説明

ヒートポンプ式給湯機

【課題】 湯水を混合して温度を調節する混合弁の交換作業を安全に実施可能な方法を提供する。
【解決手段】 貯湯タンク2内の湯水と給水管4から分岐した給水バイパス管16内の給水とを混合して出湯する給湯混合弁17及び風呂混合弁18の交換作業の際、混合弁交換スイッチ42を押圧操作すると、閉止弁47を閉止して給水管4から貯湯タンク2への給水を遮断し、給湯混合弁17と風呂混合弁18を所定の弁開度にするよう調節してから給湯栓19を開放することで、低温の給水が給水バイパス管16、風呂混合弁18、出湯管3、給湯混合弁17、給湯管20を順次流通して給湯口21から出湯するので、給湯混合弁17及び風呂混合弁18に接続された出湯管3内を冷却することが可能となる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、ヒートポンプユニットで湯水を加熱し貯湯タンク内に貯湯するヒートポンプ式給湯機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来のヒートポンプ式給湯機について図8に基づいて説明する。
101は湯水を貯湯する貯湯タンク、102は該貯湯タンク101に接続される配管や制御部等を含めて筐体内部に収める貯湯タンクユニット、103は貯湯タンク101下部と接続され市水を給水する給水管、104は貯湯タンク101内の湯水を加熱する加熱手段としてのヒートポンプユニット、105は給水管103から分岐した給水バイパス管、106は貯湯タンク上部から高温水を出湯する出湯管、107は給水バイパス管105内の低温水と出湯管106内の高温水を適当な温度に調節して給湯管108に流入させる給湯混合弁、109は給水バイパス管105内の低温水と出湯管106内の高温水を適当な温度に調節して湯張り管110に流入させる風呂混合弁、111は貯湯タンク101上部に連通した逃し弁、112は給水管103内に設置され栓の開閉で給水の流入を調節可能な給水栓、113は貯湯タンク101内の湯水を排水する排水管内に設置された排水弁を備えている。
【0003】
このようなヒートポンプ式給湯機において、給湯混合弁107及び風呂混合弁109の交換作業時、作業者が給水栓112を閉栓して逃し弁111を開放したら排水弁113を開放し、図9で示されるように貯湯タンク101内にある湯水を給湯混合弁107及び風呂混合弁109が設置されている位置より低い水位になるまで排水してから排水弁113を閉止して、その後、作業者が給湯混合弁107と風呂混合弁109のどちらか一方、あるいは両方を取り外して交換作業を実施し、交換作業終了後に給水栓112を開栓して貯湯タンク101内に排水した湯水の量を満たすように給水する必要があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許4294624号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、この従来のものでは、貯湯タンク101内の湯水を所定量排水しても出湯管106内を満たしていた高温水の熱が残存しており、給湯混合弁107及び風呂混合弁109の温度が十分に低下せず、作業者が取り外して交換作業を実施する際に火傷を負う危険があった。
【0006】
また、給湯混合弁107及び風呂混合弁109が設置されている位置よりも低い水位になるまで貯湯タンク101内の湯水を排水する必要があったため、排水作業に数分かかる上に給湯使用可能な湯水を大量に排水していた。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明の請求項1では湯水を貯湯する貯湯タンクと、前記貯湯タンク内の湯水を加熱するヒートポンプユニットと、前記貯湯タンクに給水する給水管と、前記給水管から分岐した給水バイパス管と、前記給水管に給水を流入する給水栓と、前記貯湯タンク内の湯水を出湯する出湯管と、前記出湯管内の湯水と前記給水バイパス管内の給水とを混合して給湯管に供給する給湯混合弁と、前記出湯管内の湯水と前記給水バイパス管内の給水とを混合して湯張り管に供給する風呂混合弁と、前記給湯管内の湯水を出湯する給湯栓と、前記貯湯タンク内の湯水を排水する排水弁と、前記貯湯タンク内の圧力上昇を逃がす逃し弁と、前記給水管途中に前記貯湯タンクへの給水を遮断する給水遮断手段と、前記給湯混合弁及び前記風呂混合弁の交換モードを開始する交換モード開始手段とを備えたヒートポンプ式給湯機において、前記交換モード開始手段による交換モードの開始を検知したら、前記給水遮断手段によって前記貯湯タンクへの給水を遮断し、前記給湯混合弁の前記給水バイパス弁側を閉塞させ、前記風呂混合弁の前記出湯管側と前記給水バイパス管側とを連通させる弁開度に調節するものである。
