説明

ビデオ・ストリーム中へインデックスするために加入者ビデオ・スクリーンにスライダ・バーを表示するビデオ配信システムおよび方法

【課題】対話型ビデオ配信システムにおいてビデオ・ストリーム中の異なった位置へのインデックス処理のための加入者のテレビまたはディスプレイ・ユニット上に、スライダ・バーのようなグラフィカル・アイコンを表示するシステムを提供する。
【解決手段】
対話型ビデオ配信システムは、好ましくは、1以上のビデオ・ストリームを記憶する少なくとも1つのメディア・サーバと、各々テレビのようなディスプレイ・デバイスを備えた1以上の加入者とを備える。テレビは、スライダ・バーまたはその他のグラフィカル・アイコンを表示し、このスライダ・バーを使用して、ビデオ・ストリーム中の異なった位置へインデックスする。ビデオ配信の間、ユーザは、好ましくはリモコン装置を使ってスライダ・バー上のノブを使用または調節して、ムービーまたはビデオ・ストリーム中の異なった位置へ“ジャンプ”したいことを示す。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
言及による加入
以下の引用文献は、この言及により本願に含めるものとする。
【0002】
ISO/IEC13818と称するISO/IEC MPEG仕様書は、この言及により、その全体を本願に含めるものとする。
【0003】
発明の分野
本発明は、一般的には、ビデオ配信およびビデオ・オン・デマンドのシステムに関し、さらに特定すれば、ビデオ・ストリーム中の場所へインデックスするために加入者のテレビジョンまたはディスプレイ・ユニットにスライダ・バーを表示するビデオ配信システムおよび方法に関するものである。
【背景技術】
【0004】
関連技術の説明
ビデオ・オン・デマンドまたはビデオ配信システムは、複数の加入者またはユーザが、1カ所以上のビデオ・サーバまたはメディア・サーバに格納されている、ムービー(movie)またはその他のオーディオ/ビデオ・シーケンスを選択的に視聴することを可能にするものである。ビデオ・サーバは、放送ケーブル・システムまたは衛星放送システムのようなデータ転送チャネルを通じて、複数の加入者またはユーザに接続している。ビデオ・サーバは、複数のムービーまたはその他のオーディオ/ビデオ・シーケンスを記憶し、各ユーザは、ビデオ・サーバから1つ以上のムービーを選択し、見ることができる。各ユーザは、テレビジョンまたはその他の視聴用装置、および所望のムービーを選択し見るための付随する復号化ロジックを含む。ユーザがあるムービーを選択すると、データ転送チャネルの1つを通って、選択されたムービーを各ユーザのテレビジョンに転送する。
【0005】
フル・モーション・デジタル・ビデオは、大容量の記憶装置およびデータ転送帯域幅を必要とする。したがって、ビデオ・オン・デマンド・システムは、種々の形式のビデオ圧縮アルゴリズムを用いて、必要な記憶容量およびデータ転送帯域幅の減少を図っている。通常、静止グラフィック画像およびフル・モーション・ビデオ毎に、異なるビデオ圧縮方法が存在する。静止グラフィック画像すなわち単一ビデオ・フレーム用ビデオ圧縮方法のことを、フレーム内圧縮方法(intraframe compression method)と呼び、動画ビデオ用圧縮方法のことをフレーム間圧縮方法(interframe compression method)と呼ぶ。
【0006】
静止グラフィック画像用ビデオ・データ圧縮の例としては、RLE(ランレングス符号化)およびJPEG(Joint Photographic Experts Group)圧縮がある。RLE圧縮方法は、ビット・マップの単一ライン上に重複する画素があるか否か検査し、画素自体のデータではなく、連続する重複画素の数を格納することによって処理を行う。JPEG圧縮は、無損失(画質劣化がない)または有損(認知不能の劣化から激しい劣化まで)圧縮形式のいずれかを与える、一群の関連規格である。JPEG圧縮は元来ビデオではなく静止画像の圧縮のために設計されたものであるが、JPEG圧縮は、動画ビデオの用途で用いられている場合もある。
【0007】
静止画像用圧縮アルゴリズムとは対照的に、殆どのビデオ圧縮アルゴリズムは、フル・モーション・ビデオを圧縮するために設計されたものである。動画ビデオ用ビデオ圧縮アルゴリズムは、フレーム間圧縮と呼ばれる概念を用いる。これは、データ・ファイル内における連続フレーム間の差分のみを格納することから成る。フレーム間圧縮では、通常適度に圧縮したフォーマットで、キー・フレームすなわち基準フレームの画像全体を格納する。連続するフレームをキー・フレームと比較し、キー・フレームと連続するフレームとの差分のみを格納する。新たなシーンが表示されるとき等、周期的に、新たなキー・フレームを格納し、この新たな基準点から後続の比較を開始する。フレーム間圧縮比は、ビデオ品質が変動しても、一定に保持してよいことを注記しておく。あるいは、フレーム間圧縮比は、内容に応じて変更してもよい。すなわち、圧縮対象のビデオ・クリップが多くの急峻なシーン遷移を画像毎に含む場合、圧縮の効率は低下する。フレーム間圧縮技法を用いるビデオ圧縮の例としては、とりわけ、MPEG、DVIおよびIndeoがあげられる。
MPEGの背景
MPEG(Moving Pictures Experts Group)圧縮と称する圧縮規格は、フル・モーション・ビデオ画像の圧縮(compression)および伸張(decompression)のための1組の方法であり、上述のフレーム間圧縮技法を用いるものである。MPEG圧縮は、動き補償および離散コサイン変換(DCT: discrete cosine transform)プロセス双方を用い、200:1以上の圧縮比を生み出すことができる。
【0008】
MPEG規格は、ビデオ・データと同時にサウンドも記録し、ビデオ・データおよびオーディオ・データを単一ファイルにインターリーブして、再生の間ビデオおよびオーディオの同期を維持することを要求する。通常、オーディオ・データも同様に圧縮し、MPEG規格は、MPEGレイヤIIのようなオーディオ圧縮方法を指定している。この圧縮方法は、フィリップス社(Philips)の商標である“MUSICAM”でも知られている。
【0009】
MPEGストリームは、イントラ(I)フレーム、予測(P)フレーム、および双方向補間(B)フレームと呼ぶ3つのタイプのピクチャを含む。Iフレームすなわちイントラ・フレームは、ビデオのフレーム全体のビデオ・データを含み、通常各10ないし15フレーム毎に置かれる。イントラ・フレームは、ランダムアクセスのためファイル中へのエントリ・ポイントを与え、そして通常適度に圧縮するのみである。予測フレームは、過ぎ去ったフレームすなわち以前のイントラ・フレームまたは予測フレームを参照して符号化する。したがって、Pフレームは、以前のIフレームまたはPフレームに対する変化のみを含む。一般的には、予測フレームは、かなり高い量の圧縮を受け、したがって将来の予測フレームに対する基準として使用する。双方向ピクチャは、圧縮量が最大であり、したがって符号化するには以前および今後の双方の基準を必要とする。
【0010】
Iフレームを作成した後、MPEGエンコーダは各Iフレームを、マクロ・ブロックと称する、16x16画素から成る正方形の格子に分割する。各Iフレームをマクロ・ブロックに分割するのは、動き補償を行うためである。Iフレームの後に続くピクチャの各々も、同じマクロ・ブロックに分割する。次に、エンコーダは、基準ピクチャのマクロ・ブロックと連続するピクチャにおけるそれらとの間の正確なまたはほぼ正確な一致を探索する。一致が見い出せた場合、エンコーダは、ベクトル移動コードすなわち動きベクトルを伝達する。ベクトル移動コードすなわち動きベクトルは、基準フレームと各連続ピクチャとの間の差分に関する情報のみを含む。基準のピクチャすなわちフレームにおけるブロックに対して変化がない連続ピクチャ内のブロックは無視する。一般的には、基準フレームに続くフレーム、すなわち、基準のIまたはPフレームに続くPフレームおよびBフレームに関しては、それらフレームのほんの小さな部分しか、それぞれの基準フレームの対応する部分とは異なっていない。したがって、これらフレームに関しては、それら相違部分のみを捕捉し、圧縮し、格納する。このようにして、これらのフレームのために実際に格納するデータ量を大幅に減少させる。
【0011】
動きベクトルを発生した後、エンコーダは空間冗長度(spatial redundancy)を用いて変化を追跡する。次いで、マクロ・ブロックの位置の変化を発見した後、MPEGアルゴリズムは、対応するマクロ・ブロック間の差分を記述することによって、さらにデータを減少させる。これは、離散コサイン変換またはDCTと呼ぶ数学的プロセスを通じて行う。このプロセスは、マクロ・ブロックを4つのサブブロックに分割し、色および明るさの変化を求める。人間の知覚(perception)は、色の変化よりは明るさの変化に敏感である。したがって、MPEGアルゴリズムは、明るさよりも色空間を減らす方向に、その処理能力(effort)を配分する。
【0012】
また、各ピクチャすなわちフレームは、当該フレームを識別し、そのフレームのための情報を含む、ピクチャ・ヘッダを含む。MPEG規格は、ビデオ・シーケンスの開始を識別するシーケンス・ヘッダも含む。シーケンス・ヘッダは、ビデオ・シーケンスの開始前に1回だけあればよい。しかしながら、MPEG−2規格は、シーケンス・ヘッダを、いずれのIフレームまたはPフレームの前にでも移転させることを許可している。シーケンス・ヘッダは、当該ビデオ・シーケンスに関連する情報を含み、この情報には、とりわけ、フレーム・レートおよびピクチャ・サイズが含まれる。
【0013】
