説明

ピボテッドバケットコンベヤ

【課題】投入ステーションにおいて、バケットを接触させて進行させることができ、それに伴ってばら物状物品をこぼれないように連続的に投入することができるピボテッドバケットコンベヤを提供することを目的とする。
【解決手段】2条の無端状チェーン2の間に、枢支軸15により揺動自在にバケット3を吊下げ支持する。投入ステーション4に設けられた中間レール19の前後に揺動する入口ポイント18、出口ポイント20を設け、入口ポイント18はサイドローラ14の通過毎に反転揺動し、サイドローラ14を中間レールの表裏両面側に交互に誘導する。すると、チェーン2はピン13中心に交互に屈曲し、バケット同士が接触して進行する。出口ポイント20はサイドローラ14の通過毎に反転揺動し、サイドローラ14を退出側レール22上に誘導する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、粉粒体、ばら物、塊状体等のばら物状物品を搬送するピボテッドバケットコンベヤに関し、特に、バケットコンベヤが進行中、投入ステーションにおいて連続的に供給されたばら物状物品が隣接するバケットの間からこぼれないようにしたピボテッドバケットコンベヤに関する。
【背景技術】
【0002】
粉粒体、ばら物、塊状体等ばら物状物品の投入ステーション、搬出ステーションを含む循環経路に沿って進行し、投入ステーションでバケットに投入されたばら物状物品を垂直方向又は斜め上方に搬送して高所に設けられた搬出ステーションで排出するようにしたピボテッドバケットコンベヤは周知である。
【0003】
投入ステーションにおいて、略々水平方向に移動するバケットにばら物状物品を投入するとき、ばら物状物品が隣接するバケットの間からこぼれないようにしたピボテッドバケットコンベヤとして、隣接するバケットの前後上縁にそれぞれフランジを設けてフランジ同士が重なるようにしたフランジラップ型のピボテッドバケットコンベヤ(特許文献1)、チェーンの1つおき外リンクのプレート上方に設けた突出部でバケットを枢支吊下げ支持し、隣接するバケットの前後上縁にそれぞれ設けたフランジ同士が重なるようにしたピボテッドバケットコンベヤ(特許文献2)、前後上縁にそれぞれフランジが形成されたバケットをチェーンに枢支吊下げ支持し、荷積みステーション(投入ステーション)でチェーンの長さを縮めて、隣接するバケット同士を接近させてバケット間の隙間をフランジでカバーするようにしたピボテッドバケットコンベヤ(特許文献3)等が知られている。
【特許文献1】特開昭58−216809号公報
【特許文献2】実開昭64−29312号公報
【特許文献3】特許第3322879号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に開示されているピボテッドバケットコンベヤは、バケットのフランジ上下重なりを逆に重ね変えるラップチェンジ機構を備えたもので、このラップチェンジ機構でフランジを重ね変えるとき、バケット同士が衝突するため耐久性が劣る、という問題がある。特許文献2に開示されているピボテッドバケットコンベヤは、バケットを吊持する突出部をプレート上方に設けるため、水平走行経路において上下幅に大きなスペースを必要とする、という問題がある。特許文献3に開示されているピボテッドバケットコンベヤは、リンクの一方ピン孔をスロット形(長孔)とし、さらにリンク一方端部にV形突出部分、他方端部にV形切欠部分を形成して、荷積みステーションでバケットを吊持しているチェーンの長さを縮めるようにしたものであるが、リンクに長孔、V形突出部分、V形切欠部分を形成するため、リンクを特注品とする必要上チェーン製造が容易でなく、コスト的に不利があり、さらにチェーン長さを縮める機構が必要になる、という問題がある。
【0005】
そこで、本発明は、前述したような従来技術の問題点を解決し、投入ステーションにおいて、バケット同士の衝突による衝撃を緩和してバケットの耐久性を向上させることができ、水平走行経路においても大きなスペースを必要とすることなく、しかも一般に汎用されているリンクからなるチェーンを使用することができ、かかるチェーンを使用しても、投入ステーションにおいて、バケットを接触させて進行させることができ、それに伴ってばら物状物品をこぼれないように連続的に投入して搬送することができるピボテッドバケットコンベヤを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、チェーンのリンクプレート中央部でバケットを枢支し、チェーンをピン中心に交互に屈曲させると、外リンク又は内リンクのいずれか一方のリンクに揺動自在に吊下げ支持されているバケット同士を同一レベルで接近、接触させることができ、ばら物状物品をこぼさずにバケットに投入できる、という構想に基づいて前記課題を解決したものである。
【0007】
