説明

ビスホール部の覆い構造

【課題】外面に長手方向に沿って形成されたビスホールの長手方向に沿う開口部を隠すようにしたビスホール部の覆い構造を提供する。
【解決手段】アルミ押し出しにより形成される長尺状板状材料1の外面に長手方向に沿って断面ほぼC型のビスホール2を備え、このビスホール2には長手方向に沿って開口部3が形成されており、前記ビスホール2には長手方向全長に亘ってアルミ押し出しにより形成された断面ほぼ逆C型のカバー4を外側から嵌め込み、ビスホール2の長手方向に沿う開口部3を覆うようにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば仕切り用の壁を構成する長尺状板材に形成されるビスホールやルーバーの羽根に形成されるビスホールなど、各種材料に形成されるビスホールの長手方向に沿う開口部を覆うようにしたビスホール部の覆い構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、2種類の材料をビス結合させるために、一方の材料に断面ほぼC型のビスホールを形成し、他方の材料に一方の材料のビスホールの端面を当接させて他方の材料側からビスホールの端部にビスをねじ込むようにしたものが一般に知られている。
【0003】
その場合、一方の材料のビスホールが例えば特許文献1に開示されているように外に向き、ビスホールの長手方向に沿う開口部が外方に露出しているものがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2003−343062号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記特許文献1に開示されているようにビスホールの長手方向に沿う開口部が外方に露出していると、前記開口部よりごみが浸入し、汚れが目立ち、またビスホールの端部にねじ込まれているビスも外から見え、見栄えが悪いという問題があった。
【0006】
本発明の目的は、このような課題を解決するものであり、外面に長手方向に沿って形成されたビスホールの長手方向に沿う開口部を隠すようにしたビスホール部の覆い構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の請求項1に記載のビスホール部の覆い構造は、アルミ押し出しにより形成される長尺状板状材料の外面に長手方向に沿って断面ほぼC型のビスホールを備え、このビスホールには長手方向に沿って開口部が形成されており、前記ビスホールには長手方向全長に亘ってアルミ押し出しにより形成された断面ほぼ逆C型のカバーを外側から嵌め込み、ビスホールの長手方向に沿う開口部を覆うようにしたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
以上のように、本発明のビスホール部の覆い構造は、長手方向に沿って開口部が形成された断面ほぼC型のビスホールに断面ほぼ逆C型のカバーを外側から嵌め込んでビスホールの開口部を覆うようにしてあるので、開口部よりごみが浸入することもなくて開口部の汚れが目立つことなく、またビスホールの端部にねじ込まれるビスも外から見えることなく、見栄えを良くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の一実施の形態における板状材料およびカバーの分解斜視図である。
【図2】同板状材料のビスホールにカバーを被せた状態を示す斜視図である。
【図3】同板状材料のビスホールにカバーを被せた状態を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の一実施の形態を、図1〜図3を用いて具体的に説明する。
図において、1はアルミ押し出しにより成型されたルーバーの羽根などの長尺状の板状材料で、この板状材料1の外面に長手方向に沿って断面ほぼC型のビスホール2が一体に形成されている。3はビスホール2の長手方向に沿って形成されている開口部である。このビスホール2には板状材料1の端面に別部材(図示せず)を結合させるために別部材側からビスがねじ込まれる。4はアルミ押し出しにより作られた断面ほぼ逆C型のカバーで、前記ビスホール2の長手方向全長に亘る長さを有している。そして、このカバー4をビスホール2に対してビスホール2の長手方向に沿う開口部3を覆うべく、ビスホール2をカバー4に圧入させるようにして外側から嵌め込むものである。
【0011】
上記のように、長手方向に沿って開口部3が形成された断面ほぼC型のビスホール2に断面ほぼ逆C型のカバー4を外側から嵌め込んでビスホール2の開口部3を覆うようにしてあるので、開口部3よりごみが浸入することもなくて開口部3の汚れが目立つことなく、またビスホール2の端部にねじ込まれるビスも外から見えることなく、見栄えを良くすることができる。
【産業上の利用可能性】
【0012】
本発明のビスホール部の覆い構造は、例えば仕切り用の壁を構成する長尺状板材に形成されるビスホールやルーバーの羽根に形成されるビスホールなど、各種材料に形成されるビスホールの長手方向に沿う開口部を覆うようにしたビスホール部の覆い構造である。
【符号の説明】
【0013】
1 板状材料
2 ビスホール
3 開口部
4 カバー

【特許請求の範囲】
【請求項1】
アルミ押し出しにより形成される長尺状板状材料の外面に長手方向に沿って断面ほぼC型のビスホールを備え、このビスホールには長手方向に沿って開口部が形成されており、前記ビスホールには長手方向全長に亘ってアルミ押し出しにより形成された断面ほぼ逆C型のカバーを外側から嵌め込み、ビスホールの長手方向に沿う開口部を覆うようにしたことを特徴とするビスホール部の覆い構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2010−281158(P2010−281158A)
【公開日】平成22年12月16日(2010.12.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−136771(P2009−136771)
【出願日】平成21年6月8日(2009.6.8)
【出願人】(000107985)セイコー産業株式会社 (14)
【Fターム(参考)】