説明

フィルム搬送用架台

【課題】 芯材を傷めることなく、作業性よく、架台に搭載されたフィルムロールを軸方向に動かないように固定できるフィルム搬送用架台の提供。
【解決手段】 本発明の搬送用架台は、長方形状のパレットベースの短辺側の2本の支柱間を連結するサイドフレームが、芯材を載せるための、上面側に開いた凹部形状を有する芯材受け部と、前記芯材受け部の外面側に配置され、上面側に開いた凹部形状の芯材移動防止板と、前記芯材受け部に挿入された前記芯材を上から押えるための芯材押え部とを有しており、前記移動防止板の凹部の底面は、前記芯材受け部の凹部の底面の延長面と同じ高さかまたはそれより下にあり、前記移動防止板の凹部の両側部は、前記芯材の移動を防止するように、前記芯材受け部の凹部の両側部よりも内側に突出するように構成されている。前記移動防止板の代わりに、前記芯材受け部の凹部の両側部よりも内側に突出している左右一対の芯材移動防止板を採用してもよい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、偏光フィルム等の材料となる広幅フィルムを巻き芯に巻いたロールを、巻芯の左右両端において宙吊り状態で支持するために用いられるフィルム搬送用架台に関する。
【背景技術】
【0002】
液晶ディスプレイには、偏光フィルム等のフィルムが使用されており、偏光フィルムの製造は、管状の金属製巻き芯に巻かれた原料フィルムの供給を受けて行われる。そのために、巻き芯に巻かれた原料フィルムを、傷や変形を生じさせることなく、原料フィルム製造工程から偏光フィルム製造工程へと搬送する必要がある。従来から、フィルムを宙吊り状態で支持しながら搬送するための搬送用架台について検討が行われてきたが、近年、液晶ディスプレイの大型化、低価格化が進み、原料フィルムの広幅化、長尺化が求められるようになり、これに伴い、従来の搬送用架台では、十分に対応できなくなってきた。
【0003】
特許文献1には、従来の搬送用架台の一例(ロールフィルム専用パレット)が開示されている。このパレットは、左右に長い支持枠と、該支持枠上の四方を囲むフレームとを含み、さらに左右フレームの内側に、折り畳み可能で左右に間隔が調整できるように連結・設置される支え台によって構成されており、各支え台の上部の中央には、ロールフィルムの両端のパイプに組み合わさるための支え凹面部が設けられ、さらにその上部には該支え凹面部の入口を遮断する支持片が連結されている。そして、該支え凹面部の外側には板状の部材が配置されている(図4)。
【0004】
また、特許文献2にも、従来の搬送用架台の一例(フィルムロール包装体搬送用架台)が開示されている。この搬送用架台は、上記の特許文献1に記載されている搬送用架台と類似の構造を有する。そして、固定部材(特許文献1の「支持片」に相当)には側板部が設けられ、フィルムロール包装体のコア(特許文献1の「パイプ」に相当)の端面部の位置を規定し、かつ該包装体の軸方向に対する固定を強固にしている。
【0005】
さらに、特許文献3にも、従来の搬送用架台の一例(支持台)が開示されている。この搬送用架台も、上記の特許文献1および2に記載されている搬送用架台と類似の構造を有する。そして、支持フレームの中央のU字状部(特許文献1の「支え凹面部」に相当)に、芯材(特許文献1の「パイプ」に相当)の左右両端面が当接する馬蹄形のストッパー(特許文献1の「板状の部材」に相当)が設けられている。
【0006】
これらの搬送用架台では、フィルムロールの芯材を芯材受け部に挿入した後、芯材押え部で芯材を上から固定することによって芯材の上下の動きを抑制し、かつ芯材受け部または芯材押え部に設けられた部材で芯材の両端を固定することによって芯材の軸方向の動きを抑制している。このようにして芯材の動きを制限することにより、搬送中のフィルムロールの振動が少なくなり、フィルムの変形や損傷の発生が抑制できる。しかしながら、芯材の動きを制限すればするほど、芯材自身にかかる力も大きくなり、芯材が変形・損傷する可能性が大きくなるという問題が生じる。例えば、特許文献1に記載されているように、芯材端面のうち下部のみを固定するだけでは、フィルムロールの振動を十分に抑制できないが、特許文献2や特許文献3に記載されているように、芯材端面の全部または大部分を固定すると、芯材へのダメージが大きくなるおそれがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2002−255455号公報
【特許文献2】特開2004−161314号公報
