説明

フレームリレーノード間品質監視方式

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フレームリレー交換機におけるフレームリレーノード間品質監視方式に関する。
【0002】近年、公知のパケット交換機におけるフレーム〔パケット〕転送時間の短縮を図る為に、ユーザ・網間の手順を簡素化したフレームリレー交換機が脚光を浴びている。
【0003】
【従来の技術】図6は従来あるフレームリレー交換機の一例を示す図であり、図7は図6におけるデータ形式の一例を示す図である。
【0004】図6に示されるフレームリレー交換機は、ATMスイッチ(1)と、複数のフレームリレーノード(2)〔個々のフレームリレーノードを(21 )、(22 )等と称する、以下同様〕とから構成されている。
【0005】各フレームリレーノード(2)は、ATMスイッチ(1)を介して一乃至複数のフレームリレーノード(2)との間に複数の論理チャネルを設定し、設定された論理チャネルを経由して、収容するデータ端末(3)相互間でデータを送受信させる。
【0006】例えば、フレームリレーノード(21 )と(22 )との間に論理チャネルが設定されている状態で、フレームリレーノード(21 )に収容されるデータ端末(31 )から、フレームリレーノード(22 )に収容されるデータ端末(32 )に、ATMスイッチ(1)を介してデータを転送する場合に、データ端末(31 )は転送対象とするデータを、図7(a) に示される如き形式のフレーム〔以後(a)形式フレームと称する〕に編集し、前記論理チャネルを経由してフレームリレーノード(21 )に転送する。
【0007】(a) 形式フレームは、CCITT〔国際電信電話諮問委員会〕の勧告Q.922に準拠しており、フラグ(F)、データリンクコネクション識別子(DLCI)、制御部(C)、情報部(I)〔=転送対象データ〕およびフレームチェックシーケンス(FCS)から構成される。フレームリレーノード(21 )は、データ端末(31 )から転送された(a) 形式フレームを、図7(b) に示される如き形式のフレーム〔以後(b) 形式フレームと称する〕に一旦編集する。
【0008】(b)形式フレームは、(a)形式フレームから抽出されたデータリンクコネクション識別子(DLCI)、制御部(C)および情報部(I)と、パディング部(PAD)、ユーザ間情報部(CPUU)、コモンパート識別子(CPI)、情報長(L)および誤り検査符号(CRC)とから構成される。
【0009】続いてフレームリレーノード(21 )は、編集した(b) 形式フレームを、図7(c) に示される如きセル(CELL)に分割し、前記論理チャネルを経由してATMスイッチ(1)に転送する。
【0010】セル(CELL)は、CCITTの勧告I.363に準拠しており、それぞれセルヘッダ(H)〔5オクテット〕およびペイロード(PL)〔48オクテット〕から構成される。
【0011】ATMスイッチ(1)は、フレームリレーノード(21 )から転送される各セル(CELL)を、前記論理チャネルを経由してフレームリレーノード(22 )に転送する。
【0012】フレームリレーノード(22 )は、フレームリレーノード(21 )と逆の過程で、ATMスイッチ(1)から転送された各セル(CELL)を(b) 形式フレームに組立てた後、(a) 形式フレームに編集し直し、前記論理チャネルを経由してデータ端末(32 )に転送する。
【0013】以上の転送過程において、フレームリレーノード(21 )は、前記論理チャネルを経由して転送する(b) 形式フレームの数を、送信フレーム計数部(21)により計数する。
【0014】またフレームリレーノード(22 )は、前記論理チャネルを経由して転送する(b) 形式フレームの数を、受信フレーム計数部(22)により計数する。またATMスイッチ(1)に設けられた紛失フレーム監視部(11)は、送信フレーム計数部(21)により計数される送信フレーム数と、受信フレーム計数部(22)により計数される受信フレーム数とを周期的に収集し、送信フレーム数から受信フレーム数を差引くことにより、フレームリレーノード(21 )からフレームリレーノード(22 )に前記論理チャネルを経由して転送される間に紛失したフレーム数を求めてフレームリレーノード間のフレーム転送品質を監視し、求めた紛失フレーム数が予め定められた閾値を越えた場合に、前述のフレーム転送品質が低下したことを示す警報を発生し、保守者に通知する。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】以上の説明から明らかな如く、従来あるフレームリレー交換機においては、フレームリレーノード間のフレーム転送品質を監視する為に、送信側のフレームリレーノード(21 )内の送信フレーム計数部(21)で送信フレーム数を計数し、受信側のフレームリレーノード(22 )内の受信フレーム計数部(22)で受信フレーム数を計数し、ATMスイッチ(1)内の紛失フレーム監視部(11)で送信フレーム数と受信フレーム数を周期的に収集し、送信フレーム数と受信フレーム数との差を求めていた為、ATMスイッチ(1)の負荷が増大し、セル(CELL)の転送処理能力を圧迫する恐れがあった。
