パーソナルケア製品及び方法
1つの実施形態では、口腔ケアシステムが提供される。口腔ケアシステムは、モーターを有する電動歯ブラシと、モーターと電気的に連絡している電源と、モーターに作動的に接続される毛ホルダーと、を包含する。ディスプレイは、電動歯ブラシとデータ通信している。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本特許は、パーソナルケア製品及び方法に関し、1つの実施形態では、消費者の家庭で使用するための口腔ケア製品及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
消費者は、多数のパーソナルケア製品を彼らのバスルーム内で使用するが、そこでは空間は非常に限られている可能性がある。有用なパーソナルケア(又は他の)情報を消費者に、1つ以上のパーソナルケア製品の使用前、使用中、又は使用後に送達する製品及び方法を提供したいという願望がある。この情報は、製品の使用体験を改善でき、それらの使用中の順守を促進でき、製品についての情報を提供でき、又は他の有用な情報若しくは娯楽情報を提供できる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
1つの態様では、本発明は、口腔ケアシステムであって、電動歯ブラシと、電動歯ブラシとデータ通信するディスプレイと、を含み、ディスプレイが、電動歯ブラシの複数の機能特性に関連する情報、及び口腔ケア養生法の複数の特性に関連する情報を表示するように構成され、ディスプレイが電動歯ブラシから離れている、口腔ケアシステムを対象とする。別の態様では、本発明は、口腔ケアシステムであって、複数の口腔ケア製品と、複数の口腔ケア製品の各々とデータ通信できるディスプレイと、を含み、ディスプレイが、複数の口腔ケア製品の各々に関連する1つ以上の機能特性に関連する情報を表示するように構成される、口腔ケアシステムを対象とする。更に別の態様では、本発明は、パーソナルケアシステムであって、複数のパーソナルケア製品と、複数のパーソナルケア製品とデータ通信するディスプレイと、を含み、ディスプレイが、複数のパーソナルケア製品の少なくとも1つに関連する少なくとも1つの機能特性に関連する情報を表示するように構成される、パーソナルケアシステムを対象とする。別の態様では、本発明は、パーソナルケア製品と共に使用するためのディスプレイであって、ディスプレイは、スクリーンと、口腔を照らすための少なくとも1つの光源と、を含み、ディスプレイは、パーソナルケア製品とデータを通信するように構成される、ディスプレイを対象とする。別の態様では、本発明は、鏡と、約400nm〜約800nmの波長を有する光を放つように構成される少なくとも1つの光源と、を含む、口腔を照らすための口腔ケア装置を対象とする。別の態様では、本発明は、RFIDタグを有する包装された口腔ケア製品と、RFIDタグとデータを通信するように構成されるディスプレイと、を含む、口腔ケアシステムを対象とする。更に別の態様では、本発明は、複数のパーソナルケア製品と、複数のパーソナルケア製品の少なくとも幾つかとデータを通信するように構成されるディスプレイと、を含む、キットを対象とする。別の態様では、本発明は、口腔ケアシステムであって、ディスプレイと、第1データ送信機とディスプレイ上に表示され得る第1褒賞に関連するデータと、を有する第1口腔ケア製品と、第2データ送信機と、ディスプレイ上に表示され得る第2褒賞に関連するデータと、を有する第2口腔ケア製品とを含み、ディスプレイが、第1データ送信機及び第2データ送信機とデータを通信するように構成される、口腔ケアシステムを対象とする。別の態様では、本発明は、包装と、口腔中で使用するための製品と、ディスプレイ上に表示され得る褒賞に関連するデータを送信するように構成されるデータ送信機と、を含む、口腔ケア製品を対象とする。別の態様では、本発明は、口腔ケアシステムであって、電動歯ブラシと、電動歯ブラシに関連するデータ読取機と、データ送信機を含む少なくとも1つの口腔ケア製品と、を含み、データ読取機及びデータ送信機が、データを通信するように構成される、口腔ケアシステムを対象とする。別の態様では、本発明は、口腔ケアシステムであって、電動歯ブラシと、少なくとも1つのプロセッサと、電動歯ブラシとデータ通信する対話型ディスプレイとを含み、対話型ディスプレイが、ユーザーにより選択可能な少なくとも1つの質問を表示するように構成される、口腔ケアシステムを対象とする。別の態様では、本発明は、データ通信機を有する少なくとも1つの手動歯ブラシと、データ通信機とデータを通信するように構成される少なくとも1つのディスプレイと、を含む、口腔ケアシステムを対象とする。別の態様では、本発明は、口腔ケアシステムであって、ディスプレイと、少なくとも第1口腔ケア製品と、少なくとも第1口腔ケア製品に関連し、ディスプレイ上に表示可能な少なくとも第1褒賞に関連するデータを送信するように構成される少なくとも第1データ送信機と、を含み、ディスプレイが、少なくとも第1データ送信機とデータを通信するように構成されており、少なくとも第1データ送信機が、バーコード、磁気装置、電磁気装置、光学装置、及びこれらのいずれかの組み合わせからなる群から選択される、口腔ケアシステムを対象とする。
【図面の簡単な説明】
【0004】
【図1】ディスプレイに関連する複数のパーソナルケアシステムを含む、本発明の実施形態の概略図。
【図2】ディスプレイに関連する口腔ケアシステムの本発明の別の実施形態の斜視図。
【図3】図2のディスプレイ、及びディスプレイを摺動可能に受容するための据え付け構造体の正面図。
【図4】本発明に関して使用され得る電気的及び電子的構成要素のブロック図。
【図5】図2のディスプレイがスタンドと共に提供されている、本発明の別の実施形態の斜視図。
【図6】図2のディスプレイの背面図。
【図7】ディスプレイにより表示され得る多様な視覚情報を例示する、図2のディスプレイの正面図。
【図8】複数のタイマーが例示される、図2のディスプレイの別の実施形態の正面図。
【図9】ディスプレイが複数の光源を含む、図2のディスプレイの別の実施形態の正面図。
【図10】鏡と、複数の光源と、を含む装置を例示する、本発明の別の実施形態の斜視図。
【図11】鏡及び光源が据え付け構造体内に摺動して受容される、図10の装置の代替的実施形態の正面図。
【図12】ネットワークにリンクされている口腔ケアシステムを含む、本発明の別の実施形態の概略図。
【図13】複数のパーソナルケア製品を含む、本発明の代替的実施形態の概略図。
【図14】複数のパーソナルケア製品を含む、本発明の代替的実施形態の概略図。
【図15】本発明に関して使用するのに好適な電動歯ブラシの断面側面図。
【図16】図15の電動歯ブラシの分解斜視図。
【図17】毛フィールドが第1構成において示される、図15の電動歯ブラシの断面側面図。
【図18】毛フィールドが第2構成において示される、図15の電動歯ブラシの断面側面図。
【発明を実施するための形態】
【0005】
以下の本文は、本発明の多数の異なる実施形態の大まかな説明を記載している。あらゆる可能な実施形態を説明するのは不可能ではないとしても非現実的であるため、この説明は単なる例示として解釈されるべきであり、あらゆる可能な実施形態を説明するものではなく、本明細書に記載されるいずれかの機構、特性、構成要素、組成物、成分、製品、工程、若しくは方法論は、削除することができ、本明細書に記載される他のいずれかの機構、特性、構成要素、組成物、成分、製品、工程、若しくは方法論と組み合わせることができ、又は全体的若しくは部分的に置き換えることができることは理解されるであろう。最新の技術又は本特許の申請日以降に開発された技術のいずれかを使用して、非常に多くの代替的な実施形態を実施することができるが、このような実施形態はなお、本請求項の範囲内に含まれることになる。本明細書内で引用する出版物及び特許はすべて、本明細書に参考として組み込まれる。
【0006】
また、本特許内で、「本明細書で使用するとき、用語「___」は本明細書によって…を意味するものとして定義される」という文章又はこれと類似の文章を使用して、用語が明示的に定義されていない限り、明示的か暗示的かに関わらず、その用語の明白な又は一般的な意味を超越して、その用語の意味を限定する意図がないことは理解されるべきであり、また、このような用語は、本特許のいずれかの部分に記載されているいずれかの記述(請求項の文言は除く)に基づいて範囲が限定されると解釈されるべきでない。いずれの用語も、本発明に不可欠なものとして記載されていない限りは、本発明に不可欠なものではないことが意図される。本特許の最後にある請求項に記載されているいずれかの用語が、ある単一の意味と一致した形で本特許内で言及されている限りにおいては、読み手を混乱させないように、単に分かりやすくする目的だけのためにそうしているのであって、暗示又はその他の方法によって、請求項の当該用語をその1つの意味に限定することは意図していない。最後に、「意味する」という語、及びいかなる構造の詳述もなしにある1つの機能を記載することによって請求要素を定義している場合を除き、いかなる請求要素の範囲も、米国特許法第112条6項の適用に基づき解釈することは意図していない。
【0007】
図1を参照すると、本発明の1つの実施形態では、パーソナルケアシステム10は、1つ以上のパーソナルケア製品15に関連するパーソナルケア情報を表示するために、1つ以上のデータリンク17によりディスプレイ20と接続された1つ以上のパーソナルケア製品15を含む。パーソナルケア製品15に関連していてもよく又は関連していなくてもよい他の有用な情報又は娯楽情報も表示されてもよい。ディスプレイ20は、鏡若しくは他のガラス表面、カウンター、壁、棚のような硬質表面を包含する多様な表面上に据え付けできる若しくは定置できるスタンドアロン型ディスプレイとしても提供できるし、又はそれは高級家具又はいずれかの他の構造の上、中に据え付けられてもよく又はその内部に定置されてもよい。別の実施形態では、ディスプレイ20は、視覚情報を表面上に投影できる投影機を備えることができる。ディスプレイ20は、ユーザーがそれをバスルームの外に持ち出せるように、携帯用のサイズ及び形状で提供され得る。例えば、ディスプレイ20は、ユーザーのベルトにそれを取り付けられるようにベルトクリップを備えていることもでき、又はディスプレイ20は、ディスプレイ中に記憶されたデータを歯科医による検査のために、コンピュータ若しくは他の装置にダウンロードできる歯科医院のような家庭外の他の場所に持ち出すこともできる。1つの実施形態では、ディスプレイ20は、バスルームの1つ以上の流しに隣接する鏡に据え付けられる。あるいは、ディスプレイ20は、パーソナルケア製品の一部として提供されることもできる。多重ディスプレイもまた、おそらくパーソナルケア製品の一部として、及び/又はスタンドアロン型ディスプレイとしての両方により提供され得る。ディスプレイ20は、情報を表示するための小型の携帯用ディスプレイとして提供され得るが、幾つかの実施形態では、ディスプレイ20は、多機能ディスプレイでもあり得、複数用途を有してもよく、パーソナルケアシステム10以外の情報源からの入力を受信してもよい。他の情報源には、いずれかの種類のセンサ、例えば温度センサ、気象若しくは大気センサ、圧力センサ、カメラ、唾液センサ、又は生体物質を分析できる他のセンサを挙げることができる。ディスプレイは、第三者サービスプロバイダー(例えば、ケーブル会社など)からテレビ又はラジオ信号を受信してもよい。1つの実施形態では、ディスプレイ20はほぼ矩形であり、約30mm未満の長さ及び約15mm未満の幅を有するが、ディスプレイ20は、多種多様な形状及びサイズで提供され得る。1つの形態では、ディスプレイ20は、LCD(液晶ディスプレイ)として提供される。
【0008】
1つ以上のパーソナルケア製品15は、次の製品カテゴリーから選択される製品が挙げられるが、これらに限定されないパーソナルケア製品のいずれかの種類であることができ、その製品カテゴリーとは、口腔ケア製品、パーソナル手入れ製品(例えば、シェーバー又は脱毛器具)、パーソナル診断製品(例えば、温度計)、ヘアケア製品(例えば、シャンプー、コンディショナー、着色剤など)、及び電気器具(例えば、ヘアドライヤー、ヘアアイロンなど)、化粧品、洗面用具、及びいずれかの他のパーソナルケア製品である。パーソナルケア製品は、パーソナル使用に好適ないずれかの製品であり得る。1つの実施形態では、本発明は、1つ以上の口腔ケア製品に関して使用される。口腔ケア製品は、手動歯ブラシ、電動歯ブラシ、リンス、歯磨剤、義歯ケア製品、フロス製品、歯用ホワイトニング製品、及び口腔に使用するためのいずれかの他の製品が挙げられるが、これらに限定されない、多様な口腔ケア製品のサブカテゴリーから選択され得る。口腔ケア製品は、同じサブカテゴリー内の1つ以上の製品であることもでき、及び/又は複数のサブカテゴリーからの1つ以上の製品であることもできる。例えば、本発明は、手動歯ブラシ、電動歯ブラシ、歯磨剤、及びリンスに関して使用されてもよい。他の実施形態では、本発明はまた、他のパーソナルケア製品のカテゴリー及び/又はそれらのサブカテゴリーからの1つ以上の製品に関して使用され得る。例えば、ディスプレイ20は、複数の口腔ケア製品及び複数の剃毛製品に関して使用されてもよい。加えて、2人以上のユーザーがディスプレイを使用してもよい。例えば、同じディスプレイ又は複数のディスプレイが、1つ以上のパーソナルケア製品を使用する2人以上の家族により使用されてもよい。
【0009】
表示され得る情報は、パーソナルケア情報又は他の有用な情報若しくは娯楽情報を包含し、非常に多様である。パーソナルケア情報は、いずれかの方式で、1つ以上のパーソナルケア製品、それらの用途(使用履歴若しくは養生法情報を包含する)、又はパーソナルケア製品のユーザーに関する情報に関連していることができる。表示され得るパーソナルケア情報の幾つかの例には、パーソナルケア製品の識別情報(例えば、名称、ブランド、モデル、ロゴなど)、ユーザー情報、使用説明書、パーソナルケア製品の機構、機能、動作パラメータ又は状態に関連する情報(製品の「機能特性」とまとめて呼ばれる)、製品の使用又は養生法情報、及び製品又は構成要素の取り替え情報が挙げられるが、これらに限定されない。加えて、娯楽情報を包含する他の情報が表示され得る。例えば、テレビ放送、静止画像、HTML及びインターネット情報、カレンダー、並びにホームネットワークからのイントラネット情報もまた表示されてもよい。表示され得る視覚情報の形態もまた非常に多様であり、画像、図形、アイコン、文字列、数字データ、英数字データ、グラフ、チャート、表、カレンダー、映像などを挙げることができる。
【0010】
表示される情報は、電動歯ブラシ35の1つ以上の特性に関連していてもよく、毛ホルダー(又は歯ブラシヘッド)の動きの速度、振幅、若しくは振動数、歯ブラシによって歯に与えられる圧力、歯ブラシの機構若しくは機能状態(例えば、歯ブラシが電圧を印加されているか又は歯ブラシの機構が作動されているか若しくは動作を停止されているか)、電源の状態(例えば、完全に充電されている電池か、50%充電されている電池か、若しくは再充電若しくは取り替えが必要な電池か)、電動歯ブラシに連結されているブラシヘッド若しくはクリーニング要素の種類(例えば、マッサージ要素か、つや出し要素かなど)、及び/又は毛フィールドの構成などが挙げられるが、これらに限定されない。歯ブラシ(又はいずれかのパーソナルケア製品)の特性は、歯ブラシの機構、歯ブラシの性能、又は歯ブラシ若しくはその構成要素のいずれかの状態に関するいずれかの態様であってもよい。
【0011】
ディスプレイはまた、口腔ケア養生法(例えば歯のブラッシングサイクル)の1つ以上の特性に関連する情報、例えばブラッシング時間、推奨されるブラッシング場所、使用若しくは養生法の説明書、又はブラッシング養生法の完了の際の褒賞、又は日常の口腔ケア製品の注意(例えば、フロスで掃除すること若しくはリンスを使うことの注意)を表示してもよい。口腔ケア養生法の特性は、誰が養生法を行うのか、どのように養生法が行われるのか、どの製品が養生法に関して使用されるのか、いつ養生法が行われるのか、なぜ養生法が行われるのか、養生法の有効性、養生法についてのユーザーの感じ方又は満足度、褒賞、あるいは養生法若しくは養生法に関して使用される製品についての他の情報に関するいずれかの態様であってもよい。
【0012】
ディスプレイ45はまた、電動歯ブラシ又は歯のブラッシングサイクル/養生法の特性に関連しない情報、例えば、気象情報、ジョーク(例えば、毎日の新ジョーク)、スポーツ情報、ニュース見出し、交通情報、株価、ディスプレイが音楽を流すためのスピーカーを含有する場合は音楽情報(例えば、放送音楽、並びにMP3ファイルのような記憶された音楽)、及びマーケティング情報(例えば、電動歯ブラシの製造業者に関連する口腔ケア製品購入のためのクーポン又は他の口腔ケア製品に関する推奨)を表示することもできる。本明細書に記載される文字列、図形、画像、映像、アイコン、及び音声は、全体的に又は部分的にいずれかの組み合わせにおいて、ディスプレイ45によって表示され得ることは、よく理解されるであろうが、1つの実施形態では、ディスプレイ45は、電動歯ブラシ35の複数の機能特性に関連する情報及び口腔ケア又は歯のブラッシング養生法に関連する複数の特性に関連する情報を表示することができる。他の視覚又は音声情報が、いずれかの組み合わせにおいて置き換えられてもよく、又は提供されてもよい。
【0013】
更に、画像に加えて音声もまた、単独で又は視覚情報との組み合わせにおいて、ディスプレイから流されるか、ないしは別の方法で伝達されることができ、そうした音声には、音楽、音、音声信号、及び表示されるいずれかの映像又は画像に関連する音声が挙げられる。ディスプレイは、本発明に関して提供される必要はなく、幾つかの実施形態では、ディスプレイは、スピーカーを有するがディスプレイを有しない装置と取り替えられることができる。この音声装置は、しかしながら、ディスプレイについて本明細書に記載されるのと同じ方式のいずれかにより据え付けられることができる。この装置は、ディスプレイ20に関して本明細書に記載されるのと同じ方式により、1つ以上のパーソナルケア製品にデータリンクによって接続され得る。
【0014】
本発明に関して多様なパーソナルケア製品が使用できるが、論議を容易にするために、本発明は、以後1つ以上の口腔ケア製品に関して一般に記載されるが、その説明及び本発明の様々な機構は、いずれのパーソナルケア製品又は複数の製品に関しても使用できることはよく理解されるであろう。
【0015】
図2を参照すると、口腔ケアシステム30は、電動歯ブラシ35と、電動歯ブラシ35を受容するための基部40と、視覚及び/又は音声ディスプレイ45と、を含み、視覚及び/又は音声ディスプレイ45は、電動歯ブラシ35の消費者による使用前、使用中、及び/又は使用後に電動歯ブラシ35及び/又は基部40と連続的に及び/又は断続的にデータ通信する。多種多様の電動歯ブラシが、本発明に関して使用され得る。図2に例示される電動歯ブラシは、モーター37及びモーター37と電気的に連絡しているエネルギー源39を含む。モーターは、毛ホルダーの1つ以上を動かすために、ヘッド90の上に配置された1つ以上の可動毛ホルダー40に作動的に連結される。毛ホルダーは、回転でき、発振でき、並進でき、振動でき、又はこれらの組み合わせである動きをすることできる。毛ホルダーの毛(又は他の構成要素)が劣化したときにヘッド90を取り外し及び取り替えることができるように、ヘッド90は取り外し可能なヘッドとして提供され得る。モーターを毛ホルダーに作動的に連結する(ないしは別の方法で1つ以上の毛ホルダー又はヘッドを動かす)ための駆動システムの例を包含する本発明に関して使用されてもよい電動歯ブラシの例、毛ホルダー上で使用するためのクリーニング要素の種類、取り外し可能なヘッドと共に使用するのに好適な構造体、毛ホルダーの動き、他の構造用構成要素及び機構、並びに電動歯ブラシの動作上又は機能上の機構若しくは特性は、米国特許出願公開第2002/0129454号、同第2005/0000044号、同第2003/0101526号、米国特許第5,577,285号、同第5,311,633号、同第5,289,604号、同第5,974,615号、同第5,930,858号、同第5,943,723号、米国特許出願公開第2003/0154567号、同第2003/0163881号、同第2005/0235439号、米国特許第6,648,641号、米国特許出願公開第2005/0050658号、同第2005/0050659号、同第2005/0053895号、同第2005/0066459号、同第2004/0154112号、米国特許第6,058,541号及び米国特許出願公開第2005/008050に開示されている。
【0016】
ディスプレイ45は、ハウジング49内に配置されたスクリーン47を含む。スクリーン47は、液晶(LC)スクリーンとして提供され得る。図3に見られるように、ディスプレイ45は、表面への取り付けのために、スリーブ60のような据え付け構造体内に摺動可能に受容されることができる。接着剤、スナップ嵌め、ベルクロ(Velcro)のようなフック・ループ式ファスナーなどが挙げられるがこれらに限定されない、他の取り付け手段が可能である。ディスプレイ45は、以後、画像、アイコン、文字列、図形、又は映像を表示するためのスクリーン47を含有するものとして記載されるが、前述のように、視覚情報を表示するためのスクリーンを有しない音声装置に置き換えられることが企図される。基部40は、電動歯ブラシ35内の電池などの電源を再充電するために使用され得る。基部40は、複数の電動歯ブラシ、又は手動歯ブラシのような他の口腔ケア製品、電動歯ブラシ45の装備品(例えば複数のヘッド若しくは他の付属品)、及び/又は他のパーソナルケア製品を受容するように構成され得る。基部40は、電源コードによりACコンセントのような外部電源(図示されず)に連結され得る。口腔ケアシステム30は、ディスプレイ45と電動歯ブラシ35及び/又は基部40との間のデータ通信を実施するために、単独で又は組み合わせによる多様な配置を使用することができる。1つの実施形態では、歯ブラシ35及び/又は基部40は、ディスプレイ45と、無線データリンク55を介して無線通信する。無線データリンク55は、好適な短距離無線周波数通信技術、例えばブルートゥース(Bluetooth)、ワイファイ(WiFi)(802.11系若しくは同様なもの)又は無線周波数リンクの別のタイプ、例えば2.4GHzでの無線USBに基づいていてもよい。無線のためにアンテナが、電動歯ブラシ35、基部40、スリーブ60、及び/又はディスプレイ45中に配置されるプリント基板(PCB)上に実装され得る。
【0017】
赤外線(IR)送信については、1つ以上のIR送信機ダイオードが、電動歯ブラシ35、基部40、スリーブ60、及び/又はディスプレイ45の中に実装され得る。本発明に関して使用するのに好適なIR波長は、36KHzで変調された950nmである。他の無線データ通信技術が使用されてもよい。幾つかの実施形態では、複数の口腔ケア製品が、前述のように、電動歯ブラシ35、基部40、及び/又はディスプレイ45とデータ通信してもよい。ディスプレイ45、基部40、電動歯ブラシ35、及び/又はいずれかの他のパーソナルケア製品間のデータ転送は、片方向及び/若しくは双方向、連続的及び/若しくは断続的、変調された、又は前述のもののいずれかの組み合わせであり得る。前述のように、ディスプレイ45は、1つ以上のタイプのデータ通信方法(例えば、IP無線通信など)を使用して通信するように構成されることができ、及び同じディスプレイ45が、異なるパーソナルケア製品に関して異なるタイプのデータ通信を用いることもできる。
