ファイル処理装置、ファイル処理方法、およびファイル処理プログラム
【課題】 ユーザの操作性を向上させることができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】 ユーザが画像形成装置内のBOXの中から、操作の対象となるファイルA3を選択すると、選択されたファイルA3の特徴が抽出される。特徴点記録領域が検索されることにより、ファイルA3と特徴点が一致(または類似)するファイルB1〜nの過去の実行履歴のデータが呼出され、表示される。ユーザはその中からファイルA3に対して実行したい操作を選択する。
【解決手段】 ユーザが画像形成装置内のBOXの中から、操作の対象となるファイルA3を選択すると、選択されたファイルA3の特徴が抽出される。特徴点記録領域が検索されることにより、ファイルA3と特徴点が一致(または類似)するファイルB1〜nの過去の実行履歴のデータが呼出され、表示される。ユーザはその中からファイルA3に対して実行したい操作を選択する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、ファイル処理装置、ファイル処理方法、およびファイル処理プログラムに関し、特にユーザの操作性を向上させることができるファイル処理装置、ファイル処理方法、およびファイル処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より画像形成装置の一種であるMFP(Multi Function Peripheral)、複写機、ファクシミリ装置、プリンタなどの機器が知られている。このような画像形成装置の制御の技術に関して、以下の特許文献1は、デジカメで撮影、あるいはスキャナで電子化した画像ファイルから画像の特徴点を抽出して、類似の画像ファイルを検索し、検索した画像ファイルを一覧表示する画像検索装置を開示している。
【0003】
また特許文献2は、予め画像データに送信先を関連付けておき、送信の際に画像データから送信先情報を取得する機器を開示している。
【0004】
特許文献3は、電子文書の文字属性と画像属性を分析して分類を生成し、既存の文書階層に格納する文書分類装置を開示している。
【特許文献1】特開2000−276484号公報
【特許文献2】特開2004−295605号公報
【特許文献3】特開2000−112993号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
MFPなどの画像形成装置にハードディスクなどの大容量の記憶装置を内蔵させ、その中にユーザごとに作成されたボックス(BOX)を規定し、ボックス内にファイルやデータを記憶させておくことが考えられる。
【0006】
ユーザがボックスのファイルを処理、操作するには、動作ジョブを選択し、処理するファイルを選択し、ファイル送信などの処理であれば宛先を選択(新規の場合は宛先入力)するなどの操作を行う必要がある。
【0007】
しかしながら、ボックス内のファイルや送信宛先が増えてくると、選択肢が増えて操作が煩雑になり、誤操作が増えてくるという問題がある。
【0008】
この発明は上記問題点を解決するためになされたものであり、ユーザの操作性を向上させることができるファイル処理装置、ファイル処理方法、およびファイル処理プログラムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するためこの発明のある局面に従うと、ファイル処理装置は、処理対象となるファイルの選択を受付ける受付手段と、選択されたファイルに類似するファイルの実行履歴を検索する検索手段と、検索された実行履歴に基づいて、選択されたファイルに対する操作を実行する実行手段とを備える。
【0010】
好ましくは実行手段は、検索された実行履歴を表示し、表示された実行履歴から選択された実行履歴に基づいて、選択されたファイルに対してジョブを実行する。
【0011】
好ましくはファイル処理装置は、ファイルの特徴を記録する第1の記録手段と、ジョブの実行履歴を記録する第2の記録手段とをさらに備え、受付手段は、ボックスの選択と、そのボックス内の処理対象となるファイルの選択とを受付け、検索手段は、第1および第2の記録手段の内容を検索する。
【0012】
好ましくは検索手段は、選択されたボックス内のファイルの実行履歴を検索対象とする。
【0013】
この発明の他の局面に従うと、ファイル処理装置は、ファイルに対して実行する処理を受付ける受付手段と、処理を過去に実行したファイル、またはそれに類似するファイルを検索する検索手段と、受付けられた処理を検索された類似するファイルに対して実行する実行手段とを備える。
【0014】
好ましくは実行手段は、検索されたファイルを表示し、表示されたファイルから選択されたファイルに対してジョブを実行する。
【0015】
好ましくはファイル処理装置は、ファイルの特徴を記録する第1の記録手段と、ジョブの実行履歴を記録する第2の記録手段とをさらに備え、受付手段は、ボックスの選択と、そのボックス内のファイルに対して実行する処理とを受付け、検索手段は、第1および第2の記録手段の内容を検索する。
【0016】
好ましくは検索手段は、選択されたボックス内のファイルを検索対象とする。
好ましくはファイル処理装置は、画像形成装置をクライアントPCから操作する場合に、クライアントPC内のファイルとその実行履歴も検索対象とする。
【0017】
好ましくはファイル処理装置は、クライアントPCのアプリケーションを画像形成装置から操作する場合に、クライアントPC内のファイルとその実行履歴も検索対象とする。
【0018】
好ましくはファイル処理装置は、ファイルを削除した後も、そのファイルの特徴と実行履歴とを保持する。
【0019】
この発明のさらに他の局面に従うと、ファイル処理方法は、処理対象となるファイルの選択を受付ける受付ステップと、選択されたファイルに類似するファイルの実行履歴を検索する検索ステップと、検索された実行履歴に基づいて、選択されたファイルに対する操作を実行する実行ステップとを備える。
【0020】
この発明のさらに他の局面に従うと、ファイル処理方法は、ファイルに対して実行する処理を受付ける受付ステップと、処理を過去に実行したファイル、またはそれに類似するファイルを検索する検索ステップと、受付けられた処理を検索されたファイルに対して実行する実行ステップとを備える。
【0021】
この発明のさらに他の局面に従うと、ファイル処理プログラムは、処理対象となるファイルの選択を受付ける受付ステップと、選択されたファイルに類似するファイルの実行履歴を検索する検索ステップと、検索された実行履歴に基づいて、選択されたファイルに対する操作を実行する実行ステップとをコンピュータに実行させる。
【0022】
この発明のさらに他の局面に従うと、ファイル処理プログラムは、ファイルに対して実行する処理を受付ける受付ステップと、処理を過去に実行したファイル、またはそれに類似するファイルを検索する検索ステップと、受付けられた処理を検索されたファイルに対して実行する実行ステップとをコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0023】
上記発明に従うと、選択されたファイルに類似するファイルの実行履歴に基づいて、選択されたファイルに対する操作を実行したり、処理を過去に実行したファイルに類似するファイルなどに対して当該処理を実行することが可能となる。これにより、ユーザの操作性を向上させることができるファイル処理装置、ファイル処理方法、およびファイル処理プログラムを提供することが可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
以下、本発明の実施の形態を説明する。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態における画像形成システムの構成を示す図である。
【0025】
図を参照して、画像形成システムは、複数の画像形成装置1〜nと、クライアントPC6とから構成される。画像形成装置1〜nとクライアントPC6とは、いずれもネットワークを介して接続されている。
【0026】
画像形成装置1〜nは、走査した原稿画像、およびクライアントPC6から送信されたプリントデータから生成した画像の複写画像を用紙上に形成する装置である。
【0027】
図2は、図1の画像形成装置1のハードウェア構成を示すブロック図である。
なお、画像形成装置2〜nの構成も画像形成装置1の構成と同じである。
【0028】
図を参照して、画像形成装置は、装置全体を制御するCPU11と、原稿から画像データを読取るイメージリーダ部101と、用紙上に画像を印刷するプリンタの制御を行なうプリンタコントロータ18と、近距離の無線通信を行なったり、印刷装置を回線(ネットワーク、例えばLAN)に接続するための通信部103と、ジョブデータや認証データなどを記憶するための記憶部104と、ユーザとのインターフェースである操作パネル17と、消耗品の残量などを検出するセンサ部107とを含む。
【0029】
図3は、図1のクライアントPC6のハードウェア構成を示すブロック図である。
図を参照して、クライアントPC6は、装置全体の制御を行なうCPU601と、ディスプレイ605と、ネットワークに接続したり外部と通信を行なうためのLAN(ローカルエリアネットワーク)カード607(またはモデムカード)と、キーボードやマウスなどにより構成される入力装置609と、フレキシブルディスクドライブ611と、CD−ROMドライブ613と、ハードディスクドライブ615と、RAM617と、ROM619とを備えている。
【0030】
フレキシブルディスクドライブ611により、フレキシブルディスクFに記録されたプログラムや画像などのデータを読取ることが可能であり、CD−ROMドライブ613により、CD−ROM613aに記録されたプログラムや画像などのデータを読取ることが可能である。
【0031】
本実施の形態における画像形成装置1〜nの記憶部104には、ユーザごとのボックス(BOX)が記憶され、ボックス内にファイルなどデータが格納される。ユーザによりボックスやファイルなどのデータが選択されると、ボックスやデータの過去の使用実績に基づき、次の操作手順が絞り込まれていく。すなわち、先に処理したいファイルがユーザにより選択されると、過去の実行ジョブに基づいて、選択可能なジョブや詳細設定が絞り込まれてゆく。
【0032】