デジタル・テレビジョンの用途に用いるMPEGビデオ・ストリームは、通常、全てのIフレームおよびPフレームの前にシーケンス・ヘッダを含む。これは、異なるビデオ・チャネル間でチャネル・サーフィング(channel surfing)を容易に行うために必要であり、これはユーザ側には重要な要求である。通常、ユーザが新しいチャネルに切り替える場合、その新しいチャネルのビデオは、次のシーケンス・ヘッダがビットストリームに現れるまでは、表示することができない。その理由は、シーケンスが表示可能となる前にデコーダが必要とするビデオ・シーケンスに関する重要な情報が、シーケンス・ヘッダに含まれているからである。各Iフレームおよび/またはPフレームの前にシーケンス・ヘッダが含まれていない場合、ユーザが新しいチャネルに切り替えた場合、新しいチャネルのビデオはおそらく直ちに表示することはできない。すなわち、ビデオは、次のシーケンス・ヘッダまで表示することができない。
【0014】
MPEG符号化ストリーム内のシーケンス・ヘッダは、プレゼンテーション・タイムスタンプを含み、これは、その符号化ストリーム内のタイムスタンプまたはタイムベースを与えるのに使用する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0015】
トリック・プレイ・ストリーム
対話型のビデオ・オン・デマンド(VOD)または近似ビデオ・オン・デマンド(NVOD)のシステムでは、ユーザが視聴中のムービー全体にわたって選択的に高速前進や高速逆進が可能であることが非常に望ましい。したがって、ビデオ・オン・デマンド・システムの中には、各ムービーのために、トリック・プレイ・ストリーム(trick play stream)と称する、高速前進ストリームおよび高速逆進ストリームを含むものもある。ユーザがあるムービーの中で高速前進または高速逆進を行いたい場合、ユーザは、高速前進または高速逆進のオプションを選択する。すると、ユーザが視聴していた適切な時点において、ノーマル・プレイ・ストリームではなく、高速前進または高速逆進のトリック・プレイ・ストリームがユーザに転送され、こうして、視聴中のムービーの高速前進および高速逆進を模擬する。したがって、ムービーのような単一のビデオ・ストリームは、異なったプレゼンテーション・レートで符号化することにより、ビデオ・ファイルが、ノーマル・プレイ・プレゼンテーション・レートに加えて、高速前進あるいは高速逆進速度で動作できるようにする。
インデックス処理
トリック・プレイ・ストリームを含む対話型ビデオ・オン・デマンド・システムは、ノーマル・プレイ・ストリームとトリック・プレイ・ストリームとの間でインデックスするため並びにトリック・プレイ・ストリーム間でインデックスするための方法を必要とする。言い換えれば、ユーザがムービーを見ていてそしてある時間高速前進を選んだとき、ビデオ・サーバがノーマル・プレイ・ストリームから、高速前進ストリーム内の適当なポイントまたはフレームへとスイッチするのに機構が必要である。ユーザがその次に、ノーマル・プレイ速度での視聴を再開したいときも、ビデオ・サーバが高速前進で視聴中のフレームから、ノーマル・プレイ・ストリーム内の適当なポイントまたはフレームへとスイッチするのに機構が必要である。したがって、ビデオ・サーバは、第1のプレゼンテーション・レートでの第1のビデオ・ファイルの出力から第2のプレゼンテーション・レートでの第2のビデオ・ファイルの出力へのスイッチが起きたときに、ビデオ・ファイル内のその適当な位置を判定できなければならない。
【0016】
ユーザがムービー中の異なった場所または位置に容易にインデックスできるようにするために、その他のタイプのインデックス処理のシステムおよび方法が望まれている。例えば、進行中のトリック・プレイの高速前進または高速逆進のストリームを視聴する必要なく、ビデオ・ストリーム中の任意の場所へ選択的にしかも即座にユーザがジャンプできるようにすることは、大いに望ましい。したがって、ビデオ配信システムにおけるビデオ・ストリーム中の異なった位置への効率的なインデックス処理のための改良したインデックス処理システムおよび方法が望まれている。また、ビデオ・ストリーム中の任意の位置にユーザが選択的にしかも即座にジャンプできるようにする改良したインデックス処理システムおよび方法も、望まれている。さらに、トリック・プレイ・ストリームを必要とせず、しかもメディア・サーバの処理負担を軽減する改良したインデックス処理システムおよび方法も望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0017】
本発明は、対話型ビデオ配信システムにおいて、ビデオ・ストリーム中の異なった位置へのインデックス処理のための加入者のテレビまたはディスプレイ・ユニット上に、スライダ・バーのようなグラフィカル・アイコンを表示するシステムおよび方法を構成する。対話型ビデオ配信システムは、好ましくは、1以上のビデオ・ストリームを記憶する少なくとも1つのメディア・サーバと、各々テレビのようなディスプレイ・デバイスを備えた1以上の加入者ユニットと、から成る。各テレビで使用するセットトップ・ボックスまたはその他のデバイスは、スライダ・バーまたはその他のグラフィカル・アイコンを表示し、このスライダ・バーを使用することにより、ビデオ・ストリーム中の異なった位置へインデックスする。
【0018】
好ましい実施形態においては、前記メディア・サーバは、ノーマル・プレイ・ストリームを記憶し、そして各ノーマル・プレイ・ストリームに対して、1つ以上のトリック・プレイ・ストリーム、すなわち高速前進および高速逆進の一方または双方のビデオ・ストリームとを記憶することができる。好ましい実施形態においては、前記メディア・サーバは、ノーマルプレイ・ビデオ・ストリームを記憶し、これは、好ましくは種々のビデオ圧縮方法の任意のもの(好ましくは、MPEG方法)を使って圧縮する。本発明のこのシステムは、各ノーマル・プレイ・ストリームに対するインデックスのテーブルまたはルックアップ・テーブルを生成し、これは前記ストリーム中の異なった位置へのインデックス処理を可能にする。ノーマル・プレイ・ストリームに対するインデックス・テーブルを作成する際、前記システムは、最初に、ノーマル・プレイ・ストリームを解析し、そして好ましくは、前記ノーマル・プレイ・ストリームに含まれるプレゼンテーション・タイムスタンプに基づいてノーマルプレイ・タイム標準を作成する。前記システムは、次に、好ましくは、前記ノーマルプレイ・タイム標準を使って、ノーマル・プレイ・ストリームに対するインデックスのテーブルまたはルックアップ・テーブルを作成する。各インデックス・テーブルは、2タプルのアレイから成り、この2タプルは、前記ノーマルプレイ・タイム標準と、各前記ストリーム中へのインデックスまたはオフセットとである。前記インデックス・テーブルは、前記ストリーム中の異なった場所へのインデックス処理を可能にする。前記メディア・サーバがトリック・プレイ・ストリームを記憶している場合、前記システムはまた、好ましくは、前記ノーマル・プレイ・ストリームと前記トリック・プレイ・ストリームとの間のインデックス処理を可能にする前記トリック・プレイ・ストリーム用のインデックス・テーブルを作成する。
【0019】
前記テレビに結合した前記セットトップ・ボックス上で走る対話型アプリケーションは、スライダ・バーのようなグラフィカル・アイコンを前記テレビ・スクリーンに表示する。代替の実施形態においては、前記メディア・サーバは、前記スクリーンに前記スライダ・バーを表示するグラフィカル・データを供給する。好ましい実施形態においては、前記スライダ・バーは、ユーザがムービーをポーズさせたときに表示する。前記スライダ・バーが表示されたとき、前記ユーザは、好ましくはリモコン装置を使って前記スライダ・バー上のノブを使用するかあるいは調節することにより、前記ムービーまたはビデオ・ストリーム中の異なった場所へ“ジャンプ”したいことを示すことができる。
【0020】
好ましい実施形態においては、加入者デバイスまたはセットトップ・ボックスは、前記ユーザ入力を受け、そして前記スライダ・バーのユーザ操作に基づいて前記ムービーまたはストリーム中の1つの相対的位置を示す0−100からの値を計算する。前記セットトップ・ボックスは、次に、この値を前記メディア・サーバに供給する。前記メディア・サーバは、前記加入者デバイスからの前記スライダ・バーのユーザ入力を表す前記値を受け、そしてこの受けたユーザ入力に基づいてノーマルプレイ・タイムを計算する。前記メディア・サーバは、0−100からの前記値を受け、そしてムービー長を使用することにより、それに対応するノーマルプレイ・タイム値を計算する。例えば、前記ユーザが前記スライダ・バーを調節することにより前記スライダ・バーの“ノブ”を前記スライダ・バーのちょうど真ん中に配置した場合、前記加入者デバイスは、50の出力を前記メディア・サーバに供給する。もし前記ムービー長がちょうど2時間の場合、前記メディア・サーバは、1時間のノーマルプレイ・タイムを出力する。
【0021】
次に、前記メディア・サーバは、各前記インデックス・テーブルを使用することにより、前記ノーマルプレイ・ビデオ・ストリーム中にインデックスする。前記メディア・サーバが新たなノーマルプレイ・タイムを計算すると、前記メディア・サーバは、この計算したノーマルプレイ・タイムを使って、前記ノーマルプレイ・タイムのインデックス・テーブル中の適当なオフセットを検索する。次に、このオフセットを使用することにより、その検索したオフセットにて前記ノーマル・プレイ・ストリームのプレイを開始させる。前記セットトップ・ボックスは、次に、好ましくは前記スライダ・バー上の前記ノブの場所を調節することにより、出力中の前記ビデオ・ストリームの正しい位置を反映させる。前記メディア・サーバはまた、オプションとして、上記検索したオフセットでの前記ストリームの出力の前に、適当なポイントで前記ノーマル・プレイ・ストリームを停止させるため、出力中の前記ノーマル・プレイ・ストリームの現行のノーマルプレイ・タイムとオフセットを調べる。
