フィラーエレメントを有する異質のクロストークが軽減された電気ケーブル
電気ケーブルは、中心の長手方向の軸を定めているケーブル外被と、ケーブル外被の中で長手方向に向きを定められた複数の絶縁された導体のツイストペアとを備えている。絶縁された導体のツイストペアの各々は、幅を有している。フィラーエレメントは、ケーブル外被の中に配置され、かつ絶縁された導体のツイストペアのうちの少なくとも1組に隣接した位置に配置されている。フィラーエレメントは、絶縁された導体のツイストペアの各々の幅より大きい幅を有していてもよい。フィラーエレメントは、ケーブル外被の中心の長手方向の軸から横にオフセットされた中心軸を有している。フィラーエレメントは、隣接するケーブルからの異質のクロストークを減らす。セパレータが、ケーブル外被の中の絶縁された導体のツイストペア間に配置されていてもよく、絶縁された導体のツイストペア間でのクロストークを減らす。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2005年3月24日に出願された同時係属中の米国特許出願第11/087,571号の一部継続出願であり、これは、Roger Liqueらによって2004年12月16日に出願された米国特許出願第11/012,167号の一部継続出願であり、その内容は、参照によりここで本願明細書に組み込まれるものとする。
【0002】
本発明は、ケーブル間での異質のクロストーク(alien crosstalk)を減らす電気ケーブルに関する。より詳しくは、電気ケーブルの中に配置されたフィラーエレメント(filler element)が、隣接するケーブル間での異質のクロストークを減らす。各ケーブルの中に設けられたセパレータが、ケーブルの導体間でのクロストークを減らす。
【背景技術】
【0003】
ケーブルシステムの中で一緒に束にされた電気ケーブル間での干渉は、ケーブルシステムによるデータ伝送の効率を低下させる。異質の近端クロストーク(ANEXT)および異質の遠端クロストーク(AFEXT)ノイズは、隣接するケーブルの絶縁された導体のツイストペア間での電気的アンバランスによって引き起こされる。ANEXTおよびAFEXTは、伝送ノイズであり、これは、例えばローカルエリアネットワークのためのケーブル送信システムにおいて、信号対雑音比(SNR)およびビット誤り率(BER)を増加させる可能性がある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
具体的には、1本のケーブルのツイストペアの中の信号電流のいくつかが、信号経路の外部で、かつ2組のペア間の回路(circuit)の経路に沿った他のケーブルの他のツイストペアと結合するとき、ANEXTおよびAFEXTは起こる。そのノイズは、最初の信号経路の外部のツイストペアの中の信号を損なう。ノイズを発しているツイストペアと、受けているツイストペアとの間の回路が、1本のケーブルの境界を出て、もう1本のケーブルの境界を横切るとき、このノイズは異質のクロストークになる。クロストークは、ケーブル自体の絶縁された導体のツイストペア間でも起こる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明によれば、中心の長手方向の軸を定めているケーブル外被と、ケーブル外被の中で長手方向に向きを定められた複数の絶縁された導体のツイストペアとを備えた電気ケーブルが提供される。絶縁された導体のツイストペアの各々は、幅を有している。フィラーエレメントは、ケーブル外被の中に配置され、かつ絶縁された導体のツイストペアのうちの少なくとも1組に隣接した位置に配置されている。フィラーエレメントは、絶縁された導体のツイストペアの各々の幅より実質的に大きい幅を定めている。フィラーエレメントは、ケーブル外被の中心の長手方向の軸から横にオフセットされた中心軸を有している。フィラーエレメントは、隣接するケーブルからの異質のクロストークを減らす。セパレータが、前記ケーブル外被の中の絶縁された導体のツイストペア間に配置されていて、絶縁された導体のツイストペア間でのクロストークを減らす。
【0006】
本発明は、また、中心の長手方向の軸および実質的に円形ではない外周を定めているケーブル外被を備えた電気ケーブルを提供する。第1、第2、第3および第4の絶縁された導体のツイストペアは、ケーブル外被の中で長手方向に向きを定められている。絶縁された導体のツイストペアの各々は、幅を有している。フィラーエレメントは、ケーブル外被の中に配置され、かつ絶縁された導体のツイストペアのうちの少なくとも1組に隣接した位置に配置されている。フィラーエレメントは、ケーブル外被の中心の長手方向の軸から横にオフセットされた中心軸を有している。フィラーエレメントは、中心軸を横切る断面が実質的に円形で、かつ各絶縁された導体のツイストペアの幅より実質的に大きい直径を定めている。フィラーエレメントは、隣接するケーブルからの異質のクロストークを減らす。セパレータが、ケーブル外被の中の第1および第2の絶縁された導体のツイストペア間に配置されていて、絶縁された導体のツイストペア間でのクロストークを減らす。
【0007】
本発明は、また、長手方向の軸を定めているケーブル外被と、ケーブル外被の中で長手方向に向きを定められた複数の絶縁された導体のツイストペアとを備えた電気ケーブルを提供する。複数の絶縁された導体のツイストペアは、撚り合わされて、第1の撚り長さを定めている螺旋の芯を形成する。フィラーエレメントは、ケーブル外被の中に配置されていて、螺旋の芯のまわりに巻きつけられている。フィラーエレメントは、螺旋の芯の第1の撚り長さより大きい第2の撚り長さを定めている。
【0008】
本発明によれば、中心の長手方向の軸を定めているケーブル外被と、ケーブル外被の中で長手方向に向きを定められた複数の絶縁された導体のツイストペアとを備えた電気ケーブルが提供される。絶縁された導体のツイストペアの各々は、幅を有している。フィラーエレメントは、ケーブル外被の中に配置され、かつ絶縁された導体のツイストペアのうちの少なくとも1組に隣接した位置に配置されている。フィラーエレメントは、各絶縁された導体のツイストペアの幅より実質的に大きい幅を定めている。フィラーエレメントは、ケーブル外被の中心の長手方向の軸から横にオフセットされた中心軸を有している。フィラーエレメントは、隣接するケーブルからの異質のクロストークを減らす。セパレータが、前記ケーブル外被の中の絶縁された導体のツイストペア間に配置されていて、絶縁された導体のツイストペア間でのクロストークを減らす。
【0009】
本発明は、また、中心の長手方向の軸および実質的に円形ではない外周を定めているケーブル外被を備えた電気ケーブルを提供する。第1、第2、第3および第4の絶縁された導体のツイストペアが、ケーブル外被の中で長手方向に向きを定められている。絶縁された導体のツイストペアの各々は、幅を有している。フィラーエレメントは、ケーブル外被の中に配置され、かつ絶縁された導体のツイストペアのうちの少なくとも1組に隣接した位置に配置されている。フィラーエレメントは、ケーブル外被の中心の長手方向の軸から横にオフセットされた中心軸を有している。フィラーエレメントは、中心軸を横切る断面が実質的に円形で、かつ各絶縁された導体のツイストペアの幅より実質的に大きい直径を定めている。フィラーエレメントは、隣接するケーブルからの異質のクロストークを減らす。セパレータが、ケーブル外被の中の第1および第2の絶縁された導体のツイストペア間に配置されていて、絶縁された導体のツイストペア間でのクロストークを減らす。
【0010】
本発明は、また、長手方向の軸を定めているケーブル外被と、ケーブル外被の中で長手方向に向きを定められた複数の絶縁された導体のツイストペアとを備えた電気ケーブルを提供する。複数の絶縁された導体のツイストペアは、撚り合わされて、第1の撚り長さを定めている螺旋の芯を形成する。フィラーエレメントは、ケーブル外被の中に配置されていて、螺旋の芯のまわりに巻きつけられている。フィラーエレメントは、螺旋の芯の第1の撚り長さより大きい第2の撚り長さを定めている。
【0011】
本発明の効果および顕著な特徴は、以下の詳細な説明から明らかになるが、これは、添付の図面と共に、本発明の好ましい実施形態を開示する。
【0012】
本発明およびその多くの付随する効果のより完全な理解は、以下の詳細な説明を添付の図面と共に考慮して参照することにより、同じことがより良く理解されるので、容易に得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
図1および2を参照すると、本発明の第1の実施形態による電気ケーブル100は、複数の絶縁された導体のツイストペア102と、隣接するケーブル間での異質のクロストークを減らすためのフィラーエレメント104とを備えている。より詳しくは、フィラーエレメント104は、ケーブル100の横断面の1本の軸106に沿ってケーブルの直径を増加させ、効果的に、ケーブル100の絶縁された導体のペア102と、隣接するケーブルの絶縁された導体のツイストペア(図示せず)との間の正味の距離を増加させている。
【0014】
図2に示すように、電気ケーブル100は、ケーブル外被202を有していて、これは、このケーブル外被202の内周206によって定められる内部領域204の中に、フィラーエレメント104と、複数の絶縁された導体のツイストペア102とを封入している。複数の絶縁された導体のツイストペア102は、4組の絶縁された導体のペア208、210、212、および214を含んでいることが好ましいが、電気ケーブル100は、いかなる数の絶縁された導体のツイストペアを含んでいてもよい。ケーブル外被202は、例えばPVC、TA-910、またはポリオレフィン低煙(low smoke)ゼロハロゲンのような誘電材料で形成され得る。
【0015】
各絶縁された導体のツイストペア208、210、212、および214は、幅216を定めていて、ケーブル外被202の第1の部分218の中で支持されている。ケーブル外被202は、ほぼ中心の長手方向の軸220を定めている。図1に示すように、ケーブル100は、中心の長手方向の軸220のまわりに巻きつけられ得る。第2の部分222が、フィラーエレメント104を支持している。フィラーエレメント104は、ほぼ円筒形の棒の形状を有していて、実質的に円形の断面形状を持ち、幅または直径224を定めていて、かつ中心軸226を有している。第1および第2の部分218および222は、ほぼ連続的である。
【0016】
第1の部分218の幅228は、第2の部分222の幅230より実質的に大きく、これによりケーブル外被202の不均一または不均衡な外周232をつくっていて、その結果、図2に示すように、電気ケーブル100の長手方向の軸220を横切る断面の形状は、実質的に円形ではない。第1の部分218の幅228は、第2の部分222の幅230の約2倍であることが好ましい。しかし、第1の部分218が、絶縁された導体のツイストペア102を収容することができ、かつ第2の部分222が、フィラーエレメント104を収容することができる限り、第1の部分218の幅228は、第2の部分222の幅230に対して、いかなるサイズであってもよく、例えば第2の部分222の幅230と同じか、またはわずかに大きくてもよい。外周232は、非対称で、より大きい第1の部分218と、より小さい第2の部分222との間に移行領域234を定めている。
【0017】
フィラーエレメント104の幅224は、絶縁された導体のツイストペア208、210、212および214の各々の幅216より実質的に大きい。フィラーエレメント104の中心軸226は、ケーブル100の中心の長手方向の軸220から横にオフセットされている。ケーブル100の軸220と、フィラーエレメント104の軸226とを、それぞれオフセットさせることによって、かつフィラーエレメント104の寸法により、軸106に沿ったケーブル100の直径は増加する。フィラーエレメント104の幅224が、個々の絶縁された導体のペアの幅216より大きいので、ペア208、219、212および214がフィラーエレメント104を取り囲むことは、防止され、その結果、フィラーエレメント104の中心軸226と、電気ケーブル100の中心の長手方向の軸220とが同軸になることを防止している。従って、電気ケーブル100の円形ではない断面形状は維持される。電気ケーブルの不均衡な形状および軸106に沿った直径の増加は、隣接するケーブル100の絶縁された導体のツイストペアからの距離を増加させることによって、隣接するケーブル100間での異質のクロストークを減らす。
【0018】
フィラーエレメント104は、好ましくは円筒形の棒状に成形されるが、フィラーエレメント104の横断面は、円形、楕円形または多角形であってもよい。フィラーエレメント104は、単一の材料または複数の材料で形成され得る。例えば、フィラーエレメント104は、誘電材料、例えばポリプロピレン、ポリオレフィン絶縁体、剛性PVC絶縁体、または低煙PVC絶縁体でできていてもよい。代替案として、フィラーエレメント104は、誘電材料および導電材料の両方でできていてもよい。例えば、フィラーエレメント104は、銅の芯と、FEP絶縁体またはフッ素樹脂のうちのいずれか1つ、低煙PVC絶縁体、剛性絶縁体、ポリオレフィン絶縁体、またはポリプロピレン絶縁体とで形成されていてもよい。
【0019】
図3を参照すると、本発明の第2の実施形態による電気ケーブル300は、第2のフィラーエレメント304がケーブル外被302の第3の部分336の中に配置されていることを除いては、第1の実施形態の電気ケーブル100と同じである。第3の部分336は、第2の部分222と実質的に同じサイズであり、第2のフィラーエレメント304は、第1のフィラーエレメント104と実質的に同じサイズである。ケーブル外被302の外周332は、均一ではなく、円形ではない横断面を有している。しかし、第1の実施形態とは異なり、外周は、図3の垂直軸について実質的に対称である。フィラーエレメント104と同様に、第2のフィラーエレメント304は、ケーブル300の中心の長手方向の軸320からオフセットされた中心軸326を有している。第2のフィラーエレメント304は、軸106に沿って、隣接しているケーブル間の距離を更に増加させ、隣接するケーブルによって引き起こされる異質のクロストークを減らす。
【0020】