絞り込みの基準として、過去のジョブ履歴とファイルの類似性とが用いられる。例えば、今回選択したファイルと類似するファイルをボックス内から検出して、その類似のファイルで過去に実行されたジョブや送信宛先等の詳細設定が実行の候補とされる。ファイルが類似しているか否かの判断は、ファイルの特徴点(ファイル名やファイル形式や画像の特徴(詳細は以下に記す。))が一致しているか否かでもって判断する。
【0033】
すなわち、本実施の形態においては、類似のファイルとは、特徴点が一致するファイルである。
【0034】
このようにして、画像形成装置のボックス操作方法において、ユーザの操作性の向上が図られる。
【0035】
上記機能を達成するために、画像形成装置は、ファイルの特徴である特徴点を抽出する機能と、特徴点を記録する機能と、操作可能な選択肢などを表示する機能と、ジョブの履歴を記録する機能と、ローカルインターフェースと、ネットワークインターフェースとを備えている。
【0036】
図4は、画像形成装置の記憶部104に記憶される特徴点記録領域の構成を示す図である。
【0037】
図を参照して、特徴点記録領域には、各ファイルのファイル名と、ファイル形式と、テキスト確認領域と、テキスト文字列と、画像確認領域(社章やシンボルマークやトレードマークなど)と、画像データ(社章やシンボルマークやトレードマークなど)と、指定頁・フォーマットと、格納ホルダー・削除フラグと、ファイル操作の履歴データとが記録される。
【0038】
文書には表題が記載されていることが多く、この表題を特徴点として捉えると、類似ファイルの検索としては有効である。そのために、特徴点の1つをこの表題とする。表題を特徴点とするために、本実施の形態では「テキスト確認領域」と「テキスト文字列」を具体的な特徴点としている。この「テキスト確認領域」は、表題が書かれている所定位置を指し、「テキスト文字列」は、かかる所定位置に記載されている文字列のことを指している。なお、原稿の作成者や作成日、宛先などもこの表題に含まれていても良い。
【0039】
また、文書には、社章やシンボルマークやトレードマークなど画像がついている場合も多く、この画像を特徴点として捉えることも有効である。そこで本実施の形態では、「画像確認領域」と「画像データ」を具体的な特徴点としている。この「画像確認領域」は、社章やシンボルマークやトレードマークなどの画像が書かれている所定位置を示し、「画像データ」は、かかる位置に位置に記載されている画像のことを指している。
【0040】
また、上述した表題や画像(更には、後述するフォーマット)等の特徴点は、複数枚ある原稿のうち所定の頁(例えば1頁目)に存在することが多く、これら特徴点が存在する頁を特徴点とすることも有効である。そのため、本実施の形態では、これら特徴点を持つ頁を「指定ページ」として、特徴点としている。
【0041】
また、文書には所定の罫線が引かれた枠を用いたものもある。従って、この枠を特徴点として捉えることも有効である。本実施の形態では、この枠を「フォーマット」として特徴点としている。
【0042】
また、類似したファイルは、同じBOX(フォルダ)にある可能性が高いために、文書が保存されているフォルダを「格納フォルダ」として、本実施の形態では特徴点としている。
【0043】
なお、図4における「削除フラグ」とは、一連の処理終了後に現在処理中のファイルを削除するか否かの判定に用いるフラグである。
【0044】
図5は、初期画面における画像形成装置の操作パネル17の平面図である。
操作パネル17は、その左半分が液晶表示装置とそれに積層されるタッチパネルとから構成され、右半分がテンキー、BOX選択キー、指紋認証センサ、スタートキーなどから構成される。
【0045】
ユーザはBOX選択キー、または液晶表示装置上のファイル表示キーを押下することで、画像形成装置に登録されたBOXを選択し、さらにその中のファイルなどのデータを選択することができる。
【0046】
図6は、図5の状態からユーザがBOXとファイルとを選択した状態を示す図である。
ここでは、階層構造に構成されたBOXの中からBOX241が選択され、その中にあるA1〜A5のファイルの中からファイルA3が選択されたものとする。
【0047】
このように、何らかの処理を実行するファイルA3が選択されると、選択されたファイルA3のファイルの特徴点が抽出される。その後、図4の特徴点記録領域が検索されることにより、ファイルA3と特徴点が一致するファイルB1〜nの履歴データが呼出される。このときファイルB1〜n自体は削除されている場合もある。すなわち、ファイルB1〜nそのものではなく、特徴点データとそれと関連付けられたジョブ履歴データが呼び出される。
【0048】
ファイルB1〜nの履歴データには、過去に実行した1つ以上のジョブ列の詳細設定と手順が記録されている。例えば、指定のファイルと結合してから、両面印刷を行い、所定の配信先に送信し、元のファイルB1〜nを削除するという一連のジョブ操作手順が記録される。
【0049】
ユーザに対しては、このような特徴点が一致するファイルで過去に実行したジョブが絞り込まれて優先的に表示される。すなわちファイルB1〜nの履歴データからジョブ手順の候補が表示される。ユーザは、ジョブ手順の候補から所望のジョブ手順を選択する。所望のジョブ手順がない場合は通常のジョブ選択と同様の操作がなされる。
【0050】
なお、「優先的に表示」とは、ジョブ手順の候補として過去に実行したジョブを過去に実行していないジョブよりも先に表示することを示している(リストの上位として表示するなど)。
【0051】
図6においては、ファイルA3と特徴点が一致するファイルとして、ファイルB1〜B5が抽出されている。ファイルB1、B3、B6で過去に実行された、結合→印刷→転送→削除の一連のジョブ列(選択1)と、ファイルB4、B5で過去に実行された結合→印刷→転送の一連のジョブ列(選択2)と、ファイルB2で過去に実行された印刷→転送→削除の一連のジョブ列(選択3)とがユーザに表示され、選択可能となっている。
【0052】
なお、転送(送信)とは、ファイルを外部装置に送るジョブであり、結合とは、あるファイルを他のファイルに結合するジョブであり、印刷とは、ファイルの内容をプリントするジョブであり、削除とは、ファイルを消去するジョブである。
【0053】
また、ユーザは液晶表示装置の表示を選択することで、履歴ファイルをサムネイルとして表示させたり、他の選択肢を表示させたり、マニュアルでジョブを選択することが可能である。
【0054】
また、選択されたジョブ列内に、送信、結合、印刷のジョブが含まれている場合には、以下の処理が行なわれる。なお、ここではユーザにより最初に選択されたファイルが「ファイルA」であったものとする。
【0055】
(1) ジョブ列内の次のジョブが「送信」である場合
ファイルAと類似のファイルBの処理で過去に送信された配信先が表示される。ユーザはこれにより、類似するファイルがこれまでに送信された宛先を確認し、その中にファイルAを送信したい宛先がある場合には、容易にファイルAを送信することができる。
【0056】
(2) ジョブ列内の次のジョブが「結合」である場合
ファイルAと類似するファイルBの処理で、過去に結合したファイルC、およびファイルCに類似するファイルD1〜mが結合候補として表示される。なお、3つ以上のファイルを結合する場合は、その処理が繰返して行なわれる。
【0057】
また、「結合」の次に実行するジョブ(「送信」、「印刷」など)の候補を表示するようにしてもよい。
【0058】
(3) ジョブ列内の次のジョブが「印刷」である場合
ファイルAと類似するファイルBの処理で過去に印刷した条件(両面印刷など)が候補として表示される。
【0059】
なお、一連のジョブ列の最後に「削除」ジョブが実行されていれば「削除」もジョブの候補となる。
【0060】
図7は、第1の実施の形態における画像形成装置で実行される処理を示すフローチャートであり、図8はそれに続くフローチャートである。
【0061】
図を参照して、ステップS101でファイルが選択されたか、ジョブが選択されたかが判定される。ここでBOXを開いてファイルAが選択されたものとする。この場合、ファイル選択としてステップS103へ進み、ファイルAの特徴点を抽出し、登録する。
【0062】
ステップS105で、特徴履歴が記録されているかが検索され、YESであればステップS107で、ファイルAに類似するファイルBで過去に実行されたジョブの集合であるジョブ列と、ジョブ実行における設定を呼び出して、表示する。
【0063】
ステップS109で、ユーザの所望のジョブ列があるかをユーザ入力により判定し、YESであればステップS111でユーザにより選択されたジョブ列を実行対象とする。
【0064】
ステップS113で、選択されたジョブ列中の、次に実行すべきジョブは何かを判定する。
【0065】
「送信ジョブ」であれば、ステップS115でファイルBの処理で過去に送信された宛先を表示する。
【0066】
ステップS117でユーザの所望の宛先があるかをユーザ入力により判定し、YESであればステップS121でユーザにより選択された宛先をジョブの実行の宛先として、送信ジョブを実行する。また、ステップS117でNOであれば、ステップS119でユーザから宛先の入力を受付け、ステップS121へ進む。
【0067】
「結合ジョブ」であれば、ステップS131でファイルBの処理で過去に結合したファイルCと、ファイルCに類似するファイルDとを抽出し、ステップS133で抽出されたそれらのファイルを表示する。なお、ファイルC、Dはそれぞれ複数抽出してもよい。
【0068】
ステップS135でユーザの所望のファイルがあるかをユーザ入力により判定し、YESであれば、ステップS141で表示されているファイルのうち、結合するファイルの選択を受付ける。ステップS139で、選択されたファイルをジョブの実行の対象(結合の対象)として、結合ジョブを実行する。また、ステップS135でNOであれば、ステップS137でユーザから結合対象のファイルの入力を受付け、ステップS139へ進む。
【0069】
「印刷ジョブ」であれば、ステップS151でファイルBの印刷処理での過去の設定を表示する。
【0070】
ステップS153でユーザの所望の設定があるかをユーザ入力により判定し、YESであればステップS157において、その設定で印刷ジョブを実行する。また、ステップS153でNOであれば、ステップS155でユーザから印刷設定の入力を受付け、ステップS157へ進む。
【0071】
「削除ジョブ」であれば、ステップS161でOKであるかの入力をユーザから受付け、OKの入力があった場合にのみステップS163で削除ジョブを実行する。
【0072】
各ジョブの処理の後、ステップS123でジョブ列中の最終ジョブの実行が終わったかが判定され、YESであれば、ステップS125でファイルAに対応付けて、ジョブ履歴データを登録する。NOであれば、ステップS113に戻り、次のジョブを実行する。
