ファイル生成装置
【課題】新規ファイルを生成する際に、新規ファイルが格納されるフォルダを簡単な操作で指定することができるファイル生成装置を提供する。
【解決手段】アプリアイコン1が右ドラッグされ、フォルダHJKのウインドウの位置でドロップされることにより、アプリアイコン1とフォルダHJKとが関連付けられ、さらに、アプリアイコン1のファイル形式の新規ファイルを生成することが指示されると、フォルダHJKを、前記新規ファイルが格納されるフォルダとして指定して、前記新規ファイルを生成するファイル生成装置。
【解決手段】アプリアイコン1が右ドラッグされ、フォルダHJKのウインドウの位置でドロップされることにより、アプリアイコン1とフォルダHJKとが関連付けられ、さらに、アプリアイコン1のファイル形式の新規ファイルを生成することが指示されると、フォルダHJKを、前記新規ファイルが格納されるフォルダとして指定して、前記新規ファイルを生成するファイル生成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ファイル作成装置に関し、特にアプリケーションソフトウェアにより利用されるファイルを新規に生成するときに用いられるファイル生成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来(現行)の情報処理装置では、ワープロソフト、表計算ソフト、プレゼンテーションソフト等のアプリケーションソフトウェアを立ち上げると、ファイルの名前もファイルが格納されるフォルダも未指定のまま、ファイルを編集するための編集画面が表示される。例えば、代表的なワープロソフトであるMicrosoft社のWordの場合、ソフトウェアを立ち上げると図14に示すような編集画面が表示される。
【0003】
ユーザは、上記編集画面を見ながら新規ファイルに対して編集作業(入力作業)を行い、当該作業を終えると新規ファイルの保存作業に移る。新規ファイルの保存作業においては、「名前を付けて保存」あるいは「上書き保存」の項目を選択することで「新規ファイルに名前をつけて保存するためのダイアログボックス」がポップアップ表示されるが、新規ファイルを格納したいフォルダが当該ダイアログボックス内に表示されているフォルダ以外である場合、ユーザは、当該ダイアログボックスにて一つずつ階層をたどって、新規ファイルを格納したいフォルダを探索し、新規ファイルを格納したいフォルダに到達した後、当該ダイアログボックスのファイル名入力欄にファイルの名前を入力する。これにより、新規ファイルの名前と新規ファイルが格納されるフォルダが指定され、保存作業が終了することになる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平7−73170号公報(要約)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
通常、新規ファイルを生成するときには、新規ファイルを格納したいフォルダのウインドウがすでに開いていることが多い。また、新規ファイルを生成する前に、新規ファイルを格納したいフォルダのウインドウをまず開く操作をすることも多い。
【0006】
ところが、従来(現行)の情報処理装置では、新規ファイルを格納したいフォルダのウインドウが開いている場合であっても、新規ファイルが格納されるフォルダの指定は、わざわざ、別途アプリケーションソフトウェアによってポップアップ表示される「新規ファイルに名前をつけて保存するためのダイアログボックス」によって、目的のフォルダへ一つずつ階層をたどる操作を行う必要があり、ユーザにとって不便であった。
【0007】
なお、特許文献1には、編集ファイルの部分データを持った新規ファイルを容易に作成する編集方法とその装置が開示されているが、新規ファイルを作成する際に新規ファイルの名前及び新規ファイルが格納されるフォルダをどのような手順で指定するかについては何ら開示されていない。
【0008】
本発明は、上記の状況に鑑み、新規ファイルを生成する際に、新規ファイルが格納されるフォルダを簡単な操作で指定することができるファイル生成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために本発明に係るファイル生成装置は、表示装置と、ポインティングデバイスとを備えるファイル生成装置であって、前記表示装置が、アプリケーションソフトウェアを実行する実行ファイルのアイコン(ショートカットアイコンを含む)を少なくとも一つ表示し、フォルダのウインドウ及びフォルダのアイコン(ショートカットアイコンを含む)を少なくとも一つ表示している状態において、ユーザが前記ポインティングデバイスを操作することに対応して、前記表示装置が表示しているアプリケーションソフトウェアを実行する実行ファイルのアイコン(ショートカットアイコンを含む)の中の一つと、前記表示装置が表示しているフォルダのウインドウ及びフォルダのアイコン(ショートカットアイコンを含む)の中の一つとが関連付けられ、さらに、関連付けの対象であるアプリケーションソフトウェアのファイル形式の新規ファイルを生成することが指示されると、関連付けの対象であるフォルダを、関連付けの対象であるアプリケーションソフトウェアのファイル形式の新規ファイルが格納されるフォルダとして指定して、関連付けの対象であるアプリケーションソフトウェアのファイル形式の新規ファイルを生成する制御部を備える構成とする。
【0010】
このような構成によると、新規ファイルを格納したいフォルダが表示されている場合(新規ファイルを格納したいフォルダのウインドウが開いている場合あるいは新規ファイルを格納したいフォルダのアイコンが表示されている場合)に、アプリケーションソフトウェアによってポップアップ表示される「新規ファイルに名前をつけて保存するためのダイアログボックス」によって、目的のフォルダへ一つずつ階層をたどる操作を行うことなく、新規ファイルが格納されるフォルダを指定することができる。したがって、簡単な操作で新規ファイルが格納されるフォルダを指定することができる。これにより、利便性が向上する。
【0011】
例えば、前記表示装置が表示しているアプリケーションソフトウェアを実行する実行ファイルのアイコン(ショートカットアイコンを含む)の中の一つが、前記ポインティングデバイスに対するユーザの所定操作により、ドラッグされ、前記表示装置が表示しているフォルダのウインドウ及びフォルダのアイコン(ショートカットアイコンを含む)の中の一つの位置でドロップされることにより、前記表示装置が表示しているアプリケーションソフトウェアを実行する実行ファイルのアイコン(ショートカットアイコンを含む)の中の一つと、前記表示装置が表示しているフォルダのウインドウ及びフォルダのアイコン(ショートカットアイコンを含む)の中の一つとが関連付けられるようにすることができる。
【0012】
また、前記制御部は、前記表示装置が、アプリケーションソフトウェアを実行する実行ファイルのアイコン(ショートカットアイコンを含む)を少なくとも一つ表示し、フォルダのウインドウ及びフォルダのアイコン(ショートカットアイコンを含む)を少なくとも一つ表示している状態において、ユーザが前記ポインティングデバイスを操作することに対応して、前記表示装置が表示しているアプリケーションソフトウェアを実行する実行ファイルのアイコン(ショートカットアイコンを含む)の中の一つと、前記表示装置が表示しているフォルダのウインドウ及びフォルダのアイコン(ショートカットアイコンを含む)の中の一つとが関連付けられ、さらに、関連付けの対象であるアプリケーションソフトウェアのファイル形式の新規ファイルを生成することが指示され、その後、関連付けの対象であるアプリケーションソフトウェアのファイル形式の新規ファイルのファイル名が入力されると、関連付けの対象であるフォルダを、関連付けの対象であるアプリケーションソフトウェアのファイル形式の新規ファイルが格納されるフォルダとして指定するとともに、入力されたファイル名を、関連付けの対象であるアプリケーションソフトウェアのファイル形式の新規ファイルのファイル名として指定して、関連付けの対象であるアプリケーションソフトウェアのファイル形式の新規ファイルを生成することが望ましい。
【0013】
このような構成によると、新規ファイルを格納したいフォルダが表示されている場合(新規ファイルを格納したいフォルダのウインドウが開いている場合あるいは新規ファイルを格納したいフォルダのアイコンが表示されている場合)に、アプリケーションソフトウェアによってポップアップ表示される「新規ファイルに名前をつけて保存するためのダイアログボックス」を用いることなく、新規ファイルの名前を入力することができる。これにより、利便性がさらに向上する。
【0014】
また、前記制御部は、関連付けの対象であるアプリケーションソフトウェアのファイル形式の新規ファイルを生成する前に、関連付けの対象であるアプリケーションソフトウェアを立ち上げることが望ましい。
【0015】
このような構成により、新規ファイルを格納したいフォルダが表示されている場合(新規ファイルを格納したいフォルダのウインドウが開いている場合あるいは新規ファイルを格納したいフォルダのアイコンが表示されている場合)に、新規ファイルが格納されるフォルダの指定とともに、アプリケーションソフトウェアの立ち上げも行える。これにより、利便性がさらに向上する。
【0016】
なお、関連付けの対象であるアプリケーションソフトウェアが新規ファイルを生成する可能性のあるアプリケーションソフトウェアでない場合には、関連付けの対象であるアプリケーションソフトウェアのファイル形式の新規ファイルを生成することを指示するために必要なポップアップウインドウ表示を表示しないようにすることが望ましい。
【0017】
