説明

フラワートリマー

本発明は、ハンドル(2)と、ハンドルに接続されるヘッド(6)で、刃先(10)を有する刃(8)が配置されるヘッド(6)とを備え、刃先(10)に当てられる花茎の端部領域がハンドル(2)に加えられた引張力によって剪定または切断可能であるフラワートリマーに関する。フラワートリマーは、ほとんど設計努力を要することなく、操作しやすく、花茎の剪定または切断を容易に行うことができるように改良される必要がある。そのために、ヘッド(6)が前端に開口部(11)を備え、花茎がその開口部(11)を通ってヘッド(6)にほぼ軸方向に挿入されて、刃先(10)を有する刃(8)を越えて案内されることが提案される。ヘッド(6)において、開口部(11)に続いて空洞(12)が設けられ、前記空洞を刃(8)が横断し、および/または刃の刃先(10)が少なくとも空洞へと伸びる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1のプリアンブルに示される特徴に従うフラワートリマーに関する。
【背景技術】
【0002】
フラワートリマーは、独国特許出願公開第3140280号明細書で周知であり、ハンドルと花茎を切断するための刃を備えるヘッドとを有するハンドヘルド器具として設計されている。刃およびその刃先は、ハンドルの長手方向軸に対して角度を成して配置され、刃とハンドルとの間の側方スリットがあり、花茎を横からスリットに挿入して刃の所まで引き上げることができる。花から離れる方向にハンドルを引くまたはハンドルに引張力を加えることで、花茎の末端領域を剪定または切断することができる。しかしながら、その過程で、花茎は横方向にそれて、不十分に切断される、または花茎が意図せずに傷ついてしまう可能性がある。また、すでに花束にされた花を剪定または切断するのはかなり難しく、それにはかなりの時間がかかる可能性がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】独国特許出願公開第3140280号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、上述のタイプのフラワートリマーを、ほとんど設計努力を要することなく、操作しやすく、花茎の剪定または切断を容易に行うことができるように改良することである。さらに、花茎を刃に持っていく人間工学および切断の人間工学が改良されることになる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述の目的は、請求項1の特徴によって達成される。
【0006】
本発明のフラワートリマーは、単純で機能的な設計を特徴とし、操作しやすくする。花茎は、実質的に軸方向に、ヘッドの自由前端部に位置する開口部へと挿入され、さらに深く挿入する時に、主に、切断時に、花茎はヘッドによって横方向にそれないように保たれる。簡単な方法で、刃の近くのフラワートリマーのヘッドに設けられた長手方向ガイドによって花茎の端部は容易に刃まで案内され、さらに、剪定および/または切断が角度を成して行われる時に、適切な切断が確実に行われる。一般に、園芸家または花卉業者のような花卉専門家、さらに一般の人によって使用される用語「剪定」は、花茎の端部、および必要な場合には、花茎の大部分を花茎の長手方向軸に対して角度を成す切断面で完全に切断することを含む。長手方向ガイドは、好ましくは、ヘッドの端部の方向に開口する溝として設計され、刃または刃の刃先はこの溝の上に位置する。ハンドル、狭窄領域およびヘッドはプラスチック製で、一体構造であるのが好ましい。有利には、刃は、ハンドルを通る長手方向軸が少なくともほぼ刃先を通るように配置され、それにより手による引張力を最適に加えることができ、長手方向または横方向に関係なく意図しないずれを防ぎ、円滑に切断することができる。
【0007】