【0073】
また、ステップS105でNOである場合、またはステップS109でNOである場合は、ステップS171に移行し、通常の手順で設定を行ない、ジョブを実行する。
【0074】
以上のような処理により、ファイルが選択されるとそれに類似したファイルでの過去のジョブが読み出され、ユーザの選択の後、ジョブが実行されるため、ユーザの操作を簡易にすることができる画像形成装置を提供できるという効果がある。
【0075】
[第2の実施の形態]
以下、本発明の第2の実施の形態における画像形成装置について説明する。
【0076】
本実施の形態においては、ユーザが先に実行ジョブを選択すると、候補となるファイルと詳細設定とが絞り込まれていく。すなわち、実行するジョブがユーザにより選択されると、履歴からそのジョブを先頭にして実行した一連のジョブ列が複数表示される。ジョブ列がユーザにより選択されると、そのジョブの実行履歴があるファイルE1〜m、およびファイルE1〜mと類似するファイルF1〜nが絞り込まれて優先表示される。
【0077】
また、選択されたジョブ列内に、送信、結合、印刷のジョブが含まれている場合には、以下の処理が行なわれる。
【0078】
(1) 「送信」ジョブが実行される場合
(1−1) 続いて「配信先」が選択された場合
ユーザにより選択された配信先に過去に送信したファイルE1〜mと、ファイルE1〜mに類似するファイルF1〜nが優先的に表示される。また、同報先がある場合はユーザが配信先を追加すると、表示ファイルが更に絞り込まれる。ユーザは表示内容に基づき、送信するファイルを選択する。
【0079】
(1−2) 送信ジョブの選択後に、続いてファイルが選択された場合
選択されたファイルE1〜mを過去に送信した配信先、およびそれらファイルに類似するファイルF1〜nを過去に送信した配信先が表示される。ユーザは、表示された中に所望の配信先があればそれを選択する。なければ新たな配信先を入力する。なお、類似するファイルとは、特徴点が一致するファイルなどである。
【0080】
図9は、図5の状態からユーザが送信ジョブを実行する旨入力し、送信するファイルとしてファイルE1を選択した状態を示す図である。
【0081】
図に示されるように、ファイルE1に類似するファイルF4、F5が抽出され、そのファイルを過去に送信した宛先が候補として表示される。また、ここでは送信の方式の候補も過去の履歴から検索され、ユーザに選択を促すこととしている。
【0082】
(2) 「結合」ジョブが実行される場合
この場合、以前に結合を実行した先頭ファイルE1〜mと、それらに類似するファイルF1〜nとが優先的に表示される。先頭ファイルがユーザにより選択されると、そのファイルと結合したファイルGと、それに類似するファイルH1〜nが結合候補として表示される。3つ以上のファイルを結合する場合は、そのような選択処理が繰り返し行なわれる。
【0083】
(3) 「印刷」ジョブが実行される場合
ファイル(ここではファイルEとする)が選択されると、ファイルEと類似するファイルFで印刷した条件(両面など)が表示され、ユーザの選択が受付けられる。
【0084】
図10は、第2の実施の形態における画像形成装置で実行される処理を示すフローチャートであり、図11はそれに続くフローチャートである。
【0085】
図10のフローチャートで示される処理は、図7のステップS101でジョブが選択された後に実行されるものとする。
【0086】
図7のステップS101でジョブが選択されると、ステップS201でそのジョブを先頭として過去に実行されたジョブ列が表示され、ユーザからの選択を受付ける。
【0087】
ステップS203でジョブ列内の実行するジョブが判定される。
「送信ジョブ」であれば、ステップS205でファイルが選択されたか(なお、ここでファイルが選択されたのであれば、そのファイルをファイルEと呼ぶ。)を判定する。YESであれば、ステップS226でそのファイルEの特徴点を抽出し、ステップS227でファイルEに類似するファイルFを抽出し、表示する。ステップS228でファイルFを過去に送った宛先を検索して表示し、ユーザからの選択を受付ける。
【0088】
ステップS217でユーザからの選択があったかを判定し、YESであればステップS221で、選択された宛先にファイルEを送信することで、送信ジョブを実行する。
【0089】
なお、ステップS217でユーザの所望の宛先がなければ、ステップS219で宛先の再設定を行なう。
【0090】
ステップS205でNOであれば、ステップS207で宛先設定が選択されたかが判定され、YESであればステップS209で宛先、および送信モードのユーザからの入力を行なう。ステップS211で入力された宛先に過去に送信されたファイルが検索され(ここでのファイルをファイルEと呼ぶ。)、ステップS213でファイルEの特徴点が抽出される。
【0091】
ステップS215でファイルEと類似するファイルFを抽出し、ユーザに表示する。その後、ステップS217以降の処理で、ユーザに送信するファイルを選択させる処理を行なう。
【0092】
「結合ジョブ」であれば、ステップS231で、以前に結合を行なったファイル、およびそれに類似するファイルの中からファイルの選択を受付ける(なお、ここで選択されたファイルをファイルEと呼ぶ)。
【0093】
ステップS233でそのファイルEの特徴点を抽出し、ステップS235で選択されたファイルEと過去に結合処理を行なったファイルG、およびファイルGに類似するファイルHを抽出し、ステップS237でそれらを表示する。
【0094】
ステップS239で所望のファイルがあるかをユーザ入力に基づいて判断し、YESであれば、ステップS245でユーザから結合するファイルの選択を受付ける。その後、ステップS243で結合ジョブを実行する。
【0095】
また、ステップS239でNOであれば、ステップS241でボックスから結合するファイルをユーザに選択させ、ステップS243に進む。
【0096】
「印刷ジョブ」であれば、ステップS251でファイルの選択を受付ける(なお、ここで選択されたファイルをファイルEと呼ぶ)。
【0097】
ステップS253でそのファイルEの特徴点を抽出し、ステップS255で選択したファイルEに類似するファイルFを抽出し、ステップS257でファイルFを印刷したときの設定を表示する。
【0098】
ステップS259で所望の設定であるかをユーザ入力に基づいて判断し、YESであれば、ステップS263で印刷ジョブを実行する。
【0099】
また、ステップS259でNOであれば、ステップS261で印刷の設定をユーザに入力させ、ステップS263に進む。
【0100】
「削除ジョブ」であれば、ステップS271でファイルの選択を受付ける(なお、ここで選択されたファイルをファイルEと呼ぶ)。
【0101】
ステップS273でそのファイルEの特徴点を抽出し、ステップS275でOKであるかをユーザ入力に基づいて判断し、YESであれば、ステップS277で削除ジョブを実行する。
【0102】
各ジョブの処理の後、ステップS223でジョブ列中の最終ジョブの実行が終わったかが判定され、YESであれば、ステップS225でファイルEに対応付けて、ジョブ履歴データを登録する。NOであれば、ステップS203に戻り、次のジョブを実行する。
【0103】
図12は、図10、11の特徴点抽出処理(S213,S226,S233,S253,S273)の内容を示すフローチャートである。
【0104】
図を参照して、ステップS301でファイルの特徴点を抽出して登録する。ステップS303で特徴履歴があるかを判定し、YESであればメインルーチンへ戻り、NOであればステップS171(図8)に進む。
【0105】
[第3の実施の形態]
第3の実施の形態における画像形成システムの構成は、図1に示されるものと同じであるため、ここでの説明を繰り返さない。第3の実施の形態では、クライアントPCの履歴と画像形成装置の履歴とを統合して画像形成装置の操作を絞り込んでいくものである。
【0106】
ユーザはクライアントPCを操作して、画像形成装置にログインする。画像形成装置にログインする方法として、画面に表示された画像形成装置のアイコンをクリックする方法や、クライアントPCのマウスの右ボタンを押して操作する画像形成装置を選ぶ方法がある。画像形成装置にログインすることで画像形成装置単独の実行履歴データと、クライアントPCから画像形成装置を操作した履歴データとが呼び出される。
【0107】
図13は、クライアントPCから画像形成装置にログインする画面を示す図である。
図を参照して、画面に表示された画像形成装置(MFP)のアイコンがクリックされると、その後に実行する動作の選択画面が表示され、ユーザから実行するジョブ、または処理するファイルの選択を受付ける。
【0108】
クライアントPCの操作に応じて、以下の処理が行なわれる。
(1) クライアントPCにおいてファイルを先に選択する場合
クライアントPCを操作して画像形成装置のボックス、またはクライアントPCのフォルダから処理したいファイル(ここではファイルJとする。)が選択されると、ファイルJと類似のファイルKが画像形成装置のボックス、およびクライアントPCのフォルダから抽出される。クライアントPCおよび画像形成装置の統合された履歴データに基づいて、ファイルKで実行されたジョブ列が絞り込まれてクライアントPCの画面上に表示される。
【0109】
その後は、第1の実施の形態での処理と同様に、ジョブの詳細設定の絞り込みが行なわれる。
【0110】
(2) クライアントPCにおいてジョブを先に選択する場合
クライアントPCを操作して画像形成装置のジョブが選択されると、クライアントPCおよび画像形成装置の統合された履歴データから、そのジョブを先頭にして過去に実行された一連のジョブ列が表示される。ユーザがその中から一連のジョブ列を選択すると、そのジョブの実行履歴があるファイルL1〜m、およびそれらファイルに類似するファイルM1〜nが絞り込まれて優先的に表示される。
【0111】
その後は、第2の実施の形態での処理と同様に、ファイルとジョブの絞り込みが行なわれる。
【0112】
[第4の実施の形態]
第4の実施の形態における画像形成システムの構成は、図1に示されるものと同じであるため、ここでの説明を繰り返さない。第4の実施の形態では、クライアントPCの機能を利用して画像形成装置のジョブを実行することができるように装置が構成されている。
【0113】
