説明

ファイル生成プログラム、情報処理装置、及び画像形成装置

【課題】動画データが埋め込まれた文書ファイルの文書画像を表示又は印刷するときに、当該文書画像としての動画データ再生領域に配置して表示又は印刷させる動画コマの使い勝手を向上させる。
【解決手段】表示部25を備えるPC31を、文書ファイル内に埋め込まれた動画データを前記表示部上に再生させる動画再生部210によって再生されている動画データが含む動画コマから、ユーザ指定の動画コマを受け付ける動画コマ受付部214と、動画コマ受付部214で指定が受け付けられた動画コマを示す指定動画コマ情報を、当該動画データが埋め込まれている文書ファイルに付加するコマ情報付加部215として機能させるファイル生成プログラムである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ファイル生成プログラム、情報処理装置、及び画像形成装置に関し、特に、文書ファイルに埋め込まれた動画データを構成する動画コマを取り扱う技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、動画データを構成する複数の動画コマ(フレーム,静止画像)から、静止画として抽出する動画コマを指定する技術として、デジタルカメラに接続されたパーソナルコンピュータで、動画データの再生時間内における所望の期間をユーザが指定すると、当該指定された期間内の動画データに含まれる動画コマをGUI(Graphical User Interface)がサムネイル表示し、当該サムネイル表示された各動画コマから所望の動画コマをユーザが選択できるようにしたものがある(下記特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−44030号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来の技術は、動画データの中からユーザが所望の動画コマを単に指定可能としたに過ぎない。例えば、PDF形式等の文書ファイルに埋め込まれた動画データを、当該文書ファイルが備える文書画像の表示時又は印刷時に、どのような態様で表示又は印刷させるかまでを指定できるものではない。
【0005】
本発明は、上記の問題を解決するためになされたもので、動画データが埋め込まれた文書ファイルの文書画像を表示又は印刷するときに、当該文書画像としての動画データ再生領域に配置して表示又は印刷させる動画コマの使い勝手を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の請求項1に記載の発明は、表示部を備える情報処理装置を、
文書ファイル内に埋め込まれた動画データを前記表示部上に再生させる動画再生部によって再生されている動画データが含む動画コマから、ユーザ指定の動画コマを受け付ける動画コマ受付部と、
前記動画コマ受付部で指定が受け付けられた動画コマを示す指定動画コマ情報を、当該動画データが埋め込まれている文書ファイルに付加するコマ情報付加部と
して機能させるファイル生成プログラムである。
【0007】
また、本発明の請求項10に記載の発明は、表示部と、
文書ファイル内に埋め込まれた動画データを前記表示部上に再生させる動画再生部によって再生される動画データが含む動画コマからユーザ指定の動画コマを受け付ける動画コマ受付部と、
前記動画コマ受付部で指定が受け付けられた動画コマを示す指定動画コマ情報を、当該動画データが埋め込まれている文書ファイルに付加するコマ情報付加部と
を備える情報処理装置である。
【0008】
また、本発明の請求項11に記載の発明は、表示部と、
文書ファイル内に埋め込まれた動画データを前記表示部上に再生させる動画再生部によって再生される動画データが含む動画コマからユーザ指定の動画コマを受け付ける動画コマ受付部と、
前記動画コマ受付部で指定が受け付けられた動画コマを示す指定動画コマ情報を、当該動画データが埋め込まれている文書ファイルに付加するコマ情報付加部と、
前記コマ情報付加部によって前記文書ファイルに付加された前記指定動画コマ情報が示す動画コマを印刷する印刷部と
を備える画像形成装置である。
【0009】
これらの発明によれば、動画コマ受付部が、動画再生部によって再生されている動画データが含む動画コマからユーザ指定の動画コマを受け付け、コマ情報付加部が、当該受け付けられた動画コマを示す指定動画コマ情報を、当該動画データが埋め込まれている文書ファイルに付加するので、当該文書ファイルの表示処理又は印刷処理を行うコンピュータは、この文書ファイルに付加された指定動画コマ情報を指標として、当該文書ファイルの文書画像に配置された動画データ再生領域に適用する動画コマを特定可能になる。このため、動画データが埋め込まれている文書ファイルの文書画像を表示又は印刷するときに、当該文書画像の動画データ再生領域に配置して表示又は印刷させる動画コマをユーザ所望の動画コマとすることが可能になるため、動画コマの使い勝手が向上する。
【0010】
また、本発明の請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のファイル生成プログラムであって、前記指定動画コマ情報が示す動画コマを前記動画データ再生領域に配置した前記文書画像を前記表示部に表示させる表示制御部として、
前記情報処理装置を更に機能させるものである。
【0011】
この発明によれば、表示制御部は、指定動画コマ情報が示す動画コマを、文書ファイルの文書画像における動画データ再生領域に配置して表示部に表示させるので、動画データを構成する複数の動画コマの中から選択されたユーザ所望の動画コマが当該文書画像の動画データ再生領域に表示される。これにより、ユーザは、動画コマ受付部で必要な動画コマを一度指定すると、次に当該文書ファイルの文書画像を表示させたときに、ユーザ所望の動画コマが文書画像と共に表示されるため、文書画像表示時に動画データを再生して必要な動画コマを探さなくても、所望の動画コマを視認することができる。
【0012】
また、本発明の請求項3に記載の発明は、請求項1に記載のファイル生成プログラムであって、前記文書ファイルに付加された前記指定動画コマ情報が示す動画コマのうち、プリントデータへの変換候補とする動画コマの指定をユーザから受け付ける変換候補受付部と、
前記変換候補受付部に指定が受け付けられた動画コマを、前記文書ファイルに含まれる文書画像における動画データ再生領域に配置した当該文書画像の画像データを、プリンタで印刷が可能なプリントデータに変換するデータ変換部として、
前記情報処理装置を更に機能させるものである。
【0013】
この発明によれば、データ変換部は、変換候補受付部に指定が受け付けられた動画コマを、上記動画データ再生領域に配置した文書画像の画像データをプリントデータに変換するので、動画データが埋め込まれている文書ファイルの文書画像を印刷するときに、当該文書画像の動画データ再生領域にユーザ所望の動画コマが配置された画像が印刷される。これにより、ユーザは、動画コマ受付部で必要な動画コマを一度指定すると、次に当該文書ファイルを印刷すれば、ユーザ所望の動画コマが文書画像と共に印刷されるため、文書画像印刷前に動画データを再生して必要な動画コマを探す操作を行わなくても、ユーザ所望の動画コマが配置された文書画像を印刷することができる。
【0014】
また、本発明の請求項4に記載の発明は、請求項3に記載のファイル生成プログラムであって、前記文書ファイルに付加されている前記指定動画コマ情報が示す各動画コマを配置した集約頁の画像データを作成する集約頁作成部として更に機能し、
前記データ変換部が、前記集約頁作成部によって作成された前記集約頁の画像データを、画像形成装置での印刷が可能なプリントデータに変換するように、
更に前記情報処理装置を機能させるものである。
【0015】
この発明によれば、集約頁作成部が、文書ファイルに付加されている指定動画コマ情報が示す各動画コマを配置した集約頁の画像データを作成し、データ変換部が、当該作成された集約頁の画像データをプリントデータに変換するので、ユーザにより動画コマ受付部で指定された所望の動画コマのみが集められた文書画像が印刷される。
【0016】