また、上記目的を達成するために本発明に係るファイル生成装置は、表示装置と、ポインティングデバイスとを備えるファイル生成装置であって、前記表示装置が、アプリケーションソフトウェアのウインドウを少なくとも一つ表示し、フォルダのウインドウ及びフォルダのアイコン(ショートカットアイコンを含む)を少なくとも一つ表示している状態において、ユーザが前記ポインティングデバイスを操作することに対応して、前記表示装置が表示しているアプリケーションソフトウェアのウインドウ内に配置されている所定のアイコンの中の一つと、前記表示装置が表示しているフォルダのウインドウ及びフォルダのアイコン(ショートカットアイコンを含む)の中の一つとが関連付けられると、関連付けの対象であるフォルダを、関連付けの対象である所定のアイコンをウインドウ内に配置しているアプリケーションソフトウェアのファイル形式の新規ファイルが格納されるフォルダとして指定して、関連付けの対象である所定のアイコンをウインドウ内に配置しているアプリケーションソフトウェアのファイル形式の新規ファイルを生成する制御部を備える構成としてもよい。
【0018】
このような構成によると、新規ファイルを格納したいフォルダが表示されている場合(新規ファイルを格納したいフォルダのウインドウが開いている場合あるいは新規ファイルを格納したいフォルダのアイコンが表示されている場合)に、アプリケーションソフトウェアによってポップアップ表示される「新規ファイルに名前をつけて保存するためのダイアログボックス」によって、目的のフォルダへ一つずつ階層をたどる操作を行うことなく、新規ファイルが格納されるフォルダを指定することができる。したがって、簡単な操作で新規ファイルが格納されるフォルダを指定することができる。これにより、利便性が向上する。
【0019】
例えば、前記表示装置が表示しているアプリケーションソフトウェアのウインドウ内に配置されている所定のアイコンの中の一つが、前記ポインティングデバイスに対するユーザの所定操作により、ドラッグされ、前記表示装置が表示しているフォルダのウインドウ及びフォルダのアイコン(ショートカットアイコンを含む)の中の一つの位置でドロップされることにより、前記表示装置が表示しているアプリケーションソフトウェアのウインドウ内に配置されている所定のアイコンの中の一つと、前記表示装置が表示しているフォルダのウインドウ及びフォルダのアイコン(ショートカットアイコンを含む)の中の一つとが関連付けられるようにすることができる。
【0020】
なお、コンピュータを上記いずれかの構成のファイル生成装置として機能させるためのファイル生成プログラムを、前記コンピュータにインストールすることによっても、上記目的を達成することができる。
【発明の効果】
【0021】
本発明によると、新規ファイルを生成する際に、新規ファイルが格納されるフォルダを簡単な操作で指定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明の一実施形態に係るファイル生成装置を示す図である。
【図2】本発明の一実施形態に係るファイル生成装置の動作を示すフローチャートである。
【図3】本発明の一実施形態に係るファイル生成装置の動作を示すフローチャートである。
【図4】表示装置の表示画面例を示す図である。
【図5】表示装置の表示画面例を示す図である。
【図6】表示装置の表示画面例を示す図である。
【図7】表示装置の表示画面例を示す図である。
【図8】表示装置の表示画面例を示す図である。
【図9】表示装置の表示画面例を示す図である。
【図10】表示装置の表示画面例を示す図である。
【図11】ポップアップウインドウの例を示す図である。
【図12】本発明の一実施形態に係るファイル生成装置の動作を示すフローチャートである。
【図13】表示装置の表示画面例を示す図である。
【図14】Microsoft社のWordを立ち上げた場合に表示される編集画面を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
本発明の実施形態について図面を参照して以下に説明する。
【0024】
図1に示す本発明の一実施形態に係るファイル生成装置は、パーソナルコンピュータであり、パーソナルコンピュータ全体の制御を司るCPU(Central Processing Unit)1と、CPU1の主メモリでありプログラム実行時の作業領域となるRAM(Random Access Memory)2と、パーソナルコンピュータのオペレーティングシステム(OS)や各種のアプリケーションソフトウェア等を記憶しているハードディスク装置3と、光ディスクからの読み込みや光ディスクへの読み書きが可能な光ディスク装置4と、表示用データを一時記憶する表示メモリ5と、表示メモリ5から出力される表示用データに基づく表示を行う表示装置6と、キーボード7と、ポインティングデバイス8と、ポインティングデバイス8の状態を検出して表示装置6の表示画面上のポインタ位置やポインティングデバイス8の状態等の信号をCPU1に出力するポインティングデバイスコントローラ9と、上記の各構成要素を接続するバス10とを備える。
【0025】
次に、図1に示す本発明の一実施形態に係るファイル生成装置のOSに従った動作について、図2及び図3のフローチャートを参照して説明する。図2及び図3のフローチャートにおいて、本発明特有の処理については太線で記している。
【0026】
ここで、図2のフロー開始時には、OSの立ち上がりが完了しており且つ図4又は図5に示す表示装置6の表示画面のように、フォルダHJKのウインドウが開いている状態であるものとする。なお、図4に示す表示装置6の表示画面において、ユーザがポインティングデバイス8を操作することにより、画面左下のスタートボタンが押されると、図5に示す表示装置6の表示画面になる。また、図4及び図5に示す表示装置6の表示画面中のアプリアイコン1は、第1のアプリケーションソフトウェアを実行する実行ファイル(.exe形式のファイル)のショートカットアイコンである。同様に、図4及び図5に示す表示装置6の表示画面中のアプリアイコン2は、第2のアプリケーションソフトウェアを実行する実行ファイルのショートカットアイコンである。
【0027】
まず、ステップS10において、CPU1は、表示装置6の表示画面中のアイコンを対象とした右ドラッグ(ポインティングデバイス8の右ボタンを用いたドラッグ)が開始されたか否かを判定する。表示装置6の表示画面中のアイコンを対象とした右ドラッグが開始されていない間にユーザにより他の操作がなされた場合、当該操作に応じた割り込み処理が実行される。一方、表示装置6の表示画面中のアイコンを対象とした右ドラッグが開始されたと判定された場合(ステップS10のYES)、ステップS20に移行する。
【0028】
ステップS20において、CPU1は、右ドラッグ対象のアイコンの属性に関する情報を、RAM2が記憶するパラメータATBに記述する。
【0029】
ステップS20に続くステップS30において、CPU1は、ポインティングデバイス8に対してドロップ操作が行われたか否かを判定する。そして、ポインティングデバイス8に対してドロップ操作が行われたと判定された場合(ステップS30のYES)、CPU1は、ドロップ位置のフォルダに関する情報を、RAM2が記憶するパラメータFLDに記述する(ステップS40)。例えば、ドロップ位置が図6に示す点線矢印の先端である場合、ドロップ位置のフォルダはフォルダHJKになり、ドロップ位置が図7に示す点線矢印の先端である場合、ドロップ位置のフォルダはフォルダNJKになるとともに、表示装置6の表示画面が図7から図8に切り替わる即ちフォルダHJKのウインドウがフォルダNJKのウインドウに切り替わる。
【0030】
ちなみに、従来(現行)の情報処理装置では、ステップS20、ステップS40、及び後述するステップS50〜S150の各処理は実行されず、ポインティングデバイス8に対してドロップ操作が行われたと判定された場合(ステップS30のYES)、後述するステップS160に移行することになる。
【0031】
ステップS40に続くステップS50において、CPU1は、パラメータATBに記述されている情報が、アプリケーションソフトウェアを実行する実行ファイルを示しているか否かを判定する。
【0032】
パラメータATBに記述されている情報が、アプリケーションソフトウェアを実行する実行ファイルを示していないと判定された場合(ステップS50のNO)、後述するステップS160に移行する。一方、パラメータATBに記述されている情報が、アプリケーションソフトウェアを実行する実行ファイルを示していると判定された場合(ステップS50のYES)、CPU1は、パラメータATBに記述されている情報に基づいて、パラメータATBに対応しているアイコンが、新規ファイルを生成する可能性のあるアプリケーションソフトウェアを実行する実行ファイルのアイコン(ショートカットアイコンを含む)であるか否かを判定する(ステップS60)。
【0033】
例えば、ワープロソフト、表計算ソフト、プレゼンテーションソフト等のアプリケーションソフトウェアは、ユーザがポインティングデバイス8を操作することによって新規ファイルを生成する可能性のあるアプリケーションソフトウェアである。これに対して、例えば、一般的なゲームのアプリケーションソフトウェアは、ユーザがポインティングデバイス8を操作することによって新規ファイルを生成する可能性のないアプリケーションソフトウェアである。このため、例えば、パラメータATBに対応しているアイコンが一般的なゲームのアプリケーションソフトウェアである場合には、ステップS60での判定結果は否となる。
【0034】