さらに、傾斜面または曲面は、花茎を刃先に当たるのを容易に案内できるように長手方向ガイドおよび/または溝の近くに配置されるのが好ましい。曲面または傾斜面は、ヘッド内に配置され、および/または長手方向ガイドの出口および/または長手方向ガイドの外側への移行部になる。花茎がヘッドに挿入されると、花茎はバネのように刃先に当たるようにヘッドによって曲げられる。特に有利であることが証明されているのは、S字曲線状ガイドまたはダブルS字波状もしくはダブルS字状ガイドへと移行するU字状のガイドであり、これにより、花茎を容易に両方向に引き抜いたり押し込んだりすることができる。長手方向ガイド、特に、上述の傾斜面またはS字状曲面またはダブルS字波形面と組み合わせた長手方向ガイドによって、操作性が大幅に向上されるので、特別な器用さや経験は必要でない。刃は、特に、2つのねじまたは他の接続手段によってフラワートリマーのヘッドに取り外し可能に接続されるので、必要に応じて容易に交換可能である。
【0008】
刃は、フラワートリマーのヘッドに選択的に接続可能な2つ形態で設計される。第1の形態では、刃の幅がヘッドの幅にほぼ等しい刃であり、第2の形態では、刃はヘッドの片側から伸び、刃先も同じ側にある。第2の形態は、とげや葉を取り除く際に最適な操作、さらに特に花茎の切断の際に斜めに剪定するのに適している。ヘッドは、刃のねじまたは他の接続要素を支持または固定するために、少なくとも刃の近くに、好ましくは横方向に幅広領域を備え、幅広領域は、半月状または球根状である。開口部および/または長手方向ガイドを除いて、ヘッドは閉じたおよび/またはほぼ滑らかな外表面を有する。このことは、さらに、特に束ねた花束の場合の操作性を向上させる。
【0009】
特殊な形態および改良点は、従属請求項および以下の例示的な実施形態の説明に示されている。
【0010】
本発明を、図面に示されている例示的な実施形態を使用して以下に詳細に説明する。本説明は本発明が限定されることを示すものではない。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】フラワートリマーを正面から見た図である。
【図2】側面図である。
【図3】斜視図である。
【図4】図1の矢印Aから見た図である。
【図5】側方に伸ばされた刃を有する図1の図である。
【図6】図5の視線Bに沿って見た図である。
【図7】フラワートリマーの長手方向断面図である。
【図8】刃のない図1の図である。
【図9】切断線a、b、c、dに沿った長手方向軸に垂直な断面図である。
【図10】本発明のフラワートリマーの特殊な形態を示す図である。
【図11】本発明のフラワートリマーの特殊な形態を示す図である。
【図12】本発明のフラワートリマーの特殊な形態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
図1〜図4に示されているように、フラワートリマーは、ハンドル2と狭窄領域4とヘッド6とを含み、これらは一体部品として、特に、プラスチックで製造される。フラワートリマー、特にハンドル2は、人間工学的形状であり、ほぼ滑らかな表面を有し、外面輪郭は丸みを帯びたデザインで、エッジまたは急な移行部分は特に避けられる。図1では正面に、刃先10を有する刃8がヘッド6に固定される。ヘッド6の前端7には、開口部11と、それに続いて、軸方向内側に伸びる空洞12があり、空洞は、特に、長手方向軸18に垂直に開口する溝12として設計される。花茎は、開口部11を通って空洞12へと軸方向に押し込まれ、空洞12はガイドを形成する。本発明によれば、花茎の端部は、空洞または長手方向ガイド12に矢印14の方向に挿入される。
【0013】
刃8は、長手方向ガイド12を横断し、ハンドルの長手方向軸18に対して角度16を成して配置され、刃先10はハンドル2の方向を向く。角度16は、8°〜18°、好ましくは10°〜15°、特に少なくとも約12°になるように規定される。フラワートリマーは、長さ20を有し、この長さは、有利には、12cm〜18cm、好ましくは14cm〜17cm、特に少なくとも約15cmになるように規定される。ハンドル2は、正面に手の親指用の凹状窪み22を含み、刃の切断角は、親指の圧力を多少使用して変更可能である。窪みは人間工学的に設計されるのが有益である。