説明

ブローチハンドル

【課題】本発明は、ブローチの固定/解除を行うための作動部を本体部から容易に取り外すことが可能なブローチハンドルを提供することを目的とする。
【解決手段】ブローチハンドル1は、ブローチ100と係合するハンドル本体部2と、作動部3と、ハンドル本体部2に設けられて作動部3を支持する支持部4と、作動部3を付勢する付勢部5と、を備える。作動部3は、所定量を超えて進出方向に移動すると支持部4から外れるように支持部4に取り付けられている。また、作動部3は、前記所定量を超えない進出方向への移動により先端軸部32がガイド穴23bを貫通して当該ガイド穴23bから突出する位置と、前記所定量を超えて進出方向に移動可能な位置と、の間で回動可能となるように支持部4に支持されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、骨に髄腔を形成するために用いるブローチを固定可能なブローチハンドルに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、特許文献1に記載の外科用器具が知られている。この外科用器具は、基端大腿骨の髄腔を形成するためのやすりと、当該やすりに接続されるグリップ部とからなる。当該やすりには、端部から斜めに突出する留めくぎが形成されており、当該留めくぎを受け入れる穴がグリップ部に形成されている。
そして、やすりの留めくぎが、グリップ部の穴に挿入された状態で、グリップ部の縦方向に移動するロッドの端部が、当該留めくぎに形成されたくぼみに挿入されることにより、グリップ部の穴の中にやすりの留めくぎを止めることができる。
【0003】
【特許文献1】特開平11−332869号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このような、外科用器具においては、ロッド等の作動部と本体部との接合部分等の洗浄を容易にするために、本体から作動部を取り外し、それぞれ単独で洗浄できることが望ましい。
しかしながら、特許文献1に記載されたグリップ部においては、縦方向に移動するロッドをグリップ部の本体から取り外すためには、当該ロッドの先端面に形成されたネジ回しスロットを用いて当該ロッドを回転させ、ロッドとハンドルとのねじ接続を解除する必要がある。この場合、ねじ回しスロットに係合させて当該ロッドを回転させるための工具が別途必要となるとともに、ロッドを回転させる作業が必要があり、取外し工程が煩雑になってしまう。
また、ロッドをグリップ部の本体に取り付ける場合においても、同様に取り付けの手間がかかる。更に、工具の汚れによりグリップ部が汚れることを防ぐため、事前に当該工具を十分に洗浄する必要があり、取り付け工程は煩雑になる。
【0005】
本発明は、上記実情に鑑みることにより、ブローチの固定/解除を行うための作動部を本体部から容易に取り外すことが可能なブローチハンドルを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、骨に髄腔を形成するために用いるブローチを固定するブローチハンドルであって、当該ブローチの固定/解除を行うための作動部を備えるものに関する。
そして、本発明に係るブローチハンドルは、上記目的を達成するために以下のようないくつかの特徴を有している。すなわち、本発明のブローチハンドルは、以下の特徴を単独で、若しくは、適宜組み合わせて備えている。
【0007】
上記目的を達成するための本発明に係るブローチハンドルにおける第1の特徴は、ブローチと係合されるブローチ取付部、及び、当該係合方向と非平行に貫通するガイド穴、を有するハンドル本体部と、前記ガイド穴に貫通して前記ブローチに挿入される先端軸部を有する作動部と、前記ハンドル本体部に設けられ、前記作動部を前記ハンドル本体部に対して前記先端軸部と平行に進退自在に支持するとともに、前記作動部を前記ハンドル本体部に対して前記進退方向と垂直な回動軸まわりに回動自在に支持する支持部と、前記支持部と前記作動部との間に設けられ、前記作動部を進出方向に付勢する付勢部と、を備え、前記作動部は、進出方向への移動により前記先端軸部が前記ガイド穴を貫通して当該ガイド穴から突出する位置と、前記支持部から外れるまで進出方向に移動可能な位置と、の間で回動可能となるように前記支持部に支持されていることである。
【0008】
この構成によると、作動部を付勢部の付勢力に抗して退避方向に移動させた状態で、所定の位置まで回動し、その後、付勢部の付勢力により当該作動部を進出方向に移動させることで、作動部の先端軸部をハンドル本体部のガイド穴から突出させることができる。当該操作を、ハンドル本体部のブローチ取付部にブローチを係合させた状態で行うことにより、ハンドル本体部にブローチを固定させることができる。
また、作動部を付勢部の付勢力に抗して退避方向に移動させて、ハンドル本体部のガイド穴から先端軸部を抜出し、当該作動部を所定の位置まで回動させ、その後、当該作動部を進出方向に移動させることで、当該作動部を支持部から取り外すことができる。