パラメータATBに対応しているアイコンが、新規ファイルを生成する可能性のあるアプリケーションソフトウェアを実行する実行ファイルのアイコン(ショートカットアイコンを含む)でないと判定された場合(ステップS60のNO)、後述するステップS160に移行する。一方、パラメータATBに対応しているアイコンが、新規ファイルを生成する可能性のあるアプリケーションソフトウェアを実行する実行ファイルのアイコン(ショートカットアイコンを含む)であると判定された場合(ステップS60のYES)、CPU1は、例えば図9に示すようなポップアップウインドウを表示装置6に表示させ、4つの項目(「ここにコピー」、「ここに移動」、「ショートカットをここに作成」、「ここにファイルを生成・アプリの立ち上げ」)または「キャンセル」の中から1つの選択をユーザに促す(ステップS70)。
【0035】
ステップS70に続くステップS80において、CPU1は、ステップS70で表示させたポップアップウインドウ中の5つの選択肢から何か選択されたか否かを判定する。
【0036】
ステップS70で表示させたポップアップウインドウ中の5つの選択肢から何か選択されたと判定された場合(ステップS80のYES)、CPU1は、4番目の選択肢即ち「ここに新規ファイルを生成・アプリの立ち上げ」という項目が選択されたか否かを判定する(ステップS90)。4番目の選択肢が選択されていないと判定された場合(ステップS90のNO)、後述するステップS180に移行する。一方、4番目の選択肢が選択されていると判定された場合(ステップS90のYES)、CPU1は、例えば図10に示すようなポップアップウインドウを表示装置6に表示させ、ファイル名入力または「キャンセル」の選択をユーザに促す(ステップS100)。なお、図10に示す表示装置6の表示画面では、ポップアップウインドウのファイル名入力欄に、フォルダHJKに格納する新規ファイルのデフォルト名である「ABC1.○△×」が表示されているが、ユーザがキーボード7に対して入力操作を行うことで、デフォルト名からの変更が可能である。
【0037】
ステップS100に続くステップS110において、CPU1は、ステップS100で表示させたポップアップウインドウ中のキャンセルが選択されたか否かを判定する。キャンセルが選択されたと判定された場合(ステップS110のYES)、後述するキャンセル処理に移行する。一方、キャンセルが選択されていないと判定された場合(ステップS110のNO)、CPU1は、CRキー(Enterキー、returnキー)や表示画面上のOKボタンの押下の有無により、ファイル名入力が完了したか否かを判定する(ステップS120)。
【0038】
CRキーの押下がなくファイル名入力が完了していないと判定された場合(ステップS120のNO)、ステップS110に戻る。一方、CRキーの押下があってファイル名入力が完了していると判定された場合(ステップS120のYES)、CPU1は、入力されたファイル名に関する情報を、RAM2が記憶するパラメータFILE_NAMEに記述し(ステップS130)、パラメータATBに対応しているアイコンの実行ファイルを実行して、パラメータATBに対応しているアイコンのアプリケーションソフトウェアを立ち上げ(ステップS140)、パラメータFILE_NAMEに記述されているファイル名に関する情報に応じたファイル名(パラメータFILE_NAME対応ファイル名)の新規ファイルを生成し、その新規ファイルをパラメータFLDに記述されているフォルダに関する情報に応じたフォルダ(パラメータFLD対応フォルダ)に格納する(ステップS150)。その結果、ステップS140で立ち上げたアプリケーションソフトウェアの立ち上がり直後から、パラメータFLD対応フォルダに格納されているパラメータFILE_NAME対応ファイル名の新規ファイルが開いた状態になる。なお、当該新規ファイルのファイル形式は、パラメータATBに対応しているアイコンのアプリケーションソフトウェアのファイル形式である。
【0039】
ステップS150より後は、ユーザのキーボード7やポインティングデバイス8に対する操作に応じて、ステップS170で立ち上げたアプリケーションソフトウェアの処理が実行される。
【0040】
また、上述したステップS50又はステップS60の判定結果が否であってステップS160に移行した場合、CPU1は、例えば図11に示すようなポップアップウインドウを表示装置6に表示させ、3つの項目(「ここにコピー」、「ここに移動」、「ショートカットをここに作成」)または「キャンセル」の中から1つの選択をユーザに促す。
【0041】
ステップS160に続くステップS170において、CPU1は、ステップS160で表示させたポップアップウインドウ中の4つの選択肢から何か選択されたか否かを判定する。
【0042】
ステップS160で表示させたポップアップウインドウ中の4つの選択肢から何か選択されたと判定された場合(ステップS170のYES)又は上述したステップS90の判定結果が否である場合、CPU1は、ステップS160又はステップS70で表示させたポップアップウインドウ中の1番目の選択肢即ち「ここにコピー」という項目が選択されたか否かを判定する(ステップS180)。
【0043】
1番目の選択肢が選択されていると判定された場合(ステップS180のYES)、CPU1は、アイコンのコピー処理を実行する。一方、1番目の選択肢が選択されていないと判定された場合(ステップS180のNO)、CPU1は、ステップS160又はステップS70で表示させたポップアップウインドウ中の2番目の選択肢即ち「ここに移動」という項目が選択されたか否かを判定する(ステップS190)。
【0044】
2番目の選択肢が選択されていると判定された場合(ステップS190のYES)、CPU1は、アイコンの移動処理を実行する。一方、2番目の選択肢が選択されていないと判定された場合(ステップS190のNO)、CPU1は、ステップS160又はステップS70で表示させたポップアップウインドウ中の3番目の選択肢即ち「ショートカットをここに作成」という項目が選択されたか否かを判定する(ステップS200)。
【0045】
3番目の選択肢が選択されていると判定された場合(ステップS200のYES)、CPU1は、アイコンのショートカット作成処理を実行する。一方、3番目の選択肢が選択されていないと判定された場合(ステップS200のNO)又は上述したステップS110の判定結果が否でない場合、CPU1は、キャンセル処理を行う。
【0046】
図1に示す本発明の一実施形態に係るファイル生成装置では、上記のような動作により、新規ファイルを格納したいフォルダが表示されている場合(新規ファイルを格納したいフォルダのウインドウが開いている場合あるいは新規ファイルを格納したいフォルダのアイコンが表示されている場合)に、アプリケーションソフトウェアによってポップアップ表示される「新規ファイルに名前をつけて保存するためのダイアログボックス」によって、目的のフォルダへ一つずつ階層をたどる操作を行うことなく、新規ファイルが格納されるフォルダを指定することができる。これにより、利便性が向上する。
【0047】
さらに、図1に示す本発明の一実施形態に係るファイル生成装置では、上記のような動作により、新規ファイルを格納したいフォルダが表示されている場合(新規ファイルを格納したいフォルダのウインドウが開いている場合あるいは新規ファイルを格納したいフォルダのアイコンが表示されている場合)に、アプリケーションソフトウェアによってポップアップ表示される「新規ファイルに名前をつけて保存するためのダイアログボックス」によって、目的のフォルダへ一つずつ階層をたどる操作を行うことなく、新規ファイルの名前を入力することができる。これにより、利便性がさらに向上する。
【0048】
さらに、図1に示す本発明の一実施形態に係るファイル生成装置では、上記のような動作により、新規ファイルを格納したいフォルダが表示されている場合(新規ファイルを格納したいフォルダのウインドウが開いている場合あるいは新規ファイルを格納したいフォルダのアイコンが表示されている場合)に、新規ファイルが格納されるフォルダの指定と新規ファイルの名前入力とともに、アプリケーションソフトウェアの立ち上げも行える。これにより、利便性がさらに向上する。
【0049】
以上、本発明に係る実施形態について説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実行することができる。
【0050】
例えば、ドロップの位置に必ずしもフォルダがあるとは限らないので、上述したステップS30とステップS40との間に、ドロップの位置にフォルダがあるか否かを判定するステップを設け、ドロップの位置にフォルダがあると判定された場合にのみ上述したステップS40に移行し、ドロップの位置にフォルダがないと判定された場合には上述したステップS160に移行するようにしてもよい。
【0051】
また、図1に示す本発明の一実施形態に係るファイル生成装置は、図2及び図3のフローチャートに示すようなOSに従った動作に代えてあるいは加えて、図12のフローチャートに示すようなOS及び所定のアプリケーションソフトウェアに従った動作を行っても良い。図12のフローチャートにおいて、本発明特有の処理については太線で記している。
【0052】
ここで、図12のフロー開始時には、OS及び所定のアプリケーションソフトウェアの立ち上がりが完了しており且つ図13に示す表示装置6の表示画面のように、所定のアプリケーションソフトウェアのウインドウとフォルダHJKのウインドウとが開いており、所定のアプリケーションソフトウェアのウインドウにおいて、ファイルの名前もファイルが格納されるフォルダも未指定のまま、ファイルを編集するための編集画面が表示されている状態であるものとする。
【0053】