【0016】本発明は、ATMスイッチの処理能力を圧迫すること無く、フレームリレーノード間のフレーム転送品質を監視可能とすることを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理を示す図である。図1において、1はATMスイッチ、2はフレームリレーノードであり、フレームリレー交換機を構成している。
【0018】フレームリレー交換機においては、送信側のフレームリレーノード(2)が収容回線から受信するデータを所定形式のフレームに編集した後、所定形式のセルに分割してATMスイッチ(1)に転送し、受信側のフレームリレーノード(2)がATMスイッチ(1)から受信するセルを所定形式のフレームに組立てた後、フレームに含まれるデータを前記収容回線に送信する。
【0019】101は、本発明によりフレームリレーノード(2)に設けられた順序番号付加手段である。102は、本発明によりフレームリレーノード(2)に設けられた順序番号監視手段である。
【0020】103は、本発明によりフレームリレーノード(2)に設けられた紛失フレーム計数手段である。
【0021】
【作用】順序番号付加手段(101)は、送信側のフレームリレーノード(2)において、収容回線から受信するデータを所定形式に編集済の各フレーム内のペイロードの後ろのコモンパート識別子(CPI)に、送信順序を示す順序番号を付加する。
【0022】順序番号監視手段(102)は、受信側のフレームリレーノード(2)において、ATMスイッチ(1)から転送されるセルから組立てた所定形式のフレーム内のペイロードの後ろのコモンパート識別子(CPI)に付加されている順序番号の連続性を監視する。
【0023】紛失フレーム計数手段(103)は、順序番号監視手段(102)が検出する前記順序番号の不連続により、送信側のフレームリレーノード(2)から受信側のフレームリレーノード(2)へ転送される間に紛失したフレーム数を計数する。
【0024】なお順序番号付加手段(101)は、収容回線からの受信データを、CCITT勧告I.363におけるAALタイプ5仕様に準拠したフレーム形式に編集する場合に、該フレーム形式のコモンパート識別子(CPI)に順序番号を挿入することが考慮される。
【0025】
【0026】また紛失フレーム計数手段(103)は、計数した紛失フレーム数が予め定められた閾値を越えた場合に、品質劣化の警報を表示することが考慮される。更に順序番号付加手段(101)は、ATMスイッチ(1)を経由して送信側のフレームリレーノード(2)と受信側のフレームリレーノード(2)との間に設定されたデータリンク単位に、送信フレームに前記順序番号を付加することが考慮される。
【0027】従って、送信側のフレームリレーノードが送信フレームに付加した順序番号を受信側のフレームリレーノードにおいて監視するのみで、送信側のフレームリレーノードから受信側のフレームリレーノードに転送される間に発生した紛失フレーム数が求められる為、フレームリレーノード間のフレーム転送品質の監視にフレームリレー交換機の処理能力が圧迫される恐れが無くなり、当該フレームリレー交換機の処理効率が大幅に向上する。
【0028】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面により説明する。図2は本発明の一実施例によるフレームリレー交換機を示す図であり、図3は図2におけるフレームリレーノード(送信側)の一例を示す図であり、図4は図2におけるフレームリレーノード(受信側)の一例を示す図であり、図5は図2におけるフレーム形式の一例を示す図である。なお、全図を通じて同一符号は同一対象物を示す。なお、全図を通じて同一符号は同一対象物を示す。
【0029】図2に示されるフレームリレー交換機は、ATMスイッチ(1)と、複数のフレームリレーノード(2)から構成されており、送信側のフレームリレーノード(21 )は図3に示される如き構成を有し、フレームリレーノード(22 )は図4に示される如き構成を有する。