結果として、ブローチの固定/解除を行うための作動部を本体部から容易に取り外すことが可能になり、ブローチハンドルの洗浄が容易になる。
【0009】
また、本発明に係るブローチハンドルにおける第2の特徴は、前記作動部は、前記先端軸部が前記ガイド穴を貫通して前記ブローチと係合しているときに退避方向に向かって指で付勢可能な第1付勢面を備え、前記ハンドル本体部は、前記先端軸部が、前記ガイド穴に挿入されつつ前記ブローチと前記ブローチ取付部との係合を妨げないブローチ着脱位置にあるときに、前記第1付勢面が指で付勢されることを規制する付勢規制部を備えることである。
【0010】
この構成によると、第1付勢面を指で付勢することで、作動部に対して容易に退避方向への力を与えることができる。これにより、ブローチの着脱が容易になる。
更に、先端軸部がブローチ着脱位置にあるときに、付勢規制部により第1付勢面の付勢が規制されるため、当該第1付勢面を用いた操作により、先端軸部がガイド穴から抜けることはない。結果として、第1付勢面を用いた操作により、誤って作動部が支持部から外れてしまうことを防止できる。
【0011】
また、本発明に係るブローチハンドルにおける第3の特徴は、前記作動部は、前記先端軸部が前記ブローチ着脱位置にあるときに、退避方向に向かって当該先端軸部が前記ガイド穴から抜出されるまで指で付勢可能な、前記第1付勢面よりも面積が小さい第2付勢面を備えることである。
【0012】
この構成によると、第2付勢面を指で付勢することで、作動部に対して容易に退避方向への力を与えることができる。これにより、先端軸部をガイド穴から抜くことが容易になる。結果として、作動部を容易に支持部から取り外すことができる。
更に、ブローチの着脱操作は、第2付勢面よりも面積が大きく、指で付勢し易い第1付勢面を用いて行うことができる。そのため、ブローチの着脱を行なう場合は、第1付勢面を用いることで、作動部が支持部から外れてしまうことを防止できる。
【0013】
また、本発明に係るブローチハンドルにおける第4の特徴は、前記作動部を退避方向に単位量だけ移動させるために必要な力が、前記先端軸部と前記ブローチとの係合が解除された後、当該先端軸部が前記ガイド穴から抜出されるまでの間に増加することである。
【0014】
この構成によると、作動部の先端軸部をハンドル本体部のガイド穴から抜出する場合は、ブローチの着脱のみを行う場合に比べて、大きな力を作動部に与えて当該作動部を退避方向に移動させる必要がある。これにより、ブローチの着脱を行う際に、誤って作動部の先端軸部をガイド穴から抜いてしまい、当該作動部が支持部から外れてしまうことを防止できる。
【0015】
また、本発明に係るブローチハンドルにおける第5の特徴は、前記支持部は、前記ハンドル本体部に設けられた支持部取付穴に挿抜自在に設置されているとともに、当該挿抜方向と垂直な方向に向かって貫通する基端軸部取付穴が形成されており、前記作動部は、前記先端軸部とは逆側の端部において前記先端軸部と平行に延びるとともに前記基端軸部取付穴に挿通された基端軸部を備え、前記挿抜方向への移動が、前記ハンドル本体部により規制されていることである。
【0016】
この構成によると、支持部が挿抜自在であるので、容易に支持部を取り外して洗浄できる。結果として、ブローチハンドルの洗浄が更に容易になる。
更に、作動部の挿抜方向への移動はハンドル本体部により規制されるため、作動部の基端軸部が挿入された支持部の挿抜方向への移動も規制されることになる。即ち、当該支持部の抜けが簡易な構成で防止される。
【0017】
また、本発明に係るブローチハンドルにおける第6の特徴は、前記付勢部は、前記基端軸部が挿通した状態で、一端を前記支持部に当接させ、他端を前記作動部の本体に当接させたコイルバネであることである。
【0018】
この構成によると、支持部から作動部を取り外した後、当該作動部の基端軸部から容易に付勢部としてのコイルバネを取り外すことができる。これにより、容易に付勢部を取り外して洗浄できる。結果として、ブローチハンドルの洗浄が更に容易になる。
【発明の効果】
【0019】
本発明によると、ハンドル本体部のブローチ取付部にブローチを係合させた状態で作動部を操作することにより、ハンドル本体部にブローチを固定させることができる。
また、作動部を所定の位置まで回動させて、進出方向に移動させることで、当該作動部を支持部から取り外すことができる。
結果として、ブローチの固定/解除を行うための作動部を本体部から容易に取り外すことが可能になり、ブローチハンドルの洗浄が容易になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照しつつ説明する。
【0021】
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係るブローチハンドル1、及び当該ブローチハンドル1に取り付けるブローチ100を示す模式図である。