また、本発明の請求項5に記載の発明は、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のファイル生成プログラムであって、前記文書ファイルにアクセスする各ユーザを識別するユーザ識別部として更に機能し、
前記動画コマ受付部は、前記動画コマの指定を、前記ユーザ識別部によって識別された各ユーザ毎に受け付け、
前記コマ情報付加部は、前記動画コマ受付部により指定が受け付けられた動画コマを示す前記指定動画コマ情報を、前記各ユーザ毎に前記文書ファイルに付加するように、前記情報処理装置を機能させるものである。
【0017】
この発明によれば、コマ情報付加部が、上記指定動画コマ情報を、ユーザ識別部によって識別された各ユーザ毎に文書ファイルに付加するので、当該文書ファイルの表示処理又は印刷処理を行うコンピュータは、当該文書ファイルに含まれる文書画像の動画データ再生領域に適用する動画コマ、又は印刷対象とする動画コマを、この文書ファイルに付加された指定動画コマ情報を指標として、各ユーザ毎に特定することが可能になる。
【0018】
また、本発明の請求項6に記載の発明は、請求項2に記載のファイル生成プログラムであって、
前記文書ファイルにアクセスする各ユーザを識別するユーザ識別部として更に機能し、
前記動画コマ受付部は、前記動画コマの指定を、前記ユーザ識別部によって識別された各ユーザ毎に受け付け、
前記コマ情報付加部は、前記動画コマ受付部により指定が受け付けられた動画コマを示す前記指定動画コマ情報を、前記各ユーザ毎に前記文書ファイルに付加するように機能し、
前記表示制御部が、前記各ユーザの指定動画コマ情報毎に、当該指定動画コマ情報が示す動画コマを前記動画データ再生領域に配置した前記文書画像を前記表示部に表示させるように、前記情報処理装置を更に機能させるものである。
【0019】
この発明によれば、表示制御部が、各ユーザの指定動画コマ情報毎に、当該指定動画コマ情報が示す動画コマを動画データ再生領域に配置した文書画像を表示部に表示させるので、当該文書ファイルの表示処理を行うコンピュータは、動画データ再生領域への表示対象とする動画コマを各ユーザ別に特定することが可能になる。
【0020】
また、本発明の請求項7に記載の発明は、請求項3に記載のファイル生成プログラムであって、前記文書ファイルにアクセスする各ユーザを識別するユーザ識別部として更に機能し、
前記動画コマ受付部は、前記動画コマの指定を、前記ユーザ識別部によって識別された各ユーザ毎に受け付け、
前記コマ情報付加部は、前記動画コマ受付部により指定が受け付けられた動画コマを示す前記指定動画コマ情報を、前記各ユーザ毎に前記文書ファイルに付加するように機能し、
前記データ変換部が、前記各ユーザ毎に付加されている指定動画コマ情報が示す動画コマの画像データに対して、当該各ユーザの指定動画コマ情報別に前記データ変換を行うように、前記情報処理装置を更に機能させるものである。
【0021】
この発明によれば、データ変換部が、各ユーザ毎に付加されている指定動画コマ情報の示す動画コマの画像データに対して、当該各ユーザの指定動画コマ情報別に上記データ変換を行うので、当該文書ファイルの印刷処理を行うコンピュータは、印刷対象とする動画コマを各ユーザ別に特定することが可能になる。
【0022】
また、本発明の請求項8に記載の発明は、請求項2に記載のファイル生成プログラムであって、前記文書ファイルにアクセスする各ユーザを識別するユーザ識別部として更に機能し、
前記動画コマ受付部は、前記動画コマの指定を、前記ユーザ識別部によって識別された各ユーザ毎に受け付け、
前記コマ情報付加部は、前記動画コマ受付部により指定が受け付けられた動画コマを示す前記指定動画コマ情報を、前記各ユーザ毎に前記文書ファイルに付加するように機能し、
前記表示制御部が、前記文書ファイルに付加されている全ユーザの指定動画コマ情報が示す動画コマを前記表示部に表示させるように、前記情報処理装置を機能させるものである。
【0023】
この発明によれば、表示制御部が、文書ファイルに付加されている全ユーザの指定動画コマ情報が示す動画コマを表示部に表示させるので、各ユーザにより動画コマ受付部で所望の動画コマが指定されると、次に当該文書ファイルの文書画像が表示されるときに、全ユーザが所望する全ての動画コマが表示される。
【0024】
また、本発明の請求項9に記載の発明は、請求項1乃至請求項8のいずれかに記載のファイル生成プログラムであって、前記動画データが含む動画コマについて、前記データ変換部によって前記プリントデータに変換された頻度を算出する変換頻度算出部として更に機能し、
前記動画コマ受付部が、前記変換頻度算出部によって算出された変換頻度が高い動画コマを、前記指定された動画コマとして受け付けるように、前記情報処理装置を機能させるものである。
【0025】
この発明によれば、動画コマ受付部が、変換頻度算出部によって算出されたプリントデータへの変換頻度が高い動画コマを、上記指定動画コマ情報を構成する動画コマとして受け付けるので、当該文書ファイルの表示処理又は印刷処理を行うコンピュータにより、当該文書ファイルの文書画像における動画データ再生領域に適用される動画コマが、プリントデータへの変換頻度が高いものとなる。
【0026】
また、本発明の請求項10に記載の発明は、請求項1乃至請求項8のいずれかに記載のファイル生成プログラムであって、前記動画データが含む各動画コマについて、直前に再生される動画コマの画像データに対する変化量を算出する変化量算出部として更に機能し、
前記動画コマ受付部が、前記動画データが含む動画コマのうち、前記変化量算出部によって算出された変化量が予め定められた値に達している動画コマを、前記指定された動画コマとして受け付けるように、前記情報処理装置を機能させるものである。
【0027】
この発明によれば、動画コマ受付部が、動画データに含まれる動画コマのうち、直前に再生される動画コマの画像データに対する変化量が予め定められた値に達している動画コマを、上記指定された動画コマとして受け付けるので、当該文書ファイルの表示処理又は印刷処理を行うコンピュータにより、当該文書ファイルの文書画像における動画データ再生領域に適用される動画コマが、動画データの再生画面において大きく表示内容が変わって重要度が高いと想定されるものとなる。
【発明の効果】
【0028】
本発明によれば、動画データが埋め込まれている文書ファイルの文書画像を表示又は印刷するときに、当該文書画像の動画データ再生領域に表示又は印刷させる動画コマの使い勝手を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】画像形成システムをなす複合機、サーバ、及びコンピュータについてのネットワーク構成を示す図である。
【図2】PCの内部構成の概略を示すブロック図である。
【図3】複合機の内部構成の概略を示すブロック図である
【図4】指定動画コマ情報の付加処理及び文書ファイル表示処理の第1実施形態を示すフローチャートである。
【図5】文書画像の表示例を示す図である。
【図6】動画データ再生時における動画コマの並び順を示すイメージ図である。
【図7】指定動画コマ情報の例を示す図である。
【図8】指定動画コマ情報の付加処理及び文書ファイル表示処理の第2実施形態を示すフローチャートである。
【図9】指定動画コマ情報の付加処理及び文書ファイル表示処理の第3実施形態の一部を示すフローチャートである。
【図10】印刷設定画面の例を示す図である。
【図11】指定動画コマ情報の付加処理及び文書ファイル表示処理の第4実施形態の一部を示すフローチャートである。
【図12】印刷設定画面の例を示す図である。
【図13】集約印刷処理の流れを示すフローチャートである。
【図14】指定動画コマ情報の付加処理の他の実施形態を示すフローチャートである。
【図15】指定動画コマ情報の付加処理の更に他の実施形態を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下、本発明の一実施形態に係るファイル生成プログラム、情報処理装置、及び画像形成装置について図面を参照して説明する。図1は画像形成システムをなす複合機、サーバ、及びコンピュータについてのネットワーク構成を示す図である。
【0031】