図4を参照すると、本発明の第4実施態様による電気ケーブル400は、ケーブル外被405の中で支持された、フィラーエレメント404と、複数の絶縁された導体のツイストペアとを備えている。フィラーエレメント404は、それがより大きいこと、好ましくは各絶縁された導体のツイストペア208、210、212および214の幅216の約2倍であることを除いては、フィラーエレメント104と同様である。第1および第2の実施形態のケーブル100および300とは異なり、ケーブル400のケーブル外被405は、フィラーエレメント404および複数のツイストペア102を支持するための単一の部分418を有している。フィラーエレメント404は、また、導電性の芯408を備えている。
【0021】
第1および第2の実施形態のケーブル100および300と同様に、ケーブル400の断面形状は、円形ではなく、例えば楕円形である。ケーブル400の円形ではない形状は、ケーブル外被405の均一な外周432を定めている。ケーブル外被405の円形ではない断面形状は、ケーブル400の1本の軸406に沿って、ケーブル400の直径を増加させている。フィラーエレメント404の中心軸426は、ケーブル400の中心の長手方向の軸420からオフセットされている。フィラーエレメント404の幅または直径424は、各絶縁された導体のツイストペア208、210、212、および214の幅216の約2倍であるので、ペア208、210、212、および214がフィラーエレメント404を取り囲むことは、防止され、その結果、フィラーエレメント404は、ケーブル400の中心の長手方向の軸420からオフセットされた状態を維持する。第1および第2の実施形態と同様に、このようにケーブル400を形成することによって、隣接するケーブルの絶縁された導体のツイストペアとの間の距離は増加され、これにより異質のクロストークが減少する。
【0022】
図5および6を参照すると、電気ケーブル500および600は、それぞれ、複数のセパレータ540、542、544(図5)および640、642、644(図6)が、絶縁された導体のツイストペア208、210、212および214の間に配置されていて、隣接するペアとの間でのクロストークを減らすことを除いて、第1および第2の実施形態の電気ケーブル100および300と同じである。3つのセパレータが用いられることが好ましいが、単一のセパレータが用いられることを含めて、いかなる数のセパレータが用いられてもよい。
【0023】
図5に示すように、3つのセパレータ540、542、および544は、ケーブル100の内部領域204を4つの象限に分け、各象限が、絶縁された導体のツイストペア208、210、212および214のうちの1組を支持している。同様に、3つのセパレータ640、642、および644は、ケーブル300の内部領域204を分けている。それは、ツイストペア208、210、212、および214を4つの象限に分離し、これによりツイストペア208、210、212、および214を相互に分離し、ツイストペア間でのクロストークを減らす。
【0024】
各第1のセパレータ540および640は、実質的にまっすぐで、それらのそれぞれのケーブル500および600の内部領域204を、第1および第2の半分546、646および548、648に分け、2組の絶縁された導体のツイストペア208および214が、第1の半分546、646の中に配置され、かつ残りの2組のペア210および212が、第2の半分548、648の中に配置されている。第2のセパレータ542および642の各々は、それぞれのケーブルの第1の半分546および646の中に配置されている。同様に、第3のセパレータ544および644の各々は、それぞれ、第2の半分546および646の中に配置されている。各第2のセパレータ542および642は、ツイストペア208と214を分けていて、各第3のセパレータ544および644は、ツイストペア210と212を分けている。セパレータ540、542、544および640、642、644は、好ましくはポリマー材、例えば固体または発泡ポリマーテープで形成されている。セパレータ540、542、544および640、642、644は、2004年12月16日に出願されたReduced Alien Crosstalk Electrical Cableという題のLiqueらによる同時係属中の普通に所有された(commonly owned)米国特許出願第11/012,149号の中で開示された3つのセパレータテープと似ていて、その内容は、ここでの参照により本願に組み込まれるものとする。
【0025】
図7Aおよび7Bを参照すると、上記のケーブルの実施形態の各々は、好ましくは、このような方法で撚り合わされているので、フィラーエレメントが、絶縁された導体のツイストペア208、210、212および214と絡まることが防止される。例えば、ケーブル100のケーブル外被202の中の絶縁された導体のツイストペア208、210、212、214は、ほぼ軸220(図2)のまわりに共に撚り合わされていて、撚り合わされた、または螺旋の芯702を形成している。セパレータ540、542、544、640、642および644と同様のセパレータは、絶縁された導体のツイストペア208、210、212、214の間に設けられ、これらのペアと共に螺旋の芯702の一部として撚り合わされる。フィラーエレメント104は、螺旋の芯702のまわりに巻きつけられる。
【0026】
図7Bに示すように、螺旋の芯702は、第1の頂点706と第2の頂点708との間に、芯撚り(lay)長さ704を定めている(螺旋の芯702を表す単一の絶縁された導体のツイストペア208が示されている)。同様に、フィラーエレメント104は、フィラーエレメント104の第1の頂点712と第2の頂点714との間に定義されるフィラー撚り長さ710を定めている。フィラー撚り長さ710は、芯撚り長さ704より大きく、これによりフィラーエレメント104が螺旋の芯702と、かみ合うか、または絡まることを防止する。好ましくは、フィラー撚り長さ710は、芯撚り長さ704より実質的に大きい。例えば、芯撚り長さ704が約1.5〜3インチであって、かつフィラー撚り長さ710が約2.5〜4インチであってもよい。芯撚り長さ704およびフィラー撚り長さ710の各々は、ケーブルの長さ方向に沿って変化してもよい。ペア208、210、212、および214と、フィラーエレメント104とを実質的に同時に撚り合わせて、かつ芯撚り長さ704よりフィラー撚り長さ710の方が大きい状態を維持するために、横材(図示せず)が、ケーブルを撚り合わせるための従来の機械に付加される。横材(traverse)は、芯702が撚り合わされているとき、前後にフィラーエレメント104を動かす。前後にフィラーエレメント104を動かすと、ペア208、210、212および214が共に撚り合わされて、かつフィラーエレメント104が、これらのペアのまわりに巻きつくことが確実になり、これにより、フィラーエレメント104の、より長い、撚り長さ710がつくられる。フィラーエレメント104が、絶縁された導体のツイストペア208、210、212および214と絡まるのを防止することによって、フィラーエレメント104は、これらのペアの外側にとどまり、これにより隣接するケーブルとの間に十分な距離が保たれ、異質のクロストークが減る。
【0027】
図8を参照すると、本発明の他の実施形態による電気ケーブル800は、複数のセパレータ540、542、および544の代わりに、単一のセパレータ840を用いてワイヤペア208、210、212、および214を分離していることを除いては、ケーブル500と同様である。セパレータ840は、一体成形部材(unitary one-piece member)として形成されてもよく、中心軸820に沿って伸びている。セパレータ840は、横部材842および844を含んでいて、実質的にクロスウェブ(crossweb)形状を形成していて、それは、通常、ケーブル外被802の内部領域804を4つの象限846、848、850、および852に分けている。ワイヤペア208は第1象限846に配置され、ワイヤペア210は第2象限848に配置され、ワイヤペア212は第3象限850に配置され、かつワイヤペア214は第4象限852に配置されている。
【0028】
ケーブル800のフィラーエレメント804は、セパレータ840とケーブル外被802との間に配置されていて、すなわちフィラーエレメント804は、セパレータ840の外側に配置されている。フィラーエレメント804は、セパレータ840のいずれの横部材842および844にも整列させることができ、これによりケーブル外被802の中に不均一な形状を形成する。
【0029】
フィラーエレメント804は、内側および外側部分860および862を含んでいてもよい。図8に示すように、内側部分860には、いかなる材料も無く、従ってフィラーエレメント804は中空であってもよい。代替案として、内側および外側部分860および862は、フィラーエレメント404(図4)と同様に、異なる材料で形成されてもよい。例えば、内側部分および外側部分860および862は、発泡または固体VATAR(エチレンクロロトリフルオロエチレン共重合体)、ポリ塩化ビニル、例えば低煙半剛性ポリ塩化ビニル、弗素化エチレンプロピレン、任意のタイプのポリマー樹脂などで形成されてもよい。
【0030】
個別の実施形態が本発明を説明するために選ばれたが、添付した請求項の中で定義した本発明の範囲から逸脱することなく、さまざまな変更および修正がその中でなされ得ることは、当業者であれば理解するであろう。例えば、1つ、2つ、または2つ以上のフィラーエレメントを含む、いかなる数のフィラーエレメントが、ケーブルに用いられてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】本発明の第1の実施形態による電気ケーブルの斜視図である。
【図2】図1に示した電気ケーブルの断面立面図であり、ケーブル外被によって被われた複数の絶縁された導体のツイストペアおよびフィラーエレメントを示している。
【図3】本発明の第2の実施形態による電気ケーブルの断面立面図である。
【図4】本発明の第3の実施形態による電気ケーブルの断面立面図である。
【図5】絶縁された導体のツイストペアを分離するために複数のセパレータが備えられていること以外は図2と同様の電気ケーブルの断面立面図である。
【図6】絶縁された導体のツイストペアを分離するために複数のセパレータが備えられていること以外は図3と同様の電気ケーブルの断面立面図である。
【図7A】本発明の実施形態による電気ケーブルの斜視図であり、ケーブルの撚り合わされた芯およびフィラーエレメントを示している。
【図7B】図7Aに示したケーブルの絶縁された導体のツイストペアおよび巻きつけられたフィラーエレメントの図であり、絶縁された導体のツイストペアと、フィラーエレメントとの異なる撚り長さを示している。
【図8】本発明の他の実施形態による電気ケーブルの断面立面図であり、クロスウェブセパレータと、内側および外側部分を有するフィラーエレメントとを示している。
【符号の説明】
【0032】
100 電気ケーブル
102 絶縁された導体のツイストペア
104 フィラーエレメント
106 軸
【技術分野】
【0001】
本出願は、2005年3月24日に出願された同時係属中の米国特許出願第11/087,571号の一部継続出願であり、これは、Roger Liqueらによって2004年12月16日に出願された米国特許出願第11/012,167号の一部継続出願であり、その内容は、参照によりここで本願明細書に組み込まれるものとする。
【0002】
本発明は、ケーブル間での異質のクロストーク(alien crosstalk)を減らす電気ケーブルに関する。より詳しくは、電気ケーブルの中に配置されたフィラーエレメント(filler element)が、隣接するケーブル間での異質のクロストークを減らす。各ケーブルの中に設けられたセパレータが、ケーブルの導体間でのクロストークを減らす。
【背景技術】
【0003】
ケーブルシステムの中で一緒に束にされた電気ケーブル間での干渉は、ケーブルシステムによるデータ伝送の効率を低下させる。異質の近端クロストーク(ANEXT)および異質の遠端クロストーク(AFEXT)ノイズは、隣接するケーブルの絶縁された導体のツイストペア間での電気的アンバランスによって引き起こされる。ANEXTおよびAFEXTは、伝送ノイズであり、これは、例えばローカルエリアネットワークのためのケーブル送信システムにおいて、信号対雑音比(SNR)およびビット誤り率(BER)を増加させる可能性がある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
具体的には、1本のケーブルのツイストペアの中の信号電流のいくつかが、信号経路の外部で、かつ2組のペア間の回路(circuit)の経路に沿った他のケーブルの他のツイストペアと結合するとき、ANEXTおよびAFEXTは起こる。そのノイズは、最初の信号経路の外部のツイストペアの中の信号を損なう。ノイズを発しているツイストペアと、受けているツイストペアとの間の回路が、1本のケーブルの境界を出て、もう1本のケーブルの境界を横切るとき、このノイズは異質のクロストークになる。クロストークは、ケーブル自体の絶縁された導体のツイストペア間でも起こる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明によれば、中心の長手方向の軸を定めているケーブル外被と、ケーブル外被の中で長手方向に向きを定められた複数の絶縁された導体のツイストペアとを備えた電気ケーブルが提供される。絶縁された導体のツイストペアの各々は、幅を有している。フィラーエレメントは、ケーブル外被の中に配置され、かつ絶縁された導体のツイストペアのうちの少なくとも1組に隣接した位置に配置されている。フィラーエレメントは、絶縁された導体のツイストペアの各々の幅より実質的に大きい幅を定めている。フィラーエレメントは、ケーブル外被の中心の長手方向の軸から横にオフセットされた中心軸を有している。フィラーエレメントは、隣接するケーブルからの異質のクロストークを減らす。セパレータが、前記ケーブル外被の中の絶縁された導体のツイストペア間に配置されていて、絶縁された導体のツイストペア間でのクロストークを減らす。
【0006】
