説明

フィルタ保持枠

【課題】簡単な加工により製造可能なフィルタ保持枠を提供すること。
【解決手段】第一レール部材103は、その幅方向断面の形状を少なくとも1段の段部104を有する階段状に形成してあると共に、最下段平面105の幅方向端部を上方に折り曲げて折返し縁部106を形成してある。第二レール部材133は、その幅方向断面の形状を第一レール部材103の上面に沿う階段状に形成してあると共に、最上段平面134の幅方向端部を下方に折り曲げて折返し縁部135を形成してある。第一レール部材103と第二レール部材133は、第一レール部材103の折返し縁部106が、第二レール部材133の最下段平面136の幅方向端部を覆い、かつ、第二レール部材133の折返し縁部135が、第一レール部材103の最上段平面105の幅方向端部を覆う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、換気扇や換気口に取り付けられる枠体に関し、特に取換え可能なフィルタを保持する枠体に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、フィルタを取り換えやすくするために、換気扇への取付け、取外しが容易なフィルタ保持枠が広く使用されている。このようなフィルタ保持枠においては、換気扇の寸法に合わせて選択できるように、様々な寸法の枠体が用意されていることが知られている。
【0003】
この場合、利用者は、予め換気扇の寸法を測定してからフィルタ保持枠を購入しなければならない。したがって、利用者は、換気扇の寸法の測定を誤ったり、寸法を間違って覚えていた場合、購入したフィルタ保持枠を換気扇に装着することができなくなる。また、フィルタ保持枠の製造業者は、すべての換気扇の寸法に一対一に対応する大きさの枠体を製造しなければならない。したがって、市場に流通している数量が極端に少ない寸法のフィルタ保持枠も製造しなければならないので、生産効率が悪くなる。
【0004】
そこで、たとえば、枠体を構成する部材を摺動させることにより、換気扇の寸法に合わせて枠体の大きさを自在に変えることができる技術が提案された(たとえば、特開2009−287878号公報参照)。しかしながら、上述した技術では、摺動が枠体の長さ方向に限られ、枠体の幅は一定であるため、枠体が対応可能な換気扇の寸法は限られてしまう。また、上記技術は、フィルタがアルミ製の枠体に張設された使い捨てのフィルタカバーに関するものであるため、リサイクル重視の消費者動向に合致しない。
【0005】
上記の問題を解決するためのフィルタ保持枠として、たとえば、枠体を構成する部材が枠体の長さ方向だけでなく、幅方向にも摺動することができ、フィルタのみを取り換えることができる技術が提案されている(たとえば、下記特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】実開平07−035929号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上述した特許文献1の従来技術では、枠体にフィルタの止め具やスライド部が一体的に成形されているため、枠体の構造が複雑になり、合成樹脂の射出成形等により成形する必要がある。このため、耐熱性が低く、たとえば、中華料理店など強い火力で調理する厨房の換気扇に使用されると枠体が溶けてしまうおそれがある。
【0008】
本発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、簡単な構造により成形し易く、スムーズに摺動するレール構造を有するフィルタ保持枠を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明は以下の構成を採用した。括弧内の参照符号は、本発明の理解を容易にするために実施形態との対応関係を示したものであって、本発明の範囲を何ら限定するものではない。
【0010】
本発明にかかるフィルタ保持枠(100)は、四辺が伸縮自在のレールからなる矩形のフィルタ保持枠であって、該レールは、長手方向に摺動可能に嵌合した金属製の第一レール部材(103)及び第二レール部材(133)からなり、該第一レール部材(103)は、その幅方向断面の形状を少なくとも1段の段部(104)を有する階段状に形成してあると共に、最下段平面(105)の幅方向端部を上方に折り曲げて折返し縁部(106)を形成してあり、該第二レール部材(133)は、その幅方向断面の形状を第一レール部材(103)の上面に沿う階段状に形成してあると共に、最上段平面(134)の幅方向端部を下方に折り曲げて折返し縁部(135)を形成してあり、該第一レール部材(103)と第二レール部材(133)は、第一レール部材の折返し縁部が、第二レール部材の最下段平面(136)の幅方向端部(201)を覆い、かつ、第二レール部材(133)の折返し縁部が(135)、第一レール部材の最上段平面(107)の幅方向端部(202)を覆うことにより、長手方向に摺動可能に嵌合してなることを特徴とする。