まず、ステップS210において、CPU1は、表示装置6の表示画面中に表示されている所定のアプリケーションソフトウェアのウインドウ内に配置されている「上書き保存用アイコン」を対象とした右ドラッグ(ポインティングデバイス8の右ボタンを用いたドラッグ)が開始されたか否かを判定する。表示装置6の表示画面中のアイコンを対象とした右ドラッグが開始されていない間にユーザにより他の操作がなされた場合、当該操作に応じた割り込み処理が実行される。一方、表示装置6の表示画面中に表示されている所定のアプリケーションソフトウェアのウインドウ内に配置されている「上書き保存用アイコン」を対象とした右ドラッグが開始されたと判定された場合(ステップS210のYES)、ステップS220に移行する。
【0054】
ステップS220において、CPU1は、ポインティングデバイス8に対してドロップ操作が行われたか否かを判定する。そして、ポインティングデバイス8に対してドロップ操作が行われたと判定された場合(ステップS220のYES)、CPU1は、ドロップ位置のフォルダに関する情報を、RAM2が記憶するパラメータFLDに記述する(ステップS230)。例えば、ドロップ位置が図13に示す点線矢印の先端である場合、ドロップ位置のフォルダはフォルダHJKになる。なお、ドロップ位置がフォルダNJKのアイコンである場合には、図13に示す表示画面中のフォルダHJKのウインドウがフォルダNJKのウインドウに切り替わる。
【0055】
ステップS230に続くステップS240において、CPU1は、例えば図13に示すようなポップアップウインドウを表示装置6に表示させ、ファイル名入力または「キャンセル」の選択をユーザに促す。なお、図13に示す表示装置6の表示画面では、ポップアップウインドウのファイル名入力欄に、フォルダHJKに格納する新規ファイルのデフォルト名である「ABC1.○△×」が表示されているが、ユーザがキーボード7に対して入力操作を行うことで、デフォルト名からの変更が可能である。
【0056】
ステップS240に続くステップS250において、CPU1は、ステップS240で表示させたポップアップウインドウ中のキャンセルが選択されたか否かを判定する。キャンセルが選択されたと判定された場合(ステップS250のYES)、キャンセル処理に移行する。一方、キャンセルが選択されていないと判定された場合(ステップS250のNO)、CPU1は、CRキー(Enterキー、returnキー)や表示画面上のOKボタンの押下の有無により、ファイル名入力が完了したか否かを判定する(ステップS260)。
【0057】
CRキーの押下がなくファイル名入力が完了していないと判定された場合(ステップS260のNO)、ステップS250に戻る。一方、CRキーの押下があってファイル名入力が完了していると判定された場合(ステップS260のYES)、CPU1は、入力されたファイル名に関する情報を、RAM2が記憶するパラメータFILE_NAMEに記述し(ステップS270)、所定のアプリケーションソフトウェアのウインドウで表示されている、ファイルの名前もファイルが格納されるフォルダも未指定のまま、ファイルを編集するための編集画面の内容を反映した新規ファイルのファイル名を、パラメータFILE_NAMEに記述されているファイル名に関する情報に応じたファイル名(パラメータFILE_NAME対応ファイル名)とし、その新規ファイルをパラメータFLDに記述されているフォルダに関する情報に応じたフォルダ(パラメータFLD対応フォルダ)に格納する(ステップS280)。
【0058】
図1に示す本発明の一実施形態に係るファイル生成装置では、上記のような動作により、新規ファイルを格納したいフォルダが表示されている場合(新規ファイルを格納したいフォルダのウインドウが開いている場合あるいは新規ファイルを格納したいフォルダのアイコンが表示されている場合)に、アプリケーションソフトウェアによってポップアップ表示される「新規ファイルに名前をつけて保存するためのダイアログボックス」によって、目的のフォルダへ一つずつ階層をたどる操作を行うことなく、新規ファイルが格納されるフォルダを指定することができる。これにより、利便性が向上する。
【0059】
なお、図1に示す本発明の一実施形態に係るファイル生成装置は、パーソナルコンピュータであったが、本発明に係るファイル生成装置は、パーソナルコンピュータに限らず、GUI(Graphical User Interface)を有する情報処理装置全般に適用可能であり、例えば携帯情報端末などにも適用することができる。また、ポインティングデバイス8としては、例えば、マウス、タッチパッド、表示装置6の表示画面上に設けられるタッチパネル等が挙げられる。
【0060】
また、本発明に係るファイル生成装置の新規ファイル生成処理を実行するために必要なプログラムの種類は特に限定されることはなく、例えばOSのみによって新規ファイル生成処理が実行されても良く、OSとアプリケーションソフトウェアの両方によって新規ファイル生成処理が実行されても良い。
【符号の説明】
【0061】
1 CPU
2 RAM
3 ハードディスク装置
4 光ディスク装置
5 表示メモリ
6 表示装置
7 キーボード
8 ポインティングデバイス
9 ポインティングデバイスコントローラ
10 バス
【技術分野】
【0001】
本発明は、ファイル作成装置に関し、特にアプリケーションソフトウェアにより利用されるファイルを新規に生成するときに用いられるファイル生成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来(現行)の情報処理装置では、ワープロソフト、表計算ソフト、プレゼンテーションソフト等のアプリケーションソフトウェアを立ち上げると、ファイルの名前もファイルが格納されるフォルダも未指定のまま、ファイルを編集するための編集画面が表示される。例えば、代表的なワープロソフトであるMicrosoft社のWordの場合、ソフトウェアを立ち上げると図14に示すような編集画面が表示される。
【0003】
ユーザは、上記編集画面を見ながら新規ファイルに対して編集作業(入力作業)を行い、当該作業を終えると新規ファイルの保存作業に移る。新規ファイルの保存作業においては、「名前を付けて保存」あるいは「上書き保存」の項目を選択することで「新規ファイルに名前をつけて保存するためのダイアログボックス」がポップアップ表示されるが、新規ファイルを格納したいフォルダが当該ダイアログボックス内に表示されているフォルダ以外である場合、ユーザは、当該ダイアログボックスにて一つずつ階層をたどって、新規ファイルを格納したいフォルダを探索し、新規ファイルを格納したいフォルダに到達した後、当該ダイアログボックスのファイル名入力欄にファイルの名前を入力する。これにより、新規ファイルの名前と新規ファイルが格納されるフォルダが指定され、保存作業が終了することになる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平7−73170号公報(要約)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
通常、新規ファイルを生成するときには、新規ファイルを格納したいフォルダのウインドウがすでに開いていることが多い。また、新規ファイルを生成する前に、新規ファイルを格納したいフォルダのウインドウをまず開く操作をすることも多い。
【0006】
ところが、従来(現行)の情報処理装置では、新規ファイルを格納したいフォルダのウインドウが開いている場合であっても、新規ファイルが格納されるフォルダの指定は、わざわざ、別途アプリケーションソフトウェアによってポップアップ表示される「新規ファイルに名前をつけて保存するためのダイアログボックス」によって、目的のフォルダへ一つずつ階層をたどる操作を行う必要があり、ユーザにとって不便であった。
【0007】
なお、特許文献1には、編集ファイルの部分データを持った新規ファイルを容易に作成する編集方法とその装置が開示されているが、新規ファイルを作成する際に新規ファイルの名前及び新規ファイルが格納されるフォルダをどのような手順で指定するかについては何ら開示されていない。
【0008】
本発明は、上記の状況に鑑み、新規ファイルを生成する際に、新規ファイルが格納されるフォルダを簡単な操作で指定することができるファイル生成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために本発明に係るファイル生成装置は、表示装置と、ポインティングデバイスとを備えるファイル生成装置であって、前記表示装置が、アプリケーションソフトウェアを実行する実行ファイルのアイコン(ショートカットアイコンを含む)を少なくとも一つ表示し、フォルダのウインドウ及びフォルダのアイコン(ショートカットアイコンを含む)を少なくとも一つ表示している状態において、ユーザが前記ポインティングデバイスを操作することに対応して、前記表示装置が表示しているアプリケーションソフトウェアを実行する実行ファイルのアイコン(ショートカットアイコンを含む)の中の一つと、前記表示装置が表示しているフォルダのウインドウ及びフォルダのアイコン(ショートカットアイコンを含む)の中の一つとが関連付けられ、さらに、関連付けの対象であるアプリケーションソフトウェアのファイル形式の新規ファイルを生成することが指示されると、関連付けの対象であるフォルダを、関連付けの対象であるアプリケーションソフトウェアのファイル形式の新規ファイルが格納されるフォルダとして指定して、関連付けの対象であるアプリケーションソフトウェアのファイル形式の新規ファイルを生成する制御部を備える構成とする。
【0010】