【0022】
1実施形態においては、前記ユーザがビデオ・ストリーム中の新たな位置へジャンプするために前記スライダ・バーを最初に操作したとき、前記メディア・サーバは、前記ノーマル・プレイ・ストリームの前記現行のノーマルプレイ・タイムおよびバイト・オフセットをキャッシュする。したがって、前記ユーザが後でスライダ・バー調節を行う前の前記ムービー中の元のポイントへの復帰を希望する場合、前記ユーザは、リモコンのあるキーあるいはスライダ・バー上の復帰オプションを選択する。この選択により、前記メディア・サーバは、前記ノーマル・プレイ・ストリームのインデックス・テーブル中の適当なノーマルプレイ・タイムおよびオフセットを検索する。次に、このオフセットを使用することにより、前記ストリームがスライダ・バー調節の前にあった場所にて前記ノーマル・プレイ・ストリームのプレイを開始させる。
【0023】
したがって、本発明は、ノーマル・プレイ・ストリーム中の異なった位置へのインデックス処理を効率的に可能にする。本発明は、スライダ・バーのようなグラフィカル・アイコンを表示し、これは、前記ビデオ・ストリーム中の位置を選択するための単純で便利な機構を提供する。また、本発明は、共通の基準として使用するノーマルプレイ・タイム標準を作成し、これによりインデックス処理プロセスを簡単化する。
【0024】
本発明のより良い理解は、以下の好適な実施形態の詳細な説明を、以下の図面と関連付けて検討することによって得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】図1は、1以上のメディア・サーバと1以上の加入者を含むビデオ配信システムを示す。
【図2】図2は、テレビを視聴しているユーザを示しており、このテレビ・ディスプレイは、本発明によるビデオ・ストリーム中へのインデックス処理のためのスライダ・バーを表示している。
【図3】図3は、図1のメディア・サーバを示す。
【図4】図4は、図3のメディアサーバ・コンピュータ・システムを示すブロック図。
【図5】図5は、本発明によるノーマル・プレイ・ストリームおよびトリック・プレイ・ストリームのためのインデックス・ルックアップ・テーブルの生成を示すフローチャート。
【図6】図6は、本発明によるノーマル・プレイ・ストリームおよびトリック・プレイ・ストリームのインデックス・ルックアップ・テーブルを示す。
【図7】図7は、スライダ・バーのユーザ操作に関するユーザ入力を受けそしてメディア・サーバへ関連する情報を供給するセットトップ・ボックスの動作を示すフローチャート図。
【図8】図8は、本発明による、セットトップ・ボックスからの受けたユーザ入力に基づいてノーマル・プレイ・ストリーム中の新たな位置にインデックス処理するメディア・サーバの動作を示すフローチャート図。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
ビデオ配信システム
次に図1を参照すると、これには、ビデオ・ストリームを記憶し転送するためのビデオ・サーバすなわちビデオ配信システム30を示している。このシステム30は、好ましくは、ビデオ・オン・デマンド(VOD)または近似ビデオ・オン・デマンド(NVOD)のシステム、あるいは、その他のタイプのビデオ配信システムであり、これは、1以上のユーザ、好ましくは複数のユーザに対し、ビデオまたはマルチメディアのストリームを転送あるいは再生することができる。本開示においては、用語“ビデオ・ストリーム”は、ビデオ表示を提示するためのデータの1つのファイルまたはシーケンスを指すのに用いる。用語“ビデオ・ストリーム”は、ビデオおよびオーディオの両方のコンポーネントを含むマルチメディア・ストリームも含む。
【0027】
図示のように、1実施形態においては、システム30は、1以上のメディア・サーバすなわちビデオ・サーバ50を含み、これらは、広帯域ネットワーク40を通して複数の加入者52に接続している。後述するように、各メディア・サーバ50は、好ましくは、汎用コンピュータ・システム60(図2)を含んでいる。広帯域ネットワーク40は、好ましくは、マルチメディア・コンテンツに適したネットワーク、例えばATM(非同期転送モード)ネットワーク、衛星放送ネットワーク、あるいはIP/RTP(インターネット・プロトコル・リアルタイム・プロトコル)ネットワークである。加入者52は、好ましくは、テレビジョン、コンピュータ等のディスプレイ・デバイスを備えている。メディア・サーバ50は、ビデオまたはマルチメディアのストリームを広帯域ネットワーク40を通して各加入者52に供給する。
【0028】
メディア・サーバ50は、複数のビデオまたはマルチメディアのストリームを転送あるいは再生する能力をもっている。好ましい実施形態においては、このシステム50は、種々の指示された位置または場所の内いずれかにてノーマル・プレイ・ストリームを転送あるいは再生することができる。本開示においては、用語“ノーマル・プレイ・ストリーム”は、ノーマルすなわち標準のプレゼンテーション・レートで再生するように設計したビデオ・ストリームを指す。1実施形態においては、各ノーマル・プレイ・ストリームは、関連の1以上のトリック・プレイ・ストリームも有することができ、これらは、高速前進および高速逆進の一方または双方のストリームの1つ以上から成ることができる。本開示においては、用語“トリック・プレイ・ストリーム”は、高速前進および高速逆進の一方または双方のビデオ・ストリーム(好ましくは圧縮ストリーム)を指し、これらは、ノーマル・プレイ・ストリームから生成し、そしてノーマル・プレイ・ストリームとは異なったプレゼンテーション・レートをもっている。
【0029】
ノーマル・プレイ・ストリームは、好ましくは圧縮したビデオ・ストリームである。本発明は、これらビデオ・ストリームのタイプまたはフォーマットとは独立に動作する。したがって、ノーマルプレイ・ビデオ・ストリームは、MPEG−1,MPEG−2,Motion JPEG,Quick Time等を含む種々のタイプのフォーマットの内の任意のもので圧縮してもよい。さらに、本発明は、フレーム・レートおよびその他のプレゼンテーション特性とは独立に動作する。
図2−加入者ユニット
次に図2を参照すると、これは、本発明の好ましい実施形態による加入者ユニット52をユーザが見ているのを示す図である。図示のように、加入者ユニット52は、テレビまたはその他のディスプレイ・デバイス53から成っている。テレビ53は、従来技術で周知のように、ビデオ画像を表示するディスプレイ・スクリーン59を備えている。気づくように、テレビまたはディスプレイ・デバイス53は、任意の種々のタイプのディスプレイ・ユニットで構成することができ、これには、デジタルTVまたは高精細TV(HDTV)、ビデオ・モニタを有するコンピュータ・システム、あるいはその他のディスプレイ・デバイスが含まれる。
【0030】
また、加入者ユニット52は、セットトップ・ボックス57またはその他のロジックも含み、これは、テレビ53に結合している。セットトップ・ボックス57は、ケーブル58に接続し、そしてこのケーブル58は、ネットワーク40に接続ししたがってメディア・サーバ50に接続する。セットトップ・ボックス57は、テレビ53内に含ませたりあるいはコンピュータ・システムのバスに挿入するアダプタ・カードで構成したりできる。本文で用いる用語“セットトップ・ボックス”は、任意のタイプの外部のロジックまたはデバイス、あるいはテレビまたは他のディスプレイ・デバイス内に含ませた任意のタイプのロジックを指し、これらは、ビデオまたはオーディオの伸張のようなマルチメディア・コンテンツの表示に関連した処理機能を実行し、対話型アプリケーションを実行し、あるいは本発明のスライダ・バー54を表示するものである。
【0031】
図示のように、テレビ53のディスプレイ・スクリーン59は、ユーザがビデオ・ストリームの所望の位置にインデックスできるようにするためのグラフィカル・アイコン54を表示する。好ましい実施形態においては、グラフィカル・アイコン54は、スライダ・バー54である。このスライダ・バー54は、小さなノブまたはカーソル55を備え、これは、スライダ・バー54内で動かすことができる。本開示においては、用語“スライダ・バー”は、スライダ・バー54とノブ55の両方を含む。また、本文で用いる用語“スライダ・バー”は、ビデオ・ストリーム内の1つの位置を示すためのその他のグラフィカル・アイコンも包含するよう意図している。図示のように、好ましくはリモコン56を使うユーザは、リモコン56上のボタンまたはダイアルを操作することにより、スライダ・バー54内でのノブ55の動きを制御する。ユーザは、スライダ・バー54内でノブ55を操作あるいは調節することにより、視聴中の所望のムービーまたはビデオ・ストリーム内で位置の“ジャンプ”を行うことができる。したがって、ユーザがムービーの視聴を開始しそしてこのムービーの最後まで“高速前進”または“ジャンプ”したい場合、ユーザは、単にリモコン56を使うことにより、スライダ・バー54内で、スライダ・バー54の左端からスライダ・バー54の右端まで、すなわちムービーの始めからムービーの終わりまでノブ55を動かせばよい。
【0032】