画像形成システム10は、互いにLAN(Local Area Network)等のネットワークにより接続されたサーバ、クライアントコンピュータ(情報処理装置の一例)、及び複合機(画像形成装置の一例)を備えている。本実施形態では、画像形成システム10は、本発明の一実施形態に係る情報処理装置としてクライアントコンピュータ4台を備え、本発明の一実施形態に係る画像形成装置として複合機4台を備える。但し、本発明に係る画像形成システムに備えられるコンピュータ及び画像形成装置の台数をこれに制限する趣旨ではない。
【0032】
複合機1は、コピー機能、ファクシミリ機能、プリンタ機能、スキャナ機能等の機能を兼ね備えている。複合機1は、スキャナ等からなる画像読取部で読み取った原稿のデータを、複合機1の内部記憶装置や、イントラネット等によって複合機1に接続されたサーバSV2、各クライアントコンピュータ(以下、PC)31乃至34内の記憶部等に格納する。また、複合機1は、複合機1の内部記憶装置に記憶されているデータ、及びサーバSV2やPC31乃至34から送られてきたデータについてプリントアウト及び表示部150での表示等を行う。複合機1、サーバSV2、各PC31乃至34は、相互にデータ通信が可能とされている。そして、複合機1は、サーバSV2、各PC31乃至34から送信されてくる印刷ジョブ等を受信し、当該印刷ジョブ等を実行する機能を有している。なお、サーバSV2は、PC31乃至34から送信されてくる印刷ジョブを受けて、各印刷ジョブに基づいて、管理対象としている複合機1のうち、当該印刷ジョブで指定された複合機1にプリントアウトを行わせる制御を行う。
【0033】
図2はPC31の内部構成の概略を示すブロック図である。本発明において必要な構成は、サーバSV2及びPC31乃至34について同様であるので、以下については、PC31を例にして説明する。PC31は、制御ユニット21と、ROM22と、RAM233と、HDD24と、表示部25と、通信I/F26と、入力部27とを備える。これら各部は、互いにCPUバスによりデータ又は信号の送受信が可能とされている。
【0034】
制御ユニット21は、CPU等からなり、PC31全体の動作制御を司る。ROM222は、PC31の各動作についての動作プログラムを記憶する。RAM23は、制御ユニット21の動作領域等として使用される。
【0035】
HDD24は、本発明の一実施形態に係るファイル生成プログラムが記憶されている。また、HDD24の一部領域は、複合機1でプリントアウトを行う対象となる文書ファイル(例えば、PDF(登録商標)ファイル、WORD(登録商標)ファイル等)を記憶する印刷対象データ記憶部241として機能する。
【0036】
制御ユニット21は、デフォルトでHDD24に記憶されているプログラムにより制御部211及び通信部212として機能する他、上記ファイル生成プログラムに従って機能することで、表示制御部213、動画コマ受付部214、コマ情報付加部215、変換候補受付部217、データ変換部218、集約頁作成部219、ユーザ識別部220、変換頻度算出部221、及び変化量算出部223としても機能する。また、制御ユニット21は、HDD24に記憶された動画プレーヤアプリケーションに従って機能することで、動画再生部210として機能する。但し、制御ユニット21の制御部211乃至変化量算出部223の構成は、これに限られず、それぞれハード回路により構成されてもよい。以下、特に触れない限り、各実施形態について同様である。
【0037】
表示部(表示部)25は、LCD(Liquid Crystal Display)等からなり、印刷対象データ記憶部241に記憶されている各文書ファイルの内容(文書画像)、当該PC31を操作するユーザに対する操作案内等が表示制御部213による制御で表示される。通信I/F26は、通信部212による複合機1及びサーバSV2とのデータ通信を行うためのインタフェイスとして機能する。
【0038】
入力部27は、キーボードやマウス等から構成され、複合機1に対する印刷ジョブ等がユーザから入力される。例えば、入力部27には、印刷ジョブとして、HDD24の印刷対象データ記憶部241に記憶されている文書ファイル等の中からの印刷対象とする文書ファイルの指定、記録用紙の指定、印刷時における処理方法の指定、プリント動作の実行指示等の各機能の組合せがユーザから入力されることで、原稿サイズ、原稿設定、原稿読取解像度、ファイル形式、カラー/モノクロ印刷、コピー動作の実行指示等の各機能の組合せがユーザから指定される。但し、入力部27がユーザから受け付ける指示及びジョブの種類をこれらに限定する趣旨ではない。
【0039】
また、制御ユニット21は、制御部211と、通信部212とを備える。
【0040】
制御部211は、PC31全体の動作制御を司る。通信部212は、通信I/F26を介して上記印刷対象とされる文書ファイルや各種データを、複合機1又は他のコンピュータ(自身以外のコンピュータ。サーバSV2,PC32乃至34)との間で送受信するために必要な処理を行う。
【0041】
動画再生部210は、文書ファイル内に埋め込まれた動画データを表示部25上に再生させる。例えば、上記PDF(登録商標)ファイル、WORD(登録商標)ファイル等は、文書ファイルに含まれる文書画像中に動画データの埋込が可能とされているが、この動画データを再生するための動画プレーヤが当該動画再生部210の一例である。
【0042】
動画コマ受付部214は、動画再生部210によって再生されている動画データが含む動画コマから、ユーザによる入力部27の操作に基づいて、当該動画データを構成する複数の動画コマの中から、ユーザからの動画コマの指定を受け付ける。例えば、表示制御部213が文書ファイルに含まれる文書画像を表示部25に表示させているとき、動画再生部210が当該文書ファイルに埋め込まれた動画データを再生するが、この動画データの再生中、ユーザが入力部27としてのマウスポインタ等の操作により、当該再生されている画面の領域を指定すると、動画コマ受付部214は、当該再生されている動画データを構成する動画コマの内、この指定時点で再生されている動画コマを、上記文書画像の動画データ再生領域に表示する動画コマとして受け付ける。このようにユーザにより指定された動画コマは、表示制御部213により、文書ファイルの文書画像が表示されるときに、当該文書画像内の動画データの再生領域に表示させる静止画として扱われる。
【0043】
コマ情報付加部215は、動画コマ受付部214で指定が受け付けられた動画コマを示す指定動画コマ情報を作成し、この指定動画コマ情報を、当該動画データが埋め込まれている文書ファイルに付加する。
【0044】
表示制御部213は、上述したように、文書ファイルの表示、すなわち、当該文書ファイルに含まれる文書画像を表示部25に表示させるための表示処理を行う。さらに、表示制御部213は、上記指定動画コマ情報が示す動画コマを静止画として動画データ再生領域に配置した文書画像を表示部25に表示させる。なお、表示制御部213は、動画再生部210が一時停止で再生させる当該動画コマを上記静止画として用い、動画データ再生領域に配置してもよい。
【0045】
変換候補受付部217は、文書ファイルに付加された指定動画コマ情報が示す動画コマのうち、プリントデータへの変換候補とする動画コマの指定をユーザから受け付ける。当該プリントデータへの変換候補として動画コマの指定を受け付ける処理の詳細は後述する。
【0046】
データ変換部218は、例えば、HDD24にインストールされている複合機1用のプリンタドライバに従って、上記文書データを当該複合機1で印刷可能なデータ形式のプリントデータに変換する。データ変換部218は、変換候補受付部217に指定が受け付けられた動画コマが、文書ファイルの文書画像における動画データ再生領域に配置された当該文書画像の画像データを、プリンタで印刷が可能なプリントデータに変換する。
【0047】
集約頁作成部219は、文書ファイルに付加されている指定動画コマ情報が示す各動画コマを配置した集約頁の文書画像を作成する。データ変換部218は、集約頁作成部219によって作成された当該集約頁の文書画像の画像データを上記プリントデータに変換する。
【0048】