フラワートリマーは、狭窄領域4があるために、十分に可撓性および/または弾性があるので、ヘッド6は、矢印24で示されるように、所定角度でハンドル2に対して動くことができる。狭窄領域の断面積は、半月状、半円形、長方形、U字形、または楕円のデザインにして、横から見た(図2)材料厚26が正面から見た(図1)材料厚28より薄くなるのが有益である。あるいは、狭窄領域4は、複数の狭窄に分割されてもよい。上述したようなヘッド6の可動性に対して所望の弾性は、狭窄領域4または複数の狭窄があることで、それぞれ規定される。一方、図5を参照して以下で説明するように、側方に突出した刃の場合に、十分な安定性が規定される。安定性は、右利きの人および左利きの人の両方に対して規定され、側方の刃が切断時に引く方向から逆方向へずれないようにする、および/または刃が意図しない偏位運動を引き起こさないようにする。
【0014】
刃8は、基本的には、刃8の関連穴31を通るねじとして設計された締結要素30によってヘッドに固定され、必要に応じて、刃8はヘッド6から取り外されて交換できる。図1に示されるように、ヘッド6は、刃8の近くに、好ましくは、半月状または球根状の側方幅広領域32を含む。ヘッド8の外面形状輪郭は、束ねた花束の場合に、フラワートリマーが容易に隣の花茎を滑るように通過することができるように、正面領域はほぼ凸状および/または丸みを帯びている。また、側面図(図2)から明らかなように、ヘッド6は、同じく、束ねた花束の場合に、容易にヘッドを花茎に対して動かすことができるように、比較的小さい深さ寸法34を有する。
【0015】
刃8は、刃先10と、ヘッドまたはヘッドの幅広領域32の支持領域との間に、切欠き36を含む。切欠き36は、刃とヘッドの材料、特にプラスチックとの間に植物の繊維が絡まるのを防ぐ。同じ理由から、有利には、ヘッド6もこの領域および/または刃先の近くの側面に切欠き38を含む。また、刃8は、非常に薄くなるように、好ましくは、0.1mm〜0.8mm、特に、0.15mm〜0.6mmの厚さになるように作られることが重要である。このように薄い刃は、花茎を非常に容易に滑ることができる上に、非常に弾性もある。この弾性により、硬質材料、特に、脆弱なカミソリ鋼の材料が破損するのを防ぐことができる。
【0016】
代替形態では、刃を工具やねじなしで固定できるようにクイックチェンジシステムが設けられる。このシステムでは、刃を曲げて関連レセプタクルに入れることで、刃はヘッドに配置され、刃を真っ直ぐに引き伸ばすことで刃が保持されるような最終位置に押し込まれる。また、刃の切欠きが刃をヘッドに確実に配置できるようにする。さらに、取り付けのためにフィルムヒンジなどが設けられてもよい。
【0017】
本発明の特殊な形態は、図1〜3に破線で示されている、すなわち、ヘッド6の前端部7の近くの少なくとも1つまたは複数の刻み目39、39’が示されている。これらの刻み目39、39’は、ヘッド6の材料を前端部7の位置で、半径方向外表面から空洞12まで貫通する。1つまたは複数の刻み目39、39’’は、丸みを帯びた輪郭、例えば、図1では半円形の輪郭を有するのが好ましく、放物線状または楕円形の輪郭なども代替として本発明の範囲内で可能である。1つまたは複数の刻み目39、39’は、ヘッド6の前縁から、ハンドル2に向かって伸びる。少なくとも2つのこのような刻み目39、39’が周方向に長手方向軸に対して互いに隣り合って配置されている場合に、ウェブ37が周方向に2つの刻み目の間に、および/または空洞12の方向に向けて配置され、また、ウェブは長手方向軸18に対して側方のホーンまたは歯41と見なされる。あるいは、本発明の範囲では、このウェブ37または歯41は、図2に示されるように、ヘッド6の前縁を越えて突出するように作られる。花茎をフラワートリマーに対して長手方向軸18を中心として回転させることによって、有利には、とげ、特に、バラのとげが横方向に押されて外され、および/または完全に除去される。
【0018】