【0030】図3に示される送信側のフレームリレーノード(21 )には、図1における順序番号付加手段(101)としてシーケンス番号生成部(202)およびシーケンス番号制御部(203)が設けられ、また図4に示される受信側のフレームリレーノード(22 )には、図1における順序番号監視手段(102)としてシーケンス番号制御部(212)および前シーケンス番号蓄積部(214)が設けられ、また図1における紛失フレーム計数手段(103)として紛失フレーム計数部(215)および品質低下通知部(216)が設けられている。
【0031】シーケンス番号生成部(202)は、予め定められた範囲内で循環的に歩進するシーケンス番号(SN)を、フレームリレーノード(21 )を介して設定される論理チャネル毎に生成・保持しており、シーケンス番号制御部(203)からの制御により一つ宛歩進させている。
【0032】図2乃至図5において、送信側のフレームリレーノード(21 )と、受信側のフレームリレーノード(22 )との間に論理チャネルが設定されている状態で、送信側のフレームリレーノード(21 )に収容されるデータ端末(31 )から、受信側のフレームリレーノード(22 )に収容されるデータ端末(32 )に、ATMスイッチ(1)を介してデータを転送する場合に、データ端末(31 )は、前述と同様に、転送対象とするデータを含む、図7(a) に示される如き(a) 形式フレームを編集し、前記論理チャネルを経由して送信側のフレームリレーノード(21 )に転送する。
【0033】送信側のフレームリレーノード(21 )においては、フレーム受信制御部(201)がデータ端末(31 )から転送された(a) 形式フレームを受信すると、図7(b) に示される如き(b) 形式フレームに編集し、シーケンス番号制御部(203)に伝達する。
【0034】シーケンス番号制御部(203)は、フレーム受信制御部(201)から(b)形式フレームを伝達されると、シーケンス番号生成部(202)が前記論理チャネルに対応して現在保持中のシーケンス番号(SN)をシーケンス番号生成部(202)から抽出し、伝達された(b) 形式フレームのコモンパート識別子(CPI)に挿入し、図5に示される如き形式のフレーム〔以後シーケンス番号付フレームと称する〕に編集し、セル送信制御部(204)に伝達し、またシーケンス番号生成部(202)が前記論理チャネルに対応して保持中のシーケンス番号(SN)を一歩進させる。
【0035】その結果シーケンス番号生成部(202)は、一歩進したシーケンス番号(SN)を生成し、保持する。セル送信制御部(204)は、シーケンス番号制御部(203)から伝達されたシーケンス番号付フレームを、図7(c) に示される如きセル(CELL)に分割し、前記論理チャネルを経由してATMスイッチ(1)に転送する。
【0036】ATMスイッチ(1)は、前述と同様に、送信側のフレームリレーノード(21 )から転送される各セル(CELL)を、前記論理チャネルを経由して受信側のフレームリレーノード(22 )に転送する。
【0037】受信側のフレームリレーノード(22 )においては、セル受信制御部(211)が、ATMスイッチ(1)から転送された各セル(CELL)を、セル送信制御部(204)におけると逆の過程で、図5に示される如きシーケンス番号付フレームに組立てた後、シーケンス番号制御部(212)に伝達する。
【0038】シーケンス番号制御部(212)は、セル受信制御部(211)からシーケンス番号付フレームを伝達されると、伝達されたシーケンス番号付フレームの所定位置に付加されているシーケンス番号(SN)を抽出し、また前シーケンス番号蓄積部(214)を参照する。
【0039】前シーケンス番号蓄積部(214)には、シーケンス番号制御部(212)が前回伝達されたシーケンス番号付フレームから抽出したシーケンス番号(SN)〔以後前回シーケンス番号(SNL )と称する〕が蓄積されている。
【0040】シーケンス番号制御部(212)は、参照した前シーケンス番号蓄積部(214)から前回シーケンス番号(SNL )を抽出し、シーケンス番号付フレームから抽出したシーケンス番号(SN)との連続性を監視する。
【0041】監視の結果、シーケンス番号(SN)が前回シーケンス番号(SNL )と一つしか違わない場合、即ちシーケンス番号(SN)が前回シーケンス番号(SNL)に連続している場合には、前回受信したシーケンス番号付フレームと、今回受信したシーケンス番号付フレームとの間に紛失したシーケンス番号付フレームが存在しないことを確認し、紛失フレーム計数部(215)の計数値を現状の儘とする。