【0008】
また、請求項2では、湯水を貯湯する貯湯タンクと、前記貯湯タンク内の湯水を加熱するヒートポンプユニットと、前記貯湯タンクに給水する給水管と、前記給水管から分岐した給水バイパス管と、前記給水管に給水を流入する給水栓と、前記貯湯タンク内の湯水を出湯する出湯管と、前記出湯管内の湯水と前記給水バイパス管内の給水とを混合して給湯管に供給する給湯混合弁と、前記出湯管内の湯水と前記給水バイパス管内の給水とを混合して湯張り管に供給する風呂混合弁と、前記給湯管内の湯水を出湯する給湯栓と、前記貯湯タンク内の湯水を排水する排水弁と、前記貯湯タンク内の圧力上昇を逃がす逃し弁と、前記給水管途中に前記貯湯タンクへの給水を遮断する給水遮断手段と、前記給湯混合弁及び前記風呂混合弁の交換モードを開始する交換モード開始手段とを備えたヒートポンプ式給湯機において、前記交換モード開始手段による交換モードの開始を検知したら、前記給水遮断手段によって前記貯湯タンクへの給水を遮断し、前記給湯混合弁の前記出湯管側と前記給水バイパス弁側とを連通させ、前記風呂混合弁の前記給水バイパス管側を閉塞させる弁開度に調節するものである。
【0009】
また、請求項3では、前記給水遮断手段を手動の閉止弁で構成するものである。
【発明の効果】
【0010】
この発明によれば、給水遮断手段で給水管から貯湯タンクへの給水流路を遮断し、給湯混合弁及び風呂混合弁を所定の弁開度に調節してから給湯栓を開栓することで、高温の出湯管内に低温の給水を流入させることができるため、作業者が各混合弁を交換する作業の際に火傷を負う危険が防止される。
【0011】
また、給湯栓を開栓して出湯した高温水の温度が低下したら閉栓し、さらに給水栓を閉栓して給水管への給水を閉止し、その後に、逃し弁を開放してから排水弁を開放して排水する際、給水遮断手段で給水管から貯湯タンクへの給水流路が遮断されていることで、出湯管内に存在する高温水のみを排水することができるので、排水量を最小限に抑えられる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】この発明の一実施形態を示すヒートポンプ式給湯機の概略構成図
【図2】同実施形態の交換モード時の給水流路を説明する図
【図3】同実施形態の交換モード時の排水流路を説明する図
【図4】同実施形態の交換モード時の給水流路を説明する図
【図5】同実施形態の交換モード時の給水流路を説明する図
【図6】この発明の第2実施形態の交換モード時の給水流路を説明する図
【図7】この発明の第3実施形態を示すヒートポンプ式給湯機の概略構成図
【図8】従来のヒートポンプ式給湯機の一実施形態を示す概略構成図
【図9】同実施形態の混合弁交換時の排水流路を説明する図
【発明を実施するための形態】
【0013】
次に、この発明を適用した第1実施形態を図1に基づいて説明する。
1は内部に貯湯タンク2を収納した貯湯タンクユニット、3は貯湯タンク2上部の高温水を出湯する出湯管、4は貯湯タンク2に給水する給水管である。
【0014】
5は加熱手段としてのヒートポンプユニットであり、冷媒を高温高圧に圧縮する圧縮機6、凝縮器としての水冷媒熱交換器7、冷媒を減圧する膨張弁8、空気と熱交換することで冷媒を加熱する空気熱交換器9で構成されたヒートポンプ回路10と、貯湯タンク2下部と水冷媒熱交換器7を配管で接続するヒーポン往き管11、水冷媒熱交換器7と貯湯タンク2上部を配管で接続するヒーポン戻り管12、ヒーポン往き管11とヒーポン戻り管12から成る加熱循環回路13を介して湯水を搬送する循環ポンプ14、それらの駆動を制御するヒーポン制御部15とを備えている。
【0015】
16は給水管4から分岐した給水バイパス管、17は出湯管3と給水バイパス管16内の湯水を所定の比率で混合して給湯設定温度に調節する給湯混合弁、18は出湯管3と給水バイパス管16内の湯水を所定の比率で混合して風呂設定温度に調節する風呂混合弁である。
