説明

ピリジルエチルベンズアミドおよび殺虫剤を含む殺線虫性、殺虫性および殺ダニ性活性物質の組合せ

本発明は、フルオピラムおよびさらなる公知の殺虫活性物質からなり、葉もしくは土壌への施用および/または種子処理において動物害虫、例えば、昆虫および/または不所望なダニおよび/または線虫を処理するのに極めて十分に好適である活性物質の新規組合せに関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、フルオピラムおよびさらなる公知の活性殺虫成分からなり、葉および土壌への施用ならびに/または種子処理において動物害虫、例えば、昆虫および/または不快なダニおよび/または線虫を防除するのに極めて好適である新規活性成分組合せに関する。
【背景技術】
【0002】
特定のピリジルエチルベンズアミドが、殺真菌性、殺虫性および殺ダニ性および殺線虫特性を有することが既に知られている。
【0003】
WO2004/016088は、ピリジルエチルベンズアミドおよび殺真菌剤としてのこの使用を記載している。活性のスペクトルを拡大するためのさらなる公知の殺真菌剤、殺虫剤、殺線虫剤または殺ダニ剤との開示されているピリジルエチルベンズアミド誘導体の1種以上の組合せの可能性が、同様に記載されている。しかしながら、この出願は、どの殺虫性混合相手が好適であるかも、殺虫剤およびピリジルエチルベンズアミド誘導体が互いに組み合わせられる混合比も教示していない。WO2005/077901は、少なくとも1種のピリジルエチルベンズアミド、殺真菌剤および真菌の呼吸鎖中の電子伝達の阻害剤を含む殺真菌性組成物を教示している。しかしながら、この特許出願は、ピリジルエチルベンズアミドと殺虫剤とのいかなる混合物も記載していない。WO2008/003738は、少なくとも1種のピリジルエチルベンズアミドおよび殺虫剤を含む殺真菌性組成物を教示している。この組成物の考えられる殺線虫効果がこの出願に記載されているが、N−{2−[3−クロロ−5−(トリフルオロメチル)−2−ピリジニル]エチル}−2−トリフルオロメチルベンズアミドを含む混合物については明示されていない。
【0004】
従来技術に記載の活性成分および活性成分組成物の効力は良好であるが、幾つかの場合、特に線虫の防除の場合において低施用量という点で不十分である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】国際公開第2004/016088号
【特許文献2】国際公開第2005/077901号
【特許文献3】国際公開第2008/003738号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従って、本発明の課題は、特に線虫に対する改善された効力を有する殺線虫性、殺虫性および殺ダニ性活性成分組合せを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
目下、
(I)N−{2−[3−クロロ−5−(トリフルオロメチル)−2−ピリジニル]エチル}−2−トリフルオロメチルベンズアミド(フルオピラム)
およびこのN−オキシド;
ならびに
(II)アルジカルブ(II−1)、カルボフラン(II−2)、オキサミル(II−3)、カルボスルファン(II−4)、クロエトカルブ(II−5)、チオジカルブ(II−6)、フェナミホス(II−7)、エトプロホス(II−8)、テルブホス(II−9)、イサゾホス(II−10)、ピラクロホス(II−11)、カズサホス(II−12)、クロレトキシホス(II−13)、ホスチアザート(II−14)、クロルピリホス−メチル(II−15)、ベンゾイソチアゾール(II−16)、アバメクチン(II−17)、燻蒸剤(II−18)、パステウリア・ペネトランス(Pasteuria penetrans)(II−19)、バシルス・フィルムス(Bacillus firmus)(II−20)、バシルス・フィルムスI−1582(BioNem,Votivo)(II−20a)、メタリジウム属(Metarhizium)(II−21)、菌根(11−22)、ヒルステラ属(Hirsutella)(II−23)、4−{[(6−ブロモピリド−3−イル)メチル](2−フルオロエチル)アミノ}フラン−2(5H)−オン(II−24)、4−{[(6−フルオロピリド−3−イル)メチル](2,2−ジフルオロエチル)アミノ}フラン−2(5H)−オン(II−25)、4−{[(2−クロロ−1,3−チアゾール−5−イル)メチル](2−フルオロエチル)アミノ}フラン−2(5H)−オン(II−26)、4−{[(6−クロロピリド−3−イル)メチル](2−フルオロエチル)アミノ}フラン−2(5H)−オン(II−27)、4−{[(6−クロロピリド−3−イル)メチル](2,2−ジフルオロエチル)アミノ}フラン−2(5H)−オン(II−28)、4−{[(6−クロロ−5−フルオロピリド−3−イル)メチル](メチル)アミノ}フラン−2(5H)−オン(II−29)、4−{[(5,6−ジクロロピリド−3−イル)メチル](2−フルオロエチル)アミノ}フラン−2(5H)−オン(II−30)、4−{[(6−クロロ−5−フルオロピリド−3−イル)メチル](シクロプロピル)アミノ}フラン−2(5H)−オン(II−31)、4−{[(6−クロロピリド−3−イル)メチル](シクロプロピル)アミノ}フラン−2(5H)−オン(II−32)、4−{[(6−クロロピリド−3−イル)メチル](メチル)アミノ}フラン−2(5H)−オン(II−33)、β−シフルトリン(II−34)、トランスフルトリン(II−35)、cyazypyr(II−36)、クロラントラニリプロール(II−37)、エチプロール(II−38)、スルホクサフロール(II−39)、フロニカミド(II−40)、メチオカルブ(II−41)、スピロテトラマト(II−42)および5−クロロ−2−[(3,4,4−トリフルオロブト−3−エン−1−イル)スルホニル]−1,3−チアゾール(II−43)からなる群から選択される少なくとも1種の殺虫性または殺線虫性活性成分
を含む活性成分組合せが、葉および土壌への施用、特に種子処理において植物病原性真菌および動物害虫、特に線虫を防除するのに極めて好適であることを見出した。
【0008】
グループ(II)の殺虫剤または活性殺線虫成分は、以下のものからなる群から選択される:
US3,217,037から公知のアルジカルブ(II−l)
および/または
DE−A−1493646から公知のカルボフラン(II−2)
および/または
DE−A−1768623から公知のオキサミル(II−3)
および/または
DE−A−2433680から公知のカルボスルファン(II−4)
および/または
DE−A−2231249から公知のクロエトカルブ(II−5)
および/または
DE−A−2530439から公知のチオジカルブ(II−6)
および/または
DE−A−1121882から公知のフェナミホス(II−7)
および/または
US3,112,244から公知のエトプロホス(II−8)
および/または
US2,596,076から公知のテルブホス(II−9)
および/または
DE−A−2260015から公知のイサゾホス(II−10)
および/または
DE−A−3012193から公知のピラクロホス(II−11)
および/または
WO83/00870から公知のカズサホス(II−12)
および/または
EP−A−160344から公知のクロレトキシホス(II−13)
および/または
EP−A−146748から公知のホスチアザート(II−14)
および/または
US3,244,586から公知のクロルピリホス−メチル(II−15)
および/または
ベンゾイソチアゾール(II−16)
および/または
DE−A−2717040から公知のアバメクチン(II−17)、
燻蒸剤(II−18)、
パステウリア・ペネトランス(II−19)
および/または
バシルス・フィルムス(II−20)
および/または
バシルス・フィルムスI−1582(BioNem,Votivo)(II−20a)
および/または
メタリジウム属(II−21)
および/または
菌根(II−22)。菌根は、菌根菌の成長を刺激し、結果として植物の活性成分の取り込みを改善する活性成分のクラスを指す。これらの成分は、例えば、以下の式(II−22aからII−22k)のストリゴラクトンを含み:
【0009】
【化1】

および/または
ヒルステラ属(II−23)
および/または
WO2007/115644A1から公知の4−{[(6−ブロモピリド−3−イル)メチル](2−フルオロエチル)アミノ}フラン−2(5H)−オン(II−24)
および/または
WO2007/115644A1から公知の4−{[(6−フルオロピリド−3−イル)メチル](2,2−ジフルオロエチル)アミノ}フラン−2(5H)−オン(II−25)
および/または
WO2007/115644A1から公知の4−{[(2−クロロ−1,3−チアゾール−5−イル)メチル](2−フルオロエチル)アミノ}フラン−2(5H)−オン(II−26)
および/または
WO2007/115644A1から公知の4−{[(6−クロロピリド−3−イル)メチル](2−フルオロエチル)アミノ}フラン−2(5H)−オン(II−27)
および/または
WO2007/115644A1から公知の4−{[(6−クロロピリド−3−イル)メチル](2,2−ジフルオロエチル)アミノ}フラン−2(5H)−オン(II−28)
および/または
WO2007/115643A1から公知の4−{[(6−クロロ−5−フルオロピリド−3−イル)メチル](メチル)アミノ}フラン−2(5H)−オン(II−29)
および/または
WO2007/115646A1から公知の4−{[(5,6−ジクロロピリド−3−イル)メチル](2−フルオロエチル)アミノ}フラン−2(5H)−オン(II−30)
および/または
WO2007/115643A1から公知の4−{[(6−クロロ−5−フルオロピリド−3−イル)メチル](シクロプロピル)アミノ}フラン−2(5H)−オン(II−31)
および/または
EP0538588Aから公知の4−{[(6−クロロピリド−3−イル)メチル](シクロプロピル)アミノ}フラン−2(5H)−オン(II−32)
および/または
EP0538588Aから公知の4−{[(6−クロロピリド−3−イル)メチル](メチル)アミノ}フラン−2(5H)−オン(II−33)
および/または
EP−A−206149から公知のβ−シフルトリン(II−34)
および/または
EP−A−279325から公知のトランスフルトリン(II−35)
および/または
WO04/067528から公知のcyazypyr(II−36)
および/または
WO03/015519から公知のクロラントラニリプロール(II−37)
および/または
WO97/22593から公知のエチプロール(II−38)
および/または
WO2007/149134から公知のスルホクサフロール(II−39)