スライダ・バー54内でのノブ55のユーザ操作に応答して、信号をセットトップ・ボックス57が受ける。このとき、セットトップ・ボックス57は、好ましくは、受けたユーザ入力に基づいて情報を計算し、そしてこの情報を、このビデオ出力ストリームを供給するそれぞれのビデオ・サーバ50に供給し戻す。さらに後述するように、スライダ・バー54のユーザによる操作または調節に応答して、ビデオ・サーバ50は、操作されたスライダ・バー54が指示するビデオ・ストリーム内の所望の位置または場所におけるビデオ出力を供給する。
【0033】
好ましい実施形態においては、スライダ・バー54は、テレビ・セット53に接続したセットトップ・ボックス57が表示させる。好ましい実施形態においては、スライダ・バー54は、ユーザがビデオ・ストリームをポーズさせたときのみ表示させる。このスライダ・バー54を表示させたとき、セットトップ・ボックス57は、スライダ・バー54内でのノブ55の動きを更新することにより、テレビ53上で再生中のビデオ・ストリームまたはムービーの現行の位置を反映させる。したがって、スライダ・バー54をスクリーン59に表示したとき、表示中のビデオ・ストリームのその位置に対しスライダ・バー54内のその適当な位置にノブ55を表示させる。代替の実施形態においては、スライダ・バー54は、継続して表示し、そしてスライダバー・ノブ55の位置は、各ビデオ・ストリームをテレビ53にセットトップ・ボックス57を通して供給するにつれ更新する。
【0034】
本発明の代替の実施形態においては、スライダ・バーのグラフィカル・アイコン54は、ビデオ・サーバ50が出力中のムービー・ビデオストリームと共に、直接供給する。この実施形態においては、ビデオ・サーバ50は、好ましくは、ポーズ・コマンドを受けたときあるいは他のユーザ入力であってスライダ・バー54の使用希望を示す入力を受けたときにのみ、スライダ・バー54を表示する。メディア・サーバ50は、ノブまたはカーソル55をスライダ・バー54内の適当な位置に表示することにより、表示中のムービーの現行位置を反映させる。
図3−メディア・サーバ
次に図3を参照すると、好ましい実施形態においては、メディア・サーバまたはビデオ・サーバ50は、コンピュータ・システム60から成っている。メディアサーバ・コンピュータ・システム60は、好ましくは、各種の標準のコンポーネントを備え、これには、少なくとも1つのプロセッサと、1以上のバスと、ハードドライブとメモリとが含まれる。図4は、図3のメディアサーバ・コンピュータ・システム60に含まれたコンポーネントを示すブロック図である。尚、図4は、例示的なものに過ぎず、その他のコンピュータ・アーキテクチャも希望に応じて使用することができる。図示の通り、コンピュータ・システム60は、少なくとも1つのプロセッサ80を含み、これはチップセット・ロジック82を通してシステム・メモリ84に接続している。チップセット82は、好ましくは、PCI(Peripheral Component Interconnect)ブリッジを備え、これはPCIバス86とインターフェースするためのものである。このコンピュータ・システム60は、好ましくは、ノーマル・プレイ・ストリームおよびこれに対応する任意のトリック・プレイ・ストリームを記憶するため、RAID(Redundant Array of Inexpensive Disks)ディスク・アレイ90またはその他の記憶メディアを備える。コンピュータ・システム60には、MPEGデコーダ74およびMPEGエンコーダ76の一方または双方を含ませることができ、これらは、PCIバス86に接続して示している。コンピュータ・システム60にはまた、図示のようにビデオ回路88を含ませることができる。
【0035】
再び図3を参照すると、コンピュータ・システム60は、1以上のデジタルの記憶またはメディア記憶デバイスを備えるか、あるいはそれらに接続している。例えば、図2の実施形態においては、コンピュータ・システム60は、メディア記憶ユニット62にケーブル64を通して結合している。メディア記憶ユニット62は、コンピュータ・システム60のディスク記憶システムに加えたものとするかあるいはこれに代わるものとすることができる。メディア記憶ユニット62は、ノーマル・プレイ・ストリームおよび任意のこれに対応するトリック・プレイ・ストリームを記憶するため、1以上の複合RAIDドライブを備えている。あるいはこの代替として、メディア記憶ユニット62は、デジタルのビデオまたはマルチメディアのコンテンツを記憶するため、1以上のCD−ROMドライブおよび1以上のデジタル・ビデオ・ディスク(DVD)記憶ユニットの一方または双方、もしくはその他のタイプのメディアを備えることができる。また、コンピュータ・システム60は、これに1以上の内部CD−ROMドライブを備えたり、あるいは別個のデジタル・ビデオ・ディスク(DVD)記憶ユニットに結合したりすることができる。コンピュータ・システム60はまた、所望であれば、他のタイプのデジタルまたはアナログの記憶デバイスに接続することもできる。
【0036】
圧縮したノーマル・プレイ・ストリーム並びに任意のこれに関連するトリック・プレイ・ストリームは、RAIDディスク・アレイ、CD−ROMまたはデジタル・ビデオ・ディスク(DVD)のような、メディア・サーバ50内の記憶メディア上に含ませることができる。メディア・サーバ50は、その記憶メディアからそれぞれのノーマル・プレイ・ストリームまたはトリック・プレイ・ストリームを読み取り、そしてそのデータを、1以上のディスプレイ・ユニットまたはビューア(加入者)52に供給する。メディア・サーバ50は、ATM(Asynchronous Transfer Mode)、ISDN(Integrated Services Digital Network)、あるいは衛星のような種々の通信メディアを使ってビデオ・データを出力することができる。上記のように、加入者ディスプレイ・ユニット52は、テレビ、コンピュータ・システムあるいはビデオ・コンテンツを表示するディスプレイ・スクリーンを備えたその他のシステムで構成することができる。
【0037】
上述のように、メディア・サーバ50は、通常はユーザ選択に基づいて、ノーマルプレイ・ビデオ・ストリーム内の異なった場所または位置にインデックスする。さらに後述するように、メディア・サーバ50は、各種のノーマル・プレイ・ストリームに対するインデックス・テーブルを生成し、そしてこれらテーブルを用いて種々のストリーム中の異なった場所へインデックスする。好ましい実施形態においては、このインデックス・テーブル生成並びにインデックス処理機能は、メディア・サーバ50によりソフトウェアで実行し、このソフトウェアはフロッピ・ディスク72で表している。代替の実施形態においては、コンピュータ・システム60は、インデックス・テーブル生成およびインデックス処理機能の一方または両方を実行する専用のハードウェアを備えている。第3の実施形態においては、1組の関係したストリーム、すなわちノーマル・プレイ・ストリームとこれに関連するトリック・プレイ・ストリームとは、これらの中に埋め込んだインデックス処理情報を備えて、各ストリーム間のインデックス処理を提供する。
【0038】
判るように、メディア・サーバ50は、希望に応じて2以上の相互接続したコンピュータを備えてもよい。尚、本発明によれば、希望に応じて、種々のタイプのビデオ配信システムの内の任意のものを使用することができる。
図5−インデックス・ルックアップ・テーブルの作成
次に図5を参照すると、これには、本発明によるインデックス・ルックアップ・テーブルの生成を例示する図を示している。ここで、1つのノーマル・プレイ・ストリームを本システム内に記憶している、と仮定する。1以上のトリック・プレイ・ストリームをシステムに記憶している場合、これら異なったストリームは、好ましくは、互いに異なったレートでのプレゼンテーションのため同じコンテンツを符号化している。図5の方法は、本発明によりストリーム内の異なった位置へのインデックス処理を可能にするため、ノーマル・プレイ・ストリームのためのインデックス・テーブルを生成するのに使用する。尚、図5の方法は、希望に応じて、ノーマル・プレイとトリック・プレイのビデオ・ストリーム間のインデックス処理のためのインデックス・テーブルを作成するのにも使用することができる。
【0039】
図示のように、ステップ102において、本発明のシステムは、ノーマル・プレイのビデオ・ストリームまたはマルチメディア・ストリームを受けるかあるいはこれを調べる。上述のように、ノーマル・プレイ・ストリームは、スクリーン(例えば、テレビまたはコンピュータ・システム)上にビデオ・シーケンス(例えば、テレビ・セグメントまたはムービー)を提示するのに使用するビデオ・データの1つのストリームから成っている。好ましい実施形態においては、ノーマル・プレイ・ストリームは、圧縮したストリームであって、好ましくはMPEG−2圧縮ストリームであるが、ただし、希望に応じてその他のタイプの圧縮も使用することができる。
【0040】
ステップ104において、本発明のシステムは、好ましくは、ストリーム内のタイムスタンプを解析する。ストリームがMPEGストリームである好ましい実施形態においては、本システムは、ストリーム内のシーケンス・ヘッダからプレゼンテーション・タイムスタンプを解析する。上述のように、プレゼンテーション・タイムスタンプは、ビデオ・シーケンスのためのタイムベースを供給するのに使用する。
【0041】