前記構想に基づいて、請求項1に係る本発明は、外リンク及び内リンクを連結して形成された2条の無端状チェーンの間に、前記いずれか一方のリンクのプレート中央部で枢支軸により揺動自在にバケットを吊下げ支持し、ばら物状物品の投入ステーションを含む循環経路に沿って進行するピボテッドバケットコンベヤであって、前記投入ステーションの前後経路に、チェーンを構成するピンの延長部に設けられたサイドローラを案内支持する進入側レール及び退出側レールがそれぞれ設けられると共に、投入ステーションの入口から出口に亘ってサイドローラを案内する板状の中間レールが設けられ、進入側レール端部と中間レールの入口側端部との間、及び中間レールの出口側端部と退出側レール端部との間には、中間レールに近い方を支点とした揺動自在の入口ポイント及び出口ポイントがそれぞれ設けられ、投入ステーション入口側においては、サイドローラの通過毎に反転揺動する入口ポイントにより、進入側レール上を移行してきたサイドローラを中間レールの表面側及び裏面側に交互に誘導することにより、中間レールに沿って進行するチェーンをピン中心に交互に屈曲させて、隣接するバケット同士の縁部分を接触させ、投入ステーション出口側においては、中間レールの表面側及び裏面側に沿って移行してきたサイドローラの通過毎に反転揺動する出口ポイントにより、サイドローラを退出側レール上に誘導するようにしたピボテッドバケットコンベヤ、という構成としたものである。
【0008】
請求項2に係る本発明は、前記請求項1記載のピボテッドバケットコンベヤにおいて、前記入口ポイントが、前記中間レールに近い側が上下に広く形成されているテーパ部を有するガイド部を備え、移行する前記サイドローラが該テーパ部に当接して通過する毎に、中間レールに近い方を支点として入口ポイントが反転揺動する、という構成としたものである。
【0009】
請求項3に係る本発明は、前記請求項1又は2記載のピボテッドバケットコンベヤにおいて、前記出口ポイントが、前記中間レールに近い側が上下に広く形成されているテーパ部を有するガイド部を備え、前記サイドローラが該出口ポイントを通過する毎に、中間レールに近い方を支点として出口ポイントが反転揺動する、という構成としたものである。
【0010】
請求項4に係る本発明は、前記請求項1乃至3のいずれかに記載のピボテッドバケットコンベヤにおいて、前記入口ポイント及び出口ポイントが、前記ガイド部が凸状湾曲面に形成されると共に、ガイド部のテーパ部横に切欠部が形成され、該切欠部に中間レールの端部を延長して形成された細幅延長部が入り込んでいる、という構成としたものである。
【発明の効果】
【0011】
請求項1に係る本発明によれば、ピボテッドバケットコンベヤは、外リンク及び内リンクを連結して形成された2条の無端状チェーンの間に、前記いずれか一方のリンクのプレート中央部で枢支軸により揺動自在にバケットを吊下げ支持しているので、バケットを吊持する突出部をプレート上方に設ける必要がないため、水平走行経路で上下幅の大きいスペースを必要としないようにできる。また、バケットを外リンク又は内リンクいずれか一方のリンクのプレート中央部で枢支軸により揺動自在に吊下げ支持するため、一般に汎用されている外リンク、内リンクからなるチェーンを使用することができる。
【0012】
投入ステーションの前後経路に、チェーンを構成するピンの延長部に設けられたサイドローラを案内支持する進入側レール及び退出側レールがそれぞれ設けられると共に、投入ステーションの入口から出口に亘ってサイドローラを案内する板状の中間レールが設けられ、進入側レール端部と中間レールの入口側端部との間、及び中間レールの出口側端部と退出側レール端部との間には、中間レールに近い方を支点とした揺動自在の入口ポイント及び出口ポイントがそれぞれ設けられ、投入ステーション入口側においては、サイドローラの通過毎に反転揺動する入口ポイントにより、進入側レール上を移行してきたサイドローラを中間レールの表面側及び裏面側に交互に誘導することにより、中間レールに沿って進行するチェーンをピン中心に交互に屈曲させるので、サイドローラの通過毎に反転揺動する入口ポイントを設けるという簡単な構造で、容易且つ確実にチェーンを屈曲させることができる。また、かかるチェーンの屈曲により、隣接するバケット同士の縁部分を衝撃が加わらないようにして接触させることができ、バケットの耐久性を向上させることができる。
【0013】
さらに、外リンク又は内リンクいずれか一方のリンクのプレート中央部で枢支軸によりバケットを揺動自在に吊下げ支持しているため、チェーンをピン中心に交互に屈曲させてバケット同士を接触させた場合、それぞれ隣接するバケット同士を同一レベルに支持することができる。
【0014】
請求項2に係る本発明によれば、前記入口ポイントが、前記中間レールに近い側が上下に広く形成されているテーパ部を有するガイド部を備えているので、進入側レールから中間レールの表面側及び裏面側に交互にサイドローラを誘導する場合、サイドローラを入口ポイントのテーパ部に当接移行させるだけで、動力源を使用することなく入口ポイントを反転揺動させることができる。