図2は、図1に示すブローチハンドル1の作動部3を取り外し可能な位置まで回動させた状態を示す模式図である。
図3は、図1に示すブローチハンドル1の分解模式図である。
図4は、図1に示すブローチハンドル1を矢印Z方向から見た模式図である。
図5は、図4に示すブローチハンドル1のA1−A1断面模式図、及びブローチ100の部分断面模式図である。
図6は、図5に示すブローチハンドル1の作動部3を退避方向に移動させた状態を示す断面模式図である。
図7は、図6に示す状態から更に作動部3を退避方向に移動させた状態を示す断面模式図である。
図8は、図7に示す状態から作動部3を回動させた状態を示す断面模式図であり、図2に示す斜視図の断面に対応する図である。
【0022】
図3に示すように、第1実施形態に係るブローチハンドル1は、ハンドル本体部2と、作動部3と、支持部4と、コイルバネ5(付勢部)とを備えている。
【0023】
ハンドル本体部2は、一方向に延びる中間部断面コの字状の長尺状部材であり、上面を構成する上面部21と、側面を構成する一対の側面部22と、先端部を構成する端面部23と、基端部を構成するフランジ部24とを備えている。
【0024】
一対の側面部22は、後述する略板状の作動部3を所定のクリアランスで挟みこむことができるような間隔で互いに平行に並んでいる。尚、一対の側面部22は、互いに同形状であるため、以下、一方の形状のみを説明し、他方の形状の説明は省略する。
【0025】
図4に示すように、本実施形態においては、一対の側面部22における互いに対向する面には、基端側が凹部となるような段部22cが形成されている。そのため、当該段部22cよりも先端側における当該対向する面の間隔に比べ、当該段部22cよりも基端側の当該間隔が広くなるように構成されている。この段部22cから先端の端面部23までの長さは、後述する作動部本体31の長さに略等しい。
【0026】
図3に示すように、ハンドル本体部2は、当該ハンドル本体部2の長手方向(図3中、矢印Xで示す方向。以下、単に長手方向Xと記載する。)における略中央部よりも先端側の位置に括れ部2aを有している。尚、当該長手方向Xとは、ハンドル本体部2における上面部21及び側面部22と平行な方向を示している。
【0027】
当該括れ部2aにおいては、側面部22の幅W1が、当該括れ部2aよりも先端側の幅W2、及び基端側の幅W3よりも狭くなっている。具体的には、括れ部2aにおいては、側面部22の幅W1が、基端側の側面部22の幅W3の略半分になっている。
【0028】
括れ部2aよりも基端側の側面部22には、長手方向Xと平行に延びる長穴22aが形成されている。また、当該長穴22aよりも基端側の部分には、支持部4を取り付けるための貫通穴22b(支持部取付穴)が形成されている。尚、長穴22aは、ブローチハンドル1の使用者の指が入って、長手方向Xにおける所定の範囲内で、指を移動させることができるように形成されている。
【0029】
図3及び図5に示すように、ハンドル本体部2の先端を形成する端面部23には、ブローチ取付穴23a(ブローチ取付部)及びガイド穴23bが開口している。
【0030】
ブローチ取付穴23aは、側面視において、穴の軸線が、長手方向Xに対して約45°傾いて延びるように端面部23に形成されている。一方、ガイド穴23bは、穴の軸線が、長手方向Xと平行に延びるように端面部23に形成されている。
【0031】
ハンドル本体部2の基端部には、長手方向Xと垂直に配置された板状のフランジ部24が一体的に設けられている。尚、ハンドル本体部2を長手方向Xと平行な方向から見たときに当該フランジ部24の外周がブローチハンドル1の最も外側の外周となるように、当該フランジ部24の形状、配置位置が定められている。
【0032】
図3に示すように、作動部3は、長尺状の板状部材により形成される作動部本体31と、当該作動部本体31の先端に一体的に設けられた先端軸部32と、作動部本体31の基端に一体的に設けられ先端軸部32と平行に延びる基端軸部33とを備えている。
【0033】
作動部本体31は、レバー部31aと、当該レバー部31aに連続して細長く先端軸部32まで延びるシャフト部31bとを有する。作動部本体31は、その板厚が、ハンドル本体部2における一対の側面部22の間隔よりもわずかに小さくなるように形成されている。
【0034】
レバー部31aには、指を挿入可能な程度の大きさの開口31hが形成されている。尚、当該開口31hは円形状であり、その直径は、ハンドル本体部2に形成された長穴22aの短手方向の径と略同じである。
また、レバー部31aにおける先端側には、下方に突出する突部31iが設けられている。
【0035】
シャフト部31bは、レバー部31aの上面と同一平面となる上面を有して先端側に向かって一方向(図3中、矢印Yで示す方向。以下、当該方向を作動部軸方向Yと記載する。)に延び、その先端部において下方に屈曲している。そして、当該屈曲部の先端部に先端軸部32が設けられている。