【0011】
また、本発明にかかる枠部材(101,111,121,131)は、4個組み合わせることによりフィルタ保持枠(100)を形成する枠部材であって、前記第一レール部材(103)と前記第二レール部材(133)とを、各々の長手方向を直角に配設しL字状に形成してあることを特徴とする。
【0012】
また、本発明にかかる枠部材(101,111,121,131)は、前記第一レール部材(103)及び第二レール部材(133)の幅方向断面の形状を同一としてあることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明は、フィルタ保持枠の四辺に金属製のレール部材を使用するようにした。これによって、合成樹脂製のレール部材に比べて破損を防止することができるため、レール部材の摺動が滑らかとなり、様々な寸法の換気扇等に合わせてフィルタ保持枠のサイズ変更をより簡単におこなうことができるという効果を奏する。また、フィルタ保持枠の耐熱性を上げることができるため、中華料理店など強い火力で調理する厨房の換気扇に採用しても熱による変形がし難く、安心して使用することができるという効果を奏する。さらに、ロールフォーミング加工やプレス加工により簡単にレール部材の成形加工をすることができるため、フィルタ保持枠の製造コストを安くすることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の実施の形態にかかるフィルタ保持枠の一例を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態にかかるフィルタ保持枠のレール部材の断面図である。
【図3】本発明の実施の形態にかかるフィルタ保持枠を構成する枠部材を示す斜視図である。
【図4】本発明の実施の形態にかかるフィルタ保持枠のサイズを拡大した状態を示す斜視図である。
【図5】本発明の実施の形態にかかるフィルタ保持枠にフィルタを装着した状態を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下に添付図面を参照して、本発明にかかるフィルタ保持枠の好適な実施の形態を詳細に説明する。
【0016】
(フィルタ保持枠の基本構成)
まず、本実施の形態にかかるフィルタ保持枠の基本構成について説明する。図1は、本実施の形態にかかるフィルタ保持枠の一例を示す斜視図である。図1に示すように、フィルタ保持枠100は、枠部材101,111,121,131と、フィルタ押さえ部材102a, 102b, 112a,112b, 122a,122b, 132a,132bとを備えている。ここで、枠部材とは、フィルタ保持枠100を形成する部材であって、本実施の形態においては、4個の枠部材101〜131を組み合わせることによりフィルタ保持枠100を形成する。
【0017】
枠部材101〜131は、それぞれ第一レール部材103と第二レール部材133とを有している。図1において、第一レール部材103及び第二レール部材133は、矩形のフィルタ保持枠100の四辺を形成する。フィルタ保持枠100の四辺は、伸縮自在のレール構造となっている。レールは、長手方向に摺動可能に嵌合した第一レール部材103及び第二レール部材133からなる。
【0018】
第一レール部材103及び第二レール部材133の材質は、金属製であり、たとえば、ステンレス、アルミ、鉄、真鍮等により形成される。ステンレスであれば丈夫で防錆性があり、アルミであれば加工し易く軽量であるという特性がある。いずれの材質の場合であっても、第一レール部材103及び第二レール部材133は、薄い板状の金属であれば、安価なロールフォーミング加工やプレス加工により成形できるのでより好ましい。
【0019】