【0015】
請求項3に係る本発明によれば、前記出口ポイントが、前記中間レールに近い側が上下に広く形成されているテーパ部を有するガイド部を備え、前記サイドローラが該出口ポイントを通過する毎に、中間レールに近い方を支点として出口ポイントが反転揺動するので、中間レールの表面側及び裏面側に沿って移行してきたサイドローラが出口ポイントを通過するだけで、動力源を使用することなく出口ポイントを反転揺動させることができる。
【0016】
請求項4に係る本発明によれば、前記入口ポイント及び出口ポイントが、前記ガイド部が凸状湾曲面に形成されると共に、ガイド部のテーパ部横に切欠部が形成され、該切欠部に中間レールの端部を延長して形成された細幅延長部が入り込んでいるので、サイドローラが凸状湾曲面の円弧軌跡に沿って移行して、屈曲途上にあるチェーンの張力変動を小さくすることができ、また、サイドローラは、ガイド部の切欠部に入り込んでいる中間レールの細幅延長部に乗って移行するため、サイドローラを滑らかに移行することができると共に、入口ポイントあるいは出口ポイントがストッパに当る速度を小さくすることができ、また、サイドローラの通過に伴って、入口ポイントあるいは出口ポイントを滑らかに、速やかに反転揺動させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
本発明の実施例1を図1〜図6に基づいて説明する。図1に示すように、ピボテッドバケットコンベヤ1は、無端状のチェーン2とバケット3を備え、2条の無端状チェーン2の間に揺動自在にバケット3を吊下げ支持して、投入ステーション4、搬出ステーション5を含む循環経路に沿って、水平方向あるいは垂直方向に進行し、投入ステーション4で投入されたばら物状物品を搬出ステーション5で排出するようにしたものであり、このピボテッドバケットコンベヤ1は、後記するように、投入ステーション4に入口ポイント18、中間レール19、出口ポイント20を備えている。なお、図1における符号6a、6cは水平走行部、6bは垂直走行部、7a、7b、7c、7d、7e、7fはスプロケット、Mはスプロケット7c駆動用モータ、8はケーシングであり、スプロケット7fはテークアップ機構に装着される。
【0018】
図2には、同図手前側のチェーン、サイドローラ等の図示を省略した投入ステーション4におけるピボテッドバケットコンベヤ1の一部省略斜視図を示す。無端状のチェーン2は、外リンク11及び内リンク12がピン13で連結されて形成される。チェーン2の片側には、ピン13の片側延長部に回動自在に支持されたサイドローラ14が設けられる。すなわち、2条の無端状チェーン2で構成されるピボテッドバケットコンベヤ1の両最外側にサイドローラ14が設けられる。なお、図示はしないが、水平走行部6a、6c等には適宜にガイドレールが設けられ、バケット3を吊持したチェーン2はチェーンローラ2aがガイドレールに接輪して進行する。
【0019】
この2条の無端状チェーン2,2の間に、片側上縁にフランジ3aを有するバケット3が揺動自在に吊下げ支持される。すなわち、両側チェーン2,2の外リンク11のプレート11a,11aの中央部で枢支軸15により揺動自在にバケット3が吊下げ支持される。このようにすると、チェーン2が交互に屈曲したときバケット3同士が接近する。
【0020】
投入ステーション4の前後経路、すなわち投入ステーション4の入口前方及び出口後方には、それぞれ進入側レール16、入口レール17、出口レール21、退出側レール22等が設けられ、これらレール上をチェーン2のサイドローラ14が移行する。また、投入ステーション4には、入口から出口に亘ってサイドローラ14を案内する板状の中間レール19が設けられ、チェーン2のサイドローラ14は、後述するように、中間レール19の表面側及び裏面側に沿って移行する。なお、進入側レール16、入口レール17、入口ポイント18、中間レール19、出口ポイント20、出口レール21、退出側レール22等は、ピボテッドバケットコンベヤ1の進行方向両側に対向して設けられているものであるが、以下、便宜上片側を対象として説明する。
【0021】
投入ステーション4の入口側においては、図2〜図5に示すように、進入側レール16の端部に連続して入口レール17が設けられ、この入口レール17と中間レール19の入口側端部19aとの間に中間レール19に近い方を支点18aとして揺動する入口ポイント18が設けられる。なお、図2における符号23は入口ポイント18の支点18a、あるいは出口ポイント20の支点20aとなる枢支軸(図示略)の軸受部材である。
【0022】