【0018】
図4に描かれるように、電動歯ブラシ35、ディスプレイ45、又は基部40は、メモリ64とデータ通信するプロセッサ62を包含することができる。プロセッサ62は、汎用プロセッサ、特定用途向けプロセッサ若しくは回路チップ、マイクロプロセッサ、又は前述のものの1つ以上の組み合わせであってもよい。メモリ64は多様な情報を記憶してもよく、それには、いずれかのパーソナルケア情報、娯楽情報、又はいずれかの他の有用な情報が挙げられ、それは口腔ケア分析(以下に更に論議される)に関連するデータを包含する。メモリ64はまた制御演算装置62のオペレーションに作用するプログラムコード又は命令を含有してもよい。メモリは、更に、記憶された又はキャッシュされた娯楽情報、例えばMP3ファイル、映像/図形などを含有してもよい。メモリ64は、消去可能/書き込み可能な不揮発性メモリ、例えばフラッシュメモリ、動的な揮発性メモリ、若しくは取り外し可能なメモリ媒体を包含する他の好適なメモリ、及び/又はこれらの組み合わせであってもよい。プロセッサ62は、スクリーン47、スクリーン47に関連するボタン66、及び/又はスクリーン47に関連するスピーカー68を包含する様々なユーザーインターフェース装置に連結され得る。モデム、送受信機、又は他の好適な通信装置69が、プロセッサ62をネットワーク、放送源などに連結することができる。上記の様々な構成要素が、スリーブ60、ディスプレイ45、基部40、及び/又は電動歯ブラシ35の間に配置され得る。あるいは、1つ以上の構成要素を、スリーブ60、ディスプレイ45、基部40、又は電動歯ブラシ35の内の1つの中に配置される単一回路基板上に組み合わせることができる。プロセッサ62は、電動歯ブラシ35の使用の結果として自動的に活動を開始してもよい。例えば、歯ブラシ35をその基部40から取り外すことが、基部40とディスプレイ45との間の通信を開始して、口腔ケア活動に関連する情報の表示を始めてもよい。あるいは、歯ブラシ35の電圧印加、又はその機構の作動が、ディスプレイ45上への情報の表示を生じてもよい。なお更に代替的なものは、ユーザーが、ユーザーインターフェース、例えばボタン66、又はスクリーン47がタッチスクリーンとして構成される場合にはスクリーン47を介して、作動を選択し開始する、又は情報を表示できるようにする。口腔ケアシステム30はまた、情報の表示を選択及び開始するための音声命令に対して応答するように構成され得る。
【0019】
プロセッサ62は、一連の命令及び/又はセットアップアプリケーションを実行するように構成されてもよい。セットアップアプリケーションは、例えば、時計又はカレンダーを設定するために、口腔ケアシステム30をネットワーク又は他のデータ源に連結するためなどに使用され得る。その上セットアップアプリケーションは、ユーザーが、図形の主題及び画像、色、音、メッセージなどを選択できるように、並びに口腔ケアシステム30又はディスプレイ45と対話してもよい複数の異なるユーザーを規定できるようにしてもよく、複数の異なるユーザーは、各々が独自の図形の主題又は画像、色、音などを有する可能性がある。
【0020】
プロセッサ62はまた、センサ、ユーザー、又はパーソナルケア製品からの入力であるパーソナルケア情報の1つ以上の分析に関連する一連の命令を実行するように構成されてもよい。例えば、ブラッシング時間、口腔ケア養生法、及び/又は習慣の分析(例えば、平均のブラッシングの長さ、日中又は夜のブラッシングの習慣などを決定する)が行われてもよい。
【0021】
前述のように、ディスプレイ45は、それを壁又は鏡のような表面に据え付けできるようにする又はカウンターのような表面上に定置できるようにする、好適な据え付け構造体と共に使用され得る。表面は、水平でも、垂直でも、又は垂直に対してある角度を成していてもよい。1つの実施形態では、例えば図3に示されるように、スリーブ60が、ディスプレイ45を摺動可能に受容するために提供され得る。スリーブ60は、接着剤、ネジ、又は当該技術分野において既知のいずれかの他の好適なファスナーを使用して表面に据え付けられ得る。更に、スリーブ60は、ディスプレイ45及び/又はスリーブ60が、回転する、ある角度で曲がる、又はユーザーの方に伸びることができるように関節構造を有する旋回構造体を包含してもよい。ボール及びソケット構造体は、旋回運動を提供するために使用できる1つの手段である。図5に例示される代替的な据え付け配置は、ディスプレイ45がその上に位置付けられる、直立スタンド70を包含する。ディスプレイ45は、スタンド70に対して固定されてもよいし、又はスタンドの上に固定用取り付け具なしに置かれてもよい。スタンド70は、ディスプレイ45のユーザーに対する位置及び/又は角度の調整を可能にするために、旋回する、回転する、関節で動く、又は他の位置調整運動を提供してもよい。
【0022】
図3を参照すると、ディスプレイ45が、スリーブ60内に受容される又はスリーブ60に取り付けられるとき、スリーブ60は、ディスプレイ45のスクリーン47を、それを通して見ることができる又はスクリーン47にそれを通してアクセスできる開口部71を有する。ディスプレイ45は、ディスプレイ45に電力を供給するために使用できる1つ以上の電池(図示されず)を取り替えるために必要なときには、取り外すことができる。ディスプレイ45のための電源は、ディスプレイ45のハウジング49内に配置することができる。ボタン及び/又はスイッチ66は、ディスプレイ45の1つ以上の機能を制御する又は有効にするために、又はさもなければディスプレイ45にデータ入力を提供するために、ディスプレイ45の裏面80の上に設置することができる。あるいは、ボタンは、ディスプレイ45の正面85の上、スリーブ60(これは、ディスプレイ45と電気的に連絡することができる)の上に設置されることもでき、又はディスプレイ45は、スクリーンを使用してデータを直接入力できるように、タッチスクリーンを組み込むこともできる。スクリーン47がタッチセンサ式能力を備える場合、スクリーン47は仮想ボタン及び選択機構を表示して、ユーザーの操作、制御、及びオプション選択を、ディスプレイ45を通して直接作用できるようにしてもよい。幾つかの実施形態では、ディスプレイ45又はスリーブ60へのデータ入力が、電動歯ブラシ35(又は別のパーソナルケア製品)の機能又は動作を制御してもよい。例えば、ユーザーは、ディスプレイ45及び/又はスリーブ60への入力を提供してもよく、それは基部40及び/又は電動歯ブラシ35に送信されて電動歯ブラシ35の動作を変化させる。他の実施形態では、ボタン又はスイッチ75は、ディスプレイによって表示されるパラメータ、例えば、ディスプレイ45により表示される時計又はカレンダーのための時間及び/又は日付を初期設定するために使用できる。
【0023】
別の実施例では、ボタン又はスイッチ66は、常夜灯機能を有効にしてもよく、スクリーン47又はその一部分は、晩又は夜間に低レベルの光を生じる。常夜灯機能は、ディスプレイ45、基部40、又は電動歯ブラシ35に関連する時計又はタイマーにより管理されてもよい。常夜灯機能は、電動歯ブラシ35、基部40、スリーブ60、又はディスプレイ45中に設置されている運動センサによりバスルーム中の運動を検出することにより作動されてもよい。
【0024】
図7を参照して、1つの実施形態では、電動歯ブラシ35の1つ以上の特性に関連する表示可能な情報がこれから記載される。高いブラッシング圧力を示唆するために表示され得る圧力画像98の例が、図7に示される。圧力センサは、電動歯ブラシ35のヘッド90、ネック95、又はハンドル100中に組み込むことができる。本発明に関して使用するのに好適な圧力センサの例は、米国特許第7,120,960号に記載されている。電動歯ブラシ35又は基部40は、圧力データをディスプレイ45に送信することができる。ディスプレイ45は、圧力データ(又は他の口腔ケア若しくはパーソナルケア情報)を、数字、英数字、文字列の、画像、又は図形の情報として表示することができる。あるいは、又は視覚情報との組み合わせにおいて、音声信号がまた発生されてもよい。例えば、音響信号は、一定のブラッシング圧力を超えたことをユーザーに警告してもよい。
【0025】
1つ以上のブラッシングモードに関連する情報がまた表示され得る。例えば、画像137は、基礎的なクリーニングモード、柔らかいブラッシングモード、マッサージモード、及びつや出しモードを示してもよい。動作ブラッシングモードは、ユーザーが入力をいずれかのユーザー入力装置を介して、電動歯ブラシ35、基部40、ディスプレイ45、又はスリーブ60に提供することにより、選択され得る。
【0026】
電動歯ブラシ35及び/又はディスプレイ45の充電は、それぞれ画像137及び139によって表されることができ、その結果ユーザーは、いつ電池の取り替えが必要となることがあるか、又はいつ電動歯ブラシ35の充電が必要であるかを知ることになる。画像141はまた、ディスプレイ45がデータを送信しているか又は受信しているかを示すために提供され得る。1つ以上の画像153は、ブラシヘッドのような口腔ケアの構成要素の取り替えがいつ必要であるかを示すために使用されてもよい。構成要素の残された耐用年数の量を示すデータも表示され得る。例えば、ディスプレイは、ブラシヘッドに残された耐用年数の百分率を表示してもよい(例えば、25%又は50%が表示されてもよい)。ディスプレイ45によって生成されてもよい他の画像又は音声は、電動歯ブラシ35の特定機能が開始したか又は停止したかの指示を包含する。例えば、米国特許出願公開第2005/0053896号、同第2005/0053895号、同第2005/0053898号、及び同第2005/00550659号に記載されるように、電動歯ブラシ35がLEDを包含する場合、ディスプレイはLEDがONであるか若しくはOFFであるか、又はONになる若しくはOFFになる前に残っている時間を示す画像を表示してもよい。例えば、米国特許第6,648,641号に記載されるように、歯ブラシが組成物を分配する場合、ディスプレイは、歯ブラシが組成物を分配している若しくは分配していないについての情報、又はどの組成物が分配されているの識別を表示することができる。口腔ケア製品(この場合電動歯ブラシ)の画像153を提供することができ、電動歯ブラシ35の特定機能が動作中であることを示すために画像153の部分155は活性化され得る(例えば、点滅する又は明るくなる)。1つの実施形態では、電動歯ブラシ35に関連するロゴ157が表示され得る。
【0027】
口腔ケア養生法の1つ以上の特性に関連するディスプレイ45上に表示され得る情報が、これから記載される。図7を参照すると、ユーザーがブラッシングしている口の領域を変えるようにユーザーを促すために、ディスプレイ45は、視覚及び/又は音声信号を表示してもよい。ディスプレイ45に概略的に示される全歯列(歯)は、いずれかの数の好適なセグメントに視覚的に分割することができる。例えば、ディスプレイ45は、1つ、2つ、3つ、4つなどの歯列のセグメントを表す画像105を表示してもよい。所望であれば、全歯列が、単一セクションとして、又は1つが上部の(別名、上顎の)歯を表し、及び他方が下部の(別名、下顎の)歯を表す2つのセグメントとして表されてもよい(図示されず)。図7に示される別の実施例では、四分円110、115、120、及び125は、歯列の上顎及び下顎のアーチの4つの四分円を表す。1つの実施形態では、四分円の各々は引き続いて点滅する及び/又は色を変えて、次の四分円に移動するべき時間を示してもよい。別の実施形態では(図には示されないが)、ディスプレイは、例えば、上部前歯、下部前歯、上部右側歯、下部右側歯、上部左側歯、下部左側歯を表す6つのセグメントを示してもよい。当業者は、いずれかの好適な数の歯列セグメントを有する、ユーザーの口のディスプレイの略図の、他の同様な実施形態が使用されてもよいことをよく理解し、それらのすべてが本発明により企図される。カウントアップする又はカウントダウンするタイマー130もまた包含されることができ、ディスプレイ45は、ブラッシングサイクルに残っている時間の量を表示する。ブラッシングサイクルの時間は、予めプログラムされ得るか、又は口腔ケアシステム30の構成要素に時間を入力することにより、ユーザーにより設定され得る。
【0028】
ブラッシングサイクルの完了時に、これは、タイマー130の期間満了及び/又は口腔の最後の四分円のブラッシングが完了したという指示(例えば、明るくなること、点滅すること、又は第4の四分円に関連する画像の色の変化)により伝えることができるが、ブラッシング養生法が成功して完了したことを示すために、褒賞がユーザーに自動的に表示され得る。1つの実施形態では、ブラッシング養生法の完了を示すために、笑顔135がブラッシング四分円内に表示され得る。褒賞は口腔ケア養生法の完了を促進するために役立つ可能性がある。褒賞は、特定の課題若しくは養生法を完了しようという気持ちを奮起させようと意図する視覚及び/若しくは音声情報、又は課題の完了の際に見る及び/若しくは聞くのが望ましい、あるいは楽しいとユーザーが感じる視覚及び/若しくは音声情報を含むことができる。課題の完了を示唆するために褒賞を使用することができる、又は課題の完了は他の視覚及び/若しくは音声情報により示唆され得る。幾つかの実施形態では、ユーザーは、表示される褒賞の種類(例えば、画像)若しくは流されてもよい音声の種類を選択又は入力(例えば、ディスプレイ45を介して)することができる。褒賞は、多様な方法で表示されることができ、画像105に関連してもよく又は関連しなくてもよい。幾つかの実施形態では、褒賞はパーソナルケア製品と共に記憶されるデータとして(例えば、以下に論じられるように、メモリ64又はRFIDタグの一部として)提供されることができ、パーソナルケア製品間で独特なものであってもよい。1つのパーソナルケア製品は、第1褒賞に関連するデータを記憶してもよく、一方で第2パーソナルケア製品は、第2の異なる褒賞に関連するデータを記憶する。褒賞は、パーソナルケア製品、その包装、又はそのマーケティング/広告の特性若しくはメッセージと一意的に関連する主題、標語、色、ロゴ、アイコン、画像、又は他の図形若しくは視覚的なものに関連し得る。例えば、レースカー(race care)の形状のハンドルを有する子供の歯ブラシは、カーレースに関連する視覚的な褒賞のためのデータを含有してもよい。ユーザーの関心を新たにする若しくは維持するために異なる褒賞が歯ブラシの各使用により表示され得るように又は異なる褒賞がユーザーにより選択可能であってもよいように、複数の褒賞のためのデータが、単一のパーソナルケア製品に関連し得る。
【0029】
複数のカウントアップ及び/又はカウントダウンタイマーが、ディスプレイ45上に表示されてもよい。幾つかの実施形態では、1、2、3、4、又は5つのタイマーが提供されてもよい。例えば、1つのタイマーが、全体の口腔ケア養生法に関連する時間(例えば、2分間の内どれだけの時間が残っているか)を表示してもよく、一方で第2タイマーは、口腔ケア養生法内の1つ以上のサブ養生法又は歯ブラシ機能に関連する時間(例えば、養生法の間に口腔を照らす光の持続時間はどれだけ残っているか、又は歯ブラシからの組成物の分配にはどれだけの時間が残っているか)を表示してもよい。こうした表示の例は図8に示される。タイマーの1つ以上が、ディスプレイと電動歯ブラシとの間のデータ送信によるのではなく、むしろディスプレイのユーザーにより直接作動(例えば、ディスプレイ上のボタンによるなど)されてもよい。
【0030】
別の実施形態では、ディスプレイは、口腔ケア養生法の1つ以上の特性に関連する質問及び/又は情報を対話型で表示することができる。例えば、ディスプレイは、タッチスクリーン又はボタンを介してユーザーが選択できる1つ以上の質問及び1つ以上の答えを表示してもよい。質問は、1つ以上の口腔ケア又はブラッシング養生法の開始時、その間、及び終了時に表示されてもよい。電動歯ブラシ35の機能特性又は口腔ケア養生法に関する情報は、1つ以上の質問に対する答えに依存して、自動的に変えられて又は調整されてもよい。例えば、質問は、ブラッシング体験が硬過ぎるか又は柔らか過ぎるかどうか尋ねてもよい。答えに応じて、電動歯ブラシの速度、振動数、若しくは圧力センサのリミット値(即ち、過剰の圧力が適用されたという警告が表示される値)が、自動的に調整されてもよく、又はタイマーについて表示される時間量が調整されてもよい。プロセッサ62は、ユーザーからの入力に応じて、これらの変更を実施し得る。別の場合には、ディスプレイは、代替的製品に関する情報又は改善されたブラッシング体験を提供することができる電動歯ブラシ35(又はその装備品)の使用に関する説明を表示してもよい。別の場合には、1つの質問に対する答えが第2の質問につながる場合がある。例えば、質問は、ユーザーがブラッシング体験に満足したかどうかを聞いてもよい。「いいえ」の答えは、1つ以上の対処質問、例えばユーザーが何らかの歯の過敏症を体験したかといった質問につながる場合がある。答えが「はい」である場合には、プロセッサ62は、歯の過敏症を軽減するために、電動歯ブラシの動作又は特性についての1つ以上の変化を実施し得る(例えば、ブラシヘッドの動きの速度、振動数、振幅を変更する、又は毛の構成を変更する)。メモリ64は、命令、並びに質問、答え、及び質問の順序についてのアルゴリズムに関連するデータを記憶することができる。これらの命令及びデータは、口腔ケアシステムがネットワークに接続されている場合には、定期的に更新され得る。
【0031】
電動歯ブラシ35の特性、又は口腔ケア養生法の特性に関連していない、ディスプレイ45上に表示され得る幾つかの情報が、これから記載される。クーポン又は割引と引き換えできる(インターネットを介して又は店内で)クーポンコード(又は等価なもの)は、電動歯ブラシ35の使用中の多様な時期に提供され得る。例えば、クーポンコードは、ブラッシングの所定期間後、又は歯ブラシヘッドのような構成要素が取り替えられるべきときに表示されてもよい。クーポンコードは、同じ製造業者からの複数の製品が使用されるとき又は口腔ケア養生法の特定の特性が遂行された(例えば、2分などの最小の期間持続したブラッシングサイクルの所定の数が終了した)ときに表示され得る。他の情報、例えば、気象、音楽、ニュース、スポーツの成績、株価などが、ディスプレイ45上への表示のために、口腔ケアシステムに流されることができる。
【0032】
図9を参照すると、別の実施形態では、ディスプレイ45及び/又はスリーブ60は、口腔を照らすために1つ以上の光源155を組み込むことができる。光源の例には、発光ダイオード、レーザーダイオード、フラッシュランプ、及びいずれかの他の光又は電磁エネルギー源が挙げられる。光源は、ディスプレイ45及び/又はスリーブ60上に、一列で、ディスプレイ45の縁部に沿って、又はそのいずれかの組み合わせを包含する多様なパターンで配置され得る。光を所望のように拡散する又は集束するために、ディフューザー又はレンズが1つ以上の光源155の上に定置され得る。光のパターンの強度及び/又はサイズ/形状が、ユーザーの好みに依存して変えられるように、ディフューザー又はレンズは調整可能であり得る。別の実施形態では、光の強度は、強度を高める又は低めるために、1つ以上の光源155への電圧及び/又は電流を変更することにより変えることができる。電圧及び/又は電流は、1つ以上の光源155と電気的に連絡しているディスプレイ45及び/又はスリーブ60上に位置するスイッチ、ボタン、又はダイヤルにより変えることができる。
【0033】
別の実施形態では、1つ以上の光源155が、スタンド158を有する装置157上に配置されてもよいが、図10に示されるように、これはスクリーン47を包含しない。この実施形態では、光源155が口腔を照らすように、スクリーン47は鏡159に取り替えられてもよく、及び装置157の鏡159が口腔を見るために使用され得る。
【0034】
装置157は、多様な形状及びサイズで提供され得る。歯及び歯肉のような硬組織及び軟組織を包含する口腔を最もよく照らす方式でユーザーが光源からの光を導くことができるように、装置157及び/又は1つ以上の光源は、回転又は旋回するように構成され得る。1つの実施形態では、複数の鏡が提供されることができ、鏡の1つは口腔からの反射を拡大して、その詳細な眺めを改善する。
【0035】
1つの実施形態では、ディスプレイ45又は装置157の1つ以上の光源155は、歯垢検出剤若しくは複数の歯垢検出剤を含む歯磨剤又はリンスのような口腔ケア組成物と共に使用され得る。歯垢検出剤は、口腔の1つ以上の疾患の視覚的な指示を観察者及び/又はユーザーに提供するために利用され得る。本明細書で使用されるとき、語句「口腔の疾患」は、口腔内の歯垢、歯石、堆積物(debris)、歯のう触、バイオフィルム、軟組織異常、軟組織病巣などを指すために使用される。本明細書で使用されるとき、用語「歯垢(plaque)」及び「歯垢(dental plaque)」は、歯の上、歯肉組織、口腔硬組織、及び/又は口腔軟組織上に蓄積するバイオフィルムを指すために使用される。「歯垢細菌」は、歯垢を形成する細菌を意味する。
【0036】
観察者及び/又はユーザーへの口腔の疾患の視覚的な指示は、観察者及び/又はユーザーが疾患を取り除く際に、又は専門家、例えば歯科医、口腔外科医などによって治療されるべき疾患を認識する際に役立ち得る。歯垢検出剤は、口腔の疾患と、口腔内の他の組織及び表面との間の視覚的な対照を提供することにより、口腔内の疾患を視覚的に示してもよい。例えば、歯垢検出剤は、ディスプレイ45の光源155のようなエネルギー源からのエネルギーを歯垢検出剤が受けるときに、口腔の疾患の場所で歯垢検出剤が蛍光するように選択されてもよい。視覚的な対照を提供する他の例が以後に論じられる。具体的な例としては、歯垢検出剤は口腔に適用され、並びに残留する歯垢をユーザー及び/又は観察者に視覚的に強調する及び/又は示してもよい。
【0037】
幾つかの実施形態では、波長の第1範囲で光のエネルギーを吸収し、それに応じて波長の第2範囲で光を放つ、いずれかの剤、物質、要素、化合物、又は組成物は、ここで意図される方式で使用するのにそれが安全である限り、好適な歯垢検出剤であり得る。幾つかの実施形態では、波長の第1範囲は、波長の第2範囲と異なってもよい。例えば、歯垢検出剤はフルオロフォアを含んでもよい。
【0038】
好適な歯垢検出剤の幾つかの例には、フルオレセイン(fluoroscein)、ジブロモフルオレセイン(dibromofluoroscein)、トリブロモフルオレセイン(tribromofluoroscein)、テトラブロモフルオレセイン(tetrabromofluoroscein)、他のフルオレセイン誘導体(それらの塩を包含する)、キサンテン、ピレン、例えば、ピラニン、D&C青色1号、D&C青色2号、D&C緑色3号、D&C赤色3号、D&C赤色6号、D&C赤色7号、D&C赤色21号、D&C赤色22号、D&C赤色27号、D&C赤色28号、D&C赤色33号、D&C赤色40号、D&C黄色5号、D&C黄色6号、D&C黄色10号、これらの組み合わせ、又は例えば、米国食品医薬品局(The United States Food and Drug Administration)などの監督官庁により薬品及び化粧品への使用が認可されているいずれかの他の染料が挙げられる。他の好適な歯垢検出剤には、カリフォルニア州カールズバッド(Carlsbad)所在のインビトロゲン社(Invitrogen Corporation)により、商標名アレクサフロー(Alexafluor)(商標)として販売される染料を挙げてもよい。