【0036】
先端軸部32は、作動部軸方向Yと平行に延びる略円柱状の軸として形成されている。 尚、本実施形態においては、先端軸部32の先端は、後述するブローチ100の取付穴102に挿入し易くするため、先細のテーパ形状となっている。
【0037】
また、先端軸部32は、その直径が、作動部本体31の厚さと略同じになるように形成されている。また、先端軸部32は、その長さが、基端軸部33の長さよりも短くなるように形成されている。
【0038】
基端軸部33は、先端軸部32と平行に延びる略円柱状の軸として形成されている。また、基端軸部33の直径は、先端軸部32の直径と略等しく、その長さは、先端軸部32の長さの約2〜3倍となっている。
【0039】
支持部4は、円柱状軸部4aとその一端側において拡径したヘッド部4bとを有する略円柱状部材からなる。当該円柱状軸部4aにおける円柱中心軸方向中央部には、当該円柱中心軸と平行な面4cが面取りされて形成されている。そして、当該面4cに当該円柱中心軸と直交する貫通穴である基端軸部取付穴4dが形成されている。当該基端軸部取付穴4dは、作動部3の基端軸部33を挿通可能に形成されている。
【0040】
コイルバネ5は、コイル内径が、作動部3の基端軸部33の外径よりも大きくなるように形成され、コイル外径が、一対の側面部22の対向する面(基端側の部分)の間隔よりも小さくなるように構成される。また、コイルバネ5の長さは、無負荷の状態で基端軸部33よりもやや短く、基端軸部33の9割程度の長さとなっている。尚、当該コイルバネ5の長さは、基端軸部33を基端軸部取付穴4dに挿入して当該基端軸部33の端部が当該基端軸部取付穴4dから突出するとき(図5に示す状態のとき)に当該コイルバネ5が圧縮される程度の長さが望ましい。
【0041】
次に、ブローチハンドル1の組み立て方について図3等を参照して説明する。
ブローチハンドル1は、以下のように組み立てられる。
【0042】
(1)支持部4をハンドル本体部2の貫通穴22bに挿入する。このとき、支持部4のヘッド部4bが貫通穴22bの縁部に形成された凹状の座部に当接して、当該支持部4の挿入方向への移動が規制される。尚、挿入された支持部4は、貫通穴22bの軸まわりに回動自在となっている。
【0043】
(2)コイルバネ5が取り付けられた作動部3の基端軸部33を、一対の側面部22の間を通して支持部4の基端軸部取付穴4dに挿通させる(図8参照)。このとき、コイルバネ5の一端は支持部4の面4cに当接し、他端は、作動部本体31の端面に当接する。基端軸部33は、基端軸部取付穴4dに対して摺動自在となっており、作動部3は、支持部4から作動部本体31が離れる方向(以下、当該方向を進出方向と記載する)、及び、作動部本体31が支持部4に近づく方向(以下、当該方向を退避方向と記載する)に進退移動することが可能である。即ち、作動部3は、作動部軸方向Yに進退移動できるように支持部4に支持されている。
【0044】
(3)そして、コイルバネ5の付勢力に抗して作動部3を退避方向に押し込みつつ、作動部3の先端が上面部21側に近づく方向(図8中、矢印A1方向)に、先端軸部32の軸とガイド穴23bの軸とが略同一直線上となる位置(図7に示す位置)まで回動させる。尚、本実施形態においては、作動部本体31がハンドル本体部2の上面部21に当接するまで回動することで、先端軸部32の軸とガイド穴23bの軸とが略同一直線上となる。そして、コイルバネ5の付勢力により作動部3を進出方向に移動させて、先端軸部32をガイド穴23bに挿通させる(図5参照)。このとき、作動部本体31の先端が、ハンドル本体部2の端面部23に当接することで、進出方向への作動部3の移動が規制される。
【0045】
次に、ブローチ100のブローチハンドル1への取り付け方法について説明する。
ブローチ100は、基端面から延びる略円柱状の突起101と、基端面に形成された取付穴102とを有しており、以下のようにしてブローチハンドル1に取り付けられる。
【0046】
(1)作動部3を、図5に示す状態から、退避方向に向かって、先端軸部32の先端がブローチ100の突起101とハンドル本体部2のブローチ取付穴23aとの係合を妨げない位置(図6に示す位置)まで移動させる。
本実施形態においては、使用者は、開口31hの縁部に指を掛けて、当該開口31hの縁部を退避方向に向かって付勢することで、コイルバネ5の付勢力に抗して容易に作動部3を退避方向に移動させることができる。
作動部3が退避方向に所定量移動されると、図6に示すように、開口31hの基端側の縁部と、長穴22aの基端側の縁部(付勢規制部)の位置とが、長手方向Xにおいて同位置となる。この状態では、長穴22aの縁部にも指が掛かるので、開口31hの縁部を退避方向に向かって付勢して作動部3を更に移動させることはできなくなる。