【特許文献3】特開2006−137493号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、上記のような従来技術の欠点を改良するためになされたもので、本発明の課題は、フィルムロールが軸方向に動かないように固定されるとともに、作業性がよくフィルムロールを載置でき、しかも、芯材を傷めないようにすることができるように、芯材受け部構造を改良することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の課題は以下に記載する本発明により解決される。第1の本発明は、管状の芯材にフィルムを巻いたフィルムロールの前記芯材の左右両端を支持して、フィルムを宙吊り状態で搬送するためのフィルム搬送用架台であって、
前記フィルム搬送用架台は、
長方形状のパレットベースと、
前記パレットベース上で、任意の長方形の四隅にそれぞれ立設した4本の支柱と、
前記長方形の短辺側の2本の支柱間を連結するサイドフレームと、
から構成され、前記サイドフレームは、
前記芯材を載せるための、上面側に開いた凹部形状を有する芯材受け部と、
前記芯材受け部の外面側に配置され、上面側に開いた凹部形状の芯材移動防止板と、
前記芯材受け部に挿入された前記芯材を上から押えるための芯材押え部と、
を有しており、
前記芯材移動防止板の凹部の底面は、前記芯材受け部の凹部の底面の延長面と同じ高さかまたはそれより下にあり、
前記芯材移動防止板の凹部の両側部は、前記芯材の移動を防止するように、前記芯材受け部の凹部の両側部よりも内側に突出している、フィルム搬送用架台である。
【0010】
第1の本発明において、前記芯材移動防止板の凹部はU字形状であることが好ましい。
【0011】
第1の本発明において、前記芯材移動防止板の凹部の両側部は、前記芯材の端部外径をカバーし、端部内径よりも内側の空洞をカバーしないように内側に突出しているのが好ましい。芯材移動防止板がこのような形状を有することにより、フィルムロール芯材に金属棒を通し、フィルムロールを吊り上げながら、架台への積み下ろし作業を支障なく行うことができる。
【0012】
第1の本発明において、前記芯材移動防止板の凹部の両側部の突出面は、前記芯材の端部に当接しているのが好ましい。
【0013】
上記の課題は以下に記載する別の本発明によっても解決される。第2の本発明は、管状の芯材にフィルムを巻いたフィルムロールの前記芯材の左右両端を支持して、フィルムを宙吊り状態で搬送するためのフィルム搬送用架台であって、
前記フィルム搬送用架台は、
長方形状のパレットベースと、
前記パレットベース上で、任意の長方形の四隅にそれぞれ立設した4本の支柱と、
前記長方形の短辺側の2本の支柱間を連結するサイドフレームと、
から構成され、前記サイドフレームは、
前記芯材を載せるための、上面側に開いた凹部形状を有する芯材受け部と、
前記芯材受け部の外面側に配置され、前記芯材の移動を防止するように、前記芯材受け部の凹部の両側部よりも内側に突出している左右一対の芯材移動防止板と、
前記芯材受け部に挿入された前記芯材を上から押えるための芯材押え部と、
を有している、フィルム搬送用架台である。
【0014】
第2の本発明において、前記芯材移動防止板は、前記芯材の端部外径をカバーし、端部内径よりも内側の空洞をカバーしないように内側に突出しているのが好ましい。芯材移動防止板がこのような形状を有することにより、フィルムロール芯材に金属棒を通し、フィルムロールを吊り上げながら、架台への積み下ろし作業を支障なく行うことができる。
【0015】
第2の本発明において、前記芯材移動防止板の突出面は、前記芯材の端部に当接しているのが好ましい。
【0016】
本発明において、前記芯材受け部の凹部の底面は前記芯材の外径面に沿う円弧形状を有しているのが好ましく、前記芯材押え部の下面は、前記芯材の外径面に沿う円弧形状を有しているのが好ましい。
【0017】
本発明において、前記芯材受け部の凹部の両側部および底面に緩衝層が形成されているのが好ましく、また、前記芯材押え部の下面に、緩衝層が形成されているのが好ましい。芯材受け部が以上のような構造を有することにより、フィルムロール芯材の変形・損傷がさらに抑制される。
【0018】
本発明において、前記支柱は、前記パレットベース上で、任意の長方形の四隅に、該長方形の長辺の内側方向が開口した状態でそれぞれ設けられている4本のコの字形状の支柱取付部材に、三面を取り囲まれた状態で取り付けられて立設されており、かつ、前記サイドフレームによって連結された2本の前記支柱は、該長方形の長辺の内側方向に一体となって倒伏可能であることが好ましい。
【0019】
上記の場合において、前記支柱の倒伏可能な側の面に、バーの一端が固定されており、前記パレットベース上に、前記バーの他端を係合させるストッパが設けられていることが好ましい。このとき、該ストッパは、前記支柱取付部材と一体化して設けられていることが好ましい。支柱および支柱取付部材が以上のような構造を有することにより、支柱がパレットベースに対して完全に固定されるので、搬送中に支柱やサイドフレームの揺れがなく、支柱が倒れる事故が防止される。また、搬送中に支柱のガタツキがなくなることから、搬送用架台の損傷を防ぎ、架台寿命を長くすることができる。