【0039】
歯垢検出剤がフルオロフォアを含む実施形態では、歯垢検出剤は、約380nm〜約780nmの範囲、又はその範囲内のいずれかの個々の数値の波長を有する光源155からの電磁エネルギーに応えて歯垢検出剤が蛍光するように選択されてもよい。幾つかの実施形態では、歯垢検出剤は、約380nm超過、約390nm超過、約400nm超過、約410nm超過、約420nm超過、約430nm超過、約440nm超過、約450nm超過、約460nm超過、約470nm超過、約480nm超過、約490nm超過、約500nm超過、約510nm超過、約520nm超過、約530nm超過、約540nm超過、約550nm超過、約560nm超過、約570nm超過、約580nm超過、約590nm超過、約600nm超過、約610nm超過、約620nm超過、約630nm超過、約640nm超過、約650nm超過、約660nm超過、約670nm超過、約680nm超過、約690nm超過、約700nm超過、約710nm超過、約720nm超過、約730nm超過、約740nm超過、約750nm超過、約760nm超過、及び/又は約780nm未満、約770nm未満、約760nm未満、約750nm未満、約740nm未満、約730nm未満、約720nm未満、約710nm未満、約700nm未満、約690nm未満、約680nm未満、約670nm未満、約660nm未満、約650nm未満、約640nm未満、約630nm未満、約620nm未満、約610nm未満、約600nm未満、約590nm未満、約580nm未満、約570nm未満、約560nm未満、約550nm未満、約540nm未満、約530nm未満、約520nm未満、約510nm未満、約500nm未満、約490nm未満、約480nm未満、約470nm未満、約460nm未満、約450nm未満、約440nm未満、約430nm未満、約420nm未満、約410nm未満、若しくは約400nm未満である波長を有する電磁エネルギーに応えて蛍光してもよい。
【0040】
幾つかの実施形態では、歯垢検出剤は、約400nm〜約530nmである波長を有する光源155からの電磁エネルギーに応えて蛍光してもよい。例えば、1つの具体的な実施形態では、歯垢検出剤は、約470nmの波長を有する電磁エネルギーに応えて蛍光する。他の実施形態では、歯垢検出剤は、約400nm〜約440nmの波長を有する電磁エネルギーに応えて蛍光してもよい。他の実施形態では、歯垢検出剤は、約440nm〜約530nmの波長を有する電磁エネルギーに応えて蛍光してもよい。更に、可視光線スペクトル外(例えば可視光線より長い波長若しくは短い波長、長い波長と短い波長の組み合わせ、並びに/又は長い波長、短い波長、及び可視スペクトルの組み合わせ)の波長を有する電磁エネルギーに応じて、検出剤が蛍光する実施形態が企図される。例えば、紫外線、例えばUVA(約315nm〜約400nm)、UVB(約280nm〜約315nm)、及び/又はUVC(約280nm未満)に応じて、検出剤が蛍光する実施形態が企図される。
【0041】
幾つかの実施形態では、歯垢検出剤は、約400nm超過の波長を有する電磁エネルギーを放ってもよい。例えば、本発明に有用な歯垢検出剤は、約410nm超過、約420nm超過、約430nm超過、約440nm超過、約450nm超過、約460nm超過、約470nm超過、約480nm超過、約490nm超過、約500nm超過、約510nm超過、約520nm超過、約530nm超過、約540nm超過、約550nm超過、約560nm超過、約570nm超過、約580nm超過、約590nm超過、約600nm超過、約610nm超過、約620nm超過、約630nm超過、約640nm超過、約650nm超過、約660nm超過、約670nm超過、約680nm超過、約690nm超過、約700nm超過、約710nm超過、約720nm超過、約730nm超過、約740nm超過、約750nm超過、約760nm超過、及び/又は、約800nm未満、約780nm未満、約770nm未満、約760nm未満、約750nm未満、約740nm未満、約730nm未満、約720nm未満、約710nm未満、約700nm未満、約690nm未満、約680nm未満、約670nm未満、約660nm未満、約650nm未満、約640nm未満、約630nm未満、約620nm未満、約610nm未満、約600nm未満、約590nm未満、約580nm未満、約570nm未満、約560nm未満、約550nm未満、約540nm未満、約530nm未満、約520nm未満、約510nm未満、約500nm未満、約490nm未満、約480nm未満、約470nm未満、約460nm未満、約450nm未満、約440nm未満、約430nm未満、約420nm未満、若しくは約410nm未満である波長を有する電磁エネルギーを放ってもよい。
【0042】
図12を参照すると、口腔ケアシステム30は、それ自体と、ネットワーク161との間で、データを通信するように更に適合されてもよく、ネットワーク161には、ローカルエリアネットワーク(LAN)、広域ネットワーク(WAN)、インターネットの部分、例えば、プライベートインターネット、セキュアインターネット、付加価値ネットワーク、又は仮想プライベートネットワークが挙げられる。口腔ケアシステム30は、ネットワーク161と、データリンク163により通信することができ、データリンク163は、無線又は信号線であり得る。好適なネットワーククライアント165には、パーソナルコンピュータ、ノートパソコン、ワークステーション、切断可能なモバイルコンピュータ、メインフレーム、情報家電、携帯情報端末、並びに他の手持ち式及び/又は埋め込み式処理システムを挙げてもよい。ネットワーク161及びクライアント165への通信リンクをサポートする信号線には、ツイストペア、同軸、又は光ファイバーケーブル、電話線、衛星、マイクロ波中継装置、変調交流電源ライン(modulated AC power lines)、及び当業者に既知の他のデータ送信「ワイヤ」を挙げてもよい。更に信号は、802.11規格のIEEEシリーズのような、いずれかの好適な無線伝送プロトコルを使用して、無線ネットワーク又は無線LAN(WLAN)を通じて無線により転送されてもよい。特定の個々の及びネットワークコンピュータシステム及び構成要素が示されるが、当業者は、本発明がまた多様な他のネットワーク及びコンピュータとも連携することをよく理解するであろう。
【0043】
図13を参照すると、口腔ケアシステム30、複数の口腔ケア製品170、175、180、及び183、並びに口腔ケアではないパーソナルケアシステム185が例示されている。口腔ケア製品170は、包装された口腔ケアリンス製品として例示されており、口腔ケア製品175は、包装された歯磨剤製品として例示されており、口腔ケア製品180は、手動歯ブラシ製品として例示されており、口腔ケア製品183は、包装された歯用ホワイトニング製品(例えば、米国特許第5,891,453号に開示されるように)として例示されており、パーソナルケアシステム185は、基部189内に受容される電気かみそり187を含む。本発明に関して使用するのに好適なかみそりの例は、米国特許第6,594,904号、同第6,442,839号、同第6,298,559号、同第6,295,734号、同第6,237,232号、同第6,216,349号、同第6,212,777号、同第6,041,926号、同第5,787,586号、同第6,192,586号、同第6,185,822号、同第6,052,903号、同第6,889,438号、同第6,029,354号、同第6,161,287号、米国特許出願公開第2006/0200992号、同第2005/198842号、同第2006/0080837号、同第2006/0032054号、同第2006/0032055号、同第2006/0037107号、及び同第2006/0032053号に開示されている。口腔ケア製品170、175、180、及び183は、それぞれデータリンク191、193、195、及び196を使用してディスプレイ45と通信することができる。パーソナルケアシステム185は、データリンク197を介してディスプレイ45と通信することができる。論議を容易にするために、特定の製品が示されてきたが、多様な製品及びパーソナルケアシステムが置き換えられることは理解されるであろう。データリンクは、前述のように、無線であることも又は信号線を介することもできる。パーソナルケアシステム185及び製品170、175、180、183は前述のようにネットワークに接続していてもよい。よく理解されるであろうが、本発明は、内部電源を含む製品、並びに含まない製品、例えば包装されたリンス製品に関して使用するのに好適である。
【0044】
前述のように、本発明の製品及びシステムは、システム/製品とディスプレイとの間で、データを、記憶する、送信する、及び/又は通信するための多様な方法及び装置を使用することができる。用語「データ」は、2つの装置又は構成要素の間で送信される又は通信されるいずれかの形態のいずれかのデジタル又はアナログ情報を指すことを意図する。データは、データ送信機により能動的に送信されるいずれかのデータ及び/又はデータ読取機により受動的に検出されるデータを包含してもよい。データは、通信されるデータがデジタルである場合には、1及び0を包含してもよい。別の実施形態では、データは一連の数字、例えば12345678であり得、各数字は口腔ケア装置の特性についての情報を表すことができる(例えば、手動歯ブラシについては、最初の数字はブラッシング時間を分で表すことができ、第2の数字はブラシが取り替えられるべきときまでの月数を表すことができ、第3及び4の数字は特異な褒賞の種類を表すことができるなど)。データは、情報を表す光学要素の配列(例えば、バーコード)を包含してもよい。データは、電磁エネルギー(例えば、磁場)などが存在する又は存在しないかを包含してもよい。データは、プロセッサ62により解釈又は解読されてもよい。例えばデータが、一連の数字、例えば12345678である場合、プロセッサ62及び/又は関連するメモリは、データがどんな情報を表しているかを決定するためにデータを解読する又は解釈できる一連の命令を含み得る。
【0045】
データ送信機は、データをデータ読取機に能動的に送信する装置又は構成要素である。RFIDタグは、データ送信機の例である。データ通信機は、データを能動的に送信してもよいし又はしなくてもよいが、検出され得るデータを有する装置又は構成要素である。RFIDタグのようなデータ送信機は、データ通信機(date communicator)の1つのタイプであるが、データ通信機はデータを必ずしも能動的に送信する必要はない。データ読取機により検出されても又は読み取られてもよいデータを含有するが、データを能動的に送信しない、データ通信機の例には、バーコード(バーコード読取機はデータ読取機である)、スポットコード、非接触光電センサ、又はホール効果磁石(ホール効果センサはデータ読取機である)が挙げられる。これの一例は、パーソナルケア装置及びデータ読取機としてのホール効果センサ、又はリードスイッチの中の磁石である。したがって、よく理解されるであろうが、語句「データ通信機」「データ送信機」及び「データ読取機」は、多様なアナログ又はデジタルデータの送信、通信、及び/又は検出(データ通信機の存在の単なる検出を包含する)のための多種多様な装置及び配置を包含することを意図する。こうした装置の例には、光学装置、磁気及び電磁気装置、バーコード、又は本明細書に記載されるようなデータ通信を提供できるいずれかの他の装置が挙げられるが、これらに限定されない。語句「データ通信」は、データ読取機、データ送信機、データ通信機を包含する本発明の装置により、データが送信、通信、及び/又は検出されてもよいすべての方法及び形態、並びにディスプレイ及び電動歯ブラシのような2つの構成要素間のデータ通信を包含することを意図とする。
【0046】
データ読取機は、多様なやり方で電動歯ブラシに関連することができる。例えば、データ読取機が、歯ブラシのハンドル、充電ステーション、分離したディスプレイ、又は他の分離した装置、歯ブラシスタンドなどの中に提供されることができる。1つの実施形態では、データ通信機は、パーソナルケア製品とディスプレイ45との間でデータを送信するために使用できる無線ICタグ(RFID)として提供されることができる。当該技術分野において既知であるように、RFIDタグは、符号化情報を含有する電子チップ、並びに電波を使用して情報又はデータ(チップによって記憶された情報を包含する)を送信及び/又は受信するアンテナを含む。読取機は、RFIDタグから送信されたデータを解読するために使用される。RFIDタグは、内部電源なしに提供されてもよく、並びに読取機から着信する無線周波数信号によりアンテナ中に誘起された微小電流が、タグ中の集積回路に電力を供給し及び読取機への応答を送信するために十分なだけの電力を提供する。RFIDタグは、読み取り専用タグであることも又は読み取り/書き込みタグであることもできる。読み取り専用タグによって記憶されたデータは、典型的には製造者により不揮発性メモリ中に予めプログラムされており、及びパーソナルケア製品又はシステムの後のユーザーによって変えられない。読み取り/書き込みタグによって記憶されたデータは、後の使用中に、典型的には読取機によって、タグに対して後で書き換えることができる。
【0047】
RFIDタグ又は他のデータ送信機/通信機により記憶されたデータは、いずれかのパーソナルケア情報を包含し、非常に多様であり得る。データのカテゴリーの幾つかには、製品識別データ(例えば、ブランド名又は製品名)及び製品の使用又は養生法データ(例えば、リンスのための1分養生法などの使用時間、製品使用に関する文字列若しくは図形による説明書)、1つ以上の褒賞、及び構成要素又は製品の取り替えデータ(例えば、構成要素又は製品を取り替えるべきときまでにそれを使用できる回数又は時間の長さ)が挙げられる。指導的画像、文字列、又はデータは、子供達が適切なブラッシング養生法を確立する際に特に有用であり得る。データはディスプレイ45上に直接表示されることもできるし、又はディスプレイ45の機能若しくは機構についてのプロセッサ62への入力として使用されることもできる(図4)。例えば、リンス製品170についてのRFIDタグ199は、製品について推奨される使用時間は1分であるという使用データを記憶し得る。RFIDタグは、使用データを、ディスプレイ45に関連する読取機201に送信することができる。使用データは、カウントアップ又はカウントダウンタイマー(例えば、図7の130)への入力として使用されることができ、それは次に1分に設定される。RFIDタグ199から読取機201へのデータ送信を開始するためには、RFIDタグ199を含有する製品を、RFIDタグに電圧を供給するために十分なほど読取機201に近接して定置することだけが必要である。
【0048】
RFIDタグは、リンスのボトル203又は歯磨剤のチューブ205のようなパーソナルケア製品の包装内に埋め込まれている又は取り付けられていることができる。RFIDタグ199は、可能な場合には、製品自体に取り付けられているか、又はその中に埋め込まれていてもよい。例えば、RFIDタグは、手動歯ブラシ180のハンドル207に埋め込まれている又は取り付けられていてもよい。
【0049】
データ通信機とデータ読取機との間のデータ通信は、口腔ケア養生法の前、その間、又は後の多様な時間において発生することができ、逐次的であることも又は変調されることもできる。例えば、RFIDタグが、そのデータを、ディスプレイ45、スリーブ60、又はパーソナルケアシステムの1つの別の構成要素の一部である読取機201に送信できるように、RFIDタグを有する複数の口腔ケア製品の各々がディスプレイ45の近接に動かされてもよい。データ送信は、口腔ケア製品の各使用の前に発生することもできるし、又は製品が使用された最初のときなどに1回だけ発生することが必要であってもよく、及びデータはその後読取機201(若しくはメモリ64)若しくは読取機201に関連する構成要素によって記憶される。各パーソナルケア製品について、データがRFIDタグから読取機201へ送信される回数を記憶するカウンターを実施することができる。
【0050】
本発明の1つの方法では、RFIDタグ199を有する手動歯ブラシ180が、識別、使用情報、及び取り替え情報を読取機201に送信するために、読取機201を有するディスプレイ45の近くに動かされることができる。識別データは、製品名を含むことができ、使用データは、推奨される使用時間(例えば、ブラッシングサイクル当たり2分)を含むことができる。取り替えデータは、手動歯ブラシを取り替えるべきときまでにそれを使用できる回数を含むことができる。取り替えは、毛が歯ブラシのクリーニング性能に影響するほど十分に劣化している場合には望ましい場合がある。読取機201は送信されたデータを読み取り、ディスプレイ45は製品名を表示し、ブラッシング養生法のために2分のタイマーを開始する。手動歯ブラシ180が読取機201にデータを送信するたびに、プロセッサ62により実施されるカウンターは値を1増加させる。カウンターが、取り替えデータの値に達したら、ディスプレイ45は、手動歯ブラシ180(又は他の製品のいずれかの取り替え可能な構成要素)を取り替えるべきであるという画像、文字列、又は他の信号を表示することができる。ディスプレイがコンピュータネットワークとデータ通信している場合、取り替え製品は、ユーザーのために自動的に注文され得る。手動歯ブラシ180は、ブラッシングサイクルの終わりに、読取機201の近接を読み取るのに動かされてもよく、所定期間(例えば、5分)内の読取機への第2のデータ送信が、ユーザーによるブラッシングサイクルの終了を示すために使用され得る。読取機201又はそれに関連する構成要素は、複数のブラッシングサイクルの開始点及び終了点を分析し、並びに役に立つフィードバックをパーソナルケア製品及び/又はシステムのユーザーに表示するようにプログラムされ得る。例えば、平均のブラッシング時間/日数が表示されてもよい。分析データは、ディスプレイ45に関連するカレンダー機能によって所定の時期(例えば1週間に1回)に表示されてもよい。次にユーザーは、リンスの包装203を、そのデータを読取機201に送信するために、ディスプレイ45の近くに動かしてもよく、その後、ディスプレイ45は、製品識別データを表示することができ、ユーザーによるリンス使用のためのタイマーを開始し得る。同様に、包装された歯用ホワイトニング製品183は、そのデータを読取機201に送信するために、ディスプレイ45の近くに動かされることができ、その後、ディスプレイ45は、製品識別データ(product identification date)を表示することができ、ユーザーによる歯用ホワイトニング製品の使用の長さ(例えば5、10、15、20、25、又は30分)のためのタイマーを開始し得る。包装された歯用ホワイトニング製品183又は他の製品の将来的な使用のための注意もまた、カレンダー機能又は口腔ケア養生法データの分析に基づいて表示され得る。
【0051】
本明細書に記載されるパーソナルケア製品、ディスプレイ、装置、及び/又はシステム構成要素の1つ以上は、ユーザーへの販売のためにキットとしてセット販売されることができる。例えば、包装された歯磨剤製品、手動歯ブラシ製品、及び包装されたリンス製品が、これらの製品の各々と通信できるディスプレイとの組み合わせにおいて、キットとして提供されることができる。
【0052】
別の実施形態では、1つ以上の口腔ケア製品が、電動歯ブラシ及び/又はその基部と直接通信することができる。図14を参照すると、複数の口腔ケア製品35、170、及び175を含むシステム30が例示されている。口腔ケア製品170は、包装された口腔ケアリンス製品として例示され、及び口腔ケア製品175は、包装された歯磨剤製品として例示される。口腔ケア製品170及び175は、データリンク191及び193を使用して、電動歯ブラシ35及び/又はその基部40と通信することができる。論議を容易にするために、特定の製品が示されてきたが、多様な他の製品及びパーソナルケアシステムが置き換えられることは理解されるであろう。データリンクは、前述のように、無線であることも又は信号線を介することもできる。システム30及び製品35、170、及び175はまた、前述のように、データリンク163を介してネットワーク161に接続されてもよい。
【0053】
システム30は、前述のように及び図4に例示されるように、電気構成要素の1つ以上を組み込むことができる。1つの実施形態では、電気構成要素は、電動歯ブラシ35及び/又は基部40の中に組み込まれる。別の実施形態では、電気構成要素は、電動歯ブラシ35のハンドル100の中に組み込まれる。口腔ケア製品170及び175は、それぞれ1つ以上のデータ通信機199を組み込むことができる。データ通信機は、RFIDタグ、バーコード、ショットコード(例えば、検出され得る白黒ブロックの配列)、又は前述のような磁石が挙げられるが、これらに限定されない、いずれかの形態において提供され得る。読取機201は、図14に示されるように、基部40上に位置していてもよいし、又は電動歯ブラシ35に関連していてもよい。読取機201は、データ通信機170及び175とデータ通信することができる。データ通信機により送信されてもよく、及び/又は読取機によって検出若しくは受信されてもよいデータは多様であり、前述の情報のいずれかであり得る。
【0054】
1つの実施例では、データ通信は、包装された製品170及び175の一部である、歯磨剤又はリンスの種類に関するデータを包含する。包装された歯磨剤製品175に関して、データは、過敏症用歯磨剤、つや出し用歯磨剤、光活性化歯磨剤、ホワイトニング歯磨剤など、歯磨剤又はその成分のコード若しくは説明を包含することができる。データは、1つ以上のプロセッサ62によって、電動歯ブラシ35の1つ以上の特性を決定する、修正する、変える、実施する、制御する、活性化する、開始する、及び/又は設定するために処理されてもよい。電動歯ブラシ35の特性は、非常に多様である可能性があり、及び前述の特性のいずれかを包含してもよい。
【0055】
1つの実施形態では、特性は、毛フィールド構成を包含してもよく、これは、データ通信機により読取機に通信されたデータの処理の結果として適合されるか又は変えられてもよく、これは次にプロセッサ62に通信される。図15、16、及び17を参照すると、電動歯ブラシ35が例示され、その毛フィールド構成は、データ送信機又は通信機からのデータの処理の結果として変えられてもよい。歯ブラシ35は、ヘッド220と、外側毛フィールド222と、内側毛フィールド224と、を含む。追加の毛フィールドが提供されてもよい。外側毛フィールド222は、固定構成要素226から伸びてもよく、内側毛フィールド224は、可動構成要素228から伸びてもよい。幾つかの実施形態では、補助の毛フィールド226が、固定構成要素226及び/又は可動構成要素228から伸びてもよい。
【0056】
作動装置アセンブリ230が、電動歯ブラシ35のハンドル233の空洞232内に配置され得る。幾つかの実施形態では、作動装置アセンブリ230は、電源234、第1モーター236、第2モーター238、及び駆動システム239を包含する。電源234は、例えば、単3又は単4電池のような電池を包含することが、概略的に描写されている。第1モーター236は、電池により作動する電動モーターを包含してもよく、出力軸240を包含してもよい(図16に示される)。第2モーター238は、また電池により作動されてもよい電動モーターを包含してもよく、出力軸242及び偏心おもり244を有する。