ユーザ識別部220は、文書ファイルにアクセスする各ユーザを識別する。例えば、ユーザが入力部27の操作により当該ユーザ固有のIDを入力すると、ユーザ識別部220は、当該入力されたユーザIDが、予め記憶している正規のユーザID群のいずれかと一致するか否かを判断する。ユーザ識別部220は、正規のユーザID群のいずれかと一致したユーザIDに対して、文書ファイルへのアクセスを許可すると共に、当該正規IDと一致したユーザIDを記憶する。また、動画コマ受付部214は、上述した動画コマの指定を、ユーザ識別部220によって識別された各ユーザ別に受け付け、コマ情報付加部215は、動画コマ受付部214により指定が受け付けられた動画コマを示す指定動画コマ情報を、上記ユーザIDに基づいて各ユーザ別に作成し、この作成した各ユーザ別の指定動画コマ情報を文書ファイルに付加する。
【0049】
変換頻度算出部221は、各動画データが含む複数の動画コマのそれぞれについて、データ変換部218によって上記プリントデータに変換された頻度を算出する。この場合、動画コマ受付部214は、変換頻度算出部221によって算出された変換頻度が予め定められた値に達している変換頻度の高い動画コマを、上記指定された動画コマとして受け付ける。
【0050】
変化量算出部223は、動画データが含む各動画コマについて、直前に再生される動画コマの画像データに対する変化量を算出する。例えば、変化量算出部223は、動画データが含む複数の動画コマのうちの1つの動画コマに注目した場合、当該動画コマを構成する画面データと、この動画コマの直前に再生される動画コマを構成する画面データとについて、それぞれの画面データを構成する画素データの画素値を対比し、当該画素値レベルの対比で画素値の変化量を算出する。動画コマ受付部214は、当該算出された変化量が予め定められた値に達している画素が、予め定められた数(例えば、全画素数の半数など)だけ存在すると判断すると、当該動画コマを、上指定された動画コマとして受け付ける。
【0051】
なお、PC31は、後述する図4乃至図15に示す各処理を実行するために必要な各部を備えていれば足り、必ずしも、動画再生部210、表示制御部213、動画コマ受付部214、コマ情報付加部215、変換候補受付部217、データ変換部218、集約頁作成部219、ユーザ識別部220、変換頻度算出部221、及び変化量算出部223の全てを備えていなくてもよい。また、PC31は、後述する図4乃至図15に示す各処理を実行するために必要な各部を備えることで、表示装置としても成立する。
【0052】
図3は、複合機1の内部構成の概略を示すブロック図である。画像形成システム10に備えられる各複合機1は同様の構成である。複合機1は、装置の各部の動作を制御する制御ユニット100と、原稿画像を読み取るスキャナ等を有する画像読取部110と、画像読取部110によって読み取られた原稿のデータ等を一時的に記憶したり、印刷部130の印刷対象となるデータを一時的に保存する領域となる画像メモリ120と、画像読取部110によって読み取られた原稿のデータや、サーバSV2から送信されてきたデータ等を印刷する印刷部130とを有する。
【0053】
また、複合機1は、ファクシミリ通信に必要な諸機能を実行し、公衆回線を通じて外部のファクシミリ装置から画像データを受信するファクシミリ通信部140と、印刷又は送信スタートキー、テンキー及び短縮番号キー等からなり、ユーザから各種操作指示(印刷設定の入力、印刷設定用紙の印刷指示等)等の入力を受け付ける操作部180と、ユーザへの操作案内等を表示するLCD(Liquid Crystal Display)等からなる表示部150とを備える。なお、この表示部150がタッチパネル機能を備えることにより、ユーザからの各種操作指示を受け付けるようにしてもよい。
【0054】
さらに、複合機1は、画像読取部110によって読み取られた原稿画像データ等を記憶する大容量の記憶領域を有するHDD(ハードディスク)170を有している。このHDD170は、画像読取部110によって読み取られた原稿画像データや、サーバSV2又はPC31乃至34から送信されてきた文書ファイルのデータを蓄積する。
【0055】
制御ユニット100は、CPU等からなり、複合機1の全体的な動作を司る。制御ユニット100は、通信部102と、制御部103とを備えている。
【0056】
通信部102は、サーバSV2と、PC31乃至34との間でデータの送受信に必要な処理を行う。
【0057】
制御部103は、複合機1全体の動作制御を司るものである。本実施形態では、制御部103は、通信部102によってPC31等から受信されたジョブに従って、複合機1の各動作機構を動作制御し、当該ジョブが示すプリント動作やコピー動作等を複合機1の各動作機構に行わせる。
【0058】
さらに、複合機1は、画像読取部110が読み取った画像イメージデータ編集/加工(符/復号処理、拡大/縮小処理、圧縮/伸長処理)処理等を行う画像処理部190と、サーバSV2、PC31乃至34との間で各種データのやりとりを行うために用いられるネットワークI/F160とを有している。
【0059】
次に、指定動画コマ情報の付加処理及び文書ファイル表示処理について第1実施形態を説明する。図4は指定動画コマ情報の付加処理及び文書ファイル表示処理の第1実施形態を示すフローチャートである。図5は文書画像の表示例を示す図である。図6は動画データ再生時における動画コマの並び順を示すイメージ図、図7は指定動画コマ情報の例を示す図である。
【0060】
PC31において、ユーザによる入力部27の操作で、PC31のHDD24内等に記憶されている文書ファイルを指定して、当該文書ファイル開く指示(表示させる指示)が入力され、表示制御部213がこの指示を受け付けると、図5に例を示すように、当該文書ファイルが含む文書画像imgを表示部25に表示させる(S1)。
【0061】
このとき、表示制御部213は、当該文書ファイルに、指定動画コマ情報が付加されているか否かを判断する(S2)。表示制御部213が、当該文書ファイルに指定動画コマ情報が付加されていないと判断した場合(S2でNO)、動画再生部210は、当該文書ファイルに埋め込まれている動画データを、当該文書画像内の動画データ再生領域pzで再生させる(S6)。
【0062】
この動画再生部210による動画データの再生時に、ユーザにより入力部27が操作され、例えば、ユーザがマウスポインタにより、再生されている動画データの画面上でクリック操作を行うと(S7でYES)、動画コマ受付部214は、当該クリック操作がされた時に動画データ再生領域pzに再生させていた動画コマの指定をユーザから受け付け、当該指定された動画コマを記憶する(S8)。例えば、動画再生部210による動画再生時に、動画データ再生領域pzに再生させている動画データが、当該図6に示すように、左端の動画コマAから右方向に動画コマB、動画コマC…の順に動画コマを遷移させて再生されているとすると、ユーザ所望の各動画コマ(図6では、動画コマB、動画コマD、動画コマE、動画コマG)が再生されているそれぞれの時点で、ユーザによりマウスポインタがクリック操作されると、当該クリック操作時点で再生されている各動画コマ(動画コマB、動画コマD、動画コマE、動画コマG)が動画コマ受付部214に受け付けられる。動画データを構成する各動画コマには、例えば、再生順にコマ番号(上記例では、A,B,C,D,E,F,G…)が割り付けられており、動画コマ受付部214は、ユーザにより指定された動画コマのコマ番号を記憶しておく。
【0063】
続いて、コマ情報付加部215は、動画コマ受付部214で指定が受け付けられた各動画コマを示す指定動画コマ情報を作成し(S9)、当該作成した指定動画コマ情報を、当該動画データが埋め込まれている文書ファイルに付加する(S10)。例えば、コマ情報付加部215は、図7に例を示すように、当該動画データが埋め込まれる文書ファイルを示す文書番号と、指定された各動画コマを示すコマ番号とを関連付けた指定動画コマ情報を作成して当該文書ファイルに添付する。なお、各動画コマ番号には、表示順を示す表示順番号が付される。
【0064】
一方、上記S2において、表示制御部213が、当該文書ファイルに指定動画コマ情報が付加されていると判断した場合は(S2でYES)、表示制御部213は、当該指定動画コマ情報を解析し、当該指定動画コマ情報が示す動画コマを特定する(S3)。
【0065】