【0020】
上記の場合において、前記支柱取付部材は側面の少なくとも一面に長手孔を有し、前記支柱は前記長手孔に係合するピンを対応する側面に有していることが好ましい。
【0021】
本発明において、前記支柱は底部に凸部を有し、前記パレットベースは前記支柱の凸部と係合する複数の凹部を有していることが好ましい。支柱がこのような構造を有することにより、支柱の倒伏防止にさらに有効であると同時に、フィルム幅に応じて、パレットベース上の支柱の取り付け位置が調整可能である。
【発明の効果】
【0022】
本発明によれば、芯材移動防止板によりフィルムロール芯材が軸方向にしっかり固定されるため、軸方向に移動するおそれがない。また、フィルムロール芯材を芯材移動防止板の側面で固定する一方、芯材移動防止板の底面は芯材受け部の底面と同レベルかそれ以下であり、特許文献3の図9に示されているような突出面がないので、フィルムロール芯材の端面と芯材移動防止板の接触面積が小さく、変形・損傷の可能性が低いという利点を有する。特に、フィルムロールが大型化され、重量が増しても、確実に架台にロールを支持しながら、保管、移送が可能になるので有効である。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明のフィルム搬送用架台の概要を示す正面図である。
【図2】図1のフィルム搬送用架台のA−A方向からの側面図である。
【図3】本発明のフィルム搬送用架台の芯材受け部と芯材押え部を示す断面図である。
【図4】本発明のフィルム搬送用架台の芯材受け部と芯材押え部の他の例を示す断面図である。
【図5】第1の本発明のフィルム搬送用架台の芯材受け部、芯材移動防止板、芯材、および芯材内に挿入される金属棒の関係を示す断面図である。
【図6】第1の本発明のフィルム搬送用架台の芯材受け部、芯材移動防止板および芯材押え部の一例を示す斜視図である。
【図7】第2の本発明のフィルム搬送用架台の芯材受け部、芯材移動防止板、芯材、および芯材内に挿入される金属棒の関係を示す断面図である。
【図8】本発明のフィルム搬送用架台の他の例を示す、部分断面図を含む正面図である。
【図9】図7のB−B方向からの一部断面を含む側面図である。
【図10】本発明のフィルム搬送用架台の支持フレームの取り付け構造の一例を示す斜視図である。
【図11】図9のC−C方向からの断面図である。
【図12】本発明のフィルム搬送用架台における支柱の倒伏防止構造の一例を示す正面図である。
【図13】本発明のフィルム搬送用架台における段積み用支柱の倒伏防止構造の一例を示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
(フィルムロール)
本発明のフィルム搬送用架台に載せられるフィルムロールは、管状の芯材に1〜5m幅のフィルムが長尺に巻かれたフィルムロールである。フィルムロールの直径は、30〜150cmの範囲である。フィルムロールのフィルム搬送用架台への積み降ろし作業は、芯材に金属棒を通し、金属棒の両端を把持して、フィルムロールを吊り下げながら行う。フィルムロールの搬送中は、フィルムロールは芯材の左右両端で支持されて宙吊り状態となる。
【0025】
(フィルム搬送用架台の基本骨格)
図1および図2に、本発明のフィルム搬送用架台の一例が示されている。フィルム搬送用架台1は、長方形状のパレットベース2、パレットベースの四隅に立設された、少なくとも4本の支柱取付部材6、該支柱取付部材に取り付けられた4本の支柱4、長方形状のパレットベースの短辺側の2本の支柱間を連結する2本のサイドフレーム5とから構成されている。サイドフレーム5の中央部付近には、凹部7が設けられており、所定長さのフィルムが巻かれたフィルムロールの管状の芯材Cの端部が凹部7に載せられて保持され、凹部7は芯材受け部として機能している。フィルムロールの芯材Cを芯材受け部7に載せるときには、管状の芯材内に金属棒Pを通して、金属棒Pの両端を吊り上げて行う。上記の架台1において、パレットベース2は、板状の台であってもよく、4本のフレームで構成されていてもよく、また、図10に示されているように、フレーム2aと台状ガイドフレーム2eとから構成されていてもよい。
【0026】
(パレットベース)
図1および図2に示されているパレットベース2は、長辺方向のフレーム2aと短辺方向のフレーム2bとから構成されている。パレットベース2には、上記のように四隅に支柱取付部材6が取り付けられるが、さらに必要に応じて別の支柱取付部材6が設けられ、そこに支柱4が立設されて補強されていてもよい。また、パレットベース2に取り付けられる支柱取付部材6および支柱4の位置は、パレットベース2の四隅に限られる必要はなく、パレットベース上に任意に仮想的に形成される長方形の四隅であってもよい。
