説明

パーツフィーダ

【課題】ブローエアがフィーダ側に流れることがなく、長い距離であっても確実にパーツをパーツ供給部に送給することできるパーツフィーダを提供する。
【解決手段】供給管3にパーツ供給部側にブローエアを吹き出すエア吹出口4を設け、その縦方向の寸法が供給管3の高さ方向の寸法よりも大きく、エア吹出口4よりもフィーダ2側の位置の供給管3の上壁に、その下端7aを供給部側にした振り子式ゲート7を回動可能に軸支し、エア吹出口4からブローエアが供給されない時には、フィーダ2より供給されるパーツを通過させるが、エア吹出口4からブローエアが供給された時には、このブローエアがフィーダ側に流れることを抑制する。なお、振り子式ゲート7が取り付けられている位置よりもエア吹出口4側の供給管3に、振り子式ゲート7にブローエアを吹き込む遮閉用吹出口10を設けることが好ましい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ナット等のパーツを供給管でパーツ供給部まで確実、かつ安定して供給することができるパーツフィーダの改良に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、自動車等の組立工場等においては、例えば図6に示されるように、ドア鋼板等の溶接箇所に順次ナットのような比較的小型のパーツを供給ヘッド51に自動供給するパーツフィーダ50が多数使用されている。このようなパーツフィーダ50は、ナット等のパーツが収納され順次パーツを供給するフィーダ52と、このフィーダ52と供給ヘッド51を接続する傾斜部53から構成されている。このパーツフィーダ50は、フィーダ52内部に設けられた、その内部にパーツを収納する回転ボール(図示せず)が、常時振動しながら回転し、パーツを順次接続部53に供給し、傾斜部53に送給されたパーツは、そのパーツ自身の自重で供給ヘッド51まで滑落しながら供給される構造のものである。
【0003】
しかしながら、このような構造のパーツフィーダ50は、パーツ自身の自重で供給ヘッド51に供給されるものであるため、フィーダ52の設置位置を供給ヘッド51よりも高くする必用があり、パーツ供給位置が高い場合には、フィーダ52の設置位置も高くしてやる必用があり、作業者がフィーダ52にパーツを供給する場合には、フィーダ52に隣接して配置された階段を登ってフィーダ52に供給してやる必用があることから、作業性が大変悪いばかりでなく、階段を設置するためのスペースも必用となり、階段が邪魔になるという問題があった。
【0004】
また、フィーダ52内部に設けられた回転ボールが常に回転していることから、パーツにより回転ボールの内面が摺れて、回転ボールが摩耗して破損する場合があり、この場合には回転ボールを交換してやる必要があり、ランニングコストが高くなるという問題があった。
【0005】
そこで、特許文献1に示されるようなブローエアによりパーツをパーツ供給部にまで供給する方法がある。この方法を利用したパーツフィーダ55を図7に示す。図7に示されるパーツフィーダ55は、ウレタンホース等の柔軟な供給管56でフィーダ52と供給ヘッド51を接続し、供給管56の途中にブローエアを吹き込むブローエア管57を接続した構造のものである。フィーダ52から供給されるパーツは、供給管56の傾斜を滑落し、ブローエア管57から吹き込まれるブローエアにより、供給ヘッド51にまで送給される。このように、柔軟な供給管56でフィーダ52と供給ヘッド51とを接続する構造としたので、フィーダ52を任意の位置に配置することができ、またこのような構造としても、ブローエアによりパーツを供給ヘッド51に送給することが可能となる。
【0006】
しかしながら、ブローエア管57から吹き込まれるブローエアが、フィーダ51側に流れてしまうこともあり、パーツが供給ヘッド51に送給されない場合があるという問題があった。また、ブローエア管57から吹き込まれるブローエアの一部が、フィーダ51側にも流れてしまうので、パーツを送給するブローエアに勢いがないことからフィーダ51から最大でも3mしかパーツを供給することができないという問題があった。
