説明

ブランケット洗浄のタイミングを制御して洗浄するブランケット洗浄装置およびブランケット洗浄方法

【課題】本発明の課題は、印刷装置の転写胴を洗浄するための適切な時期を見極めて、洗浄の指示をする装置、方法を提供することである。
【解決手段】印刷転写胴洗浄指示装置は、インキ皮膜濃度の限界値の入力を受け付けて、インキ皮膜を測定して、限界値とインキ皮膜濃度データから洗浄開始時刻を算出して、現在時刻が洗浄開始時刻と一致したら、洗浄開始指示を発行する。印刷制御装置は、洗浄開始指示を受け付けて、洗浄方法の選択肢を表示して、選択された洗浄方法を受け付けて、これを含む印刷転写胴制御要求と洗浄要求とを発行する。印刷装置は、前記印刷転写胴制御要求を受け付けて、これに含まれる洗浄方法にて、印刷転写胴を制御する。洗浄装置は、前記洗浄要求を受け付けて、これに含まれる洗浄方法にて、印刷転写胴を洗浄する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、オフセット印刷装置において、印刷胴(版胴)からブランケット(転写胴)に転移して、堆積するインキを洗浄する方法、に関するものである。
【0002】
従来から、長時間にわたり連続して印刷すると、印刷装置の転写胴から紙面へのインキの転移率が次第に低下してゆき、転写胴の上に残留インキが増加していくこと(ブランケットパイリング)が分かっている。ブランケットパイリングが発達して、残留インキが増加すると紙面印刷物の網点形成を阻害し、絵柄に目視確認できるガサツキが発生し、品質不良となる。そこで、印刷品質に悪影響を与える転写胴に残留するインキの量を抑制するための様々な対策が採られている。
【背景技術】
【0003】
たとえば、特許文献1では、印刷装置の転写胴の表面を親水化処理することで、インキが残留するのを防止して、残留インキを転写胴に転写させない技術が開示されている。(従来技術1)
【特許文献1】特開2004−195868号公報(4−5ページ)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、従来技術1では、印刷装置操作者は、印刷品質不良の防止のためには、作業中の印刷物を目視確認して、印刷品質不良が発生するまえに、転写胴の洗浄を行う必要がある。そのために、不良が発生して次工程に印刷品質不良品が流出することを危惧するために、早めの洗浄が実施されてしまい、結果として、転写胴洗浄回数が適切な回数より多く行われるという欠点があった。
また、転写胴を洗浄した後に印刷作業を再開するときには、印刷状態が定常になるまでの調整作業により、不良品(損紙)損紙が発生するために、転写胴洗浄回数が適切な回数より多く行われることは、省資源や環境対策の観点からも問題点があった。
他方、転写胴の洗浄時期が遅れると、印刷品質不良が発生してしまい、印刷材料が無駄になり、さらに、印刷をやり直すことによる生産性の低下をきたすという悪影響があった。
【0005】
本発明はこのような従来技術を考慮してなされたものであって、本発明の課題は、印刷装置の転写胴を洗浄するための適切な時期を見極めて、洗浄の指示をする装置、方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、以下のような解決手段により、前記課題を解決する。すなわち、請求項1の発明は、印刷転写胴洗浄指示装置と印刷制御装置と印刷転写胴を有する印刷装置と洗浄装置とを接続して構成される印刷転写胴洗浄システムにおいて、前記印刷転写胴洗浄指示装置は、インキ皮膜濃度データとインキ皮膜濃度の限界値とを記憶する記憶手段と、限界値の入力を受け付ける限界値入力手段と、インキ皮膜を測定して、インキ皮膜濃度データを作成して、保持するインキ皮膜濃度測定手段と、限界値とインキ皮膜濃度データから、洗浄開始時刻を算出する洗浄開始時刻算出手段と、現在時刻が洗浄開始時刻と一致したら、洗浄開始指示を発行する洗浄開始指示手段と、を備えて、前記印刷制御装置は、洗浄開始指示を受け付ける洗浄開始指示受付手段と、洗浄方法の選択肢を表示する洗浄選択肢表示手段と、選択された洗浄方法を受け付ける洗浄方法受付手段と、前記受け付けられた洗浄方法を含む印刷転写胴制御要求を発行する印刷装置制御手段と、前記受け付けられた洗浄方法を含む洗浄要求を発行する洗浄装置制御手段と、を備えて、前記印刷装置は、前記印刷転写胴制御要求を受け付けて、受け付けられた洗浄方法に応じて、印刷転写胴を制御する印刷転写胴制御手段、を備えて、前記洗浄装置は、前記洗浄要求を受け付けて、受け付けられた洗浄方法に応じて、印刷転写胴を洗浄する印刷転写胴洗浄手段、を備える、印刷転写胴洗浄システムである。