本実施形態においては、基端側に位置する開口31hの縁部と、長穴22aの縁部とが同位置になったときに、先端軸部32の先端が端面部23の端面と略同位置となるようにブローチハンドル1が構成されている。したがって、使用者は、開口31hの縁部に指を掛けて引くことができる最大ストロークとなる位置まで、当該開口31hの縁部を退避方向に引くことで、先端軸部32の先端が、ブローチ100の突起101とハンドル本体部2のブローチ取付穴23aとの係合を妨げないようにすることができる。即ち、突起101をブローチ取付穴23aに挿入して、ブローチ100の基端面とハンドル本体部2の先端面とを互いに当接させることができる。
【0047】
(2)上述のように、開口31hの縁を指で付勢して作動部3を移動するときの最大ストロークとなる位置まで作動部3を移動させた状態でブローチハンドル1を保持しつつ(即ち、先端軸部32の先端が引き込まれた状態を維持しつつ)、ブローチ100の突起101をブローチ取付穴23aに挿入する。
【0048】
(3)突起101をブローチ取付穴23aに挿入した後、開口31hの縁部への付勢を解除する。これにより、コイルバネ5の付勢力で自動的に作動部3が進出方向に移動し、先端軸部32がブローチ100の端部に形成された取付穴102に挿入される。その結果、突起101がブローチ取付穴23aから抜ける方向へのブローチ100の移動が、先端軸部32と取付穴102との係合により規制される。これにより、ブローチ100をブローチハンドル1に確実に固定することができる。
【0049】
尚、ブローチ100を取り外す場合は、開口31hの縁部を退避方向に付勢して作動部3を退避方向に引き込み、先端軸部32と取付穴102との係合を解除し、当該係合が解除された状態で、突起101をブローチ取付穴23aから抜出する。
【0050】
次に、ブローチハンドル1を分解する方法について説明する。
ブローチハンドル1は、以下のようにして分解される。
【0051】
(1)ここで、図5に示すように、ブローチハンドル1が組み立てられた状態の側面視においては、作動部3の突部31iが、側面部22から下方に突出している。
分解する際には、当該突部31iを指で退避方向に付勢して、作動部3を、先端軸部32がガイド穴23bから抜出される位置(図7に示す位置)まで移動させる。
【0052】
(2)そして、図7においてA2で示す方向に作動部3を回動させ、当該作動部3の進出方向への移動が端面部23により規制されない位置(図8に示す位置)まで当該作動部3を移動する。
【0053】
(3)その後、作動部3の基端軸部33が支持部4の基端軸部取付穴4dから抜出される位置まで、作動部3を進出方向に移動させる。これにより、作動部3を支持部4から取り外すことができる。また、作動部3が支持部4から外れることで、コイルバネ5を作動部3の基端軸部33から取り外すことができる。
【0054】
(4)作動部3の基端軸部33を支持部4の基端軸部取付穴4dから抜いた後、支持部4を貫通穴22bから抜き取る。
【0055】
(5)以上より、ブローチハンドル1が、各部材(ハンドル本体部2、作動部3、支持部4、コイルバネ5)に分解される。
【0056】
尚、図6に示すように、突部31iの付勢面Sbの面積(進退方向垂直面への投影面積)は、開口31hの付勢面Saの面積(進退方向垂直面への投影面)よりも小さいため、ブローチ100の着脱時においては、上述したように、開口31hを用いれば作動部3を容易に操作することができる。
【0057】
以上、説明したように、第1実施形態に係るブローチハンドル1は、ブローチハンドル1の突起101が挿入されるブローチ取付穴23a、及び、当該挿入方向と非平行に貫通するガイド穴23b、を有するハンドル本体部2を備えている。
また、ガイド穴23bに貫通してブローチ100の取付穴102に挿入される先端軸部32を有する作動部3を備えている。
また、ハンドル本体部2に設けられ、作動部3をハンドル本体部2に対して先端軸部32と平行に進退自在に支持するとともに、作動部3をハンドル本体部2に対して進退方向と垂直な回動軸まわりに回動自在に支持する支持部4を備えている。
また、支持部4と作動部3との間に設けられ、作動部3を進出方向に付勢するコイルバネ5を備えている。
【0058】
そして、作動部3は、基端軸部取付穴4dに基端軸部33が挿入された状態での進出方向への移動により先端軸部32がガイド穴23bを貫通してガイド穴23bから突出する位置(図7に示す位置)と、支持部4の基端軸部取付穴4dから基端軸部33が抜けるまで進出方向に移動可能な位置(図8に示す位置)と、の間で回動可能となるように支持部4に支持されている。
【0059】
この構成によると、作動部3をコイルバネ5の付勢力に抗して退避方向に移動させた状態で、所定の位置(図7に示す位置)まで回動し、その後、コイルバネ5の付勢力により作動部3を進出方向に移動させることで、作動部3の先端軸部32をハンドル本体部2のガイド穴23bから突出させることができる。当該操作を、ハンドル本体部2のブローチ取付穴23aにブローチ100の突起101を係合させた状態で行うことにより、ハンドル本体部2にブローチ100を固定させることができる。
【0060】