図3、図4(A)、(B)に示すように、入口ポイント18は、中間レール19の端部19aに近い側が上下に広く形成されているテーパ部18bを有するガイド部18c、ブロック18dを備えている。このテーパ部18bに、通過するサイドローラ14が上方から当接したり下方から当接する毎に入口ポイント18は支点18aを中心に反転揺動する。この場合、ブロック18dがストッパ24,25に当ることにより揺動が停止する。図4(A)には、サイドローラ14を中間レール19表面側に誘導する状態、図4(B)には、中間レール19裏面側に誘導する状態を示す。
【0023】
図4(A)に示すように、入口ポイント18は、進入側レール16上を移行してきたチェーン2のサイドローラ(先行)14が、入口レール17を通過してから、入口ポイント18のガイド部18c表面に移行し、図4(B)に示すように、テーパ部18bに当接移行して支点18a中心にテーパ部18b側を僅かに押し下げて、テーパ部18反対側のブロック18dがストッパ24に当たるまで上方に傾動させ、このときサイドローラ14はテーパ部18bから中間レール19表面側に誘導される。
【0024】
上記のように、図4(B)に示す状態で、次のサイドローラ(後続)14が、入口ポイント18のガイド部18c裏面側に入り込み、さらに移行してテーパ部18bの下側に当接して、支点18a中心にテーパ部18b側を僅かに押し上げて中間レール19の裏面側に誘導される。
【0025】
投入ステーション4の出口側においては、図5に示すように、中間レール19の出口側端部19bと退出側レール22の端部22aとの間に、中間レール19に近い方を支点20aとして揺動する出口ポイント20及び出口レール21が設けられる。
【0026】
上記出口ポイント20は、中間レール19に近い側が上下に広く形成されているテーパ部20bを有するガイド部20c、ブロック20dを備え、中間レール19に近い方を支点20aとして揺動し、サイドローラ14の通過毎に反転揺動する。この反転揺動は、ストッパ26,27に当たって停止する。
【0027】
この場合、先行するサイドローラ(先行)14がガイド部20c先端を押し上げて裏面側から出口レール21上に移行すると同時に、中間レール19表面側を移行してきた後続のサイドローラ(後続)14が中間レール19からテーパ部20b表面に移行する(図5に示す状態。)。このサイドローラ(後続)14がさらに移行すると、出口ポイント20が支点20aを中心として反転揺動し、ガイド部20c先端が下方に傾動し、ガイド部20c表面から出口レール21上に移行する。それと同時に、中間レール19裏面側を続いて移行してきたサイドローラ(後後続)14がテーパ部20b裏面に入り込み、さらに移行してガイド部20c先端を押し上げて裏面側から出口レール21上に移行する。
【0028】
上記構成からなるピボテッドバケットコンベヤ1の作用、効果は、以下のとおりである。ピボテッドバケットコンベヤ1は、循環経路を進行し、投入ステーション4で連続的にばら物状物品が投入される。図5に示すように、投入ステーション4の入口前方にある進入側レール16上を移行してきたチェーン2のサイドローラ14は、入口レール17を通過してから、入口ポイント18のガイド部18c表面に移行し、テーパ部18bに当接して支点18a中心にテーパ部18b側を僅かに押し下げ、反対側のガイド部18c先端側を上方に傾動させてから、中間レール19表面側に移行する。
【0029】
この先行するサイドローラ14が中間レール19表面側に移行するとき、後続のサイドローラ14が先端側が上方に傾動しているガイド部18c裏面側に入り込み、さらに移行してテーパ部18bの下側に当接して、支点18a中心にテーパ部18b側を僅かに押し上げて、反対側のガイド部18c先端側を下方に傾動させる。このようにガイド部18c裏面側に入り込んだ後続のサイドローラ14は中間レール19の裏面側に誘導される。このようなサイクルで入口ポイント18の反転揺動切り替えが行なわれる。
【0030】
かかる入口ポイント18の反転揺動の繰返しにより、図5に示すように、サイドローラ14が中間レール19の表面側及び裏面側に交互に誘導されると、チェーン2はピン13中心に交互に屈曲し、それに伴って外リンク11の外プレート11aに揺動自在に吊下げ支持されているバケット3同士が同一レベルに支持されて接近し、図6に示すように、隣接するバケット3の縁部分が接触し、その結果、バケット3の上方縁に設けられたフランジ3aにより、隣接するバケット3間に隙間が無くなる。この状態でピボテッドバケットコンベヤ1が中間レール19に沿って出口側に進行する間に、ばら物状物品がバケット3に投入される。この場合、進行するバケット3にばら物状物品を連続的に投入してもこぼれないようにすることができる。なお、図6における符号3bはローラであり、このローラ3bは、搬出ステーション5において、バケット3を転倒させてばら物状物品を排出するときに使用される。
【0031】
投入ステーション4のゾーンを出口側に中間レール19の表面側を移行してきたサイドローラ(先行)14は、出口ポイント20のガイド部20c表面に移行し、出口レール21を経由して退出側レール22上に誘導される。
【0032】