および/または
EP−A−00580374から公知のフロニカミド(II−40)
および/または
DE−A1162352から公知のメチオカルブ(II−41)
および/または
WO98/005638から公知のスピロテトラマト(II−42)
および/または
WO01/02378から公知の5−クロロ−2−[(3,4,4−トリフルオロブト−3−エン−1−イル)スルホニル]−1,3−チアゾール(II−43)。
【0010】
本発明の好ましい実施形態において、グループ(II)の殺虫性または殺線虫性活性成分は、ベンゾイソチアゾール(II−16)、燻蒸剤(II−18)、パステウリア・ペネトランス(II−19)、バシルス・フィルムス(II−20)、バシルス・フィルムスI−1582(BioNem,Votivo)(II−20a)、メタリジウム属(II−21)、菌根(II−22)、ヒルステラ属(II−23)、4−{[(6−ブロモピリド−3−イル)メチル](2−フルオロエチル)アミノ}フラン−2(5H)−オン(II−24)、4−{[(6−フルオロピリド−3−イル)メチル](2,2−ジフルオロエチル)アミノ}フラン−2(5H)−オン(II−25)、4−{[(2−クロロ−1,3−チアゾール−5−イル)メチル](2−フルオロエチル)アミノ}フラン−2(5H)−オン(II−26)、4−{[(6−クロロピリド−3−イル)メチル](2−フルオロエチル)アミノ}フラン−2(5H)−オン(II−27)、4−{[(6−クロロピリド−3−イル)メチル](2,2−ジフルオロエチル)アミノ}フラン−2(5H)−オン(II−28)、4−{[(6−クロロ−5−フルオロピリド−3−イル)メチル](メチル)アミノ}フラン−2(5H)−オン(II−29)、4−{[(5,6−ジクロロピリド−3−イル)メチル](2−フルオロエチル)アミノ}フラン−2(5H)−オン(II−30)、4−{[(6−クロロ−5−フルオロピリド−3−イル)メチル](シクロプロピル)アミノ}フラン−2(5H)−オン(II−31)、4−{[(6−クロロピリド−3−イル)メチル](シクロプロピル)アミノ}フラン−2(5H)−オン(II−32)、4−{[(6−クロロピリド−3−イル)メチル](メチル)アミノ}フラン−2(5H)−オン(II−33)、クロラントラニリプロール(II−37)およびスルホクサフロール(II−39)からなる群から選択される。
【発明の効果】
【0011】
驚くべきことに、本発明の活性成分組合せの殺真菌、殺虫および/または殺ダニおよび/または殺線虫作用、特に殺線虫作用は、特に土壌への施用後、個々の活性成分の作用の合計よりも顕著に高い。予測し得ない真の相乗効果および単なる付加的でない作用が存在する。
【発明を実施するための形態】
【0012】
好ましくは、式(I−1)の化合物および少なくとも1種の式(II)の活性成分を含む活性成分組合せが挙げられる。
【0013】
以下の組合せが特に興味深い:
【0014】
【化2】

【0015】
活性成分組合せは、さらなる殺真菌、殺ダニまたは殺虫活性の添加構成成分をさらに含むこともできる。
【0016】
本発明の活性成分組合せ中の活性成分が特定の重量比で存在する場合、改善される作用は特に明白である。しかしながら、活性成分組合せ中の活性成分の重量比は、比較的広範囲内で変えることができる。一般に、本発明の組合せは、式(I−1)の活性成分および混合相手を、以下の表に規定される好ましい混合比および特に好ましい混合比で含む:
【0017】
【表1】

【0018】
本発明の代替的実施形態は、N−{2−[3−クロロ−5−(トリフルオロメチル)−2−ピリジニル]エチル}−2−トリフルオロメチルベンズアミド(I−1)ならびにベナラキシル、ベナラキシル−M、ブピリマート、クロジラコン、ジメチリモール、エチリモール、フララキシル、ヒメキサゾール、メタラキシル、メタラキシル−M、オフラセ、オキサジキシルおよびオキソリン酸、ベノミル、カルベンダジム、クロルフェナゾール、ジエトフェンカルブ、エタボキサム、フベリダゾール、ペンシクロン、チアベンダゾール、チオファナート、チオファナート−メチルおよびゾキサミド、呼吸鎖の複合体Iに作用する阻害剤としてのジフルメトリム;呼吸鎖の複合体IIに作用する阻害剤としてのビキサフェン、ボスカリド、カルボキシン、フェンフラム、フルトラニル、フルオピラム、フラメトピル、フルメシクロックス、イソピラザム(9R構成成分)、イソピラザム(9S構成成分)、メプロニル、オキシカルボキシン、ペンチオピラド、チフルザミド;呼吸鎖の複合体IIIに作用する阻害剤としてのアミスルブロム、アゾキシストロビン、シアゾファミド、ジモキシストロビン、エネストロブリン、ファモキサドン、フェナミドン、フルオキサストロビン、クレソキシム−メチル、メトミノストロビン、オリサストロビン、ピコキシストロビン、ピラクロストロビン、ピリベンカルブ、トリフロキシストロビン、ビナパクリル、ジノカップ、フルアジナムおよびメプチルジノカップ、フェンチンアセタート、塩化フェンチン、水酸化フェンチンおよびシルチオファム、アンドプリム、ブラストサイジン−S、シプロジニル、カスガマイシン、カスガマイシン塩酸塩水和物、メパニピリムおよびピリメタニル、フェンピクロニル、フルジオキソニルおよびキノキシフェン、ビフェニル、クロゾリナート、エジフェンホス、エトリジアゾール、ヨードカルブ、イプロベンホス、イプロジオン、イソプロチオラン、プロシミドン、プロパモカルブ、プロパモカルブ塩酸塩、ピラゾホス、トルクロホス−メチルおよびビンクロゾリン、アルジモルフ、アザコナゾール、ビテルタノール、ブロムコナゾール、シプロコナゾール、ジクロブトラゾール、ジフェノコナゾール、ジニコナゾール、ジニコナゾール−M、ドデモルフ、ドデモルフアセタート、エポキシコナゾール、エタコナゾール、フェナリモル、フェンブコナゾール、フェンヘキサミド、フェンプロピジン、フェンプロピモルフ、フルキンコナゾール、フルルプリミドール、フルシラゾール、フルトリアホール、フルコナゾール、フルコナゾール−シス、ヘキサコナゾール、イマザリル、イマザリルスルファート、イミベンコナゾール、イプコナゾール、メトコナゾール、ミクロブタニル、ナフチフィン、ヌアリモール、オキスポコナゾール、パクロブトラゾール、ペフラゾアート、ペンコナゾール、ピペラリン、プロクロラズ、プロピコナゾール、プロチオコナゾール、ピリブチカルブ、ピリフェノックス、キンコナゾール、シメコナゾール、スピロキサミン、テブコナゾール、テルビナフィン、テトラコナゾール、トリアジメホン、トリアジメノール、トリデモルフ、トリフルミゾール、トリホリン、トリチコナゾール、ウニコナゾール、ビニコナゾールおよびボリコナゾール、ベンチアバリカルブ、ジメトモルフ、フルモルフ、イプロバリカルブ、マンジプロパミド、ポリオキシン、ポリオキソリム、プロチオカルブ、バリダマイシンAおよびバリフェナール、カルプロパミド、ジクロシメット、フェノキサニル、フタリド、ピロキロンおよびトリシクラゾール、アシベンゾラル−S−メチル、プロベナゾールおよびチアジニル、ボルドー液、カプタホール、キャプタン、クロロタロニル、ナフテン酸銅、酸化銅、オキシ塩化銅、銅調製物、例えば、水酸化銅、硫酸銅、ジクロフルアニド、ジチアノン、ドジンおよびこの遊離塩基、フェルバム、フルオロホルペット、ホルペット、グアザチン、グアザチンアセタート、イミノクタジン、イミノクタジンアルベシラート、イミノクタジントリアセタート、マンカッパー、マンコゼブ、マンネブ、メチラム、メチラム亜鉛、オキシン銅、プロパミジン、プロピネブなど、硫黄および硫黄調製物、例えば、多硫化カルシウム、チラム、トリルフルアニド、ジネブならびにジラムなど、2,3−ジブチル−6−クロロチエノ[2,3−d]ピリミジン−4(3H)−オン、エチル(2Z)−3−アミノ−2−シアノ−3−フェニルプロプ−2−エノアート、N−[2−(1,3−ジメチルブチル)フェニル]−5−フルオロ−1,3−ジメチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド、N−{2−[1,1’−ビ(シクロプロピル)−2−イル]フェニル}−3−(ジフルオロメチル)−1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド、3−(ジフルオロメチル)−1−メチル−N−(3’,4’,5’−トリフルオロビフェニル−2−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド、3−(ジフルオロメチル)−N−[4−フルオロ−2−(1,1,2,3,3,3−ヘキサフルオロプロポキシ)フェニル]−1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド、(2E)−2−(2−{[6−(3−クロロ−2−メチルフェノキシ)−5−フルオロピリミジン−4−イル]オキシ}フェニル)−2−(メトキシイミノ)−N−メチルエタンアミド、(2E)−2−{2−[({[(2E,3E)−4−(2,6−ジクロロフェニル)ブト−3−エン−2−イリデン]アミノ}オキシ)メチル]フェニル}−2−(メトキシイミノ)−N−メチルエタンアミド、2−クロロ−N−(1,1,3−トリメチル−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−4−イル)ピリジン−3−カルボキサミド、N−(3−エチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキシル)−3−(ホルミルアミノ)−2−ヒドロキシベンズアミド、5−メトキシ−2−メチル−4−(2−{[({(1E)−1−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]エチリデン}アミノ)オキシ]メチル}フェニル)−2,4−ジヒドロ−3H−1,2,4−トリアゾール−3−オン、(2E)−2−(メトキシイミノ)−N−メチル−2−(2−{[({(1E)−1−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]エチリデン}アミノ)オキシ]メチル}フェニル)エタンアミド、(2E)−2−(メトキシイミノ)−N−メチル−2−{2−[(E)−({1−[3−(トリフルオロメチル)フェニル]エトキシ}イミノ)メチル]フェニル}エタンアミド、(2E)−2−{2−[({[(1E)−1−(3−{[(E)−1−フルオロ−2−フェニルエテニル]オキシ}フェニル)エチリデン]アミノ}オキシ)メチル]フェニル}−2−(メトキシイミノ)−N−メチルエタンアミド、1−(4−クロロフェニル)−2−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)シクロヘプタノール、メチル1−(2,2−ジメチル−2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル)−1H−イミダゾール−5−カルボキシラート、N−エチル−N−メチル−N’−{2−メチル−5−(トリフルオロメチル)−4−[3−(トリメチルシリル)プロポキシ]フェニル}イミドホルムアミド、N’−{5−(ジフルオロメチル)−2−メチル−4−[3−(トリメチルシリル)プロポキシ]フェニル}−N−エチル−N−メチルイミドホルムアミド、O−{1−[(4−メトキシフェノキシ)メチル]−2,2−ジメチルプロピル}1H−イミダゾール−1−カルボチオアート、N−[2−(4−{[3−(4−クロロフェニル)プロプ−2−イン−1−イル]オキシ}−3−メトキシフェニル)エチル]−N−(メチルスルホニル)バリンアミド、5−クロロ−7−(4−メチルピペリジン−1−イル)−6−(2,4,6−トリフルオロフェニル)[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン、5−アミノ−1,3,4−チアジアゾール−2−チオール、プロパモカルブ−ホセチル、1−[(4−メトキシフェノキシ)メチル]−2,2−ジメチルプロピル1H−イミダゾール−1−カルボキシラート、1−メチル−N−[2−(1,1,2,2−テトラフルオロエトキシ)フェニル]−3−(トリフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド、2,3,5,6−テトラクロロ−4−(メチルスルホニル)ピリジン、2−ブトキシ−6−ヨード−3−プロピル−4H−クロメン−4−オン、2−フェニルフェノールおよびこの塩、3−(ジフルオロメチル)−1−メチル−N−[2−(1,1,2,2−テトラフルオロエトキシ)フェニル]−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド、3,4,5−トリクロロピリジン−2,6−ジカルボニトリル、3−[5−(4−クロロフェニル)−2,3−ジメチルイソオキサゾリジン−3−イル]ピリジン、3−クロロ−5−(4−クロロフェニル)−4−(2,6−ジフルオロフェニル)−6−メチルピリダジン、4−(4−クロロフェニル)−5−(2,6−ジフルオロフェニル)−3,6−ジメチルピリダジン、8−ヒドロキシキノリン、8−ヒドロキシキノリンスルファート、5−メチル−6−オクチル−3,7−ジヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン、5−エチル−6−オクチル−3,7−ジヒドロ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−a]ピリミジン−7−アミン、ベンチアゾール、ベトキサジン、カプシマイシン、カルボン、キノメチオナート、クロロネブ、クフラネブ、シフルフェナミド、シモキサニル、シプロスルファミド、ダゾメット、デバカルブ、ジクロロフェン、ジクロメジン、ジクロラン、ジフェンゾコート、ジフェンゾコートメチルスルファート、ジフェニルアミン、エコマット(ecomat)、フェリムゾン、フルメトベル、フルオピコリド、フルオロミド、フルスルファミド、フルチアニル、ホセチル−アルミニウム、ホセチル−カルシウム、ホセチル−ナトリウム、ヘキサクロロベンゼン、イルママイシン、イソチアニル、メタスルホカルブ、メチル(2E)−2−{2−[({シクロプロピル[(4−メトキシフェニル)イミノ]メチル}チオ)メチル]フェニル}−3−メトキシアクリラート、メチルイソチオシアナート、メトラフェノン、(5−ブロモ−2−メトキシ−4−メチルピリジン−3−イル)(2,3,4−トリメトキシ−6−メチルフェニル)メタノン、ミルジオマイシン、トルニファニド、N−(4−クロロベンジル)−3−[3−メトキシ−4−(プロプ−2−イン−1−イルオキシ)フェニル]プロパンアミド、N−[(4−クロロフェニル)(シアノ)メチル]−3−[3−メトキシ−4−(プロプ−2−イン−1−イルオキシ)フェニル]プロパンアミド、N−[(5−ブロモ−3−クロロピリジン−2−イル)メチル]−2,4−ジクロロピリジン−3−カルボキサミド、N−[1−(5−ブロモ−3−クロロピリジン−2−イル)エチル]−2,4−ジクロロピリジン−3−カルボキシアミド、N−[1−(5−ブロモ−3−クロロピリジン−2−イル)エチル]−2−フルオロ−4−ヨードピリジン−3−カルボキサミド、N−{(Z)−[(シクロプロピルメトキシ)イミノ][6−(ジフルオロメトキシ)−2,3−ジフルオロフェニル]メチル}−2−フェニルアセトアミド、N−{(E)−[(シクロプロピルメトキシ)イミノ][6−(ジフルオロメトキシ)−2,3−ジフルオロフェニル]メチル}−2−フェニルアセトアミド、ナタマイシン、ニッケルジメチルジチオカルバマート、ニトロタール−イソプロピル、オクチリノン、オキサモカルブ、オキシフェンチイン、ペンタクロロフェノールおよびこの塩、フェナジン−1−カルボン酸、フェノトリン、リン酸およびこの塩、プロパモカルブホセチラート、プロパノシン−ナトリウム、プロキナジド、ピロールニトリン、キントゼン、S−プロプ−2−エン−1−イル5−アミノ−2−(1−メチルエチル)−4−(2−メチルフェニル)−3−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピラゾール−1−カルボチオアート、テクロフタラム、テクナゼン、トリアゾキシド、トリクラミド、5−クロロ−N’−フェニル−N’−プロプ−2−イン−1−イルチオフェン−2−スルホノヒドラジドおよびザリラミドからなる群から
選択される少なくとも1種の殺真菌性活性成分を含む殺線虫性活性成分組合せに関する。
【0019】
動物害虫
本活性成分組合せは、良好な植物適合性を考慮すると、ブドウ栽培、果樹栽培、農業、苗床および森林において遭遇する動物害虫、例えば、昆虫および/またはダニ、特に線虫を防除するのに好適である。この組合せは、好ましくは、作物保護剤として使用することができる。この組合せは、通常の感受性の種および抵抗性種ならびに全てまたは特定の発生段階に対して有効である。上記害虫は、以下のものを含む:
【0020】
昆虫
ワラジムシ目(Isopoda)の目から、例えば、オニスクス・アセルス(Oniscus asellus)、アルマジリジウム・ブルガレ(Armadillidium vulgare)、ポルセリオ・スカベル(Porcellio scaber)。
【0021】
ヤスデ綱(Diplopoda)の目から、例えば、ブラニウルス・グツラツス(Blaniulus guttulatus)。
【0022】
ムカデ綱(Chilopoda)の目から、例えば、ゲオフィルス・カルポファグス(Geophilus carpophagus)、スクチゲラ属種(Scutigera spp)。
【0023】
コムカデ目(Symphyla)の目から、例えば、スクチゲレラ・イマクラタ(Scutigerella immaculata)。
【0024】
シミ目(Thysanura)の目から、例えば、レピスマ・サッカリナ(Lepisma saccharina)。
【0025】
トビムシ目(Collembola)の目から、例えば、オニチウルス・アルマツス(Onychiurus armatus)。
【0026】
バッタ目(Orthoptera)の目から、例えば、アケタ・ドメスチクス(Acheta domesticus)、グリロタルパ属種(Gryllotalpa spp.)、ロクスタ・ミグラトリア・ミグラトリオイデス(Locusta migratoria migratorioides)、メラノプルス属種(Melanoplus spp.)、シストセルカ・グレガリア(Schistocerca gregaria)。
【0027】
ゴキブリ目(Blattaria)の目から、例えば、ブラッタ・オリエンタリス(Blatta orientalis)、ペリプラネタ・アメリカナ(Periplaneta americana)、レウコファエア・マデラエ(Leucophaea maderae)、ブラッテラ・ゲルマニカ(Blattella germanica)。
【0028】
ハサミムシ目(Dermaptera)の目から、例えば、フォルフィクラ・アウリクラリア(Forficula auricularia)。
【0029】
シロアリ目(Isoptera)の目から、例えば、レチクリテルメス属種(Reticulitermes spp.)。
【0030】
シラミ目(Phthiraptera)の目から、例えば、ペジクルス・フマヌス・コルポリス(Pediculus humanus corporis)、ハエマトピヌス属種(Haematopinus spp.)、リノグナツス属種(Linognathus spp.)、トリコデクテス属種(Trichodectes spp.)、ダマリニア属種(Damalinia spp.)。
【0031】
アザミウマ目(Thysanoptera)の目から、例えば、ヘルシノトリプス・フェモラリス(Hercinothrips femoralis)、トリプス・タバシ(Thrips tabaci)、トリプス・パルミ(Thrips palmi)、フランクリニエラ・オシデンタリス(Frankliniella occidentalis)。
【0032】
カメムシ亜目(Heteroptera)の目から、例えば、エウリガステル属種(Eurygaster spp.)、ジスデルクス・インテルメジウス(Dysdercus intermedius)、ピエスマ・クアドラタ(Piesma quadrata)、シメキス・レクツラリウス(Cimex lectularius)、ロドニウス・プロリクス(Rhodnius prolixus)、トリアトマ属種(Triatoma spp.)。
【0033】
ヨコバイ亜目(Homoptera)の目から、例えば、アレウロデス・ブラシカエ(Aleurodes brassicae)、ベミシア・タバシ(Bemisia tabaci)、トリアレウロデス・バポラリオルム(Trialeurodes vaporariorum)、アフィス・ゴシピイ(Aphis gossypii)、ブレビコリネ・ブラシカエ(Brevicoryne brassicae)、クリプトミズス・リビス(Cryptomyzus ribis)、アフィス・ファバエ(Aphis fabae)、アフィス・ポミ(Aphis pomi)、エリオソマ・ラニゲルム(Eriosoma lanigerum)、ヒアロプテルス・アルンジニス(Hyalopterus arundinis)、フィロキセラ・バスタトリクス(Phylloxera vastatrix)、ペムフィグス属種(Pemphigus spp.)、マクロシフム・アベナエ(Macrosiphum avenae)、ミズス属種(Myzus spp.)、フォロドン・フムリ(Phorodon humuli)、ロパロシフム・パジ(Rhopalosiphum padi)、エムポアスカ属種(Empoasca spp.)、エウスセリス・ビロバツス(Euscelis bilobatus)、ネフォテッチキス・シンクチセプス(Nephotettix cincticeps)、レカニウム・コルニ(Lecanium corni)、サイセチア・オレアエ(Saissetia oleae)、ラオデルファキス・ストリアテルス(Laodelphax striatellus)、ニラパルバタ・ルゲンス(Nilaparvata lugens)、アオニジエラ・アウランチイ(Aonidiella aurantii)、アスピジオツス・ヘデラエ(Aspidiotus hederae)、プセウドコックス属種(Pseudococcus spp.)、プシラ属種(Psylla spp.)。