このような構成によると、新規ファイルを格納したいフォルダが表示されている場合(新規ファイルを格納したいフォルダのウインドウが開いている場合あるいは新規ファイルを格納したいフォルダのアイコンが表示されている場合)に、アプリケーションソフトウェアによってポップアップ表示される「新規ファイルに名前をつけて保存するためのダイアログボックス」によって、目的のフォルダへ一つずつ階層をたどる操作を行うことなく、新規ファイルが格納されるフォルダを指定することができる。したがって、簡単な操作で新規ファイルが格納されるフォルダを指定することができる。これにより、利便性が向上する。
【0011】
例えば、前記表示装置が表示しているアプリケーションソフトウェアを実行する実行ファイルのアイコン(ショートカットアイコンを含む)の中の一つが、前記ポインティングデバイスに対するユーザの所定操作により、ドラッグされ、前記表示装置が表示しているフォルダのウインドウ及びフォルダのアイコン(ショートカットアイコンを含む)の中の一つの位置でドロップされることにより、前記表示装置が表示しているアプリケーションソフトウェアを実行する実行ファイルのアイコン(ショートカットアイコンを含む)の中の一つと、前記表示装置が表示しているフォルダのウインドウ及びフォルダのアイコン(ショートカットアイコンを含む)の中の一つとが関連付けられるようにすることができる。
【0012】
また、前記制御部は、前記表示装置が、アプリケーションソフトウェアを実行する実行ファイルのアイコン(ショートカットアイコンを含む)を少なくとも一つ表示し、フォルダのウインドウ及びフォルダのアイコン(ショートカットアイコンを含む)を少なくとも一つ表示している状態において、ユーザが前記ポインティングデバイスを操作することに対応して、前記表示装置が表示しているアプリケーションソフトウェアを実行する実行ファイルのアイコン(ショートカットアイコンを含む)の中の一つと、前記表示装置が表示しているフォルダのウインドウ及びフォルダのアイコン(ショートカットアイコンを含む)の中の一つとが関連付けられ、さらに、関連付けの対象であるアプリケーションソフトウェアのファイル形式の新規ファイルを生成することが指示され、その後、関連付けの対象であるアプリケーションソフトウェアのファイル形式の新規ファイルのファイル名が入力されると、関連付けの対象であるフォルダを、関連付けの対象であるアプリケーションソフトウェアのファイル形式の新規ファイルが格納されるフォルダとして指定するとともに、入力されたファイル名を、関連付けの対象であるアプリケーションソフトウェアのファイル形式の新規ファイルのファイル名として指定して、関連付けの対象であるアプリケーションソフトウェアのファイル形式の新規ファイルを生成することが望ましい。
【0013】
このような構成によると、新規ファイルを格納したいフォルダが表示されている場合(新規ファイルを格納したいフォルダのウインドウが開いている場合あるいは新規ファイルを格納したいフォルダのアイコンが表示されている場合)に、アプリケーションソフトウェアによってポップアップ表示される「新規ファイルに名前をつけて保存するためのダイアログボックス」を用いることなく、新規ファイルの名前を入力することができる。これにより、利便性がさらに向上する。
【0014】
また、前記制御部は、関連付けの対象であるアプリケーションソフトウェアのファイル形式の新規ファイルを生成する前に、関連付けの対象であるアプリケーションソフトウェアを立ち上げることが望ましい。
【0015】
このような構成により、新規ファイルを格納したいフォルダが表示されている場合(新規ファイルを格納したいフォルダのウインドウが開いている場合あるいは新規ファイルを格納したいフォルダのアイコンが表示されている場合)に、新規ファイルが格納されるフォルダの指定とともに、アプリケーションソフトウェアの立ち上げも行える。これにより、利便性がさらに向上する。
【0016】
なお、関連付けの対象であるアプリケーションソフトウェアが新規ファイルを生成する可能性のあるアプリケーションソフトウェアでない場合には、関連付けの対象であるアプリケーションソフトウェアのファイル形式の新規ファイルを生成することを指示するために必要なポップアップウインドウ表示を表示しないようにすることが望ましい。
【0017】
また、上記目的を達成するために本発明に係るファイル生成装置は、表示装置と、ポインティングデバイスとを備えるファイル生成装置であって、前記表示装置が、アプリケーションソフトウェアのウインドウを少なくとも一つ表示し、フォルダのウインドウ及びフォルダのアイコン(ショートカットアイコンを含む)を少なくとも一つ表示している状態において、ユーザが前記ポインティングデバイスを操作することに対応して、前記表示装置が表示しているアプリケーションソフトウェアのウインドウ内に配置されている所定のアイコンの中の一つと、前記表示装置が表示しているフォルダのウインドウ及びフォルダのアイコン(ショートカットアイコンを含む)の中の一つとが関連付けられると、関連付けの対象であるフォルダを、関連付けの対象である所定のアイコンをウインドウ内に配置しているアプリケーションソフトウェアのファイル形式の新規ファイルが格納されるフォルダとして指定して、関連付けの対象である所定のアイコンをウインドウ内に配置しているアプリケーションソフトウェアのファイル形式の新規ファイルを生成する制御部を備える構成としてもよい。
【0018】
このような構成によると、新規ファイルを格納したいフォルダが表示されている場合(新規ファイルを格納したいフォルダのウインドウが開いている場合あるいは新規ファイルを格納したいフォルダのアイコンが表示されている場合)に、アプリケーションソフトウェアによってポップアップ表示される「新規ファイルに名前をつけて保存するためのダイアログボックス」によって、目的のフォルダへ一つずつ階層をたどる操作を行うことなく、新規ファイルが格納されるフォルダを指定することができる。したがって、簡単な操作で新規ファイルが格納されるフォルダを指定することができる。これにより、利便性が向上する。
【0019】
例えば、前記表示装置が表示しているアプリケーションソフトウェアのウインドウ内に配置されている所定のアイコンの中の一つが、前記ポインティングデバイスに対するユーザの所定操作により、ドラッグされ、前記表示装置が表示しているフォルダのウインドウ及びフォルダのアイコン(ショートカットアイコンを含む)の中の一つの位置でドロップされることにより、前記表示装置が表示しているアプリケーションソフトウェアのウインドウ内に配置されている所定のアイコンの中の一つと、前記表示装置が表示しているフォルダのウインドウ及びフォルダのアイコン(ショートカットアイコンを含む)の中の一つとが関連付けられるようにすることができる。
【0020】
なお、コンピュータを上記いずれかの構成のファイル生成装置として機能させるためのファイル生成プログラムを、前記コンピュータにインストールすることによっても、上記目的を達成することができる。
【発明の効果】
【0021】
本発明によると、新規ファイルを生成する際に、新規ファイルが格納されるフォルダを簡単な操作で指定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】本発明の一実施形態に係るファイル生成装置を示す図である。
【図2】本発明の一実施形態に係るファイル生成装置の動作を示すフローチャートである。
【図3】本発明の一実施形態に係るファイル生成装置の動作を示すフローチャートである。
【図4】表示装置の表示画面例を示す図である。
【図5】表示装置の表示画面例を示す図である。
【図6】表示装置の表示画面例を示す図である。
【図7】表示装置の表示画面例を示す図である。
【図8】表示装置の表示画面例を示す図である。
【図9】表示装置の表示画面例を示す図である。
【図10】表示装置の表示画面例を示す図である。
【図11】ポップアップウインドウの例を示す図である。
【図12】本発明の一実施形態に係るファイル生成装置の動作を示すフローチャートである。
【図13】表示装置の表示画面例を示す図である。
【図14】Microsoft社のWordを立ち上げた場合に表示される編集画面を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
本発明の実施形態について図面を参照して以下に説明する。
【0024】
図1に示す本発明の一実施形態に係るファイル生成装置は、パーソナルコンピュータであり、パーソナルコンピュータ全体の制御を司るCPU(Central Processing Unit)1と、CPU1の主メモリでありプログラム実行時の作業領域となるRAM(Random Access Memory)2と、パーソナルコンピュータのオペレーティングシステム(OS)や各種のアプリケーションソフトウェア等を記憶しているハードディスク装置3と、光ディスクからの読み込みや光ディスクへの読み書きが可能な光ディスク装置4と、表示用データを一時記憶する表示メモリ5と、表示メモリ5から出力される表示用データに基づく表示を行う表示装置6と、キーボード7と、ポインティングデバイス8と、ポインティングデバイス8の状態を検出して表示装置6の表示画面上のポインタ位置やポインティングデバイス8の状態等の信号をCPU1に出力するポインティングデバイスコントローラ9と、上記の各構成要素を接続するバス10とを備える。
【0025】
次に、図1に示す本発明の一実施形態に係るファイル生成装置のOSに従った動作について、図2及び図3のフローチャートを参照して説明する。図2及び図3のフローチャートにおいて、本発明特有の処理については太線で記している。
【0026】
ここで、図2のフロー開始時には、OSの立ち上がりが完了しており且つ図4又は図5に示す表示装置6の表示画面のように、フォルダHJKのウインドウが開いている状態であるものとする。なお、図4に示す表示装置6の表示画面において、ユーザがポインティングデバイス8を操作することにより、画面左下のスタートボタンが押されると、図5に示す表示装置6の表示画面になる。また、図4及び図5に示す表示装置6の表示画面中のアプリアイコン1は、第1のアプリケーションソフトウェアを実行する実行ファイル(.exe形式のファイル)のショートカットアイコンである。同様に、図4及び図5に示す表示装置6の表示画面中のアプリアイコン2は、第2のアプリケーションソフトウェアを実行する実行ファイルのショートカットアイコンである。
【0027】
まず、ステップS10において、CPU1は、表示装置6の表示画面中のアイコンを対象とした右ドラッグ(ポインティングデバイス8の右ボタンを用いたドラッグ)が開始されたか否かを判定する。表示装置6の表示画面中のアイコンを対象とした右ドラッグが開始されていない間にユーザにより他の操作がなされた場合、当該操作に応じた割り込み処理が実行される。一方、表示装置6の表示画面中のアイコンを対象とした右ドラッグが開始されたと判定された場合(ステップS10のYES)、ステップS20に移行する。
【0028】
ステップS20において、CPU1は、右ドラッグ対象のアイコンの属性に関する情報を、RAM2が記憶するパラメータATBに記述する。
【0029】
ステップS20に続くステップS30において、CPU1は、ポインティングデバイス8に対してドロップ操作が行われたか否かを判定する。そして、ポインティングデバイス8に対してドロップ操作が行われたと判定された場合(ステップS30のYES)、CPU1は、ドロップ位置のフォルダに関する情報を、RAM2が記憶するパラメータFLDに記述する(ステップS40)。例えば、ドロップ位置が図6に示す点線矢印の先端である場合、ドロップ位置のフォルダはフォルダHJKになり、ドロップ位置が図7に示す点線矢印の先端である場合、ドロップ位置のフォルダはフォルダNJKになるとともに、表示装置6の表示画面が図7から図8に切り替わる即ちフォルダHJKのウインドウがフォルダNJKのウインドウに切り替わる。
【0030】
ちなみに、従来(現行)の情報処理装置では、ステップS20、ステップS40、及び後述するステップS50〜S150の各処理は実行されず、ポインティングデバイス8に対してドロップ操作が行われたと判定された場合(ステップS30のYES)、後述するステップS160に移行することになる。
【0031】
ステップS40に続くステップS50において、CPU1は、パラメータATBに記述されている情報が、アプリケーションソフトウェアを実行する実行ファイルを示しているか否かを判定する。
【0032】
パラメータATBに記述されている情報が、アプリケーションソフトウェアを実行する実行ファイルを示していないと判定された場合(ステップS50のNO)、後述するステップS160に移行する。一方、パラメータATBに記述されている情報が、アプリケーションソフトウェアを実行する実行ファイルを示していると判定された場合(ステップS50のYES)、CPU1は、パラメータATBに記述されている情報に基づいて、パラメータATBに対応しているアイコンが、新規ファイルを生成する可能性のあるアプリケーションソフトウェアを実行する実行ファイルのアイコン(ショートカットアイコンを含む)であるか否かを判定する(ステップS60)。
【0033】
例えば、ワープロソフト、表計算ソフト、プレゼンテーションソフト等のアプリケーションソフトウェアは、ユーザがポインティングデバイス8を操作することによって新規ファイルを生成する可能性のあるアプリケーションソフトウェアである。これに対して、例えば、一般的なゲームのアプリケーションソフトウェアは、ユーザがポインティングデバイス8を操作することによって新規ファイルを生成する可能性のないアプリケーションソフトウェアである。このため、例えば、パラメータATBに対応しているアイコンが一般的なゲームのアプリケーションソフトウェアである場合には、ステップS60での判定結果は否となる。
【0034】
パラメータATBに対応しているアイコンが、新規ファイルを生成する可能性のあるアプリケーションソフトウェアを実行する実行ファイルのアイコン(ショートカットアイコンを含む)でないと判定された場合(ステップS60のNO)、後述するステップS160に移行する。一方、パラメータATBに対応しているアイコンが、新規ファイルを生成する可能性のあるアプリケーションソフトウェアを実行する実行ファイルのアイコン(ショートカットアイコンを含む)であると判定された場合(ステップS60のYES)、CPU1は、例えば図9に示すようなポップアップウインドウを表示装置6に表示させ、4つの項目(「ここにコピー」、「ここに移動」、「ショートカットをここに作成」、「ここにファイルを生成・アプリの立ち上げ」)または「キャンセル」の中から1つの選択をユーザに促す(ステップS70)。
【0035】
ステップS70に続くステップS80において、CPU1は、ステップS70で表示させたポップアップウインドウ中の5つの選択肢から何か選択されたか否かを判定する。
【0036】
ステップS70で表示させたポップアップウインドウ中の5つの選択肢から何か選択されたと判定された場合(ステップS80のYES)、CPU1は、4番目の選択肢即ち「ここに新規ファイルを生成・アプリの立ち上げ」という項目が選択されたか否かを判定する(ステップS90)。4番目の選択肢が選択されていないと判定された場合(ステップS90のNO)、後述するステップS180に移行する。一方、4番目の選択肢が選択されていると判定された場合(ステップS90のYES)、CPU1は、例えば図10に示すようなポップアップウインドウを表示装置6に表示させ、ファイル名入力または「キャンセル」の選択をユーザに促す(ステップS100)。なお、図10に示す表示装置6の表示画面では、ポップアップウインドウのファイル名入力欄に、フォルダHJKに格納する新規ファイルのデフォルト名である「ABC1.○△×」が表示されているが、ユーザがキーボード7に対して入力操作を行うことで、デフォルト名からの変更が可能である。
【0037】
ステップS100に続くステップS110において、CPU1は、ステップS100で表示させたポップアップウインドウ中のキャンセルが選択されたか否かを判定する。キャンセルが選択されたと判定された場合(ステップS110のYES)、後述するキャンセル処理に移行する。一方、キャンセルが選択されていないと判定された場合(ステップS110のNO)、CPU1は、CRキー(Enterキー、returnキー)や表示画面上のOKボタンの押下の有無により、ファイル名入力が完了したか否かを判定する(ステップS120)。
【0038】
CRキーの押下がなくファイル名入力が完了していないと判定された場合(ステップS120のNO)、ステップS110に戻る。一方、CRキーの押下があってファイル名入力が完了していると判定された場合(ステップS120のYES)、CPU1は、入力されたファイル名に関する情報を、RAM2が記憶するパラメータFILE_NAMEに記述し(ステップS130)、パラメータATBに対応しているアイコンの実行ファイルを実行して、パラメータATBに対応しているアイコンのアプリケーションソフトウェアを立ち上げ(ステップS140)、パラメータFILE_NAMEに記述されているファイル名に関する情報に応じたファイル名(パラメータFILE_NAME対応ファイル名)の新規ファイルを生成し、その新規ファイルをパラメータFLDに記述されているフォルダに関する情報に応じたフォルダ(パラメータFLD対応フォルダ)に格納する(ステップS150)。その結果、ステップS140で立ち上げたアプリケーションソフトウェアの立ち上がり直後から、パラメータFLD対応フォルダに格納されているパラメータFILE_NAME対応ファイル名の新規ファイルが開いた状態になる。なお、当該新規ファイルのファイル形式は、パラメータATBに対応しているアイコンのアプリケーションソフトウェアのファイル形式である。
【0039】
ステップS150より後は、ユーザのキーボード7やポインティングデバイス8に対する操作に応じて、ステップS170で立ち上げたアプリケーションソフトウェアの処理が実行される。
【0040】
また、上述したステップS50又はステップS60の判定結果が否であってステップS160に移行した場合、CPU1は、例えば図11に示すようなポップアップウインドウを表示装置6に表示させ、3つの項目(「ここにコピー」、「ここに移動」、「ショートカットをここに作成」)または「キャンセル」の中から1つの選択をユーザに促す。
【0041】
ステップS160に続くステップS170において、CPU1は、ステップS160で表示させたポップアップウインドウ中の4つの選択肢から何か選択されたか否かを判定する。
【0042】
ステップS160で表示させたポップアップウインドウ中の4つの選択肢から何か選択されたと判定された場合(ステップS170のYES)又は上述したステップS90の判定結果が否である場合、CPU1は、ステップS160又はステップS70で表示させたポップアップウインドウ中の1番目の選択肢即ち「ここにコピー」という項目が選択されたか否かを判定する(ステップS180)。
【0043】
1番目の選択肢が選択されていると判定された場合(ステップS180のYES)、CPU1は、アイコンのコピー処理を実行する。一方、1番目の選択肢が選択されていないと判定された場合(ステップS180のNO)、CPU1は、ステップS160又はステップS70で表示させたポップアップウインドウ中の2番目の選択肢即ち「ここに移動」という項目が選択されたか否かを判定する(ステップS190)。
【0044】