次いで、中間レール19の裏面側に沿って移行してきた後続のサイドローラ(後続)14は、サイドローラ(先行)14が出口レール21に移行すると同時に、中間レール19の裏面側から出口ポイント20のガイド部20cの裏面側に入り込む。さらに、チェーン2の張力により移行したサイドローラ(後続)14は、支点20a中心にガイド部20c先端を押し上げて、出口レール21上に移行する。このようなサイクルで上記作動を繰り返すことにより、中間レール19の表裏両面に沿って移行してきたサイドローラ14は退出側レール22上に誘導され、チェーン2は引き延ばされる。
【0033】
上記のように、入口ポイント18がテーパ部18bを有するガイド部18cを備え、支点18aを中心として揺動自在に形成されているので、サイドローラ14が通過する毎に反転揺動され、サイドローラ14をスムーズに中間レール19の表裏両面に交互に誘導することができる。その結果、チェーン2を簡単な構造で容易に屈曲させることができ、それに伴って、バケット同士を衝突させないで接触させることができる。
【0034】
また、出口ポイント20がテーパ部20bを有するガイド部20cを備え、支点20aを中心として揺動自在なので、サイドローラ14が通過する毎に反転揺動され、中間レール19の表裏両面に沿って移行してきたサイドローラ14をスムーズに退出側レール22上に誘導することができる。
【0035】
上記のように、入口ポイント18及び出口ポイント20は、それぞれテーパ部18b、20bを有するガイド部18c、20cを備えていることにより、移行するサイドローラ14が通過するだけで、動力源を使用することなく入口ポイント18、あるいは出口ポイント20を反転揺動させることができる。
【0036】
以上、実施例1について説明したが、入口ポイントの変形例を図7、図8に基づいて説明する。図7には、入口ポイント31が入口レール17から中間レール19表面側にサイドローラを誘導するときの状態を示し、図8には、中間レール19裏面側に誘導するときの状態を示す。入口ポイント31は、中間レール19に近い側が上下に広く形成されているテーパ部31bを有するガイド部31c、ブロック31dを備え、支点31aを中心に反転揺動する。なお、図7、図8においては、サイドローラ、ストッパの図示を省略している。
【0037】
入口ポイント31の作動は、前記実施例1と同じように、先行するサイドローラが入口レール17を通過してから、入口ポイント31のガイド部31c表面に移行し、後端に形成されているテーパ部31bに当接移行して支点31a中心にテーパ部31b側を僅かに押し下げ、反対側のガイド部先端側を上方に傾動させる。
【0038】
入口ポイント31がガイド部31c先端側を上方に傾動した状態が図8に示されている。この状態で、後続のサイドローラは、入口ポイント31のガイド部31c裏面側に入り込み、さらに移行してテーパ部31bの下側に当接して、支点31a中心にテーパ部31b側を僅かに押し上げて中間レール19の裏面側に誘導される。
【0039】
本発明の実施例2を図9〜図14に基づいて説明する。この実施例2のピボテッドバケットコンベヤは、前記実施例1のピボテッドバケットコンベヤと投入ステーション4に備えられている入口ポイント、出口ポイント、中間レール両端部の構造が異なり、他の構造は同じであり、以下、主として異なる構造について共通部材には同一符号を付して説明する。
【0040】
ピボテッドバケットコンベヤは、前記実施例1と同じように、無端状のチェーン2とバケット3を備え、2条の無端状チェーン2の間に揺動自在にバケット3を吊下げ支持して、投入ステーション4、搬出ステーション5を含む循環経路に沿って、水平方向あるいは垂直方向に進行し、投入ステーション4で投入されたばら物状物品を搬出ステーション5で排出する。このピボテッドバケットコンベヤは、後記するように、投入ステーション4に入口ポイント33、中間レール34、出口ポイント37を備えている。
【0041】
図9には、投入ステーション4における中間レール34、入口ポイント33、出口ポイント37の配置態様を示し、図10には、入口ポイント33が入口レール17から中間レール34表面側にサイドローラ14を誘導するときの状態を示し、図11には、中間レール34裏面側にサイドローラ14を誘導するときの状態を示し、図12には、入口ポイント33の断面図を示す。図13(A)、(B)には、出口ポイント37の作動状態を示す。図14には、投入ステーションにおけるチェーンの作動説明図を示す。
【0042】
投入ステーション4の入口側においては、図14に示すように、進入側レール16の端部に入口レール17が設けられ、この入口レール17と中間レール34との間に中間レール34に近い方を支点33aとして揺動する入口ポイント33が設けられる。
【0043】
