説明

ピッチングマシン

【課題】投手人形の動作を見てボール発射が予見できる上、発射させるボールに直球と変化球を生み出せるピッチングマシンを提供する。
【解決手段】駆動装置の一環である直交の平行クランク機構44の連結棒45の長ロッド49、50が周転運動に入ると、底台2に設置のてこクランク機構30、31がてこ運動と起し、てこクランク機構31、32に連結板を渡す投手人形33が片足上げに入って、臀部内に設置の円盤クランク機構34A、34Bを始動に入れて3本の腕を押上げ投球動作に入る。投球アーム20は頂点に近づくと引張りコイルばね56Aの復元力で高速回転に入り、ボール射出に向うが、この時投手人形33は足の落下を迎えて3本の腕を振り下ろす。投球アーム20は頂点を過ぎると受球カップ21内に設置の変化球繰出手段が頭上に所在する門形形状フレーム60から被衝突器物61、62の突出しを受けて作動するため変化球射出が生れてくる。

【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
[発明の属する技術分野]
【0001】
本発明は、野球の打撃練習で用いるピッチングマシンに関するものである。
[従来の技術]
【0002】
従来ピッチングマシンには、ホイール式ピッチングマシンとアーム式ピッチングマシンがあることが知られている。ホイール式ピッチングマシンは、回転する左右一対のホイール(ローラーとも言う)の間にボールを挾み込んで、ホイールの回転力を利用して、ボールを発射させるが、アーム式ピッチングマシンは、先端に球受部を有す投球アームをモータと引張りばねを併用して回転させて生む遠心力を使ってボールを発射させるものになっている。
[発明が解決しようとする課題]
【0003】
しかし上記ホイール式ピッチングマシンでは、ボールが左右のホイールの間からいきなり飛び出してくるので、打者はバッティングの始動開始をボールが飛び出してから始めてそれからボールを叩くタイミング取りをしてボールを打つので、ここでの打撃はボールが飛び出してから始動開始とタイミング取り(間の取方)を合せて行う打方となり、実戦では使えないタイミング取りを練習してしまう弊害を持っている。一方、アーム式ピッチングマシンでは、投球アームの周転運動が半周段階まで見える上、ボール発射前にボール発射を予告するブザー音発生装置が付くのもあるので、打者はバッティングの始動開始を投球アームの周転過程及びブザー音発生過程で起せるが、飛び出してくるボールが直球ばかりとなっているので、ボールを叩くタイミング取りは一本調子になっている。球速が落ちてボールの軌道が変化する変化球を発射させる時には投球アームの球受部内に傾斜板を取付けていちいち傾斜角度を変えないとできないので、打者に変化球を発射させるのを知らせてしまう。打者はタイミングを長く取るのを意識してボールを持つので、これでは変化球を打つ時のタイミング取りを集中的に練習する時には役立つが、しかし実戦では直球及び各種変化球ボールが自在に投げ込まれてくる中でボールを打つので、臨機に応じてのタイミング取りはそこでは練習はできない。臨機に応じてのタイミング取りは、直球と変化球の連射があって磨けるものなので不具合さを残している。
【0004】
そこで、本発明では、バッティングの始動開始を投手人形の動作を見て行える上、射出させるボールに直球と変化球を生み出せるピッチングマシンを提供するのを目的とする。
[課題を解決するための手段]
【0005】
上記した目的を達成するために、本発明の請求項1記載のピッチングマシンは、台車に搭載されて立つ投手人形が、投球機本体の駆動装置が始動するとそれに連動してピッチング動作を起し、投球機本体から直球及び変化球によるボールが射出されると腕を振り下ろすピッチングマシンにおいて、