【0007】
従って、インキ皮膜濃度の限界値に達すると、自動的に、各印刷ユニットの印刷転写胴を洗浄することができる。
【0008】
請求項2の発明は、インキ皮膜濃度データとインキ皮膜濃度の限界値とを記憶する記憶手段と、限界値の入力を受け付ける限界値入力手段と、インキ皮膜を測定して、インキ皮膜濃度データを作成して、保持するインキ皮膜濃度測定手段と、限界値とインキ皮膜濃度データから、洗浄開始時刻を算出する洗浄開始時刻算出手段と、現在時刻が洗浄開始時刻と一致したら、洗浄開始指示を発行する洗浄開始指示手段と、を備える、印刷転写胴洗浄指示装置である。
【0009】
請求項3の発明は、インキ皮膜濃度の限界値と、インキ皮膜濃度データとを用いる印刷転写胴洗浄方法であって、インキ皮膜を測定して、インキ皮膜濃度データを作成して、保持するインキ皮膜濃度測定ステップと、限界値とインキ皮膜濃度データから、洗浄開始時刻を算出する洗浄開始時刻算出ステップと、現在時刻が洗浄開始時刻と一致したら、洗浄開始指示を発行する洗浄開始指示ステップと、洗浄開始指示を受け付けて、洗浄方法の選択肢を表示する洗浄選択肢表示ステップと、選択された洗浄方法を受け付ける洗浄方法受付ステップと、前記受け付けられた洗浄方法を含む印刷転写胴制御要求と、前記受け付けられた洗浄方法を含む洗浄要求と、を発行する装置制御ステップと、を備えて、前記印刷転写胴制御要求を受け付けて、受け付けられた洗浄方法に応じて、印刷転写胴を制御する印刷転写胴制御ステップと、前記洗浄要求を受け付けて、受け付けられた洗浄方法に応じて、印刷転写胴を洗浄する印刷転写胴洗浄ステップと、を含んだ手順でなされることを特徴として、印刷転写胴洗浄方法である。
【0010】
請求項4の発明は、コンピュータに組込むことによって、コンピュータを請求項1、または、請求項2に記載の見当センサ光源選択式印刷見当制御システム、または、見当センサ光源選択装置として動作させるコンピュータプログラムである。
【0011】
請求項5の発明は、請求項4に記載のコンピュータプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体である。
【発明の効果】
【0012】
本願発明によれば、印刷装置の転写胴の適切な洗浄時期を指示することで、無用な印刷装置の停止を防ぐことで、印刷装置の生産性が向上する。また、無用な印刷装置の停止を防ぐことで、印刷作業の再開における調整作業による印刷材料の無駄がなくなり、省資源や環境対策に貢献する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
(実施例)
以下、図面等を参照しながら、本発明の実施の形態について、更に詳しく説明する。図1は、印刷転写胴洗浄システムの概要を説明する図である。印刷転写胴洗浄システム1は、印刷転写胴洗浄指示装置100と印刷制御装置300と印刷装置700と洗浄装置500とを接続して構成される。前記印刷転写胴洗浄指示装置100は、インキ皮膜測定器110(たとえば、光学色濃度計)とインキ皮膜濃度データ191とを備える。印刷制御装置300は、印刷装置700と洗浄装置500とを制御する。印刷装置700は、版胴755と印刷転写胴757とを有する印刷ユニット750を備える。印刷ユニット750は、版胴755が形成したインキ画像を、印刷転写胴757を介して、印刷媒体900に印刷する。
【0014】
ここで、インキ皮膜測定器110は、各印刷ユニット750に備えても良いし、印刷の最後の印刷ユニット750に備えても良い。また、インキ皮膜測定器110としては、光学色濃度計の代わりに、インキ膜厚計や分光測色器でも良い。