入口ポイント33は、テーパ部33bを有するガイド部33c、ブロック33dを備え、支点33aを中心に反転揺動する。図10〜図12に示すように、ガイド部33cは、表裏両面が凸状湾曲面に形成され、ガイド部33cのテーパ部33bとブロック33dとの間、すなわちテーパ部33bの横に切欠部33fが形成されている。この切欠部33fには、中間レール34の端部を延長して形成された細幅延長部34aが入り込む。また、ガイド部33cのテーパ部33b手前には凹部33eが形成されている。
【0044】
入口ポイント33は、前記実施例1と同じように、進入側レール上を移行してきたチェーン2のサイドローラ(先行)14が、入口レール17を通過してから、入口ポイント33のガイド部33c表面に移行し(図10の状態)、テーパ部33bに当接移行して支点33a中心にテーパ部33b側を僅かに押し下げて、反対側をブロック33dがストッパ35に当たるまで上方に傾動させ(図11の状態)、サイドローラ(先行)14はテーパ部33bから中間レール34表面側に誘導される。この場合、図12に示すように、サイドローラ14は凹部33eに入り込むと同時に中間レール34の細幅延長部34aに乗って移行し、移行に伴ってテーパ部33b側を押し下げ、ブロック33dがストッパ36に当たる(図11参照。)。
【0045】
上記のように、テーパ部33b側が押し下げられて入口ポイント33がガイド部33c先端側を上方に傾動した状態が図11に示されている。この状態で、サイドローラ(後続)14が、入口ポイント33のガイド部33c裏面側に入り込み、さらに移行してテーパ部33bの下側に当接して、支点33a中心にテーパ部33b側を僅かに押し上げてガイド部33c先端側を下方に傾動させ、同時に中間レール34の裏面側に誘導される(図10参照。)。かかる入口ポイント33の反転揺動の繰返しにより、サイドローラ14が中間レール34の表裏両面に交互に誘導され、前記実施例1同様に、チェーン2はピン13中心に交互に屈曲される。
【0046】
投入ステーション4の出口側においては、図13(A)、(B)、図14に示すように、中間レール34と退出側レール22の端部22aとの間に、中間レール34に近い方を支点37aとして揺動する出口ポイント37、続いて出口レール21が設けられる。
【0047】
上記出口ポイント37は、中間レール34に近い側が上下に広く形成されているテーパ部37bを有するガイド部37c、ブロック37dを備え、中間レール34に近い方を支点37aとして反転揺動する。
【0048】
図13(A)、(B)に示すように、ガイド部37cは、表裏両面が凸状湾曲面に形成され、ガイド部37cのテーパ部37bとブロック37dとの間、すなわちテーパ部37bの横に切欠部(図示略。入口ポイント33の切欠部33fと同じ構造。)が形成されている。この切欠部には、中間レール34の端部を延長して形成された細幅延長部34bが入り込む。また、ガイド部37cのテーパ部37b手前には凹部37eが形成されている。なお、図中の符号38,39はストッパである。
【0049】
出口ポイント37は、図13(A)に示すように、先行するサイドローラ(先行)14がガイド部37c裏面側から出口レール21に移行すると同時に、中間レール34表面側を移行してきた後続のサイドローラ(後続)14が中間レール34からテーパ部37b表面に移行する。このとき、サイドローラ14は凹部33eに入り込むと同時に中間レール34の細幅延長部34bに乗って移行する。
【0050】
また、図13(B)に示すように、先行するサイドローラ(先行)14がガイド部37c表面から出口レール21に移行すると同時に、中間レール34裏面側を移行してきた後続のサイドローラ(後続)14がテーパ部37b裏面側に入り込み、さらに移行してガイド部37c先端を押し上げて、裏面側から出口レール21上に移行し、退出側レール22に移行する。
【0051】
上記構成からなるピボテッドバケットコンベヤの作用、効果は、以下のとおりである。ピボテッドバケットコンベヤは、循環経路を進行し、投入ステーション4で連続的にばら物状物品が投入される(図1参照。)。
【0052】
投入ステーション4の入口側においては、図14に示すように、投入ステーション4の入口前方にある進入側レール16上を移行してきたチェーン2のサイドローラ14(先行)は、入口レール17を通過してから、入口ポイント33のガイド部33c表面に移行し、テーパ部33b側を僅かに押し下げて入口ポイント33を反転揺動し、中間レール34表面側に誘導される。
【0053】
このサイドローラ(先行)14が中間レール34表面側に移行すると同時に、後続のサイドローラ(後続)14は、ガイド部33c裏面側に入り込み、さらに移行してテーパ部33b側を僅かに押し上げて入口ポイント33を反転揺動し、中間レール34の裏面側に誘導される。
【0054】