【0042】シーケンス番号制御部(212)は、前シーケンス番号蓄積部(214)に蓄積されている前回シーケンス番号(SNL )を、伝達されたシーケンス番号付フレームから抽出したシーケンス番号(SN)に更新した後、伝達されたシーケンス番号付フレームのシーケンス番号(SN)を、予め保持しているコモンパート識別子(CPI)に置換して(b) 形式フレームに編集した後、フレーム送信制御部(213)に伝達する。
【0043】フレーム送信制御部(213)は、シーケンス番号制御部(212)から(b)形式フレームを伝達されると、フレーム受信制御部(201)と逆の過程で、(a) 形式フレームに編集し、前記論理チャネルを経由してデータ端末(32 )に転送する。
【0044】以上の過程で、シーケンス番号制御部(212)がセル受信制御部(211)から伝達されたシーケンス番号付フレームから抽出したシーケンス番号(SN)と、前シーケンス番号蓄積部(214)から抽出した前回シーケンス番号(SNL )との連続性を監視した結果、シーケンス番号(SN)が前回シーケンス番号(SNL )と二つ以上違う場合、即ちシーケンス番号(SN)が前回シーケンス番号(SNL )に連続していない場合には、前回受信したシーケンス番号付フレームと、今回受信したシーケンス番号付フレームとの間に紛失したシーケンス番号付フレームが存在すると判定し、シーケンス番号(SN)と前回シーケンス番号(SNL )とから紛失フレーム数(NLF)〔=(SN)−(SNL )−1〕を算出し、紛失フレーム計数部(215)の計数値〔=紛失フレーム数(NLF)〕に加算する。
【0045】なおシーケンス番号制御部(212)は、紛失フレーム計数部(215)の計数値〔=紛失フレーム数(NLF)〕が、予め設定されている閾値を越えたことを検出すると、品質低下通知部(216)を起動する。
【0046】起動された品質低下通知部(216)は、ATMスイッチ(1)内に設けられている警報表示部(12)に、紛失フレーム数(NLF)が閾値を越え、送信側のフレームリレーノード(21 )と受信側のフレームリレーノード(22 )との間の前記論理チャネルを経由するフレーム転送品質が低下したことを通知する。
【0047】警報表示部(12)は、品質低下通知部(216)から通知されたフレーム転送品質の低下を、保守者に表示する。以上の説明から明らかな如く、本実施例によれば、送信側のフレームリレーノード(21 )が(b) 形式フレームにシーケンス番号(SN)を付加し、前記論理チャネルを経由して受信側のフレームリレーノード(22 )に転送し、受信側のフレームリレーノード(22 )が受信した(b) 形式フレームに付加されているシーケンス番号(SN)の連続性を監視して紛失フレーム数(NLF)を計数し、紛失フレーム数(NLF)が所定の閾値を越えたことを検出した場合に、初めてATMスイッチ(1)にフレームリレーノード間のフレーム転送品質の低下を通知する為、ATMスイッチ(1)の交換処理能力は前記品質の監視に全く影響を受けることは無い。
【0048】なお、図2乃至図5はあく迄本発明の一実施例に過ぎず、例えばフレームリレーノード(2)間で転送するフレーム形式は、図示される(b) 形式に限定されることは無く、他に幾多の変形が考慮されるが、何れの場合にも本発明の効果は変わらない。
【0049】例えばフレームリレーノード(2)が図7(b) に示されるCCITT勧告I.363におけるAALタイプ5仕様に準拠したフレーム形式の代わりに、CCITT勧告I.363におけるAALタイプ3仕様に準拠したフレーム形式を採用する場合には、同フレーム形式の先頭タグ(BTAG)部または最終タグ(ETAG)部にシーケンス番号(SN)を付加することが考慮される。
【0050】またデータ端末(3)がフレームリレーノード(2)との間で転送するフレーム形式も図示される(a) 形式フレームに限定されることは無く、他に幾多の変形が考慮されるが、何れの場合にも本発明の効果は変わらない。更に本発明の対象とするフレームリレー交換機の構成は、図示されるものに限定されぬことは言う迄も無い。
【0051】
【発明の効果】以上、本発明によれば、前記フレームリレー交換機において、送信側のフレームリレーノードが送信フレームに付加した順序番号を受信側のフレームリレーノードにおいて監視するのみで、送信側のフレームリレーノードから受信側のフレームリレーノードに転送される間に発生した紛失フレーム数が求められる為、フレームリレーノード間のフレーム転送品質の監視にフレームリレー交換機の処理能力が圧迫される恐れが無くなり、当該フレームリレー交換機の処理効率が大幅に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の原理を示す図