より具体的には、画像形成装置のジョブを実行するに当たって、クライアントPCのアプリケーションソフトを利用する場合がある。例えば、クライアントPCのアプリケーションファイルを印刷する場合に、クライアントPCでアプリケーションを起動し、ファイルを開いて印刷する場合である。その他、画像形成装置で原稿をスキャンした後に、クライアントPCのOCR(Optical Character Reader)アプリケーションを利用する場合などが考えられる。
【0114】
画像形成装置からクライアントPCのアプリケーションを操作した場合、またはクライアントPCでアプリケーションを開いて画像形成装置のジョブを操作した場合には、履歴データに当該クライアントPCのアプリケーションを開いたことが登録される。その履歴データを用いて、類似ファイルおよびそのファイルで実行したジョブが絞り込まれる。また、ジョブが選択されるとそのジョブが実行されたファイル、およびそれに類似するファイルの絞り込みが行なわれる。
【0115】
図14は、画像形成装置の操作パネルからクライアントPCのファイルを選択する状態を示す図である。
【0116】
図を参照して、クライアントPCのハードディスクにボックス(フォルダ)が記録されており、その中の「PC1141」のフォルダが選択され、当該フォルダ中のファイルP3が処理の対象のファイルとして選ばれたものとする。
【0117】
ここではファイルP3の類似ファイルとして、ファイルR1〜6が選ばれ、それらファイルで過去に実行されたジョブ列が検索されている。ユーザは所望のジョブ列を選択することで、そのジョブ列を実行することができる。ここでは、ジョブ列中の「PDF化」がクライアントPCのアプリケーションを起動することで実行される処理である。
【0118】
[実施の形態における効果]
以上のように本発明の実施の形態によると、ユーザが1つの操作(ジョブ選択やファイル選択)を行うことで、次の手順での選択肢を絞り込むことができる。これにより、選択肢が増えても操作が煩雑になることを防ぐことができる。また、ユーザの誤操作を防ぐことが可能である。
【0119】
また、過去に操作したファイルと同型式のファイルを操作するとき、最も実行する可能性の高いジョブから優先的に表示されるので、ユーザの操作の手間を簡略化することができる。
【0120】
逆に、実行すべきジョブが先に選択されたとき、最も実行する可能性の高いファイルから優先的に表示が行なわれるので、ユーザのファイル選択の手間を簡略化することができる。
【0121】
特に配信ジョブの場合は、配信先一覧が限定されて表示されるので、設定の誤りが少なくなるという効果がある。また、特徴点抽出精度を上げると、ユーザによる配信先選択が不要になるという効果がある。
【0122】
[その他]
なお、第1の実施の形態において、ファイルが複数選択されたときには、その選択されたファイルの組み合わせに基づいて、ジョブの絞り込みを行なってもよい。
【0123】
また、ボックスが選択され、その中のファイルまたは実行するジョブが選択されたときには、類似ファイルの抽出対象は、選択されたボックス内のファイルに限ってもよいし、装置内の全てのファイルを抽出対象としてもよい。また、当該ボックスおよび共用ボックスのみを抽出の対象としてもよい。
【0124】
また、ファイルが選択されたときに、それに類似するファイルの実行履歴のみをユーザの選択対象としてもよいし、選択されたファイル自体の実行履歴も含めてユーザの選択対象としてもよい。
【0125】
さらに、検索された実行履歴のみをリストとして表示し、そのリストからユーザの選択を受付けてもよいし、検索では該当しなかった操作をリストに含めて表示して、そのリストからユーザの選択を受付けてもよい。
【0126】
また、選択されたファイルと特徴点が一致するファイルを「類似するファイル」と定義し、選択されたファイル自体も(特徴点が当然に一致するために)、「類似するファイル」に含めるようにしても良い。
【0127】
また、本発明はファイルの操作を行なう機器であれば、画像形成装置、クライアントPCに限らず、携帯端末や携帯電話などの機器に対しても実施することが可能である。
【0128】
また、上述の実施の形態における処理は、ソフトウエアによって行なっても、ハードウエア回路を用いて行なってもよい。
【0129】
また、上述の実施の形態における処理を実行するプログラムを提供することもできるし、そのプログラムをCD−ROM、フレキシブルディスク、ハードディスク、ROM、RAM、メモリカードなどの記録媒体に記録してユーザに提供することにしてもよい。また、プログラムはインターネットなどの通信回線を介して、装置にダウンロードするようにしてもよい。
【0130】
また、本発明はネットワークに接続されたシステムにおいても、ネットワーク環境に接続されていないシステムにも適用することができる。
【0131】
このように、今回開示した上記各実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではない。本発明の技術的範囲は特許請求の範囲によって画定され、また特許請求の範囲の記載と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含むものである。
【図面の簡単な説明】
【0132】
【図1】本発明の第1の実施の形態における画像形成システムの構成を示す図である。
【図2】図1の画像形成装置1のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図3】図1のクライアントPC6のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図4】画像形成装置の記憶部104に記憶される特徴点記録領域の構成を示す図である。
【図5】初期画面における画像形成装置の操作パネル17の平面図である。
【図6】図5の状態からユーザがBOXとファイルとを選択した状態を示す図である。
【図7】第1の実施の形態における画像形成装置で実行される処理を示すフローチャートである。
【図8】図7に続くフローチャートである。
【図9】図5の状態からユーザが送信ジョブを実行する旨入力し、送信するファイルとしてファイルE1を選択した状態を示す図である。
【図10】第2の実施の形態における画像形成装置で実行される処理を示すフローチャートである。
【図11】図10に続くフローチャートである。
【図12】図10、11の特徴点抽出処理(S213,S226,S233,S253,S273)の内容を示すフローチャートである。
【図13】クライアントPCから画像形成装置にログインする画面を示す図である。
【図14】画像形成装置の操作パネルからクライアントPCのファイルを選択する状態を示す図である。
【符号の説明】
【0133】
1〜n クライアントPC、6 画像形成装置、11 CPU、17 操作パネル、104 記憶部、601 CPU、605 ディスプレイ、615 ハードディスクドライブ。
【技術分野】
【0001】
この発明は、ファイル処理装置、ファイル処理方法、およびファイル処理プログラムに関し、特にユーザの操作性を向上させることができるファイル処理装置、ファイル処理方法、およびファイル処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より画像形成装置の一種であるMFP(Multi Function Peripheral)、複写機、ファクシミリ装置、プリンタなどの機器が知られている。このような画像形成装置の制御の技術に関して、以下の特許文献1は、デジカメで撮影、あるいはスキャナで電子化した画像ファイルから画像の特徴点を抽出して、類似の画像ファイルを検索し、検索した画像ファイルを一覧表示する画像検索装置を開示している。
【0003】
また特許文献2は、予め画像データに送信先を関連付けておき、送信の際に画像データから送信先情報を取得する機器を開示している。
【0004】
特許文献3は、電子文書の文字属性と画像属性を分析して分類を生成し、既存の文書階層に格納する文書分類装置を開示している。
【特許文献1】特開2000−276484号公報
【特許文献2】特開2004−295605号公報
【特許文献3】特開2000−112993号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
MFPなどの画像形成装置にハードディスクなどの大容量の記憶装置を内蔵させ、その中にユーザごとに作成されたボックス(BOX)を規定し、ボックス内にファイルやデータを記憶させておくことが考えられる。
【0006】
ユーザがボックスのファイルを処理、操作するには、動作ジョブを選択し、処理するファイルを選択し、ファイル送信などの処理であれば宛先を選択(新規の場合は宛先入力)するなどの操作を行う必要がある。
【0007】
しかしながら、ボックス内のファイルや送信宛先が増えてくると、選択肢が増えて操作が煩雑になり、誤操作が増えてくるという問題がある。
【0008】
この発明は上記問題点を解決するためになされたものであり、ユーザの操作性を向上させることができるファイル処理装置、ファイル処理方法、およびファイル処理プログラムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するためこの発明のある局面に従うと、ファイル処理装置は、処理対象となるファイルの選択を受付ける受付手段と、選択されたファイルに類似するファイルの実行履歴を検索する検索手段と、検索された実行履歴に基づいて、選択されたファイルに対する操作を実行する実行手段とを備える。
【0010】
好ましくは実行手段は、検索された実行履歴を表示し、表示された実行履歴から選択された実行履歴に基づいて、選択されたファイルに対してジョブを実行する。
【0011】
好ましくはファイル処理装置は、ファイルの特徴を記録する第1の記録手段と、ジョブの実行履歴を記録する第2の記録手段とをさらに備え、受付手段は、ボックスの選択と、そのボックス内の処理対象となるファイルの選択とを受付け、検索手段は、第1および第2の記録手段の内容を検索する。
【0012】
好ましくは検索手段は、選択されたボックス内のファイルの実行履歴を検索対象とする。
【0013】
この発明の他の局面に従うと、ファイル処理装置は、ファイルに対して実行する処理を受付ける受付手段と、処理を過去に実行したファイル、またはそれに類似するファイルを検索する検索手段と、受付けられた処理を検索された類似するファイルに対して実行する実行手段とを備える。
【0014】
好ましくは実行手段は、検索されたファイルを表示し、表示されたファイルから選択されたファイルに対してジョブを実行する。
【0015】