かかる入口ポイント33の反転揺動の繰返しにより、図14に示すように、サイドローラ14が中間レール34の表面側及び裏面側に交互に誘導されると、チェーン2はピン13中心に交互に屈曲し、それに伴って外リンク11の外プレート11aに揺動自在に吊下げ支持されているバケット3同士が同一レベルに支持されて接近し、隣接するバケット3の縁部分が接触し、その結果、バケット3の上方縁に設けられたフランジ3aにより、隣接するバケット3間に隙間が無くなる(図6参照。)。この状態でピボテッドバケットコンベヤが中間レール34に沿って出口方向に進行する間に、ばら物状物品がバケット3に投入される。この場合、進行するバケット3にばら物状物品を連続的に投入してもこぼれないようにすることができる。
【0055】
投入ステーション4のゾーンを出口側に中間レール34の表面側を移行してきたサイドローラ(先行)14は、出口ポイント37のガイド部37c表面に移行し、出口レール21を経由して退出側レール22上に誘導される。
【0056】
また、中間レール34の裏面側に沿って移行してきたサイドローラ(後続)14は、サイドローラ(先行)14が出口レール21に移行すると同時に、中間レール19の裏面側から出口ポイント37のガイド部37cの裏面側に入り込み、チェーン2の張力により移行し、出口レール21を経由して退出側レール22上に誘導され、チェーン2は引き延ばされる。
【0057】
上記のように、入口ポイント33がテーパ部33bを有するガイド部33cを備え、支点33aを中心として揺動自在に形成されているので、サイドローラ14が通過する毎に反転揺動され、サイドローラ14をスムーズに中間レール34の表裏両面に交互に誘導することができる。その結果、チェーン2を簡単な構造で容易に屈曲させることができ、それに伴って、バケット同士を衝突させないで接触させることができる。
【0058】
また、出口ポイント37がテーパ部37bを有するガイド部37cを備え、支点37aを中心として揺動自在なので、サイドローラ14が通過する毎に反転揺動され、中間レール34の表裏両面に沿って移行してきたサイドローラ14をスムーズに退出側レール22上に誘導することができる。
【0059】
上記のように、入口ポイント33及び出口ポイント37は、それぞれテーパ部33b、37bを有するガイド部33c、37cを備えていることにより、移行するサイドローラ14が通過するだけで、動力源を使用することなく入口ポイント33、あるいは出口ポイント37を反転揺動させることができる。
【0060】
さらに、入口ポイント33のガイド部33c、あるいは出口ポイント37のガイド部37cが凸状湾曲面に形成されているので、サイドローラが凸状湾曲面の円弧軌跡に沿って移行することにより、屈曲途上にあるチェーンの張力の変動を小さくすることができる。
【0061】
入口ポイント33のガイド部33cのテーパ部33b横に切欠部33fが形成され、この切欠部に中間レール34の細幅延長部34aが入り込んでおり、さらにガイド部33cのテーパ部33b手前には凹部33eが形成されているため、ガイド部33cを走行してきたサイドローラ14は、凹部33eに入り込むと同時に細幅延長部34aに滑らかに乗り移ることができる。乗り移り後はサイドローラ14に掛かる力は、細幅延長部34aが受け持つため、入口ポイント33はサイドローラ14の動きに追随して滑らかに回転する。このため、ブロック33dがストッパ35に大きな速度で衝突することはない。また、出口ポイント37の動きも同様で、サイドローラ14は細幅延長部34bの後端直前で凹部37eに入り込んで出口ポイント37を滑らかに回転させた後、ガイド部37cに乗り移る。
【0062】
以上、各実施例について説明したが、外リンク11のプレート11aでバケット3を吊下げ支持する代わりに、内リンク12のプレート12aの中央部で枢支軸により揺動自在にバケット3を吊下げ支持するようにしても構わない。すなわち、バケット3は、2条のチェーン2の外リンク11にのみ、あるいは内リンク12にのみ吊下げ支持される。いずれの場合も、チェーン2が交互に屈曲したときバケット3同士が接近する。
【0063】
各実施例において、進入側レール16と中間レール19、34との間に入口レール17を設けたもの、また、中間レール19、34と退出側レール22との間に、出口レール21等を設けたものについて説明したが、入口レールや出口レールを設けないようにしても構わない。いずれの場合も、進入側レールと中間レールとの間には、中間レールに近い方を支点とした揺動自在の入口ポイントが設けられ、また、中間レールと退出側レールとの間には、中間レールに近い方を支点とした揺動自在の出口ポイントが設けられる。
【図面の簡単な説明】
【0064】
【図1】本発明の実施例1を示し、ピボテッドバケットコンベヤの概略説明図である。
【図2】同上、投入ステーションにおけるピボテッドバケットコンベヤの一部省略斜視図である。
【図3】同上、サイドローラ下方誘導時の入口ポイントの斜視図である。
【図4】(A)はサイドローラ上方誘導時の入口ポイントの断面図である。(B)はサイドローラ下方誘導時の入口ポイントの断面図である。
【図5】同上、投入ステーションにおけるチェーンの作動説明図である。