本発明は、また、中心の長手方向の軸および実質的に円形ではない外周を定めているケーブル外被を備えた電気ケーブルを提供する。第1、第2、第3および第4の絶縁された導体のツイストペアは、ケーブル外被の中で長手方向に向きを定められている。絶縁された導体のツイストペアの各々は、幅を有している。フィラーエレメントは、ケーブル外被の中に配置され、かつ絶縁された導体のツイストペアのうちの少なくとも1組に隣接した位置に配置されている。フィラーエレメントは、ケーブル外被の中心の長手方向の軸から横にオフセットされた中心軸を有している。フィラーエレメントは、中心軸を横切る断面が実質的に円形で、かつ各絶縁された導体のツイストペアの幅より実質的に大きい直径を定めている。フィラーエレメントは、隣接するケーブルからの異質のクロストークを減らす。セパレータが、ケーブル外被の中の第1および第2の絶縁された導体のツイストペア間に配置されていて、絶縁された導体のツイストペア間でのクロストークを減らす。
【0007】
本発明は、また、長手方向の軸を定めているケーブル外被と、ケーブル外被の中で長手方向に向きを定められた複数の絶縁された導体のツイストペアとを備えた電気ケーブルを提供する。複数の絶縁された導体のツイストペアは、撚り合わされて、第1の撚り長さを定めている螺旋の芯を形成する。フィラーエレメントは、ケーブル外被の中に配置されていて、螺旋の芯のまわりに巻きつけられている。フィラーエレメントは、螺旋の芯の第1の撚り長さより大きい第2の撚り長さを定めている。
【0008】
本発明によれば、中心の長手方向の軸を定めているケーブル外被と、ケーブル外被の中で長手方向に向きを定められた複数の絶縁された導体のツイストペアとを備えた電気ケーブルが提供される。絶縁された導体のツイストペアの各々は、幅を有している。フィラーエレメントは、ケーブル外被の中に配置され、かつ絶縁された導体のツイストペアのうちの少なくとも1組に隣接した位置に配置されている。フィラーエレメントは、各絶縁された導体のツイストペアの幅より実質的に大きい幅を定めている。フィラーエレメントは、ケーブル外被の中心の長手方向の軸から横にオフセットされた中心軸を有している。フィラーエレメントは、隣接するケーブルからの異質のクロストークを減らす。セパレータが、前記ケーブル外被の中の絶縁された導体のツイストペア間に配置されていて、絶縁された導体のツイストペア間でのクロストークを減らす。
【0009】
本発明は、また、中心の長手方向の軸および実質的に円形ではない外周を定めているケーブル外被を備えた電気ケーブルを提供する。第1、第2、第3および第4の絶縁された導体のツイストペアが、ケーブル外被の中で長手方向に向きを定められている。絶縁された導体のツイストペアの各々は、幅を有している。フィラーエレメントは、ケーブル外被の中に配置され、かつ絶縁された導体のツイストペアのうちの少なくとも1組に隣接した位置に配置されている。フィラーエレメントは、ケーブル外被の中心の長手方向の軸から横にオフセットされた中心軸を有している。フィラーエレメントは、中心軸を横切る断面が実質的に円形で、かつ各絶縁された導体のツイストペアの幅より実質的に大きい直径を定めている。フィラーエレメントは、隣接するケーブルからの異質のクロストークを減らす。セパレータが、ケーブル外被の中の第1および第2の絶縁された導体のツイストペア間に配置されていて、絶縁された導体のツイストペア間でのクロストークを減らす。
【0010】
本発明は、また、長手方向の軸を定めているケーブル外被と、ケーブル外被の中で長手方向に向きを定められた複数の絶縁された導体のツイストペアとを備えた電気ケーブルを提供する。複数の絶縁された導体のツイストペアは、撚り合わされて、第1の撚り長さを定めている螺旋の芯を形成する。フィラーエレメントは、ケーブル外被の中に配置されていて、螺旋の芯のまわりに巻きつけられている。フィラーエレメントは、螺旋の芯の第1の撚り長さより大きい第2の撚り長さを定めている。
【0011】
本発明の効果および顕著な特徴は、以下の詳細な説明から明らかになるが、これは、添付の図面と共に、本発明の好ましい実施形態を開示する。
【0012】
本発明およびその多くの付随する効果のより完全な理解は、以下の詳細な説明を添付の図面と共に考慮して参照することにより、同じことがより良く理解されるので、容易に得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
図1および2を参照すると、本発明の第1の実施形態による電気ケーブル100は、複数の絶縁された導体のツイストペア102と、隣接するケーブル間での異質のクロストークを減らすためのフィラーエレメント104とを備えている。より詳しくは、フィラーエレメント104は、ケーブル100の横断面の1本の軸106に沿ってケーブルの直径を増加させ、効果的に、ケーブル100の絶縁された導体のペア102と、隣接するケーブルの絶縁された導体のツイストペア(図示せず)との間の正味の距離を増加させている。
【0014】
図2に示すように、電気ケーブル100は、ケーブル外被202を有していて、これは、このケーブル外被202の内周206によって定められる内部領域204の中に、フィラーエレメント104と、複数の絶縁された導体のツイストペア102とを封入している。複数の絶縁された導体のツイストペア102は、4組の絶縁された導体のペア208、210、212、および214を含んでいることが好ましいが、電気ケーブル100は、いかなる数の絶縁された導体のツイストペアを含んでいてもよい。ケーブル外被202は、例えばPVC、TA-910、またはポリオレフィン低煙(low smoke)ゼロハロゲンのような誘電材料で形成され得る。
【0015】
各絶縁された導体のツイストペア208、210、212、および214は、幅216を定めていて、ケーブル外被202の第1の部分218の中で支持されている。ケーブル外被202は、ほぼ中心の長手方向の軸220を定めている。図1に示すように、ケーブル100は、中心の長手方向の軸220のまわりに巻きつけられ得る。第2の部分222が、フィラーエレメント104を支持している。フィラーエレメント104は、ほぼ円筒形の棒の形状を有していて、実質的に円形の断面形状を持ち、幅または直径224を定めていて、かつ中心軸226を有している。第1および第2の部分218および222は、ほぼ連続的である。
【0016】
第1の部分218の幅228は、第2の部分222の幅230より実質的に大きく、これによりケーブル外被202の不均一または不均衡な外周232をつくっていて、その結果、図2に示すように、電気ケーブル100の長手方向の軸220を横切る断面の形状は、実質的に円形ではない。第1の部分218の幅228は、第2の部分222の幅230の約2倍であることが好ましい。しかし、第1の部分218が、絶縁された導体のツイストペア102を収容することができ、かつ第2の部分222が、フィラーエレメント104を収容することができる限り、第1の部分218の幅228は、第2の部分222の幅230に対して、いかなるサイズであってもよく、例えば第2の部分222の幅230と同じか、またはわずかに大きくてもよい。外周232は、非対称で、より大きい第1の部分218と、より小さい第2の部分222との間に移行領域234を定めている。
【0017】
フィラーエレメント104の幅224は、絶縁された導体のツイストペア208、210、212および214の各々の幅216より実質的に大きい。フィラーエレメント104の中心軸226は、ケーブル100の中心の長手方向の軸220から横にオフセットされている。ケーブル100の軸220と、フィラーエレメント104の軸226とを、それぞれオフセットさせることによって、かつフィラーエレメント104の寸法により、軸106に沿ったケーブル100の直径は増加する。フィラーエレメント104の幅224が、個々の絶縁された導体のペアの幅216より大きいので、ペア208、219、212および214がフィラーエレメント104を取り囲むことは、防止され、その結果、フィラーエレメント104の中心軸226と、電気ケーブル100の中心の長手方向の軸220とが同軸になることを防止している。従って、電気ケーブル100の円形ではない断面形状は維持される。電気ケーブルの不均衡な形状および軸106に沿った直径の増加は、隣接するケーブル100の絶縁された導体のツイストペアからの距離を増加させることによって、隣接するケーブル100間での異質のクロストークを減らす。
【0018】
フィラーエレメント104は、好ましくは円筒形の棒状に成形されるが、フィラーエレメント104の横断面は、円形、楕円形または多角形であってもよい。フィラーエレメント104は、単一の材料または複数の材料で形成され得る。例えば、フィラーエレメント104は、誘電材料、例えばポリプロピレン、ポリオレフィン絶縁体、剛性PVC絶縁体、または低煙PVC絶縁体でできていてもよい。代替案として、フィラーエレメント104は、誘電材料および導電材料の両方でできていてもよい。例えば、フィラーエレメント104は、銅の芯と、FEP絶縁体またはフッ素樹脂のうちのいずれか1つ、低煙PVC絶縁体、剛性絶縁体、ポリオレフィン絶縁体、またはポリプロピレン絶縁体とで形成されていてもよい。
【0019】
図3を参照すると、本発明の第2の実施形態による電気ケーブル300は、第2のフィラーエレメント304がケーブル外被302の第3の部分336の中に配置されていることを除いては、第1の実施形態の電気ケーブル100と同じである。第3の部分336は、第2の部分222と実質的に同じサイズであり、第2のフィラーエレメント304は、第1のフィラーエレメント104と実質的に同じサイズである。ケーブル外被302の外周332は、均一ではなく、円形ではない横断面を有している。しかし、第1の実施形態とは異なり、外周は、図3の垂直軸について実質的に対称である。フィラーエレメント104と同様に、第2のフィラーエレメント304は、ケーブル300の中心の長手方向の軸320からオフセットされた中心軸326を有している。第2のフィラーエレメント304は、軸106に沿って、隣接しているケーブル間の距離を更に増加させ、隣接するケーブルによって引き起こされる異質のクロストークを減らす。
【0020】
図4を参照すると、本発明の第4実施態様による電気ケーブル400は、ケーブル外被405の中で支持された、フィラーエレメント404と、複数の絶縁された導体のツイストペアとを備えている。フィラーエレメント404は、それがより大きいこと、好ましくは各絶縁された導体のツイストペア208、210、212および214の幅216の約2倍であることを除いては、フィラーエレメント104と同様である。第1および第2の実施形態のケーブル100および300とは異なり、ケーブル400のケーブル外被405は、フィラーエレメント404および複数のツイストペア102を支持するための単一の部分418を有している。フィラーエレメント404は、また、導電性の芯408を備えている。
【0021】
第1および第2の実施形態のケーブル100および300と同様に、ケーブル400の断面形状は、円形ではなく、例えば楕円形である。ケーブル400の円形ではない形状は、ケーブル外被405の均一な外周432を定めている。ケーブル外被405の円形ではない断面形状は、ケーブル400の1本の軸406に沿って、ケーブル400の直径を増加させている。フィラーエレメント404の中心軸426は、ケーブル400の中心の長手方向の軸420からオフセットされている。フィラーエレメント404の幅または直径424は、各絶縁された導体のツイストペア208、210、212、および214の幅216の約2倍であるので、ペア208、210、212、および214がフィラーエレメント404を取り囲むことは、防止され、その結果、フィラーエレメント404は、ケーブル400の中心の長手方向の軸420からオフセットされた状態を維持する。第1および第2の実施形態と同様に、このようにケーブル400を形成することによって、隣接するケーブルの絶縁された導体のツイストペアとの間の距離は増加され、これにより異質のクロストークが減少する。
【0022】
図5および6を参照すると、電気ケーブル500および600は、それぞれ、複数のセパレータ540、542、544(図5)および640、642、644(図6)が、絶縁された導体のツイストペア208、210、212および214の間に配置されていて、隣接するペアとの間でのクロストークを減らすことを除いて、第1および第2の実施形態の電気ケーブル100および300と同じである。3つのセパレータが用いられることが好ましいが、単一のセパレータが用いられることを含めて、いかなる数のセパレータが用いられてもよい。
【0023】
図5に示すように、3つのセパレータ540、542、および544は、ケーブル100の内部領域204を4つの象限に分け、各象限が、絶縁された導体のツイストペア208、210、212および214のうちの1組を支持している。同様に、3つのセパレータ640、642、および644は、ケーブル300の内部領域204を分けている。それは、ツイストペア208、210、212、および214を4つの象限に分離し、これによりツイストペア208、210、212、および214を相互に分離し、ツイストペア間でのクロストークを減らす。
【0024】
各第1のセパレータ540および640は、実質的にまっすぐで、それらのそれぞれのケーブル500および600の内部領域204を、第1および第2の半分546、646および548、648に分け、2組の絶縁された導体のツイストペア208および214が、第1の半分546、646の中に配置され、かつ残りの2組のペア210および212が、第2の半分548、648の中に配置されている。第2のセパレータ542および642の各々は、それぞれのケーブルの第1の半分546および646の中に配置されている。同様に、第3のセパレータ544および644の各々は、それぞれ、第2の半分546および646の中に配置されている。各第2のセパレータ542および642は、ツイストペア208と214を分けていて、各第3のセパレータ544および644は、ツイストペア210と212を分けている。セパレータ540、542、544および640、642、644は、好ましくはポリマー材、例えば固体または発泡ポリマーテープで形成されている。セパレータ540、542、544および640、642、644は、2004年12月16日に出願されたReduced Alien Crosstalk Electrical Cableという題のLiqueらによる同時係属中の普通に所有された(commonly owned)米国特許出願第11/012,149号の中で開示された3つのセパレータテープと似ていて、その内容は、ここでの参照により本願に組み込まれるものとする。
【0025】