投球機本体は、駆動装置を投球機本体の建枠を足場にして組立てられた直交の平行クランク機構を骨子にして減速機付モータと、チェーンスプロケット機構が配られ形成し、投球アームは前記直交の平行クランク機構の前部のクランク軸間に立設され、且つ投球アームの先端部に付く受球カップには2個の円盤クランク機構と2個の平行クランク機構が配設されて揺れ腕リンクとクランクリンクを衝突器材として仕立てて変化球繰出手段を形成し、投球アームの円周上で頂点を過ぎた位置の頭上には被衝突器物を具備する門形形状フレームが配置され、この門形形状フレームのうしろにはボール供給器が配られ、このボール供給器の下側には継電器を載置する継電器ボックスが配備され、投球機本体が載る底台の袖部には電気コードを巻取る巻取機が配られ、底台の袖部の他所には投手人形を連結するための3個のてこクランク機構の配設があり、このうちの2個のてこクランク機構の揺れ腕リンクとクランクリンクは、前記直交の平行クランク機構の連結棒に付く2個の長ロッドの周回軌道上の側縁に配られ、長ロッドと接触し押圧を受け、底台の下部には底台を昇降させる昇降機を載置する下敷板が置かれ、その下側には投手人形を搭載した台車が備えられ構成するが、投手人形は、片足の踵下と胴体側の股部に押上板と引張板が配設され押上板と引張板は投球機本体の底台に設置されている前記てこクランク機構に繋がれ、その中で臀部内には2個の円盤クランク機構が配られ、この2個の円盤クランク機構の揺れ腕リンクと揺れ腕ピンが腕上げ機構を形成してなることを特徴とする。
【0006】
請求項2記載のように、請求項1記載のピッチングマシンにおいて、前記直交の平行クランク機構のクランク軸には長突起金属板が固着するが、この長突起金属板には建枠の一端に添着する引張りコイルばねの纏着があり、クランク軸の回転を引張りコイルばねの復元力で高速回転に入れるもので、この作動によって投球アームは高速回転に入ってボールを射出する。
【0007】
請求項3記載のように、請求項1記載のピッチングマシンにおいて、前記チェーンスプロケット機構のスプロケットの内側の内部には小突起が固着し、この小突起はスプロケットの一周回上で前記継電器ボックスに載置の継電器の電源スイッチを押圧して切るもので、ピッチングマシン本体の作動は一回で停止する。
【0008】
上記継電器の電源スイッチの立ち返りは、外線から電池電流が送られてくるのを待つもので、これにより投球機本体の始動はバッター側の足元に置く電池電流送電器の操作に頼るものになる。
【0009】
上記のように構成されたピッチングマシンは、投球機本体の投球アームが駆動装置の始動で回転を始めると直交の平行クランク機構の連結棒に付く長ロッドが周転に入って底台に設置の2個のてこクランク機構にてこ運動が起る。するとこの2個のてこクランク機構のてこ運動が投手人形の片足上げと胴体の横向き入れを始め、片足上げを受けた投手人形がそれぞれの腕を持ち上げに入ってピッチング動作に入って行く。投球アームの周転が進むと投手人形は片足上げと胴体の横向き、腕上げを終えるが、投球アームの周回が更に進むと連結棒に付く長ロッドが90°の位置を越えて先きのてこクランク機構の揺れ腕リンクとクランクリンクに対する押圧を解くためてこ運動は戻りはじめ、片足下げと胴体の正面向き、腕下げが始まる。すると今度は突然、投球アームが引張りコイルばねの復元力を受けて高速回転に入りボールを射出する所にくると連結棒の長ロッドにもたれていた前記てこクランク機構の揺れ腕リンクとクランクリンクがもたれ場所を失って投手人形の片足は落下に入り、そこで同時に腕を振り下ろすと、その瞬間に投球アームからはボールが射出されている。投球アームはボールを射出する寸前に門形形状フレームの下を通過するのでその時、受球カップ内に設置の変化球繰出手段の衝突器材が門形形状フレームから突出している被衝突器物と衝突するためそこから変化球射出が生まれてくる。
[発明の実施の形態]
【0010】