【0016】
19は給湯管20内を流動する湯水を洗面所等にある給湯口21から栓を開栓することで出湯可能な給湯栓、22は給湯管20内を流動する湯水の温度を検知する給湯温度センサ、23は給湯管20内を流動する湯水の流量を検知する給湯流量カウンタである。
【0017】
24は浴槽25の湯水を加熱するステンレス製の蛇管よりなる風呂用熱交換器であり、貯湯タンク2内に備えられている。また、26は浴槽25内の湯水を風呂用熱交換器24に搬送する風呂往き管、27は風呂用熱交換器24で加熱された湯水を浴槽25内に搬送する風呂戻り管、28は風呂戻り管27内に設置され湯水を浴槽25、風呂往き管26、風呂用熱交換器24、風呂戻り管27内で順次循環させる風呂循環ポンプであり、浴槽25内の湯水が貯湯タンク2内の高温水により加熱されて保温や追い焚きが行われるものである。
なお、29は風呂戻り管27内を流動する湯水の温度を検知する風呂温度センサである。
【0018】
30は風呂混合弁18で設定温度に調節された湯水を風呂戻り管27に搬送する湯張り管であり、配管途中には、風呂混合弁18で混合された湯水の温度を検知する湯張り温度センサ31、浴槽25への湯張り開始及び停止を行う湯張り弁32、浴槽25への湯張り量を検知する風呂流量カウンタ33、浴槽25の湯水が逆流するのを防止する逆止弁34が設置されている。
【0019】
35はマイコン等からなる給湯制御部で、ヒーポン制御部15を制御して貯湯タンク2の側面に複数設置された貯湯温度サーミスタ36の情報から加熱循環回路13による貯湯タンク2の沸き上げや沸き増し、給湯の温度、風呂の湯張りや追い焚き、保温等の制御を行う。
【0020】
37は給湯や風呂等の各種設定が可能なリモコンであり、貯湯タンク2内の湯水を高温に沸き上げる沸き上げ開始スイッチ38、給湯温度を設定する温度設定スイッチ39、浴槽25への湯張りを指示する湯張りスイッチ40、湯張り量を設定する湯張り量設定スイッチ41、給湯混合弁17及び風呂混合弁18の交換時に交換モードを開始させる交換モード開始手段としての混合弁交換スイッチ42を有し、更にドットマトリクス型の蛍光表示管よりなる表示部43によって使用者が設定状況を目視可能としている。
【0021】
44は混合弁交換スイッチ42を押圧した際に各種制御を行う混合弁制御部であり、混合弁交換スイッチ42が押圧されたか判断する押圧検知手段45、配管に設置された各種弁の開口方向や開閉の調節等の制御を行う弁開口方向調節手段46が備えられている。なお、混合弁交換スイッチ42は混合弁制御部44の基板上に備えられていてもよい。
【0022】
47は給水管4途中に設置され弁を閉止することで貯湯タンク2への給水流路を遮断可能な給水遮断手段としての電動式の閉止弁、48は貯湯タンク2上部に連通した逃し弁、49は給水管4に備えられた減圧弁であり、該減圧弁49より上流には給水栓50が設けられており、51は貯湯タンク2底部に接続され湯水を外部に排水する排水弁である。
【0023】
次に、この発明の第1実施形態における混合弁交換時の動作を説明する。
まず、リモコン37上に設置された交換モード開始手段としての混合弁交換スイッチ42が押圧操作されたことを押圧検知手段45で検知すると交換モードを開始して、弁開口方向調節手段46が閉止弁47を作動させ給水管4から貯湯タンク2への給水流路を遮断し、給湯混合弁17の給水バイパス管16側を閉塞させ、風呂混合弁18の出湯管3側と給水バイパス管16側とを50%ずつ開口させる弁開度に調節する。
【0024】
各弁の調節終了後、作業者が図示しない貯湯タンクユニット1のブレーカをOFFにしてから給湯栓19を開栓することで、図2で示すように太線で示した給水が給水管4、給水バイパス管16、風呂混合弁18、出湯管3、給湯混合弁17、給湯管20を順次流通して給湯口21から出湯する流路が形成される。なお、出湯管3内に存在する高温水は斜線で示した。
【0025】
給湯栓19を開栓した後、作業者が給湯口21から出湯する湯水の温度が低下したことを確認したら給湯栓19を閉栓し、更に給水栓50を閉栓して給水管4への給水を遮断する。
【0026】
給湯栓19及び給水栓50を閉栓した後、作業者が逃し弁48を開放してから排水弁51を開放することで、図3で示すように出湯管3内の斜線で示した高温水が排水され、数秒間(2〜3秒間)の排水時間が経過したら排水弁51を閉止する。