図7Aおよび7Bを参照すると、上記のケーブルの実施形態の各々は、好ましくは、このような方法で撚り合わされているので、フィラーエレメントが、絶縁された導体のツイストペア208、210、212および214と絡まることが防止される。例えば、ケーブル100のケーブル外被202の中の絶縁された導体のツイストペア208、210、212、214は、ほぼ軸220(図2)のまわりに共に撚り合わされていて、撚り合わされた、または螺旋の芯702を形成している。セパレータ540、542、544、640、642および644と同様のセパレータは、絶縁された導体のツイストペア208、210、212、214の間に設けられ、これらのペアと共に螺旋の芯702の一部として撚り合わされる。フィラーエレメント104は、螺旋の芯702のまわりに巻きつけられる。
【0026】
図7Bに示すように、螺旋の芯702は、第1の頂点706と第2の頂点708との間に、芯撚り(lay)長さ704を定めている(螺旋の芯702を表す単一の絶縁された導体のツイストペア208が示されている)。同様に、フィラーエレメント104は、フィラーエレメント104の第1の頂点712と第2の頂点714との間に定義されるフィラー撚り長さ710を定めている。フィラー撚り長さ710は、芯撚り長さ704より大きく、これによりフィラーエレメント104が螺旋の芯702と、かみ合うか、または絡まることを防止する。好ましくは、フィラー撚り長さ710は、芯撚り長さ704より実質的に大きい。例えば、芯撚り長さ704が約1.5〜3インチであって、かつフィラー撚り長さ710が約2.5〜4インチであってもよい。芯撚り長さ704およびフィラー撚り長さ710の各々は、ケーブルの長さ方向に沿って変化してもよい。ペア208、210、212、および214と、フィラーエレメント104とを実質的に同時に撚り合わせて、かつ芯撚り長さ704よりフィラー撚り長さ710の方が大きい状態を維持するために、横材(図示せず)が、ケーブルを撚り合わせるための従来の機械に付加される。横材(traverse)は、芯702が撚り合わされているとき、前後にフィラーエレメント104を動かす。前後にフィラーエレメント104を動かすと、ペア208、210、212および214が共に撚り合わされて、かつフィラーエレメント104が、これらのペアのまわりに巻きつくことが確実になり、これにより、フィラーエレメント104の、より長い、撚り長さ710がつくられる。フィラーエレメント104が、絶縁された導体のツイストペア208、210、212および214と絡まるのを防止することによって、フィラーエレメント104は、これらのペアの外側にとどまり、これにより隣接するケーブルとの間に十分な距離が保たれ、異質のクロストークが減る。
【0027】
図8を参照すると、本発明の他の実施形態による電気ケーブル800は、複数のセパレータ540、542、および544の代わりに、単一のセパレータ840を用いてワイヤペア208、210、212、および214を分離していることを除いては、ケーブル500と同様である。セパレータ840は、一体成形部材(unitary one-piece member)として形成されてもよく、中心軸820に沿って伸びている。セパレータ840は、横部材842および844を含んでいて、実質的にクロスウェブ(crossweb)形状を形成していて、それは、通常、ケーブル外被802の内部領域804を4つの象限846、848、850、および852に分けている。ワイヤペア208は第1象限846に配置され、ワイヤペア210は第2象限848に配置され、ワイヤペア212は第3象限850に配置され、かつワイヤペア214は第4象限852に配置されている。
【0028】
ケーブル800のフィラーエレメント804は、セパレータ840とケーブル外被802との間に配置されていて、すなわちフィラーエレメント804は、セパレータ840の外側に配置されている。フィラーエレメント804は、セパレータ840のいずれの横部材842および844にも整列させることができ、これによりケーブル外被802の中に不均一な形状を形成する。
【0029】
フィラーエレメント804は、内側および外側部分860および862を含んでいてもよい。図8に示すように、内側部分860には、いかなる材料も無く、従ってフィラーエレメント804は中空であってもよい。代替案として、内側および外側部分860および862は、フィラーエレメント404(図4)と同様に、異なる材料で形成されてもよい。例えば、内側部分および外側部分860および862は、発泡または固体VATAR(エチレンクロロトリフルオロエチレン共重合体)、ポリ塩化ビニル、例えば低煙半剛性ポリ塩化ビニル、弗素化エチレンプロピレン、任意のタイプのポリマー樹脂などで形成されてもよい。
【0030】
個別の実施形態が本発明を説明するために選ばれたが、添付した請求項の中で定義した本発明の範囲から逸脱することなく、さまざまな変更および修正がその中でなされ得ることは、当業者であれば理解するであろう。例えば、1つ、2つ、または2つ以上のフィラーエレメントを含む、いかなる数のフィラーエレメントが、ケーブルに用いられてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】本発明の第1の実施形態による電気ケーブルの斜視図である。
【図2】図1に示した電気ケーブルの断面立面図であり、ケーブル外被によって被われた複数の絶縁された導体のツイストペアおよびフィラーエレメントを示している。
【図3】本発明の第2の実施形態による電気ケーブルの断面立面図である。
【図4】本発明の第3の実施形態による電気ケーブルの断面立面図である。
【図5】絶縁された導体のツイストペアを分離するために複数のセパレータが備えられていること以外は図2と同様の電気ケーブルの断面立面図である。
【図6】絶縁された導体のツイストペアを分離するために複数のセパレータが備えられていること以外は図3と同様の電気ケーブルの断面立面図である。
【図7A】本発明の実施形態による電気ケーブルの斜視図であり、ケーブルの撚り合わされた芯およびフィラーエレメントを示している。
【図7B】図7Aに示したケーブルの絶縁された導体のツイストペアおよび巻きつけられたフィラーエレメントの図であり、絶縁された導体のツイストペアと、フィラーエレメントとの異なる撚り長さを示している。
【図8】本発明の他の実施形態による電気ケーブルの断面立面図であり、クロスウェブセパレータと、内側および外側部分を有するフィラーエレメントとを示している。
【符号の説明】
【0032】
100 電気ケーブル
102 絶縁された導体のツイストペア
104 フィラーエレメント
106 軸
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電気ケーブルにおいて、
中心の長手方向の軸を定めているケーブル外被と、
前記ケーブル外被の中で長手方向に向きを定められた複数の絶縁された導体のツイストペアとを備えていて、前記絶縁された導体の各々は、幅を定めていて、かつ前記複数の絶縁された導体のツイストペアは、芯を形成している少なくとも3組の絶縁された導体のツイストペアを含んでいて、
さらに、前記ケーブル外被の中に配置され、かつ、前記絶縁された導体のツイストペアのうちの少なくとも1組に隣接し、かつ前記ケーブル外被の一部分に隣接した位置に配置されたフィラーエレメントを備えていて、絶縁された導体のツイストペアは、前記ケーブル外被の一部分と前記フィラーエレメントとの間には配置されておらず、前記フィラーエレメントは、前記絶縁された導体の各々の幅より大きい幅を定めていて、前記フィラーエレメントは、前記ケーブル外被の中心の長手方向の軸から横にオフセットされた中心軸を有していて、前記フィラーエレメントは、前記芯のまわりに巻きつけられていて、かつ前記フィラーエレメントは、いかなる絶縁された導体のツイストペアも有していない
ことを特徴とする電気ケーブル。
【請求項2】
前記ケーブル外被は、前記中心の長手方向の軸を横切る断面が実質的に円形ではない外周を定めている
ことを特徴とする請求項1に記載の電気ケーブル。
【請求項3】
前記外周は、前記中心の長手方向の軸を横切る断面が実質的に楕円である
ことを特徴とする請求項2に記載の電気ケーブル。
【請求項4】
前記外周は、第1および第2の部分を有していて、前記第1の部分は前記第2の部分より大きいので、前記外周は均一ではない
ことを特徴とする請求項2に記載の電気ケーブル。
【請求項5】
前記複数の絶縁された導体のツイストペアは、前記第1の部分の中に配置され、前記フィラーエレメントは、前記第2の部分の中に配置されている
ことを特徴とする請求項4に記載の電気ケーブル。
【請求項6】
前記外周は、第3の部分を有していて、前記第1の部分は前記第3の部分より大きい
ことを特徴とする請求項4に記載の電気ケーブル。
【請求項7】
前記第1の部分は、前記第2および第3の部分の間に配置されている
ことを特徴とする請求項6に記載の電気ケーブル。
【請求項8】
前記複数の絶縁された導体のツイストワイヤペアは、前記第1の部分の中に配置されていて、
前記フィラーエレメントは、前記第2の部分の中に配置されていて、
第2のフィラーエレメントが、前記第3の部分の中に配置されている
ことを特徴とする請求項6に記載の電気ケーブル。
【請求項9】
第2のフィラーエレメントが、前記ケーブル外被の中に配置されている
ことを特徴とする請求項1に記載の電気ケーブル。
【請求項10】
前記第2のフィラーエレメントは、前記ケーブル外被の前記中心の長手方向の軸から横にオフセットされた中心軸を有していて、
前記第2のフィラーエレメントは、前記絶縁された導体の各々の幅より大きい幅を定めている
ことを特徴とする請求項9に記載の電気ケーブル。
【請求項11】
前記フィラーエレメントは、前記中心軸を横切る断面が実質的に円形である
ことを特徴とする請求項1に記載の電気ケーブル。
【請求項12】
前記フィラーエレメントの幅は、前記絶縁された導体の各々の幅の約2倍である
ことを特徴とする請求項1に記載の電気ケーブル。
【請求項13】
前記ケーブル外被は、前記中心の長手方向の軸のまわりに巻きつけられている
ことを特徴とする請求項1に記載の電気ケーブル。
【請求項14】
前記フィラーエレメントは、誘電材料でできている
ことを特徴とする請求項1に記載の電気ケーブル。
【請求項15】
前記フィラーエレメントは、導電性の芯を有している
ことを特徴とする請求項1に記載の電気ケーブル。
【請求項16】
電気ケーブルにおいて、
中心の長手方向の軸および実質的に円形ではない外周を定めているケーブル外被と、
前記ケーブル外被の中で長手方向に向きを定められた複数の絶縁された導体のツイストペアとを備えていて、前記絶縁された導体の各々は、幅を定めていて、前記複数の絶縁された導体のツイストペアは、芯を形成している少なくとも3組の絶縁された導体のツイストペアを含んでいて、
さらに、前記ケーブル外被の中に配置され、かつ、前記絶縁された導体のツイストペアのうちの少なくとも1組に隣接し、かつ前記ケーブル外被の一部分に隣接した位置に配置されたフィラーエレメントを備えていて、絶縁された導体のツイストペアは、前記ケーブル外被の一部分と前記フィラーエレメントとの間には配置されておらず、前記フィラーエレメントは、前記ケーブル外被の中心の長手方向の軸から横にオフセットされた中心軸を有していて、前記フィラーエレメントは、前記中心軸を横切る断面が実質的に円形であって、かつ前記絶縁された導体の各々の幅より大きい直径を定めていて、前記フィラーエレメントは、前記芯のまわりに巻きつけられていて、かつ前記フィラーエレメントは、いかなる絶縁された導体のツイストペアも有していない
ことを特徴とする電気ケーブル。
【請求項17】
前記外周は、前記中心の長手方向の軸を横切る断面が実質的に楕円である
ことを特徴とする請求項16に記載の電気ケーブル。
【請求項18】
前記外周は、実質的に均一ではない
ことを特徴とする請求項16に記載の電気ケーブル。
【請求項19】
前記ケーブル外被は、第1および第2の部分を有していて、
前記第1の部分は、前記複数のツイストワイヤペアを支持していて、かつ前記第2の部分は、前記フィラーエレメントを支持していて、
前記第1の部分は、前記第2の部分より実質的に大きい
ことを特徴とする請求項18に記載の電気ケーブル。
【請求項20】
前記フィラーエレメントは、誘電材料でできている
ことを特徴とする請求項16に記載の電気ケーブル。
【請求項21】
前記フィラーエレメントは、導電性の芯を有している
ことを特徴とする請求項16に記載の電気ケーブル。
【請求項22】
第2のフィラーエレメントが、前記ケーブル外被の中に配置されていて、
前記第2のフィラーエレメントは、前記ケーブル外被の前記中心の長手方向の軸から横にオフセットされた中心軸を有していて、
前記第2のフィラーエレメントは、前記絶縁された導体の各々の幅より大きい
ことを特徴とする請求項16に記載の電気ケーブル。
【請求項23】
電気ケーブルにおいて、
中心の長手方向の軸を定めているケーブル外被と、
前記ケーブル外被の中で長手方向に向きを定められた複数の絶縁された導体のツイストペアとを備えていて、前記絶縁された導体の各々は、幅を定めていて、かつ前記複数の絶縁された導体のツイストペアは、芯を形成している少なくとも3組の絶縁された導体のツイストペアを含んでいて、
さらに、前記ケーブル外被の中に配置され、かつ前記絶縁された導体のツイストペアのうちの少なくとも1組に隣接した位置に配置されたフィラーエレメントを備えていて、前記フィラーエレメントは、前記絶縁された導体の各々の幅より大きい幅を定めていて、前記フィラーエレメントは、前記ケーブル外被の中心の長手方向の軸から横にオフセットされた中心軸を有していて、かつ前記フィラーエレメントは、前記芯のまわりに巻きつけられている
ことを特徴とする電気ケーブル。
【請求項24】
電気ケーブルにおいて、
中心の長手方向の軸を定めているケーブル外被と、
前記ケーブル外被の中で長手方向に向きを定められた複数の絶縁された導体のツイストペアとを備えていて、かつ前記複数の絶縁された導体のツイストペアは、芯を形成している少なくとも3組の絶縁された導体のツイストペアを含んでいて、
さらに、前記ケーブル外被の中に配置され、かつ、前記絶縁された導体のツイストペアのうちの少なくとも1組に隣接し、かつ前記ケーブル外被の一部分に隣接した位置に配置されたフィラーエレメントを備えていて、絶縁された導体のツイストペアは、前記ケーブル外被の一部分と前記フィラーエレメントとの間には配置されておらず、前記フィラーエレメントは、前記ケーブル外被の中心の長手方向の軸から横にオフセットされた中心軸を有していて、前記フィラーエレメントは、前記芯のまわりに巻きつけられていて、かつ前記フィラーエレメントは、いかなる絶縁された導体のツイストペアも有していない