【0015】
さらに、印刷媒体900のインキ皮膜の測定結果は、印刷媒体900に応じて変動することがあるので、印刷媒体900の濃度測定をする変動要因参照用の光学色濃度計を、別途、設置しても良い。
【0016】
なお、本発明において、インキ皮膜濃度データ191とは、印刷媒体900上の版胴730が形成したインキ画像部以外の部分を測定したインキ濃度値である。
【0017】
図2は、印刷転写胴洗浄システムの大まかな処理の流れを説明する。印刷転写胴洗浄指示装置100のインキ皮膜測定器110は、印刷媒体の印刷領域の外(たとえば、印刷媒体のトンボ印刷位置から充分に外側にある位置)のインキ皮膜を計測して、インキ皮膜データを作成する(図2(1))。印刷転写胴洗浄指示装置100は、印刷装置操作者が入力したインキ皮膜の限界値を受け付ける(同(2))。
【0018】
印刷転写胴洗浄指示装置100は、インキ皮膜が限界値に達する時間を、インキ皮膜データを用いて予測して、洗浄開始時刻を算出する(同(3))。
【0019】
印刷転写胴洗浄指示装置100は、洗浄開始時刻になったら、洗浄開始指示を発行する(同(4))。
【0020】
印刷制御装置300は、洗浄開始指示を受け付けて、警報音を発生して、洗浄方法の選択肢を表示する(同(5))。印刷制御装置300は、選択された洗浄方法を受け付けて、警報音を発生して、選択された洗浄方法を含んだ印刷転写胴制御要求と洗浄要求を発行する(同(6))。印刷装置700は、印刷転写胴制御要求を受け付けて、選択された洗浄方法に応じて、印刷転写胴310の回転を制御する(同(7))。洗浄装置500は、洗浄要求を受け付けて、選択された洗浄方法に応じて、印刷転写胴310を洗浄する(同(8))。
このとき、全印刷ユニットの印刷転写胴757を洗浄しても良いし、インキ皮膜が限界値に達した印刷転写胴757のみを洗浄しても良い。
【0021】
図3は、印刷転写胴洗浄システムの詳細な構成図である。印刷転写胴洗浄システム1は、印刷転写胴洗浄指示装置100と印刷制御装置300と印刷装置700と洗浄装置500とを接続して構成される。
【0022】
印刷転写胴洗浄指示装置100は、インキ皮膜濃度測定手段110と、限界値入力手段120と、洗浄開始時刻算出手段140と、洗浄開始指示手段150と、記憶手段190と、を備える。記憶手段190は、インキ皮膜濃度データ191と、限界値193と、を記憶する。
【0023】
限界値入力手段120は、インキ皮膜濃度の限界値193の入力を受け付ける。インキ皮膜濃度測定手段110は、インキ皮膜を測定して、インキ皮膜濃度データ191を作成して、保持する。洗浄開始時刻算出手段140は、限界値とインキ皮膜濃度データから、洗浄開始時刻を算出する。
洗浄開始指示手段150は、現在時刻が洗浄開始時刻と一致したら、洗浄開始指示を発行する。
【0024】
印刷制御装置300は、洗浄開始指示受付手段350と、洗浄選択肢表示手段353と、洗浄方法受付手段356と、印刷装置制御手段360と、洗浄装置制御手段370と、を備える。
【0025】
洗浄開始指示受付手段350は、洗浄開始指示を受け付ける。洗浄選択肢表示手段353は、洗浄方法の選択肢(たとえば、「1.印刷転写胴の回転速度を変えずに、洗浄する。」「2.印刷転写胴の回転速度を変えずに、印刷ユニットから抜いて、洗浄する。」「3.印刷機の回転を停止した後に、印刷転写胴を、ゆっくり回転して、洗浄する。」)を表示する。洗浄方法受付手段356は、洗浄方法の選択肢の中から選択された洗浄方法を受け付ける。印刷装置制御手段360は、前記受け付けられた洗浄方法を含む印刷転写胴制御要求を発行する。洗浄装置制御手段370は、前記受け付けられた洗浄方法を含む洗浄要求を発行する。
【0026】
洗浄装置500は、印刷転写胴洗浄手段570を備える。
【0027】
印刷転写胴洗浄手段570は、前記洗浄要求を受け付けて、受け付けられた洗浄方法に応じて、印刷転写胴を洗浄する。
【0028】
印刷装置700は、印刷転写胴制御手段760を備える。
【0029】