以下、本発明の実施の形態を図について説明する。図1は本発明に係るピッチングマシンの右側面斜視図。図2は同マシンの台車と下敷板を示す右側面斜視図。図3は同マシンの前面左側斜視図。図4は同マシンの受球カップの正面左側拡大斜視図。図5は同マシンの受球カップの右側面拡大斜視図。図6は同マシンの継電器ボックスの拡大斜視図である。
【0011】
次に、各図面に基づき本発明の一実施例を詳細に説明する。図1、図2、図3で示すように、床面や地面上に配置される台車3と、この台車3上には真中に円すい形状の貫通孔を有すゴム台座15が置かれ、そしてその上に後部に減速機付モータに凸多角形形状車輪18を付けた昇降機を配設する下敷板6が配られ、下敷板6の上部には小スプリングを間に挟んで投球機本体1の底台2が載置される。投球機本体1の底台2と、下敷板6を台車3に繋ぐのは長ボルトである。投球機本体1の底台2の頭部に被る逆U字形状カバーの中央部の真中にあく孔から長ボルトを差込んで、この長ボルトを底台2の頭部の真中にあく孔と小スプリング及び、下敷板6にあく孔を加え、ゴム台座15にあく孔と台車3の頭部の真中にあく孔に貫通させてナットで止め込んで繋ぐのである。台車3の底板には頭部の側端部に投手人形を搭載する丸棒19が設置されて付くが、正面視で左側の後部の側縁には下敷板6に設置の昇降機用モータ16と投球機本体1の駆動装置モータ39及び、門形形状フレーム60に付く減速機付モータ65に電源を送るコードを束ねるコンセント17が配備されるが、尻部には手押用の手押柄14が取付けられている。
【0012】
投球機本体1の底台2は、投球機本体1が載る長方形状の母胎盤に不整形の台形形状の袖盤が付く形状で形成されるが、袖盤部分には3所にてこクランク機構30、31、32の設置がある。この3所に設置のてこクランク機構のうち、外側に付く30と32のてこクランク機構は連結棒で繋がれて一体となっているが、先端部分に位置する32のてこ揺れ腕リンクには末端部が逆L字形状に曲る長金属板が固着し、そしてその長金属板の末端部の曲板部分にあく小孔には、投手人形33の遊び足の踵下にピン止めされて後方に延びる押上板36の末端部にあく小孔が嵌合してねじ止めされるが、ねじ止めは下部に多少の自由度を有すものである。一方、もう一所に設置のてこクランク機構31は、上部の内接に茄子形状刳り貫き穴を有すリンクを揺れ腕リンクにしているが、クランクリンクは固定節を越して上部に長く延びるもので、そしてこのクランクリンクの末端部は、投手人形33の軸足の股部に固着の直交金属板53に纏着して後ろに長く延びる引張板54の末端部にあく小孔に接合して頭付きピンで止め込まれ引張板54に連着する。ここでのてこクランク機構30、31がてこ運動を起すのは後述する投球機本体1で駆動装置を形成する一環となっている直交の平行クランク機構44の連結棒45の2所に固着する長ロッド49、50による回動が、31のてこクランク機構の拡大揺れ腕リンクの茄子形状刳り貫き穴の縁壁と、30のてこクランク機構の上部が弓形状のクランクリンクの上部位置縁壁を押圧輪転するのでてこ運動が起るもので、逆に長ロッドが回転で通過して行くと押圧を失うのでてこ運動は解かれて行く。
【0013】
投球機本体1の底台2の前部には、鉄柱の中間部と上部に水平はりを出した逆F字形状鉄柱を平行間隔で2本立て、そして後部には狭い平行間隔で2本の鉄柱を立てて、前部の逆F字形状鉄柱と後部の鉄柱を一方には2本の固定はりを渡し、他方は底部に設けた床の間の縁部を固定はりに仕立てて繋げて建枠を建ち上げる。そして比で形成された床の間には、減速機付モータ39を設置するが、この減速機付モータ39には、チェーン・スプロケット機構40が配られる。チェーン・スプロケット機構40のスプロケット41の軸孔は、前記の建枠を足場にして組まれた直交の平行クランク機構44のクランク47Aの原動軸の軸受の外周を軸孔機素にして嵌るが、このスプロケット41の内側と外側にはそれぞれ小突起が固着し、そしてこのうち内側に付く小突起はスプロケット41の側面に配置されている継電器ボックス80(図6参照)から外側に露出する逆L字形状電源スイッチ81に接触して一周毎にスイッチを押圧して切るものになっている。また同スプロケット41の外側に付く小突起は、前記直交の平行クランク機構44のクランク47Aの裏側の軸部に固着する係合部材と接触してクランク47Aを回転に入れる。ここで、原動軸のクランク47Aがスプロケット41から回転の伝達を受けると、この伝達は連結棒45を介して逆F字形状鉄柱側のクランク47Bに伝って行くので、クランク47Bとクランク47C間に架るクランク軸の中間地点に立設する投球アーム20は回転に入って行く。
