可能範囲Xが腹側であれば、止着可能範囲が腹側といえる。
【0024】
本形態において、止着テープ6は、胴周り部81の開口縁81aに沿う上下2段の細帯状となっているが、これに限定する趣旨ではない。例えば、腹側の吸収性本体取付シート4Aの外面に接合された1枚のシートと、このシートから側方に例えば上下2段に延出する接合片と、からなる形態などを例示することもできる。この形態としては、例えば、特開昭63−249704号公報などを参考にすることができる。また、図示例のように、止着テープ6が、上下2段で設けられている場合は、上下2段の止着テープ6を、平行状態のまま止着することも(通常止め)、交差させて止着することも(クロス止め)できる。一般に、通常止めは、標準的な体型の人から太った体型の人に多く用いられ、クロス止めは、痩せた体型の人に多く用いられる。上下2段の止着テープ6は、あらかじめ分離されていても、図示例のように、ミシン目等の切断補助線22で切断して分離する形態とされていてもよい。また、図7の(1)に示すように、止着テープ6に段差をつけることによって、図7の(2)に示すように、鼠径部のフィット性が向上する。
【0025】
また、腹側の吸収性本体取付シート4Aの止着テープ6を止着する止着部には、図示例のように、ターゲットテープ7をホットメルト等の接着剤等によって、接合しておくことができる。
【0026】
止着テープ6の他端部(止着部)6Aと、吸収性本体取付シート4A(本形態ではターゲットテープ7)との止着構造は、特に限定されない。本形態では、止着テープ6の他端部6Aの内面にフック型面ファスナーが設けられ、かつターゲットテープ7の外面がループ型面ファスナーで構成されている。フック型面ファスナーとしては、現在、ループ型面ファスナーに対してだけではなく、通常の不織布等に対しても止着力を有するものがある。したがって、吸収性本体取付シート4Aの外面が不織布である場合は、ターゲットテープ7,7を省略することもできる。
【0027】
以上の形態においては、止着テープ6が、胴周り部81外面の腹側両端部に設けられているが、これに限定する趣旨ではない。止着テープ6を、1箇所に設けることも、逆に、3箇所、4箇所又はそれ以上の複数箇所に設けることもできる。
【0028】
ただし、止着テープ6を2箇所以上の複数箇所に設ける場合は、図6に2箇所の場合を例示するように、これら止着テープ6の固定側端部(一端部)6Bから止着側端部(他端部)6Aへの延在方向が同一とされているのが好ましい。この形態によると、止着テープ6を止着するために引っ張る方向が全て同一となるため、止着作業が容易となる。かつ同一方向なっている場合は、取り外し時もはがす方向が全て同一になるため、はずし易い。
【0029】
ところで、図1や図2に示すように、本形態においては、胴周り部81の開口縁81aから脚周り部82の開口縁82aにかけて、一対のミシン目やスリット等の切断補助線21,21が形成されている。したがって、本形態のパンツ型紙おむつ10は、図4に示すように、切断補助線21,21で切断することによって、いわゆるテープ型の紙おむつと同様の形態になる。より詳細には、展開状態において、腹側の吸収性本体取付シート4Aが中央部4Dのみとなり、腹側の吸収性本体取付シート4Aの両端部4C,4Cは背側の吸収性本体取付シート4Bの両側方に位置することになる。
【0030】
この形態においては、パンツ型紙おむつ10を着用するにあたって、切断によって形成された中央部4Dの両側縁21A,21Aと両端部4C,4Cの側縁21B,21Bとをそれぞれ重ね合わせるなどしたうえで、止着テープ6の他端部6Aをターゲットテープ7に止着させることになり、パンツ型紙おむつであるにもかかわらず、テープ型紙おむつと同様の装着形態となる。
【0031】
もっとも、本形態のパンツ型紙おむつ10は、テープ型にすることができるとしても、切断補助線21,21を有するがゆえに、この部分21,21から吸収性本体取付シート4A等が裂ける(切れる)おそれがあり、テープ型としない場合においては、強度の点でマイナスなだけとされるおそれがある。そこで、図示例のように、止着テープ6は、切断補助線21の一方側に固定(6B)され、かつ他方側に止着(6A)可能とされているのが好ましい。この形態によると、強度の問題が解決される。
【0032】
〔その他〕
本形態において、弾性部材の素材は、天然であっても合成であってもよい。また、弾性部材の数、太さなども特に限定されない。
【産業上の利用可能性】
【0033】
本発明は、例えば、大人用のパンツ型紙おむつとして、適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本形態のパンツ型紙おむつの腹側正面図である。
【図2】本形態のパンツ型紙おむつの展開図である。
【図3】本形態のパンツ型紙おむつの断面図である。
【図4】本形態のパンツ型紙をテープ型とした場合の展開図である。
【図5】本形態のパンツ型紙おむつの説明図である。
【図6】止着テープの形態例である。
【図7】止着テープの形態例である。
【符号の説明】
【0035】
1…トップシート、2…バックシート、3…吸収体、4A〜4D…吸収性本体取付シート、5…吸収性本体、6…止着テープ、7…ターゲットテープ、81…胴周り部、82…脚周り部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
吸収体を有する吸収性本体と、この吸収性本体が取り付けられて、この吸収性本体とともに着用者の脚周りに接触する脚周り部及び胴周りに接触する胴周り部を形成する吸収性本体取付シートと、前記胴周り部外面に一端部が固定され他端部が止着可能とされた止着テープと、を有し、
前記他端部の止着位置を変えることによって前記胴周り部のサイズを調節することができる、パンツ型紙おむつであって、
前記他端部の止着可能範囲が、前記胴周り部外面の腹側とされている、ことを特徴とするパンツ型おむつ。
【請求項2】
前記止着テープは、前記胴周り部外面の腹側部に複数設けられており、これら止着テープの固定側端部から止着側端部への延在方向が同一とされている、請求項1記載のパンツ型紙おむつ。
【請求項3】
前記胴周り部の開口縁から前記脚周り部の開口縁にかけて切断補助線が設けられているとともに、前記止着テープが前記切断補助線の一方側に固定され、かつ他方側に止着可能とされている、請求項1又は請求項2記載のパンツ型紙おむつ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2008−80026(P2008−80026A)
【公開日】平成20年4月10日(2008.4.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−266134(P2006−266134)
【出願日】平成18年9月28日(2006.9.28)
【出願人】(390029148)大王製紙株式会社 (2,041)
【Fターム(参考)】