また、作動部3をコイルバネ5の付勢力に抗して退避方向に移動させて、ハンドル本体部2のガイド穴23bから先端軸部32を抜出し、作動部3を所定の位置(図8に示す位置)まで回動させ、その後、作動部3を進出方向に移動させることで、作動部3の基端軸部33を基端軸部取付穴4dから抜いて、支持部4から取り外すことができる。
結果として、ブローチ100の固定/解除を行うための作動部3をハンドル本体部2から容易に取り外すことが可能になり、ブローチハンドル1の洗浄が容易になる。
【0061】
また、第1実施形態に係るブローチハンドル1においては、作動部3は、先端軸部32がガイド穴23bを貫通してブローチ100と係合しているときに退避方向に向かって指で付勢可能な開口31hの縁部を備えている。
また、ハンドル本体部2は、先端軸部32が、ブローチ着脱位置(ガイド穴23bに挿入され、かつ、ブローチ100の突起101がブローチ取付穴23aに挿入されるときに干渉しない位置、図6に示す位置)にあるときに、開口31hの前記縁部が指で付勢されて当該縁部が更に退避方向に移動することを規制するように長穴22aの縁部が位置している。
【0062】
この構成によると、開口31hに指を掛けて、当該開口31hの縁部を指で付勢することで、作動部3に対して容易に退避方向への力を与えることができる。これにより、ブローチ100の着脱が容易になる。
更に、先端軸部32がブローチ着脱位置(図6に示す位置)にあるときは、長穴22aの基端側の縁部により開口31hの縁部の付勢が規制されるため、開口31hの縁部を用いた操作により、先端軸部32がガイド穴23bから抜けることはない。結果として、開口31hの縁部を用いた操作により、誤って作動部3が支持部4から外れてしまうことを防止できる。
【0063】
また、第1実施形態に係るブローチハンドル1においては、作動部3は、先端軸部32がブローチ着脱位置(図6に示す位置)にあるときに、退避方向に向かって先端軸部32がガイド穴23bから抜出されるまで指で付勢可能な突部31iを備えている。当該突部31iの付勢面は、開口31hの付勢面よりも進退方向垂直面への投影面積が小さい。
【0064】
この構成によると、突部31iを指で付勢することで、作動部3に対して容易に退避方向への力を与えることができる。これにより、先端軸部32をガイド穴23bから抜くことが容易になる。結果として、作動部3を容易に支持部4から取り外すことができる。
更に、ブローチ100の着脱操作は、突部31iの付勢面よりも面積が大きく、指で付勢し易い開口31hの付勢面を用いて行うことができる。そのため、ブローチ100の着脱を行なう場合は、開口31hの付勢面を用いることで、作動部3が支持部4から外れてしまうことを防止できる。
【0065】
また、第1実施形態に係るブローチハンドル1においては、支持部4は、ハンドル本体部2に設けられた貫通穴22bに挿抜自在に設置されている。
また、支持部4は、当該挿抜方向と垂直な方向に向かって貫通する基端軸部取付穴4dが形成されている。
そして、作動部3は、先端軸部32とは逆側の端部において先端軸部32と平行に延びる基端軸部33を備えている。この基端軸部33は、基端軸部取付穴4dに挿通されている。
また、作動部3は、前記支持部4の挿抜方向と平行な方向への移動を、ハンドル本体部2の側面部22により規制されている。
【0066】
この構成によると、支持部4がハンドル本体部2に対して挿抜自在であるので、容易に支持部4をハンドル本体部2から取り外して洗浄できる。結果として、ブローチハンドル1の洗浄が更に容易になる。
更に、作動部3の挿抜方向への移動はハンドル本体部2の側面部22により規制されるため、基端軸部33が挿入された支持部4の挿抜方向への移動も、当該作動部3を介して規制されることになる。即ち、別途抜け止め部材を用いることなく、当該支持部4が貫通穴22bから抜けることを防止することができる。
【0067】
また、第1実施形態に係るブローチハンドル1においては、基端軸部33が挿通した状態で一端を支持部4に当接させ、他端を作動部本体31に当接させたコイルバネ5により、作動部3が進出方向に付勢されている。
【0068】
この構成によると、支持部4から作動部3を取り外した後、作動部3の基端軸部33から容易にコイルバネ5を取り外すことができる。これにより、容易にコイルバネ5を取り外して洗浄できる。結果として、ブローチハンドル1の洗浄が更に容易になる。
【0069】
また、本実施形態では、ブローチハンドル1を容易に分解できるため、経年劣化しやすいコイルバネ5などの部品の交換も容易になる。また、使用者の好みに応じて、コイルバネ5を異なる弾性係数のバネに交換することも容易になる。
【0070】
(第2実施形態)
次に、第2実施形態に係るブローチハンドル1’について説明する。
第2実施形態に係るブローチハンドル1’は、作動部3を進出方向に付勢する付勢部として、2つのコイルバネ(第1コイルバネ51、第2コイルバネ52)を備えている点で、第1実施形態と異なっている。その他の構成については、同様であるため、同一部材には同一符号を付し説明を省略する。