そして、表示制御部213は、当該特定した動画コマを、動画データを構成する動画コマの中から抽出し、当該抽出した動画コマを、当該文書ファイルの文書画像における動画データ再生領域pzに、静止画として表示させる(S4)。なお、表示制御部213は、上記抽出した動画コマが1つであった場合は、当該抽出した1つの動画コマを上記動画データ再生領域pzに表示させる。一方、表示制御部213は、上記抽出した動画コマが複数であった場合は、予め定められた時間(例えば、3秒)ずつ、当該抽出した各動画コマをそれぞれ上記動画データ再生領域pzに表示させ、当該予め定められた時間が経過すると、当該抽出した動画コマの更に別の動画コマの表示に切り替える。
【0066】
ここで、ユーザによる入力部27の操作(動画データ再生領域pz内のいずれかのポイントをマウスポインタでダブルクリックする等)で、動画データを再生させる指示が入力され、動画再生部210が当該指示を受け付けると(S5でYES)、S6以降の処理が行われる。
【0067】
次に、指定動画コマ情報の付加処理及び文書ファイル表示処理について第2実施形態を説明する。図8は指定動画コマ情報の付加処理及び文書ファイル表示処理の第2実施形態を示すフローチャートである。なお、図4を用いて説明した第1実施形態と同様の処理は説明を省略する。
【0068】
第2実施形態では、動画コマ受付部214が、上記動画コマの指定を、各ユーザ毎に受け付け、当該ユーザ毎に指定動画コマ情報を作成して、当該作成された各ユーザ別の指定動画コマ情報を、コマ情報付加部215が1つの文書ファイルに付加するものである。
【0069】
第1実施形態と同様にしてPC31で文書ファイルを開く指示がユーザから入力されると、第2実施形態では、表示制御部213か、当該ユーザに対して、ユーザID(各ユーザを個別に識別するための各ユーザ固有の識別情報)の入力を促すメッセージを表示部25に表示させる。この状態でユーザによる入力部27の操作でユーザIDが入力されると、ユーザ識別部220が、当該入力されたユーザIDが、予め記憶している正規のユーザID群のいずれかと一致するか否かを判断する(S11)。
【0070】
ユーザ識別部220が、当該入力されたユーザIDが正規のユーザID群のいずれかと一致して有効であると判断した場合(S11でYES)、ユーザ識別部220は、文書ファイルへのアクセスを許可すると共に、当該正規IDと一致したユーザIDを記憶する(S12)。そして、表示制御部213は、当該該文書ファイルの文書画像を表示部25に表示させる(S13)。このとき、表示制御部213は、当該文書ファイルに、指定動画コマ情報が付加されているか否かを判断する(S14)。表示制御部213が、当該文書ファイルに指定動画コマ情報が付加されていないと判断した場合(S14でNO)、動画再生部210は、当該文書ファイルに埋め込まれている動画データを、当該文書画像内の動画データ再生領域pzで再生させる(S18)。
【0071】
なお、ユーザ識別部220は、当該入力されたユーザIDが正規のユーザID群のいずれかと一致せず無効であると判断した場合は(S11でNO)、S12以降の処理を行うことなく処理を終了する。
【0072】
動画再生部210が当該文書ファイルの動画データを再生させているときに(S18)、動画コマ受付部214がユーザからの動画コマの指定を受け付けると(S19でYES)、コマ情報付加部215は、当該指定された動画コマを示す指定動画コマ情報を作成し、当該動画コマ情報に、上記S12で記憶したユーザIDを対応付ける(S20)。すなわち、コマ情報付加部215は、当該文書ファイルへのアクセスが許可されたユーザIDを用いて指定された動画コマからなる指定動画コマ情報を作成する。コマ情報付加部215は、当該ユーザIDを対応付けて作成した指定動画コマ情報を、当該動画データが埋め込まれている文書ファイルに付加する(S21)。
【0073】
複数のユーザがそれぞれのユーザIDを用いて同一の文書ファイルにアクセスする場合も想定されるが、本第2実施形態では、複数のユーザがそれぞれのユーザIDを用いて別々に同一の文書ファイルにアクセスした場合、動画コマ受付部214は、各ユーザID毎に、上記のS11乃至S21の処理を行い、各ユーザID別に作成したそれぞれの指定動画コマ情報を当該同一の文書ファイルに付加する。すなわち、当該文書ファイルは、各ユーザ毎に作成されたそれぞれの指定動画コマ情報を有する。なお、当該文書ファイルの表示時及び印刷時には、表示制御部213及びデータ変換部218は、当該文書ファイルの表示指示入力時にS11で受け付けられた正規のユーザIDに対応する指定動画コマ情報を、当該文書ファイルに付加されている各指定動画コマ情報の中から選択し、この選択した動画コマ情報に従って、表示処理及び印刷用データ変換処理を行う。
【0074】
一方、上記S14において、表示制御部213が、当該文書ファイルに指定動画コマ情報が付加されていると判断した場合は(S14でYES)、表示制御部213は、当該文書ファイルに付加されている指定動画コマ情報の中から、上記S11で正規と判断されたユーザIDに対応する指定動画コマ情報を判別し、当該ユーザIDに対応する指定動画コマ情報が示す動画コマを特定する(S15)。表示制御部213は、当該特定した動画コマを、動画データを構成する動画コマの中から抽出し、当該抽出した動画コマを当該文書ファイルの文書画像における動画データ再生領域pzに表示させる(S16)。なお、表示制御部213は、第1実施形態と同様に、上記抽出した動画コマが1つであった場合は、当該抽出した1つの動画コマを上記動画データ再生領域pzに表示させ、上記抽出した動画コマが複数であった場合は、予め定められた時間(例えば、3秒)ずつ、当該抽出した各動画コマをそれぞれ上記動画データ再生領域pzに表示させ、当該予め定められた時間が経過すると、当該抽出した動画コマの更に別の動画コマの表示に切り替える。
【0075】
ここで、ユーザによる入力部27の操作(動画データ再生領域pz内のいずれかのポイントをマウスポインタでダブルクリックする等)で、動画データを再生させる指示が入力され、動画再生部210が当該指示を受け付けると(S17でYES)、S18以降の処理が行われる。
【0076】
次に、指定動画コマ情報の付加処理及び文書ファイル表示処理について第3実施形態を説明する。図9は指定動画コマ情報の付加処理及び文書ファイル表示処理の第3実施形態の一部を示すフローチャートである。なお、図9に示す一連の処理が、図4に示した上記第1実施形態に続けて行われることで、第3実施形態となる。
【0077】
表示制御部213が、指定動画コマ情報に基づいて抽出した動画コマを文書画像の動画データ再生領域に表示させているとき(図4のS4)、表示制御部213は、ユーザによる入力部27の操作で、当該文書ファイルを印刷する指示が入力されたか否かを判断する(S22)。ここで、表示制御部213は、当該印刷指示が入力されたと判断した場合は(S22でYES)、図10に例を示すような印刷設定画面Aを表示部25に表示させる(S23)。
【0078】
この印刷設定画面の表示時に、制御部211は、ユーザによる入力部27の操作で入力される印刷形式の選択指示の内容を判断する(S24)。制御部211が、ユーザからの印刷形式の選択指示が、指定動画コマ情報が示す各動画コマを集約した集約頁を印刷する集約印刷の指示であると判断した場合は(S24で「集約頁」)、後述する集約印刷処理に移る(S30)。
【0079】
一方、制御部211によって、ユーザからの印刷形式の選択指示が、当該文書ファイルの全頁及び上記集約頁を印刷する指示であると判断された場合は(S24で「全頁及び集約頁」)、後述する全頁及び集約頁印刷処理に移る(S29)。
【0080】
また、制御部211によって、ユーザからの印刷形式の選択指示が、当該動画データ再生領域が配された頁の画像のみを印刷する動画枠印刷の指示であると判断した場合は(S24で「動画枠印刷」)、データ変換部218は、ユーザによる入力部27の操作で、印刷する動画コマを指定する指示が入力されたか否かを判断する(S25)。
【0081】
図10の印刷設定画面Aには、印刷形式指定領域a2に、印刷形式を指定するために必要な操作をユーザに案内する画像として、文書ファイルの全頁及び上記集約頁を印刷する指示を受け付けるための「動画印刷をする」画像i1とそのラジオボタンi11、動画データ再生領域を有する頁のみを印刷する動画枠印刷の指示を受け付けるための「動画枠のページを印刷する」i2とそのラジオボタンi21、指定動画コマ情報が示す各動画コマを集約した集約頁を印刷する集約印刷の指示を受け付けるための「動画コマのページ集約を印刷する」画像i3とそのラジオボタンi31が表示制御部213により表示される。