【0057】
駆動システム230は、第1モーター236をヘッド220の可動構成要素228に作動的に連結してもよい。第1モーター236は、従来の回転モーターとして、出力軸240を回転させ及び駆動システム230を駆動するように動作してもよい。第2モーター238もまた従来の回転モーターを包含してもよい。しかしながら作動の際には、出力軸242に取り付けられている偏心おもり244が歯ブラシを振動させてもよく、これはプロクター&ギャンブル社(The Procter & Gamble Company)から市販され及び米国特許第6,564,416号及び米国特許出願公開第2005/0235439号に記載される、オーラル−Bパルサー(Oral-B Pulsar)(商標)と同様である。更に、ユーザーが、モーター236、238の片方の作動か又は両方の作動かを選択してもよい実施形態が企図される。幾つかの実施形態では、モーター236、238は互いに連動して、及び/又は互いが独立して働いてもよい。
【0058】
図15並びに図16を続いて参照すると、ハンドル234、固定構成要素226、及び可動構成要素228は別個の構成要素であってもよい。これらの構成要素は、別個に形成され、続いて組み立てられてもよい。上述のように、ハンドル234は、作動装置アセンブリ230を含有する空洞232を包含してもよい。ハンドル234の描写された形態では、空洞232は、作動装置アセンブリ230の構成要素の各々、並びにヘッド220の固定構成要素226の一部分をしっかりと収容するために、複雑な形状をしている。しかしながら、代替的形態では、空洞232は、均一な形状をしていてもよく、作動装置アセンブリ230の構成要素はその中に接着剤又はいずれかのその他の装置を用いて固定されてもよい。更に別の形態では、ヘッド220の固定構成要素226及びハンドル234は、一体成形により形成されても又は別個の片から形成されてもよい。
【0059】
動作中、電源234、例えば電池は、電気エネルギーを第1モーター236に提供してもよい。第1モーター236の出力軸240は次に駆動カム248の回転を生じさせてもよい。駆動カム248が回転するとき、フランジ250が回転し、及び傾斜面252、254が、線形継ぎリンク258上のボス256に連続的に摺動可能に係合する。この摺動係合は、第1モーター236の回転運動を線形継ぎリンク258の直線変位に変換する。線形継ぎリンク258は、このようにして関節リンク260を、及び最終的には可動構成要素228を駆動する。
【0060】
図17を参照すると、可動構成要素228が第1位置において例示されており、これは歯ブラシ35のヘッド220の毛フィールド(複数)の第1構成を規定する。この位置では、駆動カムのフランジ250の軸方向前方部分262は、線形継ぎリンク上のボス256と係合する。そのように構成されると、線形継ぎリンク258は、図17の向きに対してその最も左の位置に配置される。結果として、関節リンク260は、その最も左の位置に配置される。更に、ヘッド220の可動構成要素228は、その最も左の位置、及び固定構成要素226に対して最も上方の位置に配置される。そのように位置付けられると、外側毛フィールド222及び内側毛フィールド224は、高さにおいてほぼそろえられる。別の言い方をすると、外側毛フィールド222は第1平面で終了し、これは図17の参照番号266によって識別されるが、一方内側毛フィールド224は第2平面で終了し、これは図17の参照番号268によって識別される。第1の構成では、第1及び第2平面266、268は、ほぼ同じ平面である。このようにして、図18は、ヘッド220の第1構成を規定する、外側毛フィールド222及び内側毛フィールド224を包含する歯ブラシ35の毛を描写している。
【0061】
この第1構成では、外側毛フィールド222は、第1クリーニング動作を行うように適合され、一方内側毛フィールド224は、第2クリーニング動作を行うように適合される。第1及び第2クリーニング動作は、ほぼ同一であるが方向依存性であってもよいし、又はほぼ同一でなくてもよい。第1及び第2クリーニング動作は、表面クリーニング動作、並びに隣接歯間のクリーニング動作を包含してもよい。
【0062】
第1モーター236が、図18に示される第2位置に駆動カム248を回転させるとき、これは歯ブラシ35のヘッド220についての第2構成を規定し、フランジ250の軸方向後方部分284は、線形継ぎリンク258上のボス256の間に配置されるようになる。そのように構成されると、線形継ぎリンク258は、図17の向きに対してその最も右の位置に配置される。結果として、関節リンク260は、その最も右の位置に配置される。最終的に、ヘッド220の可動構成要素228は、その最も右の位置、及び固定構成要素226に対して最も下方の位置に配置される。この第2位置では、外側毛フィールド222は、内側毛フィールド224を超えて所定の距離まで伸びる。別の言い方をすると、外側毛フィールド222は第1平面266で終了し、一方内側毛フィールド224は平面268で終了する。平面268は、平面266に対してほぼ平行であり、その下の方にずれている。1つの形態では、平面268は、およそ平面266の下方約0〜約10ミリメートルに、又はその範囲内のいずれかの個々の数値において配置される。したがって、図18は、ヘッド220の第2構成を規定する外側毛フィールド222及び内側毛フィールド224を包含する、歯ブラシ35の毛を描写している。
【0063】
そのため、幾つかの実施形態では、第1モーター236が駆動カム248を回転させるとき、駆動カム248は、線形継ぎリンク258を移動させ、それは今度は関節リンク260及び可動構成要素228を移動させることはよく理解されるべきである。より具体的には、駆動カム248が線形継ぎリンク258を、図17に例示される第1位置から図18に例示される第2位置に移動させるとき、例えば、線形継ぎリンク258は関節リンク260を引っ張り、それをピン269の回りに反時計方向に僅かに回転させる。更に幾つかの実施形態では、関節リンク260が可動構成要素228を、図17に例示される第1位置から図18に例示される第2位置に引っ張るとき、可動構成要素228上のボス275の後方面274(図16参照)は、固定構成要素226中のスロット278の後方面276に沿って摺動可能に移動する。それ故に、駆動カム248が可動構成要素228を、図18に例示される第2位置から図17に例示される第1位置に移動させるとき、反対のことが発生する。具体的には、駆動カム248が線形継ぎリンク258を、図18に例示される第2位置から図17に例示される第1位置に移動させるとき、線形継ぎリンク258は関節リンク260を押し、それをピン269の回りに時計方向に僅かに回転させてもよい。更に、関節リンク260が可動構成要素228を、図18に例示される第2位置から図17に例示される第1位置に押すとき、可動構成要素228上のボス275の前方面280は、固定構成要素226中のスロット278の前方面282に沿って摺動可能に移動してもよい。したがって、使用中、作動装置アセンブリ230は、内側毛フィールド224を2つの高さの間、及び外側毛フィールド222に対して長手方向位置に移動させ、それによって上記のヘッド220の2つの構成を規定してもよい。
【0064】
可動構成要素228を第1及び第2位置間で動かすための第1モーター236の作動は、読取機201とデータ通信機199との間で通信されたデータの分析の結果として、プロセッサ62により制御されてもよい。他の実施形態では、プロセッサ62は、読取機201とデータ通信機199との間で通信されたデータの分析の結果として、1つ以上の毛キャリア又は毛フィールドの速度、振動数、及び/又は振幅を、可変制御を包含して制御してもよい。例えば、包装された歯磨剤製品175が消費者に過敏症の効果を提供する場合があることを、プロセッサ62に通信されたデータが示すとき、又はプロセッサ62に通信されたデータが分析されてそれを示すとき、プロセッサ62は、可動構成要素228を図18に示される毛の構成(第1構成)に動かすようにモーター234の動作を制御してもよい。図18に示される毛の構成は、過敏症の効果を提供するように、例えば、より少ない毛が歯に接触して、より攻撃的でない歯及び歯肉の感覚を結果として生じるように、その結果、第1構成が、歯磨剤と同一の、同様の、及び/又は相乗的な効果を提供するように構成されてもよい。歯磨剤の過敏症の効果は、1つ以上の成分又は剤によって提供されてもよい。好適な場合がある幾つかの成分の例は、米国特許出願公開第2002/0041852号に記載されている。過敏症の効果は、包装された歯磨剤製品175に関連する1つ以上の画像、語句、又は標語により消費者に認識されてもよい。プロセッサ62に通信されるデータは、歯磨剤が過敏症の効果を有するという識別子、又は歯磨剤の成分若しくは剤の1つ以上についての識別子を包含してもよい。加えて又は別の方法としては、プロセッサ62は、モーターが、より攻撃的でない動き又は振動(振動数又は振幅)をヘッド220及びその毛に送達する速度で回転するように、モーター238の動作を制御してもよい。歯磨剤製品、又は他の口腔ケア製品によって送達されてもよい、及びプロセッサ62に通信される、識別子のようなデータを有してもよい他の効果には、ホワイトニング、つや出し、悪臭、抗歯肉炎、抗虫歯、抗歯石、抗腐食、及び抗歯垢の効果、並びにこれらの組み合わせが挙げられる。歯磨剤製品175からプロセッサ62へ通信されるデータは、米国特許第6,846,478号、同第6,740,311号、同第6,696,045号、米国特許出願公開第2004/0126335号、同第2006/0171907号、及び同第2003/0124065号に記載されるもののいずれかが挙げられるが、これらに限定されない、歯磨剤の1つ以上の成分、剤、又は活性物質を識別してもよい。
【0065】
本発明の実施形態の幾つかの例が説明され及び記載されてきたが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく様々な他の変更及び修正を行えることは当業者には明白であろう。本発明の更なる機構、適用可能性、及び利点が、本発明の実施形態の上記の説明から及び/又は添付図面の図から明らかになる場合がある。本明細書に記載される及び/又は図によって表される、いずれの機構も、単独で使用されるか又はいずれかの組み合わせで使用されるかに関わらず、本発明の主題を形成することは理解されるであろう。したがって、本発明の範囲内にあるそのようなすべての変更及び修正を添付の特許請求の範囲で扱うものとする。
【0066】
本発明の「発明を実施するための形態」で引用したすべての文献は、関連部分において、本明細書に参考として組み込まれるが、いずれの文献の引用も、それが本発明に対する先行技術であることを容認するものとして解釈されるべきではない。本書における用語のいずれかの意味又は定義が、参考として組み込まれた文献における同じ用語のいずれかの意味又は定義と相反する範囲では、本書においてその用語に与えられた意味又は定義が適用されるものとする。
【0067】
本発明の特定の実施形態が説明され及び記載されてきたが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく様々な他の変更及び修正を行えることは当業者には明白であろう。したがって、本発明の範囲内にあるそのようなすべての変更及び修正を添付の特許請求の範囲で扱うものとする。
【技術分野】
【0001】
本特許は、パーソナルケア製品及び方法に関し、1つの実施形態では、消費者の家庭で使用するための口腔ケア製品及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
消費者は、多数のパーソナルケア製品を彼らのバスルーム内で使用するが、そこでは空間は非常に限られている可能性がある。有用なパーソナルケア(又は他の)情報を消費者に、1つ以上のパーソナルケア製品の使用前、使用中、又は使用後に送達する製品及び方法を提供したいという願望がある。この情報は、製品の使用体験を改善でき、それらの使用中の順守を促進でき、製品についての情報を提供でき、又は他の有用な情報若しくは娯楽情報を提供できる。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0003】
1つの態様では、本発明は、口腔ケアシステムであって、電動歯ブラシと、電動歯ブラシとデータ通信するディスプレイと、を含み、ディスプレイが、電動歯ブラシの複数の機能特性に関連する情報、及び口腔ケア養生法の複数の特性に関連する情報を表示するように構成され、ディスプレイが電動歯ブラシから離れている、口腔ケアシステムを対象とする。別の態様では、本発明は、口腔ケアシステムであって、複数の口腔ケア製品と、複数の口腔ケア製品の各々とデータ通信できるディスプレイと、を含み、ディスプレイが、複数の口腔ケア製品の各々に関連する1つ以上の機能特性に関連する情報を表示するように構成される、口腔ケアシステムを対象とする。更に別の態様では、本発明は、パーソナルケアシステムであって、複数のパーソナルケア製品と、複数のパーソナルケア製品とデータ通信するディスプレイと、を含み、ディスプレイが、複数のパーソナルケア製品の少なくとも1つに関連する少なくとも1つの機能特性に関連する情報を表示するように構成される、パーソナルケアシステムを対象とする。別の態様では、本発明は、パーソナルケア製品と共に使用するためのディスプレイであって、ディスプレイは、スクリーンと、口腔を照らすための少なくとも1つの光源と、を含み、ディスプレイは、パーソナルケア製品とデータを通信するように構成される、ディスプレイを対象とする。別の態様では、本発明は、鏡と、約400nm〜約800nmの波長を有する光を放つように構成される少なくとも1つの光源と、を含む、口腔を照らすための口腔ケア装置を対象とする。別の態様では、本発明は、RFIDタグを有する包装された口腔ケア製品と、RFIDタグとデータを通信するように構成されるディスプレイと、を含む、口腔ケアシステムを対象とする。更に別の態様では、本発明は、複数のパーソナルケア製品と、複数のパーソナルケア製品の少なくとも幾つかとデータを通信するように構成されるディスプレイと、を含む、キットを対象とする。別の態様では、本発明は、口腔ケアシステムであって、ディスプレイと、第1データ送信機とディスプレイ上に表示され得る第1褒賞に関連するデータと、を有する第1口腔ケア製品と、第2データ送信機と、ディスプレイ上に表示され得る第2褒賞に関連するデータと、を有する第2口腔ケア製品とを含み、ディスプレイが、第1データ送信機及び第2データ送信機とデータを通信するように構成される、口腔ケアシステムを対象とする。別の態様では、本発明は、包装と、口腔中で使用するための製品と、ディスプレイ上に表示され得る褒賞に関連するデータを送信するように構成されるデータ送信機と、を含む、口腔ケア製品を対象とする。別の態様では、本発明は、口腔ケアシステムであって、電動歯ブラシと、電動歯ブラシに関連するデータ読取機と、データ送信機を含む少なくとも1つの口腔ケア製品と、を含み、データ読取機及びデータ送信機が、データを通信するように構成される、口腔ケアシステムを対象とする。別の態様では、本発明は、口腔ケアシステムであって、電動歯ブラシと、少なくとも1つのプロセッサと、電動歯ブラシとデータ通信する対話型ディスプレイとを含み、対話型ディスプレイが、ユーザーにより選択可能な少なくとも1つの質問を表示するように構成される、口腔ケアシステムを対象とする。別の態様では、本発明は、データ通信機を有する少なくとも1つの手動歯ブラシと、データ通信機とデータを通信するように構成される少なくとも1つのディスプレイと、を含む、口腔ケアシステムを対象とする。別の態様では、本発明は、口腔ケアシステムであって、ディスプレイと、少なくとも第1口腔ケア製品と、少なくとも第1口腔ケア製品に関連し、ディスプレイ上に表示可能な少なくとも第1褒賞に関連するデータを送信するように構成される少なくとも第1データ送信機と、を含み、ディスプレイが、少なくとも第1データ送信機とデータを通信するように構成されており、少なくとも第1データ送信機が、バーコード、磁気装置、電磁気装置、光学装置、及びこれらのいずれかの組み合わせからなる群から選択される、口腔ケアシステムを対象とする。
【図面の簡単な説明】
【0004】
【図1】ディスプレイに関連する複数のパーソナルケアシステムを含む、本発明の実施形態の概略図。
【図2】ディスプレイに関連する口腔ケアシステムの本発明の別の実施形態の斜視図。
【図3】図2のディスプレイ、及びディスプレイを摺動可能に受容するための据え付け構造体の正面図。
【図4】本発明に関して使用され得る電気的及び電子的構成要素のブロック図。
【図5】図2のディスプレイがスタンドと共に提供されている、本発明の別の実施形態の斜視図。
【図6】図2のディスプレイの背面図。
【図7】ディスプレイにより表示され得る多様な視覚情報を例示する、図2のディスプレイの正面図。
【図8】複数のタイマーが例示される、図2のディスプレイの別の実施形態の正面図。
【図9】ディスプレイが複数の光源を含む、図2のディスプレイの別の実施形態の正面図。
【図10】鏡と、複数の光源と、を含む装置を例示する、本発明の別の実施形態の斜視図。
【図11】鏡及び光源が据え付け構造体内に摺動して受容される、図10の装置の代替的実施形態の正面図。
【図12】ネットワークにリンクされている口腔ケアシステムを含む、本発明の別の実施形態の概略図。
【図13】複数のパーソナルケア製品を含む、本発明の代替的実施形態の概略図。
【図14】複数のパーソナルケア製品を含む、本発明の代替的実施形態の概略図。
【図15】本発明に関して使用するのに好適な電動歯ブラシの断面側面図。
【図16】図15の電動歯ブラシの分解斜視図。
【図17】毛フィールドが第1構成において示される、図15の電動歯ブラシの断面側面図。
【図18】毛フィールドが第2構成において示される、図15の電動歯ブラシの断面側面図。
【発明を実施するための形態】
【0005】
以下の本文は、本発明の多数の異なる実施形態の大まかな説明を記載している。あらゆる可能な実施形態を説明するのは不可能ではないとしても非現実的であるため、この説明は単なる例示として解釈されるべきであり、あらゆる可能な実施形態を説明するものではなく、本明細書に記載されるいずれかの機構、特性、構成要素、組成物、成分、製品、工程、若しくは方法論は、削除することができ、本明細書に記載される他のいずれかの機構、特性、構成要素、組成物、成分、製品、工程、若しくは方法論と組み合わせることができ、又は全体的若しくは部分的に置き換えることができることは理解されるであろう。最新の技術又は本特許の申請日以降に開発された技術のいずれかを使用して、非常に多くの代替的な実施形態を実施することができるが、このような実施形態はなお、本請求項の範囲内に含まれることになる。本明細書内で引用する出版物及び特許はすべて、本明細書に参考として組み込まれる。
【0006】
また、本特許内で、「本明細書で使用するとき、用語「___」は本明細書によって…を意味するものとして定義される」という文章又はこれと類似の文章を使用して、用語が明示的に定義されていない限り、明示的か暗示的かに関わらず、その用語の明白な又は一般的な意味を超越して、その用語の意味を限定する意図がないことは理解されるべきであり、また、このような用語は、本特許のいずれかの部分に記載されているいずれかの記述(請求項の文言は除く)に基づいて範囲が限定されると解釈されるべきでない。いずれの用語も、本発明に不可欠なものとして記載されていない限りは、本発明に不可欠なものではないことが意図される。本特許の最後にある請求項に記載されているいずれかの用語が、ある単一の意味と一致した形で本特許内で言及されている限りにおいては、読み手を混乱させないように、単に分かりやすくする目的だけのためにそうしているのであって、暗示又はその他の方法によって、請求項の当該用語をその1つの意味に限定することは意図していない。最後に、「意味する」という語、及びいかなる構造の詳述もなしにある1つの機能を記載することによって請求要素を定義している場合を除き、いかなる請求要素の範囲も、米国特許法第112条6項の適用に基づき解釈することは意図していない。
【0007】
図1を参照すると、本発明の1つの実施形態では、パーソナルケアシステム10は、1つ以上のパーソナルケア製品15に関連するパーソナルケア情報を表示するために、1つ以上のデータリンク17によりディスプレイ20と接続された1つ以上のパーソナルケア製品15を含む。パーソナルケア製品15に関連していてもよく又は関連していなくてもよい他の有用な情報又は娯楽情報も表示されてもよい。ディスプレイ20は、鏡若しくは他のガラス表面、カウンター、壁、棚のような硬質表面を包含する多様な表面上に据え付けできる若しくは定置できるスタンドアロン型ディスプレイとしても提供できるし、又はそれは高級家具又はいずれかの他の構造の上、中に据え付けられてもよく又はその内部に定置されてもよい。別の実施形態では、ディスプレイ20は、視覚情報を表面上に投影できる投影機を備えることができる。ディスプレイ20は、ユーザーがそれをバスルームの外に持ち出せるように、携帯用のサイズ及び形状で提供され得る。例えば、ディスプレイ20は、ユーザーのベルトにそれを取り付けられるようにベルトクリップを備えていることもでき、又はディスプレイ20は、ディスプレイ中に記憶されたデータを歯科医による検査のために、コンピュータ若しくは他の装置にダウンロードできる歯科医院のような家庭外の他の場所に持ち出すこともできる。1つの実施形態では、ディスプレイ20は、バスルームの1つ以上の流しに隣接する鏡に据え付けられる。あるいは、ディスプレイ20は、パーソナルケア製品の一部として提供されることもできる。多重ディスプレイもまた、おそらくパーソナルケア製品の一部として、及び/又はスタンドアロン型ディスプレイとしての両方により提供され得る。ディスプレイ20は、情報を表示するための小型の携帯用ディスプレイとして提供され得るが、幾つかの実施形態では、ディスプレイ20は、多機能ディスプレイでもあり得、複数用途を有してもよく、パーソナルケアシステム10以外の情報源からの入力を受信してもよい。他の情報源には、いずれかの種類のセンサ、例えば温度センサ、気象若しくは大気センサ、圧力センサ、カメラ、唾液センサ、又は生体物質を分析できる他のセンサを挙げることができる。ディスプレイは、第三者サービスプロバイダー(例えば、ケーブル会社など)からテレビ又はラジオ信号を受信してもよい。1つの実施形態では、ディスプレイ20はほぼ矩形であり、約30mm未満の長さ及び約15mm未満の幅を有するが、ディスプレイ20は、多種多様な形状及びサイズで提供され得る。1つの形態では、ディスプレイ20は、LCD(液晶ディスプレイ)として提供される。
【0008】