【0027】
排水弁51を閉止した後、作業者によって異常が発生している給湯混合弁17と風呂混合弁18のどちらか一方、あるいは両方の混合弁を取り外して、新規の混合弁を設置する交換作業を行う。
【0028】
給湯混合弁17及び風呂混合弁18の交換作業終了後、作業者が再度給水栓50を開栓することで、図4で示すように給水管4、給水バイパス管16、出湯管3を順次流通する流路が形成されて貯湯タンク2上部から給水する。
【0029】
給水栓50を開栓して貯湯タンク2へ給水した後、逃し弁48から湯水が溢れたことを作業者が確認したら、逃し弁48を閉止して貯湯タンク2への給水を停止させる。
【0030】
逃し弁48を閉止した後、作業者がブレーカをONにすると設定されていた交換モードが初期化動作によって解除され、図5に示すように閉止弁47を開放して給水管4から貯湯タンク2下部へ給水する流路が形成され、給湯混合弁17及び風呂混合弁18が初期設定の弁開度に戻されることで交換モードが終了する。
【0031】
以上の動作によって、給湯混合弁17と風呂混合弁18のどちらか一方、もしくは両方の交換作業時に、給水管4途中に設置した閉止弁47を閉止して貯湯タンク2への給水を遮断し、給湯混合弁17及び風呂混合弁18を所定の弁開度に調節することで、各混合弁に接続されている出湯管3へ低温の給水が流入して冷却されるので、作業者が各混合弁の取り外し作業を行う際に火傷を負う危険が防止され、また、貯湯タンク2から湯水を排水する時間が数秒なので排水量を最小限に抑えられる。
【0032】
次に、この発明の第2実施形態における混合弁交換時の動作を説明する。
本実施形態では混合弁交換スイッチ42が押圧操作されたことを押圧検知手段45で検知すると交換モードを開始して、閉止弁47によって給水流路を遮断した後に、給湯混合弁17の出湯管3側と給水バイパス管16側を50%ずつ開口させる弁開度に調節し、風呂混合弁18の給水バイパス管16側を閉塞させてから湯張り弁32を開放することで、図6で示されるように給水管4内の給水が給水バイパス管16、出湯管3、湯張り管30を順次流通して浴槽25内に流入する流路が形成される。
【0033】
そして、作業者が浴槽25内に流入した湯水の温度が低下したと判断したら、再度混合弁交換スイッチ42を押圧して湯張り弁32を閉止させ、ブレーカをOFFにしてから給水栓50を閉栓して、数秒間排水弁51を開放して湯水を排水た後、給湯混合弁17と風呂混合弁18のどちらか一方、あるいは両方を交換する。
【0034】
以上の動作によって、給湯混合弁17と風呂混合弁18のどちらか一方、あるいは両方の交換作業時に作業者が火傷を負う危険を防止し安全な交換作業の実施が可能となり、また、貯湯タンク2から排水する湯水の量を最小限に抑えられる。
【0035】
次に、この発明を適用した第3実施形態を図7に基づいて説明する。
本実施形態では閉止弁47を手動式とし、作業者が閉止弁47を閉止することで給水管4から貯湯タンク2への給水を遮断する。このため、各混合弁の交換作業時に混合弁交換スイッチ42を押圧操作して交換モードに入る前に、作業者が閉止弁47を閉止する必要がある。
【0036】
また、混合弁の交換作業が終了した後に給水栓50を開栓して貯湯タンク2へ給水し、逃し弁48から湯水が溢れたことを確認したら逃し弁48を閉止して、その後、作業者がブレーカを操作してONにする前に、作業者が閉止弁47を開放して給水管4から貯湯タンク2下部への流路が形成されるようにする。
【0037】
以上の動作によって、給湯混合弁17と風呂混合弁18のどちらか一方、あるいは両方の交換作業時に作業者が火傷を負う危険を防止し安全な交換作業の実施が可能となり、また、貯湯タンク2から排水する湯水の量を最小限に抑えられる。
【0038】
なお、交換モード時に給湯混合弁17もしくは風呂混合弁18のどちらか一方の出湯管3側と給水バイパス管16側を50%ずつ開口させるとしたが、給水バイパス管16側と出湯管3側が連通しており、給水が給水バイパス管16から出湯管3へ流通可能であれば弁開度を変更してもよい。
【0039】