【0014】
前記直交の平行クランク機構44のクランク47A、47B、47C、47Dは正面視で左側に前後で2個、右側にも前後で2個見られるが、左右でクランクが軸に付く角度は異なっている。左右でクランクが軸に付く角度が異なっているのは、一方のクランクが回転を伝えるのに不利な位置に入った時、他方のクランクが有利な位置にあって回転を継続させるためだが、正面視で左側の原動軸側のクランクにはクランク軸47Dが使われている。そしてこのクランク軸47Dには長突起55付きの金属板が固着していて、長突起55には引張りコイルばね56Aのフックが纏着するので、クランク軸47Dの回転で引張りコイルばね56Aが引っ張られて最も伸び切った位置を越えた時には引張りコイルばね56Aは爆発的な勢いで縮みに入りクランク軸47Dを高速回転に入れるので、投球アーム20も高速回転に入って行く。
【0015】
前記の投球アーム20が高速回転に入る位置は、投球アーム20の先端部に固着する受球カップ21がボール供給器71Bからボールを拾ったあとから、頂点に向う、頂点の35度位前の位置になるが、投球アーム20の受球カップ21が頂点を過ぎて15度位来る位置の頭上には、受球カップ21内に配置の変化球繰出手段の衝突器材と衝突する被衝突器物61、62を備える門形形状フレーム60が立在する。
【0016】
門形形状フレーム60は、胴体を逆F字形状鉄柱の上部のはり部に置くが、胴体内には減速機付モータにクランク付き円板66を連結して、クランク付き円板66のクランクを箱舟67の一端に付く係合材の凸部に枢支させる一方で、箱舟67の前面外壁部には門形形状フレームの上部を固着させて門形形状フレームを下部にぶらさげるが、その中で門形形状フレームの両足部にはゴム車61と、梁部の左側には長金属板62が1個、右側には長金属板62が2個、それぞれ止具の設置の下で配られて付く。ゴム車61及び長金属板62はいずれも被衝突器物となっているもので、止具の開閉でゴム車61の一つ及び2つ、長金属板62の1個、2個を下げ止め、上げ止めをすると前記受球カップ21が具備する衝突器材と衝突する被衝突器物が随時替るので、カーブ、シュート、フォークによる変化球射出がここから生れてくる。なお、直球は被衝突器物なしの状態の中から生れるものになっている。
【0017】
前記投球アーム20の受球カップ21が具備する変化球繰出手段は図4、図5の参照を願うが、指形状金属板24を3個付けた球受皿27の裏底に円盤クランク機構23A、23Bを左右に配ばり、更に球受皿27のうしろに指形状金属板24を2個配置して配った平行クランク機構25一対のクランクリンク26と、先きの円盤クランク機構23A、23Bの2個の揺れ腕リンク28A、28Bをそれぞれ衝突器材として仕立てて構成したものになっている。
【0018】
前記門形形状フレーム60のうしろ側には箱形のボール供給器71A、71Bが2段に亘って配置され、更にそのボール供給器71Bの下側には箱内に継電器を載置する継電器ボックス80(図6参照)が設置されている。この継電器ボックスに載置された継電器は電源スイッチ部分81の頭はボックスの外側に出すが、接点の引出し端子には固定接点側には電源単線コードが配線され、可動接点側には前記駆動モータ39に陽極電流を送る単線コードが取り付けられるが、固定接点と可動接点の接続は電磁石83による磁化の発生で逆L字形状電源スイッチ81が電磁石83に吸引されて起るが、電磁石83の磁化は外線から電池電流の送電を受けた時に発生するものになっている。電磁石83によるコイル端子には外線から引いた電気コードが配線されるが、外線からの送電はバッター側から行なわれる。バッター側からの送電を継電する外線を巻取るのが底台2の袖部に設置の電気コード巻取機になっている。