【0027】
(フィルムロールの芯材端部の収容)
上記のように、サイドフレーム5の中央部付近には、フィルムロール両端の芯材端部を載せるための凹部形状の芯材受け部7が設けられており、通常、U字形状または半円形状に形成されている。図2に示されている態様では、フィルムロールの芯材端部は、U字形状の凹部の芯材受け部7に収納されるとともに、上から芯材押え部8により押えられ、さらに芯材端部の両端は、それぞれサイドフレーム5の外側に設けられた芯材移動防止板9に当接されて固定される。本発明において、フィルムロールの両端を保持するための支持構造は、基本的に支柱4、サイドフレーム5、サイドフレームに形成された芯材受け部7、芯材押え部8、および芯材移動防止板9からなり、これらの部材は一体に形成されて支持フレーム3を構成している。第1の本発明では、図5および図6に示されているように、芯材移動防止板9はU字形状であり、その底面9aは、後記するように、芯材受け部7の底面7aと同一平面にあるかそれよりも下に置かれて、その側部9bは、芯材受け部の側部7bから突出している。また、第2の本発明では、図7に示されているように、芯材移動防止板9は左右一対の板であり、図5の9aに対応する底面はなく、その側部9bは、図5と同様、芯材受け部の側部7bから突出している。本発明において、フィルムロールの芯材端部は、芯材受け部7、芯材押え部8および芯材移動防止板9によりしっかりと固定される。
【0028】
(芯材受け部および芯材押え部)
図3および図4は、フィルムロール芯材C(外径Cb、内径Ca)を収容する芯材受け部7と、フィルムロール芯材Cを上から押えて固定するための芯材押え部8を示している。図3は、U字形状の芯材受け部7の凹部を、図4は半円形状の芯材受け部7の凹部を示している。本発明において、芯材受け部7は、フィルムロール芯材を受け入れ可能な程度に芯材外径よりやや大きい幅を有するU字形状または半円形状の凹部を有しているのが好ましい。このとき、芯材受け部7の底面は、フィルムロール芯材の外径面に沿う円弧形状を有する。同様に、芯材押え部8の下面もフィルムロール芯材の外径面に沿う円弧形状とすることが好ましい。芯材受け部7に、フィルムロール芯材が挿入された後、上から芯材押え部8によりフィルムロール芯材は押えられる。芯材押え部8は、図2または図4に示されているように、芯材挿入後、芯材受け部7の上部にネジ止めで固定されていてもよく、また、図3に示すように、片側は回転自在にピン止めされ、他の片側はネジ止めされていてもよい。なお、図3および図4に示されているように、芯材を受け入れる芯材受け部7の凹部の両側部および底面には、ゴムまたは柔軟性のある合成樹脂等からなる緩衝層15が設けられ、また、芯材押え部8のフィルムロールが接する下面にも、ゴム等の弾性部材等からなる緩衝層16が設けられているのが好ましい。
【0029】
(芯材移動防止板の形状)
図1に示されているように、芯材移動防止板9は芯材受け部7の外側に当接されており、芯材移動防止板7は、溶接、ネジ、ボルト・ナット等により芯材受け部7に固定されている。第1の本発明における、芯材移動防止板9の具体例を示す態様が、図5および図6に示されている。図5から明らかなように、芯材移動防止板9は、ほぼU字形状をなす凹部を備えている。該凹部の幅wは、十分な芯材移動防止効果を得るために少なくとも芯材の外径Cbをカバーすることが好ましい。これにより、芯材Cの軸方向の移動は防止される。一方、凹部の幅wが芯材Cの中に挿入される金属棒Pの直径wbより小さい場合は、金属棒Pを芯材Cの中に挿入する際にじゃまになるおそれがあるので、幅wを直径wbよりも大きく、好ましくは芯材の内径よりも内側の空洞をカバーしない大きさで、より好ましくは芯材の内径Caとほぼ等しくすればこの問題を回避することができる。前述のように、本発明において芯材受け部7はU字形状または半円形状を有するが、図6に示されているように、芯材移動防止板9の凹部の両側部9bは、芯材受け部7の凹部の両側部7bよりも内側に突出している。このとき、突出した両側部7bが芯材の端部に当接していることが好ましい。これにより、芯材のフィルム幅方向の移動が確実に防止される。一方、第2の本発明における、芯材移動防止板9の具体例を示す態様が、図7に示されている。この場合、芯材移動防止板9は左右一対の板であり、図5の凹部の両側部9bに対応する。第1の本発明と同様、板の間隔wは、十分な芯材移動防止効果を得るために少なくとも芯材の外径Cbをカバーすることが好ましい。これにより、芯材Cの軸方向の移動は防止される。一方、板の間隔wが芯材Cの中に挿入される金属棒Pの直径wbより小さい場合は、金属棒Pを芯材Cの中に挿入する際にじゃまになるおそれがあるので、間隔wを直径wbよりも大きく、好ましくは芯材の内径よりも内側の空洞をカバーしない大きさで、より好ましくは芯材の内径Caとほぼ等しくすればこの問題を回避することができる。図7に示されているように、芯材移動防止板9の左右の板9bは、芯材受け部7の凹部の両側部7bよりも内側に突出している。このとき、突出した板7bが芯材の端部に当接していることが好ましい。これにより、芯材のフィルム幅方向の移動が確実に防止される。