上述したように、MPEG符号化ストリームは、イントラコード化したピクチャである複数のIフレームと、インターコード化したフレームである複数のBフレームおよびPフレームとを含んでいる。Iフレームの各々は、ビデオの1フレーム全体のビデオ・データを含み、そしてこれはそのシーケンス中に周期的に置く。PフレームおよびBフレームは、前のあるいは後続のフレームに対する変化情報を含んでいる。各々のピクチャまたはフレームはまた、ピクチャ・ヘッダを含み、これは、フレームを識別しそしてそのフレームに関する情報を含む。さらに、MPEG符号化ストリームは、1以上のシーケンス・ヘッダを含み、これらは、このビデオ・シーケンスに関するある一定の情報を含み、この情報は、とりわけフレーム・レートおよびピクチャ・サイズを含む。シーケンス・ヘッダは、プレゼンテーション・タイムスタンプを含み、これは、ビデオ・シーケンスのプレイ・タイムを示す。
【0042】
ステップ106において、本発明のシステムは、好ましくは、プレゼンテーション・タイムスタンプを“ノーマルプレイ・タイム”標準にマップする。したがって、本発明のシステムは、マルチメディア・タイトル内の“位置”に関連させることができる“ノーマルプレイ・タイム”の概念に基づいてマルチメディア・インデックスを定める。ノーマルプレイ・タイム標準は、本発明にしたがい、ノーマル・プレイ・ストリーム内の異なった位置または場所にインデックス処理するのに使用する。このノーマルプレイ・タイム標準はまた、異なったプレゼンテーション・レートをもつストリーム間のインデックス処理のため、すなわち、ノーマル・プレイ・ストリームとトリック・プレイ・ストリームとの間のインデックス処理に使用することもできる。トリック・プレイ・ストリームに関しては、各位置に存在するコンテンツが概念上実質的に等価の場合、すなわち、シーケンス内の同じまたは実質上同じ画像が提示中のとき、位置は、異なったプレゼンテーション・レートをもつノーマル・プレイ・ストリームおよび/またはトリック・プレイのビデオ・ストリーム間では等価であると定め、これによりそのストリームに特有となることのある解像度およびその他の符号化パラメータの相違を許容する。
【0043】
ノーマルプレイ・タイム標準を生成する際、本発明のシステムは、プレゼンテーション・タイムスタンプを調べ、そしてそのムービーの開始時における元のあるいは基礎となるプレゼンテーション・タイムスタンプを追跡する。次に、システムは、この基礎または元のプレゼンテーション・タイムスタンプを後続のタイムスタンプから減算することにより、ノーマル・プレイ・ストリームに対するノーマルプレイ・タイム値を決定する。言い換えれば、ノーマル・プレイ・ストリーム内のある所与のポイントに対するノーマルプレイ・タイムを計算するためには、本システムは、基礎プレゼンテーション・タイムスタンプを、ノーマル・プレイ・ストリーム中の各ポイントまたは場所における今後のプレゼンテーション・タイムスタンプから減算することにより、その場所に対するノーマルプレイ・タイム値を求める。
【0044】
好ましい実施形態においては、マルチメディア・ストリーム中の位置に対するノーマルプレイ・タイム(NPT)は、ノーマル速度の前進のプレゼンテーションまたはノーマル・プレイ・ストリームで測ったときの、このタイトルの開始から各位置までのタイムである。ノーマルプレイ・タイムは、ノーマル・プレイ・ストリームの速度に対応し、そしてクロック・タイムと1対1の対応をもっている。したがって、ノーマルプレイ・ムービーが1秒前進すると、ノーマルプレイ・タイムは1秒前進する。高速前進ファイルまたは高速前進トリック・プレイ・ストリームにおいては、FFストリームは5倍速いと、ノーマルプレイ・タイムはユーザが視聴しているよりも5倍速い。一般には、このムービー中の任意の特定のシーンは、ノーマルプレイ・タイムで識別する。したがって、特定のシーンがノーマルプレイ・タイムにおいてムービーに入ってX分のところで生起した場合、この位置またはシーンは、X分としてあるいはX分と呼ぶ。この特定のシーンはまた、他のトリック・プレイ・ストリームの任意のものにもX分のノーマルプレイ・タイムで位置している。
【0045】
判るように、ノーマル・プレイ・ストリームおよびトリック・プレイ・ストリームのためのインデックス・テーブルを生成するのに他の方法も使用することができる。代替の実施形態においては、本発明のシステムは、各GOP(Group of Pictures:ピクチャ・グループ)に対するオフセットのリストを使ってインデックス・ルックアップ・テーブルを作成する。別の実施形態においては、本システムは、インデックス処理のためビデオ・ストリーム内のプレゼンテーション・タイムスタンプを使用する。インデックス・テーブルを作成する他の方法も、希望に応じて使用することができる。また、判るように、ノーマル・プレイ・ストリームに対するノーマルプレイ・タイム(NPT)標準インデックス・テーブルを生成するのに他の方法を使用することもできる。
【0046】
ステップ108において、本システムは、それぞれのマルチメディア・ノーマル・プレイ・ストリームのためのインデックス・ルックアップ・テーブルを作成する。このノーマルプレイ・マルチメディア・ストリームのためのインデックス・ルックアップ・テーブルは、2タプル(tuple)のインデックスまたはアレイから成っており、そして各タプルは、ノーマルプレイ・タイム値および各ストリーム内のオフセットから成る。ステップ110においてトリック・プレイ・ストリームがシステム内に存在する場合、システムは、オプションとして、ステップ112において、トリック・プレイ・ストリームに対するインデックス・ルックアップ・テーブルを作成する。ノーマル・プレイの高速前進および高速逆進のストリームに対するこのインデックス・ルックアップ・テーブルは、図6に示している。図示の通り、各タプルは、ノーマルプレイ・タイム値およびストリーム内のこれに対応するファイル・オフセットから成っている。ノーマル・プレイ・ストリームに対しては、ノーマルプレイ・タイム・エントリは、ステップ106において計算したノーマルプレイ・タイム値から成っている。一定のビットレート符号化をもつトリック・プレイ・ストリームに対しては、スケール・ファクタをインデックス・ルックアップ・テーブルのノーマルプレイ・タイム値に導入することにより、異なったプレゼンテーション・レートの補償を行う。
【0047】
インデックス・ルックアップ・テーブルは、ノーマルプレイ・タイムとファイル・オフセットに各々基づいて印またはエントリを指定することにより、マルチメディア・ストリーム中のある特定のノーマルプレイ・タイム・ポイントにてプレイを開始あるいは停止させる。ノーマル・プレイ・ストリームに対するインデックス・ルックアップ・テーブルは、本発明にしたがって使用することにより、メディア・サーバ50が、スライダ・バー54へのユーザ入力により指示された種々の場所または位置においてノーマルプレイ・ビデオ・ストリーム用のビデオ・データを出力できるようにする。また、トリック・プレイ・ストリームのためのインデックス・ルックアップ・テーブルは、マルチメディア・サーバ50が、異なったプレゼンテーション・レートをもつストリームの互いに等価の位置へおよびそれらの間で、すなわちノーマル・プレイ・ストリームとトリック・プレイ・ストリームとの間で転移できるようにする。
【0048】
1実施形態においては、インデックス・ルックアップ・テーブルは、ストリームの開始、停止またはそれらの間で転移するための有効な位置を表すタプルのみを含んでいる。判るように、異なったプレゼンテーション・レートをもつ各マルチメディア・ストリーム中の互いに等価の位置は、等しいNPT値をもつことになるが、ただし、ストリームの始めからその位置までのプレゼンテーションの実際の時間は、互いに異なったストリームでは相違する。また、判るように、異なったプレゼンテーション・レートをもつ各マルチメディア・ストリーム中の互いに等価の位置は、互いに等しいNPT値をもっているが、異なったプレゼンテーション・レートをもつストリームの仮定的長さの相違に起因して、異なったバイト・オフセットをもつことになる。
【0049】
ルックアップ・テーブルの作成は、任意の特定のタイプのビデオ圧縮またはMPEG表現に独立である。MPEG圧縮を使用する好ましい実施形態においては、インデックス・ルックアップ・テーブルの作成は、MPEGファイルを走査し、MPEGファイル内のランダムアクセス・ポイントを注目し、そしてMPEGファイル中のプレゼンテーション・タイムスタンプからノーマルプレイ・タイム標準に変換することにより行う。概念的には、各インデックス・テーブルは、ノーマルプレイ・タイム対シーンのアレイから成り、そしてムービー中の任意の特定の画像またはフレームは、ノーマルプレイ・タイム値により識別することができる。上記から判るように、1つのインデックス・テーブルは、ノーマル・プレイ・ストリーム、並びにトリック・プレイ・ストリーム、例えば高速前進および高速逆進のストリームに対し作成する。このインデックス・テーブル内に記憶したオフセットの各々は、ノーマルプレイ・タイムから、この特定のシーンが開始するMPEGファイル中のバイト・オフセットへのインデックスである。
【0050】
したがって、好ましい実施形態においては、本発明のシステムは、インデックス・テーブルに対しノーマルプレイ・タイム標準を使用する。代替の実施形態においては、本発明のシステムは、各GOP(ピクチャ・グループ)へのオフセットのリストを使ってインデックス・ルックアップ・テーブルを作成する。上記から判るように、インデックス・テーブルを作成するための他の方法も、希望に応じて使用することができる。
図7−セットトップ・ボックス動作