図5および図6は、刃8が突出する、または刃の一部40が所定の長さ42だけヘッド6の外面輪郭を越えて側方に伸びる一実施形態を示している。この実施形態は、特に、花卉専門家に向いており、葉やとげを除去する、または太い茎の花を剪定することができる。一方、最初に説明した実施形態は、特に、花卉専門家から、一般にすでにとげが除去された花またはバラを受け取り、単に短くするために、特に、束ねた花束を短くするためにフラワートリマーを家で使用する顧客に向いている。この場合、側方の延長部があるのは不都合で、けがをする危険性を防ぐことができなくなる。一方、代替として両側に延長した刃を含む実施形態は、花卉専門家にとっては、人間工学的に葉を切断し短くすることができるので有利である。この点に関して、本発明にとって重要なのは、それぞれの用途や使用目的に合うように、正確に調整され設計された刃がフラワートリマーのヘッドに固定および/または取り付けられるということである。
【0019】
側方に延長した刃に関して、半月状または球根状の幅広領域32が特に重要である。幅広領域32は、側方に突出する刃または刃の一部40を切断される材料に対してさまざまな角度で容易に案内するため、および花茎にほぼ平行にハンドル2を容易に案内するためのストップを形成する。さらに、フラワートリマーは、右利きの人および左利きの人の両方に向いており、側方に伸びた刃を有する形態の場合でも、どちらでも使用できるためには単に刃を裏返せばよい。
【0020】
本発明の範囲は、刃がヘッド6に締結手段30、特に、互いに離間したねじによって可撓的および/または弾性的に取り付けられることを含む。このことにより、刃8は容易に曲がる、すなわち上に曲がることができ、そのことでヘッドの端部にある入口穴および/または開口部を広げ、刃8は花茎を囲むように曲がることができる。このことで、さらに、比較的太い花茎を容易に挿入することができる。花茎が引き抜かれる時に、刃は反対方向に上に曲がり、穴または開口部を小さくして、切断工程が容易になる。剪定の時に、刃8は花茎に入り込まされ、このことにより水の吸収がさらに良くなる。また、刃の切欠き36、および刃8の薄い厚さにより、可撓性が向上する。別の形態では、刃8の延長部40に関連付けられる穴44は、ねじ用のスロットとして設計され、スロットは刃先10に平行であるので、特に薄い刃の設計の場合に、刃8が破損するのを防ぐことができる。
【0021】
長手方向ガイド12の特殊な形状について、図7〜図9を参照しながら説明する。長手方向軸18を通る断面図を示す図7によれば、溝46の底部は、長手方向軸18に対してハンドル2の方向に傾斜した領域48を有する曲面として設計される。底部46は、開口部11から、好ましくはほぼ軸方向に延在し、その後、大きく継続して移行して曲面および傾斜領域48になる。花茎を矢印14の方向に導入すると、茎の端部は傾斜および/または曲面領域48に達し、そのことで花茎は曲げられて刃に案内されるが、これは図には示されていない。また、図9に示されている断面の切断平面a、b、c、dが描かれた図8に示されるように、曲率半径は、ハンドル2に垂直に走る断面においてハンドルの方向に向かって減少する。すなわち、ほぼ滑らかな深さおよび/または平行な側壁を有する長手方向ガイドまたは溝12は、傾斜または曲面領域でハンドル2の方向に向かって、ガイドまたは溝12の端部まで上昇する。この端部は、好ましくは、ヘッド6の端部近く、または狭窄領域4のヘッド6の移行部に位置する。
【0022】
図7に示されているのは、刃8の取り付けの特殊な改良形態であり、ヘッド6がスタッド50を有する。スタッド50は、図示されているように、刃8の穴31を貫通し、所定量だけ刃8の外表面より上に突出している。バネ52はねじのヘッドと刃8の外側表面の間に配置される。したがって、刃8は定位置で配置されずに、刃が半径方向外側に動くことができるように揺動することができる、および/または揺動することができる、および/または回転運動をすることができる。その結果、刃8がバネの力に逆らって半径方向外側にそれることができるので、空洞12の底部とバネ52によってヘッド6に押圧される刃8との間の間隔より大きい直径および/または厚さの花茎が空洞12に導入できることになる。
【0023】