【0019】
一方、投手人形33は、軸足は台車3の丸棒19に回動自在で刺るが、もう一方の足(遊び足)は踵下に投球機本体1の底台2に設置されているてこクランク機構32に連着する押上板36がピンで止着する。足の膝の関節部分は頭付きピンで止め込まれて回動自在で付くが、臀部は、胴体側の臀部の央部に頭付き長ピンで止め込まれるが、これも回動自在で付く。そしてこの臀部の内側には臀部の内側の側端に付くピンを連結棒軸にして円盤クランク機構34Aが配られる。この円盤クランク34Aの連結棒は胴体内の胸部の位置まで延びるが、この連結棒は胴体内の胸部の側端部に固着するピンを固定軸にして延びる揺れ腕リンクと頭付きピンで止め込まれるが、揺れ腕リンクは頭付きピンを通過して前方に長く延びるリンクで、この揺れ腕リンクは胴体内から外に出て、グローブをはめた腕のグローブの中に入ってグローブ内に付くピンと係合してグローブをはめた腕を持ち上げる働きをする。またこの一方で、臀部の内側の他端の上部に付くピンを連結棒軸にしてもう一つの円盤クランク機構34Bが配られる。ここでの円盤クランク機構34Bの連結棒も胴体内の胸部の位置まで延びて揺れ腕リンクピンと合体するが、ここでの揺れ腕ピンは長ピンで、胴体内を刳り貫いてあく縦長孔を貫通して胴体の裏側に尻を出す。そして長ピンの尻には、ボールを握ったハンドの付根の央部にあく横楕円形小孔が被さるが、付根の側端部にあく小孔には頭付きピンが刺って胴体に固着するので、このハンドは下にぶらさがっていてクランク状態にある。遊び足の踵下の押上げで、臀部が回動して長ピンが下部に下がると、長ピンの尻が横楕円形小孔の縁壁を押圧して小孔を下部に押すので、ボールを握ったハンドは下から上へ持ち上がる。また、ここではもう一本の腕があり第三の腕が付くが、この腕はボールを投げる振りを見せる腕で、振り下ろしを得意とするが、この第三の腕の肩部には胴体内の肩部に固着する小歯車の直軸が固着する。この小歯車には大歯車35が原動節歯車として平行で付き、そしてこの大歯車35には、前記円盤クランク機構34Bの揺れ腕リンクの長ピンの中間部に添着する引き棒が大歯車35の内部に付くピンに纏着するので、前記長ピンが下部に下ると大歯車35は少し回転して小歯車を回すので第三の腕は上に持ち上がる。このほか、胴体の股部に付く直交金属板53には引張板54が配られるが、この引張板54は、前記投球機本体1の底台2に設置のてこクランク機構31のクランクリンクに連着しており、てこクランク機構31のクランクリンクが動揺すると、投手人形33の胴体を横向きにさせて行く。
[発明の効果]
【0020】
実物大の投手人形のピッチングモーションを見ながら、バッティングの始動に入れる効果は大きい。バッティングに入る始動の起点作りを画一的に出来るようになれば、ボールが射出されてから迫ってくる球種の違いによるタイミング取りも確りと練習が出来るようになる。
【図面の簡単な説明】
[図1]本発明の一実施形態のピッチングマシンの右側面斜視図である。
[図2]同実施形態のピッチングマシンの台車と下敷板を示す右側面斜視図である。
[図3]同実施形態のピッチングマシンの前面左側斜視図である。
[図4]同実施形態のピッチングマシンの受球カップの正面左側拡大斜視図である。
[図5]同実施形態のピッチングマシンの受球カップの右側面拡大斜視図である。
[図6]同実施形態のピッチングマシンの継電器ボックスの拡大斜視図である。
【符号の説明】