次に図7を参照すると、これには、セットトップ・ボックス57の動作を例示するフローチャート図を示している。図7は、スライダ・バー54の動作、およびスライダ・バー54上のノブ55のユーザ操作に関するセットトップ・ボックス57の動作を示している。図示のように、ステップ160において、セットトップ・ボックス57は、図2に示したように、テレビ・スクリーンにスライダ・バー54とノブ55を表示する。好ましい実施形態においては、ユーザは、リモコン56のポーズ・ボタンを押して、スライダ・バー54の表示をイネーブルする。言い換えれば、スライダ・バー54は、ユーザがポーズ・ボタンを押したときに表示される。別の実施形態においては、ユーザのリモコン56には、スライダ・バー54の表示をイネーブルまたはディスエーブルする専用のボタンまたはメニュー選択を備える。したがって、図7のフローチャートにおいては、セットトップ・ボックス57がリモコン56からのユーザ入力に応答してスライダ・バー54を表示する、と仮定する。
【0051】
ステップ162においては、セットトップ・ボックス57は、メディア・サーバ50から受けたビデオ・ストリームの位置に基づいてスライダ・バー54内のスライダバー・ノブ55の場所を更新する。したがって、スライダ・バー54が表示されると、セットトップ・ボックス57は、スライダバー・ノブ55の場所を、ビデオ・ストリームまたはムービーが表示中である位置に更新する。このようにして、スライダバー・ノブ55は、表示されているムービーの相対的位置の指示を与える。判るように、ステップ162は、省略することができるオプションのステップである、すなわち、スライダバー・ノブ55は、スライダ・バー54のユーザ操作に基づいてのみ更新し、ムービーまたはビデオ・ストリームのノーマル・プレイに基づかないようにすることができる。
【0052】
ユーザがステップ64で判定するようにスライダバー・ノブ55に対する入力を与えたとき、ステップ166において、セットトップ・ボックス57は、ノブ55の新たな位置に基づいて予め規定した範囲内の相対的な値を計算する。したがって、ここで、リモコン56またはその他のデバイスを使うユーザがスライダ・バー54上のスライダバー・ノブ55を操作して、ビデオ・ストリームまたはムービー中のある異なった場所へジャンプまたはインデックスをする、と仮定する。ユーザ入力をステップ164において受けたと判定すると、セットトップ・ボックス57は、予め規定した範囲内のある値を計算する。好ましい実施形態においては、この予め規定した範囲は、0と100との間の値であり、ここで、0は、ムービーまたはストリームの絶対的な始めであり、100は、ムービーまたはストリームの絶対的な終わりであり、そしてこれらの間の値は、ストリーム中の相対的な位置を示す。したがって、ユーザがスライダバー・ノブ55を操作した後は、セットトップ・ボックス57は、ノブ55の新たな位置を調べる、すなわち、受けたユーザ入力を解析し、そしてステップ166において、ノブ55の新たな位置に基づいて0と100との間の相対的な値を計算する。この新たな相対値をステップ166において計算した後、ステップ168において、セットトップ・ボックス57は、この計算した値をメディア・サーバ50に供給する。さらに後述するように、この計算した値は、メディア・サーバ50が受け、そしてこれを使用することにより、スライダバー・ノブ55のユーザ操作に基づく新たな位置にてビデオ・ストリームを出力する。
図8−メディア・サーバ動作
次に図8を参照すると、これには、スライダ・バー54のユーザ操作に応答してノーマルプレイ・ビデオ・ストリームを転送するメディア・サーバ50の動作を例示するフローチャート図を示している。ここで、ビデオ・ストリームまたはマルチメディア・ストリームがメディア・サーバ50から加入者ユニット52に出力中であり、かつユーザが、ストリームまたはムービー中の別の部分または場所へインデックスまたは“ジャンプ”するために、スライダ・バー54のノブ55を調節した、と仮定する。
【0053】
ステップ202において、メディア・サーバ50は、セットトップ・ボックス57から情報を受け、ここで、この情報は、スライダ・バー54からユーザ入力に応答して生成されたものである。このユーザ入力は、最初に、ユーザがテレビおよびセットトップ・ボックス57の一方または両方に与え、そしてこのユーザ入力は、ステップ202でセットトップ・ボックス57からメディア・サーバに与える。好ましい実施形態においては、ステップ202で受けたユーザ入力(これは、加入者デバイスまたはセットトップ・ボックス57が供給)は、スライダ・バー54のユーザ操作に基づいてムービー中の相対的位置を示す所定の範囲(好ましくは0−100)からの値から成っている。
【0054】
ステップ204において、メディア・サーバ50は、受けたユーザ入力に基づいて新たなノーマルプレイ・タイム値を判定する。ステップ204において、メディア・サーバ50は、所定の範囲(すなわち、0−100)からのこの値を使用し、そしてまたメディア・サーバ50のメモリに記憶したムービー時間長を使用することにより、ノーマルプレイ・タイム値を計算する。例えば、ユーザがスライダ・バーのノブを調節してスライダ・バー54のちょうど中間にノブを配置した場合、セットトップ・ボックス57は、50の出力をメディア・サーバ50に与える。もしムービー長がちょうど2時間の場合、メディア・サーバ50は、1時間のノーマルプレイ・タイム値を出力する。このノーマルプレイ・タイム値は、0.5×2時間=1時間として計算する。別の例として、ユーザをスライダ・バー54上のノブ55を調節してノブ55をスライダ・バー54のちょうど1/3の位置、すなわち左から1/3に置いた場合、加入者デバイスは、33の出力をメディア・サーバ50に供給する。同じくムービー長がちょうど2時間であると仮定すると、メディア・サーバ50は、40分のノーマルプレイ・タイム値を出力し、これは、このムービーの1/3の長さである。
【0055】
好ましい実施形態においては、メディア・サーバ上で実行するプログラムは、セットトップ・ボックスから受ける0−100のファクタでムービー持続時間をスケールし、そして次に、メディア・サーバに要求することによりムービーまたはビデオ・シーケンスを生じたノーマルプレイ・タイム(NPT)値に位置決めさせる。判るように、ステップ204において、受けたユーザ入力に基づいて正確なノーマルプレイ・タイムを決定する他の方法も使用することができる。例えば、1実施形態において、セットトップ・ボックス57はステップ204を実行する。この実施形態においては、セットトップ・ボックス57は、ムービーまたはビデオ・ストリームの始めにおいてムービー長の値を受けるかあるいはキャッシュし、そしてこのムービー長値をメモリに記憶する。したがって、セットトップ・ボックス57がスライダ・バー54内でのノブ配置のユーザ入力を受けたとき、セットトップ・ボックス57は、このムービー長を使用することによりノーマルプレイ・タイムを計算し、そしてこれは次に、ステップ202でメディア・サーバに供給する。この実施形態においては、セットトップ・ボックス57は、インデックス・テーブルにアクセスすることが要求され、これらインデックス・テーブルは、メディア・サーバ50またはセットトップ・ボックス57のいずれかに記憶している。
【0056】
ステップ204において受けたユーザ入力に基づいて新たなノーマルプレイ・タイムを決定した後、ステップ206において、メディア・サーバ50は、ステップ204で決定したノーマルプレイ・タイムに基づいてノーマル・プレイ・ストリーム中の新たな位置にインデックスする。したがって、ステップ206において、メディア・サーバは、ステップ204で計算したノーマルプレイ・タイムを使って、ノーマル・プレイ・ストリームのインデックス・テーブルからオフセットを検索する。ステップ208において、メディア・サーバ50は、ステップ206で決定したインデックスした場所またはオフセット位置におけるノーマル・プレイ・ストリームを出力する。
【0057】
したがって、スライダ・バー54上のノブ55のユーザ操作に応答して、メディア・サーバ50は、ノブ55およびスライダ・バー54のユーザ操作に基づいてストリーム中の新たな位置または場所において各ビデオ・ストリームを出力する。これは、ユーザがビデオ・ストリーム中での高速前進および高速逆進の一方または双方を行うための非常に直感的な方法を提供する。言い換えれば、これは、ユーザがビデオ・ストリーム中の任意の所望の場所へジャンプするための単純で直感的な機構を提供する。
【0058】
このように、所与のノーマルプレイ・タイムで出力中の各ストリームの出力の位置または場所における変更の達成は、最も近いノーマルプレイ・タイムに対する各インデックス・テーブル中のタプルを見い出し、そしてそれに関連のファイル・オフセットをこのストリームのプレイを開始するポイントとして利用することにより行う。
【0059】
本発明の1実施形態においては、セットトップ・ボックス57は、キャッシュ・メモリを備え、これは、スライダバー・ノブ55のユーザによる最初の操作の前におけるスライダバー・ノブ55の位置を記憶する。したがって、もしユーザが、あるムービーを20分間視聴し、そしてこのムービーの種々の異なった部分へ前進または後進させたくなり、そしてこの後にムービー中の元の場所へ戻して視聴を再開したい場合、ユーザは、リモコン56のボタンを選択して、これにより、スライダ・バーのユーザ操作の前にノブがあった位置にスライダバー・ノブ55を置く。これは、スライダ・バー操作の前にムービーまたはビデオ・ストリーム中のある場所への復帰のためのより便利な機構を提供する。
【0060】