【0030】
(芯材移動防止板の底面)
図5および図6に示されている例では、芯材移動防止板9の凹部の底面9aは、芯材受け部7に保持される芯材Cの下部外面と同じ高さにあるが、これよりも下にあってもよい。すなわち、芯材移動防止板9の凹部の底面9aは芯材受け部7の凹部の底面7aと同じ高さか、それよりも下にある。芯材移動防止板9の底面9aを、芯材受け部7の凹部の底面7aよりも高くすると、芯材端部が局部的に底面9aに当たって芯材の破損の原因となるおそれがあるが、同じ高さかそれよりも下にあればその問題は解消される。芯材のフィルム幅方向の移動防止は、上記のように芯材移動防止板9のU字形状の凹部の両側部9bの突出により達成される。
【0031】
(フィルム搬送用架台の他の例)
本発明のフィルム搬送用架台の他の一例が図8および図9に示されている。このフィルム搬送用架台においては、図1および図2に示されている架台の構造に加えて、フィルムロール支持フレーム3の両外側にそれぞれ製品段積み用(架台の段積み用)の2本の側枠11が設けられている。具体的には、側枠11はそれぞれパレットベース2の左右隅に設けた二本の支柱12を含み、これらの支柱の間は構造補強のためのフレーム14で連結されていることが望ましい。また、この側枠11は、フィルムロール支持フレーム3と同様に、それらを構成する支柱12の各脚部において、パレットベース2の四隅に固定されている支柱取付部材13に連結されている。なお、図8および図9に示されているように、フィルムロール支持フレーム3は、パレットベース2の長さ方向および幅方向(前後方向)に沿って製品段積み用側枠11の内側に位置しているのが好ましい。
【0032】
(パレットベース)
図8および図9に示されている架台では、パレットベース2は、少なくとも長辺方向に沿った2本の外側フレーム2dと、その内側に平行する2本の内側フレーム2cと、両側で幅方向に位置する外枠フレーム2bとからなり、フィルムロール支持フレーム3を構成する支柱4を支持するための支柱取付部材6は内側フレーム2cに支持され、側枠11を構成する支柱12を支持するための支柱取付部材13は外側フレーム2dの両側に固着される。この場合、架台の強化のためには、内側フレーム2cと外側フレーム2dはそれぞれ外枠フレーム2bに接合されていても良いし、外側フレーム2dと内側フレーム2cを連結するようにベース枠の幅方向(前後方向)に複数の補助フレームを設けても良い。
【0033】
(フィルム搬送用架台の折り畳み構造)
図8に示されているように、フィルムロールを保持する支柱4および側枠11の支柱12は、フィルムロールを取り外した後は、空間容積を小さくするために、パレットベース2の内側方向に折り畳み可能に構成されている。支柱4と側枠11の支柱12の両方が重ならないように折り畳むために、側枠11をフィルムロール支持フレーム3より高い位置で折畳み、その位置を保持し得るように、スペーサー等をフレームにセットすることが望ましい。
【0034】
(支柱取付部材の構造)
上記のように、支柱4および12は折り畳み可能であるが、折り畳み可能にするために、支柱4は支柱取付部材6に取り付けられ、側枠11の支柱12は、側枠の支柱取付部材13に取り付けられている。支柱4が支柱取付部材6に取り付けられた構造の一例が図10に示されており、側枠11の支柱12の取り付けも同様にして行うことが可能である。支柱取付部材6は、断面コの字形状を有しており、パレットベース2上に長方形の四隅を形成するように、該長方形の長辺の内側方向が開口した状態で設けられている。支柱4は、この支柱取付部材6に回転可能に取り付けられ、三面を取り囲まれて支持されると同時に、サイドフレーム5によって連結された2本の支柱4が、支持されていないパレットベース内側に一体となって回転して折り畳まれるように構成されている。支柱4を回転可能にするために、支柱取付部材6に孔20が開けられ、支柱4にはピン21が取り付けられている。所定の位置で支柱4を固定すると、支柱4はこのピンを軸として回転可能になる。フィルムロール径に応じて支柱4の高さを調整できるように、孔20は長孔であり、支柱を適当な高さに固定可能としている。なお、上記の例では、支柱4にピン21が取り付けられ、支柱取付部材6に長孔20が設けられているが、これを逆にして、支柱4に長孔を設け、支柱取付部材6にピンを設けてもよい。
【0035】
(支柱取付部材のパレットベースへの取付)