【特許文献1】特開昭63−154520号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は上記のような問題を解決して、ブローエアによりフィーダからパーツ供給部にパーツを供給するパーツフィーダにおいて、ブローエアがフィーダ側に流れることがなく、長い距離であっても確実にパーツをパーツ供給部に送給することでき、フィーダが摩耗し難いパーツフィーダを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するためになされた本発明は、フィーダに接続する供給管を通じてフィーダより供給されるパーツを、順次パーツ供給部に供給するパーツフィーダにおいて、前記供給管にパーツ供給部側にブローエアを吹き出すエア吹出口を設けるとともに、前記エア吹出口からブローエアが供給されない時には、フィーダより供給されるパーツを通過させるが、前記エア吹出口からブローエアが供給された時には、このブローエアがフィーダ側に流れることを抑制するゲートを設けたことを特徴とするものである。
【0009】
なお、ゲートは、その縦方向の寸法が供給管の高さ方向の寸法よりも大きく、エア吹出口よりもフィーダ側の位置の供給管の上壁に、その下端を供給部側にして、供給部側のみに回動可能に軸支された振り子式ゲートであることが好ましい。
【0010】
また、振り子式ゲートが取り付けられている位置よりもエア吹出口側の供給管に、振り子式ゲートにブローエアを吹き込む遮閉用吹出口を設けることが好ましい。
【0011】
また、パーツ供給部の近傍の供給管に、この位置におけるパーツの有無を検出するセンサーを設け、このセンサーがパーツが無いと検出した場合には、フィーダを所定時間稼働させてパーツを供給管内に供給し、フィーダの稼働が停止した後に、所定時間エア吹出口にブローエアを吹き出してパーツ供給部側にパーツを送給する動作を繰り返し、前記センサーがパーツが有ると判断した場合には、前記動作を停止させる制御をする制御手段を設けることが好ましい。
【発明の効果】
【0012】
前記供給管にパーツ供給部側にブローエアを吹き出すエア吹出口を設けるとともに、前記エア吹出口からブローエアが供給されない時には、フィーダより供給されるパーツを通過させるが、前記エア吹出口からブローエアが供給された時には、このブローエアがフィーダ側に流れることを抑制するゲートを設けたので、ブローエアを供給管内に吹き込んで、パーツをパーツ供給部に送給する際に、ブローエアがフィーダ側に流れることを抑制することが可能となり、長い距離であっても確実にパーツをパーツ供給部に送給することが可能となる。
【0013】
なお、ゲートは、その縦方向の寸法が供給管の高さ方向の寸法よりも大きく、エア吹出口よりもフィーダ側の位置の供給管の上壁に、その下端を供給部側にして、供給部側のみに回動可能に軸支された振り子式ゲートとすると、ブローエアを供給管内に吹き込んで、パーツをパーツ供給部に送給する際に、ブローエアにより振り子式ゲートが供給管内を遮閉して、ブローエアがフィーダ側に流れることを抑制することが可能となり、長い距離であっても確実にパーツをパーツ供給部に送給することが可能となる。
【0014】
なお、振り子式ゲートが取り付けられている位置よりもエア吹出口側の供給管に、振り子式ゲートにブローエアを吹き込む遮閉用吹出口を設けると、ブローエアの一部が、遮閉用吹出口から振り子式ゲートに吹き込まれて、振り子式ゲートをフィーダ側に押圧して回動させ、供給管をより強固に遮閉するので、より確実に、ブローエアがフィーダ側に流れることを抑制することが可能となる。
【0015】
また、パーツ供給部の近傍の供給管に、この位置におけるパーツの有無を検出するセンサーを設け、このセンサーがパーツが無いと検出した場合には、フィーダを所定時間稼働させてパーツを供給管内に供給し、フィーダの稼働が停止した後に、所定時間エア吹出口にブローエアを吹き出してパーツ供給部側にパーツを送給する動作を繰り返し、前記センサーがパーツが有ると判断した場合には、前記動作を停止させる制御をする制御手段を設けることとすると、前記センサーがパーツが無いと検出した場合のみに、フィーダが稼働するので、フィーダの摩耗を低減させることが可能となる。また、前記センサーがパーツが無いと検出した場合のみに、ブローエアを発生させればよく、エネルギーの無駄を無くすくこと可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下に、図面を参照しつつ本発明の好ましい実施の形態を示す。
図1は本発明の実施の形態(第1の実施形態)を示すパーツフィーダ20の全体図であり、図2は要部の詳細側断面図であり、図3は要部の詳細上断面図である。図1に示されるように、このパーツフィーダ20は、主にパーツ供給部40にパーツを供給する供給ヘッド1と、その内部にパーツを収納し順次パーツを供給するフィーダ2と、供給ヘッド1とフィーダ2を連結する供給管3から構成されている。なお、本実施形態によりパーツ供給部40に供給されるパーツは、ナット41である。
【0017】