別の有利な実施形態では、上述のスタッドのない刃はしっかりと固定されず、むしろヘッド6に対して揺動することができる。この場合、ねじ頭は刃の外表面に完全に配置せず、刃8の運動、特に回転運動が同じように容易になるように、刃8の外表面に対して所定の短い間隔を空けて配置される。刃8の枢動点は、好ましくは、実質的にヘッド6のアンダーカット53によって規定される。ねじには、述べられているように刃8の可動性を損なわないように、ねじ頭の下の所定間隔近く、好ましくは、刃8の近くにはねじ山がないのが有益である。この実施形態も同様に、刃8の枢動点は、好ましくは、前記アンダーカット53で示される。
【0024】
図10、図11は、フラワートリマーの特殊な形態の側面図および正面に向かう方向から見た図である。ハンドル2は、花の葉の形状に設計されており、および/または上方に、すなわち、長手方向長さの中央に向かって、狭窄領域4へと移行する。ヘッド6は、フォークおよび/またはほぼおよび/または大体U字形に設計され、刃8は上端または前端7に配置される。側部54を有するヘッドまたはフォークは、図10の側面図から直接わかるように、非常に薄くなるように設計され、特に、ハンドル2と比較すると、比較的低い剛性を有する。フラワートリマーは、金属刃を除いて、弾性および/または弾性/剛性材料製である。好ましい可能な材料は、頑丈なおよび/または弾性および/または弾力性のあるプラスチック、特に、例えば、POM、ガラス繊維強化PA、純PAもしくはPPを含む。側面図10のヘッド6の薄い設計および/またはわずかな材料厚56によって、曲げ方向58が規定されることが特に重要である。刃8および/または刃8の刃先10の角度は、花および/または薄い水の厚さおよび/または材料を傾けることで変更可能であり、そのことにより最適な切断角にすることができる。本発明によれば、薄い壁厚のために、および/または弾力性のある設計または材料の仕様、特に、プラスチックまたは金属のために、剪定される花の剪定角度は、ハンドル2によって加えられる力を規定することによって、規定および/または変更される。刃8の先端および/または刃先10は、好ましくは、ヘッド6および/または側部54に合わせられることが、特に重要である。ヘッド6および/または側部54は、引張力が加えられると真っ直ぐに伸びる。
【0025】
本発明のフラワートリマーは、最小の壁厚および/または材料厚を特徴とするので、有利には、製造コストが低減される。薄い壁厚および/または弾力性および/または弾性のある材料、特にプラスチックとの組み合わせにより、剪定される花の剪定角度は、ハンドルによって加えられる力によって規定および/または変更できる。好ましくは、ハンドル2は、残りの面からほぼ直角に突出するエッジ60を含み、エッジも最小の壁厚62を有する。図10に示されているように、葉の形状が好ましいハンドル2は、その表面に対して膨出した状態になるように設計される。したがって、ハンドル2は、狭窄領域4および/またはヘッド6よりも剛性がかなり大きい。さらに、ハンドル2は、有利には、表面に対して窪みおよび/または稜線として設計されて剛性をさらに高める、または剛性を高める代替手段であるリブ64を含む。上述の例示的な実施形態の他の説明も同様に当てはまる。
【0026】
図12には、左側に、概略的に示された花66と共にフラワートリマーが示されており、右側に、導入された花茎のあるヘッド6の領域が拡大して示されている。剪定時に、花茎に矢印68の方向に引張力が加えられると、フラワートリマー、すなわち、ヘッド6は、曲げ方向58に曲げられる。刃8の先端66が側部54に合うことが特に重要である。この場合、刃の刃先は、所定角だけ傾斜するように設計され、この角度は、好ましくは、12°プラスまたはマイナス5°になるように規定される。
【0027】
例示的な実施形態の1つを挙げて説明されたそれぞれの特徴は、明らかな方法、および/または各々の要件および/または要求される使用目的に応じて、本発明の範囲内の他の全ての例示的な実施形態に対しても規定されてもよいことが明確に強調される。根本の問題を解決するのに適した個々に説明された特徴の全ての組み合わせが、本発明の目的である。
【符号の説明】
【0028】
2 ハンドル
4 狭窄領域