図10および図11には、支柱取付部材6がパレットベース2に取り付けられる一例が示されている。この態様では、パレットベース2は、フレーム2aとガイドフレーム2eとから構成され、支柱取付部材6は、パレットベース2のフレーム2aとガイドフレーム2eとの間に形成されている溝部2fに遊びなく嵌合してスライドする板状部材17に対して垂直に一体化されている。両者の一体化方法は、溶接、ボルト止め、一体成形等の通常の方法によって行われる。該板状部材17は、ガイドフレーム2eに長さ方向に沿って設けられた長孔18と板状部材17に設けられた孔19を通してボルト・ナットによってガイドフレーム2eに締め付けられて固定されている。支柱取付部材6のパレットベース2への取り付けは、パレットベース2のフレーム2aの幅を図10および図11の例よりも広幅にして、フレーム2aに取り付けてもよい。
【0036】
(支柱間距離の調整)
図10に示されているように、支柱4の底部に凸部22を形成し、パレットベース2に形成されている凹部23に挿入して固定するのが好ましい。パレットベース2には、フィルムの幅に応じて支柱の位置が変えられるように、複数の凹部23が設けられている。図10に示す架台では、前記支柱取付部材6がパレットベース2の内側フレーム2c上をスライドするようにしているが、スライド専用のレールを該フレーム2cとは別に設けても良い。また、凸部22を設ける代わりに支柱4それ自体が直接フレームまたはレールに設けた窪み、通孔に嵌り込む構造とすることも可能である。
【0037】
(支柱の倒伏防止構造)
上記のように、支柱4は支柱取付部材6に取り付けられて立設され、支柱4を連結するサイドフレーム5に設けられた芯材受け部7にフィルムロールが保持される。フィルムロールの重量は数トンにも及ぶ場合があり、支柱4には大きな荷重がかかる。支柱4を安定に直立させるために、本発明の一例においては、図12に示すように、支柱4の倒伏する側の面に倒伏防止のためのバー24を取り付け、パレットベース2には、前記バーの他端を固定するためのストッパ25を設けている。バー24は棒状または平板状であり、その一端がピン止め等により支柱4に回転可能に取り付けられ、他端がパレットベース上のストッパ25に係合して固定される。なお、支柱4を折り畳むときは、バー24とストッパ25との係合は解かれる。本発明において係合とは、バー24とストッパ25との連結・非連結関係を意味し、ストッパ25がバー24を固定して、立設した支柱4が内側に倒れるのを防ぐとともに、必要に応じてバー24を開放して自由に動けるようにする。
【0038】
本発明の架台の一例では、このような構造をとることにより、フィルムロール支持フレーム3の倒伏および支柱取付部材6、パレットベース2との間のガタツキを防止することができる。なお、本発明において、図12に示されているように、支持フレーム3と支柱取付部材6、パレットベース2とをボルトで固定し、かつ支柱4の底部の凸部22とパレットベース2の凹部23とを嵌合させることにより、フィルムロール支持フレーム3の倒伏およびガタツキの防止はより完全となる。このため、保管、移送中の僅かな振動やガタツキによって損傷を受け易く、偏光板の品質と生産性に重大な影響を与える光学用フィルム原反ロールの搬送用架台として非常に有効となる。
【0039】
図10に示されているように、パレットベース2に複数の凹部23が設けられる場合には、支柱取付部材6と支柱4は、フィルムロールに巻かれたフィルムの幅に応じて移動する。この場合、図12に示されているように、ストッパ25もパレットベース2上の位置が変更できるように設けられていることが好ましい。図12において、ストッパ25は支柱取付部材6から延びるプレート状または棒状の支持部材25aの先端に取り付けられており、ストッパ25を固定する場合は該支持部材25aをパレットベース2にボルト25bで固定する。支柱4および支柱取付部材6を移動させるときには、ボルト25bを取り外し、支柱4および支柱取付部材6を、パレットベース2上でスライドさせる。このとき、ストッパ25は支柱4および支柱取付部材6に追随して移動し、所定の位置で再度ボルト25bで固定することができる。なお、上記の支持部材25aは、支柱4に取り付けられていてもよい。
【0040】
(段積み用側枠の折り畳み構造)
図13は、段積み用の支柱12を含む側枠11をパレットベース2に対して折畳み可能にした態様を示している。ここで、側枠11を構成する支柱取付部材13は、パレットベース2の両側から内側方向を向いた断面コの字形状をなし、その下部においてパレットベース2に取り付けられている。支柱取付部材13に対する支柱12の取り付け構造は、フィルムロールを支持する支柱4を支柱取付部材6に取り付ける構造と同様である。支柱12はコの字形状の断面を有する支柱取付部材13の中を上下方向にスライドし得るように嵌め込まれる。支柱取付部材13の側面には長孔26が支柱12に沿って設けられ、支柱12の側面下方には前記長孔26内に挿入されるピン27があって、支柱12は、上方へ引き上げられた状態でピン27を軸にして支柱取付部材13の開放部分からパレットベース2の内側方向へ回転し、側枠11が折り畳まれるように構成されている。