図示のものでは、溶接機等のパーツ供給部40側に設けられた供給ヘッド1に、作業者の操作により、ナット41をパーツ供給部40に供給するためのペダル42が接続してあり、このペダル42からの信号の入力により、フィーダ2より供給されるナット41を、フィーダ2に接続する供給管3を通じて、供給ヘッド1に順次供給するように構成している。
【0018】
供給管3の両端、つまり供給管3のフィーダ2に接続しているフィーダ接続部3aと、供給ヘッド1に接続している供給ヘッド接続部3bは金属製であり、これらの金属製の管をウレタンパイプ等の柔軟な材質の管で連結している。フィーダ接続部3aはフィーダ2側から供給ヘッド1側に除々に下がった形状になっている。供給管3の断面形状は、略長方形状をしていて、供給管3内部の幅方向の寸法はナット41の幅寸法よりもやや大きくなっているが、供給管3内部の高さ方向の寸法はナットの高さ方向の寸法よりも大きいが、幅方向の寸法よりも小さくなっていて、供給管3内で送給されるナット41が、供給管3内で回転することを防止している。
【0019】
図2に示されるように、供給管3のフィーダ2の近傍の上壁には、エア吹出口4が設けられ、このエア吹出口4にブローエア供給管5が接続している。エア吹出口4は、フィーダ2側から供給ヘッド1側に向かって除々に下側に下がったように傾斜した管が、供給管3の上壁に差し込まれるような形状をしていて、供給管3のフィーダ接続部3aと一体になっている。ブローエア供給管5は、図1に示されるブローエア発生装置6に連結している。なお、本実施形態のブローエア発生装置6は、圧縮空気から水分を除去するエアフィールターと、圧縮空気を一定の圧力にするエアレギュレータと、圧縮空気に少量のオイルミストを供給するエアルブリケータから構成され、本実施形態では工場内に引き回されている圧縮空気供給管43が、前記ブローエア発生装置6に接続している。このような構成により、エア吹出口4から供給ヘッド1(パーツ供給部40)側にブローエアを吹き出すようになっている。なお、供給管3の供給ヘッド1側には、エア吐出口3cが設けられ、エア吹出口4から供給管3内に吹き出されたブローエアは、このエア吐出口3cから吐き出されるようになっている。なお、本実施形態では、エア吐出口3cは、供給管3の供給ヘッド1側に、一定間隔をおいて3個設けられている。
【0020】
図2に示されるように、供給管3のエア吹出口4のややフィーダ2側の上壁には、略長方形状で板状の振り子式ゲート7が、回動可能に軸支されて取り付けられている。この振り子式ゲート7の幅方向の寸法は、供給管3内部の幅方向の寸法よりも僅かに小さくなっているが、縦方向の寸法は、供給管3の高さ方向の寸法よりも大きくなっていて、振り子式ゲート7の下端7aを供給ヘッド1(パーツ供給部40)側にしているので、振り子式ゲート7の下端7aは、供給ヘッド1(パーツ供給部40)側にのみ回動可能となっていて、エア吹出口4からブローエアが供給されない時には、フィーダ2より供給されるナット41を通過させるが、エア吹出口4からブローエアが供給された時には、振り子式ゲートが供給管3内を遮閉して、ブローエアがフィーダ2側に流れることを抑制するようになっている。
【0021】
振り子式ゲート7の供給管3の上壁への取付方法は、本実施形態では、振り子式ゲート7の上端に軸受部7bを設け、供給管3の上壁にも軸受部9aを設け、これらの両方の軸受部7b、9aに枢軸8を挿通して、振り子式ゲート7を供給管3の上壁に回動可能に軸支して取り付けている。なお、供給管3に振り子式ゲート7が取り付けられている部分には、供給管3内に異物が侵入することを防ぎ、供給管3からブローエアが漏洩することを防止するために、この部分を覆う蓋体9が覆着されている。なお、本実施形態では、軸受部9aは、蓋体9に設けられている。
【0022】
次に本実施形態(第1の実施形態)の作用について説明をする。先ず、エア供給口4へのブローエアの供給を止めた状態で、フィーダ2を稼働させて、フィーダ2からナット41を、供給管3のフィーダ接続部3aに供給する。フィーダ接続部3aは、フィーダ2側から供給ヘッド1側に除々に下がっているので、ナット41は供給ヘッド2側に滑落していく。前述したうように、振り子式ゲート7の下端は、供給ヘッド1(パーツ供給部40)側に回動可能であるので、図4に示されるように、ナット41は、振り子式ゲート7の先端7aを、供給ヘッド1(パーツ供給部40)側に回動させることにより、振り子式ゲート7を通過することが可能となる。
【0023】