【0034】
チョウ目(Lepidoptera)の目から、例えば、ペクチノフォラ・ゴシピエラ(Pectinophora gossypiella)、ブパルス・ピニアリウス(Bupalus piniarius)、ケイマトビア・ブルマタ(Cheimatobia brumata)、リトコレチス・ブランカルデラ(Lithocolletis blancardella)、ヒポノメウタ・パデラ(Hyponomeuta padella)、プルテラ・キシロステラ(Plutella xylostella)、マラコソマ・ネウストリア(Malacosoma neustria)、エウプロクチス・クリソロエア(Euproctis chrysorrhoea)、リマントリア属種(Lymantria spp.)、ブクラトリクス・ツルベリエラ(Bucculatrix thurberiella)、フィロクニスチス・シトレラ(Phyllocnistis citrella)、アグロチス属種(Agrotis spp.)、エウキソア属種(Euxoa spp.)、フェルチア属種(Feltia spp.)、エアリアス・インスラナ(Earias insulana)、ヘリオチス属種(Heliothis spp.)、マメストラ・ブラシカエ(Mamestra brassicae)、パノリス・フラメア(Panolis flammea)、スポドプテラ属種(Spodoptera spp.)、トリコプルシア・ニ(Trichoplusia ni)、カルポカプサ・ポモネラ(Carpocapsa pomonella)、ピエリス属種(Pieris spp.)、キロ属種(Chilo spp.)、ピラウスタ・ヌビラリス(Pyrausta nubilalis)、エフェスチア・クエニエラ(Ephestia kuehniella)、ガレリア・メロネラ(Galleria mellonella)、チネオラ・ビセリエラ(Tineola bisselliella)、チネア・ペリオネラ(Tinea pellionella)、ホフマノフィラ・プセウドスプレテラ(Hofmannophila pseudospretella)、カコエシア・ポダナ(Cacoecia podana)、カプア・レチクラナ(Capua reticulana)、コリストネウラ・フミフェラナ(Choristoneura fumiferana)、クリシア・アムビグエラ(Clysia ambiguella)、ホモナ・マグナニマ(Homona magnanima)、トルトリキス・ビリダナ(Tortrix viridana)、クナファロセルス属種(Cnaphalocerus spp.)、オウレマ・オリザエ(Oulema oryzae)。
【0035】
コウチュウ目(Coleoptera)の目から、例えば、アノビウム・プンクタツム(Anobium punctatum)、リゾペルタ・ドミニカ(Rhizopertha dominica)、ブルチジウス・オブテクツス(Bruchidius obtectus)、アカントセリデス・オブテクツス(Acanthoscelides obtectus)、ヒロトルペス・バジュルス(Hylotrupes bajulus)、アゲラスチカ・アルニ(Agelastica alni)、レプチノタルサ・デセムリネアタ(Leptinotarsa decemlineata)、ファエドン・コクレアリアエ(Phaedon cochleariae)、ジアブロチカ属種(Diabrotica spp.)、プシリオデス・クリソセファラ(Psylliodes chrysocephala)、エピラクナ・バリベスチス(Epilachna varivestis)、アトマリア属種(Atomaria spp.)、オリザエフィルス・スリナメンシス(Oryzaephilus surinamensis)、アントノムス属種(Anthonomus spp.)、シトフィルス属種(Sitophilus spp.)、オチオリンクス・スルカツス(Otiorrhynchus sulcatus)、コスモポリテス・ソルジズス(Cosmopolites sordidus)、セウトリンクス・アシミリス(Ceuthorrhynchus assimilis)、ヒペラ・ポスチカ(Hypera postica)、デルメステス属種(Dermestes spp.)、トロゴデルマ属種(Trogoderma spp.)、アントレヌス属種(Anthrenus spp.)、アタゲヌス属種(Attagenus spp.)、リクツス属種(Lyctus spp.)、メリゲテス・アエネウス(Meligethes aeneus)、プチヌス属種(Ptinus spp.)、ニプツス・ホロレウクス(Niptus hololeucus)、ギビウム・プシロイデス(Gibbium psylloides)、トリボリウム属種(Tribolium spp.)、テネブリオ・モリトル(Tenebrio molitor)、アグリオテス属種(Agriotes spp.)、コノデルス属種(Conoderus spp.)、メロロンタ・メロロンタ(Melolontha melolontha)、アンフィマロン・ソルスチチアリス(Amphimallon solstitialis)、コステリトラ・ゼアランジカ(Costelytra zealandica)、リソロプトルス・オリゾフィルス(Lissorhoptrus oryzophilus)。
【0036】
ハチ目(Hymenoptera)の目から、例えば、ジプリオン属種(Diprion spp.)、ホプロカンパ属種(Hoplocampa spp.)、ラシウス属種(Lasius spp.)、モノモリウム・ファラオニス(Monomorium pharaonis)、ベスパ属種(Vespa spp.)。
【0037】
ハエ目(Diptera)の目から、例えば、アエデス属種(Aedes spp.)、アノフェレス属種(Anopheles spp.)、クレキス属種(Culex spp.)、ドロソフィラ・メラノガステル(Drosophila melanogaster)、ムスカ属種(Musca spp.)、ファンニア属種(Fannia spp.)、カリフォラ・エリトロセファラ(Calliphora erythrocephala)、ルシリア属種(Lucilia spp.)、クリソミイア属種(Chrysomyia spp.)、クテレブラ属種(Cuterebra spp.)、ガストロフィルス属種(Gastrophilus spp.)、ヒポボスカ属種(Hyppobosca spp.)、ストモキス属種(Stomoxys spp.)、オエストルス属種(Oestrus spp.)、ヒポデルマ属種(Hypoderma spp.)、タバヌス属種(Tabanus spp.)、タニア属種(Tannia spp.)、ビビオ・ホルツラヌス(Bibio hortulanus)、オシネラ・フリト(Oscinella frit)、フォルビア属種(Phorbia spp.)、ペゴミイア・ヒオスシアミ(Pegomyia hyoscyami)、セラチチス・カピタタ(Ceratitis capitata)、ダクス・オレアエ(Dacus oleae)、チプラ・パルドサ(Tipula paludosa)、ヒレミイア属種(Hylemyia spp.)、リリオミザ属種(Liriomyza spp.)。
【0038】
ノミ目(Siphonaptera)の目から、例えば、キセノプシラ・ケオピス(Xenopsylla cheopis)、セラトフィルス属種(Ceratophyllus spp.)。
【0039】
クモ形類動物
クモ綱(Arachnida)の綱から、例えば、スコルピオ・マウルス(Scorpio maurus)、ラトロデクツス・マクタンス(Latrodectus mactans)、アカルス・シロ(Acarus siro)、アルガス属種(Argas spp.)、オルニトドロス属種(Ornithodoros spp.)、デルマニスス・ガリナエ(Dermanyssus gallinae)、エリオフィエス・リビス(Eriophyes ribis)、フィロコプトルタ・オレイボラ(Phyllocoptruta oleivora)、ボオフィルス属種(Boophilus spp.)、リピセファルス属種(Rhipicephalus spp.)、アンブリオンマ属種(Amblyomma spp.)、ヒアロンマ属種(Hyalomma spp.)、イクソデス属種(Ixodes spp.)、プソロプテス属種(Psoroptes spp.)、コリオプテス属種(Chorioptes spp.)、サルコプテス属種(Sarcoptes spp.)、タルソネムス属種(Tarsonemus spp.)、ブリオビア・プラエチオサ(Bryobia praetiosa)、パノニクス属種(Panonychus spp.)、テトラニクス属種(Tetranychus spp.)、ヘミタルソネムス属種(Hemitarsonemus spp.)、ブレビパルプス属種(Brevipalpus spp.)。
【0040】
線虫
原則として、全種の植物寄生性線虫を本発明の活性成分組合せにより防除することができる。本発明の活性成分組合せは、メロイドギネ属種(Meloidogyne spp.)、例えば、メロイドギネ・インコグニタ(Meloidogyne incognita)、メロイドギネ・ジャバニカ(Meloidogyne javanica)、メロイドギネ・ハプラ(Meloidogyne hapla)、メロイドギネ・アレナリア(Meloidogyne anenaria);ジチレンクス属亜種(Ditylenchus ssp.)、例えば、ジチレンクス・ジプサシ(Ditylenchus dipsaci)、ジチレレンクス・デストルクトル(Ditylelenchus destructor);プラチレンクス属亜種(Pratylenchus ssp.)、例えば、プラチレンクス・ペネトランス(Pratylenchus penetrans)、プラチレンクス・ファラックス(Pratylenchus fallax)、プラチレンクス・コッフェアエ(Pratylenchus coffeae)、プラチレンクス・ロオシ(Pratylenchus loosi)、プラチレンクス・ブルヌス(Pratylenchus vulnus);グロボデラ属種(Globodera spp.)、例えば、グロボデラ・ロストキエンシス(Globodera rostochiensis)、グロボデラ・パリダ(Globodera pallida)など;ヘテロデラ属種(Heterodera spp.)、例えば、ヘテロデラ・グリシネス(Heterodera glycines)、ヘテロデラ・シャクトイイ(Heterodera shachtoii)など;アフェレンコイデス属種(Aphelenchoides spp.)、例えば、アフェレンコイデス・ベセイ(Aphelenchoides besseyi)、アフェレンコイデス・リトゼマボシ(Aphelenchoides ritzemabosi)、アフェレンコイデス・フラガリエアエ(Aphelenchoides fragarieae);アフェレンクス属亜種(Aphelenchus ssp.)、例えば、アフェレンクス・アベナエ(Aphelenchus avenae);ラドホルス属亜種(Radopholus ssp)、例えば、ラドホルス・シミリス(Radopholus similis)、チレンクルス属亜種(Tylenchulus ssp.)、例えば、チレンクルス・セミペネトランス(Tylenchulus semipenetrans);ロチレンクルス属亜種(Rotylenchulus ssp.)、例えば、ロチレンクルス・レニフォルミス(Rotylenchulus reniformis);