【0071】
図9は、第2実施形態に係るブローチハンドル1’の分解模式図である。
図10は、図9に示すブローチハンドル1’の断面模式図、及びブローチ100の部分断面模式図である。
図11は、図10に示すブローチハンドル1’の作動部3を退避方向に移動させた状態を示す断面模式図である。
図12は、図11に示す状態から更に作動部3を退避方向に移動させた状態を示す断面模式図である。
【0072】
図9及び図10に示すように、作動部3の基端軸部33には、第1コイルバネ51、リング状部材53、及び第2コイルバネ52が、この順序で挿入されている。
第1コイルバネ51は、第2コイルバネ52よりも弾性係数の小さいバネである。
リング状部材53は、外径が第1コイルバネ51及び第2コイルバネ52の外径よりも大きい円形板状部材であって、中央に基端軸部33を挿通する貫通穴を有する。
【0073】
この構成によると、図10に示す状態から、作動部3を退避方向に向かって移動させる場合においては、先端軸部32が端面部23の端面と略同位置に位置するまでの間は、図11に示すように、弾性係数の小さい第1コイルバネ51が主として変形する。したがって、作動部3に作用させる付勢力は小さくてよい。
図11に示す状態から、更に、作動部3を退避方向に移動させる場合は、図12に示すように、第2コイルバネ52を変形させる必要があるため、作動部3により大きな付勢力を作用させる必要がある。
【0074】
即ち、第2実施形態に係るブローチハンドル1’においては、作動部3を退避方向に単位量だけ移動させるために必要な力が、先端軸部32とブローチ100との係合が解除されてから(図11に示す状態となった後)、先端軸部32がガイド穴23bから抜出されるまで(図12に示す状態に移行するまで)の間に増加する。
【0075】
この構成によると、作動部3の先端軸部32をハンドル本体部2のガイド穴23bから抜出する場合は、ブローチ100の着脱のみを行う場合に比べて、大きな力を作動部3に与えて作動部3を退避方向に移動させる必要がある。これにより、ブローチ100の着脱を行う際に、誤って作動部3の先端軸部32をガイド穴23bから抜いてしまい、作動部3が支持部4から外れてしまうことを防止できる。
【0076】
尚、第2実施形態に係るブローチハンドル1’においては、ハンドル本体部2に設けられた長穴22aの基端側の縁部により、先端軸部32とブローチ100との係合が解除された状態(図11に示す状態)で、指による開口31hの縁部への付勢が規制されるが、この構成に限定されない。
【0077】
例えば、長穴22aが退避方向に向かって更に長く延びており、指による開口31hの縁部への付勢が規制されない構成であってもよい。この構成においても、上述のように、先端軸部32とブローチ100との係合が解除された状態(図11に示す状態)を超えて、作動部3を退避方向に移動させようとすると、当該移動に対抗する第2コイルバネ52からの逆向きの付勢力が主として作用するので、作動部3を退避方向に移動させる際の抵抗が大きくなる。したがって、ブローチ100の着脱を行う際に、誤って作動部3の先端軸部32をガイド穴23bから抜いてしまうことを防止できる。
尚、長穴22aの長さを適宜調整して、開口31hを用いた操作により、作動部3を取り外すことができるように構成してもよい。
【0078】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々に変更して実施することができるものである。
【0079】
(1)本実施形態では、ブローチ100に突起101が設けられ、ハンドル本体部2にブローチ取付穴23aが設けられ、ブローチ100を取り付ける際に、突起101をブローチ取付穴23aに挿入する構成を説明したが、この場合に限らない。例えば、ブローチ100に取付穴102とは非平行な第2の取付穴を形成し、ハンドル本体部2に当該第2の取付穴に挿入可能なブローチ取付用突起を設け、当該ブローチ取付用突起が当該第2の取付穴に挿入されることにより、ブローチ100がハンドル本体部2に取り付けられる構成であってもよい。
【0080】
(2)本実施形態では、ブローチハンドル1が直線的に延びる構成を示したが、この場合に限定されない。例えば、図13に示すように、ブローチハンドル1”におけるハンドル本体部200の本体部201及び作動部300の本体部301を側面視において屈曲するように構成することもできる。
ここで、直線的に形成されたブローチハンドル1では、患部の近傍部にブローチハンドル1が干渉して、髄腔を形成することが困難な場合もある。例えば、MIS(最小侵襲手術)を行う場合などは、直線的な形状に限らず、患部の位置等に応じた適切な形状が望まれる。
この点、ブローチハンドル1”においては、患部の近傍部と干渉しないように、側面視においてハンドル本体部200及び作動部300を屈曲させることで、髄腔の形成作業を容易に行うことができる。