1つ以上のパーソナルケア製品15は、次の製品カテゴリーから選択される製品が挙げられるが、これらに限定されないパーソナルケア製品のいずれかの種類であることができ、その製品カテゴリーとは、口腔ケア製品、パーソナル手入れ製品(例えば、シェーバー又は脱毛器具)、パーソナル診断製品(例えば、温度計)、ヘアケア製品(例えば、シャンプー、コンディショナー、着色剤など)、及び電気器具(例えば、ヘアドライヤー、ヘアアイロンなど)、化粧品、洗面用具、及びいずれかの他のパーソナルケア製品である。パーソナルケア製品は、パーソナル使用に好適ないずれかの製品であり得る。1つの実施形態では、本発明は、1つ以上の口腔ケア製品に関して使用される。口腔ケア製品は、手動歯ブラシ、電動歯ブラシ、リンス、歯磨剤、義歯ケア製品、フロス製品、歯用ホワイトニング製品、及び口腔に使用するためのいずれかの他の製品が挙げられるが、これらに限定されない、多様な口腔ケア製品のサブカテゴリーから選択され得る。口腔ケア製品は、同じサブカテゴリー内の1つ以上の製品であることもでき、及び/又は複数のサブカテゴリーからの1つ以上の製品であることもできる。例えば、本発明は、手動歯ブラシ、電動歯ブラシ、歯磨剤、及びリンスに関して使用されてもよい。他の実施形態では、本発明はまた、他のパーソナルケア製品のカテゴリー及び/又はそれらのサブカテゴリーからの1つ以上の製品に関して使用され得る。例えば、ディスプレイ20は、複数の口腔ケア製品及び複数の剃毛製品に関して使用されてもよい。加えて、2人以上のユーザーがディスプレイを使用してもよい。例えば、同じディスプレイ又は複数のディスプレイが、1つ以上のパーソナルケア製品を使用する2人以上の家族により使用されてもよい。
【0009】
表示され得る情報は、パーソナルケア情報又は他の有用な情報若しくは娯楽情報を包含し、非常に多様である。パーソナルケア情報は、いずれかの方式で、1つ以上のパーソナルケア製品、それらの用途(使用履歴若しくは養生法情報を包含する)、又はパーソナルケア製品のユーザーに関する情報に関連していることができる。表示され得るパーソナルケア情報の幾つかの例には、パーソナルケア製品の識別情報(例えば、名称、ブランド、モデル、ロゴなど)、ユーザー情報、使用説明書、パーソナルケア製品の機構、機能、動作パラメータ又は状態に関連する情報(製品の「機能特性」とまとめて呼ばれる)、製品の使用又は養生法情報、及び製品又は構成要素の取り替え情報が挙げられるが、これらに限定されない。加えて、娯楽情報を包含する他の情報が表示され得る。例えば、テレビ放送、静止画像、HTML及びインターネット情報、カレンダー、並びにホームネットワークからのイントラネット情報もまた表示されてもよい。表示され得る視覚情報の形態もまた非常に多様であり、画像、図形、アイコン、文字列、数字データ、英数字データ、グラフ、チャート、表、カレンダー、映像などを挙げることができる。
【0010】
表示される情報は、電動歯ブラシ35の1つ以上の特性に関連していてもよく、毛ホルダー(又は歯ブラシヘッド)の動きの速度、振幅、若しくは振動数、歯ブラシによって歯に与えられる圧力、歯ブラシの機構若しくは機能状態(例えば、歯ブラシが電圧を印加されているか又は歯ブラシの機構が作動されているか若しくは動作を停止されているか)、電源の状態(例えば、完全に充電されている電池か、50%充電されている電池か、若しくは再充電若しくは取り替えが必要な電池か)、電動歯ブラシに連結されているブラシヘッド若しくはクリーニング要素の種類(例えば、マッサージ要素か、つや出し要素かなど)、及び/又は毛フィールドの構成などが挙げられるが、これらに限定されない。歯ブラシ(又はいずれかのパーソナルケア製品)の特性は、歯ブラシの機構、歯ブラシの性能、又は歯ブラシ若しくはその構成要素のいずれかの状態に関するいずれかの態様であってもよい。
【0011】
ディスプレイはまた、口腔ケア養生法(例えば歯のブラッシングサイクル)の1つ以上の特性に関連する情報、例えばブラッシング時間、推奨されるブラッシング場所、使用若しくは養生法の説明書、又はブラッシング養生法の完了の際の褒賞、又は日常の口腔ケア製品の注意(例えば、フロスで掃除すること若しくはリンスを使うことの注意)を表示してもよい。口腔ケア養生法の特性は、誰が養生法を行うのか、どのように養生法が行われるのか、どの製品が養生法に関して使用されるのか、いつ養生法が行われるのか、なぜ養生法が行われるのか、養生法の有効性、養生法についてのユーザーの感じ方又は満足度、褒賞、あるいは養生法若しくは養生法に関して使用される製品についての他の情報に関するいずれかの態様であってもよい。
【0012】
ディスプレイ45はまた、電動歯ブラシ又は歯のブラッシングサイクル/養生法の特性に関連しない情報、例えば、気象情報、ジョーク(例えば、毎日の新ジョーク)、スポーツ情報、ニュース見出し、交通情報、株価、ディスプレイが音楽を流すためのスピーカーを含有する場合は音楽情報(例えば、放送音楽、並びにMP3ファイルのような記憶された音楽)、及びマーケティング情報(例えば、電動歯ブラシの製造業者に関連する口腔ケア製品購入のためのクーポン又は他の口腔ケア製品に関する推奨)を表示することもできる。本明細書に記載される文字列、図形、画像、映像、アイコン、及び音声は、全体的に又は部分的にいずれかの組み合わせにおいて、ディスプレイ45によって表示され得ることは、よく理解されるであろうが、1つの実施形態では、ディスプレイ45は、電動歯ブラシ35の複数の機能特性に関連する情報及び口腔ケア又は歯のブラッシング養生法に関連する複数の特性に関連する情報を表示することができる。他の視覚又は音声情報が、いずれかの組み合わせにおいて置き換えられてもよく、又は提供されてもよい。
【0013】
更に、画像に加えて音声もまた、単独で又は視覚情報との組み合わせにおいて、ディスプレイから流されるか、ないしは別の方法で伝達されることができ、そうした音声には、音楽、音、音声信号、及び表示されるいずれかの映像又は画像に関連する音声が挙げられる。ディスプレイは、本発明に関して提供される必要はなく、幾つかの実施形態では、ディスプレイは、スピーカーを有するがディスプレイを有しない装置と取り替えられることができる。この音声装置は、しかしながら、ディスプレイについて本明細書に記載されるのと同じ方式のいずれかにより据え付けられることができる。この装置は、ディスプレイ20に関して本明細書に記載されるのと同じ方式により、1つ以上のパーソナルケア製品にデータリンクによって接続され得る。
【0014】
本発明に関して多様なパーソナルケア製品が使用できるが、論議を容易にするために、本発明は、以後1つ以上の口腔ケア製品に関して一般に記載されるが、その説明及び本発明の様々な機構は、いずれのパーソナルケア製品又は複数の製品に関しても使用できることはよく理解されるであろう。
【0015】
図2を参照すると、口腔ケアシステム30は、電動歯ブラシ35と、電動歯ブラシ35を受容するための基部40と、視覚及び/又は音声ディスプレイ45と、を含み、視覚及び/又は音声ディスプレイ45は、電動歯ブラシ35の消費者による使用前、使用中、及び/又は使用後に電動歯ブラシ35及び/又は基部40と連続的に及び/又は断続的にデータ通信する。多種多様の電動歯ブラシが、本発明に関して使用され得る。図2に例示される電動歯ブラシは、モーター37及びモーター37と電気的に連絡しているエネルギー源39を含む。モーターは、毛ホルダーの1つ以上を動かすために、ヘッド90の上に配置された1つ以上の可動毛ホルダー40に作動的に連結される。毛ホルダーは、回転でき、発振でき、並進でき、振動でき、又はこれらの組み合わせである動きをすることできる。毛ホルダーの毛(又は他の構成要素)が劣化したときにヘッド90を取り外し及び取り替えることができるように、ヘッド90は取り外し可能なヘッドとして提供され得る。モーターを毛ホルダーに作動的に連結する(ないしは別の方法で1つ以上の毛ホルダー又はヘッドを動かす)ための駆動システムの例を包含する本発明に関して使用されてもよい電動歯ブラシの例、毛ホルダー上で使用するためのクリーニング要素の種類、取り外し可能なヘッドと共に使用するのに好適な構造体、毛ホルダーの動き、他の構造用構成要素及び機構、並びに電動歯ブラシの動作上又は機能上の機構若しくは特性は、米国特許出願公開第2002/0129454号、同第2005/0000044号、同第2003/0101526号、米国特許第5,577,285号、同第5,311,633号、同第5,289,604号、同第5,974,615号、同第5,930,858号、同第5,943,723号、米国特許出願公開第2003/0154567号、同第2003/0163881号、同第2005/0235439号、米国特許第6,648,641号、米国特許出願公開第2005/0050658号、同第2005/0050659号、同第2005/0053895号、同第2005/0066459号、同第2004/0154112号、米国特許第6,058,541号及び米国特許出願公開第2005/008050に開示されている。
【0016】
ディスプレイ45は、ハウジング49内に配置されたスクリーン47を含む。スクリーン47は、液晶(LC)スクリーンとして提供され得る。図3に見られるように、ディスプレイ45は、表面への取り付けのために、スリーブ60のような据え付け構造体内に摺動可能に受容されることができる。接着剤、スナップ嵌め、ベルクロ(Velcro)のようなフック・ループ式ファスナーなどが挙げられるがこれらに限定されない、他の取り付け手段が可能である。ディスプレイ45は、以後、画像、アイコン、文字列、図形、又は映像を表示するためのスクリーン47を含有するものとして記載されるが、前述のように、視覚情報を表示するためのスクリーンを有しない音声装置に置き換えられることが企図される。基部40は、電動歯ブラシ35内の電池などの電源を再充電するために使用され得る。基部40は、複数の電動歯ブラシ、又は手動歯ブラシのような他の口腔ケア製品、電動歯ブラシ45の装備品(例えば複数のヘッド若しくは他の付属品)、及び/又は他のパーソナルケア製品を受容するように構成され得る。基部40は、電源コードによりACコンセントのような外部電源(図示されず)に連結され得る。口腔ケアシステム30は、ディスプレイ45と電動歯ブラシ35及び/又は基部40との間のデータ通信を実施するために、単独で又は組み合わせによる多様な配置を使用することができる。1つの実施形態では、歯ブラシ35及び/又は基部40は、ディスプレイ45と、無線データリンク55を介して無線通信する。無線データリンク55は、好適な短距離無線周波数通信技術、例えばブルートゥース(Bluetooth)、ワイファイ(WiFi)(802.11系若しくは同様なもの)又は無線周波数リンクの別のタイプ、例えば2.4GHzでの無線USBに基づいていてもよい。無線のためにアンテナが、電動歯ブラシ35、基部40、スリーブ60、及び/又はディスプレイ45中に配置されるプリント基板(PCB)上に実装され得る。
【0017】
赤外線(IR)送信については、1つ以上のIR送信機ダイオードが、電動歯ブラシ35、基部40、スリーブ60、及び/又はディスプレイ45の中に実装され得る。本発明に関して使用するのに好適なIR波長は、36KHzで変調された950nmである。他の無線データ通信技術が使用されてもよい。幾つかの実施形態では、複数の口腔ケア製品が、前述のように、電動歯ブラシ35、基部40、及び/又はディスプレイ45とデータ通信してもよい。ディスプレイ45、基部40、電動歯ブラシ35、及び/又はいずれかの他のパーソナルケア製品間のデータ転送は、片方向及び/若しくは双方向、連続的及び/若しくは断続的、変調された、又は前述のもののいずれかの組み合わせであり得る。前述のように、ディスプレイ45は、1つ以上のタイプのデータ通信方法(例えば、IP無線通信など)を使用して通信するように構成されることができ、及び同じディスプレイ45が、異なるパーソナルケア製品に関して異なるタイプのデータ通信を用いることもできる。
【0018】
図4に描かれるように、電動歯ブラシ35、ディスプレイ45、又は基部40は、メモリ64とデータ通信するプロセッサ62を包含することができる。プロセッサ62は、汎用プロセッサ、特定用途向けプロセッサ若しくは回路チップ、マイクロプロセッサ、又は前述のものの1つ以上の組み合わせであってもよい。メモリ64は多様な情報を記憶してもよく、それには、いずれかのパーソナルケア情報、娯楽情報、又はいずれかの他の有用な情報が挙げられ、それは口腔ケア分析(以下に更に論議される)に関連するデータを包含する。メモリ64はまた制御演算装置62のオペレーションに作用するプログラムコード又は命令を含有してもよい。メモリは、更に、記憶された又はキャッシュされた娯楽情報、例えばMP3ファイル、映像/図形などを含有してもよい。メモリ64は、消去可能/書き込み可能な不揮発性メモリ、例えばフラッシュメモリ、動的な揮発性メモリ、若しくは取り外し可能なメモリ媒体を包含する他の好適なメモリ、及び/又はこれらの組み合わせであってもよい。プロセッサ62は、スクリーン47、スクリーン47に関連するボタン66、及び/又はスクリーン47に関連するスピーカー68を包含する様々なユーザーインターフェース装置に連結され得る。モデム、送受信機、又は他の好適な通信装置69が、プロセッサ62をネットワーク、放送源などに連結することができる。上記の様々な構成要素が、スリーブ60、ディスプレイ45、基部40、及び/又は電動歯ブラシ35の間に配置され得る。あるいは、1つ以上の構成要素を、スリーブ60、ディスプレイ45、基部40、又は電動歯ブラシ35の内の1つの中に配置される単一回路基板上に組み合わせることができる。プロセッサ62は、電動歯ブラシ35の使用の結果として自動的に活動を開始してもよい。例えば、歯ブラシ35をその基部40から取り外すことが、基部40とディスプレイ45との間の通信を開始して、口腔ケア活動に関連する情報の表示を始めてもよい。あるいは、歯ブラシ35の電圧印加、又はその機構の作動が、ディスプレイ45上への情報の表示を生じてもよい。なお更に代替的なものは、ユーザーが、ユーザーインターフェース、例えばボタン66、又はスクリーン47がタッチスクリーンとして構成される場合にはスクリーン47を介して、作動を選択し開始する、又は情報を表示できるようにする。口腔ケアシステム30はまた、情報の表示を選択及び開始するための音声命令に対して応答するように構成され得る。
【0019】
プロセッサ62は、一連の命令及び/又はセットアップアプリケーションを実行するように構成されてもよい。セットアップアプリケーションは、例えば、時計又はカレンダーを設定するために、口腔ケアシステム30をネットワーク又は他のデータ源に連結するためなどに使用され得る。その上セットアップアプリケーションは、ユーザーが、図形の主題及び画像、色、音、メッセージなどを選択できるように、並びに口腔ケアシステム30又はディスプレイ45と対話してもよい複数の異なるユーザーを規定できるようにしてもよく、複数の異なるユーザーは、各々が独自の図形の主題又は画像、色、音などを有する可能性がある。
【0020】
プロセッサ62はまた、センサ、ユーザー、又はパーソナルケア製品からの入力であるパーソナルケア情報の1つ以上の分析に関連する一連の命令を実行するように構成されてもよい。例えば、ブラッシング時間、口腔ケア養生法、及び/又は習慣の分析(例えば、平均のブラッシングの長さ、日中又は夜のブラッシングの習慣などを決定する)が行われてもよい。
【0021】
前述のように、ディスプレイ45は、それを壁又は鏡のような表面に据え付けできるようにする又はカウンターのような表面上に定置できるようにする、好適な据え付け構造体と共に使用され得る。表面は、水平でも、垂直でも、又は垂直に対してある角度を成していてもよい。1つの実施形態では、例えば図3に示されるように、スリーブ60が、ディスプレイ45を摺動可能に受容するために提供され得る。スリーブ60は、接着剤、ネジ、又は当該技術分野において既知のいずれかの他の好適なファスナーを使用して表面に据え付けられ得る。更に、スリーブ60は、ディスプレイ45及び/又はスリーブ60が、回転する、ある角度で曲がる、又はユーザーの方に伸びることができるように関節構造を有する旋回構造体を包含してもよい。ボール及びソケット構造体は、旋回運動を提供するために使用できる1つの手段である。図5に例示される代替的な据え付け配置は、ディスプレイ45がその上に位置付けられる、直立スタンド70を包含する。ディスプレイ45は、スタンド70に対して固定されてもよいし、又はスタンドの上に固定用取り付け具なしに置かれてもよい。スタンド70は、ディスプレイ45のユーザーに対する位置及び/又は角度の調整を可能にするために、旋回する、回転する、関節で動く、又は他の位置調整運動を提供してもよい。
【0022】
図3を参照すると、ディスプレイ45が、スリーブ60内に受容される又はスリーブ60に取り付けられるとき、スリーブ60は、ディスプレイ45のスクリーン47を、それを通して見ることができる又はスクリーン47にそれを通してアクセスできる開口部71を有する。ディスプレイ45は、ディスプレイ45に電力を供給するために使用できる1つ以上の電池(図示されず)を取り替えるために必要なときには、取り外すことができる。ディスプレイ45のための電源は、ディスプレイ45のハウジング49内に配置することができる。ボタン及び/又はスイッチ66は、ディスプレイ45の1つ以上の機能を制御する又は有効にするために、又はさもなければディスプレイ45にデータ入力を提供するために、ディスプレイ45の裏面80の上に設置することができる。あるいは、ボタンは、ディスプレイ45の正面85の上、スリーブ60(これは、ディスプレイ45と電気的に連絡することができる)の上に設置されることもでき、又はディスプレイ45は、スクリーンを使用してデータを直接入力できるように、タッチスクリーンを組み込むこともできる。スクリーン47がタッチセンサ式能力を備える場合、スクリーン47は仮想ボタン及び選択機構を表示して、ユーザーの操作、制御、及びオプション選択を、ディスプレイ45を通して直接作用できるようにしてもよい。幾つかの実施形態では、ディスプレイ45又はスリーブ60へのデータ入力が、電動歯ブラシ35(又は別のパーソナルケア製品)の機能又は動作を制御してもよい。例えば、ユーザーは、ディスプレイ45及び/又はスリーブ60への入力を提供してもよく、それは基部40及び/又は電動歯ブラシ35に送信されて電動歯ブラシ35の動作を変化させる。他の実施形態では、ボタン又はスイッチ75は、ディスプレイによって表示されるパラメータ、例えば、ディスプレイ45により表示される時計又はカレンダーのための時間及び/又は日付を初期設定するために使用できる。
【0023】
別の実施例では、ボタン又はスイッチ66は、常夜灯機能を有効にしてもよく、スクリーン47又はその一部分は、晩又は夜間に低レベルの光を生じる。常夜灯機能は、ディスプレイ45、基部40、又は電動歯ブラシ35に関連する時計又はタイマーにより管理されてもよい。常夜灯機能は、電動歯ブラシ35、基部40、スリーブ60、又はディスプレイ45中に設置されている運動センサによりバスルーム中の運動を検出することにより作動されてもよい。
【0024】
図7を参照して、1つの実施形態では、電動歯ブラシ35の1つ以上の特性に関連する表示可能な情報がこれから記載される。高いブラッシング圧力を示唆するために表示され得る圧力画像98の例が、図7に示される。圧力センサは、電動歯ブラシ35のヘッド90、ネック95、又はハンドル100中に組み込むことができる。本発明に関して使用するのに好適な圧力センサの例は、米国特許第7,120,960号に記載されている。電動歯ブラシ35又は基部40は、圧力データをディスプレイ45に送信することができる。ディスプレイ45は、圧力データ(又は他の口腔ケア若しくはパーソナルケア情報)を、数字、英数字、文字列の、画像、又は図形の情報として表示することができる。あるいは、又は視覚情報との組み合わせにおいて、音声信号がまた発生されてもよい。例えば、音響信号は、一定のブラッシング圧力を超えたことをユーザーに警告してもよい。
【0025】
1つ以上のブラッシングモードに関連する情報がまた表示され得る。例えば、画像137は、基礎的なクリーニングモード、柔らかいブラッシングモード、マッサージモード、及びつや出しモードを示してもよい。動作ブラッシングモードは、ユーザーが入力をいずれかのユーザー入力装置を介して、電動歯ブラシ35、基部40、ディスプレイ45、又はスリーブ60に提供することにより、選択され得る。
【0026】
電動歯ブラシ35及び/又はディスプレイ45の充電は、それぞれ画像137及び139によって表されることができ、その結果ユーザーは、いつ電池の取り替えが必要となることがあるか、又はいつ電動歯ブラシ35の充電が必要であるかを知ることになる。画像141はまた、ディスプレイ45がデータを送信しているか又は受信しているかを示すために提供され得る。1つ以上の画像153は、ブラシヘッドのような口腔ケアの構成要素の取り替えがいつ必要であるかを示すために使用されてもよい。構成要素の残された耐用年数の量を示すデータも表示され得る。例えば、ディスプレイは、ブラシヘッドに残された耐用年数の百分率を表示してもよい(例えば、25%又は50%が表示されてもよい)。ディスプレイ45によって生成されてもよい他の画像又は音声は、電動歯ブラシ35の特定機能が開始したか又は停止したかの指示を包含する。例えば、米国特許出願公開第2005/0053896号、同第2005/0053895号、同第2005/0053898号、及び同第2005/00550659号に記載されるように、電動歯ブラシ35がLEDを包含する場合、ディスプレイはLEDがONであるか若しくはOFFであるか、又はONになる若しくはOFFになる前に残っている時間を示す画像を表示してもよい。例えば、米国特許第6,648,641号に記載されるように、歯ブラシが組成物を分配する場合、ディスプレイは、歯ブラシが組成物を分配している若しくは分配していないについての情報、又はどの組成物が分配されているの識別を表示することができる。口腔ケア製品(この場合電動歯ブラシ)の画像153を提供することができ、電動歯ブラシ35の特定機能が動作中であることを示すために画像153の部分155は活性化され得る(例えば、点滅する又は明るくなる)。1つの実施形態では、電動歯ブラシ35に関連するロゴ157が表示され得る。
【0027】
口腔ケア養生法の1つ以上の特性に関連するディスプレイ45上に表示され得る情報が、これから記載される。図7を参照すると、ユーザーがブラッシングしている口の領域を変えるようにユーザーを促すために、ディスプレイ45は、視覚及び/又は音声信号を表示してもよい。ディスプレイ45に概略的に示される全歯列(歯)は、いずれかの数の好適なセグメントに視覚的に分割することができる。例えば、ディスプレイ45は、1つ、2つ、3つ、4つなどの歯列のセグメントを表す画像105を表示してもよい。所望であれば、全歯列が、単一セクションとして、又は1つが上部の(別名、上顎の)歯を表し、及び他方が下部の(別名、下顎の)歯を表す2つのセグメントとして表されてもよい(図示されず)。図7に示される別の実施例では、四分円110、115、120、及び125は、歯列の上顎及び下顎のアーチの4つの四分円を表す。1つの実施形態では、四分円の各々は引き続いて点滅する及び/又は色を変えて、次の四分円に移動するべき時間を示してもよい。別の実施形態では(図には示されないが)、ディスプレイは、例えば、上部前歯、下部前歯、上部右側歯、下部右側歯、上部左側歯、下部左側歯を表す6つのセグメントを示してもよい。当業者は、いずれかの好適な数の歯列セグメントを有する、ユーザーの口のディスプレイの略図の、他の同様な実施形態が使用されてもよいことをよく理解し、それらのすべてが本発明により企図される。カウントアップする又はカウントダウンするタイマー130もまた包含されることができ、ディスプレイ45は、ブラッシングサイクルに残っている時間の量を表示する。ブラッシングサイクルの時間は、予めプログラムされ得るか、又は口腔ケアシステム30の構成要素に時間を入力することにより、ユーザーにより設定され得る。
【0028】