【図2】 本発明の一実施例によるフレームリレー交換機を示す図
【図3】 図2におけるフレームリレーノード(送信側)の一例を示す図
【図4】 図2におけるフレームリレーノード(受信側)の一例を示す図
【図5】 図2におけるフレーム形式の一例を示す図
【図6】 従来あるフレームリレー交換機の一例を示す図
【図7】 図6におけるデータ形式の一例を示す図
【符号の説明】
1 ATMスイッチ
2 フレームリレーノード
3 データ端末
11 紛失フレーム監視部
12 警報表示部
21 送信フレーム計数部
22 受信フレーム計数部
101 順序番号付加手段
102 順序番号監視手段
103 紛失フレーム計数手段
201 フレーム受信制御部
202 シーケンス番号生成部
203、212 シーケンス番号制御部
204 セル送信制御部
211 セル受信制御部
213 フレーム送信制御部
214 前シーケンス番号蓄積部
215 紛失フレーム計数部
216 品質低下通知部

【特許請求の範囲】
【請求項1】送信側のフレームリレーノードが収容回線から受信するデータを所定形式のフレームに編集した後、所定形式のセルに分割してATMスイッチに転送し、受信側のフレームリレーノードが前記ATMスイッチから受信する前記セルを前記所定形式のフレームに組立てた後、前記フレームに含まれるデータを前記収容回線に送信するフレームリレー交換機にてフレーム転送品質を監視するフレームリレーノード間品質監視方式において、送信側のフレームリレーノードにて前記収容回線からの受信データをフレーム形式に編集する場合に、該フレーム形式のペイロードの後にコモンパート識別子(CPI)を付与し、そこにフレームの送信順序を示す順序番号を付加する順序番号付加手段と、受信側のフレームリレーノードにて、前記ATMスイッチから転送される前記フレームに付加されている前記順序番号の連続性を監視する順序番号監視手段と、前記順序番号監視手段が検出する前記順序番号の不連続により、送信側のフレームリレーノードから受信側のフレームリレーノードへ転送される間に紛失したフレーム数を計数する紛失フレーム計数手段と、前記送信側のフレームリレーノードと前記受信側のフレームリレーノードとの間に設ける前記ATMスイッチにて、計数した紛失フレーム数が予め定められた閾値を超えた場合にフレーム転送品質低下の警報を表示する警報表示手段と、を備えることを特徴とするフレームリレーノード間品質監視方式。

【図2】
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【図5】
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【図1】
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【図6】
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【図3】
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【図4】
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【図7】
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【特許番号】特許第3483269号(P3483269)
【登録日】平成15年10月17日(2003.10.17)
【発行日】平成16年1月6日(2004.1.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願平5−124544
【出願日】平成5年5月27日(1993.5.27)
【公開番号】特開平6−338909
【公開日】平成6年12月6日(1994.12.6)
【審査請求日】平成10年10月12日(1998.10.12)
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【出願人】(000237651)富士通コミュニケーション・システムズ株式会社 (4)
【参考文献】
【文献】特開 昭63−46032(JP,A)
【文献】特開 平5−122285(JP,A)
【文献】特開 平2−29135(JP,A)