好ましくはファイル処理装置は、ファイルの特徴を記録する第1の記録手段と、ジョブの実行履歴を記録する第2の記録手段とをさらに備え、受付手段は、ボックスの選択と、そのボックス内のファイルに対して実行する処理とを受付け、検索手段は、第1および第2の記録手段の内容を検索する。
【0016】
好ましくは検索手段は、選択されたボックス内のファイルを検索対象とする。
好ましくはファイル処理装置は、画像形成装置をクライアントPCから操作する場合に、クライアントPC内のファイルとその実行履歴も検索対象とする。
【0017】
好ましくはファイル処理装置は、クライアントPCのアプリケーションを画像形成装置から操作する場合に、クライアントPC内のファイルとその実行履歴も検索対象とする。
【0018】
好ましくはファイル処理装置は、ファイルを削除した後も、そのファイルの特徴と実行履歴とを保持する。
【0019】
この発明のさらに他の局面に従うと、ファイル処理方法は、処理対象となるファイルの選択を受付ける受付ステップと、選択されたファイルに類似するファイルの実行履歴を検索する検索ステップと、検索された実行履歴に基づいて、選択されたファイルに対する操作を実行する実行ステップとを備える。
【0020】
この発明のさらに他の局面に従うと、ファイル処理方法は、ファイルに対して実行する処理を受付ける受付ステップと、処理を過去に実行したファイル、またはそれに類似するファイルを検索する検索ステップと、受付けられた処理を検索されたファイルに対して実行する実行ステップとを備える。
【0021】
この発明のさらに他の局面に従うと、ファイル処理プログラムは、処理対象となるファイルの選択を受付ける受付ステップと、選択されたファイルに類似するファイルの実行履歴を検索する検索ステップと、検索された実行履歴に基づいて、選択されたファイルに対する操作を実行する実行ステップとをコンピュータに実行させる。
【0022】
この発明のさらに他の局面に従うと、ファイル処理プログラムは、ファイルに対して実行する処理を受付ける受付ステップと、処理を過去に実行したファイル、またはそれに類似するファイルを検索する検索ステップと、受付けられた処理を検索されたファイルに対して実行する実行ステップとをコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0023】
上記発明に従うと、選択されたファイルに類似するファイルの実行履歴に基づいて、選択されたファイルに対する操作を実行したり、処理を過去に実行したファイルに類似するファイルなどに対して当該処理を実行することが可能となる。これにより、ユーザの操作性を向上させることができるファイル処理装置、ファイル処理方法、およびファイル処理プログラムを提供することが可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
以下、本発明の実施の形態を説明する。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施の形態における画像形成システムの構成を示す図である。
【0025】
図を参照して、画像形成システムは、複数の画像形成装置1〜nと、クライアントPC6とから構成される。画像形成装置1〜nとクライアントPC6とは、いずれもネットワークを介して接続されている。
【0026】
画像形成装置1〜nは、走査した原稿画像、およびクライアントPC6から送信されたプリントデータから生成した画像の複写画像を用紙上に形成する装置である。
【0027】
図2は、図1の画像形成装置1のハードウェア構成を示すブロック図である。
なお、画像形成装置2〜nの構成も画像形成装置1の構成と同じである。
【0028】
図を参照して、画像形成装置は、装置全体を制御するCPU11と、原稿から画像データを読取るイメージリーダ部101と、用紙上に画像を印刷するプリンタの制御を行なうプリンタコントロータ18と、近距離の無線通信を行なったり、印刷装置を回線(ネットワーク、例えばLAN)に接続するための通信部103と、ジョブデータや認証データなどを記憶するための記憶部104と、ユーザとのインターフェースである操作パネル17と、消耗品の残量などを検出するセンサ部107とを含む。
【0029】
図3は、図1のクライアントPC6のハードウェア構成を示すブロック図である。
図を参照して、クライアントPC6は、装置全体の制御を行なうCPU601と、ディスプレイ605と、ネットワークに接続したり外部と通信を行なうためのLAN(ローカルエリアネットワーク)カード607(またはモデムカード)と、キーボードやマウスなどにより構成される入力装置609と、フレキシブルディスクドライブ611と、CD−ROMドライブ613と、ハードディスクドライブ615と、RAM617と、ROM619とを備えている。
【0030】
フレキシブルディスクドライブ611により、フレキシブルディスクFに記録されたプログラムや画像などのデータを読取ることが可能であり、CD−ROMドライブ613により、CD−ROM613aに記録されたプログラムや画像などのデータを読取ることが可能である。
【0031】
本実施の形態における画像形成装置1〜nの記憶部104には、ユーザごとのボックス(BOX)が記憶され、ボックス内にファイルなどデータが格納される。ユーザによりボックスやファイルなどのデータが選択されると、ボックスやデータの過去の使用実績に基づき、次の操作手順が絞り込まれていく。すなわち、先に処理したいファイルがユーザにより選択されると、過去の実行ジョブに基づいて、選択可能なジョブや詳細設定が絞り込まれてゆく。
【0032】
絞り込みの基準として、過去のジョブ履歴とファイルの類似性とが用いられる。例えば、今回選択したファイルと類似するファイルをボックス内から検出して、その類似のファイルで過去に実行されたジョブや送信宛先等の詳細設定が実行の候補とされる。ファイルが類似しているか否かの判断は、ファイルの特徴点(ファイル名やファイル形式や画像の特徴(詳細は以下に記す。))が一致しているか否かでもって判断する。
【0033】
すなわち、本実施の形態においては、類似のファイルとは、特徴点が一致するファイルである。
【0034】
このようにして、画像形成装置のボックス操作方法において、ユーザの操作性の向上が図られる。
【0035】
上記機能を達成するために、画像形成装置は、ファイルの特徴である特徴点を抽出する機能と、特徴点を記録する機能と、操作可能な選択肢などを表示する機能と、ジョブの履歴を記録する機能と、ローカルインターフェースと、ネットワークインターフェースとを備えている。
【0036】
図4は、画像形成装置の記憶部104に記憶される特徴点記録領域の構成を示す図である。
【0037】
図を参照して、特徴点記録領域には、各ファイルのファイル名と、ファイル形式と、テキスト確認領域と、テキスト文字列と、画像確認領域(社章やシンボルマークやトレードマークなど)と、画像データ(社章やシンボルマークやトレードマークなど)と、指定頁・フォーマットと、格納ホルダー・削除フラグと、ファイル操作の履歴データとが記録される。
【0038】
文書には表題が記載されていることが多く、この表題を特徴点として捉えると、類似ファイルの検索としては有効である。そのために、特徴点の1つをこの表題とする。表題を特徴点とするために、本実施の形態では「テキスト確認領域」と「テキスト文字列」を具体的な特徴点としている。この「テキスト確認領域」は、表題が書かれている所定位置を指し、「テキスト文字列」は、かかる所定位置に記載されている文字列のことを指している。なお、原稿の作成者や作成日、宛先などもこの表題に含まれていても良い。
【0039】
また、文書には、社章やシンボルマークやトレードマークなど画像がついている場合も多く、この画像を特徴点として捉えることも有効である。そこで本実施の形態では、「画像確認領域」と「画像データ」を具体的な特徴点としている。この「画像確認領域」は、社章やシンボルマークやトレードマークなどの画像が書かれている所定位置を示し、「画像データ」は、かかる位置に位置に記載されている画像のことを指している。
【0040】
また、上述した表題や画像(更には、後述するフォーマット)等の特徴点は、複数枚ある原稿のうち所定の頁(例えば1頁目)に存在することが多く、これら特徴点が存在する頁を特徴点とすることも有効である。そのため、本実施の形態では、これら特徴点を持つ頁を「指定ページ」として、特徴点としている。
【0041】
また、文書には所定の罫線が引かれた枠を用いたものもある。従って、この枠を特徴点として捉えることも有効である。本実施の形態では、この枠を「フォーマット」として特徴点としている。
【0042】
また、類似したファイルは、同じBOX(フォルダ)にある可能性が高いために、文書が保存されているフォルダを「格納フォルダ」として、本実施の形態では特徴点としている。
【0043】
なお、図4における「削除フラグ」とは、一連の処理終了後に現在処理中のファイルを削除するか否かの判定に用いるフラグである。
【0044】
図5は、初期画面における画像形成装置の操作パネル17の平面図である。
操作パネル17は、その左半分が液晶表示装置とそれに積層されるタッチパネルとから構成され、右半分がテンキー、BOX選択キー、指紋認証センサ、スタートキーなどから構成される。
【0045】
ユーザはBOX選択キー、または液晶表示装置上のファイル表示キーを押下することで、画像形成装置に登録されたBOXを選択し、さらにその中のファイルなどのデータを選択することができる。
【0046】
図6は、図5の状態からユーザがBOXとファイルとを選択した状態を示す図である。
ここでは、階層構造に構成されたBOXの中からBOX241が選択され、その中にあるA1〜A5のファイルの中からファイルA3が選択されたものとする。
【0047】
このように、何らかの処理を実行するファイルA3が選択されると、選択されたファイルA3のファイルの特徴点が抽出される。その後、図4の特徴点記録領域が検索されることにより、ファイルA3と特徴点が一致するファイルB1〜nの履歴データが呼出される。このときファイルB1〜n自体は削除されている場合もある。すなわち、ファイルB1〜nそのものではなく、特徴点データとそれと関連付けられたジョブ履歴データが呼び出される。
【0048】
ファイルB1〜nの履歴データには、過去に実行した1つ以上のジョブ列の詳細設定と手順が記録されている。例えば、指定のファイルと結合してから、両面印刷を行い、所定の配信先に送信し、元のファイルB1〜nを削除するという一連のジョブ操作手順が記録される。
【0049】