【0082】
この状態で、ユーザが入力部27としてのマウスポインタにより、上記ラジオボタンi11,i21,i31のいずれかをクリックすると、当該クリックされたラジオボタンに対応する上記各指示のいずれかが、S23における上記印刷形式の選択として制御部211に受け付けられる。
【0083】
データ変換部218が、印刷する動画コマを指定する指示がユーザから入力されたと判断した場合(S25でYES)、当該指定された動画コマを、当該文書ファイルに付加されている指定動画コマ情報から抽出し、当該抽出した動画コマを動画データ再生領域に表示した文書画像を生成し(S26)、当該生成した文書画像を、複合機1でプリントが可能なフォーマット形式のプリントデータに変換する(S27)。
【0084】
例えば、図10に示す印刷設定画面Aの場合、表示制御部213により、動画枠指定領域a3に、動画データ再生領域を有する文書画像のサムネイル画像s1が表示されると共に、印刷対象として指定される動画コマを表示する画像i4が表示されており、ユーザによる入力部27としてのマウスポインタの操作で当該画像i4をクリックし、入力部27としてのキーボードから、指定動画コマ情報が示す動画コマの中から印刷対象とする動画コマの上記表示順番号を入力することで、当該入力した表示順番号に対応付けられた動画コマの指定がデータ変換部218に受け付けられる。なお、指定動画コマ表示領域a1には、指定動画コマ情報が示す動画コマを表示するための動画コマ表示欄i5が表示され、当該動画コマ表示欄i5には、表示制御部213により、指定動画情報が示す各動画コマのサムネイル画像が上記表示順番号及びコマ番号と共に表示される。ユーザは、動画コマ表示欄i5に表示された各動画コマのサムネイル画像を視認することで、所望の動画コマを認識することができる。なお、動画コマ表示欄i5に表示されている「↑」画像又は「↓」画像不文をユーザがマウスポインタの操作でクリックすると、動画コマ表示欄i5内の表示内容が表示制御部213によりスクロール表示される。
【0085】
また、データ変換部218が、印刷する動画コマを指定する指示がユーザから入力されなかったと判断した場合は(S25でNO)、予め定められた動画コマ(例えば、動画データを構成する各動画コマの内、上記表示順番号が第1番の動画コマなど)を動画データ再生領域に表示した文書画像を生成し(S28)、当該生成した文書画像を、複合機1でプリントが可能なフォーマット形式のプリントデータに変換する(S27)。
【0086】
次に、指定動画コマ情報の付加処理及び文書ファイル表示処理について第4実施形態を説明する。図11は指定動画コマ情報の付加処理及び文書ファイル表示処理の第4実施形態の一部を示すフローチャートである。なお、図11に示す一連の処理が、図8に示した上記第2実施形態に続けて行われることで、当該第4実施形態となる。なお、第4実施形態の説明において、第3実施形態と同様の処理は説明を省略する。
【0087】
この第4実施形態では、表示制御部213は、印刷設定画面Aを表示部25に表示させているとき(S32)、ユーザによる入力部27の操作で、当該文書ファイルに付加されている全ての指定動画コマ情報が示す動画コマを当該印刷設定画面A上に表示させる指示と、この時点で有効と判断されているユーザIDに対応する指定動画コマ情報のみが示す動画コマを表示させる指示のいずれが入力されたかを判断する(S33)。
【0088】
例えば、図12に示す印刷設定画面Aのように、指定動画コマ情報が示す動画コマを表示するための動画コマ表示欄i5と共に、動画コマ表示欄i5に、この時点で有効と判断されているユーザIDに対応する指定動画コマ情報のみが示す動画コマを表示させる指示と、当該文書ファイルにユーザID毎に付加されている全ての指定動画コマ情報が示す動画コマを全て表示させる指示のいずれかを受け付けるための「全員の動画コマを表示」画像i6と、これに対応するラジオボタンi61が、表示制御部213により表示される。この状態で、ユーザが入力部27としてのマウスポインタにより、上記ラジオボタンi61をクリックすると、当該文書ファイルにユーザID毎に付加されている全ての指定動画コマ情報が示す動画コマを全て表示させる指示が表示制御部213に受け付けられ、ユーザがラジオボタンi61をクリックしなければ、この時点で有効と判断されているユーザIDに対応する指定動画コマ情報のみが示す動画コマを表示させる指示が表示制御部213に受け付けられる。なお、当該図12及び上記の図10において、ユーザ指示の入力後、ユーザが入力部27としてのマウスポインタにより、印刷設定画面Aに表示されている「OK」画像i10をクリックすると、既に入力済みの各ユーザ指示がデータ変換部218等の各部に受け付けられ、「CANCEL」画像i11をクリックすると、既に入力済みの各ユーザ指示はデータ変換部218等の各部においてキャンセルされる。
【0089】
表示制御部231は、当該文書ファイルに付加されている全ての指定動画コマ情報が示す動画コマを当該印刷設定画面A上に表示させる指示が入力されたと判断した場合は(S33で「全ての動画コマ」)、印刷設定画面Aの動画コマ表示欄i5に、当該文書ファイルに付加されている全ての指定動画コマ情報が示す動画コマのサムネイル画像を表示させる(S43)。
【0090】
また、表示制御部231は、この時点で有効と判断されているユーザIDに対応する指定動画コマ情報のみが示す動画コマを表示させる指示が入力されたと判断した場合は(S33で「ユーザのみ」)、印刷設定画面A動画コマ表示欄i5に、この時点で有効と判断されているユーザIDに対応する指定動画コマ情報のみが示す動画コマを表示させる指示のサムネイル画像を表示させる(S34)。
【0091】
続いて、制御部211は、印刷形式を選択する指示の受付(S35)を、図9に示した第3実施形態のS24と同様にして行う。このユーザからの印刷形式の選択指示が、当該動画データ再生領域が配された頁の画像のみを印刷する動画枠印刷の指示であると制御部211が判断した場合(S35で「動画枠印刷」)、データ変換部218は、ユーザによる入力部27の操作で、印刷する動画コマを指定する指示が入力されたか否かを判断する(S36)。当該印刷対象とする動画コマの指定は、第3実施形態と同様にして行われるが、ユーザの指示に基づいて、印刷設定画面Aの動画コマ表示欄i5に、当該文書ファイルに付加されている全ての指定動画コマ情報が示す動画コマのサムネイル画像が表示されている場合は(S43を経た場合)、データ変換部218は、ユーザによる入力部27の操作に応じて、当該全ての指定動画コマ情報が示す動画コマの中から印刷対象とする動画コマの指定を受け付ける。従って、第4実施形態におけるS37では、この時点で有効と判断されているユーザIDに対応する指定動画コマ情報のみが示す動画コマの中から指定された動画コマを有する文書画像の生成と、当該文書ファイルに付加されている全ての指定動画コマ情報が示す動画コマを有する文書画像の生成のいずれかが行われる。
【0092】
次に、上記集約印刷処理を説明する。図13は、集約印刷処理の流れを示すフローチャートである。当該集約印刷処理は、上記図9を用いて説明した表示制御等の第3実施形態において処理がS30に入ったとき、或いは、図11を用いて説明した表示制御等の第4実施形態において処理がS41に入ったときに行われる。
【0093】
集約印刷を行う場合、まず、集約頁作成部219は、ユーザによる入力部27の操作で、1シート当たりの動画コマ印刷数が指定されたか否かを判断する(S51)。ここで、集約頁作成部219は、ユーザにより1シート当たりの動画コマ印刷数が指定された場合は(S51でYES)、当該指定された動画コマ数を1シート当たりの動画コマ印刷数として設定する(S52)。一方、集約頁作成部219は、ユーザにより1シート当たりの動画コマ印刷数が指定されない場合は(S51でNO)、予め定められた動画コマ数(例えば、4つ)を1シート当たりの動画コマ印刷数として設定する(S59)。例えば、シート上に印刷される各動画コマの印刷刷領域は、シート上における印刷可能領域を印刷動画コマ数で割って得られた領域とされる。