6 ヘッド
7 6の前縁
8 刃
10 刃先
11 6の開口部
12 6の空洞/長手方向ガイド/長手方向溝
14 矢印
16 角度
18 長手方向軸
20 全長
22 凹状窪み
24 矢印
26 (図2の)4の材料厚
28 (図1の)4の材料厚
30 締結要素/ねじ
31 8の穴
32 6の延長領域
34 6の深さ
36 8の切欠き
37 ウェブ
38 6の切欠き
39、39’ 刻み目
40 8の一部
41 歯
42 40の長さ/突出部
44 8のスロット
46 溝の底部
48 46の傾斜/曲線領域
50 スタッド
51 スタッドの軸
52 バネ
53 アンダーカット
54 6の側部
56 6の材料厚
58 曲げ方向
60 エッジ
62 壁厚
64 リブ
66 花
68 矢印/引張力
70 先端

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハンドル(2)と、ハンドルに接続されるヘッド(6)で、刃先(10)を有する刃(8)が配置されるヘッド(6)とを備え、刃先(10)に当てられる花茎の端部領域がハンドル(2)に加えられた引張力によって剪定または切断可能であるフラワートリマーであって、
ヘッド(6)は、前端に開口部(11)を備え、花茎はその開口部(11)を通ってヘッド(6)にほぼ軸方向に挿入されて、刃先(10)を有する刃(8)を越えて案内されることが可能であり、および
空洞(12)がヘッド(6)内の開口部(11)に続いて設けられ、前記空洞を刃(8)が横断し、および/または、少なくとも刃の刃先(10)が前記空洞へと伸びること
を特徴とするフラワートリマー。
【請求項2】
開口部(11)および/または空洞(12)が、特に、外側への動きまたは側方へのずれが防がれるように、長手方向軸(18)に垂直な花茎のガイドとして設計されること、および/または、空洞(12)は、ほぼ長手方向軸(18)方向に伸び、ヘッド(6)の前端に開口部(11)を含む長手方向溝として設計されること、および/または、ヘッド(6)は、好ましくは狭窄領域(4)によってハンドル(2)に接続されることを特徴とする、請求項1に記載のフラワートリマー。
【請求項3】
空洞(12)が、長手方向ガイドとして設計される、および/または、フラワートリマーの正面の領域で半径方向に開口するように設計されること、および刃(8)は正面近くに配置され、開口空洞(12)を横断し、および/または少なくとも刃先(10)が空洞(12)および/または長手方向溝に伸びることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載のフラワートリマー。
【請求項4】
ヘッド(6)が、少なくとも1つ、好ましくは、正面近くで互いに正反対に位置する2つの幅広領域(32)で、刃(8)の締結要素(30)に使用される幅広領域(32)を備え、幅広領域(32)は、好ましくは、半月状または球根状であること、および/または、ヘッド(6)は、少なくとも刃(8)の近くがほぼU字形の断面を有することを特徴とする、請求項1から3のいずれか一項に記載のフラワートリマー。
【請求項5】
ヘッド(6)および/または空洞(12)が、花茎が刃先(10)に当たるように支えるために傾斜面または曲面(48)が設けられ、そこで花茎は曲げられ、特に、バネのように湾曲して刃先(10)に当たること、および/または曲線または曲線領域(48)は、S字状曲線および/またはダブルS字波状に設計され、好ましくはダブルS字状ガイドへと移行する側方のほぼ半円形またはU字形のガイドが設けられることを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載のフラワートリマー。
【請求項6】
ヘッド(6)が、好ましくは、刃先(10)の近くで刃先(10)の側方に切欠き(38)を備えること、および/または、ヘッド(6)は、前端(7)に、少なくとも1つの刻み目(39、39’)および/またはウェブ(37)を備えることを特徴とする、請求項1から5のいずれか一項に記載のフラワートリマー。
【請求項7】