印刷転写胴制御手段760は、前記印刷転写胴制御要求を受け付けて、受け付けられた洗浄方法に応じて、印刷転写胴を制御する。
【0030】
インキ皮膜濃度測定手段110は、光学濃度計である。記憶手段190は、メモリである。限界値入力手段120と、洗浄開始時刻算出手段140と、洗浄開始指示手段150と、洗浄開始指示受付手段350と、洗浄選択肢表示手段353と、洗浄方法受付手段356と、印刷装置制御手段360と、洗浄装置制御手段370と、印刷転写胴洗浄手段570と、印刷転写胴制御手段760と、は、コンピュータプログラムである。インキ皮膜濃度データ191と、限界値193と、は、コンピュータプログラムが可読なデータである。
【0031】
図4は、インキ膜厚測定位置の説明図である。転写胴757には、版胴755の印刷領域のインキが転写された印刷領域757aと、余白に相当する非印刷領域757bと、が形成されている。転写胴757の印刷領域757aと非印刷領域757bとのインキは、印刷媒体900に、転写されて、印刷される。このとき、印刷媒体900には、転写胴の印刷領域757aが印刷された印刷領域900aと、転写胴の非印刷領域757bが印刷された非印刷領域900bとが形成される。そこで、光学濃度計110は、印刷媒体900の非印刷領域900bのインキ皮膜濃度を測定して、インキ皮膜濃度データ191を作成する。
【0032】
このように、従って、光学濃度計110が、印刷媒体900の非印刷領域900bのインキ皮膜濃度を測定することで、残留インキ量を、計測することができる。
【0033】
図5は、洗浄開始時刻の算出手順の説明図である。インキ皮膜の測定は、所定の時間間隔191cを置いて、暗い返しおこなう。まず、最初のインキ皮膜を測定して、インキ皮膜濃度データ191aを作成して、前回インキ皮膜濃度データ191aとして、保持する(図5(ア))。所定の時間(たとえば、10分間隔))191cが経過した後に、インキ皮膜を測定して、インキ皮膜濃度データ191bを作成して、今回インキ皮膜濃度データ191bとして、保持する(同(イ))。
【0034】
次に、今回測定したインキ皮膜濃度データ191bと、前回測定したインキ皮膜濃度データ191aと、限界値193から、予測時間140aを算出する。たとえば、今回測定したインキ皮膜濃度データ191bと前回測定したインキ皮膜濃度データ191aの差を求めて、限界値193と今回測定したインキ皮膜濃度データ191aの差を除算して、除算した結果に所定の時間191cを乗算して、予測時間140aを算出する(同(ウ))。予測時間140aに現在時刻を加算して、洗浄開始時刻140bを算出する(同(エ))。今回測定したインキ皮膜濃度データ191bを、前回測定したインキ皮膜濃度データ191aにして、保持する(同(オ))。
【0035】
この後、洗浄開始時刻140bが現在時刻と一致するとき時が来るまでは、所定時間間隔191cごとに、(イ)から、(オ)までを繰り返す。
【0036】
以上詳しく説明したように、本願発明によれば、印刷装置の転写胴の適切な洗浄時期を指示することで、無用な印刷装置の停止を防ぐことで、印刷装置の生産性が向上した。また、無用な印刷装置の停止を防ぐことで、印刷作業の再開における調整作業による印刷材料の無駄がなくなり、省資源や環境対策に貢献できた。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】印刷転写胴洗浄システム概要
【図2】印刷転写胴洗浄システムの大まかな処理の流れ
【図3】印刷転写胴洗浄システムの詳細な構成図
【図4】インキ膜厚測定位置の説明図
【図5】洗浄開始時刻の算出手順
【符号の説明】
【0038】
1 印刷転写胴洗浄システム
100 印刷転写胴洗浄指示装置
110 インキ皮膜濃度測定手段
120 限界値入力手段
140 洗浄開始時刻算出手段
140a 予測時間
150 洗浄開始指示手段
191 インキ皮膜濃度データ
191a 前回測定したインキ皮膜濃度データ
191b 今回測定したインキ皮膜濃度データ
191c 所定の時間
193 限界値
300 印刷制御装置