ことを特徴とする電気ケーブル。
【請求項25】
前記ケーブル外被の外周は、円形ではない
ことを特徴とする請求項24に記載の電気ケーブル。
【請求項26】
前記フィラーエレメントは、前記ケーブル外被の前記中心軸を横切る断面が実質的に円形である
ことを特徴とする請求項24に記載の電気ケーブル。
【請求項27】
電気ケーブルにおいて、
中心の長手方向の軸を定めているケーブル外被と、
前記ケーブル外被の中で長手方向に向きを定められた複数の絶縁された導体のツイストペアとを備えていて、前記絶縁された導体のツイストペアの各々は、幅を定めていて、
さらに、前記ケーブル外被の中に配置され、かつ前記絶縁された導体のツイストペアのうちの少なくとも1組に隣接した位置に配置されたフィラーエレメントを備えていて、前記フィラーエレメントは、各前記絶縁された導体のツイストペアの幅より実質的に大きい幅を定めていて、前記フィラーエレメントは、前記ケーブル外被の中心の長手方向の軸から横にオフセットされた中心軸を有していて、前記フィラーエレメントは、隣接するケーブルからの異質のクロストークを減らし、
さらに、前記ケーブル外被の中の前記絶縁された導体のツイストペア間に配置された少なくとも1つのセパレータを備えていて、前記絶縁された導体のツイストペア間でのクロストークを減らす
ことを特徴とする電気ケーブル。
【請求項28】
前記複数の絶縁された導体のツイストペアは、第1、第2、第3および第4の絶縁された導体のツイストペアを含んでいて、
前記セパレータは、前記第1および第2の絶縁された導体のツイストペア間に配置されている
ことを特徴とする請求項27に記載の電気ケーブル。
【請求項29】
第2のセパレータが、前記ケーブル外被の中の前記第2および第3の絶縁された導体のツイストペア間に配置されている
ことを特徴とする請求項28に記載の電気ケーブル。
【請求項30】
第3のセパレータが、前記ケーブル外被の中の前記第1および第4の絶縁された導体のツイストペア間に配置されている
ことを特徴とする請求項29に記載の電気ケーブル。
【請求項31】
前記セパレータは、実質的にまっすぐか、または実質的に曲がっている
ことを特徴とする請求項27に記載の電気ケーブル。
【請求項32】
前記ケーブル外被は、前記中心の長手方向の軸を横切る断面が実質的に円形ではない外周を定めている
ことを特徴とする請求項27に記載の電気ケーブル。
【請求項33】
第2のフィラーエレメントが、前記ケーブル外被の中に配置されていて、
前記第2のフィラーエレメントは、前記ケーブル外被の前記中心の長手方向の軸から横にオフセットされた中心軸を有していて、
前記第2のフィラーエレメントは、前記絶縁された導体のツイストペアの各々の幅より実質的に大きい幅を定めている
ことを特徴とする請求項27に記載の電気ケーブル。
【請求項34】
前記フィラーエレメントの幅は、前記複数の絶縁された導体のツイストペアの各々の幅の約2倍である
ことを特徴とする請求項27に記載の電気ケーブル。
【請求項35】
電気ケーブルにおいて、
中心の長手方向の軸および実質的に円形ではない外周を定めているケーブル外被と、
前記ケーブル外被の中で長手方向に向きを定められた第1、第2、第3および第4の絶縁された導体のツイストペアとを備えていて、前記絶縁された導体の各々は、幅を定めていて、
さらに、前記ケーブル外被の中に配置され、かつ前記絶縁された導体のツイストペアのうちの少なくとも1組に隣接した位置に配置されたフィラーエレメントを備えていて、前記フィラーエレメントは、前記ケーブル外被の中心の長手方向の軸から横にオフセットされた中心軸を有していて、前記フィラーエレメントは、前記中心軸を横切る断面が実質的に円形であって、かつ前記絶縁された導体の各々の幅より大きい直径を定めていて、前記フィラーエレメントは、隣接するケーブルからの異質のクロストークを減らし、前記第1、第2、第3および第4の絶縁された導体のツイストペアは、共に撚り合わされていて、かつ前記フィラーエレメントは、前記第1、第2、第3および第4の絶縁された導体のツイストペアのまわりに巻きつけられていて、かつ前記第1、第2、第3および第4の絶縁された導体のツイストペアおよび前記フィラーエレメントのツイスト撚り長さは、ケーブルの長さ方向に沿って変化し、
さらに、前記ケーブル外被の中の前記第1および第2の絶縁された導体のツイストペア間に配置された第1のセパレータを備えていて、前記絶縁された導体のツイストペア間でのクロストークを減らす
ことを特徴とする電気ケーブル。
【請求項36】
第2のセパレータが、前記ケーブル外被の中の前記第2および第3の絶縁された導体のツイストペア間に配置されていて、
第3のセパレータが、前記ケーブル外被の中の前記第1および第4の絶縁された導体のツイストペア間に配置されている
ことを特徴とする請求項35に記載の電気ケーブル。
【請求項37】
前記第1のセパレータは、実質的にまっすぐであり、
前記第2および第3のセパレータの各々は、実質的に曲がっている
ことを特徴とする請求項36に記載の電気ケーブル。
【請求項38】
前記第1、第2、および第3のセパレータの各々は、ポリマーテープでできている
ことを特徴とする請求項36に記載の電気ケーブル。
【請求項39】
前記外周は、実質的に均一ではない
ことを特徴とする請求項35に記載の電気ケーブル。
【請求項40】
前記ケーブル外被は、第1および第2の部分を有していて、
前記第1の部分は、前記第1、第2、第3および第4の絶縁された導体のツイストペアを支持していて、かつ前記第2の部分は、前記フィラーエレメントを支持していて、
前記第1の部分は、前記第2の部分より実質的に大きい
ことを特徴とする請求項35に記載の電気ケーブル。
【請求項41】
前記フィラーエレメントは、誘電材料でできている
ことを特徴とする請求項35に記載の電気ケーブル。
【請求項42】
前記フィラーエレメントは、導電性の芯を有している
ことを特徴とする請求項35に記載の電気ケーブル。
【請求項43】
電気ケーブルにおいて、
長さおよび長さ方向に沿った長手方向の軸を定めているケーブル外被と、
前記ケーブル外被の中で長手方向に向きを定められた複数の絶縁された導体のツイストペアとを備えていて、前記複数の絶縁された導体のツイストペアは、撚り合わされていて、螺旋の芯を形成し、第1の撚り長さを定めていて、
さらに、前記ケーブル外被の中に配置され、かつ前記螺旋の芯に巻きつけられているフィラーエレメントを備えていて、前記フィラーエレメントは、前記螺旋の芯の前記第1の撚り長さとは異なる第2の撚り長さを定めている
ことを特徴とする電気ケーブル。
【請求項44】
前記フィラーエレメントは、前記絶縁された導体の各々によって定められた幅より実質的に大きい幅を定めている
ことを特徴とする請求項43に記載の電気ケーブル。
【請求項45】
電気ケーブルにおいて、
長手方向の軸を有するケーブル外被と、
前記ケーブル外被の中で長手方向に向きを定められた複数の絶縁された導体のツイストペアと、
前記複数の絶縁された導体のツイストペア間に配置された第1、第2、および第3のセパレータとを備えていて、前記第1、第2、および第3のセパレータの各々は、反対側の第1および第2の端を有していて、
前記第1のセパレータは、実質的にまっすぐで、かつ前記ケーブル外被を第1および第2の半分に分けていて、
前記第2のセパレータは、実質的に曲がっていて、かつ前記第1の半分の中に位置していて、前記複数の導体のツイストペアのうちの少なくとも1組は、第1および第2のセパレータ間に位置していて、
前記第3のセパレータは、実質的に曲がっていて、かつ前記第2の半分の中に位置していて、前記複数の導体のツイストペアのうちの少なくとも1組は、第1および第3のセパレータ間に位置していて、
前記第1、第2、および第3のセパレータの前記第1の端は、互いに接しているので、
前記第1の端は、互いに隣接していて、導体のツイストペアは、その間には配置されていない
ことを特徴とする電気ケーブル。
【請求項46】
電気ケーブルにおいて、
中心の長手方向の軸を定めているケーブル外被と、
前記ケーブル外被の中で長手方向に向きを定められた複数の絶縁された導体のツイストペアとを備えていて、前記絶縁された導体の各々は、幅を定めていて、
さらに、前記ケーブル外被の中に配置され、かつ前記絶縁された導体のツイストペアのうちの少なくとも1組に隣接した位置に配置されたフィラーエレメントを備えていて、前記フィラーエレメントは、各前記絶縁された導体の幅より大きい幅を定めていて、前記フィラーエレメントは、前記ケーブル外被の中心の長手方向の軸から横にオフセットされた中心軸を有していて、前記フィラーエレメントは、隣接するケーブルからの異質のクロストークを減らし、前記複数の絶縁された導体のツイストペアは、芯を形成している少なくとも3組の絶縁された導体のツイストペアを含んでいて、かつ前記フィラーエレメントは、前記芯のまわりに巻きつけられていて、
さらに、前記ケーブル外被の中の前記絶縁された導体のツイストペア間に配置された少なくとも1つのセパレータを備えていて、前記絶縁された導体のツイストペア間でのクロストークを減らす
ことを特徴とする電気ケーブル。
【請求項47】
前記複数の絶縁された導体のツイストペアは、第1、第2、第3および第4の絶縁された導体のツイストペアを含んでいて、
前記セパレータは、前記第1および第2の絶縁された導体のツイストペア間に配置されている
ことを特徴とする請求項46に記載の電気ケーブル。
【請求項48】
第2のセパレータが、前記ケーブル外被の中の前記第2および第3の絶縁された導体のツイストペア間に配置されている
ことを特徴とする請求項47に記載の電気ケーブル。
【請求項49】
第3のセパレータが、前記ケーブル外被の中の前記第1および第4の絶縁された導体のツイストペア間に配置されている
ことを特徴とする請求項48に記載の電気ケーブル。
【請求項50】
前記セパレータは、実質的にまっすぐか、または実質的に曲がっている
ことを特徴とする請求項46に記載の電気ケーブル。
【請求項51】
前記ケーブル外被は、前記中心の長手方向の軸を横切る断面が実質的に円形ではない外周を定めている
ことを特徴とする請求項46に記載の電気ケーブル。
【請求項52】
第2のフィラーエレメントが、前記ケーブル外被の中に配置されていて、
前記第2のフィラーエレメントは、前記ケーブル外被の前記中心の長手方向の軸から横にオフセットされた中心軸を有していて、
前記第2のフィラーエレメントは、前記絶縁された導体の各々の幅より大きい幅を定めている
ことを特徴とする請求項46に記載の電気ケーブル。
【請求項53】
前記フィラーエレメントの幅は、前記絶縁された導体の各々の幅の約2倍である
ことを特徴とする請求項46に記載の電気ケーブル。
【請求項54】
前記フィラーエレメントの少なくとも一部分は、導電材料で形成されている
ことを特徴とする請求項46に記載の電気ケーブル。
【請求項55】
電気ケーブルにおいて、
中心の長手方向の軸および実質的に円形ではない外周を定めているケーブル外被と、
前記ケーブル外被の中で長手方向に向きを定められた複数の絶縁された導体のツイストペアと、
前記ケーブル外被の中に配置され、かつ前記絶縁された導体のツイストペアのうちの少なくとも1組に隣接した位置に配置されたフィラーエレメントとを備えていて、前記フィラーエレメントは、前記ケーブル外被の中心の長手方向の軸から横にオフセットされた中心軸を有していて、前記フィラーエレメントは、前記中心軸を横切る断面が実質的に円形であり、前記フィラーエレメントは、隣接するケーブルからの異質のクロストークを減らし、前記複数の絶縁された導体のツイストペアは、共に撚り合わされていて、かつ前記フィラーエレメントは、前記複数の絶縁された導体のツイストペアに巻きつけられていて、かつ複数の絶縁された導体のツイストペアおよび前記フィラーエレメントのツイスト撚り長さは、ケーブルの長さ方向に沿って変化し、
さらに、前記ケーブル外被の中の前記複数の絶縁された導体のツイストペア間に配置されている少なくとも1つのセパレータを備えていて、前記複数の絶縁された導体のツイストペア間でのクロストークを減らす
ことを特徴とする電気ケーブル。
【請求項56】
前記フィラーエレメントの撚り長さは、前記複数の絶縁された導体のツイストペアの撚り長さとは異なる
ことを特徴とする請求項55に記載の電気ケーブル。
【請求項57】
前記ケーブル外被の外周は均一ではない
ことを特徴とする請求項55に記載の電気ケーブル。
【請求項58】
前記フィラーエレメントは、誘電材料で形成されている
ことを特徴とする請求項55に記載の電気ケーブル。
【請求項59】
前記フィラーエレメントの一部は、金属で形成されている
ことを特徴とする請求項55に記載の電気ケーブル。
【請求項60】
電気ケーブルにおいて、
中心の長手方向の軸および実質的に円形ではない外周を定めているケーブル外被と、
前記ケーブル外被の中で長手方向に向きを定められた複数の絶縁された導体のツイストペアと、
前記ケーブル外被の中に配置され、かつ前記絶縁された導体のツイストペアのうちの少なくとも1組に隣接した位置に配置されたフィラーエレメントとを備えていて、前記フィラーエレメントは、前記ケーブル外被の中心の長手方向の軸から横にオフセットされた中心軸を有していて、前記フィラーエレメントは、前記中心軸を横切る断面が実質的に円形であり、前記フィラーエレメントは、隣接するケーブルからの異質のクロストークを減らし、前記複数の絶縁された導体のツイストペアは、共に撚り合わされていて、かつ前記フィラーエレメントは、前記複数の絶縁された導体のツイストペアに巻きつけられていて、かつ複数の絶縁された導体のツイストペアおよび前記フィラーエレメントのツイスト撚り長さは、ケーブルの長さ方向に沿って変化する
ことを特徴とする電気ケーブル。
【請求項61】
電気ケーブルにおいて、
中心の長手方向の軸を定めているケーブル外被と、
前記ケーブル外被の中で長手方向に向きを定められた第1、第2、第3および第4の絶縁された導体のツイストペアを含む複数の絶縁された導体のツイストペアとを備えていて、前記絶縁された導体の各々は、幅を定めていて、