また、交換モード時に給水を出湯管3に流通させて冷却する際、作業者が給湯栓19を開栓しても湯水が出湯しなければ、給湯混合弁17は出湯管3側を全開にしているが、風呂混合弁18が出湯管3側もしくは給水バイパス管16側を全開にしていると考えられるため、少なくとも風呂混合弁18に異常があると判断でき、さらに、交換モード時に給湯栓19を開栓すると高温湯の出湯がなく低温水のみ継続して出湯していれば、風呂混合弁18の弁開度にかかわらず給湯混合弁17が給水バイパス管16側を全開にしていると考えられるため、少なくとも給湯混合弁17に異常があると判断できる。
【0040】
以上のように、給湯混合弁17と風呂混合弁18のどちらか一方、もしくは両方の交換作業時に、給水管4途中に設置した閉止弁47を閉止して貯湯タンク2への給水を遮断し、給湯混合弁17及び風呂混合弁18を所定の弁開度に調節することで、各混合弁に接続されている出湯管3に低温の給水が流入して冷却されることで、作業者が混合弁を交換する際に火傷を負う危険を防止することができ、さらに、貯湯タンク2から排水する湯水の量を最小限に抑えられる。
【符号の説明】
【0041】
2 貯湯タンク
3 出湯管
4 給水管
5 ヒートポンプユニット
17 給湯混合弁
18 風呂混合弁
19 給湯栓
20 給湯管
30 湯張り管
47 閉止弁
48 逃し弁
50 給水栓
51 排水弁

【特許請求の範囲】
【請求項1】
湯水を貯湯する貯湯タンクと、前記貯湯タンク内の湯水を加熱するヒートポンプユニットと、前記貯湯タンクに給水する給水管と、前記給水管から分岐した給水バイパス管と、前記給水管に給水を流入する給水栓と、前記貯湯タンク内の湯水を出湯する出湯管と、前記出湯管内の湯水と前記給水バイパス管内の給水とを混合して給湯管に供給する給湯混合弁と、前記出湯管内の湯水と前記給水バイパス管内の給水とを混合して湯張り管に供給する風呂混合弁と、前記給湯管内の湯水を出湯する給湯栓と、前記貯湯タンク内の湯水を排水する排水弁と、前記貯湯タンク内の圧力上昇を逃がす逃し弁と、前記給水管途中に前記貯湯タンクへの給水を遮断する給水遮断手段と、前記給湯混合弁及び前記風呂混合弁の交換モードを開始する交換モード開始手段とを備えたヒートポンプ式給湯機において、前記交換モード開始手段による交換モードの開始を検知したら、前記給水遮断手段によって前記貯湯タンクへの給水を遮断し、前記給湯混合弁の前記給水バイパス弁側を閉塞させ、前記風呂混合弁の前記出湯管側と前記給水バイパス管側とを連通させる弁開度に調節することを特徴とするヒートポンプ式給湯機。
【請求項2】
湯水を貯湯する貯湯タンクと、前記貯湯タンク内の湯水を加熱するヒートポンプユニットと、前記貯湯タンクに給水する給水管と、前記給水管から分岐した給水バイパス管と、前記給水管に給水を流入する給水栓と、前記貯湯タンク内の湯水を出湯する出湯管と、前記出湯管内の湯水と前記給水バイパス管内の給水とを混合して給湯管に供給する給湯混合弁と、前記出湯管内の湯水と前記給水バイパス管内の給水とを混合して湯張り管に供給する風呂混合弁と、前記給湯管内の湯水を出湯する給湯栓と、前記貯湯タンク内の湯水を排水する排水弁と、前記貯湯タンク内の圧力上昇を逃がす逃し弁と、前記給水管途中に前記貯湯タンクへの給水を遮断する給水遮断手段と、前記給湯混合弁及び前記風呂混合弁の交換モードを開始する交換モード開始手段とを備えたヒートポンプ式給湯機において、前記交換モード開始手段による交換モードの開始を検知したら、前記給水遮断手段によって前記貯湯タンクへの給水を遮断し、前記給湯混合弁の前記出湯管側と前記給水バイパス弁側とを連通させ、前記風呂混合弁の前記給水バイパス管側を閉塞させる弁開度に調節することを特徴とするヒートポンプ式給湯機。
【請求項3】
前記給水遮断手段を手動の閉止弁で構成することを特徴とする前記請求項1または2記載のヒートポンプ式給湯機。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate


【公開番号】特開2011−220645(P2011−220645A)
【公開日】平成23年11月4日(2011.11.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−92703(P2010−92703)
【出願日】平成22年4月14日(2010.4.14)
【出願人】(000000538)株式会社コロナ (753)