【0041】
(段積み用側枠の倒伏防止構造)
支柱12を支柱取付部材13に対して直立した状態に確実に保持するために、図10および図11に示されている支柱取付部材6のパレットベース2への取り付け構造、支柱底部の凸部22とパレットベース凹部23との嵌合構造と同様に、図13においては、支柱12の底部に凸部28が設けられ、パレットベース2には、この凸部28を嵌めこむ凹部29が形成されている。さらに必要に応じて、支柱4に取り付けられたバー25と同様のバー31を、支柱12に回転可能に取り付け、パレットベース2に設けたストッパ32に係合することにより、支柱12をしっかり固定することが好ましい。なお、図13において、13aは支柱取付部材13の下部に設けられた支持梁または壁であり、30は支柱12に設けられたスペース孔であって、支柱12を折り畳むときのピン27を中心とした回転を補償する。
【0042】
(段積み用フィルム搬送用架台の段積み構造)
図8および図9に示されている段積み用の側枠11を有する架台は、支柱12の頭部とそれに対応するパレットベース2の裏側の位置とに、それぞれ少なくとも嵌合する構造(例えば凹部と凸部)を設け、この部分でフィルムロールを積んだ架台を数段積み重ねて保管、移送することができる。架台が空の場合は、パレットベース2の対応裏面に支柱取付部材13の上端を受け入れる部分(例えば凹部)を設け、支柱4および12を折り畳んだ後、支柱取付部材13の上端とパレットベース2の受け入れ部分を嵌め合わせることによって、省スペースでの段積み保管が可能である。なお、段積み用にパレットベース2の下面に設けられる支柱用の嵌合構造および支柱取付部材用の受け入れ部分(凹部)は、例えば支柱12の頭部の凸部に対応する凹部と支柱取付部材13の上端受け入れ部分(凹部)との大きさにそれぞれ対応する二段凹部とすることで共用できるようにすることも可能である。
【0043】
(芯材移動防止板)
図8および図9に示されているフィルム搬送用架台において、芯材移動防止板9は、図5および図6、並びに図7に示される態様と同様に芯材受け部7に当接して、芯材受け部7の外側に配置されている。図8および図9では、第1の本発明における芯材移動防止板9の凹部の底面9aは、前記芯材受け部7の凹部の底面7aの延長面と同一平面にあるが、これより下であってもよい。また、第1および第2の本発明における芯材移動防止板9の両側部9bは、前記芯材の移動を防止するように、前記芯材受け部の凹部の両側部7bよりも内側に突出している。
【0044】
本発明のフィルム搬送用架台は上記のように構成されるので、この架台によって保管されているフィルムロールは、その芯材内に挿入された金属棒の両側で支持あるいは吊り下げられ、移送の際にフォークリフトの支持部分、ホイスト、クレーン用のワイヤーやバンド等とフィルムロール耳部との距離が十分に保たれ、芯材にも接触することがないので、該移送用器材がフィルムロールや芯材に損傷を与えることがなくなる。このことは、特に、膨潤、染色、延伸、保護材貼合せ等の連続加工工程中の破断、傷、厚さ斑さらには延伸斑の発生等が許されないテレビ、パソコン等の偏光板に加工される光学用ポリビニルアルコールフィルム原反の保管、移送においては重要な意味を持ち、偏光板の品質と工業的生産性に著しく貢献する。
【産業上の利用可能性】
【0045】
本発明のフィルム搬送用架台は、芯材端部を傷めることなく、フィルムロールが軸方向に移動しないようにしっかり固定することができるので、通常の各種フィルムはもちろんのこと、特に耳部の僅かな損傷も許されない、保管、移送に厳重な管理が求められる偏光板製造用フィルムの搬送用架台として有用である。
【符号の説明】
【0046】
1 フィルム搬送用架台
2 パレットベース
3 支持フレーム
4 支柱
5 サイドフレーム
6 支柱取付部材
7 芯材受け部(サイドフレームの凹部)
7a 芯材受け部の底面
7b 芯材受け部の側部
8 芯材押え部
9 芯材移動防止板
9a 芯材移動防止板の凹部の底面
9b 芯材移動防止板の凹部の側部
11 側枠
12 支柱
13 支柱取付部材
14 フレーム
15 芯材受け部の緩衝層
16 芯材押え部の緩衝層
17 板状部材
18 ガイドフレームの長孔
19 板状部材の孔
20 支柱取付部材6の長孔
21 支柱4のピン
22 支柱4の凸部
23 パレットベースの凹部
24 バー
25 ストッパ
26 支柱取付部材13の長孔
27 支柱12のピン
28 支柱12の凸部
29 パレットベースの凹部
C 管状の芯材
P 金属棒

【特許請求の範囲】
【請求項1】
管状の芯材にフィルムを巻いたフィルムロールの前記芯材の左右両端を支持して、フィルムを宙吊り状態で搬送するためのフィルム搬送用架台であって、