ブラッシングサイクルの完了時に、これは、タイマー130の期間満了及び/又は口腔の最後の四分円のブラッシングが完了したという指示(例えば、明るくなること、点滅すること、又は第4の四分円に関連する画像の色の変化)により伝えることができるが、ブラッシング養生法が成功して完了したことを示すために、褒賞がユーザーに自動的に表示され得る。1つの実施形態では、ブラッシング養生法の完了を示すために、笑顔135がブラッシング四分円内に表示され得る。褒賞は口腔ケア養生法の完了を促進するために役立つ可能性がある。褒賞は、特定の課題若しくは養生法を完了しようという気持ちを奮起させようと意図する視覚及び/若しくは音声情報、又は課題の完了の際に見る及び/若しくは聞くのが望ましい、あるいは楽しいとユーザーが感じる視覚及び/若しくは音声情報を含むことができる。課題の完了を示唆するために褒賞を使用することができる、又は課題の完了は他の視覚及び/若しくは音声情報により示唆され得る。幾つかの実施形態では、ユーザーは、表示される褒賞の種類(例えば、画像)若しくは流されてもよい音声の種類を選択又は入力(例えば、ディスプレイ45を介して)することができる。褒賞は、多様な方法で表示されることができ、画像105に関連してもよく又は関連しなくてもよい。幾つかの実施形態では、褒賞はパーソナルケア製品と共に記憶されるデータとして(例えば、以下に論じられるように、メモリ64又はRFIDタグの一部として)提供されることができ、パーソナルケア製品間で独特なものであってもよい。1つのパーソナルケア製品は、第1褒賞に関連するデータを記憶してもよく、一方で第2パーソナルケア製品は、第2の異なる褒賞に関連するデータを記憶する。褒賞は、パーソナルケア製品、その包装、又はそのマーケティング/広告の特性若しくはメッセージと一意的に関連する主題、標語、色、ロゴ、アイコン、画像、又は他の図形若しくは視覚的なものに関連し得る。例えば、レースカー(race care)の形状のハンドルを有する子供の歯ブラシは、カーレースに関連する視覚的な褒賞のためのデータを含有してもよい。ユーザーの関心を新たにする若しくは維持するために異なる褒賞が歯ブラシの各使用により表示され得るように又は異なる褒賞がユーザーにより選択可能であってもよいように、複数の褒賞のためのデータが、単一のパーソナルケア製品に関連し得る。
【0029】
複数のカウントアップ及び/又はカウントダウンタイマーが、ディスプレイ45上に表示されてもよい。幾つかの実施形態では、1、2、3、4、又は5つのタイマーが提供されてもよい。例えば、1つのタイマーが、全体の口腔ケア養生法に関連する時間(例えば、2分間の内どれだけの時間が残っているか)を表示してもよく、一方で第2タイマーは、口腔ケア養生法内の1つ以上のサブ養生法又は歯ブラシ機能に関連する時間(例えば、養生法の間に口腔を照らす光の持続時間はどれだけ残っているか、又は歯ブラシからの組成物の分配にはどれだけの時間が残っているか)を表示してもよい。こうした表示の例は図8に示される。タイマーの1つ以上が、ディスプレイと電動歯ブラシとの間のデータ送信によるのではなく、むしろディスプレイのユーザーにより直接作動(例えば、ディスプレイ上のボタンによるなど)されてもよい。
【0030】
別の実施形態では、ディスプレイは、口腔ケア養生法の1つ以上の特性に関連する質問及び/又は情報を対話型で表示することができる。例えば、ディスプレイは、タッチスクリーン又はボタンを介してユーザーが選択できる1つ以上の質問及び1つ以上の答えを表示してもよい。質問は、1つ以上の口腔ケア又はブラッシング養生法の開始時、その間、及び終了時に表示されてもよい。電動歯ブラシ35の機能特性又は口腔ケア養生法に関する情報は、1つ以上の質問に対する答えに依存して、自動的に変えられて又は調整されてもよい。例えば、質問は、ブラッシング体験が硬過ぎるか又は柔らか過ぎるかどうか尋ねてもよい。答えに応じて、電動歯ブラシの速度、振動数、若しくは圧力センサのリミット値(即ち、過剰の圧力が適用されたという警告が表示される値)が、自動的に調整されてもよく、又はタイマーについて表示される時間量が調整されてもよい。プロセッサ62は、ユーザーからの入力に応じて、これらの変更を実施し得る。別の場合には、ディスプレイは、代替的製品に関する情報又は改善されたブラッシング体験を提供することができる電動歯ブラシ35(又はその装備品)の使用に関する説明を表示してもよい。別の場合には、1つの質問に対する答えが第2の質問につながる場合がある。例えば、質問は、ユーザーがブラッシング体験に満足したかどうかを聞いてもよい。「いいえ」の答えは、1つ以上の対処質問、例えばユーザーが何らかの歯の過敏症を体験したかといった質問につながる場合がある。答えが「はい」である場合には、プロセッサ62は、歯の過敏症を軽減するために、電動歯ブラシの動作又は特性についての1つ以上の変化を実施し得る(例えば、ブラシヘッドの動きの速度、振動数、振幅を変更する、又は毛の構成を変更する)。メモリ64は、命令、並びに質問、答え、及び質問の順序についてのアルゴリズムに関連するデータを記憶することができる。これらの命令及びデータは、口腔ケアシステムがネットワークに接続されている場合には、定期的に更新され得る。
【0031】
電動歯ブラシ35の特性、又は口腔ケア養生法の特性に関連していない、ディスプレイ45上に表示され得る幾つかの情報が、これから記載される。クーポン又は割引と引き換えできる(インターネットを介して又は店内で)クーポンコード(又は等価なもの)は、電動歯ブラシ35の使用中の多様な時期に提供され得る。例えば、クーポンコードは、ブラッシングの所定期間後、又は歯ブラシヘッドのような構成要素が取り替えられるべきときに表示されてもよい。クーポンコードは、同じ製造業者からの複数の製品が使用されるとき又は口腔ケア養生法の特定の特性が遂行された(例えば、2分などの最小の期間持続したブラッシングサイクルの所定の数が終了した)ときに表示され得る。他の情報、例えば、気象、音楽、ニュース、スポーツの成績、株価などが、ディスプレイ45上への表示のために、口腔ケアシステムに流されることができる。
【0032】
図9を参照すると、別の実施形態では、ディスプレイ45及び/又はスリーブ60は、口腔を照らすために1つ以上の光源155を組み込むことができる。光源の例には、発光ダイオード、レーザーダイオード、フラッシュランプ、及びいずれかの他の光又は電磁エネルギー源が挙げられる。光源は、ディスプレイ45及び/又はスリーブ60上に、一列で、ディスプレイ45の縁部に沿って、又はそのいずれかの組み合わせを包含する多様なパターンで配置され得る。光を所望のように拡散する又は集束するために、ディフューザー又はレンズが1つ以上の光源155の上に定置され得る。光のパターンの強度及び/又はサイズ/形状が、ユーザーの好みに依存して変えられるように、ディフューザー又はレンズは調整可能であり得る。別の実施形態では、光の強度は、強度を高める又は低めるために、1つ以上の光源155への電圧及び/又は電流を変更することにより変えることができる。電圧及び/又は電流は、1つ以上の光源155と電気的に連絡しているディスプレイ45及び/又はスリーブ60上に位置するスイッチ、ボタン、又はダイヤルにより変えることができる。
【0033】
別の実施形態では、1つ以上の光源155が、スタンド158を有する装置157上に配置されてもよいが、図10に示されるように、これはスクリーン47を包含しない。この実施形態では、光源155が口腔を照らすように、スクリーン47は鏡159に取り替えられてもよく、及び装置157の鏡159が口腔を見るために使用され得る。
【0034】
装置157は、多様な形状及びサイズで提供され得る。歯及び歯肉のような硬組織及び軟組織を包含する口腔を最もよく照らす方式でユーザーが光源からの光を導くことができるように、装置157及び/又は1つ以上の光源は、回転又は旋回するように構成され得る。1つの実施形態では、複数の鏡が提供されることができ、鏡の1つは口腔からの反射を拡大して、その詳細な眺めを改善する。
【0035】
1つの実施形態では、ディスプレイ45又は装置157の1つ以上の光源155は、歯垢検出剤若しくは複数の歯垢検出剤を含む歯磨剤又はリンスのような口腔ケア組成物と共に使用され得る。歯垢検出剤は、口腔の1つ以上の疾患の視覚的な指示を観察者及び/又はユーザーに提供するために利用され得る。本明細書で使用されるとき、語句「口腔の疾患」は、口腔内の歯垢、歯石、堆積物(debris)、歯のう触、バイオフィルム、軟組織異常、軟組織病巣などを指すために使用される。本明細書で使用されるとき、用語「歯垢(plaque)」及び「歯垢(dental plaque)」は、歯の上、歯肉組織、口腔硬組織、及び/又は口腔軟組織上に蓄積するバイオフィルムを指すために使用される。「歯垢細菌」は、歯垢を形成する細菌を意味する。
【0036】
観察者及び/又はユーザーへの口腔の疾患の視覚的な指示は、観察者及び/又はユーザーが疾患を取り除く際に、又は専門家、例えば歯科医、口腔外科医などによって治療されるべき疾患を認識する際に役立ち得る。歯垢検出剤は、口腔の疾患と、口腔内の他の組織及び表面との間の視覚的な対照を提供することにより、口腔内の疾患を視覚的に示してもよい。例えば、歯垢検出剤は、ディスプレイ45の光源155のようなエネルギー源からのエネルギーを歯垢検出剤が受けるときに、口腔の疾患の場所で歯垢検出剤が蛍光するように選択されてもよい。視覚的な対照を提供する他の例が以後に論じられる。具体的な例としては、歯垢検出剤は口腔に適用され、並びに残留する歯垢をユーザー及び/又は観察者に視覚的に強調する及び/又は示してもよい。
【0037】
幾つかの実施形態では、波長の第1範囲で光のエネルギーを吸収し、それに応じて波長の第2範囲で光を放つ、いずれかの剤、物質、要素、化合物、又は組成物は、ここで意図される方式で使用するのにそれが安全である限り、好適な歯垢検出剤であり得る。幾つかの実施形態では、波長の第1範囲は、波長の第2範囲と異なってもよい。例えば、歯垢検出剤はフルオロフォアを含んでもよい。
【0038】
好適な歯垢検出剤の幾つかの例には、フルオレセイン(fluoroscein)、ジブロモフルオレセイン(dibromofluoroscein)、トリブロモフルオレセイン(tribromofluoroscein)、テトラブロモフルオレセイン(tetrabromofluoroscein)、他のフルオレセイン誘導体(それらの塩を包含する)、キサンテン、ピレン、例えば、ピラニン、D&C青色1号、D&C青色2号、D&C緑色3号、D&C赤色3号、D&C赤色6号、D&C赤色7号、D&C赤色21号、D&C赤色22号、D&C赤色27号、D&C赤色28号、D&C赤色33号、D&C赤色40号、D&C黄色5号、D&C黄色6号、D&C黄色10号、これらの組み合わせ、又は例えば、米国食品医薬品局(The United States Food and Drug Administration)などの監督官庁により薬品及び化粧品への使用が認可されているいずれかの他の染料が挙げられる。他の好適な歯垢検出剤には、カリフォルニア州カールズバッド(Carlsbad)所在のインビトロゲン社(Invitrogen Corporation)により、商標名アレクサフロー(Alexafluor)(商標)として販売される染料を挙げてもよい。
【0039】
歯垢検出剤がフルオロフォアを含む実施形態では、歯垢検出剤は、約380nm〜約780nmの範囲、又はその範囲内のいずれかの個々の数値の波長を有する光源155からの電磁エネルギーに応えて歯垢検出剤が蛍光するように選択されてもよい。幾つかの実施形態では、歯垢検出剤は、約380nm超過、約390nm超過、約400nm超過、約410nm超過、約420nm超過、約430nm超過、約440nm超過、約450nm超過、約460nm超過、約470nm超過、約480nm超過、約490nm超過、約500nm超過、約510nm超過、約520nm超過、約530nm超過、約540nm超過、約550nm超過、約560nm超過、約570nm超過、約580nm超過、約590nm超過、約600nm超過、約610nm超過、約620nm超過、約630nm超過、約640nm超過、約650nm超過、約660nm超過、約670nm超過、約680nm超過、約690nm超過、約700nm超過、約710nm超過、約720nm超過、約730nm超過、約740nm超過、約750nm超過、約760nm超過、及び/又は約780nm未満、約770nm未満、約760nm未満、約750nm未満、約740nm未満、約730nm未満、約720nm未満、約710nm未満、約700nm未満、約690nm未満、約680nm未満、約670nm未満、約660nm未満、約650nm未満、約640nm未満、約630nm未満、約620nm未満、約610nm未満、約600nm未満、約590nm未満、約580nm未満、約570nm未満、約560nm未満、約550nm未満、約540nm未満、約530nm未満、約520nm未満、約510nm未満、約500nm未満、約490nm未満、約480nm未満、約470nm未満、約460nm未満、約450nm未満、約440nm未満、約430nm未満、約420nm未満、約410nm未満、若しくは約400nm未満である波長を有する電磁エネルギーに応えて蛍光してもよい。
【0040】
幾つかの実施形態では、歯垢検出剤は、約400nm〜約530nmである波長を有する光源155からの電磁エネルギーに応えて蛍光してもよい。例えば、1つの具体的な実施形態では、歯垢検出剤は、約470nmの波長を有する電磁エネルギーに応えて蛍光する。他の実施形態では、歯垢検出剤は、約400nm〜約440nmの波長を有する電磁エネルギーに応えて蛍光してもよい。他の実施形態では、歯垢検出剤は、約440nm〜約530nmの波長を有する電磁エネルギーに応えて蛍光してもよい。更に、可視光線スペクトル外(例えば可視光線より長い波長若しくは短い波長、長い波長と短い波長の組み合わせ、並びに/又は長い波長、短い波長、及び可視スペクトルの組み合わせ)の波長を有する電磁エネルギーに応じて、検出剤が蛍光する実施形態が企図される。例えば、紫外線、例えばUVA(約315nm〜約400nm)、UVB(約280nm〜約315nm)、及び/又はUVC(約280nm未満)に応じて、検出剤が蛍光する実施形態が企図される。
【0041】
幾つかの実施形態では、歯垢検出剤は、約400nm超過の波長を有する電磁エネルギーを放ってもよい。例えば、本発明に有用な歯垢検出剤は、約410nm超過、約420nm超過、約430nm超過、約440nm超過、約450nm超過、約460nm超過、約470nm超過、約480nm超過、約490nm超過、約500nm超過、約510nm超過、約520nm超過、約530nm超過、約540nm超過、約550nm超過、約560nm超過、約570nm超過、約580nm超過、約590nm超過、約600nm超過、約610nm超過、約620nm超過、約630nm超過、約640nm超過、約650nm超過、約660nm超過、約670nm超過、約680nm超過、約690nm超過、約700nm超過、約710nm超過、約720nm超過、約730nm超過、約740nm超過、約750nm超過、約760nm超過、及び/又は、約800nm未満、約780nm未満、約770nm未満、約760nm未満、約750nm未満、約740nm未満、約730nm未満、約720nm未満、約710nm未満、約700nm未満、約690nm未満、約680nm未満、約670nm未満、約660nm未満、約650nm未満、約640nm未満、約630nm未満、約620nm未満、約610nm未満、約600nm未満、約590nm未満、約580nm未満、約570nm未満、約560nm未満、約550nm未満、約540nm未満、約530nm未満、約520nm未満、約510nm未満、約500nm未満、約490nm未満、約480nm未満、約470nm未満、約460nm未満、約450nm未満、約440nm未満、約430nm未満、約420nm未満、若しくは約410nm未満である波長を有する電磁エネルギーを放ってもよい。
【0042】
図12を参照すると、口腔ケアシステム30は、それ自体と、ネットワーク161との間で、データを通信するように更に適合されてもよく、ネットワーク161には、ローカルエリアネットワーク(LAN)、広域ネットワーク(WAN)、インターネットの部分、例えば、プライベートインターネット、セキュアインターネット、付加価値ネットワーク、又は仮想プライベートネットワークが挙げられる。口腔ケアシステム30は、ネットワーク161と、データリンク163により通信することができ、データリンク163は、無線又は信号線であり得る。好適なネットワーククライアント165には、パーソナルコンピュータ、ノートパソコン、ワークステーション、切断可能なモバイルコンピュータ、メインフレーム、情報家電、携帯情報端末、並びに他の手持ち式及び/又は埋め込み式処理システムを挙げてもよい。ネットワーク161及びクライアント165への通信リンクをサポートする信号線には、ツイストペア、同軸、又は光ファイバーケーブル、電話線、衛星、マイクロ波中継装置、変調交流電源ライン(modulated AC power lines)、及び当業者に既知の他のデータ送信「ワイヤ」を挙げてもよい。更に信号は、802.11規格のIEEEシリーズのような、いずれかの好適な無線伝送プロトコルを使用して、無線ネットワーク又は無線LAN(WLAN)を通じて無線により転送されてもよい。特定の個々の及びネットワークコンピュータシステム及び構成要素が示されるが、当業者は、本発明がまた多様な他のネットワーク及びコンピュータとも連携することをよく理解するであろう。
【0043】
図13を参照すると、口腔ケアシステム30、複数の口腔ケア製品170、175、180、及び183、並びに口腔ケアではないパーソナルケアシステム185が例示されている。口腔ケア製品170は、包装された口腔ケアリンス製品として例示されており、口腔ケア製品175は、包装された歯磨剤製品として例示されており、口腔ケア製品180は、手動歯ブラシ製品として例示されており、口腔ケア製品183は、包装された歯用ホワイトニング製品(例えば、米国特許第5,891,453号に開示されるように)として例示されており、パーソナルケアシステム185は、基部189内に受容される電気かみそり187を含む。本発明に関して使用するのに好適なかみそりの例は、米国特許第6,594,904号、同第6,442,839号、同第6,298,559号、同第6,295,734号、同第6,237,232号、同第6,216,349号、同第6,212,777号、同第6,041,926号、同第5,787,586号、同第6,192,586号、同第6,185,822号、同第6,052,903号、同第6,889,438号、同第6,029,354号、同第6,161,287号、米国特許出願公開第2006/0200992号、同第2005/198842号、同第2006/0080837号、同第2006/0032054号、同第2006/0032055号、同第2006/0037107号、及び同第2006/0032053号に開示されている。口腔ケア製品170、175、180、及び183は、それぞれデータリンク191、193、195、及び196を使用してディスプレイ45と通信することができる。パーソナルケアシステム185は、データリンク197を介してディスプレイ45と通信することができる。論議を容易にするために、特定の製品が示されてきたが、多様な製品及びパーソナルケアシステムが置き換えられることは理解されるであろう。データリンクは、前述のように、無線であることも又は信号線を介することもできる。パーソナルケアシステム185及び製品170、175、180、183は前述のようにネットワークに接続していてもよい。よく理解されるであろうが、本発明は、内部電源を含む製品、並びに含まない製品、例えば包装されたリンス製品に関して使用するのに好適である。
【0044】
前述のように、本発明の製品及びシステムは、システム/製品とディスプレイとの間で、データを、記憶する、送信する、及び/又は通信するための多様な方法及び装置を使用することができる。用語「データ」は、2つの装置又は構成要素の間で送信される又は通信されるいずれかの形態のいずれかのデジタル又はアナログ情報を指すことを意図する。データは、データ送信機により能動的に送信されるいずれかのデータ及び/又はデータ読取機により受動的に検出されるデータを包含してもよい。データは、通信されるデータがデジタルである場合には、1及び0を包含してもよい。別の実施形態では、データは一連の数字、例えば12345678であり得、各数字は口腔ケア装置の特性についての情報を表すことができる(例えば、手動歯ブラシについては、最初の数字はブラッシング時間を分で表すことができ、第2の数字はブラシが取り替えられるべきときまでの月数を表すことができ、第3及び4の数字は特異な褒賞の種類を表すことができるなど)。データは、情報を表す光学要素の配列(例えば、バーコード)を包含してもよい。データは、電磁エネルギー(例えば、磁場)などが存在する又は存在しないかを包含してもよい。データは、プロセッサ62により解釈又は解読されてもよい。例えばデータが、一連の数字、例えば12345678である場合、プロセッサ62及び/又は関連するメモリは、データがどんな情報を表しているかを決定するためにデータを解読する又は解釈できる一連の命令を含み得る。
【0045】
データ送信機は、データをデータ読取機に能動的に送信する装置又は構成要素である。RFIDタグは、データ送信機の例である。データ通信機は、データを能動的に送信してもよいし又はしなくてもよいが、検出され得るデータを有する装置又は構成要素である。RFIDタグのようなデータ送信機は、データ通信機(date communicator)の1つのタイプであるが、データ通信機はデータを必ずしも能動的に送信する必要はない。データ読取機により検出されても又は読み取られてもよいデータを含有するが、データを能動的に送信しない、データ通信機の例には、バーコード(バーコード読取機はデータ読取機である)、スポットコード、非接触光電センサ、又はホール効果磁石(ホール効果センサはデータ読取機である)が挙げられる。これの一例は、パーソナルケア装置及びデータ読取機としてのホール効果センサ、又はリードスイッチの中の磁石である。したがって、よく理解されるであろうが、語句「データ通信機」「データ送信機」及び「データ読取機」は、多様なアナログ又はデジタルデータの送信、通信、及び/又は検出(データ通信機の存在の単なる検出を包含する)のための多種多様な装置及び配置を包含することを意図する。こうした装置の例には、光学装置、磁気及び電磁気装置、バーコード、又は本明細書に記載されるようなデータ通信を提供できるいずれかの他の装置が挙げられるが、これらに限定されない。語句「データ通信」は、データ読取機、データ送信機、データ通信機を包含する本発明の装置により、データが送信、通信、及び/又は検出されてもよいすべての方法及び形態、並びにディスプレイ及び電動歯ブラシのような2つの構成要素間のデータ通信を包含することを意図とする。
【0046】