【図6】同上、投入ステーションにおいて同一レベルに支持されているバケットの側面図である。
【図7】入口ポイントの変形例を示し、サイドローラ上方誘導時の入口ポイントの斜視図である。
【図8】同上、サイドローラ下方誘導時の入口ポイントの斜視図である。
【図9】実施例2を示し、投入ステーションにおける入口ポイント、中間レール、出口ポイントの配置態様を示す斜視図である。
【図10】同上、サイドローラ上方誘導時の入口ポイントの斜視図である。
【図11】同上、サイドローラ下方誘導時の入口ポイントの斜視図である。
【図12】同上、入口ポイントの要部断面図である。
【図13】同上、(A)、(B)は出口ポイントの作動説明図である。
【図14】同上、投入ステーションにおけるチェーンの作動説明図である。
【符号の説明】
【0065】
1 ピボテッドバケットコンベヤ 2 無端状のチェーン
2a チェーンローラ 3 バケット
3a フランジ 3b ローラ
4 投入ステーション 5 搬出ステーション
6a、6c 水平走行部 6b 垂直走行部
7a、7b、7c、7d、7e、7f スプロケット
8 ケーシング M 駆動用モータ
11 外リンク 11a 外プレート
12 内リンク 12a 内プレート
13 ピン 14 サイドローラ
15 枢支軸 16 進入側レール
16a レールの端部 17 入口レール
18 入口ポイント 18a 支点
18b テーパ部 18c ガイド部
18d ブロック 19 中間レール
19a 入口側端部 19b 出口側端部
20 出口ポイント 20a 支点
20b テーパ部 20c ガイド部
20d ブロック 21 出口レール
22 退出側レール 22a レール端部
23 軸受部材 24,25,26,27 ストッパ
31 入口ポイント 31a 支点
31b テーパ部 31c ガイド部
31d ブロック 33 入口ポイント
33a 支点 33b テーパ部
33c ガイド部 33d ブロック
33e 凹部 33f 切欠部
34 中間レール 34a,34b 細幅延長部
35,36,38,39 ストッパ 37 出口ポイント
37a 支点 37b テーパ部
37c ガイド部 37d ブロック
37e 凹部


【特許請求の範囲】
【請求項1】
外リンク及び内リンクを連結して形成された2条の無端状チェーンの間に、前記いずれか一方のリンクのプレート中央部で枢支軸により揺動自在にバケットを吊下げ支持し、ばら物状物品の投入ステーションを含む循環経路に沿って進行するピボテッドバケットコンベヤであって、
前記投入ステーションの前後経路に、チェーンを構成するピンの延長部に設けられたサイドローラを案内支持する進入側レール及び退出側レールがそれぞれ設けられると共に、投入ステーションの入口から出口に亘ってサイドローラを案内する板状の中間レールが設けられ、進入側レール端部と中間レールの入口側端部との間、及び中間レールの出口側端部と退出側レール端部との間には、中間レールに近い方を支点とした揺動自在の入口ポイント及び出口ポイントがそれぞれ設けられ、
投入ステーション入口側においては、サイドローラの通過毎に反転揺動する入口ポイントにより、進入側レール上を移行してきたサイドローラを中間レールの表面側及び裏面側に交互に誘導することにより、中間レールに沿って進行するチェーンをピン中心に交互に屈曲させて、隣接するバケット同士の縁部分を接触させ、
投入ステーション出口側においては、中間レールの表面側及び裏面側に沿って移行してきたサイドローラの通過毎に反転揺動する出口ポイントにより、サイドローラを退出側レール上に誘導することを特徴とするピボテッドバケットコンベヤ。
【請求項2】
前記入口ポイントは、前記中間レールに近い側が上下に広く形成されているテーパ部を有するガイド部を備え、移行する前記サイドローラが該テーパ部に当接して通過する毎に、中間レールに近い方を支点として入口ポイントが反転揺動することを特徴とする請求項1記載のピボテッドバケットコンベヤ。
【請求項3】
前記出口ポイントは、前記中間レールに近い側が上下に広く形成されているテーパ部を有するガイド部を備え、前記サイドローラが該出口ポイントを通過する毎に、中間レールに近い方を支点として出口ポイントが反転揺動することを特徴とする請求項1又は2記載のピボテッドバケットコンベヤ。
【請求項4】
前記入口ポイント及び出口ポイントは、前記ガイド部が凸状湾曲面に形成されると共に、ガイド部のテーパ部横に切欠部が形成され、該切欠部に中間レールの端部を延長して形成された細幅延長部が入り込んでいることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のピボテッドバケットコンベヤ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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