ブルサフェレンクス属種(Bursaphelenchus spp.)、例えば、ブルサフェレンクス・キシロフィルス(Bursaphelenchus xylophilus)、アフェレンコイデス属種(Aphelenchoides spp.)、ロンギドルス属種(Longidorus spp.)、キシフィネマ属種(Xiphinema spp.)、トリコドルス属種(Trichodorus spp.)からなる群から選択される線虫を防除するのに特に有利であることが見出された。
【0041】
さらに、本発明の活性成分組合せは、ヒトまたは動物を侵襲する線虫、例えば、回虫、蟯虫(pinworm)、糸状虫、ウケレリ・バンクロフチ(Wuchereri bancrofti)、蟯虫(threadworm)(回旋糸状虫)、ガクコウチュウ属(Gnathostoma)などを防除するのに有効であることが見出された。
【0042】
動物の健康
本発明の活性成分組合せは、植物害虫、衛生害虫および貯蔵生産物の害虫に対してのみではなく、獣医学分野において、動物寄生虫(外部寄生虫および内部寄生虫)、例えば、マダニ科のマダニ、ヒメダニ科のマダニ、カイセンダニ、ハダニ、ハエ(咀嚼型および舐吸型)、寄生性ハエ幼虫、シラミ、ケジラミ、ハジラミおよびノミに対しても有効である。これらの寄生虫は、以下のものを含む:
アノプルリダ(Anoplurida)の目から、例えば、ハエマトピヌス属種、リノグナツス属種、ペジクルス属種(Pediculus spp.)、フチルス属種(Phtirus spp.)およびソレノポテス属種(Solenopotes spp.)。
【0043】
マロファギダ(Mallophagida)の目ならびにアンブリセリナ(Amblycerina)およびイスクノセリナ(Ischnocerina)の亜目から、例えば、トリメノポン属種(Trimenopon spp.)、メノポン属種(Menopon spp.)、トリノトン属種(Trinoton spp.)、ボビコラ属種(Bovicola spp.)、ウエルネキエラ属種(Werneckiella spp.)、レピケントロン属種(Lepikentron spp.)、ダマリナ属種(Damalina spp.)、トリコデクテス属種およびフェリコラ属種(Felicola spp.)。
【0044】
ハエ目の目ならびにネマトセリナ(Nematocerina)およびブラキセリナ(Brachycerina)の亜目から、例えば、アエデス属種、アノフェレス属種、クレキス属種、シムリウム属種(Simulium spp.)、エウシムリウム属種(Eusimulium spp.)、フレボトムス属種(Phlebotomus spp.)、ルトゾミイア属種(Lutzomyia spp.)、クリコイデス属種(Culicoides spp.)、クリソプス属種(Chrysops spp.)、ヒボミトラ属種(Hybomitra spp.)、アチロツス属種(Atylotus spp.)、タバヌス属種、ハエマトポタ属種(Haematopota spp.)、フィリポミイア属種(Philipomyia spp.)、ブラウラ属種(Braula spp.)、ムスカ属種、ヒドロタエア属種(Hydrotaea spp.)、ストモキシス属種(Stomoxys spp.)、ハエマトビア属種(Haematobia spp.)、モレリア属種(Morellia spp.)、ファンニア属種、グロシナ属種(Glossina spp.)、カリフォラ属種(Calliphora spp.)、ルシリア属種、クリソミイア属種、ウォルファルチア属種(Wohlfahrtia spp.)、サルコファガ属種(Sarcophaga spp.)、オエストルス属種、ヒポデルマ属種、ガステロフィルス属種、ヒポボスカ属種、リポプテナ属種(Lipoptena spp.)およびメロファグス属種(Melophagus spp.)。
【0045】
シフォナプテリダ(Siphonapterida)の目から、例えば、プレクス属種(Pulex spp.)、クテノセファリデス属種(Ctenocephalides spp.)、キセノプシラ属種(Xenopsylla spp.)およびセラトフィルス属種。
【0046】
ヘテロプテリダ(Heteropterida)の目から、例えば、シメクス属種(Cimex spp.)、トリアトマ属種、ロドニウス属種(Rhodnius spp.)およびパンストロンギルス属種(Panstrongylus spp.)。
【0047】
ブラッタリダ(Blattarida)の目から、例えば、ブラッタ・オリエンタリス、ペリプラネタ・アメリカナ、ブラッテラ・ゲルマニカおよびスペラ属種(Supella spp.)。
【0048】
ダニ目(Acari(Acarina))ならびにマダニ亜目(Metastigmata)およびトゲダニ亜目(Mesostigmata)の目から、例えば、アルガス属種、オルニトドロス属種、オトビウス属種(Otobius spp.)、イクソデス属種、アンブリオマ属種、ボオフィルス属種、デルマセントル属種(Dermacentor spp.)、ハエモフィサリス属種(Haemophysalis spp.)、ヒアロンマ属種、リピセファルス属種、デルマニスス属種(Dermanyssus spp.)、ライリエチア属種(Raillietia spp.)、プネウモニスス属種(Pneumonyssus spp.)、ステルノストマ属種(Sternostoma spp.)、バロア属種(Varroa spp.)。
【0049】
ケダニ亜目(Actinedida(Prostigmata))およびコナダニ亜目(Acaridida(Astigmata))の目から、例えば、アカラピス属種(Acarapis spp.)、ケイレチエラ属種(Cheyletiella spp.)、オルニトケイレチア属種(Ornithocheyletia spp.)、ミオビア属種(Myobia spp.)、プソレルガテス属種(Psorergates spp.)、デモデクス属種(Demodex spp.)、トロムビクラ属種(Trombicula spp.)、リストロホルス属種(Listrophorus spp.)、アカルス属種(Acarus spp.)、チロファグス属種(Tyrophagus spp.)、カログリフス属種(Caloglyphus spp.)、ヒポデクテス属種(Hypodectes spp.)、プテロリクス属種(Pterolichus spp.)、プソロプテス属種、コリオプテス属種、オトデクテス属種(Otodectes spp.)、サルコプテス属種、ノトエドレス属種(Notoedres spp.)、クネミドコプテス属種(Knemidocoptes spp.)、シトジテス属種(Cytodites spp.)およびラミノシオプテス属種(Laminosioptes spp.)。
【0050】
本発明の活性成分組合せは、農業生産家畜、例えば、ウシ、ヒツジ、ヤギ、ウマ、ブタ、ロバ、ラクダ、スイギュウ、ウサギ、ニワトリ、シチメンチョウ、アヒル、ガチョウおよびミツバチ、他の愛玩動物、例えば、イヌ、ネコ、愛玩鳥および観賞魚、さらにはいわゆる実験動物、例えば、ハムスター、モルモット、ラットおよびマウスを侵襲する節足動物を防除するのにも好適である。これらの節足動物を防除することにより、死亡例および生産性(肉、乳、羊毛、皮革、卵、蜂蜜などについて)の低下が縮小するはずであり、従って、本発明の活性成分組合せを使用することにより、より経済的およびより容易な動物畜産が可能となる。
【0051】
本発明の活性成分組合せは、獣医学分野および動物畜産において、公知の様式で、例えば、錠剤、カプセル剤、頓服水剤、水薬、粒剤、ペースト剤、大丸薬、フィードスルー法および坐剤などの形態で経腸投与することにより、例えば、注射(筋肉内注射、皮下注射、静脈内注射、腹腔内注射など)およびインプラントなどにより非経口投与することにより、経鼻投与することにより、例えば、浸漬または液浴、噴霧、ポアオンおよびスポットオン、洗浄および散粉の形態で皮膚に使用することにより、さらには活性成分を含有する成形物品、例えば、首輪、耳札、尾札、肢バンド、端綱、標識装置などを用いて使用される。
【0052】
本活性成分組合せは、家畜、家禽およびドメスティックアニマルなどに使用される場合、活性成分を1から80重量%の量で含む製剤(例えば、粉末、乳剤、フロアブル剤)として、直接的に、もしくは100から10000倍希釈後に使用することができ、またはこの組合せを薬浴として使用することができる。
【0053】
作物
保護すべき作物について、一般様式でのみ記載してきたが、以下に区分けおよび規定する。従って、使用に関して、野菜は、例えば、果菜および野菜としての頭状花類、例えば、ニンジン、ピーマン、トウガラシ、トマト、ナス、キュウリ、ウリ科植物、ズッキーニ、ソラマメ、サヤマメ、ツルナシインゲンマメ、エンドウ、チョウセンアザミ、トウモロコシ;
さらには、葉菜、例えば、レタス、キクニガナ、エンダイブ、クレス、キバナスズシロ、フィールドサラダ(field salad)、アイスバーグレタス、ニラネギ、ホウレンソウ、フダンソウ;
さらに、塊茎菜、根菜および茎菜、例えば、根用セロリ、アオゲイトウ、ニンジン、ガーデンラディッシュ(garden radish)、セイヨウワサビ、サルシフィ、アスパラガス、テーブルビート、ヤシ苗条、タケノコ、さらには鱗茎菜、例えば、タマネギ、ニラネギ、ウイキョウ、ニンニク;
さらに、アブラナ属野菜、例えば、カリフラワー、ブロッコリー、コールラビ、赤キャベツ、白キャベツ、緑キャベツ、サボイキャベツ、芽キャベツ、ハクサイを意味するものと解される。
【0054】
使用に関し、多年生作物は、柑橘果実、例えば、オレンジ、グレープフルーツ、マンダリン、レモン、ライム、ダイダイ、キンカン、ウンシュウミカン;