2番目の選択肢が選択されていると判定された場合(ステップS190のYES)、CPU1は、アイコンの移動処理を実行する。一方、2番目の選択肢が選択されていないと判定された場合(ステップS190のNO)、CPU1は、ステップS160又はステップS70で表示させたポップアップウインドウ中の3番目の選択肢即ち「ショートカットをここに作成」という項目が選択されたか否かを判定する(ステップS200)。
【0045】
3番目の選択肢が選択されていると判定された場合(ステップS200のYES)、CPU1は、アイコンのショートカット作成処理を実行する。一方、3番目の選択肢が選択されていないと判定された場合(ステップS200のNO)又は上述したステップS110の判定結果が否でない場合、CPU1は、キャンセル処理を行う。
【0046】
図1に示す本発明の一実施形態に係るファイル生成装置では、上記のような動作により、新規ファイルを格納したいフォルダが表示されている場合(新規ファイルを格納したいフォルダのウインドウが開いている場合あるいは新規ファイルを格納したいフォルダのアイコンが表示されている場合)に、アプリケーションソフトウェアによってポップアップ表示される「新規ファイルに名前をつけて保存するためのダイアログボックス」によって、目的のフォルダへ一つずつ階層をたどる操作を行うことなく、新規ファイルが格納されるフォルダを指定することができる。これにより、利便性が向上する。
【0047】
さらに、図1に示す本発明の一実施形態に係るファイル生成装置では、上記のような動作により、新規ファイルを格納したいフォルダが表示されている場合(新規ファイルを格納したいフォルダのウインドウが開いている場合あるいは新規ファイルを格納したいフォルダのアイコンが表示されている場合)に、アプリケーションソフトウェアによってポップアップ表示される「新規ファイルに名前をつけて保存するためのダイアログボックス」によって、目的のフォルダへ一つずつ階層をたどる操作を行うことなく、新規ファイルの名前を入力することができる。これにより、利便性がさらに向上する。
【0048】
さらに、図1に示す本発明の一実施形態に係るファイル生成装置では、上記のような動作により、新規ファイルを格納したいフォルダが表示されている場合(新規ファイルを格納したいフォルダのウインドウが開いている場合あるいは新規ファイルを格納したいフォルダのアイコンが表示されている場合)に、新規ファイルが格納されるフォルダの指定と新規ファイルの名前入力とともに、アプリケーションソフトウェアの立ち上げも行える。これにより、利便性がさらに向上する。
【0049】
以上、本発明に係る実施形態について説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実行することができる。
【0050】
例えば、ドロップの位置に必ずしもフォルダがあるとは限らないので、上述したステップS30とステップS40との間に、ドロップの位置にフォルダがあるか否かを判定するステップを設け、ドロップの位置にフォルダがあると判定された場合にのみ上述したステップS40に移行し、ドロップの位置にフォルダがないと判定された場合には上述したステップS160に移行するようにしてもよい。
【0051】
また、図1に示す本発明の一実施形態に係るファイル生成装置は、図2及び図3のフローチャートに示すようなOSに従った動作に代えてあるいは加えて、図12のフローチャートに示すようなOS及び所定のアプリケーションソフトウェアに従った動作を行っても良い。図12のフローチャートにおいて、本発明特有の処理については太線で記している。
【0052】
ここで、図12のフロー開始時には、OS及び所定のアプリケーションソフトウェアの立ち上がりが完了しており且つ図13に示す表示装置6の表示画面のように、所定のアプリケーションソフトウェアのウインドウとフォルダHJKのウインドウとが開いており、所定のアプリケーションソフトウェアのウインドウにおいて、ファイルの名前もファイルが格納されるフォルダも未指定のまま、ファイルを編集するための編集画面が表示されている状態であるものとする。
【0053】
まず、ステップS210において、CPU1は、表示装置6の表示画面中に表示されている所定のアプリケーションソフトウェアのウインドウ内に配置されている「上書き保存用アイコン」を対象とした右ドラッグ(ポインティングデバイス8の右ボタンを用いたドラッグ)が開始されたか否かを判定する。表示装置6の表示画面中のアイコンを対象とした右ドラッグが開始されていない間にユーザにより他の操作がなされた場合、当該操作に応じた割り込み処理が実行される。一方、表示装置6の表示画面中に表示されている所定のアプリケーションソフトウェアのウインドウ内に配置されている「上書き保存用アイコン」を対象とした右ドラッグが開始されたと判定された場合(ステップS210のYES)、ステップS220に移行する。
【0054】
ステップS220において、CPU1は、ポインティングデバイス8に対してドロップ操作が行われたか否かを判定する。そして、ポインティングデバイス8に対してドロップ操作が行われたと判定された場合(ステップS220のYES)、CPU1は、ドロップ位置のフォルダに関する情報を、RAM2が記憶するパラメータFLDに記述する(ステップS230)。例えば、ドロップ位置が図13に示す点線矢印の先端である場合、ドロップ位置のフォルダはフォルダHJKになる。なお、ドロップ位置がフォルダNJKのアイコンである場合には、図13に示す表示画面中のフォルダHJKのウインドウがフォルダNJKのウインドウに切り替わる。
【0055】
ステップS230に続くステップS240において、CPU1は、例えば図13に示すようなポップアップウインドウを表示装置6に表示させ、ファイル名入力または「キャンセル」の選択をユーザに促す。なお、図13に示す表示装置6の表示画面では、ポップアップウインドウのファイル名入力欄に、フォルダHJKに格納する新規ファイルのデフォルト名である「ABC1.○△×」が表示されているが、ユーザがキーボード7に対して入力操作を行うことで、デフォルト名からの変更が可能である。
【0056】
ステップS240に続くステップS250において、CPU1は、ステップS240で表示させたポップアップウインドウ中のキャンセルが選択されたか否かを判定する。キャンセルが選択されたと判定された場合(ステップS250のYES)、キャンセル処理に移行する。一方、キャンセルが選択されていないと判定された場合(ステップS250のNO)、CPU1は、CRキー(Enterキー、returnキー)や表示画面上のOKボタンの押下の有無により、ファイル名入力が完了したか否かを判定する(ステップS260)。
【0057】
CRキーの押下がなくファイル名入力が完了していないと判定された場合(ステップS260のNO)、ステップS250に戻る。一方、CRキーの押下があってファイル名入力が完了していると判定された場合(ステップS260のYES)、CPU1は、入力されたファイル名に関する情報を、RAM2が記憶するパラメータFILE_NAMEに記述し(ステップS270)、所定のアプリケーションソフトウェアのウインドウで表示されている、ファイルの名前もファイルが格納されるフォルダも未指定のまま、ファイルを編集するための編集画面の内容を反映した新規ファイルのファイル名を、パラメータFILE_NAMEに記述されているファイル名に関する情報に応じたファイル名(パラメータFILE_NAME対応ファイル名)とし、その新規ファイルをパラメータFLDに記述されているフォルダに関する情報に応じたフォルダ(パラメータFLD対応フォルダ)に格納する(ステップS280)。
【0058】
図1に示す本発明の一実施形態に係るファイル生成装置では、上記のような動作により、新規ファイルを格納したいフォルダが表示されている場合(新規ファイルを格納したいフォルダのウインドウが開いている場合あるいは新規ファイルを格納したいフォルダのアイコンが表示されている場合)に、アプリケーションソフトウェアによってポップアップ表示される「新規ファイルに名前をつけて保存するためのダイアログボックス」によって、目的のフォルダへ一つずつ階層をたどる操作を行うことなく、新規ファイルが格納されるフォルダを指定することができる。これにより、利便性が向上する。
【0059】
なお、図1に示す本発明の一実施形態に係るファイル生成装置は、パーソナルコンピュータであったが、本発明に係るファイル生成装置は、パーソナルコンピュータに限らず、GUI(Graphical User Interface)を有する情報処理装置全般に適用可能であり、例えば携帯情報端末などにも適用することができる。また、ポインティングデバイス8としては、例えば、マウス、タッチパッド、表示装置6の表示画面上に設けられるタッチパネル等が挙げられる。
【0060】
また、本発明に係るファイル生成装置の新規ファイル生成処理を実行するために必要なプログラムの種類は特に限定されることはなく、例えばOSのみによって新規ファイル生成処理が実行されても良く、OSとアプリケーションソフトウェアの両方によって新規ファイル生成処理が実行されても良い。
【符号の説明】
【0061】
1 CPU
2 RAM
3 ハードディスク装置
4 光ディスク装置
5 表示メモリ
6 表示装置
7 キーボード
8 ポインティングデバイス
9 ポインティングデバイスコントローラ
10 バス
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示装置と、ポインティングデバイスとを備えるファイル生成装置であって、
前記表示装置が、アプリケーションソフトウェアを実行する実行ファイルのアイコン(ショートカットアイコンを含む)を少なくとも一つ表示し、フォルダのウインドウ及びフォルダのアイコン(ショートカットアイコンを含む)を少なくとも一つ表示している状態において、