ユーザに対しては、このような特徴点が一致するファイルで過去に実行したジョブが絞り込まれて優先的に表示される。すなわちファイルB1〜nの履歴データからジョブ手順の候補が表示される。ユーザは、ジョブ手順の候補から所望のジョブ手順を選択する。所望のジョブ手順がない場合は通常のジョブ選択と同様の操作がなされる。
【0050】
なお、「優先的に表示」とは、ジョブ手順の候補として過去に実行したジョブを過去に実行していないジョブよりも先に表示することを示している(リストの上位として表示するなど)。
【0051】
図6においては、ファイルA3と特徴点が一致するファイルとして、ファイルB1〜B5が抽出されている。ファイルB1、B3、B6で過去に実行された、結合→印刷→転送→削除の一連のジョブ列(選択1)と、ファイルB4、B5で過去に実行された結合→印刷→転送の一連のジョブ列(選択2)と、ファイルB2で過去に実行された印刷→転送→削除の一連のジョブ列(選択3)とがユーザに表示され、選択可能となっている。
【0052】
なお、転送(送信)とは、ファイルを外部装置に送るジョブであり、結合とは、あるファイルを他のファイルに結合するジョブであり、印刷とは、ファイルの内容をプリントするジョブであり、削除とは、ファイルを消去するジョブである。
【0053】
また、ユーザは液晶表示装置の表示を選択することで、履歴ファイルをサムネイルとして表示させたり、他の選択肢を表示させたり、マニュアルでジョブを選択することが可能である。
【0054】
また、選択されたジョブ列内に、送信、結合、印刷のジョブが含まれている場合には、以下の処理が行なわれる。なお、ここではユーザにより最初に選択されたファイルが「ファイルA」であったものとする。
【0055】
(1) ジョブ列内の次のジョブが「送信」である場合
ファイルAと類似のファイルBの処理で過去に送信された配信先が表示される。ユーザはこれにより、類似するファイルがこれまでに送信された宛先を確認し、その中にファイルAを送信したい宛先がある場合には、容易にファイルAを送信することができる。
【0056】
(2) ジョブ列内の次のジョブが「結合」である場合
ファイルAと類似するファイルBの処理で、過去に結合したファイルC、およびファイルCに類似するファイルD1〜mが結合候補として表示される。なお、3つ以上のファイルを結合する場合は、その処理が繰返して行なわれる。
【0057】
また、「結合」の次に実行するジョブ(「送信」、「印刷」など)の候補を表示するようにしてもよい。
【0058】
(3) ジョブ列内の次のジョブが「印刷」である場合
ファイルAと類似するファイルBの処理で過去に印刷した条件(両面印刷など)が候補として表示される。
【0059】
なお、一連のジョブ列の最後に「削除」ジョブが実行されていれば「削除」もジョブの候補となる。
【0060】
図7は、第1の実施の形態における画像形成装置で実行される処理を示すフローチャートであり、図8はそれに続くフローチャートである。
【0061】
図を参照して、ステップS101でファイルが選択されたか、ジョブが選択されたかが判定される。ここでBOXを開いてファイルAが選択されたものとする。この場合、ファイル選択としてステップS103へ進み、ファイルAの特徴点を抽出し、登録する。
【0062】
ステップS105で、特徴履歴が記録されているかが検索され、YESであればステップS107で、ファイルAに類似するファイルBで過去に実行されたジョブの集合であるジョブ列と、ジョブ実行における設定を呼び出して、表示する。
【0063】
ステップS109で、ユーザの所望のジョブ列があるかをユーザ入力により判定し、YESであればステップS111でユーザにより選択されたジョブ列を実行対象とする。
【0064】
ステップS113で、選択されたジョブ列中の、次に実行すべきジョブは何かを判定する。
【0065】
「送信ジョブ」であれば、ステップS115でファイルBの処理で過去に送信された宛先を表示する。
【0066】
ステップS117でユーザの所望の宛先があるかをユーザ入力により判定し、YESであればステップS121でユーザにより選択された宛先をジョブの実行の宛先として、送信ジョブを実行する。また、ステップS117でNOであれば、ステップS119でユーザから宛先の入力を受付け、ステップS121へ進む。
【0067】
「結合ジョブ」であれば、ステップS131でファイルBの処理で過去に結合したファイルCと、ファイルCに類似するファイルDとを抽出し、ステップS133で抽出されたそれらのファイルを表示する。なお、ファイルC、Dはそれぞれ複数抽出してもよい。
【0068】
ステップS135でユーザの所望のファイルがあるかをユーザ入力により判定し、YESであれば、ステップS141で表示されているファイルのうち、結合するファイルの選択を受付ける。ステップS139で、選択されたファイルをジョブの実行の対象(結合の対象)として、結合ジョブを実行する。また、ステップS135でNOであれば、ステップS137でユーザから結合対象のファイルの入力を受付け、ステップS139へ進む。
【0069】
「印刷ジョブ」であれば、ステップS151でファイルBの印刷処理での過去の設定を表示する。
【0070】
ステップS153でユーザの所望の設定があるかをユーザ入力により判定し、YESであればステップS157において、その設定で印刷ジョブを実行する。また、ステップS153でNOであれば、ステップS155でユーザから印刷設定の入力を受付け、ステップS157へ進む。
【0071】
「削除ジョブ」であれば、ステップS161でOKであるかの入力をユーザから受付け、OKの入力があった場合にのみステップS163で削除ジョブを実行する。
【0072】
各ジョブの処理の後、ステップS123でジョブ列中の最終ジョブの実行が終わったかが判定され、YESであれば、ステップS125でファイルAに対応付けて、ジョブ履歴データを登録する。NOであれば、ステップS113に戻り、次のジョブを実行する。
【0073】
また、ステップS105でNOである場合、またはステップS109でNOである場合は、ステップS171に移行し、通常の手順で設定を行ない、ジョブを実行する。
【0074】
以上のような処理により、ファイルが選択されるとそれに類似したファイルでの過去のジョブが読み出され、ユーザの選択の後、ジョブが実行されるため、ユーザの操作を簡易にすることができる画像形成装置を提供できるという効果がある。
【0075】
[第2の実施の形態]
以下、本発明の第2の実施の形態における画像形成装置について説明する。
【0076】
本実施の形態においては、ユーザが先に実行ジョブを選択すると、候補となるファイルと詳細設定とが絞り込まれていく。すなわち、実行するジョブがユーザにより選択されると、履歴からそのジョブを先頭にして実行した一連のジョブ列が複数表示される。ジョブ列がユーザにより選択されると、そのジョブの実行履歴があるファイルE1〜m、およびファイルE1〜mと類似するファイルF1〜nが絞り込まれて優先表示される。
【0077】
また、選択されたジョブ列内に、送信、結合、印刷のジョブが含まれている場合には、以下の処理が行なわれる。
【0078】
(1) 「送信」ジョブが実行される場合
(1−1) 続いて「配信先」が選択された場合
ユーザにより選択された配信先に過去に送信したファイルE1〜mと、ファイルE1〜mに類似するファイルF1〜nが優先的に表示される。また、同報先がある場合はユーザが配信先を追加すると、表示ファイルが更に絞り込まれる。ユーザは表示内容に基づき、送信するファイルを選択する。
【0079】
(1−2) 送信ジョブの選択後に、続いてファイルが選択された場合
選択されたファイルE1〜mを過去に送信した配信先、およびそれらファイルに類似するファイルF1〜nを過去に送信した配信先が表示される。ユーザは、表示された中に所望の配信先があればそれを選択する。なければ新たな配信先を入力する。なお、類似するファイルとは、特徴点が一致するファイルなどである。
【0080】
図9は、図5の状態からユーザが送信ジョブを実行する旨入力し、送信するファイルとしてファイルE1を選択した状態を示す図である。
【0081】
図に示されるように、ファイルE1に類似するファイルF4、F5が抽出され、そのファイルを過去に送信した宛先が候補として表示される。また、ここでは送信の方式の候補も過去の履歴から検索され、ユーザに選択を促すこととしている。
【0082】
(2) 「結合」ジョブが実行される場合
この場合、以前に結合を実行した先頭ファイルE1〜mと、それらに類似するファイルF1〜nとが優先的に表示される。先頭ファイルがユーザにより選択されると、そのファイルと結合したファイルGと、それに類似するファイルH1〜nが結合候補として表示される。3つ以上のファイルを結合する場合は、そのような選択処理が繰り返し行なわれる。
【0083】
(3) 「印刷」ジョブが実行される場合
ファイル(ここではファイルEとする)が選択されると、ファイルEと類似するファイルFで印刷した条件(両面など)が表示され、ユーザの選択が受付けられる。
【0084】
図10は、第2の実施の形態における画像形成装置で実行される処理を示すフローチャートであり、図11はそれに続くフローチャートである。
【0085】
図10のフローチャートで示される処理は、図7のステップS101でジョブが選択された後に実行されるものとする。
【0086】
図7のステップS101でジョブが選択されると、ステップS201でそのジョブを先頭として過去に実行されたジョブ列が表示され、ユーザからの選択を受付ける。
【0087】
ステップS203でジョブ列内の実行するジョブが判定される。
「送信ジョブ」であれば、ステップS205でファイルが選択されたか(なお、ここでファイルが選択されたのであれば、そのファイルをファイルEと呼ぶ。)を判定する。YESであれば、ステップS226でそのファイルEの特徴点を抽出し、ステップS227でファイルEに類似するファイルFを抽出し、表示する。ステップS228でファイルFを過去に送った宛先を検索して表示し、ユーザからの選択を受付ける。
【0088】
ステップS217でユーザからの選択があったかを判定し、YESであればステップS221で、選択された宛先にファイルEを送信することで、送信ジョブを実行する。
【0089】
なお、ステップS217でユーザの所望の宛先がなければ、ステップS219で宛先の再設定を行なう。
【0090】
ステップS205でNOであれば、ステップS207で宛先設定が選択されたかが判定され、YESであればステップS209で宛先、および送信モードのユーザからの入力を行なう。ステップS211で入力された宛先に過去に送信されたファイルが検索され(ここでのファイルをファイルEと呼ぶ。)、ステップS213でファイルEの特徴点が抽出される。