350 洗浄開始指示受付手段
353 洗浄選択肢表示手段
356 洗浄方法受付手段
360 印刷装置制御手段
370 洗浄装置制御手段
500 洗浄装置
570 印刷転写胴洗浄手段
700 印刷装置
750 印刷ユニット
755 版胴
757 印刷転写胴
760 印刷転写胴制御手段
900 印刷媒体



【特許請求の範囲】
【請求項1】
印刷転写胴洗浄指示装置と印刷制御装置と印刷転写胴を有する印刷装置と洗浄装置とを接続して構成される印刷転写胴洗浄システムにおいて、
前記印刷転写胴洗浄指示装置は、
インキ皮膜濃度データとインキ皮膜濃度の限界値とを記憶する記憶手段と、
限界値の入力を受け付ける限界値入力手段と、
インキ皮膜を測定して、インキ皮膜濃度データを作成して、保持するインキ皮膜濃度測定手段と、
限界値とインキ皮膜濃度データから、洗浄開始時刻を算出する洗浄開始時刻算出手段と、
現在時刻が洗浄開始時刻と一致したら、洗浄開始指示を発行する洗浄開始指示手段と、
を備えて、
前記印刷制御装置は、
洗浄開始指示を受け付ける洗浄開始指示受付手段と、
洗浄方法の選択肢を表示する洗浄選択肢表示手段と、
選択された洗浄方法を受け付ける洗浄方法受付手段と、
前記受け付けられた洗浄方法を含む印刷転写胴制御要求を発行する印刷装置制御手段と
前記受け付けられた洗浄方法を含む洗浄要求を発行する洗浄装置制御手段と、
を備えて、
前記印刷装置は、
前記印刷転写胴制御要求を受け付けて、受け付けられた洗浄方法に応じて、印刷転写胴を制御する印刷転写胴制御手段、
を備えて、
前記洗浄装置は、
前記洗浄要求を受け付けて、受け付けられた洗浄方法に応じて、印刷転写胴を洗浄する印刷転写胴洗浄手段、
を備える、
印刷転写胴洗浄システム。
【請求項2】
インキ皮膜濃度データとインキ皮膜濃度の限界値とを記憶する記憶手段と、
限界値の入力を受け付ける限界値入力手段と、
インキ皮膜を測定して、インキ皮膜濃度データを作成して、保持するインキ皮膜濃度測定手段と、
限界値とインキ皮膜濃度データから、洗浄開始時刻を算出する洗浄開始時刻算出手段と、
現在時刻が洗浄開始時刻と一致したら、洗浄開始指示を発行する洗浄開始指示手段と、
を備える、
印刷転写胴洗浄指示装置。
【請求項3】
インキ皮膜濃度の限界値と、インキ皮膜濃度データとを用いる印刷転写胴洗浄方法であって、
インキ皮膜を測定して、インキ皮膜濃度データを作成して、保持するインキ皮膜濃度測定ステップと、
限界値とインキ皮膜濃度データから、洗浄開始時刻を算出する洗浄開始時刻算出ステップと、
現在時刻が洗浄開始時刻と一致したら、洗浄開始指示を発行する洗浄開始指示ステップと、
洗浄開始指示を受け付けて、洗浄方法の選択肢を表示する洗浄選択肢表示ステップと、
選択された洗浄方法を受け付ける洗浄方法受付ステップと、
前記受け付けられた洗浄方法を含む印刷転写胴制御要求と、前記受け付けられた洗浄方法を含む洗浄要求と、を発行する装置制御ステップと、
を備えて、
前記印刷転写胴制御要求を受け付けて、受け付けられた洗浄方法に応じて、印刷転写胴を制御する印刷転写胴制御ステップと、
前記洗浄要求を受け付けて、受け付けられた洗浄方法に応じて、印刷転写胴を洗浄する印刷転写胴洗浄ステップと、
を含んだ手順でなされることを特徴として、印刷転写胴洗浄方法。
【請求項4】
コンピュータに組込むことによって、コンピュータを請求項1に記載の印刷転写胴洗浄指示システム、または、請求項2に記載の印刷転写胴洗浄指示装置として動作させるコンピュータプログラム。
【請求項5】
請求項4に記載のコンピュータプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2007−223183(P2007−223183A)
【公開日】平成19年9月6日(2007.9.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−47623(P2006−47623)
【出願日】平成18年2月24日(2006.2.24)
【出願人】(000002897)大日本印刷株式会社 (14,506)
【Fターム(参考)】