さらに、前記ケーブル外被の中に配置され、かつ前記絶縁された導体のツイストペアのうちの少なくとも1組に隣接した位置に配置されたフィラーエレメントを備えていて、前記フィラーエレメントは、各前記絶縁された導体の幅より大きい幅を定めていて、前記フィラーエレメントは、前記ケーブル外被の中心の長手方向の軸から横にオフセットされた中心軸を有していて、前記フィラーエレメントは、隣接するケーブルからの異質のクロストークを減らし、
さらに、前記ケーブル外被の中の前記第1および第2の絶縁された導体のツイストペア間に配置された第1のセパレータを備えていて、前記絶縁された導体のツイストペア間でのクロストークを減らし、
さらに、前記ケーブル外被の中の前記第2および第3の絶縁された導体のツイストペア間に配置された第2のセパレータと、
前記ケーブル外被の中の前記第1および第4の絶縁された導体のツイストペア間に配置された第3のセパレータとを備えている
ことを特徴とする電気ケーブル。
【請求項62】
電気ケーブルにおいて、
中心の長手方向の軸を定めているケーブル外被を備えていて、前記ケーブル外被は、前記中心の長手方向の軸を横切る断面が実質的に円形ではない外周を定めていて、
さらに、前記ケーブル外被の中で長手方向に向きを定められた複数の絶縁された導体のツイストペアを備えていて、前記絶縁された導体の各々は、幅を定めていて、
さらに、前記ケーブル外被の中に配置され、かつ前記絶縁された導体のツイストペアのうちの少なくとも1組に隣接した位置に配置されたフィラーエレメントを備えていて、前記フィラーエレメントは、各前記絶縁された導体の幅より大きい幅を定めていて、かつ前記フィラーエレメントは、前記ケーブル外被の前記中心の長手方向の軸から横にオフセットされた中心軸を有していて、前記フィラーエレメントは、隣接するケーブルからの異質のクロストークを減らし、
さらに、前記ケーブル外被の中の前記絶縁された導体のツイストペア間に配置された少なくとも1つのセパレータを備えていて、前記絶縁された導体のツイストペア間でのクロストークを減らす
ことを特徴とする電気ケーブル。
【請求項63】
電気ケーブルにおいて、
中心の長手方向の軸を定めているケーブル外被と、
前記ケーブル外被の中で長手方向に向きを定められた複数の絶縁された導体のツイストペアとを備えていて、前記絶縁された導体の各々は、幅を定めていて、
さらに、前記ケーブル外被の中に配置され、かつ前記絶縁された導体のツイストペアのうちの少なくとも1組に隣接した位置に配置されたフィラーエレメントを備えていて、前記フィラーエレメントは、各前記絶縁された導体の幅より大きい幅を定めていて、かつ前記フィラーエレメントは、前記ケーブル外被の前記中心の長手方向の軸から横にオフセットされた中心軸を有していて、前記フィラーエレメントは、隣接するケーブルからの異質のクロストークを減らし、
さらに、前記ケーブル外被の中の前記絶縁された導体のツイストペア間に配置された少なくとも1つのセパレータを備えていて、前記絶縁された導体のツイストペア間でのクロストークを減らし、前記セパレータは、実質的にまっすぐか、または実質的に曲がっている
ことを特徴とする電気ケーブル。
【請求項64】
電気ケーブルにおいて、
中心の長手方向の軸を定めているケーブル外被と、
前記ケーブル外被の中で長手方向に向きを定められた複数の絶縁された導体のツイストペアと、
前記ケーブル外被の中に配置されたフィラーエレメントとを備えていて、前記フィラーエレメントは、前記ケーブル外被の前記中心の長手方向の軸から横にオフセットされた中心軸を有していて、かつ前記フィラーエレメントは、隣接するケーブルからの異質のクロストークを減らし、
さらに、前記ケーブル外被の中のほぼ中心で前記絶縁された導体のツイストペア間に配置された1つのセパレータを備えていて、前記絶縁された導体のツイストペア間でのクロストークを減らし、かつ前記フィラーエレメントは、前記単一のセパレータの外側に位置している
ことを特徴とする電気ケーブル。
【請求項65】
前記セパレータは、実質的にクロスウェブ形状を有する単一のセパレータである
ことを特徴とする請求項64に記載の電気ケーブル。
【請求項66】
前記セパレータは一体成形部材である
ことを特徴とする請求項65に記載の電気ケーブル。
【請求項67】
前記ツイストペアの前記絶縁された導体の各々は、幅を定めていて、
前記フィラーエレメントは、前記絶縁された導体の各々の幅より大きい幅を定めている
ことを特徴とする請求項64に記載の電気ケーブル。
【請求項68】
前記ケーブル外被は、実質的に均一ではない形状を有している
ことを特徴とする請求項64に記載の電気ケーブル。
【請求項69】
前記セパレータは、前記ケーブル外被の中に少なくとも第1および第2の象限を形成し、かつ前記複数の絶縁された導体のツイストペアの各々は、前記第1および第2の象限のうちの1つの中に位置している
ことを特徴とする請求項64に記載の電気ケーブル。
【請求項70】
第2のフィラーエレメントが、前記ケーブル外被の中に配置されていて、
前記第2のフィラーエレメントは、前記ケーブル外被の前記中心の長手方向の軸から横にオフセットされた中心軸を有していて、
前記第2のフィラーエレメントは、前記絶縁された導体のツイストペアの1組の幅より実質的に大きい幅を定めている
ことを特徴とする請求項64に記載の電気ケーブル。
【請求項71】
前記フィラーエレメントは内側および外側部分を有していて、前記内側部分は中空である
ことを特徴とする請求項64に記載の電気ケーブル。
【請求項72】
前記フィラーエレメントは内側および外側部分を有していて、前記内側および外側部分は異なる材料で形成されている
ことを特徴とする請求項64に記載の電気ケーブル。
【請求項73】
前記内側および外側部分のうちの少なくとも1つは金属で形成されている
ことを特徴とする請求項72に記載の電気ケーブル。
【請求項74】
電気ケーブルにおいて、
中心の長手方向の軸を定めているケーブル外被と、
前記ケーブル外被の中で長手方向に向きを定められた複数の絶縁された導体のツイストペアと、
前記ケーブル外被の中で前記複数の絶縁された導体のツイストペアのうちの少なくとも1組に隣接して配置されたフィラーエレメントとを備えていて、前記フィラーエレメントは、前記ケーブル外被の前記中心の長手方向の軸から横にオフセットされた中心軸を有していて、前記フィラーエレメントは、前記中心軸を横切る断面が実質的に円形で、かつ内側および外側部分を定めていて、前記内側部分は中空であり、かつ前記フィラーエレメントは、隣接するケーブルからの異質のクロストークを減らしている
ことを特徴とする電気ケーブル。
【請求項75】
前記ツイストペアの前記絶縁された導体の各々は、幅を定めていて、
前記外側部分の直径は、前記絶縁された導体の各々の幅より大きい
ことを特徴とする請求項74に記載の電気ケーブル。
【請求項76】
前記ケーブル外被の中の前記複数の絶縁された導体のツイストペア間に配置されたセパレータを更に備えていて、前記絶縁された導体のツイストペア間でのクロストークを減らす
ことを特徴とする請求項74に記載の電気ケーブル。
【請求項77】
前記セパレータは、実質的にクロスウェブ形状を有する単一のセパレータである
ことを特徴とする請求項75に記載の電気ケーブル。
【請求項78】
前記ケーブル外被は、実質的に均一ではない形状を有している
ことを特徴とする請求項75に記載の電気ケーブル。
【請求項79】
前記フィラーエレメントの前記外側部分は、プラスチック材料で形成されている
ことを特徴とする請求項74に記載の電気ケーブル。
【請求項80】
電気ケーブルにおいて、
中心の長手方向の軸および実質的に円形ではない外周を定めているケーブル外被と、
前記ケーブル外被の中で長手方向に向きを定められた複数の絶縁された導体のツイストペアと、
前記ケーブル外被の中で前記複数の絶縁された導体のツイストペアのうちの少なくとも1組に隣接して配置されたフィラーエレメントとを備えていて、前記フィラーエレメントは、前記ケーブル外被の前記中心の長手方向の軸から横にオフセットされた中心軸を有していて、前記フィラーエレメントは、前記中心軸を横切る断面が実質的に円形で、かつ内側および外側部分を定めていて、前記内側および外側部分は、異なる材料で形成されていて、前記フィラーエレメントは、隣接するケーブルからの異質のクロストークを減らしている
ことを特徴とする電気ケーブル。
【請求項81】
前記ツイストペアの前記絶縁された導体の各々は、幅を定めていて、
前記外側部分の直径は、前記絶縁された導体の各々の幅より大きい
ことを特徴とする請求項80に記載の電気ケーブル。
【請求項82】
前記内側および外側部分は、発泡または固体エチレンクロロトリフルオロエチレン共重合体、ポリ塩化ビニル、弗素化エチレンプロピレン、およびポリマー樹脂から成るグループから選択される材料で形成されている
ことを特徴とする請求項80に記載の電気ケーブル。
【請求項83】
前記ケーブル外被の中の前記複数の絶縁された導体のツイストペア間に配置されたセパレータを更に備えていて、前記絶縁された導体のツイストペア間でのクロストークを減らす
ことを特徴とする請求項80に記載の電気ケーブル。
【請求項84】
前記セパレータは、実質的にクロスウェブ形状を有する単一のセパレータである
ことを特徴とする請求項82に記載の電気ケーブル。
【請求項85】
前記ケーブル外被の中の前記複数の絶縁された導体のツイストペア間に配置された第1、第2、および第3のセパレータを更に備えていて、その間でのクロストークを減らし、
前記第1のセパレータは実質的にまっすぐであり、かつ前記第2および第3のセパレータは実質的に曲がっている
ことを特徴とする請求項80に記載の電気ケーブル。
【請求項86】
前記フィラーエレメントの前記内側および外側部分のうちの少なくとも1つは、金属で形成されている
ことを特徴とする請求項80に記載の電気ケーブル。
【請求項1】
電気ケーブルにおいて、
中心の長手方向の軸を定めているケーブル外被と、
前記ケーブル外被の中で長手方向に向きを定められた複数の絶縁された導体のツイストペアとを備えていて、前記絶縁された導体の各々は、幅を定めていて、かつ前記複数の絶縁された導体のツイストペアは、芯を形成している少なくとも3組の絶縁された導体のツイストペアを含んでいて、
さらに、前記ケーブル外被の中に配置され、かつ、前記絶縁された導体のツイストペアのうちの少なくとも1組に隣接し、かつ前記ケーブル外被の一部分に隣接した位置に配置されたフィラーエレメントを備えていて、絶縁された導体のツイストペアは、前記ケーブル外被の一部分と前記フィラーエレメントとの間には配置されておらず、前記フィラーエレメントは、前記絶縁された導体の各々の幅より大きい幅を定めていて、前記フィラーエレメントは、前記ケーブル外被の中心の長手方向の軸から横にオフセットされた中心軸を有していて、前記フィラーエレメントは、前記芯のまわりに巻きつけられていて、かつ前記フィラーエレメントは、いかなる絶縁された導体のツイストペアも有していない
ことを特徴とする電気ケーブル。
【請求項2】
前記ケーブル外被は、前記中心の長手方向の軸を横切る断面が実質的に円形ではない外周を定めている
ことを特徴とする請求項1に記載の電気ケーブル。
【請求項3】
前記外周は、前記中心の長手方向の軸を横切る断面が実質的に楕円である
ことを特徴とする請求項2に記載の電気ケーブル。
【請求項4】
前記外周は、第1および第2の部分を有していて、前記第1の部分は前記第2の部分より大きいので、前記外周は均一ではない
ことを特徴とする請求項2に記載の電気ケーブル。
【請求項5】
前記複数の絶縁された導体のツイストペアは、前記第1の部分の中に配置され、前記フィラーエレメントは、前記第2の部分の中に配置されている
ことを特徴とする請求項4に記載の電気ケーブル。
【請求項6】
前記外周は、第3の部分を有していて、前記第1の部分は前記第3の部分より大きい
ことを特徴とする請求項4に記載の電気ケーブル。
【請求項7】
前記第1の部分は、前記第2および第3の部分の間に配置されている
ことを特徴とする請求項6に記載の電気ケーブル。
【請求項8】
前記複数の絶縁された導体のツイストワイヤペアは、前記第1の部分の中に配置されていて、
前記フィラーエレメントは、前記第2の部分の中に配置されていて、
第2のフィラーエレメントが、前記第3の部分の中に配置されている
ことを特徴とする請求項6に記載の電気ケーブル。
【請求項9】
第2のフィラーエレメントが、前記ケーブル外被の中に配置されている
ことを特徴とする請求項1に記載の電気ケーブル。
【請求項10】
前記第2のフィラーエレメントは、前記ケーブル外被の前記中心の長手方向の軸から横にオフセットされた中心軸を有していて、
前記第2のフィラーエレメントは、前記絶縁された導体の各々の幅より大きい幅を定めている
ことを特徴とする請求項9に記載の電気ケーブル。
【請求項11】
前記フィラーエレメントは、前記中心軸を横切る断面が実質的に円形である
ことを特徴とする請求項1に記載の電気ケーブル。
【請求項12】
前記フィラーエレメントの幅は、前記絶縁された導体の各々の幅の約2倍である
ことを特徴とする請求項1に記載の電気ケーブル。
【請求項13】
前記ケーブル外被は、前記中心の長手方向の軸のまわりに巻きつけられている
ことを特徴とする請求項1に記載の電気ケーブル。
【請求項14】
前記フィラーエレメントは、誘電材料でできている
ことを特徴とする請求項1に記載の電気ケーブル。
【請求項15】
前記フィラーエレメントは、導電性の芯を有している
ことを特徴とする請求項1に記載の電気ケーブル。
【請求項16】
電気ケーブルにおいて、
中心の長手方向の軸および実質的に円形ではない外周を定めているケーブル外被と、
前記ケーブル外被の中で長手方向に向きを定められた複数の絶縁された導体のツイストペアとを備えていて、前記絶縁された導体の各々は、幅を定めていて、前記複数の絶縁された導体のツイストペアは、芯を形成している少なくとも3組の絶縁された導体のツイストペアを含んでいて、
さらに、前記ケーブル外被の中に配置され、かつ、前記絶縁された導体のツイストペアのうちの少なくとも1組に隣接し、かつ前記ケーブル外被の一部分に隣接した位置に配置されたフィラーエレメントを備えていて、絶縁された導体のツイストペアは、前記ケーブル外被の一部分と前記フィラーエレメントとの間には配置されておらず、前記フィラーエレメントは、前記ケーブル外被の中心の長手方向の軸から横にオフセットされた中心軸を有していて、前記フィラーエレメントは、前記中心軸を横切る断面が実質的に円形であって、かつ前記絶縁された導体の各々の幅より大きい直径を定めていて、前記フィラーエレメントは、前記芯のまわりに巻きつけられていて、かつ前記フィラーエレメントは、いかなる絶縁された導体のツイストペアも有していない