フィルタ押さえ部材102a〜132bは、取替え可能なフィルタ(不図示)がフィルタ枠100から外れないようにフィルタを表裏両面から挟むことにより、フィルタの移動を抑える。フィルタ押さえ部材102a〜132bの材質は、フィルタの移動を抑止し得る強度があればいかなるものでもよいが、たとえば、ステンレス、アルミ、鉄、真鍮等フィルタ保持枠100と同材質により形成すればよい。この場合、フィルタ押さえ部材102a〜132bは、たとえば、溶接によって第一レール部材103あるいは第二レール部材133に固着される。
【0020】
なお、フィルタ保持枠100にフィルタ押さえ部材102a〜132bを備えない場合には、フィルタ押さえ部材102a〜132bの代わりに、クリップ(不図示)を用いてフィルタを挟み、フィルタの移動を抑えるようにしてもよい。
【0021】
(レール構造)
次に、図2を用いて、フィルタ保持枠100のレール構造について説明する。図2は、本実施の形態にかかるフィルタ保持枠のレール部材の断面図である。図2は、図1においてフィルタ保持枠100のA−A断面を矢印の方向から見た状態を示す断面図である。図2において、フィルタ保持枠の断面200は、第一レール部材103と第二レール部材133とが長手方向に摺動可能に嵌合している状態を示している。
【0022】
第一レール部材103は、その幅方向断面の形状を1段の段部104を有する階段状に形成してある。さらに、第一レール部材103は、最下段平面105の幅方向端部を上方に折り曲げて折返し縁部106を形成してある。第二レール部材133は、その幅方向断面の形状を第一レール部材103の上面に沿う階段状に形成してある。さらに、第二レール部材133は、最上段平面134の幅方向端部を下方に折り曲げて折返し縁部135を形成してある。
【0023】
第一レール部材103及び第二レール部材133は、第一レール部材103の折返し縁部106が第二レール部材133の最下段平面136の幅方向端部201を覆い、かつ、第二レール部材133の折返し縁部135が第一レール部材103の最上段平面107の幅方向端部202を覆う。これにより、第一レール部材103及び第二レール部材133は、長手方向に摺動可能に嵌合してなり、幅方向に外れることがなくなる。
【0024】
図2において、フィルタ保持枠100の断面200は、第一レール部材103及び第二レール部材133の幅方向の断面の形状を同一としてある。こうすることにより、レール部材を安価に製造することができる。かつ、枠部材101〜131の製造時に部品を取り違えるおそれがなく、不良品の発生を抑えることができる。
【0025】
なお、フィルタ保持枠の断面200は、第一レール部材103及び第二レール部材133の幅方向の断面を異なる形状としてもよいことは勿論である。たとえば、第一レール部材103の最下段平面105の幅を最上段平面107の幅よりも広くしてもよい。また、第一レール部材103及び第二レール部材133は、段部104及び段部137を2段以上形成しておくことも可能である。
【0026】
(枠部材の構成)
次に、図3を用いて、枠部材の構成について説明する。図3は、本実施の形態にかかるフィルタ保持枠を構成する枠部材を示す斜視図である。枠部材101は、第一レール部材103と、第二レール部材133と、フィルタ押さえ部材102a,102bと、枠角部材301とを備えている。図3において、第一レール部材103と第二レール部材133との形状は同一である。第一レール部材103及び第二レール部材133を同一の長さ、かつ、同一の断面形状、すなわち、同一の形状とすることにより、レール部材を安価に製造できる。
【0027】
フィルタ押さえ部材102aは、枠部材101の第二レール部材133の最上段平面134に溶接により固着されている。フィルタ押さえ部材102bは、枠部材101の第一レール部材103の最下段平面105の裏面に取り付けられている。枠部材101の表面に取り付けられたフィルタ押さえ部材102aと、枠部材101の裏面に取り付けられたフィルタ押さえ部材102bとにより、図5に示すようにフィルタ501を表裏両面から挟み、フィルタ501の移動を抑え、フィルタ501がフィルタ保持枠100から外れてしまうことを防止する。
【0028】
枠角部材301は、第一レール部材103と第二レール部材133とを、各々の長手方向を直角に配設しL字状に形成して、第一レール部材103と第二レール部材133とを接続してある。枠角部材301は、第一レール部材103と第二レール部材133とが溶接により固着されているため、曲げ応力が集中する角部の強度を向上させる。枠角部材301の材質は、第一レール部材103及び第二レール部材133と同様、金属製であり、たとえば、ステンレス、アルミ、鉄、真鍮等により形成される。図3において、枠角部材301は、L字状直角部の内側方向に延設された薄板部分を有しており、この部分によりフィルタの角502(図5参照)を抑える。