データ読取機は、多様なやり方で電動歯ブラシに関連することができる。例えば、データ読取機が、歯ブラシのハンドル、充電ステーション、分離したディスプレイ、又は他の分離した装置、歯ブラシスタンドなどの中に提供されることができる。1つの実施形態では、データ通信機は、パーソナルケア製品とディスプレイ45との間でデータを送信するために使用できる無線ICタグ(RFID)として提供されることができる。当該技術分野において既知であるように、RFIDタグは、符号化情報を含有する電子チップ、並びに電波を使用して情報又はデータ(チップによって記憶された情報を包含する)を送信及び/又は受信するアンテナを含む。読取機は、RFIDタグから送信されたデータを解読するために使用される。RFIDタグは、内部電源なしに提供されてもよく、並びに読取機から着信する無線周波数信号によりアンテナ中に誘起された微小電流が、タグ中の集積回路に電力を供給し及び読取機への応答を送信するために十分なだけの電力を提供する。RFIDタグは、読み取り専用タグであることも又は読み取り/書き込みタグであることもできる。読み取り専用タグによって記憶されたデータは、典型的には製造者により不揮発性メモリ中に予めプログラムされており、及びパーソナルケア製品又はシステムの後のユーザーによって変えられない。読み取り/書き込みタグによって記憶されたデータは、後の使用中に、典型的には読取機によって、タグに対して後で書き換えることができる。
【0047】
RFIDタグ又は他のデータ送信機/通信機により記憶されたデータは、いずれかのパーソナルケア情報を包含し、非常に多様であり得る。データのカテゴリーの幾つかには、製品識別データ(例えば、ブランド名又は製品名)及び製品の使用又は養生法データ(例えば、リンスのための1分養生法などの使用時間、製品使用に関する文字列若しくは図形による説明書)、1つ以上の褒賞、及び構成要素又は製品の取り替えデータ(例えば、構成要素又は製品を取り替えるべきときまでにそれを使用できる回数又は時間の長さ)が挙げられる。指導的画像、文字列、又はデータは、子供達が適切なブラッシング養生法を確立する際に特に有用であり得る。データはディスプレイ45上に直接表示されることもできるし、又はディスプレイ45の機能若しくは機構についてのプロセッサ62への入力として使用されることもできる(図4)。例えば、リンス製品170についてのRFIDタグ199は、製品について推奨される使用時間は1分であるという使用データを記憶し得る。RFIDタグは、使用データを、ディスプレイ45に関連する読取機201に送信することができる。使用データは、カウントアップ又はカウントダウンタイマー(例えば、図7の130)への入力として使用されることができ、それは次に1分に設定される。RFIDタグ199から読取機201へのデータ送信を開始するためには、RFIDタグ199を含有する製品を、RFIDタグに電圧を供給するために十分なほど読取機201に近接して定置することだけが必要である。
【0048】
RFIDタグは、リンスのボトル203又は歯磨剤のチューブ205のようなパーソナルケア製品の包装内に埋め込まれている又は取り付けられていることができる。RFIDタグ199は、可能な場合には、製品自体に取り付けられているか、又はその中に埋め込まれていてもよい。例えば、RFIDタグは、手動歯ブラシ180のハンドル207に埋め込まれている又は取り付けられていてもよい。
【0049】
データ通信機とデータ読取機との間のデータ通信は、口腔ケア養生法の前、その間、又は後の多様な時間において発生することができ、逐次的であることも又は変調されることもできる。例えば、RFIDタグが、そのデータを、ディスプレイ45、スリーブ60、又はパーソナルケアシステムの1つの別の構成要素の一部である読取機201に送信できるように、RFIDタグを有する複数の口腔ケア製品の各々がディスプレイ45の近接に動かされてもよい。データ送信は、口腔ケア製品の各使用の前に発生することもできるし、又は製品が使用された最初のときなどに1回だけ発生することが必要であってもよく、及びデータはその後読取機201(若しくはメモリ64)若しくは読取機201に関連する構成要素によって記憶される。各パーソナルケア製品について、データがRFIDタグから読取機201へ送信される回数を記憶するカウンターを実施することができる。
【0050】
本発明の1つの方法では、RFIDタグ199を有する手動歯ブラシ180が、識別、使用情報、及び取り替え情報を読取機201に送信するために、読取機201を有するディスプレイ45の近くに動かされることができる。識別データは、製品名を含むことができ、使用データは、推奨される使用時間(例えば、ブラッシングサイクル当たり2分)を含むことができる。取り替えデータは、手動歯ブラシを取り替えるべきときまでにそれを使用できる回数を含むことができる。取り替えは、毛が歯ブラシのクリーニング性能に影響するほど十分に劣化している場合には望ましい場合がある。読取機201は送信されたデータを読み取り、ディスプレイ45は製品名を表示し、ブラッシング養生法のために2分のタイマーを開始する。手動歯ブラシ180が読取機201にデータを送信するたびに、プロセッサ62により実施されるカウンターは値を1増加させる。カウンターが、取り替えデータの値に達したら、ディスプレイ45は、手動歯ブラシ180(又は他の製品のいずれかの取り替え可能な構成要素)を取り替えるべきであるという画像、文字列、又は他の信号を表示することができる。ディスプレイがコンピュータネットワークとデータ通信している場合、取り替え製品は、ユーザーのために自動的に注文され得る。手動歯ブラシ180は、ブラッシングサイクルの終わりに、読取機201の近接を読み取るのに動かされてもよく、所定期間(例えば、5分)内の読取機への第2のデータ送信が、ユーザーによるブラッシングサイクルの終了を示すために使用され得る。読取機201又はそれに関連する構成要素は、複数のブラッシングサイクルの開始点及び終了点を分析し、並びに役に立つフィードバックをパーソナルケア製品及び/又はシステムのユーザーに表示するようにプログラムされ得る。例えば、平均のブラッシング時間/日数が表示されてもよい。分析データは、ディスプレイ45に関連するカレンダー機能によって所定の時期(例えば1週間に1回)に表示されてもよい。次にユーザーは、リンスの包装203を、そのデータを読取機201に送信するために、ディスプレイ45の近くに動かしてもよく、その後、ディスプレイ45は、製品識別データを表示することができ、ユーザーによるリンス使用のためのタイマーを開始し得る。同様に、包装された歯用ホワイトニング製品183は、そのデータを読取機201に送信するために、ディスプレイ45の近くに動かされることができ、その後、ディスプレイ45は、製品識別データ(product identification date)を表示することができ、ユーザーによる歯用ホワイトニング製品の使用の長さ(例えば5、10、15、20、25、又は30分)のためのタイマーを開始し得る。包装された歯用ホワイトニング製品183又は他の製品の将来的な使用のための注意もまた、カレンダー機能又は口腔ケア養生法データの分析に基づいて表示され得る。
【0051】
本明細書に記載されるパーソナルケア製品、ディスプレイ、装置、及び/又はシステム構成要素の1つ以上は、ユーザーへの販売のためにキットとしてセット販売されることができる。例えば、包装された歯磨剤製品、手動歯ブラシ製品、及び包装されたリンス製品が、これらの製品の各々と通信できるディスプレイとの組み合わせにおいて、キットとして提供されることができる。
【0052】
別の実施形態では、1つ以上の口腔ケア製品が、電動歯ブラシ及び/又はその基部と直接通信することができる。図14を参照すると、複数の口腔ケア製品35、170、及び175を含むシステム30が例示されている。口腔ケア製品170は、包装された口腔ケアリンス製品として例示され、及び口腔ケア製品175は、包装された歯磨剤製品として例示される。口腔ケア製品170及び175は、データリンク191及び193を使用して、電動歯ブラシ35及び/又はその基部40と通信することができる。論議を容易にするために、特定の製品が示されてきたが、多様な他の製品及びパーソナルケアシステムが置き換えられることは理解されるであろう。データリンクは、前述のように、無線であることも又は信号線を介することもできる。システム30及び製品35、170、及び175はまた、前述のように、データリンク163を介してネットワーク161に接続されてもよい。
【0053】
システム30は、前述のように及び図4に例示されるように、電気構成要素の1つ以上を組み込むことができる。1つの実施形態では、電気構成要素は、電動歯ブラシ35及び/又は基部40の中に組み込まれる。別の実施形態では、電気構成要素は、電動歯ブラシ35のハンドル100の中に組み込まれる。口腔ケア製品170及び175は、それぞれ1つ以上のデータ通信機199を組み込むことができる。データ通信機は、RFIDタグ、バーコード、ショットコード(例えば、検出され得る白黒ブロックの配列)、又は前述のような磁石が挙げられるが、これらに限定されない、いずれかの形態において提供され得る。読取機201は、図14に示されるように、基部40上に位置していてもよいし、又は電動歯ブラシ35に関連していてもよい。読取機201は、データ通信機170及び175とデータ通信することができる。データ通信機により送信されてもよく、及び/又は読取機によって検出若しくは受信されてもよいデータは多様であり、前述の情報のいずれかであり得る。
【0054】
1つの実施例では、データ通信は、包装された製品170及び175の一部である、歯磨剤又はリンスの種類に関するデータを包含する。包装された歯磨剤製品175に関して、データは、過敏症用歯磨剤、つや出し用歯磨剤、光活性化歯磨剤、ホワイトニング歯磨剤など、歯磨剤又はその成分のコード若しくは説明を包含することができる。データは、1つ以上のプロセッサ62によって、電動歯ブラシ35の1つ以上の特性を決定する、修正する、変える、実施する、制御する、活性化する、開始する、及び/又は設定するために処理されてもよい。電動歯ブラシ35の特性は、非常に多様である可能性があり、及び前述の特性のいずれかを包含してもよい。
【0055】
1つの実施形態では、特性は、毛フィールド構成を包含してもよく、これは、データ通信機により読取機に通信されたデータの処理の結果として適合されるか又は変えられてもよく、これは次にプロセッサ62に通信される。図15、16、及び17を参照すると、電動歯ブラシ35が例示され、その毛フィールド構成は、データ送信機又は通信機からのデータの処理の結果として変えられてもよい。歯ブラシ35は、ヘッド220と、外側毛フィールド222と、内側毛フィールド224と、を含む。追加の毛フィールドが提供されてもよい。外側毛フィールド222は、固定構成要素226から伸びてもよく、内側毛フィールド224は、可動構成要素228から伸びてもよい。幾つかの実施形態では、補助の毛フィールド226が、固定構成要素226及び/又は可動構成要素228から伸びてもよい。
【0056】
作動装置アセンブリ230が、電動歯ブラシ35のハンドル233の空洞232内に配置され得る。幾つかの実施形態では、作動装置アセンブリ230は、電源234、第1モーター236、第2モーター238、及び駆動システム239を包含する。電源234は、例えば、単3又は単4電池のような電池を包含することが、概略的に描写されている。第1モーター236は、電池により作動する電動モーターを包含してもよく、出力軸240を包含してもよい(図16に示される)。第2モーター238は、また電池により作動されてもよい電動モーターを包含してもよく、出力軸242及び偏心おもり244を有する。
【0057】
駆動システム230は、第1モーター236をヘッド220の可動構成要素228に作動的に連結してもよい。第1モーター236は、従来の回転モーターとして、出力軸240を回転させ及び駆動システム230を駆動するように動作してもよい。第2モーター238もまた従来の回転モーターを包含してもよい。しかしながら作動の際には、出力軸242に取り付けられている偏心おもり244が歯ブラシを振動させてもよく、これはプロクター&ギャンブル社(The Procter & Gamble Company)から市販され及び米国特許第6,564,416号及び米国特許出願公開第2005/0235439号に記載される、オーラル−Bパルサー(Oral-B Pulsar)(商標)と同様である。更に、ユーザーが、モーター236、238の片方の作動か又は両方の作動かを選択してもよい実施形態が企図される。幾つかの実施形態では、モーター236、238は互いに連動して、及び/又は互いが独立して働いてもよい。
【0058】
図15並びに図16を続いて参照すると、ハンドル234、固定構成要素226、及び可動構成要素228は別個の構成要素であってもよい。これらの構成要素は、別個に形成され、続いて組み立てられてもよい。上述のように、ハンドル234は、作動装置アセンブリ230を含有する空洞232を包含してもよい。ハンドル234の描写された形態では、空洞232は、作動装置アセンブリ230の構成要素の各々、並びにヘッド220の固定構成要素226の一部分をしっかりと収容するために、複雑な形状をしている。しかしながら、代替的形態では、空洞232は、均一な形状をしていてもよく、作動装置アセンブリ230の構成要素はその中に接着剤又はいずれかのその他の装置を用いて固定されてもよい。更に別の形態では、ヘッド220の固定構成要素226及びハンドル234は、一体成形により形成されても又は別個の片から形成されてもよい。
【0059】
動作中、電源234、例えば電池は、電気エネルギーを第1モーター236に提供してもよい。第1モーター236の出力軸240は次に駆動カム248の回転を生じさせてもよい。駆動カム248が回転するとき、フランジ250が回転し、及び傾斜面252、254が、線形継ぎリンク258上のボス256に連続的に摺動可能に係合する。この摺動係合は、第1モーター236の回転運動を線形継ぎリンク258の直線変位に変換する。線形継ぎリンク258は、このようにして関節リンク260を、及び最終的には可動構成要素228を駆動する。
【0060】
図17を参照すると、可動構成要素228が第1位置において例示されており、これは歯ブラシ35のヘッド220の毛フィールド(複数)の第1構成を規定する。この位置では、駆動カムのフランジ250の軸方向前方部分262は、線形継ぎリンク上のボス256と係合する。そのように構成されると、線形継ぎリンク258は、図17の向きに対してその最も左の位置に配置される。結果として、関節リンク260は、その最も左の位置に配置される。更に、ヘッド220の可動構成要素228は、その最も左の位置、及び固定構成要素226に対して最も上方の位置に配置される。そのように位置付けられると、外側毛フィールド222及び内側毛フィールド224は、高さにおいてほぼそろえられる。別の言い方をすると、外側毛フィールド222は第1平面で終了し、これは図17の参照番号266によって識別されるが、一方内側毛フィールド224は第2平面で終了し、これは図17の参照番号268によって識別される。第1の構成では、第1及び第2平面266、268は、ほぼ同じ平面である。このようにして、図18は、ヘッド220の第1構成を規定する、外側毛フィールド222及び内側毛フィールド224を包含する歯ブラシ35の毛を描写している。
【0061】
この第1構成では、外側毛フィールド222は、第1クリーニング動作を行うように適合され、一方内側毛フィールド224は、第2クリーニング動作を行うように適合される。第1及び第2クリーニング動作は、ほぼ同一であるが方向依存性であってもよいし、又はほぼ同一でなくてもよい。第1及び第2クリーニング動作は、表面クリーニング動作、並びに隣接歯間のクリーニング動作を包含してもよい。
【0062】
第1モーター236が、図18に示される第2位置に駆動カム248を回転させるとき、これは歯ブラシ35のヘッド220についての第2構成を規定し、フランジ250の軸方向後方部分284は、線形継ぎリンク258上のボス256の間に配置されるようになる。そのように構成されると、線形継ぎリンク258は、図17の向きに対してその最も右の位置に配置される。結果として、関節リンク260は、その最も右の位置に配置される。最終的に、ヘッド220の可動構成要素228は、その最も右の位置、及び固定構成要素226に対して最も下方の位置に配置される。この第2位置では、外側毛フィールド222は、内側毛フィールド224を超えて所定の距離まで伸びる。別の言い方をすると、外側毛フィールド222は第1平面266で終了し、一方内側毛フィールド224は平面268で終了する。平面268は、平面266に対してほぼ平行であり、その下の方にずれている。1つの形態では、平面268は、およそ平面266の下方約0〜約10ミリメートルに、又はその範囲内のいずれかの個々の数値において配置される。したがって、図18は、ヘッド220の第2構成を規定する外側毛フィールド222及び内側毛フィールド224を包含する、歯ブラシ35の毛を描写している。
【0063】
そのため、幾つかの実施形態では、第1モーター236が駆動カム248を回転させるとき、駆動カム248は、線形継ぎリンク258を移動させ、それは今度は関節リンク260及び可動構成要素228を移動させることはよく理解されるべきである。より具体的には、駆動カム248が線形継ぎリンク258を、図17に例示される第1位置から図18に例示される第2位置に移動させるとき、例えば、線形継ぎリンク258は関節リンク260を引っ張り、それをピン269の回りに反時計方向に僅かに回転させる。更に幾つかの実施形態では、関節リンク260が可動構成要素228を、図17に例示される第1位置から図18に例示される第2位置に引っ張るとき、可動構成要素228上のボス275の後方面274(図16参照)は、固定構成要素226中のスロット278の後方面276に沿って摺動可能に移動する。それ故に、駆動カム248が可動構成要素228を、図18に例示される第2位置から図17に例示される第1位置に移動させるとき、反対のことが発生する。具体的には、駆動カム248が線形継ぎリンク258を、図18に例示される第2位置から図17に例示される第1位置に移動させるとき、線形継ぎリンク258は関節リンク260を押し、それをピン269の回りに時計方向に僅かに回転させてもよい。更に、関節リンク260が可動構成要素228を、図18に例示される第2位置から図17に例示される第1位置に押すとき、可動構成要素228上のボス275の前方面280は、固定構成要素226中のスロット278の前方面282に沿って摺動可能に移動してもよい。したがって、使用中、作動装置アセンブリ230は、内側毛フィールド224を2つの高さの間、及び外側毛フィールド222に対して長手方向位置に移動させ、それによって上記のヘッド220の2つの構成を規定してもよい。
【0064】
可動構成要素228を第1及び第2位置間で動かすための第1モーター236の作動は、読取機201とデータ通信機199との間で通信されたデータの分析の結果として、プロセッサ62により制御されてもよい。他の実施形態では、プロセッサ62は、読取機201とデータ通信機199との間で通信されたデータの分析の結果として、1つ以上の毛キャリア又は毛フィールドの速度、振動数、及び/又は振幅を、可変制御を包含して制御してもよい。例えば、包装された歯磨剤製品175が消費者に過敏症の効果を提供する場合があることを、プロセッサ62に通信されたデータが示すとき、又はプロセッサ62に通信されたデータが分析されてそれを示すとき、プロセッサ62は、可動構成要素228を図18に示される毛の構成(第1構成)に動かすようにモーター234の動作を制御してもよい。図18に示される毛の構成は、過敏症の効果を提供するように、例えば、より少ない毛が歯に接触して、より攻撃的でない歯及び歯肉の感覚を結果として生じるように、その結果、第1構成が、歯磨剤と同一の、同様の、及び/又は相乗的な効果を提供するように構成されてもよい。歯磨剤の過敏症の効果は、1つ以上の成分又は剤によって提供されてもよい。好適な場合がある幾つかの成分の例は、米国特許出願公開第2002/0041852号に記載されている。過敏症の効果は、包装された歯磨剤製品175に関連する1つ以上の画像、語句、又は標語により消費者に認識されてもよい。プロセッサ62に通信されるデータは、歯磨剤が過敏症の効果を有するという識別子、又は歯磨剤の成分若しくは剤の1つ以上についての識別子を包含してもよい。加えて又は別の方法としては、プロセッサ62は、モーターが、より攻撃的でない動き又は振動(振動数又は振幅)をヘッド220及びその毛に送達する速度で回転するように、モーター238の動作を制御してもよい。歯磨剤製品、又は他の口腔ケア製品によって送達されてもよい、及びプロセッサ62に通信される、識別子のようなデータを有してもよい他の効果には、ホワイトニング、つや出し、悪臭、抗歯肉炎、抗虫歯、抗歯石、抗腐食、及び抗歯垢の効果、並びにこれらの組み合わせが挙げられる。歯磨剤製品175からプロセッサ62へ通信されるデータは、米国特許第6,846,478号、同第6,740,311号、同第6,696,045号、米国特許出願公開第2004/0126335号、同第2006/0171907号、及び同第2003/0124065号に記載されるもののいずれかが挙げられるが、これらに限定されない、歯磨剤の1つ以上の成分、剤、又は活性物質を識別してもよい。
【0065】
本発明の実施形態の幾つかの例が説明され及び記載されてきたが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく様々な他の変更及び修正を行えることは当業者には明白であろう。本発明の更なる機構、適用可能性、及び利点が、本発明の実施形態の上記の説明から及び/又は添付図面の図から明らかになる場合がある。本明細書に記載される及び/又は図によって表される、いずれの機構も、単独で使用されるか又はいずれかの組み合わせで使用されるかに関わらず、本発明の主題を形成することは理解されるであろう。したがって、本発明の範囲内にあるそのようなすべての変更及び修正を添付の特許請求の範囲で扱うものとする。
【0066】
本発明の「発明を実施するための形態」で引用したすべての文献は、関連部分において、本明細書に参考として組み込まれるが、いずれの文献の引用も、それが本発明に対する先行技術であることを容認するものとして解釈されるべきではない。本書における用語のいずれかの意味又は定義が、参考として組み込まれた文献における同じ用語のいずれかの意味又は定義と相反する範囲では、本書においてその用語に与えられた意味又は定義が適用されるものとする。
【0067】
本発明の特定の実施形態が説明され及び記載されてきたが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく様々な他の変更及び修正を行えることは当業者には明白であろう。したがって、本発明の範囲内にあるそのようなすべての変更及び修正を添付の特許請求の範囲で扱うものとする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
口腔ケアシステムであって、
電動歯ブラシと、
前記電動歯ブラシとデータ通信するディスプレイと、を含み、前記ディスプレイが、前記電動歯ブラシの複数の機能特性に関連する情報、及び口腔ケア養生法の複数の特性に関連する情報を表示するように構成され、前記ディスプレイが前記電動歯ブラシから離れている、口腔ケアシステム。
【請求項2】
前記電動歯ブラシが、モーターと、前記モーターと電気的に連絡している電源と、前記モーターに作動的に接続された毛ホルダーと、を含む、請求項1に記載の口腔ケアシステム。
【請求項3】
前記データ通信が、ブラッシングサイクル中に連続的である、請求項1に記載の口腔ケアシステム。
【請求項4】
前記データ通信が、ブラッシングサイクル中に断続的である、請求項1に記載の口腔ケアシステム。