ユーザが前記ポインティングデバイスを操作することに対応して、前記表示装置が表示しているアプリケーションソフトウェアを実行する実行ファイルのアイコン(ショートカットアイコンを含む)の中の一つと、前記表示装置が表示しているフォルダのウインドウ及びフォルダのアイコン(ショートカットアイコンを含む)の中の一つとが関連付けられ、さらに、関連付けの対象であるアプリケーションソフトウェアのファイル形式の新規ファイルを生成することが指示されると、
関連付けの対象であるフォルダを、関連付けの対象であるアプリケーションソフトウェアのファイル形式の新規ファイルが格納されるフォルダとして指定して、関連付けの対象であるアプリケーションソフトウェアのファイル形式の新規ファイルを生成する制御部を備えることを特徴とするファイル生成装置。
【請求項2】
前記表示装置が表示しているアプリケーションソフトウェアを実行する実行ファイルのアイコン(ショートカットアイコンを含む)の中の一つが、前記ポインティングデバイスに対するユーザの所定操作により、ドラッグされ、前記表示装置が表示しているフォルダのウインドウ及びフォルダのアイコン(ショートカットアイコンを含む)の中の一つの位置でドロップされることにより、
前記表示装置が表示しているアプリケーションソフトウェアを実行する実行ファイルのアイコン(ショートカットアイコンを含む)の中の一つと、前記表示装置が表示しているフォルダのウインドウ及びフォルダのアイコン(ショートカットアイコンを含む)の中の一つとが関連付けられる請求項1に記載のファイル生成装置。
【請求項3】
前記制御部は、
前記表示装置が、アプリケーションソフトウェアを実行する実行ファイルのアイコン(ショートカットアイコンを含む)を少なくとも一つ表示し、フォルダのウインドウ及びフォルダのアイコン(ショートカットアイコンを含む)を少なくとも一つ表示している状態において、
ユーザが前記ポインティングデバイスを操作することに対応して、前記表示装置が表示しているアプリケーションソフトウェアを実行する実行ファイルのアイコン(ショートカットアイコンを含む)の中の一つと、前記表示装置が表示しているフォルダのウインドウ及びフォルダのアイコン(ショートカットアイコンを含む)の中の一つとが関連付けられ、さらに、関連付けの対象であるアプリケーションソフトウェアのファイル形式の新規ファイルを生成することが指示され、その後、関連付けの対象であるアプリケーションソフトウェアのファイル形式の新規ファイルのファイル名が入力されると、
関連付けの対象であるフォルダを、関連付けの対象であるアプリケーションソフトウェアのファイル形式の新規ファイルが格納されるフォルダとして指定するとともに、入力されたファイル名を、関連付けの対象であるアプリケーションソフトウェアのファイル形式の新規ファイルのファイル名として指定して、関連付けの対象であるアプリケーションソフトウェアのファイル形式の新規ファイルを生成する請求項1または請求項2に記載のファイル生成装置。
【請求項4】
前記制御部は、
関連付けの対象であるアプリケーションソフトウェアのファイル形式の新規ファイルを生成する前に、関連付けの対象であるアプリケーションソフトウェアを立ち上げる請求項1〜3のいずれか1項に記載のファイル生成装置。
【請求項5】
表示装置と、ポインティングデバイスとを備えるファイル生成装置であって、
前記表示装置が、アプリケーションソフトウェアのウインドウを少なくとも一つ表示し、フォルダのウインドウ及びフォルダのアイコン(ショートカットアイコンを含む)を少なくとも一つ表示している状態において、
ユーザが前記ポインティングデバイスを操作することに対応して、前記表示装置が表示しているアプリケーションソフトウェアのウインドウ内に配置されている所定のアイコンの中の一つと、前記表示装置が表示しているフォルダのウインドウ及びフォルダのアイコン(ショートカットアイコンを含む)の中の一つとが関連付けられると、
関連付けの対象であるフォルダを、関連付けの対象である所定のアイコンをウインドウ内に配置しているアプリケーションソフトウェアのファイル形式の新規ファイルが格納されるフォルダとして指定する制御部を備えることを特徴とするファイル生成装置。
【請求項1】
表示装置と、ポインティングデバイスとを備えるファイル生成装置であって、
前記表示装置が、アプリケーションソフトウェアを実行する実行ファイルのアイコン(ショートカットアイコンを含む)を少なくとも一つ表示し、フォルダのウインドウ及びフォルダのアイコン(ショートカットアイコンを含む)を少なくとも一つ表示している状態において、
ユーザが前記ポインティングデバイスを操作することに対応して、前記表示装置が表示しているアプリケーションソフトウェアを実行する実行ファイルのアイコン(ショートカットアイコンを含む)の中の一つと、前記表示装置が表示しているフォルダのウインドウ及びフォルダのアイコン(ショートカットアイコンを含む)の中の一つとが関連付けられ、さらに、関連付けの対象であるアプリケーションソフトウェアのファイル形式の新規ファイルを生成することが指示されると、
関連付けの対象であるフォルダを、関連付けの対象であるアプリケーションソフトウェアのファイル形式の新規ファイルが格納されるフォルダとして指定して、関連付けの対象であるアプリケーションソフトウェアのファイル形式の新規ファイルを生成する制御部を備えることを特徴とするファイル生成装置。
【請求項2】
前記表示装置が表示しているアプリケーションソフトウェアを実行する実行ファイルのアイコン(ショートカットアイコンを含む)の中の一つが、前記ポインティングデバイスに対するユーザの所定操作により、ドラッグされ、前記表示装置が表示しているフォルダのウインドウ及びフォルダのアイコン(ショートカットアイコンを含む)の中の一つの位置でドロップされることにより、
前記表示装置が表示しているアプリケーションソフトウェアを実行する実行ファイルのアイコン(ショートカットアイコンを含む)の中の一つと、前記表示装置が表示しているフォルダのウインドウ及びフォルダのアイコン(ショートカットアイコンを含む)の中の一つとが関連付けられる請求項1に記載のファイル生成装置。
【請求項3】
前記制御部は、
前記表示装置が、アプリケーションソフトウェアを実行する実行ファイルのアイコン(ショートカットアイコンを含む)を少なくとも一つ表示し、フォルダのウインドウ及びフォルダのアイコン(ショートカットアイコンを含む)を少なくとも一つ表示している状態において、
ユーザが前記ポインティングデバイスを操作することに対応して、前記表示装置が表示しているアプリケーションソフトウェアを実行する実行ファイルのアイコン(ショートカットアイコンを含む)の中の一つと、前記表示装置が表示しているフォルダのウインドウ及びフォルダのアイコン(ショートカットアイコンを含む)の中の一つとが関連付けられ、さらに、関連付けの対象であるアプリケーションソフトウェアのファイル形式の新規ファイルを生成することが指示され、その後、関連付けの対象であるアプリケーションソフトウェアのファイル形式の新規ファイルのファイル名が入力されると、
関連付けの対象であるフォルダを、関連付けの対象であるアプリケーションソフトウェアのファイル形式の新規ファイルが格納されるフォルダとして指定するとともに、入力されたファイル名を、関連付けの対象であるアプリケーションソフトウェアのファイル形式の新規ファイルのファイル名として指定して、関連付けの対象であるアプリケーションソフトウェアのファイル形式の新規ファイルを生成する請求項1または請求項2に記載のファイル生成装置。
【請求項4】
前記制御部は、
関連付けの対象であるアプリケーションソフトウェアのファイル形式の新規ファイルを生成する前に、関連付けの対象であるアプリケーションソフトウェアを立ち上げる請求項1〜3のいずれか1項に記載のファイル生成装置。
【請求項5】
表示装置と、ポインティングデバイスとを備えるファイル生成装置であって、
前記表示装置が、アプリケーションソフトウェアのウインドウを少なくとも一つ表示し、フォルダのウインドウ及びフォルダのアイコン(ショートカットアイコンを含む)を少なくとも一つ表示している状態において、
ユーザが前記ポインティングデバイスを操作することに対応して、前記表示装置が表示しているアプリケーションソフトウェアのウインドウ内に配置されている所定のアイコンの中の一つと、前記表示装置が表示しているフォルダのウインドウ及びフォルダのアイコン(ショートカットアイコンを含む)の中の一つとが関連付けられると、
関連付けの対象であるフォルダを、関連付けの対象である所定のアイコンをウインドウ内に配置しているアプリケーションソフトウェアのファイル形式の新規ファイルが格納されるフォルダとして指定する制御部を備えることを特徴とするファイル生成装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【公開番号】特開2012−123604(P2012−123604A)
【公開日】平成24年6月28日(2012.6.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−273361(P2010−273361)
【出願日】平成22年12月8日(2010.12.8)
【出願人】(000134109)株式会社デジタル (224)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年6月28日(2012.6.28)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年12月8日(2010.12.8)
【出願人】(000134109)株式会社デジタル (224)
【Fターム(参考)】
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