【0029】
なお、本実施の形態においては、枠部材101を構成する第一レール部材103及び第二レール部材133として断面形状が同一のものを採用しているが、たとえば、第一レール部材103及び第二レール部材133として断面形状が異なるものを採用してもよい。この場合であっても、フィルタ保持枠100を形成する4個の枠部材101〜131をすべて同じ形状の枠部材とすることができる。
【0030】
また、枠部材101は、2本の第一レール部材103あるいは第二レール部材133により上記L字状を形成してもよい。この場合、4個の枠部材101〜131は、2本の第一レール部材103により上記L字状を形成した枠部材と、2本の第二レール部材133により上記L字状を形成した枠部材とを、交互に隣り合わせた配置によって組み合わせてフィルタ保持枠100を形成することになる。
【0031】
また、第一レール部材103及び第二レール部材133の長さは、異なる長さであってもよい。これにより、フィルタ保持枠100の対角線上に配置された枠部材を同じ形状の枠部材とすることができる。すなわち、枠部材101と枠部材121とを同じ形状にし、枠部材111と枠部材131とを同じ形状にすることができる。この場合、フィルタ保持枠100は、レール部材の摺動可能な最大距離がフィルタ保持枠100の上下方向、あるいは左右方向によって異なることになる。
【0032】
(フィルタ保持枠のサイズ変更)
次に、図4を用いて、フィルタ保持枠のサイズ変更について説明する。図4は、本実施の形態にかかるフィルタ保持枠のサイズを拡大した状態を示す斜視図である。図4に示すフィルタ保持枠100は、図1におけるフィルタ保持枠100の四辺のレールを伸ばすことにより拡大した状態を表している。
【0033】
フィルタ保持枠100は、第一レール部材103及び第二レール部材133からなる四辺のレールが摺動し伸縮するレール構造を有する。これにより、利用者は、フィルタ保持枠100の対角線上に配置された2個の枠部材101,121(あるいは枠部材111,131)を両手で持ちながら、少し力を加えて広げ、あるいは縮めることにより、フィルタ保持枠100の上下左右4方向のサイズ変更をワンアクションにより可能にする。
【0034】
フィルタ保持枠100のサイズ調整が完了し、枠の寸法を固定する場合、利用者は、折返し縁部106,135の一部分をペンチ等により押潰(カシメ)する。これにより、第一レール部材103及び第二レール部材133は、押潰部により強く押圧され、摺動を停止することができる。したがって、利用者は、少なくとも、フィルタ保持枠100の上下方向1箇所、左右方向1箇所の計2箇所の折返し縁部106,135を押潰するだけで、接着剤や固定ネジを使用することなく容易に枠の寸法を固定することができる。
【0035】
(フィルタの装着方法)
次に、図5を用いて、フィルタ保持枠100にフィルタを装着する方法について説明する。図5は、本実施の形態にかかるフィルタ保持枠にフィルタを装着した状態を示す斜視図である。本実施の形態のフィルタ保持枠100は、枠部材101,111,121,131と、フィルタ押さえ部材102a,112a,122a,132aと、フィルタ501とを備えている。フィルタ501の材質は、用途に応じて、不織布、金網、スチールウール等が採用される。フィルタ501は、所定の寸法にカットされたもの、あるいは、利用者がフィルタ保持枠100のサイズに合わせてカットするもののどちらであってもよい。
【0036】
フィルタ501は、第一レール部材103及び第二レール部材133の段部104及び137によって厚み方向のスペースが確保されるため、このスペースに取り付けられる。したがって、フィルタ501を取り付けた後を示す図5においては、枠部材101〜131の裏面に取り付けられたフィルタ押さえ部材102b,112b,122b,132bは、フィルタ保持枠100の表側から視認することができない。
【0037】
フィルタ保持枠100を換気扇あるいは換気口に取り付けるためには、換気扇等に予め設けられたフィルタ取付け溝に嵌めてもよく、あるいは、磁石または両面テープ等により取り付けることも可能である。これにより、フィルタ保持枠100を簡単に取り付けることができる。
【0038】