【0094】
続いて、集約頁作成部219は、ユーザによる入力部27の操作で、集約印刷時に1シートに印刷される各動画コマの配置順(レイアウト)が指定されたか否かを判断する(S53)。ここで、集約頁作成部219は、当該配置順が指定された場合は(S53でYES)、当該指定された配置順を、1シートに印刷される各動画コマの配置順として設定する(S54)。なお、集約頁作成部219は、当該配置順が指定されない場合(S53でNO)、予め定められたデフォルトの配置順を、1シートに印刷される各動画コマの配置順として設定する(S60)。
【0095】
例えば、図10又は図12に示す印刷設定画面Aの場合、表示制御部213により、集約印刷作業領域a4に、1シート当たりの動画コマ印刷数の入力を促す画像i8が表示される。この状態で、ユーザが入力部27としてのマウスポインタの操作で当該画像i8をクリックし、入力部27としてのキーボードから1シート当たりの動画コマ印刷数を入力すると、当該入力した動画コマ印刷数がデータ変換部218に、1シート当たりの動画コマ印刷数として設定される。表示制御部213は、当該設定された動画コマ数を画像i8として表示すると共に、当該設定された動画コマ数でなる集約頁のサムネイル画像s2を表示する。また、集約印刷作業領域a4には、表示制御部213により、集約印刷時に1シートに印刷される各動画コマの配置順(レイアウト)の入力を促す画像i6が表示される。この状態で、ユーザがマウスポインタの操作で、当該画像i6として並び順「右から左」「左から右」「自動設定」を表示してなる各画像のいずれかの画像部分がクリックされると、当該画像に対応付けられて用意されている並び順(右から左、左から右、自動設定のいずれか)が上記配置順として設定される。なお、当該配置順は、上記デフォルトとして自動設定とされており、並び順「右から左」「左から右」のいずれかがクリックされると、配置順が、「右から左」又は「左から右」のうちクリックされた方に設定される。
【0096】
さらに、データ変換部218は、ユーザからの指示により印刷する動画コマが指定されたか否かを判断する(S56)。
【0097】
例えば、図10又は図12に示す印刷設定画面Aの場合、表示制御部213により、集約印刷作業領域a4には、集約頁として印刷させる動画コマを指定する上記表示順番号の入力を促す画像i7が表示される。この状態で、ユーザが入力部27としてのマウスポインタの操作で当該画像i7をクリックし、入力部27としてのキーボードから、印刷対象とする動画コマに対応する表示順番号を入力すると、当該入力した表示順番号が、データ変換部218に、印刷対象とする各動画コマの表示順番号として設定される。表示制御部213は、当該設定された表示順番号を画像i7として表示する。
【0098】
このとき、当該印刷対象とする動画コマの指定は、文書ファイルに複数ユーザ毎の指定動画コマ情報が付加されている場合、上記表示制御等の第4実施形態と同様にして行われる。すなわち、印刷設定画面Aの動画コマ表示欄i5に、当該文書ファイルに付加されている全ての指定動画コマ情報が示す動画コマのサムネイル画像が表示されている場合は、データ変換部218は、ユーザによる入力部27の操作に応じて、当該全ての指定動画コマ情報が示す動画コマの中から印刷対象とする動画コマの指定を受け付ける。従って、後述するS57では、この時点で有効と判断されているユーザIDに対応する指定動画コマ情報のみが示す動画コマの中から指定された動画コマを有する文書画像の生成と、当該文書ファイルに付加されている全ての指定動画コマ情報が示す動画コマを有する文書画像の生成のいずれかが行われる。
【0099】
集約頁作成部219が、印刷する動画コマが指定されたと判断した場合は(S56でYES)、当該指定された動画コマを配置した集約頁の画像を、S52又はS59で指定された1シート当たりのコマ数と、S54又はS60で設定された配置順とに従って生成し(S57)、データ変換部218は、当該生成された集約頁の画像を、複合機1でプリントが可能なフォーマット形式のプリントデータに変換する(S58)。なお、集約頁作成部219が、印刷する動画コマが指定されていないと判断した場合は(S56でNO)、S57及びS58の処理を行うことなく処理を終了する。
【0100】
次に、指定動画コマ情報の付加処理の他の実施形態を説明する。図14は、指定動画コマ情報の付加処理の他の実施形態を示すフローチャートである。当該他の実施形態として示す処理は、図9に示すS27の後、又は図11に示すS38の後に行われる。
【0101】
この実施形態では、変換頻度算出部221は、プリントデータへの変換対象となった各動画コマについての変換回数をカウントしている。ユーザ所望の動画コマ又は予め定められた動画コマがプリントデータに変換されると(図9のS27,図11のS38)、変換頻度算出部221は、当該プリントデータへの変換対象となった各動画コマについての変換回数をカウントアップし、各動画データの変換頻度を算出する(S61)。すなわち、変換頻度算出部221は、当該プリントデータへの変換対象となった各動画コマについての変換回数を記憶し、予め定められた期間(例えは、7日間)毎に、各動画コマについての上記変換回数を集計することにより各動画コマについてのそれぞれの変換頻度を算出する。
【0102】
そして、コマ情報付加部215は、上記変換頻度算出部221によって算出された変換頻度が予め定められた値(例えば、14等)に達している動画コマを検出し、当該検出した動画コマからなる指定動画コマ情報を作成し(S62)、当該指定動画コマ情報を文書ファイルに付加する(S63)。
【0103】
なお、図11に示す処理のように、ユーザIDに基づくユーザ識別が行われている場合は、変換頻度算出部221は、各ユーザIDに対応する指定動画コマ情報毎に、各動画コマについての上記変換頻度を算出し、各ユーザID毎に、上記変換頻度が予め定められた値に達している動画コマからなる指定動画コマ情報を作成し、当該作成した指定動画コマ情報を文書ファイルに付加する。
【0104】
続いて、指定動画コマ情報の付加処理の更に他の実施形態を説明する。図15は、指定動画コマ情報の付加処理の更に他の実施形態を示すフローチャートである。当該更に他の実施形態として示す処理は、図4に示すS7〜S10の処理に代えて行われる。
【0105】
この実施形態では、動画再生部210が、当該文書ファイルに埋め込まれている動画データを、当該文書画像内の動画データ再生領域pzで再生させているとき(図4のS6)、変化量算出部223が、当該再生されている動画データの各動画コマについて、直前に再生される動画コマの画像データに対する上記変化量を算出する(S71)。そして、動画コマ受付部214は、当該算出された変化量が予め定められた値に達している画素が、上記予め定められた数だけ存在する各動画コマを記憶する(S72)。
【0106】
そして、コマ情報付加部215は、上記記憶した各動画コマからなる指定動画コマ情報を作成し(S73)、当該指定動画コマ情報を文書ファイルに付加する(S74)。
【0107】
なお、本発明は上記実施の形態の構成に限られず種々の変形が可能である。すなわち、本発明の範囲は上記に示した各実施形態に限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。
【0108】
例えば、複合機1が、その制御ユニット100に、上述したPC31と同様の動画再生部210、表示制御部213、動画コマ受付部214、コマ情報付加部215、変換候補受付部217、データ変換部218、集約頁作成部219、ユーザ識別部220、変換頻度算出部221、及び変化量算出部223のうち、上述した図4乃至図15に示した処理を実行するために必要な各部を備えるものとし、当該PC31で行う図4乃至図15に示した処理を複合機1が行うものとしてもよい。
【0109】