したがって、本発明は、ノーマルプレイ・ビデオ・ストリーム中の異なった位置または場所へのインデックス処理のためのグラフィカル・アイコンまたはスライダ・バーを提供するシステムおよび方法を構成している。本発明は、ノーマル・プレイ・ストリームのシーケンス・ヘッダ内のプレゼンテーション・タイムスタンプを調べ、そしてノーマルプレイ・タイム標準を作成する。次に、本システムは、ストリームに対するインデックスのテーブルまたはルックアップ・テーブルを作成する。ストリーム用のこのインデックス・テーブルは、ノーマルプレイ・タイム値および各ストリーム中へのこれに対応するオフセットから成っている。プレイ中、ユーザがスライダバー・ノブを操作または調節したとき、加入者デバイスまたはセットトップ・ボックスは、それに対応する値を計算し、そしてこの値をメディア・サーバ50に供給する。メディア・サーバ50は、各インデックス・テーブルを使用することにより、ノーマル・プレイ・ストリーム中のその適当な位置へうまくジャンプまたはインデックスし、そしてこの新たな位置からストリームの出力を開始する。
【0061】
以上、本発明のシステムおよび方法について記述した実施形態で説明したが、本文に記載の特定の形態に限定する意図はなく、むしろ、添付の請求の範囲により定まる本発明の要旨および範囲内に合理的に包含される可能性のある代替、修正、均等物をカバーするよう意図している。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ビデオ配信システムにおいてビデオ・ストリーム中の種々の位置へインデックス処理するためのコンピュータ実装の方法であって、前記ビデオ配信システムが、メディア・サーバと、該メディア・サーバに結合した加入者デバイスとを備え、該加入者デバイスがディスプレイ・スクリーンを備えており、前記方法が、
前記加入者デバイスの前記ディスプレイ・スクリーンに、前記メディア・サーバから受けたビデオ・ストリームを表示するステップと、
前記加入者デバイスの前記ディスプレイ・スクリーンに、前記ビデオ・ストリーム中の種々の位置へインデックス処理するためのグラフィカル・アイコンを表示するステップであって、該グラフィカル・アイコンは、前記受けたビデオ・ストリームの位置変更を実施するために調節可能である、前記のステップと、
ユーザから、前記ビデオ・ストリームの所望の出力位置変更を示す入力を受けるステップと、
前記加入者デバイスが、前記ユーザからの入力の前記受けたことに応答して前記メディア・サーバに情報を供給するステップと、
前記メディア・サーバが、前記加入者デバイスから前記情報を受けたことに応答して前記ビデオ・ストリームの新たな出力位置を決定するステップと、および
前記メディア・サーバが、前記新たな出力位置の前記決定に応答して前記新たな位置で前記ビデオ・ストリームを出力するステップと、
から成るコンピュータ実装方法。
【請求項2】
請求項1記載の方法において、前記入力を受けるステップは、前記グラフィカル・アイコンに対する調節を受けること、を含むこと、を特徴とするコンピュータ実装方法。
【請求項3】
請求項2記載の方法において、前記グラフィカル・アイコンは、前記受けたビデオ・ストリームの位置変更を実施するのに調節可能な調節可能のノブを含み、前記入力を受けるステップは、前記グラフィカル・アイコン内の前記ノブを前記グラフィカル・アイコン内の新たな位置に動かすことから成ること、を特徴とするコンピュータ実装方法。
【請求項4】
請求項1記載の方法において、前記メディア・サーバは、前記ビデオ・ストリームに対応するインデックス・テーブルを記憶しており、前記インデックス・テーブルは複数のタプルを含み、該タプルの各々は、第1の値と、前記ビデオ・ストリームの位置へのオフセットである第2のオフセット値とから成り、前記メディア・サーバが前記受けたユーザ入力に応答して前記ビデオ・ストリームの新たな位置を決定することは、前記メディア・サーバが前記ビデオ・ストリーム中へのオフセットを得るために前記インデックス・ルックアップ・テーブルにインデックス処理することから成ること、を特徴とするコンピュータ実装方法。
【請求項5】
請求項4記載の方法において、前記複数のタプルの各々は、ノーマルプレイ・タイム値と、前記ビデオ・ストリーム中へのオフセットとから成り、
前記加入者デバイスが情報を供給することは、前記加入者デバイスが、前記受けたユーザ入力に基づいて前記ビデオ・ストリーム中の1つの相対的位置を示す所定の範囲内の値を供給することから成り、
前記メディア・サーバが前記ビデオ・ストリームの新たな出力位置を決定することは、前記メディア・サーバが、前記所定範囲内の前記受けた値に基づいてノーマルプレイ・タイム値を決定することから成ること、
を特徴とするコンピュータ実装方法。
【請求項6】
請求項5記載の方法において、前記所定範囲は、0−100からの値であること、を特徴とするコンピュータ実装方法。
【請求項7】
請求項1記載の方法において、前記グラフィカル・アイコンは、ノブを含むスライダ・バーから成り、前記ノブは、前記スライダ・バーにおける1つの位置に配置して前記加入者デバイスが受ける前記出力ビデオ・ストリームの前記位置を示すこと、を特徴とするコンピュータ実装方法。
【請求項8】
請求項1記載の方法であって、さらに、
前記ビデオ・ストリームをポーズさせるユーザ入力を受けるステップと、
前記加入者デバイスの前記ディスプレイ・スクリーンに前記グラフィカル・アイコンを表示する前記ステップは、前記ビデオ・ストリームをポーズさせるユーザ入力の前記受けることに応答して実行すること、
を特徴とするコンピュータ実装方法。
【請求項9】
請求項8記載の方法において、
前記グラフィカル・アイコンは、前記受けたビデオ・ストリームの位置変更を実施するために調節可能な調節可能のノブを含み、前記方法が、さらに、
前記加入者デバイスの前記ディスプレイ・スクリーンに前記グラフィカル・アイコンを表示することに応答して、前記グラフィカル・アイコン上の前記ノブの前記場所を更新するステップであって、該更新するステップが、前記出力ストリームの現行の場所にしたがって前記グラフィカル・アイコン上の前記ノブの前記場所を更新する、前記のステップと、
を含むこと、を特徴とするコンピュータ実装方法。
【請求項10】
請求項1記載の方法において、前記加入者デバイスはテレビ・セットを含むこと、を特徴とするコンピュータ実装方法。
【請求項11】
請求項1記載の方法において、前記加入者デバイスは、テレビ・セットと、該テレビ・セットに結合したセットトップ・ボックスとから成ること、を特徴とするコンピュータ実装方法。
【請求項12】
ビデオ・ストリーム中の種々の位置へユーザがインデックスできるようにする対話型ビデオ配信システムであって、
ビデオ・ストリームを出力するメディア・サーバであって、該メディア・サーバが、前記ビデオ・ストリームの異なった位置において前記ビデオ・ストリームを選択的に出力することができる、前記のメディア・サーバと、および
前記メディア・サーバに結合しており、該メディア・サーバから出力される前記ビデオ・ストリームを受ける加入者デバイスであって、該加入者デバイスが、
前記メディア・サーバから受ける前記ビデオ・ストリームを表示するディスプレイ・スクリーンであって、前記加入者デバイスのディスプレイ・スクリーンは、前記ビデオ・ストリーム内の種々の位置へインデックス処理するためのグラフィカル・アイコンも表示し、該グラフィカル・アイコンは、前記の受けたビデオ・ストリームの位置変更を実施するために調節可能である、前記のディスプレイ・スクリーンと、
前記ビデオ・ストリームの出力位置の所望の変更を示すユーザからの入力を受けるための入力と、および
前記ユーザからの入力を受けたことに応答して前記メディア・サーバに情報を供給する手段と、
を含む、前記の加入者デバイスと、
を備え、前記メディア・サーバが、前記情報を受けるための入力を含み、前記メディア・サーバが、前記メディア・サーバからの前記情報を受けたことに応答して新たな位置にて前記ビデオ・ストリームを出力すること、を特徴とする対話型ビデオ配信システム。
【請求項13】
請求項12記載の対話型ビデオ配信システムにおいて、前記加入者デバイスの入力は、前記グラフィカル・アイコンに対する調節を受けるための入力から成ること、を特徴とする対話型ビデオ配信システム。
【請求項14】
請求項13記載の対話型ビデオ配信システムにおいて、
前記グラフィカル・アイコンは、前記の受けたビデオ・ストリームの位置変更を実施するため調節可能な調節可能のノブを含み、前記グラフィカル・アイコンの前記ノブは、前記グラフィカル・アイコン内の新たな位置へ可動であり、
前記加入者デバイスの入力は、前記グラフィカル・アイコン内の前記ノブへの調節を受けるための入力から成ること、
を特徴とする対話型ビデオ配信システム。
【請求項15】
請求項12記載の対話型ビデオ配信システムにおいて、前記メディア・サーバは、前記加入者デバイスからの前記情報を受けたことに応答して前記ビデオ・ストリームの新たな出力位置を決定するための手段を含むこと、を特徴とする対話型ビデオ配信システム。
【請求項16】
請求項15記載の対話型ビデオ配信システムにおいて、前記メディア・サーバは、さらに、
前記ビデオ・ストリームに対応するインデックス・テーブルを記憶するメモリであって、該インデックス・テーブルが複数のタプルから成り、該タプルの各々が、第1の値と、前記ビデオ・ストリームの1つの位置へのオフセットである第2のオフセット値とから成る、前記のメモリ、
を備え、
前記ビデオ・ストリームの新たな出力位置を決定するための前記の手段は、前記ビデオ・ストリームへのオフセットを得るため、前記メモリに記憶した前記インデックス・ルックアップ・テーブル中にインデックスすること、
を特徴とする対話型ビデオ配信システム。
【請求項17】
請求項16記載の対話型ビデオ配信システムにおいて、前記複数のタプルの各々は、ノーマルプレイ・タイム値と前記ビデオ・ストリーム中へのオフセットとから成り、
前記の情報を供給する手段は、前記受けたユーザ入力に基づいて前記ビデオ・ストリーム内の相対的位置を示す所定の範囲内の値を供給し、
前記ビデオ・ストリームの新たな出力位置を決定する前記の手段は、前記所定範囲内の前記受けた値に基づいてノーマルプレイ・タイム値を決定すること、