さらに、ナシ状果、例えば、リンゴ、セイヨウナシおよびマルメロならびに核果、例えば、モモ、ネクタリン、サクランボ、プラム(plum)、セイヨウスモモ(common plum)、アンズ;
さらに、ブドウ蔓、ホップ、オリーブ、チャノキ、ダイズ、セイヨウアブラナ、ワタ、サトウキビ、ビート、ジャガイモ、タバコならびに熱帯作物、例えば、マンゴー、パパイヤ、イチジク、パイナップル、ナツメヤシ、バナナ、ドリアン、カキ、ココナッツ、カカオ、コーヒー、アボカド、レイシ、マラクジャ、グアバ、
さらには、アーモンドおよび堅果、例えば、ヘーゼルナッツ、クルミ、ピスタチオ、カシューナッツ、ブラジルナッツ、ピーカンナッツ、バターナッツ、クリ、ヒッコリーナッツ、マカデミアナッツ、ラッカセイ、
さらにまた、小果実、例えば、クロフサスグリ、グーズベリー、ラズベリー、ブラックベリー、ブルーベリー、イチゴ、レッドビルベリー(red bilberry)、キーウィ、ツルコケモモを意味するものと解される。
【0055】
使用に関し、観賞用植物は、一年生および多年生植物、例えば、切り花、例えば、バラ、カーネーション、ガーベラ、ユリ、マーガレット、キク、チューリップ、ラッパズイセン、アネモネ、ケシ、アマリリス、ダリア、ツツジ、ゼニアオイ(malves)、さらには、例えば、花壇用植物、鉢植え植物および低木、例えば、バラ、マンジュギク、パンジー、ゼラニウム、フクシア、ハイビスカス、キク、ホウセンカ、シクラメン、アフリカスミレ、ヒマワリ、ベゴニア、鑑賞用芝生、ゴルフ用芝生、さらには、穀物、例えば、オオムギ、コムギ、ライムギ、ライコムギ、オートムギ、イネ、キビおよびソルガム、トウモロコシ、
さらに、例えば、灌木および針葉樹、例えば、イチジクの木、シャクナゲ、トウヒの木、モミの木、マツの木、イチイの木、ビャクシンの木、カサマツ、セイヨウキョウチクトウを意味するものと解される。
【0056】
使用に関し、香辛料は、一年生および多年生植物、例えば、アニシード、トウガラシ、ピーマン、コショウ、バニラ、マジョラム、タイム、クローブ、ジュニパーベリー、シナモン、タラゴン、コリアンダー、サフラン、ショウガを意味するものと解される。
【0057】
本発明によれば、全ての植物および植物の部分を処理することが可能である。植物は、本明細書において、全ての植物および植物群、例えば、所望および不所望の野生植物または作物植物(天然に発生する作物植物を含む。)を意味するものと解される。作物植物は、慣用の育種法および最適化法により、もしくは生物工学的方法および遺伝子工学的方法により、またはこれらの方法の組合せにより得ることができる植物であり得、トランスジェニック植物および植物育種家の証明書により保護することができ、または保護することができない植物栽培品種が含まれる。
【0058】
GMO
さらに好ましい実施形態において、適切な場合に慣用の方法と組み合わされる遺伝子工学方法により得られたトランスジェニック植物および植物栽培品種(遺伝子操作生物体)ならびにこれらの部分が処理される。用語「部分」または「植物の部分」については上述した。
【0059】
より好ましくは、各場合において市販または使用されている植物栽培品種の植物が本発明により処理される。
【0060】
植物種または植物栽培品種、これらの場所および生長条件(土壌、気候、植生期間、養分)に応じて、本発明による処理は超付加(「相乗」)効果をもたらすこともできる。従って、例えば、施用量の低減ならびに/または活性スペクトルの拡張ならびに/または本発明により使用することができる物質および組成物の活性の増加、より良好な植物生長、高温または低温に対する耐性の増加、干ばつまたは水もしくは土壌塩含有物に対する耐性の増加、開花能力の増加、より容易な収穫、成熟の加速、収穫生産物のより高い収穫量、より良好な品質および/またはより高い栄養価、収穫生産物のより良好な保存安定性および/または加工性が考えられ、これらは実際に予期することができる効果を上回る。
【0061】
本発明により処理すべき好ましいトランスジェニック植物または植物栽培品種(即ち、遺伝子工学により得られるもの)は、遺伝子操作を介して特に有利で有用な形質をこれらの植物に与える遺伝子素材を受容した全ての植物を含む。このような形質の例は、より良好な植物生長、高温または低温に対する耐性の増加、干ばつまたは水もしくは土壌塩含有物に対する耐性の増加、開花能力の増加、より容易な収穫、成熟の加速、収穫生産物のより高い収穫量、より良好な品質および/またはより高い栄養価、収穫生産物のより良好な保存安定性および/または加工性である。このような形質のさらに特に強調される例は、動物性および微生物性害虫、例えば、昆虫、ダニ、線虫、植物病原性真菌、細菌および/またはウイルスに対する植物のより良好な防御性、さらにはある種の除草活性成分に対する植物の耐性の増加である。挙げることができるトランスジェニック植物の例は、重要な作物植物、例えば、穀物(コムギ、イネ)、トウモロコシ、ダイズ、ジャガイモ、ワタ、ナタネ、さらには果実植物(リンゴ、セイヨウナシ、柑橘果実およびブドウの果実を含む。)であり、特にトウモロコシ、ダイズ、ジャガイモ、ワタおよびアブラナが強調される。特に強調される形質は、植物中で形成される毒素、特にバシルス・ツリンギエンシス(Bacillus Thuringiensis)からの遺伝子素材により(例えば、遺伝子CryIA(a)、CryIA(b)、CryIA(c)、CryIIA、CryIIIA、CryIIIB2、Cry9c、Cry2Ab、Cry3BbおよびCryIF、さらにはこれらの組合せにより)植物中で形成される毒素による、昆虫に対する植物の防御性の増加である(以下「Bt植物」と称する。)。さらに特に強調される形質は、ある種の除草活性成分、例えば、イミダゾリノン、スルホニルウレア、ACCアーゼ、グリホサートまたはホスフィノトリシンに対する植物の耐性の増加である(例えば「PAT」遺伝子)。所望の形質を与える当該遺伝子は、トランスジェニック植物中で互いの組合せとして存在することもできる。挙げることができる「Bt植物」の例は、商品名YIELD GARD(登録商標)(例えば、トウモロコシ、ワタ、ダイズ)、KnockOut(登録商標)(例えばトウモロコシ)、StarLink(登録商標)(例えばトウモロコシ)、Bollgard(登録商標)(ワタ)、Nucotn(登録商標)(ワタ)およびNewLeaf(登録商標)(ジャガイモ)として販売されているトウモロコシ品種、ワタ品種、ダイズ品種およびジャガイモ品種である。挙げることができる除草剤耐性植物の例は、商品名Roundup Ready(登録商標)(グリホサートに対する耐性、例えばトウモロコシ、ワタ、ダイズ)、Liberty Link(登録商標)(ホスフィノトリシンに対する耐性、例えばナタネ)、IMI(登録商標)(イミダゾリノンに対する耐性)およびSTS(登録商標)(スルホニルウレアに対する耐性、例えばトウモロコシ)として販売されているトウモロコシ品種、ワタ品種およびダイズ品種である。挙げることができる除草剤抵抗性植物(除草剤耐性のための慣用の様式において品種改良された植物)は品名Clearfield(登録商標)(例えば、トウモロコシ)として販売されている品種を含む。もちろん、これらの言及は、将来開発され、および/または上市される、これらの遺伝的形質または依然として開発すべき遺伝的形質を有する植物栽培品種にも当てはまる。
【0062】
列記された植物は、本発明の活性成分混合物を用いる特に有利な様式において本発明により処理することができる。混合物について上記の好ましい範囲は、これらの植物の処理にも当てはまる。特に強調されるのは、本明細書に具体的に言及されている混合物による植物の処理である。
【0063】
植物の種子の処理による植物病原性真菌または動物害虫、特に線虫の防除は長きにわたり知られており、継続的改善の対象である。しかしながら、種子の処理においては、十分に解決することができるとは限らない多数の問題と直面する。従って、播種後または植物の出芽後の作物保護剤の追加の施用を顕著に低減し、または余分なものとする、種子および発芽植物を保護する方法を開発することが望ましい。用いられる活性成分の量を、植物病原性真菌または動物害虫、特に線虫による侵襲からの最大保護を種子および発芽植物に提供するが、使用される活性成分により植物自体が損傷を受けることがないように最適化することがさらに望ましい。特に、種子の処理方法は、用いられる作物保護剤を最少にしながら種子および発芽植物の最適保護を達成するため、トランスジェニック植物の内在的な殺真菌特性も考慮すべきである。
【0064】
従って、本発明はまた、特に、種子を本発明の組成物により処理することにより、種子および発芽植物を植物病原性真菌または動物害虫、特に線虫による侵襲から保護する方法に関する。
【0065】
本発明は、同様に、種子および発芽植物を植物病原性真菌または動物害虫、特に線虫から保護するための、種子を処理するための本発明の組成物の使用に関する。
【0066】
本発明はさらに、植物病原性真菌または動物害虫、特に線虫から保護するために本発明の組成物により処理された種子に関する。
【0067】
本発明の利点の1つは、本発明の組成物の特定の浸透特性は、この組成物による種子の処理が、種子自体だけではなく、出芽後に得られる植物も植物病原性真菌から保護することを意味することである。こうして、播種時またはこの直後の作物の即時処理を省くことができる。
【0068】
さらに、本発明の混合物を、特に、トランスジェニック種子に使用することもできることも有利であると考慮される。
【0069】
製剤
本活性成分組合せは、葉および土壌への施用のため、通例の製剤、例えば、液剤、乳剤、水和剤、懸濁液剤、粉末、粉剤、ペースト剤、水溶剤、粒剤、乳懸濁液濃縮物、活性成分を含浸させた天然および合成材料ならびにポリマー材料中のマイクロカプセル化物に変換することができる。
【0070】
これらの製剤は、公知の様式において、例えば、活性成分を、場合により界面活性剤、即ち、乳化剤および/または分散剤および/または発泡剤を使用して増量剤、即ち、液体溶媒および/または固体担体と混合することにより生成される。
【0071】
使用される増量剤が水である場合、例えば、有機溶媒を共溶媒として使用することも可能である。以下のものが、液体溶媒として本質的に好適である:芳香族化合物、例えば、キシレン、トルエンまたはアルキルナフタレン、塩素化芳香族化合物または塩素化脂肪族炭化水素、例えば、クロロベンゼン、クロロエチレンまたは塩化メチレン、脂肪族炭化水素、例えば、シクロヘキサンまたはパラフィン、例えば、鉱油留分、鉱油および植物油、アルコール、例えば、ブタノールまたはグリコールならびにこれらのエーテルおよびエステル、ケトン、例えば、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトンまたはシクロヘキサノン、強極性溶媒、例えば、ジメチルホルムアミドおよびジメチルスルホキシド、そうでなければ水である。