この場合、記憶部170に上記ファイル生成プログラムが記憶されているものとし、制御ユニット100が、当該ファイル生成プログラムに従って機能することで、表示制御部213、動画コマ受付部214、コマ情報付加部215、変換候補受付部217、データ変換部218、集約頁作成部219、ユーザ識別部220、変換頻度算出部221、及び変化量算出部223として機能する。また、制御ユニット100は、記憶部170に記憶された動画プレーヤアプリケーションに従って機能することで、動画再生部210として機能する。そして、複合機1の表示部150で上述した各表示処理が行われる。また、制御部103による制御の下、データ変換部218により複合機1での印刷が可能なフォーマット形式に変換されたプリントデータを印刷部130が印刷する。但し、制御ユニット100の制御部211乃至変化量算出部223の構成は、これに限られず、それぞれハード回路により構成されてもよい。
【0110】
また、上記実施形態では、本発明の実施形態の構成及び処理を図1乃至図15に示しているが、当該構成及び処理は本発明の実施形態の単なる一例に過ぎない。
【符号の説明】
【0111】
10 画像形成システム
1 複合機
100 制御ユニット
102 通信部
103 制御部
130 印刷部
150 表示部
170 記憶部
190 画像処理部
25 表示部
27 入力部
31乃至34 PC31
21 制御ユニット
210 動画再生部
211 制御部
212 通信部
213 表示制御部
214 動画コマ受付部
215 コマ情報付加部
217 変換候補受付部
218 データ変換部
219 集約頁作成部
220 ユーザ識別部
221 変換頻度算出部
223 変化量算出部
231 表示制御部
24 HDD
241 印刷対象データ記憶部
SV2 サーバ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示部を備える情報処理装置を、
文書ファイル内に埋め込まれた動画データを前記表示部上に再生させる動画再生部によって再生されている動画データが含む動画コマから、ユーザ指定の動画コマを受け付ける動画コマ受付部と、
前記動画コマ受付部で指定が受け付けられた動画コマを示す指定動画コマ情報を、当該動画データが埋め込まれている文書ファイルに付加するコマ情報付加部と
して機能させるファイル生成プログラム。
【請求項2】
前記指定動画コマ情報が示す動画コマを前記動画データ再生領域に配置した前記文書画像を前記表示部に表示させる表示制御部として、
前記情報処理装置を更に機能させる請求項1に記載のファイル生成プログラム。
【請求項3】
前記文書ファイルに付加された前記指定動画コマ情報が示す動画コマのうち、プリントデータへの変換候補とする動画コマの指定をユーザから受け付ける変換候補受付部と、
前記変換候補受付部に指定が受け付けられた動画コマを前記文書ファイルに含まれる文書画像における動画データ再生領域に配置した当該文書画像の画像データを、プリンタで印刷が可能なプリントデータに変換するデータ変換部として、
前記情報処理装置を更に機能させる請求項1に記載のファイル生成プログラム。
【請求項4】
前記文書ファイルに付加されている前記指定動画コマ情報が示す各動画コマを配置した集約頁の画像データを作成する集約頁作成部として更に機能し、
前記データ変換部が、前記集約頁作成部によって作成された前記集約頁の画像データを、画像形成装置での印刷が可能なプリントデータに変換するように、
更に前記情報処理装置を機能させる請求項3に記載のファイル生成プログラム。
【請求項5】
前記文書ファイルにアクセスする各ユーザを識別するユーザ識別部として更に機能し、
前記動画コマ受付部は、前記動画コマの指定を、前記ユーザ識別部によって識別された各ユーザ毎に受け付け、
前記コマ情報付加部は、前記動画コマ受付部により指定が受け付けられた動画コマを示す前記指定動画コマ情報を、前記各ユーザ毎に前記文書ファイルに付加するように、前記情報処理装置を機能させる請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のファイル生成プログラム。
【請求項6】
前記文書ファイルにアクセスする各ユーザを識別するユーザ識別部として更に機能し、
前記動画コマ受付部は、前記動画コマの指定を、前記ユーザ識別部によって識別された各ユーザ毎に受け付け、
前記コマ情報付加部は、前記動画コマ受付部により指定が受け付けられた動画コマを示す前記指定動画コマ情報を、前記各ユーザ毎に前記文書ファイルに付加するように機能し、
前記表示制御部が、前記各ユーザの指定動画コマ情報毎に、当該指定動画コマ情報が示す動画コマを前記動画データ再生領域に配置した前記文書画像を前記表示部に表示させるように、前記情報処理装置を更に機能させる請求項2に記載のファイル生成プログラム。
【請求項7】
前記文書ファイルにアクセスする各ユーザを識別するユーザ識別部として更に機能し、
前記動画コマ受付部は、前記動画コマの指定を、前記ユーザ識別部によって識別された各ユーザ毎に受け付け、
前記コマ情報付加部は、前記動画コマ受付部により指定が受け付けられた動画コマを示す前記指定動画コマ情報を、前記各ユーザ毎に前記文書ファイルに付加するように機能し、
前記データ変換部が、前記各ユーザ毎に付加されている指定動画コマ情報が示す動画コマの画像データに対して、当該各ユーザの指定動画コマ情報別に前記データ変換を行うように、前記情報処理装置を更に機能させる請求項3に記載のファイル生成プログラム。
【請求項8】
前記文書ファイルにアクセスする各ユーザを識別するユーザ識別部として更に機能し、
前記動画コマ受付部は、前記動画コマの指定を、前記ユーザ識別部によって識別された各ユーザ毎に受け付け、
前記コマ情報付加部は、前記動画コマ受付部により指定が受け付けられた動画コマを示す前記指定動画コマ情報を、前記各ユーザ毎に前記文書ファイルに付加するように機能し、
前記表示制御部が、前記文書ファイルに付加されている全ユーザの指定動画コマ情報が示す動画コマを前記表示部に表示させるように、前記情報処理装置を機能させる請求項2に記載のファイル生成プログラム。
【請求項9】
前記動画データが含む動画コマについて、前記データ変換部によって前記プリントデータに変換された頻度を算出する変換頻度算出部として更に機能し、
前記動画コマ受付部が、前記変換頻度算出部によって算出された変換頻度が高い動画コマを、前記指定された動画コマとして受け付けるように、前記情報処理装置を機能させる請求項1乃至請求項8のいずれかに記載のファイル生成プログラム。
【請求項10】
前記動画データが含む各動画コマについて、直前に再生される動画コマの画像データに対する変化量を算出する変化量算出部として更に機能し、
前記動画コマ受付部が、前記動画データが含む動画コマのうち、前記変化量算出部によって算出された変化量が予め定められた値に達している動画コマを、前記指定された動画コマとして受け付けるように、前記情報処理装置を機能させる請求項1乃至請求項8のいずれかに記載のファイル生成プログラム。
【請求項11】
表示部と、
文書ファイル内に埋め込まれた動画データを前記表示部上に再生させる動画再生部によって再生される動画データが含む動画コマからユーザ指定の動画コマを受け付ける動画コマ受付部と、
前記動画コマ受付部で指定が受け付けられた動画コマを示す指定動画コマ情報を、当該動画データが埋め込まれている文書ファイルに付加するコマ情報付加部と
を備える情報処理装置。
【請求項12】
表示部と、
文書ファイル内に埋め込まれた動画データを前記表示部上に再生させる動画再生部によって再生される動画データが含む動画コマからユーザ指定の動画コマを受け付ける動画コマ受付部と、
前記動画コマ受付部で指定が受け付けられた動画コマを示す指定動画コマ情報を、当該動画データが埋め込まれている文書ファイルに付加するコマ情報付加部と、
前記コマ情報付加部によって前記文書ファイルに付加された前記指定動画コマ情報が示す動画コマを印刷する印刷部と
を備える画像形成装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate


【公開番号】特開2012−99932(P2012−99932A)
【公開日】平成24年5月24日(2012.5.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−244244(P2010−244244)
【出願日】平成22年10月29日(2010.10.29)
【出願人】(000006150)京セラミタ株式会社 (13,173)
【Fターム(参考)】