図1に示されるように、供給管3が谷状になっている場合には、この部分3dでナットの滑落が停止する。そこで、所定時間(例えば3秒〜6秒、本実施形態では4秒)フィーダ2を稼働させて、フィーダ2の稼働を停止させて所定時間経過後(例えば0.5秒〜2秒、本実施形態では約1秒)に、エア吹出口4にブローエアを吹き込んで、このブローエアによりナットを供給ヘッド1まで送給する。その際には、図2に示されるように、供給管3内に吹き込まれるブローエアにより、供給管3の内圧が高くなり、振り子式ゲート7は、フィーダ2方向に回動しようとするが、振り子式ゲート7はフィーダ2側に回動することができず、供給管3内を遮閉する。このように、供給管3内にブローエアを吹き込むと、振り子式ゲート7が供給管3内を遮閉するので、ブローエアがフィーダ2側に流れることを抑制することが可能となり、確実にナット41を供給ヘッド1に送給することが可能となる。また、フィーダ2から供給ヘッド41までの距離が、長い距離(例えば5m)であっても、確実にナット41を供給ヘッド41に送給することが可能となる。
【0024】
図5に第2の実施形態の側断面図を示し、第2の実施形態について説明する。この第2の実施形態では、振り子式ゲート7が取り付けられている位置よりもややエア吹出口4側の位置の供給管3の上壁に遮閉用吹出口10を設けている。このエア吹出口10は、図5に示されるように、供給ヘッド1側からフィーダ2側に向かって除々に下側に下がったように傾斜した管が、供給管3の上壁に差し込まれるような形状をしていて、供給管3のフィーダ接続部3aと一体になっている。
【0025】
図5に示されるように、ブローエア発生装置6に接続しているブローエア供給管11が二股構造になっていて、エア吹出口4と遮閉用吹出口10に接続している。このような構造により、ブローエア発生装置6からブローエア供給管11にブローエアが供給されると、ブローエアの一部が、遮閉用吹出口10から振り子式ゲート7に吹き込まれて、振り子式ゲート7をフィーダ2側に押圧して回動させて、振り子式ゲート7が供給管3内を遮閉する。このように、振り子式ゲート7にブローエアを吹き込む遮閉用吹出口10を供給管3に設けたので、ナット41をブローエアで供給ヘッド1(パーツ供給部40)に送給する際に、確実に振り子式ゲート7で供給管3内を遮閉することが可能となり、より確実にブローエアがフィーダ2側に流れることを抑制することが可能となる。
【0026】
次に、本発明のパーツフィーダ全体の動作について説明をする。図1に示されるように、パーツ供給部40の近傍、つまり、本実施形態では供給ヘッド1の近傍の供給管3には、この位置におけるナットの有無を検出する磁気センサー等のセンサー12が設けられている。このセンサー12は制御手段13に接続していて、制御手段13はブローエア発生装置6及びフィーダ2の稼働を制御するようになっている。
【0027】
フィーダ2から順次供給ヘッド1側に送給されるナット41は、供給ヘッド1とセンサー12が設けられている位置の間の供給管3内(以下この部分をストック部3eとする)にストックされるようになっている。センサー12が、センサー12が取り付けられている位置において、供給管3内にナットが無いと検出した場合には、制御手段13がフィーダ2を所定時間(例えば3秒〜6秒、本実施形態では4秒)稼働させて、ナット41を供給管3に供給する。前記所定時間経過した場合には、制御手段13はフィーダ2の稼働を停止させる。フィーダ2を停止させてから所定時間経過後(例えば0.5秒〜2秒、本実施形態では約1秒)に、制御手段13は、所定時間(例えば1秒〜5秒、本実施形態では2秒)ブローエア発生装置6を稼働させ、エア吹出口4にブローエアを吹き出してナット41を供給ヘッド1(パーツ供給部40)側に送給する。なお、供給管3の長さによって、エア吹出口4にブローエアを吹き出す時間を調整するが、供給管3の長さが2mの場合には、ブローエアを1秒吹き出し、供給管3の長さが5mの場合にはブローエアを5秒吹き出すようにする。本実施形態では、供給管3の長さが3mであるので、エア吹出口4にブローエアを2秒吹き出すようにする。
【0028】
センサー12が、センサー12が取り付けられている位置において、ナットが有ると検出しない限り、制御手段13は前述したようにフィーダ2を稼働させて、次にブローエア発生装置6を稼働させるという動作を繰り返す。一方で、センサー12が、センサー12が取り付けられている位置において、ナットが有ると検出した場合には、前記動作を停止する。
【0029】
このように、センサー12が取り付けられている位置のナットの有無をセンサー12で検出し、制御手段13で上述したような制御をすることとしたので、供給管3のストック部3eにストックされるナット41のストックが不足した場合にのみ、フィーダ2が稼働するので、フィーダ2の摩耗を低減させることが可能となる。また、供給管3のストック部3eにストックされるナット41のストックが不足した場合にのみ、フィーダ2やブローエア発生装置6を稼働させればよく、エネルギーの無駄を無くすくこと可能となる。