ことを特徴とする電気ケーブル。
【請求項17】
前記外周は、前記中心の長手方向の軸を横切る断面が実質的に楕円である
ことを特徴とする請求項16に記載の電気ケーブル。
【請求項18】
前記外周は、実質的に均一ではない
ことを特徴とする請求項16に記載の電気ケーブル。
【請求項19】
前記ケーブル外被は、第1および第2の部分を有していて、
前記第1の部分は、前記複数のツイストワイヤペアを支持していて、かつ前記第2の部分は、前記フィラーエレメントを支持していて、
前記第1の部分は、前記第2の部分より実質的に大きい
ことを特徴とする請求項18に記載の電気ケーブル。
【請求項20】
前記フィラーエレメントは、誘電材料でできている
ことを特徴とする請求項16に記載の電気ケーブル。
【請求項21】
前記フィラーエレメントは、導電性の芯を有している
ことを特徴とする請求項16に記載の電気ケーブル。
【請求項22】
第2のフィラーエレメントが、前記ケーブル外被の中に配置されていて、
前記第2のフィラーエレメントは、前記ケーブル外被の前記中心の長手方向の軸から横にオフセットされた中心軸を有していて、
前記第2のフィラーエレメントは、前記絶縁された導体の各々の幅より大きい
ことを特徴とする請求項16に記載の電気ケーブル。
【請求項23】
電気ケーブルにおいて、
中心の長手方向の軸を定めているケーブル外被と、
前記ケーブル外被の中で長手方向に向きを定められた複数の絶縁された導体のツイストペアとを備えていて、前記絶縁された導体の各々は、幅を定めていて、かつ前記複数の絶縁された導体のツイストペアは、芯を形成している少なくとも3組の絶縁された導体のツイストペアを含んでいて、
さらに、前記ケーブル外被の中に配置され、かつ前記絶縁された導体のツイストペアのうちの少なくとも1組に隣接した位置に配置されたフィラーエレメントを備えていて、前記フィラーエレメントは、前記絶縁された導体の各々の幅より大きい幅を定めていて、前記フィラーエレメントは、前記ケーブル外被の中心の長手方向の軸から横にオフセットされた中心軸を有していて、かつ前記フィラーエレメントは、前記芯のまわりに巻きつけられている
ことを特徴とする電気ケーブル。
【請求項24】
電気ケーブルにおいて、
中心の長手方向の軸を定めているケーブル外被と、
前記ケーブル外被の中で長手方向に向きを定められた複数の絶縁された導体のツイストペアとを備えていて、かつ前記複数の絶縁された導体のツイストペアは、芯を形成している少なくとも3組の絶縁された導体のツイストペアを含んでいて、
さらに、前記ケーブル外被の中に配置され、かつ、前記絶縁された導体のツイストペアのうちの少なくとも1組に隣接し、かつ前記ケーブル外被の一部分に隣接した位置に配置されたフィラーエレメントを備えていて、絶縁された導体のツイストペアは、前記ケーブル外被の一部分と前記フィラーエレメントとの間には配置されておらず、前記フィラーエレメントは、前記ケーブル外被の中心の長手方向の軸から横にオフセットされた中心軸を有していて、前記フィラーエレメントは、前記芯のまわりに巻きつけられていて、かつ前記フィラーエレメントは、いかなる絶縁された導体のツイストペアも有していない
ことを特徴とする電気ケーブル。
【請求項25】
前記ケーブル外被の外周は、円形ではない
ことを特徴とする請求項24に記載の電気ケーブル。
【請求項26】
前記フィラーエレメントは、前記ケーブル外被の前記中心軸を横切る断面が実質的に円形である
ことを特徴とする請求項24に記載の電気ケーブル。
【請求項27】
電気ケーブルにおいて、
中心の長手方向の軸を定めているケーブル外被と、
前記ケーブル外被の中で長手方向に向きを定められた複数の絶縁された導体のツイストペアとを備えていて、前記絶縁された導体のツイストペアの各々は、幅を定めていて、
さらに、前記ケーブル外被の中に配置され、かつ前記絶縁された導体のツイストペアのうちの少なくとも1組に隣接した位置に配置されたフィラーエレメントを備えていて、前記フィラーエレメントは、各前記絶縁された導体のツイストペアの幅より実質的に大きい幅を定めていて、前記フィラーエレメントは、前記ケーブル外被の中心の長手方向の軸から横にオフセットされた中心軸を有していて、前記フィラーエレメントは、隣接するケーブルからの異質のクロストークを減らし、
さらに、前記ケーブル外被の中の前記絶縁された導体のツイストペア間に配置された少なくとも1つのセパレータを備えていて、前記絶縁された導体のツイストペア間でのクロストークを減らす
ことを特徴とする電気ケーブル。
【請求項28】
前記複数の絶縁された導体のツイストペアは、第1、第2、第3および第4の絶縁された導体のツイストペアを含んでいて、
前記セパレータは、前記第1および第2の絶縁された導体のツイストペア間に配置されている
ことを特徴とする請求項27に記載の電気ケーブル。
【請求項29】
第2のセパレータが、前記ケーブル外被の中の前記第2および第3の絶縁された導体のツイストペア間に配置されている
ことを特徴とする請求項28に記載の電気ケーブル。
【請求項30】
第3のセパレータが、前記ケーブル外被の中の前記第1および第4の絶縁された導体のツイストペア間に配置されている
ことを特徴とする請求項29に記載の電気ケーブル。
【請求項31】
前記セパレータは、実質的にまっすぐか、または実質的に曲がっている
ことを特徴とする請求項27に記載の電気ケーブル。
【請求項32】
前記ケーブル外被は、前記中心の長手方向の軸を横切る断面が実質的に円形ではない外周を定めている
ことを特徴とする請求項27に記載の電気ケーブル。
【請求項33】
第2のフィラーエレメントが、前記ケーブル外被の中に配置されていて、
前記第2のフィラーエレメントは、前記ケーブル外被の前記中心の長手方向の軸から横にオフセットされた中心軸を有していて、
前記第2のフィラーエレメントは、前記絶縁された導体のツイストペアの各々の幅より実質的に大きい幅を定めている
ことを特徴とする請求項27に記載の電気ケーブル。
【請求項34】
前記フィラーエレメントの幅は、前記複数の絶縁された導体のツイストペアの各々の幅の約2倍である
ことを特徴とする請求項27に記載の電気ケーブル。
【請求項35】
電気ケーブルにおいて、
中心の長手方向の軸および実質的に円形ではない外周を定めているケーブル外被と、
前記ケーブル外被の中で長手方向に向きを定められた第1、第2、第3および第4の絶縁された導体のツイストペアとを備えていて、前記絶縁された導体の各々は、幅を定めていて、
さらに、前記ケーブル外被の中に配置され、かつ前記絶縁された導体のツイストペアのうちの少なくとも1組に隣接した位置に配置されたフィラーエレメントを備えていて、前記フィラーエレメントは、前記ケーブル外被の中心の長手方向の軸から横にオフセットされた中心軸を有していて、前記フィラーエレメントは、前記中心軸を横切る断面が実質的に円形であって、かつ前記絶縁された導体の各々の幅より大きい直径を定めていて、前記フィラーエレメントは、隣接するケーブルからの異質のクロストークを減らし、前記第1、第2、第3および第4の絶縁された導体のツイストペアは、共に撚り合わされていて、かつ前記フィラーエレメントは、前記第1、第2、第3および第4の絶縁された導体のツイストペアのまわりに巻きつけられていて、かつ前記第1、第2、第3および第4の絶縁された導体のツイストペアおよび前記フィラーエレメントのツイスト撚り長さは、ケーブルの長さ方向に沿って変化し、
さらに、前記ケーブル外被の中の前記第1および第2の絶縁された導体のツイストペア間に配置された第1のセパレータを備えていて、前記絶縁された導体のツイストペア間でのクロストークを減らす
ことを特徴とする電気ケーブル。
【請求項36】
第2のセパレータが、前記ケーブル外被の中の前記第2および第3の絶縁された導体のツイストペア間に配置されていて、
第3のセパレータが、前記ケーブル外被の中の前記第1および第4の絶縁された導体のツイストペア間に配置されている
ことを特徴とする請求項35に記載の電気ケーブル。
【請求項37】
前記第1のセパレータは、実質的にまっすぐであり、
前記第2および第3のセパレータの各々は、実質的に曲がっている
ことを特徴とする請求項36に記載の電気ケーブル。
【請求項38】
前記第1、第2、および第3のセパレータの各々は、ポリマーテープでできている
ことを特徴とする請求項36に記載の電気ケーブル。
【請求項39】
前記外周は、実質的に均一ではない
ことを特徴とする請求項35に記載の電気ケーブル。
【請求項40】
前記ケーブル外被は、第1および第2の部分を有していて、
前記第1の部分は、前記第1、第2、第3および第4の絶縁された導体のツイストペアを支持していて、かつ前記第2の部分は、前記フィラーエレメントを支持していて、
前記第1の部分は、前記第2の部分より実質的に大きい
ことを特徴とする請求項35に記載の電気ケーブル。
【請求項41】
前記フィラーエレメントは、誘電材料でできている
ことを特徴とする請求項35に記載の電気ケーブル。
【請求項42】
前記フィラーエレメントは、導電性の芯を有している
ことを特徴とする請求項35に記載の電気ケーブル。
【請求項43】
電気ケーブルにおいて、
長さおよび長さ方向に沿った長手方向の軸を定めているケーブル外被と、
前記ケーブル外被の中で長手方向に向きを定められた複数の絶縁された導体のツイストペアとを備えていて、前記複数の絶縁された導体のツイストペアは、撚り合わされていて、螺旋の芯を形成し、第1の撚り長さを定めていて、
さらに、前記ケーブル外被の中に配置され、かつ前記螺旋の芯に巻きつけられているフィラーエレメントを備えていて、前記フィラーエレメントは、前記螺旋の芯の前記第1の撚り長さとは異なる第2の撚り長さを定めている
ことを特徴とする電気ケーブル。
【請求項44】
前記フィラーエレメントは、前記絶縁された導体の各々によって定められた幅より実質的に大きい幅を定めている
ことを特徴とする請求項43に記載の電気ケーブル。
【請求項45】
電気ケーブルにおいて、
長手方向の軸を有するケーブル外被と、
前記ケーブル外被の中で長手方向に向きを定められた複数の絶縁された導体のツイストペアと、
前記複数の絶縁された導体のツイストペア間に配置された第1、第2、および第3のセパレータとを備えていて、前記第1、第2、および第3のセパレータの各々は、反対側の第1および第2の端を有していて、
前記第1のセパレータは、実質的にまっすぐで、かつ前記ケーブル外被を第1および第2の半分に分けていて、
前記第2のセパレータは、実質的に曲がっていて、かつ前記第1の半分の中に位置していて、前記複数の導体のツイストペアのうちの少なくとも1組は、第1および第2のセパレータ間に位置していて、
前記第3のセパレータは、実質的に曲がっていて、かつ前記第2の半分の中に位置していて、前記複数の導体のツイストペアのうちの少なくとも1組は、第1および第3のセパレータ間に位置していて、
前記第1、第2、および第3のセパレータの前記第1の端は、互いに接しているので、
前記第1の端は、互いに隣接していて、導体のツイストペアは、その間には配置されていない
ことを特徴とする電気ケーブル。
【請求項46】
電気ケーブルにおいて、
中心の長手方向の軸を定めているケーブル外被と、
前記ケーブル外被の中で長手方向に向きを定められた複数の絶縁された導体のツイストペアとを備えていて、前記絶縁された導体の各々は、幅を定めていて、
さらに、前記ケーブル外被の中に配置され、かつ前記絶縁された導体のツイストペアのうちの少なくとも1組に隣接した位置に配置されたフィラーエレメントを備えていて、前記フィラーエレメントは、各前記絶縁された導体の幅より大きい幅を定めていて、前記フィラーエレメントは、前記ケーブル外被の中心の長手方向の軸から横にオフセットされた中心軸を有していて、前記フィラーエレメントは、隣接するケーブルからの異質のクロストークを減らし、前記複数の絶縁された導体のツイストペアは、芯を形成している少なくとも3組の絶縁された導体のツイストペアを含んでいて、かつ前記フィラーエレメントは、前記芯のまわりに巻きつけられていて、
さらに、前記ケーブル外被の中の前記絶縁された導体のツイストペア間に配置された少なくとも1つのセパレータを備えていて、前記絶縁された導体のツイストペア間でのクロストークを減らす
ことを特徴とする電気ケーブル。
【請求項47】
前記複数の絶縁された導体のツイストペアは、第1、第2、第3および第4の絶縁された導体のツイストペアを含んでいて、
前記セパレータは、前記第1および第2の絶縁された導体のツイストペア間に配置されている
ことを特徴とする請求項46に記載の電気ケーブル。
【請求項48】
第2のセパレータが、前記ケーブル外被の中の前記第2および第3の絶縁された導体のツイストペア間に配置されている
ことを特徴とする請求項47に記載の電気ケーブル。
【請求項49】
第3のセパレータが、前記ケーブル外被の中の前記第1および第4の絶縁された導体のツイストペア間に配置されている
ことを特徴とする請求項48に記載の電気ケーブル。
【請求項50】
前記セパレータは、実質的にまっすぐか、または実質的に曲がっている
ことを特徴とする請求項46に記載の電気ケーブル。
【請求項51】
前記ケーブル外被は、前記中心の長手方向の軸を横切る断面が実質的に円形ではない外周を定めている
ことを特徴とする請求項46に記載の電気ケーブル。
【請求項52】
第2のフィラーエレメントが、前記ケーブル外被の中に配置されていて、
前記第2のフィラーエレメントは、前記ケーブル外被の前記中心の長手方向の軸から横にオフセットされた中心軸を有していて、
前記第2のフィラーエレメントは、前記絶縁された導体の各々の幅より大きい幅を定めている
ことを特徴とする請求項46に記載の電気ケーブル。
【請求項53】
前記フィラーエレメントの幅は、前記絶縁された導体の各々の幅の約2倍である
ことを特徴とする請求項46に記載の電気ケーブル。
【請求項54】
前記フィラーエレメントの少なくとも一部分は、導電材料で形成されている
ことを特徴とする請求項46に記載の電気ケーブル。
【請求項55】
電気ケーブルにおいて、
中心の長手方向の軸および実質的に円形ではない外周を定めているケーブル外被と、
前記ケーブル外被の中で長手方向に向きを定められた複数の絶縁された導体のツイストペアと、