尚、ブローチハンドル1”おいても、屈曲部に本体部301が動作可能な空間Sを配することにより、上記本実施形態に係るブローチハンドル1と同様に、ハンドル本体部200及び作動部300の屈曲した形状により作動部300の回動が妨げられることはない。
【図面の簡単な説明】
【0081】
【図1】本発明の第1実施形態に係るブローチハンドルを示す模式図。
【図2】図1に示すブローチハンドルの作動部を回動させた模式図。
【図3】図1に示すブローチハンドルの分解模式図。
【図4】図1に示すブローチハンドルを矢印Z方向から見た模式図。
【図5】図4に示すブローチハンドルのA1−A1断面模式図。
【図6】図5に示すブローチハンドルの作動部を退避方向に移動させた断面模式図。
【図7】図6に示す状態から更に作動部を退避方向に移動させた断面模式図。
【図8】図7に示す状態から作動部を回動させた断面模式図。
【図9】第2実施形態に係るブローチハンドルの分解模式図。
【図10】図9に示すブローチハンドルの断面模式図。
【図11】図10に示すブローチハンドルの作動部を退避方向に移動させた断面模式図。
【図12】図11に示す状態から更に作動部を退避方向に移動させた断面模式図。
【図13】変形例に係るブローチハンドルを示す断面模式図。
【符号の説明】
【0082】
1、1’、1” ブローチハンドル
2 ハンドル本体部
22a 長穴
22b 貫通穴(支持部取付穴)
23a ブローチ取付穴(ブローチ取付部)
23b ガイド穴
3 作動部
31 作動部本体
31h 開口
Sa 付勢面(第1付勢面)
Sb 付勢面(第2付勢面)
32 先端軸部
33 基端軸部
4 支持部
4d 基端軸部取付穴
5 コイルバネ(付勢部)
100 ブローチ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ブローチと係合されるブローチ取付部、及び、当該係合方向と非平行に貫通するガイド穴、を有するハンドル本体部と、
前記ガイド穴に貫通して前記ブローチに挿入される先端軸部を有する作動部と、
前記ハンドル本体部に設けられ、前記作動部を前記ハンドル本体部に対して前記先端軸部と平行に進退自在に支持するとともに、前記作動部を前記ハンドル本体部に対して前記進退方向と垂直な回動軸まわりに回動自在に支持する支持部と、
前記支持部と前記作動部との間に設けられ、前記作動部を進出方向に付勢する付勢部と、
を備え、
前記作動部は、
進出方向への移動により前記先端軸部が前記ガイド穴を貫通して当該ガイド穴から突出する位置と、前記支持部から外れるまで進出方向に移動可能な位置と、の間で回動可能となるように前記支持部に支持されている、
ブローチハンドル。
【請求項2】
前記作動部は、前記先端軸部が前記ガイド穴を貫通して前記ブローチと係合しているときに退避方向に向かって指で付勢可能な第1付勢面を備え、
前記ハンドル本体部は、
前記先端軸部が、前記ガイド穴に挿入されつつ前記ブローチと前記ブローチ取付部との係合を妨げないブローチ着脱位置にあるときに、前記第1付勢面が指で付勢されることを規制する付勢規制部を備える、
請求項1に記載のブローチハンドル。
【請求項3】
前記作動部は、前記先端軸部が前記ブローチ着脱位置にあるときに、退避方向に向かって当該先端軸部が前記ガイド穴から抜出されるまで指で付勢可能な、前記第1付勢面よりも面積が小さい第2付勢面を備える、
請求項2に記載のブローチハンドル。
【請求項4】
前記作動部を退避方向に単位量だけ移動させるために必要な力が、前記先端軸部と前記ブローチとの係合が解除されたときから、当該先端軸部が前記ガイド穴から抜出されるまでの間に増加する、
請求項1〜3のいずれか一項に記載のブローチハンドル。
【請求項5】
前記支持部は、前記ハンドル本体部に設けられた支持部取付穴に挿抜自在に設置されているとともに、当該挿抜方向と垂直な方向に向かって貫通する基端軸部取付穴が形成されており、
前記作動部は、前記先端軸部とは逆側の端部において前記先端軸部と平行に延びるとともに前記基端軸部取付穴に挿通された基端軸部を備え、前記挿抜方向への移動が、前記ハンドル本体部により規制されている、
請求項1〜4のいずれか一項に記載のブローチハンドル。
【請求項6】
前記付勢部は、前記基端軸部が挿通した状態で、一端を前記支持部に当接させ、他端を前記作動部の本体に当接させたコイルバネである、
請求項5に記載のブローチハンドル。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2010−57621(P2010−57621A)
【公開日】平成22年3月18日(2010.3.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−224953(P2008−224953)
【出願日】平成20年9月2日(2008.9.2)
【出願人】(504418084)日本メディカルマテリアル株式会社 (106)
【Fターム(参考)】