を特徴とする対話型ビデオ配信システム。
【請求項18】
請求項17記載の対話型ビデオ配信システムにおいて、前記所定範囲は、0−100からの値であること、を特徴とする対話型ビデオ配信システム。
【請求項19】
請求項12記載の対話型ビデオ配信システムにおいて、前記グラフィカル・アイコンは、ノブを含むスライダ・バーから成り、前記ノブは、前記スライダ・バーにおける1つの位置に配置して前記加入者デバイスが受ける前記出力ビデオ・ストリームの前記位置を示すこと、を特徴とする対話型ビデオ配信システム。
【請求項20】
請求項12記載の対話型ビデオ配信システムにおいて、
前記ビデオ・ストリームの出力位置の所望の変更を示すユーザからの入力を受けるための前記入力は、前記ビデオ・ストリームをポーズさせるユーザ入力に応答して動作し、
前記加入者デバイスは、前記ビデオ・ストリームをポーズさせるユーザ入力の前記受けたことに応答して前記ディスプレイ・スクリーンに前記グラフィカル・アイコンを表示すること、
を特徴とする対話型ビデオ配信システム。
【請求項21】
請求項20記載の対話型ビデオ配信システムにおいて、
前記グラフィカル・アイコンは、前記受けたビデオ・ストリームの位置変更を実施するために調節可能な調節可能のノブを含み、
前記加入者デバイスが、さらに、
前記加入者デバイスの前記ディスプレイ・スクリーンに前記加入者デバイスが前記グラフィカル・アイコンを表示することに応答して、前記グラフィカル・アイコン上の前記ノブの前記場所を更新する手段であって、該更新する手段が、前記出力ストリームの現行の場所にしたがって前記グラフィカル・アイコン上の前記ノブの前記場所を更新する、前記の手段と、
を含むこと、
を特徴とする対話型ビデオ配信システム。
【請求項22】
請求項12記載の対話型ビデオ配信システムにおいて、前記加入者デバイスはテレビ・セットを含むこと、を特徴とする対話型ビデオ配信システム。
【請求項23】
請求項12記載の対話型ビデオ配信システムにおいて、前記加入者デバイスは、テレビ・セットと、該テレビ・セットに結合したセットトップ・ボックスとから成ること、を特徴とする対話型ビデオ配信システム。
【請求項24】
ディスプレイ・スクリーンを備えたビデオ・ディスプレイ・デバイスにおいてビデオ・ストリーム中の種々の位置へインデックス処理するためのコンピュータ実装の方法であって、前記方法が、
前記ビデオ・ディスプレイ・デバイスの前記ディスプレイ・スクリーンに、受けたビデオ・ストリームを表示するステップと、
前記ビデオ・ディスプレイ・デバイスの前記ディスプレイ・スクリーンに、前記ビデオ・ストリーム中の種々の位置へインデックス処理するためのグラフィカル・アイコンを表示するステップであって、該グラフィカル・アイコンは、前記受けたビデオ・ストリームの位置変更を実施するために調節可能である、前記のステップと、
ユーザから、前記ビデオ・ストリームの所望の出力位置変更を示す入力を受けるステップと、
前記ビデオ・ディスプレイ・デバイスが、前記ユーザからの入力の前記受けたことに応答して前記所望の出力位置変更に関する情報を供給するステップと、
前記ビデオ・ディスプレイ・デバイスが、前記の情報を供給することに応答して新たな位置で前記ビデオ・ストリームを受けて表示するステップと、
から成るコンピュータ実装方法。
【請求項25】
請求項24記載の方法において、前記入力を受けるステップは、前記グラフィカル・アイコンに対する調節を受けること、を含むこと、を特徴とするコンピュータ実装方法。
【請求項26】
請求項25記載の方法において、前記グラフィカル・アイコンは、前記受けたビデオ・ストリームの位置変更を実施するのに調節可能な調節可能のノブを含み、前記入力を受けるステップは、前記グラフィカル・アイコン内の前記ノブを前記グラフィカル・アイコン内の新たな位置に動かすことから成ること、を特徴とするコンピュータ実装方法。
【請求項27】
ビデオ・ストリーム中の種々の位置へユーザがインデックスできるようにするビデオ・ディスプレイ・デバイスであって、
メディア・サーバからのビデオ・ストリーム入力を受けるように構成したビデオ・ストリーム入力と、
前記受けたビデオ・ストリームを表示するディスプレイ・スクリーンであって、前記ビデオ・ディスプレイ・デバイスのディスプレイ・スクリーンが、前記ビデオ・ストリーム中の種々の位置へのインデックス処理のためのグラフィカル・アイコンも表示し、前記グラフィカル・アイコンが前記受けたビデオ・ストリームの位置変更を実施するために調節可能である、前記のディスプレイ・スクリーンと、
前記ビデオ・ストリームの所望の出力位置変更を示すユーザからの入力を受けるための入力と、および
前記ユーザからの入力を受けたことに応答して前記メディア・サーバに情報を供給する手段と、
を含む、前記の加入者デバイスと、
を備え、前記ビデオ・ディスプレイ・デバイスが、前記メディア・サーバが、前記メディア・サーバへの前記情報を供給することに応答して新たな位置にて前記ビデオ・ストリームを受けそして表示すること、を特徴とするビデオ・ディスプレイ・デバイス。
【請求項28】
請求項27記載のビデオ・ディスプレイ・デバイスにおいて、ユーザからの入力を受けるための前記入力は、前記グラフィカル・アイコンに対する調節を受けるための入力から成ること、を特徴とするビデオ・ディスプレイ・デバイス。
【請求項29】
請求項27記載のビデオ・ディスプレイ・デバイスにおいて、
前記グラフィカル・アイコンは、前記受けたビデオ・ストリームの位置変更を実施するため調節可能な調節可能のノブを含み、前記グラフィカル・アイコンの前記ノブは、前記グラフィカル・アイコン内の新たな位置へ可動であり、
ユーザからの入力を受けるための前記入力は、前記グラフィカル・アイコン内の前記ノブへの調節を受けるための入力から成ること、
を特徴とするビデオ・ディスプレイ・デバイス。
【請求項30】
ビデオ配信システムにおいてビデオ・ストリーム中の種々の位置へインデックス処理するためのコンピュータ実装の方法であって、前記ビデオ配信システムが、ビデオ・ストリームを供給するメディア・サーバを備えており、前記方法が、
加入者デバイスにビデオ・ストリームを供給するステップと、
前記ビデオ・ストリームの所望の出力位置の変更を示す前記加入者デバイスからの入力を受けるステップであって、前記受ける入力は、前記加入者デバイスに表示されたスライダ・バーの位置変更に関する加入者デバイスからの情報から成る、前記のステップと、
前記メディア・サーバが、前記加入者デバイスから前記情報を受けたことに応答して前記ビデオ・ストリームの新たな出力位置を決定するステップと、および
前記メディア・サーバが、前記新たな出力位置の前記決定に応答して前記新たな位置で前記ビデオ・ストリームを出力するステップと、
から成るコンピュータ実装方法。
【請求項31】
請求項30記載の方法において、前記メディア・サーバは、前記ビデオ・ストリームに対応するインデックス・テーブルを記憶しており、前記インデックス・テーブルは複数のタプルを含み、該タプルの各々は、第1の値と、前記ビデオ・ストリームの位置へのオフセットである第2のオフセット値とから成り、前記メディア・サーバが前記受けたユーザ入力に応答して前記ビデオ・ストリームの新たな位置を決定することは、前記メディア・サーバが前記ビデオ・ストリーム中へのオフセットを得るために前記インデックス・ルックアップ・テーブルにインデックス処理することから成ること、を特徴とするコンピュータ実装方法。
【請求項32】
ビデオ・ストリーム中の種々の位置へユーザがインデックスできるようにする対話型ビデオ配信システムであって、
ビデオ・ストリームを出力するメディア・サーバであって、該メディア・サーバが、前記ビデオ・ストリームの異なった位置において前記ビデオ・ストリームを選択的に出力することができ、前記メディア・サーバが、加入者デバイスに表示されたスライダ・バーの位置の変更に関する前記加入者デバイスからの情報を受けるための入力を備え、前記メディア・サーバが前記加入者デバイスからの前記情報を受けたことに応答して新たな位置にて前記ビデオ・ストリームを出力する、前記のメディア・サーバ、
を備えた対話型ビデオ配信システム。
【請求項33】
請求項32記載の対話型ビデオ配信システムにおいて、前記メディア・サーバは、さらに、
前記ビデオ・ストリームに対応するインデックス・テーブルを記憶するメモリであって、該インデックス・テーブルが複数のタプルから成り、該タプルの各々が、第1の値と、前記ビデオ・ストリームの1つの位置へのオフセットである第2のオフセット値とから成る、前記のメモリ、
を備え、
前記ビデオ・ストリームの新たな出力位置を決定するための前記の手段は、前記ビデオ・ストリームへのオフセットを得るため、前記メモリに記憶した前記インデックス・ルックアップ・テーブル中にインデックスすること、
を特徴とする対話型ビデオ配信システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2011−239478(P2011−239478A)
【公開日】平成23年11月24日(2011.11.24)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2011−183907(P2011−183907)
【出願日】平成23年8月25日(2011.8.25)
【分割の表示】特願2008−1780(P2008−1780)の分割
【原出願日】平成9年7月1日(1997.7.1)
【出願人】(597004720)オラクル・アメリカ・インコーポレイテッド (23)
【出願人】(507223384)オープン・ティーヴィ・インコーポレーテッド (5)
【Fターム(参考)】