【0091】
ステップS215でファイルEと類似するファイルFを抽出し、ユーザに表示する。その後、ステップS217以降の処理で、ユーザに送信するファイルを選択させる処理を行なう。
【0092】
「結合ジョブ」であれば、ステップS231で、以前に結合を行なったファイル、およびそれに類似するファイルの中からファイルの選択を受付ける(なお、ここで選択されたファイルをファイルEと呼ぶ)。
【0093】
ステップS233でそのファイルEの特徴点を抽出し、ステップS235で選択されたファイルEと過去に結合処理を行なったファイルG、およびファイルGに類似するファイルHを抽出し、ステップS237でそれらを表示する。
【0094】
ステップS239で所望のファイルがあるかをユーザ入力に基づいて判断し、YESであれば、ステップS245でユーザから結合するファイルの選択を受付ける。その後、ステップS243で結合ジョブを実行する。
【0095】
また、ステップS239でNOであれば、ステップS241でボックスから結合するファイルをユーザに選択させ、ステップS243に進む。
【0096】
「印刷ジョブ」であれば、ステップS251でファイルの選択を受付ける(なお、ここで選択されたファイルをファイルEと呼ぶ)。
【0097】
ステップS253でそのファイルEの特徴点を抽出し、ステップS255で選択したファイルEに類似するファイルFを抽出し、ステップS257でファイルFを印刷したときの設定を表示する。
【0098】
ステップS259で所望の設定であるかをユーザ入力に基づいて判断し、YESであれば、ステップS263で印刷ジョブを実行する。
【0099】
また、ステップS259でNOであれば、ステップS261で印刷の設定をユーザに入力させ、ステップS263に進む。
【0100】
「削除ジョブ」であれば、ステップS271でファイルの選択を受付ける(なお、ここで選択されたファイルをファイルEと呼ぶ)。
【0101】
ステップS273でそのファイルEの特徴点を抽出し、ステップS275でOKであるかをユーザ入力に基づいて判断し、YESであれば、ステップS277で削除ジョブを実行する。
【0102】
各ジョブの処理の後、ステップS223でジョブ列中の最終ジョブの実行が終わったかが判定され、YESであれば、ステップS225でファイルEに対応付けて、ジョブ履歴データを登録する。NOであれば、ステップS203に戻り、次のジョブを実行する。
【0103】
図12は、図10、11の特徴点抽出処理(S213,S226,S233,S253,S273)の内容を示すフローチャートである。
【0104】
図を参照して、ステップS301でファイルの特徴点を抽出して登録する。ステップS303で特徴履歴があるかを判定し、YESであればメインルーチンへ戻り、NOであればステップS171(図8)に進む。
【0105】
[第3の実施の形態]
第3の実施の形態における画像形成システムの構成は、図1に示されるものと同じであるため、ここでの説明を繰り返さない。第3の実施の形態では、クライアントPCの履歴と画像形成装置の履歴とを統合して画像形成装置の操作を絞り込んでいくものである。
【0106】
ユーザはクライアントPCを操作して、画像形成装置にログインする。画像形成装置にログインする方法として、画面に表示された画像形成装置のアイコンをクリックする方法や、クライアントPCのマウスの右ボタンを押して操作する画像形成装置を選ぶ方法がある。画像形成装置にログインすることで画像形成装置単独の実行履歴データと、クライアントPCから画像形成装置を操作した履歴データとが呼び出される。
【0107】
図13は、クライアントPCから画像形成装置にログインする画面を示す図である。
図を参照して、画面に表示された画像形成装置(MFP)のアイコンがクリックされると、その後に実行する動作の選択画面が表示され、ユーザから実行するジョブ、または処理するファイルの選択を受付ける。
【0108】
クライアントPCの操作に応じて、以下の処理が行なわれる。
(1) クライアントPCにおいてファイルを先に選択する場合
クライアントPCを操作して画像形成装置のボックス、またはクライアントPCのフォルダから処理したいファイル(ここではファイルJとする。)が選択されると、ファイルJと類似のファイルKが画像形成装置のボックス、およびクライアントPCのフォルダから抽出される。クライアントPCおよび画像形成装置の統合された履歴データに基づいて、ファイルKで実行されたジョブ列が絞り込まれてクライアントPCの画面上に表示される。
【0109】
その後は、第1の実施の形態での処理と同様に、ジョブの詳細設定の絞り込みが行なわれる。
【0110】
(2) クライアントPCにおいてジョブを先に選択する場合
クライアントPCを操作して画像形成装置のジョブが選択されると、クライアントPCおよび画像形成装置の統合された履歴データから、そのジョブを先頭にして過去に実行された一連のジョブ列が表示される。ユーザがその中から一連のジョブ列を選択すると、そのジョブの実行履歴があるファイルL1〜m、およびそれらファイルに類似するファイルM1〜nが絞り込まれて優先的に表示される。
【0111】
その後は、第2の実施の形態での処理と同様に、ファイルとジョブの絞り込みが行なわれる。
【0112】
[第4の実施の形態]
第4の実施の形態における画像形成システムの構成は、図1に示されるものと同じであるため、ここでの説明を繰り返さない。第4の実施の形態では、クライアントPCの機能を利用して画像形成装置のジョブを実行することができるように装置が構成されている。
【0113】
より具体的には、画像形成装置のジョブを実行するに当たって、クライアントPCのアプリケーションソフトを利用する場合がある。例えば、クライアントPCのアプリケーションファイルを印刷する場合に、クライアントPCでアプリケーションを起動し、ファイルを開いて印刷する場合である。その他、画像形成装置で原稿をスキャンした後に、クライアントPCのOCR(Optical Character Reader)アプリケーションを利用する場合などが考えられる。
【0114】
画像形成装置からクライアントPCのアプリケーションを操作した場合、またはクライアントPCでアプリケーションを開いて画像形成装置のジョブを操作した場合には、履歴データに当該クライアントPCのアプリケーションを開いたことが登録される。その履歴データを用いて、類似ファイルおよびそのファイルで実行したジョブが絞り込まれる。また、ジョブが選択されるとそのジョブが実行されたファイル、およびそれに類似するファイルの絞り込みが行なわれる。
【0115】
図14は、画像形成装置の操作パネルからクライアントPCのファイルを選択する状態を示す図である。
【0116】
図を参照して、クライアントPCのハードディスクにボックス(フォルダ)が記録されており、その中の「PC1141」のフォルダが選択され、当該フォルダ中のファイルP3が処理の対象のファイルとして選ばれたものとする。
【0117】
ここではファイルP3の類似ファイルとして、ファイルR1〜6が選ばれ、それらファイルで過去に実行されたジョブ列が検索されている。ユーザは所望のジョブ列を選択することで、そのジョブ列を実行することができる。ここでは、ジョブ列中の「PDF化」がクライアントPCのアプリケーションを起動することで実行される処理である。
【0118】
[実施の形態における効果]
以上のように本発明の実施の形態によると、ユーザが1つの操作(ジョブ選択やファイル選択)を行うことで、次の手順での選択肢を絞り込むことができる。これにより、選択肢が増えても操作が煩雑になることを防ぐことができる。また、ユーザの誤操作を防ぐことが可能である。
【0119】
また、過去に操作したファイルと同型式のファイルを操作するとき、最も実行する可能性の高いジョブから優先的に表示されるので、ユーザの操作の手間を簡略化することができる。
【0120】
逆に、実行すべきジョブが先に選択されたとき、最も実行する可能性の高いファイルから優先的に表示が行なわれるので、ユーザのファイル選択の手間を簡略化することができる。
【0121】
特に配信ジョブの場合は、配信先一覧が限定されて表示されるので、設定の誤りが少なくなるという効果がある。また、特徴点抽出精度を上げると、ユーザによる配信先選択が不要になるという効果がある。
【0122】
[その他]
なお、第1の実施の形態において、ファイルが複数選択されたときには、その選択されたファイルの組み合わせに基づいて、ジョブの絞り込みを行なってもよい。
【0123】
また、ボックスが選択され、その中のファイルまたは実行するジョブが選択されたときには、類似ファイルの抽出対象は、選択されたボックス内のファイルに限ってもよいし、装置内の全てのファイルを抽出対象としてもよい。また、当該ボックスおよび共用ボックスのみを抽出の対象としてもよい。
【0124】
また、ファイルが選択されたときに、それに類似するファイルの実行履歴のみをユーザの選択対象としてもよいし、選択されたファイル自体の実行履歴も含めてユーザの選択対象としてもよい。
【0125】
さらに、検索された実行履歴のみをリストとして表示し、そのリストからユーザの選択を受付けてもよいし、検索では該当しなかった操作をリストに含めて表示して、そのリストからユーザの選択を受付けてもよい。
【0126】
また、選択されたファイルと特徴点が一致するファイルを「類似するファイル」と定義し、選択されたファイル自体も(特徴点が当然に一致するために)、「類似するファイル」に含めるようにしても良い。
【0127】
また、本発明はファイルの操作を行なう機器であれば、画像形成装置、クライアントPCに限らず、携帯端末や携帯電話などの機器に対しても実施することが可能である。
【0128】
また、上述の実施の形態における処理は、ソフトウエアによって行なっても、ハードウエア回路を用いて行なってもよい。
【0129】
また、上述の実施の形態における処理を実行するプログラムを提供することもできるし、そのプログラムをCD−ROM、フレキシブルディスク、ハードディスク、ROM、RAM、メモリカードなどの記録媒体に記録してユーザに提供することにしてもよい。また、プログラムはインターネットなどの通信回線を介して、装置にダウンロードするようにしてもよい。
【0130】
また、本発明はネットワークに接続されたシステムにおいても、ネットワーク環境に接続されていないシステムにも適用することができる。
【0131】
このように、今回開示した上記各実施の形態はすべての点で例示であって、制限的なものではない。本発明の技術的範囲は特許請求の範囲によって画定され、また特許請求の範囲の記載と均等の意味および範囲内でのすべての変更を含むものである。