前記フィルム搬送用架台は、
長方形状のパレットベースと、
前記パレットベース上で、任意の長方形の四隅にそれぞれ立設した4本の支柱と、
前記長方形の短辺側の2本の支柱間を連結するサイドフレームと、
から構成され、前記サイドフレームは、
前記芯材を載せるための、上面側に開いた凹部形状を有する芯材受け部と、
前記芯材受け部の外面側に配置され、上面側に開いた凹部形状の芯材移動防止板と、
前記芯材受け部に挿入された前記芯材を上から押えるための芯材押え部と、
を有しており、
前記芯材移動防止板の凹部の底面は、前記芯材受け部の凹部の底面の延長面と同じ高さかまたはそれより下にあり、
前記芯材移動防止板の凹部の両側部は、前記芯材の移動を防止するように、前記芯材受け部の凹部の両側部よりも内側に突出している、フィルム搬送用架台。
【請求項2】
前記芯材移動防止板の凹部はU字形状である、請求項1に記載のフィルム搬送用架台。
【請求項3】
前記芯材移動防止板の凹部の両側部は、前記芯材の端部外径をカバーし、端部内径よりも内側の空洞をカバーしないように内側に突出している、請求項1または2に記載のフィルム搬送用架台。
【請求項4】
前記芯材移動防止板の凹部の両側部の突出面は、前記芯材の端部に当接している、請求項1から3のいずれか1項に記載のフィルム搬送用架台。
【請求項5】
管状の芯材にフィルムを巻いたフィルムロールの前記芯材の左右両端を支持して、フィルムを宙吊り状態で搬送するためのフィルム搬送用架台であって、
前記フィルム搬送用架台は、
長方形状のパレットベースと、
前記パレットベース上で、任意の長方形の四隅にそれぞれ立設した4本の支柱と、
前記長方形の短辺側の2本の支柱間を連結するサイドフレームと、
から構成され、前記サイドフレームは、
前記芯材を載せるための、上面側に開いた凹部形状を有する芯材受け部と、
前記芯材受け部の外面側に配置され、前記芯材の移動を防止するように、前記芯材受け部の凹部の両側部よりも内側に突出している左右一対の芯材移動防止板と、
前記芯材受け部に挿入された前記芯材を上から押えるための芯材押え部と、
を有している、フィルム搬送用架台。
【請求項6】
前記芯材移動防止板は、前記芯材の端部外径をカバーし、端部内径よりも内側の空洞をカバーしないように内側に突出している、請求項5に記載のフィルム搬送用架台。
【請求項7】
前記芯材移動防止板の突出面は、前記芯材の端部に当接している、請求項5または6に記載のフィルム搬送用架台。
【請求項8】
前記芯材受け部の凹部の底面は、前記芯材の外径面に沿う円弧形状を有する、請求項1から7のいずれか1項に記載のフィルム搬送用架台。
【請求項9】
前記芯材押え部の下面は、前記芯材の外径面に沿う円弧形状を有する、請求項1から8のいずれか1項に記載のフィルム搬送用架台。
【請求項10】
前記芯材受け部の凹部の両側部および底面に緩衝層が形成されている、請求項1から9のいずれか1項に記載のフィルム搬送用架台。
【請求項11】
前記芯材押え部の下面に緩衝層が形成されている、請求項1から10のいずれか1項に記載のフィルム搬送用架台。
【請求項12】
前記支柱は、前記パレットベース上で、任意の長方形の四隅に、該長方形の長辺の内側方向が開口した状態でそれぞれ設けられている4本のコの字形状の支柱取付部材に、三面を取り囲まれた状態で取り付けられて立設されており、かつ、前記サイドフレームによって連結された2本の前記支柱は、該長方形の長辺の内側方向に一体となって倒伏可能である、請求項1から11のいずれか1項に記載のフィルム搬送用架台。
【請求項13】
前記支柱の倒伏可能な側の面に、バーの一端が固定されており、前記パレットベース上に、前記バーの他端を係合させるストッパが設けられている、請求項12に記載のフィルム搬送用架台。
【請求項14】
前記ストッパは、前記支柱取付部材と一体化して設けられている、請求項13に記載のフィルム搬送用架台。
【請求項15】
前記支柱取付部材は側面の少なくとも一面に長手孔を有し、前記支柱は前記長手孔に係合するピンを対応する側面に有している、請求項12から14のいずれか1項に記載のフィルム搬送用架台。
【請求項16】
前記支柱は底部に凸部を有し、前記パレットベースは前記支柱の凸部と係合する複数の凹部を有している、請求項1から15のいずれか1項に記載のフィルム搬送用架台。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2010−42861(P2010−42861A)
【公開日】平成22年2月25日(2010.2.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−157637(P2009−157637)
【出願日】平成21年7月2日(2009.7.2)
【出願人】(000001085)株式会社クラレ (1,607)
【Fターム(参考)】