【請求項5】
前記複数の機能に関連する前記情報が、同時に表示される、請求項1に記載の口腔ケアシステム。
【請求項6】
前記視覚情報が、アイコン、図形、文字列、数字、映像、及び画像からなる群から選択される、請求項1に記載の口腔ケアシステム。
【請求項7】
前記複数の機能特性が、ブラシヘッド速度、クリーニング要素の種類、ブラシヘッド圧力、及び電源状態、並びにこれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項1に記載の口腔ケアシステム。
【請求項8】
複数の口腔ケア製品を更に含み、前記複数の口腔ケア製品が、データを前記口腔ケアシステムに送信できる、請求項1に記載の口腔ケアシステム。
【請求項9】
前記複数の口腔ケア製品が、少なくとも1つの電動歯ブラシを含む、請求項8に記載の口腔ケアシステム。
【請求項10】
前記複数の口腔ケア製品が、少なくとも1つの手動歯ブラシを含む、請求項8に記載の口腔ケアシステム。
【請求項11】
前記複数の口腔ケア製品が、少なくとも1つの包装された歯磨剤製品、少なくとも1つの包装されたリンス製品、及びこれらのいずれかの組み合わせからなる群から選択される、請求項8に記載の口腔ケアシステム。
【請求項12】
タイマーが、前記電動歯ブラシが基部から取り外されているときに作動されるように構成される、請求項1に記載の口腔ケアシステム。
【請求項13】
前記タイマーが、前記電動歯ブラシが電圧を印加されているときに作動されるように構成される、請求項1に記載の口腔ケアシステム。
【請求項14】
前記ディスプレイが、硬質表面に前記ディスプレイを据え付けるための据え付け構造体内に摺動可能に受容されるように構成される、請求項1に記載の口腔ケアシステム。
【請求項15】
前記ディスプレイが、口腔を照らすための複数の光源を含む、請求項1に記載の口腔ケアシステム。
【請求項16】
前記ディスプレイが、常夜灯を含む、請求項1に記載の口腔ケアシステム。
【請求項17】
前記ディスプレイが、前記タイマーの期限が満了した後、褒賞を表示するように構成される、請求項1に記載の口腔ケアシステム。
【請求項18】
前記ディスプレイが、口腔の4つの四分円に関連する視覚情報を表示するように構成される、請求項1に記載の口腔ケアシステム。
【請求項19】
口腔ケアシステムであって、
複数の口腔ケア製品と、
前記複数の口腔ケア製品の各々とデータ通信できるディスプレイと、を含み、前記ディスプレイが、前記複数の口腔ケア製品の各々に関連する1つ以上の機能特性に関連する情報を表示するように構成される、口腔ケアシステム。
【請求項20】
パーソナルケアシステムであって、
複数のパーソナルケア製品と、
前記複数のパーソナルケア製品とデータ通信するディスプレイと、を含み、前記ディスプレイが、前記複数のパーソナルケア製品の少なくとも1つに関連する少なくとも1つの機能特性に関連する情報を表示するように構成される、パーソナルケアシステム。
【請求項21】
パーソナルケア製品と共に使用するためのディスプレイであって、
スクリーンと、
口腔を照らすための少なくとも1つの光源と、を含み、前記ディスプレイが、前記パーソナルケア製品とデータを通信するように構成される、ディスプレイ。
【請求項22】
鏡と、
約400nm〜約800nmの波長を有する光を放つように構成される少なくとも1つの光源と、を含む、口腔を照らすための口腔ケア装置。
【請求項23】
RFIDタグを有する包装された口腔ケア製品と、
前記RFIDタグとデータを通信するように構成されるディスプレイと、を含む、口腔ケアシステム。
【請求項24】
複数のパーソナルケア製品と、
前記複数のパーソナルケア製品の少なくとも幾つかとデータを通信するように構成されるディスプレイと、を含む、キット。
【請求項25】
口腔ケアシステムであって、
ディスプレイと、
第1データ送信機と、前記ディスプレイ上に表示され得る第1褒賞に関連するデータと、を有する、第1口腔ケア製品と、
第2データ送信機と、前記ディスプレイ上に表示され得る第2褒賞に関連するデータと、を有する、第2口腔ケア製品と、
を含み、前記ディスプレイが、前記第1データ送信機及び前記第2データ送信機とデータを通信するように構成される、口腔ケアシステム。
【請求項26】
前記第1データ送信機及び前記第2データ送信機が同じタイプである、請求項25に記載の口腔ケアシステム。
【請求項27】
前記第1データ送信機及び前記第2データ送信機の少なくとも1つが、バーコードを含む、請求項25に記載の口腔ケアシステム。
【請求項28】
包装と、
口腔中で使用するための製品と、
ディスプレイ上に表示され得る褒賞に関連するデータを送信するように構成されるデータ送信機と、を含む、口腔ケア製品。
【請求項29】
口腔ケアシステムであって、
電動歯ブラシと、
前記電動歯ブラシに関連するデータ読取機と、
データ送信機を含む少なくとも1つの口腔ケア製品と、を含み、前記データ読取機及び前記データ送信機が、データを通信するように構成される、口腔ケアシステム。
【請求項30】
前記少なくとも1つの口腔ケア製品が、歯磨剤製品、フロス製品、リンス製品、歯用ホワイトニング製品、義歯製品、及びこれらのいずれかの組み合わせからなる群から選択される、請求項29に記載の口腔ケアシステム。
【請求項31】
前記データ読取機がホール効果センサを含み、前記データ送信機が磁石を含む、請求項29に記載の口腔ケアシステム。
【請求項32】
前記データ送信機がRFIDタグを含む、請求項29に記載の口腔ケアシステム。
【請求項33】
前記データ読取機が、少なくとも1つのプロセッサに前記データ送信機からの前記データを送信するように構成される、請求項29に記載の口腔ケアシステム。
【請求項34】
前記電動歯ブラシが、少なくとも1つのプロセッサを更に含む、請求項29に記載の口腔ケアシステム。
【請求項35】
前記少なくとも1つのプロセッサが、前記データ送信機により前記データ読取機に通信された前記データを処理するように構成される、請求項34に記載の口腔ケアシステム。
【請求項36】
前記電動歯ブラシの特性が、前記少なくとも1つのプロセッサにより処理された前記データを通して、少なくとも部分的に決定される、請求項34に記載の口腔ケアシステム。
【請求項37】
前記特性が、歯ブラシヘッドの振動数である、請求項36に記載の口腔ケアシステム。
【請求項38】
前記特性が、歯ブラシヘッドの速度である、請求項36に記載の口腔ケアシステム。
【請求項39】
前記特性が、歯ブラシヘッドの毛フィールドの位置である、請求項36に記載の口腔ケアシステム。
【請求項40】
前記特性が、圧力センサリミットである、請求項36に記載の口腔ケアシステム。
【請求項41】
前記特性が、タイマーリミットである、請求項36に記載の口腔ケアシステム。
【請求項42】
前記少なくとも1つのプロセッサが、前記データ送信機により前記データ読取機に送信された前記データから少なくとも部分的に、前記特性の値を決定するように構成される、請求項36に記載の口腔ケアシステム。
【請求項43】
口腔ケアシステムであって、
電動歯ブラシと、
少なくとも1つのプロセッサと、
前記電動歯ブラシとデータ通信する対話型ディスプレイと、を含み、前記対話型ディスプレイは、ユーザーにより選択可能な少なくとも1つの質問を表示するように構成される、口腔ケアシステム。
【請求項44】
前記対話型ディスプレイが、ユーザーにより選択された少なくとも1つの質問に対して、少なくとも1つのユーザーが選択可能な答えを表示するように構成される、請求項43に記載の口腔ケアシステム。
【請求項45】
前記電動歯ブラシの特性が、前記少なくとも1つの答えを処理する前記少なくとも1つのプロセッサにより少なくとも部分的に決定される、請求項44に記載の口腔ケアシステム。
【請求項46】
口腔ケア養生法の特性が、前記少なくとも答えを処理する前記少なくとも1つのプロセッサにより少なくとも部分的に決定される、請求項45に記載の口腔ケアシステム。
【請求項47】
前記口腔ケア養生法の前記特性が、前記口腔ケア養生法のための時間の長さである、請求項46に記載の口腔ケアシステム。
【請求項48】
前記口腔ケア養生法の前記特性が、前記口腔ケア養生法の工程を含む、請求項46に記載の口腔ケアシステム。
【請求項49】
前記口腔ケア養生法の前記特性が、前記口腔ケア養生法において使用される製品を含む、請求項46に記載の口腔ケアシステム。
【請求項50】
前記口腔ケア養生法の前記特性が、褒賞を含む、請求項46に記載の口腔ケアシステム。
【請求項51】
前記褒賞がクーポンを含む、請求項50に記載の口腔ケアシステム。
【請求項52】
前記少なくとも1つのプロセッサが、前記電動歯ブラシのハンドルの中に位置している、請求項42に記載の口腔ケアシステム。
【請求項53】
前記少なくとも1つの答えがボタンにより選択される、請求項43に記載の口腔ケアシステム。
【請求項54】
前記ディスプレイがタッチスクリーンを含み、及び前記少なくとも1つの答えが前記スクリーンにタッチすることにより選択される、請求項43に記載の口腔ケアシステム。
【請求項55】
データ通信機を有する少なくとも1つの手動歯ブラシと、
前記データ通信機とデータを通信するように構成される少なくとも1つのディスプレイと、を含む、口腔ケアシステム。
【請求項56】
前記ディスプレイが、口腔の少なくとも2つのセグメントに関連する視覚情報を表示するように構成される、請求項1に記載の口腔ケアシステム。
【請求項57】
前記ディスプレイが、口腔の6つのセグメントに関連する視覚情報を表示するように構成される、請求項1に記載の口腔ケアシステム。
【請求項58】
口腔ケアシステムであって、
ディスプレイと、
少なくとも第1口腔ケア製品と、
前記少なくとも第1口腔ケア製品に関連し、前記ディスプレイ上に表示可能な少なくとも第1褒賞に関連するデータを送信するように構成される少なくとも第1データ送信機と、を含み、前記ディスプレイが、前記少なくとも第1データ送信機とデータを通信するように構成されており、前記少なくとも第1データ送信機が、バーコード、磁気装置、電磁気装置、光学装置、及びこれらのいずれかの組み合わせからなる群から選択される、口腔ケアシステム。
【請求項59】
前記少なくとも第1口腔ケア製品が、手動歯ブラシ、電動歯ブラシ、練り歯磨き、マウスリンス、フロス、及びこれらのいずれかの組み合わせからなる群から選択される複数の口腔ケア製品を含む、請求項58に記載の口腔ケアシステム。
【請求項60】
前記データ送信機が前記包装に関連している、請求項28に記載の口腔ケア製品。
【請求項1】
口腔ケアシステムであって、
電動歯ブラシと、
前記電動歯ブラシとデータ通信するディスプレイと、を含み、前記ディスプレイが、前記電動歯ブラシの複数の機能特性に関連する情報、及び口腔ケア養生法の複数の特性に関連する情報を表示するように構成され、前記ディスプレイが前記電動歯ブラシから離れている、口腔ケアシステム。
【請求項2】
前記電動歯ブラシが、モーターと、前記モーターと電気的に連絡している電源と、前記モーターに作動的に接続された毛ホルダーと、を含む、請求項1に記載の口腔ケアシステム。
【請求項3】
前記データ通信が、ブラッシングサイクル中に連続的である、請求項1に記載の口腔ケアシステム。
【請求項4】
前記データ通信が、ブラッシングサイクル中に断続的である、請求項1に記載の口腔ケアシステム。
【請求項5】
前記複数の機能に関連する前記情報が、同時に表示される、請求項1に記載の口腔ケアシステム。
【請求項6】
前記視覚情報が、アイコン、図形、文字列、数字、映像、及び画像からなる群から選択される、請求項1に記載の口腔ケアシステム。
【請求項7】
前記複数の機能特性が、ブラシヘッド速度、クリーニング要素の種類、ブラシヘッド圧力、及び電源状態、並びにこれらの組み合わせからなる群から選択される、請求項1に記載の口腔ケアシステム。
【請求項8】
複数の口腔ケア製品を更に含み、前記複数の口腔ケア製品が、データを前記口腔ケアシステムに送信できる、請求項1に記載の口腔ケアシステム。
【請求項9】
前記複数の口腔ケア製品が、少なくとも1つの電動歯ブラシを含む、請求項8に記載の口腔ケアシステム。
【請求項10】
前記複数の口腔ケア製品が、少なくとも1つの手動歯ブラシを含む、請求項8に記載の口腔ケアシステム。
【請求項11】
前記複数の口腔ケア製品が、少なくとも1つの包装された歯磨剤製品、少なくとも1つの包装されたリンス製品、及びこれらのいずれかの組み合わせからなる群から選択される、請求項8に記載の口腔ケアシステム。
【請求項12】
タイマーが、前記電動歯ブラシが基部から取り外されているときに作動されるように構成される、請求項1に記載の口腔ケアシステム。
【請求項13】
前記タイマーが、前記電動歯ブラシが電圧を印加されているときに作動されるように構成される、請求項1に記載の口腔ケアシステム。
【請求項14】
前記ディスプレイが、硬質表面に前記ディスプレイを据え付けるための据え付け構造体内に摺動可能に受容されるように構成される、請求項1に記載の口腔ケアシステム。
【請求項15】
前記ディスプレイが、口腔を照らすための複数の光源を含む、請求項1に記載の口腔ケアシステム。
【請求項16】
前記ディスプレイが、常夜灯を含む、請求項1に記載の口腔ケアシステム。
【請求項17】
前記ディスプレイが、前記タイマーの期限が満了した後、褒賞を表示するように構成される、請求項1に記載の口腔ケアシステム。
【請求項18】
前記ディスプレイが、口腔の4つの四分円に関連する視覚情報を表示するように構成される、請求項1に記載の口腔ケアシステム。
【請求項19】
口腔ケアシステムであって、
複数の口腔ケア製品と、
前記複数の口腔ケア製品の各々とデータ通信できるディスプレイと、を含み、前記ディスプレイが、前記複数の口腔ケア製品の各々に関連する1つ以上の機能特性に関連する情報を表示するように構成される、口腔ケアシステム。
【請求項20】
パーソナルケアシステムであって、
複数のパーソナルケア製品と、
前記複数のパーソナルケア製品とデータ通信するディスプレイと、を含み、前記ディスプレイが、前記複数のパーソナルケア製品の少なくとも1つに関連する少なくとも1つの機能特性に関連する情報を表示するように構成される、パーソナルケアシステム。
【請求項21】
パーソナルケア製品と共に使用するためのディスプレイであって、
スクリーンと、
口腔を照らすための少なくとも1つの光源と、を含み、前記ディスプレイが、前記パーソナルケア製品とデータを通信するように構成される、ディスプレイ。
【請求項22】
鏡と、
約400nm〜約800nmの波長を有する光を放つように構成される少なくとも1つの光源と、を含む、口腔を照らすための口腔ケア装置。
【請求項23】
RFIDタグを有する包装された口腔ケア製品と、
前記RFIDタグとデータを通信するように構成されるディスプレイと、を含む、口腔ケアシステム。
【請求項24】
複数のパーソナルケア製品と、
前記複数のパーソナルケア製品の少なくとも幾つかとデータを通信するように構成されるディスプレイと、を含む、キット。
【請求項25】
口腔ケアシステムであって、
ディスプレイと、
第1データ送信機と、前記ディスプレイ上に表示され得る第1褒賞に関連するデータと、を有する、第1口腔ケア製品と、
第2データ送信機と、前記ディスプレイ上に表示され得る第2褒賞に関連するデータと、を有する、第2口腔ケア製品と、
を含み、前記ディスプレイが、前記第1データ送信機及び前記第2データ送信機とデータを通信するように構成される、口腔ケアシステム。
【請求項26】
前記第1データ送信機及び前記第2データ送信機が同じタイプである、請求項25に記載の口腔ケアシステム。
【請求項27】
前記第1データ送信機及び前記第2データ送信機の少なくとも1つが、バーコードを含む、請求項25に記載の口腔ケアシステム。
【請求項28】
包装と、
口腔中で使用するための製品と、
ディスプレイ上に表示され得る褒賞に関連するデータを送信するように構成されるデータ送信機と、を含む、口腔ケア製品。
【請求項29】
口腔ケアシステムであって、
電動歯ブラシと、
前記電動歯ブラシに関連するデータ読取機と、
データ送信機を含む少なくとも1つの口腔ケア製品と、を含み、前記データ読取機及び前記データ送信機が、データを通信するように構成される、口腔ケアシステム。
【請求項30】
前記少なくとも1つの口腔ケア製品が、歯磨剤製品、フロス製品、リンス製品、歯用ホワイトニング製品、義歯製品、及びこれらのいずれかの組み合わせからなる群から選択される、請求項29に記載の口腔ケアシステム。
【請求項31】
前記データ読取機がホール効果センサを含み、前記データ送信機が磁石を含む、請求項29に記載の口腔ケアシステム。
【請求項32】
前記データ送信機がRFIDタグを含む、請求項29に記載の口腔ケアシステム。
【請求項33】
前記データ読取機が、少なくとも1つのプロセッサに前記データ送信機からの前記データを送信するように構成される、請求項29に記載の口腔ケアシステム。
【請求項34】
前記電動歯ブラシが、少なくとも1つのプロセッサを更に含む、請求項29に記載の口腔ケアシステム。
【請求項35】
前記少なくとも1つのプロセッサが、前記データ送信機により前記データ読取機に通信された前記データを処理するように構成される、請求項34に記載の口腔ケアシステム。
【請求項36】
前記電動歯ブラシの特性が、前記少なくとも1つのプロセッサにより処理された前記データを通して、少なくとも部分的に決定される、請求項34に記載の口腔ケアシステム。
【請求項37】
前記特性が、歯ブラシヘッドの振動数である、請求項36に記載の口腔ケアシステム。
【請求項38】
前記特性が、歯ブラシヘッドの速度である、請求項36に記載の口腔ケアシステム。
【請求項39】
前記特性が、歯ブラシヘッドの毛フィールドの位置である、請求項36に記載の口腔ケアシステム。
【請求項40】
前記特性が、圧力センサリミットである、請求項36に記載の口腔ケアシステム。
【請求項41】
前記特性が、タイマーリミットである、請求項36に記載の口腔ケアシステム。
【請求項42】
前記少なくとも1つのプロセッサが、前記データ送信機により前記データ読取機に送信された前記データから少なくとも部分的に、前記特性の値を決定するように構成される、請求項36に記載の口腔ケアシステム。
【請求項43】
口腔ケアシステムであって、
電動歯ブラシと、
少なくとも1つのプロセッサと、
前記電動歯ブラシとデータ通信する対話型ディスプレイと、を含み、前記対話型ディスプレイは、ユーザーにより選択可能な少なくとも1つの質問を表示するように構成される、口腔ケアシステム。
【請求項44】
前記対話型ディスプレイが、ユーザーにより選択された少なくとも1つの質問に対して、少なくとも1つのユーザーが選択可能な答えを表示するように構成される、請求項43に記載の口腔ケアシステム。
【請求項45】
前記電動歯ブラシの特性が、前記少なくとも1つの答えを処理する前記少なくとも1つのプロセッサにより少なくとも部分的に決定される、請求項44に記載の口腔ケアシステム。
【請求項46】
口腔ケア養生法の特性が、前記少なくとも答えを処理する前記少なくとも1つのプロセッサにより少なくとも部分的に決定される、請求項45に記載の口腔ケアシステム。
【請求項47】
前記口腔ケア養生法の前記特性が、前記口腔ケア養生法のための時間の長さである、請求項46に記載の口腔ケアシステム。
【請求項48】
前記口腔ケア養生法の前記特性が、前記口腔ケア養生法の工程を含む、請求項46に記載の口腔ケアシステム。
【請求項49】
前記口腔ケア養生法の前記特性が、前記口腔ケア養生法において使用される製品を含む、請求項46に記載の口腔ケアシステム。
【請求項50】
前記口腔ケア養生法の前記特性が、褒賞を含む、請求項46に記載の口腔ケアシステム。
【請求項51】
前記褒賞がクーポンを含む、請求項50に記載の口腔ケアシステム。
【請求項52】
前記少なくとも1つのプロセッサが、前記電動歯ブラシのハンドルの中に位置している、請求項42に記載の口腔ケアシステム。
【請求項53】
前記少なくとも1つの答えがボタンにより選択される、請求項43に記載の口腔ケアシステム。
【請求項54】
前記ディスプレイがタッチスクリーンを含み、及び前記少なくとも1つの答えが前記スクリーンにタッチすることにより選択される、請求項43に記載の口腔ケアシステム。
【請求項55】
データ通信機を有する少なくとも1つの手動歯ブラシと、
前記データ通信機とデータを通信するように構成される少なくとも1つのディスプレイと、を含む、口腔ケアシステム。
【請求項56】
前記ディスプレイが、口腔の少なくとも2つのセグメントに関連する視覚情報を表示するように構成される、請求項1に記載の口腔ケアシステム。
【請求項57】
前記ディスプレイが、口腔の6つのセグメントに関連する視覚情報を表示するように構成される、請求項1に記載の口腔ケアシステム。
【請求項58】
口腔ケアシステムであって、
ディスプレイと、
少なくとも第1口腔ケア製品と、
前記少なくとも第1口腔ケア製品に関連し、前記ディスプレイ上に表示可能な少なくとも第1褒賞に関連するデータを送信するように構成される少なくとも第1データ送信機と、を含み、前記ディスプレイが、前記少なくとも第1データ送信機とデータを通信するように構成されており、前記少なくとも第1データ送信機が、バーコード、磁気装置、電磁気装置、光学装置、及びこれらのいずれかの組み合わせからなる群から選択される、口腔ケアシステム。
【請求項59】
前記少なくとも第1口腔ケア製品が、手動歯ブラシ、電動歯ブラシ、練り歯磨き、マウスリンス、フロス、及びこれらのいずれかの組み合わせからなる群から選択される複数の口腔ケア製品を含む、請求項58に記載の口腔ケアシステム。
【請求項60】
前記データ送信機が前記包装に関連している、請求項28に記載の口腔ケア製品。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【公表番号】特表2010−509023(P2010−509023A)
【公表日】平成22年3月25日(2010.3.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−537164(P2009−537164)
【出願日】平成19年11月9日(2007.11.9)
【国際出願番号】PCT/US2007/023677
【国際公開番号】WO2008/060482
【国際公開日】平成20年5月22日(2008.5.22)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.VELCRO
2.Bluetooth
【出願人】(593093249)ザ ジレット カンパニー (349)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成22年3月25日(2010.3.25)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年11月9日(2007.11.9)
【国際出願番号】PCT/US2007/023677
【国際公開番号】WO2008/060482
【国際公開日】平成20年5月22日(2008.5.22)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.VELCRO
2.Bluetooth
【出願人】(593093249)ザ ジレット カンパニー (349)
【Fターム(参考)】
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