【0030】
以上、現時点において、もっとも、実践的であり、かつ好ましいと思われる実施形態に関連して本発明を説明したが、本発明は、本願明細書中に開示された実施形態に限定されるものではなく、請求の範囲および明細書全体から読み取れる発明の要旨あるいは思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴うパーツフィーダもまた技術的範囲に包含されるものとして理解されなければならない。
【0031】
なお、本発明のパーツフィーダでパーツ供給部に送給するパーツは、ナット41に限定されず、コンタクトチップやボルト、ワッシャー等のパーツにも本発明を適用可能なことは言うまでもない。また、本実施形態では、供給ヘッド1にパーツを供給しているが、本発明は、供給ヘッド1のみならず、その他任意のパーツ供給部にパーツを供給可能なことも言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】本発明の実施の形態を示すパーツフィーダの全体図である。
【図2】要部の詳細側断面図である。
【図3】要部の詳細上断面図である。
【図4】要部の詳細側断面図である。
【図5】第2の実施形態の要部の側断面図である。
【図6】従来の実施の形態を示すパーツフィーダの全体図である。
【図7】従来の実施の形態を示すパーツフィーダの全体図である。
【符号の説明】
【0033】
1 供給ヘッド
2 フィーダ
3 供給管
3a フィーダ接続部
3b 供給ヘッド接続部
3c エア吐出口
3d 谷部
3e ストック部
4 エア吹出口
5 ブローエア供給管
6 ブローエア発生装置
7 振り子式ゲート
7a 下端
7b 軸受部
8 枢軸
9 蓋体
9a 軸受部
10 遮閉用吹出口
11 ブローエア供給管
12 センサー
13 制御手段
20 パーツフィーダ
40 パーツ供給部
41 ナット
42 ペダル
43 圧縮空気供給管
50 パーツフィーダ
51 供給ヘッド
52 フィーダ
53 傾斜部
55 パーツフィーダ
56 供給管
57 ブローエア管

【特許請求の範囲】
【請求項1】
フィーダに接続する供給管を通じてフィーダより供給されるパーツを、順次パーツ供給部に供給するパーツフィーダにおいて、前記供給管にパーツ供給部側にブローエアを吹き出すエア吹出口を設けるとともに、前記エア吹出口からブローエアが供給されない時には、フィーダより供給されるパーツを通過させるが、前記エア吹出口からブローエアが供給された時には、このブローエアがフィーダ側に流れることを抑制するゲートを設けたことを特徴とするパーツフィーダ。
【請求項2】
ゲートは、その縦方向の寸法が供給管の高さ方向の寸法よりも大きく、エア吹出口よりもフィーダ側の位置の供給管の上壁に、その下端を供給部側にして、供給部側のみに回動可能に軸支された振り子式ゲートであることを特徴とする請求項1に記載のパーツフィーダ。
【請求項3】
振り子式ゲートが取り付けられている位置よりもエア吹出口側の供給管に、振り子式ゲートにブローエアを吹き込む遮閉用吹出口を設けたことを特徴とする請求項1〜請求項2のいずれかに記載のパーツフィーダ。
【請求項4】
パーツ供給部の近傍の供給管に、この位置におけるパーツの有無を検出するセンサーを設け、このセンサーがパーツが無いと検出した場合には、フィーダを所定時間稼働させてパーツを供給管内に供給し、フィーダの稼働が停止した後に、所定時間エア吹出口にブローエアを吹き出してパーツ供給部側にパーツを送給する動作を繰り返し、前記センサーがパーツが有ると判断した場合には、前記動作を停止させる制御をする制御手段を設けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のパーツフィーダ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2008−133076(P2008−133076A)
【公開日】平成20年6月12日(2008.6.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−319592(P2006−319592)
【出願日】平成18年11月28日(2006.11.28)
【出願人】(392014760)新光機器株式会社 (50)
【出願人】(506332937)株式会社フィーダシステム (10)