【0072】
有用な固体担体は:
例えば、アンモニウム塩および粉砕天然無機物、例えば、カオリン、粘土、タルク、白亜、石英、アタパルガイト、モンモリロナイトまたは珪藻土ならびに粉砕合成無機物、例えば、高分散シリカ、アルミナおよびシリカートであり;粒剤に好適な固体担体は:例えば、破砕および細分化天然岩石、例えば、方解石、大理石、軽石、海泡石および苦灰石、そうでなければ無機および有機粗挽き粉の合成顆粒ならびに有機材料の顆粒、例えば、おがくず、ココナッツ殻、トウモロコシ穂軸およびタバコ茎であり;好適な乳化剤および/または発泡剤は:例えば、非イオン性およびアニオン性乳化剤、例えば、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪族アルコールエーテル、例えば、アルキルアリールポリグリコールエーテル、アルキルスルホナート、アルキルスルファート、アリールスルホナート、そうでなければタンパク加水分解物であり;好適な分散剤は:例えば、リグノスルファイト廃液およびメチルセルロースである。
【0073】
増粘剤、例えば、カルボキシメチルセルロースならびに粉末、顆粒またはラテックスの形態の天然および合成ポリマー、例えば、アラビアゴム、ポリビニルアルコールおよびポリビニルアセテート、そうでなければ天然リン脂質、例えば、セファリンおよびレシチンならびに合成リン脂質を製剤中に使用することができる。他の考えられる添加物は、鉱油および植物油である。
【0074】
着色剤、例えば、無機顔料、例えば、酸化鉄、酸化チタンおよびプルシアンブルーならびに有機染料、例えば、アリザリン染料、アゾ染料および金属フタロシアニン染料ならびに微量栄養素、例えば、鉄、マンガン、ホウ素、銅、コバルト、モリブデンおよび亜鉛の塩を使用することが可能である。
【0075】
製剤は、一般に、0.1から95重量%、好ましくは、0.5から90重量%の活性成分を含有する。
【0076】
本発明の活性成分組合せは、市販の標準製剤中で、およびこれらの製剤から調製される使用形態で、他の活性成分、例えば、殺虫剤、誘引剤、滅菌剤、殺菌剤、殺ダニ剤、殺線虫剤、殺真菌剤、生長調節物質または除草剤との混合物として存在することができる。殺虫剤は、とりわけ、例えば、ホスファート、カルバマート、カルボキシラート、塩素化炭化水素、フェニルウレアおよび微生物により産生される物質を含む。
【0077】
他の公知の活性成分、例えば、除草剤または肥料および生長調節剤と混合することも可能である。
【0078】
本発明の活性成分組合せはさらに、殺虫剤として使用される場合、この市販の製剤中で、およびこの製剤から調製される使用形態で、共力剤との混合物として存在することができる。共力剤は、活性成分の作用を向上させる化合物であり、添加される共力剤はこれ自体活性を有する必要はない。
【0079】
市販の製剤から調製される使用形態の活性成分の含有率は、広範な限度内で変動し得る。使用形態の活性成分濃度は、0.0000001から95重量%、好ましくは、0.0001から50重量%の活性成分であり得る。
【0080】
本化合物は、使用形態に適切な慣用の様式で用いられる。
【0081】
使用形態
葉への施用
葉への施用は、慣用の処理方法、例えば、浸漬、噴霧、気化、霧吹、散布、塗布および注入により、直接的に、または植物および植物の部分の環境、生息場所もしくは貯蔵空間に作用させることによる、活性成分による本発明による植物および植物の部分の処理を意味するものと解される。植物の部分は、植物の地上および地下の全ての部分および全ての器官、例えば、苗条、葉、花および根を意味するものと解され、例は、葉、針状葉、幹、茎、花、子実体、果実および種子、さらには根、塊茎および根茎を含む。植物の部分は、収穫植物ならびに栄養および生殖繁殖材料、例えば、苗、塊茎、根茎、挿し木および種子も含む。
【0082】
土壌への施用
土壌への施用は、農薬を土壌上にドレンチ処理し、農薬を土壌中に取り込ませることによる、および土壌上への液滴施用としての灌漑システムにおける昆虫および/またはハダニおよび/または線虫の防除を意味するものと解される。または、本発明の活性成分組合せは、固体形態(例えば、粒剤の形態)で植物の部位中に導入することができる。水田イネ作物の場合において、この導入は、固体施用形態(例えば、粒剤として)の本発明の活性成分組合せを湛水田中に計量供給することにより達成することができる。
【0083】
本発明は、屋外または閉鎖系内(例えば、温室またはフィルムカバー下)での、および一年生作物(例えば、野菜、ジャガイモ、ワタ、ビート、観賞用植物)または多年生作物(例えば、柑橘植物、果実、熱帯作物、香辛料、堅果、蔓植物、針葉樹および鑑賞用植物)における、天然基材(土壌)または人工基材(例えば、ロックウール、ガラスウール、ケイ砂、小石、膨張粘土、バーミキュライト)に対するこれらの施用形態に関する。活性成分を極小量法により散在させることまたは活性成分製剤もしくは活性成分自体を土壌中に注入することがさらに可能である。
【0084】
種子処理
本発明の活性成分組合せは、特に、農業、温室、森林または園芸において使用される任意の植物品種の種子を上記の動物害虫、特に線虫から保護するのに好適である。さらに特定すると、種子は、穀物(例えば、コムギ、オオムギ、ライムギ、ライコムギおよびソルガムならびにオートムギ)、トウモロコシ、ワタ、ダイズ、イネ、ジャガイモ、ヒマワリ、マメ、コーヒー、ビート(例えば、サトウダイコンおよび飼料ビート)、ラッカセイ、野菜(例えば、トマト、キュウリ、タマネギおよびレタス)、芝生および観賞用植物の種子である。特に、穀物(例えば、コムギ、オオムギ、ライムギおよびオートムギ)、トウモロコシおよびイネの種子の処理ならびにワタおよびダイズ種子の処理が重要である。
【0085】
本発明に関して、本発明の組成物は、これ自体で、または好適な製剤中で種子に施用される。好ましくは、種子は、処理がいかなる損傷も惹起しない十分に安定な状態で処理される。一般に、種子の処理は、収穫から播種の間の任意の時点において行うことができる。典型的には、使用される種子は、植物から分離され、穂軸、殻、茎、皮、毛または果肉を含まないものである。例えば、収穫され、清浄され、15重量%未満の含水率に乾燥された種子を使用することが可能である。または、乾燥後、例えば、水により処理され、次いで再度乾燥された種子を使用することも可能である。
【0086】
種子を処理する場合、一般に、種子に施用される本発明の組成物の量および/またはさらなる添加剤の量が、種子の発芽に悪影響を及ぼさないように、ならびに得られる植物が損傷しないように選択されることを確保しなければならない。このことは特に、ある施用量において植物毒性効果を示し得る活性成分の場合に留意しなければならない。
【0087】
本発明の活性成分組合せ/組成物は、直接的に、即ち、いかなる追加の構成成分も含むことなく、および希釈されることなく施用することができる。一般に、本組成物を好適な製剤の形態で種子に施用することが好ましい。種子の処理のための適切な製剤および方法は、当業者に公知であり、例えば、以下の文献:US4,272,417A、US4,245,432A、US4,808,430A、US5,876,739A、US2003/0176428A1、WO2002/080675A1、WO2002/028186A2に記載されている。
【0088】
本発明により使用可能な活性成分組合せは、通例の種子ドレッシング製品製剤、例えば、液剤、乳剤、懸濁液剤、粉末、フォーム剤、スラリー剤および他の種子用コーティング組成物およびULV製剤に変換することができる。
【0089】
これらの製剤は、活性成分または活性成分組合せを、通例の添加剤、例えば、通例の増量剤、さらには溶媒または希釈剤、着色剤、湿潤剤、分散剤、乳化剤、脱泡剤、保存剤、二次増粘剤、接着剤、ジベレリン、さらには水と混合することにより公知の様式において調製される。
【0090】
本発明により使用可能な種子ドレッシング製品製剤中に存在することができる着色剤は、このような目的に通例である全ての着色剤である。難水溶性の顔料と水溶性の染料の両方を使用することができる。着色剤の例は、ローダミンB、C.I.ピグメントレッド112およびC.I.ソルベントレッド1の名称により公知のものを含む。
【0091】
本発明により使用可能な種子ドレッシング製品製剤中に存在することができる湿潤剤は、活性農芸化学成分の製剤および濡れの促進に慣用的に使用される全ての物質である。アルキルナフタレンスルホナート、例えば、ジイソプロピル−またはジイソブチルナフタレンスルホナートを好ましく使用することができる。
【0092】
本発明により使用可能な種子ドレッシング製品製剤中に存在することができる有用な分散剤および/または乳化剤は、活性農芸化学成分の製剤に慣用的に使用される全ての非イオン性、アニオン性およびカチオン性分散剤である。非イオン性もしくはアニオン性分散剤または非イオン性もしくはアニオン性分散剤の混合物を好ましく使用することができる。好適な非イオン性分散剤は、特に、エチレンオキシド/プロピレンオキシドブロックポリマー、アルキルフェノールポリグリコールエーテルおよびトリスチリルフェノールポリグリコールエーテルおよびこれらのリン酸化または硫酸化誘導体を含む。好適なアニオン性分散剤は、特に、リグノスルホナート、ポリアクリル酸塩およびアリールスルホナート/ホルムアルデヒド縮合物である。
【0093】
本発明により使用可能な種子ドレッシング製品製剤中に存在することができる消泡剤は、活性農芸化学成分の製剤に慣用的に使用される全ての泡止め物質である。シリコーン消泡剤およびステアリン酸マグネシウムを好ましく使用することができる。
【0094】
本発明により使用可能な種子ドレッシング製品製剤中に存在することができる保存剤は、このような目的のために農芸化学組成物中で用いることができる全ての物質である。例は、ジクロロフェンおよびベンジルアルコールヘミホルマールを含む。
【0095】
本発明により使用可能な種子ドレッシング製品製剤中に存在することができる二次増粘剤は、このような目的のために農芸化学組成物中で用いることができる全ての物質である。セルロース誘導体、アクリル酸誘導体、キサンタン、改質粘土および微粉シリカが好ましい。
【0096】
本発明により使用可能な種子ドレッシング製品製剤中に存在することができる接着剤は、種子ドレッシング製品中で用いることができる全ての通例の結合剤である。好ましくは、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアセタート、ポリビニルアルコールおよびチロースが挙げられる。
【0097】