ハンドル(2)が、刻み目および/または凹状窪み(22)を備えること、および/または、特に狭窄領域(4)により十分な可撓性および/または弾性が与えられて、刃(8)の切断角が、特に凹状窪み(22)の領域に作用する圧力によって変更および/または規定可能であり、前記圧力は、好ましくは、親指によって加えられることを特徴とする、請求項1から6のいずれか一項に記載のフラワートリマー。
【請求項8】
狭窄領域(4)が、半月状または半円形または長方形またはU字形または楕円形の断面に設計されて、側面から見た材料厚(26)は正面から見た材料厚より薄いこと、および/または、狭窄領域(4)は、2つ以上の狭窄に分割されることを特徴とする、請求項1から7のいずれか一項に記載のフラワートリマー。
【請求項9】
刃(8)が、クイックチェンジシステムによってヘッド(6)に接続され、刃は、特に、曲げることでヘッド(6)に配置でき、最終位置になるまで真っ直ぐ引き伸ばされること、および/または、特にヘッドの材料内にスタッド(50)が設けられ、刃(8)は対応する切欠きを備えること、および/または、刃(8)は、フィルムヒンジなどによってヘッド(6)に固定または取り付けられること、および/または、バネ(52)は刃(8)とヘッド(6)との間に配置されることを特徴とする、請求項1から8のいずれか一項に記載のフラワートリマー。
【請求項10】
締結要素(30)の近くおよび/またはスタッド(50)の近くの刃(8)の材料が、刃(8)の留め具および/またはサスペンションの所定の間隔が可撓性をもたらすように設計されるように、薄い材料に規定されることを特徴とする、請求項1から9のいずれか一項に記載のフラワートリマー。
【請求項11】
刃(8)が、長手方向軸(18)に対する所定の角度(16)で配置され、角度は、有利には8°〜18°、好ましくは10°〜15°、特に少なくとも約12°になるように規定され、刃先(10)はハンドル(2)の方向を向くことを特徴とする、請求項1から10のいずれか一項に記載のフラワートリマー。
【請求項12】
突出部(40)を備える刃(8)が、前記部分(40)の側にスロット(44)を備え、スロットは、締結要素(30)を使用して締結するために設けられ、前記スロットは刃先(10)とほぼ平行に伸びることを特徴とする、請求項1から11のいずれか一項に記載のフラワートリマー。
【請求項13】
刃先(10)が、花茎がヘッド(6)および/または空洞(12)のほぼ中心で保持されるように凹状に設計される、あるいは、凸状の刃が設けられることを特徴とする、請求項1から12のいずれか一項に記載のフラワートリマー。
【請求項14】
刃先(10)が、ヘッド(6)の材料の近くおよび/または刃先(10)がヘッド(6)の材料に接触する領域に切欠き(36)を備えることを特徴とする、請求項1から13のいずれか一項に記載のフラワートリマー。
【請求項15】
刃(8)が、少なくとも片側に延長部(40)を有し、前記延長部は所定の長さ(42)だけヘッド(6)を越えて突出すること、および/または、突出部(40)を有する刃(8)または突出部のない刃(8)は選択的にヘッド(6)に接続される、または接続可能であることを特徴とする、請求項1から14のいずれか一項に記載のフラワートリマー。
【請求項16】
刃(8)が、所定の薄い厚さ、好ましくは、0.1mm〜0.8mm、特に0.15mm〜0.6mmの厚さを有することを特徴とする、請求項1から15のいずれか一項に記載のフラワートリマー。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公表番号】特表2013−518567(P2013−518567A)
【公表日】平成25年5月23日(2013.5.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−551550(P2012−551550)
【出願日】平成23年2月4日(2011.2.4)
【国際出願番号】PCT/EP2011/000512
【国際公開番号】WO2011/095340
【国際公開日】平成23年8月11日(2011.8.11)
【出願人】(512204880)