【図面の簡単な説明】
【0132】
【図1】本発明の第1の実施の形態における画像形成システムの構成を示す図である。
【図2】図1の画像形成装置1のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図3】図1のクライアントPC6のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図4】画像形成装置の記憶部104に記憶される特徴点記録領域の構成を示す図である。
【図5】初期画面における画像形成装置の操作パネル17の平面図である。
【図6】図5の状態からユーザがBOXとファイルとを選択した状態を示す図である。
【図7】第1の実施の形態における画像形成装置で実行される処理を示すフローチャートである。
【図8】図7に続くフローチャートである。
【図9】図5の状態からユーザが送信ジョブを実行する旨入力し、送信するファイルとしてファイルE1を選択した状態を示す図である。
【図10】第2の実施の形態における画像形成装置で実行される処理を示すフローチャートである。
【図11】図10に続くフローチャートである。
【図12】図10、11の特徴点抽出処理(S213,S226,S233,S253,S273)の内容を示すフローチャートである。
【図13】クライアントPCから画像形成装置にログインする画面を示す図である。
【図14】画像形成装置の操作パネルからクライアントPCのファイルを選択する状態を示す図である。
【符号の説明】
【0133】
1〜n クライアントPC、6 画像形成装置、11 CPU、17 操作パネル、104 記憶部、601 CPU、605 ディスプレイ、615 ハードディスクドライブ。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
処理対象となるファイルの選択を受付ける受付手段と、
前記選択されたファイルに類似するファイルの実行履歴を検索する検索手段と、
前記検索された実行履歴に基づいて、前記選択されたファイルに対する操作を実行する実行手段とを備えた、ファイル処理装置。
【請求項2】
前記実行手段は、前記検索された実行履歴を表示し、表示された実行履歴から選択された実行履歴に基づいて、前記選択されたファイルに対してジョブを実行する、請求項1に記載のファイル処理装置。
【請求項3】
ファイルの特徴を記録する第1の記録手段と、
ジョブの実行履歴を記録する第2の記録手段とをさらに備え、
前記受付手段は、ボックスの選択と、そのボックス内の処理対象となるファイルの選択とを受付け、
前記検索手段は、前記第1および第2の記録手段の内容を検索する、請求項1または2に記載のファイル処理装置。
【請求項4】
前記検索手段は、選択されたボックス内のファイルの実行履歴を検索対象とする、請求項3に記載のファイル処理装置。
【請求項5】
ファイルに対して実行する処理を受付ける受付手段と、
前記処理を過去に実行したファイル、またはそれに類似するファイルを検索する検索手段と、
前記受付けられた処理を前記検索されたファイルに対して実行する実行手段とを備えた、ファイル処理装置。
【請求項6】
前記実行手段は、前記検索されたファイルを表示し、表示されたファイルから選択されたファイルに対してジョブを実行する、請求項5に記載のファイル処理装置。
【請求項7】
ファイルの特徴を記録する第1の記録手段と、
ジョブの実行履歴を記録する第2の記録手段とをさらに備え、
前記受付手段は、ボックスの選択と、そのボックス内のファイルに対して実行する処理とを受付け、
前記検索手段は、前記第1および第2の記録手段の内容を検索する、請求項5または6に記載のファイル処理装置。
【請求項8】
前記検索手段は、選択されたボックス内のファイルを検索対象とする、請求項7に記載のファイル処理装置。
【請求項9】
画像形成装置をクライアントPCから操作する場合に、前記クライアントPC内のファイルとその実行履歴も検索対象とする、請求項1〜8のいずれかに記載のファイル処理装置。
【請求項10】
クライアントPCのアプリケーションを画像形成装置から操作する場合に、前記クライアントPC内のファイルとその実行履歴も検索対象とする、請求項1〜9のいずれかに記載のファイル処理装置。
【請求項11】
ファイルを削除した後も、そのファイルの特徴と実行履歴とを保持する、請求項1〜10のいずれかに記載のファイル処理装置。
【請求項12】
処理対象となるファイルの選択を受付ける受付ステップと、
前記選択されたファイルに類似するファイルの実行履歴を検索する検索ステップと、
前記検索された実行履歴に基づいて、前記選択されたファイルに対する操作を実行する実行ステップとを備えた、ファイル処理方法。
【請求項13】
ファイルに対して実行する処理を受付ける受付ステップと、
前記処理を過去に実行したファイル、またはそれに類似するファイルを検索する検索ステップと、
前記受付けられた処理を前記検索されたファイルに対して実行する実行ステップとを備えた、ファイル処理方法。
【請求項14】
処理対象となるファイルの選択を受付ける受付ステップと、
前記選択されたファイルに類似するファイルの実行履歴を検索する検索ステップと、
前記検索された実行履歴に基づいて、前記選択されたファイルに対する操作を実行する実行ステップとをコンピュータに実行させる、ファイル処理プログラム。
【請求項15】
ファイルに対して実行する処理を受付ける受付ステップと、
前記処理を過去に実行したファイル、またはそれに類似するファイルを検索する検索ステップと、
前記受付けられた処理を前記検索されたファイルに対して実行する実行ステップとをコンピュータに実行させる、ファイル処理プログラム。
【請求項1】
処理対象となるファイルの選択を受付ける受付手段と、
前記選択されたファイルに類似するファイルの実行履歴を検索する検索手段と、
前記検索された実行履歴に基づいて、前記選択されたファイルに対する操作を実行する実行手段とを備えた、ファイル処理装置。
【請求項2】
前記実行手段は、前記検索された実行履歴を表示し、表示された実行履歴から選択された実行履歴に基づいて、前記選択されたファイルに対してジョブを実行する、請求項1に記載のファイル処理装置。
【請求項3】
ファイルの特徴を記録する第1の記録手段と、
ジョブの実行履歴を記録する第2の記録手段とをさらに備え、
前記受付手段は、ボックスの選択と、そのボックス内の処理対象となるファイルの選択とを受付け、
前記検索手段は、前記第1および第2の記録手段の内容を検索する、請求項1または2に記載のファイル処理装置。
【請求項4】
前記検索手段は、選択されたボックス内のファイルの実行履歴を検索対象とする、請求項3に記載のファイル処理装置。
【請求項5】
ファイルに対して実行する処理を受付ける受付手段と、
前記処理を過去に実行したファイル、またはそれに類似するファイルを検索する検索手段と、
前記受付けられた処理を前記検索されたファイルに対して実行する実行手段とを備えた、ファイル処理装置。
【請求項6】
前記実行手段は、前記検索されたファイルを表示し、表示されたファイルから選択されたファイルに対してジョブを実行する、請求項5に記載のファイル処理装置。
【請求項7】
ファイルの特徴を記録する第1の記録手段と、
ジョブの実行履歴を記録する第2の記録手段とをさらに備え、
前記受付手段は、ボックスの選択と、そのボックス内のファイルに対して実行する処理とを受付け、
前記検索手段は、前記第1および第2の記録手段の内容を検索する、請求項5または6に記載のファイル処理装置。
【請求項8】
前記検索手段は、選択されたボックス内のファイルを検索対象とする、請求項7に記載のファイル処理装置。
【請求項9】
画像形成装置をクライアントPCから操作する場合に、前記クライアントPC内のファイルとその実行履歴も検索対象とする、請求項1〜8のいずれかに記載のファイル処理装置。
【請求項10】
クライアントPCのアプリケーションを画像形成装置から操作する場合に、前記クライアントPC内のファイルとその実行履歴も検索対象とする、請求項1〜9のいずれかに記載のファイル処理装置。
【請求項11】
ファイルを削除した後も、そのファイルの特徴と実行履歴とを保持する、請求項1〜10のいずれかに記載のファイル処理装置。
【請求項12】
処理対象となるファイルの選択を受付ける受付ステップと、
前記選択されたファイルに類似するファイルの実行履歴を検索する検索ステップと、
前記検索された実行履歴に基づいて、前記選択されたファイルに対する操作を実行する実行ステップとを備えた、ファイル処理方法。
【請求項13】
ファイルに対して実行する処理を受付ける受付ステップと、
前記処理を過去に実行したファイル、またはそれに類似するファイルを検索する検索ステップと、
前記受付けられた処理を前記検索されたファイルに対して実行する実行ステップとを備えた、ファイル処理方法。
【請求項14】
処理対象となるファイルの選択を受付ける受付ステップと、
前記選択されたファイルに類似するファイルの実行履歴を検索する検索ステップと、
前記検索された実行履歴に基づいて、前記選択されたファイルに対する操作を実行する実行ステップとをコンピュータに実行させる、ファイル処理プログラム。
【請求項15】
ファイルに対して実行する処理を受付ける受付ステップと、
前記処理を過去に実行したファイル、またはそれに類似するファイルを検索する検索ステップと、
前記受付けられた処理を前記検索されたファイルに対して実行する実行ステップとをコンピュータに実行させる、ファイル処理プログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2007−48082(P2007−48082A)
【公開日】平成19年2月22日(2007.2.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−232369(P2005−232369)
【出願日】平成17年8月10日(2005.8.10)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成19年2月22日(2007.2.22)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年8月10日(2005.8.10)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】
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