前記ケーブル外被の中に配置され、かつ前記絶縁された導体のツイストペアのうちの少なくとも1組に隣接した位置に配置されたフィラーエレメントとを備えていて、前記フィラーエレメントは、前記ケーブル外被の中心の長手方向の軸から横にオフセットされた中心軸を有していて、前記フィラーエレメントは、前記中心軸を横切る断面が実質的に円形であり、前記フィラーエレメントは、隣接するケーブルからの異質のクロストークを減らし、前記複数の絶縁された導体のツイストペアは、共に撚り合わされていて、かつ前記フィラーエレメントは、前記複数の絶縁された導体のツイストペアに巻きつけられていて、かつ複数の絶縁された導体のツイストペアおよび前記フィラーエレメントのツイスト撚り長さは、ケーブルの長さ方向に沿って変化し、
さらに、前記ケーブル外被の中の前記複数の絶縁された導体のツイストペア間に配置されている少なくとも1つのセパレータを備えていて、前記複数の絶縁された導体のツイストペア間でのクロストークを減らす
ことを特徴とする電気ケーブル。
【請求項56】
前記フィラーエレメントの撚り長さは、前記複数の絶縁された導体のツイストペアの撚り長さとは異なる
ことを特徴とする請求項55に記載の電気ケーブル。
【請求項57】
前記ケーブル外被の外周は均一ではない
ことを特徴とする請求項55に記載の電気ケーブル。
【請求項58】
前記フィラーエレメントは、誘電材料で形成されている
ことを特徴とする請求項55に記載の電気ケーブル。
【請求項59】
前記フィラーエレメントの一部は、金属で形成されている
ことを特徴とする請求項55に記載の電気ケーブル。
【請求項60】
電気ケーブルにおいて、
中心の長手方向の軸および実質的に円形ではない外周を定めているケーブル外被と、
前記ケーブル外被の中で長手方向に向きを定められた複数の絶縁された導体のツイストペアと、
前記ケーブル外被の中に配置され、かつ前記絶縁された導体のツイストペアのうちの少なくとも1組に隣接した位置に配置されたフィラーエレメントとを備えていて、前記フィラーエレメントは、前記ケーブル外被の中心の長手方向の軸から横にオフセットされた中心軸を有していて、前記フィラーエレメントは、前記中心軸を横切る断面が実質的に円形であり、前記フィラーエレメントは、隣接するケーブルからの異質のクロストークを減らし、前記複数の絶縁された導体のツイストペアは、共に撚り合わされていて、かつ前記フィラーエレメントは、前記複数の絶縁された導体のツイストペアに巻きつけられていて、かつ複数の絶縁された導体のツイストペアおよび前記フィラーエレメントのツイスト撚り長さは、ケーブルの長さ方向に沿って変化する
ことを特徴とする電気ケーブル。
【請求項61】
電気ケーブルにおいて、
中心の長手方向の軸を定めているケーブル外被と、
前記ケーブル外被の中で長手方向に向きを定められた第1、第2、第3および第4の絶縁された導体のツイストペアを含む複数の絶縁された導体のツイストペアとを備えていて、前記絶縁された導体の各々は、幅を定めていて、
さらに、前記ケーブル外被の中に配置され、かつ前記絶縁された導体のツイストペアのうちの少なくとも1組に隣接した位置に配置されたフィラーエレメントを備えていて、前記フィラーエレメントは、各前記絶縁された導体の幅より大きい幅を定めていて、前記フィラーエレメントは、前記ケーブル外被の中心の長手方向の軸から横にオフセットされた中心軸を有していて、前記フィラーエレメントは、隣接するケーブルからの異質のクロストークを減らし、
さらに、前記ケーブル外被の中の前記第1および第2の絶縁された導体のツイストペア間に配置された第1のセパレータを備えていて、前記絶縁された導体のツイストペア間でのクロストークを減らし、
さらに、前記ケーブル外被の中の前記第2および第3の絶縁された導体のツイストペア間に配置された第2のセパレータと、
前記ケーブル外被の中の前記第1および第4の絶縁された導体のツイストペア間に配置された第3のセパレータとを備えている
ことを特徴とする電気ケーブル。
【請求項62】
電気ケーブルにおいて、
中心の長手方向の軸を定めているケーブル外被を備えていて、前記ケーブル外被は、前記中心の長手方向の軸を横切る断面が実質的に円形ではない外周を定めていて、
さらに、前記ケーブル外被の中で長手方向に向きを定められた複数の絶縁された導体のツイストペアを備えていて、前記絶縁された導体の各々は、幅を定めていて、
さらに、前記ケーブル外被の中に配置され、かつ前記絶縁された導体のツイストペアのうちの少なくとも1組に隣接した位置に配置されたフィラーエレメントを備えていて、前記フィラーエレメントは、各前記絶縁された導体の幅より大きい幅を定めていて、かつ前記フィラーエレメントは、前記ケーブル外被の前記中心の長手方向の軸から横にオフセットされた中心軸を有していて、前記フィラーエレメントは、隣接するケーブルからの異質のクロストークを減らし、
さらに、前記ケーブル外被の中の前記絶縁された導体のツイストペア間に配置された少なくとも1つのセパレータを備えていて、前記絶縁された導体のツイストペア間でのクロストークを減らす
ことを特徴とする電気ケーブル。
【請求項63】
電気ケーブルにおいて、
中心の長手方向の軸を定めているケーブル外被と、
前記ケーブル外被の中で長手方向に向きを定められた複数の絶縁された導体のツイストペアとを備えていて、前記絶縁された導体の各々は、幅を定めていて、
さらに、前記ケーブル外被の中に配置され、かつ前記絶縁された導体のツイストペアのうちの少なくとも1組に隣接した位置に配置されたフィラーエレメントを備えていて、前記フィラーエレメントは、各前記絶縁された導体の幅より大きい幅を定めていて、かつ前記フィラーエレメントは、前記ケーブル外被の前記中心の長手方向の軸から横にオフセットされた中心軸を有していて、前記フィラーエレメントは、隣接するケーブルからの異質のクロストークを減らし、
さらに、前記ケーブル外被の中の前記絶縁された導体のツイストペア間に配置された少なくとも1つのセパレータを備えていて、前記絶縁された導体のツイストペア間でのクロストークを減らし、前記セパレータは、実質的にまっすぐか、または実質的に曲がっている
ことを特徴とする電気ケーブル。
【請求項64】
電気ケーブルにおいて、
中心の長手方向の軸を定めているケーブル外被と、
前記ケーブル外被の中で長手方向に向きを定められた複数の絶縁された導体のツイストペアと、
前記ケーブル外被の中に配置されたフィラーエレメントとを備えていて、前記フィラーエレメントは、前記ケーブル外被の前記中心の長手方向の軸から横にオフセットされた中心軸を有していて、かつ前記フィラーエレメントは、隣接するケーブルからの異質のクロストークを減らし、
さらに、前記ケーブル外被の中のほぼ中心で前記絶縁された導体のツイストペア間に配置された1つのセパレータを備えていて、前記絶縁された導体のツイストペア間でのクロストークを減らし、かつ前記フィラーエレメントは、前記単一のセパレータの外側に位置している
ことを特徴とする電気ケーブル。
【請求項65】
前記セパレータは、実質的にクロスウェブ形状を有する単一のセパレータである
ことを特徴とする請求項64に記載の電気ケーブル。
【請求項66】
前記セパレータは一体成形部材である
ことを特徴とする請求項65に記載の電気ケーブル。
【請求項67】
前記ツイストペアの前記絶縁された導体の各々は、幅を定めていて、
前記フィラーエレメントは、前記絶縁された導体の各々の幅より大きい幅を定めている
ことを特徴とする請求項64に記載の電気ケーブル。
【請求項68】
前記ケーブル外被は、実質的に均一ではない形状を有している
ことを特徴とする請求項64に記載の電気ケーブル。
【請求項69】
前記セパレータは、前記ケーブル外被の中に少なくとも第1および第2の象限を形成し、かつ前記複数の絶縁された導体のツイストペアの各々は、前記第1および第2の象限のうちの1つの中に位置している
ことを特徴とする請求項64に記載の電気ケーブル。
【請求項70】
第2のフィラーエレメントが、前記ケーブル外被の中に配置されていて、
前記第2のフィラーエレメントは、前記ケーブル外被の前記中心の長手方向の軸から横にオフセットされた中心軸を有していて、
前記第2のフィラーエレメントは、前記絶縁された導体のツイストペアの1組の幅より実質的に大きい幅を定めている
ことを特徴とする請求項64に記載の電気ケーブル。
【請求項71】
前記フィラーエレメントは内側および外側部分を有していて、前記内側部分は中空である
ことを特徴とする請求項64に記載の電気ケーブル。
【請求項72】
前記フィラーエレメントは内側および外側部分を有していて、前記内側および外側部分は異なる材料で形成されている
ことを特徴とする請求項64に記載の電気ケーブル。
【請求項73】
前記内側および外側部分のうちの少なくとも1つは金属で形成されている
ことを特徴とする請求項72に記載の電気ケーブル。
【請求項74】
電気ケーブルにおいて、
中心の長手方向の軸を定めているケーブル外被と、
前記ケーブル外被の中で長手方向に向きを定められた複数の絶縁された導体のツイストペアと、
前記ケーブル外被の中で前記複数の絶縁された導体のツイストペアのうちの少なくとも1組に隣接して配置されたフィラーエレメントとを備えていて、前記フィラーエレメントは、前記ケーブル外被の前記中心の長手方向の軸から横にオフセットされた中心軸を有していて、前記フィラーエレメントは、前記中心軸を横切る断面が実質的に円形で、かつ内側および外側部分を定めていて、前記内側部分は中空であり、かつ前記フィラーエレメントは、隣接するケーブルからの異質のクロストークを減らしている
ことを特徴とする電気ケーブル。
【請求項75】
前記ツイストペアの前記絶縁された導体の各々は、幅を定めていて、
前記外側部分の直径は、前記絶縁された導体の各々の幅より大きい
ことを特徴とする請求項74に記載の電気ケーブル。
【請求項76】
前記ケーブル外被の中の前記複数の絶縁された導体のツイストペア間に配置されたセパレータを更に備えていて、前記絶縁された導体のツイストペア間でのクロストークを減らす
ことを特徴とする請求項74に記載の電気ケーブル。
【請求項77】
前記セパレータは、実質的にクロスウェブ形状を有する単一のセパレータである
ことを特徴とする請求項75に記載の電気ケーブル。
【請求項78】
前記ケーブル外被は、実質的に均一ではない形状を有している
ことを特徴とする請求項75に記載の電気ケーブル。
【請求項79】
前記フィラーエレメントの前記外側部分は、プラスチック材料で形成されている
ことを特徴とする請求項74に記載の電気ケーブル。
【請求項80】
電気ケーブルにおいて、
中心の長手方向の軸および実質的に円形ではない外周を定めているケーブル外被と、
前記ケーブル外被の中で長手方向に向きを定められた複数の絶縁された導体のツイストペアと、
前記ケーブル外被の中で前記複数の絶縁された導体のツイストペアのうちの少なくとも1組に隣接して配置されたフィラーエレメントとを備えていて、前記フィラーエレメントは、前記ケーブル外被の前記中心の長手方向の軸から横にオフセットされた中心軸を有していて、前記フィラーエレメントは、前記中心軸を横切る断面が実質的に円形で、かつ内側および外側部分を定めていて、前記内側および外側部分は、異なる材料で形成されていて、前記フィラーエレメントは、隣接するケーブルからの異質のクロストークを減らしている
ことを特徴とする電気ケーブル。
【請求項81】
前記ツイストペアの前記絶縁された導体の各々は、幅を定めていて、
前記外側部分の直径は、前記絶縁された導体の各々の幅より大きい
ことを特徴とする請求項80に記載の電気ケーブル。
【請求項82】
前記内側および外側部分は、発泡または固体エチレンクロロトリフルオロエチレン共重合体、ポリ塩化ビニル、弗素化エチレンプロピレン、およびポリマー樹脂から成るグループから選択される材料で形成されている
ことを特徴とする請求項80に記載の電気ケーブル。
【請求項83】
前記ケーブル外被の中の前記複数の絶縁された導体のツイストペア間に配置されたセパレータを更に備えていて、前記絶縁された導体のツイストペア間でのクロストークを減らす
ことを特徴とする請求項80に記載の電気ケーブル。
【請求項84】
前記セパレータは、実質的にクロスウェブ形状を有する単一のセパレータである
ことを特徴とする請求項82に記載の電気ケーブル。
【請求項85】
前記ケーブル外被の中の前記複数の絶縁された導体のツイストペア間に配置された第1、第2、および第3のセパレータを更に備えていて、その間でのクロストークを減らし、
前記第1のセパレータは実質的にまっすぐであり、かつ前記第2および第3のセパレータは実質的に曲がっている
ことを特徴とする請求項80に記載の電気ケーブル。
【請求項86】
前記フィラーエレメントの前記内側および外側部分のうちの少なくとも1つは、金属で形成されている
ことを特徴とする請求項80に記載の電気ケーブル。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7A】
【図7B】
【図8】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7A】
【図7B】
【図8】
【公表番号】特表2008−524800(P2008−524800A)
【公表日】平成20年7月10日(2008.7.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−546674(P2007−546674)
【出願日】平成17年11月14日(2005.11.14)
【国際出願番号】PCT/US2005/041040
【国際公開番号】WO2006/065414
【国際公開日】平成18年6月22日(2006.6.22)
【出願人】(507202725)ジェネラル・ケーブル・テクノロジー・コーポレーション (7)
【出願人】(507202736)パンドウィット・コーポレーション (70)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成20年7月10日(2008.7.10)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年11月14日(2005.11.14)
【国際出願番号】PCT/US2005/041040
【国際公開番号】WO2006/065414
【国際公開日】平成18年6月22日(2006.6.22)
【出願人】(507202725)ジェネラル・ケーブル・テクノロジー・コーポレーション (7)
【出願人】(507202736)パンドウィット・コーポレーション (70)
【Fターム(参考)】
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