1・・・投球機本体、2・・・投球機本体の底台、3・・・台車、6・・・下敷板、20・・・投球アーム、21・・・受球カップ、23A、23B・・・受球カップ内の円盤クランク機構、24・・・指形状金属板、25・・・受球カップ内の平行クランク機構、30、31、32・・・てこクランク機構、33・・・投手人形、34A、34B・・・臀部内の円盤クランク機構、35・・・大歯車、39・・・投球機本体の減速機付モータ、41・・・スプロケット、44・・・直交の平行クランク機構、45・・・直交の平行クランク機構の連結棒、47A、47B、47C・・・直交の平行クランク機構のクランク、47D・・・直交の平行クランク機構のクランク軸、49、50・・・長ロッド、56A、56B・・・引張りコイルばね、60・・・門形形状フレーム、61・・・ゴム車、62・・・長金属板、71A、71B・・・ボール供給器、80・・・継電器ボックス、81・・・継電器の逆L字形状電源スイッチ、83・・・電磁石。
【図1】

【図2】

【図3】

【図4】

【図5】

【図6】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
台車に搭載されて立つ投手人形が、投球機本体の駆動装置が始動するとそれに連動してピッチング動作を起し、投球機本体から直球及び変化球によるボールが射出されると腕を振り下ろすピッチングマシンにおいて、
投球機本体は、駆動装置を投球機本体の建枠を足場にして組立てられた直交の平行クランク機構を骨子にして減速機付モータと、チェーンスプロケット機構が配られ形成し、投球アームは前記直交の平行クランク機構の前部のクランク軸間に立設され、且つ投球アームの先端部に付く受球カップには2個の円盤クランク機構と2個の平行クランク機構が配設されて揺れ腕リンクとクランクリンクを衝突器材として仕立てて変化球繰出手段を形成し、投球アームの円周上で頂点を過ぎた位置の頭上には被衝突器物を具備する門形形状フレームが配置され、この門形形状フレームのうしろにはボール供給器が配られ、このボール供給器の下側には継電器を載置する継電器ボックスが配備され、投球機本体が載る底台の袖部には電気コードを巻取る巻取機が配られ、底台の袖部の他所には投手人形を連結するための3個のてこクランク機構の配設があり、このうちの2個のてこクランク機構の揺れ腕リンクとクランクリンクは、前記直交の平行クランク機構の連結棒に付く2個の長ロッドの周回軌道上の側縁に配られ、長ロッドと接触し押圧を受け、底台の下部には底台を昇降させる昇降機を載置する下敷板が置かれ、その下側には投手人形を搭載した台車が備えられ構成するが、投手人形は、片足の踵下と胴体側の股部に押上板と引張板が配設され押上板と引張板は投球機本体は底台に設置されている前記てこクランク機構に繋がれ、その中で臀部内には2個の円盤クランク機構が配られ、この2個の円盤クランク機構の揺れ腕リンクと揺れ腕ピンが腕上げ機構を形成してなることを特徴とするピッチングマシン。
【請求項2】
前記直交の平行クランク機構のクランク軸に固着する長突起付き金属板には、建枠の一端に添着する引張りコイルばねの纏着があり、クランク軸の回転に高速回転を入れる請求項1に記載のピッチングマシン。
【請求項3】
前記チェーンスプロケット機構のスプロケットの内側の内部には小突起が固着し、この小突起はスプロケットの一周回上で前記継電器ボックスに載置の継電器の電源スイッチを押圧して切る請求項1に記載のピッチングマシン。
【請求項4】
上記継電器の電源スイッチの立ち返りは、外線から電池電流が送られてくるのを待つ請求項1ないし3のいずれかに記載のピッチングマシン。

【公開番号】特開2006−51348(P2006−51348A)
【公開日】平成18年2月23日(2006.2.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−219558(P2005−219558)
【出願日】平成17年6月21日(2005.6.21)
【出願人】(592130138)
【出願人】(504321083)