本発明により使用可能な種子ドレッシング製品製剤中に存在することができるジベレリンは、好ましくは、ジベレリンA1、A3(=ジベレリン酸)、A4およびA7であり、ジベレリン酸の使用が特に好ましい。ジベレリンは公知である(R.Wegler「Chemie der Pflanzenschutz−und Schadlingsbekampfungsmittel」[Chemistry of Plant Protectants and Pesticides],Vol.2,Springer Verlag,1970,pp.401−412を参照されたい。)。
【0098】
本発明により使用可能な種子ドレッシング製品製剤は、直接的に、または水による事前の希釈後に広範な種子の処理に用いることができる。例えば、濃縮物またはこれから水による希釈により得られる製剤を使用して穀物、例えば、コムギ、オオムギ、ライムギ、オートムギおよびライコムギの種子ならびにトウモロコシ、イネ、セイヨウアブラナ、エンドウ、マメ、ワタ、ダイズ、ヒマワリならびにビートの種子、そうでなければ広範な種々の野菜種子をドレッシングすることができる。本発明により使用可能な種子ドレッシング製品製剤またはこれからの希釈調製物を使用してトランスジェニック植物の種子をドレッシングすることもできる。これに関して、追加の相乗効果も発現により形成される物質との相互作用の結果として生じ得る。
【0099】
本発明により使用可能な種子ドレッシング製品製剤またはこれから水の添加により調製された調製物により種子を処理するのに使用することができる有用な設備は、種子をドレッシングするために典型的に使用することができる全ての混合設備である。具体的には、種子ドレッシング手順は、種子を混合機中に装入し、各場合に所望される種子ドレッシング製品製剤の量を、このままでまたは水による事前の希釈後に添加し、混合機の内容物を製剤が種子上に均一に分布するまで混合することである。適切な場合、乾燥方法が続く。
【0100】
本発明により使用可能な種子ドレッシング製品製剤の施用量は、比較的広範囲内で変えることができる。この施用量は、製剤中の活性成分の特定の含有率および種子により定められる。活性成分組合せの施用量は、一般に、種子1キログラム当たり0.001から50g、好ましくは、種子1キログラム当たり0.01から25gである。
【0101】
生物学的実施例
2種の化合物の所与の組合せについて予期される効力を以下の通り計算する(Colby,S.R.「Calculating Synergistic and antagonistic Responses of Herbicide Combinations」,Weeds 15,pp.20−22,1967を参照されたい。):
Xが、m(ppm)またはm(g/ha)の濃度の試験化合物Aについての未処理対照に対する死滅率(%)として表現される効力であり、
Yが、n(ppm)またはn(g/ha)の濃度の試験化合物Bについての未処理対照に対する死滅率(%)として表現される効力であり、
Eが、AおよびBの混合物をmおよびn(ppm)またはmおよびn(g/ha)の濃度において使用する未処理対照に対する死滅率(%)として表現される効力である場合、
【0102】
【数1】

【0103】
観察された組合せの殺虫効力が「E」として計算した効力よりも高い場合、2種の化合物の組合せは相加的超であり、即ち、相乗効果が存在する。
【実施例】
【0104】
(実施例A)
メロイドギネ・インコグニタ試験(MELGIN)
溶媒:7重量部のジメチルホルムアミド
乳化剤:1重量部のアルキルアリールポリグリコールエーテル
活性化合物の好適な調製物を生成させるため、1重量部の活性化合物を上記量の溶媒と混合し、濃縮物を乳化剤含有水により所望の濃度に希釈する。
【0105】
容器に砂、活性成分の溶液、メロイドギネ・インコグニタの卵および幼虫を含有する懸濁液およびレタス種子を充填する。レタス種子は発芽し、苗が生長する。ゴールが根に発症する。
【0106】
規定期間後、殺線虫活性をゴール形成の割合に基づき決定する。100%は、ゴールが見られなかったことを意味し;0%は、処理植物の根に見られたゴールの数が未処理対照植物に見られたゴールの数に等しかったことを意味する。
【0107】
本試験において、例えば、以下の組合せが単一の化合物と比較して優れた効果を示す。
【0108】
【表2】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
(I)N−{2−[3−クロロ−5−(トリフルオロメチル)−2−ピリジニル]エチル}−2−トリフルオロメチルベンズアミド(I−1)
およびこのN−オキシド;ならびに
(II)アルジカルブ(II−1)、カルボフラン(II−2)、オキサミル(II−3)、カルボスルファン(II−4)、クロエトカルブ(II−5)、チオジカルブ(II−6)、フェナミホス(II−7)、エトプロホス(II−8)、テルブホス(II−9)、イサゾホス(II−10)、ピラクロホス(II−11)、カズサホス(II−12)、クロレトキシホス(II−13)、ホスチアザート(II−14)、クロルピリホス−メチル(II−15)、ベンゾイソチアゾール(II−16)、アバメクチン(II−17)、燻蒸剤(II−18)、パステウリア・ペネトランス(Pasteuria penetrans)(II−19)、バシルス・フィルムス(Bacillus firmus)(II−20)、バシルス・フィルムスI−1582(II−20a)、メタリジウム属(Metarhizium)(II−21)、菌根(11−22)、ヒルステラ属(Hirsutella)(II−23)、4−{[(6−ブロモピリド−3−イル)メチル](2−フルオロエチル)アミノ}フラン−2(5H)−オン(II−24)、4−{[(6−フルオロピリド−3−イル)メチル](2,2−ジフルオロエチル)アミノ}フラン−2(5H)−オン(II−25)、4−{[(2−クロロ−1,3−チアゾール−5−イル)メチル](2−フルオロエチル)アミノ}フラン−2(5H)−オン(II−26)、4−{[(6−クロロピリド−3−イル)メチル](2−フルオロエチル)アミノ}フラン−2(5H)−オン(II−27)、4−{[(6−クロロピリド−3−イル)メチル](2,2−ジフルオロエチル)アミノ}フラン−2(5H)−オン(II−28)、4−{[(6−クロロ−5−フルオロピリド−3−イル)メチル](メチル)アミノ}フラン−2(5H)−オン(II−29)、4−{[(5,6−ジクロロピリド−3−イル)メチル](2−フルオロエチル)アミノ}フラン−2(5H)−オン(II−30)、4−{[(6−クロロ−5−フルオロピリド−3−イル)メチル](シクロプロピル)アミノ}フラン−2(5H)−オン(II−31)、4−{[(6−クロロピリド−3−イル)メチル](シクロプロピル)アミノ}フラン−2(5H)−オン(II−32)、4−{[(6−クロロピリド−3−イル)メチル](メチル)アミノ}フラン−2(5H)−オン(II−33)、β−シフルトリン(II−34)、トランスフルトリン(II−35)、cyazypyr(II−36)、クロラントラニリプロール(II−37)、エチプロール(II−38)、スルホクサフロール(II−39)、フロニカミド(II−40)、メチオカルブ(II−41)、スピロテトラマト(II−42)および5−クロロ−2−[(3,4,4−トリフルオロブト−3−エン−1−イル)スルホニル]−1,3−チアゾール(II−43)からなる群から選択される少なくとも1種の殺虫性または殺線虫性活性成分
を含む殺線虫性活性成分組合せ。
【請求項2】
殺虫性または殺線虫性活性成分(II)が、ベンゾイソチアゾール(II−16)、燻蒸剤(II−18)、パステウリア・ペネトランス(II−19)、バシルス・フィルムス(II−20)、バシルス・フィルムスI−1582(BioNem,Votivo)(II−20a)、メタリジウム属(II−21)、菌根(II−22)、ヒルステラ属(II−23)、4−{[(6−ブロモピリド−3−イル)メチル](2−フルオロエチル)アミノ}フラン−2(5H)−オン(II−24)、4−{[(6−フルオロピリド−3−イル)メチル](2,2−ジフルオロエチル)アミノ}フラン−2(5H)−オン(II−25)、4−{[(2−クロロ−1,3−チアゾール−5−イル)メチル](2−フルオロエチル)アミノ}フラン−2(5H)−オン(II−26)、4−{[(6−クロロピリド−3−イル)メチル](2−フルオロエチル)アミノ}フラン−2(5H)−オン(II−27)、4−{[(6−クロロピリド−3−イル)メチル](2,2−ジフルオロエチル)アミノ}フラン−2(5H)−オン(II−28)、4−{[(6−クロロ−5−フルオロピリド−3−イル)メチル](メチル)アミノ}フラン−2(5H)−オン(II−29)、4−{[(5,6−ジクロロピリド−3−イル)メチル](2−フルオロエチル)アミノ}フラン−2(5H)−オン(II−30)、4−{[(6−クロロ−5−フルオロピリド−3−イル)メチル](シクロプロピル)アミノ}フラン−2(5H)−オン(II−31)、4−{[(6−クロロピリド−3−イル)メチル](シクロプロピル)アミノ}フラン−2(5H)−オン(II−32)、4−{[(6−クロロピリド−3−イル)メチル](メチル)アミノ}フラン−2(5H)−オン(II−33)、クロラントラニリプロール(II−37)およびスルホクサフロール(II−39)からなる群から選択される、請求項1に記載の活性成分組合せ。
【請求項3】
動物害虫を防除するための、請求項1または2に記載の活性成分組合せの使用。
【請求項4】
動物害虫が線虫である、請求項3に記載の使用。
【請求項5】
請求項1または2に記載の活性成分組合せを、保護すべき植物の葉、花、幹もしくは種子、動物害虫および/もしくは該害虫の生息場所または土壌に作用させることを特徴とする、動物害虫を防除する方法。
【請求項6】
請求項1または2に記載の活性成分組合せを増量剤および/または界面活性剤と混合することを特徴とする、殺虫性および/または殺ダニ性および/または殺線虫性組成物の製造方法。
【請求項7】
動物害虫の防除のための、請求項1または2に記載の活性成分組合せを含む組成物。
【請求項8】
種子を処理するための、請求項1または2に記載の活性成分組合せの使用。
【請求項9】
土壌基材または人工基材を処理するための、請求項1または2に記載の活性成分組合せの使用。
【請求項10】
請求項1または2に記載の活性成分組合せを含む種子。

【公表番号】特表2012−521375(P2012−521375A)
【公表日】平成24年9月13日(2012.9.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−501166(P2012−501166)
【出願日】平成22年3月16日(2010.3.16)
【国際出願番号】PCT/EP2010/001640
【国際公開番号】WO2010/108616
【国際公開日】平成22年9月30日(2010.9.30)
【出願人】(507203353)バイエル・クロップサイエンス・アーゲー (172)
【氏名又は名称原語表記】BAYER CROPSCIENCE AG
【Fターム(参考)】