以上説明したように、本実施の形態では、フィルタ保持枠100の四辺に金属製のレール部材を使用するようにした。これによって、ロールフォーミング加工やプレス加工により簡単にレール部材の成形加工をすることができるため、フィルタ保持枠100の製造コストを安くすることができる。また、合成樹脂に比べて破損が起きにくいため、レール部材の摺動が滑らかとなり、フィルタ保持枠100のサイズ変更をより簡単におこなうことができる。
【0039】
また、本実施の形態では、金属製のレール部材を使用する。これによって、フィルタ保持枠100の耐熱性を上げることができるため、強火を使用する中華料理店などのレンジフード用のフィルタ保持枠100としても安心して使用することができる。また、フィルタ保持枠100の強度を上げることができるため、破損を心配せずに長い期間使用することができる。さらに、薬品洗浄による枠部材101〜131の材質劣化や破損を心配せずに取り扱うことができる。
【0040】
また、本実施の形態では、第一レール部材103及び第二レール部材133に延設された折返し縁部106,135のいずれか1箇所を押潰することにより、第一レール部材103と第二レール部材133との摺動が停止するようにした。これによって、フィルタ保持枠100の寸法を簡単に固定することができる。したがって、取付け作業中にフィルタ保持枠100のサイズが変動してしまうことがなくなるため、フィルタ保持枠100を簡単に取り付けることができる。
【0041】
また、本実施の形態では、フィルタ保持枠100を構成する4個の枠部材101〜131が第一レール部材103及び第二レール部材133を直角L字状に配設するようにした。これによって、4個の枠部材101〜131を同一の形状とすることができるため、フィルタ保持枠100の生産効率を向上させることができる。
【0042】
また、本実施の形態では、第一レール部材103及び第二レール部材133の幅方向の断面の形状を同一とするようにした。これによって、第一レール部材103及び第二レール部材133を同一の形状とすることができる。したがって、4個の枠部材101〜131を構成するすべての部材を同一の形状とすることができるため、フィルタ保持枠100の生産効率をさらに向上させることができる。
【符号の説明】
【0043】
100 フィルタ保持枠
101,111,121,131 枠部材
102a, 102b, 112a,112b, 122a,122b, 132a,132b フィルタ押さえ部材
103 第一レール部材
104,137 段差
105,136 最下段平面
106,135 折返し縁部
107,134 最上段平面
133 第二レール部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
四辺が伸縮自在のレールからなる矩形のフィルタ保持枠であって、
該レールは、長手方向に摺動可能に嵌合した金属製の第一レール部材及び第二レール部材からなり、
該第一レール部材は、その幅方向断面の形状を少なくとも1段の段部を有する階段状に形成してあると共に、最下段平面の幅方向端部を上方に折り曲げて折返し縁部を形成してあり、
該第二レール部材は、その幅方向断面の形状を第一レール部材の上面に沿う階段状に形成してあると共に、最上段平面の幅方向端部を下方に折り曲げて折返し縁部を形成してあり、
該第一レール部材と第二レール部材は、第一レール部材の折返し縁部が、第二レール部材の最下段平面の幅方向端部を覆い、かつ、第二レール部材の折返し縁部が、第一レール部材の最上段平面の幅方向端部を覆うことにより、長手方向に摺動可能に嵌合してなることを特徴とするフィルタ保持枠。
【請求項2】
4個組み合わせることにより請求項1に記載のフィルタ保持枠を形成する枠部材であって、
前記第一レール部材と前記第二レール部材とを、各々の長手方向を直角に配設しL字状に形成してあることを特徴とする枠部材。
【請求項3】
前記第一レール部材及び第二レール部材の幅方向断面の形状を同一としてあることを特徴とする請求項2に記載の枠部材。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−63080(P2012−63080A)
【公開日】平成24年3月29日(2012.3.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−207664(P2010−207664)
【出願日】平成22年9月16日(2010.9.16)
【出願人】(706000931)システム・インテグレーション株式会社 (1)
【Fターム(参考)】